以下、実施形態の各例ならびに各種変形例を図面に基づいて説明する。なお、図面においては同様な構成及び機能を有する部分については同じ符号が付されており、下記説明では重複説明が省略される。また、図面は模式的に示されたものであり、各図における各種構造のサイズ及び位置関係などは適宜変更され得る。
<実施形態の一例>
<1.通話装置の外観の一例>
図1は、通話装置1の外観の一例を概略的に示す斜視図である。図2は、通話装置1の外観の一例を概略的に示す背面図である。通話装置1は、例えば、スマートフォンなどの通話装置である。例えば通話装置1は、基地局及びサーバなどを通じて他の通信装置と通信することが可能である。
図1及び図2に示されるように、通話装置1は外装(ハウジング)4を備えている。例えば外装4は、該通話装置1の前面1aに位置するカバーパネル2と、当該カバーパネル2が取り付けられる機器ケース3とを備えている。通話装置1の外装4の形状は、例えば、平面視において略長方形の板状となっている。
カバーパネル2には、後述する表示パネル221が表示する、文字、記号および図形などの各種情報が表示される表示画面2aが設けられている。カバーパネル2における、表示画面2aを取り囲む周縁部2bの大部分は、例えば、フィルムなどが貼られることによって黒色となっている。これにより、カバーパネル2の周縁部2bの大部分は、表示パネル221が表示する各種情報が表示されない非表示領域となっている。
表示画面2aの裏面には、後述するタッチパネル130が取り付けられている。そして、表示パネル221は、タッチパネル130における表示画面2a側の面とは反対側の面に取り付けられている。つまり、表示パネル221は、タッチパネル130を介して表示画面2aの裏面に取り付けられている。これにより、ユーザは、表示画面2aを指などの操作子で操作することによって、通話装置1に対して各種指示を与えることができる。タッチパネル130と表示パネル221との位置関係は上述した関係に限られない。表示画面2aに対する操作子による操作を検出することができれば、例えば、表示パネル221にタッチパネル130の構成の少なくとも一部が埋め込まれたような構成であってもよい。
図1に示されるように、カバーパネル2の例えば上側端部には、後述する第2カメラ190が有するレンズが通話装置1の外部から視認できるための第2レンズ用透明部材19が設けられている。また、カバーパネル2の上側端部には、レシーバ穴16が設けられている。また、カバーパネル2の下側端部には、スピーカ穴17が設けられている。そして、通話装置1の底面1c、つまり機器ケース3の底面(下側の側面)には、マイク穴15が設けられている。
図2に示されるように、通話装置1の外装4の背面1b、つまり機器ケース3の背面の例えば上側端部には、後述する第1カメラ180が有するレンズが、通話装置1の外部から視認できるための第1レンズ用透明部材18が設けられている。
機器ケース3の内部には、複数の操作ボタン14を含む操作ボタン群140が設けられている。各操作ボタン14は、押しボタンなどのハードウェアボタンである。操作ボタンは、「操作キー」あるいは「キー」と呼ばれることがある。各操作ボタン14は、例えば、カバーパネル2の下側端部から露出している。ユーザは、各操作ボタン14を指などで操作することによって、通話装置1に対して各種指示を与えることができる。
複数の操作ボタン14には、例えば、ホームボタン、バックボタン及び履歴ボタンが含まれている。ホームボタンは、表示画面2aにホーム画面(初期画面)を表示させるための操作ボタンである。バックボタンは、表示画面2aの表示を一つ前の画面に切り替えるための操作ボタンである。履歴ボタンは、通話装置1で実行されたアプリケーションの一覧を表示画面2aに表示させるための操作ボタンである。
<2.通話装置の電気的構成の一例>
図3は、通話装置1の電気的構成の一例を概略的に示す図である。図3に示されるように、通話装置1には、制御部100、無線通信部210、表示装置220、入力装置200、マイク150、レシーバ160、スピーカ170および電池230が設けられている。さらに通話装置1には、第1カメラ180および第2カメラ190が設けられてもよい。通話装置1に設けられたこれらの構成要素のそれぞれは、通話装置1の外装4の内部に収められている。
制御部100は、一種の演算処理装置であって、例えば、電気回路であるCPU(Central Processing Unit)101、DSP(Digital Signal Processor)102及び記憶媒体103などを備えている。制御部100は、通話装置1の他の構成要素を制御することによって、通話装置1の動作を統括的に管理することが可能である。通話装置1は、例えば、SoC(System-on-a-Chip)、MCU(Micro Control Unit)及びFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の副処理装置(co-processor)をさらに含んでもよい。また、通話装置1は、CPU(Central Processing Unit)および副処理装置の双方を協働させるか、或いは双方のうちの一方を選択的に用いて、各種の制御をおこなってもよい。
記憶媒体103は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などの、CPU101及びDSP102が読み取り可能な非一時的な記録媒体を含む。記憶媒体103が有するROMは、例えば、不揮発性メモリであるフラッシュROM(フラッシュメモリ)である。記憶媒体103には、通話装置1を制御するためのメインプログラム及び複数のアプリケーションプログラム(以降、単に「アプリケーション」と呼ぶことがある)などが記憶されている。制御部100の各種機能は、CPU101及びDSP102が記憶媒体103内の各種プログラムを実行することによって実現される。記憶媒体103には、例えば、音声通話及びビデオ通話を行うための通話アプリケーション、第1カメラ180あるいは第2カメラ190を用いて、静止画像あるいは動画像を撮像するための撮像アプリケーションが記憶されている。また、記憶媒体103に記憶されるアプリケーションには、例えば、通話装置1を制御するための制御プログラムPg1が含まれる。
なお、記憶媒体103は、ROM及びRAM以外の、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体を備えていてもよい。記憶媒体103は、例えば、小型のハードディスクドライブ及びSSD(Solid State Drive)などを備えていてもよい。また、記憶媒体103とは別の記憶媒体が設けられてもよい。この記憶媒体は制御部100の外部に設けられてもよい。後述する情報の記憶先は、記憶媒体103であってもよく、他の記憶媒体であってもよい。また、制御部100の全ての機能あるいは制御部100の一部の機能は、その機能の実現にソフトウェアが不要なハードウェアによって実現されても構わない。要するに制御部100が回路によって形成されていればよい。
無線通信部(通信回路)110は、いわゆる通信インターフェースであって、アンテナ211を有している。無線通信部210は、例えば、通話装置1とは別の通信機器からの信号、あるいはインターネットに接続されたウェブサーバなどの通信装置からの信号を、例えば基地局を介してアンテナ211で受信することが可能である。無線通信部210は、アンテナ211での受信信号に対して増幅処理及びダウンコンバートを行って制御部100に出力することが可能である。制御部100は、入力される受信信号に対して復調処理などを行って、当該受信信号に含まれる各種の情報(例えば音声や音楽などを示す音信号などの)情報を取得することが可能である。
また、無線通信部210は、制御部100で生成された送信信号に対して、アップコンバート及び増幅処理を行って、当該処理後の送信信号をアンテナ211から無線送信することが可能である。アンテナ211からの送信信号は、例えば、基地局を通じて、通話装置1以外の携帯電話機あるいはインターネットに接続されたウェブサーバなどの通信装置で受信される。
表示装置220は、表示パネル221及び表示画面2aを備えている。表示パネル221は、例えば、液晶パネルあるいは有機EL(Elector Luminescence)パネルである。表示パネル221は、制御部100に制御されることによって、文字、記号および図形などの各種情報を表示することが可能である。表示パネル221が表示する各種情報は、表示画面2aに表示される。
入力装置200は、ユーザによる通話装置1への入力を受け付ける。例えば入力装置200はタッチパネル130と操作ボタン群140とを含んでもよい。タッチパネル130は例えば、投影型静電容量方式のタッチパネルである。タッチパネル130は、表示画面2aに対する指などの操作子による操作を検出することが可能である。ユーザが指などの操作子によって表示画面2aに対して操作を行うと、その操作に応じた電気信号がタッチパネル130から制御部100に入力される。これにより、制御部100は、タッチパネル130からの電気信号に基づいて、表示画面2aに対して行われた操作の内容を特定して、その内容に応じた処理を行うことが可能である。なお、ユーザは、指以外の操作子、例えば、スタイラスペンなどの静電式タッチパネル用ペンで表示画面2aを操作することによっても、通話装置1に対して各種指示を与えることができる。
操作ボタン群140の各操作ボタン14は、ユーザによって操作されると、操作されたことを示す操作信号を制御部100に出力する。これにより、制御部100は、各操作ボタン14からの操作信号に基づいて、当該操作ボタン14が操作されたか否かを判断することができる。制御部100は、操作された操作ボタン14に応じた処理を行うことが可能である。なお、各操作ボタン14は、押しボタンなどのハードウェアボタンではなく、表示画面2aに表示されるソフトウェアボタンであってもよい。この場合には、ソフトウェアボタンへの操作がタッチパネル130によって検出されて、制御部100は、操作されたソフトウェアボタンに応じた処理を行うことが可能である。
マイク150は、通話装置1の外部から入力される音を電気的な音信号に変換して制御部100に出力することが可能である。通話装置1の外部からの音は、例えば、機器ケース3の底面(下側の側面)に設けられたマイク穴15から通話装置1の内部に取り込まれてマイク150に入力される。
スピーカ170は、例えば、タイミックスピーカである。スピーカ170は、制御部100からの電気的な音信号を音に変換して出力することが可能である。スピーカ170から出力される音は、例えば、カバーパネル2の下側端部に設けられスピーカ穴17から通話装置1の外部に出力される。スピーカ穴17から出力される音の音量は、通話装置1から離れた場所でも聞こえるような音量となっている。
レシーバ160は、例えば、ダイナミックスピーカで構成されている。レシーバ160は、制御部100からの電気的な音信号を音に変換して出力することが可能である。レシーバ160は、例えば、受話音を出力する。レシーバ160から出力される音は、例えば、カバーパネル2の上側端部に設けられたレシーバ穴16から外部に出力される。レシーバ穴16から出力される音の音量は、例えば、スピーカ170からスピーカ穴17を介して出力される音の音量よりも小さくなっている。
なおレシーバ160に代えて、圧電振動素子が設けられてもよい。圧電振動素子は、制御部100からの音声信号に基づいて振動することが可能である。圧電振動素子は、例えばカバーパネル2の裏面に設けられており、音声信号に基づく自身の振動によってカバーパネル2を振動させることが可能である。そして、ユーザが自身の耳をカバーパネル2に近づけることにより、カバーパネル2の振動が音声としてユーザに伝達される。レシーバ160に代えて圧電振動素子が設けられる場合には、レシーバ穴16は不要である。
電池230は、通話装置1の電源を出力することが可能である。電池230は、例えば、リチウムイオン二次電池などの充電式の電池である。電池230は、通話装置1が備える制御部100及び無線通信部210などの各種電子部品に対して電源を供給することが可能である。
第1カメラ180及び第2カメラ190のそれぞれは、レンズ及び撮像素子などで構成されている。第1カメラ180及び第2カメラ190のそれぞれは、制御部100の制御によって被写体を撮像し、撮像した被写体が映る静止画像あるいは動画像を生成して制御部100に出力することが可能である。制御部100は、入力される静止画像あるいは動画像を、記憶媒体103の不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)あるいは揮発性メモリ(RAM)に記憶することが可能である。
第2カメラ190が有するレンズは、カバーパネル2に設けられた第2レンズ用透明部材19から視認可能となっている。したがって、第2カメラ190は、通話装置1のカバーパネル2側、つまり通話装置1の前面1a側に存在する物体を撮像することが可能である。このような第2カメラ190は、「インカメラ」と呼ばれることがある。
第1カメラ180が有するレンズは、通話装置1の背面1bに設けられた第1レンズ用透明部材18から視認可能となっている。したがって、第1カメラ180は、通話装置1の背面1b側に存在する物体を撮像することが可能である。このような第1カメラ180は、「アウトカメラ」と呼ばれることがある。
<3.制御部の内部構成の一例>
図4は制御部100の内部構成の一例を概略的に示す図である。制御部100は通話処理部110を備えている。通話処理部110は、通話に関する処理を実行する。例えば通話処理部110は発呼処理部111と着信処理部112とプロフィール設定部113とプロフィール処理部114と会話処理部115と登録処理部116とを備えている。
発呼処理部111は、発呼に関する処理を実行することができる。ユーザは、通話相手の宛先情報(例えば電話番号)、および、当該通話相手への発呼指示を、入力装置200を用いて入力する。なお、宛先情報を含む宛先帳情報(例えば電話帳情報)が記憶媒体に記憶されている場合には、ユーザは、この宛先帳情報を利用して宛先情報を入力してもよい。この宛先帳情報は例えば、通話装置に割り当てられた宛先情報と、これに対応するプロフィール情報とを含んでいる。プロフィール情報とは、例えば、ユーザが作成または取得した情報であり、例えば個人情報である。より具体的には、プロフィール情報は、名前、電子メールのアドレス(以下、メールアドレスとも呼ぶ)、住所、生年月日、画像、ウエブサイト、および、テキストなどを含む。以下では、宛先情報および宛先帳情報をそれぞれ電話番号および電話帳情報として説明する。発呼処理部111は発呼指示の入力に応答して、無線通信部210を介して、その相手の通話装置1へと発呼信号を送信する。
着信処理部112は、着信に関する処理を実行することができる。この着信処理部112は相手からの発呼信号を、無線通信部210を介して着信信号として受信する。着信処理部112はこの着信信号の受信に応答して、この着信をユーザに報知する。例えば着信処理部112はスピーカ170からリング音を出力させ、着信画面を表示画面20に表示する。またこの着信信号には、発信者の電話番号の情報が含まれている。着信処理部112は着信信号から電話番号を抽出し、この電話番号が電話帳情報に登録されているか否かを判断する。電話番号が登録されているときには、着信処理部112はその電話番号に対応する名前が電話帳情報に登録されているか否かを判断する。名前が登録されているときには、着信処理部112はこの着信画面において当該名前を、あるいは更に電話番号を表示する。電話帳情報に名前が登録されておらず、発信者の名前を取得できないときには、この着信画面において名前を表示せずに、発信者の電話番号を表示する。
ユーザは、この着信に対する応答の入力および拒否の入力を入力装置200へ行うことができる。ユーザが応答を入力すると、着信処理部112は相手の通話装置1との通話用の接続を確立し、ユーザが拒否を入力すると、着信処理部112は相手の通話装置1との接続を遮断する。
会話処理部115は通話相手との通話用の接続が確立したときに、ユーザと通話相手との会話を実現することができる。例えば相手の通話装置1からの音声信号を、無線通信部210を介して受信し、これをレシーバ160へと出力する。レシーバ160は当該音声信号を音声に変換して出力する。これにより、ユーザは相手からの音声を聞くことができる。また会話処理部115は、マイク150から入力される音声信号を、無線通信部210を介して相手の通話装置1へ送信する。これにより相手に音声を届けることができる。
また入力装置200は通話終了の入力を受け付ける。ユーザが通話終了の入力を行ったときには、会話処理部115は相手の通話装置1との接続を遮断して、通話を終了する。
プロフィール設定部113はプロフィール情報に関する設定を行うことができる。ユーザはプロフィール情報に関する設定の入力を入力装置200に入力することができる。この設定の入力は、例えば通話が行われていないときに実行されるとよい。プロフィール設定部113はこの入力に応じて、プロフィール情報に関する設定を行う。例えばプロフィール情報に関する設定は次の設定を含む。例えば当該設定は、プロフィール情報を相手の通話装置1に送信するか否かを示すプロフィール設定、および、プロフィールリクエストを相手の通話装置1に送信するか否かを示すリクエスト設定を含む。プロフィールリクエストとは、相手のプロフィール情報を要求するための信号である。
なお、プロフィール設定においては、プロフィール情報を送信するか否かの二値の設定を行ってもよいものの、例えば次の第1設定から第3設定を行ってもよい。第1設定はプロフィール情報を送信する設定である。第2設定は、相手の通話装置1からプロフィールリクエストを受信したときのみ、プロフィール情報を送信する設定である。つまり、第1設定は、相手の通話装置1からのプロフィールリクエストを受信しなくても、プロフィール情報を送信する設定である。なお第1設定においても、プロフィールリクエストを受信したときには、これに応答してプロフィール情報を送信してもよい。第3設定は、プロフィール情報の送信を禁止する設定である。以下では、第1設定が行われたことを、送信設定がオンに設定されたとも説明し、第2設定が行われたことを、条件付き設定がオンに設定されたとも説明し、第3設定が行われたことを、送信設定がオフに設定されたとも説明する。プロフィール設定部113は、プロフィール設定およびリクエスト設定の設定情報を記憶媒体(例えば記憶媒体103など)に記憶する。
プロフィール処理部114は、通話処理に際して、上記設定に基づいてプロフィール情報を相手の通話装置1と送受信することができる。送信設定がオンに設定されているときには、プロフィール処理部114は、例えば発呼指示の入力に応答して、プロフィール情報を相手の通話装置1に送信する。また、条件付き設定がオンに設定されているときには、プロフィール処理部114は相手の通話装置1からのプロフィールリクエストに応答して、プロフィール情報を相手の通話装置1へと送信する。送信設定がオフに設定されているときには、プロフィール処理部114はプロフィール情報を相手の通話装置1へ送信しない。
またリクエスト設定がオンに設定されているときには、プロフィール処理部114はプロフィールリクエストを相手の通話装置1に送信する。リクエスト設定がオフに設定されているときには、プロフィール処理部114はプロフィールリクエストを相手の通話装置1に送信しない。
登録処理部116は、相手の通話装置1から受信した相手のプロフィール情報を、電話帳情報に登録することができる。登録処理部116については後に詳述する。
<4.動作例>
以下では、具体的な動作の一例について説明する。ここでは、発信者および受信者の通話装置1において、互いのプロフィール情報は電話帳情報に登録されていない。また以下では、発信者の通話装置1と受信者の通話装置1とを区別すべく、それぞれの構成要素を示す符号に「A」および「B」を付与して説明する。例えば通話装置1Aは発信者の通話装置1であり、表示画面20Bは受信者の通話装置1の表示画面20である。
<4−1.発信者側および受信者側において、送信設定およびリクエスト設定がオン>
図5は通話装置1の動作の一例を概略的に示す図である。ここでは、発信者および受信者の通話装置1において、送信設定およびリクエスト設定がオンに設定されている。図5の例示では、表示画面20A,20Bの一例も概略的に示されている。
まず発信者は入力装置200Aへと発呼用の入力を行う。具体的には、ユーザは電話番号の入力と発呼指示の入力とを行う。発呼処理部111Aは、当該入力に応答して、発呼信号を通話装置1Bへ送信する。図5の例示では、この発呼信号の送信を「発信」と表現している。また発呼処理部111Aは発呼画面を表示画面20Aに表示してもよい。この発呼画面には、例えば、発呼中であることを示す情報(図5では「発信」)、および、通話装置1Bの電話番号(図5では「090XXX」)が表示されている。
発呼信号を着信信号として受信した着信処理部112Bは着信を受信者に報知するとともに、着信画面を表示画面20Bに表示する。この着信画面には、例えば、着信中であることを示す情報(図5では「着信」)、および、通話装置1Aの電話番号(図5では「090YYY」)が表示されている。通話装置1Aの電話番号は着信信号に含まれており、受信者側の着信処理部111Bによって抽出される。
発信者側のプロフィール処理部114Aは、送信設定がオンに設定されているときには、発呼指示の入力に応答して、発信者のプロフィール情報を通話装置1Bへと送信する。図5の例示では、プロフィール情報は発呼信号の後に送信されているものの、発呼信号とともに送信されても構わない。このプロフィール情報には、例えば名前が含まれている。
受信者側のプロフィール処理部114Bは、受信したプロフィール情報を着信画面に表示する。図5の例示では、プロフィール情報として、発信者の名前(図5では「太郎」)が表示されている。
また受信者の通話装置1Bにおいて、リクエスト設定がオンに設定されているので、プロフィール処理部114Bは、着信信号の受信に応答して、プロフィールリクエストを通話装置1Aへと送信する。発信者側のプロフィール処理部114Aは、プロフィールリクエストを受信したときには、発信者のプロフィール情報を通話装置1Bへと送信する。
なお図5の例示では、プロフィール情報を既に受信しているので、プロフィール処理部114Bはリクエスト設定に関わらず、プロフィールリクエストを送信しなくてもよい。
以上のように、上述の設定では、着信時において、受信者側の通話装置1Bは発信者のプロフィール情報を通話装置1Aから受信する。よって、受信者は着信画面によって発信者のプロフィール情報を知ることができ、発信者を特定しやすい。よって受信者は、着信に対する対応(つまり応答または拒否)を決めやすい。
受信者がこの着信に対して応答すると、通話装置1A,1B間において通話用の接続が確立し、通話が開始する。会話処理部115A,115Bは当該接続の確立に応答して、通話画面をそれぞれ表示画面20A,20Bに表示してもよい。これらの通話画面には、通話中であることを示す情報(図5では「通話中」)が表示されている。また受信者側では上述のように発信者のプロフィール情報が取得されているので、その通話画面には、発信者のプロフィール情報(例えば名前)が表示されてもよい。一方で、発信者の通話装置1Aは、受信者のプロフィール情報を取得していないので、その通話画面にはプロフィール情報は表示されない。この通話画面には、例えば受信者の電話番号(図5では「090XXXX」)が表示されている。
ここでは発信者の通話装置1Aにおいて、リクエスト設定がオンに設定されている。したがって、プロフィール処理部114Aは通話装置1Bへとプロフィールリクエストを送信する。このときプロフィール処理部114Aは、プロフィール情報の要求中であることを示す情報(図5では「プロフィールリクエスト中」)を表示画面20Aに表示してもよい。
受信者側のプロフィール処理部114Bは、このプロフィールリクエストに応答して、受信者のプロフィール情報を通話装置1Aへと送信する。このプロフィール情報には例えば名前が含まれている。発信者側のプロフィール処理部114Aは、受信者のプロフィール情報を受信したときに、このプロフィール情報を表示画面20Aに表示してもよい。図5の例示では、プロフィール情報として、受信者の名前(図5の例示では「花子」)が表示されている。なお、プロフィール処理部114Aは、プロフィール取得中である示す情報を表示していた場合には、この情報の表示を終了する。
以上のように、プロフィール処理部114Bは、着信時においては、通話装置1Aからのプロフィールリクエストを受信したことを条件として、プロフィール情報を送信してもよい。つまり、送信設定がオンに設定されているときには、発信時と着信時とでプロフィール情報の送信条件が相違してもよい。具体的には、プロフィール処理部114は発信時には、プロフィールリクエストを受信しなくてもプロフィール情報を送信するのに対して、着信時では、プロフィールリクエストを受信しないときには、プロフィール情報を送信しない。つまり発呼時には、ユーザは相手を想定しているので、送信設定がオンに設定されていれば、プロフィールリクエストなしにプロフィール情報を送信する。一方で、ユーザは受信時には、必ずしも相手を想定できるとは限らないので、無条件でのプロフィール情報の送信を行わず、プロフィールリクエストの受信を条件として、プロフィール情報を送信しているのである。
発信者および受信者の少なくとも一方が通話の終了を自身の通話装置1に対して指示すると、会話処理部115は接続を遮断して通話を終了する。図5の例示では、通話の終了に応答して、登録画面が表示画面20A,20Bに表示されている。この登録画面はプロフィール情報を登録するための画面であるものの、これについては後に述べる。
<4−2.発信者側において送信設定およびリクエスト設定がオフ>
図6は通話装置1の動作の一例を概略的に示す図である。ここでは、発信者の通話装置1Aにおいて、送信設定およびリクエスト設定がオフに設定され、受信者の通話装置1Bにおいて、送信設定およびリクエスト設定がオンに設定されている。
まず発信者は入力装置200Aへと発呼用の入力を行う。発呼処理部111Aは、当該入力に応答して、発呼信号を通話装置1Bへ送信する。また発呼処理部111Aは発呼画面を表示画面20Aに表示してもよい。この発呼画面には、受信者のプロフィール情報は表示されず、例えば受信者の電話番号が表示されている。
図6の例示では、発信者の通話装置1Aにおいて送信設定がオフに設定されているので、プロフィール処理部114Aは発信者のプロフィール情報を送信しない。
受信者側において、着信処理部112Bは、発呼信号(着信信号)の受信に応答して、受信者に対して着信を報知するとともに、着信画面を表示画面20Bに表示する。図6の例示では、受信者の通話装置1Bにおいて、リクエスト設定がオンに設定されているので、プロフィール処理部114Bは、着信信号の受信に応答して、プロフィールリクエストを通話装置1Aへと送信する。プロフィール処理部114Bは、プロフィールの要求中であることを示す情報(図5では「プロフィールリクエスト中」)を表示画面20Bに表示してもよい。
発信者の通話装置1Aにおいては、送信設定がオフに設定されているので、プロフィール処理部114Aは、このプロフィールリクエストを受け取っても、発信者のプロフィール情報を送信しない。例えばプロフィール処理部114Aは、プロフィール情報を送信しないことを示す送信不可情報を、通話装置1Bへと送信してもよい。プロフィール処理部114Bは、この送信不可情報の取得に応答して、プロフィール情報の不取得を着信画面に表示してもよい。図6の例示では、表示画面20Bには「プロフィールリクエスト失敗」と表示されている。なお、発信者側のプロフィール処理部114Aは必ずしも送信不可情報を送信する必要はない。受信者側のプロフィール処理部114Bが、プロフィールリクエストの送信から所定時間が経過してもプロフィール情報を受信しないときに、プロフィール情報を取得できないと判断してもよい。
受信者が着信に応答すると、通話が開始される。ここでは発信者の通話装置1Aにおいてリクエスト設定がオフに設定されているので、プロフィール処理部114Aはプロフィールリクエストを通話装置1Bへと送信しない。よって、プロフィール処理部114Bは受信者のプロフィール情報を通話装置1Aへと送信しない。したがって、会話処理部115A,115Bがそれぞれ表示画面20A,20Bに通話画面を表示するときには、その通話画面には、互いのプロフィール情報は表示されない。
そして、発信者および受信者の少なくともいずれか一方が通話の終了を入力装置200に入力することで、通話が終了する。図6の例示では、発信者および受信者の通話装置1のいずれもが互いのプロフィール情報を取得しないので、通話終了時に登録画面が表示されていない。登録については後に述べる。
<4−3.受信者側において送信設定およびリクエスト設定がオフ>
図7は通話装置1の動作の一例を概略的に示す図である。ここでは、発信者の通話装置1Aにおいて、送信設定およびリクエスト設定がオンに設定され、受信者の通話装置1Bにおいて、送信設定およびリクエスト設定がオフに設定されている。
まず発信者は入力装置200Aへと発呼用の入力を行う。発呼処理部111Aは、当該入力に応答して、発呼信号を通話装置1Bへ送信する。また発呼処理部111Aは発呼画面を表示画面20Aに表示してもよい。この発呼画面には、受信者のプロフィール情報は表示されず、例えば受信者の電話番号が表示されている。
発呼信号を着信信号として受信した着信処理部111Bは着信を受信者に報知するとともに、着信画面を表示画面20Bに表示する。この着信画面では、発信者のプロフィール情報は表示されず、例えば受信者の電話番号が表示されている。
ここでは、受信者の通話装置1Bにおいて、リクエスト設定がオフに設定されているので、プロフィール処理部114Bはプロフィールリクエストを通話装置1Aには送信しない。しかるに、通話装置1Aにおいて送信設定がオンに設定されているので、プロフィール処理部114Aは、発信者のプロフィール情報を通話装置1Bへと送信する。なおプロフィール情報は発呼信号とともに送信されても構わない。
受信者側のプロフィール処理部114Bは、受信したプロフィール情報を着信画面に表示する。これにより、受信者は着信画面によって発信者のプロフィール情報を知ることができ、発信者を特定しやすい。そして受信者がこの着信に対して応答すると、通話装置1A,1B間において通話用の接続が確立し、通話が開始する。
ここでは発信者側において、リクエスト設定がオンに設定されているので、プロフィール処理部114Aは通話開始に応答して、通話装置1Bへとプロフィールリクエストを送信する。通話中において通話画面を表示する場合には、プロフィール処理部114Aは、プロフィールの要求中であることを示す情報(図5では「プロフィールリクエスト中」)を表示画面20Aに表示してもよい。
一方で受信者の通話装置1Bにおいては、送信設定がオフに設定されている。したがって、受信者側のプロフィール処理部114Bは、プロフィールリクエストを受け取ったとしても、プロフィール情報を通話装置1Aへと送信しない。例えばプロフィール処理部114Bは、プロフィール情報を送信しないことを示す送信不可情報を通話装置1Aへと送信してもよい。通話中において通話画面を表示する場合には、プロフィール処理部114Aは、この送信不可情報の受信に応答して、プロフィール情報の不取得を通話画面に表示してもよい。図7の例示では、表示画面20Aには、「プロフィールリクエスト失敗」と表示されている。
発信者および受信者の少なくともいずれか一方が通話の終了を入力することで、通話が終了する。発信者の通話装置1Aは受信者のプロフィールを取得しないので、図7の例示では、通話終了時に登録画面は表示されていない。一方で、受信者の通話装置1Bは発信者のプロフィール情報を取得するので、図7の例示では、通話終了時に登録画面が表示画面20Bに表示されている。登録については後に述べる。
<4−4.発信者側において条件付き設定がオン>
図8は通話装置1の動作の一例を概略的に示す図である。ここでは、発信者の通話装置1Aにおいて、条件付き設定およびリクエスト設定がオンに設定され、受信者の通話装置1Bにおいて、送信設定およびリクエスト設定がオンに設定されている。
図8の例示では、発信者側の通話装置1Aにおいて、条件付き設定がオンに設定されているので、プロフィール処理部114Aは、発呼指示の入力に応答したプロフィール情報を送信していない。しかるに、受信者の通話装置1Bにおいては、リクエスト設定がオンに設定されているので、プロフィール処理部114Bは着信信号の受信に応答して、プロフィールリクエストを通話装置1Aに送信する。発信者の通話装置1Aにおいては条件付き設定がオンに設定されているので、プロフィール処理部114Aは通話装置1Bからのプロフィールリクエストに応答して、プロフィール情報を送信する。その他の動作は図5と同じであるので繰り返しの説明を避ける。
以上のように、本通話装置1によれば、ユーザはプロフィール情報に関する設定を行うことができる。したがって、例えばユーザがプロフィール情報を送信したくない場合には、送信設定をオフに設定することで、プロフィール情報を適切に秘匿することができる。逆に送信設定をオンにすることで、プロフィール情報を相手に伝えることができる。またユーザが相手のプロフィール情報を取得したい場合には、リクエスト設定をオンに設定することで、相手の通話装置1に対してプロフィール情報を要求することができる。逆にプロフィールリクエストをオフに設定することで、通話装置1はプロフィール情報を要求しない。このように、ユーザがプロフィール情報に関する設定を行うことができるので、通話装置1の利便性を向上することができる。
また条件付き設定を設けることで、設定項目を多様化することができる。ひいては通話装置1の利便性を更に向上することができる。
<4−5.発信側の通話装置の動作の一例>
図9および図10は、通話装置1の発呼時の動作の一例を示すフローチャートである。まず、ステップSA1にて、発呼処理部111Aは、ユーザによる発呼用の入力が行われたか否かを判断する。発呼用の入力が行われていないと判断したときには、発呼処理部111Aは再びステップSA1を実行する。発呼用の入力が行われたと判断したときには、ステップSA2にて、プロフィール処理部114Aは、プロフィール設定の設定内容を判断する。送信設定がオンに設定されていると判断したときには、ステップSA3にて、発呼処理部111Aは発呼信号を通話装置1Bへと送信する。次にステップSA4にて、プロフィール処理部114Aは、記憶媒体(記憶媒体103Aなど)からユーザ(つまり発信者)のプロフィール情報を読み出して、このプロフィール情報を通話装置1Bへと送信する。
次にステップSA5にて、発呼処理部111Aは受信者の通話装置1Bにおいて着信に対する応答が行われたか否かを判断する。この判断は通話装置1Bからの通知によって行うことができる。応答が行われていないときには、再びステップSA5を実行し、応答が行われたときには、ステップSA6にて、発呼処理部111Aは発呼信号の送信を終了し、会話処理部115Aが通話を開始する。なお、相手が着信に対して拒否した場合には、通話処理部110Aは処理を終了し、また、相手が着信に対する対応を入力する前に発信者が発呼の終了を指示したときにも、通話処理部110Aは処理を終了すればよい。
以上のように、発信者の通話装置1Aにおいて送信設定がオンに設定されているときには、プロフィール処理部114Aは発呼用の入力に応じてプロフィール情報を通話装置1Bへと送信する(ステップSA4)。
一方で、ステップSA2にて、条件付き設定がオンに設定されている、あるいは、送信設定がオフに設定されていると判断したときには、ステップSA7にて、発呼処理部111Aは発呼信号を送信する。なお、ステップSA3,SA7はステップSA2の前に実行されてもよい。
次にステップSA8にて、プロフィール処理部114Aは通話装置1Bからプロフィールリクエストを受信したか否かを判断する。プロフィールリクエストを受信したと判断したきには、ステップSA9にて、プロフィール処理部114Aはプロフィール設定の設定内容を判断する。条件付き設定がオンに設定されていると判断したときには、ステップSA10にて、プロフィール処理部114Aはユーザ(発信者)のプロフィール情報を通話装置1Bへと送信する。次にステップSA11にて、発呼処理部111Aは受信者の通話装置1Bにおいて着信に対する応答が行われたか否かを判断する。この判断は通話装置1Bからの通知によって行うことができる。応答が行われていないと判断したときには、再びステップSA8を実行し、応答が行われたと判断したときには、会話処理部115AはステップSA6を実行する。
ステップSA8にてプロフィールリクエストを受信していないと判断したとき、または、ステップSA9にて送信設定がオフに設定されていると判断したときには、ステップSA10を実行することなく、発呼処理部111AがステップSA11を実行する。
上述のフローでは、条件付き設定がオンに設定されているときには、プロフィール処理部114Aは、発呼時において、通話装置1Bからのプロフィールリクエストに応答してプロフィール情報を通話装置1Bへと送信する。なお、上述のフローとは異なるものの、送信設定がオンに設定されているときにも、プロフィール処理部114Aはプロフィールリクエストに応じてプロフィール情報を送信してもよい。
ステップSA6の次のステップSA12(図10)にて、プロフィール処理部114Aは発呼先(つまり受信者)のプロフィール情報が電話帳情報に登録済みか否かを判断する。プロフィール情報が未登録であると判断したときには、ステップSA13にて、プロフィール処理部114Aはリクエスト設定の設定内容を判断する。リクエスト設定がオンに設定されていると判断したときには、ステップSA14にて、プロフィール処理部114Aはプロフィールリクエストを通話装置1Bへと送信する。次にステップSA15にて、プロフィール処理部114Aは通話装置1Bからプロフィール情報を受信したか否かを判断する。プロフィール情報を受信したと判断したときには、ステップSA16にて、プロフィール処理部114Aはこのプロフィール情報を取得する。例えばプロフィール処理部114Aは記憶媒体(例えば揮発性の記憶媒体)にプロフィール情報を記憶する。会話処理部115Aが通話画面を表示する場合には、プロフィール処理部114Aは、取得したプロフィール情報を通話画面に表示してもよい。
次にステップSA17にて、会話処理部115Aは通話を終了するか否かを判断する。ステップSA17において、例えば発信者が通話を終了する入力を、入力装置200へ入力すると、ステップSA18にて、会話処理部115Aは通話を終了する。また、受信者が通話装置1Bにおいて通話を終了する入力を行ったときにも、ステップSA18にて通話が終了する。ステップSA17にて通話を終了しないと判断したときには、プロフィール処理部114Aは再びステップSA15を実行する。
ステップSA15にてプロフィール情報を受信していないと判断したときには、ステップSA16を実行することなく、会話処理部115AがステップSA17を実行する。
ステップSA18の次のステップSA19にて、登録処理部116Aは、プロフィール情報を取得済みであるか否かを判断する。つまりステップSA16が実行済であるか否かが判断される。プロフィール情報を取得していたときには、ステップSA20にて登録処理部116Aは登録処理を実行する。登録については後に述べる。
ステップSA12にてプロフィール情報が登録済であると判断したとき、または、ステップSA13にてリクエスト設定がオフに設定されていると判断したときには、ステップSA21にて、会話処理部115Aは通話を終了するか否かを判断する。通話を終了しないと判断したときには、会話処理部115AはステップSA21を再び実行する。通話を終了すると判断したときには、ステップSA22にて、会話処理部115Aが通話を終了する。
<4−6.受信者側の通話装置の動作の一例>
図11および図12は、通話装置1の着信時の動作の一例を示すフローチャートである。まずステップSB1にて、着信処理部111Bは着信信号を受信したか否かを判断する。着信信号を受信していないと判断したときには、着信処理部111Bは再びステップSB1を実行する。着信信号を受信したと判断したときには、ステップSB2にて、着信処理部111Bは受信者への着信を報知し、着信画面を表示画面20Bに表示する。次にステップSB3にて、プロフィール処理部114Bは発信者の通話装置1Aからプロフィール情報を受信したか否かを判断する。プロフィール情報を受信したと判断したときには、ステップSB8にて、プロフィール処理部114Bはプロフィール情報を着信画面に表示する。
ステップSB3,SB6は、発信者側の通話装置1Aにおいて送信設定がオンに設定されている場合を想定した処理である。この場合、通話装置1Aは発呼信号の直後あるいは発呼信号と共にプロフィール情報を通話装置1Bへと送信するので、受信者側においては、着信信号(発呼信号)の受信の後に優先的にステップSB3を実行して、プロフィール情報の受信を確認している。
ステップSB3にてプロフィール情報を受信していないと判断したときには、ステップSB4にて、プロフィール処理部114Bはプロフィール情報が電話帳情報に登録されているか否かを判断する。プロフィール情報が登録されていないと判断したときには、ステップSB5にて、プロフィール処理部114Bはリクエスト設定がオンに設定されているか否かを判断する。リクエスト設定がオンに設定されていると判断したときには、ステップSB6にて、プロフィール処理部114Bはプロフィールリクエストを通話装置1Aへと送信する。
次にステップSB7にて、プロフィール処理部114Bは、通話装置1Aからのプロフィール情報を受信したか否かを判断する。プロフィール情報を受信したと判断したときには、ステップSB8にて、プロフィール処理部114Bは、受信したプロフィール情報を着信画面に表示する。
ステップSB7にて、プロフィール情報を受信していないと判断したときには、ステップSB9にて、プロフィール処理部114BはステップSB6からの経過時間が所定時間を超えているか否かを判断する。この経過時間は例えばタイマ回路またはカウンタ回路などの計時回路を用いて測定できる。経過時間が所定時間を超えていないと判断したときには、プロフィール処理部114Bは再びステップSB7を実行する。経過時間を超えていると判断したときには、ステップSB10にて、プロフィール処理部114Bは、プロフィール情報が取得できなかったことを示す取得不可情報を表示画面20Bに表示する。
次にステップSB11にて、着信処理部112Bは、受信者が着信に対する応答入力を行ったか否かを判断する。応答入力が行われていないと判断したときには、着信処理部112BはステップSB11を再び実行する。応答入力が行われたと判断したときには、ステップSB12にて、会話処理部115Bが通話装置1Aとの通話を開始する。なお、受信者が着信に対して拒否した場合には、着信処理部112Bは通話装置1Aとの接続を遮断して、処理を終了してもよい。受信者が着信に対する対応を入力する前に発信者が発呼の終了を指示したときにも、同様である。
ステップSB5にてリクエスト設定がオフに設定されていると判断したときには、ステップSB6を実行することなく、後述のステップSB11が実行される。
また、ステップSB4において、プロフィール情報が電話帳情報に登録されていると判断したときにも、ステップSB6を実行することなく、後述のステップSB11が実行される。つまり、発信者のプロフィール情報が既に電話帳情報に登録されているときには、プロフィール情報を新たに取得する必要がないので、プロフィールリクエストを送信しない。これにより、不要な処理を回避することができる。
ステップSB12の次にステップSB13(図12)にて、プロフィール処理部114Bは、プロフィールリクエストを受信したか否かを判断する。プロフィールリクエストを受信したと判断したときには、ステップSB14にて、プロフィール処理部114Bはプロフィール設定を判断する。送信設定がオンに設定されているか、あるいは、条件付き設定がオンに設定されているときには、ステップSB15にて、プロフィール処理部114Bはプロフィール情報を通話装置1Aへと送信する。次にステップSB16にて会話処理部115Bは通話を終了するか否かを判断する。
ステップSB13にてプロフィールリクエストを受信していないと判断したとき、または、ステップSB14にて送信設定がオフに設定されているきには、ステップSB15を実行することなくステップSB16を実行する。
以上のように、送信設定がオンであっても着信時には、プロフィール情報の送信に、プロフィールリクエストの受信を必要としてもよい(ステップSB13〜SB15)。
ステップSB16にて通話を終了しないと判断したときには、プロフィール処理部114Bは再びステップSB13を実行する。通話を終了すると判断したときには、ステップSB17にて、会話処理部115Bは通話を終了する。次にステップSB18にて登録処理部116Bは発信者のプロフィール情報を取得したか否か、つまりステップSB3またはステップSB7にてプロフィール情報を受信したか否かを判断する。プロフィール情報を受信していたときには、ステップSB19にて、登録処理部116Bは登録処理を実行する。登録については後に述べる。プロフィール情報を受信していなかったときには、ステップSB19を実行することなく、処理を終了する。
<5.受信者のプロフィール情報の送信タイミング>
図5および図8の例示では、発信者側のプロフィール処理部114Aは通話が開始した後にプロフィールリクエストを通話装置1Aへと送信し、受信者側のプロフィール処理部114Bはこのプロフィールリクエストに応答して、受信者のプロフィール情報を通話装置1Aへと送信している。よって、受信者のプロフィール情報は、受信者が着信に対して応答を入力した後に送信される。逆に言えば、受信者が着信に応答しない場合には、受信者のプロフィール情報は発信者の通話装置1Aへと送信されない。つまり、着信に応答しない場合には、受信者のプロフィール情報を発信者に与えない。これにより、受信者のプロフィール情報をより適切に秘匿することができる。
なお図12に例示するフローでは、ステップSB12の通話の開始後に、ステップSB15においてプロフィール情報が送信されている。よって図12の例示でも、受信者のプロフィール情報は通話の開始後に送信される。
図5および図8の例示では、発信者側のプロフィール処理部114Aは通話が開始した後にプロフィールリクエストを送信しているものの、通話の開始前に送信してもよい。例えば発呼信号と共に、あるいは発呼信号の後に、プロフィールリクエストを送信してもよい。この場合、受信者側のプロフィール処理部114Bは、このプロフィールリクエストを受信したとしても、受信者が着信に応答しない限り、プロフィール情報を送信しなくてもよい。
要するに、受信者側のプロフィール処理部114Bは、プロフィールリクエストを受信し、かつ、着信に対する応答が入力されたときに、プロフィール情報を送信してもよい。これにより、受信者のプロフィール情報をより適切に秘匿することができる。
なお受信者のプロフィール情報を秘匿する必要性が低い場合には、受信者の着信に対する応答の前に、受信者のプロフィール情報を発信者に与えてもよい。例えば、受信者側のプロフィール処理部114Bは、着信に対する応答前のプロフィールリクエストに応じて、プロフィール情報を通話装置1Aへと送信してもよい。
<6.プロフィール情報の登録>
次に、取得したプロフィール情報の登録について説明する。登録処理部116は登録処理を実行することができる。具体的には、登録処理部116は新たにプロフィール情報を受信したときには、電話番号とこのプロフィール情報とを対応づけて、電話帳情報に登録することができる。例えば登録処理部116はユーザの許可を受けて、登録を行ってもよい。例えば登録処理部116は通話の終了に応答して、登録画面を表示画面20に表示してもよい。この登録画面には、相手の電話番号と相手のプロフィール情報とが表示される。例えば図5の例示では、発信者の通話装置1Aは受信者のプロフィール情報を取得する。よって、その通話終了時における発信者側の登録画面(表示画面20A)において、受信者の電話番号(例えば「090XXX」)および受信者の名前(例えば「花子」)が表示されている。同様に、通話終了時における受信者側の登録画面(表示画面20B)には、発信者の電話番号(例えば「090YYY」)および発信者の名前(例えば「太郎」)が表示されている。これにより、ユーザは、登録の対象となる電話番号およびプロフィール情報を確認することができる。なお電話番号およびプロフィール情報を音声で出力しても構わない。
また入力装置200はユーザによる登録指示の入力を受け付ける。ユーザは、登録対象となる電話番号とプロフィール情報と表示画面20において確認し、プロフィール情報を登録するか否かを判断する。プロフィール情報を登録するときには、ユーザは入力装置200へと登録指示を入力する。登録処理部116は登録指示の入力に応答して、電話番号とプロフィール情報とを電話帳情報に登録する。ユーザが登録しない登録不要指示を入力すると、登録処理部116は当該入力に応答して、プロフィール情報を登録せずに処理を終了する。
これによれば、ユーザの許可を受けてプロフィール情報を電話帳情報に登録することができる。換言すれば、ユーザが電話帳情報への登録の要否を決めることができる。しかも上述の例では、登録処理は通話の終了に応答して開始されている。この場合には、通話を邪魔しない。
また入力装置200はプロフィール情報の変更または追加の入力を受け付けてもよい。例えば、取得したプロフィール情報に住所が含まれていない場合に、ユーザが入力装置200へ住所を入力することができる。登録処理部116は、この入力に応じて、プロフィール情報を変更または追加する。登録処理部116は、当該入力に応じて変更または追加したプロフィール情報を、電話帳情報に登録する。これによれば、通話装置1の利便性をさらに向上することができる。
図13は、登録処理部の動作の一例を示すフローチャートである。なおこの動作は、図10のステップSA20における登録処理および図12のステップSB19における登録処理の一例でもある。まずステップS1にて、登録処理部116はユーザに登録の要否を問い合わせる。例えば登録処理部116は登録画面を表示画面20に表示する。この登録画面には、相手の電話番号と相手のプロフィール情報とが表示される。次にステップS2にて、登録処理部116は、プロフィール情報の変更または追加の入力が行われたか否かを判断する。当該入力が行われたと判断したときには、ステップS3にて、登録処理部116はプロフィール情報を変更または追加し、登録画面に反映させる。次にステップS4にて、登録処理部116は登録不要指示の入力が行われたか否かを判断する。登録不要指示の入力が行われていないと判断したときには、ステップS5にて、登録処理部116は登録指示の入力が行われたか否かを判断する。登録指示の入力が行われていないと判断したときには、登録処理部116は再びステップS2を実行する。登録指示の入力が行われたと判断したときには、ステップS6にて、相手の電話番号およびプロフィール情報を電話帳情報に登録し、処理を終了する。ステップS4にて登録不要指示の入力が行われたときには、登録処理部116は登録を行うことなく、処理を終了する。
なお上述の例では、登録処理部116はユーザの許可を受けて登録を行っている。これにより、電話帳情報への登録に、ユーザの意図を反映させることができる。しかしながらユーザの意図を反映させる必要がない場合には、登録処理部116はユーザの許可なしに、相手の電話番号およびプロフィール情報を登録してもよい。例えば登録処理部116は新たなプロフィール情報の受信に応答して、登録を行ってもよい。
また登録処理部116は通話の後にユーザに対して登録の要否を問い合わせている。これにより、登録による通話の中断を回避することができる。その一方で、通話を中断してもよい場合も考えられる。この場合には、登録処理部116は例えば相手のプロフィール情報の受信に応答して、登録の要否をユーザに問い合わせてもよい。
<7.その他の設定>
<7−1.遮断設定>
プロフィール設定部113はユーザによる入力装置200への入力に応じて、遮断設定を設定してもよい。遮断設定とは、受信者の通話装置1Bが着信中にプロフィールリクエストを送信したにも関わらず、発信者の通話装置1Aからプロフィール情報を受信できない状況において、着信を拒否するか否かの設定である。
遮断設定がオンに設定されたときには、着信処理部112は上記状況において自動的に着信を拒否する。つまり、着信処理部112はユーザによる着信への入力を待たずに、着信を拒否する。これによれば、身元を明かさない発信者による着信は、自動的に拒否される。したがって、ユーザが表示画面20を確認して着信の要否を判断する必要がない。よって通話装置1の利便性をさらに向上できる。
図14は、通話装置1の着信時の動作の一例を示すフローチャートである。図11と比較して、通話処理部110BはステップSB91,SB92を更に実行する。ステップSB91は、ステップSB9にて経過時間が所定時間を超えたと判断したときに実行される。このステップSB91において、プロフィール処理部114Bは遮断設定がオンに設定されているか否かを判断する。遮断設定がオフに設定されていると判断したときには、プロフィール処理部114BはステップSB10を実行する。遮断設定がオンに設定されていると判断したきには、ステップSB92にて、着信処理部112Bは着信を拒否し、動作を終了する。
<7−2.プロフィール情報の送信内容の設定>
プロフィール情報は複数の情報(例えば名前および住所など)を含むので、プロフィール設定部113はプロフィール情報のうち通話装置1へと送信する情報を、ユーザによる入力に応じて設定してもよい。言い換えれば、入力装置200は、この情報を指定する入力を受け付ける。例えばユーザは、名前、メールアドレスおよび画像を送信対象として指定する。プロフィール設定部113はこの入力に応じて、名前、メールアドレスおよび画像を、送信する情報に設定する。プロフィール処理部114はこの設定に応じて、プロフィール情報のうち名前、メールアドレスおよび画像を相手の通話装置1へと送信する。
<7−2−1.電話帳情報のグループ>
プロフィール設定部113は、プロフィール情報のうち通話装置1へと送信する情報を、その送信先に応じて設定してもよい。プロフィール設定部113は、この設定をユーザによる入力装置200への入力に応じて行う。例えば電話番号が電話帳情報に登録されており、電話帳情報において複数のグループが設定されている場合がある。このグループは電話番号を分類するためのグループであり、例えばユーザによって設定される。プロフィール設定部113は当該グループごとに送信内容を設定してもよい。下表は、グループと送信内容との一例を示す表である。
表1においては、複数のグループとして、「友達」、「家族」、「先生(学校)」、「上司」、「同僚」、「お気に入り」、「お店」および「公共機関」が設定されている。プロフィール情報は例えば名前、メールアドレス、画像、住所および生年月日を含んでいる。表1では、名前はメインの名前およびサブの名前を含み、メールアドレスもメインのメールアドレスおよびサブのメールアドレスを含んでいる。表1では、「○」はプロフィール情報を送信することを示し、「−」および「×」は送信情報を送信しないことを示す。
これによれば、ユーザは送信先に応じて送信対象を設定することができるので、通話装置1の利便性を更に向上することができる。
図15は、通話装置1の発呼時の動作の一例を示すフローチャートである。図9と比較して、通話処理部110AはステップSA200,SA200’を更に実行する。ステップSA200は、ステップSA2にて送信設定がオンに設定されていると判断されたときに実行され、図15の例示ではステップSA3の次に実行されている。このステップSA200において、後に詳述するように、プロフィール処理部114Aは、送信対象となるプロフィール情報を生成する。このステップSA200の次のステップSA4において、プロフィール処理部114Aは、生成したプロフィール情報を送信する。
ステップSA200’は、ステップSA8にてプロフィールリクエストを受信したと判断し、かつ、ステップSA9にて条件付き設定がオンされていると判断したときに実行される。ステップSA200’においても、後に詳述するように、プロフィール処理部114Aは、送信対象となるプロフィール情報を生成する。このステップSA200’の次のステップSA10において、プロフィール処理部114Aは、生成したプロフィール情報を送信する。
ステップSA200,SA200’の動作は例えば同じである。図16は、送信するプロフィール情報を生成する具体的な動作の一例を示すフローチャートである。まずステップSA201にて、プロフィール処理部114Aは、相手の電話番号が電話帳情報に登録されているか否かを判断する。電話番号が登録されていると判断したときには、ステップSA202にて、プロフィール処理部114Aは、相手の電話番号がグループに所属しているか否かを判断する。電話番号がグループに所属していると判断したときには、ステップSA203にて、プロフィール処理部114Aは、送信対象となるプロフィール情報をグループに応じて生成する。つまり、プロフィール処理部114Aは、記録媒体に記憶されたプロフィール情報のうち、送信対象となる情報を、グループに応じて読み出す。例えば表1に応じて、送信対象となるプロフィール情報を生成する。
一方で、ステップSA201にて、相手の電話番号が電話帳情報に登録されていないと判断したとき、または、ステップSA202にて、相手の電話番号がグループに所属していないと判断したときには、ステップSA204にて、プロフィール処理部114Aは、送信対象となるプロフィール情報を、グループに依らずに生成する。例えばプロフィール処理部114Aは、プロフィール情報のうち予め設定された情報(例えば名前、メールアドレスおよび画像)を、送信対象となるプロフィール情報として読み出す。
着信時においても同様である。つまり、受信側のプロフィール処理部114Bは通話装置1Aからプロフィールリクエストに応答して、発呼元の電話番号に応じた送信対象の情報をプロフィール情報として送信してもよい。例えば発呼元の電話番号が登録されており、その電話番号が電話帳情報のグループに属しているときには、プロフィール処理部114Bは、そのグループに応じた送信対象の情報(例えば表1)をプロフィール情報として通話装置1Aへと送信する。一方で、発呼元の電話番号が電話帳情報に登録されていなかったり、あるいは、この電話番号がグループに属していないときには、プロフィール処理部114Bはプロフィール情報のうち予め決められた情報を、通話装置1Aへと送信してもよい。送信対象となるプロフィール情報の生成方法の具体的な一例は図16と同様である。
<7−2−2.ユーザの選択>
送信対象となるプロフィール情報は、その送信の直前にユーザが選択できてもよい。例えばプロフィール処理部114は、プロフィール情報を送信する前に、その送信対象をユーザに問い合わせてもよい。例えば、プロフィール処理部114は表示画面20において、送信対象の入力を求める表示を行ってもよい。
図17は、発呼時の表示画面20Aの一例を概略的に示す図である。図17の左側の表示画面20Aにおいて、発呼先(つまり受信者)の電話番号T1が表示されている。またこの表示画面20Aには、発呼指示の入力用ボタンとして機能する要素201Aが表示されている。要素201Aは、電話番号T1が割り当てられた通話装置1Bへと発呼信号を送信するためのボタンとして機能する。また、この電話番号T1が通話装置1Aの電話帳情報に登録されているときには、図17に例示するように、その名前N1が表示画面20Aに表示されてもよい。
ユーザが当該要素201Aに対して操作を行うと、当該操作がタッチパネル130によって検出されて、その情報が制御部100Aへと出力される。送信設定または条件付き設定がオンに設定されているときには、プロフィール処理部114Aは、この操作に応答して、図17の右側に示すように、要素群202Aを表示画面20Aへと表示してもよい。この要素群202Aは、ユーザに送信対象の入力を求めるための要素であり、送信対象の入力用のボタンとして機能する。図17の右側の表示画面20Aにおいては、要素群202Aとして、例えば3つの要素203A,204A,205Aが表示されている。例えば要素203Aは、送信対象のプロフィール情報として、予め設定された情報(例えば名前、メールアドレスおよび画像)を設定するためのボタンとして機能する。要素204Aは、送信対象のプロフィール情報として、例えば発信者の名前のみを設定するためのボタンとして機能する。要素205Aは、送信対象のプロフィール情報として、例えば発信者の名前とメールアドレスを設定するためのボタンとして機能する。
ユーザが例えば要素204Aに対して操作を行うと、この操作がタッチパネル130Aによって検出されて、制御部100へAと出力される。発呼処理部111Aは例えば当該操作に応答して発呼信号を送信する。送信設定がオンに設定されているときには、プロフィール処理部114Aは、当該操作に応答して、発信者の名前をプロフィール情報として通話装置1Bへと送信する。また条件付き設定がオンに設定されているときには、プロフィール処理部114Aは、通話装置1Bからのプロフィールリクエストに応答して、発信者の名前をプロフィール情報として通話装置1Bへと送信する。
以上のように、ユーザは例えば発呼時において、送信対象となるプロフィール情報を入力することができる。したがって、ユーザは発呼先に応じて、送信対象となるプロフィール情報を決めることができる。
図18は、着信時の表示画面20Bの一例を概略的に示す図である。図18の左側の表示画面20Bにおいて、着信に対する応答用のボタンとして機能する要素201Bと、発呼元(つまり発信者)の電話番号T2とが表示されている。この電話番号T2が通話装置1Bの電話帳情報に登録されているときには、図18に例示するように、その名前N2が表示画面20Bに表示されてもよい。
ユーザが当該要素201Bに対して操作を行うと、当該操作がタッチパネル130Bによって検出されて、その情報が制御部100Bへと出力される。送信設定または条件付き設定がオンに設定されているときには、プロフィール処理部114Bは、この操作に応答して、要素群202Bを表示画面20Bへと表示してもよい。この要素群202Bは、ユーザに送信対象の入力を求めるための要素であり、送信対象の入力用のボタンとして機能する。図18の右側の表示画面20Bにおいては、要素群202Bとして、例えば3つの要素203B,204B,205Bが表示されている。これらはそれぞれ要素203A,204A,205Aと同じであるので、繰り返しの説明を避ける。
ユーザが例えば要素205Bに対して操作を行うと、この操作がタッチパネル130Bによって検出されて、制御部100Bへと出力される。着信処理部112Bはこの操作に応じて着信に応答する。プロフィール処理部114Bは、通話装置1Aからプロフィールリクエストを受信したときに、このプロフィールリクエストに応答して、名前とメールアドレスを、プロフィール情報として通話装置1Aへと送信する。
以上のように、ユーザは例えば着信時において、送信対象となるプロフィール情報を入力することができる。したがって、受信者は発呼元に応じて、送信対象となるプロフィール情報を決めることができる。
<8.プロフィール情報の送信条件>
<8−1.電話番号の通知設定に基づく送信の要否>
プロフィール処理部114は、プロフィール設定および通知設定に応じて、プロフィール情報の送信要否を決定してもよい。通知設定とは、発信者の宛先情報(例えば電話番号)を受信者に通知するか否かの設定である。例えば日本国の電話システムにおいては、相手の電話番号の先頭に「184」を付加して発呼することで、発信者の電話番号を受信者に通知しない設定を行うことができる。つまり、通知設定をオフに設定することができる。この場合、発呼処理部111は、通知設定を示す情報を発呼信号に含めて、当該発呼信号を送信してもよい。
また、発信者は相手の電話番号の先頭に「186」を付加して発呼することで、発信者の電話番号を受信者に通知する設定を行うことができる。つまり、通知設定をオンに設定することができる。なお「184」および「186」を付加しないときには、例えば発信者の電話番号を受信者に通知してもよい。つまり、これらを付加しないときには、通知設定をオンに設定してもよい。
プロフィール処理部114は、送信設定または条件付き設定がオンに設定されている場合であっても、通知設定がオフに設定されているときには、発呼時において、受信者にプロフィール情報を送信しない。つまり、電話番号の通知設定をオフに設定した状態で発呼信号を送信する場合には、プロフィール処理部114はプロフィール情報も送信しない。一方で、通知設定がオンに設定されているときには、プロフィール処理部114は、プロフィール設定に応じて、プロフィール情報を送信する。
これによれば、電話番号を通知したくない相手に、プロフィール情報が送信されることを回避することができる。具体的なフローチャートの一例は後に示す。
<8−2.特定の宛先情報>
またプロフィール処理部114は特定の電話番号が割り当てられた通話装置には、プロフィール情報を送信しなくてもよい。例えば日本国においては、3桁または4桁の電話番号、或いは、「♯」に続く4桁の番号によって、種々のサービスが提供されている。例えば「110」の電話番号は警察の通信指令センタの電話番号であり、「114」の電話番号は、電報サービスを提供するセンタの電話番号である。このような予め決められた相手には、プロフィール情報を送信しなくてもよい。プロフィール情報を送信しない電話番号は、例えば予め決められて記憶媒体に記憶していてもよい。プロフィール処理部114は、発呼先の電話情報が特定の電話番号であるときには、プロフィール情報を送信しない。
これらの特定の電話情報はユーザによって設定されてもよい。例えばユーザは、プロフィール情報を送信しない特定の電話番号を入力装置200へ入力する。プロフィール設定部113は、入力された電話番号を、プロフィールを送信しない電話番号として記憶媒体に記憶してもよい。
<8−3.フローチャート>
図19は、通話装置1の発呼時の動作の一例を示すフローチャートである。図9と比較して、ステップSA100〜SA104を更に実行する。ステップSA100はステップSA1にて発呼入力があると判断されたときに実行する。ステップSA100にて、プロフィール処理部114Aは発呼先の電話番号がプロフィール送信条件を満たしているか否かを判断する。例えば、プロフィール処理部114Aは、通知設定がオフに設定されているときに、発呼先の電話番号がプロフィール送信条件を満足していないと判断する。あるいは、例えば、プロフィール処理部114Aは、発呼先の電話番号が、プロフィール情報を送信しない特定の電話番号を示すときには、当該電話番号はプロフィール送信条件を満足していないと判断する。発呼先の電話番号がプロフィール送信条件を満足しているときには、ステップSA2を実行する。つまり、上述したステップSA2〜SA20は、発呼先の電話番号がプロフィール送信条件を満足しているときに実行される。
一方で、発呼先の電話番号がプロフィール送信条件を満足していないと判断したときには、通話処理部110AはステップSA101〜SA104を実行する。ステップSA101〜SA104はそれぞれステップSA5,SA6,SA21,SA22と同じであるので、繰り返しの説明を避ける。要するに、発呼先の電話番号がプロフィール送信条件を満足していないときには、プロフィール情報のやり取りをすることなく、通話処理を実行する。
<8−4.ユーザ入力>
プロフィール情報はユーザ入力によって送信されてもよい。例えばユーザはプロフィール情報を送信したいときに、その送信指示を入力装置200へ入力する。言い換えれば、入力装置200はこの送信指示の入力を受け付ける。そして、プロフィール処理部114は、この入力が行われたときには、プロフィール設定に関わらず、相手の通話装置1へとプロフール情報を送信してもよい。
例えばプロフィール処理部114は、プロフィール情報の送信指示を入力するためのボタンとして機能する要素を表示画面20に表示してもよい。図20は表示画面20の一例を概略的に示す図である。図20では、一例として着信画面が表示されている。プロフィール処理部114は、この着信画面に要素206Bを表示している。この要素206Bに対する操作はタッチパネル130Bによって検出されて、制御部100Bへと出力される。プロフィール処理部114Bは、要素206Bへの操作があったときには、プロフィール設定に関わらず、プロフィール情報を送信する。
プロフィール処理部114は、プロフィール情報の送信指示の入力用ボタンとして機能する要素を、着信画面の他、発呼画面または通知画面に表示してもよい。つまり、入力装置200は、発呼(あるいは着信)中のみならず、通話中においても、プロフィール情報の送信指示の入力を受け付けてもよい。
<9.プロフィールリクエストの送信条件>
<9−1.通知不可の通話装置>
電話番号を発呼先に通知できない通話装置が存在する。このような通話装置は、電話番号を通知できないことを示す通知不可情報を発呼先の通話装置に送信する。例えば、この通話装置は発呼信号を送信するときに、通知不可情報も送信する。プロフィール処理部114は通知不可情報をこの通話装置から受信したときには、リクエスト設定に関わらず、プロフィールリクエストを送信しなくてもよい。これにより、不要な処理を回避できる。
<9−2.特定の電話番号>
またプロフィール処理部114は特定の通話装置には、プロフィールリクエストを送信しなくてもよい。例えば公衆電話機からの着信において、公衆電話機へとプロフィールリクエストを送信しなくてもよい。例えば、公衆電話機からの発呼であることを示す公衆電話情報は発呼信号に含まれていてもよい。この場合、プロフィール処理部114はこの公衆電話情報を発呼信号から抽出し、その公衆電話情報の有無に基づいて、発呼元の通話装置が公衆電話機か否を判断することができる。あるいは、公衆電話機に割り当てられる電話番号の一覧を記憶しておいてもよい。プロフィール処理部114は、着信信号に含まれる電話番号がこの電話番号に一致するときに、発呼元の通話装置が公衆電話機であると判断してもよい。
<9−3.フローチャート>
図21は、通話装置1の着信時の動作の一例を示すフローチャートである。図11と比較して、通話処理部110BはステップSB100〜SB104を更に実行する。ステップSB100は、ステップSB1にて着信信号を受信したと判断したときに実行され、図21の例示では、ステップSB2の次に実行される。ステップSB100においては、プロフィール処理部114Bは、発呼元の通話装置がプロフィーリクエストの送信条件を満たすか否かを判断する。例えば、プロフィール処理部114Bは、着信信号に通知不可情報または公衆電話情報が含まれているときに、発呼元の通話装置は送信条件を満足しないと判断する。発呼元の通話装置が送信条件を満足しているときには、ステップSB3を実行する。つまり、上述したステップSB3〜SB19は、発呼元の通話装置がプロフィールリクエストの送信条件を満足しているときに実行される。
一方で、発呼元の通話装置がプロフィールリクエストの送信条件を満足していないと判断したときには、通話処理部110BはステップSB101〜SB104を実行する。ステップSB101〜SB104は、それぞれステップSB11,SB12,SB16,SB17と同じで得あるので、繰り返しの説明を避ける。要するに、発呼元の通話装置がプロフィールリクエストの送信条件を満足しないときには、プロフィール情報のやり取りをすることなく、通話処理を実行する。
<9−4.プロフィール情報の登録の有無>
プロフィール処理部114は相手のプロフィール情報が電話帳情報に登録されているときには、プロフィールリクエストを送付する必要はない。ところで、プロフィール情報には、複数の情報(例えば名前および住所など)が含まれてもよい。この場合、例えばプロフィール処理部114は、プロフィール情報を構成する全ての情報が登録されているときに、プロフィールリクエストを送信せず、少なくとも一つの情報が登録されていないときに、プロフィールリクエストを送信してもよい。つまり、何らかの情報が欠けているときには、相手の通話装置1にプロフィール情報の送信を要求してもよい。
なお、プロフィール情報のうち送信対象となる情報が、電話番号に応じて(例えばグループに応じて)設定されている場合には、この設定情報に基づいて、プロフィールリクエストの送信要否を判断してもよい。例えば、自分のプロフィール情報として名前および画像を相手に送信するように設定されている場合には、その相手の名前および画像が既に登録されているときには、その相手にプロフィールリクエストを送信しない。要するに、相手に与える情報と同じ分野の情報が既に登録されているときには、これ以上のプロフィール情報を要求しなくてもよい。
図22は、通話装置1の発呼時の動作の一例を示すフローチャートである。図10と比較して、通話処理部110AはステップSA12の替わりにステップSA12’を実行し、また、ステップSA300,SA301を更に実行する。ステップSA12’においては、プロフィール処理部114Aは発呼先の電話番号が電話帳情報に登録されているか否かを判断する。電話番号が登録されていないと判断したときには、プロフィール処理部114AはステップSA13を実行する。電話番号が登録されていると判断したときには、ステップSA300にて、プロフィール処理部114Aは、この電話番号がグループに所属しているか否かを判断する。
この電話番号がグループに属していると判断したときには、ステップSA301にて、プロフィール処理部114Aは、そのグループに応じた発呼先のプロフィール情報(つまり送信対象に設定された情報)が登録されているか否かを判断する。例えば表1では、「友達」グループに対しては、メインの名前、メインのメールアドレス、画像および生年月日が送信対象として設定されている。発呼先の電話番号がこの「友達」グループに所属する場合には、プロフィール処理部114Aは、発呼先のメインの名前、メインのメールアドレス、画像および生年月日が電話帳情報に登録されているか否かを判断する。全ての情報が登録されているときには、プロフィール処理部114Aは、グループに応じた発呼先のプロフィール情報が登録されていると判断する。いずれか一つの情報が登録されていないときには、プロフィール処理部114Aは、グループに応じた発呼先のプロフィール情報が登録されていないと判断する。
グループに応じた発呼先のプロフィール情報が登録されていないと判断したときには、ステップSA13を実行する。つまり、発呼先に与えるプロフィール情報と同じ分野の情報の少なくとも一つが欠けているときに、プロフィール処理部114は発呼先の通話装置1Bにプロフィール情報を要求するのである。
ステップSA300にて発呼先の電話番号がグループに所属していないとき、または、ステップSA301にて、グループに応じた発呼先のプロフィール情報が登録されているときには、ステップSA21を実行する。
<10.プロフィール情報の送信態様>
プロフィール処理部114は、通話で用いる信号にプロフィール情報を埋め込んで、プロフィール情報を送信してもよい。例えばプロフィール処理部114は発呼信号にプロフィール情報を埋め込んでもよい。あるいは、間欠的に発呼信号を送信するときには、プロフィール処理部114はその発呼信号の間においてプロフィール情報を送信してもよい。あるいは、プロフィール処理部114は発呼信号とはパラレルにプロフィール情報を送信してもよい。
またプロフィール処理部114は通話の開始後には、通話用の音声信号にプロフィール情報またはプロフィールリクエストを埋め込んでもよく、あるいは、間欠的に音声信号を送信するときには、その音声信号の間においてプロフィール情報を送信してもよい。或いは、プロフィール処理部114は音声信号とはパラレルにプロフィール情報またはプロフィールリクエストを送信してもよい。
通話処理部110はインターネット回線を用いて相手の通話装置1と通話を行ってもよい。例えばLTE(Long Term Evolution)と呼ばれる第4世代の通話規格を用いて行う通話(いわゆるVoLTE(Voice over LTE))を採用してもよい。この場合にも、上述のようにして、プロフィール情報またはプロフィールリクエストを送信することができる。
また通話で用いる信号とは別にプロフィール情報を送信してもよい。例えば、電話番号を宛先として送信される電子メールに、プロフィール情報あるいはプロフィールリクエストを埋め込んでもよい。
例えばプロフィールリクエストは、件名および本文の少なくとも一方において特定の文字列を含む電子メールであってもよい。図23は、プロフィールリクエストとしての電子メールの一例を概略的に示す図である。図23に示すように、電子メールの宛先には、相手の電話番号が採用されている。また電子メールの本文には、プロフィールリクエストであることを示す特定の文字列として"Pr-Request"のみが含まれている。逆に言えば、このような文字列を本文に含む電子メールを受信した場合には、通話処理部110はこの電子メールをプロフィールリクエストとして扱う。
同様に、プロフィール情報も電子メールであってもよい。例えばこの電子メールの件名または本文の少なくとも一方に、所定のルールでプロフィール情報が記載されてもよい。図24は、プロフィール情報としての電子メールの一例を概略的に示す図である。図24に示すように、電子メールの宛先には、相手の電話番号が採用されている。また電子メールの本文には、プロフィール情報であることを示す特定の文字列として、"Pr-Regist"が記載されている。このような文字列を含む電子メールを受信したときには、通話処理部110はこの電子メールをプロフィール情報として取り扱う。図24の例示では、電子メールの本文において、特定の文字列のその次の行からは、各情報を示す文字列に続いて、その情報の内容が記載されている。例えば名前の情報を示す文字列として、"Name:"が記載されており、これに続いて「太郎」が記載されている。
なおプロフィール情報は、必ずしも電子メールの件名または本文に含める必要はない。例えばプロフィール情報を含むファイルを生成し、そのファイルを電子メールに添付してもよい。この場合、プロフィール情報であることを示す特定の文字列をファイル名に含ませてもよい。通話処理部110は、このような文字列をファイル名に含む添付ファイルを、プロフィール情報として扱う。
当該ファイルとしては、例えば電子名刺のフォーマット(例えばvCard形式)のファイルを採用してもよい。電子名刺のフォーマットはプロフィール情報の表現に適しているからである。
図25は制御部100の内部構成の一例を概略的に示す図である。図4と比較して、制御部100は電子メール処理部120を更に備えている。電子メール処理部120は電子メールに関する処理を実行することができる。例えば電子メール処理部120は作成部121と送受信部122とプロフィール判断部123とボックス管理部124と閲覧部125とを備えている。
作成部121は、プロフィール処理部114の指示に応じて、プロフィール情報またはプロフィールリクエストを示す電子メールを、作成することができる。例えばプロフィール処理部114は、相手の電話番号、および、リクエスト作成指示を作成部121に出力する。作成部121は、受け取った電話番号を宛先とし、例えばプロフィールリクエストを示す特定の文字列を件名および本文の少なくともいずれか一方に含めた電子メールを作成する。また例えばプロフィール処理部114は、相手の電話番号、送信すべきプロフィール情報、および、プロフィール作成指示を、作成部121に出力する。作成部121は、受け取った電話番号を宛先とし、受け取ったプロフィール情報を含めた電子メールを作成する。
なお作成部121はユーザの入力に応じて電子メールを作成してもよい。このような電子メールはプロフィール情報とは無関係な電子メールである。
送受信部122は、外部の装置と電子メールを送受信することができる。具体的には送受信部122は作成部121が作成した電子メールを外部の装置(例えば相手の通話装置1)へと送信する。また、外部の装置から電子メールを受信することができる。
プロフィール判断部123は、受信した電子メールがプロフィール情報またはプロフィールリクエストであるか否かを判断する。なお、以下では、これらの電子メールを総称してプロフィール関連の電子メールとも呼ぶ。例えば電子メールに、プロフィール情報であることを示す特定の文字列が含まれているときには、プロフィール判断部123は、その電子メールはプロフィール情報であると判断し、当該電子メールからプロフィール情報を抽出してプロフィール処理部114へと出力する。また例えば電子メールに、プロフィールリクエストであることを示す特定の文字列が含まれているときには、プロフィール判断部123は、その電子メールはプロフィールリクエストであると判断し、プロフィールリクエストの受信をプロフィール処理部114に通知する。
ボックス管理部124は、送信した電子メールおよび受信した電子メールを、所定のグループ(以下ではボックスと呼ぶ)に分類して管理し、これらを記憶媒体に記憶する。例えばユーザが作成して送信した電子メールを送信ボックスの電子メールとして記憶し、受信した電子メールを受信ボックスの電子メールとして記憶する。このボックス管理部124は、プロフィール関連の電子メールを、これらのボックスとは別のボックスに格納してもよい。つまり、ボックス管理部124はプロフィール関連の電子メールであることを示す特定のボックスに、これらの電子メールを紐付けてもよい。
あるいは、ボックス管理部124は、通話装置1Bに送信済みのプロフィール関連の電子メールを削除してもよい。同様に、通話装置1Bから受信してプロフィール処理部114へと通知済みのプロフィール関連の電子メールも削除してもよい。
閲覧部125はユーザの入力に応じて電子メールを表示画面20に表示する。閲覧部125は、プロフィール関連の電子メール以外の通常の電子メールの一覧を、通常のボックス(例えば送信ボックスおよび受信ボックスなど)ごとに表示する。その一方で、閲覧部125はプロフィール関連の電子メールを表示画面20に表示しなくてもよい。つまり、プロフィール関連の電子メールは必ずしもユーザに表示する必要はないので、この電子メールを表示しないのである。これによれば、不要な電子メールが表示画面20に表示されることを回避できる。
図26は、電子メール処理部120の動作の一例を示すフローチャートである。図26の例示では、プロフィールリクエストまたはプロフィール情報の送信動作の一例が示されている。ステップS10において、作成部121は、プロフィール処理部114からの指示に応じて、プロフィールリクエストまたはプロフィール情報を示す電子メールを作成する。次にステップS11にて、送受信部122はこの電子メールを相手の通話装置1へと送信する。次にステップS12にて、ボックス管理部124はこの電子メールを特定ボックスに格納するか、あるいは、削除する。
図27は、電子メール処理部120の動作の一例を示すフローチャートである。図27の例示では、電子メールを受信したときの動作の一例が示されている。まずステップS20にて、プロフィール判断部123は、送受信部122によって受信された電子メールがプロフィールリクエストまたはプロフィール情報であるか否かを判断する。肯定的な判断がなされたときには、ステップS21にて、プロフィール判断部123は、このプロフィール情報またはプロフィールリクエストをプロフィール処理部114へと出力する。次にステップS22にて、ボックス管理部124は、受信した電子メールを特定ボックスに格納するか、あるいは、削除する。ステップS20にて否定的な判断がなされたときには、ステップS23にて、ボックス管理部124は、受信した電子メールを、特定ボックス以外の通常ボックスに格納する。
図28は閲覧部125の具体的な動作の一例を示すフローチャートである。まずステップS30にて、閲覧部125は、ユーザによる閲覧指示の入力が入力装置200に対して行われたか否かを判断する。閲覧指示の入力が行われていないと判断したきには、閲覧部125は再びステップS30を実行する。
閲覧指示の入力が行われたと判断したときには、ステップS31にて、閲覧部125はプロフィール関連の電子メールを表示せずに、これ以外の通常の電子メールを表示画面20に表示する。
<11.非対応端末>
例えば相手の通話装置1がプロフィール設定部113およびプロフィール処理部114を備えていない通話装置である場合も想定される。この場合、ユーザの通話装置1のプロフィール処理部114が相手の通話装置1へとプロフィール情報を送信しても、相手の通話装置1においてプロフィール情報は表示されない。またユーザの通話装置1がプロフィールリクエストを送信しても、相手の通話装置1はプロフィール情報を送信しない。よってユーザの通話装置1にも、相手のプロフィール情報は表示されない。
このような場合、相手の通話装置1の通話処理部110はプロフィール設定部113およびプロフィール処理部114を備えていないことを、ユーザの通話装置1へと送信してもよい。この場合、ユーザの通話装置1はプロフィール情報およびプロフィールリクエストを相手の通話装置1へと送信しなくてもよい。これによれば、不要な通信を回避できる。
しかも、これらの情報を電子メールで送信する場合には、相手の通話装置1において、プロフィール情報またはプロフィールリクエストを示す電子メールが閲覧され得るところ、そのような閲覧を回避することもできる。
以上のように、通話装置、該通話装置の制御方法、該通話装置の制御プログラムおよび該通話装置の制御装置は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この開示がそれに限定されるものではない。また、上述した各種変形例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない多数の変形例が、この開示の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。