JP6079968B2 - トイレ装置 - Google Patents
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Description
このように便器洗浄用タンクに密閉式のタンク構造を採用する場合、密閉式の便器洗浄用タンク内の水を便器に排水するとき、十分な量の空気を密閉式の便器洗浄用タンク内に吸気できないと、密閉式の便器洗浄用タンク内から排水される洗浄水の量が不十分となり、便器の洗浄不良が生じる可能性があるため、その排水される水と同じ体積の空気を密閉式の便器洗浄用タンク内に吸気する必要がある。
したがって、従来のトイレ装置では、ケーシングの上部側面に吸気開口部を設け、その吸気開口部とほぼ同様の位置に密閉式の便器洗浄用タンク吸気開口部を設け、これらを吸気管で密閉して接続することにより、ケーシングの外部から便器洗浄用タンク内に吸気を行っていた。
また、特許文献1に記載されているように、便器洗浄用タンクの上部に通気穴を設け、この通気穴を開閉する可動弁が通気穴を開放することにより、便器洗浄用タンクの外部から便器洗浄用タンク内に吸気を行うものも知られている。
仮に、従来のトイレ装置において、ケーシングの上部側面に形成された開口部を無くし、密閉式の便器洗浄用タンク吸気開口部をケーシング内にて開放した状態とすると、同じケーシング内に局部洗浄装置と、便器洗浄用タンクとが収納されていることから、密閉式の便器洗浄用タンク内の蒸気が便器洗浄用タンク外へ流出しケーシング内部において結露することとなり、局部洗浄装置の電子部品がショートするという問題が生じる恐れがある。
このように構成された本発明においては、ケーシング内に設けられた吸気管により、ケーシングの内部の空気を密閉式洗浄水タンク内に吸気できるので、従来のようにケーシングに吸気用の吸気開口部を設けることなく、密閉式洗浄水タンク内への吸気を行うことができ、さらに意匠性も向上することができる。また、吸気管が接続部から開口部まで下方に延びる下降管部を備えていることにより、密閉式洗浄水タンク内の蒸気が吸気管を介してケーシング内部に流出しようとするときに、下降管部を通過しながら冷却され、結露して水滴となり、ケーシング内部のプレートの上方に流れ落ちる。従って、蒸気が密閉式洗浄水タンクの外部のケーシング内部に流出してケーシング内部で結露されることを防ぐことができる。よって、結露した水によりケーシング内部に収納されている局部洗浄装置がショートする故障を防ぐことができる。
このように構成された本発明においては、吸気管の下降管部において結露した水が、プレートの上面に形成された排水経路に落ち、排水経路により吸気管の開口部の下方の領域から排水口部まで導かれ、排水口部からボウル部へ排水されるので、滴下した水滴が蒸発してケーシング内部で結露されることをより効果的に抑制することができる。
このように構成された本発明においては、吸気管の下降管部から滴下された水が、吸気管の開口部の下方の領域から排水口部に下り傾斜しているプレートの排水経路により排水口部まで導かれ、排水口部からボウル部へ排水されるので、滴下した水滴が蒸発してケーシング内部で結露されることをより効果的に抑制することができる。
このように構成された本発明においては、密閉式洗浄水タンクの底面に形成された排水口から水が排水される排水動作が行われるとき、この排水口から排水される洗浄水の量に対し、吸気管がケーシング内部の空気を、密閉式洗浄水タンク内に吸気できる吸気性能を十分に確保することができ、密閉式洗浄水タンクからの水の排水性能を十分に維持することができる。したがって、良好な便器洗浄動作を実現することができる。
このように構成された本発明においては、密閉式洗浄水タンクの上面に結露した水がそのまま接続部の上端を伝って吸気管内部に流入することを抑制することができる。従って、密閉式洗浄水タンク内に結露した水が密閉式洗浄水タンク外に流出することを抑制することができ、プレートに滴下する水滴量を減少させることができ、滴下した水滴が蒸発してケーシング内部で結露されることをより効果的に抑制することができる。
このように構成された本発明においては、密閉式洗浄水タンク内の蒸気が吸気管を介して外部に流出しようとするときに、金属で形成されている吸気管を通過するので、効果的に冷却され、吸気管の内部において確実に結露して水滴となって流れ落ちることができる。従って、蒸気が密閉式洗浄水タンクの外部のケーシング内部に流出し、ケーシング内部で結露されることをより効果的に抑制することができる。
このように構成された本発明においては、密閉式洗浄水タンク内の蒸気が吸気管を介して外部に流出しようとするときに、下降管部の内部の流路の距離がジグザグ状に蛇行されて長く形成されているので、下降管部を通過しながら効果的に冷却され、下降管部の内部において確実に結露して水滴となって流れ落ちることができる。従って、蒸気が密閉式洗浄水タンクの外部のケーシング内部に流出し、ケーシング内部で結露されることをより効果的に抑制することができる。
このように構成された本発明においては、吸気管の接続部の横管路内において結露した水が、横管路の底面の傾斜に沿って密閉式洗浄水タンクに流れることができる。よって、吸気管において結露した水のうち下降管部からケーシング内部のプレートに滴下する水適量を減少させることができ、滴下した水滴が蒸発して蒸気がケーシング内部で結露されることをより効果的に抑制することができる。
まず、図1乃至図4により、本発明の一実施形態によるトイレ装置について説明する。
図1は本発明の一実施形態によるトイレ装置の斜視図であり、図2は本発明の一実施形態によるトイレ装置において、洗浄水ユニット内のケーシングプレート及び局部洗浄装置を省略し、吸気管を断面により示している状態を示す概略側面図であり、図3は本発明の一実施形態によるトイレ装置において、ケーシング、便座及び便蓋を省略した状態で、トイレ装置の前後方向の中央断面を示す断面図であり、図4は本発明の一実施形態によるトイレ装置において、ケーシング、密閉式洗浄水タンク装置の内側蓋体、便座及び便蓋を省略した状態で、トイレ装置を示す上面図である。
図4においては、密閉式洗浄水タンク装置24は、後述する内側蓋部分を取り外した状態で示されている。
便器本体2のボウル部4の上縁部には、内側にオーバーハングしたリム8が形成され、便器本体2のボウル部4の左側上方には、便器本体2の後方側の内部に形成される導水路9から供給される洗浄水を吐水する第1吐水口10とが形成され、この第1吐水口10から吐水された洗浄水は、旋回しながら下降してボウル部4を洗浄するようになっている。
また、ボウル部4の溜水面W0の上方位置には、便器本体2の後方側の内部に形成される導水路9から供給される洗浄水を吐水する第2吐水口14が形成され、この第2吐水口14から吐水される洗浄水が溜水部12の溜水を上下方向に旋回させる旋回流を生じさせるようになっている。
図5は本発明の一実施形態によるトイレ装置のケーシングプレート、ケーシングプレートの上面に設けられた密閉式洗浄水タンク装置及び局部洗浄装置、密閉式洗浄水タンク装置に取り付けられた吸気管を示す側面図であり、図6は本発明の一実施形態によるトイレ装置において、ケーシング、密閉式洗浄水タンク装置及び局部洗浄装置を省略した状態で、ケーシングプレートを示す上面図であり、図7は図5のVII-VII線に沿って見た断面図であり、図8は図5のVIII-VIII線に沿って見た断面図である。
なお、図7においては、洗浄水タンク内の満水水位をWL0で示し、オーバーフロー水位をWL1で示している。
洗浄ユニット16は、便器本体2の後方側の上面上に配置され且つ洗浄ユニット16の基部を形成しているケーシングプレート18と、ケーシングプレート18の上面に設けられ、人体の局部を洗浄する洗浄水を噴出するノズル部20を作動させる局部洗浄装置22と、ケーシングプレート18の上面に設けられ、ボウル部4へ供給する水を貯水し、且つ貯水した水の蒸気が外部に流出することを防ぐように密閉されている密閉式洗浄水タンク装置24と、ケーシングプレート18との間で、局部洗浄装置22及び密閉式洗浄水タンク装置24を内部に収納するケーシング26と、ケーシング26内部の空気を密閉式洗浄水タンク装置24内に吸気できる吸気管28と、を備えている。
このような洗浄ユニット16は、手洗い器の付いていないトイレ装置の他、手洗い器付きのトイレ装置、便器本体の形状が異なるトイレ装置にも共通して使用することができる。
ケーシングプレート18は、密閉式洗浄水タンク装置24と、局部洗浄装置22とを一緒にケーシングプレート18上に互いに近傍に並んで配置して、一つのケーシング26内部に一体のユニットとして一緒に収納できる。
ケーシングプレート18は、便器本体2の後方側の上面に固定されている固定部分30と、後方側の後部軸32を支点にして自身の前方側が上方に可動する可動部分34とを備えている。
ケーシングプレート18の固定部分30は、ほぼ水平になるように便器本体2の後方側の上面に取付けられている。この固定部分30の上面には、便器本体2に供給する洗浄水を貯水する密閉式洗浄水タンク装置24が設けられている。
ケーシングプレート18の可動部分34は、後部軸32が便器本体2に取付けられ且つ使用者に通常使用されている状態で便器前方側に向かって約1度の下り傾斜となるように配置されている。便器本体2の上面の洗浄等のため可動された状態においては、後部軸32を支点として前方側の前端部34eを20mm〜30mm程度上昇させることができるようになっている。ケーシングプレート18の可動部分34の上面には、後述する電気装備品を含む局部洗浄装置22が設けられている。
これらのコントローラ38及びヒーター42は、ケーシングプレート18上を流れる水による短絡事故防止のため、ケーシングプレート18の上面から隙間を空けて配置されているが、これらの部材の電子部品上で蒸気が結露すること或いはケーシング26等の他の部材上で蒸気が結露した水滴が付着することによる短絡事故を防ぐ必要がある。
図2乃至図8に示すように、密閉式洗浄水タンク装置24は、トイレ装置1を洗浄する洗浄水を貯水する洗浄水タンクである洗浄水タンク44と、この洗浄水タンク44の上方の開口を覆うような洗浄水タンク蓋46と、を備え、洗浄水タンク44の底部には、便器本体2の導水路9と連通する排水口48が形成され、洗浄水タンク44内の洗浄水が便器本体2の導水路9へと供給されるようになっている。
洗浄水タンク蓋46は、洗浄水タンク44の上方の縁から内側に延びる縁蓋部分50と、洗浄水タンク44の中心方向において台状に上方に隆起した上面を形成する内側蓋部分52とを有している。洗浄水タンク44に、縁蓋部分50と内側蓋部分52とが合わせて取付けられることにより、洗浄水タンク44内に貯水した水の蒸気が外部に流出することを防ぐように洗浄水タンク44の上方を密閉することができる。
排水口48はその排水口の開口断面積の大きさにより、この排水口から単位時間あたりに排水される洗浄水の量が決定されている。
使用者が壁等に取り付けられた操作スイッチ(図示せず)等を操作して、大洗浄又は小洗浄の所定の洗浄モードを実行させることにより、駆動装置70が駆動して、玉鎖72を介して、オーバーフロー管66及び排水弁68を引き上げると、排水口48が所定時間開放され、所定時間経過後に排水弁68が下降して排水口48を閉止するまで、洗浄水タンク44内の洗浄水が便器本体2の導水路9に一定量排出されるようになっている。
ケーシング26は、自身の天面26bの高さが比較的低くなるように抑制され、且つ便器の使用者から見えやすい天面26b、側面26c及び前側面26d等の部分に開口が形成されていないような外面を形成し、美観を有し且つ意匠性にも優れている、いわゆるローシルエット形状を形成している。
図9は本発明の一実施形態によるトイレ装置において、吸気管の変形例として、ジグザグに形成された流路を有する吸気管を断面の状態により示し、密閉式洗浄水タンク装置を概略で示す概略側面図である。
吸気管28は、密閉式洗浄水タンク装置24の外側且つケーシング26内部の内部空間S1(図2及び図7参照)と、密閉式洗浄水タンク装置24内部の内部空間S2(図7参照)とを連通するように形成されている。
従って、吸気管28は、ケーシング26内部の内部空間S1の空気を、矢印A1で示すように、吸気管28を通して密閉式洗浄水タンク装置24内の内部空間S2に吸気でき、さらに、密閉式洗浄水タンク装置24内部で生じた蒸気を、矢印A3で示すように、密閉式洗浄水タンク装置24の外部に向かって吸気管28を通しながら結露させることができる。この吸気管28は、吸気管28内部を通過する水蒸気を効果的に冷却することができるように吸気管28の全部又は一部が金属により形成されている。
ここで、図2及び図7等においては、内部空間S1から吸気管28を通って密閉式洗浄水タンク装置24内に吸気される空気の流れを矢印A1で示し、図2及び図7等においては、内部空間S2から吸気管28に流入される蒸気の流れを矢印A3で示している。
また、吸気管28の接続部28aは、横方向に延びる横管路28eを備え、この横管路28eの底面28fが密閉式洗浄水タンク装置24へ向かって下り傾斜している。よって、横管路28eに水が浸入した場合にも、水が底面28fの下り傾斜により密閉式洗浄水タンク装置24に流れるようになっている。
吸気管28の最小開口断面積、例えば接続部28aの最小開口断面積は、密閉式洗浄水タンク装置24の底面に形成された排水口48の開口断面積の1/20よりも大きく1/10よりも小さく形成されている。これにより、密閉式洗浄水タンク装置24の底面に形成された排水口48から水が排水される排水動作が行われるとき、この排水口48から排水される洗浄水の量に対し、吸気管28がケーシング26内部の空気を密閉式洗浄水タンク装置24内に吸気できる吸気性能を、十分に確保することができ、密閉式洗浄水タンク装置24からの水の排水性能を十分に維持することができる。
吸気管28の下降管28bは、下降管28bの中で蒸気を結露させるように、その内部において接続部28aから開口部28cまで直線状に下方に向かうように形成された流路を形成している。この下降管28b内部の流路は、下降管28b内部の表面積を増大させるような形状に形成されていてもよい。
吸気管28に流入する蒸気は、接続部28aから、下降管28b中を下方に向かって進みながら結露され、蒸気中の水分を水滴として下降管28b内に付着させる。従って、水分が概ね結露した後の空気が開口部28cから内部空間に排出され、且つ矢印W1で示すように、結露した水が開口部28cから下方に滴下される。
ここで、変形例として、本実施形態の吸気管28の下降管28bに代えて、図9に示すように、吸気管74の下降管74aが、その内部において、蒸気が下降管74a内部に接触可能な表面積を増やすように、その内部にジグザグ状に蛇行する流路が形成されていてもよい。下降管74a内にジグザグに蛇行した流路が形成されることにより内部の流路の長さがより長くなる。このように下降管74a内部の表面積を増大させることにより、蒸気の結露をより確実に行わせることができる。
ケーシングプレート18の可動部分34は、水(水滴及び水滴が集まって水流になった水を含む)を可動部分34の上面からボウル部4へ排水する排水口部34aと、可動部分34の上面に形成され、吸気管28の開口部28cの下方の領域34bから排水口部34aまで延び、吸気管28の開口部28cから滴下された水滴を排水口部34aに導くようになっている排水経路34cと、を備えている。
排水経路34cは、水を領域34bから排水口部34aまで誘導できるような平面を有している。ケーシングプレート18の可動部分34は、便器本体2の上面に配置された状態で、後方から前方に約1度程度下り傾斜するように配置されている。従って、排水経路34cが後方から前方に約1度程度下り傾斜し、水滴が重力を受けて前方側の排水口部34aに向かって自然に流れるようになっている。
ここで、図6において、排水経路34cにおいて、開口部28cの下方の領域34bから排水口部34aに向かう水の流れ(又は水滴の移動)を矢印F1で概略的に示している。
なお、本発明は、本実施形態の他に、ケーシングプレート18が可動しないケーシングプレートにより構成される場合にも適用可能である。
なお、以下、本発明の一実施形態によるトイレ装置により実行される大洗浄モードと小洗浄モードの2種類の洗浄モードのうち、大洗浄モード時の玉鎖による排水弁装置56の排水弁68の引き上げ量が小洗浄モード時よりも大きくなり、密閉式洗浄水タンク装置24の排水口48を開放している時間が長い点と、大洗浄モード時の死水水位(図示せず)が小洗浄モード時よりも低くなる点以外については、大洗浄モードと小洗浄モードの基本動作は共通しているため、大洗浄モードについてのみ説明する。
洗浄水タンク44内の水位が低下するとき、空気が、密閉式洗浄水タンク装置24の外側且つケーシング26の内側の内部空間S1から吸気管28内に流入され、吸気管28から密閉式洗浄水タンク装置24内に流入される。従って、上部がほぼ密閉されている密閉式洗浄水タンク装置24において、洗浄水タンク44内の洗浄水が減少する量に相当する空気の量が密閉式洗浄水タンク装置24内に良好に供給されるので、洗浄水タンク44内の洗浄水が所定量まで良好に排水でき、便器を十分に洗浄することができる。
ここで、図2及び図7等においては、内部空間S1から吸気管28を通って密閉式洗浄水タンク装置24内に吸気される空気の流れを矢印A1で示している。
洗浄水タンク44内の水位が低下し、フロート部62が下降すると、それにより給水バルブ60が開き、吐水口64から吐水が開始される。
洗浄水タンク44内の洗浄水の水位が満水水位になり、給水バルブ60が閉弁すると、密閉式洗浄水タンク装置24の一連の洗浄動作は完了し、待機状態に戻る。
図10は本発明の一実施形態によるトイレ装置において、ケーシングプレートの可動部分とともに局部洗浄装置及びケーシングが上昇している状態を示す概略側面図である。
このような通常の使用状態においては、ケーシング26と密閉式洗浄水タンク装置24との間の距離Dは比較的近い距離に形成されている。これは、いわゆるローシルエット形状のケーシング26といわゆるロータンク形状の密閉式洗浄水タンク装置24との間の距離Dが比較的近い距離に形成されることによる。従って、距離Dが比較的近い距離に形成されている場合、例えば、冬期などの比較的寒い時期にケーシング26の外側の大気が比較的低い温度となっている状態において、密閉式洗浄水タンク装置24から発生した蒸気が、ケーシング26の内側で冷やされて飽和状態となり、結露されやすくなる問題が生じるので、本発明の実施形態によるように蒸気がケーシング26の内部で結露されることを防ぐ必要が生じる。
なお、本発明は、いわゆるローシルエット形状のケーシング26といわゆるロータンク形状の密閉式洗浄水タンク装置24とを備えるトイレ装置において特に適用するが、このトイレ装置以外にも、例えば、手洗い器付きのいわゆるハイシルエット形状のケーシング26といわゆるロータンク形状の密閉式洗浄水タンク装置24とを備えるトイレ装置などにおいても適用することができる。
本実施形態においては、このように、密閉式洗浄水タンク装置24と、ケーシング26との相対的な位置関係がずれた状態のまま、上述のような密閉式洗浄水タンク装置24の一連の洗浄動作を行うことができる。
洗浄水タンク44内の水位が低下するとき、空気が、密閉式洗浄水タンク装置24の外側且つケーシング26の内側の内部空間S1から吸気管28内に流入され、吸気管28から密閉式洗浄水タンク装置24内に流入される。従って、上部がほぼ密閉されている密閉式洗浄水タンク装置24において、洗浄水タンク44内の洗浄水が減少する量に相当する空気の量が密閉式洗浄水タンク装置24内に良好に供給されるので、洗浄水タンク44内の洗浄水が所定量まで良好に排水でき、便器を十分に洗浄することができる。
ここで、図10においては、内部空間S1から吸気管28を通って密閉式洗浄水タンク装置24内に吸気される空気の流れを矢印A2で示している。
このように、密閉式洗浄水タンク装置と、ケーシングとの相対的な位置関係がずれた状態においても、空気を密閉式洗浄水タンク装置24内に良好に吸気できる。
2 便器本体
4 ボウル部
16 洗浄ユニット
18 ケーシングプレート
20 ノズル部
22 局部洗浄装置
24 密閉式洗浄水タンク装置
26 ケーシング
28 吸気管
28a 接続部
28b 下降管
28c 開口部
28d 上端
28e 横管路
28f 底面
34 可動部分
34a 排水口部
34c 排水経路
34b 領域
38 コントローラ
40 温水洗浄用タンク
42 ヒーター
44 洗浄水タンク
46 洗浄水タンク蓋
48 排水口
66 オーバーフロー管
A1 矢印
A2 矢印
A3 矢印
D 距離
F1 矢印
S1 内部空間
S2 内部空間
W0 溜水面
WL0 満水水位
WL1 オーバーフロー水位
Claims (8)
- 洗浄水によって洗浄し、汚物を排出するトイレ装置であって、
汚物を受けるボウル部を有する便器本体と、
上記便器本体の後方上面に設けられるプレートと、
上記プレートの上面に設けられ、洗浄水を噴出するノズル部を作動させる局部洗浄装置と、
上記プレートの上面に設けられ、上記ボウル部へ供給する水を貯水し、且つ貯水した水の蒸気が外部に流出することを防ぐように密閉されている密閉式洗浄水タンクと、
上記プレート上に設けられ、その内部に上記局部洗浄装置及び上記密閉式洗浄水タンクを収納するケーシングと、
上記ケーシング内に設けられ、このケーシングの内部の空気を上記密閉式洗浄水タンク内に吸気可能な吸気管と、を有し、
上記吸気管は、上記密閉式洗浄水タンク内のオーバーフロー水位より上方に接続される接続部と、上記接続部から下方に延びる下降管部と、上記ケーシングの内部の上記プレートの上方において、上記下降管部の下端が開口する開口部と、を備えていることを特徴とするトイレ装置。 - 上記プレートは、水滴を上記プレートの上面から上記ボウル部へ排水する排水口部と、上記プレートの上面に形成され、上記吸気管の上記開口部の下方の領域から上記排水口部まで延び、上記吸気管から滴下された水滴を上記排水口部に導くように形成されている排水経路と、を備えている請求項1記載のトイレ装置。
- 上記プレートの上記排水経路は、上記吸気管の上記開口部の下方の領域から上記排水口部に下り傾斜している請求項2記載のトイレ装置。
- 上記吸気管の最小開口断面積は、上記密閉式洗浄水タンクの底面に形成された排水口の開口断面積の1/20より大きく且つ1/10より小さい範囲内で形成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載のトイレ装置。
- 上記接続部は、その上端が、上記密閉式洗浄水タンクの上面より下方に接続される請求項1乃至4の何れか1項に記載のトイレ装置。
- 上記吸気管は、金属で形成されている請求項1乃至5の何れか1項に記載のトイレ装置。
- 上記吸気管の下降管部は、その内部にジグザグ状に蛇行する流路が形成されている請求項1乃至6の何れか1項に記載のトイレ装置。
- 上記吸気管の接続部は、横方向に延びる横管路を形成し、この横管路の底面は上記密閉式洗浄水タンクへ向かって下り傾斜している請求項1乃至7の何れか1項に記載のトイレ装置。
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