JP2011077579A - 光伝送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】
同一周波数の複数のRF信号を周波数変換して光伝送する際の周波数変換のための周波数信号を生成する構成を簡略化する。
【解決手段】
同一周波数のM個のRF信号が入力端子(10)からミキサ(12)に入力する。局部発振器(14)は基準周波数fLOで発振する。非線形アンプ(16)、リミッタアンプ(18)及びBPF(20)により、ミキサ(12)での周波数変換のための互いに異なる周波数fLO〜(M−1)fLOの周波数信号を生成する。BPF(22)は対応するミキサ(12)の出力から低周波数側のRF信号成分を抽出する。合波器(28)は周波数変換されたRF信号と基準周波数fLOの基準周波数信号を周波数多重する。電気/光変換器(30)が合波器(28)のサブキャリア多重出力を電気信号に変換する。電気/光変換器(30)の出力光信号は光ファイバ(32)を伝送し、光/電気変換器(34)により電気信号に戻される。
【選択図】 図1
同一周波数の複数のRF信号を周波数変換して光伝送する際の周波数変換のための周波数信号を生成する構成を簡略化する。
【解決手段】
同一周波数のM個のRF信号が入力端子(10)からミキサ(12)に入力する。局部発振器(14)は基準周波数fLOで発振する。非線形アンプ(16)、リミッタアンプ(18)及びBPF(20)により、ミキサ(12)での周波数変換のための互いに異なる周波数fLO〜(M−1)fLOの周波数信号を生成する。BPF(22)は対応するミキサ(12)の出力から低周波数側のRF信号成分を抽出する。合波器(28)は周波数変換されたRF信号と基準周波数fLOの基準周波数信号を周波数多重する。電気/光変換器(30)が合波器(28)のサブキャリア多重出力を電気信号に変換する。電気/光変換器(30)の出力光信号は光ファイバ(32)を伝送し、光/電気変換器(34)により電気信号に戻される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、同一周波数を持った複数の無線周波数信号を光伝送する光伝送システムに関する。
無線通信分野において、限られた無線周波数範囲内での通信高速化手段として、複数の送受信アンテナを用いて、同一時刻に同一周波数の無線信号を空間多重伝送するMIMO(Multiple Input Multiple Output)技術が注目されている。第4世代移動体無線通信(IMT−Advanced)では、送受信アンテナ数が最大8で、8×8MIMO(同一周波数のRF信号を8つ)を目標としている。
また、無線通信では通信エリアの拡大は重要な課題であり、無線周波数(RF)信号を光信号に変換して光ファイバ伝送し、再度電気信号に戻すことにより、RF信号をそのまま光ファイバ伝送させるRoF(Radio over Fiber)技術が普及している。RoF技術を用いることにより、ビル屋内又は地下街等の電波障害/電波不感エリアへの無線信号の供給が可能となる。その他、RoF技術は無線基地局設備の小型化用途でも用いられている。
同一周波数のRF信号をRoF伝送する方法として、各無線信号を光信号に変換し、互いに異なる光ファイバで伝送する方法や、各無線信号を互いに異なる波長の光信号に変換し、光波長多重(WDM)技術を用いて1本の光ファイバで伝送する方法がある。
特許文献1,2には、各無線信号をそれぞれ異なった周波数のRF信号に周波数変換し、その副搬送波多重(SCM)信号を光信号に変換して、1本の光ファイバで伝送する方法が記載されている。
特許文献1に記載の技術では、同一周波数の複数のRF信号の周波数変換に複数の局部発振器を用いているので、装置コストの増大と装置構成の複雑さを招く。
特許文献2に記載の技術では、同一周波数の複数のRF信号の周波数変換に1つの発振器と複数の位相同期回路(PLL)を用いており、これもまた、装置コストの増大と装置構成の複雑さを招く。
また、特許文献1,2に記載の技術では、RF信号の周波数変換用に複数の発振器を用いているが、各発振器の出力信号は固有の位相雑音を持つので、例えば、2回の周波数変換を行った信号は周波数変換前の元の信号と比べて位相雑音が増大し信号品質が劣化する。
本発明は、このような不都合を解消し、同一周波数の複数のRF信号を光伝送する、より安価に製造できる簡単な構成の光伝送システムを提示することを目的とする。
本発明に係る光伝送システムは、同一周波数の複数のRF信号を光伝送する光伝送システムであって、局部発振器と、当該局部発振器から出力される基準周波数の基準周波数信号から非線形作用により高調波を生成し、互いに周波数の異なる複数の第1の周波数信号を生成する第1の非線形手段と、当該複数の第1の周波数信号を使って当該複数のRF信号を互いに異なる周波数に変換する複数の第1の周波数変換手段と、当該複数の第1の周波数変換手段により周波数変換された信号、及び、当該基準周波数信号を多重する多重手段と、当該多重手段の出力信号を光信号に変換し、光伝送路に出力する電気/光変換手段と、当該光伝送路から出力される光信号を電気信号に変換する光/電気変換手段と、当該光/電気変換手段の出力信号から、当該基準周波数信号に相当する成分、及び、当該第1の周波数変換手段による信号成分を分離する分離手段と、当該分離手段で分離された当該基準周波数信号に相当する成分から非線形作用により高調波を生成し、互いに周波数の異なる複数の第2の周波数信号を生成する第2の非線形手段と、当該複数の第2の周波数信号を使って、当該分離手段で分離された、当該第1の周波数変換手段による信号成分を周波数変換する複数の第2の周波数変換手段とを具備することを特徴とする。
本発明に係る光伝送システムは、同一周波数の複数のRF信号を光伝送する光伝送システムであって、局部発振器と、当該局部発振器から出力される基準周波数の基準周波数信号から非線形作用により高調波を生成し、互いに周波数の異なる複数の第1の周波数信号を生成する第1の非線形手段と、当該複数の第1の周波数信号を使って当該複数のRF信号を互いに異なる周波数に変換する複数の第1の周波数変換手段と、当該複数の第1の周波数変換手段により周波数変換された信号、及び、当該複数の第1の周波数信号を多重する多重手段と、当該多重手段の出力信号を光信号に変換し、光伝送路に出力する電気/光変換手段と、当該光伝送路から出力される光信号を電気信号に変換する光/電気変換手段と、当該光/電気変換手段の出力信号から、当該複数の第1の周波数信号のそれぞれに相当する成分である複数の第2の周波数信号、及び、当該第1の周波数変換手段による信号成分を分離する分離手段と、当該複数の第2の周波数信号を使って、当該分離手段で分離された、当該第1の周波数変換手段による信号成分を周波数変換する複数の第2の周波数変換手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、複数の同一周波数のRF信号を周波数変換するのに必要となる複数の周波数信号を、1つの局部発振器の出力から一括生成するので、周波数変換のために必要となる局部発振器を削減でき、伝送装置を簡略化、低コスト化することが出来る。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示す。M個の入力端子10(101〜10M)にはそれぞれ、同一周波数fsのRF信号S1(fs)〜SM(fs)が入力し、そのRF信号S2(fs)〜SM(fs)はそれぞれ、ミキサ12(121〜12M−1)に入力する。表記S(f)のfは、信号Sの中心周波数又はキャリア周波数を示す。
同一周波数fsのRF信号S2(fs)〜SM(fs)を周波数変換するために、本実施例では、局部発振器14、非線形アンプ16、リミッタアンプ18及びバンドパスフィルタ(BPF)20(201〜20M−1)を設ける。すなわち、局部発振器14は基準周波数fLOで発振し、基準周波数fLOの基準周波数信号を非線形アンプ16に印加する。非線形アンプ16は、局部発振器14の出力信号を非線形増幅して、周波数2fLO〜(M−1)fLOの高調波を生成する。基準周波数fLOは、信号周波数fsよりも低い。リミッタアンプ18は、非線形アンプ16の出力に含まれる周波数fLO〜(M−1)fLOの成分の振幅を同じレベルに制限する。BPF201〜20M−1が、リミッタアンプ18の出力から各周波数fLO〜(M−1)fLOの成分を分離し、周波数変換のための周波数信号としてミキサ121〜12M−1に供給する。
リミッタアンプ18を除いて、ミキサ12のBPF20からの周波数信号の入力段にレベル調整手段を配置してもよいことは明らかである。多少の信号品質劣化を招く可能性もあるが、BPF20を省略して、より簡略化、低コスト化を図ることもできる。
このように、ミキサ12iには、入力端子10i+1からのRF信号Si+1(fs)と、BPF20iからの周波数ifLOの周波数信号が入力する(但し、i=1〜M−1である)。各ミキサ12iは、入力端子10i+1からのRF信号Si+1(fs)にBPF20iからの周波数ifLOの周波数信号を乗算する。この乗算により、周波数fs−ifLOのRF信号Si+1、すなわち、RF信号Si+1(fs−ifLO)と、周波数fs+ifLOのRF信号Si+1、すなわち、RF信号Si+1(fs+ifLO)が生成される。バンドパスフィルタ22(221〜22M−1)は、対応するミキサ12(121〜12M−1)の出力から低周波数側のRF信号を抽出する。すなわち、バンドパスフィルタ22iの中心周波数はfs−ifLOに設定されており、バンドパスフィルタ22iは、ミキサ12iの出力からRF信号Si+1(fs−ifLO)を分離抽出する。ここでも、i=1〜M−1である。BPF22としては、隣接チャネルとの干渉が生じないよう、抽出対象の信号周波数での高い透過率と、隣接チャネル周波数での十分低い透過率が要求される。
遅延回路24(241〜24M−1)は、対応するBPF22(221〜22M−1)の出力信号S2(fs−fLO)〜SM(fs−(M−1)fLO)を遅延し、遅延回路26は、発振器14から出力される基準周波数信号を遅延する。本実施例では、ミキサ12による周波数変換に対応して光伝送の受信側に逆方向の周波数変換が必要になり、2回の周波数変換により位相雑音が増加する可能性がある。遅延回路24,26は、光伝送の受信側での周波数変換における、基準周波数fLO及びその高調波と、各RF信号との間の位相関係差を、ミキサ12での位相関係差と一致させる目的で配置される。各ミキサ12での位相関係差が厳密に等しい場合、遅延回路24(241〜24M−1)は、省略可能である。また、光伝送領域で付加される位相雑音が大きい場合は、その成分を効果的に抑制出来るように、遅延回路24の遅延量を調整する。
合波器28は、入力端子101からのRF信号S1(fs)、遅延回路24(241〜24M−1)からのRF信号S2(fs−fLO)〜SM(fs−(M−1)fLO)、及び遅延回路26からの基準周波数信号を合波、すなわち、副搬送波多重(SCM)する。合波器28はいわば、周波数分割多重の多重装置である。図2は、合波器28から出力されるSCM信号の周波数スペクトルを示す。
電気/光(E/O)変換器30は、合波器28からの多重電気信号を所定波長の光信号に変換する。E/O変換器30から出力される光信号は、光ファイバ32を伝送して光/電気(O/E)変換器34に入射する。O/E変換器34は、光ファイバ32からの光信号を電気信号に変換する。O/E変換器34の出力信号は、合波器28の出力信号に相当する。光伝送では、信号対雑音比(CNR)を保つために、E/O変換器30は、大きな歪成分が発生しない程度に光変調度を高くして光信号を生成することが望まれる。
分配器36は、O/E変換器34の出力電気信号を(M+1)個に分割し、バンドパスフィルタ(BPF)38(381〜38M),40が、分配器36の各出力から周波数fs,fs−fLO,〜,fs−(M−1)fLO,fLOの各成分を分離抽出する。すなわち、BPF38iは、分配器36の分割出力信号から周波数fs−(i−1)fLOのRF信号成分を分離抽出し、BPF40は、分配器36の分割出力信号から基準周波数fLOの成分、すなわち、基準周波数信号成分を分離抽出する。ここで、i=1〜Mである。分配器36及びBPF38(381〜38M),40からなる構成は、副搬送波多重(SCM)された信号を周波数分離する周波数分離手段に相当する。
BPF381の出力信号はRF信号S1(fs)であり、周波数変換する必要が無いので、そのまま出力端子521から外部に出力される。
BPF382〜38Mの出力信号はそれぞれ、RF信号S2(fs−fLO)〜SM(fs−(M−1)fLO)であり、ミキサ121〜12M−1とは逆方向の周波数変換のためにミキサ42(421〜42M−1)に印加される。
BPF40の出力信号は局部発振器14の出力周波数信号に相当しており、非線形アンプ44に印加される。非線形アンプ44がBPF40の出力信号(周波数fLO)を非線形増幅して、周波数2fLO〜(M−1)fLOの高調波成分を生成する。リミッタアンプ46は、リミッタアンプ18と同様に、非線形アンプ44の出力に含まれる周波数fLO〜(M−1)fLOの成分の振幅を同じレベルに制限する。BPF48(481〜48M−1)が、リミッタアンプ46の出力から周波数fLO〜(M−1)fLOの各成分を分離し、ミキサ421〜42M−1に供給する。
このように、ミキサ42iには、BPF38i+1により分離抽出されたRF信号Si+1(fs−ifLO)と、BPF48iからの周波数ifLOの周波数信号が入力する。但し、i=1〜M−1である。各ミキサ42iは、BPF38i+1からのRF信号Si+1(fs−ifLO)にBPF48iからの周波数ifLOの周波数信号を乗算する。この乗算により、周波数fs−2ifLOのRF信号Si+1、すなわち、RF信号Si+1(fs−2ifLO)と、周波数fsのRF信号Si+1、すなわち、RF信号Si+1(fs)が生成される。後者は、実質的に、入力端子10i+1に入力するRF信号Si+1(fs)に等しい。そこで、BPF50(501〜50M−1)がそれぞれ、ミキサ42(421〜42M−1)の出力信号から周波数fsの成分、すなわち、RF信号S2(fs)〜SM(fs)を分離抽出する。BPF50(501〜50M−1)により抽出されたRF信号S2(fs)〜SM(fs)は、出力端子522〜52Mから外部に出力される。
このようにして、入力端子10(101〜10M)に入力する同一周波数fsのRF信号S1(fs)〜SM(fs)が光伝送され、出力端子52(521〜52M)から出力される。
ミキサ12,42への入力信号は適正なレベルに調整される必要がある。図示していないが、ミキサ12、42は、その入力段に、自動利得制御(AGC)機能付き/無しのRFアンプ、又は減衰器を有する。
図1に示す実施例では,RF信号S1(fs)を周波数変換せずに光伝送しているが、これは、光伝送段階で、周波数fsの信号を通過させることが可能だからである。光伝送のために周波数fsの信号を周波数変換する必要がある場合には、RF信号S1(fs)に対しても、ミキサ12、BPF22、遅延回路24、ミキサ42及びBPF50に相当する手段を設ける必要がある。
図1に示す実施例では、光送信側でRF信号をダウンコンバートし、光受信側でアップコンバートしたが、逆であってもよい。また、ダウンコンバートとアップコンバートを混在させてもよい。
図3は、本発明の実施例2の概略構成ブロック図を示す。図1に示す実施例と同じ構成要素には、同じ符号を付してある。実施例1では、局部発振器から出力される基準周波数のみを光伝送したが、実施例2では、周波数変換に使用する全周波数の周波数信号を光伝送する。これにより、光受信側で、周波数を戻すために必要な周波数信号を生成する回路を不要にできる。
図1に示す実施例に対する変更部分を詳細に説明する。光送信側では、遅延回路26に代わる遅延回路26aが、リミッタアンプ18の出力信号を遅延して、合波器28aに供給する。遅延回路26aの出力信号は、周波数fLO〜(M−1)fLOの各周波数信号からなる。遅延回路26aの遅延時間は、遅延回路26の場合と同様に、光受信側で周波数を元に戻す周波数変換の位相関係差が、光送信側での周波数変換の位相関係差と一致するように設定される。
合波器28aは、入力端子101からのRF信号S1(fs)、遅延回路24(241〜24M−1)からのRF信号S2(fs−fLO)〜SM(fs−(M−1)fLO)、及び遅延回路26aからの周波数信号(周波数fLO〜(M−1)fLO)を合波する。これにより、本実施例では、周波数変換のための周波数fLO〜(M−1)fLOの全周波数信号も、光伝送される。図4は、合波器28aから出力されるSCM信号の周波数スペクトルを示す。
合波器28aにより生成されるSCM信号は、E/O変換器30により光信号に変換され、光ファイバ32を伝送し、O/E変換器34により電気信号に変換されて、分配器36aに入力する。
分配器36aは、O/E変換器34の出力電気信号を(2M−1)個に分割し、バンドパスフィルタ(BPF)38(381〜38M)が、分配器36aの各出力から周波数fs,fs−fLO,〜,fs−(M−1)fLOの各RF信号成分を分離抽出し、バンドパスフィルタ(BPF)54(541〜54M−1)が、分配器36aの各出力から周波数fLO,〜,(M−1)fLOの周波数信号を分離抽出する。すなわち、BPF38i(但し、i=1〜M)は、分配器36aの分割出力信号から周波数fs−(i−1)fLOの成分を分離抽出する。他方、BPF54j(但し、j=1〜M−1)は、分配器36aの分割出力信号から周波数jfLOの周波数信号成分を分離抽出し、抽出した周波数信号成分をミキサ42jに供給する。分配器36a、BPF38(381〜38M),54(541〜54M−1)からなる構成は、副搬送波多重(SCM)された信号を周波数分離する周波数分離手段に相当する。
第1実施例と同様に、BPF381〜38Mの出力信号はRF信号S1(fs)であり、出力端子521から外部に出力される。また、BPF382〜38Mの出力信号はそれぞれ、RF信号S2(fs−fLO)〜SM(fs−(M−1)fLO)であり、ミキサ121〜12M−1とは逆方向の周波数変換のためにミキサ421〜42M−1に印加される。
このように、ミキサ42i(但し、i=1〜M−1)には、BPF38i+1により分離抽出されたRF信号Si+1(fs−ifLO)と、BPF54iからの周波数ifLOの周波数信号が入力する。各ミキサ42iは、BPF38i+1からのRF信号Si+1(fs−ifLO)にBPF54iからの周波数ifLOの周波数信号信号を乗算する。この乗算により、第1実施例と同様に、周波数fs−2ifLOのRF信号Si+1、すなわち、RF信号Si+1(fs−2ifLO)と、周波数fsのRF信号Si+1、すなわち、RF信号Si+1(fs)が生成される。後者は、実質的に、入力端子10i+1に入力するRF信号Si+1(fs)に等しい。そこで、BPF50(501〜50M−1)がそれぞれ、ミキサ42(421〜42M−1)の出力信号から周波数fsの成分、すなわち、RF信号S2(fs)〜SM(fs)を分離抽出する。BPF50(501〜50M−1)により抽出されたRF信号S2(fs)〜SM(fs)は、出力端子522〜52Mから外部に出力される。
このように、本実施例でも、第1実施例と同様に、同一周波数fsのRF信号S1(fs)〜SM(fs)を、互いに干渉又は混信させずに光伝送できる。
本実施例でも、光伝送のために周波数fsの信号を周波数変換する必要がある場合には、RF信号S1(fs)に対しても、ミキサ12、BPF22、遅延回路24、ミキサ42及びBPF50に相当する手段を設ける必要がある。
本実施例でも、光送信側でRF信号をダウンコンバートし、光受信側でアップコンバートしたが、逆であってもよい。また、ダウンコンバートとアップコンバートを混在させてもよい。
上述の各実施例により、RF信号の到達距離を実質的に延伸出来る。例えば、無線基地局と移動局との間の距離が、RF信号の到達距離を超える場合又は受信RF信号が微弱になる場合に、中間で本実施例によりRF信号を有線伝送することで、実質的に、無線基地局のカバーエリアを拡張できる。この場合には、M本のアンテナで受信したRF信号を入力端子10(101〜10M)に供給し,出力端子52(521〜52M)の出力信号を送信用のM本のアンテナに印加する。また、例えば、地下街のように、無線基地局のアンテナを遠くに設置したい場合には、無線基地局で生成されるRF信号を入力端子10(101〜10M)に供給し,出力端子52(521〜52M)の出力信号を送信用のM本のアンテナに印加する。
上記各実施例では、光送信側の周波数変換に対して光受信側で元の周波数に戻しているが、本発明は、光送信側と光受信側の両方で周波数変換を行う場合一般に適用可能である。すなわち、複数のRF信号を別の周波数に変換して光伝送し、光受信側で再度、周波数変換する(元の周波数に戻す、光送信側と同じ周波数だけアップコンバートする(光送信側でアップコンバートの場合)、または、光送信側と同じ周波数だけダウンコンバートする(光送信側でダウンコンバートの場合))ような、2回の周波数変換を行う用途に広く適用出来る。
また、片方向通信の形態のみを示したが、WDM伝送技術を使うことで1本の光ファイバでRF信号の双方向通信が可能であり、又は、もう1本の光ファイバを追加することでもRF信号の双方向通信が可能となる。
特定の説明用の実施例を参照して本発明を説明したが、特許請求の範囲に規定される本発明の技術的範囲を逸脱しないで、上述の実施例に種々の変更・修整を施しうることは、本発明の属する分野の技術者にとって自明であり、このような変更・修整も本発明の技術的範囲に含まれる。
10(101〜10M):入力端子
12(121〜12M−1):ミキサ
14:局部発振器
16:非線形アンプ
18:リミッタアンプ
20(201〜20M−1):バンドパスフィルタ(BPF)
22(221〜22M−1):バンドパスフィルタ(BPF)
24(241〜24M−1):遅延回路
26,26a:遅延回路
28,28a:合波器
30:電気/光(E/O)変換器
32:光ファイバ
34:光/電気(O/E)変換器
36,36a:分配器
38(381〜38M):バンドパスフィルタ(BPF)
40:バンドパスフィルタ(BPF)
42(421〜42M−1):ミキサ
44:非線形アンプ
46:リミッタアンプ
48(481〜48M−1):バンドパスフィルタ(BPF)
50(501〜50M−1):バンドパスフィルタ(BPF)
52(521〜52M):出力端子
12(121〜12M−1):ミキサ
14:局部発振器
16:非線形アンプ
18:リミッタアンプ
20(201〜20M−1):バンドパスフィルタ(BPF)
22(221〜22M−1):バンドパスフィルタ(BPF)
24(241〜24M−1):遅延回路
26,26a:遅延回路
28,28a:合波器
30:電気/光(E/O)変換器
32:光ファイバ
34:光/電気(O/E)変換器
36,36a:分配器
38(381〜38M):バンドパスフィルタ(BPF)
40:バンドパスフィルタ(BPF)
42(421〜42M−1):ミキサ
44:非線形アンプ
46:リミッタアンプ
48(481〜48M−1):バンドパスフィルタ(BPF)
50(501〜50M−1):バンドパスフィルタ(BPF)
52(521〜52M):出力端子
Claims (10)
- 同一周波数の複数のRF信号を光伝送する光伝送システムであって、
局部発振器と、
当該局部発振器から出力される基準周波数の基準周波数信号から非線形作用により高調波を生成し、互いに周波数の異なる複数の第1の周波数信号を生成する第1の非線形手段と、
当該複数の第1の周波数信号を使って当該複数のRF信号を互いに異なる周波数に変換する複数の第1の周波数変換手段と、
当該複数の第1の周波数変換手段により周波数変換された信号、及び、当該基準周波数信号を多重する多重手段と、
当該多重手段の出力信号を光信号に変換し、光伝送路に出力する電気/光変換手段と、
当該光伝送路から出力される光信号を電気信号に変換する光/電気変換手段と、
当該光/電気変換手段の出力信号から、当該基準周波数信号に相当する成分、及び、当該第1の周波数変換手段による信号成分を分離する分離手段と、
当該分離手段で分離された当該基準周波数信号に相当する成分から非線形作用により高調波を生成し、互いに周波数の異なる複数の第2の周波数信号を生成する第2の非線形手段と、
当該複数の第2の周波数信号を使って、当該分離手段で分離された、当該第1の周波数変換手段による信号成分を周波数変換する複数の第2の周波数変換手段
とを具備することを特徴とする光伝送システム。 - 当該第1の周波数変換手段が、入力する当該RF信号に当該第1のキャリアを乗算する第1のミキサと、当該第1のミキサの出力から所望の周波数帯の成分を分離抽出する第1のバンドパスフィルタとを具備することを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
- 当該第2の周波数変換手段が、当該分離手段で分離された、当該第1の周波数変換手段による信号成分に当該第2の周波数信号を乗算する第2のミキサと、当該第2のミキサの出力から所望の周波数帯の成分を分離抽出する第2のバンドパスフィルタとを具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の光伝送システム。
- 当該複数の第2の周波数変換手段は、当該分離手段で分離された、当該第1の周波数変換手段による信号成分を、当該RF信号と同じ周波数に変換することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の光伝送システム。
- 当該多重手段は、当該複数の第1の周波数変換手段により周波数変換された信号、及び当該基準周波数信号の1以上を、多重前にそれぞれ位相調整する手段を具備することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の光伝送システム。
- 同一周波数の複数のRF信号を光伝送する光伝送システムであって、
局部発振器と、
当該局部発振器から出力される基準周波数の基準周波数信号から非線形作用により高調波を生成し、互いに周波数の異なる複数の第1の周波数信号を生成する第1の非線形手段と、
当該複数の第1の周波数信号を使って当該複数のRF信号を互いに異なる周波数に変換する複数の第1の周波数変換手段と、
当該複数の第1の周波数変換手段により周波数変換された信号、及び、当該複数の第1の周波数信号を多重する多重手段と、
当該多重手段の出力信号を光信号に変換し、光伝送路に出力する電気/光変換手段と、
当該光伝送路から出力される光信号を電気信号に変換する光/電気変換手段と、
当該光/電気変換手段の出力信号から、当該複数の第1の周波数信号のそれぞれに相当する成分である複数の第2の周波数信号、及び、当該第1の周波数変換手段による信号成分を分離する分離手段と、
当該複数の第2の周波数信号を使って、当該分離手段で分離された、当該第1の周波数変換手段による信号成分を周波数変換する複数の第2の周波数変換手段
とを具備することを特徴とする光伝送システム。 - 当該第1の周波数変換手段が、入力する当該RF信号に当該第1の周波数信号を乗算する第1のミキサと、当該第1のミキサの出力から所望の周波数帯の成分を分離抽出する第1のバンドパスフィルタとを具備することを特徴とする請求項6に記載の光伝送システム。
- 当該第2の周波数変換手段が、当該分離手段で分離された、当該第1の周波数変換手段による信号成分に当該第2の周波数信号を乗算する第2のミキサと、当該第2のミキサの出力から所望の周波数帯の成分を分離抽出する第2のバンドパスフィルタとを具備することを特徴とする請求項6又は7に記載の光伝送システム。
- 当該複数の第2の周波数変換手段は、当該分離手段で分離された、当該第1の周波数変換手段による信号成分を、当該RF信号と同じ周波数に変換することを特徴とする請求項6乃至8の何れか1項に記載の光伝送システム。
- 当該多重手段は、当該複数の第1の周波数変換手段により周波数変換された信号、及び当該第1の周波数信号の1以上を、多重前にそれぞれ位相調整する手段を具備することを特徴とする請求項6乃至9の何れか1項に記載の光伝送システム。
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