JP4637014B2 - ミリ波無線通信システム、ミリ波無線通信方法 - Google Patents

ミリ波無線通信システム、ミリ波無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、マルチチャネルデータ伝送が可能なミリ波無線通信システム、及びミリ波無線通信方法に関する。
現在、無線通信において広帯域マルチチャネル伝送の需要が高まっている。狭帯域データ伝送では、図7に示すように、データ信号1をマイクロ波信号(周波数fa)により中間周波数へ変調したIF信号と、データ信号2を異なるマイクロ波信号(周波数fb)により中間周波数へ変調したIF信号と、をマイクロ波カプラ100により合波し、合波されたIF信号を用いてキャリア信号(周波数f10)に変調器200により変調をかけてアンテナ70から伝送する方法(以下、「第1の方法」という)がある。
他方、広帯域データ伝送を可能とする方法として、図8に示すように、データ信号1をミリ波帯のキャリア信号(周波数f11)に変調器200により直接変調した信号と、他のデータ信号2、データ信号3、及びデータ信号4を各々異なる変調器201、変調器202、及び変調器203によりミリ波帯のキャリア信号(周波数f12、周波数f13、及び周波数f14)に直接変調した信号と、をミリ波カプラ60により合波し、合波された信号をアンテナ70から伝送する手法(以下、「第2の方法」という)がある(非特許文献1参照)。
"A wireless video home−link using 60GHz band: a study of non−linear distortion" Proceedings of 30th European Microwave Conference,3−5 Oct.2000,Paris,France(vol.1)301−4,2000
しかしながら、第1の方法は、通常2GHz程度が用いられる中間周波数には、データ信号をキャリア信号に直接変調するよりも少ないデータしか載せることができないため、伝送可能なデータ信号の帯域に制限が生じるという問題がある。
また、第2の方法は、チャネル数と同数のミリ波信号発生器が必要であるため、システムが高額化するという問題がある。
本発明は、上記を鑑みてなされたものであり、複数のミリ波信号発生器を利用することなく、広帯域マルチチャネル伝送を可能とすることを課題とする。
第1の本発明に係るミリ波無線通信システムは、一定の周波数間隔で複数の光スペクトルを有する光コム信号を発生する光コム信号発生器と、前記光コム信号を複数の出力に分岐する光カプラと、分岐された前記各光コム信号から、それぞれ異なる周波数間隔の2本の光スペクトルを抽出する複数の光フィルタと、データ信号を用いて、当該2本の光スペクトルの組それぞれについて変調をかける複数の光変調器と、変調された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて両者の周波数間隔に等しい周波数のミリ波信号に変換する複数の光電変換器と、変換された複数の異なる周波数の当該ミリ波信号を合波するミリ波カプラと、合波された当該ミリ波信号を空間に放射するアンテナと、を有することを特徴とする。
本発明にあっては、単一の光コム信号発生器から発生する光コム信号を光カプラにより複数の出力に分岐し、分岐された光コム信号から所定の周波数間隔を有する2本の光スペクトルを光フィルタにより抽出後、光変調器を用いてデータ信号により変調を行い、光電変換器により当該周波数間隔に等しい周波数のミリ波信号へそれぞれ変換し、その後、ミリ波カプラにより合波された異なる周波数の各ミリ波信号がアンテナから放射されるので、単一の光コム信号発生器を用いて多重ミリ波無線通信システムを構築することが可能となる。
第2の本発明に係るミリ波無線通信システムは、一定の周波数間隔で複数の光スペクトルを有する光コム信号を発生する光コム信号発生器と、前記光コム信号を複数の出力に分岐する第1光カプラと、分岐された前記各光コム信号から、それぞれ異なる周波数間隔の2本の光スペクトルを抽出する複数の光フィルタと、当該2本の光スペクトルの組それぞれを2つの出力に分岐する複数の第2光カプラと、データ信号を用いて、前記第2光カプラにより分岐された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて変調をかける複数の光変調器と、変調された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて両者の周波数間隔に等しい周波数のミリ波信号に変換する複数の光電変換器と、前記各第2光カプラによりそれぞれ分岐された一方の出力から得られた当該ミリ波信号を合波する第1ミリ波カプラと、前記各第2光カプラによりそれぞれ分岐された他方の出力から得られた当該ミリ波信号を合波する第2ミリ波カプラと、前記第1ミリ波カプラから伝送される当該ミリ波信号を入力する水平偏波ポートと、前記第2ミリ波カプラから伝送される当該ミリ波信号を入力する垂直偏波ポートと、前記水平偏波ポートへ入力された当該ミリ波信号と前記垂直偏波ポートへ入力された当該ミリ波信号とを空間に放射する偏波分離アンテナと、を有することを特徴とする。
本発明にあっては、単一の光コム信号発生器から発生した光コム信号を光カプラにより複数の出力に分岐し、分岐後に光フィルタにより抽出された当該2本の光スペクトルに対して光カプラを用いて更に2つの出力に分岐したものを偏波多重することができるので、第1の本発明に係るミリ波無線通信システムと比べて、より多く多重されたミリ波無線通信システムを実現することが可能となる。
また、光電変換器を水平偏波ポート又は垂直偏波ポートに配置することにより偏波分離アンテナの直近までミリ波信号を光スペクトルの状態で伝送することが可能であるので、ワイヤグリッドを用いたガウシアン光学レンズアンテナのように水平偏波ポートと垂直偏波ポートの距離が離れていた場合でもミリ波信号を減衰させることなく水平偏波ポート又は垂直偏波ポートに伝送することが可能である。
第3の本発明に係るミリ波無線通信システムは、一定の周波数間隔で複数の光スペクトルを有する光コム信号を発生する光コム信号発生器と、前記光コム信号を複数の出力に分岐する第1光カプラと、分岐された前記各光コム信号から、それぞれ異なる周波数間隔の2本の光スペクトルを抽出する複数の光フィルタと、当該2本の光スペクトルの組それぞれを2つの出力に分岐する複数の第2光カプラと、データ信号を用いて、前記第2光カプラにより分岐された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて変調をかける複数の光変調器と、前記各第2光カプラによりそれぞれ分岐された一方の出力から得られた変調後の当該2本の光スペクトルの組を合波する第3光カプラと、前記各第2光カプラによりそれぞれ分岐された他方の出力から得られた変調後の当該2本の光スペクトルの組を合波する第4光カプラと、前記第3光カプラにより合波された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて両者の周波数間隔に等しい周波数のミリ波信号に変換する第1光電変換器と、前記第4光カプラにより合波された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて両者の周波数間隔に等しい周波数のミリ波信号に変換する第2光電変換器と、前記第1光電変換器により変換された当該ミリ波信号から不要な周波数成分を除去する第1ミリ波フィルタと、前記第2光電変換器により変換された当該ミリ波信号から不要な周波数成分を除去する第2ミリ波フィルタと、前記第1ミリ波フィルタから伝送される当該ミリ波信号を入力する水平偏波ポートと、前記第2ミリ波フィルタから伝送される当該ミリ波信号を入力する垂直偏波ポートと、前記水平偏波ポートへ入力された当該ミリ波信号と前記垂直偏波ポートへ入力された当該ミリ波信号とを空間に放射する偏波分離アンテナと、を有することを特徴とする。
本発明にあっては、第2の本発明に係るミリ波無線通信システムと比べて、高額とされるミリ波帯の光電変換器の数量を削減し、更に、高額であり尚且つ設計が難しいとされるミリ波カプラをミリ波フィルタに置き換えることができるので、更にコストを削減する構成を実現することが可能である。
上記全てのミリ波無線通信システムにおいて、前記光フィルタにより抽出された2本の光スペクトルの周波数間隔を変更する周波数シフタを更に有することを特徴とする。
本発明にあっては、光フィルタにより抽出された当該2本の光スペクトルの周波数間隔を、周波数シフタにより変更することができるので、第1乃至第3の本発明に係るミリは無線システムと比べて、キャリア周波数の整数倍以外の周波数をキャリア周波数として選択することが可能である。
第1の本発明に係るミリ波無線通信方法は、光コム信号発生器により、一定の周波数間隔で複数の光スペクトルを有する光コム信号を発生する第1ステップと、光カプラにより、前記光コム信号を複数の出力に分岐する第2ステップと、光フィルタにより、分岐された前記各光コム信号から、それぞれ異なる周波数間隔の2本の光スペクトルを抽出する第3ステップと、光変調器により、データ信号を用いて、当該2本の光スペクトルの組それぞれについて変調をかける第4ステップと、光電変換器により、変調された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて両者の周波数間隔に等しい周波数のミリ波信号に変換する第5ステップと、ミリ波カプラにより、変換された複数の異なる周波数の当該ミリ波信号を合波する第6ステップと、アンテナにより、合波された当該ミリ波信号を空間に放射する第7ステップと、を有することを特徴とする。
第2の本発明に係るミリ波無線通信方法は、光コム信号発生器により、一定の周波数間隔で複数の光スペクトルを有する光コム信号を発生する第1ステップと、第1光カプラにより、前記光コム信号を複数の出力に分岐する第2ステップと、光フィルタにより、分岐された前記各光コム信号から、それぞれ異なる周波数間隔の2本の光スペクトルを抽出する第3ステップと、第2光カプラにより、当該2本の光スペクトルの組それぞれを2つの出力に分岐する第4ステップと、光変調器により、データ信号を用いて、前記第2光カプラにより分岐された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて変調をかける第5ステップと、光電変換器により、変調された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて両者の周波数間隔に等しい周波数のミリ波信号に変換する第6ステップと、第1ミリ波カプラにより、前記各第2光カプラによりそれぞれ分岐された一方の出力から得られた当該ミリ波信号を合波すると共に、第2ミリ波カプラにより、前記各第2光カプラによりそれぞれ分岐された他方の出力から得られた当該ミリ波信号を合波する第7ステップと、前記第1ミリ波カプラから伝送される当該ミリ波信号を水平偏波ポートへ入力すると共に、前記第2ミリ波カプラから伝送される当該ミリ波信号を垂直偏波ポートへ入力する第8ステップと、偏波分離アンテナにより、前記水平偏波ポートへ入力された当該ミリ波信号と前記垂直偏波ポートへ入力された当該ミリ波信号とを空間に放射する第9ステップと、を有することを特徴とする。
第3の本発明に係るミリ波無線通信方法は、光コム信号発生器により、一定の周波数間隔で複数の光スペクトルを有する光コム信号を発生する第1ステップと、第1光カプラにより、前記光コム信号を複数の出力に分岐する第2ステップと、光フィルタにより、分岐された前記各光コム信号から、それぞれ異なる周波数間隔の2本の光スペクトルを抽出する第3ステップと、第2光カプラにより、当該2本の光スペクトルの組それぞれを2つの出力に分岐する第4ステップと、光変調器により、データ信号を用いて、前記第2光カプラにより分岐された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて変調をかける第5ステップと、第3光カプラにより、前記各第2光カプラによりそれぞれ分岐された一方の出力から得られた変調後の当該2本の光スペクトルの組を合波すると共に、第4光カプラにより、前記各第2光カプラによりそれぞれ分岐された他方の出力から得られた変調後の当該2本の光スペクトルの組を合波する第6ステップと、第1光電変換器により、前記第3カプラにより合波された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて両者の周波数間隔に等しい周波数のミリ波信号に変換すると共に、第2光電変換器により、前記第4カプラにより合波された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて両者の周波数間隔に等しい周波数のミリ波信号に変換する第7ステップと、第1ミリ波フィルタにより、前記第1光電変換器により変換された当該ミリ波信号から不要な周波数成分を除去すると共に、第2ミリ波フィルタにより、前記第2光電変換器により変換された当該ミリ波信号から不要な周波数成分を除去する第8ステップと、前記第1ミリ波フィルタから伝送される当該ミリ波信号を水平偏波ポートへ入力すると共に、前記第2ミリ波フィルタから伝送される当該ミリ波信号を垂直偏波ポートへ入力する第9ステップと、偏波分離アンテナにより、前記水平偏波ポートへ入力された当該ミリ波信号と前記垂直偏波ポートへ入力された当該ミリ波信号とを空間に放射する第10ステップと、を有することを特徴とする。
上記全てのミリ波無線通信方法において、周波数シフタにより、前記第3ステップにおいて抽出された2本の光スペクトルの周波数間隔を変更するステップを更に有することを特徴とする。
本発明によれば、複数のミリ波信号発生器を利用することなく、広帯域マルチチャネル伝送を可能とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、第1の実施形態に係る周波数多重ミリ波無線通信システムを示す模式図である。図1に示すように、本周波数多重ミリ波無線通信システムは、光コム信号発生器10、光カプラ20、光フィルタ30、光フィルタ31、光変調器40、光変調器41、光電変換器50、光電変換器51、ミリ波カプラ60、及びアンテナ70を有する構成である。
光電変換器50及び光電変換器51の一例として、単一走行キャリア・フォトダイオード(UTC−PD)を利用することが可能である。
次に、本周波数多重ミリ波無線通信システムの動作について説明する。
光コム信号発生器10は、周波数(f1)の信号を入力することにより、周波数間隔(f1)の多数の光スペクトルを有する光コム信号を発生する。光コム信号発生器10に接続された光カプラ20は、光コム信号発生器10により発生した光コム信号を、2つの出力(光コム信号A、光コム信号B)に分岐する。光フィルタ30は、光カプラ20により分岐された一方の光コム信号Aから、周波数間隔(m×f1、mは任意の整数)を有する2本の光スペクトルを抽出する。当該2本の光スペクトルは、光変調器40により、データ信号1を用いて変調される。光電変換器50は、光変調器40から送られてきた当該2本の光スペクトルを、当該周波数間隔に相当する周波数(m×f1)を有するミリ波帯の電気信号に変換する。尚、光電変換器50の動作については後述する。
同様に、光フィルタ31は、光カプラ20により分岐された他方の光コム信号Bから、上記とは異なる周波数間隔(n×f1、nは任意の整数)を有する2本の光スペクトルを抽出する。当該2本の光スペクトルは、光変調器41により、データ信号2を用いて変調される。光電変換器51は、光変調器41から送信されてきた当該2本の光スペクトルを、当該周波数間隔に相当する周波数(n×f1)を有するミリ波帯の電気信号に変換する。尚、光電変換器51の動作についても後述する。
光電変換器50により変換された周波数(m×f1)を有するミリ波信号と、光電変換器51により変換された周波数(n×f1)を有するミリ波信号とは、ミリ波カプラ60により合波され、アンテナ70により空間に放射される。
次に、光電変換器50と光電変換器51との動作について説明をする。以下、光電変換器50を例に説明する。
光変調器40によりデータ信号1が重畳された当該2本の光スペクトルは、光電変換器50により電気信号に変換される。光電変換器50として利用されるフォトダイオード内では、フォトミキシングが生じるため、周波数の異なる2本の光スペクトルが入力された場合、その周波数間隔に相当する周波数成分を有する電気信号が出力される。
従来の光電変換器の周波数帯域は、光信号の必要帯域に比べて非常に狭い。例えば、一般的なPIN−PDの周波数帯域は30GHz程度である。また、従来の光電変換器の出力は小さいため、アンテナに入力される電気信号を増幅しなければならない。更に、増幅器の周波数帯域は、光信号の必要帯域に比べて非常に小さい。例えば、一般的な増幅器の周波数帯域は30GHz程度である。
従い、ミリ波信号を発生するためには、光電変換器には広い帯域が必要である。近年、このような通信システムに適した光電変換器としてUTC−PDが開発されている。UTC−PDは、100GHz以上の周波数帯域と20mW以上の出力パワーを有しているので、増幅器の帯域に制限されることがない。故に、UTC−PDを光電変換器として用いると、光信号を100GHz以上の周波数帯域を有するミリ波に変換することができる。
本実施形態によれば、単一の光コム信号発生器10から発生する光コム信号を光カプラ20により2つの出力に分岐し、分岐された光コム信号から所定の周波数間隔を有する2本の光スペクトルを光フィルタ30及び光フィルタ31により抽出後、光変調器40及び光変調器41を用いてデータ信号1及びデータ信号2により変調を行い、光電変換器50及び光電変換器51により当該周波数間隔に等しい周波数のミリ波信号へそれぞれ変換し、その後、ミリ波カプラ60により合波された各ミリ波信号がアンテナ70から放射されるので、単一の光コム信号発生器10を用いて2チャネルの多重ミリ波無線通信システムを構築することが可能となる。また、周波数(f1)の信号を光コム信号発生器に入力することにより周波数間隔(f1)の多数の光スペクトルを有する光コム信号が発生し、光フィルタにより抽出された周波数間隔(m×f1)の2本の光スペクトルを利用することによりデータ信号を重畳することので、周波数(f1)の任意の整数倍の周波数をキャリア周波数として利用することができる。
図2は、第2の実施形態に係る周波数多重ミリ波無線通信システムを示す模式図である。本実施形態の基本的な構成は、図1で示した第1の実施形態と同様であるが、光フィルタ30により抽出された2本の光スペクトルを更に2つの出力に分岐するための光カプラ21、光フィルタ31により抽出された2本の光スペクトルを更に2つの出力に分岐するための光カプラ22、光カプラ21により分岐された当該2本の光スペクトルにデータ信号3を用いて変調をかける光変調器42、光カプラ22により分岐された当該2本の光スペクトルにデータ信号4を用いて変調をかける光変調器43、光変調器42から送信される当該2本の光スペクトルをミリ波信号に変換する光電変換器52、光変調器43から送信される当該2本の光スペクトルをミリ波信号に変換する光電変換器53、光電変換器52及び光電変換器53から送信される各ミリ波信号を合波するミリ波カプラ61、及び、アンテナ70に代えて、水平偏波ポート72と垂直偏波ポート73とを有する偏波分離アンテナ71を更に有する構成である。
次に、本実施形態の動作について説明する。
光コム信号発生器10により発生した光コム信号が光カプラ20により分岐されるまでの動作については、第1の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
光フィルタ30は、光カプラ20により分岐された一方の光コム信号Aから、周波数間隔(m×f1)を有する2本の光スペクトルを抽出する。当該2本の光スペクトルは、光カプラ21により更に2つの出力に分岐される。光カプラ21により分岐された一方の当該2本の光スペクトルは、光変調器40によりデータ信号1を用いて変調された後、光電変換器50により当該周波数間隔に相当する周波数(m×f1)を有するミリ波信号に変換される。また、光カプラ21により分岐された他方の当該2本の光スペクトルは、光変調器42によりデータ信号3を用いて変調された後、光電変換器52により当該周波数間隔に相当する周波数(m×f1)を有するミリ波信号に変換される。
同様に、光フィルタ31は、光カプラ20により分岐された他方の光コム信号Bから、周波数間隔(n×f1)を有する2本の光スペクトルを抽出する。当該2本の光スペクトルは、光カプラ22により更に2つの出力に分岐される。光カプラ22により分岐された一方の当該2本の光スペクトルは、光変調器41によりデータ信号2を用いて変調された後、光電変換器51により当該周波数間隔に相当する周波数(n×f1)を有するミリ波信号に変換される。また、光カプラ22により分岐された他方の当該2本の光スペクトルは、光変調器43によりデータ信号4を用いて変調された後、光電変換器53により当該周波数間隔に相当する周波数(n×f1)を有するミリ波信号に変換される。
ミリ波カプラ60は、光電変換器50と光電変換器51とから送信される各ミリ波信号を合波し、水平偏波ポート72に入力する。また、ミリ波カプラ61は、光電変換器52と光電変換器53とから送信される各ミリ波信号を合波し、垂直偏波ポート73に入力する。
偏波分離アンテナ71は、水平偏波ポート72に入力された当該ミリ波信号と垂直偏波ポート73に入力された当該ミリ波信号とを空間に放射する。
本実施形態によれば、単一の光コム信号発生器10から発生した光コム信号を光カプラ20により2つの出力に分岐し、分岐後に光フィルタ30及び光フィルタ31により抽出された当該2本の光スペクトルに対して、光カプラ21及び光カプラ22を用いて更に2つの出力に分岐したものを偏波多重することができるので、4チャネルの多重ミリ波無線通信システムを実現することが可能となる。
また、光電変換器50及び光電変換器51を水平偏波ポート72に配置することにより、又は光電変換器52及び光電変換器53を垂直偏波ポート73に配置することにより、偏波分離アンテナ71の直近までミリ波信号を光スペクトルの状態で伝送することが可能であるので、ワイヤグリッドを用いたガウシアン光学レンズアンテナのように水平偏波ポートと垂直偏波ポートの距離が離れていた場合でも、ミリ波信号を減衰させることなく水平偏波ポート又は垂直偏波ポートに伝送することが可能である。
図3は、第3の実施形態に係る周波数多重ミリ波無線通信システムを示す模式図である。本実施形態の基本的な構成は、図1で示した第1の実施形態と同様であるが、光フィルタ30により抽出された2本の光スペクトルを更に2つの出力に分岐するための光カプラ21、光フィルタ31により抽出された2本の光スペクトルを更に2つの出力に分岐するための光カプラ22、光カプラ21により分岐された当該2本の光スペクトルにデータ信号3を用いて変調をかける光変調器42、光カプラ22により分岐された当該2本の光スペクトルにデータ信号4を用いて変調をかける光変調器43、光変調器40及び光変調器41から送信される当該2本の光スペクトルの組それぞれを合波する光カプラ23、光変調器42及び光変調器43から送信される当該2本の光スペクトルの組それぞれを合波する光カプラ24、光カプラ23から送信される当該光スペクトルの組それぞれを各ミリ波信号に変換する光電変換器50、光カプラ24から送信される当該光スペクトルの組それぞれを各ミリ波信号に変換する光電変換器51、光電変換器50から送信される各ミリ波信号から当該ミリ波周波数成分以外の不要な周波数成分を除去するミリ波フィルタ90、光電変換器51から送信される各ミリ波信号から当該ミリ波周波数成分以外の不要な周波数成分を除去するミリ波フィルタ91、及び、アンテナ70に代えて、水平偏波ポート72と垂直偏波ポート73とを有する偏波分離アンテナ71を更に有する構成である。尚、本実施形態では、図1で示した第1の実施形態で使用したミリ波カプラ60は利用しない。
次に、本実施形態の動作について説明する。
光コム信号発生器10により発生した光コム信号から2本の光スペクトルを抽出し、各光変調器により各データ信号を用いて変調されるまでの動作は、第2の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
光カプラ23は、光変調器40と光変調器41から送信される当該2本の光スペクトルの組それぞれを合波する。光電変換器50は、光カプラ23から送信される当該光スペクトルの組それぞれを、当該周波数間隔に相当する周波数(m×f1、n×f1、mとnは任意の整数)を有する各ミリ波信号に変換する。ミリ波フィルタ90は、光電変換器50から送信される各ミリ波信号から当該ミリ波周波数成分以外の不要な周波数成分を除去した後、水平偏波ポート72に入力する。
同様に、光カプラ24は、光変調器42と光変調器43から送信される当該2本の光スペクトルの組それぞれを合波する。光電変換器51は、光カプラ24から送信される当該光スペクトルの組それぞれを、当該周波数間隔に相当する周波数(m×f1、n×f1)を有する各ミリ波信号に変換する。ミリ波フィルタ91は、光電変換器51から送信される各ミリ波信号から当該ミリ波周波数成分以外の不要な周波数成分を除去した後、垂直偏波ポート73に入力する。
偏波分離アンテナ71は、水平偏波ポート72に入力された各ミリ波信号と垂直偏波ポート73に入力された各ミリ波信号とを空間に放射する。
本実施形態によれば、第2の実施形態と比べて、高額とされるミリ波帯の光電変換器の数量を削減し、更に、高額であり尚且つ設計が難しいとされるミリ波カプラ60をミリ波フィルタ90及びミリ波フィルタ91に置き換えることができるので、更にコストを削減する構成を実現することが可能である。
図4は、第4の実施形態に係る周波数多重ミリ波無線通信システムを示す模式図である。本実施形態の構成は、図1で示した第1の実施形態を構成する光フィルタ30と光変調器40との間に、周波数シフタ80を更に追加した構成である。周波数シフタ80以外の構成及び動作については、第1の実施形態の構成及び動作と同様であり、ここでは説明を省略する。
光カプラ20により分岐された一方の光コム信号Aから光フィルタ30により抽出された周波数間隔(m×f1、mは任意の整数)を有する2本の光スペクトルは、周波数シフタ80により、所定の周波数間隔(m×f1+fc、以下「f2」とする)に変更される。変更された周波数間隔(f2)を有する当該2本の光スペクトルは、光電変換器50により、当該周波数間隔に相当する周波数(f2)を有するミリ波信号に変換される。
周波数(f2)のミリ波信号と、光カプラ20により分岐された他方の光コム信号Bから得られた周波数(n×f1、nは任意の整数)のミリ波信号とは、ミリ波カプラ60により合波され、アンテナ70により空間に放射される。
本実施形態によれば、光フィルタ30により抽出された当該2本の光スペクトルの周波数間隔を、周波数シフタ80により変更することができるので、キャリア周波数の整数倍以外の周波数をキャリア周波数として選択することが可能である。
図5は、第5の実施形態に係る周波数多重ミリ波無線通信システムを示す模式図である。本実施形態の基本的な構成は、図2で示した第2の実施形態と同様であるが、光フィルタ32、光フィルタ32により抽出された2本の光スペクトルを更に2つの出力に分岐するための光カプラ23、光カプラ23により分岐された一方の当該2本の光スペクトルにデータ信号5を用いて変調を行う光変調器44、光カプラ23により分岐された他方の当該2本の光スペクトルにデータ信号6を用いて変調を行う光変調器45、光変調器44から送信される当該2本の光スペクトルをミリ波信号に変換し尚且つミリ波カプラ60に接続される光電変換器54、光変調器45から送信される当該2本の光スペクトルをミリ波信号に変換し尚且つミリ波カプラ60に接続される光電変換器55、を更に有する構成である。
本実施形態の動作については、図2で示した第2の実施形態と同様であるので、主に本実施形態において追加された構成について説明を行う。
光コム信号発生器10に接続された光カプラ20は、光コム信号発生器10により発生した光コム信号を、3つの出力(光コム信号A、光コム信号B、光コム信号C)に分岐する。光フィルタ32は、分岐された光コム信号Cから周波数間隔(k×f1、kは任意の整数)を有する2本の光スペクトルを抽出する。当該2本の光スペクトルは、光カプラ23により更に2つの出力に分岐され、分岐された一方の当該2本の光スペクトルは、光変調器44によりデータ信号5を用いて変調される。光電変換器54は、光変調器44から送られてきた当該2本の光スペクトルを、当該周波数間隔に相当する周波数(k×f1)を有するミリ波信号に変換し、ミリ波カプラ60へ送信する。尚、光電変換器54の動作については、第1の実施形態で光電変換器50を用いて説明した動作と同様であるので、ここでは省略する。
同様に、光カプラ23により分岐された他方の当該2本の光スペクトルは、光変調器45によりデータ信号6を用いて変調される。光電変換器55は、光変調器45から送られてきた当該2本の光スペクトルを、当該周波数間隔に相当する周波数(k×f1)を有するミリ波信号に変換し、ミリ波カプラ61へ送信する。尚、光電変換器55の動作についても、第1の実施形態で光電変換器50を用いて説明した動作と同様であるので、ここでは省略する。
ミリ波カプラ60は、光電変換器50、光電変換器51、及び光電変換器54から送信されてきた周波数(m×f1、n×f1、k×f1)の各ミリ波信号を合波する。また、ミリ波カプラ61は、光電変換器52、光電変換器53、及び光電変換器55から送信されてきた周波数(m×f1、n×f1、k×f1)の各ミリ波信号を合波する。
これ以降の動作については、第2の実施形態と基本的に同様であるので、ここでは省略する。
本実施形態によれば、単一の光コム信号発生器10から発生した光コム信号を光カプラ20により3つの出力(光コム信号A、光コム信号B、光コム信号C)に分岐し、更に光カプラ21、光カプラ22、及び光カプラ23により2つの出力に分岐することができるので、第2の実施形態と比べて2チャネル多い6チャネルの多重ミリ波無線通信システムを実現することが可能となる。
図6は、第6の実施形態に係る周波数多重ミリ波無線通信システムを示す模式図である。本実施形態の基本的な構成は、図3で示した第3の実施形態と同様であるが、光フィルタ32、光フィルタ32により抽出された2本の光スペクトルを更に2つの出力に分岐するための光カプラ25、光カプラ25により分岐された一方の当該2本の光スペクトルにデータ信号5を用いて変調を行い尚且つ光カプラ23に接続される光変調器44、光カプラ25により分岐された他方の当該2本の光スペクトルにデータ信号6を用いて変調を行い尚且つ光カプラ24に接続される光変調器45を追加した構成である。
本実施形態の動作については、図3で示した第3の実施形態と同様であるので、主に本実施形態において追加された構成について説明を行う。
光コム信号発生器10に接続された光カプラ20は、光コム信号発生器10により発生した光コム信号を、3つの出力(光コム信号A、光コム信号B、光コム信号C)に分岐する。光フィルタ32は、分岐された光コム信号Cから周波数間隔(k×f1、kは任意の倍数)を有する2本の光スペクトルを抽出する。当該2本の光スペクトルは、光カプラ25により更に2つの出力に分岐され、分岐された一方の当該2本の光スペクトルは、光変調器44によりデータ信号5を用いて変調された後に光カプラ23に送信される。同様に、光カプラ25により分岐された他方の当該2本の光スペクトルは、光変調器45によりデータ信号6を用いて変調され後に光カプラ24に送信される。
光カプラ23は、光変調器40、光変調器41、及び光変調器44から送られる当該2本の光スペクトルの組それぞれを合波する。光電変換器50は、光カプラ23から送信される当該光スペクトルの組それぞれを、当該周波数間隔に相当する周波数(m×f1、n×f1、k×f1)を有する各ミリ波信号に変換する。
同様に、光カプラ24は、光変調器42、光変調器43、及び光変調器45から送られる当該2本の光スペクトルの組それぞれを合波する。光電変換器51は、光カプラ24から送信される当該光スペクトルの組それぞれを、当該周波数間隔に相当する周波数(m×f1、n×f1、k×f1)を有する各ミリ波信号に変換する。
これ以降の動作については、第3の実施形態と基本的に同様であるので、ここでは省略する。
本実施形態によれば、単一の光コム信号発生器10から発生した光コム信号を光カプラ20により3つの出力(光コム信号A、光コム信号B、光コム信号C)に分岐し、更に光カプラ21、光カプラ22、及び光カプラ25により2つの出力に分岐することができるので、第3の実施形態と比べて2チャネル多い6チャネルの多重ミリ波無線通信システムを実現することが可能となる。
第1の実施形態に係る周波数多重ミリ波無線通信システムを示す模式図である。 第2の実施形態に係る周波数多重ミリ波無線通信システムを示す模式図である。 第3の実施形態に係る周波数多重ミリ波無線通信システムを示す模式図である。 第4の実施形態に係る周波数多重ミリ波無線通信システムを示す模式図である。 第5の実施形態に係る周波数多重ミリ波無線通信システムを示す模式図である。 第6の実施形態に係る周波数多重ミリ波無線通信システムを示す模式図である。 狭帯域データ伝送の一例を示す模式図である。 広帯域データ伝送の一例を示す模式図である。
符号の説明
1,2,3,4,5,6…データ信号
10…光コム信号発生器
20,21,22,23,24,25…光カプラ
30,31,32…光フィルタ
40,41,42,43,44,45…光変調器
50,51,52,53,54,55…光電変換器
60,61…ミリ波カプラ
70…アンテナ
71…偏波分離アンテナ
72…水平偏波ポート
73…垂直偏波ポート
80…周波数シフタ
90,91…ミリ波フィルタ
100…マイクロ波カプラ
200,201,202,203…変調器

Claims (8)

  1. 一定の周波数間隔で複数の光スペクトルを有する光コム信号を発生する光コム信号発生器と、
    前記光コム信号を複数の出力に分岐する光カプラと、
    分岐された前記各光コム信号から、それぞれ異なる周波数間隔の2本の光スペクトルを抽出する複数の光フィルタと、
    データ信号を用いて、当該2本の光スペクトルの組それぞれについて変調をかける複数の光変調器と、
    変調された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて両者の周波数間隔に等しい周波数のミリ波信号に変換する複数の光電変換器と、
    変換された複数の異なる周波数の当該ミリ波信号を合波するミリ波カプラと、
    合波された当該ミリ波信号を空間に放射するアンテナと、
    を有することを特徴とするミリ波無線通信システム。
  2. 一定の周波数間隔で複数の光スペクトルを有する光コム信号を発生する光コム信号発生器と、
    前記光コム信号を複数の出力に分岐する第1光カプラと、
    分岐された前記各光コム信号から、それぞれ異なる周波数間隔の2本の光スペクトルを抽出する複数の光フィルタと、
    当該2本の光スペクトルの組それぞれを2つの出力に分岐する複数の第2光カプラと、
    データ信号を用いて、前記第2光カプラにより分岐された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて変調をかける複数の光変調器と、
    変調された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて両者の周波数間隔に等しい周波数のミリ波信号に変換する複数の光電変換器と、
    前記各第2光カプラによりそれぞれ分岐された一方の出力から得られた当該ミリ波信号を合波する第1ミリ波カプラと、
    前記各第2光カプラによりそれぞれ分岐された他方の出力から得られた当該ミリ波信号を合波する第2ミリ波カプラと、
    前記第1ミリ波カプラから伝送される当該ミリ波信号を入力する水平偏波ポートと、
    前記第2ミリ波カプラから伝送される当該ミリ波信号を入力する垂直偏波ポートと、
    前記水平偏波ポートへ入力された当該ミリ波信号と前記垂直偏波ポートへ入力された当該ミリ波信号とを空間に放射する偏波分離アンテナと、
    を有することを特徴とするミリ波無線通信システム。
  3. 一定の周波数間隔で複数の光スペクトルを有する光コム信号を発生する光コム信号発生器と、
    前記光コム信号を複数の出力に分岐する第1光カプラと、
    分岐された前記各光コム信号から、それぞれ異なる周波数間隔の2本の光スペクトルを抽出する複数の光フィルタと、
    当該2本の光スペクトルの組それぞれを2つの出力に分岐する複数の第2光カプラと、
    データ信号を用いて、前記第2光カプラにより分岐された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて変調をかける複数の光変調器と、
    前記各第2光カプラによりそれぞれ分岐された一方の出力から得られた変調後の当該2本の光スペクトルの組を合波する第3光カプラと、
    前記各第2光カプラによりそれぞれ分岐された他方の出力から得られた変調後の当該2本の光スペクトルの組を合波する第4光カプラと、
    前記第3光カプラにより合波された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて両者の周波数間隔に等しい周波数のミリ波信号に変換する第1光電変換器と、
    前記第4光カプラにより合波された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて両者の周波数間隔に等しい周波数のミリ波信号に変換する第2光電変換器と、
    前記第1光電変換器により変換された当該ミリ波信号から不要な周波数成分を除去する第1ミリ波フィルタと、
    前記第2光電変換器により変換された当該ミリ波信号から不要な周波数成分を除去する第2ミリ波フィルタと、
    前記第1ミリ波フィルタから伝送される当該ミリ波信号を入力する水平偏波ポートと、
    前記第2ミリ波フィルタから伝送される当該ミリ波信号を入力する垂直偏波ポートと、
    前記水平偏波ポートへ入力された当該ミリ波信号と前記垂直偏波ポートへ入力された当該ミリ波信号とを空間に放射する偏波分離アンテナと、
    を有することを特徴とするミリ波無線通信システム。
  4. 前記光フィルタにより抽出された2本の光スペクトルの周波数間隔を変更する周波数シフタを更に有することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載のミリ波無線通信システム。
  5. 光コム信号発生器により、一定の周波数間隔で複数の光スペクトルを有する光コム信号を発生する第1ステップと、
    光カプラにより、前記光コム信号を複数の出力に分岐する第2ステップと、
    光フィルタにより、分岐された前記各光コム信号から、それぞれ異なる周波数間隔の2本の光スペクトルを抽出する第3ステップと、
    光変調器により、データ信号を用いて、当該2本の光スペクトルの組それぞれについて変調をかける第4ステップと、
    光電変換器により、変調された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて両者の周波数間隔に等しい周波数のミリ波信号に変換する第5ステップと、
    ミリ波カプラにより、変換された複数の異なる周波数の当該ミリ波信号を合波する第6ステップと、
    アンテナにより、合波された当該ミリ波信号を空間に放射する第7ステップと、
    を有することを特徴とするミリ波無線通信方法。
  6. 光コム信号発生器により、一定の周波数間隔で複数の光スペクトルを有する光コム信号を発生する第1ステップと、
    第1光カプラにより、前記光コム信号を複数の出力に分岐する第2ステップと、
    光フィルタにより、分岐された前記各光コム信号から、それぞれ異なる周波数間隔の2本の光スペクトルを抽出する第3ステップと、
    第2光カプラにより、当該2本の光スペクトルの組それぞれを2つの出力に分岐する第4ステップと、
    光変調器により、データ信号を用いて、前記第2光カプラにより分岐された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて変調をかける第5ステップと、
    光電変換器により、変調された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて両者の周波数間隔に等しい周波数のミリ波信号に変換する第6ステップと、
    第1ミリ波カプラにより、前記各第2光カプラによりそれぞれ分岐された一方の出力から得られた当該ミリ波信号を合波すると共に、第2ミリ波カプラにより、前記各第2光カプラによりそれぞれ分岐された他方の出力から得られた当該ミリ波信号を合波する第7ステップと、
    前記第1ミリ波カプラから伝送される当該ミリ波信号を水平偏波ポートへ入力すると共に、前記第2ミリ波カプラから伝送される当該ミリ波信号を垂直偏波ポートへ入力する第8ステップと、
    偏波分離アンテナにより、前記水平偏波ポートへ入力された当該ミリ波信号と前記垂直偏波ポートへ入力された当該ミリ波信号とを空間に放射する第9ステップと、
    を有することを特徴とするミリ波無線通信方法。
  7. 光コム信号発生器により、一定の周波数間隔で複数の光スペクトルを有する光コム信号を発生する第1ステップと、
    第1光カプラにより、前記光コム信号を複数の出力に分岐する第2ステップと、
    光フィルタにより、分岐された前記各光コム信号から、それぞれ異なる周波数間隔の2本の光スペクトルを抽出する第3ステップと、
    第2光カプラにより、当該2本の光スペクトルの組それぞれを2つの出力に分岐する第4ステップと、
    光変調器により、データ信号を用いて、前記第2光カプラにより分岐された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて変調をかける第5ステップと、
    第3光カプラにより、前記各第2光カプラによりそれぞれ分岐された一方の出力から得られた変調後の当該2本の光スペクトルの組を合波すると共に、第4光カプラにより、前記各第2光カプラによりそれぞれ分岐された他方の出力から得られた変調後の当該2本の光スペクトルの組を合波する第6ステップと、
    第1光電変換器により、前記第3カプラにより合波された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて両者の周波数間隔に等しい周波数のミリ波信号に変換すると共に、第2光電変換器により、前記第4カプラにより合波された当該2本の光スペクトルの組それぞれについて両者の周波数間隔に等しい周波数のミリ波信号に変換する第7ステップと、
    第1ミリ波フィルタにより、前記第1光電変換器により変換された当該ミリ波信号から不要な周波数成分を除去すると共に、第2ミリ波フィルタにより、前記第2光電変換器により変換された当該ミリ波信号から不要な周波数成分を除去する第8ステップと、
    前記第1ミリ波フィルタから伝送される当該ミリ波信号を水平偏波ポートへ入力すると共に、前記第2ミリ波フィルタから伝送される当該ミリ波信号を垂直偏波ポートへ入力する第9ステップと、
    偏波分離アンテナにより、前記水平偏波ポートへ入力された当該ミリ波信号と前記垂直偏波ポートへ入力された当該ミリ波信号とを空間に放射する第10ステップと、
    を有することを特徴とするミリ波無線通信方法。
  8. 周波数シフタにより、前記第3ステップにおいて抽出された2本の光スペクトルの周波数間隔を変更するステップを更に有することを特徴とする請求項5乃至7いずれか1項に記載のミリ波無線通信方法。

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