JP6594585B2 - 光マイクロ波伝送装置及び周波数変換装置並びに位相制御装置 - Google Patents

光マイクロ波伝送装置及び周波数変換装置並びに位相制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、高周波信号通信に用いる光マイクロ波伝送装置と、この光マイクロ波伝送装置を用いた周波数変換装置と、位相制御装置に関する。
近年、通信の高速化及び大容量化に伴い、使用周波数帯域は益々高くなっており、ミリ波帯やサブテラヘルツ帯など、高周波信号の生成処理技術が必要となってきている。
ミリ波帯やサブテラヘルツ帯などの高周波信号の生成においては、低周波数信号源からの信号を逓倍変換して、高周波信号を生成するため、周波数変換装置が必要となる。従来の周波数変換装置においては、異なる周波数f,fを持つ二つの光信号をWDMカプラで合波してフォトミキサで光電気変換することにより、差ビート信号f−fを発生させ、周波数変換を実現している(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−62619公報
しかしながら、従来の周波数変換装置においては、異なる周波数を持つ変調信号を発生させるために二つの送信光源が必要である等、高コストであるという課題があった。また、実際の使用を考慮した場合、二つの送信光源の出力位相を同期させるため、PLL(Phase Locked Loop)などの位相同期回路を別途追加する必要があり、部品点数が増加すると共に装置が大型化し、コスト高になるという課題があった。
この発明は、かかる問題を解決するためになされたもので、装置の小型化及び部品点数の削減が可能で低コスト化を図ることのできる光マイクロ波伝送装置及び周波数変換装置並びに位相制御装置を得ることを目的とする。
この発明に係る光マイクロ波伝送装置は、伝送対象のRF送信信号を生成する送信信号源と、RF送信信号とは異なる周波数を持ち、かつRF送信信号よりレベルが大きいRFクロック信号を出力するクロック信号源と、RF送信信号とRFクロック信号とを合波した信号を光信号に変換するデジタル通信用光源とを備えたものである。
この発明に係る光マイクロ波伝送装置は、RF送信信号を生成する送信信号源と、RF送信信号とは異なる周波数でレベルが大きいRFクロック信号を生成するクロック信号源とを備え、これらRF送信信号とRFクロック信号とをデジタル通信用光源で光信号に変換するようにしたものである。これにより、装置の小型化及び部品点数の削減が可能で低コスト化を図ることができる。
この発明の実施の形態1の周波数変換装置を示す構成図である。 デジタル通信用光源に対してRF送信信号のみを入力させるようにした周波数変換装置を示す構成図である。 図3AはRFクロック信号無しのスペクトルを示す説明図、図3BはRFクロック信号有りのスペクトルを示す説明図である。 図4A〜図4Dは、この発明の実施の形態1の周波数変換装置における各部のスペクトルを示す説明図である。 この発明の実施の形態2の周波数変換装置を示す構成図である。 図6A〜図6Fは、この発明の実施の形態2の周波数変換装置における各部のスペクトルを示す説明図である。 この発明の実施の形態3の周波数変換装置を示す構成図である。 図8A〜図8Iは、この発明の実施の形態3の周波数変換装置における各部のスペクトルを示す説明図である。 この発明の実施の形態4の位相制御装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態4の位相制御装置のデジタル通信用光源への入力信号スペクトルを示す説明図である。 この発明の実施の形態4の位相制御装置のフォトダイオードの出力スペクトルを示す説明図である。 この発明の実施の形態4の位相制御装置の第1のアナログフィルタの出力スペクトルを示す説明図である。 この発明の実施の形態4の位相制御装置のデジタル通信用光源におけるリミッタアンプの出力スペクトルを示す説明図である。 この発明の実施の形態5の位相制御装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態6の位相制御装置を示す構成図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態による周波数変換装置の構成図である。
本実施の形態による周波数変換装置は、送信信号源101、クロック信号源102、出力制御回路103、カプラ104、デジタル通信用光源105、光ファイバ106、フォトダイオード107、フィルタ108を備える。送信信号源101は、伝送対象とするRF送信信号を生成する信号源である。クロック信号源102は、RF送信信号とは異なる周波数を持ち、かつ、RF送信信号よりレベルの大きいRFクロック信号を生成する信号源である。出力制御回路103は、クロック信号源102から出力されたRFクロック信号のレベルを制御するための制御回路である。カプラ104は、送信信号源101からのRF送信信号とクロック信号源102からのRFクロック信号とを合波するカプラである。デジタル通信用光源105は、カプラ104からの電気信号を取得し、光信号に変換して出力する装置であり、リミッタアンプ105aとE/O変換部105bとを備えている。リミッタアンプ105aは、入力レベルに対応してその利得を制御し、出力レベルを一定値に保持する増幅器である。E/O変換部105bは、電気信号を光信号に変換する変換部である。デジタル通信用光源105としては、例えば、SFP+(Small−Form−factor−Pluggable−plus)の送信部を使用する。また、これら送信信号源101〜デジタル通信用光源105で、周波数変換装置における送信側の構成である光マイクロ波伝送装置が構成されている。光ファイバ106は、デジタル通信用光源105とフォトダイオード107とを接続するための光伝送路を構成している。フォトダイオード107は、光信号を電気信号に変換する変換素子である。フィルタ108は、設定された周波数の信号を取り出すためのフィルタである。
先ず、本実施の形態の動作原理を説明する。
本実施の形態では、図1に示す通り、周波数fDATAのRF送信信号に加えて、このRF送信信号の周波数fDATAとは異なる周波数fαxで、RF送信信号のレベルより高いレベルを持つRFクロック信号をデジタル通信用光源105に対してマルチトーン入力することを特徴としている。
図2にデジタル通信用光源105に対してRF送信信号のみを入力した場合の構成を示す。すなわち、図示の構成は、図1の構成からクロック信号源102〜カプラ104を取り除いた構成である。
この構成下では、デジタル通信用光源105中のリミッタアンプ105aの効果により、送信信号の入力レベルにかかわらずフォトダイオード107からのRF出力信号レベルは一定値となり、図3Aに示す通り、RF送信信号の振幅情報は含ませることができない。すなわち、アナログ信号伝送不可となってしまう。図3A中、−10dBmのRF送信信号を点線で示し、−20dBmのRF送信信号を実線で示しているがほとんど重なっている。また、図3A及び図3Bは、RF送信信号が1GHzにおける出力スペクトルを示している。
一方、本実施の形態の図1に示すように、デジタル通信用光源105に対してマルチトーン入力を行った場合、リミッタアンプ105aのアンプ利得はRFクロック信号の入力レベルに応じて固定される。その条件下でRF送信信号を入力した場合、図3Bに示す通り、フォトダイオード107からのRF出力信号レベルはRF送信信号レベルに応じて変動し、RF送信信号の振幅情報及び位相情報を含ませることができ、アナログ信号伝送可能となる。図3Bにおいても、点線が−10dBmのRF送信信号を示し、実線が−20dBmのRF送信信号を示している。図示のように、信号強度が10dB変化している。
すなわち、通常、リミッタアンプはアンプへの入力レベルにかかわらず、出力レベルを一定に保持する。これは、リミッタアンプがアンプへの入力レベルに応じて、アンプ利得を変動させているからである。本発明では、RF送信信号とは別に、RFクロック信号をデジタル通信用光源105にマルチトーン入力する。この時、デジタル通信用光源105中のリミッタアンプ105aは、RF送信信号またはRFクロック信号のうち、より入力レベルの高い信号の入力レベルに従ってアンプ利得を固定する。従って、RFクロック信号の入力レベル>RF送信信号の入力信号レベルの条件を満たすRF信号をデジタル通信用光源105に入力する事で(RFクロック信号の入力レベルから決定したアンプ利得)×(RF送信信号の入力レベル)の信号がリミッタアンプ105aから出力される。
さらにデジタル通信用光源105に対してマルチトーン入力を行った場合、送信信号は正弦波、クロック信号は矩形波で伝送される為、図4Cに示す通り、フォトダイオード107の出力端においては、RF送信信号の周波数成分fDATAとRFクロック信号の奇数倍の周波数成分(2n+1)×fαxの和周波成分(2n+1)×fαx+fDATAと差周波成分(2n+1)×fαx−fDATAが発生する。但し、nは任意の整数である。よって、RFクロック信号の周波数fαxを適切に設定することにより、従来では必要であったミキシング手段を用いることなく、低周波数信号源からの信号を逓倍変換して、高周波信号を生成することが可能となる。
以下、実施の形態1の周波数変換装置の動作について説明する。
送信信号源101は、RF送信信号として周波数fDATAの送信信号を出力する。また、クロック信号源102は、RFクロック信号として、周波数fαxのクロック信号を出力する。ここで、fαx≠fDATAである。また、RF送信信号とRFクロック信号の高調波の差ビート周波数が送信信号周波数と一致しないよう、(2n+1)×fαx−fDATA≠fDATAとする。さらに、RFクロック信号の出力レベルPαxは、RF送信信号の出力レベルPDATAより大きい(Pαx>PDATA)。
カプラ104はRF送信信号とRFクロック信号を合波する。カプラ104の出力スペクトルを図4Aに示す。
デジタル通信用光源105は、RF送信信号とRFクロック信号を光信号に変換する。デジタル通信用光源105の出力スペクトルを図4Bに示す。fはデジタル通信用光源105の光キャリア周波数である。なお、ここでは光変調信号はOOK変調信号であることを仮定しているが、QPSK信号やBPSK信号などの位相偏移変調信号も伝送可能である。
フォトダイオード107は光送信信号と光クロック信号を電気信号に変換する。フォトダイオード107の出力スペクトルを図4Cに示す。RF送信信号の周波数fDATA、RFクロック信号の奇数倍成分(2n+1)×fαx、RF送信信号の周波数とRFクロック信号の周波数の和周波及び差周波成分(2n+1)×fαx±fDATA(nは整数)の信号が生成される。
フィルタ108は帯域制限し、フォトダイオード107の出力信号周波数fDATA、(2n+1)×fαx、(2n+1)×fαx±fDATA(nは整数)から、所望の信号周波数のみを取り出す。なお、フィルタ108としては、所望の周波数以外の周波数成分を阻止する設計とするのであれば、バンドパスフィルタ、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタといった種々のフィルタを用いても良い。フィルタ108の出力スペクトルを図4Dに示す。図4D中の破線はフィルタ108の帯域を示している。
このように、実施の形態1の周波数変換装置によれば、送信信号とクロック信号のマルチトーン入力により、従来構成では二つの周波数の光信号を得るために、二つ必要であった送信光源が一つに削減でき、部品点数の削減に貢献する。また、二つの送信光源の出力位相を同期させるための、PLL(Phase Locked Loop)などの位相同期回路が不要となり、構成を簡素化することができる。
さらに、デジタル通信用光源に対する送信信号とクロック信号のマルチトーン入力により、小型で集積化されたデジタル通信用光源をアナログRoF(Radio on/over Fiber)回路に適用することが可能となる。その結果、部品点数の削減及び装置の小型化に寄与することができる。
なお、クロック信号源102からのRFクロック信号は矩形波として説明したがこれに限定されるものではなく、例えば正弦波であってもよい。すなわち、上述したように、リミッタアンプ105aはその入力レベルにかかわらず、出力レベルを一定に保つよう波形を歪ませる効果があるため、正弦波のクロック信号入力に対しても、デジタル通信用光源105からは矩形波で出力される。正弦波入力であっても、図4Bに示す通り、フォトダイオード107でO/E変換される際に(2n+1)×fαx±fDATAの周波数成分が発生させることができる。
以上説明したように、実施の形態1の光マイクロ波伝送装置によれば、伝送対象のRF送信信号を生成する送信信号源と、RF送信信号とは異なる周波数を持ち、かつRF送信信号よりレベルが大きいRFクロック信号を出力するクロック信号源と、RF送信信号とRFクロック信号とを合波した信号を光信号に変換するデジタル通信用光源とを備えたので、送信光源としての部品点数を削減することができ、構成を簡素化し、低コスト化を図ることができる。
また、実施の形態1の光マイクロ波伝送装置によれば、デジタル通信用光源は、RF送信信号の周波数の信号と、RFクロック信号の周波数の奇数倍の周波数の信号とを含む光信号に変換するようにしたので、従来は複数個必要であった異なる周波数の光信号を得るのに一つの通信用光源で済み、構成の簡素化に寄与することができる。
また、実施の形態1の光マイクロ波伝送装置によれば、クロック信号源から出力されるRFクロック信号のレベルを制御する出力制御回路を備えると共に、デジタル通信用光源は、入力信号に応じて利得を変化させるリミッタアンプを有するようにしたので、デジタル通信用光源をアナログRoF回路に適用することが可能となる。
また、実施の形態1の周波数変換装置によれば、実施の形態1の光マイクロ波伝送装置を用い、光デジタル通信用光源から送出された光信号を取得し、RF送信信号の周波数とRFクロック信号の周波数の奇数倍の高調波との和周波数及び差周波数の電気信号に変換するフォトダイオードと、フォトダイオードで変換された電気信号から設定された周波数の電気信号を取り出すフィルタとを備えたので、周波数変換装置として構成を簡素化し低コスト化を図ることができる。
実施の形態2.
図5は実施の形態2の周波数変換装置を示す構成図である。実施の形態2の周波数変換装置は、受信側の経路を分岐させるようにしたものである。図中、光マイクロ波伝送装置の構成すなわち送信信号源101〜デジタル通信用光源105の構成と、光ファイバ106については、図1に示した実施の形態1と同様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説明を省略する。
実施の形態2における受信側の構成は、光アンプ201、光分配器202、第1のフォトダイオード203a、第2のフォトダイオード203b、第1のフィルタ204a、第2のフィルタ204b、RFミキサ205を備える。光アンプ201は、受信側で光信号を増幅する増幅器である。光分配器202は光アンプ201からの出力信号を第1の受信経路と第2の受信経路の2系統に分岐させるための分配器である。ここで、第1の受信経路は、第1のフォトダイオード203aと第1のフィルタ204aとからなる経路であり、第2の受信経路は、第2のフォトダイオード203bと第2のフィルタ204bからなる経路である。
第1の受信経路の第1のフォトダイオード203aは、光分配器202からの光信号から、RF送信信号の周波数fDATAとRFクロック信号の周波数の奇数倍の高調波(2n+1)×fαxとの和周波数及び差周波数(2n+1)×fαx±fDATAの電気信号に変換し、第1のフィルタ204aは、設定された周波数(ここでは(2n+1)×fαx−fDATA)の信号を第1の周波数の電気信号として取り出すフィルタである。また、第2の受信経路の第2のフォトダイオード203bは、RF送信信号の周波数fDATAとRFクロック信号の周波数の奇数倍でかつ第1のフォトダイオード203aの周波数とは異なる高調波(2n+1)×fαxとの和周波数及び差周波数(2n+1)×fαx±fDATAの電気信号に変換し、第2のフィルタ204bは、設定された周波数(ここでは(2n+1)×fαx+fDATA)の信号を第2の周波数の電気信号として取り出すフィルタである。RFミキサ205は、第1のフィルタ204aから出力される第1の周波数の電気信号と、第2のフィルタ204bから出力される第2の周波数の電気信号との差周波数(ここでは2(n−n)×fαx+2fDATA)を取り出すミキサである。
次に、実施の形態2の周波数変換装置の動作について説明する。
送信信号源101〜デジタル通信用光源105からなる光マイクロ波伝送装置の動作については、実施の形態1の光マイクロ波伝送装置の動作と同様であるため、ここでの説明は省略する。カプラ104の出力スペクトルを図6Aに示し、デジタル通信用光源105の出力スペクトルを図6Bに示す。fはデジタル通信用光源105の光キャリア周波数である。実施の形態2においても、RF送信信号とRFクロック信号との関係は次の通りである。すなわち、fαx≠fDATAであり、また、RF送信信号とRFクロック信号の奇数倍の高調波の差ビート周波数がRF送信信号の周波数と一致しないよう、(2n+1)×fαx−fDATA≠fDATAとする。さらに、RFクロック信号の出力レベルPαxはRF送信信号の出力レベルPDATAより大きくする(Pαx>PDATA)。なお、ここでは光変調信号はOOK変調信号であることを仮定しているが、QPSK信号やBPSK信号などの位相偏移変調信号も伝送可能である。
光アンプ201はデジタル通信用光源105から出力され、光ファイバ106を介して受信した伝送光信号の強度を増幅させる。すなわち、受信系の分岐による損失を光アンプ201にて補償する。
光分配器202は受信系を第1の受信経路と第2の受信経路の2系統に分岐させる。なお、本実施の形態においては分岐させる受信系統を2系統としているが、系統を増やしてもいい。その場合、系統数に対応したフォトダイオードとフィルタを追加する。
第1のフォトダイオード203a及び第2のフォトダイオード203bは分岐された光信号を電気信号に変換する。第1のフォトダイオード203a及び第2のフォトダイオード203bの出力スペクトルを図6Cに示す。RF送信信号の周波数fDATA、RFクロック信号の周波数(2n+1)×fαx及び(2n+1)×fαx、RF送信信号の周波数とRFクロック信号の周波数との和周波及び差周波成分(2n+1)×fαx±fDATA,(2n+1)×fαx±fDATA(nは整数)の信号が生成される。但し、ここでn≠nである。
第1のフィルタ204a及び第2のフィルタ204bは帯域制限を行い、第1のフォトダイオード203a及び第2のフォトダイオード203bの出力信号周波数から、所望の信号周波数のみを取り出す。これら第1のフィルタ204a及び第2のフィルタ204bとしては、所望の周波数以外の周波数成分を阻止する設計であれば、例えば、バンドパスフィルタ、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタといったフィルタのいずれのフィルタを用いてもよい。第1のフィルタ204aの出力スペクトルを図6Dに示し、第2のフィルタ204bの出力スペクトルを図6Eに示す。図6D中の破線は第1のフィルタ204aの帯域を示し、図6E中の破線は第2のフィルタ204bの帯域を示している。
なお、一例として、図6Dに示すように、第1のフィルタ204aにおいて(2n+1)×fαx−fDATAの信号成分のみを抽出する構成とし、かつ、図6Eに示すように、第2のフィルタ204bでは(2n+1)×fαx+fDATAの信号成分のみを抽出する構成とした場合を示しているが、第1のフィルタ204a及び第2のフィルタ204bの設計により、任意のn及びnに対して拡張可能である。
RFミキサ205は、第1のフィルタ204aと第2のフィルタ204bの出力信号周波数の差周波の信号を出力する。RFミキサ205の出力スペクトルを図6Fに示す。周波数(2n−2n)fαx+2fDATAの信号が出力される。
実施の形態2における周波数変換装置は実施の形態1における周波数変換装置と比較し、第1のフィルタ204a及び第2のフィルタ204bの仕様帯域を適切に設定することにより、実施の形態1で変換不可であったRFクロック信号の周波数fαxの偶数倍とRF送信信号の周波数fDATAの和周波への変換が可能になる。その結果、変換可能な周波数範囲を拡大することができる。
以上説明したように、実施の形態2の周波数変換装置によれば、伝送対象のRF送信信号を生成する送信信号源と、RF送信信号とは異なる周波数を持ち、かつRF送信信号よりレベルが大きいRFクロック信号を出力するクロック信号源と、RF送信信号の周波数の信号と、RFクロック信号の周波数の奇数倍の周波数の信号とを光信号に変換するデジタル通信用光源と、デジタル通信用光源から送出された光信号の伝送経路を第1の受信経路と第2の受信経路とに分岐させる光分配器を備え、第1の受信経路は、デジタル通信用光源から送出された光信号を取得し、RF送信信号の周波数とRFクロック信号の周波数の奇数倍の高調波との和周波数及び差周波数の電気信号に変換する第1のフォトダイオードと、第1のフォトダイオードで変換された電気信号から設定された第1の周波数の電気信号を取り出す第1のフィルタとからなり、第2の受信経路は、デジタル通信用光源から送出された光信号を取得し、RF送信信号の周波数とRFクロック信号の周波数の奇数倍でかつ第1のフォトダイオードの周波数とは異なる高調波との和周波数及び差周波数の電気信号に変換する第2のフォトダイオードと、第2のフォトダイオードで変換された電気信号から設定された第2の周波数の電気信号を取り出す第2のフィルタとからなるようにしたので、実施の形態1の効果に加えて、異なる二つの周波数に同時に変換が可能であるという効果がある。
また、実施の形態2の周波数変換装置によれば、第1の周波数の電気信号と第2の周波数の電気信号との差周波数の電気信号を取り出すミキサを備えたので、変換可能な周波数範囲を拡大することができる。
また、実施の形態2の周波数変換装置によれば、クロック信号源から出力されるRFクロック信号のレベルを制御する出力制御回路を備えると共に、デジタル通信用光源は、入力信号に応じて利得を変化させるリミッタアンプを有するようにしたので、デジタル通信用光源をアナログRoF回路に適用することが可能となる。
実施の形態3.
図7は実施の形態3の周波数変換装置を示す構成図である。実施の形態3の周波数変換装置は、第1のRFクロック信号源に加えて第2のRFクロック信号源を備え、周波数変換可能な範囲を拡大するようにしたものである。
図7において、周波数変換装置は、送信信号源101、第1のクロック信号源102、出力制御回路103、カプラ104、第1のデジタル通信用光源105、光ファイバ106、第2のクロック信号源301、第2のデジタル通信用光源302、WDM(Wavelength Division Multiplex:光波長多重通信)カプラ303、光アンプ304、WDMカプラ305、第1のフォトダイオード306a、第2のフォトダイオード306b、第1のフィルタ307a、第2のフィルタ307b、RFミキサ308を備える。
送信信号源101、出力制御回路103、カプラ104、光ファイバ106は、実施の形態1,2の構成と同様であるため、ここでの説明は省略する。第1のクロック信号源102は、実施の形態1,2におけるクロック信号源102と同様の構成であり、第1のデジタル通信用光源105は、実施の形態1,2におけるデジタル通信用光源105と同様の構成である。第2のクロック信号源301は、送信信号源101が出力するRF送信信号と、第1のクロック信号源102が出力する第1のRFクロック信号とは異なる周波数を持つ第2のRFクロック信号を出力する信号源である。第2のデジタル通信用光源302は、デジタル通信用光源105と同様に、第2のクロック信号源301から出力された電気信号を光信号に変換する装置であり、リミッタアンプ302aとE/O変換部302bとを備えている。WDMカプラ303は、第1のデジタル通信用光源105から出力された光信号と、第2のデジタル通信用光源302から出力された光信号とを光波長多重するための光合波器である。光アンプ304は、受信側で光信号を増幅する増幅器である。WDMカプラ305は、光アンプ304で増幅された光信号を取得し、その光信号を第1のフォトダイオード306aと第2のフォトダイオード306bとに分配する光分配器である。
第1のフォトダイオード306a及び第1のフィルタ307aは、RF送信信号の周波数と第1のRFクロック信号の周波数の奇数倍の高調波との和周波数または差周波数の電気信号に変換する第1の受信信号変換部を構成している。すなわち、第1のフォトダイオード306aは、RF送信信号の周波数fDATAと第1のRFクロック信号の周波数fαx_1の奇数倍の高調波(2n+1)×fαx_1との和周波数(2n+1)×fαx_1+fDATA(nは整数)及び差周波数(2n+1)×fαx_1−fDATA(nは整数)の電気信号とに変換する。また、第1のフィルタ307aは、設定された周波数帯域の信号を第1の周波数の電気信号として出力する。
第2のフォトダイオード306b及び第2のフィルタ307bは、第2のRFクロック信号の周波数の奇数倍の高調波の電気信号に変換する第2の受信信号変換部を構成している。ここで、第2のフォトダイオード306bは、第2のRFクロック信号の周波数fαx_2の奇数倍の高調波(2n+1)×fαx_2(nは整数)の電気信号に変換し、第2のフィルタ307bは、設定された周波数帯域の信号を第2の周波数の電気信号として出力する。
RFミキサ308は、第1のフィルタ307aから出力される第1の周波数の電気信号と、第2のフィルタ307bから出力される第2の周波数の電気信号の差周波の電気信号を第3の周波数の電気信号として発生させるミキサである。
次に、実施の形態3の周波数変換装置の動作について説明する。
送信信号源101、第1のクロック信号源102、出力制御回路103、カプラ104、第1のデジタル通信用光源105の動作については、実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。カプラ104の出力スペクトルを図8Aに示す。実施の形態3においても、RF送信信号とRFクロック信号との関係は次の通りである。すなわち、fαx_1≠fDATAであり、また、送信信号周波数fDATAと第1のクロック信号源102からのクロック信号の奇数倍の高調波(2n+1)×fαx_1の差ビート周波数が送信信号周波数と一致しないよう、(2n+1)×fαx_1−fDATA≠fDATAとする。さらにクロック信号の出力レベルPαx_1は送信信号の出力レベルPDATAより大きくする(Pαx>PDATA)。なお、ここでは光変調信号はOOK変調信号であることを仮定しているが、QPSK信号やBPSK信号などの位相偏移変調信号も伝送可能である。
第2のクロック信号源301は周波数fαx_2のクロック信号を出力する。fαx_1≠fαx_2とする。第2のクロック信号源301の出力スペクトルを図8Bに示す。第2のデジタル通信用光源302は第2のクロック信号源301からのクロック信号を矩形波のデジタル光信号に変換する。
なお、ここでは光変調信号はOOK変調信号であることを仮定しているが、QPSK信号やBPSK信号などの位相偏移変調信号も伝送可能である。
WDMカプラ303は、第1のデジタル通信用光源105及び第2のデジタル通信用光源302からのそれぞれの出射光を合波し、光ファイバ106を介して受信側に送出する。
受信側の光アンプ304は光ファイバ106を介して受信した伝送光信号の強度を増幅させる。受信系の分岐による損失を光アンプ304にて補償する。次に、WDMカプラ305は、受信系を第1の受信信号変換部と第2の受信信号変換部の2系統に分岐する。第1のフォトダイオード306aと第1のフィルタ307aで構成される第1の受信信号変換部には、第1のデジタル通信用光源105の光キャリア周波数fc1で搬送される信号を伝送する。一方、第2のフォトダイオード306bと第2のフィルタ307bで構成される第2の受信信号変換部には、第2のデジタル通信用光源302の光キャリア周波数fc2で搬送される信号を伝送する。
なお、本実施の形態においては分岐する受信系統を2系統としているが、系統を増やしてもいい。その場合、系統数に対応したフォトダイオードとフィルタを追加する。WDMカプラ305の出力スペクトルを図8Cと図8Dに示す。
第1の受信信号変換部における第1のフォトダイオード306aはRF送信信号とRFクロック信号の光信号を電気信号に変換する。第1のフォトダイオード306aの出力スペクトルを図8Eに示す。送信信号周波数fDATA、第1のクロック信号源102からのRFクロック信号の周波数fαx_1、RF送信信号の周波数とRFクロック信号の周波数の和周波及び差周波成分(2n+1)×fαx_1±fDATA(nは整数)の信号が生成される。また、第2の受信信号変換部における第2のフォトダイオード306bの出力スペクトルを図8Fに示す。第2のデジタル通信用光源302からのRFクロック信号の周波数fαx_2の奇数倍成分(2n+1)×fαx_2(nは整数)の信号が生成される。
第1の受信信号変換部及び第2の受信信号変換部の第1のフィルタ307a及び第2のフィルタ307bは帯域制限を行い、所望の信号周波数のみを取り出す。ここで、これら第1のフィルタ307a及び第2のフィルタ307bとしては、所望の周波数以外の周波数成分を阻止することができるフィルタであれば、バンドパスフィルタ、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタのいずれを用いてもよい。第1のフィルタ307aの出力スペクトルを図8Gに示し、第2のフィルタ307bの出力スペクトルを図8Hに示す。図8G中の破線は第1のフィルタ307aの帯域を示し、図8H中の破線は第2のフィルタ307bの帯域を示している。一例として図8Gに示すように、第1のフィルタ307aにおいて(2n+1)×fαx_1+fDATAの信号成分のみを抽出する構成とし、図8Hに示すように、第2のフィルタ307bにおいて(2n+1)×fαx_2の信号成分のみを抽出する構成とした場合を示しているが、第1のフィルタ307a及び第2のフィルタ307bの設計により、任意のn及びnに対して拡張可能である。
RFミキサ308は第1のフィルタ307a及び第2のフィルタ307bの出力信号周波数の差周波を出力する。RFミキサ308の出力スペクトルを図8Iに示す。周波数(2n+1)×fαx_1+fDATA−(2n+1)×fαx_2の信号が出力される。
このように、実施の形態3における周波数変換装置は、第2のクロック信号源301からのクロック信号周波数fαx_2を適切に設定することによって、実施の形態1では変換できなかった(2n−1)×fαx_1+fDATA≦(2n+1)×fαx_1+fDATA−(2n+1)×fαx_2≦(2n+1)×fαx_1+fDATAの範囲にある周波数に変換可能であり、変換可能な周波数範囲を拡大することができる。
以上説明したように、実施の形態3の光マイクロ波伝送装置によれば、伝送対象のRF送信信号を生成する送信信号源と、RF送信信号とは異なる周波数を持ち、かつRF送信信号よりレベルが大きい第1のRFクロック信号を出力する第1のクロック信号源と、RF送信信号と第1のRFクロック信号とを合波した信号を取得し、RF送信信号の周波数の信号と、第1のRFクロック信号の周波数の奇数倍の周波数の信号とを含む光信号に変換する第1のデジタル通信用光源と、RF送信信号及び第1のRFクロック信号とは異なる周波数を持つ第2のRFクロック信号を出力する第2のクロック信号源と、第2のRFクロック信号を光信号に変換する第2のデジタル通信用光源と、第1のデジタル通信用光源から出力される光信号と、第2のデジタル通信用光源から出力される光信号とを合波する光合波器とを備えたので、構成の簡素化を図りながら発生する信号の周波数範囲を拡大させることができる。
また、実施の形態3の光マイクロ波伝送装置によれば、第1のクロック信号源から出力される第1のRFクロック信号のレベルを制御する出力制御回路を備えると共に、第1のデジタル通信用光源は、入力信号に応じて利得を変化させるリミッタアンプを有するようにしたので、デジタル通信用光源をアナログRoF回路に適用することが可能となる。
また、実施の形態3の周波数変換装置によれば、実施の形態3の光マイクロ波伝送装置を用い、光合波器で合波された光信号の伝送経路を分岐させる光分配器と、光分配器で分岐された光信号を取得し、RF送信信号の周波数と第1のRFクロック信号の周波数の奇数倍の高調波との和周波数または差周波数の電気信号を第1の周波数の電気信号として変換する第1の受信信号変換部と、光分配器で分配された光信号を取得し、第2のRFクロック信号の周波数の奇数倍の高調波の電気信号を第2の周波数の電気信号として変換する第2の受信信号変換部と、第1の周波数の電気信号と第2の周波数の電気信号の差周波の電気信号を第3の周波数の電気信号として発生させるミキサとを備えたので、周波数変換可能な範囲を拡大させることができる。
実施の形態4.
図9は実施の形態4の位相制御装置を示す構成図である。実施の形態4の位相制御装置は、第1のRF信号と第2のRF信号とから生成される第3のRF信号の位相を第1のRF信号と同期させるようにしたものである。
図9において、位相制御装置は、VCO(Voltage−Controlled−Oscillator:電圧制御発振器)401、第1の分波器402、伝送信号源403、基準信号源404、第1のミキサ405、位相同期回路406、第2の分波器407、第2のミキサ408、カプラ409、デジタル通信用光源410、光サーキュレータ411、光ファイバ412、光部分反射器413、フォトダイオード414、第1のアナログフィルタ415、第2のアナログフィルタ416、第3のミキサ417、分周器418、位相比較器419、ループフィルタ420を備える。
VCO401は、クロック信号源となる第2のRF信号を出力する発振器である。第1の分波器402は、VCO401から出力されたクロック信号を分波する分波器である。伝送信号源403は、伝送信号である第1のRF信号を出力する信号源であり、第1のRF信号生成部を構成する。基準信号源404は、クロック信号の基準信号源である。第1のミキサ405は、伝送信号源403から出力され第2の分波器407で分波された伝送信号と、第1の分波器402で分波されたVCO401からのクロック信号とをミキシングするミキサである。位相同期回路406は、伝送信号源403から出力される伝送信号と基準信号源404から出力される基準信号の位相を同期させる回路である。第2の分波器407は、伝送信号源403から出力される伝送信号を分波する分波器である。第2のミキサ408は、伝送信号源403から出力され第2の分波器407で分波された伝送信号と、基準信号源404から出力された基準信号とをミキシングするミキサである。カプラ409は、VCO401から出力され第1の分波器402で分波されたクロック信号と、伝送信号源403から出力され第2の分波器407で分波された伝送信号とを合波する合波器である。
デジタル通信用光源410は、送受信一体のモジュールであり、電気信号と光信号の変換を行う。デジタル通信用光源410は、リミッタアンプ410a,410d、E/O変換部410b、O/E変換部410cを有している。リミッタアンプ410aは、実施の形態1〜3のリミッタアンプ105aと同様に、入力レベルに対応してその利得を制御し、出力レベルを一定値に保持するデジタル駆動の増幅器である。リミッタアンプ410dは、O/E変換部410cから出力された電気信号に対してリミッタアンプ410aと同様の動作を行う増幅器である。E/O変換部410bは、実施の形態1〜3のE/O変換部105bと同様に電気信号を光信号に変換する回路である。O/E変換部410cは、光サーキュレータ411からの光信号を電気信号に変換する回路である。デジタル通信用光源410の一例としては、SFP+(Small−Form−factor−Pluggable−plus)の送信部の使用が挙げられる。カプラ409によって、第3のRF信号生成部が構成されている。光サーキュレータ411は、光信号の送信経路と受信経路とを切り分ける処理部であり、E/O変換部410bからの光信号を光ファイバ412に通過させ、光ファイバ412からの光信号をO/E変換部410cに通過させる。
光ファイバ412は、実施の形態1〜3の光ファイバ106と同様の光ファイバである。光部分反射器413は、光ファイバ412を介して伝送されたデジタル通信用光源410からの光信号の一部をデジタル通信用光源410側に反射させ、残りの光信号をフォトダイオード414に出力する反射器である。フォトダイオード414は、光信号を電気信号に変換するO/E変換器である。第1のアナログフィルタ415は、フォトダイオード414から出力された電気信号のうち、所望のRF信号周波数の信号のみを取り出すためのフィルタであり、例えばバンドパスフィルタで構成される。
第2のアナログフィルタ416は、送信側に戻されたRF信号のうち、所望のRF信号周波数のみを取り出すためのフィルタであり、例えば、バンドパスフィルタで構成される。なお、第1のアナログフィルタ415及び第2のアナログフィルタ416としては、所望の周波数以外の周波数成分を阻止するものであれば、どのようなものであっても良い。第3のミキサ417は、第2のアナログフィルタ416から出力されたRF信号と、VCO401から出力され、第1の分波器402及び第1のミキサ405を介して取得したクロック信号とをミキシングするミキサである。分周器418は、第3のミキサ417から出力された信号を1/2倍に分周する分周器である。位相比較器419は、分周器418の出力信号と第2のミキサ408の出力信号の位相を比較する比較器である。ループフィルタ420は、帰還回路により、位相比較器419から出力された信号から誤差信号を生成してVCO401の出力信号の位相制御を行う回路である。ここで、VCO401、分周器418、位相比較器419及びループフィルタ420によってPLLが構成されている。また、VCO401、第1の分波器402、基準信号源404〜第2のミキサ408、第2のアナログフィルタ416〜ループフィルタ420によって、第2のRF信号生成部が構成されている。
次に、実施の形態4の位相制御装置の動作について説明する。
実施の形態4においては、図10に示す通り、RF伝送信号に加えて、伝送信号周波数fDATAとは異なる周波数(fDATA≠fα)及び伝送信号レベルより高いレベルを持つ(Pα>PDATA)、RFクロック信号をデジタル通信用光源410に対してマルチトーン入力を行い、デジタル通信用光源410内蔵のリミッタアンプ410a,410dをアナログ駆動させること。また、伝送信号とクロック信号の差ビート信号の位相誤差成分φ(t)+Δθα(t)−ΔθDATA(t)を送信端において検出し、VCO401にフィードバックすることにより、伝送信号とクロック信号の差ビート信号の位相を同期していることを特徴とする。ここで、φ(t)をクロック信号の出力位相変動量、Δθα(t)をクロック信号が受ける光路中の位相変動量、ΔθDATA(t)を伝送信号が受ける光路中の位相変動量とする。
先ず、クロック信号源であるVCO401は、周波数fα、角周波数ωαのクロック信号を出力する。ここで、クロック信号の出力位相変動量をφ(t)とする。すなわち、VCO401から出力される信号はωαt+φ(t)である。送信信号とクロック信号との関係は、fα≠fDATAとすること。また、送信信号とクロック信号の高調波の差ビート周波数が送信信号周波数と一致しないよう、(2n+1)×fα−fDATA≠fDATAとすること。さらにクロック信号の出力レベルPαは送信信号の出力レベルPDATAより大きい(Pα>PDATA)ことが必要である。
第1の分波器402はVCO401からの出力信号を分波する。一方、伝送信号源403は周波数fDATA、角周波数ωDATAの伝送信号を出力する。ここで、伝送信号の出力位相変動量をδ(t)とする。すなわち、伝送信号源403から出力される信号はωDATAt+δ(t)である。基準信号源404は周波数fα、角周波数ωαのクロック基準信号を出力する。ここで、クロック基準信号の出力位相変動量をφ(t)とする。また、伝送信号源403が出力する伝送信号と基準信号源404が出力するクロック基準信号は第2の分波器407によって位相同期がなされている。
第1のミキサ405は、第1の分波器402によって分波されたVCO401からのクロック信号と、第2の分波器407によって分波された伝送信号源403からの伝送信号をミキシングし、ダウンコンバージョンする。また、第2のミキサ408は、基準信号源404から出力されたクロック基準信号と第2の分波器407で分波された伝送信号源403からの伝送信号をミキシングし、ダウンコンバージョンする。
カプラ409は、第2の分波器407で分波された伝送信号と第1の分波器402で分波されたクロック信号を合波し、これがデジタル通信用光源410にマルチトーン信号として入力される。デジタル通信用光源410では、送信信号とクロック信号のマルチトーン信号の入力により、リミッタアンプ410a及びリミッタアンプ410dはアナログ駆動される。
光サーキュレータ411は、デジタル通信用光源410のE/O変換部410bから出力された光信号を光ファイバ412に送出する。光部分反射器413は、光ファイバ412を介して受信した送信光の一部を送信端へ反射する。フォトダイオード414は、光部分反射器413を介して受信した光信号を電気信号に変換する。図11にフォトダイオード414の出力スペクトルを示す。クロック信号の出力位相ωαt+φ(t)+Δθα(t)の奇数倍の位相成分(2n+1)×{ωαt+φ(t)+Δθα(t)}と送信信号の出力位相ωDATAt+δ(t)+ΔθDATA(t)との和成分(2n+1)×{ωαt+φ(t)+Δθα(t)}+{ωDATAt+δ(t)+ΔθDATA(t)}及び差成分(2n+1)×{ωαt+φ(t)+Δθα(t)}−{ωDATAt+δ(t)+ΔθDATA(t)}が発生する。第1のアナログフィルタ415は、帯域制限を行い、フォトダイオード414の出力信号から、所望の信号周波数のみを取り出す。図12に第1のアナログフィルタ415の出力スペクトルを示す。
光部分反射器413で反射された光信号の一部は、光ファイバ412及び光サーキュレータ411を介してデジタル通信用光源410のO/E変換部410cに入力される。O/E変換部410cは、光信号を電気信号に変換し、この電気信号がリミッタアンプ410dを介して第2のアナログフィルタ416に与えられる。第2のアナログフィルタ416は、帯域制限を行い、リミッタアンプ410dの出力信号から、(ωα−ωDATA)t−δ(t)+φ(t)+2{Δθα(t)−ΔθDATA(t)}の位相成分を取り出す。図13にリミッタアンプ410dの出力スペクトルを示す。
すなわち、デジタル通信用光源410に対してマルチトーン入力を行った場合、送信信号は正弦波、クロック信号は矩形波で伝送されるため、フォトダイオード414及びデジタル通信用光源410のO/E変換部410cの出力端では、送信信号の出力位相成分ωDATAt+δ(t)とクロック信号の出力位相成分ωαt+φ(t)の奇数倍の周波数成分(2n+1)×{ωαt+φ(t)}の和周波成分(2n+1)×{ωαt+φ(t)}+{ωDATAt+δ(t)}及び差周波成分(2n+1)×{ωαt+φ(t)}−{ωDATAt+δ(t)}が発生する。さらに、ここにクロック信号が受ける光路中の位相変動量Δθα(t)及び伝送信号が受ける光路中の位相変動量ΔθDATA(t)が重畳され、フォトダイオード414の出力スペクトルは図11、リミッタアンプ410dの出力スペクトルは図13に示す通りとなる。これらの図に示すように、フォトダイオード414の出力スペクトルでは、光路中の位相変動は片道分であり、リミッタアンプ410dの出力スペクトルでは、光路中の位相変動が往復分となっている。
第2のアナログフィルタ416の出力信号は第3のミキサ417に入力され、第3のミキサ417では、第1のミキサ405の出力信号(ωα−ωDATA)t−δ(t)+φ(t)とミキシングし、アップコンバージョンする。これにより、第3のミキサ417の出力信号は、2(ωα−ωDATA)t−2δ(t)+2φ(t)+2{Δθα(t)−ΔθDATA(t)}となる。第3のミキサ417の出力信号は分周器418に与えられ、分周器418によって出力位相が1/2倍され((ωα−ωDATA)t−δ(t)+φ(t)+{Δθα(t)−ΔθDATA(t)})、これが位相比較器419に与えられる。位相比較器419では、分周器418の出力信号と第2のミキサ408の出力信号((ωα−ωDATA)t−δ(t))を位相比較し、位相差φ(t)+Δθα(t)−ΔθDATA(t)に応じた誤差信号を生成する。ループフィルタ420は、位相比較器419からの誤差信号に応じて、VCO401への制御信号を生成する。
このように、実施の形態4の位相制御装置では、フォトダイオード414の後段に第1のアナログフィルタ415を接続し、図11に示すスペクトルのうち、図12に示すように、伝送信号とクロック信号の差ビート信号(n=1)の周波数成分を抽出する。
また、伝送信号とクロック信号の差ビート信号と、図13に示すスペクトルのうち第2のアナログフィルタ416の出力信号とを第3のミキサ417でミキシングし、アップコンバージョンする。そして、分周器418で出力位相を1/2倍とした後、位相比較器419でクロック基準信号と位相を比較し、誤差成分φ(t)+Δθα(t)−ΔθDATA(t)を検出し、ループフィルタ420で誤差信号を生成し、VCO401にフィードバックする。
誤差成分φ(t)+Δθα(t)−ΔθDATA(t)がVCO401にフィードバックされた状態では、VCO401からの出力信号位相は、ωαt−{Δθα(t)−ΔθDATA(t)}となり、伝送信号位相ωDATAt+δ(t)、クロック信号位相ωαt−{Δθα(t)−ΔθDATA(t)}のマルチトーン信号がデジタル通信用光源410に入力されることとなる。この場合、フォトダイオード414の出力端では、クロック信号の位相ωαt−{Δθα(t)−ΔθDATA(t)}の奇数倍と送信信号の位相ωDATAt+δ(t)の和成分及び差成分が発生する。
この条件下で第1のアナログフィルタ415にて、クロック信号と伝送信号の差ビート成分を抽出することにより、第1のアナログフィルタ415の出力端では、光ファイバ412中におけるクロック信号の出力位相変動Δθα(t)及び伝送信号の出力位相変動ΔθDATA(t)の項の影響を受けない、位相(ωα−ωDATA)t−δ(t)の信号を抽出することができ、光路中における位相変動の影響を受けない、安定な信号伝送が可能となる。すなわち、VCO401の出力信号をそのままクロック信号とし、PLLが動作を行わないとした場合、第1のアナログフィルタ415からの出力信号は、(ωα−ωDATA)t−δ(t)+φ0(t)+Δθα(t)−ΔθDATA(t)であり、光ファイバ412中におけるクロック信号の出力位相変動Δθα(t)及び伝送信号の出力位相変動ΔθDATA(t)の項の影響を受けることになるが、実施の形態ではこの影響を排除することができる。
以上説明したように、実施の形態4の位相制御装置によれば、伝送対象となる第1のRF信号を生成する第1のRF信号生成部と、第1のRF信号とは異なる周波数の第2のRF信号を生成する第2のRF信号生成部と、第1のRF信号と第2のRF信号を用いて第3のRF信号を生成する第3のRF信号生成部とを備え、第2のRF信号生成部は、第1のRF信号と第3のRF信号の位相を同期させるRF信号を生成するようにしたので、伝送信号の光路中の位相変動の影響を排除することができるため、伝送信号の適用範囲の拡大に寄与することができる。
また、実施の形態4の位相制御装置によれば、第2のRF信号生成部は、第2のRF信号として、第1のRF信号より信号レベルの高い信号を生成し、第3のRF信号生成部は、第1のRF信号と第2のRF信号とを合波して第3のRF信号を生成するようにしたので、位相制御装置として構成を簡素化し、低コスト化を図ることができる。
また、実施の形態4の位相制御装置によれば、第3のRF信号生成部により、第1のRF信号と第2のRF信号とを合波した第3のRF信号を光信号に変換するデジタル通信用光源を用い、第2のRF信号生成部は、デジタル通信用光源から出力された光信号を折り返した信号を用いて第2のRF信号を生成するようにしたので、アナログRoF回路に適用した場合の部品点数の削減と構成の簡素化に寄与することができる。
また、実施の形態4の位相制御装置によれば、第3のRF信号生成部は、第3のRF信号として、第2のRF信号の基本波と第1のRF信号の差周波数を持つ信号を生成するようにしたので、位相制御装置として構成を簡素化し、低コスト化を図ることができる。
また、実施の形態4の位相制御装置によれば、第3のRF信号生成部により、第1のRF信号と第2のRF信号とを合波した第3のRF信号を光信号に変換するデジタル通信用光源を用い、かつ、第3のRF信号として、第2のRF信号の基本波と第1のRF信号の差周波数を持つ信号を生成し、第2のRF信号生成部は、デジタル通信用光源から出力された光信号を折り返した信号を用いて第2のRF信号を生成するようにしたので、アナログRoF回路に適用した場合の部品点数の削減と構成の簡素化に寄与することができる。
実施の形態5.
図14は実施の形態5の位相制御装置を示す構成図である。実施の形態5の位相制御装置は、実施の形態4の構成に加えて、第3のRF信号として、前記第2のRF信号のn倍波(nは任意の整数)と前記第1のRF信号の差周波数を持つ信号を生成するようにしたものである。
図14において、位相制御装置は、VCO401、第1の分波器402、伝送信号源403、基準信号源404、第1のミキサ405、位相同期回路406、第2の分波器407、第2のミキサ408、カプラ409、デジタル通信用光源410、光サーキュレータ411、光ファイバ412、光部分反射器413、フォトダイオード414、第1のアナログフィルタ415、第2のアナログフィルタ416、第3のミキサ417、分周器(第1の分周器)418、位相比較器419、ループフィルタ420、第2の分周器501、第3の分周器502、第4の分周器503を備える。ここで、第2の分周器501〜第4の分周器503以外の構成は、図9に示した実施の形態4の位相制御装置と同様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説明を省略する。
第2の分周器501は、第2の分波器407から第1のミキサ405への経路に設けられた分周器であり、1/(2n+1)分周を行う。第3の分周器502は、第2の分波器407から第2のミキサ408への経路に設けられた分周器であり、1/(2n+1)分周を行う。第4の分周器503は、第2のアナログフィルタ416から第3のミキサ417への経路に設けられた分周器であり、1/(2n+1)分周を行う。
次に、実施の形態5の位相制御装置の動作について実施の形態4とは異なる点を中心に説明する。
実施の形態5では、伝送信号の周波数fDATEとクロック信号の奇数倍の高調波(2n+1)×fαの差ビート周波数が送信信号周波数と一致しないよう、(2n+1)×fα−fDATA≠fDATAとする。また、VCO401の出力周波数fαと伝送信号源403の出力周波数fDATAはfα≠fDATAとすることと、クロック信号の出力レベルPαは送信信号の出力レベルPDATAより大きくすること(Pα>PDATA)は実施の形態4と同様である。
第2の分周器501と第3の分周器502は、伝送信号周波数を1/(2n+1)倍にする。出力位相は(ωDATA/(2n+1))t−δ(t)/(2n+1)となる。
第1のアナログフィルタ415は帯域制限を行い、フォトダイオード414からの出力信号から、((2n+1)ωα−ωDATA)t−δ(t)+(2n+1)φ(t)+{Δθα(t)−ΔθDATA(t)}の位相成分を取り出す。
第2のアナログフィルタ416は帯域制限を行い、デジタル通信用光源410のリミッタアンプ410dの出力信号から、((2n+1)ωα−ωDATA)t−δ(t)+(2n+1)φ(t)+2{Δθα(t)−ΔθDATA(t)}の位相成分を取り出す。
第4の分周器503は、第2のアナログフィルタ416の出力信号周波数を1/(2n+1)倍にする。出力信号の位相は(ωα−ωDATA/(2n+1))t−δ(t)/(2n+1)+φ(t)+(2/(2n+1))×{Δθα(t)−ΔθDATA(t)}となる。第3のミキサ417は、第4の分周器503の出力信号と第1のミキサ405の出力信号((ωα−ωDATA)/(2n+1)t−δ(t)/(2n+1)+φ(t))とミキシングし、アップコンバージョンする。これにより、第3のミキサ417の出力信号は、2(ωα−ωDATA/(2n+1))t−2δ(t)/(2n+1)+2φ(t)+(2/(2n+1))×{Δθα(t)−ΔθDATA(t)}となる。分周器418は、第3のミキサ417の出力信号に対して1/2分周を行って、(ωα−ωDATA/(2n+1))t−δ(t)/(2n+1)+φ(t)+(1/(2n+1))×{Δθα(t)−ΔθDATA(t)}を出力する。位相比較器419は、分周器418の出力信号と第2のミキサ408の出力信号((ωα−ωDATA)/(2n+1)t−δ(t)/(2n+1))を位相比較し、位相差φ(t)+(1/(2n+1){Δθα(t)−ΔθDATA(t)}に応じた誤差信号を生成する。ループフィルタ420は、位相比較器419からの誤差信号に応じて、VCO401への制御信号を生成する。これにより、VCO401からの出力信号は、ωαt−(1/(2n+1)){Δθα(t)−ΔθDATA(t)}となる。すなわちφt=−(1/(2n+1)){Δθα(t)−ΔθDATA(t)}だからである。
このように、実施の形態5では、実施の形態4と同様に、デジタル通信用光源410に対して周波数fDATA、角周波数ωDATAの伝送信号と周波数fα、角周波数ωαのクロック信号のマルチトーン入力を行い、フォトダイオード414及びデジタル通信用光源410に内蔵されるO/E変換部410cの出力端で、送信信号の位相成分ωDATAt+δ(t)+ΔθDATA(t)とクロック信号の位相成分ωαt+φ(t)+Δθα(t)の奇数倍の周波数成分(2n+1)×{ωαt+φ(t)+Δθα(t)}の和周波成分(2n+1)×{ωαt+φ(t)+Δθα(t)}+{ωDATAt+δ(t)+ΔθDATA(t)}及び差周波成分(2n+1)×{ωαt+φ(t)+Δθα(t)}−{ωDATAt+δ(t)+ΔθDATA(t)}を発生させる。ここで、実施の形態5においては、クロック信号の(2n+1)倍波と伝送信号の差ビート成分を抽出し、位相同期を確立する。VCO401に対して誤差信号φ(t)+(1/(2n+1)){Δθα(t)−ΔθDATA(t)}が入力することで、第1のアナログフィルタ415にて、クロック信号と伝送信号の差ビート成分を抽出することにより、第1のアナログフィルタ415の出力端では、光ファイバ中におけるクロック信号の出力位相変動Δθα(t)及び伝送信号の出力位相変動ΔθDATA(t)の項の影響を受けない、位相((2n+1)ωα−ωDATA)t−δ(t)の信号を抽出することができ、光路中における位相変動の影響を受けない、安定な信号伝送が可能となる。
以上説明したように、実施の形態5の位相制御装置によれば、第3のRF信号生成部により、第1のRF信号と第2のRF信号とを合波した第3のRF信号を光信号に変換するデジタル通信用光源を用い、かつ、第3のRF信号として、第2のRF信号の(2n+1)倍波(nは任意の整数)と第1のRF信号の差周波数を持つ信号を生成するようにしたので、伝送信号の光路中の位相変動の影響を排除することができるため、伝送信号の適用範囲の拡大に寄与することができる。
また、実施の形態5の位相制御装置によれば、第3のRF信号生成部により、第1のRF信号と第2のRF信号とを合波した第3のRF信号を光信号に変換するデジタル通信用光源を用い、かつ、第3のRF信号として、第2のRF信号の(2n+1)倍波(nは任意の整数)と第1のRF信号の差周波数を持つ信号を生成し、第2のRF信号生成部は、第2のRF信号として、第1のRF信号より信号レベルの高い信号を生成すると共に、デジタル通信用光源から出力された光信号を折り返した信号を用いて第2のRF信号を生成するようにしたので、アナログRoF回路に適用した場合の部品点数の削減と構成の簡素化に寄与することができる。
実施の形態6.
図15は実施の形態6の位相制御装置を示す構成図である。実施の形態6の位相制御装置は、実施の形態5の構成に加えて、第3のRF信号を抽出するためのRFフィルタのフィルタ特性を決定するフィルタ特性演算部を備えたものである。
図15において、位相制御装置は、VCO401、第1の分波器402、伝送信号源403、基準信号源404、第1のミキサ405、位相同期回路406、第2の分波器407、第2のミキサ408、カプラ409、デジタル通信用光源410、光サーキュレータ411、光ファイバ412、光部分反射器413、フォトダイオード414、第3のミキサ417、分周器(第1の分周器)418、位相比較器419、ループフィルタ420、第2の分周器501、第3の分周器502、第4の分周器503、第1のデジタルフィルタ601、第2のデジタルフィルタ602、第3の分波器603、逓倍器604、計測器605、演算処理回路606を備える。ここで、第1のデジタルフィルタ601〜演算処理回路606以外の構成は、図14に示した実施の形態4の位相制御装置と同様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説明を省略する。
第1のデジタルフィルタ601はフォトダイオード414の後段側に接続され、特定の周波数以外の周波数成分を阻止するRFフィルタである。第2のデジタルフィルタ602は、リミッタアンプ410dと第4の分周器503との間に接続され、特定の周波数以外の周波数成分を阻止するRFフィルタである。また、これら第1のデジタルフィルタ601及び第2のデジタルフィルタ602は、そのフィルタ特性が演算処理回路606によって設定されるよう構成されている。第3の分波器603は第1のミキサ405の出力信号を第3のミキサ417への信号と逓倍器604への信号とに分波する分波器である。逓倍器604は、第3の分波器603で分波された第1のミキサ405の出力信号を(2n+1)倍する逓倍器である。計測器605は、例えば、クロック信号と伝送信号の差ビート周波数を検出する計測器であり、例えば、スペクトルアナライザーで構成されている。演算処理回路606は、計測器605で検出された周波数に基づいて第1のデジタルフィルタ601及び第2のデジタルフィルタ602のフィルタ特性を決定する演算回路である。これら計測器605と演算処理回路606によって、フィルタ特性演算部が構成されている。
次に、実施の形態6の位相制御装置の動作について実施の形態5とは異なる点を中心に説明する。
実施の形態6では、伝送信号の周波数fDATEとクロック信号の奇数倍の高調波(2n+1)×fαの差ビート周波数が送信信号周波数と一致しないよう、(2n+1)×fα−fDATA≠fDATAとし、また、VCO401の出力周波数fαと伝送信号源403の出力周波数fDATAはfα≠fDATAとすると共に、クロック信号の出力レベルPαは送信信号の出力レベルPDATAより大きくすること(Pα>PDATA)は実施の形態5と同様である。
第1のデジタルフィルタ601は、演算処理回路606の演算結果に基づいて帯域制限を行い、フォトダイオード414の出力信号から、((2n+1)ωα−ωDATA)t−δ(t)+(2n+1)φ(t)+{Δθα(t)−ΔθDATA(t)}の位相成分を取り出す。
第2のデジタルフィルタ602は、演算処理回路606の演算結果に基づいて帯域制限を行い、デジタル通信用光源410に内蔵されているリミッタアンプ410dの出力信号から、((2n+1)ωα−ωDATA)t−δ(t)+(2n+1)φ(t)+2{Δθα(t)−ΔθDATA(t)}の位相成分を取り出す。
第3の分波器603によって分波された第1のミキサ405の出力信号は逓倍器604に入力され、逓倍器604は出力周波数を(2n+1)倍する。逓倍器604の出力信号の位相は、((2n+1)ωα−ωDATA)t−δ(t)+(2n+1)φ(t)であり、周波数fに換算すると、下式の通りとなる。
Figure 0006594585
計測器605は、VCO401の出力信号と伝送信号の差ビート周波数を検出し、演算処理回路606は、計測器605の検出結果に基づいて、第1のデジタルフィルタ601及び第2のデジタルフィルタ602が満たすべきフィルタ特性を決定する。すなわち、上式の周波数fを中心周波数としたバンドバスフィルタとなる演算処理を行う。一例として、双二次フィルタを想定した場合における演算内容を以下に示す。
Figure 0006594585
このように、実施の形態6の位相制御装置では、実施の形態5と同様に、デジタル通信用光源410に対して周波数fDATA、角周波数ωDATAの伝送信号と周波数fα、角周波数ωαのクロック信号のマルチトーン入力を行い、フォトダイオード414及びデジタル通信用光源410に内蔵されるO/E変換部410cの出力端で、送信信号の位相成分ωDATAt+δ(t)+ΔθDATA(t)とクロック信号の位相成分ωαt+φ(t)+Δθα(t)の奇数倍の周波数成分(2n+1)×{ωαt+φ(t)+Δθα(t)}の和周波成分(2n+1)×{ωαt+φ(t)+Δθα(t)}+{ωDATAt+δ(t)+ΔθDATA(t)}及び差周波成分(2n+1)×{ωαt+φ(t)+Δθα(t)}−{ωDATAt+δ(t)+ΔθDATA(t)}が発生させる。そして、((2n+1)ωα−ωDATA)t−δ(t)+(2n+1)φ(t)+{Δθα(t)−ΔθDATA(t)}の位相成分を持つ信号を第1のデジタルフィルタ601及び第2のデジタルフィルタ602で抽出する。実施の形態6では、抽出するべき中心周波数((2n+1)ωα−ωDATA)t−δ(t)+(2n+1)φ(t)+{Δθα(t)−ΔθDATA(t)}を計測器605で計測し、計測結果から演算処理回路606にて第1のデジタルフィルタ601及び第2のデジタルフィルタ602のフィルタ特性を決定する。
以上説明したように、実施の形態6の位相制御装置によれば、第3のRF信号を抽出するための特定の周波数以外の周波数成分を阻止するRFフィルタのフィルタ特性を第2のRF信号の(2n+1)倍波(nは任意の整数)と第1のRF信号の差周波数を検出することで決定するフィルタ特性演算部を備え、第3のRF信号生成部により、第1のRF信号と第2のRF信号とを合波した第3のRF信号を光信号に変換するデジタル通信用光源を用い、かつ、第3のRF信号として、第2のRF信号の(2n+1)倍波と第1のRF信号の差周波数を持つ信号を生成するようにしたので、伝送信号の周波数が変化した場合でもRFフィルタを変更する必要がなく、構成の簡素化に寄与することができる。
また、実施の形態6の位相制御装置によれば、第3のRF信号を抽出するための特定の周波数以外の周波数成分を阻止するRFフィルタのフィルタ特性を第2のRF信号の(2n+1)倍波(nは任意の整数)と第1のRF信号の差周波数を検出することで決定するフィルタ特性演算部を備え、第3のRF信号生成部により、第1のRF信号と第2のRF信号とを合波した第3のRF信号を光信号に変換するデジタル通信用光源を用い、かつ、第3のRF信号として、第2のRF信号の(2n+1)倍波と第1のRF信号の差周波数を持つ信号を生成し、第2のRF信号生成部は、第2のRF信号として、第1のRF信号より信号レベルの高い信号を生成すると共に、デジタル通信用光源から出力された光信号を折り返した信号を用いて第2のRF信号を生成するようにしたので、アナログRoF回路に適用した場合の部品点数の削減と構成の簡素化に寄与することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
以上のように、この発明に係る光マイクロ波伝送装置及び周波数変換装置並びに位相制御装置は、低周波数信号源からの信号を逓倍変換して高周波信号を生成する構成に関するものであり、アナログRoF回路に用いるのに適している。
101 送信信号源、102 クロック信号源(第1のクロック信号源)、103 出力制御回路、104 カプラ、105 デジタル通信用光源(第1のデジタル通信用光源)、105a,302a リミッタアンプ、105b,302b E/O変換部、106 光ファイバ、107 フォトダイオード、108 フィルタ、201,304 光アンプ、202 光分配器、203a,306a 第1のフォトダイオード、203b,306b 第2のフォトダイオード、204a,307a 第1のフィルタ、204b,307b 第2のフィルタ、205,308 RFミキサ、301 第2のクロック信号源、302 第2のデジタル通信用光源、303 WDMカプラ(光合波器)、305 WDMカプラ(光分配器)、401 VCO、402 第1の分波器、403 伝送信号源、404 基準信号源、405 第1のミキサ、406 位相同期回路、407 第2の分波器、408 第2のミキサ、409 カプラ、410 デジタル通信用光源、410a,410d リミッタアンプ、410b E/O変換部、410c O/E変換部、411 光サーキュレータ、412 光ファイバ、413 光部分反射器、414 フォトダイオード、415 第1のアナログフィルタ、416 第2のアナログフィルタ、417 第3のミキサ、418 分周器(第1の分周器)、419 位相比較器、420 ループフィルタ、501 第2の分周器、502 第3の分周器、503 第4の分周器、601 第1のデジタルフィルタ、602 第2のデジタルフィルタ、603 第3の分波器、604 逓倍器、605 計測器、606 演算処理回路。

Claims (19)

  1. 伝送対象のRF送信信号を生成する送信信号源と、
    前記RF送信信号とは異なる周波数を持ち、かつ当該RF送信信号よりレベルが大きいRFクロック信号を出力するクロック信号源と、
    前記RF送信信号と前記RFクロック信号とを合波した信号を光信号に変換するデジタル通信用光源とを備えたことを特徴とする光マイクロ波伝送装置。
  2. 前記デジタル通信用光源は、前記RF送信信号の周波数の信号と、前記RFクロック信号の周波数の奇数倍の周波数の信号とを光信号に変換することを特徴とする請求項1記載の光マイクロ波伝送装置。
  3. 前記クロック信号源から出力される前記RFクロック信号のレベルを制御する出力制御回路を備えると共に、前記デジタル通信用光源は、入力信号に応じて利得を変化させるリミッタアンプを有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の光マイクロ波伝送装置。
  4. 請求項3の光マイクロ波伝送装置を用い、
    前記デジタル通信用光源から送出された光信号を取得し、前記RF送信信号の周波数と前記RFクロック信号の周波数の奇数倍の高調波との和周波数及び差周波数の電気信号に変換するフォトダイオードと、
    前記フォトダイオードで変換された電気信号から設定された周波数の電気信号を取り出すフィルタとを備えたことを特徴とする周波数変換装置。
  5. 伝送対象のRF送信信号を生成する送信信号源と、
    前記RF送信信号とは異なる周波数を持ち、かつ当該RF送信信号よりレベルが大きいRFクロック信号を出力するクロック信号源と、
    前記RF送信信号の周波数の信号と、前記RFクロック信号の周波数の奇数倍の周波数の信号とを光信号に変換するデジタル通信用光源と、
    前記デジタル通信用光源から送出された光信号の伝送経路を第1の受信経路と第2の受信経路とに分岐させる光分配器を備え、
    前記第1の受信経路は、前記デジタル通信用光源から送出された光信号を取得し、前記RF送信信号の周波数と前記RFクロック信号の周波数の奇数倍の高調波との和周波数及び差周波数の電気信号に変換する第1のフォトダイオードと、前記第1のフォトダイオードで変換された電気信号から設定された第1の周波数の電気信号を取り出す第1のフィルタとからなり、
    前記第2の受信経路は、前記デジタル通信用光源から送出された光信号を取得し、前記RF送信信号の周波数と前記RFクロック信号の周波数の奇数倍でかつ前記第1のフォトダイオードの周波数とは異なる高調波との和周波数及び差周波数の電気信号に変換する第2のフォトダイオードと、前記第2のフォトダイオードで変換された電気信号から設定された第2の周波数の電気信号を取り出す第2のフィルタとからなることを特徴とする周波数変換装置。
  6. 前記第1の周波数の電気信号と前記第2の周波数の電気信号との差周波数の電気信号を取り出すミキサを備えたことを特徴とする請求項5記載の周波数変換装置。
  7. 前記クロック信号源から出力される前記RFクロック信号のレベルを制御する出力制御回路を備えると共に、前記デジタル通信用光源は、入力信号に応じて利得を変化させるリミッタアンプを有することを特徴とする請求項5または請求項6記載の周波数変換装置。
  8. 伝送対象のRF送信信号を生成する送信信号源と、
    前記RF送信信号とは異なる周波数を持ち、かつ当該RF送信信号よりレベルが大きい第1のRFクロック信号を出力する第1のクロック信号源と、
    前記RF送信信号と前記第1のRFクロック信号とを合波した信号を取得し、前記RF送信信号の周波数の信号と、前記第1のRFクロック信号の周波数の奇数倍の周波数の信号とを含む光信号に変換する第1のデジタル通信用光源と、
    前記RF送信信号及び前記第1のRFクロック信号とは異なる周波数を持つ第2のRFクロック信号を出力する第2のクロック信号源と、
    前記第2のRFクロック信号を光信号に変換する第2のデジタル通信用光源と、
    前記第1のデジタル通信用光源から出力される光信号と、前記第2のデジタル通信用光源から出力される光信号とを合波する光合波器とを備えたことを特徴とする光マイクロ波伝送装置。
  9. 前記第1のクロック信号源から出力される前記第1のRFクロック信号のレベルを制御する出力制御回路を備えると共に、前記第1のデジタル通信用光源は、入力信号に応じて利得を変化させるリミッタアンプを有することを特徴とする請求項8記載の光マイクロ波伝送装置。
  10. 請求項8または請求項9に記載の光マイクロ波伝送装置を用い、
    前記光合波器で合波された光信号の伝送経路を分岐させる光分配器と、
    前記光分配器で分岐された光信号を取得し、前記RF送信信号の周波数と前記第1のRFクロック信号の周波数の奇数倍の高調波との和周波数または差周波数の電気信号を第1の周波数の電気信号として変換する第1の受信信号変換部と、
    前記光分配器で分配された光信号を取得し、前記第2のRFクロック信号の周波数の奇数倍の高調波の電気信号を第2の周波数の電気信号として変換する第2の受信信号変換部と、
    前記第1の周波数の電気信号と前記第2の周波数の電気信号の差周波の電気信号を第3の周波数の電気信号として発生させるミキサとを備えた周波数変換装置。
  11. 伝送対象となる第1のRF信号を生成する第1のRF信号生成部と、
    前記第1のRF信号とは異なる周波数の第2のRF信号を生成する第2のRF信号生成部と、
    前記第1のRF信号と前記第2のRF信号とを合波した第3のRF信号を光信号に変換するデジタル通信用光源とを備え、
    前記第2のRF信号生成部は、前記第2のRF信号として、前記第1のRF信号より信号レベルの高い信号であり、かつ、前記第1のRF信号と前記第3のRF信号の位相を同期させる信号を生成することを特徴とする位相制御装置。
  12. 前記第3のRF信号は、前記第2のRF信号の基本波と前記第1のRF信号の差周波数を持つ信号であることを特徴とする請求項11記載の位相制御装置。
  13. 伝送対象となる第1のRF信号を生成する第1のRF信号生成部と、
    前記第1のRF信号とは異なる周波数の第2のRF信号を生成する第2のRF信号生成部と、
    前記第1のRF信号と前記第2のRF信号を合波した第3のRF信号を生成する第3のRF信号生成部と
    前記第3のRF信号を光信号に変換するデジタル通信用光源を備え、
    前記第2のRF信号生成部は、前記第1のRF信号と前記第3のRF信号の位相を同期させる前記第2のRF信号を生成し、
    前記第2のRF信号生成部は、前記デジタル通信用光源から出力された光信号を折り返した信号を用いて前記第2のRF信号を生成することを特徴とする位相制御装置。
  14. 伝送対象となる第1のRF信号を生成する第1のRF信号生成部と、
    前記第1のRF信号とは異なる周波数の第2のRF信号を生成する第2のRF信号生成部と、
    前記第1のRF信号と前記第2のRF信号を合波した第3のRF信号を生成する第3のRF信号生成部と
    前記第3のRF信号を光信号に変換するデジタル通信用光源を備え、
    前記第2のRF信号生成部は、前記第1のRF信号と前記第3のRF信号の位相を同期させる前記第2のRF信号を生成し、
    前記第3のRF信号生成部は、前記第3のRF信号として、前記第2のRF信号の基本波と前記第1のRF信号の差周波数を持つ信号を生成し、
    前記第2のRF信号生成部は、前記デジタル通信用光源から出力された光信号を折り返した信号を用いて前記第2のRF信号を生成することを特徴とする位相制御装置。
  15. 伝送対象となる第1のRF信号を生成する第1のRF信号生成部と、
    前記第1のRF信号とは異なる周波数の第2のRF信号を生成する第2のRF信号生成部と、
    前記第1のRF信号と前記第2のRF信号を合波した第3のRF信号を生成する第3のRF信号生成部と
    前記第3のRF信号を光信号に変換するデジタル通信用光源を備え、
    前記第2のRF信号生成部は、前記第1のRF信号と前記第3のRF信号の位相を同期させる前記第2のRF信号を生成し、
    前記第3のRF信号生成部は、前記第3のRF信号として、前記第2のRF信号の(2n+1)倍波(nは任意の整数)と前記第1のRF信号の差周波数を持つ信号を生成することを特徴とする位相制御装置。
  16. 伝送対象となる第1のRF信号を生成する第1のRF信号生成部と、
    前記第1のRF信号とは異なる周波数の第2のRF信号を生成する第2のRF信号生成部と、
    前記第1のRF信号と前記第2のRF信号を合波した第3のRF信号を生成する第3のRF信号生成部と
    前記第3のRF信号を光信号に変換するデジタル通信用光源を備え、
    前記第2のRF信号生成部は、前記第1のRF信号と前記第3のRF信号の位相を同期させる前記第2のRF信号を生成し、
    前記第3のRF信号生成部は、前記第3のRF信号として、前記第2のRF信号の(2n+1)倍波(nは任意の整数)と前記第1のRF信号の差周波数を持つ信号を生成し、
    前記第2のRF信号生成部は、前記第2のRF信号として、前記第1のRF信号より信号レベルの高い信号を生成すると共に、前記デジタル通信用光源から出力された光信号を折り返した信号を用いて前記第2のRF信号を生成することを特徴とする位相制御装置。
  17. 伝送対象となる第1のRF信号を生成する第1のRF信号生成部と、
    前記第1のRF信号とは異なる周波数の第2のRF信号を生成する第2のRF信号生成部と、
    前記第1のRF信号と前記第2のRF信号を合波した第3のRF信号を生成する第3のRF信号生成部と
    前記第3のRF信号を光信号に変換するデジタル通信用光源を備え、
    前記第2のRF信号生成部は、前記第1のRF信号と前記第3のRF信号の位相を同期させる前記第2のRF信号を生成し、
    前記第3のRF信号を抽出するための特定の周波数以外の周波数成分を阻止するRFフィルタのフィルタ特性を前記第2のRF信号の(2n+1)倍波(nは任意の整数)と前記第1のRF信号の差周波数を検出することで決定するフィルタ特性演算部を備え、
    前記第3のRF信号生成部は、前記第3のRF信号として、前記第2のRF信号の(2n+1)倍波と前記第1のRF信号の差周波数を持つ信号を生成することを特徴とする位相制御装置。
  18. 伝送対象となる第1のRF信号を生成する第1のRF信号生成部と、
    前記第1のRF信号とは異なる周波数の第2のRF信号を生成する第2のRF信号生成部と、
    前記第1のRF信号と前記第2のRF信号を合波した第3のRF信号を生成する第3のRF信号生成部と
    前記第3のRF信号を光信号に変換するデジタル通信用光源を備え、
    前記第2のRF信号生成部は、前記第1のRF信号と前記第3のRF信号の位相を同期させる前記第2のRF信号を生成し、
    前記第3のRF信号を抽出するための特定の周波数以外の周波数成分を阻止するRFフィルタのフィルタ特性を前記第2のRF信号の(2n+1)倍波(nは任意の整数)と前記第1のRF信号の差周波数を検出することで決定するフィルタ特性演算部を備え、
    前記第3のRF信号生成部は、前記第3のRF信号として、前記第2のRF信号の(2n+1)倍波と前記第1のRF信号の差周波数を持つ信号を生成し、
    前記第2のRF信号生成部は、前記第2のRF信号として、前記第1のRF信号より信号レベルの高い信号を生成すると共に、前記デジタル通信用光源から出力された光信号を折り返した信号を用いて前記第2のRF信号を生成することを特徴とする位相制御装置。
  19. 前記第2のRF信号生成部は、前記第2のRF信号として、前記第1のRF信号より信号レベルの高い信号を生成することを特徴とする請求項13から請求項15、請求項17のうちのいずれか1項記載の位相制御装置。
JP2019516261A 2017-07-21 2018-06-21 光マイクロ波伝送装置及び周波数変換装置並びに位相制御装置 Active JP6594585B2 (ja)

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