JP2004072407A - 光ファイバ伝送装置 - Google Patents

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Yosuke Endo
遠藤 洋介
Kenji Suzuki
鈴木 健児
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
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Abstract

【課題】伝送信号を含む多重信号を光ファイバ伝送し、光受信側で、該伝送信号と、この伝送信号をアップコンバートしてなるアップコンバート伝送信号とに分離する光ファイバ伝送装置において、伝送信号とアップコンバート伝送信号の各CN比を独立に調整し得るようにして、両者のCN比を同時に最大化する。
【解決手段】レーザ光源1からの搬送波Aを光カプラ2において2つに分岐し、分岐された一方の搬送波Aを第1光変調器3に入力し伝送信号Bにより変調して光変調信号Cを生成する。分岐された他方の搬送波Aを第2光変調器4に入力し高周波信号Dにより変調して光副搬送波Fを生成する。これら光変調信号Cと光副搬送波Fとを合波して光多重信号Gを生成し、これを光ファイバ伝送する。光受信側では、分波器10において、伝送信号Bに対応した電気信号Iと、アップコンバートされた伝送信号Bに対応した電気信号Jとに分離される。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像信号等の伝送信号を光ファイバ伝送網により分配する光ファイバ伝送装置に関し、特に、光送信側において、光源からの光搬送波を伝送信号で変調した光変調信号と、該光搬送波を高周波信号で変調した光副搬送波とを多重して光ファイバ伝送し、光受信側において、上記伝送信号と高周波帯にアップコンバートされた伝送信号(アップコンバート伝送信号)の両方、あるいはどちらか一方を分離して出力するための光ファイバ伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、光/同軸ハイブリッドCATVや光CATV等に適用可能な技術の1つとして、光ファイバで送信されてきた映像信号等の伝送信号を、広い帯域が確保できるミリ波帯等に変換して無線伝送するRadio On Fiber(ROF)技術が知られている。このROF技術を用いた光ファイバ伝送装置のうち、映像信号などの伝送信号とミリ波帯の高周波信号の各々を光信号に変換した後、多重して光ファイバ伝送し、受信端で伝送信号と、ミリ波帯等にアップコンバートされた伝送信号の両方、あるいはどちらか一方を出力するようにした光ファイバ伝送装置がある。このような多重伝送タイプの光ファイバ伝送装置を用いれば、光受信側においては伝送信号をミリ波帯等に変換する設備が不要となるので、無線伝送方式の変更等に対応し易いなどの利点がある。
【0003】
このような多重伝送タイプの従来の光ファイバ伝送装置について、図7を用いて説明する。図7は従来の光ファイバ伝送装置の一例を示す図である。
図7に示す従来の光ファイバ伝送装置では、まず、光送信側において、レーザ光源101で生成した周波数fcの光波(光搬送波)aと、電気信号発生器102で生成した直流バイアス付きの周波数fmの高周波信号bとを光変調器103に入力して光信号cを生成する。このとき、この光信号cには、周波数fc+n×fm(nは整数)を持つ複数の周波数成分が含まれている。次いで、上記光信号cを光カプラ104に入力して、光信号cとcとに2分岐する。
【0004】
次に、分岐された一方の光信号cを光バンドパスフィルタ105に入力して光搬送波dを抜き出し、この光搬送波dと伝送信号eとを光変調器107に入力して光変調信号fを生成する。ここで光バンドパスフィルタ105の同調周波数は、光信号cに含まれる複数の周波数成分のうち一つを選択しておく。この同調周波数をfc+n×fm(nは所定の整数)とする。
【0005】
一方、分岐された他方の光信号cを光バンドパスフィルタ106に入力して光副搬送波gを抜き出す。ここで光バンドパスフィルタ106の同調周波数は、光信号cに含まれる複数の周波数成分のうち、光搬送波dの周波数以外の一つを選択しておく。この同調周波数をfc+n×fm(n≠n)とする。
そして、光カプラ108を用いて光変調信号fと光副搬送波gとを合波して光多重信号hを生成し、これを光ファイバ伝送路109に送出する。
【0006】
次に、光受信側において、光ファイバ伝送路109から出力された光多重信号h’を光受信機110に入力して電気信号iに変換する。この電気信号iには、光変調信号fを直接検波した周波数成分と、光変調信号fと光副搬送波gの自己ヘテロダイン検波成分とが含まれている。また、直接検波成分には伝送信号eと等しい周波数スペクトル成分が含まれ、自己ヘテロダイン検波成分には伝送信号eを周波数|n−n|×fmだけ高周波域にアップコンバートした周波数成分が含まれている。
そして、上記電気信号iを分波器111に入力して、伝送信号eと等しい周波数スペクトル成分を持つ電気信号jと、伝送信号eを周波数|n−n|×fmだけ高周波域にアップコンバートした周波数スペクトル成分を持つ電気信号kとに分離して出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記光受信側において出力される、一方の電気信号jの振幅は光搬送波dの光電力に比例し、他方の電気信号kの振幅は光搬送波dの光振幅、および光副搬送波gの光振幅に比例する。光受信機110の熱雑音が支配的な場合、電気信号jおよび電気信号kのCN比(搬送波振幅対雑音振幅比)を共に高くするためには、光変調器103により生成される光搬送波dおよび光副搬送波gの光電力を共に高くする必要がある。
【0008】
しかし、上述したような従来の光ファイバ伝送装置においては、伝送信号のCN比とアップコンバート伝送信号のCN比とを別々に調整することができず、一方のCN比を最大にすると、もう一方のCN比が最大点からずれてしまうという間題がある。
【0009】
このような従来技術における問題点について、上記光変調器103として単電極型マッハ・ツェンダ光強度変調器を使用した場合を例に、図8〜図10を用いて説明する。図8は単電極型マッハ・ツェンダ光強度変調器の概要(同図(a))と、その直流バイアス特性の一例(同図(b))を示す図、図9は上記光変調器103に入力する電気信号bの直流バイアス値を図8中のP点(図9(a))、Q点(図9(b))、R点(図9(c))とし、電気信号bの高周波信号振幅を変えたときの光変調信号cの各周波数成分の光電力を示す図である。なお、図9中の各縦軸は、上記光信号aの光電力を基準とした相対値を表している。また、図10は光搬送波dと光副搬送波gの光電力が共に高くなるように、光変調信号cの周波数成分のうち、光電力の最も高い周波数成分を光搬送波d、2番目に高い周波数成分を光副搬送波gに割り当て、光受信後の電気信号j(直接検波成分)および電気信号k(自己ヘテロダイン検波成分)の電力を計算した結果を示す図である。なお、図10の縦軸は、光電力0dBmの光信号を直接検波したときの電力を基準とした相対値を表している。
【0010】
上述したように従来の光ファイバ伝送装置においては、1つの光変調信号cから光搬送波dと光副搬送波gの両方を生成している。このため、光変調器103の動作点である直流バイアス点や、高周波信号の振幅を変えると、光搬送波dと光副搬送波gの光電力が同時に変わってしまう。このため、光搬送波dの光電力が最大となる動作点と、光副搬送波gの光電力が最大となる動作点が一致しない限り、電気信号jと電気信号kの電力を同時に最大化することができない。
【0011】
図10に示すように、電気信号kの相対電力は、直流バイアスをR点としたときに最大値−26dBが得られるが、このときの電気信号jの相対電力は−17dBであり、電気信号jの相対電力の最大値−12dBより低くなってしまう。
【0012】
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、伝送信号のCN比とアップコンバート伝送信号のCN比とを互いに独立に調整することが可能で、両者のCN比を同時に最大化し得る光ファイバ伝送装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の光ファイバ伝送装置は、伝送信号を含む多重信号を光ファイバ伝送し、光受信側で該伝送信号と、この伝送信号がアップコンバートされてなるアップコンバート伝送信号とに分離する光ファイバ伝送装置において、光源からの光波を複数に分岐する光波分岐手段と、第1の光変調器を用い、前記光波分岐手段で分岐された光波のうちの少なくとも1つを前記伝送信号により変調して、光変調信号を生成する光変調信号生成手段と、第2の光変調器を用い、前記光波分岐手段から出力されたその余の光波のうちの少なくとも1つを所定の周波数信号により変調して、光副搬送波を生成する光副搬送波生成手段と、前記光変調信号生成手段により生成された光変調信号と前記光副搬送波生成手段により生成された光副搬送波とを合波して、光多重信号を生成する光多重信号生成手段とを備えてなり、該光多重信号生成手段で生成された前記光多重信号を光ファイバ伝送することを特徴とするものである。
【0014】
また、上記本発明の光ファイバ伝送装置においては、光ファイバ伝送された前記光多重信号を電気信号に変換し、変換された該電気信号から前記伝送信号と前記アップコンバート伝送信号の少なくとも一方を分離して出力する第1の光受信手段を備えることができる。あるいは、光ファイバ伝送された前記光多重信号を光ファイバ伝送路内で複数に分岐する光多重信号分岐手段と、該光多重信号分岐手段で分岐された光多重信号のうちの少なくとも1つを電気信号に変換し、変換された該電気信号から前記伝送信号のみを分離して出力する第2の光受信手段と、前記光多重信号分岐手段から出力されたその余の光多重信号のうちの少なくとも1つを電気信号に変換し、変換された該光ファイバ伝送された前記光多重信号を電気信号に変換し、変換された該電気信号から前記アップコンバート伝送信号のみを分離して出力する第3の光受信手段とを備えるようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を用いて本発明の第1実施形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る光ファイバ伝送装置の概略構成を示す図である。
図1に示す光ファイバ伝送装置は、光送信側において、レーザ光源1と、光カプラ2で構成される光源光波分岐手段と、第1光変調器3を備えてなる光変調信号生成手段と、第2光変調器4、電気信号発生器5、光バンドパスフィルタ6を備えてなる光副搬送波生成手段と、光カプラ7で構成される光多重信号生成手段とを備えており、光ファイバ伝送路8を挟んだ光受信側において、光受信機9および分波器10を備えてなる第1の光受信手段を備えている。
【0016】
光送信側に設置された上記レーザ光源1は、発振周波数fc、無変調の光波(光搬送波)aを出力する。出力された光搬送波aは、上記光カプラ2に入力され、この光カプラ2において光搬送波Aと光搬送波Aとに分岐されて、それぞれ出力される。
光カプラ2から出力された光搬送波Aは、上記第1光変調器3に入力され、この第1光変調器3において中心周波数fs、帯域Δfsを持つ伝送信号Bにより変調されて、光変調信号Cとして出力される。
【0017】
一方、光カプラ2から出力された光搬送波Aは、上記第2光変調器4に入力される。この第2光変調器4には、上記電気信号発生器5から、直流バイアスを付加したミリ波帯域の高周波信号Dが入力され、上記光搬送波Aは、この高周波信号Dにより変調され、複数のスペクトル成分が含まれる光信号Eとして出力される。なお、上記高周波信号Dの発振周波数fmは、上記伝送信号Bの上限周波数fs+Δfs/2の2倍より高い値に設定される。
【0018】
上記光信号Eは、同調周波数fc+n×fm(nは整数)の上記光バンドパスフィルタ6に入力され、この光バンドパスフィルタ6により単一のスペクトル成分を持つ光副搬送波Fが、ろ波されて出力される。
【0019】
上記光変調信号Cおよび上記光副搬送波Fは、上記光カプラ7に入力され、この光カプラ7により互いに合波されて、光多重信号Gとして出力される。そして、出力された光多重信号Gは、上記光ファイバ伝送路8を介して光受信側へと伝送される。
【0020】
光受信側においては、伝送後の光多重信号G’が光受信機9に入力され、この光受信機9より電気信号Hを出力する。ここで光受信機9は、(fs−Δfs/2)以上、かつ(n×fm+fs+Δfs/2)以下の周波数範囲で平坦な応答特性を有している。また、上記電気信号Hには、上記伝送信号Bと同じスペクトル成分と共に、この伝送信号Bを周波数n×fmだけ高周波域に周波数変換したスペクトル成分が含まれている。
【0021】
上記光受信機9から出力された上記電気信号Hは、上記分波器10に入力され、この分波器10において、上記伝送信号Bと同じスペクトル成分を持つ電気信号(伝送信号に対応した電気信号)Iと、上記伝送信号Bをアップコンバートした周波数成分を持つ電気信号(アップコンバート伝送信号に対応した電気信号)Jとに分離されて出力される。
【0022】
なお、上記第1光変調器3および第2光変調器4を、共に両側帯波光強度変調器としたときの電力スペクトルを図2〜図4に示す。図2は上述の光搬送波A(同図(a))、伝送信号B(同図(b))、光変調信号C(同図(c))の各電力スペクトルの一例をそれぞれ示す図、図3は上述の光搬送波A(同図(a))、高周波信号D(同図(b))、光信号E(同図(c))の各電力スペクトル、および光副搬送波Fの電力スペクトルと光バンドパスフィルタ6の透過特性(同図(d))の一例をそれぞれ示す図、図4は上述の光多重信号G’(同図(a))、電気信号I(同図(c))、電気信号J(同図(d))の各電力スペクトル、および電気信号Hの電力スペクトルと分波器10の通過特性(同図(b))の一例をそれぞれ示す図である。
【0023】
(第2実施形態)
次に、図5を用いて本発明の第2実施形態について説明する。図5は本発明の第2実施形態に係る光ファイバ伝送装置の概略構成を示す図である。なお、以下の説明では、上記第1実施形態装置と同じ構成要素については、図1で用いた符号と同一の符号を図5でも用いることとし、その詳細な説明は省略する。
【0024】
図5に示すように、この第2実施形態に係る光ファイバ伝送装置は、レーザ光源1、光カプラ2、第1光変調器3、第2光変調器4、電気信号発生器5、光バンドパスフィルタ6および光カプラ7で構成される光送信側の構成、および生成された上記光多重信号Gを、光ファイバ伝送路8を用いて光受信側に伝送する動作については、上述した第1実施形態装置と同じである。
異なる点は、本実施形態装置が、光カプラ11で構成される光多重信号分岐手段と、光受信機14で構成される第2の光受信手段と、光受信機15で構成される第3の光受信手段とを備えている点である。
【0025】
すなわち、本実施形態装置においては、光ファイバ伝送された上記光多重信号G’が、光カプラ11を用いて光ファイバ伝送路8内で2つに分岐されて、光ファイバ伝送路12と光ファイバ伝送路13にそれぞれ入力される。
【0026】
光ファイバ伝送路12から出力された上記光多重信号G’は、周波数が、(fs−Δfs/2)以上、(fs+Δfs/2)以下の範囲で平坦な応答特性を有する上記光受信機14に入力されて上記伝送信号Bと同じスペクトル成分を持つ上記電気信号Iに変換される。
【0027】
一方、光ファイバ伝送路13から出力された上記光多重信号G’は、周波数が、(n×fm+fs−Δfs/2)以上、(n×fm+fs+Δfs/2)以下の範囲で平坦な応答特性を有する上記光受信機15に入力されて、上記伝送信号Bをアップコンバートした周波数成分を持つ上記電気信号Jに変換される。
【0028】
上述したように、第1、第2の実施形態に係る光ファイバ伝送装置では、レーザ光源1からの搬送波Aを光カプラ2において2つに分岐し、分岐された一方の搬送波Aを第1光変調器3に入力し伝送信号Bにより変調して光変調信号Cを生成する。また、光カプラ2において分岐された他方の搬送波Aを第2光変調器4に入力し高周波信号Dにより変調して光副搬送波Fを生成する。これにより、光搬送波Aの光電力は常に一定とした状態で、第2光変調器4の動作点を変えて光副搬送波Fの光電力のみを自由に調整することが可能である。
【0029】
図8(a)に示す従来技術と同じ光変調器を用いて、直流バイアスを同図(b)のR点に設定したときの、受信後の直接検波成分と自己ヘテロダイン検波成分の電力を図6に示す。図6に示すように、高周波信号振幅を変えたとき、直接検波成分の電力は常に一定であり、自己ヘテロダイン検波成分の電力のみ変化している。したがって、光変調器の動作点や高周波信号の振幅を変えて光副搬送波の光電力を自由に調整することが可能となることがわかる。
【0030】
なお、この例では、直接検波成分の電力は−12dB、自己ヘテロダイン検波成分の電力は最大−23dBとなっており、図10(c)に示す従来技術におけるそれぞれの電力の最大値より大きな値が得られることが確かめられた。
【0031】
また、上記実施形態装置では、図7に示す従来装置においては必要となる、光搬送波をろ波するための光バンドパスフィルタ105が不要となる。さらに、光変調信号の生成に用いる光搬送波に不要なスペクトル成分を全く含まないため、光多重信号を生成するときに不要なスペクトル成分と光副搬送波との光干渉に基づくノイズ成分が発生しないという効果も奏する。
【0032】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は上記実施形態の態様に限定されるものではなく、種々の態様の変更を行なうことが可能である。
例えば、上記実施形態では、光源からの光波を2つに分岐しているが、光源からの光波を3つ以上の光波に分岐し、分岐された複数の光波をそれぞれ別の光変調器で変調して複数の光副搬送波を生成して、これらを光変調信号と多重して伝送するようにすることも可能である。
【0033】
また、上記実施形態では、光副搬送波がミリ波帯域の高周波信号により変調されたものとされているが、光副搬送波が他の周波数帯域の周波数信号により変調されてなるものについても本発明を適用することが可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の光ファイバ伝送装置によれば、光源からの光波を分岐し、そのうちの1つの光波を光変調器に入力し伝送信号で変調して光変調信号を生成すると共に、他の光波を別の光変調器に入力し所定の周波数信号で変調して光副搬送波を生成し、これらを合波して光多重信号を生成し、この光多重信号を光ファイバ伝送するように構成されていることにより、以下のような効果を奏する。
【0035】
すなわち、伝送信号の光搬送波の光電力と、光副搬送波の光電力とを、各光変調器の動作点や高周波信号の振幅等を変えることにより、別々に独立して調整することが可能となる。これにより、光受信側において直接検波された電気信号のCN比と、自己ヘテロダイン検波されたアップコンバートされた電気信号のCN比とを別々に調整することが可能となる。このため、両者のCN比を共に最大化することが可能となると共に、両者のCN比に着目した回線設計を簡単に行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る光ファイバ伝送装置の概略図
【図2】図1に示す光搬送波A(a)、伝送信号B(b)、光変調信号C(c)の各電力スペクトルの一例を示す図
【図3】図1に示す光搬送波A(a)、高周波信号D(b)、光信号E(c)、光副搬送波F(d)の各電力スペクトルの一例、および光バンドパスフィルタの透過特性(d)の一例を示す図
【図4】図1に示す光多重信号G’(a)、電気信号H(b)、電気信号I(c)、電気信号J(d)の各スペクトルの一例、および分波器の通過特性(b)の一例を示す図
【図5】本発明の第2実施形態に係る光ファイバ伝送装置の概略図
【図6】本発明における受信後の直接検波成分と自己ヘテロダイン検波成分の電力を示す図
【図7】従来の光ファイバ伝送装置の概略図
【図8】単電極型マッハ・ツェンダ光強度変調器の概要図(a)および直流バイアス特性を示す図(b)
【図9】図7に示す光変調信号cの各周波数成分の光電力を示す図
【図10】従来技術における受信後の直接検波成分と自己ヘテロダイン検波成分の電力を示す図
【符号の説明】
1,101          レーザ光源
2,7,104,108    光カプラ
3              第1光変調器
4              第2光変調器
5,102          電気信号発生器
6,105,106      光バンドパスフィルタ
8,12,13,109    光ファイバ伝送路
9,14,15,110    光受信機
10,111          分波器
103,107         光変調器
A,A,A,a,d     光搬送波
B,e             伝送信号
C,f             光変調信号
D,b             高周波信号
E,c,c,c       光信号
F,g             光副搬送波
G,G’,G’,G’,h,h’ 光多重信号
I,j            伝送信号に対応した電気信号
J,k            アップコンバート伝送信号に対応した電気信号
i              電気信号

Claims (4)

  1. 伝送信号を含む多重信号を光ファイバ伝送し、光受信側で該伝送信号と、この伝送信号がアップコンバートされてなるアップコンバート伝送信号とに分離する光ファイバ伝送装置において、
    光源からの光波を複数に分岐する光波分岐手段と、
    第1の光変調器を用い、前記光波分岐手段で分岐された光波のうちの少なくとも1つを前記伝送信号により変調して、光変調信号を生成する光変調信号生成手段と、
    第2の光変調器を用い、前記光波分岐手段から出力されたその余の光波のうちの少なくとも1つを所定の周波数信号により変調して、光副搬送波を生成する光副搬送波生成手段と、
    前記光変調信号生成手段により生成された光変調信号と前記光副搬送波生成手段により生成された光副搬送波とを合波して、光多重信号を生成する光多重信号生成手段とを備えてなり、
    該光多重信号生成手段で生成された前記光多重信号を光ファイバ伝送することを特徴とする光ファイバ伝送装置。
  2. 前記光副搬送波生成手段が、前記所定の周波数信号を発生させる電気信号発生器と、前記第2の光変調器から出力された光波から前記光副搬送波をろ波して出力する光フィルタとを含んでなることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ伝送装置。
  3. 光ファイバ伝送された前記光多重信号を電気信号に変換し、変換された該電気信号から前記伝送信号と前記アップコンバート伝送信号の少なくとも一方を分離して出力する第1の光受信手段を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の光ファイバ伝送装置。
  4. 光ファイバ伝送された前記光多重信号を光ファイバ伝送路内で複数に分岐する光多重信号分岐手段と、
    該光多重信号分岐手段で分岐された光多重信号のうちの少なくとも1つを電気信号に変換し、変換された該電気信号から前記伝送信号のみを分離して出力する第2の光受信手段と、
    前記光多重信号分岐手段から出力されたその余の光多重信号のうちの少なくとも1つを電気信号に変換し、変換された該電気信号から前記アップコンバート伝送信号のみを分離して出力する第3の光受信手段とを備えていることを特徴とする請求項1または2記載の光ファイバ伝送装置。
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JP (1) JP2004072407A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007142496A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Furukawa Electric Co Ltd:The 光波長多重伝送システム
CN102227100A (zh) * 2011-06-21 2011-10-26 北京交通大学 一种基于双调制器并联结构的rof系统

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JP2007142496A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Furukawa Electric Co Ltd:The 光波長多重伝送システム
CN102227100A (zh) * 2011-06-21 2011-10-26 北京交通大学 一种基于双调制器并联结构的rof系统

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