以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本発明の第1の実施の形態は、分配回路により分配された電気信号を変調入力とするN個のFM一括変換回路を使用する場合の光信号送信機及び当該光信号送信機を利用した光信号伝送システムである。本発明を実施する形態を図5に示す。なお、図5はN=3の場合について例示した。図5において、光信号送信機10は、分配回路11、FM一括変換回路12、合波回路13、送信回路としての光源14、光増幅回路15、および光伝送路85を備える。光源14には半導体レーザ及びこの半導体レーザを駆動する駆動回路が送信回路として含まれてもよく、さらに、送信回路には光増幅回路15を含んでもよい。
図5において、図2Aに示すような約90MHzから約750MHzの周波数幅に周波数多重された多チャンネルのAM映像信号又はQAM映像信号が光信号送信機10に入力されると、分配回路11によって3分配される。分配回路11のそれぞれの出力は、変調入力としてFM一括変換回路12に入力され、FM一括変換回路12で周波数変調される。3個のFM一括変換回路12の出力は、合波回路13で合波される。この合波回路13の出力は図2Bに示すように、広帯域な周波数変調された電気信号である。この周波数変調された電気信号は、光源14で強度変調された光信号に変換されて、さらに、光信号は光増幅回路15で所定の光レベルにまで増強されて、光伝送路85に送信される。
ここで、3個のFM一括変換回路12の周波数偏移量及び中間周波数を等しく設定し、かつFM一括変換回路12のそれぞれの出力の位相が一致するように設定すると、合波回路13により合波された電気信号は、3個のFM一括変換回路12のそれぞれの雑音量の電力和、即ち電力加算になるが、信号成分については電圧の和、即ち電圧加算になる。3個のFM一括変換回路12のそれぞれの出力の位相が一致するように設定するために、例えば、光ファイバなどの伝送路長を調整したりあるいは位相調整器を用いたりすることができる。
3個のFM一括変換回路12からの出力の信号成分の電圧をそれぞれ、Vs1、Vs2、Vs3とし、これらがVs1=Vs2=Vs3=Vsとすると、合波回路13の出力の信号成分の電圧の総和Vstは、
Vst=Vs1+Vs2+Vs3=3Vs (3)
となる。
光源14の入力インピーダンスをRとすれば、合波回路13に3個のFM一括変換回路12のうち1個だけから入力すると、合波回路13の出力の信号電力Ps1は、
Ps1=Vs2/R (4)
となる。合波回路13に3個のFM一括変換回路12から入力すると、合波回路13の出力の信号電力Pstは、
Pst=(Vst)2/R=9Vs2/R (5)
となる。従って、信号電力Ps1と信号電力Ps3の電力比は、
10log(Pst/Ps1)=20log(3) [dB] (6)
となる。
一方、3個のFM一括変換回路12からの出力の雑音成分の電力をそれぞれ、Pn1、Pn2、Pn3とし、これらがPn1=Pn2=Pn3=Pnとすると、雑音成分に対しては電力加算されるので、合波回路13の出力の雑音成分の電力の総和Pntは、
Pnt=Pn1+Pn2+Pn3=3Pn (7)
となる。合波回路13に3個のFM一括変換回路12のうち1個だけから入力すると、合波回路13の出力の雑音電力Pn1は、
Pn1=Pn (8)
となる。従って、雑音電力Pn1と雑音電力Pntの電力比は、
10log(Pnt/Pn1)=10log(3) [dB] (9)
となる。
このことから、3個のFM一括変換回路を使用すると、1個のFM一括変換回路を使用するときに比べて信号電力比は、20log(3)[dB]になるが、雑音電力比は10log(3)[dB]となるため、合波回路の出力における信号対雑音電力は10log(3)[dB]だけ改善されることが分かる。図5に示す実施の形態では、FM一括変換回路を3個使用する場合についてその構成を示したが、FM一括変換回路は2個以上使用すれば、信号対雑音電力は改善される。N個(Nは2以上の整数)のFM一括変換回路を使用する場合は、FM一括変換回路を単体で使用する場合に比べて信号対雑音電力比を10log(N)[dB]だけ改善できる。
ひずみについては、3個のFM一括変換回路のひずみ特性が異なっており、逆向きのひずみ特性を有していれば、合波により、逆向きのひずみ分だけ、互いに相殺されるので、FM一括変換回路を単体で用いる場合に比べて、低ひずみ化を可能とする。
図1において、光送信機80に替えて、図5に示す光信号送信機10を光信号伝送システムに適用すると、光信号受信機の最小受光電力を小さくすることができ、伝送距離の長大化や、光信号送信機と光信号受信機との間での光分岐の分岐比の拡大が可能になる。さらに、光信号送信機で低ひずみ特性を得ることができれば、映像信号の受信品質を向上させることが可能になる。
本実施の形態では、光信号送信機に入力する信号の例として図2Aの信号を用いたが、このような信号形式に限定されるものではない。
次に、本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態で説明した光信号送信機に適用するFM一括変換回路であって、光周波数変調部を用いたFM一括変換回路の構成である。本発明を実施する形態を図6に示す。図6において、FM一括変換回路12は、光周波数変調部22、光周波数局部発振部32、光合波器23、および光検波器24を備える。
FM一括変換回路12では、図2Aに示すような周波数多重された映像信号を光周波数変調部22において光周波数foのキャリア光源を用いて周波数変調すると、周波数偏移がδfのとき、光周波数変調部22の出力における光信号の光周波数Ffmldは、前述した(1)式より算出される。但し、(1)式では、変調信号を周波数fsの信号としている。光周波数変調部22のキャリア光源としてはDFB−LD(Distributed Feed−Back Laser Diode、分布帰還型半導体レーザ)を使用することができる。
光周波数局部発振部32において、光周波数flの発振光源を用いて発振させ、光周波数変調部22からの光信号と光合波器23で合波させる。光周波数局部発振部32の発振光源としてはDFB−LDを使用することができる。光合波器23で合波された2つの光信号が光検波器23でヘテロダイン検波される。光検波器としては、ヘテロダイン検波器として機能するフォトダイオードを使用することができる。光検波器24でヘテロダイン検波された電気信号の周波数fは、前述した(2)式より算出される。但し、(2)式では、変調信号を周波数fsの信号としている。ここで、光周波数変調部22のキャリア光源の光周波数と光周波数局部発振部32の発振光源の光周波数とを近接させれば、図2Bに示すような、中間周波数fi=fo−flが数GHzで、周波数偏移δfの周波数変調された電気信号を得ることが出来る。
一般にDFB−LDは注入電流で変調することにより、その光周波数が注入電流に伴って数GHzの幅で変動するので、周波数偏移δfとしては、数GHzの値を得ることができる。例えば、約90MHzから約750MHzの周波数幅に周波数多重された多チャンネルのAM映像信号又はQAM映像信号をFM一括変換回路により、中間周波数fi=fo−flを約3GHzとする図2Bに示すような、帯域約6GHzの周波数変調信号に変換できる。
さらに、N個のFM一括変換回路で用いる光周波数変調部22のキャリア光源の光周波数と光周波数局部発振部32の発振光源の光周波数との差の周波数である中間周波数fiを略等しく設定して、この中間周波数を中心として略等しい周波数偏移量で周波数変調する。さらに、N個のFM一括変換回路のそれぞれの出力の位相が略一致するように設定すると、図5の合波回路13の出力は、雑音量は電力和、即ち電力加算になるが、信号成分については電圧の和、即ち電圧加算になる。それぞれの出力の位相が一致するように設定するために、例えば、光ファイバなどの伝送路長を調整したり、あるいは位相調整器を用いたりすることができる。
このことから、N組の光周波数変調部と光周波数局部発振部とを用いた光信号送信機を使用すると、1組の場合に比べて、信号電力比は、20log(N)[dB]になるが、雑音電力比は10log(N)[dB]となるため、図5の合波回路13の出力における信号対雑音電力は10log(N)[dB]だけ改善されることが分かる。
ひずみについては、N組の光周波数変調部のひずみ特性が異なっており、逆向きのひずみ特性を有していれば、合波により、逆向きのひずみ分だけ、互いに相殺されるので、FM一括変換回路を単体で用いる場合に比べて、低ひずみ化を可能とする。
このようなN個のFM一括変換回路を光信号送信機に適用すると、光信号伝送システムにおける光信号受信機の最小受光電力を小さくすることができ、伝送距離の長大化や、光信号送信機と光信号受信機との間での光分岐の分岐比の拡大が可能になる。さらに、光信号送信機で低ひずみ特性を得ることができれば、映像信号の受信品質を向上させることが可能になる。
本実施の形態では、光信号送信機に入力する信号の例として図2Aの信号を用いたが、このような信号形式に限定されるものではない。
次に、本発明の第3の実施の形態は、実施の形態1で説明した光信号送信機に適用するFM一括変換回路であって、2つの光周波数変調部をプッシュプル構成に用いたFM一括変換回路の構成である。本発明を実施する形態を図7に示す。図7において、FM一括変換回路12は、差動分配器21、光周波数変調部22−1、光周波数変調部22−2、光合波器23、および光検波器24を備える。
FM一括変換回路12では、図2Aに示すような周波数多重された映像信号が差動分配器21で、位相が反転した2つの電気信号として分配される。差動分配器21からの2つの電気信号のうちの一方の電気信号を変調入力とし、光周波数変調部22−1において光周波数fo1のキャリア光源を用いて周波数変調すると、周波数偏移をδf/2のとき、光周波数変調部22−1の出力における光信号の光周波数Ffmld1は、
Ffmld1=fo1+(δf/2)・sin(2π・fs・t) (10)
として得られる。但し、(10)式では、変調信号を周波数fsの信号としている。差動分配器からの2つの電気信号のうちの他方の電気信号を変調入力とし、光周波数変調部22−2において周波数fo2のキャリア光源を用いて周波数変調すると、周波数偏移がδf/2のとき、光周波数変調部22−2の出力における光信号の光周波数Ffmld2は、
Ffmld2=fo2−(δf/2)・sin(2π・fs・t) (11)
として得られる。但し、(11)式では、変調信号を周波数fsの信号としている。光周波数変調部22−1、22−2のキャリア光源としてはDFB−LD(Distributed Feed−Back Laser Diode、分布帰還型半導体レーザ)を使用することができる。
光周波数変調部22−1、22−2からの出力は光合波器23で合波され、光合波器23で合波された2つの光信号が光検波器23でヘテロダイン検波される。光検波器としては、ヘテロダイン検波器として機能するフォトダイオードを使用することができる。光検波器24でヘテロダイン検波された電気信号の周波数fは、前記(10)式と前記(11)式で表される値の差の周波数の電気信号が得られる。即ち、
f=fo1−fo2+δf・sin(2π・fs・t) (12)
となる。但し、(12)式では、変調信号を周波数fsの信号としている。ここで、光周波数変調部22−1のキャリア光源の光周波数と光周波数変調部22−2のキャリア光源の光周波数とを近接させれば、図2Bに示すような、中間周波数fi=fo−flが数GHzで、周波数偏移δfの周波数変調された電気信号を得ることが出来る。
一般にDFB−LDは注入電流で変調することにより、その光周波数が注入電流に伴って数GHzの幅で変動するので、周波数偏移δfとしては、数GHzの値を得ることができる。例えば、約90MHzから約750MHzの周波数幅に周波数多重された多チャンネルのAM映像信号又はQAM映像信号をFM一括変換回路により、中間周波数fi=fo−flを約3GHzとする図2Bに示すような、帯域約6GHzの周波数変調信号に変換できる。
さらに、N個のFM一括変換回路で用いる光周波数変調部22−1のキャリア光源の光周波数と光周波数変調部22−2の発振光源の中心光周波数の差の周波数である中間周波数fiを略等しく設定して、この中間周波数を中心として略等しい周波数偏移量で周波数変調する。さらに、N個のFM一括変換回路のそれぞれの出力の位相が略一致するように設定すると、図5の合波回路13の出力では、雑音量は電力和、即ち電力加算になるが、信号成分については電圧の和、即ち電圧加算になる。それぞれの出力の位相が一致するように設定するために、例えば、光ファイバなどの伝送路長を調整したり、あるいは位相調整器を用いたりすることができる。
このことから、N組の光周波数変調部を用いた光信号送信機を使用すると、1組の場合に比べて信号電力比は、20log(N)[dB]になるが、雑音電力比は10log(N)[dB]となるため、図5の合波回路13の出力における信号対雑音電力は10log(N)[dB]だけ改善されることが分かる。
ひずみについては、N組の光周波数変調部のひずみ特性が異なっており、逆向きのひずみ特性を有していれば、合波により、逆向きのひずみ分だけ、互いに相殺されるので、FM一括変換回路を単体で用いる場合に比べて、低ひずみ化を可能とする。
このようなN個のFM一括変換回路を光信号送信機に適用すると、光信号伝送システムにおける光信号受信機の最小受光電力を小さくすることができ、伝送距離の長大化や、光信号送信機と光信号受信機との間での光分岐の分岐比の拡大が可能になる。さらに、光信号送信機で低ひずみ特性を得ることができれば、映像信号の受信品質を向上させることが可能になる。
本実施の形態では、光信号送信機に入力する信号の例として図2Aの信号を用いたが、このような信号形式に限定されるものではない。
次に、本発明の第4の実施の形態は、実施の形態1で説明した光信号送信機に適用するFM一括変換回路であって、電圧制御発振器を用いたFM一括変換回路である。本発明を実施する形態を図8に示す。図8において、FM一括変換回路12は、電圧制御発振器26を備える。
FM一括変換回路12では、図2Aに示すような周波数多重された映像信号を電圧制御発振器26において周波数foを中心周波数として周波数変調すると、出力の電気信号の周波数fvは、周波数偏移がδdのとき、
fv=fo+δf・sin(2π・fs・t) (13)
となり、中間周波数fi=fo、周波数偏移δfの周波数変調信号が得られる。但し、(13)式では、変調信号を周波数fsの信号としている。
例えば、約90MHzから約750MHzの周波数幅に周波数多重された多チャンネルのAM映像信号又はQAM映像信号をFM一括変換回路により、中間周波数fi=foを約3GHzとする、図2Bに示すような帯域約6GHzの周波数変調信号に変換できる。
さらに、N個のFM一括変換回路で用いる電圧制御発振器26の中間周波数fiを略等しく設定して、この中間周波数を中心として略等しい周波数偏移量で周波数変調する。さらに、N個のFM一括変換回路のそれぞれの出力の位相が略一致するように設定すると、図5の合波回路13の出力では、雑音量は電力和、即ち電力加算になるが、信号成分については電圧の和、即ち電圧加算になる。それぞれの出力の位相が一致するように設定するために、例えば、光ファイバなどの伝送路長を調整したり、あるいは位相調整器を用いたりすることができる。
このことから、N個の電圧制御発振器を用いた光信号送信機を使用すると、1個の場合に比べて信号電力比は、20log(N)[dB]になるが、雑音電力比は10log(N)[dB]となるため、図5の合波回路13の出力における信号対雑音電力は10log(N)[dB]だけ改善されることが分かる。
ひずみについては、N個の電圧制御発振器のひずみ特性が異なっており、逆向きのひずみ特性を有していれば、合波により、逆向きのひずみ分だけ、互いに相殺されるので、FM一括変換回路を単体で用いる場合に比べて、低ひずみ化を可能とする。
このようなN個のFM一括変換回路を光信号送信機に適用すると、光信号伝送システムにおける光信号受信機の最小受光電力を小さくすることができ、伝送距離の長大化や、光信号送信機と光信号受信機との間での光分岐の分岐比の拡大が可能になる。さらに、光信号送信機で低ひずみ特性を得ることができれば、映像信号の受信品質を向上させることが可能になる。
本実施の形態では、光信号送信機に入力する信号の例として図2Aの信号を用いたが、このような信号形式に限定されるものではない。
次に、本発明の第5の実施の形態は、実施の形態1で説明した光信号送信機に適用するFM一括変換回路であって、2つの電圧制御発振器をプッシュプル構成に用いたFM一括変換回路の構成である。本発明を実施する形態を図9に示す。図9において、FM一括変換回路12は、差動分配器21、電圧制御発振器28−1、電圧制御発振器28−2、ミキサー29、およびローパスフィルタ30を備える。
FM一括変換回路12では、図2Aに示すような周波数多重された映像信号が差動分配器21で、位相が反転した2つの電気信号に分配される。差動分配器21からの2つの電気信号のうちの一方の電気信号を、電圧制御発振器28−1において周波数foを中心周波数とする周波数変調すると、出力の電気信号の周波数fv1は、周波数偏移がδf/2のとき、
fv1=fo1+(δf/2)・sin(2π・fs・t) (14)
となり、中間周波数fi=fo1、周波数偏移δf/2の周波数変調信号が得られる。但し、(14)式では、変調信号を周波数fsの信号としている。差動分配器21からの2つの電気信号のうちの他方の電気信号を変調入力とし、電圧制御発振器28−2において周波数fo1を中心周波数として周波数変調すると、出力の電気信号の周波数fv2は、周波数偏移がδf/2のとき、
fv2=fo2−(δf/2)・sin(2π・fs・t) (15)
となり、中間周波数fi=fo2、周波数偏移δf/2の周波数変調信号が得られる。但し、(15)式では、変調信号を周波数fsの信号としている。
電圧制御発振器28−1、28−2からの出力はミキサー29でミキシングされる。次いで、ミキサー29でミキシングされた2つの電気信号はローパスフィルタ30で平滑化される。中間周波数fo1と中間周波数fo2との差に等しい周波数の電気信号を通過させるローパスフィルタ30で平滑化された電気信号の周波数fは、前記(14)式と前記(15)式で表される値の差の周波数の電気信号が得られる。即ち、
f=fo1−fo2+δf・sin(2π・fs・t) (16)
となる。但し、(16)式では、変調信号を周波数fsの信号としている。ここで、図2Bに示すような、中間周波数fi=fo1−fo2が数GHzで、周波数偏移δfの周波数変調された電気信号を得ることが出来る。
例えば、約90MHzから約750MHzの周波数幅に周波数多重された多チャンネルのAM映像信号又はQAM映像信号をFM一括変換回路により、中間周波数fi=fo−flを約3GHzとする図2Bに示すような、帯域約6GHzの周波数変調信号に変換できる。
さらに、N個のFM一括変換回路で用いる電圧制御発振器28−1と電圧制御発振器28−2との差の周波数である中間周波数fiを略等しく設定して、この中間周波数を中心として略等しい周波数偏移量で周波数変調する。さらに、N個のFM一括変換回路のそれぞれの出力の位相が略一致するように設定すると、図5の合波回路13の出力は、雑音量は電力和、即ち電力加算になるが、信号成分については電圧の和、即ち電圧加算になる。それぞれの出力の位相が一致するように設定するために、例えば、光ファイバなどの伝送路長を調整したり、あるいは位相調整器を用いたりすることができる。
このことから、N組の電圧制御発振器を用いた光信号送信機を使用すると、1個の場合に比べて信号電力比は、20log(N)[dB]になるが、雑音電力比は10log(N)[dB]となるため、図5の合波回路13の出力における信号対雑音電力は10log(N)[dB]だけ改善されることが分かる。
ひずみについては、N組の光周波数変調部のひずみ特性が異なっており、逆向きのひずみ特性を有していれば、合波により、逆向きのひずみ分だけ、互いに相殺されるので、FM一括変換回路を単体で用いる場合に比べて、低ひずみ化を可能とする。
このようなN個のFM一括変換回路を光信号送信機に適用すると、光信号伝送システムにおける光信号受信機の最小受光電力を小さくすることができ、伝送距離の長大化や、光信号送信機と光信号受信機との間での光分岐の分岐比の拡大が可能になる。さらに、光信号送信機で低ひずみ特性を得ることができれば、映像信号の受信品質を向上させることが可能になる。
本実施の形態では、光信号送信機に入力する信号の例として図2Aの信号を用いたが、このような信号形式に限定されるものではない。
次に、本発明の第6の実施の形態は、光信号送信機の中に、光周波数変調部と光周波数局部発振部とを2組用いた光信号送信機及び当該光信号送信機を利用した光信号伝送システムである。本発明を実施する形態を図10に示す。図10において、光信号送信機10は、分配回路11、光周波数変調部22−1、光周波数変調部22−2、光周波数局部発振部32−1、光周波数局部発振部32−2、光合波器25−1、光合波器25−2、光合波器27、光検波器24、送信回路としての光源14、光増幅回路15、および光伝送路85を備える。光源14には半導体レーザ及びこの半導体レーザを駆動する駆動回路が送信回路として含まれてもよく、さらに、送信回路には光増幅回路15を含んでもよい。
図10において、図2Aに示すような約90MHzから約750MHzの周波数幅に周波数多重された多チャンネルのAM映像信号又はQAM映像信号が光信号送信機10に入力されると、分配回路11によって2分配される。分配回路11の一方の出力は、変調入力として光周波数変調部22−1に入力され、周波数変調される。分配回路11の他方の出力は変調入力として光周波数変調部22−2に入力され、周波数変調される。
光周波数変調部22−1で周波数変調された光信号は、光周波数局部発振部32−1からの局部発振光と偏波方向を同一にして光合波器25−1で合波される。ここで、光周波数局部発振部32−1の光周波数は、光周波数変調部22−1から出力される周波数変調された光信号の中心光周波数と中間周波数に略等しい周波数だけ離れている。
光周波数変調部22−2で周波数変調された光信号は、光周波数局部発振部32−2からの局部発振光と偏波方向を同一にして光合波器25−2で合波される。ここで、光周波数局部発振部32−2の光周波数は、光周波数変調部22−2から出力される周波数変調された光信号の中心光周波数と中間周波数に略等しい周波数だけ離れている。
これら光合波器25−1、25−2から出力された光信号は、光合波器27で光合波器25−1から出力される光信号と光合波器25−2から出力される第二の光信号とをそれぞれの偏波方向を直交させて合波され、出力される。光検波器24では、光合波器27から出力される光信号をヘテロダイン検波して、光周波数変調部からの光信号の光周波数と光周波数局部発振部からの局部発振光の光周波数との差に等しい周波数の電気信号を出力する。検波器24にはヘテロダイン検波するフォトダイオードが適用できる。この検波器24の出力は図2Bに示すように、広帯域な周波数変調された電気信号である。この周波数変調された電気信号は、光源14で強度変調された光信号に変換されて、さらに、光信号は光増幅回路15で所定の光レベルにまで増強されて、光伝送路85に送信される。光源にはDFB−LD等の半導体レーザが適用できる。
ここで、2個の光周波数変調部22−1と22−2の周波数偏移量を略等しくなるように設定する。また、光周波数変調部22−1の光信号の光周波数と光周波数局部発振部32−1の局部発振光の光周波数との差を、光周波数変調部22−2の光信号の光周波数と光周波数局部発振部32−2の局部発振光の光周波数との差に略等しく設定する。さらに、光合波器25−1からの合波光信号を光検波器24でヘテロダイン検波することにより得られる電気信号の位相と、光合波器25−2からの合波光信号を光検波器24でヘテロダイン検波することにより得られる電気信号の位相とを略等しくなるように設定すると、光検波器24により検波された電気信号は、雑音量は電力和、即ち電力加算になるが、信号成分については電圧の和、即ち電圧加算になる。それぞれの出力の位相が一致するように設定するために、例えば、光ファイバなどの伝送路長を調整したり、あるいは位相調整器を用いたりすることができる。
このことから、2組の光周波数変調部と光周波数局部発振部とを用いた光信号送信機を使用すると、1組の場合に比べて信号電力比は、20log(2)[dB]になるが、雑音電力比は10log(2)[dB]となるため、合波回路の出力における信号対雑音電力は10log(2)[dB]だけ改善されることが分かる。
ひずみについては、2組の光周波数変調部のひずみ特性が異なっており、逆向きのひずみ特性を有していれば、合波により、逆向きのひずみ分だけ、互いに相殺されるので、FM一括変換回路を単体で用いる場合に比べて、低ひずみ化を可能とする。
図1において、光送信機80に替えて、図10に示す光信号送信機10を光信号伝送システムに適用すると、光信号受信機の最小受光電力を小さくすることができ、伝送距離の長大化や、光信号送信機と光信号受信機との間での光分岐の分岐比の拡大が可能になる。
さらに、光信号送信機で低ひずみ特性を得ることができれば、映像信号の受信品質を向上させることが可能になる。
本実施の形態では、光信号送信機に入力する信号の例として図2Aの信号を用いたが、このような信号形式に限定されるものではない。
次に、本発明の第7の実施の形態は、光信号送信機の中に、プッシュプル型の2個の光周波数変調部を2組用いた光信号送信機及び当該光信号送信機を利用した光信号伝送システムである。本発明を実施する形態を図11に示す。図11において、光信号送信機10は、分配回路11、差動分配器21−1、差動分配器21−2、光周波数変調部22−1、光周波数変調部22−2、光周波数変調部22−3、光周波数変調部22−4、光合波器25−1、光合波器25−2、光合波器27、光検波器24、送信回路としての光源14、光増幅回路15、および光伝送路85を備える。光源14には半導体レーザ及びこの半導体レーザを駆動する駆動回路が送信回路として含まれてもよく、さらに、送信回路には光増幅回路15を含んでもよい。
図11において、図2Aに示すような約90MHzから約750MHzの周波数幅に周波数多重された多チャンネルのAM映像信号又はQAM映像信号が光信号送信機10に入力されると、分配回路11によって2分配される。分配回路11の一方の出力は、差動分配器21−1で、位相が反転した2つの電気信号に分配される。差動分配器21−1からの2つの電気信号のうちの一方の電気信号により、光周波数変調部22−1からの出力光の光周波数Ffmld1は周波数変調され、周波数変調光信号が出力される。差動分配器21−1からの2つの電気信号のうちの他方の電気信号により、光周波数変調部22−2からの出力光の光周波数Ffmld2は周波数変調され、周波数変調光信号が出力される。光周波数変調部22−1からの周波数変調光信号と、光周波数変調部22−2からの周波数変調光信号は、その中心光周波数の差を中間周波数に略等しく設定され、また偏波方向を一致させて光合波器25−1で合波され、第一の光信号となる。
分配回路11の他方の出力は、差動分配器21−2で、位相が反転した2つの電気信号に分配される。差動分配器21−2からの2つの電気信号のうちの一方の電気信号により、光周波数変調部22−3からの出力光の光周波数Ffmld3は周波数変調され、周波数変調光信号が出力される。差動分配器21−4からの2つの電気信号のうちの他方の電気信号により、光周波数変調部22−2からの出力光の光周波数Ffmld4は周波数変調され、周波数変調光信号となる。光周波数変調部22−3からの周波数変調光信号と、光周波数変調部22−4からの周波数変調光信号は、その中心光周波数の差を中間周波数に略等しく設定され、また偏波方向を一致させて光合波器25−2で合波され、第二の光信号となる。
光合波器27で光合波器25−1から出力される第一の光信号と光合波器25−2から出力される第二の光信号とがそれぞれの偏波方向を直交させて合波され、出力される。光検波器24では、光合波器27から出力される光信号をヘテロダイン検波して、光周波数変調部22−1からの周波数変調光信号の光周波数と光周波数変調部22−2からの周波数変調光信号の光周波数との差、及び光周波数変調部22−3からの周波数変調光信号の光周波数と光周波数変調部22−4からの周波数変調光信号の光周波数との差に等しい周波数の電気信号を出力する。検波器24にはヘテロダイン検波するフォトダイオードが適用できる。この検波器24の出力は図2Bに示すように、広帯域な周波数変調された電気信号である。この周波数変調された電気信号は光源14で強度変調された光信号に変換されて、さらに、光信号は光増幅回路15で所定の光レベルにまで増強されて、光伝送路85に送信される。光源にはDFB−LD等の半導体レーザが適用できる。
ここで、光周波数変調部22−1と光周波数変調部22−2と光周波数変調部22−3と光周波数変調部22−4とにおける周波数偏移量が略等しくなるように設定する。また、光合波器25−1からの合波光信号を光検波器24でヘテロダイン検波することにより得られる電気信号の位相と、光合波器25−2からの合波光信号を光検波器24でヘテロダイン検波することにより得られる電気信号の位相とを略等しくなるように設定すると、光検波器24により検波された電気信号は、雑音量は電力和、即ち電力加算になるが、信号成分については電圧の和、即ち電圧加算になる。それぞれの出力の位相が一致するように設定するために、例えば、光ファイバなどの伝送路長を調整したり、あるいは位相調整器を用いたりすることができる。
このことから、プッシュプル型の2個の光周波数変調部を2組用いた光信号送信機を使用すると、1組の場合に比べて信号電力比は、20log(2)[dB]になるが、雑音電力比は10log(2)[dB]となるため、合波回路の出力における信号対雑音電力は10log(2)[dB]だけ改善されることが分かる。
ひずみについては、プッシュプル型の2個の光周波数変調部のひずみ特性が異なっており、逆向きのひずみ特性を有していれば、合波により、逆向きのひずみ分だけ、互いに相殺されるので、FM一括変換回路を単体で用いる場合に比べて、低ひずみ化を可能とする。
図1において、光送信機80に替えて、図11に示す光信号送信機10を光信号伝送システムに適用すると、光信号受信機の最小受光電力を小さくすることができ、伝送距離の長大化や、光信号送信機と光信号受信機との間での光分岐の分岐比の拡大が可能になる。
さらに、光信号送信機で低ひずみ特性を得ることができれば、映像信号の受信品質を向上させることが可能になる。
本実施の形態では、光信号送信機に入力する信号の例として図2Aの信号を用いたが、このような信号形式に限定されるものではない。
次に、本発明の第8の実施の形態は、分配回路により分配された電気信号を変調入力とするN個の光周波数変調合波回路を使用する場合の光信号送信機及び当該光信号送信機を利用した光信号伝送システムである。本発明を実施する形態を図12に示す。図12において、光信号送信機10は、分配回路11、光周波数変調合波回路33、光合波回路34、光検波回路35、送信回路としての光源14、光増幅回路15、および光伝送路85を備える。光源14には半導体レーザ及びこの半導体レーザを駆動する駆動回路が送信回路として含まれてもよく、さらに、送信回路には光増幅回路15を含んでもよい。光周波数変調合波回路33の構成を図13に示す。図13において、光周波数変調合波回路33は、光周波数変調部22、光周波数局部発振部32、および光合波器23を備える。
図12において、図2Aに示すような約90MHzから約750MHzの周波数幅に周波数多重された多チャンネルのAM映像信号又はQAM映像信号が光信号送信機10に入力されると、分配回路11によってN個に分配される。なお、図12ではN=3の場合について例示した。分配回路11の出力は、変調入力としてそれぞれN個の光周波数変調合波回路33に入力され、図13に示す光周波数変調部22で周波数変調される。
図13に示す光周波数変調合波回路33において、光周波数変調部22は周波数変調された周波数変調光信号を出力し、光周波数局部発振部32は光周波数変調部22から出力される光信号の光周波数と中間周波数に略等しい周波数だけ離れた光周波数の局部発振光信号を出力する。周波数変調された光信号と光周波数局部発振部32からの出力とは光合波器23で合波される。
3個の光周波数変調合波回路33から合波された光信号は、光合波回路34で合波され、光検波回路35でヘテロダイン検波されて、光周波数変調部からの周波数変調光信号の光周波数と光周波数局部発振部からの局部発振光信号の光周波数との差に等しい周波数の電気信号となる。光検波回路35にはフォトダイオードが適用できる。この光検波回路35の出力は図2Bに示すように、広帯域な周波数変調された電気信号である。この周波数変調された電気信号は光源14で強度変調された光信号に変換されて、さらに、光信号は光増幅回路15で所定の光レベルにまで増強されて、光伝送路85に送信される。光源にはDFB−LD等の半導体レーザが適用できる。
ここで、N個の光周波数変調合波回路の周波数偏移量を略等しくなるように設定する。さらに、N個の光周波数変調合波回路33からの光信号を光検波回路35でヘテロダイン検波することにより得られる電気信号の位相がそれぞれ略等しくなるように設定すると、光検波回路35により検波された電気信号は、雑音量は電力和、即ち電力加算になるが、信号成分については電圧の和、即ち電圧加算になる。尚、それぞれの出力の位相が一致するように設定するためには、例えば、光ファイバなどの伝送路長を調整したり、あるいは位相調整器を用いたりすることができる。
このことから、N個の光周波数変調合波回路を用いた光信号送信機を使用すると、信号電力は、20log(N)になるが、雑音電力は10log(N)となるため、合波回路の出力における信号対雑音電力は10log(N)[dB]だけ改善されることが分かる。
ひずみについては、N個の光周波数変調部のひずみ特性が異なっており、逆向きのひずみ特性を有していれば、合波により、逆向きのひずみ分だけ、互いに相殺されるので、低ひずみ化を可能とする。
図1において、光送信機80に替えて、図12に示す光信号送信機10を光信号伝送システムに適用すると、光信号受信機の最小受光電力を小さくすることができ、伝送距離の長大化や、光信号送信機と光信号受信機との間での光分岐の分岐比の拡大が可能になる。さらに、光信号送信機で低ひずみ特性を得ることができれば、映像信号の受信品質を向上させることが可能になる。
本実施の形態では、光信号送信機に入力する信号の例として図2Aの信号を用いたが、このような信号形式に限定されるものではない。
次に、本発明の第9の実施の形態は、分配回路により分配された電気信号を変調入力とするN個の差動光周波数変調合波回路を使用する場合の光信号送信機及び当該光信号送信機を利用した光信号伝送システムである。本発明を実施する形態を図14に示す。なお、図14にはN=3の場合について例示した。図14において、光信号送信機10は、分配回路11、差動光周波数変調合波回路36、光合波回路34、光検波回路35、送信回路としての光源14、光増幅回路15、および光伝送路85を備える。光源14には半導体レーザ及びこの半導体レーザを駆動する駆動回路が送信回路として含まれてもよく、さらに、送信回路には光増幅回路15を含んでもよい。差動光周波数変調合波回路36の構成を図15に示す。図15において、差動光周波数変調合波回路36は、差動分配器21、光周波数変調部22−1、光周波数変調部22−2、および光合波器23を備える。
図14において、図2Aに示すような約90MHzから約750MHzの周波数幅に周波数多重された多チャンネルのAM映像信号又はQAM映像信号が光信号送信機10に入力されると、分配回路11によってN個に分配される。分配回路11の出力は、変調入力としてそれぞれN個の差動光周波数変調合波回路36に入力される。
図15に示す差動光周波数変調合波回路36において、分配回路11からの出力は差動分配器21によって位相が反転した2つの電気信号に分配され、光周波数変調部22−1と光周波数変調部22−2でそれぞれ周波数変調された周波数変調光信号となる。光周波数変調部22−1の出力する光信号の光周波数と光周波数変調部22−2の出力する光信号の中心光周波数は中間周波数だけ離れている。光周波数変調部22−1と光周波数変調部22−2とからの周波数変調光信号が光合波器23で合波されて、図14に示す光合波回路34に出力される。ここで、N個の差動光周波数変調合波回路36における中間周波数は略等しく設定されている。
N個の差動光周波数変調合波回路36からの光信号は、光合波回路34により合波され、光検波回路35でヘテロダイン検波されて、光周波数変調部22−1からの周波数変調光信号の光周波数と光周波数変調部22−2からの周波数変調光信号の光周波数の差に等しい周波数の電気信号となる。光検波回路35にはフォトダイオードが適用できる。この光検波回路35の出力は図2Bに示すように、広帯域な周波数変調された電気信号である。この周波数変調された電気信号は光源14で強度変調された光信号に変換されて、さらに、光信号は光増幅回路15で所定の光レベルにまで増強されて、光伝送路85に送信される。光源にはDFB−LD等の半導体レーザが適用できる。
ここで、N個の差動光周波数変調合波回路の周波数偏移量を略等しくなるように設定する。さらに、N個の差動光周波数変調合波回路36からの周波数変調光信号を光検波回路35でヘテロダイン検波して得られる電気信号の位相がそれぞれ略等しくなるように設定すると、光検波回路35により検波された電気信号は、雑音量は電力和、即ち電力加算になるが、信号成分については電圧の和、即ち電圧加算になる。それぞれの出力の位相が一致するように設定するために、例えば、光ファイバなどの伝送路長を調整したり、あるいは位相調整器を用いたりすることができる。
このことから、N個の差動光周波数変調合波回路を用いた光信号送信機を使用すると、信号電力は、20log(N)になるが、雑音電力は10log(N)となるため、合波回路の出力における信号対雑音電力は10log(N)[dB]だけ改善されることが分かる。
ひずみについては、2N個の光周波数変調部のひずみ特性が異なっており、逆向きのひずみ特性を有していれば、合波により、逆向きのひずみ分だけ、互いに相殺されるので、低ひずみ化を可能とする。
図1において、光送信機80に替えて、図14に示す光信号送信機10を光信号伝送システムに適用すると、光信号受信機の最小受光電力を小さくすることができ、伝送距離の長大化や、光信号送信機と光信号受信機との間での光分岐の分岐比の拡大が可能になる。さらに、光信号送信機で低ひずみ特性を得ることができれば、映像信号の受信品質を向上させることが可能になる。
本実施の形態では、光信号送信機に入力する信号の例として図2Aの信号を用いたが、このような信号形式に限定されるものではない。
また、本発明の光送信機及び光伝送システムは、光伝送路の網形態がシングルスター(SS:Single Star)形式のトポロジである場合のみならず、パッシブダブルスター(PDS:Passive Double Star)形式のトポロジである場合にも適用することができる。