JP2006094267A - 広帯域変調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光信号処理を用いて角度変調信号を発生する構成において、位相雑音を低減し、かつ不要な信号成分の発生を抑えることにより、高品質な広帯域変調装置を提供することである。
【解決手段】光周波数シフト部103は、光源101からの出力光の周波数数を所定量fcシフトした後、第1の光として出力し、光角度変調部105は、第1の信号源1041から出力された第1の電気信号により、光源101からの出力光に光角度変調を施した後、第2の光として出力し、第1の光変調部3091は、前記第1の電気信号の逆相信号を光強度変調信号に変換して出力し、光検波部107は、自乗検波特性を有し、前記第1の光と第2の光と光強度変調信号を入力して、電気信号に変換する。
【選択図】図3

Description

本発明は、光信号処理を用いて、広帯域な角度変調信号(位相変調信号または周波数変調信号)を発生する変調装置に関する。
図9は従来の広帯域変調装置の構成を示したブロック図である。この構成の角度変調装置は、例えば非特許文献1に、その動作等が詳しく説明されている。図9において、本広帯域変調装置は、信号源901と、光変調部902と、局発光源903と、光周波数制御部904と、光合波部905と、光検波部906とを備えている。
上記のように構成された広帯域変調装置において、信号源901は角度変調すべき元信号となる電気信号を出力する。光変調部902は、例えば半導体レーザで構成される。一般に、半導体レーザは、注入電流一定の条件下で一定光周波数f1の光を発振し、注入電流を振幅変調することにより、当該光周波数が変調を受け、光周波数f1を中心とした光周波数変調信号を出力する。光変調部902は、この性質により、信号源901から出力された電気信号を光周波数変調信号に変換し、出力する(図10(b)に、光周波数スペクトルの模式図を示す)。局発光源903は、一定光周波数f2の無変調光を出力する(図10(a)に、光周波数スペクトルの模式図を示す)。光変調部902から出力される光信号、および局発光源903から出力される光は、光合波部905により合波された後、共に光検波部906に入力する。光検波部906は、自乗検波特性を有するフォトダイオードなどで構成され、2つの光の光周波数差に相当する周波数fc=(|f1−f2|)において当該2つの光のビート信号を出力する(この動作を、光ヘテロダイン検波と呼ぶ)。このようにして得られたビート信号は、信号源901から出力された電気信号を元信号とした、搬送波周波数fcの角度変調信号(周波数変調信号)となる(図10(c)に、周波数スペクトルの模式図を示す)。なお、光周波数制御部904は、光変調部902から出力される光信号の中心光周波数f1、または/および局発光源903から出力される光の発振光周波数f2を制御し、光検波部906から出力される角度変調信号の中心周波数fcを安定化する。
以上のように、従来の広帯域変調装置では、光信号処理に基づく高い変調効率(一般の電気回路方式の10倍以上)を利用することにより、一般の電気回路では作成困難な非常に高周波かつ広帯域な(周波数偏移量または位相偏移量の大きい)角度変調信号を容易に生成することができる。
K.Kikushima, et al, "Optical Super Wide−Band FM Modulation Scheme and Its Application to Muti−Channel AM Video Transmission Systems", IOOC’95 Technical Digest, Vol.5 PD2−7, pp.33−34
しかしながら、半導体レーザ等の光源は、一般に電気発振器と比較して位相雑音(発振スペクトル線幅)が大きく、また2つの光源から出力される光波の間には、位相レベルの相関性がないため、両光波のビート信号として得られる角度変調信号は、両光源の位相雑音の和に相当する位相雑音を有する。例えば、図10において、光検波部から出力される角度変調信号が有する位相雑音量は、光変調部から出力される光信号の位相雑音Δν1と、局発光源から出力される光の位相雑音Δν2の和(Δν1+Δν2)となる。このため、角度復調時には、この位相雑音も復調動作を受けて、大きな強度(白色)雑音を発生し、復調信号の品質を著しく劣化させるという特有の課題を有している。
また、角度変調信号の周波数を安定化させるために、2つの光源の光周波数(差)を逐次調整しなければならず、そのための制御回路を必要とする等の特有の課題を有している。
それ故に、本発明の目的は、光信号処理により、高周波かつ広帯域な角度変調を実現しながら、当該位相雑音を抑圧することにより雑音特性を改善し、なおかつ構成の簡単な角度変調装置を提供することである。
第1の発明は、電気信号を角度変調信号に変換するための変調装置であって、1つの光源から出力された光を分岐し、一方の光の光周波数を所定量シフトし、もう一方の光に光角度変調(光周波数変調または光位相変調)を施した後、両出力光をホモダイン検波することにより角度変調信号を生成する。
第2の発明は、前記第1の発明において、光を出力する光源と、前記光源から出力された光を分岐する光分岐部と、前記光分岐部から分岐出力された第1の光について、当該光周波数を所定量fcだけシフトする光周波数シフト部と、前記光分岐部から分岐出力された第2の光について、第1の電気信号を元信号とした光角度変調を施す光角度変調部と、前記光周波数シフト部から出力された第1の光と、前記光角度変調部からの出力された第2の光とを合波する光合波部と、自乗検波特性を有し、前記光合波部から出力された光を電気信号に変換し、前記第1の電気信号を元信号とする搬送波周波数fcの角度変調信号を出力する光検波部とを備える。
上記第2の発明では、同一の光源から出力された2つの光のそれぞれに光周波数シフトと光角度変調を施した後、自乗検波するホモダイン構成において、一方の分岐光を光周波数fcだけシフトし、他方の分岐光を第2の電気信号で光角度変調することにより、当該光角度変調スペクトルをダウンコンバートし、第2の電気信号を元信号とした角度変調信号を周波数fcに発生させる。
第3の発明は、前記第1の発明において、光を出力する光源と、前記光源から出力された光を分岐する光分岐部と、前記光分岐部から分岐出力された第1の光について、当該光周波数を所定量fcだけシフトする光周波数シフト部と、第1の電気信号を、互いに逆相の信号に分波して出力する分波部と、前記光分岐部から分岐出力された第2の光について、前記分波部から出力された一方の第1の電気信号を元信号とした光角度変調を施す光角度変調部と、前記分波部から出力された他方の第1の電気信号を入力し、光変調信号に変換して出力する第1の光変調部と、前記光周波数シフト部から出力された第1の光と、前記光角度変調部からの出力された第2の光と、前記第1の光変調部から出力された光信号を合波する光合波部と、自乗検波特性を有し、前記光合波部から出力された光を電気信号に変換し、前記第1の電気信号を元信号とする搬送波周波数fcの角度変調信号を出力する光検波部とを備える。
第4の発明は、前記第3の発明において、前記第1の光変調部から出力された光信号を自乗検波して得られる電気信号成分が、前記光周波数シフト部から出力された第1の光と、前記第2の光角度変調部から出力された光2の光とをホモダイン検波して得られる同等成分に対して、同レベルかつ逆位相であり、互いに相殺されるようにする。
上記第3および第4の発明では、同一の光源から出力された2つの光のそれぞれに光周波数シフトと光角度変調を施した後、自乗検波するホモダイン構成において、当該検波出力中に含まれる第1の電気信号に準じた不要波成分を、新たに設けた光変調部で生成した光変調信号を自乗検波して得られる信号成分で相殺する。
第5の発明は、前記第1の発明において、光を出力する光源と、前記光源から出力された光を分岐する光分岐部と、前記光分岐部から分岐出力された第1の光について、当該光周波数を所定量fcだけシフトする光周波数シフト部と、前記光分岐部から分岐出力された第2の光について、第1の電気信号を元信号とした光角度変調を施す光角度変調部と、前記光周波数シフト部における光周波数シフト量fcの整数倍の信号を出力する第2の信号源と、前記第2の信号源から出力された信号を入力し、光変調信号に変換して出力する第2の光変調部と、前記光周波数シフト部から出力された第1の光と、前記光角度変調部からの出力された第2の光と、前記第2の光変調部から出力された光信号を合波する光合波部と、自乗検波特性を有し、前記光合波部から出力された光を電気信号に変換し、前記第1の電気信号を元信号とする搬送波周波数fcの角度変調信号を出力する光検波部とを備える。
第6の発明は、前記第5の発明において、前記第2の光変調部から出力された光信号を自乗検波して得られる電気信号成分が、前記光周波数シフト部から出力された第1の光を検波して得られる同等成分に対して、同レベルかつ逆位相であり、互いに相殺されるようにする。
上記第5および第6の発明では、同一の光源から出力された2つの光のそれぞれに光周波数シフトと光角度変調を施した後、自乗検波するホモダイン構成において、当該検波出力中に含まれる周波数fcの整数倍の不要波成分を、新たに設けた光変調部で生成した光変調信号を自乗検波して得られる信号成分で相殺する。
第7の発明は、前記第1〜第6の発明において、前記光周波数シフト部は、単一側波帯光強度変調または単一側波帯光振幅変調を施す光変調回路からなる。
上記第7の発明では、同一の光源から出力された2つの光のそれぞれに光周波数シフトと光角度変調を施した後、自乗検波するホモダイン構成において、光周波数シフトを実現する方法として単一側波帯光変調を施す。
第8の発明は、前記第1〜第6の発明において、前記光周波数シフト部は、入力光の周波数を変換する光周波数変換回路からなる。
上記第8の発明では、同一の光源から出力された2つの光のそれぞれに光周波数シフトと光角度変調を施した後、自乗検波するホモダイン構成において、光周波数シフトを実現する方法として光周波数変換を施す。
第9の発明は、前記第1〜第8の発明において、前記光分岐部から分岐出力された光が、当該各伝搬経路を経て、前記光合波部に到達するまでの伝搬遅延量を互いに一致させる。
上記第9の発明では、同一の光源から出力された2つの光のそれぞれに光周波数シフトと光角度変調を施した後、自乗検波するホモダイン構成において、各分岐光の当該伝搬遅延量を互いに一致させる。
第10の発明は、前記第1〜第9の発明において、前記光角度変調部は、複数の光角度変調回路を縦続接続して構成される。
第11の発明は、前記第10の発明において、前記光角度変調部において、前記第1の電気信号は、複数に分岐されて、前記複数の光角度変調回路にそれぞれ入力される。
第12の発明は、前記第11の発明において、前記光角度変調部において、前記第1の電気信号は、互いに異なる複数の帯域の信号に分割されて、前記複数の光角度変調回路にそれぞれ入力される。
上記第10、第11および第12の発明では、同一の光源から出力された2つの光のそれぞれに光周波数シフトと光角度変調を施した後、自乗検波するホモダイン構成において、複数の光角度変調回路を縦続接続することにより光角度変調を施す。
上記第1の発明では、1つの光源からの出力光を2分岐し、再合波した後、自乗検波する光ホモダイン系において、2つの分岐光のそれぞれに光周波数シフトと光角度変調(光周波数変調または光位相変調)を施すことにより、両光信号の間で差ビートを発生させ、当該光角度変調スペクトルをダウンコンバートすることによって、光源の有する位相雑音成分を相殺し、雑音特性に優れた広帯域な角度変調を実現できる。また、複数の光源を使用せず、当該光周波数制御の必要がないため、簡単な構成で広帯域な角度変調を実現できる。
上記第2の発明により、位相雑音成分を抑圧し、雑音特性に優れた角度変調を簡単な構成で実現できる。
上記第3または4の発明により、位相雑音成分を抑圧しながら、不要波成分のない、高品質な角度変調を実現できる。
上記第5または6の発明により、位相雑音成分を抑圧しながら、不要波成分のない、高品質な角度変調を実現できる。
上記第7の発明により、所望の角度変調信号以外の不要成分の発生を抑圧し、高品質な角度変調を実現できる。
上記第8の発明により、所望の角度変調信号以外の不要成分の発生を抑圧し、高品質な角度変調を実現できる。
上記第9の発明により、光源の有する位相雑音成分をより正確に抑圧し、さらに雑音特性に優れた角度変調を実現できる。
上記第10、第11および第12の発明により、当該変調帯域や変調効率の不足を補って、より高効率な角度変調を実現できる。
(実施の形態1)
本発明の一実施の形態に係る変調装置について、図1にその構成を示すと共に、以下に説明する。図1において、本実施の形態の変調装置は、光源101と、光分岐部102と、光周波数シフト部103、第1の信号源1041と、光角度変調部105と、光合波部106と、光検波部107とを備えている。
次に、図1に示す実施の形態の動作を説明する。光分岐部102は、光源101から出力された無変調の光を分岐し、第1の光および第2の光として出力する。光周波数シフト部103は、光分岐部102から出力された第1の光を入力し、当該光周波数を所定量fcだけシフトし、出力する。光角度変調部105は、光分岐部102から出力された第2の光を入力し、第1の信号源1041から出力された第1の電気信号の振幅に応じて、光角度変調(光位相変調または光周波数変調)を施し、出力する。光合波部106は、光周波数シフト部103から出力された第1の光と、光角度変調部105から出力された第2の光とを合波し、出力する。光検波部107は、自乗検波特性を有するフォトダイオード等で構成され、光合波部106から出力された第1の光と第2の光とをホモダイン検波し、当該差ビート信号として、光角度変調部105から出力される光角度変調信号をダウンコンバートした角度変調信号を、周波数fcを中心として生成、出力する。
本実施の形態における角度変調信号の位相雑音抑圧効果について、図2を用いて説明する。図2(a)は、光周波数シフト部103から出力される第1の光のスペクトルを示したもので、入力光の周波数f0を所定量fcだけシフトした光を表す。この第1の光は、光源101から出力される光と同等の位相雑音(光周波数ゆらぎ)Δνを有する。図2(b)は、光角度変調部105から出力される第2の光のスペクトルを示したもので、第1の電気信号を元信号とした光角度変調信号を表す。ここで、第1の電気信号としては、周波数帯域f1〜fnに配置された多チャンネルの周波数多重信号等を想定している。この第2の光もまた、光源101と同等の位相雑音Δνを有する。第1の光と第2の光は、光検波部107において自乗検波され、当該差ビート成分として、図2(c)に示すようなスペクトルを有する、第1の電気信号を元信号とした角度変調信号が周波数fcに生成される。ここで、第1および第2の光は、共に光源101と同等の位相雑音Δνを有するため、当該差ビート成分である角度変調信号では、両位相雑音が相殺されて、雑音特性の良好な角度変調信号を得ることができる。
以上説明したように、第1の発明によれば、同一の光源から出力された光を元として、これを周波数シフトした光と角度変調した光とをホモダイン検波する構成によって、光源の位相雑音に関係なく、雑音特性の良好な角度変調信号を生成することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る角度変調装置について、図3にその構成を示すと共に、以下に説明する。図3において、本実施の形態の角度変調装置は、図1の構成に対して、さらに、分波部308と、第1の光変調部3091とを備える。
次に、図3に示す実施の形態の動作を説明する。本実施の形態の構成は、前述の実施の形態1に準ずるため、相違点のみを以下に説明する。その構成において、分波部308は、第1の信号源1041から出力された第1の電気信号を、互いに逆相関係の2信号に分岐し、出力する。光角度変調部105は、光分岐部102から出力された第2の光を入力し、分波部308から分波出力された一方の第1の電気信号を元信号として、光角度変調を施し、出力する。第1の光変調部3091は、分波部308から分波出力された他方の第1の電気信号を、光強度変調信号に変換して、出力する。光合波部106は、光周波数シフト部103から出力された第1の光と、光角度変調部105から出力された第2の光と、第1の光変調部3091から出力された光信号を合波し、出力する。光検波部107は、自乗検波特性を有するフォトダイオード等で構成され、光合波部106から出力された第1の光と第2の光とをホモダイン検波し、当該差ビート信号として、光角度変調部105から出力される光角度変調信号をダウンコンバートした角度変調信号を、周波数fcを中心として生成、出力すると共に、第1の光変調部3091から出力された光信号を自乗検波して、第1の電気信号を生成、出力する。
本実施の形態の詳細な動作について、図4を用いながら説明する。光周波数シフト部103は、具体的には、電気光学材料や音響光学素子を用いて作成されることが多いが、物性的なパラメータのばらつきや構造的な不完全性、あるいは光周波数シフトを実現する原理上の制約により、図4(a)に示すように、出力光において入力光の成分が残留する場合が多い(この成分を、残留光搬送波成分と呼ぶ)。このような残留光搬送波成分は、光角度変調部105から出力される光角度変調信号(図4(b))と干渉し、光検波部107で自乗検波されて、図4(c)に示すように、光角度変調部105に入力する第1の電気信号と同等の不要波成分を発生する。この不要波成分は、特に角度変調信号の周波数スペクトルが広帯域に拡がる場合には、同一周波数帯に重畳されて、電気的なフィルタ等によって簡単に除去することが難しく、角度変調信号の品質を劣化させる。
本発明では、光角度変調部105に入力する第1の電気信号と逆相の信号を第1の光変調部3091に入力し、当該光変調信号を光検波部107で自乗検波して得られる信号成分により、上記残留光搬送波成分に起因した不要波成分を相殺し、図4(d)に示すような角度変調信号を出力する。
以上説明したように、第2の発明によれば、同一の光源から出力された光を元として、これを周波数シフトした光と角度変調した光とをホモダイン検波すると共に、光周波数シフトの不完全性に起因した不要波成分を抑圧するための光変調信号を付加し、これを自乗検波する構成によって、高品質な角度変調信号を生成することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る角度変調装置について、図5にその構成を示すと共に、以下に説明する。図5において、本実施の形態の角度変調装置は、図1の構成に対して、さらに、第2の信号源5042と、第2の光変調部5092とを備える。
次に、図5に示す実施の形態の動作を説明する。本実施の形態の構成は、前述の実施の形態1に準ずるため、相違点のみを以下に説明する。その構成において、第2の信号源5042は、光周波数シフト部103で入力光に与える所定の周波数シフト量fcの整数倍(例えば2倍)の周波数を有する第2の電気信号を出力する。第2の光変調部5092は、第2の信号源5042から出力された第2の電気信号を、光強度変調信号に変換して、出力する。光合波部106は、光周波数シフト部103から出力された第1の光と、光角度変調部105から出力された第2の光と、第2の光変調部5092から出力された光信号を合波し、出力する。光検波部107は、自乗検波特性を有するフォトダイオード等で構成され、光合波部106から出力された第1の光と第2の光とをホモダイン検波し、当該差ビート信号として、光角度変調部105から出力される光角度変調信号をダウンコンバートした角度変調信号を、周波数fcを中心として生成、出力すると共に、第2の光変調部5092から出力された光信号を自乗検波して、第2の電気信号を生成、出力する。
本実施の形態の詳細な動作について、図6を用いながら説明する。上述のように、光周波数シフト部103は、その物性的なパラメータのばらつきや構造的な不完全性、あるいは原理上の制約により、図6(a)に示すように、出力光において複数の周波数シフト成分(図では、f0+fc、f0−fc)が現れる場合が多い。このような複数の周波数シフト成分は、光検波部107で自乗検波されて、図6(c)に示すように、光周波数シフト量fcの整数倍(図では、2fc)の周波数を有する不要成分を発生する。この不要波成分は、特に角度変調信号の周波数スペクトルが広帯域に拡がる場合には、同一周波数帯に重畳されて、電気的なフィルタ等によって簡単に除去することが難しく、角度変調信号の品質を劣化させる。
本発明では、光周波数シフト部103における周波数シフト量fcの整数倍の周波数を有する第2の電気信号を第2の光変調部5092に入力し、当該光変調信号を光検波部107で自乗検波して得られる信号成分により、上記複数の光周波数シフト成分に起因した不要波成分を相殺し、図6(d)に示すような角度変調信号を出力する。
以上説明したように、第3の発明によれば、同一の光源から出力された光を元として、これを周波数シフトした光と角度変調した光とをホモダイン検波すると共に、光周波数シフトの不完全性に起因した不要波成分を抑圧するための光変調信号を付加し、これを自乗検波する構成によって、高品質な角度変調信号を生成することができる。
なお、以上の発明において、光角度変調部105は、電気光学定数の大きな電気光学結晶(ニオブ酸リチウム等)の基板に光導波路を拡散したものを用いることが多いが、この形式の光変調回路は、変調効率(入力信号電圧に対する光位相または光周波数の変化率)と変調帯域がトレードオフの関係にある場合がある。即ち、変調効率を高く設計すると、変調帯域が狭く、逆に変調帯域を広く設計すると、変調効率が低くなる性質を有している。このような問題に対して、複数の光角度変調部を縦続して接続し、第1の電気信号を分岐して、各光角度変調部にそれぞれ供給する構成を採っても良い。例えば、変調効率を向上させるためには、図7に示すように、分岐部710で第1の電気信号を2分岐し、第1の光角度変調部7051と第2の光角度変調部7052に同一の信号を入力する。また、変調帯域を拡大するためには、図8(b)に示すように、帯域分割部810で第1の電気信号を互いに異なる周波数帯域(f1〜fb、fb+1〜fn)に分割して、第1の光角度変調部7051と第2の光角度変調部7052にそれぞれ入力する。なお、図8(a)において、第1の光角度変調部7051と第2の光角度変調部7052に入力する信号は、1つの信号源からの出力信号を帯域分割する構成に限らず、図8(b)に示すように、それぞれ専用の信号源(第1の信号源8041、第3の信号源8043)から供給する構成としても良い。このような構成によって、より広帯域な角度変調信号を生成することができる。
本発明は、光信号処理を用いて、広帯域な角度変調信号(位相変調信号または周波数変調信号)を発生する変調装置に関し、光信号処理を用いて角度変調信号を発生する構成において、位相雑音を低減し、かつ不要な信号成分の発生を抑えることにより、高品質な広帯域変調装置を提供する。
本発明の実施の形態1に係る変調装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る変調信号の位相雑音の抑圧動作を説明するための模式図 本発明の実施の形態2に係る変調装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る変調信号における不要成分の抑圧動作を説明するための模式図 本発明の実施の形態3に係る変調装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る変調信号における不要成分の抑圧動作を説明するための模式図 本発明の実施の形態に係る変調装置の別の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態に係る変調装置の別の構成を示すブロック図 従来の変調装置の構成を示すブロック図 従来の変調装置における位相雑音の増大を説明するための模式図
符号の説明
101 光源
102 光分岐部
103 光周波数シフト部
1041 第1の信号源
105 光角度変調部
106 光合波部
107 光検波部
308 分波部
3091 第1の光変調部
5042 第2の信号源
5092 第2の光変調部
710 分岐部
7051 第1の光角度変調部
7052 第2の光角度変調部
810 帯域分割部
8041 第1の信号源
8043 第3の信号源

Claims (12)

  1. 電気信号を角度変調信号に変換するための変調装置であって、
    1つの光源から出力された光を分岐し、一方の光の光周波数を所定量シフトし、もう一方の光に光角度変調(光周波数変調または光位相変調)を施した後、両出力光をホモダイン検波することにより角度変調信号を生成することを特徴とする広帯域変調装置。
  2. 光を出力する光源と、
    前記光源から出力された光を分岐する光分岐部と、
    前記光分岐部から分岐出力された第1の光について、前記光周波数を所定量fcだけシフトする光周波数シフト部と、
    前記光分岐部から分岐出力された第2の光について、第1の電気信号を元信号とした光角度変調を施す光角度変調部と、
    前記光周波数シフト部から出力された第1の光と、前記光角度変調部からの出力された第2の光とを合波する光合波部と、
    自乗検波特性を有し、前記光合波部から出力された光を電気信号に変換し、前記第1の電気信号を元信号とする搬送波周波数fcの角度変調信号を出力する光検波部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の広帯域変調装置。
  3. 光を出力する光源と、
    前記光源から出力された光を分岐する光分岐部と、
    前記光分岐部から分岐出力された第1の光について、前記光周波数を所定量fcだけシフトする光周波数シフト部と、
    第1の電気信号を、互いに逆相の信号に分波して出力する分波部と、
    前記光分岐部から分岐出力された第2の光について、前記分波部から出力された一方の第1の電気信号を元信号とした光角度変調を施す光角度変調部と、
    前記分波部から出力された他方の第1の電気信号を入力し、光変調信号に変換して出力する第1の光変調部と、
    前記光周波数シフト部から出力された第1の光と、前記光角度変調部からの出力された第2の光と、前記第1の光変調部から出力された光信号を合波する光合波部と、
    自乗検波特性を有し、前記光合波部から出力された光を電気信号に変換し、前記第1の電気信号を元信号とする搬送波周波数fcの角度変調信号を出力する光検波部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の広帯域変調装置。
  4. 前記光検波部において、
    前記第1の光変調部から出力された光信号を自乗検波して得られる電気信号成分が、
    前記光周波数シフト部から出力された第1の光と、前記第2の光角度変調部から出力された光2の光とをホモダイン検波して得られる同等成分に対して、同レベルかつ逆位相であり、互いに相殺されることを特徴とする請求項3に記載の広帯域光変調装置。
  5. 光を出力する光源と、
    前記光源から出力された光を分岐する光分岐部と、
    前記光分岐部から分岐出力された第1の光について、前記光周波数を所定量fcだけシフトする光周波数シフト部と、
    前記光分岐部から分岐出力された第2の光について、第1の電気信号を元信号とした光角度変調を施す光角度変調部と、
    前記光周波数シフト部における光周波数シフト量fcの整数倍の信号を出力する第2の信号源と、
    前記第2の信号源から出力された信号を入力し、光変調信号に変換して出力する第2の光変調部と、
    前記光周波数シフト部から出力された第1の光と、前記光角度変調部からの出力された第2の光と、前記第2の光変調部から出力された光信号を合波する光合波部と、
    自乗検波特性を有し、前記光合波部から出力された光を電気信号に変換し、前記第1の電気信号を元信号とする搬送波周波数fcの角度変調信号を出力する光検波部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の広帯域変調装置。
  6. 前記光検波部において、
    前記第2の光変調部から出力された光信号を自乗検波して得られる電気信号成分が、
    前記光周波数シフト部から出力された第1の光を検波して得られる同等成分に対して、同レベルかつ逆位相であり、互いに相殺されることを特徴とする請求項5に記載の広帯域光変調装置。
  7. 前記光周波数シフト部は、単一側波帯光強度変調または単一側波帯光振幅変調を施す光変調回路からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の広帯域変調装置。
  8. 前記光周波数シフト部は、入力光の周波数を変換する光周波数変換回路からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の広帯域変調装置。
  9. 前記光分岐部から分岐出力された光が、当該各伝搬経路を経て、前記光合波部に到達するまでの伝搬遅延量を互いに一致させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の広帯域変調装置。
  10. 前記光角度変調部は、複数の光角度変調回路を縦続接続して構成されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の広帯域変調装置。
  11. 前記光角度変調部において、前記第1の電気信号は、複数に分岐されて、前記複数の光角度変調回路にそれぞれ入力されることを特徴とする請求項10に記載の広帯域変調装置。
  12. 前記光角度変調部において、前記第1の電気信号は、互いに異なる複数の帯域の信号に分割されて、前記複数の光角度変調回路にそれぞれ入力されることを特徴とする請求項11に記載の広帯域変調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01212004A (ja) * 1988-02-18 1989-08-25 A T R Koudenpa Tsushin Kenkyusho:Kk 光制御型フェーズドアレーアンテナ
JP2001264714A (ja) * 2000-03-14 2001-09-26 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 光ファイバ伝送用信号の発生装置およびアップコンバートシステムならびに高周波信号の光ファイバ伝送システム

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