JP2013153921A - 洗面台 - Google Patents

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Tomoyuki Hashimoto
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Abstract

【課題】手乾燥装置から吹き出した空気が洗面ボウルの内面に沿って流れた後、使用者側に向かうことを防止することのできる洗面台を提供する。
【解決手段】洗面台Lの洗面ボウルBWは、洗面台Lに設置された手乾燥装置から吹き出した空気が洗面ボウルBWの内面に沿って流れた後、洗面ボウルBWの上端部を越えて使用者側に向かうことを、延出部W1(風向規制手段)によって抑制する。
【選択図】図3

Description

本発明は洗面台に関するものであり、特に、空気を吹き出して使用者の手を乾燥させる手乾燥装置が設置された洗面台に関するものである。
近年、特に公共のトイレ等においては、手洗い後に手に付着している水を拭き取るためのペーパータオルを削減する傾向が強まっており、ペーパータオルの代わりに手乾燥装置を設置する場合が増えている。このような手乾燥装置は、洗面ボウルが配置されている場所からは少し離れた洗面台上の壁面や、洗面台から離れたトイレ空間の壁面等に設置されているのが一般的である。
手全体を水で濡らして念入りに洗うのではなく、手の指先だけを軽く洗ったような場合においては、使用者は手乾燥装置を使用しない場合が多い。これは、指先についた少量の水を乾かすために、わざわざ洗面台から手乾燥装置の設置された場所まで移動することが面倒に感じられるからであると思われる。
これに対し、下記特許文献1には、洗面ボウルの上方から洗面ボウルの内面に向けて空気を吹き出す手乾燥装置が設置された洗面台が提案されている。手乾燥装置がこのように洗面台に設置されている場合は、使用者は手洗いが完了した後、洗面台の前から他の場所へ歩いて移動することなく、その場で直ちに手を乾燥させることができる。このため、指先だけを軽く洗ったような場合であっても、使用者は手乾燥装置を使用することを面倒に思うことがなく、手軽に手乾燥装置を使用することができる。
特開2006−192250号公報
使用者の手を短時間で乾燥させるためには、手乾燥装置から吹き出す空気の流量を大きなものとする必要がある。しかし、洗面台に設置される手乾燥装置から洗面ボウルの内面に向けて大きな流量の空気を吹き出すと、当該空気の一部が洗面ボウルの内面に沿って流れた後で使用者に向かう、所謂「吹き返し」と呼ばれる現象が生じていた。
このような吹き返しが生じると、使用者の手のみならず顔等に対しても手乾燥装置からの空気が到達するため、使用者に不快感を抱かせてしまう。更に、使用者の手や洗面ボウルの内面に付着していた水滴が、吹き返しにより飛び散って使用者の衣服等に付着してしまうという問題も生じ得る。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、手乾燥装置から吹き出した空気が洗面ボウルの内面に沿って流れた後、使用者側に向かうことを防止することのできる洗面台を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る洗面台は、空気を吹き出して使用者の手を乾燥させる手乾燥装置が設置された洗面台において、水を吐出する吐水部と、前記吐水部から吐出された水を内面で受ける洗面ボウルと、を備え、前記手乾燥装置は、前記洗面ボウルの上方から前記洗面ボウルの内面に向けて空気を吹き出すように配置されており、前記洗面ボウルは、前記手乾燥装置から吹き出した空気が前記洗面ボウルの内面に沿って流れた後、前記洗面ボウルの上端部を越えて使用者側に向かうことを抑制する風向規制手段を有していることを特徴としている。
本発明では、吐水部から吐出された水を内面で受ける洗面ボウルが、風向規制手段を有している。当該風向規制手段は、手乾燥装置から吹き出した空気が洗面ボウルの内面に沿って流れた後、洗面ボウルの上端部を越えて使用者側に向かうことを抑制するものである。このため、手乾燥装置が空気を吹き出している際において、使用者側に向かう空気の流れによって使用者に不快感を抱かせてしまったり、かかる空気の流れに伴って飛び散った水が使用者の衣服等に付着してしまったりすることが防止される。尚、「使用者側」とは、洗面台の使用者が手等を洗う際において通常立つ位置側、すなわち、洗面台の正面側を意味する。
また本発明に係る洗面台では、前記風向規制手段は、前記洗面ボウルの上端部から前記洗面ボウルの中央に向けて延出するように形成された延出部を有する壁面であることも好ましい。
手乾燥装置から吹き出した空気は、洗面ボウルの内面に沿って流れた後、洗面ボウルの上端部に到達する。この好ましい態様では、風向規制手段として、洗面ボウルの上端部から洗面ボウルの中央に向けて延出するように形成された延出部を有する壁面を備えている。このため、洗面ボウルの上端部に到達した空気は、当該壁面の延出部によってその流れ方向が変わり、洗面ボウルの中央部に向かって流れる。その結果、空気が洗面ボウルの上端部を越えて使用者側に向かうことが抑制される。このように、洗面ボウルの上端部から延出部を有する壁面を延出させるという簡単な構成によって、空気が使用者側に向かって流れることを抑制することができる。
また本発明に係る洗面台では、前記壁面は、前記延出部よりも前記洗面ボウルの中央側において、下方に向けて垂下するように形成された垂下部を有していることも好ましい。
この好ましい態様では、風向規制手段として形成された壁面が、前記延出部よりも洗面ボウルの中央側において、下方に向けて垂下するように形成された垂下部を有している。このため、洗面ボウルの内面に沿って洗面ボウルの上端部に到達した空気は、壁面の延出部によってその流れ方向が変わり、洗面ボウルの中央部に向かう。その直後、垂下部によって更にその流れ方向が変わり、下方に向かって流れることとなる。その結果、手乾燥装置から吹き出した空気が、洗面ボウルの上端部を越えて使用者側に向かうことを更に抑制することができる。
また本発明に係る洗面台では、前記洗面ボウルには空気排出経路が形成されており、前記空気排出経路は、前記手乾燥装置から吹き出した空気のうち少なくとも一部がその内部に流入した後、前記洗面ボウルの上部空間以外の空間に向けて排出されるように形成されていることも好ましい。
この好ましい態様では、洗面ボウルに空気排出経路が形成されている。当該空気排出経路は、手乾燥装置から吹き出した空気のうち少なくとも一部がその内部に流入した後、洗面ボウルの上部空間以外の空間に向けて排出されるように形成されている空気の流路である。
洗面ボウルにこのような空気排出経路を形成することによって、手乾燥装置から吹き出す空気量が多い場合であっても、当該空気は洗面ボウルの上部空間以外の空間に向けて排出される。その結果、洗面ボウルの内面に沿って流れて洗面ボウルの上端部に到達する空気の量が低減されるため、空気が洗面ボウルの上端部を越えて使用者側に向かうことを更に抑制することができる。
また本発明に係る洗面台では、前記洗面ボウルの底部に接続された排水配管と前記空気排出経路とを連通する通水路を備えており、前記手乾燥装置から吹き出した空気と共に前記空気排出経路に流入した水が、前記通水路を通って前記排水配管に流入するように構成されていることも好ましい。
空気排出経路には手乾燥装置から吹き出した空気が流入するが、その際、使用者の手や洗面ボウルの内面に付着していた水滴が、空気と共に空気排出経路に流入することがある。空気排出経路に流入した水は、空気排出経路の下流側端部から空気と共に噴き出てしまうこととなる。
この好ましい態様では、洗面ボウルの底部に接続された排水配管と空気排出経路とを連通する通水路を備えており、空気排出経路に流入した水が、通水路を通って排水配管に流入するように構成されている。その結果、空気排出経路に水が流入した場合であっても、当該水は通水路を通って排水配管に流入するため、空気排出経路の下流側端部から噴き出てしまうことが防止される。
また本発明に係る洗面台では、前記洗面ボウルには、その上端部を越えて水が溢れ出ることを防止するために前記排水配管に連通するオーバーフロー孔が形成されており、前記手乾燥装置から吹き出した空気が、前記オーバーフロー孔から前記空気排出経路に流入するように構成されていることも好ましい。
この好ましい態様では、手乾燥装置から吹き出した空気が、水が溢れ出ることを防止するために形成されたオーバーフロー孔から空気排出経路に流入するように構成されている。空気排出経路の入口として洗面ボウルに別途開口部を設けることなく、オーバーフロー孔を空気排出経路の入口として用いることができるため、洗面ボウルの使い勝手を損なうことなく空気排出経路を形成することができる。
本発明によれば、手乾燥装置から吹き出した空気が洗面ボウルの内面に沿って流れた後、使用者側に向かうことを防止することのできる洗面台を提供することができる。
本発明の第一実施形態である洗面台を示す斜視図である。 図1に示した洗面台に設置された手乾燥装置の全体構成を説明するための模式図である。 図1に示した洗面台の洗面ボウル及びその近傍における構造を示した断面図である。 本発明の第二実施形態である洗面台の洗面ボウル及びその近傍における構造を示した断面図である。 本発明の第三実施形態である洗面台の洗面ボウル及びその近傍における構造を示した断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の第一実施形態である洗面台を示す斜視図である。図1に示したように、洗面台Lは、表面が水平となるように形成されたカウンター部LCを有しており、カウンター部LCの中央部には楕円状の開口部LChが形成されている。開口部LChの下方には、洗面時に水を溜める容器である洗面ボウルBWが配置されている。洗面ボウルBWは、その内面が滑らかな曲面となるように窪んだ形状の陶器であって、開口部LChの全体を下方から覆うように配置されている。
カウンター部LCのうち、使用者側から見て開口部LChの奥側には、水栓Fが立設している。水栓Fは、従来の洗面台に設置されるものと同様、吐水口FHから洗面ボウルBWに向けて水を吐出するものである。このため、水栓Fは、吐水口FHの吐水方向を洗面ボウルBWの内面に向けた状態で設置されている。
また、本実施形態においては、手乾燥装置1の本体部10が、水栓Fと一体となって構成されている。すなわち、水栓Fの吐水口FHは、吐出される水の出口であるだけではなく、使用者の手を乾燥させるための空気を吹き出す手乾燥装置1の吹出口11でもある。このため、洗面ボウルBWは、水栓Fの吐水口FHから吐出された水を受けるものである一方、手乾燥装置1の吹出口11から吹き出した空気を受けるものでもある。水栓Fは、吐出する水を供給するための上水道に接続されている他、吹き出す空気の流れを発生させるための送風機APにも接続されている。
図2は、手乾燥装置1の全体構成を説明するための模式図である。図2に示したように、手乾燥装置1のうち洗面台Lのカウンター部LCよりも下部には、送風機APが設置されている。送風機APは、手乾燥装置1の吹出口11から吹き出す空気の流れを発生させるための装置である。送風機APは、吹出口11から空気を吹き出す際において、図示しない制御装置からの送風開始信号を受けて内部のファンを動作させ、その上面に形成された空気供給部ASから空気を本体部10へと供給する。
カウンター部LCよりも下部において、空気供給部ASと手乾燥装置1の本体部10(水栓F)の下端とは、可撓性のホースからなる送風管ASPで接続されている。本体部10の内部には、その下端から長手方向に沿って形成された空気流路(図示略)が形成されている。このため、送風機APの空気供給部ASから出た空気は、送風管ASPを通じて上記空気流路に供給される。手乾燥装置1は、空気流路に空気が供給されることにより、吹出口11から使用者の手に向けて空気を吹き出すものである。
送風管ASPと本体部10との接続部近傍には、水供給配管WPが接続されている。水供給配管WPは、図示しない電磁弁を介して上水道に接続されている配管である。本体部10の内部には、吐水口FHに向かって水が流れる流路である内部水路(図示略)が形成されている。また、本体部10の内部において、内部水路の一端と水供給配管WPとが接続されている。制御装置から開弁信号が送られることによって電磁弁が開かれると、上水道からの水が水供給配管WP、内部水路を通って流れた後、吐水口FH(吹出口11)から使用者の手に向けて吐出される。
続いて、図3を参照しながら、手乾燥装置1の吹出口11から吹き出した空気の流れについて説明する。図3は、洗面台Lの洗面ボウルBW及びその近傍における構造を示した断面図である。図3においては、洗面ボウルBW及びカウンター部LCを、図1のA−A位置において切断した状態を示している。尚、手乾燥装置1の本体部10については、その断面ではなく外観を示している。使用者が洗面台を使用する際において通常立つ位置は、図3においてはカウンター部LCの左側となる。従って、使用者の顔の位置は、カウンター部LCの上方且つ左側となる。以下では、使用者の顔の位置に向かう方向(図3においてはカウンター部LCの左上に向かう方向)を、「使用者方向」と称することがある。
図3に示したように、洗面ボウルBWはその内面が滑らかな曲面となるように窪んだ形状となっており、その最も低い底部には排水口40が形成されている。排水口40は、吐水口FHから吐出し洗面ボウルBWに受け入れられた水を、下水道に排出するために形成された開口である。排水口40の下方には、排水配管41が接続されている。排水配管41は図示しない排水トラップ部を有しており、かかる排水トラップ部の下方において下水道に繋がっている。
排水口40には、可動蓋20が上下に移動可能な状態で配置されている。可動蓋20は、図示しないレバーを使用者が操作することにより上下に移動し、排水口40の開閉を切り換えるものである。可動蓋20がその可動範囲の下端位置にある場合は排水口40が閉じられた状態となり、吐水口FHから吐出した水を洗面ボウルBWに溜めることができる。可動蓋20がその可動範囲の上端位置にある場合(図3の状態)は排水口40が開かれた状態となり、吐水口FHから吐出した水、もしくは洗面ボウルBWに溜まっていた水を、排水配管41を通じて排出することができる。
カウンター部LCに形成された開口部LChは、洗面ボウルBWの上端部における縁全体の形状よりも一回り小さくなるように形成されている。このため、洗面ボウルBWの上端部においては、カウンター部LCの一部が洗面ボウルBWの中央(洗面ボウルBWを上面から見た場合における中央)に向けて延出した壁面となっており、延出部W1を形成している。延出部W1は、開口部LChの全周に渡って連続して形成されている。
手洗いが終了した後、使用者が手を乾燥させるために手乾燥装置1を使用すると、手乾燥装置1の吹出口11から空気が吹き出し、洗面ボウルBWの内面に向かう空気流FLが形成される。空気流FLは、洗面ボウルBWの内面に当たった後、洗面ボウルBWの内面に沿って広がりながら流れることとなる。図3においては、このような流れを、左側(使用者側)に向かう空気流FL1と、右側(手乾燥装置1側)に向かう空気流FL2とに分けて示している。
洗面ボウルBWは、その内面が滑らかな曲面となるように窪んだ形状であるから、空気流FL1及び空気流FL2は、洗面ボウルBWの内面に沿って次第にその流れ方向を上方に変化させながら、洗面ボウルBWの上端部に向かって流れる。その結果、空気流FL1は、洗面ボウルBWの上端部近くにおいて、使用者方向に向かう流れとなっている。
しかし、洗面ボウルBWの上端部には延出部W1が形成されているため、空気流FL1及び空気流FL2はその流れ方向が強制的に変更され、いずれも洗面ボウルBWの中央に向かう流れとなる。図3に示したように、空気流FL1は、洗面ボウルBWの上端部において洗面ボウルBWの中央に向けて(図3では右側に向けて)流れ方向が変更されるため、洗面ボウルBWの上端部を越えて使用者方向に向かうことが抑制されている。
以上のように、本実施形態に係る洗面台Lにおいては、洗面ボウルBWの中央に向けて延出するように形成された延出部W1が風向規制手段として機能している。かかる風向規制手段により、吹出口11から吹き出した空気が使用者側に向かうことによって使用者に不快感を抱かせたり、使用者に向けて水が飛び散ったりすることが抑制される。
続いて、本発明の第二実施形態である洗面台Laについて、図4を参照しながら説明する。図4は、洗面台Laの洗面ボウルBW及びその近傍における構造を示した断面図であって、洗面台Laを図3に対応した断面において描いた図である。図4に示したように、洗面台Laは、カウンター部LCのうち開口部LChの近傍における形状のみが洗面台Lと異なっており、その他の形状に関しては洗面台Lと同じである。
洗面台Lと同様に、カウンター部LCに形成された開口部LChは、洗面ボウルBWの上端部における縁の形状よりも一回り小さくなるように形成されている。このため、洗面ボウルBWの上端部においては、カウンター部LCの一部が洗面ボウルBWの中央に向けて延出した壁面となっており、延出部W1を形成している。延出部W1は、開口部LChの全周に渡って連続して形成されている。
本実施形態においては更に、延出部W1のうち洗面ボウルBWの中央側における端部には、当該端部から鉛直下方に向けて垂下するように形成された垂下部W2を有している。垂下部W2は、延出部W1の全周に渡って連続して形成されている。
手洗いが終了した後、使用者が手を乾燥させるために手乾燥装置1を使用すると、手乾燥装置1の吹出口11から空気が吹き出し、洗面ボウルBWの内面に向かう空気流FLが形成される。空気流FLは、洗面ボウルBWの内面に当たった後、洗面ボウルBWの内面に沿って広がりながら流れることとなる。図4においては、このような流れを、左側(使用者側)に向かう空気流FL1aと、右側(手乾燥装置1側)に向かう空気流FL2aとに分けて示している。
洗面ボウルBWは、その内面が滑らかな曲面となるように窪んだ形状であるから、空気流FL1a及び空気流FL2aは、洗面ボウルBWの内面に沿って次第にその流れ方向を上方に変化させながら、洗面ボウルBWの上端部に向かって流れる。その結果、空気流FL1aは、洗面ボウルBWの上端部近くにおいて、使用者方向に向かう流れとなっている。
しかし、洗面ボウルBWの上端部には延出部W1が形成されているため、空気流FL1a及び空気流FL2aはその流れ方向が強制的に変更され、いずれも洗面ボウルBWの中央に向かう流れとなる。その直後、空気流FL1a及び空気流FL2aは垂下部W2に当たって再びその流れ方向が強制的に変更され、いずれも洗面ボウルBWの中央かつ下方に向かう流れとなる。
図4に示したように、空気流FL1aは、洗面ボウルBWの上端部において洗面ボウルBWの中央に向けて(図4では右側に向けて)流れ方向が変更されるだけでなく、洗面ボウルBWの上端部から下方に向かうように流れ方向が変更される。このため、洗面ボウルBWの上端部を越えてカウンター部LCの上方(図4においては左上方向)に向かうこと、すなわち、使用者方向に向かうことが更に抑制されている。
続いて、本発明の第三実施形態である洗面台Lbについて、図5を参照しながら説明する。図5は、洗面台Lbの洗面ボウルBWb及びその近傍における構造を示した断面図であって、洗面台Lbを図3に対応した断面において描いた図である。図5に示したように、洗面台Lbは、カウンター部LCのうち本体部10の近傍における形状、及び、洗面ボウルBWbのうち本体部10の近傍における形状が洗面台Lと異なっており、その他の形状に関しては洗面台Lと同じである。
洗面台Lと同様に、カウンター部LCに形成された開口部LChは、洗面ボウルBWbの上端部における縁の形状よりも一回り小さくなるように形成されている。このため、洗面ボウルBWbの上端部においては、カウンター部LCの一部が洗面ボウルBWbの中央に向けて延出した壁面となっており、延出部W1を形成している。延出部W1は、開口部LChの全周に渡って連続して形成されている。本実施形態においては、延出部W1のうち本体部10の近傍における部分(延出部W1b)の延出量が、他の部分の延出量よりも大きくなるように形成されている。
洗面ボウルBWbは、上端部近傍における内周面のうち使用者から見て奥側、すなわち、延出部W1bが形成されている側(図5においては右側)において、オーバーフロー孔OFが形成されている。オーバーフロー孔OFは、可動蓋20が排水口40を閉止した状態において、洗面ボウルBWbに溜まった水が洗面ボウルBWbの上端部から溢れ出ることを防止するために設けられている。
洗面ボウルBWbは、使用者から見て奥側の部分が2重構造となっており、オーバーフロー孔OFと排水配管41とを内部で連通する通水路D1を有している。このため、洗面ボウルBWbの内面側からオーバーフロー孔OFに流入した水は、通水路D1を通って排水配管41に流入し排出される。通水路D1のうちオーバーフロー孔OFよりも下方の位置には、洗面ボウルの裏面側(洗面台Lbが設置される壁側)に向けた開口である排気口EHが形成されている。
手洗いが終了した後、使用者が手を乾燥させるために手乾燥装置1を使用すると、手乾燥装置1の吹出口11から空気が吹き出し、洗面ボウルBWbの内面に向かう空気流FLが形成される。空気流FLは、洗面ボウルBWbの内面に当たった後、洗面ボウルBWbの内面に沿って広がりながら流れることとなる。図5においては、このような流れを、左側(使用者側)に向かう空気流FL1bと、右側(手乾燥装置1側)に向かう空気流FL2bとに分けて示している。
洗面ボウルBWbは、その内面が滑らかな曲面となるように窪んだ形状であるから、空気流FL1b及び空気流FL2bは、洗面ボウルBWbの内面に沿って次第にその流れ方向を上方に変化させながら、洗面ボウルBWbの上端部に向かって流れる。その結果、空気流FL1bは、洗面ボウルBWbの上端部近くにおいて、使用者方向に向かう流れとなっている。
しかし、洗面ボウルBWbの上端部には延出部W1が形成されているため、空気流FL1bはその流れ方向が強制的に変更され、洗面ボウルBWbの中央に向かう流れとなる。このため、洗面台Lと同様に、空気流FL1bが洗面ボウルBWbの上端部を越えて使用者方向に向かうことが抑制されている。
一方、空気流FL2bは、洗面ボウルBWbの上端部に到達した後、大きく延出した延出部W1bに案内されて、その大部分がオーバーフロー孔OFを通って通水路D1に流入する。また、可動蓋20が上端に移動して排水口40が開いた状態においては、吹出口11から吹き出した空気の一部は、排水口40を通って通水路D1に流入する。
排水配管41は、途中に図示しない排水トラップ部を有しているため、通水路D1に流入した空気は排水配管41に流入することができず、全て排気口EHから外部に排出されることとなる。排気口EHから排出される空気の流れは、洗面台の裏側の空間に向かうものであり、洗面ボウルBWbの上部空間に向かうことが無い。オーバーフロー孔OFから通水路D1を通り排気口EHに至る流路は、本発明における空気排出流路を構成している。
洗面ボウルBWbにこのような空気排出経路を形成することによって、吹出口11から吹き出す空気量が多い場合であっても、当該空気は洗面ボウルBWbの裏側の空間に向けて排出される。その結果、洗面ボウルBWbの内面に沿って洗面ボウルBWbの上端部に到達する空気の量が低減されるため、空気が洗面ボウルBWbの上端部を越えて使用者側に向かうことを更に抑制している。
ここで、空気を排出する方向としては、本実施形態のように洗面ボウルBWbの裏側の空間に向けることに限られるものではなく、洗面ボウルBWbの上部空間以外の空間に向けて排出すればよい。洗面ボウルBWbの上部空間とは、洗面ボウルBWbの上端部よりも上方における空間であって、洗面ボウルBWbの直上及び使用者が立つ位置を含む空間である。上記空気排出流路により、洗面ボウルBWbの上部空間以外の空間に向けて空気が排出されるため、排気口EHから排出される空気が使用者に向かうことがない。
オーバーフロー孔OFには、洗面ボウルBWbの内面側から通水路D1に向かって流入する空気の流れに伴い、使用者の手や洗面ボウルBWbの内面に付着していた水滴が流入することがある。かかる水滴は、オーバーフロー孔OFに流入した後下方に向かう。その際、水滴は通水路D1から排気口EHに向かう空気の流れの影響を受けるが、慣性によってそのまま下方に向かう。すなわち、水滴は排気口EHから噴き出ることなく、排水配管41に流入する。
また、オーバーフロー孔OFの奥側には、カウンター部LCから下方に向けて垂下するように形成された水返し壁W3が形成されている。水返し壁W3は、オーバーフロー孔OFから排気口EHに向かって水滴及び空気が直線的に通過する経路を遮断するように形成されている。このため、オーバーフロー孔OFから排気口EHに向かう経路は、水返し壁W3の下端部に至った後、方向を反転させて上方に向かう経路となる。従って、かかる経路を水滴が通過して排気口EHから噴き出してしまうことが確実に防止される。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1:手乾燥装置
10:本体部
11:吹出口
20:可動蓋
40:排水口
41:排水配管
AP:送風機
AS:空気供給部
ASP:送風管
D1:通水路
EH:排気口
F:水栓
FH:吐水口
L,La,Lb:洗面台
LC:カウンター部
LCh:開口部
BW:洗面ボウル
BWb:洗面ボウル
OF:オーバーフロー孔
W1,W1b:延出部
W2:垂下部
W3:水返し壁
WP:水供給配管

Claims (6)

  1. 空気を吹き出して使用者の手を乾燥させる手乾燥装置が設置された洗面台において、
    水を吐出する吐水部と、
    前記吐水部から吐出された水を内面で受ける洗面ボウルと、を備え、
    前記手乾燥装置は、前記洗面ボウルの上方から前記洗面ボウルの内面に向けて空気を吹き出すように配置されており、
    前記洗面ボウルは、
    前記手乾燥装置から吹き出した空気が前記洗面ボウルの内面に沿って流れた後、前記洗面ボウルの上端部を越えて使用者側に向かうことを抑制する風向規制手段を有していることを特徴とする洗面台。
  2. 前記風向規制手段は、前記洗面ボウルの上端部から前記洗面ボウルの中央に向けて延出するように形成された延出部を有する壁面であることを特徴とする、請求項1に記載の洗面台。
  3. 前記壁面は、前記延出部よりも前記洗面ボウルの中央側において、下方に向けて垂下するように形成された垂下部を有していることを特徴とする、請求項2に記載の洗面台。
  4. 前記洗面ボウルには空気排出経路が形成されており、前記空気排出経路は、前記手乾燥装置から吹き出した空気のうち少なくとも一部がその内部に流入した後、前記洗面ボウルの上部空間以外の空間に向けて排出されるように形成されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の洗面台。
  5. 前記洗面ボウルの底部に接続された排水配管と前記空気排出経路とを連通する通水路を備えており、前記手乾燥装置から吹き出した空気と共に前記空気排出経路に流入した水が、前記通水路を通って前記排水配管に流入するように構成されていることを特徴とする、請求項4に記載の洗面台。
  6. 前記洗面ボウルには、その上端部を越えて水が溢れ出ることを防止するために前記排水配管に連通するオーバーフロー孔が形成されており、前記手乾燥装置から吹き出した空気が、前記オーバーフロー孔から前記空気排出経路に流入するように構成されていることを特徴とする、請求項5に記載の洗面台。
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