JP2015068054A - トイレ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】密閉式洗浄水タンク内への吸気を行うことができ、且つ蒸気が密閉式洗浄水タンクからケーシング内部に流出してケーシング内部で結露されることを防ぐことができ、結露した水によりケーシング内部に収納された局部洗浄装置がショートする故障を防ぐことができるトイレ装置を提供する。【解決手段】トイレ装置1は、便器本体2と、便器本体2の後方上面に設けられるプレートと、プレートの上面に設けられた局部洗浄装置と、プレートの上面に設けられた密閉式洗浄水タンク24と、局部洗浄装置及び密閉式洗浄水タンク24を内部に収納するケーシング26と、ケーシング26内部の空気を密閉式洗浄水タンク24内に吸気できる吸気管28と、を備え、吸気管28は、密閉式洗浄水タンク24内に接続される接続部と、接続部から下方に延びる下降管28bと、下降管28bの下端が開口される開口部28cと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、トイレ装置に係り、特に、洗浄水によって洗浄し、汚物を排出するトイレ装置に関する。
従来から、人体の局部を洗浄する浄水を噴出するノズル部を有する局部洗浄装置と、便器洗浄用タンクとが、同じケーシング内に収納されたトイレ装置が知られている。このようなトイレ装置においては、便器洗浄用タンクに貯水された水が蒸発してケーシング内で結露することで、局部洗浄装置がその結露した水によりショートする危険性があるため、便器洗浄用タンクは、密閉式のタンク構造に形成されている。
このように便器洗浄用タンクに密閉式のタンク構造を採用する場合、密閉式の便器洗浄用タンク内の水を便器に排水するとき、十分な量の空気を密閉式の便器洗浄用タンク内に吸気できないと、密閉式の便器洗浄用タンク内から排水される洗浄水の量が不十分となり、便器の洗浄不良が生じる可能性があるため、その排水される水と同じ体積の空気を密閉式の便器洗浄用タンク内に吸気する必要がある。
したがって、従来のトイレ装置では、ケーシングの上部側面に吸気開口部を設け、その吸気開口部とほぼ同様の位置に密閉式の便器洗浄用タンク吸気開口部を設け、これらを吸気管で密閉して接続することにより、ケーシングの外部から便器洗浄用タンク内に吸気を行っていた。
また、特許文献1に記載されているように、便器洗浄用タンクの上部に通気穴を設け、この通気穴を開閉する可動弁が通気穴を開放することにより、便器洗浄用タンクの外部から便器洗浄用タンク内に吸気を行うものも知られている。
特開2011−202413号明細書
しかしながら、従来のトイレ装置では、便器洗浄用タンクに貯水された水が蒸発する場合、吸気管内で蒸気が結露した水がケーシングの上部側面に形成された開口部から流出してしまうという問題があり、さらに、意匠性の観点からもケーシングの上部側面に形成された開口部を無くすことが望まれていた。
仮に、従来のトイレ装置において、ケーシングの上部側面に形成された開口部を無くし、密閉式の便器洗浄用タンク吸気開口部をケーシング内にて開放した状態とすると、同じケーシング内に局部洗浄装置と、便器洗浄用タンクとが収納されていることから、密閉式の便器洗浄用タンク内の蒸気が便器洗浄用タンク外へ流出しケーシング内部において結露することとなり、局部洗浄装置の電子部品がショートするという問題が生じる恐れがある。
特許文献1に記載の便器洗浄用タンク装置を従来の密閉式の便器洗浄用タンクに適用した場合であっても、可動弁は設けられているものの、一時的に通気穴がケーシング内部で開放状態となるため、便器洗浄用タンク内の蒸気がタンク外へ流出し、ケーシング内部で結露することに変わりなく、依然として局部洗浄装置の電子部品がショートするという問題が生じる恐れがある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点と課題を解決するためになされたものであり、従来必要であったケーシングの吸気開口部を無くすと共に、密閉式便器洗浄用タンク内への吸気を行うことができ、且つ蒸気が密閉式便器洗浄用タンクからケーシング内部に流出してケーシング内部で結露されることを防ぐことができ、結露した水によりケーシング内部に収納されている局部洗浄装置がショートする故障を防ぐことができるトイレ装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、洗浄水によって洗浄し、汚物を排出するトイレ装置であって、汚物を受けるボウル部を有する便器本体と、便器本体の後方上面に設けられるプレートと、プレートの上面に設けられ、洗浄水を噴出するノズル部を作動させる局部洗浄装置と、プレートの上面に設けられ、ボウル部へ供給する水を貯水し、且つ貯水した水の蒸気が外部に流出することを防ぐように密閉されている密閉式洗浄水タンクと、プレート上に設けられ、その内部に局部洗浄装置及び密閉式洗浄水タンクを収納するケーシングと、ケーシング内に設けられ、このケーシングの内部の空気を密閉式洗浄水タンク内に吸気可能な吸気管と、を有し、吸気管は、密閉式洗浄水タンク内のオーバーフロー水位より上方に接続される接続部と、接続部から下方に延びる下降管部と、ケーシングの内部のプレートの上方において、下降管部の下端が開口する開口部と、を備えていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、ケーシング内に設けられた吸気管により、ケーシングの内部の空気を密閉式洗浄水タンク内に吸気できるので、従来のようにケーシングに吸気用の吸気開口部を設けることなく、密閉式洗浄水タンク内への吸気を行うことができ、さらに意匠性も向上することができる。また、吸気管が接続部から開口部まで下方に延びる下降管部を備えていることにより、密閉式洗浄水タンク内の蒸気が吸気管を介してケーシング内部に流出しようとするときに、下降管部を通過しながら冷却され、結露して水滴となり、ケーシング内部のプレートの上方に流れ落ちる。従って、蒸気が密閉式洗浄水タンクの外部のケーシング内部に流出してケーシング内部で結露されることを防ぐことができる。よって、結露した水によりケーシング内部に収納されている局部洗浄装置がショートする故障を防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、プレートは、水滴をプレートの上面からボウル部へ排水する排水口部と、プレートの上面に形成され、吸気管の開口部の下方の領域から排水口部まで延び、吸気管から滴下された水滴を排水口部に導くように形成されている排水経路と、を備えている。
このように構成された本発明においては、吸気管の下降管部において結露した水が、プレートの上面に形成された排水経路に落ち、排水経路により吸気管の開口部の下方の領域から排水口部まで導かれ、排水口部からボウル部へ排水されるので、滴下した水滴が蒸発してケーシング内部で結露されることをより効果的に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、プレートの排水経路は、吸気管の開口部の下方の領域から排水口部に下り傾斜している。
このように構成された本発明においては、吸気管の下降管部から滴下された水が、吸気管の開口部の下方の領域から排水口部に下り傾斜しているプレートの排水経路により排水口部まで導かれ、排水口部からボウル部へ排水されるので、滴下した水滴が蒸発してケーシング内部で結露されることをより効果的に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、吸気管の最小開口断面積は、密閉式洗浄水タンクの底面に形成された排水口の開口断面積の1/20より大きく且つ1/10より小さい範囲内で形成されている。
このように構成された本発明においては、密閉式洗浄水タンクの底面に形成された排水口から水が排水される排水動作が行われるとき、この排水口から排水される洗浄水の量に対し、吸気管がケーシング内部の空気を、密閉式洗浄水タンク内に吸気できる吸気性能を十分に確保することができ、密閉式洗浄水タンクからの水の排水性能を十分に維持することができる。したがって、良好な便器洗浄動作を実現することができる。
本発明において、好ましくは、接続部は、その上端が、密閉式洗浄水タンクの上面より下方に接続される。
このように構成された本発明においては、密閉式洗浄水タンクの上面に結露した水がそのまま接続部の上端を伝って吸気管内部に流入することを抑制することができる。従って、密閉式洗浄水タンク内に結露した水が密閉式洗浄水タンク外に流出することを抑制することができ、プレートに滴下する水滴量を減少させることができ、滴下した水滴が蒸発してケーシング内部で結露されることをより効果的に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、吸気管は、金属で形成されている。
このように構成された本発明においては、密閉式洗浄水タンク内の蒸気が吸気管を介して外部に流出しようとするときに、金属で形成されている吸気管を通過するので、効果的に冷却され、吸気管の内部において確実に結露して水滴となって流れ落ちることができる。従って、蒸気が密閉式洗浄水タンクの外部のケーシング内部に流出し、ケーシング内部で結露されることをより効果的に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、吸気管の下降管部は、その内部にジグザグ状に蛇行する流路が形成されている。
このように構成された本発明においては、密閉式洗浄水タンク内の蒸気が吸気管を介して外部に流出しようとするときに、下降管部の内部の流路の距離がジグザグ状に蛇行されて長く形成されているので、下降管部を通過しながら効果的に冷却され、下降管部の内部において確実に結露して水滴となって流れ落ちることができる。従って、蒸気が密閉式洗浄水タンクの外部のケーシング内部に流出し、ケーシング内部で結露されることをより効果的に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、吸気管の接続部は、横方向に延びる横管路を形成し、この横管路の底面は密閉式洗浄水タンクへ向かって下り傾斜している。
このように構成された本発明においては、吸気管の接続部の横管路内において結露した水が、横管路の底面の傾斜に沿って密閉式洗浄水タンクに流れることができる。よって、吸気管において結露した水のうち下降管部からケーシング内部のプレートに滴下する水適量を減少させることができ、滴下した水滴が蒸発して蒸気がケーシング内部で結露されることをより効果的に抑制することができる。
本発明のトイレ装置によれば、密閉式洗浄水タンク内への吸気を行うことができ、且つ蒸気が密閉式洗浄水タンクからケーシング内部に流出してケーシング内部で結露されることを防ぐことができ、結露した水によりケーシング内部に収納されている局部洗浄装置がショートする故障を防ぐことができる。
本発明の一実施形態によるトイレ装置の斜視図である。 本発明の一実施形態によるトイレ装置において、洗浄水ユニット内のケーシングプレート及び局部洗浄装置を省略し、吸気管を断面により示している状態を示す概略側面図である。 本発明の一実施形態によるトイレ装置において、ケーシング、便座及び便蓋を省略した状態で、トイレ装置の前後方向の中央断面を示す断面図である。 本発明の一実施形態によるトイレ装置において、ケーシング、密閉式洗浄水タンク装置の内側蓋体、便座及び便蓋を省略した状態で、トイレ装置を示す上面図である。 本発明の一実施形態によるトイレ装置のケーシングプレート、ケーシングプレートの上面に設けられた密閉式洗浄水タンク装置及び局部洗浄装置、密閉式洗浄水タンク装置に取り付けられた吸気管を示す側面図である。 本発明の一実施形態によるトイレ装置において、ケーシング、密閉式洗浄水タンク装置及び局部洗浄装置を省略した状態で、ケーシングプレートを示す上面図である。 図5のVII-VII線に沿って見た断面図である。 図5のVIII-VIII線に沿って見た断面図である。 本発明の一実施形態によるトイレ装置において、吸気管の変形例として、ジグザグに形成された流路を有する吸気管を断面の状態により示し、密閉式洗浄水タンク装置を概略で示す概略側面図である。 本発明の一実施形態によるトイレ装置において、ケーシングプレートの可動部分とともに局部洗浄装置及びケーシングが上昇している状態を示す概略側面図である。
つぎに、添付図面により、本発明の一実施形態によるトイレ装置について説明する。
まず、図1乃至図4により、本発明の一実施形態によるトイレ装置について説明する。
図1は本発明の一実施形態によるトイレ装置の斜視図であり、図2は本発明の一実施形態によるトイレ装置において、洗浄水ユニット内のケーシングプレート及び局部洗浄装置を省略し、吸気管を断面により示している状態を示す概略側面図であり、図3は本発明の一実施形態によるトイレ装置において、ケーシング、便座及び便蓋を省略した状態で、トイレ装置の前後方向の中央断面を示す断面図であり、図4は本発明の一実施形態によるトイレ装置において、ケーシング、密閉式洗浄水タンク装置の内側蓋体、便座及び便蓋を省略した状態で、トイレ装置を示す上面図である。
図4においては、密閉式洗浄水タンク装置24は、後述する内側蓋部分を取り外した状態で示されている。
図1乃至図4に示すように、符号1は、洗浄水によって洗浄し、汚物を排出するトイレ装置であり、このトイレ装置1は、陶器製の便器本体2を備え、この便器本体2には、便器本体2の頂面に設けられる便蓋3と、便器本体2の上面に配置される便座(図示せず)と、ボウル部4と、このボウル部4の下部と連通する排水トラップ管路6がそれぞれ形成されている。なお、便器本体2は、陶器以外に、樹脂と陶器、又は樹脂のみで形成するようにしても良い。
便器本体2のボウル部4の上縁部には、内側にオーバーハングしたリム8が形成され、便器本体2のボウル部4の左側上方には、便器本体2の後方側の内部に形成される導水路9から供給される洗浄水を吐水する第1吐水口10とが形成され、この第1吐水口10から吐水された洗浄水は、旋回しながら下降してボウル部4を洗浄するようになっている。
ボウル部4の下方には、溜水面が鎖線W0で示された溜水部12が形成されている。この溜水部12の下方には、排水トラップ管路6の入口6aが開口し、この入口6aから後方の排水トラップ管路6は排水ソケット(図示せず)を介して床下の排出管(図示せず)に接続されている。
また、ボウル部4の溜水面W0の上方位置には、便器本体2の後方側の内部に形成される導水路9から供給される洗浄水を吐水する第2吐水口14が形成され、この第2吐水口14から吐水される洗浄水が溜水部12の溜水を上下方向に旋回させる旋回流を生じさせるようになっている。
つぎに、図2乃至図8により、洗浄ユニットの内部構造について説明する。
図5は本発明の一実施形態によるトイレ装置のケーシングプレート、ケーシングプレートの上面に設けられた密閉式洗浄水タンク装置及び局部洗浄装置、密閉式洗浄水タンク装置に取り付けられた吸気管を示す側面図であり、図6は本発明の一実施形態によるトイレ装置において、ケーシング、密閉式洗浄水タンク装置及び局部洗浄装置を省略した状態で、ケーシングプレートを示す上面図であり、図7は図5のVII-VII線に沿って見た断面図であり、図8は図5のVIII-VIII線に沿って見た断面図である。
なお、図7においては、洗浄水タンク内の満水水位をWL0で示し、オーバーフロー水位をWL1で示している。
便器本体2の後方側の上面には、局部洗浄装置及び洗浄水タンク装置一体型の洗浄ユニット16が設けられている。
洗浄ユニット16は、便器本体2の後方側の上面上に配置され且つ洗浄ユニット16の基部を形成しているケーシングプレート18と、ケーシングプレート18の上面に設けられ、人体の局部を洗浄する洗浄水を噴出するノズル部20を作動させる局部洗浄装置22と、ケーシングプレート18の上面に設けられ、ボウル部4へ供給する水を貯水し、且つ貯水した水の蒸気が外部に流出することを防ぐように密閉されている密閉式洗浄水タンク装置24と、ケーシングプレート18との間で、局部洗浄装置22及び密閉式洗浄水タンク装置24を内部に収納するケーシング26と、ケーシング26内部の空気を密閉式洗浄水タンク装置24内に吸気できる吸気管28と、を備えている。
このような洗浄ユニット16は、手洗い器の付いていないトイレ装置の他、手洗い器付きのトイレ装置、便器本体の形状が異なるトイレ装置にも共通して使用することができる。
ケーシングプレート18は、四角形状に形成され、便器本体2の左右方向において、ケーシングプレート18の左右方向の辺の長さが便器本体2の左右方向の幅にほぼ合うように形成され、便器本体2の前後方向において、ケーシングプレート18の前後方向の辺が便器本体2のほぼ後端からボウル部4の後端より前方側まで延びるように形成されている。
ケーシングプレート18は、密閉式洗浄水タンク装置24と、局部洗浄装置22とを一緒にケーシングプレート18上に互いに近傍に並んで配置して、一つのケーシング26内部に一体のユニットとして一緒に収納できる。
ケーシングプレート18は、便器本体2の後方側の上面に固定されている固定部分30と、後方側の後部軸32を支点にして自身の前方側が上方に可動する可動部分34とを備えている。
ケーシングプレート18の固定部分30は、ほぼ水平になるように便器本体2の後方側の上面に取付けられている。この固定部分30の上面には、便器本体2に供給する洗浄水を貯水する密閉式洗浄水タンク装置24が設けられている。
ケーシングプレート18の可動部分34は、使用者が操作部(図示せず)を操作することにより、可動部分34に取付けられているケーシング26とともに、後部軸32を支点として可動部分34の前方側を上下に昇降させることができるようになっている。
ケーシングプレート18の可動部分34は、後部軸32が便器本体2に取付けられ且つ使用者に通常使用されている状態で便器前方側に向かって約1度の下り傾斜となるように配置されている。便器本体2の上面の洗浄等のため可動された状態においては、後部軸32を支点として前方側の前端部34eを20mm〜30mm程度上昇させることができるようになっている。ケーシングプレート18の可動部分34の上面には、後述する電気装備品を含む局部洗浄装置22が設けられている。
局部洗浄装置22は、人体の局部に洗浄水を噴出するノズル部20と、電気装備品であり且つノズル部20の作動を制御するコントローラ38と、電気装備品であり且つ適温に温められた温水をノズル部20に供給する温水洗浄用タンク40を温めるヒーター42とを有する。
これらのコントローラ38及びヒーター42は、ケーシングプレート18上を流れる水による短絡事故防止のため、ケーシングプレート18の上面から隙間を空けて配置されているが、これらの部材の電子部品上で蒸気が結露すること或いはケーシング26等の他の部材上で蒸気が結露した水滴が付着することによる短絡事故を防ぐ必要がある。
密閉式洗浄水タンク装置24は、自身の高さが比較的低く形成されているいわゆるローシルエットタンクであり、ボウル部4へ供給する水を貯水し、且つ貯水した水の蒸気が外部に流出することを防ぐように密閉されている。
図2乃至図8に示すように、密閉式洗浄水タンク装置24は、トイレ装置1を洗浄する洗浄水を貯水する洗浄水タンクである洗浄水タンク44と、この洗浄水タンク44の上方の開口を覆うような洗浄水タンク蓋46と、を備え、洗浄水タンク44の底部には、便器本体2の導水路9と連通する排水口48が形成され、洗浄水タンク44内の洗浄水が便器本体2の導水路9へと供給されるようになっている。
洗浄水タンク蓋46は、洗浄水タンク44の上方の縁から内側に延びる縁蓋部分50と、洗浄水タンク44の中心方向において台状に上方に隆起した上面を形成する内側蓋部分52とを有している。洗浄水タンク44に、縁蓋部分50と内側蓋部分52とが合わせて取付けられることにより、洗浄水タンク44内に貯水した水の蒸気が外部に流出することを防ぐように洗浄水タンク44の上方を密閉することができる。
排水口48はその排水口の開口断面積の大きさにより、この排水口から単位時間あたりに排水される洗浄水の量が決定されている。
図3、図4及び図7等に示すように、密閉式洗浄水タンク装置24の洗浄水タンク44内には、水道等の給水源からこの洗浄水タンク44内に洗浄水を給水する洗浄水給水装置54と、洗浄水タンク44に貯えられた洗浄水について排水口48を開放して便器本体2の導水路9に流出させる排水弁装置56とが設けられている。
洗浄水給水装置54は、従来の洗浄水給水装置の構成と同様であるため、具体的な説明は省略するが、外部の給水源に接続され洗浄水タンク44の外側において上方に延びる給水管58と、この給水管58の上端部に取り付けられ、給水管58から給水される洗浄水の洗浄水タンク44内への吐水と止水を切り替える給水バルブ60と、洗浄水タンク44内の水位の変動に応じて上下動して給水バルブ60による吐水と止水を切り替えるフロート部62と、給水バルブ60の下流側において開口して、給水バルブ60からの洗浄水を洗浄水タンク44内に吐水する吐水口64と、を備えている。
洗浄水給水装置54においては、後述する排水弁装置56により、洗浄水タンク44内の洗浄水が便器本体2に排水されると、洗浄水の水位が低下してフロート部62が下降し、それにより給水バルブ60が開き、吐水口64から吐水が開始され、洗浄水タンク44内への吐水が開始される。次に、吐水が継続されて水位が上昇すると、フロート部62も上昇し、それにより給水バルブ60が閉じ、吐水口64が止水される。これにより、洗浄水タンク44内の洗浄水の水位を所定の満水時の水位に維持するようになっている。
排水弁装置56の構成については、従来の排水弁装置の構成と同様であるため、具体的な説明は省略するが、この排水弁装置56は、上下方向に延びるオーバーフロー管66と、オーバーフロー管66の下端部に固着された排水弁68と、を備え、このオーバーフロー管66内の下方部分は、排水口48と連通しており、洗浄水タンク44内の水位が万一満水水位WL0よりも上昇してオーバーフロー管66の上端開口部66aに達したとき(このときの水位をオーバーフロー水位WL1とする)に、このオーバーフロー管66の上端開口部66aから流入した洗浄水は、排水口48から便器本体2の導水路9へ排出されるようになっている。
使用者が壁等に取り付けられた操作スイッチ(図示せず)等を操作して、大洗浄又は小洗浄の所定の洗浄モードを実行させることにより、駆動装置70が駆動して、玉鎖72を介して、オーバーフロー管66及び排水弁68を引き上げると、排水口48が所定時間開放され、所定時間経過後に排水弁68が下降して排水口48を閉止するまで、洗浄水タンク44内の洗浄水が便器本体2の導水路9に一定量排出されるようになっている。
ケーシング26は、ケーシングプレート18に配置された密閉式洗浄水タンク装置24及び局部洗浄装置22等の部材を上方から覆うようなカバーとして形成され、且つ自身の下端部26a(図1及び図2参照)の外周がケーシングプレート18の可動部分34の外周と合致するようにケーシングプレート18に取付けられている。
ケーシング26は、自身の天面26bの高さが比較的低くなるように抑制され、且つ便器の使用者から見えやすい天面26b、側面26c及び前側面26d等の部分に開口が形成されていないような外面を形成し、美観を有し且つ意匠性にも優れている、いわゆるローシルエット形状を形成している。
つぎに、図4乃至図9を参照して、本発明の一実施形態による吸気管28の詳細について説明する。
図9は本発明の一実施形態によるトイレ装置において、吸気管の変形例として、ジグザグに形成された流路を有する吸気管を断面の状態により示し、密閉式洗浄水タンク装置を概略で示す概略側面図である。
吸気管28は、密閉式洗浄水タンク装置24の外側且つケーシング26内部の内部空間S1(図2及び図7参照)と、密閉式洗浄水タンク装置24内部の内部空間S2(図7参照)とを連通するように形成されている。
従って、吸気管28は、ケーシング26内部の内部空間S1の空気を、矢印A1で示すように、吸気管28を通して密閉式洗浄水タンク装置24内の内部空間S2に吸気でき、さらに、密閉式洗浄水タンク装置24内部で生じた蒸気を、矢印A3で示すように、密閉式洗浄水タンク装置24の外部に向かって吸気管28を通しながら結露させることができる。この吸気管28は、吸気管28内部を通過する水蒸気を効果的に冷却することができるように吸気管28の全部又は一部が金属により形成されている。
ここで、図2及び図7等においては、内部空間S1から吸気管28を通って密閉式洗浄水タンク装置24内に吸気される空気の流れを矢印A1で示し、図2及び図7等においては、内部空間S2から吸気管28に流入される蒸気の流れを矢印A3で示している。
吸気管28は、密閉式洗浄水タンク装置24内のオーバーフロー水位WL1より上方に接続される接続部28aと、接続部28aから下方に延びる下降管28bと、ケーシング26内部のケーシングプレート18の上方において、下降管28bの下端が開口される開口部28cと、を備える。
接続部28aは、その上端28dが、密閉式洗浄水タンク装置24の上面を形成する内側蓋部分52より下方において、内側蓋部分52から1段下がった位置に配置されるように接続される。ここで、接続部28aの上端28dは内側蓋部分52と面一に形成されていないので、内側蓋部分52に結露して付着した結露水が内側蓋部分52から接続部28aに伝わりながら、吸気管28内に流入することを抑制することができる。
また、吸気管28の接続部28aは、横方向に延びる横管路28eを備え、この横管路28eの底面28fが密閉式洗浄水タンク装置24へ向かって下り傾斜している。よって、横管路28eに水が浸入した場合にも、水が底面28fの下り傾斜により密閉式洗浄水タンク装置24に流れるようになっている。
吸気管28の最小開口断面積、例えば接続部28aの最小開口断面積は、密閉式洗浄水タンク装置24の底面に形成された排水口48の開口断面積の1/20よりも大きく1/10よりも小さく形成されている。これにより、密閉式洗浄水タンク装置24の底面に形成された排水口48から水が排水される排水動作が行われるとき、この排水口48から排水される洗浄水の量に対し、吸気管28がケーシング26内部の空気を密閉式洗浄水タンク装置24内に吸気できる吸気性能を、十分に確保することができ、密閉式洗浄水タンク装置24からの水の排水性能を十分に維持することができる。
吸気管28の下降管28bは、扁平な四角形断面を有する筒形状に形成され、自身の上部において横方向から接続部28aが接続され、自身の下部が自身の上部の鉛直方向下方よりも前方側に位置し、下降管28bが前方側に向かって傾斜するように配置されている。
吸気管28の下降管28bは、下降管28bの中で蒸気を結露させるように、その内部において接続部28aから開口部28cまで直線状に下方に向かうように形成された流路を形成している。この下降管28b内部の流路は、下降管28b内部の表面積を増大させるような形状に形成されていてもよい。
吸気管28に流入する蒸気は、接続部28aから、下降管28b中を下方に向かって進みながら結露され、蒸気中の水分を水滴として下降管28b内に付着させる。従って、水分が概ね結露した後の空気が開口部28cから内部空間に排出され、且つ矢印W1で示すように、結露した水が開口部28cから下方に滴下される。
ここで、変形例として、本実施形態の吸気管28の下降管28bに代えて、図9に示すように、吸気管74の下降管74aが、その内部において、蒸気が下降管74a内部に接触可能な表面積を増やすように、その内部にジグザグ状に蛇行する流路が形成されていてもよい。下降管74a内にジグザグに蛇行した流路が形成されることにより内部の流路の長さがより長くなる。このように下降管74a内部の表面積を増大させることにより、蒸気の結露をより確実に行わせることができる。
吸気管28の開口部28cは、下降管28bの下端の開口を形成し、ケーシング26とは結合せず、密閉式洗浄水タンク装置24の外側且つケーシング26内部の内部空間S1空中に配置され、開口部28cから流下する水が後述する排水経路34cに落下するように、後述する排水経路34cのほぼ真上に配置されている。
つぎに、図4乃至図8を参照して、本発明の一実施形態によるケーシングプレート18の詳細について説明する。
ケーシングプレート18の可動部分34は、水(水滴及び水滴が集まって水流になった水を含む)を可動部分34の上面からボウル部4へ排水する排水口部34aと、可動部分34の上面に形成され、吸気管28の開口部28cの下方の領域34bから排水口部34aまで延び、吸気管28の開口部28cから滴下された水滴を排水口部34aに導くようになっている排水経路34cと、を備えている。
排水口部34aは、ボウル部4の後部の上方に配置され、排水口部34aから流出する水がボウル部4内に落ちるようになっている。また、排水口部34a及びノズル部20等の隙間から、外部の大気がケーシング26内部に流入できるようになっている。
排水経路34cは、水を領域34bから排水口部34aまで誘導できるような平面を有している。ケーシングプレート18の可動部分34は、便器本体2の上面に配置された状態で、後方から前方に約1度程度下り傾斜するように配置されている。従って、排水経路34cが後方から前方に約1度程度下り傾斜し、水滴が重力を受けて前方側の排水口部34aに向かって自然に流れるようになっている。
ここで、図6において、排水経路34cにおいて、開口部28cの下方の領域34bから排水口部34aに向かう水の流れ(又は水滴の移動)を矢印F1で概略的に示している。
なお、本発明は、本実施形態の他に、ケーシングプレート18が可動しないケーシングプレートにより構成される場合にも適用可能である。
つぎに、図3、図4及び図7を参照して、本発明の一実施形態によるトイレ装置の洗浄動作(作用)を説明する。
なお、以下、本発明の一実施形態によるトイレ装置により実行される大洗浄モードと小洗浄モードの2種類の洗浄モードのうち、大洗浄モード時の玉鎖による排水弁装置56の排水弁68の引き上げ量が小洗浄モード時よりも大きくなり、密閉式洗浄水タンク装置24の排水口48を開放している時間が長い点と、大洗浄モード時の死水水位(図示せず)が小洗浄モード時よりも低くなる点以外については、大洗浄モードと小洗浄モードの基本動作は共通しているため、大洗浄モードについてのみ説明する。
図7に示すように、排水弁装置56の排水開始前(洗浄を開始する前)の待機状態では、排水弁装置56の排水弁68が排水口48を閉止しており、密閉式洗浄水タンク装置24内の初期水位が満水水位WL0となっている。フロート部62は上昇した状態であり、洗浄水給水装置54の給水バルブ60は閉止された状態となっている。
つぎに、使用者が操作部(図示せず)を操作すると、洗浄動作が開始され、排水弁装置56が密閉式洗浄水タンク装置24の排水口48を開放し、密閉式洗浄水タンク装置24の排水弁装置56によるトイレ装置1の便器本体2への大洗浄モードの排水が開始され、洗浄水タンク44内の水位が低下し始める。
洗浄水タンク44内の水位が低下するとき、空気が、密閉式洗浄水タンク装置24の外側且つケーシング26の内側の内部空間S1から吸気管28内に流入され、吸気管28から密閉式洗浄水タンク装置24内に流入される。従って、上部がほぼ密閉されている密閉式洗浄水タンク装置24において、洗浄水タンク44内の洗浄水が減少する量に相当する空気の量が密閉式洗浄水タンク装置24内に良好に供給されるので、洗浄水タンク44内の洗浄水が所定量まで良好に排水でき、便器を十分に洗浄することができる。
ここで、図2及び図7等においては、内部空間S1から吸気管28を通って密閉式洗浄水タンク装置24内に吸気される空気の流れを矢印A1で示している。
洗浄水タンク44内の水位が低下し、フロート部62が下降すると、それにより給水バルブ60が開き、吐水口64から吐水が開始される。
つぎに、洗浄水タンク44内の水位が死水水位(図示せず)まで低下すると、排水弁装置56が洗浄水タンク44の排水口48を閉止する。排水弁装置56によるトイレ装置1の便器本体2への大洗浄モードの排水は完了される。この間、フロート部62は下降した状態であり、給水バルブ60が開放されて洗浄水給水装置54による洗浄水タンク44への給水が継続して行われているため、洗浄水タンク44内の水位が死水水位(図示せず)から上昇する。
さらに、洗浄水給水装置54からの給水が継続されて水位が上昇すると、フロート部62も上昇し、それにより給水バルブ60が閉弁し、吐水口64が止水される。これにより、洗浄水タンク44内の洗浄水の水位は、所定の満水水位WL0に維持される。
洗浄水タンク44内の洗浄水の水位が満水水位になり、給水バルブ60が閉弁すると、密閉式洗浄水タンク装置24の一連の洗浄動作は完了し、待機状態に戻る。
つぎに、図2、図3及び図10を参照して、本発明の一実施形態によるトイレ装置1のケーシングプレート18の可動部分34の動作(作用)を説明する。
図10は本発明の一実施形態によるトイレ装置において、ケーシングプレートの可動部分とともに局部洗浄装置及びケーシングが上昇している状態を示す概略側面図である。
図2及び図3に示すように、通常の使用状態においては、ケーシングプレート18は、自身の可動部分34が便器前方側に向かって水平から約1度傾斜するように設けられ、ケーシング26が密閉式洗浄水タンク装置24を覆うように可動部分34に取付けられている。これに対し、ケーシングプレート18の固定部分30は、ほぼ水平になるように便器本体2の後方側の上面に取付けられ、密閉式洗浄水タンク装置24が固定部分上に固定されている。
このような通常の使用状態においては、ケーシング26と密閉式洗浄水タンク装置24との間の距離Dは比較的近い距離に形成されている。これは、いわゆるローシルエット形状のケーシング26といわゆるロータンク形状の密閉式洗浄水タンク装置24との間の距離Dが比較的近い距離に形成されることによる。従って、距離Dが比較的近い距離に形成されている場合、例えば、冬期などの比較的寒い時期にケーシング26の外側の大気が比較的低い温度となっている状態において、密閉式洗浄水タンク装置24から発生した蒸気が、ケーシング26の内側で冷やされて飽和状態となり、結露されやすくなる問題が生じるので、本発明の実施形態によるように蒸気がケーシング26の内部で結露されることを防ぐ必要が生じる。
なお、本発明は、いわゆるローシルエット形状のケーシング26といわゆるロータンク形状の密閉式洗浄水タンク装置24とを備えるトイレ装置において特に適用するが、このトイレ装置以外にも、例えば、手洗い器付きのいわゆるハイシルエット形状のケーシング26といわゆるロータンク形状の密閉式洗浄水タンク装置24とを備えるトイレ装置などにおいても適用することができる。
これに対し、図10に示すように、清掃時の使用状態においては、ケーシングプレート18が、自身の可動部分34の前端部34eが水平から上方に上昇するように移動された状態となる。この状態において、使用者は、便器本体2の上面を、通常ケーシングプレート18の下に隠れている便器本体2の後方領域まで清掃することができ、トイレ装置の清掃性を向上させることができる。この状態において、可動部分34に取付けられているケーシング26が、可動部分34とともに上昇されるので、固定部分30に固定されている密閉式洗浄水タンク装置24と、ケーシング26との相対的な位置関係がずれることになる。
本実施形態においては、このように、密閉式洗浄水タンク装置24と、ケーシング26との相対的な位置関係がずれた状態のまま、上述のような密閉式洗浄水タンク装置24の一連の洗浄動作を行うことができる。
より具体的には、清掃時の使用状態において、使用者が操作部(図示せず)を操作すると、洗浄動作が開始され、排水弁装置56が密閉式洗浄水タンク装置24の排水口48を開放し、密閉式洗浄水タンク装置24の排水弁装置56によるトイレ装置1の便器本体2への大洗浄モードの排水が開始され、洗浄水タンク44内の水位が低下し始める。
洗浄水タンク44内の水位が低下するとき、空気が、密閉式洗浄水タンク装置24の外側且つケーシング26の内側の内部空間S1から吸気管28内に流入され、吸気管28から密閉式洗浄水タンク装置24内に流入される。従って、上部がほぼ密閉されている密閉式洗浄水タンク装置24において、洗浄水タンク44内の洗浄水が減少する量に相当する空気の量が密閉式洗浄水タンク装置24内に良好に供給されるので、洗浄水タンク44内の洗浄水が所定量まで良好に排水でき、便器を十分に洗浄することができる。
ここで、図10においては、内部空間S1から吸気管28を通って密閉式洗浄水タンク装置24内に吸気される空気の流れを矢印A2で示している。
このように、密閉式洗浄水タンク装置と、ケーシングとの相対的な位置関係がずれた状態においても、空気を密閉式洗浄水タンク装置24内に良好に吸気できる。
本発明とは異なり、仮に、従来のトイレ装置のように、密閉式洗浄水タンク装置の開口及びケーシングの開口をほぼ直線的に並ぶように配置して、密閉式洗浄水タンク装置内部から密閉式洗浄水タンク装置外部を通りケーシングの外側まで直線的な吸気管路を形成して密閉式洗浄水タンク装置内部への吸気を行おうとする場合には、ケーシングが密閉式洗浄水タンク装置に対して相対的に異なる位置に移動できる構成を採用すると、密閉式洗浄水タンク装置の開口とケーシングの開口との位置がずれることになり、密閉式洗浄水タンク装置内部への十分な吸気ができなくなり、密閉式洗浄水タンクからの水の排水性能を十分に維持することができず、不十分な便器洗浄動作となる問題点を生じる。本発明によるトイレ装置1によれば、このような問題点を解決することができる。
上述した本発明の一実施形態によるトイレ装置1によれば、ケーシング26内に設けられた吸気管28により、ケーシング26の内部空間S1の空気を密閉式洗浄水タンク装置24内に吸気できるので、従来のようにケーシングに吸気用の吸気開口部を設けることなく、密閉式洗浄水タンク装置24内への吸気を行うことができ、さらに意匠性も向上することができる。また、吸気管28が接続部28aから開口部28cまで下方に延びる下降管28bを備えていることにより、密閉式洗浄水タンク装置24内の蒸気が、矢印A3に示すように、吸気管28を介してケーシング26内部に流出しようとするときに、下降管28bを通過しながら冷却され、結露して水滴となり、矢印W1に示すように、ケーシング26内部のケーシングプレート18の上面に流れ落ちる。したがって、蒸気が密閉式洗浄水タンク装置24の外部のケーシング26内部に流出してケーシング26の内部(例えば内部空間S1)で結露されることを防ぐことができる。よって、結露した水によりケーシング26の内部空間S1に収納されている局部洗浄装置22がショートする故障を防ぐことができる。
また、本実施形態によるトイレ装置1によれば、吸気管28の下降管28bにおいて結露した水が、ケーシングプレート18の上面に形成された排水経路34cに落ち、排水経路34cにより吸気管28の開口部28cの下方の領域34bから排水口部34aまで導かれ、排水口部34aからボウル部4へ排水されるので、滴下した水滴が蒸発してケーシング26の内部で結露されることをより効果的に抑制することができる。さらに、一旦結露した水がケーシングプレート18の上面からボウル部4に排水されず、ケーシングプレート18の上面から再度蒸気を発生させてケーシング26の内部で結露されることもより効果的に抑制することができる。
さらに、本実施形態によるトイレ装置1によれば、吸気管28の下降管28bから滴下された水が、吸気管28の開口部28cの下方の領域34bから排水口部34aに下り傾斜しているケーシングプレート18の排水経路34cにより排水口部34aまで導かれ、排水口部34aからボウル部4へ排水されるので、滴下した水滴が蒸発してケーシング26内部で結露されることをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態によるトイレ装置1によれば、密閉式洗浄水タンク装置24の底面に形成された排水口48から水が排水される排水動作が行われるとき、この排水口48から排水される洗浄水の量に対し、吸気管28がケーシング26内部の空気を、密閉式洗浄水タンク装置24内に吸気できる吸気性能を十分に確保することができ、密閉式洗浄水タンク装置24からの水の排水性能を十分に維持することができる。したがって、良好な便器洗浄動作を実現することができる。
また、本実施形態によるトイレ装置1によれば、密閉式洗浄水タンク装置24の上面に結露した水がそのまま接続部28aの上端を伝って吸気管28内部に流入することを抑制することができる。従って、密閉式洗浄水タンク装置24内に結露した水が密閉式洗浄水タンク装置24外に流出することを抑制することができ、ケーシングプレート18に滴下する水滴量を減少させることができ、滴下した水滴が蒸発してケーシング26内部で結露されることをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態によるトイレ装置1によれば、密閉式洗浄水タンク装置24内の蒸気が吸気管28を介して外部に流出しようとするときに、金属で形成されている吸気管28を通過するので、効果的に冷却され、吸気管28の内部において確実に結露して水滴となって流れ落ちることができる。従って、蒸気が密閉式洗浄水タンク装置24の外部のケーシング26内部に流出し、ケーシング26内部で結露されることをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態によるトイレ装置1によれば、密閉式洗浄水タンク装置24内の蒸気が吸気管28を介して外部に流出しようとするときに、下降管28bの内部の流路の距離がジグザグ状に蛇行して長く形成されているので、下降管28bを通過しながら効果的に冷却され、下降管28bの内部において確実に結露して水滴となって流れ落ちることができる。従って、蒸気が密閉式洗浄水タンク装置24の外部のケーシング26内部に流出し、ケーシング26内部で結露されることをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態によるトイレ装置1によれば、吸気管28の接続部28aの横管路28e内において結露した水が、横管路28eの底面28fの傾斜に沿って密閉式洗浄水タンク装置24に流れることができる。よって、吸気管28において結露した水のうち下降管28bからケーシング26内部のケーシングプレート18に滴下する水適量を減少させることができ、滴下した水滴が蒸発して蒸気がケーシング26内部で結露されることをより効果的に抑制することができる。
1 トイレ装置
2 便器本体
4 ボウル部
16 洗浄ユニット
18 ケーシングプレート
20 ノズル部
22 局部洗浄装置
24 密閉式洗浄水タンク装置
26 ケーシング
28 吸気管
28a 接続部
28b 下降管
28c 開口部
28d 上端
28e 横管路
28f 底面
34 可動部分
34a 排水口部
34c 排水経路
34b 領域
38 コントローラ
40 温水洗浄用タンク
42 ヒーター
44 洗浄水タンク
46 洗浄水タンク蓋
48 排水口
66 オーバーフロー管
A1 矢印
A2 矢印
A3 矢印
D 距離
F1 矢印
S1 内部空間
S2 内部空間
W0 溜水面
WL0 満水水位
WL1 オーバーフロー水位

Claims (8)

  1. 洗浄水によって洗浄し、汚物を排出するトイレ装置であって、
    汚物を受けるボウル部を有する便器本体と、
    上記便器本体の後方上面に設けられるプレートと、
    上記プレートの上面に設けられ、洗浄水を噴出するノズル部を作動させる局部洗浄装置と、
    上記プレートの上面に設けられ、上記ボウル部へ供給する水を貯水し、且つ貯水した水の蒸気が外部に流出することを防ぐように密閉されている密閉式洗浄水タンクと、
    上記プレート上に設けられ、その内部に上記局部洗浄装置及び上記密閉式洗浄水タンクを収納するケーシングと、
    上記ケーシング内に設けられ、このケーシングの内部の空気を上記密閉式洗浄水タンク内に吸気可能な吸気管と、を有し、
    上記吸気管は、上記密閉式洗浄水タンク内のオーバーフロー水位より上方に接続される接続部と、上記接続部から下方に延びる下降管部と、上記ケーシングの内部の上記プレートの上方において、上記下降管部の下端が開口する開口部と、を備えていることを特徴とするトイレ装置。
  2. 上記プレートは、水滴を上記プレートの上面から上記ボウル部へ排水する排水口部と、上記プレートの上面に形成され、上記吸気管の上記開口部の下方の領域から上記排水口部まで延び、上記吸気管から滴下された水滴を上記排水口部に導くように形成されている排水経路と、を備えている請求項1記載のトイレ装置。
  3. 上記プレートの上記排水経路は、上記吸気管の上記開口部の下方の領域から上記排水口部に下り傾斜している請求項2記載のトイレ装置。
  4. 上記吸気管の最小開口断面積は、上記密閉式洗浄水タンクの底面に形成された排水口の開口断面積の1/20より大きく且つ1/10より小さい範囲内で形成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載のトイレ装置。
  5. 上記接続部は、その上端が、上記密閉式洗浄水タンクの上面より下方に接続される請求項1乃至4の何れか1項に記載のトイレ装置。
  6. 上記吸気管は、金属で形成されている請求項1乃至5の何れか1項に記載のトイレ装置。
  7. 上記吸気管の下降管部は、その内部にジグザグ状に蛇行する流路が形成されている請求項1乃至6の何れか1項に記載のトイレ装置。
  8. 上記吸気管の接続部は、横方向に延びる横管路を形成し、この横管路の底面は上記密閉式洗浄水タンクへ向かって下り傾斜している請求項1乃至7の何れか1項に記載のトイレ装置。
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