JP2008272631A - 微細気泡発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置全体の小型化と溶解タンク内における液体中への気体の加圧溶解効率の向上との両立を図ることができる微細気泡発生装置を提供する。
【解決手段】微細気泡発生装置11は、貯留槽12内の水Wを貯留槽12との間で吸引及び吐出して循環させるための循環ポンプ13と、循環ポンプ13から供給された水W中に空気を加圧溶解させるための溶解タンク14とを備えている。この溶解タンク14内には、循環ポンプ13から吐出された水Wを溶解タンク14内においてノズル開口68から噴射する噴射ノズル60が設けられ、噴射ノズル60には、循環ポンプ13から吐出された水Wがノズル開口68に向けて流動するノズル孔62に連通するノズル連通流路69が形成されている。このノズル連通流路69は、その流路断面積がノズル孔62の流路断面積よりも小さくなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、貯留槽内に貯留されている液体中に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置に関する。
従来、この種の微細気泡発生装置として、例えば特許文献1に記載の微細気泡発生装置が提案されている。この特許文献1に記載の微細気泡発生装置は、浴槽(貯留槽)内から浴湯(液体)を空気(気体)混じりの状態で吸入するための循環ポンプと、該循環ポンプから空気混じりの状態で供給された浴湯中に空気を加圧溶解させるための溶解タンクとを備えている。循環ポンプは、吸入流路等を介して浴槽内と連通しており、吸入流路の途中には、該吸入流路内に大気中から空気を吸引させるための空気用流路が吸入流路内に連通するように接続されている。そして、循環ポンプの駆動に基づき吸入流路内を浴湯が浴槽側から循環ポンプ側に向けて流動する場合には、該吸入流路内に負圧が発生することにより、空気用流路を介して大気中から空気が吸入流路内に吸引されるようになっている。
また、溶解タンクには、該溶解タンク内において浴湯に加圧溶解しきれない余剰の空気(「余剰空気」ともいう。)を溶解タンクから排気させて回収する余剰空気回収部が接続されており、該余剰空気回収部内の空気は、循環ポンプと溶解タンクとを接続する接続流路内に戻されるようになっている。その結果、接続流路内を溶解タンク側に流動する浴湯には、上記空気用流路を介して吸入流路内に吸引されて接続流路内に至った空気と余剰空気回収部から接続流路内に戻された空気とが含まれることになる。そのため、そのような空気を含んだ状態で接続流路内から溶解タンク内に至った浴湯が溶解タンク内に貯留されている浴湯の液面に向けて噴射された場合には、溶解タンク内において浴湯中に空気が効果的に加圧溶解されるようになっていた。
特開2001−347145号公報(図1)
ところで、近時では、用途の多角化の観点から微細気泡発生装置の小型化が強く望まれている。そこで、このような要望に応える方法の一つとして、溶解タンク内における余剰空気の発生を抑制すべく空気用流路の流路断面積を小さくする方法が考えられる。すなわち、空気用流路の流路断面積を小さくすることにより溶解タンク内において余剰空気が発生しなくなれば、余剰空気回収部を設ける必要がなくなる結果、微細気泡発生装置を小型化することできる。この点、特許文献1に記載の微細気泡発生装置では、空気用流路の流路断面積を極力小さくすることにより、溶解タンク内への単位時間当りの空気の吸入量の低下を図っていた。
ところが、循環ポンプの駆動に基づき空気用流路内を吸入流路側に流動する空気には、塵埃などの異物が含まれることがある。このような異物が空気と共に空気用流路内に流入してしまうと、流路断面積の小さい空気用流路の場合には該空気用流路内に異物が詰まってしまい、溶解タンク内への空気の供給量が非常に少なくなったり、溶解タンク内に空気が供給されなくなったりすることがある。そのため、この空気用流路の流路断面積を小さくする方法は、溶解タンク内における浴湯中への空気の加圧溶解効率が低下するおそれがあり、溶解タンク内における浴湯中への空気の加圧溶解効率を向上させる点で好ましくない。
しかしながら、その一方で流路断面積が広い空気用流路を設けた場合には、溶解タンク内への単位時間当りの空気の吸入量が多くなり過ぎてしまい、循環ポンプのポンプ能力が低下する結果、循環ポンプによる単位時間当りの浴湯の吸入量が減少してしまう。そのため、溶解タンク内への単位時間当りの浴湯の吸入量の減少を抑制するためには、循環ポンプを大型化する必要があり、装置全体が大型化してしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置全体の小型化と溶解タンク内における液体中への気体の加圧溶解効率の向上との両立を図ることができる微細気泡発生装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、貯留槽内に貯留されている液体中に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置であって、前記貯留槽内の液体を該貯留槽内との間で吸入及び吐出して循環させるための循環ポンプと、該循環ポンプ内に前記貯留槽内の液体を吸入させるための吸入流路と、供給された液体中に気体を加圧溶解させるための溶解タンクと、前記循環ポンプから吐出された液体を前記溶解タンク内にノズル開口から噴射する噴射ノズルと、前記溶解タンク内の液体を前記微細気泡と共に前記貯留槽内に吐出する吐出ノズルとを備え、前記噴射ノズルには、前記循環ポンプから吐出された液体が前記噴射ノズル内を前記ノズル開口に向けて流動する液体流路と、該液体流路の途中に前記溶解タンク内を前記ノズル開口よりも前記液体流路内における前記液体の流動方向の上流側で連通するノズル連通流路とを設けたことを要旨とする。
この発明によれば、循環ポンプから吐出された液体は、噴射ノズル内の液体流路をノズル開口に向けて流動して該ノズル開口から溶解タンク内に噴射される。この際、噴射ノズルの液体流路内では、液体の流動に基づき負圧が発生するため、液体流路の途中に溶解タンク内と連通するノズル連通流路からは、溶解タンク内に貯留されている気体及び液体のうち少なくとも気体が液体流路内に吸引される。その結果、ノズル開口から噴射される液体には、吸入流路内に気体を吸入させるための機構を別途設けなくても気体が確実に混入される。そして、気体混じりの液体が溶解タンク内に噴射されることにより、溶解タンク内で液体中に気体を効率良く加圧溶解させることができる。したがって、装置全体の小型化と溶解タンク内における液体中への気体の加圧溶解効率の向上との両立を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の微細気泡発生装置において、前記溶解タンク内には、前記噴射ノズルの前記ノズル開口から噴射された液体を一時貯留する液体貯留領域と、該液体貯留領域の上方において気体を貯留する気体貯留領域が形成されており、前記ノズル連通流路は、前記噴射ノズルにおいて前記液体貯留領域に対応する位置であって且つ前記液体の液面近傍に形成されていることを要旨とする。
一般に、液体貯留領域のうち液体の液面近傍には、噴射ノズルのノズル開口から溶解タンク内に噴射された液体が上記液面に打付けられることにより、多数の気泡が存在している。そこで、本発明では、噴射ノズルの液体流路内を液体がノズル開口に向けて流動する際に発生する液体流路内の負圧に基づき、液体流路内には、ノズル連通流路を介して液体貯留領域に一時貯留されている液体のうち液面近傍の液体及び該液体に混じっている気泡が吸入される。そのため、噴射ノズルのノズル開口からは、気泡(気体)混じりの液体が溶解タンク内に噴射されることになるため、溶解タンク内における液体中への気体の加圧溶解効率の向上に確実に貢献できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の微細気泡発生装置において、前記溶解タンク内には、前記噴射ノズルの前記ノズル開口から噴射された液体を一時貯留する液体貯留領域と、該液体貯留領域の上方において気体を貯留する気体貯留領域が形成されており、前記ノズル連通流路は、前記噴射ノズルにおいて前記気体貯留領域に対応する位置に形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、噴射ノズルの液体流路内を液体がノズル開口に向けて流動する際に発生する液体流路内の負圧に基づき、気体貯留領域に貯留されている気体を液体流路内に気体流路を介して吸入させることができる。そのため、溶解タンク内における液体中への気体の加圧溶解効率の向上に確実に貢献できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の微細気泡発生装置において、前記噴射ノズルは、前記溶解タンクの下端部から上方に延びるように形成されており、前記ノズル開口は、前記噴射ノズルの上端に形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、噴射ノズルのノズル開口を、溶解タンク内において該溶解タンク内に一時貯留される液体の液面よりも上方となる位置に配置することが可能になると共に、ノズル連通流路も、溶解タンク内における液体の液面よりも上方となる位置、若しくは液体中であっても液面近傍となる位置に配置することが可能になる。そのため、噴射ノズルの液体流路内を液体が流動する場合に、溶解タンク内において液体の液面よりも上方に貯留されている気体、若しくは溶解タンク内の液体のうち液面近傍の気泡混じりの液体を液体流路内にノズル連通流路を介して吸入させやすくできる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の微細気泡発生装置において、前記吸入流路に接続され、前記循環ポンプ内に外部から気体を吸入させるための気体吸入流路と、該気体吸入流路を開閉可能な吸気弁と、該吸気弁の開閉駆動を制御する弁制御手段とを備えたことを要旨とする。
この発明によれば、溶解タンク内に貯留されている気体の大部分が溶解タンク内に供給された液体中に加圧溶解された場合において吸気弁を開弁させると、循環ポンプの駆動に基づいて該循環ポンプ内には気体吸入流路及び吸入流路を介して外部から気体が吸入され、その空気は溶解タンク内に供給される。そのため、溶解タンク内における気体の貯留不足に起因した溶解タンク内における液体中への気体の加圧溶解効率の低下を抑制できる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の微細気泡発生装置において、前記吐出ノズルは、前記溶解タンクに直付けされていることを要旨とする。
一般に、吐出ノズルは、吐出用の管路などを介して溶解タンクに接続される。この点、本発明では、吐出ノズルが溶解タンクに直付けされるため、吐出用の管路などを設けた場合に比して、装置全体の小型化に貢献できる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の微細気泡発生装置を具体化した第1の実施形態を図1〜図5に従って説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「上下方向」、「左右方向」は図1における上下方向、左右方向(同図に矢印で示す)をそれぞれ示すものとする。
図1に示すように、本実施形態の微細気泡発生装置11は、貯留槽12内から液体としての水Wを吸引するための循環ポンプ13と、該循環ポンプ13から供給された水W中に気体としての空気を加圧溶解させるための溶解タンク14とを備えている。また、微細気泡発生装置11には、上流端が貯留槽12の底部付近に配置される第1吸水管路15と、下流端が循環ポンプ13に接続される第2吸水管路16とが設けられている。
第1吸水管路15の下流端と第2吸水管路16の上流端との間には、流量増加装置17が配設されており、該流量増加装置17内には、第1吸水管路15内と第2吸水管路16内とを連通させる第1流路18が左右方向に延びるように形成されている。そして、循環ポンプ13が駆動した場合、貯留槽12内の水Wは、第1吸水管路15、流量増加装置17の第1流路18及び第2吸水管路16を介して循環ポンプ13内に吸入されるようになっている。したがって、本実施形態では、第1吸水管路15、第1流路18及び第2吸水管路16により、循環ポンプ13内に貯留槽12内の水Wを吸入させるための吸入流路が構成されている。なお、第1吸水管路15の上流端には、貯留槽12内から水Wを吸水するための吸水部19が設けられており、吸水部19からは、循環ポンプ13の駆動に基づき約「1リットル/分」の水Wが吸水されるようになっている。なお、吸水部19内には、図示しないフィルタが設けられており、水Wと共にごみなどの異物が循環ポンプ13内に吸引されることが規制されている。
また、流量増加装置17内には、第1流路18の左右方向における中間部分に位置する弁室20(図2参照)と、該弁室20の上側内面から上方に向けて延びる第2流路21とが形成されており、弁室20内には、弁機構22が設けられている。この弁機構22には、図2に示すように、第2流路21の下端を閉塞するように弁室20の上側面に密接可能な弁体23と、該弁体23を上方(即ち、第2流路21側)に向けて付勢する付勢手段としてのコイルバネ24とが設けられている。弁体23は、コイルバネ24の付勢力によって常には第2流路21を閉塞する閉弁位置(図2に示す位置)に配置されており、第2流路21内の圧力が予め設定された所定圧力(例えば2KPa)以上になったときに第2流路21を開放する開弁位置(即ち、閉弁位置よりも下方位置)にコイルバネ24の付勢力に抗して変位するようになっている。
図1に示すように、循環ポンプ13には、その内部に吸入した水Wを循環ポンプ13外に排出(吐出)するための排出管路25の上流端が接続されている。この排出管路25の下流端は、溶解タンク14の下端部に接続されており、溶解タンク14内には、循環ポンプ13内の水Wが排出管路25を介して供給されるようになっている。そして、溶解タンク14内において、水W中に空気が加圧溶解されるようになっている。
溶解タンク14には、該溶解タンク14内の水W(即ち、空気が十分に加圧溶解している水W)を貯留槽12側に吐水させるための吐水管路26の上流端が接続され、該吐水管路26の下流端は、貯留槽12の水W中に配置されている。また、吐水管路26の下流端には、吐出ノズルとしての発泡ノズル27が設けられている。そのため、溶解タンク14内で空気が加圧溶解された水Wからは、発泡ノズル27を通過した際に微細気泡が析出し、貯留槽12内には、水Wと共に微細気泡が発泡ノズル27から放出されるようになっている。
また、吐水管路26において、その上流端と下流端との間の中途部分からは、液体排出流路としての排水管路28が分岐形成され、該排水管路28の下流端は、貯留槽12内に配置されている。排水管路28上には、該排水管路28内を開閉させるための排出弁としての排水用開閉弁29(例えば電磁弁)が設けられており、該排水用開閉弁29は、後述する制御装置75(図5参照)の制御指令に基づき開閉動作するようになっている。
また、溶解タンク14は、逆T字状をなす接続管路30を介して流量増加装置17に接続されている。すなわち、図1に示すように、接続管路30の左端部(一端部)31が溶解タンク14に接続されると共に、接続管路30の右端部(他端部)32が流量増加装置17に接続されている。さらに、接続管路30の上端部33には、吸気弁としての吸気用開閉弁34(例えば電磁弁)が設けられており、該吸気用開閉弁34は、後述する制御装置75(図5参照)の制御指令に基づき開閉動作するようになっている。したがって、本実施形態では、接続管路30により、吸気用開閉弁34が開弁した場合に溶解タンク14内に外部(大気)から空気を供給可能な気体吸入流路が構成されている。
次に、本実施形態の溶解タンク14について図1及び図3に基づき以下説明する。
図1に示すように、溶解タンク14は、上部に開口40aを有する下側ハウジング40と下部に開口41aを有する上側ハウジング41とから構成されるタンク本体42を備えている。両ハウジング40,41の各開口40a,41aは、互いに接合可能な略円形状をなしている。そして、上側ハウジング41がその開口41aを下側ハウジング40の開口40aと相対するようにして下側ハウジング40に上方から接合固定されることにより、溶解タンク14のタンク本体42が形成されている。
下側ハウジング40の中央部分には、貫通孔43が上下方向に貫通形成されており、下側ハウジング40の下側において貫通孔43の形成部分には、排出管路25の下流端が接続されている。また、下側ハウジング40の上側には、貫通孔43に連通するボス状をなす差込部44が形成されている。
また、図1及び図3に示すように、下側ハウジング40の上面は、その左側半分が抉られている。すなわち、この下側ハウジング40の左側半分の上面(即ち、溶解タンク14の左側半分の底面であって、以下、「左側底面40b」という。)は、下側ハウジング40の右側半分の上面(即ち、溶解タンク14の右側半分の底面であって、以下、「右側底面40c」という。)よりも下方に位置している。そして、下側ハウジング40には、溶解タンク14の左側底面40bから吐水管路26に向けて延びる第1ハウジング流路45が形成されており、溶解タンク14内の水Wは、第1ハウジング流路45及び吐水管路26を介して貯留槽12内に吐水(吐出)されるようになっている。
また、下側ハウジング40には、溶解タンク14の右側底面40cから接続管路30の左端部31に向けて延びる第2ハウジング流路46が形成されている。すなわち、この第2ハウジング流路46は、下側ハウジング40内において第1ハウジング流路45との間に貫通孔43が介在するような位置に形成されている。そして、溶解タンク14内は、第2ハウジング流路46、接続管路30及び流量増加装置17内の第2流路21を介して第1流路18(吸入流路)と連通している。したがって、本実施形態では、第2ハウジング流路46、接続管路30及び流量増加装置17内の第2流路21により、溶解タンク14内と第1流路18(吸入流路)とを連通させる循環用連通流路が構成されている。
なお、本実施形態では、溶解タンク14の右側底面40cは、溶解タンク14の左側底面40bよりも上方に位置している。そのため、溶解タンク14内と第2ハウジング流路46(循環用連通流路)との連通部位は、溶解タンク14内と第1ハウジング流路45(吐出流路)との連通部位よりも上方に形成されている。
図1に示すように、上側ハウジング41は、ドーム状をなすように上方へ膨出した形状をなしている。そして、上側ハウジング41は、その上壁部47の内面、すなわち上壁内面48が凹状半球面(凹状をなす曲面)になるように形成されると共に、その側壁49の内面、すなわち側壁内面50が円筒内面状をなすように形成されている。
また、溶解タンク14内においては、循環ポンプ13から供給された水W中に空気が加圧溶解され、該空気が加圧溶解された水Wが、溶解タンク14内に一時貯留されている。すなわち、溶解タンク14内の下方側の領域により、空気が加圧溶解された水Wを一時貯留する液体貯留領域としての水貯留領域14Aが構成される一方、溶解タンク14内において水貯留領域14Aの上方側の領域により、空気を貯留する気体貯留領域としての空気貯留領域14Bが構成されている。
下側ハウジング40の差込部44には、水Wを溶解タンク14内の上壁内面48に向けて噴射するための噴射ノズル60が装着されている。この噴射ノズル60は、その上端部61にノズル孔62が形成された筒状体であって、その下端部63が差込部44内に嵌入されることにより、下側ハウジング40に立設状態となって固定されている。また、噴射ノズル60内には、該噴射ノズル60の下端部63から上端部61のノズル孔62に向けて水Wが流動するノズル内流路64が上下方向に沿うように形成されている。なお、本実施形態では、噴射ノズル60の上端部61は、溶解タンク14内の空気貯留領域14Bに配置されている。
図4に示すように、噴射ノズル60の上端部61に形成されたノズル孔62の下端部分65(即ち、ノズル孔62においてノズル内流路64に連通する部分)は、ノズル孔62において最も流路断面積が小さくなっている。ノズル孔62の上端部分66は、その流路断面積が上方に向かうにつれて次第に大きくなるように形成されており、ノズル孔62の上端部分66は、噴射ノズル60の上端部61の端面に開口している。なお、噴射ノズル60の上端部61の端面に形成されたノズル孔62の上端部分66の開口のことを、以下では「ノズル開口68」というものとする。
また、ノズル孔62における下端部分65と上端部分66との間の中間部分67は、その流路断面積が下端部分65よりも大きくなるように形成されている。そして、噴射ノズル60内のノズル内流路64を下方から上方に向けて流動してきた水Wは、ノズル孔62を上方に向けて流動してノズル開口68から上側ハウジング41の上壁内面48に向けて噴射されるようになっている。したがって、本実施形態では、ノズル内流路64及びノズル孔62により、水Wがノズル開口68に向けて流動する液体流路が構成されている。
噴射ノズル60の上端部61には、ノズル孔62の下端部63の流路断面積よりも小さい流路断面積を有するノズル連通流路69が形成されている。すなわち、このノズル連通流路69は、ノズル孔62の下端部分65と中間部分67との間で噴射ノズル60の径方向に沿って延びるように形成されており、溶解タンク14内の空気貯留領域14Bとノズル孔62内とを該ノズル孔62におけるノズル開口68よりも水Wの流動方向の上流側(下方側)で連通している。そして、ノズル孔62の流路断面積について、該ノズル孔62とノズル連通流路69との連通部位を境として見た場合には、該連通部位よりも下流側(上方側)の流路断面積のほうが、該連通部位よりも上流側(下方側)の流路断面積よりも大きくなっている。
次に、本実施形態の微細気泡発生装置11の電気的構成について図5に基づき以下説明する。
図5に示すように、本実施形態の微細気泡発生装置11は、装置全体を統括的に制御する制御装置75を備えている。この制御装置75には、入力側インターフェース、出力側インターフェース、CPU、ROM及びRAMなどからなるデジタルコンピュータ、及び循環ポンプ13を駆動させるための駆動回路などが設けられている。そして、制御装置75の入力側インターフェースには、ユーザが各種の操作を行なうための操作部76が電気的に接続されており、操作部76からは、ユーザの操作に応じた信号が入力側インターフェースを介して制御装置75に入力される。
また、制御装置75の出力側インターフェースには、循環ポンプ13と、排水用開閉弁29と、吸気用開閉弁34とが電気的に接続されている。そして、貯留槽12内の水W中に微細気泡を発生させるべくユーザが操作部76を操作した場合、制御装置75は、循環ポンプ13を駆動させる。また、溶解タンク14内に一時貯留されている水Wを溶解タンク14外に排出させるべくユーザが操作部76を操作した場合、制御装置75は、循環ポンプ13の駆動を一時停止させた後に、閉弁状態にある排水用開閉弁29及び吸気用開閉弁34をそれぞれ開弁させる。したがって、本実施形態では、制御装置75が、排水用開閉弁29及び吸気用開閉弁34の開閉駆動を各々制御する弁制御手段として機能する。
次に、本実施形態における微細気泡発生装置11の作用について以下説明する。
さて、吸水部19及び発泡ノズル27が貯留槽12の水W中に配置された状態で循環ポンプ13を駆動させるべくユーザが操作部76を操作すると、循環ポンプ13の駆動が開始される。すると、貯留槽12内の水Wが、吸水部19、第1吸水管路15、流量増加装置17の第1流路18及び第2吸水管路16を介して循環ポンプ13内に吸引される。そして、循環ポンプ13内に吸引された水Wは、排出管路25に吐出されて該排出管路25の下流端から下側ハウジング40の貫通孔43内に流入し、該貫通孔43から噴射ノズル60内に流入する。
すると、噴射ノズル60内では、その流入した水Wがノズル内流路64を通って上端部61のノズル孔62内に流入し、ノズル開口68から上側ハウジング41の上壁内面48に向けて噴射される。この際、ノズル孔62の上端部分66は、その流路断面積が下方から上方に向けて次第に大きくなるように形成されているため、ノズル開口68からは、水Wが凹状半球面状の上壁内面48全体に広がるように噴射される。
なお、ノズル孔62内を下方から上方(ノズル開口68)に向けて水Wが流動する際には、該水Wの流動に基づきノズル孔62内に負圧が発生する。そのため、ノズル孔62内には、該ノズル孔62にノズル開口68よりも水Wの流動方向の上流側で連通するノズル連通流路69を介して溶解タンク14内の空気貯留領域14Bに貯留されている空気が吸引されることにより、ノズル孔62内を流動する水Wには、ノズル連通流路69を介して吸引された空気が混合される。そして、このような空気混じりの水Wが、ノズル開口68から上側ハウジング41の上壁内面48に向けて噴射される。したがって、空気が混合されていない水Wがノズル開口68から噴射される場合に比して、ノズル開口68から噴射された水Wと空気との接触面積が広くなる分だけ、効率的に水W中に空気を加圧溶解させることが可能になる。
そして、噴射ノズル60から噴射されて空気が加圧溶解された水Wは、一旦、溶解タンク14内に一時貯留されることになる。この一時貯留されている水Wの一部は、第2ハウジング流路46及び接続管路30を介して流量増加装置17の第2流路21内に流入する。この際、溶解タンク14内において、右側底面40cは、左側底面40bよりも上方に位置しているため、第2流路21内には、溶解タンク14内に一時貯留されている水W中に含まれる気泡のうち該水W中に加圧溶解しきれなかった気泡が水Wと共に流入することがある。
また、第2流路21内の圧力(即ち、溶解タンク14内の圧力)が上記所定圧力未満である場合、第2流路21は、コイルバネ24による上方への付勢力に基づき弁体23によって閉塞されているため、第2流路21内の水Wが第1流路18内に流入することが規制される。しかし、溶解タンク14内に水Wが供給され続けることにより該溶解タンク14内の圧力が上昇すると、溶解タンク14内に連通する第2流路21内における水Wの液圧も上昇する。そして、溶解タンク14内の圧力が上記所定圧力以上になると、弁体23は、第2流路21内における水Wの液圧によってコイルバネ24の上方への付勢力に抗して閉弁位置から開弁位置に変位する。その結果、溶解タンク14内で空気が加圧溶解された水Wの一部は、第2流路21を介して第1流路18内に流入して循環ポンプ13内に再び吸引され、該循環ポンプ13から噴射ノズル60を介して溶解タンク14内に再び供給される。
すなわち、本実施形態における循環ポンプ13は、吸水部19を介して貯留槽12内から吸引した水Wに、接続管路30を介して溶解タンク14内から再吸引した水Wを混合することにより、循環ポンプ13内への水Wの吸引量を増加させ、そのようにして増加させた水Wを溶解タンク14内に供給するようにしている。そのため、噴射ノズル60から噴射される単位時間当りの水Wの噴射量は、循環ポンプ13が溶解タンク14内に一時貯留されている水Wの一部を再吸引しない構成の場合に比して多くなる。したがって、溶解タンク14内に一時貯留されている水Wの一部を循環ポンプ13と溶解タンク14との間で何回も循環させることにより、溶解タンク14内における水W中への空気の加圧溶解効率が高くなる。
ここで、上記所定圧力を比較的低い値(例えば1KPa)に設定した場合には、溶解タンク14内の圧力が十分に上昇していない状態で弁体23が閉弁位置から開弁位置に変位してしまうため、溶解タンク14内における水W中への空気の加圧溶解効率が、本実施形態の場合に比して低くなってしまう。一方、上記所定圧力を比較的高い値(例えば3KPa)に設定した場合には、溶解タンク14内の圧力を所定圧力(=3KPa)以上にするためには大容量の循環ポンプを使用する必要があり、装置全体が本実施形態の場合に比して大型化してしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、弁体23を上方に付勢するコイルバネ24の付勢力は、溶解タンク14内の圧力が所定圧力(=2KPa)以上になったときに弁体23が付勢力に抗して開弁位置に変位するような値に設定されている。なお、弁体23が開弁位置に位置している場合、溶解タンク14内の圧力は、所定圧力に維持されることになる。
また、本実施形態では、溶解タンク14内に空気が供給されない構成であるため、循環ポンプ13から供給された水W中に溶解タンク14中の空気が加圧溶解されると、該溶解タンク14内の空気が次第に少なくなってしまう。この状態を回避すべくユーザが操作部76を操作すると、まず循環ポンプ13の駆動が一時停止する。そして次に、排水用開閉弁29及び吸気用開閉弁34がそれぞれ開弁される。すると、接続管路30及び第2ハウジング流路46を介して外部から空気が溶解タンク14内に供給される。そのため、溶解タンク14内における空気の貯留量が増加し、溶解タンク14内に液面を上昇させて一時貯留されている水Wが吐水管路26だけではなく排水管路28からも排出される。すると、溶解タンク14内における水Wの液面が次第に下降し、該液面がノズル連通流路69よりも下方になると、排水用開閉弁29及び吸気用開閉弁34が共に閉弁されてから循環ポンプ13の駆動が再開される。その結果、溶解タンク14内には、空気が十分に貯留された状態になるため、溶解タンク14内における水W中への空気の加圧溶解効率の低下が抑制される。したがって、貯留槽12内には、発泡ノズル27から微細気泡が良好に放出されることになる。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)循環ポンプ13から吐出された水(液体)Wは、噴射ノズル60内をノズル開口68に向けて流動して該ノズル開口68から溶解タンク14内に噴射される。この際、噴射ノズル60のノズル孔(液体流路)62内では、水Wの流動に基づき負圧が発生するため、ノズル孔62に連通するノズル連通流路69からは、溶解タンク14内に貯留されている空気(気体)がノズル孔62内に吸引される。その結果、ノズル開口68から噴射される水W中には、吸入流路(例えば第2吸水管路16)内に外部の空気を吸入させるための機構を設けなくても空気が確実に混入される。そして、空気混じりの水Wが溶解タンク14内に噴射されることにより、溶解タンク14内で水W中に空気を効率良く加圧溶解させることができる。したがって、装置全体の小型化と溶解タンク14内における水W中への空気の加圧溶解効率の向上との両立を図ることができる。
(2)噴射ノズル60のノズル孔(液体流路)62内を水(液体)Wがノズル開口68に向けて流動する際に発生するノズル孔62内の負圧に基づき、空気貯留領域(気体貯留領域)14Bに貯留されている空気(気体)がノズル孔62内にノズル連通流路69を介して確実に吸入される。そのため、溶解タンク14内における水W中への空気の加圧溶解効率の向上に確実に貢献できる。
(3)ノズル開口68は、噴射ノズル60の上端部61のうち上側ハウジング41の上壁内面に対向する端面に形成されている。そのため、噴射ノズル60のノズル開口68を、溶解タンク14内において該溶解タンク14内に一時貯留される水(液体)Wの液面よりも上方となる位置に配置することが可能になると共に、ノズル連通流路69も、溶解タンク14内における水Wの液面よりも上方となる位置に配置することが可能になる。そのため、噴射ノズル60のノズル孔(液体流路)62内を水Wが流動する場合に、溶解タンク14内において水Wの液面よりも上方に貯留されている空気をノズル孔62内にノズル連通流路69を介して吸入させやすくできる。
(4)溶解タンク14内に貯留されている空気(気体)が少なくなった場合には、循環ポンプ13の駆動を停止させると共に、吸気用開閉弁(吸気弁)34及び排水用開閉弁(排出弁)29をそれぞれ開弁させることにより、接続管路(気体吸入流路)30を介して溶解タンク14内に外部から空気が供給される。このように溶解タンク14内に空気を供給して溶解タンク14内に空気を十分に貯留させた状態で循環ポンプ13の駆動を再開させることにより、溶解タンク14内における水(液体)W中への空気の加圧溶解効率の低下を抑制できる。
(5)循環ポンプ13の駆動に基づき溶解タンク14内に供給された水(液体)W中には、空気(気体)が加圧溶解されている。そして、この加圧溶解された水Wの一部は、循環用連通流路(第2ハウジング流路46、接続管路30及び第2流路21)を介して第1流路(吸入流路)18に戻され、第1吸水管路15を介して貯留槽12から新たに吸入してきた水Wと共に溶解タンク14内に噴射される。すなわち、本実施形態の微細気泡発生装置11内では、溶解タンク14内で空気が加圧溶解された水Wの一部は、循環ポンプ13と溶解タンク14との間を何回も循環することになる。そのため、溶解タンク14内に一時貯留される水W中には、循環用連通流路を設けない場合に比して多くの空気が加圧溶解される。したがって、貯留槽12からの水Wの吸水量が少ない場合であっても貯留槽12内に多くの微細気泡を放出することができる。
(6)第2流路(循環用連通流路)21内の圧力(即ち、溶解タンク14内の圧力)が上記所定圧力以上になるまでは、循環用連通流路(第2ハウジング流路46、接続管路30及び第2流路21)が第1流路(吸入流路)18に対して開放されることはないため、循環ポンプ13の駆動時には、溶解タンク14内の圧力が所定圧力以上に維持される。そのため、所定圧力を、溶解タンク14内における水(液体)W中への空気(気体)の加圧溶解効率が高くなる圧力値に設定することにより、溶解タンク14内における水W中への空気の加圧溶解効率を高効率に維持できる。
(7)また、溶解タンク14内の圧力が所定圧力に維持されるため、発泡ノズル27から貯留槽12内に放出される水Wの単位時間当りの放出量の安定化に貢献できる。
(8)さらに、循環ポンプ13による吸水性能のばらつき(経年変化や温度・湿度の変化などに基づくばらつき)によって貯留槽12から水Wの吸水量に変化があった場合でも、循環ポンプ13内には、溶解タンク14内に一時貯留されている水Wの一部が吸水される。そのため、循環ポンプ13から溶解タンク14内に噴射される単位時間当りの水Wの噴射量の変化を抑制できる。
(9)溶解タンク14内で空気が加圧溶解された水Wの一部は、循環ポンプ13と溶解タンク14との間を何回も循環することになる。そのため、本実施形態の微細気泡発生装置11の溶解タンク14内に一時貯留されている水Wの溶存空気量は、装置内での空気の加圧溶解済みの水Wの循環を行なわない従来装置の溶解タンク14内に一時貯留されている水Wの溶存空気量に比して多くなる。したがって、貯留槽12内には、より効果的に多数の微細気泡を発生させることができる。
(10)溶解タンク14内に一時貯留されている水(液体)Wの液面近傍には、該水W中に巻き込まれた気泡が含まれていることがある。そして、本実施形態においては、溶解タンク14内と第2ハウジング流路(循環用連通流路)46との連通部位が、溶解タンク14内と第1ハウジング流路(吐出流路)45との連通部位よりも上記液面に近い位置に配置されている。そのため、第2ハウジング流路46内には、気泡を含んだ水Wが流入することがある。すると、この気泡混じりの水Wは、第1流路(吸入流路)18などを介して再び溶解タンク14内に噴射される。すなわち、溶解タンク14内に噴射される水Wには空気が含まれているため、溶解タンク14内において該溶解タンク14内に噴射された水Wと空気との接触面積を広くすることができる。したがって、溶解タンク14内における水W中への空気の加圧溶解効率を向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図6に従って説明する。なお、第2の実施形態は、気体吸入流路の接続位置、及び、ノズル連通流路69の上下方向における配置などが第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図6に示すように、本実施形態の微細気泡発生装置11は、水(液体)Wだけではなく空気(気体)をも吸引して排出することが可能な循環ポンプ13と溶解タンク14とを備え、循環ポンプ13は、吸入流路を構成する第1吸水管路15、第1流路18及び第2吸水管路16を介して貯留槽12内の水Wを吸水するようになっている。また、第2吸水管路16には、気体吸入流路としての空気吸入管路95が接続されており、該空気吸入管路95の上端には、吸気弁としての吸気用開閉弁34(例えば電磁弁)が設けられている。この吸気用開閉弁34は、弁制御手段としての制御装置75の制御指令に基づき開閉動作するようになっている。
したがって、本実施形態では、循環ポンプ13の駆動時に吸気用開閉弁34が開弁した場合、空気吸入管路95及び第2吸水管路16を介して外部から空気が循環ポンプ13内に吸入される。そして、循環ポンプ13内に吸入された空気は、排出管路25及び噴射ノズル60Aを介して溶解タンク14内に供給されるようになっている。なお、吸気用開閉弁34の開弁時には、水Wの流動性よりも空気の流動性の方が高いため、水Wは、循環ポンプ13内にほとんど吸入されない。すなわち、本実施形態の空気吸入管路95は、第2吸水管路16内を循環ポンプ13側に流動する水W中に空気を混入させるためではなく、空気を溶解タンク14内に供給するための管路である。
溶解タンク14には、一方向(図6では左右方向)に延びる接続管路30Aの左端部31が接続されており、該接続管路30Aの右端部32が流量増加装置17に接続されている。そして、溶解タンク14内に一時貯留している水Wの一部は、接続管路30Aを介して流量増加装置17内に流入するようになっている。したがって、本実施形態では、第2ハウジング流路46、接続管路30A及び流量増加装置17内の第2流路21により、循環用連通流路が構成されている。
溶解タンク14内に設けられている噴射ノズル60Aは、その上端部61の端面に形成されたノズル開口68が溶解タンク14内に一時貯留されている水Wの液面よりも僅かに上方に位置するように形成されている。そして、噴射ノズル60Aの上端部61に形成されたノズル孔62の下端部分65は、溶解タンク14内における水貯留領域14Aのうち水Wの液面近傍に位置している。なお、水貯留領域14Aにおいてノズル孔62の下端部分65が位置している辺りには、噴射ノズル60Aのノズル開口68から噴射された水Wが溶解タンク14内に一時貯留されている水Wの液面に打付けられた際に該水W中に巻き込まされた気泡Bが多数存在している。
また、噴射ノズル60Aの上端部61には、ノズル連通流路69が下端部分65と中間部分67との間で噴射ノズル60Aの径方向に沿って延びるように形成されている。噴射ノズル60Aの上端部61の下端部分65が水貯留領域14Aに位置しているため、ノズル連通流路69もまた、水貯留領域14Aのうち水Wの液面近傍に位置している。
次に、本実施形態の微細気泡発生装置11の作用について、溶解タンク14内に噴射ノズル60Aから噴射される際の作用、及び、空気吸入管路95を介して外部から空気を吸入する際の作用を中心に以下説明する。
さて、循環ポンプ13の駆動が開始されると、貯留槽12内の水Wが、吸水部19、第1吸水管路15、流量増加装置17の第1流路18及び第2吸水管路16を介して循環ポンプ13内に吸引される。そして、循環ポンプ13内に吸引された水Wは、排出管路25に吐出されて該排出管路25の下流端から下側ハウジング40の貫通孔43内に流入し、該貫通孔43から噴射ノズル60A内に流入する。
すると、噴射ノズル60A内では、その流入した水Wがノズル内流路64を通って上端部61のノズル孔62内に流入し、ノズル開口68から上側ハウジング41の上壁内面48に向けて噴射される。また、ノズル孔62内を下方から上方(ノズル開口68)に向けて水Wが流動する際には、該水Wの流動に基づきノズル孔62内に負圧が発生する。そのため、ノズル孔62内には、ノズル連通流路69を介して溶解タンク14内の水貯留領域14Aにて一時貯留されている水Wの一部と該水W中に巻き込まれている気泡Bの一部が吸入される。その結果、噴射ノズル60Aのノズル開口68からは、気泡B(空気)混じりの水Wが噴射される。
したがって、空気が混合されていない水Wがノズル開口68から噴射される場合に比して、ノズル開口68から噴射された水Wと空気との接触面積が広くなる分だけ、効率的に水W中に空気を加圧溶解させることが可能になる。また、本実施形態では、ノズル連通流路69からは、気泡B(空気)だけではなく溶解タンク14内に一時貯留されている水Wの一部がノズル孔62内に吸入される。そのため、ノズル開口68から単位時間当りの水Wの噴射量は、第1の実施形態の場合に比して多くなる。その結果、単位時間当りの水Wの噴射量の増加に伴い、より効果的に水W中に空気を加圧溶解させることが可能になる。
また、本実施形態では、溶解タンク14内の空気が少なくなった際にユーザが操作部76を操作すると、吸気用開閉弁34が開弁される。すると、外部からは、空気吸入管路95及び第2吸水管路16を介して空気が循環ポンプ13内に吸入され、該循環ポンプ13からは、排出管路25及び噴射ノズル60Aを介して空気が溶解タンク14内に供給される。すなわち、本実施形態では、第1の実施形態の場合とは異なり、循環ポンプ13の駆動を停止させることなく空気を溶解タンク14内に供給することが可能である。
その後、溶解タンク14内への空気の供給を停止させるべくユーザが操作部76を操作すると、吸気用開閉弁34が閉弁される。すると、循環ポンプ13内には、第1吸水管路15、流量増加装置17の第1流路18及び第2吸水管路16を介して水Wが吸入されることになる。
したがって、本実施形態では、上記(1)、(5)〜(10)に示す効果の他に以下に示す効果を得ることができる。
(11)一般に、水貯留領域(液体貯留領域)14Aのうち水(液体)Wの液面近傍には、噴射ノズル60Aのノズル開口68から溶解タンク14内に噴射された水Wが上記液面に打付けられることにより、多数の気泡Bが存在している。そこで、本実施形態では、噴射ノズル60Aのノズル孔(液体流路)62内を水Wがノズル開口68に向けて流動する際に発生するノズル孔62内の負圧に基づき、ノズル孔62内には、ノズル連通流路69を介して水貯留領域14Aに一時貯留されている水Wのうち液面近傍の水W及び該水Wに混じっている気泡Bが吸入される。そのため、噴射ノズル60Aのノズル開口68からは、気泡B混じりの水Wが溶解タンク14内に噴射されることになるため、溶解タンク14内における水W中への空気の加圧溶解効率の向上に確実に貢献できる。
(12)ノズル開口68は、噴射ノズル60Aの上端部61のうち上側ハウジング41の上壁内面に対向する端面に形成されている。そのため、噴射ノズル60のノズル開口68を、溶解タンク14内において該溶解タンク14内に一時貯留される水(液体)Wの液面よりも上方となる位置に配置することが可能になると共に、ノズル連通流路69を、溶解タンク14内における水Wの液面よりも僅かに下方となる位置に配置することが可能になる。そのため、噴射ノズル60のノズル孔(液体流路)62内を水Wが流動する場合に、溶解タンク14内に一時貯留されている気泡B(空気)混じりの水Wをノズル孔62内にノズル連通流路69を介して吸入させやすくできる。
(13)溶解タンク14内に貯留されている空気(気体)の大部分が溶解タンク14内に供給された水(液体)W中に加圧溶解された場合に、吸気用開閉弁(吸気弁)34を開弁させると、循環ポンプ13の駆動に基づいて該循環ポンプ13内には、空気吸入管路(気体吸入流路)95及び第2吸水管路(吸入流路)16を介して空気が吸入される。そして、循環ポンプ13からは、排出管路25を介して空気が溶解タンク14内に供給される。そのため、溶解タンク14内における空気の貯留不足に起因した溶解タンク14内における水W中への空気の加圧溶解効率の低下を抑制できる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を図7に従って説明する。なお、第3の実施形態は、溶解タンク14に流量増加装置17及び発泡ノズル27が一体に取着されている点が第2の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第2の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1及び第2の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図7に示すように、本実施形態の微細気泡発生装置11は、循環ポンプ13及び溶解タンク14の下側部位が貯留槽12内の水W中に水没した状態で配置されている。なお、このような配置態様であっても、吸気用開閉弁34は、貯留槽12内に貯留されている水Wの液面よりも上方に配置されている。
溶解タンク14を構成する下側ハウジング40には、流量増加装置17が直接取着(すなわち、直付け)されており、下側ハウジング40内の第2ハウジング流路46は、流量増加装置17の弁室20内に直接連通している。すなわち、本実施形態では、第2ハウジング流路46のみにより、循環用連通流路が構成されている。また、本実施形態の溶解タンク14は、下側ハウジング40、上側ハウジング41及び流量増加装置17により構成されている。また、溶解タンク14には、発泡ノズル27が直接取着(すなわち、直付け)されており、溶解タンク14の第1ハウジング流路45は、発泡ノズル27内に直接連通している。
したがって、本実施形態では、上記(1)、(5)〜(13)に示す効果の他に以下に示す効果を得ることができる。
(14)発泡ノズル(吐出ノズル)27は、吐水管路26を介することなく、溶解タンク14に直接取着(すなわち、直付け)されている。そのため、吐水管路26を設けない分だけ、装置全体の小型化に貢献できる。
(15)また、第1の実施形態のように、溶解タンク14内から発泡ノズル27内までの間で屈曲する部分(第1の実施形態では吐水管路26が該当)がある場合には、その部分が流動抵抗となってしまい、発泡ノズル27に向けて流動する水Wの圧力の一部が損失してしまう。この点、本実施形態では、溶解タンク14内から発泡ノズル27内までの間で屈曲する部分がなく、溶解タンク14内からは水Wが発泡ノズル27内に直接に供給される。そのため、溶解タンク14内から発泡ノズル27内に水Wが流動する際の該水Wの圧力損失が、第1の実施形態の場合に比して少なくなることにより、その分だけ溶解タンク14内における水W中への空気の加圧溶解効率を向上させることができる。
(16)本実施形態では、流量増加装置17は溶解タンク14を構成しているため、流量増加装置17内の弁機構22は、溶解タンク14内に配置された状態になる。そのため、第1及び第2の実施形態とは異なり、接続管路30,30Aを設ける必要がなく、装置全体の小型化に貢献できる。
(17)第1及び第2の実施形態のように、溶解タンク14の第2ハウジング流路46から弁室20内までの間で屈曲する部分(第1及び第2の実施形態の第2流路21が該当)がある場合には、その部分が流動抵抗となってしまい、弁室20に向けて流動する水Wの圧力の一部が損失してしまう。この点、本実施形態では、溶解タンク14の第2ハウジング流路46から弁室20内までの間で屈曲する部分がない。そのため、第2ハウジング流路46から弁室20内に水Wが流動する際の該水Wの圧力損失が、第1及び第2の実施形態の場合に比して少なくなることにより、その分だけ効果的に溶解タンク14内に一時貯留されている水Wの一部を循環ポンプ13側に戻すことができる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・第3の実施形態において、発泡ノズル27は、吐水管路26を介して溶解タンク14に接続された構成であってもよい。また、発泡ノズル27は、左方側や右方側に水Wや微細気泡を放出できるように配置されてもよい。
・第1の実施形態において、排水用開閉弁29及び排水管路28を設けなくてもよい。このように構成すると、吸気用開閉弁34が開弁された場合、吐水管路26からは、吸気用開閉弁34の閉弁時に比して多くの水Wが吐水されることになる。
・また、第1の実施形態において、気体吸入流路を、第2の実施形態と同様に、吸入流路(例えば第2吸水管路16)に接続してもよい。この場合も、排水用開閉弁29及び排水管路28を設けなくてもよい。
・第1の実施形態において、気体吸入流路及び吸気用開閉弁34は設けなくてもよい。この場合、溶解タンク14内の空気の減少に伴い溶解タンク14内における水Wの液面が上昇してくると、該水Wの液面がノズル連通流路69よりも上方に位置することになる。すると、ノズル連通流路69内からは、ノズル孔62内における水Wの流動に基づき発生するノズル孔62内の負圧によって、溶解タンク14内の水Wがノズル孔62内に流入し、該水Wが循環ポンプ13から供給された水Wと共にノズル開口68から噴射されることになる。したがって、この場合は、ノズル連通流路69を介して噴射ノズル60内に水Wが吸入されるため、その分だけ噴射ノズル60から噴射される水Wの単位時間当りの噴射量を増加させることができ、その結果、溶解タンク14内における水W中への空気の加圧溶解効率を向上させることができる。この場合、ノズル連通流路69が液体吸入流路として機能することになる。
・第1の実施形態において、溶解タンク14内に一時貯留されている水Wの液面高さを検出するための液面高さ検出センサ(例えばフロートセンサ)を溶解タンク14内に設けてもよい。そして、液面高さ検出センサからの入力信号に基づき液面高さを検出した結果、溶解タンク14内の水Wの液面がノズル連通流路69よりも上方に位置していると判定された場合に、循環ポンプ13の駆動を一時停止させると共に、排水用開閉弁29及び吸気用開閉弁34をそれぞれ開弁させるようにしてもよい。このように構成すると、溶解タンク14内の空気の貯留量の低下に基づき溶解タンク14内での水W中への空気の加圧溶解効率が低下し始めたときに、溶解タンク14内に空気を供給すべく排水用開閉弁29及び吸気用開閉弁34がそれぞれ開弁することになる。したがって、溶解タンク14内において水W中への空気の加圧溶解効率が低下することを抑制できる。
・また、上記のような液面高さ検出センサを第2及び第3の実施形態の溶解タンク14内に設けてもよい。そして、液面高さ検出センサからの入力信号に基づき液面高さを検出した結果、溶解タンク14内の水Wの液面の位置が予め設定された所定位置(例えば、ノズル開口68)よりも上方に位置していると判断された場合に、吸気用開閉弁34を開弁させることが望ましい。
・第1の実施形態において、循環ポンプ13の駆動が開始されてからの経過時間が予め設定された所定時間以上になった場合に、循環ポンプ13の駆動を一時停止させると共に、排水用開閉弁29及び吸気用開閉弁34をそれぞれ開弁させるようにしてもよい。なお、所定時間は、溶解タンク14内に水Wが貯留されていない状態で循環ポンプ13が駆動を開始し、溶解タンク14内における水Wの液面がノズル連通流路69よりも上方に位置するようになるまでの時間に設定されることが望ましい。このように構成すると、溶解タンク14内の空気の貯留量の低下に基づき溶解タンク14内での水W中への空気の加圧溶解効率が低下し始めたときに、溶解タンク14内に空気を供給すべく排水用開閉弁29及び吸気用開閉弁34がそれぞれ開弁することになる。したがって、溶解タンク14内において水W中への空気の加圧溶解効率が低下することを抑制できる。
・また、第2及び第3の実施形態において、循環ポンプ13の駆動が開始されてからの経過時間が予め設定された所定時間以上になった場合に、吸気用開閉弁34を開弁させるようにしてもよい。なお、所定時間は、溶解タンク14内に一時貯留されている水Wの液面の上下方向における位置が図6及び図7に示す位置からノズル開口68よりも上方位置に到達するまでの時間に設定されることが望ましい。
・各実施形態において、ノズル連通流路69を、その流路断面積がノズル孔62の下端部分65の流路断面積と同等となるように形成してもよい。また、ノズル連通流路69を、その流路断面積がノズル孔62の中間部分67の流路断面積と同等となるように形成してもよい。
・第1の実施形態において、ノズル開口68及びノズル連通流路69が溶解タンク14に一時貯留されている水Wの液面よりも上方に配置されているのであれば、噴射ノズル60は、溶解タンク14の上端部から下方に向けて延びる構成であってもよい。この場合、噴射ノズル60からは、循環ポンプ13から吐出された水Wが溶解タンク14内に一時貯留されている水Wの液面に向けて噴射されることになる。また、噴射ノズル60は、溶解タンク14内において図1における右方側から左方側に向けて延びる構成であってもよい。この場合、噴射ノズル60からは、溶解タンク14の側壁内面50に向けて噴射されることになる。
・各実施形態において、ノズル連通流路は、図8に示すように、噴射ノズル60,60Aの上端部61において、その噴射ノズル60の径方向外側から径方向内側のノズル孔62に接近するに連れて次第に流路断面積が小さくなるように形成されたノズル連通流路80であってもよい。このようにノズル連通流路80に絞り(いわゆるオリフィス)を設けることによって、ノズル孔62内を水Wが流動した場合に、該ノズル孔62内に効率的に空気、又は気泡B混じりの水Wを吸入させることができる。
・各実施形態において、吸気用開閉弁34は、モータの駆動に基づき図示しない弁体を移動させる開閉弁であってもよい。
・第1の実施形態において、排水用開閉弁29は、モータの駆動に基づき図示しない弁体を移動させる開閉弁であってもよい。
・第1及び第2の実施形態において、流量増加装置17内の第2流路21の下端部(即ち、弁室20に連通する部分)は、図9に示すように、弁室20に接近するに連れて次第に流路断面積が小さくなるオリフィス85であってもよい。このように構成すると、第2流路21内の水Wが弁体23に付与する圧力(即ち、弁体23を下方に変位させようとする圧力)を、オリフィス85を設けない場合に比して高くできるため、速やかに弁体23をコイルバネ24の付勢力に抗して下方に変位させることができる。すなわち、第2流路21を介して溶解タンク14内に一時貯留されている水Wを速やかに第1流路18に戻すことができるようになる。
・各実施形態において、下側ハウジング40を、右側底面40cと左側底面40bとが上下方向において同じ高さ位置となるように形成してもよい。このように構成すると、溶解タンク14内と第2ハウジング流路46との連通部位は、溶解タンク14内と第1ハウジング流路45との連通部位と上下方向において同一高さ位置となる。
・各実施形態において、流量増加装置17内に収容された弁機構22は、制御装置75からの制御指令に基づき弁体23を閉弁位置と開弁位置との二位置間で変位する弁(例えば電磁弁)であってもよい。この場合、溶解タンク14内の水Wの液圧を検出するための液圧検出センサを設けることが望ましい。そして、この液圧検出センサからの信号に基づき検出した溶解タンク14内の水Wの液圧が予め設定された所定圧力以上になったと判定した場合に、弁体23を開弁位置に変位させるべく弁機構22の駆動を制御することになる。
・第1及び第2実施形態において、弁体は、図10に示すように、左端(即ち、水Wの流動方向における上流端)が第2流路21と弁室20との連通部位に支持固定され、第2流路21内における水Wの液圧が予め設定された所定圧力以上になったときに変形する弁体90であってもよい。
・各実施形態において、微細気泡発生装置11は、溶解タンク14内において水W中に空気以外の他の気体(例えば酸素)を加圧溶解させるものであってもよい。この場合、溶解タンク14内には、酸素を予め貯留させる必要がある。
・各実施形態において、微細気泡発生装置11は、溶解タンク14内に水以外の他の液体(例えばエタノール)を供給し、該液体中に空気を加圧溶解させるものに具体化してもよい。
・各実施形態において、溶解タンク14内に一時貯留されている水Wの一部を第1流路18内に戻すための構成を設けなくてもよい。この場合、流量増加装置17及び接続管路30を設けずに、第1吸水管路15に第2吸水管路16を直接接続させることが望ましい。このように構成しても、上記(1)の効果を得ることができる。
次に、上記各実施形態及び別の実施形態から把握できる技術的思想(イ)について以下に追記する。
(イ)前記溶解タンク内に気体を供給するための気体吸入流路と、該気体吸入流路を開閉可能な吸気弁と、前記溶解タンク内に一時貯留されている液体を該溶解タンク外に排出するための液体排出流路と、該液体排出流路を開閉可能な排出弁と、前記吸気弁及び排出弁の開閉駆動を各々制御する弁制御手段とをさらに備えた請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の微細気泡発生装置。
第1の実施形態における微細気泡発生装置の概略断面図。 流量増加装置の概略断面図。 下側ハウジングを上方から見た場合の平面図。 噴射ノズルの一部拡大断面図。 微細気泡発生装置の電気的構成を示すブロック図。 第2の実施形態における微細気泡発生装置の概略断面図。 第3の実施形態における微細気泡発生装置の概略断面図。 別の実施形態のノズル連通流路の形状を示す概略断面図。 別の実施形態の第2流路を示す概略断面図。 別の実施形態の弁体を示す概略断面図。
符号の説明
11…微細気泡発生装置、12…貯留槽、13…循環ポンプ、14…溶解タンク、14A…水貯留領域(液体貯留領域)、14B…空気貯留領域(気体貯留領域)、15…第1吸水管路(吸入流路)、16…第2吸水流路(吸入流路)、18…第1流路(吸入流路)、21…第2流路(循環用連通流路)、22…弁機構、27…発泡ノズル(吐出ノズル)、28…排水管路(液体排出流路)、29…排水用開閉弁(排出弁)、30…接続管路(気体吸入流路、循環用連通流路)、30A…接続管路(循環用連通流路)、34…吸気用開閉弁(吸気弁)、45…第1ハウジング流路(吐出流路)、46…第2ハウジング流路(循環用連通流路)、60,60A…噴射ノズル、62…ノズル孔(液体流路)、63…下端部、64…ノズル内流路(液体流路)、68…ノズル開口、69,80…ノズル連通流路、75…制御装置(弁制御手段)、85…オリフィス、95…空気吸入管路(気体吸入流路)、B…気泡、W…水(液体)。

Claims (6)

  1. 貯留槽内に貯留されている液体中に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置であって、
    前記貯留槽内の液体を該貯留槽内との間で吸入及び吐出して循環させるための循環ポンプと、
    該循環ポンプ内に前記貯留槽内の液体を吸入させるための吸入流路と、
    供給された液体中に気体を加圧溶解させるための溶解タンクと、
    前記循環ポンプから吐出された液体を前記溶解タンク内にノズル開口から噴射する噴射ノズルと、
    前記溶解タンク内の液体を前記微細気泡と共に前記貯留槽内に吐出する吐出ノズルとを備え、
    前記噴射ノズルには、前記循環ポンプから吐出された液体が前記噴射ノズル内を前記ノズル開口に向けて流動する液体流路と、該液体流路の途中に前記溶解タンク内を前記ノズル開口よりも前記液体流路内における前記液体の流動方向の上流側で連通するノズル連通流路とを設けた微細気泡発生装置。
  2. 前記溶解タンク内には、前記噴射ノズルの前記ノズル開口から噴射された液体を一時貯留する液体貯留領域と、該液体貯留領域の上方において気体を貯留する気体貯留領域とが形成されており、前記ノズル連通流路は、前記噴射ノズルにおいて前記液体貯留領域に対応する位置であって且つ前記液体の液面近傍に形成されている請求項1に記載の微細気泡発生装置。
  3. 前記溶解タンク内には、前記噴射ノズルの前記ノズル開口から噴射された液体を一時貯留する液体貯留領域と、該液体貯留領域の上方において気体を貯留する気体貯留領域とが形成されており、前記ノズル連通流路は、前記噴射ノズルにおいて前記気体貯留領域に対応する位置に形成されている請求項1に記載の微細気泡発生装置。
  4. 前記噴射ノズルは、前記溶解タンクの下端部から上方に延びるように形成されており、前記ノズル開口は、前記噴射ノズルの上端に形成されている請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の微細気泡発生装置。
  5. 前記吸入流路に接続され、前記循環ポンプ内に外部から気体を吸入させるための気体吸入流路と、
    該気体吸入流路を開閉可能な吸気弁と、
    該吸気弁の開閉駆動を制御する弁制御手段と
    を備えた請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の微細気泡発生装置。
  6. 前記吐出ノズルは、前記溶解タンクに直付けされている請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の微細気泡発生装置。
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