JP2007036724A - 角度変調装置、角度復調装置、およびそれらを用いた光ファイバ伝送システム - Google Patents

角度変調装置、角度復調装置、およびそれらを用いた光ファイバ伝送システム Download PDF

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智亮 大平
Koichi Masuda
浩一 増田
Mariko Nakaso
麻理子 中曾
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Abstract

【課題】 光源の有する位相雑音に依存することなく、雑音特性、かつ歪み特性に優れた角度変調装置を実現すること。
【解決手段】 角度変調装置10は、第1の周波数変換部201と、第1の増幅部202とを備える。第1の周波数変換部201は、第1の乗算部2011と、第1のフィルタ2012とで構成される。第1の周波数変換部201は、光角度変調部104へ入力する変調信号の周波数を高周波側に周波数変換する。これによって、低い入力レベルで所望の周波数偏移量ΔFが得られるようになる。従って、第1の増幅部202への入力レベルも小さくなるため、第1の増幅部202において発生する歪みも小さくなる。従って、角度変調装置10は、雑音特性に加え、歪み特性にも優れた角度変調信号を出力することが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多チャンネルのアナログ映像信号やデジタル映像信号を伝送するための光ファイバ伝送システムならびにそれに用いられる角度変調装置および角度復調装置に関する。
従来、多チャンネルの映像信号を加入者宅へ伝送・分配するシステムが様々提案されている。図14は、多チャンネルの映像信号を加入者宅へ伝送・分配するシステムで用いられる従来の角度変調装置90の構成を示すブロック図である。図14に示すような角度変調装置は、非特許文献1にその動作などが詳しく記載されている。
図14において、角度変調装置90は、光周波数制御部901と、光変調部902と、局発光源903と、光合波部904と、光検波部905とを備える。
上記のように構成された角度変調装置90において、第2の信号源9052は、角度変調すべき元信号となる多チャンネル(周波数はf1〜fn)の電気信号を出力する。光変調部902は、例えば半導体レーザで構成される。一般に、半導体レーザは、注入電流が一定であるという条件下において、所定の光周波数faを有する光を発振する。また、半導体レーザに注入される電流が振幅変調されると、半導体レーザが出力する光の周波数も変調されるので、半導体レーザは、光周波数faを中心とした光周波数変調信号を出力する。このような性質によって、光変調部902は、第2の信号源9052から出力された電気信号を光周波数変調信号に変換し、出力する。
局発光源903は、所定の光周波数fbを有する無変調光を出力する。光変調部902から出力される光信号および局発光源903から出力される光は、光合波部904によって合波された後、光検波部905へ入力される。
光検波部905は、自乗検波特性を有するフォトダイオードなどによって構成される。光検波部905は、入力された2つの光の光周波数差に相当する周波数fc(=|fa―fb|)において、当該2つの光のビート信号を出力する。この動作は、光ヘテロダイン検波と呼ばれる。このようにして得られたビート信号は、第2の信号源9052から出力された電気信号を元信号とした、搬送波周波数fcの角度変調信号(周波数変調信号)となる。
また、光周波数制御部901は、光変調部902から出力される光信号の中心光周波数faおよび局発光源903から出力される光の中心光周波数fbの一方ないし双方を制御し、光検波部905から出力される角度変調信号の中心周波数fcを安定化する。
以上のように、従来の角度変調装置では、光信号処理による高い変調効率(一般の電気回路方式の場合と比較して10倍以上の変調効率)を利用することによって、一般の電気回路では作成が困難な非常に周波数が高く、かつ広帯域な(周波数偏移量または位相偏移量の大きい)角度変調信号を容易に生成することができる。
しかし、半導体レーザ等の光源は、一般に電気発振器と比較して位相雑音(発振スペクトル線幅)が大きい。局発光源および光変調部から出力される光信号のビート信号として得られる角度変調信号は、2つの位相雑音の和に相当する位相雑音を有する。なぜなら、それぞれの光源から出力される光波の間には、位相レベルの相関性がないため、その位相雑音が単純に総和されるからである。角度変調信号が復調される時には、この位相雑音もまた復調され、大きな白色(強度)雑音となる。図14に示すような従来の角度変調装置90は、この雑音によって復調信号の品質が著しく劣化するという特有の問題を有している。
また、図14に示すような従来の角度変調装置90は、角度変調信号の周波数を安定化させるために、2つの光源の光周波数(またはそれらの差)を逐次監視して、調整しなければならない。したがって、従来の角度変調装置90は、監視および調整のための制御回路等の複雑な構成を必要とするという特有の問題を有している。
上記のような問題に対して、光信号処理によって、非常に周波数が高く、かつ広帯域である角度変調を実現しながら、簡易な構成によって位相雑音を抑圧し、雑音特性を改善することができる角度変調装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。図15は、特許文献1に記載されている従来の角度変調装置80の構成を示すブロック図である。
図15において、角度変調装置80は、第1の光源801と、光分岐部802と、光強度変調部803と、光角度変調部804と、光合波部807と、光検波部808とを備える。
図16(a)〜(c)は、角度変調装置80の動作を説明するための図である。以下、図16を参照しながら、角度変調装置80の動作について説明する。角度変調装置80において、光分岐部802は、第1の光源801から出力された無変調の光を分岐し、第1および第2の光として出力する。第1の光源801から出力される無変調の光の周波数(波長)は、f0(λ0)であるとする。
第1の光は、光強度変調部803へ入力される。光強度変調部803は、第1の信号源8051から出力された所定周波数fcを有する第1の電気信号の振幅に応じて、入力された第1の光を光強度変調(または光振幅変調)し、第1の光信号として出力する。図16(a)は、光強度変調部803から出力される第1の光信号の光スペクトルの一例を示した模式図である。図16(a)に示すように、第1の光信号は、光周波数がf0(光波長がλ0)の光搬送波が抑圧された単一側波帯の光変調信号となる。第1の光信号は、第1の光源801と同じ位相雑音を有する。
第2の光は、光角度変調部804へ入力される。第3の増幅部806は、光角度変調部804において必要な入力レベルになるよう、第2の信号源8052から出力された第2の電気信号のレベルを増幅する。光角度変調部804は、入力された第3の増幅部806から出力された信号の振幅に応じて、入力された第2の光を光角度変調(光位相変調または光周波数変調)し、第2の光信号として出力する。図16(b)は、光角度変調部804から出力される第2の光信号の光スペクトルの一例を示した模式図である。図16(b)に示すように、第2の光信号は、第2の電気信号を元信号とした光角度変調信号である。ここで、第2の電気信号は、周波数f1〜fnの帯域に配置された周波数多重信号等であるものとする。この第2の光信号もまた、第1の光源801と同じ位相雑音を有する。
光合波部807は、光強度変調部803から出力された第1の光信号と、光角度変調部804から出力された第2の光信号とを合波し、出力する。
光検波部808は、自乗検波特性を有するフォトダイオード等で構成される。したがって、光検波部808は、この自乗検波特性によって、光合波部807から出力された第1の光信号と第2の光信号とをホモダイン検波し、これらの信号間の差ビート信号を生成して、出力する。当該差ビート信号は、光角度変調部804から出力される第2の光信号がダウンコンバートされた角度変調信号であって、その中心周波数はfcとなる。図16(c)は、光検波部808から出力される差ビート信号の光スペクトルの一例を示した模式図である。当該差ビート信号は、第2の信号源8052を元信号とした角度変調信号であって、周波数fcを中心とした広帯域な信号となる。
ここで、第1および第2の光信号は、共に第1の光源801と同じ位相雑音を有するため、当該差ビート信号である角度変調信号において、両位相雑音が相殺される。すなわち、第1の光信号における周波数が上下に揺らいだとしても、第2の光信号における周波数も全く同様に揺らぐので、これらの信号の周波数差は、周波数の変動にかかわらず常に一定になる。したがって、角度変調装置80によれば、雑音特性の良好な角度変調信号を得ることができる。
特開2001−133824号公報(第25頁、図1) ケー.キクシマ他(K.Kikushima、et.al),「オプティカル スーパー ワイドバンド エフエム モデュレーション スキーム アンド イッツ アプリケーション トゥ マルチチャネル エイエム ビデオ トランスミッション システムズ」("Optical Super Wide−Band FM Modulation Scheme and Its Application to Multi−Channel AM Video Transmission Systems"),IOOC’95 Technical Digest,Vol.5 PD2−7,pp.33−34
特許文献1の構成では、光角度変調部804として、例えばニオブ酸リチウム基板等の結晶基板によって構成させる光位相変調器等が用いられる。しかし、このような光位相変調器の変調効率は低いので、変調信号として入力する第3の増幅部806からの入力レベルを大きくする必要がある。
ここで、光角度変調部804へ入力する変調信号の入力レベルについて明らかにする。図14に示す従来の角度変調装置90において、広帯域な変調信号を得るために必要な周波数偏移量ΔFは、70〜100MHz/chである。図14に示す角度変調装置90では、光変調部902として、変調効率が非常に高い半導体レーザを使用しているので、入力する変調信号の周波数に依存せずに、例えば−20dBmといった小さな入力レベルで所望の周波数偏移量を実現している。
一般的に、光位相変調器を用いて発生させた変調信号を周波数復調器(以下、「FM復調器」と称する)を用いて復調する場合、復調時の微分動作によって、復調信号レベルが、周波数に依存して、変化してしまう。
FM復調後の復調信号における各キャリアのレベルは、各キャリアにおける信号の周波数偏移量ΔFに比例する。光角度変調部804における光位相変調器の位相量をm[rad]、光位相変調器へ入力する変調信号の周波数をf[Hz]、周波数fの信号を光位相変調器へ入力する時の入力レベルをVin[V]、光位相変調器の半波長電圧をVπ[V]とすると、周波数偏移量ΔFは次式で求めることができる。
Figure 2007036724
式(1)より、光位相変調を施した信号をFM復調する構成では、周波数偏移量ΔFは、入力する変調信号の周波数fに依存する。周波数偏移量ΔFを入力する信号の周波数に依存せずに一定とするためには、光位相変調器の半波長電圧Vπは光位相変調器固有の値であり変更できないので、入力する信号の周波数に応じて、信号の入力レベルVinを変更する必要がある。このとき、入力信号の周波数と入力レベルとは反比例の関係にある。
ここで、光角度変調部804へ入力する変調信号について説明する。
光角度変調部804へ入力される変調信号は、例えばAM40チャンネル映像信号等であり、第2の信号源8052には例えば多チャンネル信号発生器が使用され、第2の信号源8052は40チャネルの映像情報の周波数分割多重化されたアナログ信号(以下「FDM信号」と称する)を生成する。40チャネルのキャリアは、例えば、周波数軸上の90MHzから370MHzの範囲内に6MHz間隔で配置されている。
ここで、例えばFDM信号の内、周波数が一番小さく、入力レベルが一番大きいと予想される周波数90MHzの信号では、例えば周波数偏移量ΔFを75MHzに設定するためには、例えば半波長電圧Vπが3Vの光位相変調器に対して、約0.80V(約11dBm)の変調信号が入力されなければならない。
現在一般的に入手し得る多チャンネル信号発生器では、このような高出力を得ることができない。したがって、第2の信号源8052から出力される信号は、第3の増幅器806によって増幅した後に、光角度変調部804へ入力される。しかし、このような高いパワーの信号を多チャンネル分得るためには、非常に高性能なアンプが必要となる。しかし、現在一般的に入手し得る増幅器では、FDM信号を増幅すると、非常に大きな相互変調歪みが発生し、伝送特性を劣化させるという課題を有しており、第3の増幅部806として使用することが難しかった。
このような課題に対して、特許文献1では、図17に示すように、第1および第2の光角度変調部8041,8042を用意する。第2の信号源8052からの入力信号は、帯域分割部809によって周波数軸上で2分割され、それぞれ第4および第5の増幅部8061,8062で増幅されて、第1および第2の光角度変調部8041,8042に入力される。このように、特許文献1では、入力信号を周波数軸上で2分割(f1〜fbおよびfb+1〜fn)して、2分割された信号を別々に増幅して、光角度変調することによって、上記のような課題を解決しようとしている。
しかし、図17に示すような構成であっても、各光角度変調部に入力される信号は、依然として高いレベルを維持しなければならず、高性能なアンプが必要となってしまう。また、光角度変調部を複数用意する必要があり、角度変調装置全体のコストアップも招来する。
それゆえ、本発明の目的は、光信号処理によって、非常に周波数が高く、かつ広帯域な角度変調を実現しながら、簡易な構成によって位相雑音を抑圧し、雑音特性を改善することができる角度変調装置において、光角度変調部へ入力する変調信号の入力レベルを低減し、伝送信号の歪み特性を改善することができる角度変調装置を提供することである。また、本発明の他の目的は、このような角度変調装置に対応した角度復調装置、およびこれらを適用した光伝送装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような特徴を有する。本発明は、入力された変調信号を角度変調信号に変換するための角度変調装置であって、光を出力する第1の光源と、第1の光源から出力される光を分岐して、第1および第2の光として出力する光分岐部と、第1の光に対して、所定周波数fcを有する第1の電気信号を元信号とした光強度変調を施し、第1の光信号として出力する光強度変調部と、変調信号である第2の電気信号を、所定周波数fLoを有する第3の電気信号を元信号とした周波数変換を施し出力する第1の周波数変換部と、第1の周波数変換部から出力される信号を増幅し、第4の電気信号として出力する第1の増幅部と、第2の光に対して、第4の電気信号を元信号とした光角度変調を施し、第2の光信号として出力する光角度変調部と、第1の光信号と、第2の光信号とを合波する光合波部と、自乗検波特性を有し、光合波部から出力された第1および第2の光信号を電気信号に変換し、第4の電気信号を元信号とする搬送波周波数fcを有する角度変調信号を出力する光検波部とを備える。
好ましくは、第1の周波数変換部は、入力された第2の電気信号に対して、第3の電気信号を元信号として、周波数変換を施し出力する第1の乗算部と、第1の乗算部から出力される複数の信号の内、所定の周波数の信号成分のみを通過させて第1の増幅部に入力する第1のフィルタとを含むとよい。
好ましくは、第1の周波数変換部は、入力された第2の電気信号に対して、第3の電気信号を元信号として、周波数変換を施し、周波数変換が施された信号を第1の増幅部に入力する第1の乗算部を含むとよい。
好ましくは、さらに、所定周波数fsを中心に所定周波数fkでFM変調されたFM変調信号を出力するFM信号発生源と、第1の増幅部から出力される第4の電気信号とFM信号発生源から出力されるFM変調信号とを合成する第1の合成部とを備え、光角度変調部は、第2の光に対して、前記第1の合成部によって合成され、出力された電気信号を元信号とした光角度変調を施し、第2の光信号として出力するとよい。
好ましくは、さらに、入力された第2の電気信号を分岐して、第5および第6の電気信号として出力する第1の分岐部と、第1の増幅部から出力される第4の電気信号と第6の電気信号とを合成する第2の合成部とを備え、第1の周波数変換部は、第5の電気信号に対して、第3の電気信号を元信号とした周波数変換を施し、第1のフィルタを通過した信号を第1の増幅部に入力し、光角度変調部は、第2の光に対して、第2の合成部によって合成され、出力された電気信号を元信号とした光角度変調を施し、第2の光信号として出力するとよい。
また、本発明は、入力された光信号を電気信号に変換するための角度復調装置であって、入力された光信号は、角度変調信号によって直接変調された光信号であり、入力された光信号を、電気信号に変換する光電気変換部と、光電気変換部から出力される電気信号をFM復調し、第7の電気信号として出力するFM復調部と、第7の電気信号に対して、所定周波数fLoを有する第8の電気信号を元信号とした周波数変換を施し出力する第2の周波数変換部とを備える。
好ましくは、第2の周波数変換部は、入力された第7の電気信号に対して、第8の電気信号を元信号とした周波数変換を施し出力する第2の乗算部と、第2の乗算部から出力される複数の信号の内、所定の周波数の信号成分のみを通過させる第2のフィルタとを含むとよい。
好ましくは、第2の周波数変換部は、さらに、入力された第7の電気信号の内、所定の周波数の信号成分のみを通過させる第3のフィルタを含むことよい。
好ましくは、第7の電気信号を分岐して、第9および第10の電気信号として出力する第2の分岐部をさらに備え、第2の周波数変換部は、第9の電気信号に対して、第8の電気信号を元信号とした周波数変換を施し出力し、さらに、第10の電気信号の内、所定の周波数の信号成分のみを通過させる第4のフィルタと、第2の周波数変換部から出力される信号と第4のフィルタから出力される信号とを合成する第3の合成部とを備えるとよい。
好ましくは、第2の分岐部から第2の周波数変換部を経て第3の合成部に至る経路を通過する電気信号と、第2の分岐部から第4のフィルタを経て第3の合成部に至る経路を通過する電気信号とが、第3の合成部において合成される際、合成された信号の振幅レベルが最も大きくなるように伝搬路の位相量が調整されているとよい。
好ましくは、第2の分岐部から第2の周波数変換部を経て第3の合成部に至る経路を通過する電気信号と、第2の分岐部から第4のフィルタを経て第3の合成部に至る経路を通過する電気信号とが、第3の合成部において合成される際、合成された信号の振幅レベルが最も大きくなるように、第2の分岐部から第3の合成部に至る経路のいずれか一方または双方の位相量を調整する位相調整部をさらに備えるとよい。
また、本発明は、角度変調信号を光信号に変換して伝送するための光ファイバ伝送システムであって、搬送波周波数fcを有する角度変調信号を出力する角度変調装置と、角度変調装置から出力される角度変調信号によって光強度変調された光信号を出力する光源と、光源から出力された光信号を伝送するための光導波部と、光導波部を伝送した光信号を電気信号に変換して、角度復調するための角度復調装置とを備え、角度変調装置は、第1の周波数変換部に第1の乗算部と第1のフィルタとを含む上述の角度変調装置であり、角度復調装置は、第2の周波数変換部に第2の乗算部と第2のフィルタとを含む上述の角度復調装置であるとよい。
また、本発明は、角度変調信号を光信号に変換して伝送するための光ファイバ伝送システムであって、搬送波周波数fcを有する角度変調信号を出力する角度変調装置と、角度変調装置から出力される角度変調信号によって光強度変調された光信号を出力する光源と、光源から出力された光信号を伝送するための光導波部と、光導波部を伝送した光信号を電気信号に変換して、角度復調するための角度復調装置とを備え、角度変調装置は、上記いずれかの角度変調装置であり、角度復調装置は、第2の周波数変換部にさらに第3のフィルタを含む角度復調装置であるとよい。
また、本発明は、角度変調信号を光信号に変換して伝送するための光ファイバ伝送システムであって、搬送波周波数fcを有する角度変調信号を出力する角度変調装置と、角度変調装置から出力される角度変調信号によって光強度変調された光信号を出力する光源と、光源から出力された光信号を伝送するための光導波部と、光導波部を伝送した光信号を電気信号に変換して、角度復調するための角度復調装置とを備え、角度変調装置は、第1の分岐部と第2の分岐部とをさらに備える上述の角度変調装置であり、角度復調装置は、第4のフィルタをさらに備える上述の角度復調装置であるとよい。
また、本発明は、角度変調信号を光信号に変換して送信するための光送信装置であって、搬送波周波数fcを有する角度変調信号を出力する角度変調装置と、角度変調装置から出力される角度変調信号によって光強度変調された光信号を出力する光源とを備え、角度変調装置は、光を出力する角度変調装置内光源と、角度変調装置内光源から出力される光を分岐して、第1および第2の光として出力する光分岐部と、第1の光に対して、所定周波数fcを有する第1の電気信号を元信号とした光強度変調を施し、第1の光信号として出力する光強度変調部と、変調信号である第2の電気信号を、所定周波数fLoを有する第3の電気信号を元信号とした周波数変換を施し出力する周波数変換部と、第1の周波数変換部から出力される信号を増幅し、第4の電気信号として出力する増幅部と、第2の光に対して、第4の電気信号を元信号とした光角度変調を施し、第2の光信号として出力する光角度変調部と、第1の光信号と、第2の光信号とを合波する光合波部と、自乗検波特性を有し、光合波部から出力された第1および第2の光信号を電気信号に変換し、第4の電気信号を元信号とする搬送波周波数fcを有する角度変調信号を出力する光検波部とを備える。
上記のような構成を有する角度変調装置では、光角度変調部へ入力される信号を高周波帯へ周波数変換することができるので、光角度変調部への入力レベルを低減することができる。これにより、第1の増幅部で発生する歪みを抑圧することが可能となり、第1の増幅部の所要性能を緩和することができる。
また、角度変調装置において、第1の周波数変換部における第1のフィルタが省かれていたり、FM信号発生源が発生するFM変調信号と第4の電気信号とを合成して、合成された信号を光角度変調部に入力したり、分岐された第2の電気信号と第4の電気信号とを合成して、合成された信号を光角度変調部に入力したりすることによって、光角度変調部へ入力される第4の電気信号は、第2の電気信号の2倍以上の帯域を持つ信号となる。これにより、角度変調信号が、広帯域に拡がった信号となる。したがって、このような信号を光角度変調部へ入力することによって、中心周波数fc近傍にスペクトルが発生するので、角度変調信号が広がり、反射耐性が向上する。
また、上記のような構成を有する角度復調装置によって、上記のような構成を有する角度変調装置で用いられた変調信号を復調することができる。
また、FM復調して得られた信号の高周波成分を周波数変換後、伝搬路の位相を調整して、低周波側成分と合成することで、受信した変調信号成分を有効に利用することが可能となり、雑音特性が改善される。
以上、本発明の角度変調装置、角度復調装置、光ファイバ伝送システム、および光送信装置によれば、角度変調効率を向上させ、雑音特性に優れ、さらに歪み特性にも優れた広帯域な角度変調およびその復調を簡単な構成でかつ低コストで実現でき、また反射耐性に優れた光ファイバ伝送を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(角度変調装置の第1の実施形態)
図1は、本発明の角度変調装置の第1の実施形態に係る角度変調装置10の構成を示すブロック図である。
図1において、角度変調装置10は、第1の光源101と、光分岐部102と、光強度変調部103と、光角度変調部104と、光合波部107と、光検波部108と、第1の周波数変換部201と、第1の増幅部202とを備える。第1の周波数変換部201は、第1の乗算部2011と、第1のフィルタ2012とを含む。
第1の信号源1051は、周波数がfcの電気信号を第1の電気信号として出力し、光強度変調部103に入力する。第2の信号源1052は、周波数多重された周波数がf1〜fnの信号(FDM信号:第2の電気信号)を出力し、第1の乗算部2011に入力する。第3の信号源203は、周波数がfLoの局発信号(第3の電気信号)を出力し、第1の乗算部2011に入力する。
第1の光源101は、無変調の光を出力する。第1の光源101が出力する光の周波数は、f0であるとする。光分岐部102は、第1の光源101から出力された無変調の光を分岐し、第1および第2の光として出力する。第1の光は、光強度変調部103へ入力される。光強度変調部103は、第1の信号源1051から出力された所定周波数fcを有する第1の電気信号の振幅に応じて、入力された第1の光を光強度変調(または光振幅変調)し、第1の光信号として出力する。
第2の光は、光角度変調部104へ入力される。光角度変調部104は、第1の増幅部202から出力される信号の振幅レベルに応じて、入力された第2の光を光角度変調(光位相変調または光周波数変調)し、第2の光信号として出力する。
光合波部107は、光強度変調部103から出力された第1の光信号と、光角度変調部104から出力された第2の光信号とを合波し、出力する。
光検波部108は、自乗検波特性を有するフォトダイオード等で構成される。したがって、光検波部108は、この自乗検波特性によって、光合波部107から出力された第1の光信号と第2の光信号とをホモダイン検波し、これらの信号間の差ビート信号を生成して、出力する。当該差ビート信号は、光角度変調部104から出力される第2の光信号がダウンコンバートされた角度変調信号であって、その中心周波数はfcとなる。
第1の乗算部2011は、第2の信号源1052から出力されたFDM信号と第3の信号源203から出力された局発信号とを乗算し、FDM信号を周波数変換して出力する。第1のフィルタ2012は、第1の乗算部2011から出力される電気信号の内、一部の周波数帯の信号のみを通過させる。第1の増幅部202は、第1のフィルタ2012から出力された電気信号を増幅して、第4の電気信号として出力する。
図2は、角度変調装置10の動作を説明するための図である。以下、図2を参照しながら、角度変調装置10の動作について説明する。
図2(a)は、第2の信号源1052から出力されたFDM信号(周波数f1〜fn)のスペクトルの一例を示している。式(1)より、全ての周波数において、同じ周波数偏移量を得るためには、周波数の低い信号の入力レベルは大きく、周波数の高い信号の入力レベルは小さく設定する必要がある。このため、第2の信号源1052は、図2(a)に示すように周波数に応じたレベル差を考慮して、FDM信号を出力しなければならない。
図2(b)は、第3の信号源203から出力された局発信号(周波数fLo)のスペクトルの一例を示している。第2の信号源1052から出力されたFDM信号と第3の信号源203から出力された局発信号とは、第1の乗算部2011へ入力される。第1の乗算部2011は、例えば一般的に入手可能なミキサー等で構成される。第1の乗算部2011は、周波数変換を行うことで、図2(c)にその一例を示すようなスペクトルの信号を出力する。図2(c)に示す信号は、FDM信号と局発信号との和の成分(f1+fLo〜fn+fLo)、FDM信号と局発信号との差の成分(fLo−f1〜fLo−fn)、FDM信号の成分、および局発信号の成分から構成される。
第1のフィルタ2012は、例えば周波数f1+fLo〜fn+fLoの成分のみを通過させるバンドパスフィルタ(Band Pass Filter:以下BPFと称する)であると想定する。図2(c)の破線は、この様なBPFの通過帯域の一例を示す。この場合、第1の乗算部2011から出力された信号は、第1のフィルタ2012を通過することによって、図2(d)に示すように、f1+fLo〜fn+fLoの周波数の成分のみとなる。
第1の増幅部202は、図2(d)に示すような信号を所定の周波数偏移量ΔFが得られる入力レベルになるように調整した後、調整後の信号を光角度変調部104へ入力する。
ここで、光角度変調部104は、例えば光位相変調器で構成されると想定する。このとき、所定の周波数偏移量ΔFを得るために、光位相変調器への入力すべき信号のレベルについて考える。式(1)を見ると、所定の周波数偏移量ΔFが全ての周波数において同一の値であるとすると、必要な入力レベルVinは、入力する変調信号の周波数に反比例することが分かる。つまり、第2の信号源1052から出力されたFDM信号(周波数f1〜fn)を増幅して光位相変調器へ入力する場合(図15に示す従来の場合)に比べて、周波数変換後の周波数f1+fLo〜fn+fLoの信号を増幅して光位相変調器へ入力する場合、例えば周波数f1の信号では、入力レベルVinは、f1/(f1+fLo)倍でよい。
ここで、具体的な数値を例示して、従来の場合と本発明の場合とを比較する。例えば、FDM信号の内、最も周波数の低い信号の周波数f1を90MHzとし、第3の信号源203から出力される局発信号の周波数fLoを900MHzとし、所定の周波数偏移量ΔFを75MHzとし、光角度変調部104の半波長電圧Vπを3Vとする。90MHzの信号を増幅した後、光角度変調部804に入力する従来の場合(図15の場合)、光角度変調部804へ入力する信号のレベルは、約0.80V(約11.0dBm)でなければならない。一方、本発明のように、90MHzの信号を周波数変換して、990MHzの信号にして、光角度変調部104に入力する場合、光角度変調部104への入力信号のレベルは、約0.072V(約−9.8dBm)でよい。このように、従来の場合と比べ、本発明の場合では、入力信号のレベルが約1/10程度であっても、所定の周波数偏移量ΔFを得ることができる。
このように、光角度変調部104に入力すべき変調信号の周波数を高周波側に周波数変換すれば、従来に比べ、低い入力レベルで、所望の周波数偏移量ΔFを得ることができる。
光角度変調部104は、第2の光に対して、第1の増幅部202から入力される変調信号を用いて、光角度変調(光位相変調または光周波数変調)を施して、第2の光信号として出力する。
光強度変調部103から出力される第1の光信号と光角度変調部104から出力される第2の光信号とは、光合波部107によって合波される。合波された光信号は、光検波部108によって、ホモダイン検波される。これによって、光角度変調部104から出力される第2の光信号がダウンコンバートされた角度変調信号が得られる。当該角度変調信号の中心周波数はfcとなる。当該角度変調信号のスペクトルの一例を図2(e)に示す。当該角度変調信号は、第4の電気信号を元信号とする搬送波周波数fcを有する信号である。
このように、本実施形態によれば、光角度変調部104へ入力する変調信号の周波数を高周波側に周波数変換することによって、低い入力レベルVinで所望の周波数偏移量ΔFを得ることができる。したがって、第1の増幅部202および光角度変調部104へ入力する信号レベルを小さくすることが可能となるので、第1の増幅部202および光角度変調部104で発生する歪みを緩和することができる。従って、本実施形態に係る角度変調装置10は、雑音特性に加え、歪み特性にも優れた角度変調信号を出力することが可能となる。
なお、本実施形態では、第1のフィルタ2012にBPFを用いることとしたが、遮断周波数が局発信号の周波数fLoよりも大きいハイパスフィルタを用いることとしてもよい。この場合も、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態では、第3の信号源203から出力される局発信号の周波数を900MHzとしたが、第1のフィルタ2012がFDM信号と局発信号との和の成分を通過させるとした場合、局発信号の周波数fLoは、少なくともfn<fLo<fc−fnを満たせばよい。
なお、本実施形態では、第1のフィルタ2012は、FDM信号と局発信号との和の成分を通過させることとしたが、FDM信号と局発信号との差の成分を通過させるとしてもよい。このとき、局発信号の周波数fLoは、少なくとも2fn<fLo<fc+f1を満たせばよい。このように第1のフィルタ2012がFDM信号と局発信号との差の成分を通過させるとした場合の、第1の乗算部2011から出力される信号のスペクトルの一例を図2(f)に示す。例えば、FDM信号は、AM40チャンネル映像信号(周波数90MHz〜370MHz)と、QAM30チャンネル(590MHz〜770MHz)との合成信号であるとする。QAM帯の信号は、AM帯の信号に比べて、所要性能が緩い。したがって、QAM帯の信号の入力レベルは、AM帯の信号に比べて、10dB小さくすることができる。このような例において、第1のフィルタ2012は、FDM信号と局発信号との差の成分(AM帯の信号と局発信号との差の成分およびQAM帯の信号と局発信号との差の成分)を通過させるとする。この場合、第1の乗算部2011での周波数変換後の信号において、QAM帯の信号は、AM帯の信号に比べて、低周波側に配置されることとなる。つまり、QAM帯の信号のように所要性能を満足するための入力レベルが低い信号を、光角度変調部104への入力レベルを高く設定する必要のある低周波側に配置することで、光角度変調部104へのトータルの入力レベルを小さくすることが可能となる。
なお、図3(a)は、第1の実施形態の変形例における角度変調装置21の構成を示すブロック図である。図3(a)に示すように、第1の周波数変換部211において、第1のフィルタ2012は、用いられていない。図3(b)は、図3(a)に示す場合の光検波部108から出力される中心周波数fcの角度変調信号のスペクトルの一例を示す図である。図3(b)から分かるように、中心周波数fc近傍にスペクトルが発生する。したがって、第1のフィルタ2012を配置した場合に比べて、図3(a)に示す角度変調装置21では、角度変調信号が周波数軸上で広がることとなるので、光伝送路内での反射耐性が向上する。
(角度変調装置の第2の実施形態)
図4は、本発明の角度変調装置の第2の実施形態に係る角度変調装置30の構成を示すブロック図である。図4において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、詳しい説明を省略する。
図4において、角度変調装置30は、第1の光源101と、光分岐部102と、光強度変調部103と、光角度変調部104と、光合波部107と、光検波部108と、第1の周波数変換部201と、第1の増幅部202と、FM信号発生源301と、第1の合成部302とを備える。角度変調装置の第2の実施形態における角度変調装置30は、前述した角度変調装置の第1の実施形態における角度変調装置10に、FM信号発生源301と、第1の合成部302とを加えた構成となっている。従って、基本的な動作は、角度変調装置の第1の実施形態とほぼ同様であるため、以下には、相違点を中心に、角度変調装置の第2の実施形態の動作を説明する。
図5(a)は、中心周波数fsの信号に周波数fkでFM変調を施したFM信号発生源301から出力されるFM変調信号のスペクトルの一例を示す図である。中心周波数fsは、例えば第1のフィルタ2012から出力された信号の内、最も低い周波数の半分の周波数であるとする。
図5(b)は、第1の合成部302によって出力された信号のスペクトルの一例を示す図である。第1の合成部302は、第1の増幅部202から出力された信号と、FM信号発生源301から出力されたFM変調信号とを合成する。従って、第1の合成部302から出力された信号は、第1の周波数変換部201から出力された信号よりも広い周波数帯域に亘る信号成分を持った信号となる。従って、このような信号が光角度変調部104へ入力されることによって、中心周波数fc近傍にスペクトルが発生するので、角度変調信号が広がり、反射耐性が向上する。
なお、本実施形態では、中心周波数fsは、第1のフィルタ2012から出力された信号の内、最も低い周波数の半分の周波数としている。しかし、FM変調信号のスペクトルが第1のフィルタ2012から出力された信号のスペクトルと重ならないように設定されていれば、中心周波数fsおよび周波数fkは、上記の例に限定されるものではない。
なお、本実施形態において、第1の増幅部202と第1の合成部302との配置位置を入れ替えても得られる効果は同じである。
(角度変調装置の第3の実施形態)
図6は、本発明の角度変調装置の第3の実施形態における角度変調装置40の構成を示すブロック図である。図6において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、詳しい説明を省略する。
図6において、角度変調装置40は、第1の光源101と、光分岐部102と、光強度変調部103と、光角度変調部104と、光合波部107と、光検波部108と、第1の周波数変換部201と、第1の増幅部202と、第1の分岐部401と、第2の合成部402とを備える。角度変調装置の第3の実施形態における角度変調装置40は、前述した角度変調装置の第1の実施形態における角度変調装置10に、第1の分岐部401と、第2の合成部402とを加えた構成となっている。従って、基本的な動作は、角度変調装置の第1の実施形態とほぼ同様であるため、以下には、相違点を中心に、角度変調装置の第3の実施形態の動作を説明する。
第1の分岐部401は、第2の信号源1052から出力されたFDM信号のレベルの一部を分岐して第5の電気信号として第1の乗算部2011に入力し、残りのレベルを第6の電気信号として第2の合成部402に入力する。第5の電気信号と第6の電気信号との分岐比は等しくても、異なっていてもよい。
第2の合成部402は、第1の増幅部202から出力された信号と第6の電気信号とを合成する。
従って、第2の合成部402から出力される信号は、第1の周波数変換部201から出力された信号よりも広い周波数帯域に亘る信号成分を持った信号となる。従って、このような信号を光角度変調部104へ入力することによって、中心周波数fc近傍にスペクトルが発生するので、角度変調信号が広がり、反射耐性が向上する。
なお、本実施形態において、第1の増幅部202と第2の合成部402との配置位置を入れ替えても得られる効果は同じである。
なお、上記全ての角度変調装置の実施形態において、光検波部108から出力される角度変調信号はFDM信号の情報が光信号の位相の変調量として含まれるので、受信器側に位相復調器を設ける必要がある。しかし、FDM信号に対する積分回路を角度変調装置に付加しておけば、FDM信号で位相変調された角度変調信号を、FDM信号で周波数変調された角度変調信号と等価な信号に変換できる。このようにすれば、光受信器側には位相復調器を設ける必要はなく、従来のFM復調器を用いて光受信器を構成することができる。従って、光角度変調部104への入力直前に、光角度変調部104へ入力される信号を積分する第1の積分回路が配置されていてもよい。
(角度復調装置の第1の実施形態)
図7は、本発明の角度復調装置の第1の実施形態における角度復調装置50の構成を示すブロック図である。図7において、角度復調装置50は、光電気変換部501と、FM復調部502と、第2の周波数変換部503とを備える。第2の周波数変換部503は、第2の乗算部5031と、第2のフィルタ5032とを含む。
図8は、角度復調装置50の動作を説明するための図である。以下、図8を参照しながら、角度復調装置50の動作について説明する。
光電気変換部501は、入力された光信号を電気信号に変換する例えばPD(フォトダイオード)で構成される。光電気変換部501へ入力される光信号は、例えば、前述した角度変調装置の第1の実施形態において、第1のフィルタ2012が配置されている場合の角度変調装置10から出力される角度変調信号によって直接変調された光信号とする。
図8(a)は、光電気変換部501から出力された角度変調信号のスペクトルの一例を示す図である。図8(a)に示すように、光電気変換部501は、周波数fcを中心に広がった角度変調信号を出力する。
図8(b)は、FM復調部502から出力される電気信号のスペクトルの一例を示す図である。FM復調部502は、光電気変換部501から出力される電気信号に対して、例えば従来から使用されているFM復調器などによって、FM復調した結果を、第7の電気信号として出力する。FM復調部502によってFM復調が施された結果、前述した角度変調装置の第1の実施形態において光角度変調部104へ入力した信号と同じ形状で、かつ同じ周波数成分の信号が、FM復調部502から出力される。
図8(c)は、第4の信号源504から出力される信号のスペクトルの一例を示す図である。第4の信号源504は、例えば前述した角度変調装置の第1の実施形態において、第3の信号源203から出力された信号と同じ周波数fLoを有する信号(第8の電気信号)を出力する。
第2の周波数変換部503は、第7の電気信号に対して、所定の周波数fLoを有する第8の電気信号を元信号として周波数変換を施し出力する。
第2の乗算部5031は、一般的に入手可能なミキサー等で構成される。図8(d)は、第2の乗算部5031から出力される信号のスペクトルの一例を示す図である。図8(d)に示す信号は、FM復調信号と局発信号との和の成分(f1+2fLo〜fn+2fLo)、FM復調信号と局発信号との差の成分(f1〜fn)、FM復調信号の成分、および局発信号の成分を有している。第2のフィルタ5032は、例えば周波数f1〜fnの成分のみを通過させるBPFであると想定する。図8(d)の破線は、このようなBPFの通過帯域の一例を示す。図8(d)に示した信号が第2のフィルタ5032を通過すると、図8(e)に示すような差の成分(f1〜fn)、すなわち、第2の信号源1052から出力されたFDM信号と同一の信号が得られる。
このように、本実施形態によれば、角度変調装置の第1の実施形態で用いられたFDM信号を復調によって得ることができる角度復調装置が提供されることとなる。
なお、本実施形態では、光電気変換部501へ入力される光信号として、FM復調部502から出力される電気信号が、周波数(f1+fLo〜fn+fLo)の信号成分のみを有する場合について説明しているが、光電気変換部501へ入力される光信号は、これに限られるものではない。
なお、本実施形態では、一例として第2のフィルタ5032にBPFを利用しているが、周波数f1〜fnの成分のみを通過させるローパスフィルタであってもよく、同等の効果が得られる。
(角度復調装置の第2の実施形態)
図9は、本発明の角度復調装置の第2の実施形態における角度復調装置60の構成を示すブロック図である。図9において、図7と同じ構成要素については同じ符号を用い、詳しい説明を省略する。
図9において、角度復調装置60は、光電気変換部501と、FM復調部502と、第3の周波数変換部601とを備える。第3の周波数変換部601は、第3のフィルタ6011と、第2の乗算部5031と、第2のフィルタ5032とを含む。
図10は、角度復調装置60の動作を説明するための図である。以下、図10を参照しながら、角度復調装置60の動作について説明する。
光電気変換部501へ入力される光信号は、例えば前述した角度変調装置の第2の実施形態において、角度変調装置30から出力される角度変調信号によって直接変調された光信号であるとする。
図10(a)は、光電気変換部501から出力される電気信号に変換された角度変調信号のスペクトルの一例を示す図である。図10(a)に示すように、光電気変換部501は、周波数fcを中心に広がった角度変調信号を出力する。
図10(b)は、FM復調部502から出力される電気信号のスペクトルの一例を示す図である。FM復調部502によってFM復調が施された結果、前述した角度変調装置の第2の実施形態において光角度変調部104へ入力した信号と同一の信号が、FM復調部502から出力される。FM復調部502から出力される電気信号は、第3のフィルタ6011を通過する。ここで、第3のフィルタ6011は、例えば周波数f1+fLo〜fn+fLoの成分のみを通過させるBPFであるとする。図10(b)の破線は、このようなBPFの通過帯域の一例を示す。図10(c)は、第3のフィルタ6011から出力される電気信号のスペクトルの一例を示す図である。
本実施形態の構成によって、第2の乗算部5031へ入力される電気信号は、前述した角度復調装置の第1の実施形態における第2の乗算部5031への入力信号と同一となる。したがって、第2のフィルタ5032から出力される電気信号は、第2の信号源1052から出力されたFDM信号と同一の信号となる。
なお、本実施形態において、光電気変換部501へ入力される光信号は、角度変調装置の第1の実施形態に記述されている角度変調装置10または21から出力される角度変調信号によって変調された光信号、または角度変調装置の第3の実施形態に記述されている角度変調装置40から出力される角度変調信号によって変調された光信号であってもよい。
なお、本実施形態では、第3のフィルタ6011にBPFを利用しているが、局発信号の周波数fLoよりも大きい遮断周波数を有するハイパスフィルタが第3のフィルタ6011に利用されても、同等の効果が得られる。
なお、本実施形態では、第2のフィルタ5032にBPFを利用しているが、周波数f1〜fnの成分のみを通過させるローパスフィルタであってもよく、同等の効果が得られる。
(角度復調装置の第3の実施形態)
図11(a)は、本発明の角度復調装置の第3の実施形態における角度復調装置70の構成を示すブロック図である。図11(a)において、図7や図9と同じ構成要素については同じ符号を用い、詳しい説明を省略する。
図11(a)において、角度復調装置70は、光電気変換部501と、FM復調部502と、第2の分岐部701と、第3の周波数変換部601と、第4のフィルタ702と、第3の合成部703とを備える。
図12は、角度復調装置70の動作を説明するための図である。以下、図12を参照しながら、角度復調装置70の動作について説明する。
光電気変換部501へ入力される光信号は、例えば前述した角度変調装置の第3の実施形態において、角度変調装置40から出力される角度変調信号によって直接変調された光信号であるとする。
図12(a)は、光電気変換部501から出力される電気信号に変換された角度変調信号のスペクトルの一例を示す図である。図12(a)に示すように、光電気変換部501は、周波数fcを中心に広がった角度変調信号を出力する。
図12(b)は、FM復調部502から出力される電気信号のスペクトルの一例を示す図である。FM復調部502によってFM復調が施された結果、前述した角度変調装置の第3の実施形態において、光角度変調部104へ入力した信号と同一の信号が得られることとなる。FM復調部502から出力される電気信号は、第2の分岐部701に入力する。
第2の分岐部701では、FM復調部502から出力される電気信号のレベルの一部を分岐し、第9の電気信号として第3のフィルタ6011に入力し、残りを第10の電気信号として第4のフィルタ702に入力する。第9の電気信号と第10の電気信号との分岐比は等しくても異なっていてもよい。第3の周波数変換部601は、前述した角度復調装置の第2の実施形態における第3の周波数変換部601と同じ動作を行う。したがって、第3の周波数変換部601から出力される電気信号は、第2の信号源1052から出力されたFDM信号と同一の信号となる。
第4のフィルタ702は、例えば周波数f1〜fnの成分のみを通過させるBPFによって構成されているとする。図12(b)の破線は、このようなBPFの通過帯域の一例を示す。つまり、第4のフィルタ702から出力された電気信号も、第2の信号源1052から出力されたFDM信号と同一の信号となる。
第2の分岐部701から第3の周波数変換部601を経て第3の合成部703に至る経路を通過する電気信号と、第2の分岐部701から第4のフィルタ702を経て第3の合成部に至る経路を通過する電気信号とが、第3の合成部703において合成される際、合成された信号の振幅レベルが最も大きくなるように、それぞれの経路を介して伝送される2つの電気信号の位相量を設定することが望ましい。これにより、互いに同じ周波数成分の信号を持つ第3の周波数変換部601から出力される電気信号と第4のフィルタ702から出力される電気信号とは、第3の合成部703において、合成される。第3の合成部703は、2つの信号のレベルの和の電力を持った電気信号を出力する。
従って、本実施形態において、角度復調装置70は、光電気変換部501へ入力された光信号をFM復調することによって得られた成分を、効率的に利用することができるので、雑音特性がさらに改善される。
なお、本実施形態において、第2の分岐部701から第3の周波数変換部601を経て第3の合成部703に至る経路を通過する電気信号と、第2の分岐部701から第4のフィルタ702を経て前記第3の合成部に至る経路を通過する電気信号とが、第3の合成部703において合成される際、合成された信号の振幅レベルが最も大きくなるように、第2の分岐部701から第3の合成部703に至る経路の両方、もしくはどちらか一方に位相量を調整する位相調整部711が配置されていてもよい。図11(b)は、第4のフィルタ702と第3の合成部703との間に位相調整部711を配置している角度復調装置71のブロック図である。このように、位相調整部を設けることによって、2つの経路の位相量を伝搬路の長さ等によって調整する必要がなくなるので、角度復調装置を小型化することが可能となる。
なお、上記全ての角度復調装置の実施形態では、FM復調部502の出力側に、FM復調部502から出力される信号を積分する積分回路が配置されていてもよい。例えば、光電気変換部501から出力される角度変調信号において、FDM信号の情報が光信号の位相の変調量として含まれる場合、光電気変換部501の出力側に、位相復調部を設ける必要がある。しかし、FM復調部502から出力される信号を積分するための積分回路を付加しておけば、FDM信号によって位相変調された角度変調信号をFM復調して、FM復調された信号を積分回路を用いて積分すれば、FDM信号によって周波数変調された角度変調信号と等価な信号が得られる。従って、FM復調部502の出力側にFM復調部502から出力される信号を積分する積分回路が配置されていてもよい。
(光ファイバ伝送システムの実施形態)
図13は、本発明の光ファイバ伝送システムの実施形態における光ファイバ伝送システム81の構成を示すブロック図である。
図13において、光ファイバ伝送システム81は、角度変調装置811と、第2の光源812と、第1の光導波部813と、光分配部814と、第2の光導波部815と、角度復調装置816とを備える。角度変調装置811と、第2の光源812とによって、光送信装置810が構成される。なお、第1および第2の光導波部813,815は、例えば一般的なシングルモードの光ファイバなどである。第1および第2の光導波部813,815と、光分配部814とは、公知の構成を備えていればよい。ここで、例えば、角度変調装置811は、角度変調装置の第1の実施形態で述べた角度変調装置10で構成される。また、例えば、角度復調装置816は、角度復調装置の第1の実施形態で述べた角度復調装置50で構成される。
角度変調装置811の出力する電気信号は、第2の光源812へ入力される。第2の光源812は、例えば半導体LDで構成される。第2の光源812は、入力された角度変調信号によって直接変調された光信号を出力する。第2の光源812から出力された光信号は、第1の光導波部813を介して伝送され、光分配部814で分配される。分配された光信号の一部は、さらに第2の光導波部815を介して伝送され、角度復調装置815で受光される。角度復調装置815は、受け取った光信号をFDM信号に復調する。
本実施形態によれば、FDM信号を角度変調信号に変換し光伝送するので、最小受光レベルが小さく、反射耐性が強くなる。また、FDM信号を元の周波数よりも高周波帯に周波数変換しているため、光角度変調部への入力レベルを小さく抑えることができ、その結果、増幅部や角度変調部で発生する歪みを小さくすることが可能となり、高いCNRで歪みの小さいFDM信号分配が実現できる。
なお、本実施形態において、角度変調装置811は角度変調装置10によって構成されるとし、角度復調装置816は角度復調装置50によって構成されるとしたが、角度変調装置811は前述した角度変調装置のいずれかによって構成されるとし、角度復調装置816は角度復調装置60によって構成されるとしてもよい。
なお、本実施形態において、角度変調装置811は角度変調装置10によって構成されるとし、角度復調装置816は角度復調装置50によって構成されるとしたが、角度変調装置811は前述した角度変調装置40によって構成されるとし、角度復調装置816は角度復調装置70によって構成されるとしてもよい。
本発明にかかる角度変調装置、角度復調装置、および光ファイバ伝送システムは、光角度変調部への入力装置が有する優れた雑音特性に加えて、優れた歪み特性という特徴を有し、映像信号分配用システム等として有用である。また、ミリ波、マイクロ波発生用装置等の用途にも応用できる。
本発明の角度変調装置の第1の実施形態に係る角度変調装置10の構成を示すブロック図 第2の信号源1052から出力されたFDM信号(周波数f1〜fn)のスペクトルの一例を示す図 第3の信号源203から出力された局発信号(周波数fLo)のスペクトルの一例を示す図 第1の乗算部2011から出力される信号のスペクトルの一例を示す図 第1のフィルタ2012を通過する信号のスペクトルの一例を示す図 角度変調信号のスペクトルの一例を示す図 第1の乗算部2011から出力される信号のスペクトルの一例を示す図 第1の実施形態の変形例における角度変調装置21の構成を示すブロック図 図3(a)に示す場合の光検波部108から出力される中心周波数fcの角度変調信号のスペクトルの一例を示す図 本発明の角度変調装置の第2の実施形態に係る角度変調装置30の構成を示すブロック図 中心周波数fsの信号に周波数fkでFM変調を施したFM信号発生源301から出力されるFM変調信号のスペクトルの一例を示す図 第1の合成部302によって出力された信号のスペクトルの一例を示す図 本発明の角度変調装置の第3の実施形態における角度変調装置40の構成を示すブロック図 本発明の角度復調装置の第1の実施形態における角度復調装置50の構成を示すブロック図 光電気変換部501から出力された角度変調信号のスペクトルの一例を示す図 FM復調部502から出力される電気信号のスペクトルの一例を示す図 第4の信号源504から出力される信号のスペクトルの一例を示す図 第2の乗算部5031から出力される信号のスペクトルの一例を示す図 第2のフィルタ5032を通過した信号のスペクトルの一例を示す図 本発明の角度復調装置の第2の実施形態における角度復調装置60の構成を示すブロック図 光電気変換部501から出力される電気信号に変換された角度変調信号のスペクトルの一例を示す図 FM復調部502から出力される電気信号のスペクトルの一例を示す図 第3のフィルタ6011から出力される電気信号のスペクトルの一例を示す図 本発明の角度復調装置の第3の実施形態における角度復調装置70の構成を示すブロック図 第4のフィルタ702と第3の合成部703との間に位相調整部711を配置している角度復調装置71のブロック図 光電気変換部501から出力される電気信号に変換された角度変調信号のスペクトルの一例を示す図 FM復調部502から出力される電気信号のスペクトルの一例を示す図 本発明の光ファイバ伝送システムの実施形態における光ファイバ伝送システム81の構成を示すブロック図 多チャンネルの映像信号を加入者宅へ伝送・分配するシステムで用いられる従来の角度変調装置90の構成を示すブロック図 特許文献1に記載されている従来の角度変調装置80の構成を示すブロック図 光強度変調部803から出力される第1の光信号の光スペクトルの一例を示した模式図 光角度変調部804から出力される第2の光信号の光スペクトルの一例を示した模式図 光検波部808から出力される差ビート信号の光スペクトルの一例を示した模式図 第1および第2の光角度変調部8041,8042が用意された特許文献1に記載されている従来の角度変調装置80の構成を示すブロック図
符号の説明
10,21,30,40 角度変調装置
101 第1の光源
102 光分岐部
103 光強度変調部
104 光角度変調部
107 光合波部
108 光検波部
201 第1の周波数変換部
2011 第1の乗算部
2012 第1のフィルタ
202 第1の増幅部
1051 第1の信号源
1052 第2の信号源
203 第3の信号源
301 FM信号発生源
302 第1の合成部
401 第1の分岐部
402 第2の合成部
50 角度復調装置
501 第1の光電気変換部
502 第1のFM復調部
503 第2の周波数変換部
5031 第2の乗算部
5032 第2のフィルタ
504 第4の信号源
601 第3の周波数変換部
6011 第3のフィルタ
701 第2の分岐部
702 第4のフィルタ
703 第3の合成部
711 位相調整部
81 光ファイバ伝送システム
810 光送信装置
811 角度変調装置
812 第2の光源
813 第1の光導波部
814 光分配部
815 第2の光導波部
816 角度復調装置

Claims (15)

  1. 入力された変調信号を角度変調信号に変換するための角度変調装置であって、
    光を出力する第1の光源と、
    前記第1の光源から出力される光を分岐して、第1および第2の光として出力する光分岐部と、
    前記第1の光に対して、所定周波数fcを有する第1の電気信号を元信号とした光強度変調を施し、第1の光信号として出力する光強度変調部と、
    前記変調信号である第2の電気信号を、所定周波数fLoを有する第3の電気信号を元信号とした周波数変換を施し出力する第1の周波数変換部と、
    前記第1の周波数変換部から出力される信号を増幅し、第4の電気信号として出力する第1の増幅部と、
    前記第2の光に対して、前記第4の電気信号を元信号とした光角度変調を施し、第2の光信号として出力する光角度変調部と、
    前記第1の光信号と、前記第2の光信号とを合波する光合波部と、
    自乗検波特性を有し、前記光合波部から出力された第1および第2の光信号を電気信号に変換し、前記第4の電気信号を元信号とする搬送波周波数fcを有する前記角度変調信号を出力する光検波部とを備えることを特徴とする、角度変調装置。
  2. 前記第1の周波数変換部は、
    入力された前記第2の電気信号に対して、前記第3の電気信号を元信号として、周波数変換を施し出力する第1の乗算部と、
    前記第1の乗算部から出力される複数の信号の内、所定の周波数の信号成分のみを通過させて前記第1の増幅部に入力する第1のフィルタとを含むことを特徴とする、請求項1に記載の角度変調装置。
  3. 前記第1の周波数変換部は、入力された前記第2の電気信号に対して、前記第3の電気信号を元信号として、周波数変換を施し、周波数変換が施された信号を前記第1の増幅部に入力する第1の乗算部を含むことを特徴とする、請求項1に記載の角度変調装置。
  4. さらに、所定周波数fsを中心に所定周波数fkでFM変調されたFM変調信号を出力するFM信号発生源と、
    前記第1の増幅部から出力される前記第4の電気信号と前記FM信号発生源から出力される前記FM変調信号とを合成する第1の合成部とを備え、
    前記光角度変調部は、前記第2の光に対して、前記第1の合成部によって合成され、出力された電気信号を元信号とした光角度変調を施し、第2の光信号として出力することを特徴とする、請求項2に記載の角度変調装置。
  5. さらに、入力された前記第2の電気信号を分岐して、第5および第6の電気信号として出力する第1の分岐部と、
    前記第1の増幅部から出力される前記第4の電気信号と前記第6の電気信号とを合成する第2の合成部とを備え、
    前記第1の周波数変換部は、前記第5の電気信号に対して、前記第3の電気信号を元信号とした周波数変換を施し、前記第1のフィルタを通過した信号を前記第1の増幅部に入力し、
    前記光角度変調部は、前記第2の光に対して、前記第2の合成部によって合成され、出力された電気信号を元信号とした光角度変調を施し、第2の光信号として出力することを特徴とする、請求項2に記載の角度変調装置。
  6. 入力された光信号を電気信号に変換するための角度復調装置であって、
    入力された前記光信号は、角度変調信号によって直接変調された光信号であり、
    入力された前記光信号を、電気信号に変換する光電気変換部と、
    前記光電気変換部から出力される電気信号をFM復調し、第7の電気信号として出力するFM復調部と、
    前記第7の電気信号に対して、所定周波数fLoを有する第8の電気信号を元信号とした周波数変換を施し出力する第2の周波数変換部とを備える、角度復調装置。
  7. 前記第2の周波数変換部は、
    入力された前記第7の電気信号に対して、前記第8の電気信号を元信号とした周波数変換を施し出力する第2の乗算部と、
    前記第2の乗算部から出力される複数の信号の内、所定の周波数の信号成分のみを通過させる第2のフィルタとを含むことを特徴とする、請求項6に記載の角度復調装置。
  8. 前記第2の周波数変換部は、さらに、入力された前記第7の電気信号の内、所定の周波数の信号成分のみを通過させる第3のフィルタを含むことを特徴とする、請求項7に記載の角度復調装置。
  9. 前記第7の電気信号を分岐して、第9および第10の電気信号として出力する第2の分岐部をさらに備え、
    前記第2の周波数変換部は、前記第9の電気信号に対して、前記第8の電気信号を元信号とした周波数変換を施し出力し、
    さらに、前記第10の電気信号の内、所定の周波数の信号成分のみを通過させる第4のフィルタと、
    前記第2の周波数変換部から出力される信号と前記第4のフィルタから出力される信号とを合成する第3の合成部とを備えることを特徴とする、請求項8に記載の角度復調装置。
  10. 前記第2の分岐部から前記第2の周波数変換部を経て前記第3の合成部に至る経路を通過する電気信号と、前記第2の分岐部から前記第4のフィルタを経て前記第3の合成部に至る経路を通過する電気信号とが、前記第3の合成部において合成される際、合成された信号の振幅レベルが最も大きくなるように伝搬路の位相量が調整されたことを特徴とする、請求項8に記載の角度復調装置。
  11. 前記第2の分岐部から前記第2の周波数変換部を経て前記第3の合成部に至る経路を通過する電気信号と、前記第2の分岐部から前記第4のフィルタを経て前記第3の合成部に至る経路を通過する電気信号とが、前記第3の合成部において合成される際、合成された信号の振幅レベルが最も大きくなるように、前記第2の分岐部から前記第3の合成部に至る経路のいずれか一方または双方の位相量を調整する位相調整部をさらに備えることを特徴とする、請求項8に記載の角度復調装置。
  12. 角度変調信号を光信号に変換して伝送するための光ファイバ伝送システムであって、
    搬送波周波数fcを有する前記角度変調信号を出力する角度変調装置と、
    前記角度変調装置から出力される前記角度変調信号によって光強度変調された光信号を出力する光源と、
    前記光源から出力された前記光信号を伝送するための光導波部と、
    前記光導波部を伝送した前記光信号を電気信号に変換して、角度復調するための角度復調装置とを備え、
    前記角度変調装置は、請求項2に記載の角度変調装置であり、
    前記角度復調装置は、請求項7に記載の角度復調装置であることを特徴とする、光ファイバ伝送システム。
  13. 角度変調信号を光信号に変換して伝送するための光ファイバ伝送システムであって、
    搬送波周波数fcを有する前記角度変調信号を出力する角度変調装置と、
    前記角度変調装置から出力される前記角度変調信号によって光強度変調された光信号を出力する光源と、
    前記光源から出力された前記光信号を伝送するための光導波部と、
    前記光導波部を伝送した前記光信号を電気信号に変換して、角度復調するための角度復調装置とを備え、
    前記角度変調装置は、請求項1から5のいずれかに記載の角度変調装置であり、
    前記角度復調装置は、請求項8に記載の角度復調装置であることを特徴とする、光ファイバ伝送システム。
  14. 角度変調信号を光信号に変換して伝送するための光ファイバ伝送システムであって、
    搬送波周波数fcを有する前記角度変調信号を出力する角度変調装置と、
    前記角度変調装置から出力される前記角度変調信号によって光強度変調された光信号を出力する光源と、
    前記光源から出力された前記光信号を伝送するための光導波部と、
    前記光導波部を伝送した前記光信号を電気信号に変換して、角度復調するための角度復調装置とを備え、
    前記角度変調装置は、請求項5に記載の角度変調装置であり、
    前記角度復調装置は、請求項9から11のいずれかに記載の角度復調装置であることを特徴とする、光ファイバ伝送システム。
  15. 角度変調信号を光信号に変換して送信するための光送信装置であって、
    搬送波周波数fcを有する前記角度変調信号を出力する角度変調装置と、
    前記角度変調装置から出力される前記角度変調信号によって光強度変調された光信号を出力する光源とを備え、
    前記角度変調装置は、
    光を出力する角度変調装置内光源と、
    前記角度変調装置内光源から出力される光を分岐して、第1および第2の光として出力する光分岐部と、
    前記第1の光に対して、所定周波数fcを有する第1の電気信号を元信号とした光強度変調を施し、第1の光信号として出力する光強度変調部と、
    前記変調信号である第2の電気信号を、所定周波数fLoを有する第3の電気信号を元信号とした周波数変換を施し出力する周波数変換部と、
    前記第1の周波数変換部から出力される信号を増幅し、第4の電気信号として出力する増幅部と、
    前記第2の光に対して、前記第4の電気信号を元信号とした光角度変調を施し、第2の光信号として出力する光角度変調部と、
    前記第1の光信号と、前記第2の光信号とを合波する光合波部と、
    自乗検波特性を有し、前記光合波部から出力された第1および第2の光信号を電気信号に変換し、前記第4の電気信号を元信号とする搬送波周波数fcを有する前記角度変調信号を出力する光検波部とを備えることを特徴とする、光送信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101079670B (zh) * 2007-06-26 2010-05-19 上海大学 毫米波光纤传输系统的毫米波产生及调制系统和方法
CN102594455A (zh) * 2012-02-22 2012-07-18 烽火通信科技股份有限公司 家庭网络系统及通过光纤传输射频信号的方法
CN101267255B (zh) * 2008-02-20 2012-12-19 上海大学 毫米波光纤传输系统中双路光相位调制毫米波生成及提供远程本振的系统和方法

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