JP5477528B2 - トイレ装置 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、トイレ装置に関し、具体的には洋式腰掛便器に腰かけた使用者の「おしり」などを水で洗浄可能としたトイレ装置に関する。
洗浄水を噴射する洗浄ノズルを進退自在に収納し、洋式腰掛便器(以下、単に「便器」と称する)の便座に座った使用者の「おしり」などを洗浄する機能(局部洗浄機能)を設けたトイレ装置がある。このようなトイレ装置の中には、局部洗浄機能などの機能部を内蔵し、便器よりも上方に設けられたケーシングの高さをより低く抑えるために、洗浄ノズルを便器に沈み込ませたトイレ装置がある(特許文献1)。特許文献1に記載された局部洗浄便器では、便鉢内へ臨む便器本体の後部上面に、便鉢内空間に向かって下り勾配の凹溝部を設けて、その凹溝部に洗浄ノズルの一部を収納配置している。
しかしながら、特許文献1に記載された局部洗浄便器では、男性が立った姿勢で排尿した小水が凹溝部に入り込むおそれがある。凹溝部に小水が入り込むと、その凹溝部を掃除することは困難であるため、臭気が発生するおそれがある。そこで、人体の局部を洗う洗浄手段を内装する本体の前部に設けられた開口部と、便器内と、を遮断するためのシャッター部を設けた便座装置がある(特許文献2)。特許文献2に記載された便座装置によれば、本体の前部に設けられた開口部の内部に尿等の汚水が進入することをシャッター部により防止できる。
しかしながら、特許文献2に記載された便座装置ではシャッター部は、本体の前部に設けられた開口部の位置に設けられているため、立った姿勢の使用者(主として男性)に対して露出し、見えやすい位置に設けられている。そのため、小水がシャッター部にかかるおそれがある。小水が、シャッター部の開閉を支持する軸部分にかかると、その軸部分を掃除することは困難であるため、臭気が発生するおそれがある。また、小水が軸部分にかかったことで尿石が生ずると、シャッター部が開閉できないおそれがある。
一方、特許文献1に記載された局部洗浄便器にシャッターを設けたとすると、そのシャッターの少なくとも一部は、便器の便鉢の内面に設けられることになる。そのため、小水がシャッターあるいはその軸部分によりかかりやすい。したがって、前述した場合と同様に、臭気がより発生しやすくなったり、シャッター部がより開閉できないおそれがある。
実公平2−13589号公報 特開2005−171541号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、シャッターの開閉を支持する軸部分に尿がかかりにくいトイレ装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、ボウルと、上面に形成され前記ボウルに連通する凹部と、前記ボウルと前記凹部とを連通する連通部と、を有する便器と、前記ボウルの前方に向かって延設された延設部を有するケーシングと、少なくとも一部が前記凹部に配設され、前記連通部を貫通して前記ボウルの内外に進退する洗浄ノズルと、前記ケーシングに対して回動自在に軸支され、前記洗浄ノズルが進出するときに前記連通部を開き、前記洗浄ノズルが後退するときに前記連通部を閉じるシャッターと、を備え、前記ケーシング及び前記シャッターのいずれか一方は、軸を保持する軸受部を有し、前記ケーシング及び前記シャッターのいずれか他方は、前記軸受部に保持された前記軸を支持する軸支部を有し、前記軸受部および前記軸支部は、前記延設部よりも下方の位置且つ前記連通部の上方の位置であって、前記延設部の前面よりも後退した位置に設けられ、前記延設部により上方を覆われたことを特徴とするトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、シャッターは、ケーシングの延設部の下方に配設され、その延設部により上方を覆われているため、使用者が排尿した小水は、シャッターにはかかりにくい。そのため、シャッターを軸支した部分への尿の付着を抑制できるため、異臭の発生や、尿石の発生を抑制することができる。また、これにより、シャッターが尿石により開閉不能になるなどの不具合を抑制することができる。さらに、軸受部および軸支部は、ケーシングの延設部よりも下方の位置且つ連通部の上方の位置であって、延設部の前面よりも後退した位置に設けられている。そのため、使用者が排尿した小水は、軸受部や軸支部や軸にはかかりにくい。したがって、異臭の発生や、尿石の発生を抑制することができる。また、これにより、シャッターが尿石により開閉不能になるなどの不具合を抑制することができる。

また、第の発明は、第の発明において、前記シャッターの前記ボウル側の表面は、鉛直面と、前記鉛直面の下に設けられ下方に向かって後退するように傾斜した傾斜面と、を有し、前記軸支部は、前記鉛直面の裏側に設けられたれたことを特徴とするトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、小水がボウルの内壁面で跳ねてシャッターの傾斜面に付着しても、その傾斜面を駆け上がることはない。また、小水がボウルの内壁面で跳ねてシャッターの鉛直面に付着しても、その小水は、下方に向かって速やかに流れていく。そのため、使用者が排尿した小水は、軸受部や軸支部や軸にはかかりにくい。
また、第の発明は、第1または第2の発明において、前記便器は、前記ボウルの内壁面に接続された凹段部をさらに有することを特徴とするトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、ボウル側のシャッターの表面と、ボウルの内壁面と、の段差が抑えられる。そのため、ボウル内壁面101aやシャッター230の表面を掃除しやすい。
また、第の発明は、第1〜第のいずれか1つの発明において、前記シャッターは、前記連通部に対向する裏面に、前記連通部に向かって延在した突出壁を有することを特徴とするトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、小水が、シャッターの周囲から開口部側へ進入することを防止することができる。そのため、軸受部や軸支部や軸への尿の付着を抑制することができる。また、洗浄ノズルへの尿の付着を抑制することができる。そのため、洗浄ノズルの清潔性を確保することができる。

本発明の態様によれば、シャッターの開閉を支持する軸部分に尿がかかりにくいトイレ装置が提供される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるトイレ装置を表した斜視模式図である。
なお、図1(a)は、洗浄ノズルがケーシング内に収納された状態を表す斜視模式図であり、図1(b)は、洗浄ノズルがケーシング内から進出した状態を表す斜視模式図である。
本実施形態のトイレ装置は、洋式腰掛便器(以下、単に「便器」と称す)100と、その後方上部に設けられたケーシング200と、を備える。ケーシング200の内部には、例えば、図示しない便座に座った使用者の「おしり」などの洗浄を実現する局部洗浄機能部などが内蔵されている。なお、図示しない便座および便蓋は、ケーシング200に設けられた軸支部211、213において、ケーシング200に対して開閉自在にそれぞれ軸支されている。
ケーシング200の上部には、使用者が便座に座ったことを検知する着座センサ215が設けられている。着座センサ215が便座に座った使用者を検知している場合において、使用者が図示しないスイッチを操作すると、図1(b)に表したように、洗浄ノズル241を便器100のボウル101内に進出させることができる。洗浄ノズル241は、後に詳述するように、ケーシング200の開口部を貫通して進出する。このとき、洗浄ノズル241は、ケーシング200の開口部を開閉するシャッター230を押し上げてボウル101内に進出することができる。また、洗浄ノズル241の先端部には、ひとつあるいは複数の吐水口243が設けられている。
続いて、洗浄ノズル241は、ボウル101内に進出した状態において、その先端部に設けられた吐水口243から水を噴射して、便座に座った使用者の「おしり」などを洗浄することができる。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。
シャッター230は、ケーシング200に対して回動自在に軸支されており、ばねなどの付勢部材によりケーシング200の開口部を閉じる方向に付勢されている。そのため、シャッター230は、進出する洗浄ノズル241から力を受けることにより、図1(b)に表したように、上部を中心として回動し、ケーシング200の開口部を開けることができる。一方、洗浄ノズル241が後退した場合には、シャッター230は、洗浄ノズル241から力を受けなくなるため、付勢力により回動してケーシング200の開口部を閉じることができる。
ケーシング200は、ボウル101の前方に向かって延設された延設部217を有する。延設部217の少なくとも一部は、ボウル上面105に対して垂直に見た場合に、ボウル101内に進入している。そのため、シャッター230は、延設部217の下方に配設されている。つまり、シャッター230は、閉じた状態において、上方を延設部217により覆われている。
なお、ケーシング200の内部には、例えば、便器100のボウル101内の空気を吸い込み、フィルタや触媒などを介して臭気成分を低減させる脱臭機能部や、便座に座った使用者の「おしり」などに向けて温風を吹き付けて乾燥させる温風乾燥機能部や、トイレ室内に温風を吹き出してトイレ室を暖房する室内暖房機能部などが内蔵されていてもよい。但し、脱臭機能部や温風乾燥機能部や室内暖房機能部などは、必ずしも設けなくてもよい。
図2は、本実施形態のシャッター近傍を拡大して眺めた断面模式図である。
また、図3は、本実施形態の便器を表す斜視模式図である。
なお、図2は、洗浄ノズルがケーシングに収納された状態を表しており、図1(a)に表したA−A断面図に相当する。
ケーシング200は、ケースカバー210と、ケースプレート220と、を有する。局部洗浄機能部などの機器は、ケースプレート220に設置され、その上方をケースカバー210により覆われている。ケースプレート220は、下方に向かって凹形状に形成された凹設部223を有する。凹設部223は、ケースプレート220の一部に設けられ、後方から前方に向かって低くなるように傾斜している。そして、凹設部223の前端部には、洗浄ノズル241が貫通可能な開口部223bが設けられている。つまり、洗浄ノズル241は、この開口部223bを貫通して進出または後退する。
一方、便器100は、図3に表したように、ボウル上面105において下方に向かって凹形状に形成された凹部103を有する。凹部103は、その前端にボウル101と連通する連通部103bが形成され、ケースプレート220に設けられた凹設部223と同様に、その後端部103aから前端部(連通部)103bに向かって低くなるように傾斜している。そして、ケースプレート220は、凹設部223が便器100の凹部103に格納された状態で、便器100のボウル上面105に載置されている。そのため、洗浄ノズル241が開口部223bを貫通して進退することは、洗浄ノズル241が連通部103bを貫通して進退することと同等である。
ケースプレート220には、凹設部223の開口部223bを開閉するシャッター230が取り付けられている。シャッター230は、連通部103bおよび開口部223bを覆うようにして設けられ、ケースプレート220に対して回動自在に軸支されている。より具体的には、シャッター230は、ケースプレート220の軸受部227に保持された軸228を中心として、ケースプレート220に対して回動自在に軸支されている。
また、シャッター230は、閉じた状態において連通部103bおよび開口部223bに向かって延在した突出壁231を有する。すなわち、シャッター230は、連通部103bおよび開口部223bに対向する裏面に、突出壁231を有する。この突出壁231は、シャッター230が閉じている状態において、部分的に開口部223bに当接している。すなわち、突出壁231が開口部223bに部分的に当接することにより、シャッター230の閉止位置は決定される。
ケースカバー210は、ボウル101の前方に向かって延設された延設部217を有する。延設部217の少なくとも一部は、図2に表したように、ボウル101内に進入している。そのため、シャッター230は、延設部217の下方に配設されている。つまり、シャッター230は、閉じた状態において、延設部217により上方を覆われている。言い換えれば、シャッター230は、延設部217の前面217aよりも後退した位置に設けられている。そのため、延設部217は、閉じた状態のシャッター230の上方に覆い被さっている。
これに伴い、ケースプレート220の軸受部227と、軸受部227に保持された軸228と、シャッター230に設けられた軸支部237(図4参照)と、は延設部217の下方に配設され、その延設部217により上方を覆われている。言い換えれば、軸受部227と軸228と軸支部237とは、延設部217の前面217aよりも後退した位置に設けられている。そのため、延設部217は、軸受部227と軸228と軸支部237との上方に覆い被さっている。
したがって、男性が立った姿勢で排尿した小水は、シャッター230にはかかりにくい。つまり、排尿された小水がシャッター230に向かって進行したとしても、シャッター230は延設部217により上方を覆われているため、小水は延設部217により進行を妨げられる。そのため、排尿された小水は、シャッター230に直接的にはかかりにくい。なお、シャッター230の上部は、延設部217の真下に配設されているため、シャッター230の下部よりも直接的には被尿しにくい。
また、軸受部227と軸228と軸支部237とは、図2に表したように、開口部223bの上部に設けられている。つまり、シャッター230は、その上部において、回動自在に軸支されている。そのため、軸受部227と軸228と軸支部237とは、延設部217の真下に配設されている。したがって、軸受部227と軸228と軸支部237とは、シャッター230の下部よりも直接的には被尿しにくい。
さらに、シャッター230は、図2に表したように、ボウル101側の表面において鉛直面233と傾斜面235とを有する。鉛直面233は、シャッター230の上部に設けられている。一方、傾斜面235は、シャッター230の下部に設けられ、上部から下部に向かって後退するように傾斜している。
これによれば、小水がボウル101の内壁面で跳ねてシャッター230の傾斜面235に付着しても、その傾斜面235を駆け上がることはない。また、小水がボウル101の内壁面で跳ねてシャッター230の鉛直面233に付着しても、その小水は、下方に向かって速やかに流れていく。そのため、小水がボウル101の内壁面で跳ねてシャッター230に付着した場合であっても、軸受部227や軸228や軸支部237に向かって流れるおそれはほとんどない。
これによれば、本実施形態にかかるトイレ装置は、シャッター230を軸支する軸228への尿の付着を抑制できるため、異臭の発生や、尿石の発生を抑制できる。そのため、本実施形態にかかるトイレ装置は、シャッター230が尿石により開閉不能になるなどの不具合を抑制できる。
なお、ケースプレート220の凹設部223と、便器100の凹部103と、の間には、弾性を有する弾性体107が設けられている。この弾性体107は、凹設部223の開口部223b近傍を支持するとともに、ケースプレート220の凹設部223と、便器100の凹部103と、の間の液密性を確保している。つまり、弾性体107は、ケースプレート220の凹設部223と、便器100の凹部103と、の間に小水などが進入することを防止している。なお、この弾性体107は、ケースプレート220の前縁に沿って、便器100の上面105にも配置され、ケースプレート220と便器100の上面105との間の液密性を確保し、小水などが浸入することを防止している。
また、図示した具体例においては、ケースプレート220に軸受部227が設けられ、シャッター230に軸支部237が設けられているが、本発明はこれには限定されず、ケースプレートに軸支部を設け、シャッターに軸受部を設けてもよい。
図4は、シャッターとケースプレートとの取付構造を表す斜視模式図である。
なお、図4(a)は、シャッターがケースプレートに取り付けられる前の状態を表す斜視模式図であり、図4(b)は、シャッターがケースプレートに取り付けられた後の状態を表す斜視模式図である。
ケースプレート220は、図2に関して前述したように、開口部223bの上方に、軸受部227を有する。そして、軸228は、この軸受部227により保持されている。また、軸228は、一端部において鉤形に屈曲され、ケースプレート220の爪部226に引っ掛けられて保持されている。軸228には、シャッター230を付勢する付勢部材229が取り付けられている。この付勢部材229としては、例えば、いわゆる「ねじりコイルばね」などが挙げられる。
一方、シャッター230は、ボウル101とは反対側の表面の上部、すなわち鉛直面233の裏側に軸支部237を有する。この軸支部237は、ケースプレート220に取り付けられた軸228を受ける軸穴部を有する。また、軸支部237の少なくとも一部には、軸228を軸穴部に無理入れ可能な切り欠き部が設けられている。そのため、図4(a)に表した状態、すなわちケースプレート220の軸受部227に軸228が取り付けられた状態から、軸228をシャッター230の軸支部237に無理入れさせることができる。これにより、軸支部237は、軸受部227に保持された軸228を支持し、シャッター230は、軸228を中心としてケースプレート220に対して回動自在に軸支される。
このとき、シャッター230に設けられた突起部239は、付勢部材229の腕部229aに当接している。そして、この突起部239は、シャッター230の動作とともに回動し、腕部229aからの負荷を受ける。つまり、シャッター230が開く場合には、突起部239は腕部229aからの負荷に逆らって回動する。そのため、シャッター230は、付勢部材229により閉じる方向に付勢されている。
したがって、シャッター230は、自ら開くことはできず、ボウル101に進出する洗浄ノズル241から力を受けることにより開く。つまり、シャッター230は、洗浄ノズル241から押されることにより、軸228を中心として開く。一方、洗浄ノズル241が後退してケーシング200内に収納されると、シャッター230は洗浄ノズル241から力を受けないため、付勢部材229からの付勢力により閉じる。つまり、シャッター230は、洗浄ノズル241が進出していない状態では、図1(a)に表したように閉じた状態となっている。これによれば、シャッター230は、使用者が排尿した小水あるいは水跳ねした封水などが開口部223bから洗浄ノズル241側に進入することを防止できる。
図5は、本実施形態のシャッター近傍を拡大して眺めた断面模式図である。
なお、図5は、洗浄ノズルがケーシングから進出した状態を表しており、図1(b)に表したB−B断面図に相当する。
洗浄ノズル241を有するノズルユニット240は、一端部にノズル洗浄室245を有する。ノズル洗浄室245は、その内部に設けられた吐水口から水を噴射することにより、洗浄ノズル241の外周表面を洗浄することができる。また、ノズル洗浄室245は、洗浄ノズル241の進退時において、外周表面の洗浄を行う洗浄水が飛散することを抑制できる。洗浄ノズル241は、このノズル洗浄室245を貫通して進出する。このとき、洗浄ノズル241は、図5に表したように、シャッター230を後方から押してボウル101内に進出する。
そして、洗浄ノズル241は、ボウル101内に進出した状態において、吐水口243から水を噴射して、便座に座った使用者の「おしり」などを洗浄することができる。ここで、吐水口243から噴射された洗浄水は、「おしり」などで水跳ねしたり、ボウル101の内壁面で水跳ねする場合がある。そのため、汚水や汚物がシャッター230に向かって飛散する場合があるが、軸受部227と軸228と軸支部237とは、延設部217の真下に配設されているため、汚水や汚物は、軸受部227や軸228や軸支部237にはかかりにくい。また、シャッター230が開いた状態では、ボウル101内から軸受部227や軸228や軸支部237へ向かう進路は狭くなっているため、汚水や汚物は、軸受部227や軸228や軸支部237にはよりかかりにくい。
これによれば、本実施形態にかかるトイレ装置は、シャッター230を軸支する軸228への汚水や汚物の付着を抑制できるため、異臭の発生や、尿石の発生を抑制できる。そのため、本実施形態にかかるトイレ装置は、シャッター230が尿石や汚物により開閉不能になるなどの不具合を抑制できる。
図6は、本実施形態にかかるトイレ装置を側方から眺めた断面模式図である。
なお、図6は、図1(a)に表したA−A断面図に相当する。
図2に関して前述したように、シャッター230は、閉じた状態において、延設部217の下方に配設され、その延設部217により上方を覆われている。そのため、便器100の前に立った使用者は、立った姿勢のままではシャッター230をほとんど見ることかできない。
そのため、本実施形態にかかるトイレ装置は、見栄えがよく、意匠性を向上させることができる。また、立った姿勢で排尿する男性は、シャッター230を見ることができないため、小水を故意にシャッター230にかけようとはほとんど思わない。つまり、シャッター230が排尿中に使用者の視線に入ると、その使用者は、小水を故意にシャッター230にかけようと思いつく場合もあるが、本実施形態にかかるトイレ装置では、そのように思いつくことはほとんどない。そのため、小水が故意にシャッター230にかけられるおそれは少ない。
また、図2に関して前述したように、軸受部227と軸228と軸支部237とは、延設部217の真下に配設されている。そのため、小水を故意に軸受部227や軸228や軸支部237にかけようとした場合には、図6に表した二点鎖線Cに略沿うように排尿する必要がある。但し、これは、ほとんど不可能である。したがって、小水が故意に軸受部227と軸228と軸支部237とにかけられるおそれは少ない。
図7は、本実施形態のシャッター近傍を拡大して眺めた斜視模式図である。
また、図8は、本実施形態のシャッター近傍を前方から眺めた平面模式図である。
また、図9は、本実施形態のシャッター近傍を上方から眺めた平面模式図である。
なお、図9は、図8に表したD−D断面図に相当する。
便器100は、図3に表したように、ボウル内壁面101aに接続された凹段部103cを有する。そして、シャッター230は、凹段部103cに収まるように設けられている。そのため、ボウル101側のシャッター230の表面は、図7および図9に表したように、ボウル内壁面101aと略同一面となっている。つまり、ボウル101側のシャッター230の表面と、ボウル内壁面101aと、の段差が抑えられている。これによれば、ボウル内壁面101aやシャッター230の表面を掃除しやすいなどといった効果を得ることができる。
また、シャッター230は、凹段部103cに収まるように設けられているため、図7および図8に表したように、シャッター230および便器100には一体感が得られる。そのため、本実施形態にかかるトイレ装置は、見栄えがよく、意匠性を向上させることができる。
図10は、本実施形態のシャッターの突出壁を拡大して眺めた断面模式図である。
なお、図10は、図9に表した範囲Eの拡大図に相当する。
シャッター230は、図2に関して前述したように、閉じた状態において開口部223bに向かって延在した突出壁231を有する。この突出壁231の外周面231aは、ケースプレート220の凹設部223の外周面223cよりも、距離Fだけトイレ装置の中央部側に配置されている。
これによれば、小水が、シャッター230の周囲から開口部223b側へ進入することを防止することができる。そのため、シャッター230を軸支する軸228への尿の付着を抑制することができる。また、洗浄ノズル241への尿の付着を抑制することができる。そのため、洗浄ノズルの清潔性を確保することができる。
また、シャッター230と便器100とが干渉することを抑制することができる。そのため、シャッター230が便器100に干渉することで、凹設部223の開口部223bを閉じることができないなどの不具合を抑制することができる。また、シャッター230が開閉するたびに、シャッター230と便器100とが干渉して不快な音(衝突音)が発生することを抑制することができる。
なお、ケースプレート220の凹設部223と、便器100の凹部103と、の間には弾性体107が設けられている。そのため、突出壁231の外周面231aが、凹設部223の外周面223cよりもトイレ装置の中央部側に配置されていても、ケースプレート220の凹設部223と、便器100の凹部103と、の間に小水が進入することを抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、シャッター230は、閉じた状態において、延設部217の下方に配設され、その延設部217により上方を覆われている。言い換えれば、シャッター230は、延設部217の前面217aよりも後退した位置に設けられている。また、ケースプレート220の軸受部227と、軸受部227に保持された軸228と、シャッター230に設けられた軸支部237と、は、延設部217の真下に配設されている。そのため、軸受部227と軸228と軸支部237とには、使用者が排尿した小水はかかりにくい。これにより、本実施形態にかかるトイレ装置は、シャッター230を軸支する軸228への尿の付着を抑制できるため、異臭の発生や、尿石の発生を抑制できる。そのため、本実施形態にかかるトイレ装置は、シャッター230が尿石により開閉不能になるなどの不具合を抑制できる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、便器100やケーシング200などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などやシャッター230の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
本発明の実施の形態にかかるトイレ装置を表した斜視模式図である。 本実施形態のシャッター近傍を拡大して眺めた断面模式図である。 本実施形態の便器を表す斜視模式図である。 シャッターとケースプレートとの取付構造を表す斜視模式図である。 本実施形態のシャッター近傍を拡大して眺めた断面模式図である。 本実施形態にかかるトイレ装置を側方から眺めた断面模式図である。 本実施形態のシャッター近傍を拡大して眺めた斜視模式図である。 本実施形態のシャッター近傍を前方から眺めた平面模式図である。 本実施形態のシャッター近傍を上方から眺めた平面模式図である。 本実施形態のシャッターの突出壁を拡大して眺めた断面模式図である。
符号の説明
100 便器、 101 ボウル、 101a ボウル内壁面、 103 凹部、 103a 後端部、 103b 連通部(前端部)、 103c 凹段部、 105 ボウル上面、 107 弾性体、 200 ケーシング、 210 ケースカバー、 211 軸支部、 213 軸支部、 215 着座センサ、 217 延設部、 217a 前面、 220 ケースプレート、 223 凹設部、 223b 開口部、 223c 外周面、 226 爪部、 227 軸受部、 228 軸、 229 付勢部材、 229a 腕部、 230 シャッター、 231 突出壁、 231a 外周面、 233 鉛直面、 235 傾斜面、 237 軸支部、 239 突起部、 240 ノズルユニット、 241 洗浄ノズル、 243 吐水口、 245 ノズル洗浄室

Claims (4)

  1. ボウルと、上面に形成され前記ボウルに連通する凹部と、前記ボウルと前記凹部とを連通する連通部と、を有する便器と、
    前記ボウルの前方に向かって延設された延設部を有するケーシングと、
    少なくとも一部が前記凹部に配設され、前記連通部を貫通して前記ボウルの内外に進退する洗浄ノズルと、
    前記ケーシングに対して回動自在に軸支され、前記洗浄ノズルが進出するときに前記連通部を開き、前記洗浄ノズルが後退するときに前記連通部を閉じるシャッターと、
    を備え、
    前記ケーシング及び前記シャッターのいずれか一方は、軸を保持する軸受部を有し、
    前記ケーシング及び前記シャッターのいずれか他方は、前記軸受部に保持された前記軸を支持する軸支部を有し、
    前記軸受部および前記軸支部は、前記延設部よりも下方の位置且つ前記連通部の上方の位置であって、前記延設部の前面よりも後退した位置に設けられ、前記延設部により上方を覆われたことを特徴とするトイレ装置。
  2. 前記シャッターの前記ボウル側の表面は、鉛直面と、前記鉛直面の下に設けられ下方に向かって後退するように傾斜した傾斜面と、を有し、
    前記軸支部は、前記鉛直面の裏側に設けられたことを特徴とする請求項記載のトイレ装置。
  3. 前記便器は、前記ボウルの内壁面に接続された凹段部をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載のトイレ装置。
  4. 前記シャッターは、前記連通部に対向する裏面に、前記連通部に向かって延在した突出壁を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載のトイレ装置。
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