JP6057458B2 - 便器洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は便器洗浄装置に関する。
特許文献1は従来の便器洗浄装置を開示している。この便器洗浄装置は、水洗式大便器の便器本体に供給する洗浄水を貯水するタンクと、このタンクと便器本体とを連通した給水路と、この給水路を介してタンク内に貯水した洗浄水を便器本体に送水するポンプとを備えている。給水路はタンク内を鉛直方向に延びた管部材によって上流部を形成している。この給水路は上流端をタンクの底面の最下端部の上方近傍に配置している。そして、この給水路は上流端の流入口が下方を向いて開口している。ポンプは給水路の途中に設けられている。
この便器洗浄装置は、便器洗浄を実行すると、ポンプが駆動し、給水路を介してタンク内に貯水した洗浄水を便器本体に送水する。このため、この便器洗浄装置は、水道圧の影響を受けることがなく、安定した流量(流量とは、単位時間当たりに流れる水量をいう。以下、同じ。)の洗浄水を便器本体に送水することができる。よって、この便器洗浄装置は安定した洗浄力を得ることができる。
特開2009−84786号公報
しかし、特許文献1の便器洗浄装置は、ポンプを駆動してタンク内の洗浄水が給水路内に流入し、タンク内の水位が給水路の流入口の上方近傍に近づくと、管部材の外周壁に沿って水面が凹むように下降する。このため、この便器洗浄装置はタンク内の水位が給水路の流入口より高い位置であっても流入口に空気が流入してしまう。よって、この便器洗浄装置は、ポンプを駆動した際、流入口に空気が流入することがない高い水位でポンプの駆動を停止し、ポンプの空運転を防止しなければならない。このように、この便器洗浄装置は、タンクの底面からかなり高い位置が最低水位になり、便器洗浄に使用することができない洗浄水がタンク内に多く残留してしまう。このため、この便器洗浄装置は、便器洗浄に必要な水量よりもかなり多くの水量を貯水することができるタンクが必要になり、小型化が困難である。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、便器洗浄を実行した際にタンク内に残留する洗浄水を少なくし、小型化を図ることができる便器洗浄装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の便器洗浄装置は、水洗式大便器の便器本体に供給する洗浄水を貯水するタンクと、
このタンクと前記便器本体とを連通した給水路と、
この給水路を通じて前記タンク内に貯水した洗浄水を前記便器本体に送水するポンプと
を備えている便器洗浄装置であって、
前記タンクは、底面で上下方向に開口し、前記給水路の上流端部を連結した流出口と、
前記流出口の上方に配置し、この流出口へ向かって流れる洗浄水が水平成分を有する流れ方向になるように前記タンク内の洗浄水の流れを規制する規制部材と、
を有しており、
前記規制部材は、外周部の下方に水平成分を有して流れる洗浄水が流れ込む開口部を形成しており、上下方向に貫通し、前記開口部より開口面積が小さい貫通孔を具備していることを特徴とする。
この便器洗浄装置は、タンクの流出口がタンクの底面で上下方向に開口しているため、ポンプを駆動した際、タンク内の水位が底面の近傍に低下するまで、流出口に空気が流入しない。このため、この便器洗浄装置は、ポンプを駆動した際、タンク内の水位が底面の近傍に低下するまで、ポンプに空気が流入せず、ポンプを良好に駆動することができる。また、この便器洗浄装置は便器洗浄に必要な水量よりわずかに多い水量を貯水することができるタンクにすればよい。
したがって、本発明の便器洗浄装置は、便器洗浄を実行した際にタンク内に残留する洗浄水を少なくし、小型化を図ることができる。
実施例1の便器洗浄装置を備えた水洗式大便器を示す断面図である。 実施例1の便器洗浄装置を示す前方斜視図である。 実施例1の便器洗浄装置を示す後方斜視図である。 実施例1の便器洗浄装置を構成するタンク及び給水路を示す平面図である。 図4の矢視X−X断面図である。 実施例1の給水路を形成する第1給水管及び規制部材を示す斜視図である。 実施例1の給水路を形成する第1給水管及び規制部材を示す平面図である。 図7の矢視Y−Y断面図である。 実施例2の給水路を形成する第1給水管及び規制部材を示す平面図である。
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
本発明の便器洗浄装置において、前記タンクは、前記流出口の上方に配置し、この流出口へ向かって流れる洗浄水が水平成分を有する流れ方向になるように前記タンク内の洗浄水の流れを規制する規制部材を有している。流出口の上方の水面から鉛直下方に流れて直接的に流出口に流入する流れが、流出口に流入する洗浄水の主流になると、タンク内の水位が高い位置であっても、空気が流出口に流入し易くなり、ポンプが空運転するおそれがある。そこで、この便器洗浄装置は流出口へ向かって流れる洗浄水が水平成分を有する流れ方向になるようにタンク内の洗浄水の流れを規制する規制部材を流出口の上方に配置している。流出口へ向かって流れる洗浄水が水平成分を有する流れ方向になると、その流れに空気が巻き込まれ難く、流出口に空気が流入し難くなる。このため、この便器洗浄装置は、便器洗浄を実行した際、タンク内の水位が低い位置に低下するまでポンプ内に空気が流入せず、ポンプを良好に駆動することができる。よって、この便器洗浄装置は、タンク内に残留する洗浄水を少なくすることができ、小型化を図ることができる。
前記規制部材の底面は外周部が前記タンク内の最低水位よりも下方に位置している。このため、この便器洗浄装置は、便器洗浄を開始してから、設定水量の洗浄水が流出口から流出してタンク内の水位が最低水位に低下するまで、規制部材が常に流出口へ向かって流れる洗浄水を水平成分を有する流れ方向になるように規制することができる。このため、この便器洗浄装置は、便器洗浄を実行してポンプが駆動している間、ポンプ内に空気が流入せず、ポンプを良好に駆動することができる。
前記規制部材は、外周部の下方に水平成分を有して流れる洗浄水が流れ込む開口部を形成しており、上下方向に貫通し、前記開口部より開口面積が小さい貫通孔を有している。このため、この便器洗浄装置は、開口部と貫通孔とを通過した洗浄水が流出口に流入する。このため、開口部に流れ込む洗浄水の流量を少なくすることができるため、開口部に流れ込む洗浄水が空気を巻き込み難くなる。また、貫通孔は開口部より開口面積が小さいため、貫通孔に流れ込む洗浄水の流量が少なく、空気を巻き込み難い。よって、この便器洗浄装置は、便器洗浄を実行した際、タンク内の水位が低い位置になるまでポンプ内に空気が流入せず、ポンプを良好に駆動することができる。このため、この便器洗浄装置は、タンク内に残留する洗浄水を少なくすることができ、小型化を図ることができる。
前記規制部材は、平面視において、前記流出口よりも小さく、前記流出口の内側に配置し得る。この場合、流出口の下方から規制部材をタンク内に挿入し、配置することができる。このため、この便器洗浄装置は容易に組み立てることができる。
前記規制部材は、平面視において、前記流出口よりも大きく、前記流出口を覆うように配置し得る。この場合、この便器洗浄装置はタンク内の洗浄水が流出口の上方の水面から鉛直下方に流れて直接的に流出口に流れ込むことができない。このため、この便器洗浄装置は、便器洗浄を実行した際、流出口に流れ込む洗浄水が空気を巻き込み難くなる。よって、この便器洗浄装置は、便器洗浄を実行した際、タンク内の水位が低い位置になるまでポンプ内に空気が流入せず、ポンプを良好に駆動することができる。このため、この便器洗浄装置は、タンク内に残留する洗浄水を少なくすることができ、小型化を図ることができる。
前記給水路は、上流から下流に向けて上昇し、下流側に前記ポンプを設けた上昇流路と、前記ポンプより上流側に設け、洗浄水が上流側へ逆流することを阻止する逆止弁とを有し得る。この場合、この便器洗浄装置は、ポンプを停止して便器洗浄を終了すると、逆止弁が給水路を閉鎖し、ポンプより上流側の洗浄水が上流側へ逆流しない。このため、この便器洗浄装置は、ポンプ内を満水状態に維持することができ、ポンプの下流側からポンプ内に空気が流入することを防止することができる。よって、この便器洗浄装置はポンプの空運転を防止することができる。
前記給水路は前記逆止弁より下流側の洗浄水を排水することができる水抜き孔を有し得る。この場合、寒冷地における凍結防止等のため、給水路内及びポンプ内の洗浄水を抜くことができる
前記タンクは前記便器本体の便鉢部の下方に配置され得る。この場合、便鉢部の下方空間をタンクの収納空間として有効に利用することができる。また、タンクを便鉢部の下方に配置することによって水洗式便器をローシルエットにすることができる。
前記タンクは前記給水路を形成する給水管が嵌り込む凹部を有し得る。この場合、限られたスペース内で洗浄水が良好に流れるように給水路の流路面積を確保することができる。また、給水管の位置決めをすることができる。
次に、本発明の便器洗浄装置を具体化した実施例1及び2について、図面を参照しつつ説明する。
<実施例1>
実施例1の便器洗浄装置は、図1に示すように、タンク10、給水路30、及びポンプ50を備えている。タンク10は水洗式大便器1の便器本体2に供給する洗浄水を貯水することができる。便器本体2は、便鉢部3と、便鉢部3の下流側に連通した便器排水路4とを有している。便鉢部3は上部周縁にリム通水路5を形成している。タンク10から便器本体2に供給された洗浄水は、リム通水路5を一方向に流れつつ、便鉢部3の表面に流下する。このため、洗浄水は、平面視において、便鉢部3内に旋回流を形成し、便器排水路4に流入する。便器排水路4は下流端部を排水接続管6の上流端部に連結している。排水接続管6は下流端部を床面Fから引き出された排水管7の上流端部に連結している。
タンク10は便器本体2の便鉢部3の下方に配置されている。タンク10は、図1〜図3に示すように、便器排水路4の下面の形状に応じた凹部10Aを上面に設けていたり、便器排水路4の下流端部及び排水接続管6が後部の左右中央に位置するように、左右後部の間が上下方向に貫通した貫通部10Bを設けていたりする等、便器本体2の便鉢部3の下方空間に良好に収納することができる外形状に形成されている。このため、タンク10は、便器本体2の便鉢部3の下方であって、便器本体2内に良好に配置することができる。このように、この便器洗浄装置は、便鉢部3の下方空間をタンク10の収納空間として有効に利用することができる。また、タンク10を便鉢部3の下方に配置することによって水洗式大便器1をローシルエットにすることができる。タンク10は断熱材10Cに覆われている。このため、タンク10は結露を防止することができる。断熱材10Cはタンク10の外形状にほぼ沿った外形状に形成されている。
タンク10は、図2及び図3に示すように、右側後部の上部に洗浄水が流入する流入部11を有している。流入部11は、上方に開口した円筒状の流入管12と、タンク10(流入部11)内の水位を検知するフロートスイッチ13と、タンク10内に空気を吸気することができる吸気部14とを有している。また、流入部11は、前面に突出した管状の第1ホース連結部15及び第2ホース連結部16を有している。第1ホース連結部15は空気抜き用ホース17が連結している。空気抜き用ホース17はタンク10の左側後部の上面に上方に向けて突出した管状の空気抜き孔18に連結している。第2ホース連結部16は後述する第2水抜きホース42が連結している。
流入管12は給水源に連通した図示しない導水管が連結する。タンク10は、流入管12から洗浄水が流入して水位が上昇し、設定水位になると、フロートスイッチ13が検知信号を送信し、導水管に設けた開閉弁を閉弁する。これによって、タンク10は設定した水量の洗浄水を貯水することができる。この便器洗浄装置は、タンク10内に洗浄水が流入して水位が上昇する際、タンク10の左側後部の上方に空気が集まる。タンク10の左側後部の上方に集まった空気は、タンク10の左側後部の上面に設けた空気抜き孔18から空気抜き用ホース17を介して流入部11に排気される。これによって、この便器洗浄装置はタンク10内に洗浄水を良好に貯水することができる。また、吸気部14は、後述するタンク10の流出口20から洗浄水が流出する際、空気をタンク10内に吸気する。これによって、タンク10は、貯水した洗浄水をタンク10の流出口20から良好に流出させることができる。
タンク10は、図1に示すように、底面の最下端部で上下方向に開口する流出口20を有している。流出口20は円形状に開口している。タンク10は、流出口20の上方に円盤形状の規制部材21を配置している。規制部材21は、平面視において、流出口20よりも大きい径で形成されており、流出口20を覆うように配置されている。また、規制部材21はタンク10内の最低水位Lよりも下方に配置されている。このため、規制部材21の底面の外周部はタンク10内の最低水位Lよりも下方に位置している。
ポンプ50より上流側の給水路30は、図1、図4〜図8に示すように、第1給水管31A内に形成されている。規制部材21は第1給水管31Aの上流端部に設けた台座部32に一体的に結合されている。台座部32は、規制部材21が上面に結合する円盤状の平面部32Aと、平面部32Aの周端縁の4か所から下方に延びる脚部32Bとを有している。台座部32は各脚部32Bの間に開口部70を形成し、この開口部70に流れ込んだ洗浄水が流出口20を介して給水路30に流入する。
第1給水管31Aは、タンク10の流出口20からタンク10の底面に沿って後方に延びる水平管部33と、水平管部33の後端部から上方に延びる上昇管部34とから構成されている。水平管部33は、タンク10の流出口20の径と略同じ流路幅を有し、流路方向に直交する流路断面形状が横長矩形状に形成された上流部33Aと、流路方向に直交する流路断面形状が縦長矩形状に形成された下流部33Bとを有している。水平管部33の上流部33Aは外側に向けて斜め後方へ延びており、下流部33Bは後方に延びている。この便器洗浄装置は、水平管部33をこのような形状にすることによって、排水接続管6を避けて給水路30を後方に延ばしつつ、給水路30の流路面積の減少を抑えることができる。このため、第1給水管31Aは水平管部33内を洗浄水がスムーズに流れることができる。
タンク10は、図5に示すように、第1給水管31Aの水平管部33の下流部33Bが嵌り込む凹部19を有している。これによって、第1給水管31Aの水平管部33の下流部33Bは限られたスペース内で洗浄水が良好に流れるように流路面積を確保することができる。また、第1給水管31Aの位置決めをすることができる。
水平管部33は、図8に示すように、後端部の上面に上下方向に開口する連通口35を設けている。水平管部33は後端部の下面に水抜き栓36を有している。水抜き栓36は、水洗式大便器1の工場組立時に実施する通水試験を行った後、開弁して、給水路30内の洗浄水を排水することに利用する。
上昇管部34は上流から下流に向けて上昇する上昇流路37を内部に形成している。上昇管部34は、水平管部33の連通口35の周囲から立ち上がった円筒形状の第1上昇部34Aと、第1上昇部34Aの上端部に連続して上方に延び、第1上昇部34Aよりも小径である円筒形状の第2上昇部34Bとを有している。第1上昇部34Aの中心軸と第2上昇部34Bの中心軸とは偏心している。ポンプ50は、図1〜図3に示すように、上昇管部34の第2上昇部34Bの上端(上昇流路37の下流側)に流入ポート51が連結して設けられている。
上昇管部34は、図8に示すように、第1上昇部34A内にフラッパー式の逆止弁38を設けている。逆止弁38はポンプ50よりも上流側に設けられている。逆止弁38は水平管部33の連通口35を下流側から開閉することができる。このため、逆止弁38は、ポンプ50が駆動すると、第1給水管31A内を流れる洗浄水の流れによって連通口35を開放し、ポンプ50の駆動が停止すると、連通口35を閉鎖し、洗浄水が上流側へ逆流することを阻止する。
上昇管部34は第1上昇部34Aに逆止弁38より下流側の洗浄水を排水することができる水抜き孔39を形成している。水抜き孔39は第1上昇部34Aの底面近傍から上方に延び、第1上昇部34Aの傾斜した上面から上方に突出した管部39Aによって形成されている。第1上昇部34Aから上方に突出した管部39Aは第1水抜きホース40が連結されている。第1水抜きホース40は、図2及び図3に示すように、下流端を水抜き用ポンプ41の流入ポートに連結している。水抜き用ポンプ41は流出ポートに第2水抜きホース42を連結している。第2水抜きホース42は、タンク10の流入部11の前面に設けた第2ホース連結部16に連結している。第2ホース連結部16は流入部11内に設けたオーバーフロー管に連通している。オーバーフロー管は下流端部43が流入部11の前面から前方に向けて突出している。オーバーフロー管は下流端部43が後述する第2給水管31Bの第2吐水ノズル62に連通する連通管63の後端部に連結している。
ポンプ50より下流側の給水路30は、図1〜図3に示すように、第2給水管31B内形成されている。第2給水管31Bは上流端をポンプ50の流出ポート52に連結している。第2給水管31Bは、途中で左右方向に分岐しており、一方の先端部に設けた第1吐水ノズル61と、他方の先端部に設けた第2吐水ノズル62とを有している。第1吐水ノズル61は便器本体2のリム通水路5に沿って前方に流れる洗浄水を吐水することができる。第2吐水ノズル62は便器本体2の便鉢部3の後部表面に沿って流れ落ちる洗浄水を吐水することができる。
次に、このような便器洗浄装置を備えた水洗式大便器1が便器洗浄を実行した際の便器洗浄装置の洗浄動作を説明する。
水洗式大便器1が便器洗浄を実行する前、即ち便器洗浄の待機状態では、ポンプ50は駆動しておらず、タンク10は設定水量の洗浄水を貯水している。この状態で第1上昇部34A内の逆止弁38は閉弁しており、洗浄水が上流側へ逆流することを阻止している。このため、ポンプ50内及びポンプ50より上流側の給水路30を形成する第1給水管31A内は洗浄水が満水状態である。よって、この便器洗浄装置は、便器洗浄を開始すると、ポンプ50は空運転をすることなく良好に駆動することができる。
水洗式大便器1を使用した使用者等が、図示しない洗浄スイッチを操作することによって、ポンプ50が駆動して便器洗浄が開始する。便器洗浄装置は、ポンプ50を駆動すると、上昇管部34内(上昇流路37)の洗浄水が汲み上げられて第1上昇部34A内の逆止弁38が開弁し、タンク10内に貯水した洗浄水が給水路30である第1給水管31A、第2給水管31B、及びポンプ50を介して便器本体2の便鉢部3に吐水される。この便器洗浄装置は、回転数及び回転時間によってポンプ50を制御しており、設定水量の洗浄水がタンク10から便器本体2の便鉢部3に吐水され、タンク10内の水位が最低水位Lになると、ポンプ50の駆動が停止する。
この便器洗浄装置は、タンク10の流出口20がタンク10の底面の最下端部で上下方向に開口しており、流出口20の上方であってタンク10内の最低水位Lよりも下方の位置に、平面視において流出口20よりも大きく、流出口20を覆うように規制部材21を配置している。このため、この便器洗浄装置はタンク10内の洗浄水が流出口20の上方の水面から鉛直下方に流れて直接的に流出口20に流入することができない。また、この便器洗浄装置は、開口部70へ向かって流れる洗浄水が水平成分を有する流れ方向になり、その流れに空気が巻き込まれ難くなる。よって、この便器洗浄装置は、タンク10内の水位が底面の最下端部の近傍(最低水位L)に低下しても、流出口20を介してポンプ50に空気が流入せず、ポンプ50を良好に駆動することができる。また、この便器洗浄装置は便器洗浄に必要な水量よりわずかに多い水量を貯水することができるタンク10にすればよい。
したがって、実施例1の便器洗浄装置は、便器洗浄を実行した際にタンク10内に残留する洗浄水を少なくし、小型化を図ることができる。
この便器洗浄装置は、タンク10内の水位が低下する際、タンク10の流入部11に設けた吸気部14からタンク10内に空気が吸気される。このため、この便器洗浄装置はタンク10内に貯水した洗浄水が流出口20から良好に流出する。また、この便器洗浄装置は、ポンプ50の駆動が停止し、第1給水管31A内の洗浄水の流れが停止すると、逆止弁38が連通口35を閉鎖し、洗浄水が上流側へ逆流することを阻止する。このため、この便器洗浄装置は、ポンプ50内及びポンプ50より下流側の給水路30を形成する第1給水管31A内は洗浄水が満水状態に維持することができ、ポンプ50の下流側からポンプ50内に空気が流入することを防止することができる。
この便器洗浄装置は、ポンプ50の駆動が終了すると、図示しない導水管に設けた開閉弁が開弁し、タンク10の流入部11に設けた流入管12からタンク10内に洗浄水が流入する。タンク10内に洗浄水が流入して水位が上昇すると、タンク10の左側の上方に集まった空気は、空気抜き孔18から空気抜き用ホース17を介して流入部11に排気される。このため、この便器洗浄装置はタンク10内に洗浄水を良好に貯水することができる。そして、タンク10内の水位が上昇し、設定水位になると、フロートスイッチ13が検知信号を送信し、図示しない導水管に設けた開閉弁を閉弁する。このようにして、この便器洗浄装置は便器洗浄の待機状態に復帰する。
次に、このような構成を有する便器洗浄装置の水抜き動作を説明する。
先ず、洗浄水が流入管12からタンク10内に流入しないように、図示しない導水管に設けた止水栓を閉弁する。そして、ポンプ50を駆動して、タンク10内に貯水した洗浄水を便器本体2の便鉢部3に吐水する。ポンプ50の駆動を停止すると、逆止弁38が連通口35を閉鎖するため、第1給水管31A内及びポンプ50内に洗浄水が残留する。この残留した洗浄水を排出するため、次に水抜き用ポンプ41を駆動する。
水抜き用ポンプ41が駆動すると、上昇管部34の第1上昇部34Aに設けた水抜き孔39及び第1水抜きホース40を介して上昇管部34内(上昇流路37)及びポンプ50内に残留した洗浄水を水抜き用ポンプ41内に吸い上げる。水抜き用ポンプ41内に吸い上げた洗浄水は第2水抜きホースを介してタンク10の流入部11内に設けたオーバーフロー管に排水する。オーバーフロー管に排出された洗浄水は連通管63を介して第2吐水口62から便鉢部3内に排水される。このように、この便器洗浄装置は、寒冷地における凍結防止等のため、上昇流路37及びポンプ50内の洗浄水を良好に排水することができる。
<実施例2>
実施例2の便器洗浄装置は、図9に示すように、規制部材121の形態が実施例1と相違する。他の点は実施例1と同様であり、同一の構成は同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
規制部材121は、円盤形状であり、流出口20の上方に配置されている。規制部材121は、平面視において、流出口20よりも小さい径であり、流出口20の中央に配置されている。また、規制部材121はタンク10内の最低水位Lよりも下方に配置されている。このため、規制部材121の底面の外周部はタンク10内の最低水位Lよりも下方に位置している。
規制部材121は周端縁の4か所から下方に延びる脚部132を有している。規制部材121は各脚部132の間に開口部170を形成し、この開口部170に流れ込んだ洗浄水が流出口20を介して給水路30に流入する。規制部材121は上下方向に貫通した複数の貫通孔121Aを有している。貫通孔121Aは、丸孔であり、開口部170より開口面積が小さい。
この規制部材121を有したタンク10を備えた便器洗浄装置は、便器洗浄を実行すると、開口部170と貫通孔121Aとを通過した洗浄水が流出口20に流入する。このため、開口部170に流れ込む洗浄水の流量を少なくすることができるため、開口部170に流れ込む洗浄水が空気を巻き込み難くなる。また、貫通孔121Aは開口部170より開口面積が小さいため、貫通孔121Aに流れ込む洗浄水の流量が少なく、空気を巻き込み難い。よって、この便器洗浄装置は、便器洗浄を実行した際、タンク10内の水位が低い位置になるまでポンプ50内に空気が流入せず、ポンプ50を良好に駆動することができる。
したがって、実施例2の便器洗浄装置も、便器洗浄を実行した際にタンク10内に残留する洗浄水を少なくし、小型化を図ることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例1及び2に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
)実施例1及び2では、規制部材を円盤形状にしたが、規制部材は他の形状であってもよい。この場合、タンクの流出口の形状に応じて規制部材の形状を決定するとよい。
)実施例1では、規制部材を平面視において流出口より大きく、流出口を覆うように配置したが、規制部材は流出口より小さくてもよい。
)実施例1及び2では、タンクを便鉢部の下方に配置したが、便鉢部の下方にタンクを配置しなくてもよい。また、便鉢部よりも高い位置にタンクを配置してもよい。
)実施例1及び2では、上昇管部の第1上昇部内に逆止弁を設けたが、ポンプより上流側の給水路であれば、他の部分に逆止弁を設けてもよい。この場合、水抜き孔を設ける位置を逆止弁の位置に応じて変更するとよい。
)実施例1及び2では、第1給水管の水平管部の下流部(給水管)が嵌り込む凹部をタンクに設けたが、給水管が嵌り込む凹部をタンクに設けなくてもよい。
)実施例1及び2では、流出口がタンクの底面の最下端部に開口したが、最下端部でなくてもよい。
)実施例2では、規制部材に複数の貫通孔を形成したが、貫通孔を一つのみ設けてもよい。
)実施例2では、平面視において、規制部材を流出口の中央に配置したが、流出口の内側であれば、流出口の中央に配置しなくてもよい。
1…水洗式大便器
2…便器本体
10…タンク
19…凹部
20…流出口
21、121…規制部材
30…給水路
37…上昇流路
38…逆止弁
39…水抜き孔
50…ポンプ
70、170…開口部
121A…貫通孔
L…(タンク内の)最低水位

Claims (8)

  1. 水洗式大便器の便器本体に供給する洗浄水を貯水するタンクと、
    このタンクと前記便器本体とを連通した給水路と、
    この給水路を通じて前記タンク内に貯水した洗浄水を前記便器本体に送水するポンプと、
    を備えている便器洗浄装置であって、
    前記タンクは、
    底面で上下方向に開口し、前記給水路の上流端部を連結した流出口と、
    前記流出口の上方に配置し、この流出口へ向かって流れる洗浄水が水平成分を有する流れ方向になるように前記タンク内の洗浄水の流れを規制する規制部材と、
    を有しており、
    前記規制部材は、外周部の下方に水平成分を有して流れる洗浄水が流れ込む開口部を形成しており、上下方向に貫通し、前記開口部より開口面積が小さい貫通孔を具備していることを特徴とする便器洗浄装置。
  2. 水洗式大便器の便器本体に供給する洗浄水を貯水するタンクと、
    このタンクと前記便器本体とを連通した給水路と、
    この給水路を通じて前記タンク内に貯水した洗浄水を前記便器本体に送水するポンプと、
    を備えている便器洗浄装置であって、
    前記タンクは、
    底面で上下方向に開口し、前記給水路の上流端部を連結した流出口と、
    前記流出口の上方に配置し、この流出口へ向かって流れる洗浄水が水平成分を有する流れ方向になるように前記タンク内の洗浄水の流れを規制する規制部材と、
    を有しており、
    前記規制部材の底面は、外周部が、便器洗浄を行い前記タンクから設定水量の洗浄水が吐水された際の前記タンク内の最低水位よりも下方に位置していることを特徴とする便器洗浄装置。
  3. 前記規制部材は、平面視において、前記流出口よりも小さく、前記流出口の内側に配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の便器洗浄装置。
  4. 前記規制部材は、平面視において、前記流出口よりも大きく、前記流出口を覆うように配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の便器洗浄装置。
  5. 前記給水路は、上流から下流に向けて上昇し、下流側に前記ポンプを設けた上昇流路と、前記ポンプより上流側に設け、洗浄水が上流側へ逆流することを阻止する逆止弁とを有していることを特徴とする請求項乃至4のいずれか1項記載の便器洗浄装置。
  6. 前記給水路は前記逆止弁より下流側の洗浄水を排水することができる水抜き孔を有していることを特徴とする請求項記載の便器洗浄装置。
  7. 前記タンクは前記便器本体の便鉢部の下方に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の便器洗浄装置。
  8. 前記タンクは前記給水路を形成する給水管が嵌り込む凹部を有していることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項記載の便器洗浄装置。
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