JP6577142B2 - 車両用ペダル装置の後退防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の衝突に伴ってダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、操作ペダルが後退することを抑制する車両用ペダル装置の後退防止装置に関する。
従来、車両の衝突時に操作ペダルが車体後方の乗員側に移動することを抑制する車両用ペダル装置の後退防止装置として、例えば、特許文献1に記載された発明が知られている。特許文献1、特許文献2に記載された発明は、ペダルブラケットと、ブレーキペダルと、中間レバーと、連結リンクと、を有する車両用ペダル装置に関し、ダッシュパネルが運転席側へ後退変位させられた際に、前記操作ペダルの踏部がその運転席側へ後退することを抑制するように構成されている。
具体的に説明すると、特許文献1に記載された車両用ペダル支持構造は、ダッシュパネルに配設されたペダルブラケットと、ペダルブラケットの第1支軸まわりに回動可能に支持され、車両前側への踏込み操作に用いられる踏部を下端部に有するブレーキペダルと、ペダルブラケットの第2支軸まわりに回動可能に支持されると共に、連結リンクとしての第2リンクを介してブレーキペダルに連結され、そのブレーキペダルに連動して機械的に出力方向へ回動させられることにより、ダッシュパネルから突き出すプッシュロッドを車両前側へ変位させる第1リンク(本発明の中間レバーに相当)を有している。そして、インパネリインフォースには、ペダルブラケットの後部を構成するサブペダルブラケットが固設されている。
そして、車両衝突時のダッシュパネル及びインパネリインフォースが後退変位すると、それぞれの後退変位量の相違に基づいて、サブペダルブラケットは、車両前側に突出するように曲げ変形する。この時、ペダルブラケットの中間部を構成するペダルブラケットサポートは、メインペダルブラケットに対して第2支軸まわりに回動する。サブペダルブラケットとの当接によって、中間レバーに相当する第1リンクは、第1支軸まわりに回動して、プッシュロッドを出力方向(車両前側)へ変位させる。これにより、ブレーキペダルが、第2リンクを介して、車両前側へ回動する為、特許文献1に記載された車両用ペダル支持構造は、ダッシュパネルが運転席側へ後退変位させられた際に、ブレーキペダルの踏部の運転席側への後退を抑制している。
特開2008−204096号公報
ここで、特許文献1に記載された車両用ペダル支持構造のような車両用ペダル装置の後退防止装置においては、中間レバーが、出力部材としてのプッシュロッドを、車両前側に位置するブレーキブースタ側へ押圧しながら出力方向へ回動することを前提としている。しかしながら、車両衝突時の各部の変形や、ブレーキブースタ内における媒体圧力等の影響によっては、プッシュロッド等の出力部材を車両前側へ押し込むことができない場合も生じる。
そうすると、特許文献1のような車両用ペダル装置の後退防止装置においては、出力部材を車両前側へ押し込むことができないことに起因して、中間レバーを出力方向へ回動させることができず、結果的に、ブレーキペダルを踏込み方向へ回動させて踏部の後退を抑制する後退防止機能を発揮しない場合が生じ得る。
本発明は、車両の前方衝突に伴ってダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、操作ペダルが後退することを抑制する車両用ペダル装置の後退防止装置に関し、出力部材を車両前側へ変位させることができない状態でも、操作ペダルの後退防止機能を発揮させ得る車両用ペダル装置の後退防止装置を提供する。
本発明の一側面に係る車両用ペダル装置の後退防止装置は、車両前側のダッシュパネルに固定され、車幅方向に間隔を隔てて配設された一対の側板を有するペダルブラケットと、前記ペダルブラケットの側板に配設された第1支持軸によって回動可能に支持され、車両前側への踏込み操作に用いられる踏部を有する操作ペダルと、前記ペダルブラケットに対して前記第1支持軸に平行に配設された第2支持軸まわりに回動可能に支持されると共に、前記第2支持軸まわりの出力方向への回動によって、所定の出力部材を車両前側へ変位させる中間レバーと、前記操作ペダルと前記中間レバーを連結し、前記操作ペダルに対する踏込み操作に連動して、前記中間レバーを前記出力方向へ回動させる連結リンクと、を有する車両用ペダル装置に関し、前記ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、前記操作ペダルの踏部の車両後側への変位を抑制する後退防止装置であって、前記ペダルブラケットの側板は、前記第2支持軸の軸穴に対して、車両の衝突時に当該第2支持軸に作用する荷重の方向に位置するように形成された後退防止開口と、前記第2支持軸の軸穴内に前記第2支持軸を保持すると共に、前記車両の衝突時における荷重が作用した場合に、前記後退防止開口へ向かう前記第2支持軸の移動を許容する移動許容部と、を有し、前記移動許容部は、前記第2支持軸の軸穴に対して、前記操作ペダルの踏込み操作に際して前記第2支持軸に作用する荷重の働く側とは逆側において突出形成され、前記第2支持軸を軸穴内に保持する突出部と、前記突出部の基端に形成された切欠部と、を有することを特徴とする。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置は、ペダルブラケットと、操作ペダルと、中間レバーと、連結リンクと、を有しており、踏込み操作に伴う操作ペダルの回動に連動して、連結リンクを介して中間レバーを回動させることができ、もって、出力部材を車両前側へ変位させ得る。ここで、当該車両用ペダル装置の後退防止装置において、ペダルブラケットの側板は、後退防止開口と、移動許容部とをそれぞれ有しており、後退防止開口は、前記第2支持軸の軸穴に対して、車両の衝突時に当該第2支持軸に作用する荷重の方向に位置するように形成されている。そして、移動許容部は、前記第2支持軸の軸穴内に前記第2支持軸を保持すると共に、前記車両の衝突時における荷重が作用した場合に、前記後退防止開口へ向かう前記第2支持軸の移動を許容する。従って、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、車両の衝突時における荷重が作用した場合には、中間レバーを支持する第2支持軸を、移動許容部を介して、第2支持軸の軸穴から後退防止開口へ移動させることができる。ここで、中間レバーは、連結リンクを介して操作ペダルに連結されている為、移動許容部を介して、第2支持軸が後退防止開口へ移動することに伴って、操作ペダルは、第1支持軸まわりに強制的に回動する。即ち、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、車両の衝突時における荷重によって、移動許容部を介して、第2支持軸を後退防止開口へ移動させることで、操作ペダルの踏部を強制的に回動させることができる。即ち、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、出力部材を車両前側に変位させることなく、操作ペダルの踏部が車両後側へ変位することを抑制することができる。又、当該車両用ペダル装置の後退防止装置において、移動許容部は、第2支持軸を、第2支持軸の軸穴に保持する機能を有している為、操作ペダルの踏込み操作に際して、第2支持軸が後退防止開口へ移動することはない。即ち、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、第2支持軸を移動させることなく、確実に操作ペダルの踏込み操作を行うことができる。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置において、前記移動許容部は、突出部と、切欠部とを有して構成されている。当該突出部は、前記第2支持軸の軸穴に対して、前記操作ペダルの踏込み操作に際して前記第2支持軸に作用する荷重の働く側とは逆側において突出形成されている。従って、操作ペダルの踏込み操作に際して、突出部が、踏込み操作に係る荷重によって変形することはなく、第2支持軸を、第2支持軸の軸穴内に保持しておくことができる。そして、切欠部は、突出部の基端に形成されている為、踏込み操作とは異なる方向の荷重(即ち、車両の衝突時の荷重)が作用すると、突出部は、切欠部を起点として確実に変形する。この切欠部を起点とした突出部の変形によって、第2支持軸は、第2支持軸の軸穴から後退防止開口へ移動することが可能となる。つまり、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、車両の衝突に係る荷重が作用した場合には、第2支持軸を確実に後退防止開口へ移動させることができる。即ち、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、出力部材を車両前側に変位させることなく、操作ペダルの踏部が車両後側へ変位することを抑制することができる。
又、本発明の他の側面に係る車両用ペダル装置の後退防止装置は、請求項に記載の車両用ペダル装置の後退防止装置であって、前記突出部は、前記操作ペダルの踏込み操作時に前記第2支持軸に作用する荷重の方向と、前記軸穴に保持された前記第2支持軸と前記突出部の先端とを結ぶ直線とで、前記後退防止開口を挟む角度が90°以上となるように設けられていることを特徴とする。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置において、前記後退防止開口は、前記操作ペダルの踏込み操作時に前記第2支持軸に作用する荷重の方向と、前記軸穴に保持された前記第2支持軸と前記突出部の先端とを結ぶ直線とで挟まれており、その挟む角度が90°以上である。そのような構成で前記突出部の先端が配設された場合には、前記操作ペダルの踏込み操作時に前記第2支持軸に作用する荷重により、前記軸穴に保持された前記第2支持軸から前記突出部の先端に向かう力は作用しない。従って、当該車両用ペダル装置の後退防止装置では、前記突出部を変形させるように働く力が前記操作ペダルの踏込み操作に係る荷重によって発生することを防止しているので、前記操作ペダルの踏込み操作時において、前記軸穴に第2支持軸を保持しておくことができる。つまり、前記操作ペダルの踏込み操作が行われる瞬時においても、前記軸穴に前記第2支持軸を保持しておくことができる。
本発明の他の側面に係る車両用ペダル装置の後退防止装置は、請求項1又は請求項2に記載の車両用ペダル装置の後退防止装置であって、前記第2支持軸によって挿通されると共に、前記第2支持軸の軸穴に対して配設される筒状部材を有し、当該筒状部材は、前記第2支持軸の外周と前記第2支持軸の軸穴の開口縁との間に配設される円筒部と、前記円筒部から当該径方向外側に向かって延出され、前記側板に沿って配設されるフランジ部と、を有することを特徴とする。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置は、前記第2支持軸によって挿通されると共に、前記第2支持軸の軸穴に対して配設される筒状部材を有している。当該筒状部材は、第2支持軸の外周と前記第2支持軸の軸穴の開口縁との間に配設される円筒部と、フランジ部と、を有して構成されている。そして、当該フランジ部は、前記円筒部から当該径方向外側に向かって延出され、前記側板に沿って配設されており、車両の衝突に伴って第2支持軸が後退防止開口へ向かって移動する際に、ペダルブラケットの側板に沿って移動する。つまり、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、車両の衝突に伴う第2支持軸の後退防止開口への移動を、当該筒状部材によって円滑且つ確実にすることができ、もって、操作ペダルの踏部が車両後側へ変位することを確実に抑制できる。
又、本発明の他の側面に係る車両用ペダル装置の後退防止装置は、車両前側のダッシュパネルに固定され、車幅方向に間隔を隔てて配設された一対の側板を有するペダルブラケットと、前記ペダルブラケットの側板に配設された第1支持軸によって回動可能に支持され、車両前側への踏込み操作に用いられる踏部を有する操作ペダルと、前記ペダルブラケットに対して前記第1支持軸に平行に配設された第2支持軸まわりに回動可能に支持されると共に、前記第2支持軸まわりの出力方向への回動によって、所定の出力部材を車両前側へ変位させる中間レバーと、前記操作ペダルと前記中間レバーを連結し、前記操作ペダルに対する踏込み操作に連動して、前記中間レバーを前記出力方向へ回動させる連結リンクと、を有する車両用ペダル装置に関し、前記ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、前記操作ペダルの踏部の車両後側への変位を抑制する後退防止装置であって、前記ペダルブラケットの側板は、前記第2支持軸の軸穴に対して、車両の衝突時に当該第2支持軸に作用する荷重の方向に位置するように形成された後退防止開口と、前記第2支持軸の軸穴内に前記第2支持軸を保持すると共に、前記車両の衝突時における荷重が作用した場合に、前記後退防止開口へ向かう前記第2支持軸の移動を許容する移動許容部と、を有し、前記軸穴と前記後退防止開口とが連設する境界位置のうち、前記操作ペダルの踏込み操作に際して前記第2支持軸に作用する荷重の働く側に突出形成され、前記軸穴から前記後退防止開口に向けて高くなる傾斜が設けられた突縁部を有し、当該突縁部の当該傾斜は、前記操作ペダルの踏込み操作時に前記第2支持軸に作用する荷重の方向に対して90°以上傾いていることを特徴とする。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置は、ペダルブラケットと、操作ペダルと、中間レバーと、連結リンクと、を有しており、踏込み操作に伴う操作ペダルの回動に連動して、連結リンクを介して中間レバーを回動させることができ、もって、出力部材を車両前側へ変位させ得る。ここで、当該車両用ペダル装置の後退防止装置において、ペダルブラケットの側板は、後退防止開口と、移動許容部とをそれぞれ有しており、後退防止開口は、前記第2支持軸の軸穴に対して、車両の衝突時に当該第2支持軸に作用する荷重の方向に位置するように形成されている。そして、移動許容部は、前記第2支持軸の軸穴内に前記第2支持軸を保持すると共に、前記車両の衝突時における荷重が作用した場合に、前記後退防止開口へ向かう前記第2支持軸の移動を許容する。従って、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、車両の衝突時における荷重が作用した場合には、中間レバーを支持する第2支持軸を、移動許容部を介して、第2支持軸の軸穴から後退防止開口へ移動させることができる。ここで、中間レバーは、連結リンクを介して操作ペダルに連結されている為、移動許容部を介して、第2支持軸が後退防止開口へ移動することに伴って、操作ペダルは、第1支持軸まわりに強制的に回動する。即ち、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、車両の衝突時における荷重によって、移動許容部を介して、第2支持軸を後退防止開口へ移動させることで、操作ペダルの踏部を強制的に回動させることができる。即ち、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、出力部材を車両前側に変位させることなく、操作ペダルの踏部が車両後側へ変位することを抑制することができる。又、当該車両用ペダル装置の後退防止装置において、移動許容部は、第2支持軸を、第2支持軸の軸穴に保持する機能を有している為、操作ペダルの踏込み操作に際して、第2支持軸が後退防止開口へ移動することはない。即ち、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、第2支持軸を移動させることなく、確実に操作ペダルの踏込み操作を行うことができる。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置は、突縁部を有し、当該突縁部は、前記軸穴と前記後退防止開口とが連設する境界位置のうち、前記操作ペダルの踏込み操作に際して前記第2支持軸に作用する荷重の働く側に突出形成されている。さらに、当該突縁部には、前記軸穴から前記後退防止開口に向けて高くなると共に、前記操作ペダルの踏込み操作時に前記第2支持軸に作用する荷重の方向に対して90°以上傾いている傾斜が設けられている。そのため、前記操作ペダルの踏込み操作時に前記第2支持軸に荷重が作用しても、前記第2支持軸に当該突縁部の当該傾斜を登る力は作用しない。従って、当該車両用ペダル装置の後退防止装置では、前記軸穴に保持された前記第2支持軸に対して当該傾斜を登るように働く力が前記操作ペダルの踏込み操作に係る荷重によって発生することを防止しているので、前記操作ペダルの踏込み操作時において、前記軸穴に第2支持軸を保持しておくことができる。つまり、前記操作ペダルの踏込み操作が行われる瞬時においても、前記軸穴に第2支持軸を保持しておくことができる。
又、本発明の他の側面に係る車両用ペダル装置の後退防止装置は、車両前側のダッシュパネルに固定され、車幅方向に間隔を隔てて配設された一対の側板を有するペダルブラケットと、前記ペダルブラケットの側板に配設された第1支持軸によって回動可能に支持され、車両前側への踏込み操作に用いられる踏部を有する操作ペダルと、前記ペダルブラケットに対して前記第1支持軸に平行に配設された第2支持軸まわりに回動可能に支持されると共に、前記第2支持軸まわりの出力方向への回動によって、所定の出力部材を車両前側へ変位させる中間レバーと、前記操作ペダルと前記中間レバーを連結し、前記操作ペダルに対する踏込み操作に連動して、前記中間レバーを前記出力方向へ回動させる連結リンクと、を有する車両用ペダル装置に関し、前記ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、前記操作ペダルの踏部の車両後側への変位を抑制する後退防止装置であって、前記ペダルブラケットの側板は、前記第2支持軸の軸穴に対して、車両の衝突時に当該第2支持軸に作用する荷重の方向に位置するように形成された後退防止開口と、前記第2支持軸の軸穴内に前記第2支持軸を保持すると共に、前記車両の衝突時における荷重が作用した場合に、前記後退防止開口へ向かう前記第2支持軸の移動を許容する移動許容部と、を有し、前記出力部材に対して前記中間レバーを回動可能に支持する第3支持軸を有し、前記後退防止開口は、前記第2支持軸から当該第3支持軸までの距離を半径とすると共に当該第3支持軸を中心とする円周上の前記軸穴に保持された前記第2支持軸での接線の方向に位置することを特徴とする。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置は、ペダルブラケットと、操作ペダルと、中間レバーと、連結リンクと、を有しており、踏込み操作に伴う操作ペダルの回動に連動して、連結リンクを介して中間レバーを回動させることができ、もって、出力部材を車両前側へ変位させ得る。ここで、当該車両用ペダル装置の後退防止装置において、ペダルブラケットの側板は、後退防止開口と、移動許容部とをそれぞれ有しており、後退防止開口は、前記第2支持軸の軸穴に対して、車両の衝突時に当該第2支持軸に作用する荷重の方向に位置するように形成されている。そして、移動許容部は、前記第2支持軸の軸穴内に前記第2支持軸を保持すると共に、前記車両の衝突時における荷重が作用した場合に、前記後退防止開口へ向かう前記第2支持軸の移動を許容する。従って、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、車両の衝突時における荷重が作用した場合には、中間レバーを支持する第2支持軸を、移動許容部を介して、第2支持軸の軸穴から後退防止開口へ移動させることができる。ここで、中間レバーは、連結リンクを介して操作ペダルに連結されている為、移動許容部を介して、第2支持軸が後退防止開口へ移動することに伴って、操作ペダルは、第1支持軸まわりに強制的に回動する。即ち、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、車両の衝突時における荷重によって、移動許容部を介して、第2支持軸を後退防止開口へ移動させることで、操作ペダルの踏部を強制的に回動させることができる。即ち、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、出力部材を車両前側に変位させることなく、操作ペダルの踏部が車両後側へ変位することを抑制することができる。又、当該車両用ペダル装置の後退防止装置において、移動許容部は、第2支持軸を、第2支持軸の軸穴に保持する機能を有している為、操作ペダルの踏込み操作に際して、第2支持軸が後退防止開口へ移動することはない。即ち、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、第2支持軸を移動させることなく、確実に操作ペダルの踏込み操作を行うことができる。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置は、前記出力部材に対して前記中間レバーを回動可能に支持する第3支持軸を有している。前記車両の衝突時には、前記出力部材が変位しない状態、つまり、当該第3支持軸が変位しない状態で、当該第3支持軸を中心として前記中間レバーが強制的に回動する。その回動に伴って、前記第2支持軸が前記軸穴から前記後退防止開口に移動する。その際には、前記軸穴に保持された前記第2支持軸から前記第3支持軸までの距離を半径とすると共に当該第3支持軸を中心とする円周上において、前記第2支持軸が移動する。さらに、前記後退防止開口は、前記軸穴に保持された前記第2支持軸における当該円周上の接線の方向に位置する。そのため、前記第2支持軸が当該円周上を移動すれば、前記第2支持軸が前記後退防止開口を移動することになる。従って、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、前記車両の衝突時において、前記第2支持軸が前記後退防止開口をスムーズに移動し、前記第2支持軸の移動による摺動抵抗が発生し難くなるので、荷重効率の向上を図ることができる。
又、本発明の他の側面に係る車両用ペダル装置の後退防止装置は、請求項4又は請求項5に記載の車両用ペダル装置の後退防止装置であって、前記移動許容部は、前記第2支持軸の軸穴に対して、前記操作ペダルの踏込み操作に際して前記第2支持軸に作用する荷重の働く側とは逆側において突出形成され、前記第2支持軸を軸穴内に保持する突出部と、前記突出部の基端に形成された切欠部と、を有することを特徴とする。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置において、前記移動許容部は、突出部と、切欠部とを有して構成されている。当該突出部は、前記第2支持軸の軸穴に対して、前記操作ペダルの踏込み操作に際して前記第2支持軸に作用する荷重の働く側とは逆側において突出形成されている。従って、操作ペダルの踏込み操作に際して、突出部が、踏込み操作に係る荷重によって変形することはなく、第2支持軸を、第2支持軸の軸穴内に保持しておくことができる。そして、切欠部は、突出部の基端に形成されている為、踏込み操作とは異なる方向の荷重(即ち、車両の衝突時の荷重)が作用すると、突出部は、切欠部を起点として確実に変形する。この切欠部を起点とした突出部の変形によって、第2支持軸は、第2支持軸の軸穴から後退防止開口へ移動することが可能となる。つまり、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、車両の衝突に係る荷重が作用した場合には、第2支持軸を確実に後退防止開口へ移動させることができる。即ち、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、出力部材を車両前側に変位させることなく、操作ペダルの踏部が車両後側へ変位することを抑制することができる。
又、本発明の他の側面に係る車両用ペダル装置の後退防止装置は、請求項1乃至請求項6の何れかに記載の車両用ペダル装置の後退防止装置であって、前記第2支持軸は、前記ペダルブラケットの側板において、前記第1支持軸よりも車両後方側に配設されており、前記後退防止開口及び前記移動許容部は、前記第2支持軸の軸穴よりも車両後側に形成されていることを特徴とする。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置において、前記第2支持軸は、前記ペダルブラケットの側板において、前記第1支持軸よりも車両後方側に配設されている為、車両前側に操作ペダルが配設され、車両後側に中間レバーが配設された構成である。この構成に係る車両用ペダル装置の後退防止装置では、前記後退防止開口及び前記移動許容部を、前記第2支持軸の軸穴よりも車両後側に形成すれば、第2支持軸を衝突に伴い後退防止開口へ移動させることで、操作ペダルの踏部が車両前側へ移動するように、操作ペダルを強制的に回動させることができる。
そして、本発明の他の側面に係る車両用ペダル装置の後退防止装置は、請求項1乃至請求項の何れかに記載の車両用ペダル装置の後退防止装置であって、前記第2支持軸は、前記ペダルブラケットの側板において、前記第1支持軸よりも車両前方側に配設されており、前記後退防止開口及び前記移動許容部は、前記第2支持軸の軸穴よりも車両前側に形成されていることを特徴とする。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置において、前記第2支持軸は、前記ペダルブラケットの側板において、前記第2支持軸は、前記ペダルブラケットの側板において、前記第1支持軸よりも車両前方側に配設されている為、車両前側に中間レバーが配設され、車両後側に操作ペダルが配設された構成である。この構成に係る車両用ペダル装置の後退防止装置では、前記後退防止開口及び前記移動許容部を、前記第2支持軸の軸穴よりも車両前側に形成すれば、第2支持軸を衝突に伴い後退防止開口へ移動させることで、操作ペダルの踏部が車両前側へ移動するように、操作ペダルを強制的に回動させることができる。
この発明は、ペダルブラケットと、操作ペダルと、中間レバーと、連結リンクと、を有しており、ペダルブラケットの側板は、後退防止開口と、移動許容部とをそれぞれ有しており、後退防止開口は、前記第2支持軸の軸穴に対して、車両の衝突時に当該第2支持軸に作用する荷重の方向に位置するように形成されている。そして、移動許容部は、前記第2支持軸の軸穴内に前記第2支持軸を保持すると共に、前記車両の衝突時における荷重が作用した場合に、前記後退防止開口へ向かう前記第2支持軸の移動を許容する。前記ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、第2支持軸は、移動許容部を介して、第2支持軸の軸穴から後退防止開口へと移動する。中間レバーは、連結リンクを介して、操作ペダルに連結されている為、操作ペダルは、第2支持軸の移動に伴って強制的に回動する。即ち、出力部材を車両前側に変位させることなく、操作ペダルの踏部が車両後側へ変位することを抑制する。
第1実施形態に係るブレーキペダル装置の概略構成を示す側面図である。 第1実施形態に係るブレーキペダル装置の踏込み操作時の動作を示す側面図である。 第1実施形態に係るブレーキペダル装置の踏込み操作時に作用する荷重と離脱方向との関係を示す説明図である。 第1実施形態に係るブレーキペダル装置の第2軸穴近傍の構成を示す拡大図である。 図1におけるA−A断面を示す断面図である。 第1実施形態に係るブレーキペダル装置の前方衝突時における動作を示す説明図である。 第2実施形態に係るブレーキペダル装置の概略構成を示す側面図である。 第2実施形態に係るブレーキペダル装置の踏込み操作時の動作を示す側面図である。 第2実施形態に係るブレーキペダル装置の踏込み操作時に作用する荷重と離脱方向との関係を示す説明図である。 第2実施形態に係るブレーキペダル装置の第2軸穴近傍の構成を示す拡大図である。 第2実施形態に係るブレーキペダル装置の前方衝突時における動作を示す説明図である。 第3実施形態に係るブレーキペダル装置の前方衝突時における動作を示す説明図である。 第3実施形態に係るブレーキペダル装置の第2軸穴近傍の構成を示す拡大図である。 第4実施形態に係るブレーキペダル装置の前方衝突時における動作を示す説明図である。 第4実施形態に係るブレーキペダル装置の第2軸穴近傍の構成を示す拡大図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る車両用ペダル装置の後退防止装置を、常用ブレーキ用のブレーキペダル装置1に適用した実施形態(第1実施形態)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(ブレーキペダル装置の概略構成)
先ず、第1実施形態に係るブレーキペダル装置1の概略構成について、図1、図2を参照しつつ詳細に説明する。
第1実施形態に係るブレーキペダル装置1は、エンジンルームと車室内とを区切るダッシュパネルPと、ダッシュパネルPよりも車両後側(運転席側)に配設された車体部材(例えば、インパネリインフォースメントI等)に対して固設されており、ペダルブラケット10と、操作ペダル20と、中間レバー25と、連結リンク30と、筒状部材40とを有している。そして、当該ブレーキペダル装置1は、操作ペダル20の踏込み操作によって当該操作ペダル20が回動した場合に、ブレーキブースタのオペレーティングロッドRを車両前方側へ変位させることで、車両に対する制動力を発生させるように構成されている。
ブレーキブースタは、ダッシュパネルPの車両前側(即ち、エンジンルーム側)に一体的に固設されており、出力部材としてのオペレーティングロッドRを有している。当該ブレーキブースタは、オペレーティングロッドRが車両前側へ変位した場合に、操作ペダル20を介して伝達された制動力を倍化して、倍化した制動力を車両に伝達する。そして、オペレーティングロッドRは、ダッシュパネルPから車両後側の車室内へ突き出すように配設されており、車両前後方向へ変位可能に構成されている。
図1に示すように、インパネリインフォースメントIは、ダッシュパネルPよりも車両後側(運転席側)に配設されており、本発明における車体部材を構成する。当該インパネリインフォースメントIは、一般に、衝突時等の車両前方からの大荷重入力時に車両後側へ変位する可能性や変形量がダッシュパネルPよりも少ないものである。
そして、インパネリインフォースメントIには、締結ブラケット50及び衝突用ブラケット60が一体的に固設されている。締結ブラケット50は、インパネリインフォースメントIと共に、本発明における車体部材を構成する。締結ブラケット50は、インパネリインフォースメントIから下方に向かって伸び出すように固設されており、ペダルブラケット10の車両後端部がボルト及びナットによって締結固定されている。
衝突用ブラケット60は、インパネリインフォースメントIと共に、本発明における車体部材を構成する。当該衝突用ブラケット60は、第2支持軸13によって支持された中間レバー25の上部よりも車両後方側に位置しており、車両の前方衝突等により大荷重が入力された場合に、中間レバー25の上部と当接する。
ペダルブラケット10は、車両前側部分において、ダッシュパネルPの車室側に対してボルト等を用いて固定されており、車両後側部分において、インパネリインフォースメントIに固定された締結ブラケット50に対して、ボルト及びナットによって締結固定されている。そして、ペダルブラケット10は、車幅方向に間隔をおいて対向する一対の側板11を有しており、第1支持軸12と、第2支持軸13が配設されている。そして、当該ペダルブラケット10の各側板11には、第1軸穴14と、第2軸穴15と、後退防止開口16と、移動許容部17とが形成されている。
第1支持軸12は、ペダルブラケット10における一対の側板11の間に亘って、略水平で且つ車幅方向と略平行に伸びており、ペダルブラケット10の側板11に形成された第1軸穴14を挿通して配設されている。具体的には、第1支持軸12は、ペダルブラケット10の各側板11における第1軸穴14を挿通した状態で、カシメ加工を施すことによって、ペダルブラケット10に対して固定される。
そして、第1実施形態に係る第2支持軸13は、操作ペダル20よりも車両後側に位置しており、第1支持軸12と平行に伸びるように、ペダルブラケット10に形成された第2軸穴15を挿通して配設されている。具体的には、第2支持軸13は、ペダルブラケット10の各側板11における第2軸穴15に圧入された筒状部材40を挿通した状態で、カシメ加工を施すことによって、ペダルブラケット10に対して固定される。
後退防止開口16及び移動許容部17は、第2軸穴15の近傍に形成されている。移動許容部17は、筒状部材40と共に配設された第2支持軸13を、操作ペダル20の踏込み操作が行われた場合でも第2軸穴15内に保持する機能と、車両の衝突等による荷重が作用した場合には、第2支持軸13及び筒状部材40の後退防止開口16への移動を許容する機能を果たす。これらの後退防止開口16及び移動許容部17の具体的な構成については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
操作ペダル20は、ペダルブラケット10に配設された第1支持軸12によって、その上部を回動可能に支持されており、下端部に踏部21を有している。従って、操作ペダル20は、踏部21を利用して踏込み操作が行われた場合、第1支持軸12を中心に回動する。この場合、踏部21は、車両前側に向かって移動する。
そして、中間レバー25は、ペダルブラケット10に配設された第2支持軸13によって、その下部を回動可能に支持されており、上方に向かって伸びている。第1実施形態においては、中間レバー25は、操作ペダル20よりも車両後方側に位置している。中間レバー25の上部には、オペレーティングロッドRが、クレビスを介して連結されている。従って、中間レバー25が第2支持軸13を中心として回動すると、オペレーティングロッドRは、車両前後方向へ変位し得る。つまり、当該ブレーキペダル装置1によれば、中間レバー25によって、オペレーティングロッドRを車両前側へ押圧することで、ブレーキブースタを介して制動力を発生させ得る。
連結リンク30は、操作ペダル20の上方後側部分と、中間レバー25の下方前側部分を連結しており、操作ペダル20及び中間レバー25に対して回動可能に取り付けられている。連結リンク30の一端側は、操作ペダル20の上方後側部分に対して、連結ピン31を介して連結されている為、連結リンク30は、連結ピン31を中心として、操作ペダル20に対して回動し得る。又、連結リンク30の他端側は、中間レバー25の下方前側部分に対して、連結ピン32を介して連結されている為、連結リンク30は、連結ピン32を中心として、中間レバー25に対して回動し得る。従って、当該ブレーキペダル装置1においては、第1支持軸12を中心とした操作ペダル20の回動を、連結リンク30を介して、中間レバー25に伝達することができ、中間レバー25を、第2支持軸13を中心として回動させることができる。
筒状部材40は、第2支持軸13によって挿通された状態で、第2軸穴15内に配設される部材であって、円筒部41と、フランジ部42とを有している。上述したように、当該筒状部材40は、硬質樹脂材料によって形成されており、第2軸穴15内に圧入された状態で、第2支持軸13によって挿通される。当該筒状部材40の詳細については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
(操作ペダルの踏込み操作に伴う各部の動作)
次に、上述したブレーキペダル装置1において、操作ペダル20の踏込み操作が行われた場合の各部の動きについて説明する。
図2に示すように、操作ペダル20に対して踏込み操作が行われた場合、踏部21が車両前側へ踏み込まれることになる為、操作ペダル20は、第1支持軸12を中心として回動する。この時、操作ペダル20の上部は、第1支持軸12を中心として所定方向(図1、図2における時計回り)へ回動する為、操作ペダル20の回動は、連結リンク30を介して、中間レバー25に対して伝達される。
上述したように、連結リンク30は、中間レバー25の下方前側部分に対して、連結ピン32を介して連結されている為、中間レバー25は、操作ペダル20の回動に伴って、第2支持軸13を中心として回動し、中間レバー25の上部を車両前側に向かって移動させる。この時、第2支持軸13及び筒状部材40は、移動許容部17によって、第2軸穴15内に保持された状態を維持する。そして、中間レバー25の上部には、ブレーキブースタのオペレーティングロッドRが、クレビスを介して連結されている為、当該ブレーキペダル装置1は、操作ペダル20の踏込み操作に連動して、オペレーティングロッドRを出力方向(車両前側)へ押圧することができ、車両に対する制動力を発生させ得る。
(第1実施形態に係るブレーキペダル装置1の各部に作用する力)
続いて、操作ペダル20の踏込み操作に際して、ブレーキペダル装置1の各部に作用する力について、図3を参照しつつ説明する。尚、以下の説明において、操作ペダル20の踏込み操作に伴って操作ペダル20の踏部21に作用する荷重を、踏面荷重FTという。
図3に示すように、操作ペダル20の踏部21に対して、踏面荷重FTが作用して、踏込み操作が行われた場合、操作ペダル20は、第1支持軸12を中心として回動する為、連結リンク30の連結ピン31に対して荷重が作用する。従って、操作ペダル20の踏込み操作に伴って、第1支持軸12に作用する荷重(以下、第1荷重FA)は、踏面荷重FTと、連結ピン31に作用する荷重の合力によって求めることができ、第1荷重FAの大きさ及び向きを特定することができる。
そして、中間レバー25は、連結リンク30を介して操作ペダル20と連結されている為、操作ペダル20の踏込み操作に連動して、第2支持軸13を中心に回動する。従って、中間レバー25には、連結リンク30の連結ピン32に対して荷重が作用する。連結ピン32に対する荷重は、連結ピン31に入力される荷重の反力である。
又、中間レバー25は、第2支持軸13を中心として回動することによって、ブレーキブースタのオペレーティングロッドRを出力方向へ変位させる。従って、中間レバー25の上部には、オペレーティングロッドRを出力方向へ変位させる際の荷重の反力が入力される。従って、操作ペダル20の踏込み操作に伴う中間レバー25の回動により、第2支持軸13に作用する荷重(以下、第2荷重FB)は、連結ピン32に対する荷重と、オペレーティングロッドRの変位に際して中間レバー25に入力される荷重の合力によって求めることができ、第2荷重FBの大きさ及び向きを特定することができる。
第1実施形態に係るブレーキペダル装置1において、後退防止開口16及び移動許容部17は、第2軸穴15を基準として、第2支持軸13に作用する第2荷重FBの向きや、第2荷重FBより定まる離脱方向Dに従って形成されている。この点については、後に図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態に係るブレーキペダル装置の第2軸穴15近傍の構成)
上述したように、第1実施形態に係るブレーキペダル装置1においては、第2軸穴15の近傍に、後退防止開口16及び移動許容部17が形成されている。第1実施形態に係る第2軸穴15近傍の構成について、図4、図5を参照しつつ詳細に説明する。
図4に示すように、後退防止開口16は、第2軸穴15に対して離脱方向Dの下流側に形成されており、第2軸穴15と一部連通するように構成されている。ここで、離脱方向Dは、操作ペダル20の踏込み操作によって第2支持軸13に作用する第2荷重FBと略直交する方向であり(図3参照)、且つ、車両の衝突によってダッシュパネルPが車両後方へ変位する際に、第2支持軸13に作用する荷重で離脱する向きと略等しい方向を示す。
即ち、当該ブレーキペダル装置1によれば、後退防止開口16が、第2軸穴15に対して、第2荷重FBと略直交する方向の下流側に位置している為、操作ペダル20の踏込み操作によって、第2支持軸13及び筒状部材40を後退防止開口16へ向かって移動させることはない。又、後退防止開口16は、車両の衝突によってダッシュパネルPが車両後方へ変位する際に、第2支持軸13に作用する荷重の向きの下流側に位置しているので、ダッシュパネルPが車両後方へ変位する際に、第2支持軸13及び筒状部材40を、第2軸穴15から後退防止開口16へ移動させることが可能となる。
そして、移動許容部17は、離脱方向Dに関して、第2軸穴15と、後退防止開口16の間に形成されており、保持突起18と、切欠部19とを有して構成されている。当該移動許容部17は、操作ペダル20の踏込み操作等の通常時においては、第2支持軸13及び筒状部材40を、第2軸穴15内に保持する機能を果たす。そして、車両の衝突時による荷重が作用した場合、移動許容部17は、第2軸穴15から後退防止開口16へ向かう第2支持軸13及び筒状部材40の移動を許容する機能を果たす。
移動許容部17を構成する保持突起18は、第2軸穴15に対して、第2荷重FBの働く側とは逆側の開口縁(即ち、上側の開口縁)から突出形成された突片であり、第2軸穴15内に保持された第2支持軸13及び筒状部材40に対して、離脱方向D側から当接している。従って、当該保持突起18は、第2支持軸13及び筒状部材40を、第2軸穴15内に保持する機能を果たす。又、当該保持突起18は、第2軸穴15に対して、第2荷重FBの働く側とは逆側の開口縁(即ち、上側の開口縁)から突出形成されている為、当該保持突起18は、操作ペダル20の踏込み操作に伴う荷重(即ち、第2荷重FB)によって変形することはなく、第2支持軸13等を第2軸穴15内に保持する機能を維持することができる。
そして、移動許容部17を構成する切欠部19は、第2軸穴15に対して、第2荷重FBの働く側とは逆側の開口縁(即ち、上側の開口縁)において、保持突起18の基端部を切り欠いて構成されている。この切欠部19により、保持突起18の基端部における断面積を小さくすることができるので、第2軸穴15から後退防止開口16へ向かう第2支持軸13及び筒状部材40によって、保持突起18を、切欠部19を起点として大きく変形させることができる。即ち、当該ブレーキペダル装置1によれば、切欠部19によって保持突起18を容易に変形させることができるので、車両の衝突時による荷重が作用した場合に、第2軸穴15から後退防止開口16へ向かう第2支持軸13及び筒状部材40の移動を、確実に許容することができる。
上述したように、筒状部材40は、前記第2支持軸13によって挿通されると共に、前記第2軸穴15内に対して圧入される。当該筒状部材40は、硬質樹脂材料によって形成されており、図5に示すように、円筒部41と、フランジ部42を有している。円筒部41は、第2軸穴15に圧入される部分であり、第2軸穴15等の開口縁に対して圧接される。従って、円筒部41は、第2支持軸13の外周と、第2軸穴15の開口縁との間に配置される。
そして、フランジ部42は、円筒部41の外周面から径方向外側に向かって延出形成されており、筒状部材40を第2軸穴15内に圧入した場合に、ペダルブラケット10の側板11に沿って配置される。図5に示すように、筒状部材40は、ペダルブラケット10の内側から第2軸穴15に対して圧入され、フランジ部42は、ペダルブラケット10の側板11における内側面に沿って配設される。車両衝突時に、第2支持軸13等が第2軸穴15から後退防止開口16へ移動する場合に、フランジ部42は、第2軸穴15から後退防止開口16へと向かう部分の開口縁の形状に関わらず、ペダルブラケット10の側板11に沿って移動し得る。従って、当該筒状部材40のフランジ部42は、第2支持軸13等が第2軸穴15から後退防止開口16へ移動する際のガイドとして機能する。
(車両衝突時におけるブレーキペダル装置の動作)
次に、車両衝突時におけるブレーキペダル装置1の動作について、図6を参照しつつ詳細に説明する。車両の衝突等によって車両前側から大荷重が入力された場合、ダッシュパネルPは、入力された大荷重によって車両後側へ変位する。一方、インパネリインフォースメントIは、車両前側から大荷重が入力された場合であっても、車両後側への変位量はダッシュパネルPと比べて少ない。
そして、当該ブレーキペダル装置1の車両後方部分は、インパネリインフォースメントIに固設された締結ブラケット50に対して、ボルト及びナットによって締結固定されている。従って、車両前側から大荷重が入力され、ダッシュパネルPが車両後側へ変位すると、ブレーキペダル装置1は、ペダルブラケット10の後端部を変形させつつ、全体として相対的に車両後側へ移動する(図1、図6参照)。
又、インパネリインフォースメントIには、衝突用ブラケット60が固定されており、中間レバー25の上部に対して車両後方側に配置されている。従って、ダッシュパネルPの車両後側への変位に伴って、ブレーキペダル装置1全体が相対的に車両後側へ移動すると、中間レバー25の上部には、衝突用ブラケット60が当接することによって、車両前側に向かう荷重が加えられる。
ここで、中間レバー25には、オペレーティングロッドRが、衝突用ブラケット60との当接位置よりも下方において、クレビスを介して連結されている。オペレーティングロッドRは、車両衝突時の各部の変形や、ブレーキブースタ内における媒体圧力等の影響によって車両前方側に変位し得ない状況となり得る。そうすると、中間レバー25は、オペレーティングロッドRとの連結位置(例えば、クレビス)を中心として回動し、中間レバー25の下端部を車両後方側へと移動させる。
当該中間レバー25の下端部は、第2支持軸13によって支持されている為、車両の衝突に係る荷重は、第2支持軸13に対して車両後方側へ向かって作用する。これにより、当該車両の衝突に係る荷重は、第2支持軸13及び筒状部材40を介して、保持突起18に作用し、切欠部19を起点として保持突起18を変形させる(図4参照)。この結果、第2支持軸13及び筒状部材40は、車両の衝突に係る荷重によって保持突起18を変形させつつ離脱方向Dへ移動して、第2軸穴15から後退防止開口16内に位置する(図6参照)。
ダッシュパネルPの後退変位に伴って、第2支持軸13が第2軸穴15から後退防止開口16へと移動すると、第1支持軸12と第2支持軸13との間隔が大きくなる。第1支持軸12で支持された操作ペダル20は、第2支持軸13によって支持された中間レバー25に対して、連結リンク30によって連結されている。従って、第2支持軸13等が第2軸穴15から後退防止開口16へ移動すると、操作ペダル20は、連結リンク30によって引っ張られ、第1支持軸12まわりに強制的に回動する。この結果、当該ブレーキペダル装置1によれば、オペレーティングロッドRを車両前方側に変位させることができない場合でも、車両の前方衝突に伴って、第2支持軸13を第2軸穴15から後退防止開口16へ移動させることで、操作ペダル20の踏部21が運転席側への後退することを抑制できる。
以上説明したように、第1実施形態に係るブレーキペダル装置1は、ペダルブラケット10と、操作ペダル20と、中間レバー25と、連結リンク30と、を有しており、踏込み操作に伴う操作ペダル20の回動に連動して、連結リンク30を介して中間レバー25を回動させることができ、もって、ブレーキブースタのオペレーティングロッドRを車両前側へ変位させ得る。
ブレーキペダル装置1において、ペダルブラケット10の側板11は、後退防止開口16と、移動許容部17とをそれぞれ有しており、後退防止開口16は、第2軸穴15に対して、車両の衝突時に当該第2支持軸13に作用する荷重の方向である離脱方向Dに位置するように形成されている。そして、移動許容部17は、第2軸穴15内に前記第2支持軸13を保持すると共に、前記車両の衝突時における荷重が作用した場合に、前記後退防止開口16へ向かう前記第2支持軸13の移動を許容する。従って、当該ブレーキペダル装置1によれば、車両の衝突時における荷重が作用した場合には、中間レバー25を支持する第2支持軸13を、移動許容部17を介して、第2軸穴15から後退防止開口16へ移動させることができる。
ここで、中間レバー25は、連結リンク30を介して操作ペダル20に連結されている為、移動許容部17を介して、第2支持軸13が後退防止開口16へ移動することに伴って、操作ペダル20は、第1支持軸12まわりに強制的に回動する。即ち、当該ブレーキペダル装置1によれば、車両の衝突時における荷重によって、移動許容部17を介して、第2支持軸13を後退防止開口16へ移動させることで、オペレーティングロッドRを前方に変位させることなく、操作ペダル20の踏部21を強制的に回動させ得る。
又、当該ブレーキペダル装置1において、移動許容部17は、第2支持軸13を、第2軸穴15内に保持する機能を有している為、操作ペダル20の踏込み操作に際して、第2支持軸13が後退防止開口16へ移動することはない。即ち、当該ブレーキペダル装置1によれば、第2支持軸13を移動させることなく、確実に操作ペダル20の踏込み操作を行うことができる。
当該ブレーキペダル装置1において、前記移動許容部17は、保持突起18と、切欠部19とを有して構成されている。当該保持突起18は、前記第2軸穴15に対して、前記操作ペダル20の踏込み操作に際して前記第2支持軸13に作用する荷重の働く側(すなわち、第2荷重FB)とは逆側において突出形成されている。従って、操作ペダル20の踏込み操作に際して、保持突起18が、踏込み操作に係る荷重によって変形することはなく、第2支持軸13を、第2軸穴15内に保持しておくことができる。
そして、切欠部19は、保持突起18の基端に形成されている為、踏込み操作とは異なる方向の荷重(即ち、車両の衝突時の荷重)が作用すると、保持突起18は、切欠部19を起点として確実に変形する。この切欠部19を起点とした保持突起18の変形によって、第2支持軸13は、第2軸穴15から後退防止開口16へ移動することが可能となる。つまり、当該ブレーキペダル装置1によれば、車両の衝突に係る荷重が作用した場合には、第2支持軸13を確実に後退防止開口16へ移動させることができる。即ち、当該ブレーキペダル装置1によれば、オペレーティングロッドRを車両前側に変位させることなく、操作ペダル20の踏部21が車両後側へ変位することを抑制することができる。
当該ブレーキペダル装置1は、筒状部材40を有しており、当該筒状部材40は、前記第2支持軸13によって挿通されると共に、前記第2軸穴15に対して配設されている。当該筒状部材40は、円筒部41と、フランジ部42とを有して構成されている。円筒部41は、第2支持軸13の外周と前記第2軸穴15の開口縁との間に配設される。そして、当該フランジ部42は、前記円筒部41から当該径方向外側に向かって延出され、前記側板11に沿って配設されており、車両の衝突に伴って第2支持軸13が後退防止開口16へ向かって移動する際に、ペダルブラケット10の側板11に沿って移動する。つまり、当該ブレーキペダル装置1によれば、車両の衝突に伴う第2支持軸13の後退防止開口16への移動を、当該筒状部材40によって円滑且つ確実にすることができ、もって、操作ペダル20の踏部21が車両後側へ変位することを確実に抑制できる。
当該ブレーキペダル装置1において、前記第2支持軸13は、前記ペダルブラケット10の側板11において、前記第1支持軸12よりも車両後方側に配設されている為、車両前側に操作ペダル20が配設され、車両後側に中間レバー25が配設された構成である(図1〜図6参照)。この構成に係るブレーキペダル装置1では、前記後退防止開口16及び前記移動許容部17を、前記第2軸穴15よりも車両後側に形成すれば、第2支持軸13を衝突に伴い後退防止開口16へ移動させることで、操作ペダル20の踏部21が車両前側へ移動するように、操作ペダル20を強制的に回動させることができる。
(第2実施形態)
次に、上述した第1実施形態と異なる実施形態(第2実施形態)に係るブレーキペダル装置1の概略構成について、図7〜図11を参照しつつ詳細に説明する。尚、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1は、操作ペダル20及び中間レバー25の配置や、第2軸穴15近傍の構成を除き、上述した第1実施形態に係るブレーキペダル装置1と同様の構成を有している。従って、以下の説明においては、第1実施形態と同様の構成についての説明を省略し、相違する構成について詳細に説明する。
(第2実施形態に係るブレーキペダル装置の概略構成)
図7、図8に示すように、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1においても、ペダルブラケット10は、車両前側部分において、ダッシュパネルPの車室側にボルト等を用いて固定されており、車両後側部分において、インパネリインフォースメントIに固設された締結ブラケット50に対して、ボルト及びナットによって締結固定されている。そして、ペダルブラケット10は、第1実施形態と同様に、車幅方向に間隔をおいて対向する一対の側板11と、第1支持軸12と、第2支持軸13とを有している。
第2実施形態においても、第1支持軸12は、ペダルブラケット10における一対の側板11の間に亘って、略水平で且つ車幅方向と略平行に伸びており、ペダルブラケット10に形成された第1軸穴14を挿通して配設されている。そして、第2実施形態に係る第2支持軸13は、操作ペダル20よりも車両前側に位置しており、第1支持軸12と平行に伸びるように配設されている。当該第2支持軸13は、ペダルブラケット10の各側板11において、第1軸穴14よりも車両前側に形成された第2軸穴15を挿通して配設されている。具体的には、第2支持軸13は、ペダルブラケット10の各側板11における第2軸穴15に圧入された筒状部材40を挿通した状態で、カシメ加工を施すことによって、ペダルブラケット10に対して固定される。
第2実施形態に係る後退防止開口16及び移動許容部17は、第2軸穴15の近傍における車両前側部分に形成されている。移動許容部17は、筒状部材40と共に配設された第2支持軸13を、操作ペダル20の踏込み操作が行われた場合でも第2軸穴15内に保持する機能と、車両の衝突等による荷重が作用した場合には、第2支持軸13及び筒状部材40の後退防止開口16への移動を許容する機能を果たす。第2実施形態に係る後退防止開口16及び移動許容部17の具体的な構成については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
操作ペダル20は、ペダルブラケット10の車両後方側に位置する第1支持軸12によって、その上部を回動可能に支持されており、下端部に踏部21を有している。従って、操作ペダル20は、踏部21を利用して踏込み操作が行われた場合、第1支持軸12を中心に回動する。
図7、図8に示すように、中間レバー25は、ペダルブラケット10の車両前方側に配設された第2支持軸13によって、その下端部を回動可能に支持されており、上方に向かって伸びている。中間レバー25の上端部には、オペレーティングロッドRが、クレビスを介して連結されている。そして、連結リンク30は、操作ペダル20の上方前側部分と、中間レバー25の下方後側部分を連結しており、操作ペダル20及び中間レバー25に対して回動可能に取り付けられている。
そして、第2実施形態においても、筒状部材40は、第2支持軸13によって挿通された状態で第2軸穴15内に配設される部材であって、第1実施形態と同様に、円筒部41と、フランジ部42とを有している。上述したように、当該筒状部材40は、硬質樹脂材料によって形成されており、第2軸穴15内に圧入された状態で、第2支持軸13によって挿通される。
(第2実施形態に係るブレーキペダル装置1の各部に作用する力)
続いて、踏込み操作に際して、ブレーキペダル装置1の各部に作用する力について、図9を参照しつつ説明する。尚、以下の説明においては、踏面荷重FTは、上述した第1実施形態と同様に定義する。
図9に示すように、操作ペダル20の踏部21に対して、踏面荷重FTが作用して、踏込み操作が行われた場合、操作ペダル20は、第1支持軸12を中心として回動する為、連結リンク30の連結ピン31に対して荷重が作用する。従って、操作ペダル20の踏込み操作に伴って、第1支持軸12には、第1荷重FAが作用する。当該第1荷重FAは、踏面荷重FTと、連結ピン31に作用する荷重の合力によって求めることができ、第1荷重FAの大きさ及び向きを特定することができる。
そして、中間レバー25は、連結リンク30を介して操作ペダル20と連結されている為、操作ペダル20の踏込み操作に連動して、第2支持軸13を中心に回動する。従って、中間レバー25には、連結リンク30の連結ピン32に対して荷重が作用する。連結ピン32に対する荷重は、連結ピン31に入力される荷重の反力である。
又、中間レバー25は、第2支持軸13を中心として回動することによって、ブレーキブースタのオペレーティングロッドRを出力方向へ変位させる。従って、中間レバー25の上部には、オペレーティングロッドRを出力方向へ変位させる際の荷重の反力が入力される。従って、操作ペダル20の踏込み操作に伴う中間レバー25の回動により、第2支持軸13には、第2荷重FBが作用する。第2荷重FBは、連結ピン32に対する荷重と、オペレーティングロッドRの変位に際して中間レバー25に入力される荷重の合力によって求めることができ、第2荷重FBの大きさ及び向きを特定することができる。
第2実施形態に係るブレーキペダル装置1においても、後退防止開口16及び移動許容部17は、第2軸穴15を基準として、第2支持軸13に作用する第2荷重FBの向きや、第2荷重FBより定まる離脱方向Dに従って形成されている。この点については、後に図面を参照しつつ説明する。
(第2実施形態に係るブレーキペダル装置の第2軸穴15近傍の構成)
第2実施形態に係るブレーキペダル装置1においても、第2軸穴15の近傍には、後退防止開口16及び移動許容部17が形成されている。第2実施形態に係る第2軸穴15近傍の構成について、図10を参照しつつ詳細に説明する。
図10に示すように、後退防止開口16は、第2軸穴15に対して離脱方向Dの下流側に形成されており、第2軸穴15に対して車両前側に位置する。当該後退防止開口16は、第2軸穴15と一部連通するように構成されている。第2実施形態においても、離脱方向Dは、操作ペダル20の踏込み操作によって第2支持軸13に作用する第2荷重FBと略直交する方向であり(図9参照)、且つ、車両の衝突によってダッシュパネルPが車両後方へ変位する際に、第2支持軸13に作用する荷重の向きと略等しい方向を示す。
そして、移動許容部17は、離脱方向Dに関して、第2軸穴15と後退防止開口16の間に形成されており、保持突起18と、切欠部19とを有して構成されている。第2実施形態に係る保持突起18は、第2軸穴15に対して、第2荷重FBの働く側とは逆側の開口縁(即ち、下側の開口縁)から突出形成された突片であり、第2軸穴15内に保持された第2支持軸13及び筒状部材40に対して、離脱方向D側から当接している。従って、当該保持突起18は、第2支持軸13及び筒状部材40を、第2軸穴15内に保持する機能を果たす。
又、当該保持突起18は、第2軸穴15に対して、第2荷重FBの働く側とは逆側の開口縁(即ち、下側の開口縁)から突出形成されている為、当該保持突起18は、操作ペダル20の踏込み操作に伴う荷重(即ち、第2荷重FB)によって変形することはなく、第2支持軸13等を第2軸穴15内に保持することができる。
そして、第2実施形態に係る切欠部19は、第2軸穴15に対して、第2荷重FBの働く側とは逆側の開口縁(即ち、下側の開口縁)において、保持突起18の基端部を切り欠いて構成されている。この切欠部19により、保持突起18の基端部における断面積を小さくすることができるので、第2軸穴15から後退防止開口16へ向かう第2支持軸13及び筒状部材40によって、保持突起18を、切欠部19を起点として大きく変形させることができる。
第2実施形態においても、筒状部材40は、硬質樹脂材料によって形成されており、円筒部41と、フランジ部42を有している。円筒部41は、第2軸穴15に圧入される部分であり、第2軸穴15等の開口縁に対して圧接される。従って、円筒部41は、第2支持軸13の外周と、第2軸穴15の開口縁との間に配置される。
そして、フランジ部42は、円筒部41の外周面から径方向外側に向かって延出形成されており、筒状部材40を第2軸穴15内に圧入した場合に、ペダルブラケット10の側板11に沿って配置される。当該筒状部材40は、ペダルブラケット10の内側から第2軸穴15に対して圧入され、フランジ部42は、ペダルブラケット10の側板11における内側面に沿って配設される。
車両衝突時に、第2支持軸13等が第2軸穴15から後退防止開口16へ移動する場合に、フランジ部42は、第2軸穴15から後退防止開口16へと向かう部分の開口縁の形状に関わらず、ペダルブラケット10の側板11に沿って移動し得る。従って、当該筒状部材40のフランジ部42は、第2支持軸13等が第2軸穴15から後退防止開口16へ移動する際のガイドとして機能する。
(第2実施形態に係るブレーキペダル装置の車両衝突時における動作)
続いて、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1の車両の衝突時における動作について、図11を参照しつつ詳細に説明する。第2実施形態においても、車両の衝突等によって車両前側から大荷重が入力された場合、ダッシュパネルPは、入力された大荷重によって車両後側へ変位する。この時、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1は、ペダルブラケット10の後部を変形させつつ、全体として相対的に車両後側へ移動する(図7、図11参照)。
そして、インパネリインフォースメントIには、衝突用ブラケット60が固定されており、中間レバー25に対して車両後方側に配置されている。従って、ダッシュパネルPの車両後側への変位及びペダルブラケット10の変形に伴って、ブレーキペダル装置1全体が相対的に車両後側へ移動すると、中間レバー25の上部には、衝突用ブラケット60が当接する。
ここで、衝突用ブラケット60の前面は、車両後方側ほど下方へ向かうように傾斜している。そして、ブレーキペダル装置1全体が相対的に車両後側へ移動していくと、中間レバー25の上部は、オペレーティングロッドRを車両前側に変位させることなく、衝突用ブラケット60の前面に沿って、徐々に下方へ移動していく。
第2実施形態においても、当該中間レバー25の下端部は、第2支持軸13によって支持されている為、車両の衝突に係る荷重は、衝突用ブラケット60を介して、第2支持軸13に対して車両前方側へ向かって作用する。これにより、当該車両の衝突に係る荷重は、第2支持軸13及び筒状部材40を介して、保持突起18に作用し、切欠部19を起点として保持突起18を変形させる(図10参照)。この結果、第2支持軸13及び筒状部材40は、車両の衝突に係る荷重によって保持突起18を変形させつつ離脱方向Dへ移動して、第2軸穴15から後退防止開口16内に位置する(図11参照)。
ダッシュパネルPの後退変位に伴って、第2支持軸13が第2軸穴15から後退防止開口16へと移動すると、第1支持軸12と第2支持軸13との間隔が大きくなる。第2実施形態においても、第1支持軸12で支持された操作ペダル20は、第2支持軸13によって支持された中間レバー25に対して、連結リンク30によって連結されている。従って、第2支持軸13等が第2軸穴15から後退防止開口16へ移動すると、操作ペダル20は、連結リンク30によって引っ張られ、第1支持軸12まわりに強制的に回動する。この結果、当該ブレーキペダル装置1によれば、オペレーティングロッドRを車両前方側に変位させることができない場合でも、車両の前方衝突に伴って、第2支持軸13を第2軸穴15から後退防止開口16へ移動させることで、操作ペダル20の踏部21が運転席側への後退することを抑制できる。
以上説明したように、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1は、第1実施形態と同様に、ペダルブラケット10と、操作ペダル20と、中間レバー25と、連結リンク30と、を有しており、踏込み操作に伴う操作ペダル20の回動に連動して、連結リンク30を介して中間レバー25を回動させることができ、もって、ブレーキブースタのオペレーティングロッドRを車両前側へ変位させ得る。
ブレーキペダル装置1において、ペダルブラケット10の側板11は、後退防止開口16と、移動許容部17とをそれぞれ有しており、後退防止開口16は、第2軸穴15に対して、車両の衝突時に当該第2支持軸13に作用する荷重の方向である離脱方向Dに位置するように形成されている。そして、移動許容部17は、第2軸穴15内に前記第2支持軸13を保持すると共に、前記車両の衝突時における荷重が作用した場合に、前記後退防止開口16へ向かう前記第2支持軸13の移動を許容する。従って、当該ブレーキペダル装置1によれば、車両の衝突時における荷重が作用した場合には、中間レバー25を支持する第2支持軸13を、移動許容部17を介して、第2軸穴15から後退防止開口16へ移動させることができる。
ここで、中間レバー25は、連結リンク30を介して操作ペダル20に連結されている為、移動許容部17を介して、第2支持軸13が後退防止開口16へ移動することに伴って、操作ペダル20は、第1支持軸12まわりに強制的に回動する。即ち、当該ブレーキペダル装置1によれば、車両の衝突時における荷重によって、移動許容部17を介して、第2支持軸13を後退防止開口16へ移動させることで、オペレーティングロッドRを前方に変位させることなく、操作ペダル20の踏部21を強制的に回動させ得る。
又、当該ブレーキペダル装置1において、移動許容部17は、第2支持軸13を、第2軸穴15内に保持する機能を有している為、操作ペダル20の踏込み操作に際して、第2支持軸13が後退防止開口16へ移動することはない。即ち、当該ブレーキペダル装置1によれば、第2支持軸13を移動させることなく、確実に操作ペダル20の踏込み操作を行うことができる。
当該ブレーキペダル装置1において、前記移動許容部17は、保持突起18と、切欠部19とを有して構成されている。当該保持突起18は、前記第2軸穴15に対して、前記操作ペダル20の踏込み操作に際して前記第2支持軸13に作用する荷重の働く側(すなわち、第2荷重FB)とは逆側において突出形成されている。従って、操作ペダル20の踏込み操作に際して、保持突起18が、踏込み操作に係る荷重によって変形することはなく、第2支持軸13を、第2軸穴15内に保持しておくことができる。
そして、切欠部19は、保持突起18の基端に形成されている為、踏込み操作とは異なる方向の荷重(即ち、車両の衝突時の荷重)が作用すると、保持突起18は、切欠部19を起点として確実に変形する。この切欠部19を起点とした保持突起18の変形によって、第2支持軸13は、第2軸穴15から後退防止開口16へ移動することが可能となる。つまり、当該ブレーキペダル装置1によれば、車両の衝突に係る荷重が作用した場合には、第2支持軸13を確実に後退防止開口16へ移動させることができる。即ち、当該ブレーキペダル装置1によれば、オペレーティングロッドRを車両前側に変位させることなく、操作ペダル20の踏部21が車両後側へ変位することを抑制することができる。
当該ブレーキペダル装置1は、筒状部材40を有しており、当該筒状部材40は、前記第2支持軸13によって挿通されると共に、前記第2軸穴15に対して配設されている。当該筒状部材40は、円筒部41と、フランジ部42とを有して構成されている。円筒部41は、第2支持軸13の外周と前記第2軸穴15の開口縁との間に配設される。そして、当該フランジ部42は、前記円筒部41から当該径方向外側に向かって延出され、前記側板11に沿って配設されており、車両の衝突に伴って第2支持軸13が後退防止開口16へ向かって移動する際に、ペダルブラケット10の側板11に沿って移動する。つまり、当該ブレーキペダル装置1によれば、車両の衝突に伴う第2支持軸13の後退防止開口16への移動を、当該筒状部材40によって円滑且つ確実にすることができ、もって、操作ペダル20の踏部21が車両後側へ変位することを確実に抑制できる。
当該ブレーキペダル装置1において、第2支持軸13は、前記ペダルブラケット10の側板11において、前記第1支持軸12よりも車両前方側に配設されている為、車両前側に中間レバー25が配設され、車両後側に操作ペダル20が配設された構成である(図7〜図11参照)。この構成に係るブレーキペダル装置1では、前記後退防止開口16及び前記移動許容部17を、前記第2軸穴15よりも車両前側に形成すれば、第2支持軸13を衝突に伴い後退防止開口16へ移動させることで、操作ペダル20の踏部21が車両前側へ移動するように、操作ペダル20を強制的に回動させることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係るブレーキペダル装置1について、図12乃至図13を参照しつつ詳細に説明する。第3実施形態に係るブレーキペダル装置1は、第2軸穴15近傍の構成を除き、上述した第1実施形態に係るブレーキペダル装置1と同様の構成を有している。そこで、以下の説明では、上記第1実施形態と実質的に共通する部分には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図12に示すように、中間レバー25の上部には、第1実施形態と同様にして、オペレーティングロッドRが、クレビス101を介して連結されている。その連結では、中間レバー25とクレビス101とが、第3支持軸103によって回動可能に支持されている。これにより、中間レバー25は、オペレーティングロッドRに対して回動可能である。
第3実施形態において、第3支持軸103の軸心W1を中心とする円周Cであって、第3支持軸103の軸心W1から第2軸穴15内の第2支持軸13の軸心W2までの距離を半径とする円周Cを想定すると、後退防止開口16は、第2軸穴15に対して、第2軸穴15内の第2支持軸13の軸心W2における円周Cの接線の方向、つまり図13に表す離脱方向Dに配設されている。
図12及び図13に示すように、後退防止開口16は、第1実施形態と同様にして、第2軸穴15と一部連通するように構成されている。後退防止開口16と第2軸穴15とが一部連通する境界位置の開口縁においては、突縁部105が突出形成されている。突縁部105は、第2軸穴15から後退防止開口16に向けて、つまり車両後方に行くにつれて高くなる傾斜107が設けられている。
図13に示すように、操作ペダル20の踏込み操作時においては、第2軸穴15内の第2支持軸13に対して、第2荷重FB1,FB2が作用している。第2荷重FB1の矢印は、操作ペダル20の踏込み操作が行われる瞬時に第2支持軸13に作用する荷重の方向を示している。第2荷重FB2の矢印は、操作ペダル20の踏込み操作がフルストロークで行われた時に第2支持軸13に作用する荷重の方向を示している。従って、操作ペダル20の踏込み操作が全範囲のストロークで行われた間には、第2荷重FB1,FB2の双方の矢印で挟まれた範囲の方向の荷重が第2軸穴15内の第2支持軸13に対して作用する。
突縁部105は、後退防止開口16と第2軸穴15とが一部連通する境界位置の開口縁のうち、第2荷重FB1,FB2の働く側の開口縁において突出形成されている。突縁部105の傾斜107は、第2荷重FB1,FB2の方向に対して90°以上傾くように形成されている。つまり、操作ペダル20の踏込み操作時は、第2荷重FB1,FB2の双方の矢印で挟まれた範囲のいずれかの方向の荷重が第2軸穴15内の第2支持軸13に対して作用するが、突縁部105の傾斜107は、第2荷重FB1,FB2の双方の矢印で挟まれた範囲のいずれの方向を基準にしても、その基準から90°以上傾くように形成されている。
保持突起18は、第2軸穴15に対して、第2荷重FB1,FB2の働く側とは逆側の開口縁(即ち、上側の開口縁)に突出形成されている。保持突起18の先端18Aの位置は、以下の相対的関係が成立するように設計されている。その相対的関係とは、保持突起18の先端18Aと第2軸穴15内の第2支持軸13の軸心W2とを結ぶ直線Lを想定すると、第2軸穴15内の第2支持軸13の軸心W2において直線Lと第2荷重FB1,FB2の方向とが交わるが、その交点(つまり、第2軸穴15内の第2支持軸13の軸心W2)の後退防止開口16側の角度が90°以上ある関係である。言い換えると、直線Lと第2荷重FB1,FB2の方向とで、後退防止開口16を挟む角度が90°以上である関係である。つまり、操作ペダル20の踏込み操作時は、第2荷重FB1,FB2の双方の矢印で挟まれた範囲のいずれかの方向の荷重が第2軸穴15内の第2支持軸13に対して作用するが、直線Lが第2荷重FB1,FB2の双方の矢印で挟まれた範囲のいずれの方向と交わっても、その交点の後退防止開口16側の角度が90°以上ある。
以上説明したように、第3実施形態に係るブレーキペダル装置1は、オペレーティングロッドRに対して中間レバー25を回動可能に支持する第3支持軸103を有している。車両衝突時には、オペレーティングロッドRは、第1実施形態と同様にして、ブレーキブースタ内における媒体圧力等の影響によって車両前方側に変位し得ない状況となり得る。そうすると、車両衝突時には、オペレーティングロッドRが変位しない状態、つまり、第3支持軸103が変位しない状態で、第3支持軸103の軸心W1を中心として中間レバー25が強制的に回動する。そのような中間レバー25の回動に伴って、中間レバー25の下部に回動可能に支持された第2支持軸13は、第2軸穴15から後退防止開口16に移動する。
その際には、第2軸穴15に保持された第2支持軸13の軸心W2から第3支持軸103の軸心W1までの距離を半径とすると共に第3支持軸103の軸心W1を中心とする円周C上において、第2支持軸13が移動する。さらに、後退防止開口16は、第2軸穴15に対して、第2軸穴15に保持された第2支持軸13の軸心W2における円周C上の接線の方向、つまり離脱方向Dに位置する。そのため、第2支持軸13が円周C上を移動すれば、第2支持軸13が後退防止開口16を移動することになる。従って、第3実施形態に係るブレーキペダル装置1によれば、車両衝突時において、第2支持軸13が後退防止開口16をスムーズに移動し、第2支持軸13の移動による摺動抵抗が発生し難くなるので、第2支持軸13が第2軸穴15から離脱する効果の向上、つまり荷重効率の向上を図ることができる。
第3実施形態に係るブレーキペダル装置1は、突縁部105を有する。突縁部105は、第2軸穴15と後退防止開口16とが一部連通する境界位置に対して、第2荷重FB1,FB2の働く側に突出形成されている。さらに、突縁部105には、第2軸穴15から後退防止開口16に向けて高くなると共に、第2荷重FB1,FB2の双方の矢印で挟まれた範囲のいずれの方向に対しても90°以上傾いている傾斜107が設けられている。そのため、突縁部105の傾斜107は、操作ペダル20の踏込み操作時に第2支持軸13に作用する荷重の方向が第2荷重FB1,FB2の双方の矢印で挟まれた範囲のいずれの方向であっても、その荷重の方向に対して90°以上傾いている。よって、操作ペダル20の踏込み操作時に第2軸穴15内の第2支持軸13に荷重が作用しても、第2軸穴15に突縁部105の傾斜107を登る力は作用しない。
これにより、第3実施形態に係るブレーキペダル装置1では、第2軸穴15に保持された第2支持軸13に対して突縁部105の傾斜107を登るように働く力が操作ペダル20の踏込み操作に係る荷重によって発生することを防止しているので、操作ペダル20の踏込み操作の通常時において、第2軸穴15に第2支持軸13を保持しておくことができる。つまり、操作ペダル20の踏込み操作が行われる瞬時においても、第2軸穴15に第2支持軸13を保持しておくことができる。
第3実施形態に係るブレーキペダル装置1では、操作ペダル20の踏込み操作時に第2軸穴15内の第2支持軸13に作用する荷重の方向が、第2荷重FB1,FB2の双方の矢印で挟まれた範囲のいずれの方向であっても、その方向と、第2軸穴15に保持された第2支持軸13の軸心W2と保持突起18の先端18Aとを結ぶ直線Lとによって、後退防止開口16が挟まれており、その挟む角度が90°以上である。そのような相対的関係が成立するように、保持突起18の先端18Aが配設されているので、操作ペダル20の踏込み操作時に第2支持軸13に作用する荷重により、直線Lの方向、つまり第2軸穴15内の第2支持軸13の軸心W2から保持突起18の先端18Aに向かう力は作用しない。
これにより、第3実施形態に係るブレーキペダル装置1では、保持突起18を変形させるように働く力が操作ペダル20の踏込み操作に係る荷重によって発生することを防止しているので、操作ペダル20の踏込み操作の通常時において、第2軸穴15に第2支持軸13を保持しておくことができる。つまり、操作ペダル20の踏込み操作が行われる瞬時においても、第2軸穴15に第2支持軸13を保持しておくことができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係るブレーキペダル装置1について、図14乃至図15を参照しつつ詳細に説明する。第4実施形態に係るブレーキペダル装置1は、第2軸穴15近傍の構成を除き、上述した第2実施形態に係るブレーキペダル装置1と同様の構成を有している。そこで、以下の説明では、上記第2実施形態と実質的に共通する部分には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
さらに、第2軸穴15近傍の構成については、下記の点を除けば、上述した第3実施形態と同様にして、(傾斜107を有する)突縁部105が設けられると共に、保持突起18(の先端18A)が配設されている。そこで、以下の説明では、上記第3実施形態と実質的に共通する部分には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
第4実施形態に係るブレーキペダル装置1においては、後退防止開口16が第2軸穴15に対して車両前方にあり、上述した第3実施形態の車両後方とは逆側にあることから、第2荷重FB1,FB2の方向は、上述した第3実施形態の方向(つまり、車両下方)とは逆側の車両上方を向いている。
これに伴って、突縁部105は、後退防止開口16と第2軸穴15とが一部連通する境界位置の開口縁のうち、上側の開口縁に設けられており、上述した第3実施形態における下側の開口縁とは逆側に設けられている。また、保持突起18は、第2軸穴15の開口縁のうち、下側の開口縁に設けられており、上述した第3実施形態における上側の開口縁とは逆側に設けられている。
このような構成を有する第4実施形態に係るブレーキペダル装置1においても、上述した第3実施形態と同様にして、操作ペダル20の踏込み操作の通常時において、第2軸穴15に第2支持軸13を保持しておくことができる。つまり、操作ペダル20の踏込み操作が行われる瞬時においても、第2軸穴15に第2支持軸13を保持しておくことができる。
(その他)
ちなみに、本実施形態において、ブレーキペダル装置1は、「車両用ペダル装置の後退防止装置」の一例である。第2軸穴15は、「軸穴」の一例である。保持突起18は、「突出部」の一例である。離脱方向Dは、「接線の方向」の一例である。
(変更例)
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、上述した実施形態においては、移動許容部17を、一つの保持突起18と一つの切欠部19により構成したが、この態様に限定されるものではない。移動許容部17の構成は、前記第2軸穴15内に前記第2支持軸13を保持すると共に、前記車両の衝突時における荷重が作用した場合に、前記後退防止開口16へ向かう前記第2支持軸13の移動を許容することができれば、種々の態様を採用し得る。例えば、上述した実施形態に係る一つの保持突起18及び切欠部19と対向する位置に、一つの保持突起18及び切欠部19を更に形成することによって、移動許容部17を構成することも可能である。
又、上述した実施形態においては、第2支持軸13は、カシメ加工を施すことによってペダルブラケット10に対して取り付けていたが、この態様に限定されるものではない。例えば、第2支持軸13をボルト及びナットによって構成し、ペダルブラケット10に対して締結固定してもよい。
そして、上述した実施形態においては、筒状部材40を、硬質樹脂材料によって形成していたが、本発明における筒状部材の構成材料は、この態様に限定されるものではなく、種々の材料を用いることができる。又、上述した実施形態においては、筒状部材40を、第2軸穴15に対して圧入していたが、この態様に限定されるものではない。筒状部材40の円筒部41を第2軸穴15の内側に配設することができれば、種々の態様を採用し得る。
又、上述した実施形態において、筒状部材40のフランジ部42は、一対の側板11における相互に対向する面(ペダルブラケット10における内側面)に沿って配設していたが、側板11の内、ペダルブラケット10の外側にあたる面に沿って配設することも可能である。
又、本発明は、本発明に係る車両用ペダル装置の後退防止装置における各動作を実現することができれば、上述した実施形態に示す態様に限定されるものではなく、当該車両用ペダル装置の後退防止装置における各動作を実現することができれば、ブレーキペダル装置1を構成する各部材の配置や形状を適宜変更することができる。
1 ブレーキペダル装置
10 ペダルブラケット
11 側板
12 第1支持軸
13 第2支持軸
15 第2軸穴
16 後退防止開口
17 移動許容部
18 保持突起
18A 保持突起の先端
19 切欠部
20 操作ペダル
21 踏部
25 中間レバー
30 連結リンク
40 筒状部材
41 円筒部
42 フランジ部
50 締結ブラケット
60 衝突用ブラケット
103 第3支持軸
105 突縁部
107 傾斜
C 円周
D 離脱方向
FB 第2荷重
I インパネリインフォースメント
L 直線
P ダッシュパネル
R オペレーティングロッド

Claims (8)

  1. 車両前側のダッシュパネルに固定され、車幅方向に間隔を隔てて配設された一対の側板を有するペダルブラケットと、
    前記ペダルブラケットの側板に配設された第1支持軸によって回動可能に支持され、車両前側への踏込み操作に用いられる踏部を有する操作ペダルと、
    前記ペダルブラケットに対して前記第1支持軸に平行に配設された第2支持軸まわりに回動可能に支持されると共に、前記第2支持軸まわりの出力方向への回動によって、所定の出力部材を車両前側へ変位させる中間レバーと、
    前記操作ペダルと前記中間レバーを連結し、前記操作ペダルに対する踏込み操作に連動して、前記中間レバーを前記出力方向へ回動させる連結リンクと、を有する車両用ペダル装置に関し、前記ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、前記操作ペダルの踏部の車両後側への変位を抑制する後退防止装置であって、
    前記ペダルブラケットの側板は、
    前記第2支持軸の軸穴に対して、車両の衝突時に当該第2支持軸に作用する荷重の方向に位置するように形成された後退防止開口と、
    前記第2支持軸の軸穴内に前記第2支持軸を保持すると共に、前記車両の衝突時における荷重が作用した場合に、前記後退防止開口へ向かう前記第2支持軸の移動を許容する移動許容部と、を有し、
    前記移動許容部は、
    前記第2支持軸の軸穴に対して、前記操作ペダルの踏込み操作に際して前記第2支持軸に作用する荷重の働く側とは逆側において突出形成され、前記第2支持軸を軸穴内に保持する突出部と、
    前記突出部の基端に形成された切欠部と、を有する
    ことを特徴とする車両用ペダル装置の後退防止装置。
  2. 前記突出部は、
    前記操作ペダルの踏込み操作時に前記第2支持軸に作用する荷重の方向と、前記軸穴に保持された前記第2支持軸と前記突出部の先端とを結ぶ直線とで、前記後退防止開口を挟む角度が90°以上となるように設けられていることを特徴とする請求項に記載の車両用ペダル装置の後退防止装置。
  3. 前記第2支持軸によって挿通されると共に、前記第2支持軸の軸穴に対して配設される筒状部材を有し、
    当該筒状部材は、
    前記第2支持軸の外周と前記第2支持軸の軸穴の開口縁との間に配設される円筒部と、
    前記円筒部から当該径方向外側に向かって延出され、前記側板に沿って配設されるフランジ部と、を有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用ペダル装置の後退防止装置。
  4. 車両前側のダッシュパネルに固定され、車幅方向に間隔を隔てて配設された一対の側板を有するペダルブラケットと、
    前記ペダルブラケットの側板に配設された第1支持軸によって回動可能に支持され、車両前側への踏込み操作に用いられる踏部を有する操作ペダルと、
    前記ペダルブラケットに対して前記第1支持軸に平行に配設された第2支持軸まわりに回動可能に支持されると共に、前記第2支持軸まわりの出力方向への回動によって、所定の出力部材を車両前側へ変位させる中間レバーと、
    前記操作ペダルと前記中間レバーを連結し、前記操作ペダルに対する踏込み操作に連動して、前記中間レバーを前記出力方向へ回動させる連結リンクと、を有する車両用ペダル装置に関し、前記ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、前記操作ペダルの踏部の車両後側への変位を抑制する後退防止装置であって、
    前記ペダルブラケットの側板は、
    前記第2支持軸の軸穴に対して、車両の衝突時に当該第2支持軸に作用する荷重の方向に位置するように形成された後退防止開口と、
    前記第2支持軸の軸穴内に前記第2支持軸を保持すると共に、前記車両の衝突時における荷重が作用した場合に、前記後退防止開口へ向かう前記第2支持軸の移動を許容する移動許容部と、を有し、
    前記軸穴と前記後退防止開口とが連設する境界位置のうち、前記操作ペダルの踏込み操作に際して前記第2支持軸に作用する荷重の働く側に突出形成され、前記軸穴から前記後退防止開口に向けて高くなる傾斜が設けられた突縁部を有し、
    当該突縁部の当該傾斜は、前記操作ペダルの踏込み操作時に前記第2支持軸に作用する荷重の方向に対して90°以上傾いている
    ことを特徴とする車両用ペダル装置の後退防止装置。
  5. 車両前側のダッシュパネルに固定され、車幅方向に間隔を隔てて配設された一対の側板を有するペダルブラケットと、
    前記ペダルブラケットの側板に配設された第1支持軸によって回動可能に支持され、車両前側への踏込み操作に用いられる踏部を有する操作ペダルと、
    前記ペダルブラケットに対して前記第1支持軸に平行に配設された第2支持軸まわりに回動可能に支持されると共に、前記第2支持軸まわりの出力方向への回動によって、所定の出力部材を車両前側へ変位させる中間レバーと、
    前記操作ペダルと前記中間レバーを連結し、前記操作ペダルに対する踏込み操作に連動して、前記中間レバーを前記出力方向へ回動させる連結リンクと、を有する車両用ペダル装置に関し、前記ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、前記操作ペダルの踏部の車両後側への変位を抑制する後退防止装置であって、
    前記ペダルブラケットの側板は、
    前記第2支持軸の軸穴に対して、車両の衝突時に当該第2支持軸に作用する荷重の方向に位置するように形成された後退防止開口と、
    前記第2支持軸の軸穴内に前記第2支持軸を保持すると共に、前記車両の衝突時における荷重が作用した場合に、前記後退防止開口へ向かう前記第2支持軸の移動を許容する移動許容部と、を有し、
    前記出力部材に対して前記中間レバーを回動可能に支持する第3支持軸を有し、
    前記後退防止開口は、
    前記第2支持軸から当該第3支持軸までの距離を半径とすると共に当該第3支持軸を中心とする円周上の前記軸穴に保持された前記第2支持軸での接線の方向に位置する
    ことを特徴とする車両用ペダル装置の後退防止装置。
  6. 前記移動許容部は、
    前記第2支持軸の軸穴に対して、前記操作ペダルの踏込み操作に際して前記第2支持軸に作用する荷重の働く側とは逆側において突出形成され、前記第2支持軸を軸穴内に保持する突出部と、
    前記突出部の基端に形成された切欠部と、を有する
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の車両用ペダル装置の後退防止装置。
  7. 前記第2支持軸は、前記ペダルブラケットの側板において、前記第1支持軸よりも車両後方側に配設されており、
    前記後退防止開口及び前記移動許容部は、前記第2支持軸の軸穴よりも車両後側に形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の車両用ペダル装置の後退防止装置。
  8. 前記第2支持軸は、前記ペダルブラケットの側板において、前記第1支持軸よりも車両前方側に配設されており、
    前記後退防止開口及び前記移動許容部は、前記第2支持軸の軸穴よりも車両前側に形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項の何れかに記載の車両用ペダル装置の後退防止装置。
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