JP6581820B2 - 電気接続箱、接続箱本体および保護部材 - Google Patents

電気接続箱、接続箱本体および保護部材 Download PDF

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Description

この発明は、例えば、自動車に設置される電気接続箱、および、接続箱本体、電気接続箱の保護部材に関する。
従来から、基板やヒューズ、リレー等の電子部品を配設した電気接続箱が知られている。
前記電気接続箱は、車両に搭載する電子機器類などとワイヤーハーネスを介して接続されており、インストルメントパネルの運転席側や、エンジンルームの奥まった位置などの車室内外の狭隙部分に配設されることがある。
例えば、インストルメントパネルの運転席側には、アクセルペダルなどの可動部品や電子機器類などが密集しているため、前記電気接続箱を設置した場合には、前記電気接続箱に接続したワイヤーハーネスと他の部品などとが干渉することを防止しなければならない。
上述の問題に対し、ワイヤーハーネスを引き出す開口部が一面に備えられるとともに、前記一面に複数の係合孔を有する接続箱本体と、前記係合孔に係合可能な係合片を有する保護部材とで構成する電気接続箱が特許文献1に記載されている。
前記電気接続箱は、前記係合片を前記係合孔に係合することにより、前記保護部材が前記開口部を覆うことができるため、前記ワイヤーハーネスを前記保護部材で確実に覆うことができるとされている。
しかしながら、前記電気接続箱は、複数ある前記係合孔に前記係合片のそれぞれを確実に挿入しなければならず、前記保護部材の取付け作業が煩雑になるおそれがあった。また、前記電気接続箱は、前記係合片を前記係合孔に係合するだけの構成であるため、例えば、エンジンや走行時の振動などにより係合状態が解除されることを防ぐ必要があった。
特開2001−136634号公報
この発明は、上述した問題を鑑み、接続箱本体と保護部材との取付け作業の作業性を向上するとともに、接続箱本体と保護部材とを確実に固定できる電気接続箱、その接続箱本体および保護部材を提供することを目的とする。
この発明は、箱状の接続箱本体と、該接続箱本体の一面の一部を、該一面の両側辺に跨ぐように覆う保護部材とを備えるとともに、保護部材は、可撓性を有する材料で形成されるとともに、上方の面と、上方の面の両側から下方に延びる側面とで側面視略コの字型に形成され、側面視略コの字型の前記保護部材の一端側を中心として枢動するように前記保護部材を前記接続箱本体に枢支する枢支手段と、該枢支手段を中心として枢動した前記保護部材を前記接続箱本体に係止して固定する係止手段と、係止状態において、前記係止手段を、前記接続箱本体と前記保護部材とを前記係止手段が係止して固定する係止方向に交差する方向、かつ、前記保護部材と前記接続箱本体との係止を解除しない方向である非解除方向に押圧する押圧手段とを設け、側面視略コの字型の前記保護部材に、前記接続箱本体に当接して前記係止方向における前記接続箱本体と前記保護部材との相対位置を規制する相対位置規制部を設け、前記係止手段を、前記接続箱本体及び前記保護部材のうち一方に備え、前記係止方向に挿入する挿入係止部と、前記接続箱本体及び前記保護部材のうち他方に備え、前記挿入係止部が挿入されて係止する被係止枠部とで構成するとともに、前記押圧手段を、前記保護部材に設けるとともに、前記挿入係止部よりも基端側において、前記挿入係止部の前記被係止枠部に対する前記非解除方向の反対側に所定の長さ突出し、かつ、前記基端側に延設したリブで構成し、前記被係止枠部への前記挿入係止部の挿入に伴って、前記リブが前記接続箱本体と当接し、前記被係止枠部および前記挿入係止部の少なくとも一方を前記非解除方向に押圧する電気接続箱であることを特徴とする。
また、箱状に形成されるとともに、一面の一部を、該一面の両側辺に跨ぐように保護部材に覆われる接続箱本体であって、可撓性を有する材料で形成されるとともに、上方の面と、上方の面の両側から下方に延びる側面とで側面視略コの字型に形成された前記保護部材の一端側を中心として枢動するように前記保護部材に設けた部材側枢支部を枢支する本体側枢支部と、該本体側枢支部を中心として枢動した前記保護部材に設けた部材側係止部を係止して固定する本体側係止部と、係止状態において、前記保護部材における前記部材側係止部よりも基端側において、前記部材側係止部の前記本体側係止部に対する前記非解除方向の反対側に所定の長さ突出し、かつ、前記基端側に延設したリブに当接し、前記本体側係止部を、係止方向に交差する方向、かつ、前記保護部材の係止を解除しない方向である非解除方向に押圧する本体側押圧部とを備え前記保護部材に設けた相対位置規制部が当接して、前記係止方向における前記保護部材との相対位置を規制する接続箱本体であることを特徴とする。
さらにまた、箱状の接続箱本体の一面の一部を、該一面の両側辺に跨ぐように覆う保護部材であって、可撓性を有する材料で形成されるとともに、上方の面と、上方の面の両側から下方に延びる側面とで側面視略コの字型に形成され、一端側に、前記接続箱本体に設けた本体側枢支部を枢支する部材側枢支部と、前記接続箱本体に設けた本体側係止部と係止して固定する部材側係止部と、前記部材側係止部よりも基端側において、前記部材側係止部と前記本体側係止部との係止を解除しない方向である非解除方向の反対側に所定の長さ突出し、かつ、前記基端側に延設したリブで構成し、係止状態において、該本体側係止部を、係止方向に交差する方向、かつ、前記接続箱本体非解除方向に押圧する部材側押圧部と、前記接続箱本体に当接して前記係止方向における前記接続箱本体と前記保護部材との相対位置を規制する相対位置規制部とを備えた保護部材であることを特徴とする。
前記接続箱本体とは、内部に電子基板や、ヒューズ、リレー等の電子部品を設置し、ワイヤーハーネスなどの電線を接続する接続箱であり、例えばジャンクションボックス、リレーボックス、ヒューズボックス等を含む。
前記一面とは、箱状の前記接続箱本体を構成するいずれかの面であり、例えばワイヤーハーネスと接続する前記接続箱本体の一面や、他の電子機器類と接続するワイヤーハーネスを配索する一面などを含む。
前記保護部材は、前記一面との間に空間を形成して覆う保護部材であり、その形状は側面からみて、前記保護部材の一面に窪みを有する凹状、L字形状、円弧状、平面と円弧を組み合わせた形状などを含み、また前記一面を完全に覆う箱形状やドーム形状も含む。すなわち、前記保護部材の形状はどのような形状であってもよい。
上述の前記保護部材の一端側は、前記保護部材の一端側端部およびその近傍を含む。
前記枢支手段は、前記接続箱本体または前記保護部材のいずれか一方を他方が枢支する枢支手段や、前記接続箱本体または前記保護部材のいずれか一方のみに備わる枢支手段を含む。また、前記部材側枢支部および前記本体側枢支部は、いずれか一方が他方を枢支する枢支部である。
前記係止手段は、前記接続箱本体または前記保護部材のいずれか一方に他方が係止する係止手段をさす。また、前記部材側係止部および前記本体側係止部は、いずれか一方に他方を係止する係止部である。
また、前記係止手段は、前記保護部材の他端側に設けた場合や一端側に設けた場合も含む。
前記非解除方向は、例えば、前記係止手段を係止部と被係止部とで構成した場合において、前記係止部と前記被係止部との係止を解除する方向と反対側の方向であり、すなわち、係止手段がより確実に係止する方向である。
また、上述の前記係止手段を前記非解除方向に押圧するとは、前記係止手段を押圧した際に、前記非解除方向に力を加える状態であり、すなわち、前記係止手段を解除する方向に対して反対側から押圧する状態である。なお、前記係止手段は必ずしも押圧した方向に沿って移動する必要はない。
前記押圧は、前記係止手段を非解除方向に押す場合や、非解除方向に引くこと場合を含む。
前記押圧手段は、例えば、前記係止手段と一体として形成される部位を押圧することにより間接的に前記係止手段を押圧する押圧手段や、前記係止手段を直接押圧する押圧手段を含む。また、前記接続箱本体または前記保護部材と一体に形成している押圧手段や、別体で形成している押圧手段を含む。
また、前記押圧手段は、新たに別体として設けた押圧手段や、例えば、前記接続箱本体の角部など前記接続箱本体の既存する構成を押圧手段とする場合を含む。
また前記押圧手段は、一つまたは複数の押圧手段により一方向または多方向に前記係止手段を押圧する押圧手段を含む。なお、前記押圧手段は、押圧手段を押圧することにより、前記係止手段を最終的に非解除方向に押圧できる押圧手段であれば、押圧手段の個数や、押圧手段が組合せによるものであるかを問わない。
上述の所定の長さ突出とは、係止状態において、前記接続箱本体の側面と前記保護部材とが、前記リブを通じて接触する程度の長さ突出していること、すなわち、前記保護部材に設けられた前記リブが、係止状態において、前記箱本体側面と接触する程度の長さで突出していることをさす。
この発明により、前記接続箱本体と前記保護部材との取付け作業の作業性を向上するとともに、前記接続箱本体と前記保護部材とを確実に固定することができる。
詳述すると、前記保護部材の一端側を前記接続箱本体に枢支することにより、前記枢支手段を枢動軸として前記保護部材を枢動することができ、前記係止手段を係止位置に導くことができる。これにより、前記保護部材と前記接続箱本体とを容易かつ確実に固定することができる。
より具体的には、振動などにより前記接続箱本体と前記保護部材との固定状態を解除する力が前記係止手段に作用した場合であっても、前記押圧手段が前記係止手段を非解除方向に押圧しているため、前記係止手段の係止状態が解除されず、意図しない係止状態の解除を防止することができる。よって、前記ワイヤーハーネスと他の機器類とが干渉することを確実に防止できる。
また、前記係止手段を、前記接続箱本体または前記保護部材の一方に備えた前記係止方向に挿入する挿入係止部と、他方に備えた前記挿入係止部が挿入されて係止する被係止枠部とで構成するとともに、前記押圧手段を、前記保護部材に設けるとともに、前記挿入係止部よりも基端側において、前記挿入係止部の前記被係止枠部に対する前記非解除方向の反対側に所定の長さ突出し、かつ、前記基端側に延設したリブで構成し、前記被係止枠部への前記挿入係止部の挿入に伴って、前記リブが前記接続箱本体と当接し、前記被係止枠部および前記挿入係止部の少なくとも一方を前記非解除方向に押圧することにより、前記枢支手段を枢動軸として前記保護部材を枢動して前記挿入係止部を前記被係止枠部に挿入することと、前記挿入係止部を非解除方向に押圧するとともに係止して前記接続箱本体と前記保護部材とを固定することを一の動作で行うことができる。
すなわち、前記接続箱本体と前記保護部材とを係止する係止作業の工程を簡略化することができ、係止作業の作業性を向上できるとともに、容易に前記接続箱本体と前記保護部材とを強固に固定した取付け状態を実現することができる。
また、前記保護部材に設けるとともに、前記挿入係止部よりも基端側において、前記挿入係止部の前記被係止枠部に対する前記非解除方向の反対側に所定の長さ突出し、かつ、前記基端側に延設したリブで構成し、前記被係止枠部への前記挿入係止部の挿入に伴って、前記リブが前記接続箱本体と当接することにより、前記接続箱本体と前記保護部材とを確実に固定できるとともに、係止状態の解除を容易に行うことができる。
詳述すると、前記挿入係止部を前記被係止枠部に挿入する際に、前記挿入係止部よりも基端側に設けたリブが前記接続箱本体と当接することで、前記挿入係止部を非解除方向に押圧することができる。これにより、前記接続箱本体と前記保護部材とを強固に固定することができる。
なお、前記押圧手段を、前記被係止枠部を備えた前記他方に設けるとともに、前記係止状態における前記挿入係止部よりも基端側において、前記被係止枠部の前挿入係止部に対する前記非解除方向の反対側に所定の長さ突出し、かつ、前記基端側に延設したリブで構成し、前記被係止枠部への前記挿入係止部の挿入に伴って、前記リブが前記一方また前記挿入係止部と当接する構成とすることで、同様の効果を得ることもできる。
また、前記保護部材に設けるとともに、前記挿入係止部よりも基端側において、前記挿入係止部の前記被係止枠部に対する前記非解除方向と反対方向に突出したリブを形成することで、前記挿入係止部の基端側の剛性を向上することができる。これにより、仮に基端側に対して係止状態を解除する方向に力が作用しても、係止状態の解除を防止することができる。
さらにまた、前記接続箱本体と前記保護部材との固定状態を解除する場合、前記挿入係止部の先端側にはリブが形成されていないため、先端側に対して係止状態を解除する方向に力を加えることで、係止状態を容易に解除することができる。したがって、作業者は前記接続箱本体と前記保護部材との取り外し作業を容易に行うことができる。
さらに、別部材で前記押圧凸部を設けた場合と比べて、経費および製作工程の削減を図ることもできる。
また、側面視略コの字型の前記保護部材に、前記接続箱本体に当接して前記係止方向における前記接続箱本体と前記保護部材との相対位置を規制する相対位置規制部を設けたため、前記接続箱本体と前記保護部材とを適切な位置で固定できるとともに、異音の発生を防止することができる。
例えば、前記係止手段を係止部材と被係止部材で構成した場合において、前記相対位置規制部を設けることにより、前記係止部材と前記被係止部材とが係止する係止位置から、前記係止部材と前記被係止部材とが離間する方向に移動することを規制できる。したがって、前記係止部と前記被係止部とを適切な係止位置に導くことができ、前記保護部材と前記接続箱本体とをより確実に取り付けて固定することができる。
また、前記係止部を上述のように係止部材と被係止部材で構成した場合に、前記相対位置規制部で前記係止部材と前記被係止部材とが係止する係止位置から離間する方向に移動することを規制することにより、前記係止部材と前記被係止部材との間に間隙ができることを防止できる。したがって、振動による異音の発生を防止することができる。
またこの発明の態様として、複数の前記枢支手段を、枢動軸に沿って所定の間隔を隔てて配置するとともに、前記係止手段を所定の間隔を隔てて配置した複数の前記枢支手段に対応する間に配置することができる。
この発明により、前記保護部材が捩れることなく枢動することができ、前記係止手段を所定の位置に確実に導くことができる。したがって、前記保護部材と前記接続箱本体とをより確実かつ容易に固定することができる。
なお、前記枢支手段が2つ備えていることが好ましい。前記枢支手段が2つである場合、容易に前記保護部材を枢支できるとともに、前記保護部材が捩れることなく枢動することができるためである。
またこの発明の態様として、前記接続箱本体に対する前記保護部材の枢動軸に沿った方向の位置を規制する枢動軸方向位置規制部を設けることができる。
この発明により、容易に前記接続箱本体の枢支位置に前記保護部材を位置合わせすることができ、前記接続箱本体と前記保護部材とを取付ける取付け作業を容易に行うことができる。
またこの発明の態様として、前記保護部材の表面および裏面に、係止状態における前記接続箱本体の方向に表面から裏面に通じて窪んだ球面状の凹部を設けることができる。
前記凹部は、前記保護部材に対する配置を限定せず、例えば、前記一面に対向する前記保護部材の対向面に設けた凹部や、前記対向面と交差する交差面に設けた凹部、前記対向面と前記交差面との角部に設けた凹部を含む。
この発明により、前記保護部材が前記接続箱本体側に窪んでいるため、周辺に配置した他の部品などとの間に空間を確保することができる。このため、車両の狭隙部分に配置する前記電気接続箱が、他の部品などと干渉することを防止でき、干渉による異音の発生や損傷を防止できる。
また、前記凹部を設けることで前記保護部材の剛性が向上するため、前記保護部材が撓むことや捩れることなく枢動することができ、前記保護部材と前記接続箱本体とをより確実に係止することができる。
さらにまた、前記凹部を球面状に形成することにより、前記一面と前記保護部材との間に前記ワイヤーハーネスを配索する場合であっても、前記ワイヤーハーネスと前記保護部材とが干渉して損傷することを防止できる。
またこの発明の態様として、箱状の接続箱本体と、前記接続箱本体の一面の一部を、該一面の両側辺に跨ぐように覆う保護部材とで構成する電気接続箱であって、保護部材は、可撓性を有する材料で形成されるとともに、上方の面と、上方の面の両側から下方に延びる側面とで側面視略コの字型に形成され、側面視略コの字型に形成された前記保護部材の一端側に、前記接続箱本体に枢動するよう枢支する部材側枢支部を備えるとともに、側面視略コの字型に形成された前記保護部材の他端側に、前記接続箱本体と係止して固定する係止方向に挿入するとともに、前記一端側に対する他端側方向に突出する部材側係止部位を先端側に有する挿入係止部と、該挿入係止部に設けるとともに、前記挿入係止部よりも基端側において、一端側方向に所定の長さ突出し、かつ、前記基端側に延設したリブと、前記接続箱本体に当接して前記係止方向における前記接続箱本体と前記保護部材との相対位置を規制する相対位置規制部とを備え、前記保護部材との係止状態における前記接続箱本体の一端側に、前記保護部材に備えた前記部材側枢支部を枢支する本体側枢支部を備えるとともに、前記接続箱本体の他端側の外側面に、少なくとも前記一面と同方向の面が開口する中空状の箱体で形成され、係止状態における前記接続箱本体の他端側方向に位置する前記箱体の内側面に、一端側方向に向けて突出する箱体側突出部位を有し、前記挿入係止部が挿入されて前記部材側係止部位と前記箱体側突出部位とが係止する被係止枠部と、該被係止枠部の上方において、前記リブを外向きに押圧する本体側押圧部とを備え、前記被係止枠部への前記挿入係止部の挿入に伴って、前記リブが前記本体側押圧部と当接する構成とすることで、上述と同様の効果を得ることができる。
上述の少なくとも前記一面と同方向の面とは、前記箱体において前記接続箱本体の前記一面が形成されている方向と同一の方向に形成された面である。すなわち、前記一面が前記接続箱本体の上面である場合には、前記箱体の上面をさす。
また、前記箱体側係止部位は、前記箱体内において、前記箱体の内側面から一端側方向、すなわち前記接続箱本体の方向に向けて突出する係止部位であり、前記部材側係止部位と係止する位置に設けられ、係止状態において前記部材側係止部位と係止する係止部位である。
この発明により、前記接続箱本体と前記保護部材とを係止する係止作業の作業性が向上するとともに、接続箱本体と保護部材とを確実に固定できる電気接続箱およびその保護部材、その接続箱本体を提供することができる。
ジャンクションボックスの概略斜視図。 ジャンクションボックスの平面図。 ジャンクションボックスの分解斜視図。 ジャンクションボックスの分解斜視図。 接続箱本体のA−A’断面図およびB−B′断面図。 保護部材のA−A’断面図およびB−B′断面図。 保護部材の枢動についての説明図。 保護部材と接続箱本体との枢支の拡大説明図。 保護部材と接続箱本体との係止の説明図。 他の実施例における保護部材と接続箱本体との係止の説明図。
この発明の一実施形態を以下図1乃至図9に基づいて詳述する。
図1は接続箱本体10の一面を保護部材20で覆ったジャンクションボックス1の概略斜視図を示す。図2は、ジャンクションボックスの平面図を示し、その平面図に記載の一点鎖線は、図5及び図6で表示するA−A’断面およびB−B′断面の切断位置を示し、また図7に表示する組合せ断面図の切断位置を示している。
図3は、図1において右奥側上方から視たジャンクションボックス1の分解斜視図であり、保護部材20の内側をあらわすために上面の一部を切り欠いて図示している(図中点線部分)。また図3中の円で囲ったα部は、本体側枢支部14の拡大断面斜視図を示している。図4は、図1と同方向から視たジャンクションボックス1の分解斜視図である。
図5(a)は、接続箱本体10のA−A’断面図を、図5(b)は接続箱本体10のB−B’断面図を示し、図6(a)は、保護部材20のA−A’断面図を、図6(b)は保護部材20のB−B’断面図を示す。
図7は、図2におけるA−A’−B−B’線で切断した組合せ切断面を表示しており、接続箱10と保護部材20とを固定した状態を示す。図8は、図7におけるC部の拡大図であり、図8(a)は接続箱本体10に保護部材20を枢支させる前の状態を、図8(b)は部材側枢支部24を軸に保護部材20を枢動させた場合の接続箱本体10および保護部材20の状態を、図8(c)は被係止枠部17に挿入係止部25を係止させた状態の接続箱本体10および保護部材20の状態をそれぞれ表示する。
図9は、図7におけるD部の拡大図であり、図9(a)は挿入係止部25を被係止枠部17に係止する直前の状態を示し、図9(b)は挿入係止部25を被係止枠部17に係止した係止状態を示す。図10(a)は他の実施例である電気接続箱1xの挿入係止部25xを被係止枠部17xに係止した係止状態を示し、図10(b)は他の実施例である電気接続箱1yの挿入係止部25yを被係止枠部17yに係止した係止状態を示す。
なお、図1乃至図9において、ジャンクションボックス1(接続箱本体10)の短手方向をX軸方向、長手方向をY軸方向とし、X軸およびY軸に垂直な方向、すなわち図1において上下方向をZ軸方向としている。また、図1において左手前方向を+X方向、右奥方向を−X方向とし、右手前方向を+Y方向、左奥方向を−Y方向とし、上方向を+Z方向、下方向を−Z方向としている。
各構成について以下に詳細に述べる。
ジャンクションボックス1は、図1に示すように接続箱本体10および接続箱本体10の上面を覆う保護部材20で構成されており、接続箱本体10の上面である本体上面11にはワイヤーハーネス40が配索されている(図中二点鎖線で表示)。
接続箱本体10と保護部材20とは枢支手段2で枢支されているとともに、係止手段3で係止されている。なお、枢支手段2は後述する本体側枢支部14および部材側枢支部24で構成され、また係止手段3は後述する被係止枠部17および挿入係止部25で構成されている。
接続箱本体10は、図3および図4に示すように、アッパーカバー60とロアカバー70とを上下方向から係合した略直方体状の箱体である。
アッパーカバー60は、図3及び図4に示すように、下端側が開口している中空状の箱体であり、各側面の下部には、各側面に外側垂直方向に突出する複数の上方被係合部61を備えている。
ロアカバー70は、図3及び図4に示すように、上方が開口するとともに、アッパーカバー60よりも一回り小さな箱体であり、ロアカバー70の側面下端部分には側面に対して外側に突出するとともに、上方に向けて立設する下方係止部71が備えている。
下方係止部71は、正面視で上方被係合部61よりも一回り大きな貫通孔を有する矩形型の枠で、ロアカバー70の側面と平行して形成されている。
このように形成されたアッパーカバー60とロアカバー70とは、下方からロアカバー70をアッパーカバー60に組付け、下方係止部71と上方被係合部61とが係合することにより接続箱本体10を構成する。
アッパーカバー60とロアカバー70とで構成する接続箱本体10は、図1および図2に示すように、上面を形成する本体上面11と、奥側(−X方向側)に位置する背面を形成する本体背面12と、本体背面12と対向して手前側(+X方向側)に位置する正面を形成する本体正面13と、本体背面12及び本体正面13に垂直な側面とで略直方体を構成している。
本体背面12には、長手方向(Y軸方向)に所定の間隔を隔てて並列に2つ配置した本体側枢支部14と、本体側枢支部14の外側に配置したクランプ台15とを備えている。また、本体正面13には被係止枠部17を備え、本体上面11と本体正面13とが交差する角部には箱体押圧部18が形成している。
なお、接続箱本体10の中にはワイヤーハーネス40を介して他の電子機器類と接続する電気接続ユニットを有している(図示省略)。
部材側枢支部24と協働して枢支手段2を構成する本体側枢支部14は、図3及び図5に示すように、本体背面12の中央部分において垂直方向(−X方向)に突出する鉤状に形成された枢支部であり、本体側枢支部14の上面を形成するフック上面部141と、フック上面部141の−X方向側端部から下方に突出する外側フック部142と、外側フック部142と本体背面12との間に位置する内側フック部143とで一体として構成している。
フック上面部141は、本体背面12のZ軸方向中央部分から−X方向に突出した平面であり、本体上面11と略平行な板状体である。
外側フック部142は、図3のα部に示すように、フック上面部141の−X方向側端部から本体背面12と略平行となるように−Z方向に突出している。また、外側フック部142の下端は側面視した状態において端部が面取りした構成である。
内側フック部143は、フック上面部141の中央部分から−Z方向に突出しており、内側フック部143のZ軸方向の長さは、外側フック部142のZ軸方向の長さよりも若干長い構成をしている(図5(a)参照)。
また、外側フック部142と内側フック部143とは所定の間隔を有しており、フック上面部141と外側フック部142と内側フック部143とで溝部144を形成している。なお、溝部144の上端部分は角取りされており、略半球状に形成されている。
クランプ台15は、図2及び図3に示すように、本体背面12の垂直方向に突設された突出部であり、接続箱本体10に配索したワイヤーハーネス40を結束するバンドクランプ(図示省略)を固定するクランプ台であり、−Y方向側に配設するクランプ台15aと、+Y方向側に配設するクランプ台15bとで構成している。
クランプ台15aは、図5(a)に示すように、+Y方向から視て略直角三角形を底面とし、長手方向に所定の高さを有する中空状の三角柱体であり、斜辺同士で形成する下面は開口している。また、クランプ台15aのクランプ台上面15aaは、本体上面11と略平行に構成されており、その中央部分にはバンドクランプのアンカー部分を嵌合するクランプ孔15abを形成している。
クランプ台15aの−Y方向には、保護部材20の位置決めに用いる突き当て部16を備えている(図3参照)。
突き当て部16は、図3および図5(a)に示すように、クランプ台15aの−Y方向に形成された面から−Y方向に突設した略直角三角形を底辺とする三角柱体であり、クランプ台15aと一体に形成されている。突き当て部16の上面は、クランプ台15aと同様に、本体上面11と平行であり、また、略直角三角形の斜辺の下端部分は本体側枢支部14の下端よりも下方に位置する。さらに突き当て部16の−Y方向には、Z軸方向に沿った平面で構成される突き当て面16aが形成される。なお、突き当て部16の+X方向に形成される面、すなわち本体背面12と対面する突き当て側面16bと本体背面12との垂直距離は、外側フック部142の+X方向に形成される内壁面と本体背面12との垂直距離よりも一回り長い(図5(a)参照)。
一方で、クランプ台15bは、本体背面12から垂直方向に突出した平面板であり、クランプ台15aと同様にクランプ台上面15baが本体上面11と平行であるとともに、その中央部分にバンドクランプのアンカー部分を嵌合するクランプ孔15bbを形成している。
なお、クランプ台15bの+Y方向側側面と突き当て面16aとの間隔は、保護部材20のY軸方向の長さよりも一回り長く構成されている。
挿入係止部25と協働して係止手段3を構成する被係止枠部17は、図2および図4に示すように、本体正面13の中央から+Y方向側に少し寄った位置に形成された係止枠であり、上下両端が開口するとともに内部に挿入空間Sを形成している。
詳述すると、被係止枠部17は、図3及び図5に示すように、本体正面13から+X方向に所定の間隔を隔てて突設する二本の被係止枠側面171と、被係止枠側面171の+X方向側端部同士を接続する被係止枠正面172と、被係止枠正面172の内側において−X方向に突出する被係止突部173とで構成されており、本体正面13と二本の被係止枠側面171と被係止枠正面172とで挿入空間Sを形成している。
箱体側突出部位に対応する被係止突部173は、図5(b)に示すように、内側(−X方向)に向かうにつれて下方に傾斜する上面と、本体上面11に平行な下面とで構成されており、上面と下面とが交わる箇所は面取りされており、上面側が緩い円弧状となっている。
本体正面13の上部には、後述するリブ27を押圧部として機能する箱体押圧部18が円弧上に形成している(図5(b)参照)。
保護部材20は、可撓性を有する材料で形成された下向きに側面視略コの字型のカバー体であって、図1乃至図4に示すように、上方の面を構成する部材側平面21と、保護部材20の背面を構成する部材側背面22と、保護部材20の正面を構成する部材側正面23とで構成されている。
部材側背面22の下端両側には2つの部材側枢支部24を備え、部材側正面23の下端中央部分には板状に形成された挿入係止部25を備えている。また、部材側正面23の側面部分には係止位置規制部26を備え、挿入係止部25を備えた部材側正面23の内壁側(−X方向側)中央部分には2つのリブ27を備えている。
部材側平面21には、平らな板状体であって、中央部分には下方(−Z方向)に窪んだ球面状の球面状溝部28を形成している。
部材側背面22は、下方に形成された部材背面下部22aと上方に形成された部材背面上部22bと部材背面接続部22cとで一体として構成している。部材背面下部22aおよび部材背面上部22bはZ軸方向に沿った板状体であり、部材背面下部22aは部材背面上部22bよりも−X方向側に形成されている。また、部材背面下部22aの上端と部材背面上部22bの下端とは、部材側平面21に略平行な部材背面接続部22cにより接続されている。
同様に、部材側正面23は、下方に形成された部材正面下部23aと上方に形成された部材正面上部23bと部材正面接続部23cとで一体として構成している。部材正面下部23aおよび部材正面上部23bはZ軸方向に沿った板状体であり、部材正面下部23aは部材正面上部23bよりも−X方向側に形成されている。また、部材正面下部23aの上端と部材正面上部23bの下端とは、部材側平面21に略平行な部材正面接続部23cにより接続されている。
なお、部材背面上部22bと部材側平面21とで形成する角部分および部材正面上部23bと部材側平面21には側面視略矩形状の角溝部29を形成している。このように形成された球面状溝部28と角溝部29は保護部材20の剛性を向上することができる。
上述の構成において、球面状溝部28および2つの角溝部29が形成されているが、例えば、角溝部29の一方のみ、または球面状溝部28のみ、あるいは球面状溝部28と角溝部29の一方を有する構成としてもよく、どの構成を採用しても保護部材20の剛性は向上する。
本体側枢支部14と協働して枢支手段2を構成する部材側枢支部24は、部材背面上部22bの下部に形成される枢支用の枠体であり、部材側背面22の下端側から下方に設けた二本の枢支枠241と、枢支枠241の下端部分を連結した枢支用棒体242で構成されている。
枢支枠241は、厚さが、突き当て面16aと本体側枢支部14との間隔よりも若干薄い棒状体であり、枢支用棒体242は、図3および図6(a)に示すように、外側フック部142と内側フック部143との間隔の長さを直径とする円を底面とした中実円筒状の棒体である。
被係止枠部17と協働して係止手段3を形成する挿入係止部25は、部材側正面23の下端中央部分から−Z方向に突出する係止部であって、部材背面下部22aの下端から下方に延びる支持体251と、支持体251の先端部から+X方向に突出する係止突部252とで構成している。なお、挿入係止部25は、保護部材20を接続箱本体10に取付けた状態において、被係止枠部17と対向する位置に配置される。
支持体251のY軸方向の長さは、被係止枠正面172のY軸方向の長さよりも短く、またZ軸方向の長さは被係止枠正面172のZ軸方向の長さよりも短い構成である。すなわち、挿入係止部25は被係止枠部17に挿入可能であり、また被係止枠部17に挿入係止部25を挿入した状態において、支持体251の下端は被係止枠部17の下端開口から下方に突出することがない。
係止突部252は、支持体251の下端側面から+X方向に突出する突出部であり、上面が部材側平面21と平行であるとともに、側面視で略直角三角形状に形成している。
部材側正面23の−X方向側の側面部に形成した係止位置規制部26は、部材正面下部23aの内壁から内側(−X方向)に所定の長さ突出するとともに、部材正面下部23aの下部から部材正面接続部23cの下面まで延設している。
係止位置規制部26は下方に形成する規制部下部体26aと上方に形成する規制部上部体26bと、規制部下部体26aの上端と規制部上部体26bの下端とを連結する規制部接続体26cとで一体に構成されており、規制部下部体26aは、部材正面下部23aの下端部分から−X方向に突出する板状体である。
規制部上部体26bは部材正面下部23aの上方において、−X方向に部材正面接続部23cとほぼ同じ長さ突出する板状体であり、規制部接続体26cは部材正面接続部23cと略平行であり、規制部下部体26aおよび規制部上部体26bと規制部接続体26cとが形成する角部分は、面取りして円弧状に形成している。
なお、係止位置規制部26は接続箱本体10と保護部材20との固定状態において箱体押圧部18と嵌合可能となっている。
リブ27は、部材正面下部23aの裏側中心部分の内壁から規制部下部体26aに比べて若干長く−X方向に突出するリブであり、図2および図6(b)に示すように、上端が部材正面接続部23cと当接し、下端側が部材側正面23に向かうにつれて長くなる斜辺を形成している側面視台形状である。なお、リブ27の下端は支持体251の上方に位置している。
コネクタ開口部30は、接続箱本体10の内部に設置する基板(図示省略)と接続する雌型コネクタの上端開口部であり、後述する枝線41の先端に接続した雄型コネクタの挿入と嵌合可能に形成されている。
ワイヤーハーネス40は、接続箱本体10と保護部材20との間をY軸方向に配索されており、コネクタ開口部30に向けて枝線41が分岐している。枝線41の先端には雄型コネクタが連結されており、ワイヤーハーネス40とコネクタ開口部30とを電気的に接続する。
次に、上述の構成を有する接続箱本体10と保護部材20とを取り付ける取付け方法について、図7乃至図9に基づいて説明する。
まず、部材側平面21が下方を向くように保護部材20を上下反転にさせた状態で、部材側背面22の側面を突き当て部16の突き当て面16aに突き当てて、枢支用棒体242を溝部144に挿入し(図8(a)参照)、枢支用棒体242と溝部144とを嵌合させる。
次に、枢支用棒体242を枢動軸として時計回りに、部材側正面23が本体正面13と対向する位置まで保護部材20を枢動させる(図7、図8(b)、および図8(c)参照)。
これにより、被係止枠部17に形成される挿入空間Sに挿入係止部25を挿入することができ、係止突部252と被係止突部173とが係止されて接続箱本体10に保護部材20を固定することができる。
詳述すると、枢支用棒体242を枢動軸として時計回りに保護部材20を枢動することにより、挿入係止部25の先端部分に設けた係止突部252の下面が、被係止突部173の上面と当接するとともに、部材正面下部23aの内側に形成されたリブ27の下端に形成された斜面が箱体押圧部18と当接する(図9(a)参照)。
このように、従来から設けられているクランプ台15を備えた本体背面12に本体側枢支部14を設け、クランプ台15に延設した突き当て部16の一面である突き当て面16aに部材側背面22の側面を突き合わせることで、枢支用棒体242を溝部144に確実に案内することができる。したがって、接続箱本体10に枢支できる枢支位置に保護部材20を配置することができる。
次に、保護部材20をさらに挿入空間Sに押しこむと、係止突部252が被係止突部173の上面に沿って、−X方向に押圧される。
これにより、係止突部252が被係止突部173に押圧されることで挿入係止部25の先端側が−X方向に撓むこととなるため、保護部材20を枢動させることにより、係止突部252は被係止突部173の上面に沿って−X方向に撓みつつ下方に挿入されることとなる。
その一方で、保護部材20を枢動させることにより、リブ27の下端側に形成された斜面部分が箱体押圧部18と接触し、楔効果により+X方向に押圧される。したがって、リブ27と一体として形成される係止突部252に+X方向に力が251を介して作用する。
この状態からさらに保護部材20を枢動させることで、図9(b)に示すように、係止突部252が被係止突部173の上面に沿って下方に押し込まれ、係止突部252の上面が被係止突部173の下面と係止することとなる。この際、係止位置規制部26の下面が本体上面11と当接するため、保護部材20をさらに枢動することを規制することができ、被係止突部173の下面と係止突部252の上面とが離間することを防止できる。
また、リブ27が箱体押圧部18により+X方向に押圧されているため、リブ27と連結する係止突部252には+X方向に力が作用し、被係止突部173側に押し込まれることとなる。このため、振動などにより係止突部252に対して−X方向に力が働いたとしても容易に被係止突部173が−X方向に移動することはなく、また係止突部252に+X方向の力が作用することにより、被係止突部173と係止突部252はより密着することとなる。
上述のように、箱状の接続箱本体10と、接続箱本体10のワイヤーハーネス40を配索する本体上面11の両側辺に跨ぐように覆う保護部材20とを備えるとともに、保護部材20の一端側を中心として枢動するように保護部材20を接続箱本体10に枢支する本体側枢支部14および部材側枢支部24とで構成する枢支手段2と、部材側枢支部24を中心として枢動した保護部材20を接続箱本体10に係止して固定する被係止枠部17および挿入係止部25とで構成する係止手段3と、係止状態において、接続箱本体10と保護部材20を被係止枠部17および挿入係止部25が係止して固定する係止方向、すなわち図中の上下方向に交差する方向、かつ、保護部材20と接続箱本体10との係止を解除しない方向である+X方向に、被係止枠部17を押圧するリブ27および箱体押圧部18とを設けた接続箱本体10は、接続箱本体10と保護部材20との取付け作業の作業性を向上するとともに、接続箱本体10と保護部材20とが確実に固定することができる。
詳述すると、接続箱本体10に保護部材20の一端側を枢支することにより、本体側枢支部14と嵌合する部材側枢支部24を枢動軸として保護部材20を枢動することで、挿入係止部25を係止する位置である被係止枠部17へと確実に導くことができる。これにより、保護部材20と接続箱本体10とを容易かつ確実に固定することができる。
また、仮に挿入係止部25に係止を解除する方向である−X方向に力が作用した場合であっても、箱体押圧部18およびリブ27により挿入係止部25を+X方向に押圧するため、被係止枠部17および挿入係止部25が容易に解除されることはない。したがって、被係止枠部17および挿入係止部25が不用意に解除されることを防止できる。したがって、保護部材20と接続箱本体10との意図しない係止状態の解除を防止でき、ワイヤーハーネス40と他の機器類とが干渉してしまうことを確実に防止できる。
また、係止方向に挿入する挿入係止部25を保護部材20に備え、挿入係止部25が挿入されて係止する被係止枠部17を接続箱本体10に備えた構成とするとともに、被係止枠部17へ挿入係止部25を挿入する際に挿入係止部25を+X方向に押圧するリブ27および箱体押圧部18を備える構成とすることにより、本体側枢支部14に嵌合した部材側枢支部24を枢動軸として保護部材20を枢動させて挿入係止部25を被係止枠部17に挿入することと、挿入係止部25を+X方向に押圧して係止して接続箱本体10と保護部材20とを固定することを一の動作で行うことができる。
すなわち、接続箱本体10と保護部材20とを係止して固定する取付け作業工程を簡略化することができ、取付け作業の作業性を向上できるとともに、リブ27および箱体押圧部18が挿入係止部25を押圧することにより、接続箱本体10と保護部材20との強固な取付け状態を容易に得ることができる。
また、リブ27を、挿入係止部25よりも基端側である部材正面下部23aの内壁から、−X方向に所定の長さ突出するとともに、基端側に延設する構成とし、被係止枠部17へ挿入係止部25を挿入することに伴って、リブ27が接続箱本体10に形成した箱体押圧部18と当接する構成とすることにより、接続箱本体10と保護部材20とを確実に固定できるとともに、係止状態の解除を容易に行うことができる。
詳述すると、挿入係止部25を被係止枠部17に挿入する際に、挿入係止部25よりも基端側である部材正面下部23aの内壁に設けたリブ27が、箱体押圧部18により押圧されることで、支持体251を介して係止突部252が被係止突部173の上面に沿って非解除方向(+X方向)に押圧することとなる。これにより、挿入係止部25が被係止枠部17と係止した際に、接続箱本体10と保護部材20とを強固に固定することができる。
また、挿入係止部25よりも基端側である部材正面下部23aにおいて、−X方向に所定の長さ突出したリブ27を構成することで、挿入係止部25の基端側の剛性を向上することができる。これにより、リブ27がない場合に比べて挿入係止部25はより大きな力を支えることができ、不意に挿入係止部25の解除方向に大きな力が作用しても係止状態が容易に解除されない。したがって、保護部材20と接続箱本体10とを確実にかつ強固に固定することができる。
さらにまた、接続箱本体10と保護部材20との固定状態を解除する場合には、挿入係止部25の先端側にはリブ27が形成されていないため、作業者が係止状態を解除できる−X方向に力を加えた場合に、挿入係止部25を容易に撓ませることができる。より具体的には、係止突部252のーX方向側にはリブ27を設けていないことから挿入係止部25の先端側の可撓性が高いため撓みやすい。このため、図9(b)に示すように、被係止枠部17に挿入係止部25を嵌合した状態において、貫通孔である被係止枠部17の下端側開口から係止突部252と被係止枠部17との間に治具を挿入して係止突部252を−X方向に押圧することで、挿入係止部25の先端側が−X方向に撓み、容易に被係止突部173と係止突部252との係合を解除することができる。したがって、作業者は挿入係止部25の先端側に反対方向の力を作用させることで、係止状態を容易に解除することができる。
加えて、別部材でリブ27に代わる押圧部を設ける必要がなく、経費および製作工程の削減を図ることもできる。
また、保護部材20に、係止方向の相対位置を規制する係止位置規制部26を備えることにより、接続箱本体10と保護部材20とを適切な位置に固定できるとともに、異音の発生を防止することができる。
詳述すると、係止位置規制部26を部材側正面23の側面に設けることにより、被係止枠部17と挿入係止部25とが係止する係止位置から、係止突部252が被係止突部173から離間する方向、すなわち−Z方向に移動することを規制することができる。
したがって、係止部と被係止部とを適切に係止位置に導くことができるとともに、挿入係止部25が下方に移動するように保護部材20を枢動することができ、保護部材20と接続箱本体10とを適切な位置に取り付けて固定することができる。
また、係止位置規制部26を設けたことにより、挿入係止部25と被係止枠部17とが係止する係止位置から離間する方向に移動することを規制することができ、被係止突部173と係止突部252との間に間隙が生じることを防止できる。したがって、振動による異音の発生を防止することができる。
さらに、係止位置規制部26を部材側正面23の内壁に設けて箱体押圧部18がリブ27を押圧する構成とすることで、被係止突部173と係止突部252とがより密着する構成となるため、被係止突部173と係止突部252との間に隙間が生じず、振動などによる異音の発生をより確実に防止できる。
加えて、係止位置規制部26を設けることにより、本体上面11と部材側平面21との間の距離を所望の距離とすることができる。これにより、例えば、本体上面11に接続したワイヤーハーネス40などを接続箱本体10と保護部材20との間に配索することができ、他の部品などと干渉することを防止したワイヤーハーネス40の配索経路を確保することができる。したがって、ワイヤーハーネス40が損傷することを防止できる。
また、複数の本体側枢支部14および部材側枢支部24を−Y方向に沿って所定の間隔を隔てて本体背面12および部材側背面22にそれぞれ配置するとともに、被係止枠部17および挿入係止部25を所定の間隔を隔てて配置した複数の本体側枢支部14および部材側枢支部24に対応する間に配置することにより、保護部材20が捩れることなく枢動することができ、挿入係止部25を被係止枠部17の位置に確実に導くことができる。したがって、保護部材20と接続箱本体10とをより確実かつ容易に固定することができる。
また、接続箱本体10に対する保護部材20の枢動軸に沿った方向の位置を規制する突き当て部16を設けることにより、容易に接続箱本体10の枢支位置である本体側枢支部14に対して、保護部材20に備えた部材側枢支部24を位置合わせすることができ、接続箱本体10と保護部材20とを取付ける取付け作業を容易に行うことができる。
上述の構成により、例えば目視することが困難な場所に接続箱本体10が配置されていても、作業者は接続箱本体10に設けた本体側枢支部14の位置を目視することなく容易に保護部材20を接続箱本体10に取り付けることができる。
また、保護部材20に、本体上面11に平行に形成された部材側平面21に表面から裏面に通じて窪んだ球面状の球面状溝部28を設けることにより、保護部材20の上面側に他の部品などとの接触を防止する空間を確保することができる。このため、車両の狭隙部分に配置した接続箱本体10が、周辺に配置した他の部品と干渉することを防止でき、干渉による異音の発生や損傷を防止できる。
また、球面状溝部28を設けることで保護部材20の剛性を高め、保護部材20が撓むことや捩れることなく枢動して挿入係止部25を確実に被係止枠部17に導くことができるため、保護部材20と接続箱本体10とをより確実に係止することができる。
さらにまた、球面状溝部28を球面状に形成することにより、一面と保護部材20との間にワイヤーハーネスを配索する場合であっても、ワイヤーハーネスと保護部材20とが干渉して損傷することを防止できる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
押圧手段は、箱体押圧部18およびリブ27に対応し、
以下同様に、
挿入係止部および部材側係止部は、挿入係止部25に対応し、
部材側係止部位は、に係止突部252対応し
被係止枠部および本体側係止部は、被係止枠部17に対応し、
箱体側突出部位は、被係止突部173に対応し、
本体側押圧部は、箱体押圧部18に対応し、
押圧凸部および部材側押圧部は、リブ27に対応し、
相対位置規制部は、係止位置規制部26に対応し、
枢動軸方向位置規制部は、突き当て部16に対応し、
凹部は、球面状溝部28に対応し、
電気接続箱は、ジャンクションボックス1に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述の実施形態で説明したように、挿入係止部25を備えた保護部材20と、被係止枠部17を備えた接続箱本体10とで電気接続箱1を構成したが、必ずしもこの構成に限るものではなく、例えば、被係止枠部17に対応する部材被係止枠部17xを備えた保護部材20と、挿入係止部25に対応する本体挿入係止部25xを備えた接続箱本体10とで電気接続箱1xを構成しても良い(図10(a)参照)。
電気接続箱1xの構成について、図10(a)に基づいて、以下で詳述する。なお、電気接続箱1と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
電気接続箱1xは、電気接続箱1と同様に、接続箱本体10と保護部材20から構成されており、接続箱本体10の本体正面13に所定の幅を有する本体挿入係止部25xが設けられている。
本体挿入係止部25xは、+Z方向に向けて立設した板状体であって、本体側支持体251xと、本体側支持体251xの先端に設けられた本体側外向係止突部252xと、本体正面13と本体側支持体251xを連結する連結板253xから構成されている。
本体側支持体251xは、Z軸方向に沿うとともに本体正面13の中央部分から+Z方向に立設する支持体である。本体側外向係止突部252xは、本体側支持体251xの先端から+X方向に突出する突出部であり、側面視で上面が−X方向に向かうにつれて上方に傾斜している平面であり、下面が本体上面11と略平行の平面で構成されている。連結板253xは、本体正面13から+X方向に突設し、本体側支持体251xの下端を連結する板状体である。
また、本体側支持体251xの−X方向側側面の下端部分には本体内向リブ27xが一体として設けられている。本体内向リブ27xの上面は側面視で−X方向に向かうにつれて下方に傾斜する傾斜面であり、下端は連結板253xと接触している。
部材正面下部23aの下端側に設けられた本体側被係止枠17xは、被係止枠部17と同様に、部材正面下部23aから+X方向に所定の間隔を隔てて突設する二本の部材被係止枠側面171xと、部材被係止枠側面171xの+X方向側端部同士を接続する部材被係止枠正面172xと、部材被係止枠正面172xの内側において−X方向に突出する部材側内向被係止突部173xとで構成されており、部材正面下部23aと二本の部材被係止枠側面171xと部材被係止枠正面172xとで挿入空間Sxを形成している。
部材側内向被係止突部173xは、上面が部材側平面21と略平行な平面であり、下面が+X方向に向かうにつれて下方に傾斜している平面で構成されている。また、部材正面下部23aの+X方向側の下端部分は、本体挿入係止部25xを部材被係止枠部17xに挿入した際に本体内向リブ27xを+X方向に押圧する部材側外向押圧部18xが形成されている。
このような構成を有する電気接続箱1xは、保護部材20を本体側枢支部14および部材側枢支部24を中心として枢動させることにより、部材被係止枠部17xが本体挿入係止部25xと係止することとなる。
詳述すると、保護部材20を枢動することで、部材被係止枠部17xが−Z方向に移動することとなり、本体側支持体251xの先端に設けられた本体側外向係止突部252xが収容空間Sxに挿入され、本体側外向係止突部252xの上面と部材側内向被係止突部173xの下面とが接することとなる。
さらに保護部材20を枢動することで、本体側外向係止突部252xの上面が部材側内向被係止突部173xの下面に押し込まれて、本体側外向係止突部252xが−X方向に徐々に押圧される。一方で、保護部材20を枢動することで、本体内向リブ27xの下端側の傾斜面が、部材側外向押圧部18xと接触し徐々に+X方向押圧されるため、本体側外向係止突部252xが本体側支持体251xを介して+X方向に押圧されることとなる。
さらに保護部材20を枢動させることで、クサビ効果により本体側外向係止突部252xが部材側内向被係止突部173xと係止することとなる。この際、部材側内向被係止突部173xの上面と本体側外向係止突部252xの下面とが接触するとともに、部材側外向押圧部18xにより本体内向リブ27xが+X方向に押圧されているため、部材被係止枠部17xと本体挿入係止部25xとが強固に係止することができる。したがって、接続箱本体10と保護部材20との固定状態が容易に解除されないこととなる。
また、例えば図10(b)に示すように、本体側外向係止突部252xを−X方向に突出した本体側内向係止突部252yとともに、部材側内向被係止突部173xを部材正面下部23aの下端側から+X方向に突出した部材側外向被係止突部173yとする構成を有する電気接続箱1yとしても良い。
以下、電気接続箱1yの構成について、図10(b)に基づいて詳述する。なお、電気接続箱1および電気接続箱1xと同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
電気接続箱1yは、電気接続箱1xと異なり、本体側外向係止突部252xに対応する本体側内向係止突部252yは、本体側支持体251xの先端から−X方向に突出しており、上面が側面視で部材側平面21と略平行な平面であるとともに、下面が+X方向に向かうにつれて上方に傾斜する平面である。また、本体内向リブ27xに対応する本体外向リブ27yは、本体側支持体251xの+X方向側側面の下端側に形成され、側面視で−X方向に向かうにつれて下方に傾斜する傾斜辺を有する。
また、電気接続箱1yにおいて、部材側内向被係止突部173xに対応する部材側外向被係止突部173yは、部材正面下部23aの下端側から+X方向に突出しており、上面が側面視で本体上面11と略平行な平面であるとともに、下面が+X方向に向かうにつれて上方に傾斜する平面である。なお、部材被係止枠正面172xの下端内面には本体外向リブ27yを押圧する部材側内向押圧部18xが形成されている。
上述の構成を有する電気接続箱1yは、電気接続箱1および電気接続箱1xと同様に、保護部材20を本体側枢支部14および部材側枢支部24を中心として枢動させることにより、本体側内向係止突部252yと部材側外向被係止突部173yが係止される。また、部材側内向押圧部18xにより本体外向リブ27yが−X方向に押圧されているため、被係止枠部17と挿入係止部25とが強固に係止され、接続箱本体10と保護部材20とは固定状態が容易に解除されないこととなる。
このように電気接続箱1x及び電気接続箱1yにおいても、実施例1と同様に、保護部材20を本体側枢支部14および部材側枢支部24を中心として枢動することで、容易に接続箱本体10と保護部材20とを取付けることができる。したがって、接続箱本体10と保護部材20との取付け作業の作業性を向上するとともに、接続箱本体10と保護部材20とが確実に固定することができるなど、電気接続箱1と同様の効果を有することができる。
同様に、枢支部および被枢支部に対応する本体側枢支部14および部材側枢支部24などもそれぞれ接続箱本体10および保護部材20に備える必要はなく、保護部材20に本体側枢支部14を接続箱本体10に部材側枢支部24をそれぞれ備えてもよい。また、係止位置規制部26も接続箱本体10に備えてもよい。
また、本実施例において、被係止突部173と係止突部252とが係止することにより接続箱本体10と保護部材20とを固定する構成としているが、被係止突部173と係止突部252とは本実施形態に限るものではなく、例えば、被係止突部173を所定の方向に突出した形状の係合凸部とし、係止突部252を被係止突部173が嵌合可能に所定の方向に窪んだ係合凹部とすることができる。
さらにまた、本実施例において、本体側枢支部14および部材側枢支部24と被係止枠部17および挿入係止部25とをそれぞれ対向面に設けているが、必ずしも対向面側である必要はなく、例えば、同一面側に設けてもよいし、本体側枢支部14および部材側枢支部24または被係止枠部17および挿入係止部25の一方を本体上面11および部材側平面21にそれぞれ設けてもよい。
1 ジャンクションボックス1
2 枢支手段2
3 係止手段3
10 接続箱本体10
14 本体側枢支部14
141 フック上面部141
142 外側フック部142
143 内側フック部143
144 溝部144
15 クランプ台15
16 突き当て部16
16a 突き当て面16a
17 被係止枠部17
171 被係止枠側面171
172 被係止枠正面172
173 被係止突部173
18 箱体押圧部18
20 保護部材20
24 部材側枢支部24
241 枢支枠241
242 枢支用棒体242
25 挿入係止部25
251 支持体251
252 係止突部252
26 係止位置規制部26
27 リブ27
28 球面状溝部28
30 コネクタ開口部30
40 ワイヤーハーネス40

Claims (7)

  1. 箱状の接続箱本体と、該接続箱本体の一面の一部を、該一面の両側辺に跨ぐように覆う保護部材とを備えるとともに、
    保護部材は、可撓性を有する材料で形成されるとともに、上方の面と、上方の面の両側から下方に延びる側面とで側面視略コの字型に形成され、
    側面視略コの字型の前記保護部材の一端側を中心として枢動するように前記保護部材を前記接続箱本体に枢支する枢支手段と、
    該枢支手段を中心として枢動した前記保護部材を前記接続箱本体に係止して固定する係止手段と、
    係止状態において、前記係止手段を、前記接続箱本体と前記保護部材とを前記係止手段が係止して固定する係止方向に交差する方向、かつ、前記保護部材と前記接続箱本体との係止を解除しない方向である非解除方向に押圧する押圧手段とを設け、
    側面視略コの字型の前記保護部材に、
    前記接続箱本体に当接して前記係止方向における前記接続箱本体と前記保護部材との相対位置を規制する相対位置規制部を設け、
    前記係止手段を、
    前記接続箱本体及び前記保護部材のうち一方に備え、前記係止方向に挿入する挿入係止部と、
    前記接続箱本体及び前記保護部材のうち他方に備え、前記挿入係止部が挿入されて係止する被係止枠部とで構成するとともに、
    前記押圧手段を、
    前記保護部材に設けるとともに、
    前記挿入係止部よりも基端側において、前記挿入係止部の前記被係止枠部に対する前記非解除方向の反対側に所定の長さ突出し、かつ、前記基端側に延設したリブで構成し、
    前記被係止枠部への前記挿入係止部の挿入に伴って、前記リブが前記接続箱本体と当接し、前記被係止枠部および前記挿入係止部の少なくとも一方を前記非解除方向に押圧する
    電気接続箱。
  2. 複数の前記枢支手段を、枢動軸に沿って所定の間隔を隔てて配置するとともに、
    前記係止手段を所定の間隔を隔てて配置した複数の前記枢支手段に対応する間に配置した
    請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記接続箱本体に対する前記保護部材の枢動軸に沿った方向の位置を規制する枢動軸方向位置規制部を設けた
    請求項1又は2に記載の電気接続箱。
  4. 前記保護部材の表面および裏面に、係止状態における前記接続箱本体の方向に表面から裏面に通じて窪んだ球面状の凹部を設けた
    請求項1乃至請求項のうちのいずれかに記載の電気接続箱。
  5. 箱状の接続箱本体と、前記接続箱本体の一面の一部を、該一面の両側辺に跨ぐように覆う保護部材とで構成する電気接続箱であって、
    保護部材は、可撓性を有する材料で形成されるとともに、上方の面と、上方の面の両側から下方に延びる側面とで側面視略コの字型に形成され、
    側面視略コの字型に形成された前記保護部材の一端側に、前記接続箱本体に枢動するよう枢支する部材側枢支部を備えるとともに、
    側面視略コの字型に形成された前記保護部材の他端側に、
    前記接続箱本体と係止して固定する係止方向に挿入するとともに、前記一端側に対する他端側方向に突出する部材側係止部位を先端側に有する挿入係止部と、
    該挿入係止部に設けるとともに、前記挿入係止部よりも基端側において、一端側方向に所定の長さ突出し、かつ、前記基端側に延設したリブと、
    前記接続箱本体に当接して前記係止方向における前記接続箱本体と前記保護部材との相対位置を規制する相対位置規制部とを備え、
    前記保護部材との係止状態における前記接続箱本体の一端側に、
    前記保護部材に備えた前記部材側枢支部を枢支する本体側枢支部を備えるとともに、
    前記接続箱本体の他端側の外側面に、
    少なくとも前記一面と同方向の面が開口する中空状の箱体で形成され、係止状態における前記接続箱本体の他端側方向に位置する前記箱体の内側面に、一端側方向に向けて突出する箱体側突出部位を有し、前記挿入係止部が挿入されて前記部材側係止部位と前記箱体側突出部位とが係止する被係止枠部と、
    該被係止枠部の上方において、前記リブを外向きに押圧する本体側押圧部とを備え
    前記被係止枠部への前記挿入係止部の挿入に伴って、前記リブが前記本体側押圧部と当接する
    電気接続箱。
  6. 箱状に形成されるとともに、一面の一部を、該一面の両側辺に跨ぐように保護部材に覆われる接続箱本体であって、
    可撓性を有する材料で形成されるとともに、上方の面と、上方の面の両側から下方に延びる側面とで側面視略コの字型に形成された前記保護部材の一端側を中心として枢動するように前記保護部材に設けた部材側枢支部を枢支する本体側枢支部と、
    該本体側枢支部を中心として枢動した前記保護部材に設けた部材側係止部を係止して固定する本体側係止部と、
    係止状態において、前記保護部材における前記部材側係止部よりも基端側において、前記部材側係止部の前記本体側係止部に対する非解除方向の反対側に所定の長さ突出し、かつ、前記基端側に延設したリブに当接し、前記本体側係止部を、係止方向に交差する方向、かつ、前記保護部材の係止を解除しない方向である非解除方向に押圧する本体側押圧部とを備え、
    前記保護部材に設けた相対位置規制部が当接して、前記係止方向における前記保護部材との相対位置を規制する
    接続箱本体。
  7. 箱状の接続箱本体の一面の一部を、該一面の両側辺に跨ぐように覆う保護部材であって、
    可撓性を有する材料で形成されるとともに、上方の面と、上方の面の両側から下方に延びる側面とで側面視略コの字型に形成され、
    一端側に、前記接続箱本体に設けた本体側枢支部を枢支する部材側枢支部と、
    前記接続箱本体に設けた本体側係止部と係止して固定する部材側係止部と、
    前記部材側係止部よりも基端側において、前記部材側係止部と前記本体側係止部との係止を解除しない方向である非解除方向の反対側に所定の長さ突出し、かつ、前記基端側に延設したリブで構成し、係止状態において、該本体側係止部を、係止方向に交差する方向、かつ、前記接続箱本体非解除方向に押圧する部材側押圧部と、
    前記接続箱本体に当接して前記係止方向における前記接続箱本体と前記保護部材との相対位置を規制する相対位置規制部とを備えた
    保護部材。
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