JP6582141B2 - 旅客搭乗橋 - Google Patents

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Description

本発明は、旅客搭乗橋に関する。
空港において、航空機に乗降する際には、ターミナルビルと航空機とを連結する旅客搭乗橋を用いる場合がある。
旅客搭乗橋は、ターミナルビルの乗降口に接続されたロタンダと、基端がロタンダに接続されて伸縮可能なトンネル部と、トンネル部の先端に設けられて航空機と接続されるキャブ(ヘッド)とを備えている。
トンネル部は、入れ子式に嵌合された複数のトンネルを備え、トンネル部の全長が前後方向(長手方向)に伸縮可能に構成されている。これにより、ターミナルビルと航空機との距離の変化に適切に対応できる。このとき、各トンネルの床は、空港のターミナルビルの乗降口と航空機の乗降口との間の乗客の歩行通路を形成する。
ところで、隣り合うトンネルは、外側と内側との相対関係において入れ子式に嵌合されているので、両者の歩行通路に段差が生じ、乗客のスムーズな通行の妨げとなる。そこで、このような段差を解消する歩行通路のステップレス構造がすでに提案されている。
例えば、特許文献1、2には、隣り合うトンネルのうちの外側トンネルが複数の床部材で構成された可動通路を有し、この外側トンネルの可動通路が内側トンネルの床の下方にもぐりこむ機構が開示されている。特許文献1の場合、可動通路の一端側は、外側トンネルの先端側に設けられた固定通路に固定されている。また、特許文献2の場合、可動通路の一端側は、外側トンネルの先端に設けられたキャブ(ヘッド)の固定通路に固定されている。
特許5073109号公報 特開2013−173537号公報
上記特許文献1,2に開示された構成では、メンテナンスの実施の容易化については十分に検討されていない。例えば、内側トンネルの床の下方にもぐりこんだ部分の可動通路の床部材等のメンテナンスの実施は容易ではない。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、メンテナンスの実施が容易になる旅客搭乗橋を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある態様に係る旅客搭乗橋は、複数のトンネルが入れ子式に嵌合されて、前後方向に相互に相対移動して伸縮可能なトンネル部を備える旅客搭乗橋であって、隣り合う前記トンネルのうちの内側トンネルの歩行通路を構成する第1通路部と、前記隣り合う前記トンネルのうちの外側トンネルの歩行通路を、前記前後方向に並んだ複数の床部材を連結して構成する第2通路部と、を備え、前記第2通路部は、前記前後方向と平行な仮想の鉛直面に沿って周回可能に支持された無端の紐状部材を有するとともに、前記紐状部材によって前記床部材が支持されており、前記内側トンネルの前記第1通路部の通路面と前記外側トンネルの前記第2通路部の通路面とが同じ所定の高さ位置となるよう構成され、前記第2通路部は、前記トンネル部が収縮する際には前記床部材が前記内側トンネルの下側へ下降するように前記紐状部材が案内され、前記トンネル部が伸長する際には前記床部材が前記内側トンネルの下側から上昇するように前記紐状部材が案内されるよう構成されている。
この構成によれば、第2通路部が、周回可能に支持された無端の紐状部材によって複数の床部材が支持されて構成されている。そのため、第2通路部のメンテナンスを行う際に、第2通路部を回転させて第2通路部の通路面よりも下方に潜り込んでいる床部材を通路面へ露出させることができるので、床部材の取替え、修理等のメンテナンスの実施が容易になる。
前記紐状部材を周回可能に支持するために、前記外側トンネルの前方寄りの部分に取り付けられ前記紐状部材と係合する第1ガイド部材と、前記内側トンネルの下方の位置となる前記外側トンネルの後方寄りの部分に取り付けられ前記紐状部材と係合する第2ガイド部材と、前記外側トンネル内へ突出するようにして前記内側トンネルの前端に取り付けられ、前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材との間の上側の前記紐状部材と係合する第3ガイド部材とを備え、前記第1ガイド部材と前記第3ガイド部材との間の前記上側の紐状部材に支持された前記床部材によって、前記外側トンネルの歩行通路が構成され、前記トンネル部が伸縮する際には、前記第2通路部の通路面の前記前後方向の長さが伸縮するように前記第3ガイド部材によって前記紐状部材が案内されるよう構成されていてもよい。
前記紐状部材と前記第1ガイド部材と第2ガイド部材と第3ガイド部材とのそれぞれが、前記第2通路部の幅方向に離れて配置されるようにして一対ずつ設けられていてもよい。
前記外側トンネルは、前記外側トンネルの前記前後方向に沿って設けられ、前記第2通路部の通路面が前記所定の高さ位置に維持されるように前記第1ガイド部材と前記第3ガイド部材との間の前記上側の紐状部材を下方から支持し、かつ前記第2通路部の幅方向に移動可能な複数の支持部を備え、前記支持部は、前記トンネル部が収縮して前記第2通路部の前記床部材が前記内側トンネルの下側へ下降する際には、前記第2通路部の幅方向外側へ移動して前記紐状部材から離れて前記紐状部材の支持を放棄し、前記トンネル部が伸長して前記第2通路部が前記内側トンネルの下側から上昇する際には、前記第2通路部の前記床部材が幅方向内側へ移動して前記紐状部材の支持を行うよう構成されていてもよい。
前記紐状部材の全周にわたって前記床部材が支持されており、前記紐状部材を正逆方向に周回駆動させる駆動部を備えていてもよい。
この構成によれば、例えば、乗客の乗機時及び降機時の各々の通行方向に応じて第2通路部を周回動作させることができるので、乗客の歩行距離を短くできる。また、第2通路部のメンテナンス等を行うときにも便利である。
前記紐状部材は、チェーンで構成され、前記第1、第2及び第3ガイド部材がスプロケットで構成されていてもよい。
前記紐状部材は、ベルト部材又はワイヤで構成され、前記第1、第2及び第3ガイド部材がプーリーで構成されていてもよい。
本発明は、以上に説明した構成を有し、メンテナンスの実施が容易になる旅客搭乗橋を提供することができるという効果を奏する。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
図1(A)、(B)は、それぞれ実施形態の旅客搭乗橋のトンネル部の一例を示す図である。 図2は、図1(A)におけるA−A断面図である。 図3(A),(B),(C)は、第2トンネルの可動通路部の第1,第2,第3スプロケットの配置例を示すトンネル部の概略断面図である。 図4(A),(B),(C)は、第3トンネルの可動通路部の第1,第2,第3スプロケットの配置例を示すトンネル部の概略断面図である。 図5(A)〜(F)は、可動通路部を構成する床部材及びチェーンを示す図である。 図6は、第1トンネルの前方へ突設された固定通路部付近の第2トンネルの可動通路部及びその近傍部分の一部を抜き出して示した斜視図である。 図7(A)は、図6に示す部分の平面図であり、図7(B)は、図7(A)に示す部分を通路長さ方向から視た図であり、図7(C)は、図7(A)に示す部分を通路幅方向から視た図である。 図8は、図6に示されていない案内溝及びロック解除部等を示す平面図である。 図9(A)は、ロック機構部の正面図であり、図9(B)は、ロック機構部の側面図である。 図10(A)は、第1トンネルに前方へ突設された固定通路部付近の支持部及びその近傍部分の第1状態を通路長さ方向から視た図であり、図10(B)は、図10(A)と同じ部分を通路幅方向から視た図であり、図10(C)は、図10(B)におけるX−X断面図である。 図11(A)は、図10(A)と同じ部分の第2状態を通路長さ方向から視た図であり、図11(B)は、図11(A)と同じ部分を通路幅方向から視た図であり、図11(C)は、図11(B)におけるY−Y断面図である。 図12(A)は、図10(A)と同じ部分の第3状態を通路長さ方向から視た図であり、図12(B)は、図12(A)と同じ部分を通路幅方向から視た図であり、図12(C)は、図12(B)におけるZ−Z断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、図面は、各図において見やすくするために、存在している要素を省略している場合がある。また、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
(実施形態)
図1(A)、(B)は、それぞれ実施形態の旅客搭乗橋のトンネル部の一例を示す図である。図1(A)は、同トンネル部が最も収縮したときの状態を側方から視た概略の透視図であり、図1(B)は、同トンネル部が最も伸長したときの状態を側方から視た概略の透視図である。図2は、図1(A)におけるA−A断面図である。
以下、便宜上、旅客搭乗橋のトンネル部TNの全長が伸縮する方向を前後方向とし、旅客搭乗橋に重力が作用する方向を上下方向として説明する。また、後述の通路幅方向あるいは幅方向とは、前後方向及び上下方向と直交する方向に相当する。また、図1に示すように、旅客搭乗橋において、航空機側を「前」とし、ターミナルビル側を「後」として説明する。
本実施形態の旅客搭乗橋は、筒状体の複数のトンネル1〜3が入れ子式に嵌合されて、前後方向に相互に相対移動して伸縮可能なトンネル部TNを備えている。トンネル部TNは、乗客の歩行通路を形成する。ここで、トンネル部TNの前後方向は、トンネル部TN及び各トンネル1〜3の長手方向に等しい。
なお、旅客搭乗橋は、トンネル部TNの他、図示していないが、ロタンダ(後方円形室)と、キャブ(前方円形室)と、ドライブコラムとを備えている。ロタンダは、ターミナルビルの乗降口に接続されて上下方向の軸に対して回転自在に支持されており、トンネル部TNの後端部に接続されている。キャブは、トンネル部TNの前端(本例ではトンネル3の前端)に接続され、回転自在に設けられている。また、ドライブコラムは、トンネル部TNを支持するよう、例えばトンネル部TNの前方寄りの適所(具体的には最も前方のトンネル3の適所)に連結されている。
そして、ドライブコラムの下端の駆動輪がエプロン上を前後方向に走行すると、トンネル部TNに、前後方向の伸縮運動の動力が伝わる。そして、トンネル部TNの全長が伸びることにより、トンネル部TNの前方端に配されたキャブが航空機の乗降口に到達すると、空港のターミナルビルの乗降口と航空機の乗降口との間の乗客の歩行通路が形成される。また、ドライブコラムは、上下方向に伸縮可能に構成され、ドライブコラムの上下方向の伸縮運動により、トンネル部TNが、ターミナルビルの乗降口近傍のロタンダを基準に、上下方向に揺動運動できる。なお、キャブ内には、操作盤(図示せず)が配置され、オペレータが、旅客搭乗橋の各機器(例えば、ドライブコラム等)を操作できる。
次に、本実施形態の特徴部であるトンネル部TNについて詳しく説明する。以下では、トンネル1、2、3をそれぞれ第1トンネル1、第2トンネル2、第3トンネル3と呼ぶ。
第1〜第3の各トンネル1〜3は、それぞれ中空の略四角柱形状を有し、四角柱の各辺に鋼製の構造梁5(図2)が配置され、両側面及び上下面に、構造梁5を連結するように例えば鉄板製のパネル6(図2)が取付けられて、筒体1a,2a,3a(図1)が形成されている。
第1トンネル1には、第1トンネル1の構造体(構造梁5等)に固定された床部材で構成され、乗客が通行する固定通路部11A,11Bが備えられている。
第2トンネル2には、乗客が通行する固定通路部21A,21Bと可動通路部22とが備えられている。固定通路部21A,21Bは、第2トンネル2の前方部分において第2トンネル2の構造体に固定された床部材で構成されている。可動通路部22は、例えば図5(A)等に示すように、複数の床部材23が通路幅方向(可動通路部22の幅方向)に離れて配置された一対の無端のチェーン(紐状部材)24によって連結されて構成されている。各々のチェーン24に対応して第1〜第3スプロケット(ガイド部材)25〜27が設けられている。各チェーン24は、対応する第1〜第3スプロケット25〜27と係合されることにより、前後方向と平行な仮想の鉛直面に沿って周回可能に支持されている。第1,第2スプロケット25,26は第2トンネル2に取り付けられており、第3スプロケット27は第1トンネル1に取り付けられている。
図3(A),(B),(C)は、第1,第2,第3スプロケット25,26,27の配置例を示すトンネル部の概略断面図である。
第1スプロケット25は、第2トンネル2の前方寄りの適所に回動自在に取り付けられている。具体的には、図3(A)に示すように、一対の第1スプロケット25が1つの連結軸25aに固定され、連結軸25aは、その両端が軸受25bによって回動自在に支持されている。2つの軸受25bは第2トンネル2に固定されている。
第2スプロケット26は、第2トンネル2の後方寄りでかつ第1トンネル1の下方の位置に回動自在に取り付けられている。具体的には、図3(B)に示すように、一対の第2スプロケット26が1つの連結軸26aに固定され、連結軸26aは、その両端が軸受26bによって回動自在に支持されている。2つの軸受26bは第2トンネル2に固定されている。
また、第3スプロケット27は、第2トンネル2内へ突出するようにして第1トンネル1の前端の適所に回動自在に取り付けられている。具体的には、図3(C)に示すように、一対の第3スプロケット27が1つの連結軸27aに固定され、連結軸27aは、その両端が軸受27bによって回動自在に支持されている。2つの軸受27bは第1トンネル1の筒体1aから前方へ突設された適宜の部材に固定されている。
次に、第3トンネル3には、乗客が通行する固定通路部31と可動通路部32とが備えられている。固定通路部31は、第3トンネル3の前方部分において第3トンネル3の構造体に固定された床部材で構成されている。可動通路部32は、前述の可動通路部22の構成要素と寸法等が異なる以外は基本的に同様の構成であり、複数の床部材23が通路幅方向に離れて配置された一対の無端のチェーン24によって連結されて構成されている。各々のチェーン24に対応して第1〜第3スプロケット35〜37が設けられている。各チェーン24は、対応する第1〜第3スプロケット35〜37と係合されることにより、前後方向と平行な仮想の鉛直面に沿って周回可能に支持されている。第1,第2スプロケット35,36は第3トンネル3に取り付けられており、第3スプロケット37は第2トンネル2に取り付けられている。
図4(A),(B),(C)は、第1,第2,第3スプロケット35,36,37の配置例を示すトンネル部の概略断面図である。
第1スプロケット35は、第3トンネル3の前方寄りの適所に回動自在に取り付けられている。具体的には、図4(A)に示すように、一対の第1スプロケット35が1つの連結軸35aに固定され、連結軸35aは、その両端が軸受35bによって回動自在に支持されている。2つの軸受35bは第3トンネル3に固定されている。
第2スプロケット36は、第3トンネル3の後方寄りでかつ第2トンネル2の下方の位置に回動自在に取り付けられている。具体的には、図4(B)に示すように、一対の第2スプロケット36が1つの連結軸36aに固定され、連結軸36aは、その両端が軸受36bによって回動自在に支持されている。2つの軸受36bは第3トンネル3に固定されている。
また、第3スプロケット37は、第3トンネル3内へ突出するようにして第2トンネル2の前端の適所に回動自在に取り付けられている。具体的には、図4(C)に示すように、一対の第3スプロケット37が1つの連結軸37aに固定され、連結軸37aは、その両端が軸受37bによって回動自在に支持されている。2つの軸受37bは第2トンネル2の筒体2aから前方へ突設された適宜の部材に固定されている。
そして、第1トンネル1には、その筒体1aの後端部から前端部までの全域において筒体1aに設けられた固定通路部11Aと、筒体1aの前端から前方へ突出して設けられた固定通路部11Bとが設けられている。第2トンネル2には、その筒体2a内の前部(前端部の近傍部分)に設けられた固定通路部21Aと、筒体2aの前端から前方へ突出して設けられた固定通路部21Bとが設けられている。第3トンネル3には、その筒体3a内の前部(前端部の近傍部分)に固定通路部31が設けられている。
これらの固定通路部11A,11B,21A,21B,31は、通路面(表面)高さがほぼ一致するように設けられている。また、可動通路部22,32は、その通路面高さが固定通路部11A,11B,21A,21B,31の通路面高さとほぼ一致するように設けられている。すなわち、可動通路部22,32及び固定通路部11A,11B,21A,21B,31の通路面が同じ所定の高さ位置となるよう構成されている。
また、第1トンネル1の前方へ突設された固定通路部11Bの通路幅方向の寸法は、固定通路部11Aよりも大きく、第2トンネル2の可動通路部22及び固定通路部21Aとほぼ同じである。よって、固定通路部11Bは、可動通路部22及び固定通路部21Aとともに第2トンネル2の通路の一部を構成しているとも言える。同様に、第2トンネル2に突設された固定通路部21Bの通路幅方向の寸法は、固定通路部21Aよりも大きく、第3トンネル3の可動通路部32及び固定通路部31とほぼ同じである。よって、固定通路部21Bは、可動通路部32及び固定通路部31とともに第3トンネル3の通路の一部を構成しているとも言える。
また、第2,第3トンネル2,3の筒体2a,3aの底部には、例えば鉄製の板7a,7bが設置され、その上に可動通路部22,32の下側部分が載置されている。また、第1トンネル1の前端部には、第2トンネル2の可動通路部22を第1トンネル1の筒体1aと接触しないように筒体1aの下方へ案内するための曲面状の案内板8aが取り付けられている。同様に、第2トンネル2の前端部には、第3トンネル3の可動通路部32を第2トンネル2の筒体2aと接触しないように筒体2aの下方へ案内するための曲面状の案内板8bが取り付けられている。
次に、図5〜図12等を参照して、可動通路部22,32の詳細を説明する。
図5(A)〜(F)は、可動通路部22,32を構成する床部材23及びチェーン24を示す図である。ここで、図5(A)は、可動通路部22,32の一部を示す複数の床部材23がチェーン24によって連結されている状態を示す側面図であり、図5(B)は、図5(A)から1つの床部材23を抜き出した拡大図である。また、図5(C)は、床部材23を上方から視た平面図であり、図5(D)は、床部材23の側面図であり、図5(E)は、床部材23を下方から視た底面図であり、図5(F)は、図5(E)のB−B断面図である。なお、図5(B)〜(F)では、チェーン24については、1つの床部材23に固定されている一部分のみを示している。
床部材23は、長方形の平板部23a1及びその両側の補強部23a2からなり側方から視てC字状(図5(B))の本体部23aと、本体部23aに固定された断面L字状のラバー取付部23bと、ラバー取付部23bに固定されたラバー23cと、平板部23a1の裏面側に固定された補強用のチェーン取付部23dとで構成されている。ここで、ラバー23cは、隣接する床部材23間の緩衝材として設けられている。
チェーン24は、ローラー24bを有するローラーチェーンで構成されるとともに、床部材23を取り付けるための取付部24aが設けられている。この取付部24aがチェーン取付部23dに合わせられて、ボルトで床部材23に固定されている。ここで、床部材23の平板部23a1及びチェーン取付部23dには、ボルト挿入用の穴が設けられており、チェーン24の取付部24aにはボルトと螺合する雌ねじ部が形成されている。
可動通路部22,32は、複数の床部材23が所定ピッチで一対の無端のチェーン24に取り付けられて構成されている。また、可動通路部22,32には、複数の床部材23の外側表面(平板部23a1及びラバー23cの表面)に、連続したカーペット(図示せず)が敷かれる。このカーペットの厚さを含めた通路面の高さ位置が、固定通路部11A,11B,21A,21B,31の通路面の高さ位置となるよう設定されている。本実施形態では、床部材23およびカーペットは、無端のチェーン24の全周に亘って設けられているが、これに限らず、可動通路部22,32の通路面となりうる最大範囲R2,R3以上の範囲に設けられるようにすればよい。
なお、実際には、床部材23の長方形の平板部23a1の短辺に対する長辺の長さは、図示されたものよりも長い。すなわち、図5(C)〜(F)における寸法比は実際とは異なる。また、例えば図2に示されるように、第3トンネル3の可動通路部32の通路幅は第2トンネル2の可動通路部22の通路幅よりも広くなっている。すなわち、可動通路部32の床部材23の平板部23a1の長辺の長さは、可動通路部22の床部材23の平板部23a1の長辺の長さよりも長くなっている。
しかしながら、2つの可動通路部22,32は基本的には同様の構成であり、また、それらを支持するための構成も同様であるので、以下では、可動通路部22を支持する構成についてその詳細を説明し、可動通路部32を支持する構成についての説明を省略する。
図6は、第1トンネル1の前方へ突設された固定通路部11B付近の第2トンネル2の可動通路部22及びその近傍部分の一部を抜き出して示した斜視図である。なお、実際は、固定通路部11B及び可動通路部22を挟んで対称な構造であるが、図6では、そのうちの一方の構造の一部分を図示している。図7(A)は、図6に示す部分の平面図であり、図7(B)は、図7(A)に示す部分を通路長さ方向(矢印x方向)から視た図であり、図7(C)は、図7(A)に示す部分を通路幅方向(矢印y方向)から視た図である。但し、図7(C)では、可動通路部22を図示していない。図8は、図6に略対応する部分で、図6に示されていない案内溝101及びロック解除部102等を示す平面図である。図9(A)は、ロック機構部80の正面図であり、図9(B)は、ロック機構部80の側面図である。
また、図10(A)は、固定通路部11B付近の支持部50及びその近傍部分の第1状態を通路長さ方向から視た図であり、図10(B)は、図10(A)と同じ部分を通路幅方向から視た図であり、図10(C)は、図10(B)におけるX−X断面図である。図11(A)は、図10(A)と同じ部分の第2状態を通路長さ方向から視た図であり、図11(B)は、図11(A)と同じ部分を通路幅方向から視た図であり、図11(C)は、図11(B)におけるY−Y断面図である。図12(A)は、図10(A)と同じ部分の第3状態を通路長さ方向から視た図であり、図12(B)は、図12(A)と同じ部分を通路幅方向から視た図であり、図12(C)は、図12(B)におけるZ−Z断面図である。但し、図10(B)、図11(B)、図12(B)では、可動通路部22を図示せず、図10(C)、図11(C)、図12(C)では、案内溝101及びロック解除部102が形成された金属板100を図示していない。
なお、図6〜図12において、固定通路部11B及び可動通路部22の通路幅方向の長さは通路長さ方向(通行方向)に対して縮小して示されている(図5(C)〜(F)の場合と同様)。
支持部50は、第2トンネル2の内部にその幅方向両側の側面の前後方向に沿って複数設けられ、可動通路部22の通路面が所定の高さ位置に維持されるように第1スプロケット25と第3スプロケット27との間の上側のチェーン24を下方から支持し、かつ可動通路部22の幅方向(通路幅方向)に移動可能に構成されている。本例では、3個の床部材23に対応して両側に1個ずつの支持部50が設けられているが、これに限られない。
例えば、図7(B)に示すように、第2トンネル2の内部には、支持部50を支持するために、通路幅方向の両側のパネル6に、断面が略L字状の下側支持部材60と上側支持部材70とが固定されている。これらの支持部材60,70は、例えば、図1(B)に示すようにトンネル部TNが最も伸長しているときの、第1トンネル1の固定通路部11Bの前端と、第2トンネル2の固定通路部21Aの後端との間の範囲R2、すなわち、可動通路部22の通路面となりうる最大範囲R2において連続して設けられている。よって、図6、図7(A)では、下側支持部材60及びそれに固定されたロック機構部80(詳細は後述)を図示せず、また、上側支持部材70についてはその一部しか図示していない。なお、第3トンネル3の場合には、支持部材60,70は、例えば、図1(B)に示す範囲R3において連続して設けられている。なお、支持部材60,70は、範囲R2、R3において、一体的に構成されていてもよいし、複数個に分割されて構成されていてもよい。
支持部50は、図7(A)、(B)及び図10(A)等に示すように、チェーン24のローラー24bが載置されるチェーン載置部51と側板部52とを構成する断面L字状部材と、側板部52の上端部に設けられ、上側支持部材70の係止部材71と当接する当接部材53とを備えている。さらに、チェーン載置部51には、下方へ大きく突出した第1突起部54と、下方へ小さく突出した第2突起部55とが設けられている。また、チェーン載置部51の所定位置に穴56(図7(A))が設けられるとともに、側板部52の所定位置に穴57(図7(C))が設けられている。これらの穴56,57は繋がっており、後述のロック機構部80を避けるために設けられている。
下側支持部材60は、平板部61と、パネル6に固定される側板部62と、を有する断面L字状部材で構成されている。例えば図10(A)に示すように、平板部61の上に、支持部50が載せられる板状のスライド部90が固定されている。スライド部90の上面に支持部50のチェーン載置部51の下面が接しており、支持部50はスライド部90上を通路幅方向にスライドすることができる。また、スライド部90には、所定位置にロック機構部80の支持脚83が立設されている。
ロック機構部80は、図9(A),(B)に示すように、2つの係止部81と、その間に配置されたロック解除用突起82とを有している。これら2つの係止部81とロック解除用突起82とは固定されており、これらは回動軸84に回動自在に取り付けられている。よって、2つの係止部81とロック解除用突起82とは一体的に、回動軸84を中心に回動可能である。
また、図7(B),(C)及び図8に示すように、金属板100上に形成された案内溝101及び隆起状のロック解除部102が、第1トンネル1の固定通路部11Bの両側(一方のみ図示)に対称的に配置されている。案内溝101は、2つの直進案内部101a、101cと、その間の斜め案内部101bとを有している。金属板100は、第1トンネル1の筒体1aの前端から突出された部材(図示せず)によって支持されている。すなわち、案内溝101及びロック解除部102は第1トンネル1に固定されている。
よって、トンネル部TNが前後方向に伸縮する際、第1トンネル1に取り付けられている固定通路部11Bと、案内溝101及びロック解除部102と、第3スプロケット27とに対して、第2トンネル2が前後方向に移動する。なお、第3スプロケット27は、固定通路部11Bの下方に位置している(図1参照)。
例えば図8、図7(A)に示すように、第2トンネル2が前後方向aに移動することで、支持部50は、可動通路部22のチェーン24を支持する通路支持位置と、通路支持位置よりも通路幅方向外側の位置である退避位置との間で移動する。図8、図7(A)〜(C)において、符号(50a)を付加した支持部50が退避位置に存在するものであり、符号(50b)、(50c)を付加した支持部50が通路支持位置に存在するものである。
例えば、トンネル部TNが収縮する際、第1トンネル1に対して、第2トンネル2が矢印x方向に移動する。このとき、可動通路部22の通路面の前後方向の長さが短くなるように、第3スプロケット27によってチェーン24が案内されて、床部材23が、順次、固定通路部11Bの下側へ下降するようになっている。このとき、複数の支持部50は、固定通路部11Bに接近したものから順次、通路支持位置から退避位置へ移動して、下降する床部材23に固定された部分のチェーン24の支持を放棄するようになっている。
一方、トンネル部TNが伸長する際、第1トンネル1に対して、第2トンネル2が矢印x方向とは逆方向に移動する。このとき、可動通路部22の通路面の前後方向の長さが長くなるように、第3スプロケット27によってチェーン24が案内されて、床部材23が、順次、固定通路部11Bの下側から上昇するようになっている。このとき、複数の支持部50は、上昇してくる床部材23に固定された部分のチェーン24の支持を行うために、順次、退避位置から通路支持位置へ移動するようになっている。
この支持部50が移動する仕組みについて説明する。
支持部50が通路支持位置にあるとき、例えば図10(C)に示すように、当接部材53が上側支持部材70の係止部材71と当接し、チェーン載置部51の外側端部がロック機構部80の2つの係止部81によって押さえられている。
そして、通路支持位置にあり、かつ、固定通路部11Bの前方直近にある支持部50(50b)は、図10(A)〜(C)に示すように、第1突起部54が案内溝101の直進案内部101aに進入しているが、ロック解除用突起82はロック解除部102に乗り上がっていない。
この状態からトンネル部TNが収縮して第2トンネル2がx方向に移動すると、図11(A)〜(C)に示す状態となり、ロック解除用突起82がロック解除部102に乗り上がる。これにより、ロック機構部80の2つの係止部81によるチェーン載置部51の押さえが解除される。
そして、さらにトンネル部TNが収縮して第2トンネル2がx方向に移動すると、第1突起部54が案内溝101の斜め案内部101bを通過する。そして、第1突起部54が斜め案内部101bの通過を終了した時点において、ロック解除用突起82がロック解除部102から降りて、図12(A)〜(C)に示す状態となる。
上記の第1突起部54が案内溝101の斜め案内部101bを通過することによって、支持部50全体が通路幅方向の外側へ移動する。このとき、図8に示すように、第2突起部55が通路幅方向の外側へ移動するための隙間63が、互いに隣接する下側支持部材60間に設けられ、同様の隙間が互いに隣接するスライド部90間に設けられている。また、下側支持部材60の平板部61には、第1突起部54を避けるための凹部64と、ロック解除用突起82を避けるための凹部65とが設けられ、これらと同様の凹部が平板部61上のスライド部90にも設けられている。なお、複数の下側支持部材60の側板部62が連続して形成され、隙間63が溝として構成されていてもよい。
また、図12(A)〜(C)に示す状態、すなわち、支持部50が退避位置にあるときには、支持部50が移動しないように、ロック機構部80の2つの係止部81が、チェーン載置部51に設けられた穴56の2つの縁56a(図7(A)も参照)を押さえる状態となる。
なお、トンネル部TNが伸長する場合には、上記とは逆に、第2トンネル2がx方向とは逆方向に移動し、退避位置にある支持部50の第1突起部54が案内溝101の直進案内部101cを通過して、ロック解除用突起82がロック解除部102に乗り上がる。続いて第1突起部54が案内溝101の斜め案内部101bを通過して、ロック解除用突起82がロック解除部102から降りる。これにより、退避位置にある支持部50は、順次、通路幅方向の内側へ移動して通路支持位置となり、固定通路部11Bの下側から上昇してくる可動通路部22のチェーン24を支持する。
本実施形態では、可動通路部22が、複数の床部材23が無端のチェーン24で連結されて構成され、チェーン24が回動可能な第1〜第3スプロケット25〜27によって周回可能に支持(係合)されている。よって、可動通路部22のメンテナンスを行う際に、例えば、作業員が床部材23を引っ掛けることができる道具等を用いて、可動通路部22の上側部分の床部材23を通行方向(前後方向a)に移動させて、可動通路部22を回転させることができるので、通路面よりも下方に潜り込んでいる床部材23を通路面へ露出させて、床部材23の取替え、修理等のメンテナンスの実施が容易になる。また、この場合のメンテナンスは、トンネル部TNを、図1(B)に示すように最大に伸長させなくても行うことができる。以上のことは、第3トンネル3の可動通路部32に関しても同様である。
また、上記の可動通路部22の上側部分の床部材23を通行方向に移動させるために、例えば、第1〜第3スプロケット25〜27のいずれかの連結軸25a〜27aを手動で正逆回転させるためのハンドル、あるいは、このハンドルを取り付ける取付部等の手動回転手段を設けてあってもよい。この場合、上記のメンテナンスの実施が容易になることに加え、例えば、可動通路部22の通路面が汚れた場合に、作業員が上記ハンドルを操作(例えば回転)して、通路面になっていなかった部分を通路面へ露出させるように可動通路部22を回転させることにより、通路面となる部分を変更し、きれいな状態の通路面を使用することができる。以上のことは、第3トンネル3の可動通路部32に関しても同様である。
なお、本実施形態では、可動通路部22において、床部材23が無端のチェーン24の全周にわたって取り付けられているが、例えば、図1(B)に示すように最大に伸長させたときに、第1スプロケット25と第3スプロケット27との間の上側のチェーン24のみに床部材23を取り付けるようにしてもよい。この場合、第1スプロケット25と第2スプロケット26との間の下側のチェーン24の一部をワイヤ等の他の紐状部材としてもよい。この場合も、トンネル部TNを、図1(B)に示すように最大に伸長させなくても、可動通路部22を回転させて、通路面よりも下方に潜り込んでいる床部材23を通路面へ露出させて、床部材23の取替え、修理等のメンテナンスの実施が容易になる。以上のことは、第3トンネル3の可動通路部32に関しても同様である。
また、本実施形態において、可動通路部22を正逆方向に周回させる駆動部を備えるようにしてもよい。この場合、可動通路部22の各々対をなす第1〜第3スプロケット25〜27のうちのいずれかの対をなすスプロケットを正逆回転駆動する駆動部を備えていてもよい。例えば、第1〜第3スプロケット25〜27の各々の連結軸25a〜27a(図3)のうちのいずれか1つ以上の連結軸をモータ等の駆動部によって正逆回転駆動するよう構成することができる。また、第1〜第3スプロケット25〜27以外に一対のチェーン24と係合する対をなすスプロケットを設け、その連結軸を正逆回転駆動するよう構成してもよい。第3トンネル3の可動通路部32についても同様である。これにより、例えば、乗客の乗機時及び降機時の各々の通行方向に応じて可動通路部22,32を周回動作させることができるので、乗客の歩行距離を短くできる。これら可動通路部22,32を周回動作させるための操作部は、例えば、キャブ内に設置される操作盤に付加されていてもよいし、各々のトンネル2,3の内部に設けられてあってもよい。
上記の操作部を各々のトンネル2,3の内部に設けておけば、可動通路部22,32のメンテナンス等を行うときに便利である。また、乗客が通行時に可動通路部22,32を周回動作させないようにした場合には、通路面となる部分を変更する場合に便利である。
また、第1トンネル1において、固定通路部11Aを、前述の駆動部を備えた可動通路部22,32のように、正逆方向に周回動作可能な通路部としてもよい。この通路部は、例えば、複数の床部材23が無端のチェーン24によって連結され、チェーン24を周回可能に支持する第1及び第2スプロケット等を備え、いずれかのスプロケットを正逆回転駆動する駆動部を備えた構成とすることができる。ここで、第1,第2スプロケットは、第1トンネル1の筒体1aの前後両端部に配置されて、同じ高さでチェーン24を支持するようにしている。このように、第1トンネル1の通路部を周回動作可能な通路部とし、第2,第3トンネル3の可動通路部22,32を周回動作可能な通路部とすることで、乗客の歩行距離をより短くできる。
なお、上記では、各々の床部材23をチェーン24に連結するようにしたが、互いに隣合う床部材23同士を別途の連結部材で連結しておいて、一つ飛びあるいは二つ飛び等の床部材23をチェーン24に連結することにより、床部材23をチェーン24で支持するように構成してもよい。
本実施形態で述べた上記の例では、トンネル部TNが第1〜第3トンネル1〜3で構成されており、例えば、隣り合う第1,第2トンネル1,2においては、第1トンネル1が内側トンネルとなり、第2トンネル2が外側トンネルとなる。この場合、固定通路部11Aが第1通路部に相当し、可動通路部22が第2通路部に相当する。また、隣り合う第2,第3トンネル2,3においては、第2トンネル2が内側トンネルとなり、第3トンネル3が外側トンネルとなる。この場合、固定通路部21A及び可動通路部22が第1通路部に相当し、可動通路部32が第2通路部に相当する。このように本実施形態では、トンネル部TNが3個のトンネルで構成された例を用いて説明したが、トンネル部TNは2個以上の個数(すなわち複数)のトンネルで構成されてあればよい。
また、上記の例では、紐状部材がチェーンで構成され、第1、第2及び第3ガイド部材がスプロケットで構成された例について述べたが、紐状部材がベルト部材又はワイヤで構成され、第1、第2及び第3ガイド部材がプーリーで構成されるようにしてもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明は、メンテナンスの実施が容易になる旅客搭乗橋等として有用である。
TN トンネル部
1〜3 トンネル
11A,11B,21A,21B,31 固定通路部
22,32 可動通路部
23 床部材
24 チェーン
25,35 第1スプロケット
26,36 第2スプロケット
27,37 第3スプロケット
50 支持部

Claims (7)

  1. 複数のトンネルが入れ子式に嵌合されて、前後方向に相互に相対移動して伸縮可能なトンネル部を備える旅客搭乗橋であって、
    隣り合う前記トンネルのうちの内側トンネルの歩行通路を構成する第1通路部と、
    前記隣り合う前記トンネルのうちの外側トンネルの歩行通路を、前記前後方向に並んだ複数の床部材を連結して構成する第2通路部と、を備え、
    前記第2通路部は、前記前後方向と平行な仮想の鉛直面に沿って周回可能に支持された無端の紐状部材を有するとともに、前記紐状部材によって前記床部材が支持されており、
    前記内側トンネルの前記第1通路部の通路面と前記外側トンネルの前記第2通路部の通路面とが同じ所定の高さ位置となるよう構成され、
    前記第2通路部は、前記トンネル部が収縮する際には前記床部材が前記内側トンネルの下側へ下降するように前記紐状部材が案内され、前記トンネル部が伸長する際には前記床部材が前記内側トンネルの下側から上昇するように前記紐状部材が案内されるよう構成された、
    旅客搭乗橋。
  2. 前記紐状部材を周回可能に支持するために、前記外側トンネルの前方寄りの部分に取り付けられ前記紐状部材と係合する第1ガイド部材と、前記内側トンネルの下方の位置となる前記外側トンネルの後方寄りの部分に取り付けられ前記紐状部材と係合する第2ガイド部材と、前記外側トンネル内へ突出するようにして前記内側トンネルの前端に取り付けられ、前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材との間の上側の前記紐状部材と係合する第3ガイド部材とを備え、
    前記第1ガイド部材と前記第3ガイド部材との間の前記上側の紐状部材に支持された前記床部材によって、前記外側トンネルの歩行通路が構成され、
    前記トンネル部が伸縮する際には、前記第2通路部の通路面の前記前後方向の長さが伸縮するように前記第3ガイド部材によって前記紐状部材が案内されるよう構成された、
    請求項1に記載の旅客搭乗橋。
  3. 前記紐状部材と前記第1ガイド部材と第2ガイド部材と第3ガイド部材とのそれぞれが、前記第2通路部の幅方向に離れて配置されるようにして一対ずつ設けられた、
    請求項2に記載の旅客搭乗橋。
  4. 前記外側トンネルは、
    前記外側トンネルの前記前後方向に沿って設けられ、前記第2通路部の通路面が前記所定の高さ位置に維持されるように前記第1ガイド部材と前記第3ガイド部材との間の前記上側の紐状部材を下方から支持し、かつ前記第2通路部の幅方向に移動可能な複数の支持部を備え、
    前記支持部は、前記トンネル部が収縮して前記第2通路部の前記床部材が前記内側トンネルの下側へ下降する際には、前記第2通路部の幅方向外側へ移動して前記紐状部材から離れて前記紐状部材の支持を放棄し、前記トンネル部が伸長して前記第2通路部の前記床部材が前記内側トンネルの下側から上昇する際には、前記第2通路部の幅方向内側へ移動して前記紐状部材の支持を行うよう構成された、
    請求項3に記載の旅客搭乗橋。
  5. 記紐状部材は、チェーンで構成され、前記第1、第2及び第3ガイド部材がスプロケットで構成された、
    請求項2〜4のいずれかに記載の旅客搭乗橋。
  6. 前記紐状部材は、ベルト部材又はワイヤで構成され、前記第1、第2及び第3ガイド部材がプーリーで構成された、
    請求項2〜4のいずれかに記載の旅客搭乗橋。
  7. 前記紐状部材の全周にわたって前記床部材が支持されており、
    前記紐状部材を正逆方向に周回駆動させる駆動部を備えた、
    請求項1〜6のいずれかに記載の旅客搭乗橋。

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