JPH11338332A - 画像形成装置の遮熱装置 - Google Patents

画像形成装置の遮熱装置

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JPH11338332A
JPH11338332A JP10141685A JP14168598A JPH11338332A JP H11338332 A JPH11338332 A JP H11338332A JP 10141685 A JP10141685 A JP 10141685A JP 14168598 A JP14168598 A JP 14168598A JP H11338332 A JPH11338332 A JP H11338332A
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JP
Japan
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heat
ventilation duct
image forming
port
forming apparatus
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Application number
JP10141685A
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English (en)
Inventor
Yutaka Nakayama
豊 中山
Masayoshi Nishida
正義 西田
Yoshihiko Ichikawa
与志彦 市川
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮熱を効果的に行なうことができ、騒音が少
なく、エネルギー効率に優れた画像形成装置の遮熱装置
を提供する。 【解決手段】 画像形成装置内の熱源部から被保護部へ
の熱の伝達を遮る遮熱装置において、上記熱源部よりも
上方に設けられる排気口とその排気口よりも下方に設け
られる吸気口とを備え、上記熱源部と上記被保護部との
間に設けられる通気ダクトと、冷却部から吸収した熱を
放熱部へと放出する熱交換装置とを有し、上記冷却部を
通気ダクト内の第一の位置に設置するとともに、上記放
熱部を当該第一の位置よりも通気ダクト内排気口側の第
二の位置に設置することを特徴とする画像形成装置の遮
熱装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機、
プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に関し、さら
に詳しくは、このような画像形成装置内に発生する熱対
策にかかるものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の電子写真方式の画像
形成装置として、例えば、帯電、露光、現像、転写、定
着、クリーニングの各工程により、記録シートにトナー
永久像を形成するものが広く知られている。ところで、
このような画像形成装置内で発生する熱により、様々な
不具合が生じるおそれがあり、熱対策は画像形成装置の
設計において重要な問題である。
【0003】例えば、画像形成プロセスの定着工程で
は、記録シート上に保持された未定着トナー像を熱と圧
力との作用によって記録シート上に定着するものである
が、その際に発生する熱により、クリーニング装置内や
現像装置内等におけるトナーの融解、固着、感光体材料
の劣化の促進、電子部品の誤動作等の問題を引き起こす
おそれがある。
【0004】そのため、従来から画像形成装置内の熱対
策として、例えば特開昭64−59257号公報には、
画像形成装置の筐体ベースフレームに熱交換素子である
ペルチェ素子を、その放熱側を画像形成装置外部に、そ
の吸熱側を画像形成装置内部に向けて取り付け、さらに
ペルチェ素子の吸熱側によって冷却された雰囲気をファ
ンによって画像形成装置内の全体に循環させる技術が提
案されている。また、特開平4−270361号公報に
は、画像形成装置の定着装置ユニットのカバーにペルチ
ェ素子の吸熱側を接着し、定着装置そのものを冷却する
技術が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭64−
59257号公報に記載されている技術では、ファンを
使用して排気を行うため、その騒音が問題となりやす
い。特に、図書館等の静かな環境に設置する画像形成装
置には適用しにくい。さらに、ペルチェ素子によって冷
却された雰囲気を画像形成装置内部の全体に循環させる
ため、ファンの消費電力は勿論、ペルチェ素子の消費電
力も大きくなることが考えられる。
【0006】また、特開平4−270361号公報に記
載されている技術では、騒音を低く抑えることはでき、
定着装置そのものの温度を下げることはできるが、定着
装置に取り付けられるペルチェ素子の放熱側からの熱を
考慮すると、画像形成装置全体としてみれば発生する熱
は増加するため、その熱対策が必ずしも十分であるとは
言えない。特に、画像形成装置の小型化がさらに進み、
定着装置とクリーニング装置等が近接して設けられるよ
うになると、かかる技術では対応しきれないおそれがあ
る。さらに、ペルチェ素子の吸熱側を定着装置に直に取
り付けるため、定着装置の加熱ロール等を所定の温度に
保つためには、より多くの電力が必要となる。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、遮熱を効果的に行なうことがで
き、騒音が少なく、エネルギー効率に優れた画像形成装
置の遮熱装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は画像形成装置内の熱源部から被保護部への
熱の伝達を遮る遮熱装置において、上記熱源部よりも上
方に設けられる排気口とその排気口よりも下方に設けら
れる吸気口とを備え、上記熱源部と上記被保護部との間
に設けられる通気ダクトと、冷却部から吸収した熱を放
熱部へと放出する熱交換装置とを有し、上記冷却部を通
気ダクト内の第一の位置に設置するとともに、上記放熱
部を当該第一の位置よりも通気ダクト内排気口側の第二
の位置に設置するものである。
【0009】画像形成装置の遮熱装置をこのように構成
したため、冷却部によって通気ダクト内の第一の位置の
雰囲気を冷却するとともに、放熱部によって通気ダクト
内の第二の位置の雰囲気を温め、通気ダクト内の第一、
第二の位置間に空気温度差を生じさせ、吸気口から排気
口へと向かう空気対流を促進することができ、熱源部か
らの熱が被保護部へ伝達するのを効果的に防止するこが
できる。また、基本的にファンを使用する必要がないた
め、騒音や電力消費をその分抑えることが可能である。
【0010】ここで、第一及び第二の位置は通気ダクト
の形状、大きさ、内径、熱源部と被保護部との位置関係
等によって適宜選択することができるが、上記第一の位
置が上記吸気口近傍である構成が好ましい。すなわち、
吸気口から高温の雰囲気を吸気する際にも、そのまま高
温雰囲気を通気ダクト内に対流させることなく、その高
温雰囲気を冷却部によって冷却した後に通気ダクト内を
対流させるため、遮熱効果をより高めることができる。
【0011】さらに、上記通気ダクトがその吸気口以外
を下端とする垂直部又は傾斜部を有する場合には、上記
第二の位置が当該垂直部又は傾斜部の下端近傍である構
成が好ましい。すなわち、垂直部又は傾斜部の下端を温
めると、いわゆる煙突効果によって一層効果的に通気ダ
クト内の空気対流を促進することができ、遮熱効果を高
めることができる。なお、この煙突効果については例え
ば、垂直部又は傾斜部の長さは長いほうが好ましく、傾
斜部の下端よりも垂直部の下端の方が好ましい。また、
この煙突効果については種々の文献にその好ましい態様
が記載されているため、それらを参考に設計することが
できる(例えば、「電子機器の熱対策設計」日刊工業新
聞社p116〜等)。
【0012】ここで、熱源部としては、例えば定着装
置、電源装置等が挙げられる。被保護部としては、熱に
よわい装置、部品を意味するが、例えば、クリーニング
装置、現像装置、中間転写ベルト、感光体、各種の電子
部品等が挙げられる。
【0013】また、上記熱源部が定着装置である場合に
は、その定着装置の給紙口及び排紙口近傍にそれぞれ第
一及び第二の吸気口を設ける構成が好ましい。すなわ
ち、定着装置には記録シートが給紙される側と排紙させ
る側とにそれぞれ給紙口及び排紙口とを有しているが、
定着装置内部の熱気雰囲気が漏れ出てくるのはこれら給
紙口及び排紙口からであるため、それらの近傍にそれぞ
れ第一及び第二の吸気口を設けることで、漏れ出てくる
熱気雰囲気を画像形成装置内の他の装置へと拡散させる
ことなく吸気し、画像形成装置外部へ排気することで、
一層遮熱効果を高めることができる。特に、定着装置の
排紙口24近傍には定着直後の記録シートから発生され
る大量の熱と水蒸気とが存在するため、その熱を効果的
に排気することができるとともに、水蒸気をも排気する
ことがで水蒸気による悪影響も防止することができる。
さらに、定着装置自体を直接冷却することがないため、
エネルギー効率を下げることもない。なお、水蒸気によ
る悪影響としは、例えば、シュート(搬送ガイド)に
水蒸気が付着して結露し、記録シートにもその水滴が付
着することにより、記録シート詰まりの原因となる。
記録シートに水滴が付着することで、ソータ等の画像形
成装置の後処理装置で仕分けをする際に、記録シート同
士が付着し、記録シートが不揃いとなってしまう。シ
ュート等の周辺の金属に錆が発生する等の悪影響が挙げ
られる。
【0014】
【発明の実施による形態】次に、本発明の好適な実施の
形態を説明する。 ◎第一の実施態様 図1は、本実施態様にかかる遮熱装置およびそれを適用
した画像形成装置1の全体の構成を示したものである。
この画像形成装置1は、電子写真方式のカラープリンタ
であり、感光体ドラム10、コロトロン帯電器11、露
光器12、ロータリー現像器13、転写ドラム14、定
着装置2、クリーニング装置15、記録シートトレイ1
6、搬送ロール対17a〜c、レジストロール対18、
電子基板19等から構成されている。なお、点線は記録
シートの経路を示している。
【0015】この画像形成装置1によるカラー画像形成
の動作について、簡単に説明する。図の矢印の方向に回
転する感光体ドラム10表面をコロトロン帯電器11に
よって一様に帯電させる。パーソナルコンピュータ等か
らの各色毎の画像信号に基づいて、露光器12からレー
ザー光が照射され、一様に帯電された感光体ドラム10
表面に、電位差の静電潜像を形成する。その静電潜像を
ロータリー現像器13によって顕像とする。ここでは、
まずイエローのトナー像を形成する。そのトナー像が感
光体ドラム10の回転とともに転写ドラム14とのニッ
プ位置に達するタイミングで、記録シートトレイ16か
ら記録シートが一枚ずつ搬送ロール対17a〜c、レジ
ストロール対18を搬送され、感光体ドラム10と転写
ドラム14とのニップ部分に達し、イエローのトナー像
が記録シートへ転写される。記録シートはそのまま転写
ドラムに従動して回転し、転写されずに感光体ドラム1
0上に残った残留トナーはクリーニング装置15によっ
て回収される。
【0016】このプロセスをシアン、マゼンタ、ブラッ
クの各色について繰り返し、記録シートに4色のトナー
像が重ね合わされた後、記録シートは転写ドラム14か
ら剥離され、定着装置2へと搬送される。そこで、記録
シート上に担持されている未定着のトナー像を加熱ロー
ル21と加圧ロール22とのニップ部を通過させること
によって、それらの熱と圧力との作用によって記録材に
定着させ、永久像とし、画像形成装置1外へ排出され、
カラー画像形成が終了する。
【0017】図2は、本実施態様にかかる遮熱装置周辺
を示したものである。この遮熱装置は、画像形成装置1
内の熱源部から被保護部3への熱の伝達を遮る遮熱装置
であって、上記熱源部2よりも上方に設けられる排気口
42とその排気口42よりも下方に設けられる吸気口4
1とを備え、上記熱源部と上記被保護部3との間に設け
られる通気ダクト4と、冷却部51から吸収した熱を放
熱部52へと放出する熱交換装置とを有し、上記冷却部
51を通気ダクト4内の第一の位置に設置するととも
に、上記放熱部52を当該第一の位置よりも通気ダクト
4内排気口42側の第二の位置に設置したものである。
【0018】本実施態様では、熱源部は定着装置2、よ
り詳しくは加熱ロール21である。また、被保護部3は
熱源部である定着装置2の比較的近傍に存在するもので
あり、ここでは被保護部3aとして定着装置2の上方に
存在する電子基板19、被保護部3bとして定着装置2
の給紙側に存在するクリーニング装置15を想定してい
る。
【0019】通気ダクト4は、この熱源部と被保護部3
a,bとの間に設けられいる。また、その排気口42は
熱源部、被保護部3の上方に設けられており、その吸気
口41は排気口42の下方である熱源部の側部に設けら
れている。この通気ダクト4の形状、大きさ等はそれを
適用する画像形成装置1内部の構造により任意に設計す
ることができるが、画像形成装置1内の他の装置との位
置関係を考慮して、この実施態様では図2に示すように
垂直部A、水平部B、垂直部Cからなるクランク状の形
状とした。このように、画像形成装置1内の他の装置と
の位置関係等から通気ダクト4の形状を垂直に構成でき
ない場合でも、通気ダクト4内の対流を促進する観点か
らは水平部Bの長さをできるだけ短くする方が好まし
い。また、可能であればこの水平部Bを通気ダクト4内
の空気の流れに対して上方に傾斜させることが好まし
く、逆に空気の流れに対して下方に傾斜させる配置とす
るのは好ましくない。また、垂直部Aと水平部B、水平
部Bと垂直部Cとの境目もできるだけ滑らかに、曲率半
径を大きくして形成することが好ましい。さらに、垂直
部A,Cの長さは出来るだけ長く構成することが好まし
い。
【0020】冷却部51から吸収した熱を放熱部52へ
と放出する熱交換装置は、電力が供給されることによっ
てその一面(冷却面50(C))を冷却し、他の面(放
熱面50(H))の温度を上昇する熱交換素子であるペ
ルチェ素子50と、そのペルチェ素子50の冷却面50
(C)と接触している通気ダクト4内面に設けられる冷
却部51、すなわち通気ダクト4の一部とフィン状部材
512、放熱板521とフィン状部材522とからなる
放熱部52と、ペルチェ素子50の放熱面50(H)に
一端が取り付けられ、他端が放熱部52の放熱板521
に取り付けられているヒートパイプ53とから成ってい
る。
【0021】図3は、本実施態様にかかる熱交換装置と
通気ダクト4との位置関係をより詳細に説明するもので
ある。4つのペルチェ素子50a〜dの冷却面50
(C)は(金属製の)通気ダクト4吸気口41近傍(第
一の位置)の外面と接触して取り付けられる。ペルチェ
素子50の冷却面50(C)が取り付けられる部分の通
気ダクト4内面を示したものが図4(b)である。この
ように、内面にフィン状部材512が複数設けられてお
り、金属製の通気ダクト4の一部とともに冷却部51を
構成している。
【0022】一方、ペルチェ素子50の放熱面50
(H)には非常に高い熱伝導性を備えたヒートパイプ5
3の一端が取り付けられている。そのヒートパイプ53
の他端は放熱板521の一面に取り付けられ、その放熱
板521の他面にはフィン状部材522が複数設けられ
ている。ここで、通気ダクト4の垂直部Cの下端近傍
(第二の位置)には放熱板521と同一形状の切欠部
(図3の点線斜線部D)が設けられており、放熱板52
1が取付け可能に設計されている。図4(a)は、取付
け状態における通気ダクト4内部の放熱部52を示した
ものである。このように、放熱板521と複数のフィン
状部材522とによって放熱部52が構成されている。
【0023】図5は、ペルチェ素子50の制御系をブロ
ック図を用いて説明するものである。この制御系は、画
像形成装置1の主制御装置、電源装置、ペルチェ素子5
0制御部、ペルチェ素子50とからなり、画像形成装置
1の稼働状況に応じてペルチェ素子50の動作を制御す
るものである。すなわち、画像形成装置1が稼働してい
る際には定着装置2から多くの熱が発生するため、ペル
チェ素子50を動作させ、通気ダクト4内空気の対流を
促進させる必要があり、画像形成装置1が待機している
際にはペルチェ素子50への電力の供給を減らし、消費
電力を節約する必要があるためである。
【0024】具体的には、画像形成装置1の主制御装置
がペルチェ素子50制御部に画像形成装置1の稼働情報
を送信し、それを受け取ったペルチェ素子50制御部
が、稼働時には電源装置から供給される電力をペルチェ
素子50に供給し、停止時には供給しないように制御し
ている。なお、このように所謂「オン・オフ」制御を行
うことも可能であるが、ペルチェ素子50制御部が多段
階的、連続的にペルチェ素子50に供給する電力を変化
させるものであってもよい。例えば、大量の画像を連続
して形成する場合にはより多くの電力をペルチェ素子5
0に供給してもよいし、画像形成の停止直後には所定時
間通常の電力をペルチェ素子50に供給し、時間の経過
と共に徐々に供給量を減らし、最終的に停止するもので
もよい。このような制御を行うことで、遮熱効果と消費
電力の節約とをより高度に両立することができる。
【0025】ペルチェ素子50に電力を供給している場
合の本実施態様にかかる遮熱装置の動作について説明す
る。ペルチェ素子50に電力を供給すると、その冷却面
50(C)から吸熱する。この冷却面50(C)は金属
製の通気ダクト4を介してその内部に存在する冷却部5
1、すなわちフィン状部材512を冷却する。すなわ
ち、通気ダクト4内部の吸気口41近傍の雰囲気を冷却
する。一方、ペルチェ素子50の放熱面50(H)は加
熱され、その熱は放熱面50(H)に取り付けられたヒ
ートパイプ53によって効率よく伝導され、ヒートパイ
プ53の他端が取り付けられている放熱板521へと伝
えられ、フィン状部材522を加熱する。すなわち、通
気ダクト4内部の垂直部C下端近傍の雰囲気を加熱す
る。
【0026】すると、通気ダクト4内の吸気口41近傍
と垂直部C近傍とで温度差が生じ、煙突効果により通気
ダクト4内空気の対流が発生する。すなわち、吸気口4
1から周辺の空気を吸い込み、垂直部A、水平部B、垂
直部Cを経て排気口42から排気される空気の流れが生
じる。特に、垂直部Cの下端近傍の雰囲気が効果的に温
められるため、煙突効果が顕著に発揮され、その対流を
促進する。本実施態様では、吸気口41は定着装置2の
給紙口23近傍に設けられているため、給紙口23から
漏れる熱気雰囲気を効果的に吸気し、画像形成装置1外
部へ排気することができる。
【0027】また、遮熱のために従来のように排気ファ
ンを使用することもないため、その騒音と消費電力とが
削減することができる。さらに、この実施態様ではペル
チェ素子50の放熱面50(H)が定着装置2と略接し
ているため(図2参照)、間接的に定着装置2を所定の
温度に保つことにも役立ち、この点でも画像形成装置1
全体の消費電力を抑えることができる。
【0028】変形例図6は、第一の実施態様にかかる遮
熱装置の変形例を示したものであり、定着装置2の排紙
側近傍に排気ファンユニット6を有するものである。こ
の排気ファンユニットは給紙口23から洩れ出る熱気雰
囲気を取り込むための通路部61と排気ファン61とに
よって構成されている。
【0029】図7は、ペルチェ素子50と排気ファンと
の制御系をブロック図を用いて説明するものである。こ
の制御系は、第一の実施態様の制御系の他に、排気ファ
ン制御部、排気ファン60とを有し、画像形成装置1の
稼働状況に応じてペルチェ素子50及び排気ファンの動
作を制御するものである。すなわち、画像形成装置1が
稼働している際には定着装置2から多くの熱が発生する
ため、ペルチェ素子50と排気ファン60とを動作さ
せ、通気ダクト4内空気の対流を促進させ、また、排気
ファン60により強制的に排気する必要がある。一方、
画像形成装置1が停止している際には排気ファン60の
動作を停止させ、ペルチェ素子50のみの作用で排熱
し、騒音の低減を図るためである。
【0030】ペルチェ素子50の制御は第一の実施態様
と同様であるので、排気ファンの制御を具体的に説明す
ると、画像形成装置1の主制御装置が排気ファン制御部
に画像形成装置1の稼働情報を送信し、それを受け取っ
た排気ファン制御部が、稼働時には電源装置から供給さ
れる電力を排気ファン60に供給し、停止時には供給し
ないように制御している。なお、このように所謂「オン
・オフ」制御を行うことも可能であるが、排気ファン制
御部が多段階的、連続的に排気ファンに供給する電力を
変化させるものであってもよい。例えば、大量の画像を
連続して形成する場合にはより多くの電力を排気ファン
60に供給してもよいし、画像形成の停止直後には所定
時間通常の電力を排気ファン60に供給し、時間の経過
と共に徐々に供給量を減らし、最終的に停止するもので
もよい。このような制御を行うことで、遮熱効果と消費
電力の節約とをより高度に両立することができる。
【0031】また、このようにペルチェ素子50と排気
ファン60とが独立して動作する他に、互いに連携して
動作するように制御するものであってもよい。例えば、
通常の画像形成ではペルチェ素子50のみを動作させ、
大量の画像を連続して形成するように発生する熱量が多
い場合にのみ補助的に排気ファン60を使用するもので
もよいし、静かさを優先してペルチェ素子50を優先的
に動作させるか、遮熱性を優先して常にペルチェ素子5
0と排気ファン60との両方を動作させるかを予めユー
ザが選択するものであってもよい。このような制御を行
うことで、各画像形成装置1やユーザの個々の事情に則
した制御が可能になる。
【0032】このように定着装置2の排紙口24近傍に
排気ファンユニット6を有するために、排紙口24から
洩れ出る熱気雰囲気や定着直後の記録シートから発生す
る熱と水蒸気とを直接的に画像形成装置1外へと排気す
ることができる。しかも、ペルチェ素子50と併用する
ため、従来のものより排気能力の低いもので足り、排気
ファン60の小型化や消費電力、騒音の軽減を図ること
ができる。
【0033】◎第二の実施態様 図8は、本実施態様にかかる画像形成装置1の遮熱装置
周辺を示したものである。この遮熱装置は、定着装置2
の給紙口23及び排紙口24近傍にそれぞれ第一及び第
二の吸気口41を設けている他は、第一の実施態様にか
かる遮熱装置と同様の構成である。
【0034】第一の実施態様では通気ダクト4の形状は
クランク状であったが、本実施態様ではそのクランク状
の通気ダクト4にさらに垂直部A’を取り付け、h状の
形状としている。また、垂直部A,A’の下端にはそれ
ぞれ第一の吸気口41a及び第二の吸気口41bを有し
ている。また、垂直部A’の上端は通気ダクト4と繋が
っている。
【0035】図9は、本実施態様にかかる熱交換装置と
通気ダクト4との位置関係をより詳細に説明するもので
ある。4つのペルチェ素子50a〜dの冷却面50a〜
d(C)は(金属製の)通気ダクト4垂直部Aの第一の
吸気口41近傍(第一の位置)の外面と接触して取り付
けられ、他の4つのペルチェ素子50e〜hの冷却面5
0e〜h(C)は(金属製の)通気ダクト4垂直部A’
の第二の吸気口41近傍(第一の位置)の外面と接触し
て取り付けられる。第一の実施態様と同様に、ペルチェ
素子50の冷却面50(C)が取り付けられる部分の通
気ダクト4内面を示したものが図4(b)である。この
ように、内面にフィン状部材512が複数設けられてお
り、金属製の通気ダクト4の一部とともに冷却部51を
構成している。
【0036】一方、合計8つのペルチェ素子50a〜h
の放熱面50a〜h(H)には非常に高い熱伝導性を備
えたヒートパイプ53の一端がそれぞれ取り付けられて
いる。そのヒートパイプ53の他端は放熱板521の一
面に取り付けられ、その放熱板521の他面にはフィン
状部材522が複数設けられている。ここで、第一の実
施態様と同様に通気ダクト4の垂直部Cの下端近傍(第
二の位置)には放熱板521と同一形状の切欠部(図9
の点線斜線部D)が設けられており、放熱板521が取
付け可能に設計されている。図4(a)は、取付け状態
における通気ダクト4内部の放熱部52を示したもので
ある。このように、放熱板521と複数のフィン状部材
522とによって放熱部52が構成されている。
【0037】ペルチェ素子50の動作制御は、第一の実
施態様と同様でもよいが、一般的に定着装置2の給紙口
23近傍よりも排紙口24近傍のほうが熱及び水蒸気が
多いため、第二の吸気口41b近傍に設けられるペルチ
ェ素子50e〜hに供給する電力を第一の吸気口41a
近傍に設けられるペルチェ素子50a〜dよりも多くす
れば、より効果的に煙突効果による通気ダクト4内空気
の対流を促進することができる。また、画像形成装置の
待機時には第一の吸気口41近傍に設けられるペルチェ
素子50a〜dのみに電力を供給し、稼働時には全ての
ペルチェ素子50a〜hに電力を供給するような制御を
行うこともできる。
【0038】ペルチェ素子50に電力を供給している場
合の本実施態様にかかる遮熱装置の動作について説明す
る。ペルチェ素子50に電力を供給すると、第一の実施
態様と同様に、通気ダクト4内の第一及び第二の吸気口
41近傍と垂直部C近傍とで温度差が生じ、煙突効果に
より通気ダクト4内空気の対流が発生する。すなわち、
第一の吸気口41から周辺の空気を吸い込み、垂直部
A、水平部B、垂直部Cを経て排気口42から排気され
る空気の流れと、第二の吸気口41から周辺の空気を吸
い込み、垂直部A’、垂直部Cを経て排気口42から排
気される空気の流れとが生じる。特に、垂直部Cの下端
近傍の雰囲気が効果的に温められるため、煙突効果が顕
著に発揮され、その対流を促進する。本実施態様では、
第一及び第二の吸気口41が定着装置2の給紙口23近
傍及び排紙口24近傍に設けられているため、給紙口2
3及び排紙口24から漏れる熱気雰囲気及び定着直後の
記録シートからの熱気と水蒸気をも効果的に吸気し、画
像形成装置1外部へ排気することができる。
【0039】また、遮熱のために従来のように排気ファ
ンを使用することもないため、その騒音と消費電力とが
削減することができる。さらに、この実施態様ではペル
チェ素子50の放熱面50(H)が定着装置2と略接し
ているため(図8参照)、間接的に定着装置2を所定の
温度に保つことにも役立ち、この点でも画像形成装置1
全体の消費電力を抑えることができる。
【0040】なお、第一及び第二の実施態様ともに、通
気ダクト4を金属製とし、ペルチェ素子50の冷却面5
0(C)をこの通気ダクト4に接触させて取り付け、そ
れに対応する通気ダクト4内面にフィン状部材512を
設けることによって、周辺雰囲気をを冷却する構成とな
っているが、例えば、通気ダクト4を熱伝導率の低い樹
脂等によって構成する場合にあっては、(樹脂性)通気
ダクト4内にアルミ製のヒートシンクを設け、ペルチェ
素子冷却面50(C)及び/又はそのヒートシンクを
(樹脂製)通気ダクトから離間させ、ペルチェ素子冷却
面50(C)とヒートシンクとを熱伝導部(ヒートパイ
プ等)によって接続することにより、(樹脂製)通気ダ
クト4は冷却せずに、ヒートシンクのみを集中的に冷却
する構成とすることもできる。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、第一及
び第二の位置の近傍雰囲気に温度差が生じ、煙突効果に
より通気ダクト内空気の対流を生じさせ、熱源部から被
保護部への熱の伝達を遮ることができる。
【0042】請求項2に記載の発明によれば、吸気口か
ら吸気された熱気雰囲気が直ぐさま冷却部によって冷や
され、冷やされた空気が通気ダクト内を対流するため、
一層高い遮熱効果が得られる。
【0043】請求項3に記載の発明によれば、煙突効果
を一層促進することができ、結果としてより高い遮熱効
果が得られる。
【0044】請求項4に記載の発明によれば、定着装置
の給紙口及び排紙口近傍から洩れ出てくる大量の熱気雰
囲気及び水蒸気が画像形成装置内に拡散してしまうまえ
に、直ぐさま第一及び第二の吸気口から吸気し、画像形
成装置外へ排気するため、一層高い遮熱効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる遮熱装置が適用可能な
画像形成装置の一例を示したものである。
【図2】図2は、第一の実施態様にかかる遮熱装置周辺
の構成を示したものである。
【図3】図3は、第一の実施態様にかかる遮熱装置の通
気ダクトと熱交換装置との位置関係を説明するものであ
る。
【図4】図4は、通気ダクト内の冷却部及び放熱部の構
成を説明するものである。
【図5】図5は、ペルチェ素子の制御系をブロック図を
用いて説明するものである。
【図6】図6は、第一の実施態様の変形例にかかる遮熱
装置周辺の構成を示したものである。
【図7】図7は、ペルチェ素子及び排気ファンの制御系
をブロック図を用いて説明するものである。
【図8】図8は、第二の実施態様にかかる遮熱装置周辺
の構成を示したものである。
【図9】図9は、第一の実施態様にかかる遮熱装置の通
気ダクトと熱交換装置との位置関係を説明するものであ
る。
【符号の説明】
1…画像形成装置、2…定着装置(熱源部)、21…加
熱ロール、23…給紙口、24…排紙口、3…被保護
部、4…通気ダクト、41…吸気口、42…排気口、5
0…ペルチェ素子、51…冷却部、52…放熱部、53
…ヒートパイプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置内の熱源部から被保護部へ
    の熱の伝達を遮る遮熱装置において、 上記熱源部よりも上方に設けられる排気口とその排気口
    よりも下方に設けられる吸気口とを備え、上記熱源部と
    上記被保護部との間に設けられる通気ダクトと、 冷却部から吸収した熱を放熱部へと放出する熱交換装置
    とを有し、 上記冷却部を通気ダクト内の第一の位置に設置するとと
    もに、上記放熱部を当該第一の位置よりも通気ダクト内
    排気口側の第二の位置に設置することを特徴とする画像
    形成装置の遮熱装置。
  2. 【請求項2】上記第一の位置が上記吸気口近傍である請
    求項1に記載の画像形成装置の遮熱装置。
  3. 【請求項3】 上記通気ダクトは、その吸気口以外を下
    端とする垂直部又は傾斜部を有し、上記第二の位置が当
    該垂直部又は傾斜部の下端近傍である請求項1又は2の
    いずれかに記載の画像形成装置の遮熱装置。
  4. 【請求項4】 上記熱源部が定着装置であり、その定着
    装置の給紙口及び排紙口近傍にそれぞれ第一及び第二の
    吸気口を設ける請求項1〜3のいずれかに記載の画像形
    成装置の遮熱装置。
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