JP6589418B2 - 冷却装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に用いられる冷却装置、及びこの冷却装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
画像形成装置に用いられる冷却装置では、消費電力、コストの観点から、1つのファンによって複数の冷却対象部に向けて分岐したダクトの気流経路を介して気流を吹き付けることで当該冷却対象部を冷却する技術が従来から用いられている(特許文献1)。
従来の冷却装置では、ダクトが熱源に近接している場合には冷却用の空気の温度が上昇してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、画像形成装置内に設けられる冷却装置において、熱源と冷却対象部が近接していても気流経路に近接した冷却対象部を効果的に冷却することを目的とする。
この課題は、冷却対象部及び熱源を有する画像形成装置内で、前記冷却対象部と前記熱源の間に設けられる冷却装置であって、前記冷却対象部に空気を送風する送風手段と、前記送風手段の排気口から排出される空気を、当該排気口から排出される空気の排出方向と直交する方向に流通させる第1気流経路及び第2気流経路と、前記送風手段から送られる気流を前記第1気流経路又は前記第2気流経路に分岐させる空気分岐手段と、を有し、前記第2気流経路は、前記冷却対象部に対向する壁面に、前記冷却対象部に向けて空気を貫流させる排気孔を有し、前記第1気流経路は、前記第2気流経路と前記熱源との間であって、前記第気流経路と並列に配置され、前記空気分岐手段は前記送風手段の排気口の幅方向中央部に対応して形成され、前記空気分岐手段の中心部に、前記冷却対象部に向けて空気を貫流させる孔が形成されている、ことを特徴とする冷却装置により解決される
冷却用の気流経路と伝熱抑制用の気流経路が並列して別個に形成されるため、熱源の近くに冷却対象部が位置する場合でも冷却用の気流経路内の空気が温まることなく、冷却対象部を冷却することができる。
実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す概略図である。 画像形成装置1内での冷却装置3の配置を示す概略図である。 冷却装置3の斜視図である。 冷却装置3の平面図である。 図3(a)のX−X線における断面図である。 冷却装置3の部分的な概略模式図である。 排気孔48の形状と気流を示す概略平面図である。 排気孔を設けた壁面(側壁)に正対したときに(底面54に立った観者から見たときに)、側壁55に形成された排気孔48bの形状を示す概略図である。 第2突起45の変形例を示す概略図である。 画像形成装置内の概略部分断面図である。 画像形成装置内の概略部分断面図である。 冷却装置3の平面図である。
以下では、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す概略図である。
印字媒体・記録媒体となる記録紙7は装置下部の給紙部に収容されている。給紙部より記録紙搬送方向下流側に搬送ローラ10が配置されており、印字開始と共にピックアップローラ12により拾われた記録紙7を現像装置80と転写ユニット81の間の転写位置に搬送する。現像装置80は、その内部にトナー像を担持する像担持体としての感光体ドラムを有する。転写ユニット81は感光体ドラム上に形成されたトナー像を記録紙7に転写する。現像装置80及び転写ユニット81よりも記録紙搬送方向下流側に、記録紙7に担持された未定着画像を熱と圧力により定着させる定着装置9が配置されている。定着装置9は内部に、定着部材としての定着ローラと加圧部材としての加圧ローラを有している。
その定着装置9よりも記録紙搬送方向下流側に、定着後の記録紙7を排紙部2に排出、スタックする排紙ローラ11が設置されている。排紙部2の下には冷却装置3が配置され、冷却装置3の下にはトナーを収容したトナーボトル5が配置されている。冷却装置3の左側には、各部品を制御するための電子回路を備えた電装基板4が設置されている。トナーボトル5の下には、装置本体上部の原稿読込部で読み込んだ画像情報などに基づいた露光光を感光体ドラム上に照射する露光部6が配置されている。
冷却装置3は、吸気ガイド30、送風ファン31、第1ダクト32、第2ダクト33などを有する。冷却装置3によって現像装置80と電装基板4を冷却することができる。
本実施形態では、現像装置80や電装基板4を冷却する場合の冷却装置3の配置例を示すが、冷却対象部はこれらの部分に限定されるものではなく、他の部分を冷却対象部としてもよい。
図2は、画像形成装置1内での冷却装置3の配置を示す概略図である。図3(a)は冷却装置3の斜視図、図3(b)は冷却装置3の分解斜視図である。
図2に示すように、冷却装置3は画像形成装置1の本体の内部中央部に配置されている。ここでは画像形成装置1のフレームと内部に配置された冷却装置3が簡単に示されている。冷却装置3の送風ファン31は、記録紙搬送方向に交差する方向である通紙幅方向の中央部に配置され、画像形成装置1の正面から見た左右方向においても装置の中心部に位置するように配置される。吸気ガイド30は装置正面まで延在しており、その先端の開口35(図3参照)から装置外部の空気を取り込み、内部の送風ファン31まで空気をガイドすることができる。装置正面には開閉可能な前面カバーが取り付けられるが、閉じられた前面カバーと開口35の間には間隙が形成されるため、装置外部の冷たい空気が開口35から取り入れられ、冷却に利用される。なお、間隙に替えて、開口35と対向する前面カバーにルーバーを設けてもよい。
図3(a)に示すように、冷却装置3は、画像形成装置1の外部から空気を吸引し画像形成装置本体内部の冷却対象部に空気を送風するための送風手段としての送風ファン31を有する。送風ファン31は例えばシロッコファンである。また冷却装置3は、吸気ガイド30と、送風ファン31の排気口37から排出される空気を流通させる気流経路(第1気流経路51及び第2気流経路52)を有するダクトとしての第1ダクト32と、これに接続する第2ダクト33とを有する。吸気ガイド30の一端は送風ファン31の吸引部(送風ファンの下面)側に接続され、前述のように他端の開口35は画像形成装置1の前面カバー近傍まで延在しており、画像形成装置1の外部から空気を吸引することができる。送風ファン31から排出された空気は、矢印で示す2方向に第1ダクト32内を流れる。後述するように、右側(装置前面側)に流れた空気は、第1ダクト32内の第1気流経路51及び第2気流経路52と、第1ダクト32に接続した第2ダクト33内を流れる。図示のように、第2ダクト33は屈曲しており、第2ダクト33を延長することで、所望の冷却対象部まで空気を導くことができる。ただし、第2ダクト33を用いて他の冷却対象部を冷却する必要が無ければ、図3に示すように第2ダクト33を延長することなく、空気をその排出口から排出させてもよい。
図3(b)に示すように、第1ダクト32は上側半体32aと下側半体32bを有し、下側半体32bが送風ファン31を受け、上側半体32aがこれを覆うことで送風ファン31が第1ダクト32内に収容される。送風ファン31は、画像形成装置本体の内部中央部に配置され、ファンの回転時に下面から吸気して前面の排気口37から排気するようになっている。組み立て時には、上側半体32aに取り付けられたカバー36が送風ファン31の上面を覆い、埃・塵から送風ファン31を保護する。送風ファン31は下側半体32bに形成された通気孔39の上に配置され、通気孔39の下側開口部に吸気ガイド30の一端が嵌合する。吸気ガイド30は2つの半体から構成され、直線的に延在しているが、通気孔39の下側開口部に嵌合する端部は上方に屈曲している。第1ダクト32の装置本体前面側の端部には第2ダクト33が接続可能である。従って、第1ダクト32と第2ダクト33は、冷却対象部である現像装置80及び電装基板4に向かう気流経路を形成する。図1では延長された第2ダクト33が示されている。第1ダクト32の第1気流経路51に第2ダクト33が接続するため、第1気流経路51内を流れる気流は、該気流の温度より高い温度を有する別な冷却対象部(本例では電装基板4)に向けて案内され、これを冷却することができる。第1気流経路内の気流は定着装置からの熱で温められ第2気流経路52の伝熱抑制に用いられるが、例えば電装基板の素子等の温度規格値は伝熱抑制に用いられた気流の温度より高いため、当該気流を冷却風として再利用することができる。
図4は冷却装置3の平面図である。
冷却装置3は、上下二段に分かれた2つの第1気流経路51及び第2気流経路52を有し、これら気流経路のそれぞれが記録紙搬送方向に交差・直交する方向である通紙幅方向の一方の端部と他方の端部に向けて分岐している。また、第1気流経路51及び第2気流経路52は第1突起46及び第2突起45を起点として送風ファン31の排気方向と直交する2方向に分岐している。ここで、第1突起46は第1気流経路51の底面から突出している。また、第2突起45は第2気流経路52から突出しており、第2突起45の上面は第1気流経路51の底面と同じ高さか高く設定されている。よって、送風ファン31に近接する第1気流経路51及び第2気流経路52が同一直線上に配置されるため、冷却装置3を小型化することができる。
現像装置80は冷却装置3の下方に配置されており、現像装置80に対向する第2気流経路52の壁面(側壁)は現像装置80に向けて空気を貫流させる排気孔(スリットとも言う)47,48を有する。第2気流経路52は送風ファン31の近傍に形成されていて、当該経路上には空気分岐手段としての第2突起45が形成されている。第1気流経路51は送風ファン31から離れて形成されていて(第2突起45よりも気流方向下流側に形成)、当該経路上には空気分岐手段としての第1突起46が形成されている。
第1ダクト32がこれら突起を有しない場合、気流経路の壁に対して空気が吹き付けられることになる。また、省スペース化のために2つの気流経路を近づけると、圧力損失により第1ダクト32の冷却効率が下がってしまう。そこで、送風ファン31から吹き付けられる空気を受ける分岐箇所に滑らかに気流をガイドするための突起を設けることで、第1ダクト32の冷却効率向上と、気流経路を送風ファンに近づけられることによる省スペース化とが可能になる。
排気孔47,48は第2気流経路52の側壁52a及び底面52bに形成されており、図4では側壁の排気孔と繋がっている底面の排気孔が見てとれる。排気孔47は領域41内に間隔をあけて4つ設けられていて、送風ファン31から遠ざかるに連れて、つまり気流方向下流側ほど大きい開口部を有する。排気孔48は領域42内に間隔をあけて3つ設けられていて、送風ファン31から遠ざかるに連れて、つまり気流方向下流側ほど大きい開口部を有する。これは、送風ファン31から排気孔47,48までの距離が遠いほど気流の圧力が弱まるためである。このように排気孔47,48の大きさを変えることで、排気孔47,48を通る空気量を均一にして、現像装置80に吹き付ける長手方向の気流の量を均一にしている。また、気流の分岐位置から吐出口までの間の気流経路に排気孔を設けることで、気流経路に近接して気流経路に沿って延在する冷却対象部である現像装置80を冷却することができる。
側壁の排気孔と繋がっている底面の排気孔を形成することで、冷却装置3の下方に配置された冷却対象部である現像装置80に気流を吹き付けることができる。この場合、底面の開口部は底面に対して垂直ではなく、気流の渦が生じないように斜め下方に形成されていると好ましい。この理由については後述する。もちろん、冷却装置3が現像装置80の真上に配置される場合には、側壁に排気孔を設ける必要はなく、底面にのみ排気孔を設ければよい。つまり、冷却装置3は、冷却対象部に対向する第2気流経路52の壁面に形成された排気孔であって、冷却対象部に向けて空気を貫流させる排気孔47,48を有すればよい。
図4(a)に示すように、第2突起45によって第2気流経路52内の装置本体奥側へ分岐した気流62は領域41を流れ、排気孔47を通ってその下方に位置する現像装置80を冷却する。また、この気流62の一部は別の冷却対象部であるトナー補給経路を冷却するための気流43にさらに分岐する。これにより、ダクトの小型化を維持したまま、別な冷却対象部の冷却も可能である。一方、第2突起45によって第2気流経路52内の装置本体前面側へ分岐した気流63は領域42を流れ、排気孔48を通ってその下方に位置する現像装置80を冷却する。気流62と気流63は互いに正反対に進み、言い換えれば180°の角度をなし、これは第2気流経路52が一直線に形成されていることを意味する。
第1気流経路51内には排気孔は設けられていない。第1突起46によって第1気流経路51内の装置本体奥側へ分岐した気流61は、第1気流経路51を冷却しながら、先端部の開口から斜め上方に出て、定着装置9に向かって吹き付け、定着装置9からの熱気を冷却装置3から遠ざけるようになっている。一方、第1突起46によって第1気流経路51内の装置本体前面側へ分岐した気流44は、第1ダクト32に接続した第2ダクト33によって偏向・案内されて、電装基板4に導かれる。気流61と気流44は互いに正反対に進み、言い換えれば180°の角度をなし、これは第1気流経路51が一直線に形成されていることを意味する。
図4(a)の部分拡大図である図4(b)に示すように、送風ファン31の近傍に送風ファンの排気口37に対向して第2突起45が設けられ、送風ファン31から離れて第2突起45の後方(気流方向下流側)に第1突起46が設けられている。送風ファン31からの気流が当たるこれら突起の面は滑らかな山形の形状又は曲面形状を有しているため、排気口37から出る気流は突起中央部から突起側面に沿って左右に滑らかに分岐される。第2突起45により分岐される気流は気流62と気流63になり、第1突起46により分岐される気流は気流61と気流44になる。気流62と気流63の強さがなるべく等しくなるように、第2突起45の形状と位置が決定されればよい。なお、後述する冷却装置3の設計上の理由により、第1突起46は第2突起45の中心よりも少し右側にずれているが、この構成に限られない。排気口37の横幅と第2突起45の横幅は略等しい。
送風ファン31に最も近い排気孔47の下流側には、リブ56が第2気流経路52の側壁から突出しており、気流62を排気孔47に迎え入れるようになっている。リブ56を形成しているのは、様々な要因により送風ファン31に最も近い排気孔47を通る気流が他の排気孔47を通る気流に比べて少なかったためである。そのため、冷却装置の構成次第ではリブ56を設けなくてもよいし、逆に全ての排気孔47,48に対してリブを設けてもよい。
第1ダクト32、吸気ガイド30及び第2ダクト33はいずれも、軽くて安価に製造可能で熱伝導率の低い樹脂部材で構成されている。だが、これに代えて高温の定着装置9の近くに配置される第1ダクト32の上側半体32aを熱伝導率の低い樹脂部材で構成し、冷却対象部である現像装置80に近い下側半体32bを熱伝導率の高い金属部材で構成してもよい。これにより、高温の定着装置9からの熱気が第1気流経路51や現像装置80に伝わりにくくなる(図10参照)。また、現像装置80からの熱は第1気流経路51で吸収されやすくなり、その第1気流経路51に装置外部からの空気を流通させることで、第1気流経路51及びその下部に位置する現像装置80の効果的な冷却が可能となる。
図5は、図3(a)のX−X線における断面図である。
図示のように、第2突起45は、送風ファン31の排気口37の上下幅内の下部に配置され、第1突起46は、送風ファン31の排気口37の上下幅内の上部に配置されている。換言すると、第2突起45の高さと第1突起46の高さとの和が、送風ファン31の排気口37の高さと略等しい。よって、排気口37から出た気流の一部は手前側で第2突起45に当たって、気流62と気流63に分岐され、排気口37から出た気流の残りは奥側で第1突起46に当たって、気流61と気流44に分岐される。第1気流経路51及び第2気流経路52は、冷却装置3の長手方向と直交方向に並列して形成されているが、上下二段に分かれており、第1気流経路51は第2気流経路52よりも高い位置にある。第1突起46は第2突起45の中心よりも少し右側にずれている。
図6は、冷却装置3の部分的な概略模式図である。図6(a)は同装置の第2突起45、第1突起46の部分の平面図、図6(b)は第2突起45を正面(図6(a)の下側から上側の方向)から見たときの概略図である。なお、図6(b)において第1突起46の図示は省略している。
上側半体32aにはガイド部58が形成されており、下側半体32bには第2突起45が形成されている。図6(b)に示すように、ガイド部58は、上側半体32aと下側半体32bの組み立て時に第2突起45の上方に位置するようになっている。図6(a)に示すように、ガイド部58は、第2突起45の中央よりも左側から装置本体奥側へ延在している。従って、この断面で見て、一点鎖線で示す矩形の排気口37の領域は、右上領域59、ガイド部58の存在する左上領域60、第2突起45の存在する下領域66に分けられる。よって、送風ファン31の排気口37から排出された気流は、第2突起45により上下に分けられ、下領域66における気流は第2突起45の正面に当たって左右に分けられ、気流62と気流63となる。右上領域59における気流は、遮る物がないため奥側に流れ、第1気流経路51上の第1突起46によって左右に分けられ、気流61と気流44となる。左上領域60における気流(気流62)はガイド部58によってガイドされ、トナー補給経路を冷却するための気流43となる。
ガイド部58が点線で示す排気口37の領域の一部を覆っているため、図6(a)に示すように、第1気流経路51上の第1突起46は、第2突起45の中央よりも右側にずれて配置されている。より具体的には、第1突起46の中央は右上領域59の中央に一致する。これにより、右上領域59を通る気流は第1突起46により左右に均等に分岐される。
ここでは、便宜的に、送風ファン31の排気口37から排出された気流の分岐を分かり易く説明したが、当該気流は第2突起45やガイド部58によって必ずしも厳密に3つの領域に分けられる必要はない。
また、排気口37の幅(図6の左右方向)の長さと第2突起45の幅の長さはほぼ一致する。したがって、冷却対象部に向かって斜め又は緩やかに曲がった形状である特許文献1に比べ、図6における上下方向の大きさを小型化できる。
図7は、排気孔48の形状と気流を示す概略平面図である。
図7は、図4と同様に冷却装置を上から見たときの排気孔を示している。気流は、第1ダクト32の側壁55と底面54で定められる気流経路を流れる。排気孔48が側壁55に形成されており、排気孔48を通った気流は冷却対象部に当たる。ここで図7(a)に示すように、側壁55に対して気流方向と垂直に排気孔48を設けると、段差での圧力差が大きくなり渦が発生してしまい、この渦が風切り音を発生させる原因となる。そこで図7(b)に示すように、側壁55に気流方向に対して斜めに排気孔48を設ける。具体的には、排気孔48を、気流方向上流から下流に向かって斜め方向に壁面(側壁55)に形成する。よって、図示のように排気孔48を通る気流と、排気孔48を通らずに気流経路内を流れる気流は鋭角を成す。これによって、段差での圧力差を小さくして気流の変化を緩やかにすることで渦の発生を抑え、風切り音の発生・大きさを低減することができる。排気孔47については、排気孔の方向は図7(b)とは逆に形成されることになる。
なお、図4(a)において、排気孔47,48は異なる大きさを有するが、図7(b)に示されるような排気孔47,48の側壁に対する角度はどれも同じである。しかしながら、排気孔47,48の側壁に対する角度を異なって形成し、冷却対象部に当たる気流の角度を変えてもよい。
本実施形態では、冷却装置3の斜め下方に冷却対象部である現像装置80が位置するので、気流が斜め下方に排出するように、排気孔48は斜め下方に、即ち側壁55に対して上から下に向かって形成されると好ましい(図7(d))。
図7(c)は排気孔48の変形例を示す概略平面図である。
斜めに設けられた排気孔48を取り囲む外壁であって気流方向下流側に、現像装置80に向かって延びるガイドリブ57が設けられている。ガイドリブによって、気流を冷却対象部により確実に案内することができる。このとき、排気孔48の気流進入口は側壁55から突出しないようにすることが好ましい。
図8は、排気孔を設けた壁面(側壁)に正対したときに(底面54に立った観者から見たときに)、側壁55に形成された排気孔48bの形状を示す概略図である。
図8(a)に示すように、気流経路内に設けた排気孔が矩形状の排気孔48aである場合、気流は側壁55に垂直に当たるため、気流が乱れて渦が発生し易くなる。そこで図8(b)に示すように、排気孔を気流方向に対して傾斜した排気孔48bとして形成する。排気孔48bは、排気孔の形成された側壁55に隣接する底面54から気流方向下流側に向かって斜め上方に延びており、平行四辺形の形状を有している。よって、気流方向上流側における排気孔48bの角度αは鋭角である。この排気孔48bの平行四辺形の断面形状により、気流を受け流して気流を穏やかにダクト外部に導くことができ、騒音を低減することができる。
図9(a)は第2突起45の変形例を示す概略正面図、図9(b)は同概略平面図である。
本例では、滑らかな山形の形状に形成された第2突起45が送風ファン31の排気口37の幅方向中央部に対応して形成され、第2突起45の中心部に、現像装置80に向けて空気を貫流させる矩形の孔49が形成されている。ここで、孔49は左右対称な形状を有していればよく、例えば孔49は円形であってもよい。従って、送風ファン31の排気口37から出て第2突起45に当たった気流は、孔49を通って現像装置80に当たる気流と、装置本体奥側へ流れる気流62と、装置本体前面側へ流れる気流63とに分岐される。孔49の形成により、第2突起45の下方の現像装置80をも冷却することができ、現像装置80に吹き付ける長手方向の気流の量をより均一にすることができる。送風ファン31の排気口37から出た気流は第2突起45に真っ直ぐに当たるため、図9(a)に示すように孔49は小さくてもよく、孔49の開口部は左右対称な形状を有していればよい。孔49の大きさは、例えば左右の気流62,63の量が同じになるように又は左右の気流62,63が弱くならないように選択される。
図10は、画像形成装置内の概略部分断面図である。
冷却対象部である現像装置80は、気流経路の気流方向と交差する方向に設けられている。排気孔47,48から排出された空気(矢印86)は第2気流経路52から下方に出て、現像装置80の上部に吹き付ける。また、第1気流経路51と第2気流経路52は現像装置80の長手方向と平行に並列して形成され、第2気流経路52に対して第1気流経路51は熱源である定着装置9のより近傍に位置し、定着装置9と第2気流経路52の間に位置する。より具体的には、第1気流経路51及び第2気流経路52は、上下二段に分かれており、第2気流経路52に対して第1気流経路51は熱源である定着装置9のより近傍に位置する。これにより、第1気流経路51は、高温の定着装置9からの熱気(矢印85)が現像装置80や第2気流経路52に伝わるのを抑制する伝熱抑制層・空気層として機能する。第1気流経路51により、現像装置80の上部に設置されたトナー回収経路82などの温度上昇と、第2気流経路52内の空気の温度上昇が抑制される。トナー回収経路82は、現像に使用されなかったトナーを回収・再供給するための経路である。トナー回収経路82の昇温を防ぐことで、内部のトナーが溶融することも防止される。
一般的に画像形成装置では、記録媒体が現像装置を通過した後に定着装置でトナー画像を定着させるため、画像形成装置が小型になるほど、定着装置と現像装置の距離が近接した位置に配置される。すると、冷却を行う際に気流が定着装置の熱によって高温になり、現像装置が十分に冷却されない又は冷却気流によって逆に現像装置の温度上昇を招いてしまうことがあった。これに対し、本発明の実施形態に係る冷却装置によれば、冷却用の第2気流経路52と伝熱抑制用の第1気流経路51を並列して別個に設けることによって第2気流経路52内の気流の温度上昇が抑制される。言い換えれば、冷却用の気流経路と定着装置の間に1つの気流経路を新たに設けて伝熱抑制を行い、現像装置に吹き付ける冷却風の温度上昇を防いでいる。そして、伝熱抑制と冷却を1つのダクトにより行うため、ダクトが定着装置の近くに配置されても現像装置の効果的な冷却が可能となる。加えて、伝熱抑制に用いた気流は、電装基板等の冷却のために2次利用可能である。このようにして、小型であって、幅広い冷却対象部に空気を送ることができ、熱源の近くに配置されても冷却空気が熱の影響を受けない冷却装置を実現することができる。
前述した本発明の実施形態に係る冷却装置は2つの気流経路を有していたが、これに限られない。例えば、冷却装置は3つの気流経路を有してもよく、1又は2つの冷却用の第2気流経路と、2又は1つの伝熱抑制用の第1気流経路を有してもよい。冷却用の第2気流経路は、冷却対象部に対向する壁面に、冷却対象部に向けて空気を貫流させる排気孔を有する。また、必要に応じて、伝熱抑制用の第1気流経路も、冷却対象部に対向する壁面に、冷却対象部に向けて空気を貫流させる排気孔を有してもよい。
また、図11に示すように、第2気流経路の全体が第1気流経路51の下方に位置してもよい。この場合、排気孔47,48は底面52bに形成するようにすれば、第1気流経路51によって定着装置9の熱が直接第2気流経路内の気流に影響を及ぼすことを抑制できる。
また、第1気流経路と第2気流経路はそれぞれ、左右に分岐する気流経路を有していたが、これに限られない。たとえば、図12に示すように、第1気流経路と第2気流経路は、それぞれ左右に分岐せず、一方の気流経路のみ有するものであっても良い。そして、第1気流経路と第2気流経路の上下方向の位置関係は、図10や図11が適用可能である。
また本発明の実施形態に係る画像形成装置1は、冷却対象部としてトナー像を担持する像担持体を有する現像装置80と、熱源として記録媒体に担持されたトナー像を定着させる定着装置9と、現像装置80と定着装置9の間に冷却装置3と、を備えると好ましい。
3 冷却装置
9 定着装置(熱源)
31 送風ファン(送風手段)
32 第1ダクト(ダクト)
47,48 排気孔
51 第1気流経路(気流経路)
52 第2気流経路(気流経路)
80 現像装置(冷却対象部)
2014−106352号公報

Claims (9)

  1. 冷却対象部及び熱源を有する画像形成装置内で、前記冷却対象部と前記熱源の間に設けられる冷却装置であって、
    前記冷却対象部に空気を送風する送風手段と、
    前記送風手段の排気口から排出される空気を、当該排気口から排出される空気の排出方向と直交する方向に流通させる第1気流経路及び第2気流経路と
    前記送風手段から送られる気流を前記第1気流経路又は前記第2気流経路に分岐させる空気分岐手段と、を有し、
    前記第2気流経路は、前記冷却対象部に対向する壁面に、前記冷却対象部に向けて空気を貫流させる排気孔を有し、
    前記第1気流経路は、前記第2気流経路と前記熱源との間であって、前記第気流経路と並列に配置され
    前記空気分岐手段は前記送風手段の排気口の幅方向中央部に対応して形成され、前記空気分岐手段の中心部に、前記冷却対象部に向けて空気を貫流させる孔が形成されている、ことを特徴とする冷却装置。
  2. 前記排気孔は、前記第1気流経路と前記冷却対象部との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記第1気流経路と前記第2気流経路は、前記冷却対象部の長手方向と平行に並列して形成され、前記第2気流経路に対して前記第1気流経路は前記熱源により近く位置する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷却装置。
  4. 前記第1気流経路及び前記第2気流経路は上下方向に分かれている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷却装置。
  5. 前記第1気流経路は前記熱源と前記冷却対象部との間に設けられ、
    前記第2気流経路は前記第1気流経路に対して前記熱源から離れる位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の冷却装置。
  6. 記送風手段からの気流が当たる前記空気分岐手段の面は曲面形状を有する、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の冷却装置。
  7. 前記第1気流経路内を流れる気流は、該気流の温度より高い温度を有する別の冷却対象部に向けて案内される、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の冷却装置。
  8. 前記第1気流経路内を流れる気流は、前記熱源に向けて案内される、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の冷却装置。
  9. 前記冷却対象部として、トナー像を担持する像担持体を有する現像装置と、
    前記熱源として、記録媒体に担持されたトナー像を定着させる定着装置と、
    前記現像装置と前記定着装置の間に、請求項1〜のいずれか一項に記載の冷却装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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