JP6577194B2 - 樹脂組成物 - Google Patents
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- 0 CCCCN(C)C(*(C[C+])=C)=O Chemical compound CCCCN(C)C(*(C[C+])=C)=O 0.000 description 1
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Description
(1)糸量2〜15kg
(2)サドルが0〜10.0%
(3)弾性率の内外層差が20.0%以下、沸騰水収縮率の内外層差が1.5%以下 。
そこで本発明は、良好な吸湿性と、機械的強度とを有するポリエステル組成物を提供することを目的とする。
本発明の樹脂組成物は、環状N−ビニルラクタム系共重合体(以下、「本発明の共重合体」という)を含む。
本発明の共重合体は、N−ビニルラクタムおよびその他の単量体を含む単量体成分を重合する工程(以下、「重合工程」ともいう)を含み、製造することが好ましい。
上記重合工程において、重合開始剤を用いることが好ましい。上記重合開始剤としては、例えば、過酸化水素;過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩;ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]水和物、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス(1−イミノ−1−ピロリジノ−2−メチルプロパン)二塩酸塩等のアゾ系化合物;過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酢酸、ジ−t−ブチルパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド等の有機過酸化物;アスコルビン酸と過酸化水素、スルホキシル酸ナトリウムとt−ブチルヒドロパーオキシド、過硫酸塩と金属塩等の、酸化剤と還元剤とを組み合わせてラジカルを発生させる酸化還元型開始剤等が好適である。これらの重合開始剤のうち、過酸化水素、過硫酸塩、アゾ系化合物が好ましく、アゾ系化合物が最も好ましい。これらの重合開始剤は、単独で使用されてもよく、2種以上の混合物の形態で使用されてもよい。
連鎖移動剤の使用量としては、単量体(全単量体)の使用量1モルに対して、0g以上、600g以下であることが好ましく、1g以上、500g以下であることがより好ましく、1g以上、400g以下であることがさらに好ましい。
上記重金属イオンの使用量としては、重合反応液全量に対して、0ppm以上、100ppm以下であることが好ましく、0ppm以上、50ppm以下であることがより好ましい。
溶媒の使用量としては、単量体100質量%に対して40〜1000質量%が好ましい。より好ましくは、45質量%以上であり、更に好ましくは、50質量%以上である。また、より好ましくは、950質量%以下であり、更に好ましくは、900質量%以下である。溶媒の使用量が40質量%未満であると、得られる重合体の分子量が高くなるおそれがあり、1000質量%を超えると、得られる重合体の濃度が低くなり、保管等のコストが高額になるおそれがある。
本発明の樹脂組成物は、ポリエステルを含む。
上記ポリエステルとしては、酸成分として、テレフタル酸、イソフタル酸から選択される1以上のジカルボン酸に由来する構造単位を必須に含み、ジオール成分としてエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコールから選択される1以上のジオールに由来する構造単位から選択される1種以上の構造単位を必須に含むポリエステルが好ましい。
上記ポリエステルは、重縮合する工程の他に任意の工程を含んで製造してもよく、例えば触媒の失活工程、精製工程等を含んでいてもよい。
本発明の樹脂組成物は、ポリエステルと、本発明の共重合体とを含む。
本発明の樹脂組成物に含まれる、ポリエステルと、本発明の共重合体との質量の比率は、99:1〜60:40であり、98:2〜65:35であることが好ましく、97:3〜70:30であることがより好ましい。
本発明の樹脂組成物は、上記混合する工程以外に任意の工程を含んで製造してもよく、例えば、乾燥工程、成型工程等が例示される。
実施例1と実施例2における重合反応時の反応率および重合体中の特定単量体単位の含有率は、得られた重合反応混合物中の未反応単量体の量をガスクロマトグラフィ(Agilent Technologies社製 6890N)を用いて求めた。
装置:東ソー製 HLC−8320GPC
検出器:RI
カラム:東ソー製 TSK−GEL ALPHA−M,ALPHA−2500
カラム温度:40℃
流速:0.8ml/min
検量線:TSKgel standard Poly(ethylene oxide)
溶離液:アセトニトリルと0.2M 硝酸ナトリウム水溶液とを1:4で混合した溶液。
樹脂ペレットを、手動式加熱プレス機(井元製作所製、IMC−180C型)を用いて、270℃、10MPaで1分間溶融プレス成形して、厚さ100μmの未延伸フィルムを作製した。得られたフィルムに対し、重さ2.7gの球体を100mmの高さから自由落下させ、球体がフィルムに衝突時にフィルムが割れないものを○、割れるものを×とした。
樹脂ペレットを、手動式加熱プレス機(井元製作所製、IMC−180C型)を用いて、270℃、10MPaで1分間溶融プレス成形して、厚さ100μmの未延伸フィルムを作製した。得られたフィルムを110℃で12時間乾燥した質量(X)を測定した。続いて、フィルムを40℃、相対湿度80%の恒温槽にて保管し、5時間後に取り出して吸湿後の質量(Y)を測定した。吸湿率は以下の計算式で計算した。
二枚パドル型の攪拌翼、ガラス製の蓋、撹拌シール付の撹拌器、窒素導入管、温度センサーを備えたガラス製反応容器に、2−プロパノール(以下、「IPA」と記す)55.5質量部とN−ビニルピロリドン(以下、「NVP」と記す)35.6質量部を仕込み、窒素気流下100rpmで撹拌して、還流するまで昇温した。
単量体溶液として、スチレン(以下、「St」と記す)1.9質量部にIPA35.6質量部を加えた溶液を調製した。
開始剤溶液としてジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(和光純薬工業社製、以下、「V−601」と記す)1.1質量部にIPA20.3質量部を加えた溶液を調製した。
還流を保ちながら、上記で調製を行った単量体溶液と開始剤溶液を180分間連続的に滴下した。滴下完了後から30分後に5質量%のV601のIPA溶液を3質量部、さらに滴下完了後から90分後に5質量%のV601のIPA溶液を3質量部加えて60分還流を保って重合反応を完結させた。なお、重合完結後のNVPの消費率は99%、Stの消費率は100%であった。よって、得られた共重合体(A−1)に含まれるNVPとStの重量比は95:5であった。
IPAの一部を留去して、次いで減圧乾燥してラボミルサーにて粉砕することで目的の共重合体(A−1)の粉体を得た。得られた共重合体(A−1)の重量平均分子量は42,000であった。
ポリエステル樹脂(ユニチカ製、MA−2101M)28.42gと得られた共重合体(A−1)1.58gとを、ミキサー(東洋精機製作所製、ラボプラストミル)を用いて270℃で5分間混練し、ポリエステル樹脂とNVP/St共重合体との樹脂組成物(B−1)を得た。得られた樹脂組成物(B−1)の評価結果を表1に示す。
二枚パドル型の攪拌翼、ガラス製の蓋、撹拌シール付の撹拌器、窒素導入管、温度センサーを備えたガラス製反応容器に、IPA21.0質量部とNVP33.8質量部を仕込み、窒素気流下100rpmで撹拌して、還流するまで昇温した。
単量体溶液として、St3.8質量部にIPA71.3質量部を加えた溶液を調製した。
開始剤溶液として1.0質量部のV−601にIPA19.2質量部を加えた溶液を調製した。
還流を保ちながら、上記で調製を行った単量体溶液と開始剤溶液を180分間連続的に滴下した。滴下完了後から30分後に5質量%のV601のIPA溶液を2質量部、さらに滴下完了後から90分後に5質量%のV601のIPA溶液を2質量部加えて60分還流を保って重合反応を完結させた。なお、重合完結後のNVPの消費率は40%、Stの消費率は98%であった。よって、得られた共重合体(A−2)に含まれるNVPとStの重量比は78:22であった。
IPAの一部を留去して、次いで減圧乾燥してラボミルサーにて粉砕することで目的の共重合体(A−2)の粉体を得た。得られた共重合体(A−2)の重量平均分子量は48,000であった。
ポリエステル樹脂(ユニチカ製、MA−2101M)28.08gと得られた共重合体(A−2)1.92gとを、ミキサー(東洋精機製作所製、ラボプラストミル)を用いて270℃で5分間混練し、ポリエステル樹脂とNVP/St共重合体との樹脂組成物(B−2)を得た。得られた樹脂組成物(B−2)の評価結果を表1に示す。
マックスブレンド(住友重機械工業社の登録商標)型の攪拌翼、ガラス製の蓋、撹拌シール付の撹拌器、窒素導入管、温度センサーを備えたSUS製反応容器に、イオン交換水(420.4質量部)、5%水酸化ナトリウム水溶液(以下、「5%NaOHaq」と記す)1.5質量部、ジ亜リン酸ナトリウム一水和物(和光純薬工業社製、以下、「SHP・1H2O」と記す)2.5質量部、を仕込み、窒素気流下200rpmで撹拌して、90℃に昇温した。
単量体水溶液として、N−ビニルピロリドン(以下、「NVP」と記す)500質量部にイオン交換水55.6質量部を加えた溶液を調製した。
開始剤水溶液として2,2’−アゾビス−2−アミジノプロパン二塩酸塩(和光純薬工業社製、以下、「V−50」と記す)3.0質量部にイオン交換水17.0質量部を加えた溶液を調製した。
窒素を30mL/分で導入し、温度を90±2℃に保ちながら、上記で調製を行った単量体水溶液を360分間連続的に滴下した。また開始剤水溶液は390分間連続的に滴下した。滴下完了後30分間、90℃に保って重合反応を完結させた。
更に88%ギ酸水溶液(和光純薬工業社製)2.9質量部を重合開始から420分後に一括で添加することによりPVP(A−3)の水溶液を得た。
ポリエステル樹脂(ユニチカ製、MA−2101M)28.50gと得られたPVP(A−3)1.50gとを、ミキサー(東洋精機製作所製、ラボプラストミル)を用いて270℃で5分間混練し、ポリエステル樹脂とPVPとの樹脂組成物(B−3)を得た。得られた樹脂組成物(B−3)の評価結果を表1に示す。
ポリエステル樹脂(ユニチカ製、MA−2101M)30.00gを、ミキサー(東洋精機製作所製、ラボプラストミル)を用いて270℃で5分間混練した。評価結果を表1に示す。
Claims (2)
- ポリエステルと、N−ビニルラクタムに由来する構造単位とスチレン、ビニルトルエン、インデン及びビニルナフタレンからなる群から選択された少なくとも1つの単量体に由来する構造単位とを含む環状N−ビニルラクタム系共重合体とを含み、
前記環状N−ビニルラクタム系共重合体が、前記スチレン、ビニルトルエン、インデン、及びビニルナフタレンからなる群から選択された少なくとも1つの単量体に由来する構造単位を、全単量体に由来する構造単位100モル%に対して、1モル%以上、25モル%以下含み、
前記ポリエステルと、前記環状N−ビニルラクタム系共重合体とを99:1〜60:40の質量比率で含み、
吸湿率が0.30%以上、15%以下である、
樹脂組成物。 - 前記環状N−ビニルラクタム系共重合体が、前記N−ビニルラクタムに由来する構造単位を50モル%以上、99モル%以下含み、前記スチレン、ビニルトルエン、インデン及びビニルナフタレンからなる群から選択された少なくとも1つの単量体に由来する構造単位を1モル%以上、25モル%以下含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
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