JP2011132701A - 機能ケースの便器への取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】機能ケースの底面に浸入した水を、便器ボウル部を介することなく排水することができ、また、機能ケースを便器本体にコンパクトに取り付けることができる機能ケースの便器への取付構造を提供する。
【解決手段】局部洗浄ノズル6を内蔵した機能ケース1を便器ボウル部2の後方に配置したものにおいて、該機能ケース1に、機能ケース1の底面1aに浸入した水を排水する排水孔3を設け、便器ボウル部2の水を排水する第一排水路4と上記排水孔3とを連通する第二排水路5を設け、該第二排水路5に封水トラップ部5aを設ける。
【選択図】図1
【解決手段】局部洗浄ノズル6を内蔵した機能ケース1を便器ボウル部2の後方に配置したものにおいて、該機能ケース1に、機能ケース1の底面1aに浸入した水を排水する排水孔3を設け、便器ボウル部2の水を排水する第一排水路4と上記排水孔3とを連通する第二排水路5を設け、該第二排水路5に封水トラップ部5aを設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、便器本体に機能ケースを取り付ける機能ケースの便器への取付構造に関するものである。
図4には、特許文献1に記載される従来の機能ケースの便器への取付構造を示している。この取付構造においては、機能ケース1に内蔵した局部洗浄ノズル(図示せず)から零れ落ちた洗浄水や、便器ボウル部2から機能ケース1の局部洗浄ノズル等の出入孔に跳ねて入り込んだ洗浄水や汚水などの、機能ケース1の底面1aに浸入した水を排水するために、機能ケース1を便器ボウル部2の後方の便器本体11に、機能ケース1の底面1aが便器ボウル部2の開口部2aよりも高く位置するように配置していた。
しかし、このような構成であっては、機能ケース1の底面1aに浸入した水は、便器ボウル部2を介して排水するため、機能ケース1からの排水で生じる排水跡が便器ボウル部2に残ってしまうという問題があった。
また、機能ケース1の底面1aに浸入した水を、便器ボウル部2を介して排水するために機能ケース1は、便器ボウル部2の開口部2aよりも高い位置に配置しなければならないという問題があった。
本発明は上記事情を鑑みて発明したものであって、機能ケースの底面に浸入した水を、便器ボウル部を介することなく排水することができ、また、機能ケースを便器本体にコンパクトに取り付けることができる機能ケースの便器への取付構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための本発明の機能ケースの便器への取付構造は、局部洗浄ノズル6を内蔵した機能ケース1を便器ボウル部2の後方に配置したものにおいて、該機能ケース1に、機能ケース1の底面1aに浸入した水を排水する排水孔3を設け、便器ボウル部2の水を排水する第一排水路4と上記排水孔3とを連通する第二排水路5を設け、該第二排水路5に封水トラップ部5aを設けたことを特徴とする。
このような構成とすることで、局部洗浄ノズル6から零れ落ちたり、便器ボウル部2から跳ねてきたりして、機能ケース1の底面1aに浸入した水を、便器ボウル部2を介することなく、機能ケース1に設けた排水孔3から第二排水路5を通って、便器ボウル部2の水を排水する第一排水路4に直接、排水することができる。そのため、便器ボウル部2には機能ケース1からの排水で生じていた排水跡ができない。また、第二排水路5には、封水トラップ部5aを設けているので、第一排水路4から汚水や汚物等の臭いが上がってくることを防止することができる。また、機能ケース1の底面1aに浸入した水を、便器ボウル部2を介さず排水できるので、機能ケース1の底面1aは便器ボウル部2の開口部2aよりも低い位置に設けることができて、機能ケース1を便器本体11にコンパクトに取り付けることができる。
本発明の機能ケースの便器への取付構造は、機能ケースの底面に浸入した水を、便器ボウル部を介することなく、排水することができ、また、機能ケースを便器本体にコンパクトに取り付けることができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
本発明の一実施形態の機能ケースの便器への取付構造は、図1に示すように、陶器製品或いは樹脂成型品である便器本体11の前部に、上方へ開口した便器ボウル部2が形成されており、この便器ボウル部2の底部後部に排出孔12が形成されている。排出孔12には、自由端とした後端が上下方向に反転自在に形成されたターントラップ部13の前端が接続されており、その接続部近傍には、ターントラップ部13の外側からトラップケース14が隙間なく嵌合している。このターントラップ部13はトラップケース14内に収容されると共に、便器本体11の後部スペース15内に設置されている。そして、トラップケース14の底部には排出筒16が下方に向けて延設されており、排出筒16は下水管に接続されている。よって、ターントラップ部13が下方へ回動されると、便器ボウル部2及びターントラップ部13内の洗浄水や汚水や汚物等は、便器ボウル部2の排出孔12の下流側に設けられたトラップケース14を通って、便器本体11の外部下方の下水管等へと排出除去される。
便器ボウル部2の後方の便器本体11上には機能ケース1が設置固定されており、機能ケース1には、便座17及び便蓋18が上下回動可能なように枢支されている。便座17は便器ボウル部2の周縁上端上に着脱自在に載置され、便蓋18は便器ボウル部2の上方開口を便座17の上から開閉する。同便座17及び便蓋18は電動で開閉回動されてもよいし、手動で開閉回動されてもよい。
また、機能ケース1には、使用者の局部に洗浄水を吐出する局部洗浄ノズル6や洗浄後の局部を乾燥させる乾燥装置(図示せず)が内蔵されている。局部洗浄ノズル6は、便器ボウル部2の上部の開口部2aに出し入れ自在となるように、機能ケース1内に設けられている。この局部洗浄ノズル6は、図3に示すように、機能ケース1内で供給流路7の下流側先端に接続されている。また、供給流路7の途中には、電動開閉弁8が設けられていて、外部に設けられるコントローラの局部洗浄スイッチ(図示せず)が押されると、電動開閉弁8が開いて、局部洗浄ノズル6に洗浄水が供給される。供給流路7の上流側先端は、上水道である供給源21に接続されている。
本発明の一実施形態の機能ケースの便器への取付構造について、特徴的な構造をさらに詳しく説明すると、図1に示すように、機能ケース1の底面1aには、排水孔3が下方に向けて穿設されている。また、トラップケース14からなる第一排水路4には、連通孔20が設けられていて、排水孔3を上流端とし連通孔20を下流端とする第二排水路5で、排水孔3と第一排水路4とは連通している。このような構成とすることで、局部洗浄ノズル6から零れ落ちた洗浄水や、便器ボウル部2から機能ケース1の局部洗浄ノズル6等の出入孔に跳ねて入り込んだ洗浄水や汚水などの、機能ケース1の底面1aに浸入した水は、便器ボウル部2を介することなく、排水孔3を通じて排水可能となっている。よって、便器ボウル部2には、機能ケース1からの排水で生じていた排水跡ができなくなって、外観が良い。
第二排水路5の連通孔20は、トラップケース14の上部に下方に向けて開口するように設けられており、ターントラップ部13が下方に回動して洗浄水や汚水や汚物等が排出される際に、洗浄水等が連通孔20に接触しないような高さ位置に設けられている。このように連通孔20を設けることで、連通孔20が汚物等で詰まったり、洗浄水や汚水が連通孔20から入り込んで第二排水路5内を逆流することを防止することができる。
また、第二排水路5は途中で上下に湾曲する封水トラップ部5aを設けており、第一排水路4から汚水や汚物等の臭いが上がってこないようになっている。
また、便器ボウル部2の後方の便器本体11上に設置固定された機能ケース1は、機能ケース1の底面1aが、便器ボウル部2の開口部2aの上端よりも低く位置するように、便器本体11に設置されている。それに併せて、機能ケース1の上面も従来と比べて低く位置することになる。ここで、機能ケース1は、底壁がトラップケース14の上面に接触するまでの範囲内で低く設置可能であり、機能ケース1は便器本体11にコンパクトに取り付けることができる。
次に、図2に示す本発明の他の実施形態の機能ケースの便器への取付構造について説明する。なお、上述の実施形態と同じ構造については説明を省略する。
便器ボウル部2の底部後部の排出孔12は、上下に湾曲する固定トラップ部19の上流端に連通している。固定トラップ部19の下流端は排出ユニット22に接続されており、排出ユニット22は、下水管に接続されている。この排出ユニット22からなる第一排水路4に、連通孔20が設けられていて、排水孔3を上流端とし連通孔20を下流端とする第二排水路5で、排水孔3と第一排水路4とは連通している。
固定トラップ部19の下流端と第二排水路5の連通孔20とは、距離をおいて、排出ユニット22の上面に略垂直に接続されている。このように連通孔20を設けることで、便器ボウル部2から排出された汚物等で連通孔20が詰まったり、便器ボウル部2から排出された洗浄水や汚水が連通孔20から入り込んで第二排水路5内を逆流することを防止することができる。
また、便器ボウル部2の後方の便器本体11上に設置固定された機能ケース1は、機能ケース1の底面1aが、便器ボウル部2の開口部2aの上端よりも低く位置するように、便器本体11に設置されている。それに併せて、機能ケース1の上面も従来と比べて低く位置することになる。ここで、機能ケース1は、底壁が固定トラップ部19の上面に接触するまでの範囲内で低く設置可能であり、機能ケース1は便器本体11にコンパクトに取り付けることができる。
上述した一実施形態及び他の実施形態に示すように機能ケース1を便器本体11に取り付ける取付構造を設けることで、局部洗浄ノズル6から零れ落ちたり、便器ボウル部2から跳ねてきたりして、機能ケース1の底面1aに浸入した水を、便器ボウル部2を介することなく、機能ケース1に設けた排水孔3から第二排水路5を通って、便器ボウル部2の水を排水する第一排水路4に直接、排水することができる。そのため、便器ボウル部2には機能ケース1からの排水で生じていた排水跡ができない。また、第二排水路5には、封水トラップ部5aを設けているので、第一排水路4から汚水や汚物等の臭いが上がってくることを防止することができる。また、機能ケース1の底面1aに浸入した水を、便器ボウル部2を介さず排水できるので、機能ケース1の底面1aは便器ボウル部2の開口部2aよりも低い位置に設けることができて、機能ケース1を便器本体11にコンパクトに取り付けることができる。
また、第一排水路4(トラップケース14又は排出ユニット22)に、便器ボウル部2からの排水が影響しないように連通孔20を設けて、排水孔3と第一排水路4とを連通させたことで、常時、機能ケース1の底面1aに溜まった水を排水することができる。
次に、上述の一実施形態及び他の実施形態における機能ケース1と第二排水路5の構成について更に詳しく説明する。
図3に示すように、第二排水路5と、局部洗浄ノズル6の供給流路7とは、第二供給流路9を介して連通している。詳しくは、排水孔3と封水トラップ部5aの間の第二排水路5に第二供給流路9の下流端が接続していて、電動開閉弁8と供給源21との間の供給流路7に第二供給流路9の上流端が接続している。第二供給流路9の途中には、第二電動開閉弁10が設けられていて、定期的に開いて、一定量の水を第二排水路5の封水トラップ部5aに供給する。
このような構成とすることで、機能ケース1の底面1aに水がほとんど浸入せず、封水トラップ部5aの水が蒸発して封水トラップ部5aを十分に封水できないような状況であっても、封水トラップ部5aを封水できる一定量の水を定期的に供給して、第一排水路4から汚水や汚物の臭いが上がってくることを防止できる。
なお、上述の実施形態では特に言及しなかったが、機能ケース1の底面1aは、排水孔3に近づくほど下方に位置するように傾斜していてもよい。このようにすれば、底面1aに浸入した水を排水孔3に集めることができる。また、機能ケース1の底面1a上に設けるリブ(図示せず)には、その基部に通水孔を設けていてもよい。このようにすれば、排水孔3に水が集まる際にリブで遮られてしまうことはない。また、排水孔3は、1つ設けていたが、2つ以上設けても構わない。その場合、同じ排水路を使って排水されるようにしても良いし、別途新たに排水路を設けても構わない。また、第二排水路5の連通孔20は、下方に向けて開口するとしたが、斜め下方に向けて開口しても構わない。
また、図1、図2に示す実施形態では、底面1aを機能ケース1の底壁の内側(上側)の面としていたが、底面1aを、上記局部洗浄ノズル6や乾燥装置等の収納物の下面を覆って、下方からの水の浸入等を防ぐものとし、底面1aの下方に、底面1aの下面を覆う面を更に形成してもよい。また、そのようにして設ける底面1aの機能ケース1内の高さ位置は、機能ケース1全体の大きさから見て、中間位置であっても構わない。この場合、機能ケース1の底壁に、第2排水路5が貫通する貫通孔を設ければよい。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
1 機能ケース
1a 底面
2 便器ボウル部
3 排水孔
4 第一排水路
5 第二排水路
5a 封水トラップ部
6 局部洗浄ノズル
7 供給流路
8 電動開閉弁
9 第二供給流路
10 第二電動開閉弁
11 便器本体
12 排出孔
13 ターントラップ部
14 トラップケース
15 後部スペース
16 排出筒
17 便座
18 便蓋
19 固定トラップ部
20 連通孔
21 供給源
22 排出ユニット
1a 底面
2 便器ボウル部
3 排水孔
4 第一排水路
5 第二排水路
5a 封水トラップ部
6 局部洗浄ノズル
7 供給流路
8 電動開閉弁
9 第二供給流路
10 第二電動開閉弁
11 便器本体
12 排出孔
13 ターントラップ部
14 トラップケース
15 後部スペース
16 排出筒
17 便座
18 便蓋
19 固定トラップ部
20 連通孔
21 供給源
22 排出ユニット
Claims (1)
- 局部洗浄ノズルを内蔵した機能ケースを便器ボウル部の後方に配置したものにおいて、
該機能ケースに、機能ケースの底面に浸入した水を排水する排水孔を設け、便器ボウル部の水を排水する第一排水路と上記排水孔とを連通する第二排水路を設け、該第二排水路に封水トラップ部を設けたことを特徴とする機能ケースの便器への取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009291448A JP2011132701A (ja) | 2009-12-22 | 2009-12-22 | 機能ケースの便器への取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009291448A JP2011132701A (ja) | 2009-12-22 | 2009-12-22 | 機能ケースの便器への取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011132701A true JP2011132701A (ja) | 2011-07-07 |
Family
ID=44345732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009291448A Withdrawn JP2011132701A (ja) | 2009-12-22 | 2009-12-22 | 機能ケースの便器への取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011132701A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014136952A (ja) * | 2013-01-18 | 2014-07-28 | Toto Ltd | 便器装置 |
JP6057194B1 (ja) * | 2015-12-22 | 2017-01-11 | Toto株式会社 | 衛生洗浄装置 |
WO2023151369A1 (zh) * | 2022-02-10 | 2023-08-17 | 泉州科牧智能厨卫有限公司 | 清洗装置、排污系统和马桶 |
-
2009
- 2009-12-22 JP JP2009291448A patent/JP2011132701A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014136952A (ja) * | 2013-01-18 | 2014-07-28 | Toto Ltd | 便器装置 |
JP6057194B1 (ja) * | 2015-12-22 | 2017-01-11 | Toto株式会社 | 衛生洗浄装置 |
WO2023151369A1 (zh) * | 2022-02-10 | 2023-08-17 | 泉州科牧智能厨卫有限公司 | 清洗装置、排污系统和马桶 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20120118 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20130305 |