JP6583680B2 - 水洗大便器 - Google Patents

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本発明は、水洗大便器に係り、特に、給水源から供給される洗浄水によって洗浄されて汚物を排出する水洗大便器に関する。
従来から、給水源から供給される洗浄水によって洗浄されて汚物を排出する水洗大便器として、例えば、特許文献1に記載されているように、便器本体の後端面が壁面に固定されて、壁面の排水管に接続される壁排水式の水洗大便器が知られている。このような水洗大便器においては、便器本体のボウル部の後方側には、電磁フラッシュバルブ等の給水制御手段を収納するための収納空間が形成されており、この収納空間の後方側の便器本体の後端面には、切欠きからなる後部開口が壁面の排水管が通過可能に形成されている。
また、便器本体の後部における収納空間の上部開口には、カバーが着脱可能に装着されており、このカバーには、便座及び便蓋が回動可能に取り付けられるヒンジ部が設けられている。
つぎに、特許文献2に記載されているように、便器本体の後部において、ボウル部内にリム洗浄及びジェット洗浄を行うための洗浄水の供給を制御する弁機構を含む洗浄水供給手段が収納される収納室が設けられている水洗大便器についても知られている。この収納室の後方側の壁面には、水道管に接続される接続部材を挿通させる挿通口が切欠き状に形成されている。
また、収納室の前側の便器本体の上面には、便座及び便蓋が回動可能に取り付けられるヒンジ部が設けられている。
特開平10−121554号公報 特開2002−81117号公報
しかしながら、上述した特許文献1及び2のそれぞれに記載されている従来の水洗大便器においては、便座及び便蓋が回動可能に取り付けられるヒンジ部が、スカート部よりも上方の便器本体の上面に露出するように設けられているため、ヒンジ部やその周辺部分に汚れが溜まりやすく、水洗大便器の清掃性を向上させる妨げとなっているという問題がある。
また、上述した従来の水洗大便器においては、便座及び便蓋のヒンジ部の汚れを長期間放置し続けると、便座及び便蓋の回動機能も損なわれる可能性もあるという問題がある。
さらに、近年では、水洗大便器の機能性や清掃性を高めつつ、便蓋が便器本体の便座を覆った状態で、便器本体のスカート部と便蓋との構造的な外観の一体性を高めることにより、いかに水洗大便器の外観の意匠性を向上させるかについても要請された課題となっている。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題や要請された課題を解決するためになされたものであり、機能性や清掃性を高めつつ、意匠性を向上させることもできる水洗大便器を提供することを目的としている。
上述した目的を達成するために、本発明は、給水源から供給される洗浄水によって洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、ボウル部と、このボウル部の後方に設けられた機能部と、上記ボウル部の下方に入口部が接続されて、上記ボウル部内の汚物を排出する排水路と、上記ボウル部、上記機能部、及び上記排水路のそれぞれについて側方から覆うように設けられたスカート部と、このスカート部に対して回動可能に設けられて上記ボウル部を上方から覆う便蓋と、を有し、上記スカート部は、上記ボウル部よりも後方且つ上方の上端部における左右方向の中間部において下方に向かって凹状に切り欠いた切欠き部を形成し、この切欠き部の内側には、上記便蓋の回動軸が回動可能に取り付けられるヒンジ部が設けられていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、スカート部が、ボウル部よりも後方且つ上方の上端部における左右方向の中間部において下方に向かって凹状に切り欠いた切欠き部を形成し、この切欠き部の内側には、便蓋の回動軸が回動可能に取り付けられるヒンジ部が設けられているため、ヒンジ部がスカート部の外側に設けられているものに比べて、ヒンジ部やその周辺部分に汚れが溜まり難くすることができる。したがって、便蓋の回動軸やヒンジ部の機能性や清掃性を高めることができる。また、便蓋の回動軸が、スカート部の切欠き部の内側のヒンジ部に回動可能に取り付けられていることにより、便蓋がボウル部を覆った状態では、スカート部と便蓋との構造的な外観の一体性を高めることができ、意匠性を向上させることもできる。
本発明において、好ましくは、上記ヒンジ部は、その位置が前後方向に調整可能に上記切欠き部の内側に設けられている。
このように構成された本発明においては、ヒンジ部の位置が前後方向に調整可能にスカート部の切欠き部の内側に設けられているヒンジ部により、スカート部及び便蓋の前後方向の設置スペースに応じて、ヒンジ部の前後方向の位置を適宜調整して位置決めすることができる。したがって、水洗大便器を設置スペースに設置する際に、施工負担を軽減することができる。
本発明において、好ましくは、上記切欠き部には、上記機能部の一部が配置されている。
このように構成された本発明においては、機能部の一部が切欠き部に配置されていることにより、この機能部の一部について施工したり、メンテナンスしたりする際に、切欠き部から機能部の一部に容易にアクセスすることができる。したがって、施工性やメンテナンス性を高めることができる。
本発明において、好ましくは、上記便蓋は、上記ボウル部を上方から覆うと共に、上記スカート部を上方から覆うように構成されている。
このように構成された本発明においては、便蓋がボウル部を上方から覆うと共に、スカート部を上方から覆うように構成されていることにより、便蓋がボウル部及びスカート部のそれぞれを同時に覆うことができると共に、ボウル部及びスカート部のそれぞれについて上方から確実に保護することができる。また、便蓋がスカート部を覆った状態では、スカート部と便蓋との構造的な外観の一体性を高めることができ、意匠性を向上させることもできる。
本発明の水洗大便器によれば、機能性や清掃性を高めつつ、意匠性を向上させることもできる。
本発明の一実施形態による水洗大便器を示す斜視図であり、便蓋を閉鎖した状態を示す。 本発明の一実施形態による水洗大便器を示す斜視図であり、便器本体に対して便座及び便蓋を上方位置まで回動させた状態を示す。 図1に示す本発明の一実施形態による水洗大便器における左右方向の中央断面を左側から見た断面図である。 図2に示す本発明の一実施形態による水洗大便器における左右方向の中央断面を右側から見た断面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体の分解斜視図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体の背面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器に便器補助部材を取り付けた状態の斜視図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体のスカート部及び便蓋における後方側部分を拡大した部分拡大平面図である。
つぎに、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器を説明する。
まず、図1は、本発明の一実施形態による水洗大便器を示す斜視図であり、便蓋を閉鎖した状態を示し、図2は、本発明の一実施形態による水洗大便器を示す斜視図であり、便器本体に対して便座及び便蓋を上方位置まで回動させた状態を示す。
また、図3は、図1に示す本発明の一実施形態による水洗大便器における左右方向の中央断面を左側から見た断面図であり、図4は、図2に示す本発明の一実施形態による水洗大便器における左右方向の中央断面を右側から見た断面図である。
図1〜図4に示すように、本発明の一実施形態による水洗大便器1は、陶器製の便器本体2と、この便器本体2の上面に配置された便座4(詳細は後述する)と、この便座4を覆うように配置された便蓋6(詳細は後述する)と、便器本体2の後方に配置された機能部8とを備えている。
また、図3及び図4に示すように、機能部8は、便器本体2の後方上部に配置されて、使用者の局部を洗浄する衛生洗浄部として機能する衛生洗浄系機能部10と、この衛生洗浄系機能部10に近接して配置されて、便器本体2への給水機能に関与する給水系機能部12とを備えている。
つぎに、図5は、本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体の分解斜視図である。
図2〜図5に示すように、便器本体2は、汚物を受けるボウル部14と、このボウル部14の上縁に設けられたリム部16と、ボウル部14の下方に入口部18aが接続されて、ボウル部14内の汚物を排出する排水路である排水トラップ管路18と、ボウル部14及び排水トラップ管路18のそれぞれに対して側方から覆うように設けられたスカート部20(詳細は後述する)とを備えている。
また、図3に示すように、リム部16の内周部における左右方向の右側領域における前後方向の中間部付近には、リム吐水口22(吐水部)が形成されており、このリム吐水口22から後方側に向けてボウル部14の縁に沿って洗浄水が吐水されることにより、ボウル部14内に旋回流が形成されるようになっている。ここで、図3及び図4に示すように、リム吐水口22の上流側に形成される導水路24の上流側は、給水源である水道(図示せず)に直結されており、この水道(図示せず)の給水圧力により、リム吐水口22から洗浄水が吐出されるようになっている。
さらに、図3及び図4に示すように、ボウル部14の底部には、排水トラップ管路18の入口部18aに差し向けられるようにジェット吐水口26が形成されている。このジェット吐水口26による吐水に関しては、給水系機能部12に設けられている貯水タンク(図示せず)に貯水された洗浄水が、給水系機能部12の加圧ポンプ(図示せず)によって加圧されて、ジェット吐水口26から吐出されるようになっている。また、ジェット吐水口26から吐出された洗浄水は、排水トラップ管路18の入口部18aから、この入口部18aの後方側の上昇管路18b内に流入した後、この上昇管路18b内を排水トラップ管路18の頂部18cから下降管路18dに流出するようになっている。
つぎに、衛生洗浄系機能部10及び給水系機能部12のそれぞれの具体的な構造については、従来のものと同様であるため、詳細な説明については省略するが、図3及び図4に示すように、衛生洗浄系機能部10には、ボウル部14の上方の使用者に向けて洗浄水を噴射するノズル装置28(ノズル部)を含む局部洗浄装置30が設けられている。その他、衛生洗浄系機能部10には、局部洗浄装置30に供給される洗浄水を貯水する貯水部(図示せず)、この貯水部(図示せず)内の洗浄水を適温に温めて温水にする加熱器(図示せず)、換気ファン(図示せず)、脱臭ファン(図示せず)、温風ファン(図示せず)、及び、これらの機器の作動を制御するコントローラ(図示せず)等が設けられている。
一方、給水系機能部12の給水路(図示せず)は、その上流側が給水源である水道(図示せず)に接続されており、貯水タンク(図示せず)の上流側の給水路には、定流量弁(図示せず)、電磁弁(図示せず)、貯水タンク(図示せず)への給水とリム吐水口22への吐水とを切り替える切替弁(図示せず)等が設けられている。また、給水系機能部12には、これら以外にも、電磁弁(図示せず)の開閉操作、切替弁(図示せず)の切替操作、及び、加圧ポンプ(図示せず)の回転数や作動時間等を制御するコントローラ(図示せず)等が設けられている。
なお、本実施形態による水洗大便器1においては、リム吐水口22によるリム吐水について水道の給水圧力を利用して行い、ジェット吐水口26によるジェット吐水について加圧ポンプ(図示せず)を制御することにより貯水タンク(図示せず)内の洗浄水を供給する、いわゆる、ハイブリット式の水洗大便器の形態について説明するが、このような形態に限られず、他の形態についても適用可能である。すなわち、他の形態として、水道のみから直接的に供給される洗浄水について、バルブを切り替えることによってリム吐水口22によるリム吐水とジェット吐水口26によるジェット吐水とを切り替えるような形態であってもよいし、貯水タンク内の洗浄水について、ポンプのみを切り替えることによって、リム吐水口22によるリム吐水とジェット吐水口26によるジェット吐水とを切り替えるような形態であってもよい。
つぎに、図1〜図8を参照して、本実施形態の水洗大便器1の便器本体2におけるリム部16及びスカート部20、並びに、便座4及び便蓋6の詳細について説明する。
図6は、本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体の背面図である。
図1〜図6に示すように、便器本体2のスカート部20は、ボウル部14よりも後方側の側面20aが衛生洗浄系機能部10の左右方向の両側を覆うようにリム部16の上面16aよりも上方に突出して且つ内側に窄まるように形成されており、衛生洗浄系機能部10の最上面10aは、スカート部20の上部に配置されている。そして、衛生洗浄系機能部10の上方には、カバー部材32が上方から取り外し可能に取り付けられている。
これにより、衛生洗浄系機能部10の側面と、これに対向するスカート部20の内側側面との間に隙間がなくなり、この隙間から汚れが付着することを防ぐことができ、清掃性を高めることができるようになっている。
また、衛生洗浄系機能部10の側面と、これに対向するスカート部20の内側側面との間に隙間がなくなることにより、スカート部20の外側が被水した場合であっても、隙間から衛生洗浄系機能部10内に水が浸入することを防ぐこともできるようになっている。
さらに、衛生洗浄系機能部10の最上面10aがスカート部20の上部に配置されていると共に、衛生洗浄系機能部10の上方にはカバー部材32が上方から取り外し可能に取り付けられていることにより、例えば、衛生洗浄系機能部10の局部洗浄装置30やその他の機器についてメンテナンス等を行う際に、衛生洗浄系機能部10に対して上方側(使用者側)からアクセスしやすくなるため、メンテナンス性を高めることができるようになっている。
また、ボウル部14よりも後方側のスカート部20の側面20aが衛生洗浄系機能部10の左右方向の両側を覆うようにリム部16の上面16aよりも上方に突出して且つ内側に窄まるように形成されていることにより、ボウル部14、リム部16及びスカート部20の構造的な外観の一体性を高めることができ、意匠性を向上させることもできるようになっている。
つぎに、図3〜図5に示すように、衛生洗浄系機能部10の下面とリム部16の後方側領域の上面16aとの間には、シール部材34が設けられている。これにより、例えば、ボウル部14内の洗浄水がリム部16の後方側領域の上面16aと衛生洗浄系機能部10の下面との間に浸入したとしても、シール部材34が衛生洗浄系機能部10の内部に水が浸入することを防ぐことができるようになっている。
つぎに、図3〜図5に示すように、スカート部20の上面は、ほぼ水平に形成された水平部20bと、この水平部20bの後端20cから衛生洗浄部の側方側を覆うように上方に突出する突出部20dとを備えている。
また、図5に示すように、リム部16の外縁部の下面16bは、便器本体2の製造工程において、スカート部20の上面の水平部20b及び突出部20dの双方に接着されるようになっている。これにより、リム部16をスカート部20の上面に対して確実に接着して固定することができるようになっている。また、リム部16とスカート部20との接着部分を目立たなくすることができるため、リム部16とスカート部20との構造的な一体性を高めることができ、意匠性を向上させることもできるようになっている。
つぎに、図3に示すように、リム吐水口22は、便器本体2の左右方向の一方側(便器本体2の左右方向の右側)のリム部16の内周面における前後方向の中間部付近に形成されており、給水源である水道(図示せず)から導水路24を経てリム吐水口22に導かれた洗浄水を後方に向けて吐水するようになっている。
また、図3及び図5に示すように、リム吐水口22付近のリム部16の上面16a付近及びこの付近よりも後方側における左右両側のスカート部20の上面の突出部20dは、リム吐水口22付近のリム部16の上面16a付近から後方側に向かって徐々に上方に突出するように形成されており、リム吐水口22から後方に向けて洗浄水Wが吐水された際に、この吐水された洗浄水Wがリム部14の後方側領域において外側に飛び出すことを抑制することができるようになっている。
つぎに、図2〜図4に示すように、衛生洗浄系機能部10の局部洗浄装置30のノズル装置28は、使用前の待機状態のノズル本体36がリム部16の後方側領域R1の上方に位置し、使用状態のノズル本体38先端部38aがボウル部14の上方の所定位置まで伸長して、便座4上の使用者に向けて所定方向に洗浄水を噴射するようになっている。
また、図2〜図4に示すように、リム部16の後方側領域R1の上面の高さ位置P1は、使用状態のノズル本体38の先端部38aがボウル部14の上縁の高さ位置P2と同一の高さ位置付近で水没しないように、リム部16の前方側領域F1の上面の高さ位置P3と同一高さ位置に設定されている。
なお、リム部16の後方側領域R1の上面の高さ位置P1については、リム部16の前方側領域F1の上面の高さ位置P3よりも高い高さ位置に設定されていてもよい。
これにより、使用状態の局部洗浄装置30のノズル装置28のノズル本体38について、その先端部38aがボウル部14の上縁の高さ位置P2と同一の高さ位置付近で水没することなく、ボウル部14の上方の所定位置まで伸長させやすくすることができるようになっている。
また、使用状態の局部洗浄装置30のノズル装置28のノズル本体38がボウル部14内で水没することによって局部洗浄装置30のノズル装置28に故障や不具合が発生することを防ぐことができるようになっている。
つぎに、図6に示すように、スカート部20は、その外周面が上下方向の中間部M付近から下方に向かって窄まる形状に形成されている。これにより、例えば、このスカート部20の外周面の窄まる形状部分に、水洗大便器1を持ち運びするための便器補助部材40を取り付けることができ、水洗大便器1を容易に持ち運びすることができるようになっている。
ここで、図7は、本発明の一実施形態による水洗大便器に便器補助部材を取り付けた状態の斜視図である。
図7に示すように、便器補助部材40については、従来のものと同様であるため、詳細な説明については省略するが、水洗大便器1の製品出荷時に水洗大便器1のスカート部20の周囲に装着される梱包部材の一部である内装材であり、段ボール紙等によって形成されている。
例えば、まず、水洗大便器1を所定の設置場所に設置する作業を行う前に、図7に示すように、便器補助部材40の底面開口部40aの中に便器本体2のスカート部20の下方部分から挿入されることにより、便器補助部材40の底面開口部40aの開口断面積よりも大きい断面積を有するスカート部20の外周面の上下方向の中間部Mが、便器補助部材40の底面開口部40aによって保持される。
そして、水洗大便器1を所定の設置場所に設置する際には、水洗大便器1の前後の各施工者が、便器補助部材40の両側に一対ずつ設けられた前側手掛け部40b及び後側手掛け部40cのそれぞれに手を掛けて持ち上げて移動することにより、便器補助部材40と水洗大便器1を所定の設置位置まで容易に持ち運びすることができるようになっている。
つぎに、図1に示すように、スカート部20の外側表面積A1は、便蓋6の外側表面積A2及びスカート部20の外側表面積A1の総面積A3(A3=A1+A2)に対して60%〜70%に設定されている。これにより、水洗大便器1における便蓋6以外の大半の部分をスカート部20で占有することができ、便器本体2のボウル部14や排水トラップ管路18等の内部構造についてスカート部20で保護することができるようになっている。また、水洗大便器1の大半を占有する便器本体2のスカート部20により、水洗大便器1の構造的な外観の一体性を高めることができるため、意匠性を向上させることもできるようになっている。
つぎに、図3に示すように、便座4は、衛生洗浄系機能部10の上方のカバー部材32及び便器本体2のリム部16の上面16aを上方から覆うように設けられている。これにより、便座4が便器本体2のリム部16の上面16aに接触した状態では、便座4がリム部16の上面16aを保護することができるようになっており、また、便座4がカバー部材32と共に、衛生洗浄系機能部10の上面を保護することができるようになっている。
さらに、便座4によって、衛生洗浄系機能部10の上方のカバー部材32の上面及びリム部16の上面16aを隠蔽して目立たなくすることができ、意匠性を向上させることもできるようになっている。
つぎに、図3に示すように、便蓋6は、便座4の全体を上方から覆うように設けられている。水洗大便器1を使用しないときには、通常、便蓋6で便座4を覆うことにより、便座4を保護することができるようになっている。また、便蓋6で便座4を覆うことにより、便座4や便器本体2のボウル部14内を隠蔽して目立たなくすることができるため、意匠性を向上させることもできるようになっている。
また、図3に示すように、便蓋6は、便座4を介して便器本体2のボウル部14を上方から覆うと共に、スカート部20を上方から覆うようになっていることにより、便蓋6が便座4を介して便器本体2のボウル部14及びスカート部20のそれぞれを同時に覆うことができると共に、ボウル部14及びスカート部20のそれぞれについて上方から確実に保護することができるようになっている。
さらに、図1及び図6に示すように、便蓋6がスカート部20を覆った状態では、スカート部20と便蓋6との構造的な外観の一体性を高めることができ、意匠性を向上させることもできるようになっている。
つぎに、図8は、本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体のスカート部及び便蓋における後方側部分を拡大した部分拡大平面図である。
図3、図4、図6及び図8に示すように、便器本体2のスカート部20は、ボウル部14及びリム部16よりも後方且つ上方の上端部における左右方向の中間部において下方に向かって凹状に切り欠いた切欠き部42を形成している。
なお、図8に示すように、切欠き部42には、通常、切欠き部42の内部を隠蔽するための化粧パネル44が取り付けられているが、図3、図4及び図6に示す切欠き部42については、化粧パネル44を取り外した状態を示している。
また、図3、図4、図6及び図8に示すように、切欠き部42の内側には、便座4及び便蓋6のそれぞれの回動軸46,48が回動可能にそれぞれ取り付けられるヒンジ部である軸受フレーム50が設けられている。これにより、便座4及び便蓋6の各回動軸46,48やこれらのヒンジ部である軸受フレーム50がスカート部20の切欠き部42の外側に露出して設けられているものに比べて、軸受フレーム50やその周辺の便座4及び便蓋6の各回動軸46,48に汚れが溜まり難くすることができるようになっており、便座4及び便蓋6の各回動軸46,48の機能性や清掃性を高めることができるようになっている。
さらに、便蓋6の回動軸48が、スカート部20の切欠き部42の内側の軸受フレーム50に回動可能に取り付けられていることにより、便蓋6がボウル部14及び便座4を覆った状態では、スカート部20と便蓋6との構造的な外観の一体性を高めることができ、意匠性を向上させることもできるようになっている。
つぎに、図3、図4、図6及び図8に示すように、軸受フレーム50は、衛生洗浄系機能部10の下方に配置されているベースプレート52(図6参照)と共に便器本体2に対して前後方向に所定距離L1(図8参照)だけ摺動可能となっており、便器本体2のスカート部20の切欠き部42に対する軸受フレーム50の前後方向の位置、並びに、便座4及び便蓋6の各回動軸46,48の前後方向の位置が調整可能となっている。
これにより、水洗大便器1を設置場所に設置する際に、便器本体2のスカート部20及び便蓋6の前後方向の設置スペースに応じて、軸受フレーム50の前後方向の位置、並びに、便座4及び便蓋6の各回動軸46,48の前後方向の位置を適宜調整して位置決めすることができ、施工負担を軽減することができるようになっている。
つぎに、図6に示すように、スカート部20の切欠き部42の内側には、衛生洗浄系機能部10の換気を行うための換気ダクト54が衛生洗浄系機能部10の一部として配置されており、また、機能部8の一部である照明装置56等も配置されている。これにより、換気ダクト54等の衛生洗浄系機能部10の一部や照明装置56等の機能部8の一部について施工したり、メンテナンスしたりする際には、化粧パネル44を取り外すことにより、スカート部20の切欠き部42から機能部8の一部に容易にアクセスすることができ、施工性やメンテナンス性を高めることができるようになっている。
つぎに、上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1における作用について説明する。
まず、上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、便器本体2のスカート部20が、ボウル部14及びリム部16よりも後方且つ上方の上端部における左右方向の中間部において下方に向かって凹状に切り欠いた切欠き部42を形成し、この切欠き部42の内側には、便座4及び便蓋6のそれぞれの回動軸46,48が回動可能にそれぞれ取り付けられるヒンジ部である軸受フレーム50が設けられているため、便座4及び便蓋6の各回動軸46,48やこれらのヒンジ部である軸受フレーム50がスカート部20の切欠き部42の外側に露出して設けられているものに比べて、軸受フレーム50やその周辺の便座4及び便蓋6の各回動軸46,48に汚れが溜まり難くすることができる。したがって、便座4及び便蓋6の各回動軸46,48の機能性や清掃性を高めることができる。
また、便蓋6の回動軸48が、スカート部20の切欠き部42の内側の軸受フレーム50に回動可能に取り付けられていることにより、便蓋6がボウル部14及び便座4を覆った状態では、スカート部20と便蓋6との構造的な外観の一体性を高めることができ、意匠性を向上させることもできる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、軸受フレーム50は、衛生洗浄系機能部10の下方に配置されているベースプレート52(図6参照)と共に便器本体2に対して前後方向に所定距離L1(図8参照)だけ摺動可能となっており、便器本体2のスカート部20の切欠き部42に対する軸受フレーム50の前後方向の位置、並びに、便座4及び便蓋6の各回動軸46,48の前後方向の位置が調整可能となっているため、水洗大便器1を設置場所に設置する際に、便器本体2のスカート部20及び便蓋6の前後方向の設置スペースに応じて、軸受フレーム50の前後方向の位置、並びに、便座4及び便蓋6の各回動軸46,48の前後方向の位置を適宜調整して位置決めすることができ、施工負担を軽減することができる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、スカート部20の切欠き部42の内側には、衛生洗浄系機能部10の換気を行うための換気ダクト54が衛生洗浄系機能部10の一部として配置されており、また、機能部8の一部である照明装置56等も配置されているため、換気ダクト54等の衛生洗浄系機能部10の一部や照明装置56等の機能部8の一部について施工したり、メンテナンスしたりする際には、化粧パネル44を取り外すことにより、スカート部20の切欠き部42から機能部8の一部に容易にアクセスすることができる。したがって、施工性やメンテナンス性を高めることができる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、便座4を介して便器本体2のボウル部14を上方から覆うと共に、スカート部20を上方から覆うようになっていることにより、便蓋6が便座4を介して便器本体2のボウル部14及びスカート部20のそれぞれを同時に覆うことができると共に、ボウル部14及びスカート部20のそれぞれについて上方から確実に保護することができる。
また、便蓋6がスカート部20を覆った状態では、スカート部20と便蓋6との構造的な外観の一体性を高めることができ、意匠性を向上させることもできる。
1 水洗大便器
2 便器本体
4 便座
6 便蓋
8 機能部
10 衛生洗浄系機能部
10a 衛生洗浄系機能部の最上面
12 給水系機能部
14 ボウル部
16 リム部
16a リム部の上面
16b リム部の外縁部の下面
18 排水トラップ管路(排水路)
18a 入口部
18b 上昇管路
18c 頂部
18d 下降管路
20 スカート部
20a ボウル部よりも後方側のスカート部の側面
20b スカート部の上面の水平部
20c スカート部の上面の水平部の後端
20d スカート部の上面の突出部
22 リム吐水口
24 導水路
26 ジェット吐水口
28 ノズル装置
30 局部洗浄装置
32 カバー部材
34 シール部材
36 待機状態のノズル本体
38 使用状態のノズル本体
38a 使用状態のノズル本体の先端部
40 便器補助部材
40a 底面開口部
40b 前側手掛け部
40c 後側手掛け部
42 便器本体のスカート部の切欠き部
44 化粧パネル
46 便座の回動軸
48 便蓋の回動軸
50 軸受フレーム(ヒンジ部)
52 ベースプレート
54 換気ダクト
56 照明装置
A1 便器本体のスカート部の外側表面積
A2 便蓋の外側表面積
A3 便器本体のスカート部の外側表面積及び便蓋の外側表面積の総面積
F1 リム部の前方側領域
M スカート部の外周面における上下方向の中間部
P1 リム部の後方側領域の上面の高さ位置
P2 ボウル部の上縁の高さ位置
P3 リム部の前方側領域の上面の高さ位置
R1 リム部の後方側領域

Claims (4)

  1. 給水源から供給される洗浄水によって洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、
    ボウル部と、
    このボウル部の後方に設けられた機能部と、
    上記ボウル部の下方に入口部が接続されて、上記ボウル部内の汚物を排出する排水路と、
    上記ボウル部、上記機能部、及び上記排水路のそれぞれについて側方から覆うように設けられたスカート部と、
    このスカート部に対して回動可能に設けられて上記ボウル部を上方から覆う便蓋と、を有し、
    上記スカート部は、上記ボウル部よりも後方且つ上方の上端部における左右方向の中間部において下方に向かって凹状に切り欠いた切欠き部を形成し、この切欠き部の内側には、上記便蓋の回動軸が回動可能に取り付けられるヒンジ部が設けられていることを特徴とする水洗大便器。
  2. 上記ヒンジ部は、その位置が前後方向に調整可能に上記切欠き部の内側に設けられている請求項1記載の水洗大便器。
  3. 上記切欠き部には、上記機能部の一部が配置されている請求項1又は2に記載の水洗大便器。
  4. 上記便蓋は、上記ボウル部を上方から覆うと共に、上記スカート部を上方から覆うように構成されている請求項1記載の水洗大便器。
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