JP6593718B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、排気浄化装置を備えたコンバインに関するものである。
従来のコンバインでは、排気浄化装置としてSCR触媒を搭載する場合、尿素水を貯留する尿素水タンクを、穀粒を貯留するグレンタンクの右底壁の前部に支持し、尿素タンクの給水口をグレンタンクの前壁の前方に臨ませた技術が知られている。(特許文献1)
特開2016−42850号公報
しかし、特許文献1に記載された技術では、グレンタンクの前部の重量が重くなり、このグレンタンクを開放位置(メンテナンス位置)から機体フレーム上の収納位置(貯留作業位置)に容易に戻すことができず、また、排気浄化装置の尿素水タンクから使用後の尿素水を外部に容易に取出せないという問題がある。
そこで、本発明の課題は、グレンタンクの前部の重量を軽減し、排気浄化装置の尿素水タンクから使用後の尿素水を外部に容易に排水処理することができるコンバインを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、機体フレーム(1)の下側に走行装置(2)を設け、該機体フレーム(1)の前側に穀稈を刈取る刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)の後方左側に穀稈を脱穀する脱穀装置(4)を設け、前記刈取装置(3)の後方右側に操縦者が搭乗する操縦部(5)を設け、該操縦部(5)の下部にエンジン(E)を内蔵するエンジンルーム(6)を設け、前記操縦部(5)の後側に脱穀された穀粒を貯留するグレンタンク(7)を設けたコンバインにおいて、
前記走行装置(2)のクローラ(2A)の上側に、前後方向に延在する泥除けカバー(55)を設け、前記脱穀装置(4)とグレンタンク(7)の間に、前記エンジン(E)の排気ガスを浄化する排気浄化装置(20)を設け、該排気浄化装置(20)は、前記エンジン(E)から排出される排気ガス中の粒子状物質を除去するDPF(21)と、該DPF(21)通過後の排気ガス中の窒素酸化物質を尿素水から発生するアンモニアで還元して浄化するSCR触媒(22)を有し、前記DPF(21)の流出口とSCR触媒(22)の流入口を接続する接続管(23)に尿素水を噴射する噴射装置(24)を設け、該噴射装置(24)に尿素水を供給する供給装置(26)と、該供給装置(26)によって供給される尿素水を貯留する尿素水タンク(28)を設け、前記尿素水タンク(28)を、前記グレンタンク(7)の右底壁(7G)の後部の右外側下方に形成された空間に配置し、前記尿素水タンク(28)の給水口(28A)を、機体前後方向で前記グレンタンク(7)の後壁(7D)の近傍に配置し、前記尿素水タンク(28)の排水口(28B)を、前記泥除けカバー(55)の外側上方に配置し、前記グレンタンク(7)の右壁(7B)の下部から下側に延在する第1カバー(67)を設け、前記尿素水タンク(28)を、前記グレンタンク(7)の右底壁(7G)と第1カバー(67)の間に配置し、前記尿素水タンク(28)を、前記右底壁(7G)と第1カバー(67)に対して吊下げ部材(90)を介して支持し、該吊下げ部材(90)を、前記尿素水タンク(28)の前部を支持する略U字形状の前側吊下げ部(91)と、前記尿素水タンク(28)の後部を支持する略U字形状の後側吊下げ部(92)と、前記前側吊下げ部(91)と後側吊下げ部(92)の左部を連結する連結部(93)で構成し、前記右底壁(7G)における前側吊下げ部(91)の左側連結部(91D)と後側吊下げ部(92)の左側連結部(92D)を係合する部位に、第1係合部材が設けられた第1補強プレート(63)を設け、前記第1カバー(67)における前側吊下げ部(91)の右側連結部(91E)と後側吊下げ部(92)の右側連結部(92E)を係合する部位に、第2係合部材が設けられた第2補強プレート(64)を設け、前記第1補強プレート(63)と第2補強プレート(64)の断面形状を三角形状に形成し、前記左側連結部(91D)と左側連結部(92D)に第1係合部を挿通する円状の第1貫通孔を形成し、前記右側連結部(91E)と右側連結部(92E)に第2係合部を挿通する上下方向に長軸を有する長円状の第2貫通孔を形成したことを特徴とするコンバインである。
請求項2記載の発明は、前記尿素水タンク(28)の前側に、補給用の尿素水を貯留した容器(70)を載設する台座(71)を設けた請求項1記載のコンバインである。
請求項3記載の発明は、前記尿素水タンク(28)の前側に、前記供給装置(26)に電力を供給するバッテリ(76)を設けた請求項1又は2記載のコンバインである。
請求項4記載の発明は、前記エンジンルーム(6)におけるエンジン(E)の外側にラジエータ(80)を設け、前記エンジン(E)とラジエータ(80)の間にファン(81)を設け、該ファン(81)を、前記エンジンルーム(6)に外部の空気を吸入する正回転状態と、回転停止状態と、前記エンジンルーム(6)内の空気を外部に排出する逆回転状態に切換える構成とし、前記尿素水タンク(28)に設けられたセンサ(75)で検出された尿素水の温度が所定温度以下の場合は、前記ファン(81)を回転停止状態にし、 前記センサ(75)で検出された尿素水の温度が所定温度よりも高い場合は、前記ファン(81)の正回転状態と逆回転状態の切換えを繰返し、前記供給装置(26)と尿素水タンク(28)の間で、尿素水が通過する第1ホース(27A)とラジエータ水が通過する第2ホース(27B)を並設して配置した請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバインである。
請求項記載の発明は、前記第1カバー(67)の下部に第2カバー(68)を着脱可能に設け、該第2カバー(68)は、前記第1カバー(67)の下端部から下側に延在する第1延在部と、第1延在部の下端部から下方左側に延在する第2延在部と、第2延在部の下端部から右底壁7Gの下部に延在する第3延在部から形成され、前記尿素水タンク(28)の右側壁と底壁を、前記第2カバー(68)で覆った請求項記載のコンバインである。
請求項記載の発明は、前記連結部(93)に前後方向に間隔を隔てて複数の略フック形状の支持部材(96)を設けた請求項記載のコンバインである。
請求項1記載の発明によれば、走行装置(2)のクローラ(2A)の上側に、前後方向に延在する泥除けカバー(55)を設け、脱穀装置(4)とグレンタンク(7)の間に、エンジン(E)の排気ガスを浄化する排気浄化装置(20)を設け、排気浄化装置(20)は、エンジン(E)から排出される排気ガス中の粒子状物質を除去するDPF(21)と、DPF(21)通過後の排気ガス中の窒素酸化物質を尿素水から発生するアンモニアで還元して浄化するSCR触媒(22)を有し、DPF(21)の流出口とSCR触媒(22)の流入口を接続する接続管(23)に尿素水を噴射する噴射装置(24)を設け、噴射装置(24)に尿素水を供給する供給装置(26)と、供給装置(26)によって供給される尿素水を貯留する尿素水タンク(28)を設け、尿素水タンク(28)を、グレンタンク(7)の右底壁(7G)の後部の右外側下方に形成された空間に配置し、尿素水タンク(28)の給水口(28A)を、機体前後方向でグレンタンク(7)の後壁(7D)の近傍に配置し、尿素水タンク(28)の排水口(28B)を、泥除けカバー(55)の外側上方に配置したので、グレンタンク(7)の前部の重量を軽減でき、例えばグレンタンク(7)を機体上の貯留作業位置から機体外側のメンテナンス位置にわたり開閉可能に構成した場合には、このグレンタンク(7)をメンテナンス位置から貯留作業位置に容易に戻すことができる。また、尿素水タンク(28)への尿素水の補給を容易に行うことができる。さらに、尿素水タンク(28)の下側に大きな空間を確保でき、排水口(28B)から使用後の尿素水を下方に容易に排水することができ、尿素水による泥除けカバー(55)の腐食を防止することができる。
また、グレンタンク(7)の右壁(7B)の下部から下側に延在する第1カバー(67)を設け、尿素水タンク(28)を、グレンタンク(7)の右底壁(7G)と第1カバー(67)の間に配置したので、尿素水タンク(28)が畦畔等の障害物と衝突して破損するのを防止することができる。
さらに、尿素水タンク(28)を、右底壁(7G)と第1カバー(67)に対して吊下げ部材(90)を介して支持し、吊下げ部材(90)を、尿素水タンク(28)の前部を支持する略U字形状の前側吊下げ部(91)と、尿素水タンク(28)の後部を支持する略U字形状の後側吊下げ部(92)と、前側吊下げ部(91)と後側吊下げ部(92)の左部を連結する連結部(93)で構成し、右底壁(7G)における前側吊下げ部(91)の左側連結部(91D)と後側吊下げ部(92)の左側連結部(92D)を係合する部位に、第1係合部材が設けられた第1補強プレート(63)を設け、第1カバー(67)における前側吊下げ部(91)の右側連結部(91E)と後側吊下げ部(92)の右側連結部(92E)を係合する部位に、第2係合部材が設けられた第2補強プレート(64)を設けたので、尿素水タンク(28)を吊下げ部材(90)に取付けた状態で、吊下げ部材(90)を右底壁(7G)と第1カバー(67)から容易に着脱することができる。また、グレンタンク(7)の右底壁(66)の剛性を高めることができ、貯留された穀粒重量等による右底壁(66)の変形を防止することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、尿素水タンク(28)の前側に、補給用の尿素水を貯留した容器(70)を載設する台座(71)を設けたので、尿素水を尿素水タンク(28)に補給する際に、容器(70)を台座(71)に載せた状態で補給することができ、尿素水タンク(28)への尿素水の補給作業を容易に行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明による効果に加えて、尿素水タンク(28)の前側に、供給装置(26)に電力を供給するバッテリ(76)を設けた
ので、エンジン(E)を停止した後も供給装置(26)を逆転駆動してホース内の尿素水を尿素水タンク(28)に吸戻すことができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、エンジンルーム(6)におけるエンジン(E)の外側にラジエータ(80)を設け、エンジン(E)とラジエータ(80)の間にファン(81)を設け、ファン(81)を、エンジンルーム(6)に外部の空気を吸入する正回転状態と、回転停止状態と、エンジンルーム(6)内の空気を外部に排出する逆回転状態に切換える構成とし、尿素水タンク(28)に設けられたセンサ(75)で検出された尿素水の温度が所定温度以下の場合は、ファン(81)を回転停止状態にし、センサ(75)で検出された尿素水の温度が所定温度よりも高い場合は、ファン(81)の正回転状態と逆回転状態の切換えを繰返し、供給装置(26)と尿素水タンク(28)の間で、尿素水が通過する第1ホース(27A)とラジエータ水が通過する第2ホース(27B)を並設して配置したので、尿素水タンク(28)に貯留される尿素水の凍結を防止することができ、また、エンジン(E)のオーバヒートも防止することができる。
請求項記載の発明によれば、請求項記載の発明による効果に加えて、第1カバー(67)の下部に第2カバー(68)を着脱可能に設け、第2カバー(68)は、第1カバー(67)の下端部から下側に延在する第1延在部と、第1延在部の下端部から下方左側に延在する第2延在部と、第2延在部の下端部から右底壁7Gの下部に延在する第3延在部から形成され、尿素水タンク(28)の右側壁と底壁を、第2カバー(68)で覆った
ので、尿素水タンク(28)が畦畔等の障害物と衝突して破損するのをより効果的に防止することができる。
請求項記載の発明によれば、請求項項に記載の発明による効果に加えて、連結部(93)に前後方向に間隔を隔てて複数の略フック形状の支持部材(96)を設けたので、尿素水タンク(25)に接続された接続管を支持部材(96)に固定して接続管の垂下がりを防止することができる。
コンバインの左側面図である。 コンバインの平面図である。 エンジンと浄化装置を説明する左側面図である。 エンジンと浄化装置を説明する右側面図である。 エンジンと浄化装置を説明する平面図である。 グレンタンクの凹部に設けられた浄化装置を説明する正面図である。 グレンタンクの凹部に設けられた浄化装置を説明する背面図である。 グレンタンクの凹部に設けられた浄化装置を説明する平面図である。 グレンタンクに設けられた尿素水タンクを説明する背面図である。 グレンタンクに設けられた尿素水タンクを説明する右側面図である。 グレンタンクに設けられた尿素水タンクを説明する拡大背面図である。 グレンタンクに設けられた尿素水タンクを説明する拡大右側面図である。 尿素水タンクの吊下げ部材を説明する右側面図である。 尿素水タンクの吊下げ部材を説明する正面図である。 エンジンルームのファンを説明する正面図である。 エンジンルームのファンを説明する左側面図である。
図1,2に示すように、コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラ2Aからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を刈取る刈取装置3が設けられ、刈取装置3の後方左側に刈取られた穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取装置3の後方右側に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられている。
操縦部5の下側にはエンジンEを搭載するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側には脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7の後側に穀粒を外部に排出する上下方向に延在する縦排出オーガ8Aと前後方向に延在する横排出オーガ8Bからなる排出オーガ8が設けられている。
図3〜5に示すように、エンジンEの吸気口には、浄化された空気を供給する吸気管(図示省略)が接続され、エンジンEの排気口には、エンジンEで燃焼された排気ガスを外部に排気する前側排気管10が接続されている。
前側排気管10の流出口には、排気ガス中の不純物を浄化する排気浄化装置20が接続されている。排気浄化装置20は、排気ガス中の粒子状物質を除去するDPF21と、DPF21から排気される排気ガス中の窒素酸化物質(NOx)を尿素水から発生するアンモニアで還元して浄化するSCR触媒22から構成されている。
DPF21の流出口とSCR触媒22の流入口を接続する可撓性の接続管23の後部には、接続管23を介してSCR触媒22に尿素水を噴射する弁である噴射装置24が接続され、噴射装置24には、可撓性のホース25を介して尿素水を供給するポンプである供給装置26が接続され、供給装置26には可撓性のホース27を介して尿素水を貯留する尿素水タンク28が接続されている。また、SCR触媒22の流出口には、浄化後の排気ガスを外部に排出する可撓性の後側排気管11が接続されている。
排気浄化装置20の前部は、エンジンルーム6の後部左側に臨み、エンジンルーム6の後部左側に設けられた電気基板を収納する収容室60に延出して設けられている。これにより、後述するグレンタンク7の凹部30の切込みを小さくして、グレンタンク7の貯留容量の減少を抑制することができる。
排気浄化装置20の前部の前側には、所定の間隔を隔てて遮熱体61が設けられている。これにより、電気基板が過度に高温になるのを防止し、また、操縦部5の操縦席5Aの周囲温度の上昇を防止することができる。また、本実施形態では、遮熱体61を排気浄化装置20の前部の前側に立設しているが、収容室60に延出する排気浄化装置20の前部を覆うように、排気浄化装置20の前部の上側と、左側と、右側に遮熱体61を設けるのが好ましく、さらに、遮熱体61を2重構造に形成するのがより好ましい。
接続管23は、DPF21とSCR触媒22の間の上部に前後方向に略直線状に延在して設けられ、接続管23の後側には、噴射装置24が接続されている。また、噴射装置24は、SCR触媒22の後部に設けられた支持部材(図示省略)に固定されている。これにより、接続管23を介して噴射装置24からSCR触媒22に尿素水を効率良く噴射することができる。
供給装置26は、排気浄化装置20を固定する横フレーム16を支持する右前縦フレーム14と右後縦フレーム15の間に連結された補強プレート17に取付けられ、平面視において、供給装置26は、排気浄化装置20の前後方向の中間部の下側に設けられている。これにより、噴射装置24と供給装置26を接続するホース25の長さを短くし、供給装置26から噴射装置24に尿素水を効率良く供給することができる。なお、後述するように尿素水タンク28は、グレンタンク7の右底壁7Gの後部に設けられている。
図6〜8に示すように、後側排気管11は、平面視においてSCR触媒22の流出口から後方に向かって延在し、凹部30における噴射装置24の右側で左側に略90度屈曲した後に左側に向かって延在し、脱穀装置4の右部で後側に略90度屈曲した後に後側に向かって延在して、揚穀筒18の左側に至っている。また、後側排気管11は、正面視においてSCR触媒22の中心部から脱穀装置4の上方右側部に向かって延在し、後側排気管11の中央部は横フレーム16から後側に向かって延在するステー(図示省略)に固定されている。これにより、操縦席5Aの後方に排気ガスを排気して、操縦席5Aの周囲環境を所定以上に維持することができる。
揚穀筒18は、脱穀装置4で脱穀・選別処理された穀粒をグレンタンク7に搬送する装置であり、揚穀筒18の下部は、脱穀装置4の右壁4Bの下部に固定され、揚穀筒18の上部は、グレンタンク7の左壁7Aの上部に固定されている。
排気浄化装置20のDPF21とSCR触媒22は、脱穀装置4とグレンタンク7の間に長手方向を機体前後方向に沿って設けられ、機体フレーム1から上側に向かって延在する左前縦フレーム13と、右前縦フレーム14と、右後縦フレーム15の上部に固定された横フレーム16に載置されている。なお、DPF21が脱穀装置4側である左側に設けられ、SCR触媒22がグレンタンク7側である右側に設けられている。
脱穀装置4の上壁4Eは、グレンタンク7の上壁7Eよりも下側に位置し、上壁4Eの右部前側には、グレンタンク7側に向かって下り傾斜し前後方向に延在する傾斜部4Gが形成されている。また、正面視において、DPF21とSCR触媒22の上端部は、上壁4Eよりも下側に偏倚して設けられている。これにより、DPF21とSCR触媒22の上側に、脱穀装置4の傾斜部4Gから右上側に向かって延在するステー45と、グレンタンク7の左壁7Aから左側に向かって延在する上下位置規制部材(図示省略)を設け、上下位置規制部材をステー45に係合させて、グレンタンク7の上下位置を規制することができる。
グレンタンク7は、左壁7Aと、右壁7Bと、前壁7Cと、後壁7Dと、上壁7Eと、左底壁7Fと、右底壁7Gから形成されている。揚穀筒18よりも前側に位置する左壁7Aの部位には、前側と左側が開放された凹部30が形成され、揚穀筒18よりも後側に位置する左壁7Aの部位には、脱穀装置4に向かって膨出して形成された凸部50が形成されている。
正面視において、SCR触媒22は凹部30内に入り込み、DPF21は凹部30の外側に設けられている。これにより、脱穀装置4とグレンタンク7の間にDPF21とSCR触媒22を左右方向に並設して設けることができ、また、凹部30を小さくしてグレンタンク7の貯留容量の減少を抑制することができる。
また、排気浄化装置20が比較的低い位置に設けられている。これにより、エンジンEから排気浄化装置20までの距離が短くなり、排気浄化装置20の排気浄化作用の低下を少なくすることができる。また、脱穀装置4の右壁4Bの上部とグレンタンク7の凹部30の存在によってDPF21とSCR触媒22の雰囲気温度が低下しにくくなり、排気浄化作用の低下を少なくすることができる。
揚穀筒18よりも前側に位置する左壁7Aの部位は、正面視において、上壁7Eの左端から下方に向かって延在する上左壁31と、上左壁31の下端から右側下方に向かって延在する上傾斜壁32と、上傾斜壁32の下端から下方に向かって延在する中間左壁33と、中間左壁33の下端から左側下方に向かって延在する下傾斜壁34と、下傾斜壁34の下端から下方に向かって延在する下左壁35で形成されている。また、下左壁35の下端部は、グレンタンク7の左底壁7Fの左側端まで延在し、左底壁7Fと右底壁7Gの底部には、縦排出オーガ8Aに穀粒を搬送する前後方向に延在する搬送螺旋36が設けられている。
上傾斜壁32の下り傾斜角度は、下傾斜壁34の下り傾斜角度よりも急勾配に形成されている。これにより、揚穀筒18によってグレンタンク7に搬送された穀粒をグレンタンク7の下部にスムーズに落下させ、穀粒を搬送螺旋36によって効率良く搬送させることができる。上傾斜壁32の下り傾斜角度は、穀粒が自重で落下可能である安息角度よりも急勾配に形成するのが好ましく、本実施形態では、傾斜壁32の下り傾斜角度を機体フレーム1の上面に対して右下がり傾斜角度45度に形成している。下傾斜壁34の下り傾斜角度は、グレンタンク7の貯留容量を大きくするために、機体フレーム1の上面に対して左下がり傾斜角度30度に形成している。また、上傾斜壁32と下傾斜壁34を繋ぐ中間左壁33は、搬送螺旋36の上側よりも右側に偏倚した位置に形成されている。これにより、揚穀筒18によってグレンタンク7に搬送された穀粒をグレンタンク7の下部によりスムーズに落下させることができる。
排気浄化装置20の外周部は、カバー40で覆われ、カバー40は、SCR触媒22よりも右側に位置する横フレーム16の部位から上側に向かって延在する右カバー41と、右カバー41の上端から左側上方に向かって延在する右上傾斜カバー42と、右上傾斜カバー42の左端から左側下方に向かって延在する左上傾斜カバー43と、左上傾斜カバー43の左端から下側に向かって延在してDPF21よりも左側に位置する横フレーム16の部位に至る左カバー44で形成されている。これにより、排気浄化装置20のDPC等の外周部に藁屑等の堆積を防止し、藁屑等の発火を防止することができる。
また、正面視において右上傾斜カバー42と左上傾斜カバー43は、略山形形状に形成され、本実施形態では、右上傾斜カバー42の右側下り傾斜を左上傾斜カバー43の左側下り傾斜よりも緩勾配に形成しているが、これとは逆に、右上傾斜カバー42の右側下り傾斜を左上傾斜カバー43の左側下り傾斜よりも急勾配に形成することができる。これにより、排出オーガ8から排出される穀粒に混在する籾等の右上傾斜カバー42への堆積を防止することができる。
図9,10に示すように、グレンタンク7の右底壁7Gの後部の右側には、尿素水タンク28が設けられている。尿素水タンク28は、吊下げ部材90を介してグレンタンク7の右底壁7Gと、グレンタンク7の右壁7Bの下部に固定され下側に延在する固定カバー67に着脱自在に吊下げられている。これにより、グレンタンク7の前部の重量を軽減して、グレンタンク7を収納位置から開放位置に、また、開放位置から収納位置にスムーズに移動することができる。
尿素水タンク28の給水口28Aは、尿素水タンク28の上壁における後側部位に形成され、グレンタンク7の後壁7Dにおける尿素水タンク28に対向する部位には、略5角形形状に切欠かれた切欠き部65が形成されている。これにより、グレンタンク7の後方から尿素水を尿素水タンク28に容易に補給することができる。
尿素水タンク28の下壁に形成された排水口28Bは、走行装置2の右側のクローラ2Aの上側に設けられた前後方向に延在する泥除けカバー55よりも上方右側に配置されている。これにより、尿素水タンク28の排水口28Bの下側に大きな空間を確保でき、排水口28Bから使用後の尿素水を排水用タンクに容易に排水処理することができ、尿素水による泥除けカバー55の腐食を防止することができる。
固定カバー67の下側には、固定カバー(請求項における「第1カバー」)67の下部に着脱自在に固定された着脱カバー(請求項における「第2カバー」)68が設けられている。着脱カバー68は、固定カバー67の下端部から下側に延在する第1延在部と、第1延在部の下端部から下方左側に延在する第2延在部と、第2延在部の下端部から尿素水タンク28の下方を左側に延在して右底壁7Gの下部に至る第3延在部から形成されている。これにより、コンバインの走行中に尿素水タンク28が土壌に衝突して破損することを防止することができる。
グレンタンク7の右底壁7Gにおける尿素水タンク28よりも前側の部位には、尿素水タンク28に補給される補給用の尿素水を入れたビニール袋等の容器70を載設する台座71が設けられている。これにより、尿素水を尿素水タンク28に補給する際に、容器70を台座71に載せた状態で補給することができ、尿素水タンク28への尿素水の補給作業を容易に行うことができる。なお、台座71は、グレンタンク7の右底壁7Gから下側に延出した左右一対の吊下げ部材72に架設されている。
尿素水タンク28の上壁における前側部位に設けられた尿素水の水温を測定するセンサ75が設けられ、尿素水タンク28の前壁の上部には、エンジンEの停止時に供給装置26やセンサ75等に電力を供給するバッテリ76が設けられている。これにより、エンジンEを停止した後も供給装置26を逆転駆動してホース内の尿素水を尿素水タンク28に吸戻すことができる。なお、バッテリ76は、尿素水タンク28の前側に台座を設け常備することもできる。
図11,12に示すように、グレンタンク7の右底壁7Gの右面には、前後方向に延在する断面形状が三角形状に形成された補強プレート(請求項における「第1補強プレート」)63が設けられ、固定カバー67の左面には、前後方向に延在する断面形状が三角形状に形成された補強プレート(請求項における「第2補強プレート」)64が前下がりに設けられている。これにより、グレンタンク7の右底壁7Gと固定カバー67の剛性を高めて、グレンタンク7の右底壁7Gと固定カバー67の変形を防止することができる。
図13,14に示すように、吊下げ部材90は、丸鋼等から形成された略U字形状の前側吊下げ部91と、丸鋼等から形成された略U字形状の後側吊下げ部92と、前側吊下げ部91の左部と後側吊下げ部92の左部を連結する平鋼等から形成された前後方向に延在する連結部93から形成されている。これにより、吊下げ部材90の変形等を防止でき、また、吊下げ部材90に尿素水タンク28を着脱する場合には、連結部93が障害になるのを防止することができる。
機体正面視において、前側吊下げ部91は、上下方向に延在する左側垂直部91Aと、上下方向に延在する右側垂直部91Bと、左側垂直部91Aの下部と右側垂直部91Bの下部を連結する左右方向に延在する水平部91Cから形成されている。
左側垂直部91Aの上部には、補強プレート63に立設されたボルト等の係合部材(請求項における「第1係合部材」)を挿通する円状の貫通孔(請求項における「第1貫通孔」)が形成されたプレート状の左側連結部91Dが設けられ、右側垂直部91Aの上部には、補強プレート64に立設されたボルト等の係合部材(請求項における「第2係合部材」)を挿通する上下方向に長軸を有する長円状の貫通孔(請求項における「第2貫通孔」)が形成されたプレート状の右側連結部91Eが設けられている。
機体正面視において、後側吊下げ部92は、上下方向に延在する左側垂直部92Aと、上下方向に延在する右側垂直部92Bと、左側垂直部92Aの下部と右側垂直部92Bの下部を連結する左右方向に延在する水平部92Cから形成されている。
左側垂直部92Aの上部には、補強プレート63に立設されたボルト等の係合部材を挿通する円状の貫通孔が形成されたプレート状の左側連結部92Dが設けられ、右側垂直部92Aの上部には、補強プレート64に立設されたボルト等の係合部材を挿通する上下方向に長軸を有する長円状の貫通孔が形成されたプレート状の右側連結部92Eが設けられている。
これにより、補強プレート63に立設された係合部材に、前側吊下げ部91の左側連結部91Dと後側吊下げ部92の左側連結部92Dをそれぞれ固定した後に、補強プレート64に立設された係合部材に、前側吊下げ部91の右側連結部91Eと後側吊下げ部92の右側連結部92Eを上下方向に移動しながらそれぞれ係合して、吊下げ部材90を補強プレート63と補強プレート64の間に容易に着脱することができる。
前側吊下げ部91の水平部91Cの左右方向の略中間部には、尿素水タンク28の前壁を固定するプレート状の前側連結部94が設けられ、前側連結部94の左右方向の中央部には、上下方向に所定の間隔を隔ててボルト等の締結手段を挿通する貫通孔が形成されている。
後側吊下げ部92の水平部92Cの左右方向の略中間部には、尿素水タンク28の後壁を固定するプレート状の後側連結部95が設けられ、後側連結部95の左右方向の中央部には、上下方向に所定の間隔を隔ててボルト等の締結手段を挿通する貫通孔が形成されている。これにより、尿素水タンク28を吊下げ部材90に確実に固定することができる。なお、吊下げ部材90を補強プレート63と補強プレート64の間に容易に着脱することができるので、尿素水タンク28を吊下げ部材90と共に補強プレート63と補強プレート64の間から着脱することができる。
後側吊下げ部92の左側垂直部92Aの上下方向の長さは、前側吊下げ部91の左側垂直部91Aの上下方向の長さと同一長さに形成され、後側吊下げ部92の右側垂直部92Bの上下方向の長さは、前側吊下げ部91の右側垂直部91Bの上下方向の長さよりも長く形成されている。これにより、尿素水タンク28が前後方向に傾くことなく水平な姿勢を維持して吊下げ部材90を介してグレンタンク7の右底壁7Gと固定カバー67の間に吊下げることができる。
連結部93には、前後方向に所定の間隔を隔てて、複数のホース27を支持するフック形状に形成された2個の支持部材96が設けられている。これにより、ホース27の垂れ下がりを防止することができる。なお、2本のホース27は、尿素水を供給するホース(請求項の「第1ホース」)27Aであり、2本のホース27は、エンジンEを循環したラジエータ水を供給するホース(請求項の「第2ホース」)27Bである。
ホース27Aとホース27Bは、上下方向に並列させた状態で、尿素水タンク28から後側に延在した後に、湾曲してグレンタンク7の後壁7Dの後面を左側に延在し、その後湾曲して前グレンタンク7の左底壁7Fの左面を前側に延在して供給装置26に至っている。これにより、グレンタンク7を収納位置から開放位置に、また、開放位置から収納位置に移動時には、ホース27が容易に湾曲してグレンタンク7をスムーズに移動させることができる。また、ホース27Bに供給されるエンジンEで加熱されたラジエータ水によりホース27Aに供給される尿素水が加熱されて尿素水の凍結を防止することができる。
図15、16に示すように、エンジンルーム6に搭載されたエンジンEの右側には、ラジエータ80が設けられ、エンジンEとラジエータ80の間には、ファン81が設けられている。ファン81は、ラジエータカバーに後上がりに設けられた2本のアーム82に架設された連結部材82Aに支持された回転軸83に支持されている。
回転軸83の左部にはプーリ84Aとプーリ85Aが設けられている。エンジンEのカウンタ軸77の右部にはプーリ84Bが設けられ、エンジンEの出力軸78の右部にはプーリ85Bが設けられている。プーリ84Aとプーリ84Bには、ベルト84Cが巻回され、プーリ85Aとプーリ85Bには、ベルト85Cが巻回されている。
ベルト84Cの張力は、先端部にローラが設けられたテンションアーム84Dによって緊張状態と弛緩状態に切換えられ、ベルト85Cの張力は、先端部にローラが設けられたテンションアーム85Dによって緊張状態と弛緩状態に切換えられる。
テンションアーム84Dの基部は、連結部材82Aに回転自在に固定された左右方向に延在する回転軸84Eに固定され、テンションアーム85Dの基部は、連結部材82Aに回転自在に固定された左右方向に延在する回転軸85Eに固定されている。
回転軸84Eには、前下がりに延在するアーム84Fの基部が固定され、回転軸85Eには、後上がりに延在するアーム85Fの基部が固定され、アーム84Fの先端部とアーム85Fの先端部は、丸鋼等からなる連結部材86で連結されている。これにより、テンションアーム84Dの回動に連動してテンションアーム85Dを回動することができる。
回転軸85Eには、後上がりに延在する操作アーム87の基部が固定され、操作アーム87の先端部は、スプリングとロッドを介してテンションアーム用のモータ88の出力軸88Aに設けられたクランクアーム89に連結されている。これにより、1つのモータ88によってテンションアーム84Dを回動させてベルト84Cの張力を緊張状態、緊張と弛緩の間の中間状態、及び弛緩状態に切換え、テンションアーム85Dを回動させてベルト85Cの張力を緊張状態、緊張と弛緩の間の中間状態、及び弛緩状態に切換えてファン81を正回転状態、停止状態、逆回転状態に切換えることができる。
モータ88は、操縦部5に設けられたコントローラで操作され、センサ75の測定値が尿素水が凍結する温度以下であった場合には、モータ88の出力軸88Aは、中立位置に回動する。これにより、ファン81は停止状態になり、エンジンEによって加熱されたラジエータ水で尿素水を温めて、尿素水の凍結を防止することができる。一方、センサ75の測定値が尿素水が凍結する温度よりも高い場合には、出力軸88Aの軸心視において、モータ88の出力軸88Aは、時計位置と反時計位置を一定の時間間隔で回動する。これにより、ファン81は正回転状態と逆回転状態を一定時間間隔で切換わり、エンジンEのオーバヒートを防止して、エンジンルーム6のエンジンルームカバー6Aに付着した付着物を効率良く除去することができる。
すなわち、モータ88の出力軸88Aが中立位置にある場合には、テンションアーム84Dが回動してベルト84Cの張力を中間状態にして、テンションアーム85Dが回動してベルト85Cの張力を中間状態にする。これにより、ファン81は停止状態になり、エンジンルーム6内の温度が上昇して、ホース27Bに供給されるラジエータ水の温度が上昇して、ホース27Bに並設されたホース27Aに供給される尿素水が加熱されて尿素水の凍結が防止される。
また、出力軸88Aの軸心視において、モータ88の出力軸88Aが中立位置から時計位置に回転した場合には、出力軸85Eの軸心視において、回転軸85Eが時計方向に回転して、テンションアーム85Dの先端部がベルト85Cから離間する方向に移動しベルト85Cの張力が弛緩する。一方、回転軸85Eが時計方向に回動すると、テンションアーム84Dの先端部がベルト85C側に移動しベルト84Cの張力が緊張する。これにより、回転軸83の軸心視において、ファン81は、時計方向である正転方向に回転して正回転状態になり、エンジンルーム6のエンジンルームカバー6Aを介して外側からエンジンルーム6内に空気を吸入しラジエータ80、エンジンE等を冷却することができる。
さらに、出力軸88Aの軸心視において、モータ88の出力軸88Aが中立位置から反時計位置に回転した場合には、出力軸85Eの軸心視において、回転軸85Eが反時計方向に回転して、テンションアーム85Dの先端部がベルト85C側に移動しベルト85Cの張力が緊張する。一方、回転軸85Eが反時計方向に回動すると、テンションアーム84Dの先端部がベルト85Cから離間する方向に移動しベルト84Cの張力が弛緩する。これにより、回転軸83の軸心視において、ファン81は、反時計方向である逆転方向に回転して逆回転状態となり、エンジンルーム6のエンジンルームカバー6Aを介してエンジンルーム6内の空気を外側に排出して、エンジンルームカバー6Aに付着した排藁等の付着物を除去することができる。
1 機体フレーム
2 走行装置
2A クローラ
3 刈取装置
4 脱穀装置
5 操縦部
6 エンジンルーム
7 グレンタンク
7B 右壁
7D 後壁
7G 右底壁
20 排気浄化装置
21 DPF
22 SCR触媒
23 接続管
24 噴射装置
26 供給装置
27A ホース(第1ホース)
27B ホース(第2ホース)
28 尿素水タンク
28A 給水口
28B 排水口
55 泥除けカバー
63 補強プレート(第1補強プレート)
64 補強プレート(第2補強プレート)
67 固定カバー(第1カバー)
68 着脱カバー(第2カバー)
70 容器
71 台座
75 センサ
76 バッテリ
80 ラジエータ
81 ファン
90 吊下げ部材
91 前側吊下げ部
91D 左側連結部
91E 右側連結部
92 後側吊下げ部
92D 左側連結部
92E 右側連結部
93 連結部
96 支持部材
E エンジン

Claims (6)

  1. 機体フレーム(1)の下側に走行装置(2)を設け、該機体フレーム(1)の前側に穀稈を刈取る刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)の後方左側に穀稈を脱穀する脱穀装置(4)を設け、前記刈取装置(3)の後方右側に操縦者が搭乗する操縦部(5)を設け、該操縦部(5)の下部にエンジン(E)を内蔵するエンジンルーム(6)を設け、前記操縦部(5)の後側に脱穀された穀粒を貯留するグレンタンク(7)を設けたコンバインにおいて、
    前記走行装置(2)のクローラ(2A)の上側に、前後方向に延在する泥除けカバー(55)を設け、
    前記脱穀装置(4)とグレンタンク(7)の間に、前記エンジン(E)の排気ガスを浄化する排気浄化装置(20)を設け、該排気浄化装置(20)は、前記エンジン(E)から排出される排気ガス中の粒子状物質を除去するDPF(21)と、該DPF(21)通過後の排気ガス中の窒素酸化物質を尿素水から発生するアンモニアで還元して浄化するSCR触媒(22)を有し、
    前記DPF(21)の流出口とSCR触媒(22)の流入口を接続する接続管(23)に尿素水を噴射する噴射装置(24)を設け、該噴射装置(24)に尿素水を供給する供給装置(26)と、該供給装置(26)によって供給される尿素水を貯留する尿素水タンク(28)を設け、
    前記尿素水タンク(28)を、前記グレンタンク(7)の右底壁(7G)の後部の右外側下方に形成された空間に配置し、前記尿素水タンク(28)の給水口(28A)を、機体前後方向で前記グレンタンク(7)の後壁(7D)の近傍に配置し、前記尿素水タンク(28)の排水口(28B)を、前記泥除けカバー(55)の外側上方に配置し
    前記グレンタンク(7)の右壁(7B)の下部から下側に延在する第1カバー(67)を設け、
    前記尿素水タンク(28)を、前記グレンタンク(7)の右底壁(7G)と第1カバー(67)の間に配置し、
    前記尿素水タンク(28)を、前記右底壁(7G)と第1カバー(67)に対して吊下げ部材(90)を介して支持し、
    該吊下げ部材(90)を、前記尿素水タンク(28)の前部を支持する略U字形状の前側吊下げ部(91)と、前記尿素水タンク(28)の後部を支持する略U字形状の後側吊下げ部(92)と、前記前側吊下げ部(91)と後側吊下げ部(92)の左部を連結する連結部(93)で構成し、
    前記右底壁(7G)における前側吊下げ部(91)の左側連結部(91D)と後側吊下げ部(92)の左側連結部(92D)を係合する部位に、第1係合部材が設けられた第1補強プレート(63)を設け、
    前記第1カバー(67)における前側吊下げ部(91)の右側連結部(91E)と後側吊下げ部(92)の右側連結部(92E)を係合する部位に、第2係合部材が設けられた第2補強プレート(64)を設け、
    前記第1補強プレート(63)と第2補強プレート(64)の断面形状を三角形状に形成し、
    前記左側連結部(91D)と左側連結部(92D)に第1係合部を挿通する円状の第1貫通孔を形成し、前記右側連結部(91E)と右側連結部(92E)に第2係合部を挿通する上下方向に長軸を有する長円状の第2貫通孔を形成したことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記尿素水タンク(28)の前側に、補給用の尿素水を貯留した容器(70)を載設する台座(71)を設けた請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記尿素水タンク(28)の前側に、前記供給装置(26)に電力を供給するバッテリ(76)を設けた請求項1又は2記載のコンバイン。
  4. 前記エンジンルーム(6)におけるエンジン(E)の外側にラジエータ(80)を設け、前記エンジン(E)とラジエータ(80)の間にファン(81)を設け、
    該ファン(81)を、前記エンジンルーム(6)に外部の空気を吸入する正回転状態と、回転停止状態と、前記エンジンルーム(6)内の空気を外部に排出する逆回転状態に切換える構成とし、
    前記尿素水タンク(28)に設けられたセンサ(75)で検出された尿素水の温度が所定温度以下の場合は、前記ファン(81)を回転停止状態にし、
    前記センサ(75)で検出された尿素水の温度が所定温度よりも高い場合は、前記ファン(81)の正回転状態と逆回転状態の切換えを繰返し、
    前記供給装置(26)と尿素水タンク(28)の間で、尿素水が通過する第1ホース(27A)とラジエータ水が通過する第2ホース(27B)を並設して配置した請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバイン。
  5. 前記第1カバー(67)の下部に第2カバー(68)を着脱可能に設け、
    該第2カバー(68)は、前記第1カバー(67)の下端部から下側に延在する第1延在部と、第1延在部の下端部から下方左側に延在する第2延在部と、第2延在部の下端部から右底壁7Gの下部に延在する第3延在部から形成され、
    前記尿素水タンク(28)の右側壁と底壁を、前記第2カバー(68)で覆った請求項記載のコンバイン。
  6. 前記連結部(93)に前後方向に間隔を隔てて複数の略フック形状の支持部材(96)を設けた請求項記載のコンバイン。
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