JP6571464B2 - 洗面カウンター - Google Patents
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Description
一般に、支持部材は、カウンター本体の隣り合うボウルの間やボウルの側方の下面に当接するようにしてカウンター本体を支持している。このため、カウンター本体の隣り合うボウル間の下面およびボウルの側方の下面は、支持部材が当接可能な所定の大きさの平坦面に形成されている。
このため、本発明では、全体を均一な厚さに形成したカウンター本体と比べて隣り合うボウルの間隔(ボウルのピッチ)が小さい場合でも、ボウル間部の下面に支持部材が当接可能な所定の大きさの平坦面を形成することができる。
これにより、本発明では、隣り合うボウルの間隔を小さくすることができる。
これにより、隣り合うボウルの間隔を小さくすることができる。
以下、本発明の第1実施形態による洗面カウンターについて、図1乃至図6に基づいて説明する。
図1乃至図3に示すように、第1実施形態による洗面カウンター1Aは、例えば公共施設などに設置されていて、2つのボウル2,2(図1および図3参照)が形成されたカウンター本体3Aと、カウンター本体3Aを所定の高さに支持する支持部材4と、を有している。本実施形態による洗面カウンター1Aは、壁面11に沿って設置されている。
ここで、壁面11と洗面カウンター1Aとが対向する水平方向を前後方向とし、壁面11に対して洗面カウンター1A側を前側、洗面カウンター1Aに対して壁面11側を後側とする。また、前後方向に直交する水平方向を幅方向とする。
洗面カウンター1Aの下部は、キャビネットなどが設けられていてもよいし、空けられた状態としてもよい。また、洗面カウンター1Aの幅方向の両端部には、側板や壁などが設けられていてもよい。
本実施形態では、ボウル2は、平面視形状が略長方形状となるように形成されていて、幅方向の中央部における後部側に排水口21が形成されている。排水口21には、排水配管(不図示)が接続されている。
ボウル2の上面22は、下側に凹む曲面に形成されている。ボウル2の後端部2aは、ボウル設置部31Aの後端部まで達していて、立ち上がり部33の前面と接続されている。また、ボウル2の前端部2bは、ボウル設置部31Aの前端部よりも後側に配置されている。
ボウル設置部31Aのうち、第1ボウル2Aと第2ボウル2Bとの境界の近傍の領域をボウル間部311Aとする。ボウル間部311Aは、ボウル設置部31Aの前後方向の略全体にわたって延在している。ボウル間部311Aの上面は、前後方向から見て幅方向の中央部が側方よりも上側に突出する曲面に形成されている。
第1ボウル連続部312Aおよび第2ボウル連続部313Aは、それぞれボウル設置部31Aの前後方向の略全体にわたって延在している。
なお、本実施形態では、ボウル設置部31Aのボウル間部311A、第1ボウル連続部312Aおよび第2ボウル連続部313A以外の部分と、エプロン部32、立ち上がり部33および天板部34は、略同じ厚さに形成されている。
エプロン部32の凹部321に係止部52が挿入されて係止されると、荷掛部51がエプロン部32の前面から突出した状態となる。そして、このような状態の荷掛部51に荷物などを掛けることができる。
本実施形態では、荷掛部51の前端部近傍がその後側よりも拡径していて、荷掛部51に掛けられた荷物が荷掛部51から滑り落ちることを抑制している。
なお、フック5は、エプロン部32を貫通するボルトなどによって、エプロン部32の後側からエプロン部32に固定されていてもよい。
図4に示すように、天板部34の前端部343近傍の上面342には、前側から後側に向かって漸次下側に向かう傾斜面344が形成されている。傾斜面344は、その前端部よりも後端部が2mm程度低くなるように形成されている。傾斜面344の後端部は、天板部34の上面342のうちの傾斜面344よりも後側の部分と滑らかに接続されている。
これに対して、本実施形態では、天板部34の上面342に物品が引っ掛かる虞がなく、使用者が天板部34から物品をスムーズに取ることができる。
また、天板部34の上面342に突出部が形成されていると、天板部34の上面342に入隅が形成され、この入隅にゴミなどが入り込むことあるため、天板部34の清掃に手間がかかっている。
これに対して、本実施形態では、天板部34の上面342に入隅となる角部が形成されないため、天板部34の清掃を容易に行うことができる。
本実施形態では、3つの支持部材4,4,4でカウンター本体3Aを所定の高さに支持している。3つの支持部材4,4,4は、ボウル設置部31Aのボウル間部311A、第1ボウル連続部312Aおよび第2ボウル連続部313Aの下側にそれぞれ配置されている、これらの取付部材41,41,41は、上側に配置されるボウル間部311A、第1ボウル連続部312Aおよび第2ボウル連続部313Aの下面311a,312a,313aのうちのいずれかに接着されている。
接着部411および突出部412は、木材や樹脂などで形成されている。接着部411と突出部412とは、一体に形成されていてもよいし、別体に形成されて連結されていてもよい。
図3に示すように、接着部411の幅方向の寸法は、ボウル間部311Aの下面311aの幅方向の寸法と略同じ寸法となるように設定されている。また、図2に示すように、接着部411の前後方向の寸法は、カウンター本体3Aの前後方向の寸法よりもやや小さくなるように設定されている。
接着部411の上面411aは、例えば接着剤などで上側に配置されるボウル間部311A、第1ボウル連続部312Aおよび第2ボウル連続部313Aの下面311a,312a,313aのうちのいずれかと面接触した状態に接着される。
突出部412は、接着部411が上側に配置されるボウル間部311A、第1ボウル連続部312Aおよび第2ボウル連続部313Aの下面311a,312a,313aのうちのいずれかに接着されると、天板部34の下方で立ち上がり部33の後方に配置される。このとき、突出部412は、上端部412aが天板部34の下面と対向し、前端面412bが立ち上がり部33の後面と対向し、後端部412cが壁面11と対向している。
なお、突出部412は、立ち上がり部33、天板部34および壁面11と当接していてもよいし、立ち上がり部33、天板部34および壁面11との間に隙間が形成されていてもよい。
第2固定部422は、所定の長さを有する長尺の部材で、取付部材41の接着部411の下面に沿って前後方向に延在するように配置されている。第2固定部422は、ネジなどの固定具で取付部材41の接着部411の下面に固定される。第2固定部422には、接着部411の下面と当接する平坦面が形成されている。
フランジ423は、板面が幅方向を向く鉛直面となる板状の部材で、第1固定部421の前側かつ第2固定部422の423下側に配置され、第1固定部421および第2固定部422とそれぞれ連結されている。
支持ブラケット42についても、3つの取付部材41それぞれに固定されるように3つ設けられている。
このとき、ボウル設置部31Aのボウル間部311A、第1ボウル連続部312Aおよび第2ボウル連続部313Aの下面311a,312a,313aそれぞれに取付部材41を接着する。
このようにして、カウンター本体3Aが壁面11に沿って所定の高さに設置される。
上述した第1実施形態による洗面カウンター1Aでは、ボウル設置部31Aのボウル間部311Aを他の部分よりも厚肉に形成することにより、ボウル間部311Aの下面311aの略全面をその上面の形状にかかわらず平坦面にすることが可能となる。これに対し、ボウル設置部31A全体が均一な厚さに形成されていると、ボウル間部311Aのうちの上面が平坦面に形成された部分の下面にしか平坦面を形成することができない。
これにより、洗面カウンター1Aの隣り合うボウル2,2の間隔を小さくすることができる。
これにより、ボウル設置部31A全体を均一な厚さに形成した洗面カウンターと比べて、第1ボウル連続部312Aおよび第2ボウル連続部313Aの幅方向の寸法を小さくすることができる。
また、カウンター本体3Aは、ボウル間部311Aの上面が上側に突出する曲面に形成されていることにより、ボウル間部311Aの上面に水が溜まることを防止できる。
次に、他の実施形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1実施形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1実施形態と異なる構成について説明する。
図7および図8に示すように、第2実施形態による洗面カウンター1Bは、カウンター本体3Bのボウル設置部31Bのボウル間部311Bは、第1実施形態と同様に厚肉に形成されているが、下側に開口する凹部311bが形成されている。凹部311bは、平面視形状が幅方向よりも前後方向に長い略長方形状に形成されている。
また、この凹部311bの内側には、底部から下側に突出するリブ311cが形成されている。リブ311cの下端面は、平坦面に形成されている。本実施形態では、凹部311bの内側において、前後方向に延びるリブ311cと幅方向に延びるリブ311cとが形成されている。
本実施形態では、ボウル間部311Bのうちの凹部311bが形成されていない部分の下面311aおよびリブ311cの下面311dに、取付部材41の接着部411が接着され、この取付部材41の接着部411と支持ブラケット42とが固定されるように構成されている。
そして、第1ボウル連続部312Bおよび第2ボウル連続部313Bの凹部312b,313bが形成されていない部分の下面312a,313aおよびリブ312c,313cの下面312d,313dに、取付部材41の接着部411が接着され、この取付部材41の接着部411と支持ブラケット42とが固定されるように構成されている。
図9に示すように、第3実施形態による洗面カウンター1Cは、カウンター本体3Cのボウル設置部31C全体が略均一な厚さに形成されている。ボウル設置部31Cのボウル間部311C、第1ボウル連続部312Cおよび第2ボウル連続部313Cの上面は、第1の実施形態と同様に上方に突出する曲面に形成されている。第3実施形態では、ボウル設置部31Cのボウル間部311C、第1ボウル連続部312Cおよび第2ボウル連続部313Cの下面311a,312a,313aは、第1実施形態と異なり、それぞれの上面と対応するように上側に凹んだ曲面に形成されている。
接着部61および突出部62は、木材や樹脂などで形成されている。接着部61と突出部62とは、一体に形成されていてもよいし、別体に形成されて連結されていてもよい。
接着部61は、前後方向から見て上面61a側よりも下面61b側の方が幅方向(ボウル2,2の配列方向)の寸法が大きく形成されている。
接着部61の上面61aは、例えば接着剤などで上側に配置されるボウル間部311C、第1ボウル連続部312Cおよび第2ボウル連続部313Cの下面311a,312a,313aのうちのいずれかと面接触した状態に接着される。
突出部62は、接着部61が上側に配置されるボウル間部311C、第1ボウル連続部312Cおよび第2ボウル連続部313Cの下面311a,312a,313aのうちのいずれかに接着されると、天板部34の下方で立ち上がり部33の後方に配置される。このとき、突出部62は、上端部62aが天板部34の下面と対向し、前端面62bが立ち上がり部33の後面と対向し、後端部62cが壁面11と対向している。
なお、突出部62は、立ち上がり部33、天板部34および壁面11と当接していてもよいし、立ち上がり部33、天板部34および壁面11との間に隙間が形成されていてもよい。
このとき、ボウル設置部31Cのボウル間部311C、第1ボウル連続部312Cおよび第2ボウル連続部313Cの下面311a,312a,313aそれぞれに調整部材6を接着する。
このようにして、カウンター本体3Cが壁面11に沿って所定の高さに設置される。
また、第3実施形態による洗面カウンター1Cでは、カウンター本体3Cのボウル設置部31C全体が略均一な厚さに形成されていることにより、第1実施形態および第2実施形態による洗面カウンター1A,1Bと比べてカウンター本体3Cの軽量化および材料の減量化を図ることができる。
例えば、上記の実施形態では、洗面カウンター1A〜1Cには、カウンター本体3A〜3Cに2つのボウル2,2が配置されているが3つ以上のボウル2,2…が配置されていてもよい。
また、上記の第1実施形態および第2実施形態では、取付部材41の接着部411は、ボウル間部311A,311B、第1ボウル連続部312A,312Bおよび第2ボウル連続部313A,313Bいずれかの下面に接着剤などで接着されているが、下面に当接していれば接着されていなくてもよい。
また、上記の第3実施形態では、調整部材6の接着部61は、ボウル間部311C、第1ボウル連続部312Cおよび第2ボウル連続部313Cいずれかの下面に接着剤などで接着されているが、下面に当接していれば接着されていなくてもよい。
このような場合、第1実施形態および第2実施形態では、第1ボウル連続部312A,312Bおよび第2ボウル連続部313A,313Bが厚肉に形成されていなくてもよく、第3実施形態では、第1ボウル連続部312Cおよび第2ボウル連続部313Cの下側に調整部材6が設けられていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、ボウル間部311A〜311Cの上面が上方に突出する湾曲面に形成されているが、平坦面に形成されていてもよい。
また、上記の実施形態では、カウンター本体3A〜3Cは、壁面11に固定された支持ブラケット42に支持されているが、壁面11に代わって柱や床に固定された支持ブラケットに支持されていてもよい。
また、上記の実施形態では、エプロン部32にフック5が設けられているが、設けられていなくてもよい。また、フック5が配置される位置や数は適宜設定されてよい。また、フック5がエプロン部32に係止される構成は上記以外であってもよい。
また、上記の第3実施形態では、調整部材6の接着部61の上面に突出部62が連結されているが、接着部61の上面に突出部62が連結されていなくてもよい。
また、上記の第2実施形態では、ボウル間部311Bに形成された凹部311bの内側にリブ311cが形成されているが、リブ311cが形成されていなくてもよい。また、凹部311bおよびリブ311cの形状や形成される位置や数は適宜設定されてよい。
2,2A,2B ボウル
3A〜3C カウンター本体
4,4C 支持部材
6 調整部材
31A〜31C ボウル設置部
311A〜C ボウル間部
311a 下面
Claims (2)
- カウンター本体に複数のボウルが配列された洗面カウンターにおいて、
前記カウンター本体のうちの隣り合う前記ボウルの間の部分となるボウル間部は、その上面が前後方向から見て幅方向の中央部が側方よりも上側に突出する曲面に形成され、
前記ボウル間部は、少なくとも一部が前記カウンター本体のうちの前記ボウル間部以外の部分よりも厚肉であるとともに、その下面が前記カウンター本体を下側から支持する支持部材が当接可能な平坦面に形成されていることを特徴とする洗面カウンター。 - カウンター本体に複数のボウルが配列された洗面カウンターにおいて、
前記カウンター本体のうちの隣り合う前記ボウルの間の部分となるボウル間部は、その上面が前後方向から見て幅方向の中央部が側方よりも上側に突出する曲面に形成され、
前記ボウル間部の下側には、前記カウンター本体とは別体に形成された調整部材が設けられていて、
該調整部材は、上面が前記ボウル間部の下面に当接され、下面が前記カウンター本体を下側から支持する支持部材が当接可能な平坦面に形成されているとともに、上面側よりも下面側が前記ボウルの配列方向の寸法が大きく形成されていることを特徴とする洗面カウンター。
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