JP2023007037A - 浴室棚 - Google Patents
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Abstract
【課題】浴室棚から前方にはみ出るような大寸法の物品を棚材上に載置する場合に、物品の取り扱いを容易にできる技術を提供する。【解決手段】上面部に開口部を有し、浴室壁14に取り付けられる棚枠20と、棚枠20に取り付けられ、棚枠20の上下方向Zの中央位置Paよりも上方に物品載置箇所42を形成する棚材22と、を備える。棚枠20は、棚枠20の前面部を形成する前枠部26を備え、物品載置箇所42は、前枠部26の上端26bよりも下方に形成されてもよい。【選択図】図6
Description
本開示は、浴室棚に関する。
特許文献1は、上面部に開口部を有し、浴室壁に取り付けられる棚枠と、棚枠に取り付けられ、物品載置箇所を形成する棚材とを備える浴室棚を開示する。
浴室棚から前方にはみ出るような大寸法の物品を棚材上に載置する場合を考える。特許文献1の構造のもとでは、棚枠の下側開口部の近傍に棚材が配置されている。このため、大寸法の物品を棚枠と棚材に載置できるものの、その物品が大きく傾いてしまう。これに起因して、物品の種類によっては、その取り扱いが不便になってしまう。
本開示の目的の1つは、浴室棚から前方にはみ出るような大寸法の物品を棚材上に載置する場合に、物品の取り扱いを容易にできる技術を提供することにある。
本開示の浴室棚は、上面部に開口部を有し、浴室壁に取り付けられる棚枠と、前記棚枠に取り付けられ、前記棚枠の上下方向の中央位置よりも上方に物品載置箇所を形成する棚材と、を備える。
以下、実施形態を説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。各図面では、説明の便宜のため、適宜、構成要素を省略、拡大、縮小する。図面は符号の向きに合わせて見るものとする。
図1を参照する。浴室棚10は浴室ユニット12に用いられる。浴室ユニット12は、浴室空間を内部に形成する複数の浴室壁14と、浴室空間に設置される浴槽16と、浴槽16の側方に設けられる洗い場床18と、を備える。浴槽16は、平面視において一方向に長い長尺状をなす。本実施形態の浴室棚10は、浴槽16の長手方向の片側に配置される浴室壁14に取り付けられる。
図2~図5を参照する。浴室棚10は、浴室壁14に取り付けられる棚枠20と、棚枠20に取り付けられる棚材22と、を備える。本明細書では、棚枠20の取り付けられた浴室壁14を正面から見た水平な奥行き方向を前後方向X、前後方向Xと直交する水平方向を左右方向Y、前後方向Xと直交する鉛直方向を上下方向Zという。同様の視点から見た手前側を前後方向Xの前側とし、奥側を前後方向Xの後側とする。
棚枠20及び棚材22は、例えば、ステンレス等の金属によって構成される。これらの素材は特に限定されない。これらは、例えば、樹脂等によって構成されてもよい。
棚枠20は、浴室壁14から前方に突き出るように設けられる。棚枠20は、後述の固定具24により浴室壁14に直接的に固定されることで、浴室壁14に取り付けられる。この他にも、棚枠20は、浴室壁14に取り付けられた枠受に固定されることで、浴室壁14に取り付けられてもよい。
棚枠20は、棚枠20の前面部を形成する前枠部26と、棚枠20の後面部を形成する後枠部28と、棚枠20の左右両外側の側面部を形成する一対の横枠部30と、を備える。棚枠20は、矩形状に繋がる四周の枠部26、28、30を備えることになる。本実施形態において、前枠部26、後枠部28、横枠部30のそれぞれは全体として板状をなす。棚枠20は、棚枠20の上面部に設けられる上側開口部32と、棚枠20の下面部に設けられる下側開口部34と、を有する。各開口部32、34は、棚枠20を上下方向Zに貫通する貫通穴の一部となり、棚枠20の前枠部26、一対の横枠部30、後枠部28によって形成される。
前枠部26は、平面視において、横枠部30に対して左右方向Yの外側に突き出る箇所のない形状である。これを実現するうえで、前枠部26の側端部26aと横枠部30の前端部30aは繋がっており、棚枠20の角部を形成している。これにより、棚枠20の外観がすっきりとする。この他に、横枠部30の後端部30bは、左右方向Yの外側及び上下方向Zの両側に突き出る箇所のない形状である。これによって、棚枠20の外観がすっきりとする。
本実施形態において、前枠部26の高さHaと横枠部30の高さHbは、後枠部28の高さHc以上となる。ここでの高さとは上下方向Zでの寸法をいう。これにより、前枠部26及び横枠部30によって、固定具24による後枠部28の固定箇所を隠し易くなり、良好な意匠性を得ることができる。本実施形態ではこれらは同じ大きさとなる。本実施形態において、前枠部26の高さHaは、正面から見て、後枠部28を隠すことのできる大きさになっている。前枠部26の高さHaは、正面から見て、後枠部28を上下方向Zにはみ出さない大きさになっているともいえる。これにより、正面から見て、前枠部26が見え難くなり、棚枠20の外観がすっきりとする。
棚材22は、複数の線材36、38、40を用いて構成される。本実施形態の棚材22は、左右方向Yに延びる複数の横線材36と、複数の縦線材38、40とを備える。複数の横線材36は前後方向Xに並べられる。複数の横線材36は、物品載置箇所42を形成する本体部36aと、本体部36aに対して下向きに折り曲げられる脚部36bとを備える。
縦線材38、40は、棚材22の左右方向Yの端部に設けられる第1縦線材38と、棚材22の左右方向Yの中間部に設けられる第2縦線材40とを含む。第1縦線材38は、複数の横線材36それぞれの脚部36bに溶接等によって固定される。第2縦線材40は、前後方向Xに延びる本体部40aと、本体部40aに対して下向きに折り曲げられる脚部40bとを備える。第2縦線材40の本体部40aは、複数の横線材36の本体部36aの下方に配置され、横線材36に溶接等によって固定される。第2縦線材40の脚部40bは棚枠20の内面に溶接等によって固定される。このように、縦線材38、40は、複数の横線材36に固定されることで、複数の横線材36を接続する役割を持つ。
前述の通り、本実施形態の棚材22は、溶接によって固定されることで、棚枠20に着脱不能に取り付けられる。棚枠20に対する棚材22の固定態様は、ここで挙げた内容に限定されず、接着、嵌め合い等を用いてもよい。この他にも、棚材22は、棚枠20に着脱可能に取り付けられてもよい。これは、例えば、棚枠20に設けた受け部に分離自在に棚材22を載置することで実現してもよい。この他にも、ねじ等の締結具によって棚枠20に棚材22を締結することで実現してもよい。
図4を参照する。棚材22は、物品44を載置可能な物品載置箇所42を形成する。物品載置箇所42は、棚材22の上面部に形成される。詳しくは、本実施形態の物品載置箇所42は、棚材22を構成する個々の線材36の上面部によって形成される。物品44は、例えば、スマートフォン等の携帯端末、プッシュボトル、石けん、石けん置き等である。
平坦な底面44aを持つ物品44を棚材22の物品載置箇所42に載置する場合に、左右方向Yから視た棚材22を通る断面を想定する。この場合に、物品載置箇所42において物品44の底面44aの当たる箇所42aを通るラインを載置ラインLaとする。複数の線材36によって棚材22の物品載置箇所42が構成される場合、物品44の底面44aが個々の線材36に当たるように載置したときに、その底面44aの当たる箇所42aを通るラインを載置ラインLaとする。面材によって棚材22の物品載置箇所42が構成される場合、物品44の底面44aの当たる箇所を通るラインを載置ラインLaとする。ここでは載置ラインLaが水平面と平行に設けられる例を示す。
物品載置箇所42は、棚枠20の上下方向Zの中央位置Paよりも上方に形成される(以下、条件Aという)。ここでの棚枠20の中央位置Paとは、棚枠20の前枠部26の中央位置Paをいい、その高さHaを二等分する位置となる。この条件Aは、物品載置箇所42において載置ラインLaと重なる箇所42aで少なくとも満たされていればよい。これにより、後述のように、大寸法の物品44を棚材22に載置する場合に、物品44の傾きを抑えることができる。
この条件Aは、棚枠20の前枠部26及び物品載置箇所42の両方を通る左右方向Yに直交する断面(以下、側面断面ともいう)において満たされていればよい。この条件Aは、同一の側面断面上にある前枠部26の言及箇所(ここでは中央位置Pa)と物品載置箇所42の上下方向Zでの位置関係のみを問題とする。この条件Aを考えるうえで、異なる側面断面上にある前枠部26と物品載置箇所42の位置関係は問わないということである。同様に、この条件Aを考えるうえで、前枠部26において前後方向Xに重なる位置に物品載置箇所42がない箇所(例えば、後述する図8の断面)での、その前枠部26の上下方向Zでの位置も問わないということでもある。この条件Aは、側面断面において、前枠部26及び物品載置箇所42の両方がある左右方向Yでの全範囲のうち、少なくとも一部の左右方向Yでの範囲において満たされていればよい。これは、例えば、棚枠20の前枠部26及び物品載置箇所42の上下方向Zでの位置が左右方向Yに向かって変化する場合に実現し得る。この条件Aは、本実施形態のように、側面断面において前枠部26及び物品載置箇所42の両方が存在する左右方向Yの全範囲において満たされると好ましい。ここで説明した事項は、後述の条件B、C、Dにおいても同様にあてはまる。
物品載置箇所42は、前枠部26の上端26bよりも下方に形成される(以下、条件Bという)。この条件Bも、条件Aと同様、物品載置箇所42において載置ラインLaと重なる箇所42aで少なくとも満たされていればよい。これにより、前枠部26の上端部は、物品載置箇所42に対して上向きに突き出る凸状の脱落防止部46を構成する。脱落防止部46は、物品載置箇所42に載置される物品44に前側から当たることによって、その物品44の脱落を防止可能である。
この条件Bも、条件Aと同様、棚枠20の前枠部26及び物品載置箇所42の両方を通る側面断面において満たされていればよい。この条件Bは、条件Aと同様、同一の側面断面上にある前枠部26の言及箇所(ここでは前枠部26の上端26b)と物品載置箇所42の上下方向Zでの位置関係のみを問題とするということである。前枠部26の高さHaが左右方向Yに向かって変化する場合、前枠部26の中央部及び物品載置箇所42を通る側面断面では、その中央部の上端26bと物品載置箇所42との位置関係のみを問題とし、その前枠部26の側端部の位置は問わないことになる。
棚材22には、棚材22上の水を抜くための水抜き孔48が形成される。本実施形態の水抜き孔48は、隣り合う横線材36の間の他、棚枠20と横線材36の間に形成される。水抜き孔48があることによって棚材22上に水が残り難くなり、良好な衛生性を得ることができる。
棚枠20の後枠部28は、少なくとも一つの固定具24によって浴室壁14に固定される。棚枠20の後枠部28は、浴室壁14に接触させた状態で固定具24によって固定される。本実施形態の後枠部28は、左右方向Yに間隔を空けた位置で複数の固定具24によって固定される。
本実施形態の固定具24はねじ部材50である。ねじ部材50は、棚枠20の後枠部28に設けられた軸穴52を通して浴室壁14にねじ込まれる。ねじ部材50は、浴室壁14に対するねじ込みによって、棚枠20を浴室壁14に固定する。軸穴52の内側開口部にはねじ部材50の頭部を収めるための座ぐり部52aが設けられる。固定具24の具体例は特に限定されず、この他にも、浴室壁14に固定されたフック等でもよい。
固定具24は、棚枠20の前枠部26と前後方向Xに重なる位置に設けられる。これにより、棚枠20を正面から見たとき、棚枠20の前枠部26によって固定具24が隠れるため、良好な意匠性を得ることができる。この他に、固定具24は、棚材22の物品載置箇所42よりも下方に設けられる。よって、棚枠20を斜め上方から見たとき、棚材22上の物品44や棚材22によって固定具24が隠れるため、良好な意匠性を得ることができる。浴室棚10の施工作業では、棚枠20の下側開口部34から棚材22の下方に作業者の手及び工具の何れかを差し込むことで作業を行えばよい。
以上の浴室棚10の効果を説明する。
図6を参照する。浴室棚10から前方にはみ出るような大寸法の物品44を棚材22の物品載置箇所42に載置する場合を考える。この物品44は、例えば、水平な平坦面上に配置したときに、棚枠20の前後寸法L20よりも大きい前後寸法を持つ。ここでの前後寸法とは、前後方向Xに沿った寸法をいう。本実施形態では、棚材22の物品載置箇所42が棚枠20の前枠部26の上端26bよりも下方にある。よって、物品44は、棚枠20の前枠部26と棚材22の物品載置箇所42とに載置されることになる。
本実施形態では、棚材22の物品載置箇所42が棚枠20の中央位置Paよりも上方に形成される。よって、棚材22の物品載置箇所42が棚枠20の下側開口部34の近傍にある場合と比べ、大寸法の物品44の傾きを抑えることができる。ここでの物品44の傾きとは、物品44を水平な平坦面上に載置した場合と比べた物品44の底面44aの傾きをいう。これにより、大寸法の物品を棚材22上に載置する場合に、物品44の種類によって、物品44の取り扱いを容易にすることができる。
例えば、図6に示すように、物品44がスマートフォン等の携帯端末である場合、大寸法の携帯端末を棚材22に載置したとき、携帯端末は浴室壁14側に向かって下向きに傾く。このため、携帯端末の傾きが小さくなるほど、携帯端末の上面部にある表示部44bを視認し易くなり、その取り扱いが容易となる。この他にも、物品44がプッシュボトルの場合、プッシュボトルのプッシュ部を下向きに押し操作をするにあたって、物品の傾きが小さくなるほど容易に操作でき、その取り扱いが容易となる。
物品載置箇所42は、前枠部26の上端26bよりも下方に形成される。よって、前枠部26によって脱落防止部46を構成できる。
棚枠20は、浴室壁14に固定される後枠部28を備える。この後枠部28を浴室壁14に接触させることで、左右方向Yの広い範囲で接触面積を確保できる。このような後枠部28を浴室壁14に固定することで、浴室壁14に対する棚枠20の固定強度の確保が容易となる。
この他に、浴室壁14に固定される壁当て部を棚枠20の横枠部30の後端部30bに設けずに済む。よって、棚枠20をすっきりとしたデザインにでき、良好な意匠性を得ることができる。この壁当て部は、前述のような、横枠部30の後端部30bから左右方向Yの外向き及び上下方向Zの少なくとも一方に突き出る箇所をいう。
実施形態の浴室棚10の他の特徴を説明する。
図4を参照する。棚材22の物品載置箇所42は、好ましくは、前枠部26の上端26bよりも下方であって、その上端26bから下方に向かって10mmの位置Lbよりも上方に形成される(以下、条件Cという)。棚材22の物品載置箇所42は、より好ましくは、その上端26bから下方に向かって5mmの位置よりも上方に形成される。この条件Cも、前述の条件Aと同様、物品載置箇所42において載置ラインLaと重なる箇所42aで少なくとも満たされていればよい。この条件Cも、前述の条件Aと同様、棚枠20の前枠部26及び物品載置箇所42の両方を通る側面断面において満たされていればよい。これにより、前枠部26によって脱落防止部46を構成しつつ、物品載置箇所42に載置される物品44の傾きをできるだけ小さくすることができる。この条件を満たすうえで、前枠部26の高さHaは、例えば、20mm超となる。前枠部26の高さHaの上限値は特に限定されないものの、例えば、30mm以下となる。前枠部26の高さHaは、これ以上の高さHaであってもよい。ここでは、高さHaが25mmであり、物品載置箇所42が前枠部26の上端26bから2mmの位置に形成される例を示す。
同様の観点から、物品載置箇所42は、好ましくは、前枠部26の上端26bよりも下方であって、その上端26bから下方に向かって、前枠部26の高さHaの1/4の位置Lcよりも上方に形成されていてもよい(以下、条件Dという)。この条件Dも、前述の条件Aと同様、物品載置箇所42において載置ラインLaと重なる箇所42aで少なくとも満たされていればよい。この条件Dも、前述の条件Aと同様、棚枠20の前枠部26及び物品載置箇所42の両方を通る側面断面において満たされていればよい。
図7を参照する。棚枠20の後枠部28は、固定具24よりも下方に位置する下側面部分54と、固定具24よりも上方に位置する上側面部分56とを備える。下側面部分54の高さHdは、上側面部分56の高さHeよりも大きくなる。ここでの高さHd、Heとは、固定具24を通る側面断面において、浴室壁14と前後方向Xに対向する面の高さをいう。この条件は、複数の固定具24を備える場合、左右方向Yから視た個々の固定具24を通る断面の何れかにおいて満たされていればよい。本実施形態では複数の固定具24それぞれを通る断面において満たされる。
棚枠20に下向きの荷重が付与されたとき、浴室壁14に対する後枠部28の固定箇所周りで棚枠20に下向きのモーメントMが作用する。このモーメントMに起因して、後枠部28の下側面部分54には浴室壁14との接触箇所にモーメントMの反力Fが作用する。本実施形態では、前述の通り、後枠部28の上側面部分56の高さHeよりも下側面部分54の高さHdが大きくなっているため、下側面部分54の浴室壁14に対する接触面積が広くなっている。よって、棚枠20の下側面部分54に作用する反力Fを分散し易くなっており、後枠部28に局所的に過大な応力の作用する事態を避けることができる。ひいては、ここでの高さHd、Heの条件を満たさない場合と比べ、棚枠20の耐荷重を容易に増大させることができる。
図3、図5、図8を参照する。棚材22は、正面から見て、上側開口部32の左右方向Yでの一部の範囲Scを残して上側開口部32と上下方向Zに重なる位置に設けられる。ここでの「正面から見て」とは、実施形態の例でいえば、図5の視点から見ることと同義である。棚材22は、この範囲Scでは、正面から見て、上側開口部32と上下方向Zに重なる位置に設けられず、それ以外の範囲Sdでのみ、上側開口部32と上下方向Zに重なる位置に設けられることになる。この範囲Scは、棚枠20の左右方向の端部(横枠部30)から連続する範囲となる。この他にも、この範囲Scは、棚枠20の左右方向の端部に連続せずに、その左右方向の中間部であってもよい。
棚枠20の前枠部26は、前述の棚材22のない範囲Scにおいて、物品62を掛けるための物品掛け部60を構成する。物品62は、例えば、タオル等であり、可撓性を持つ。物品掛け部60に物品62を掛けたとき、棚枠20の上側開口部32及び下側開口部34を通り抜けるように物品62が配置される。
このように、棚枠20の前枠部26の一部は物品掛け部60を構成する。よって、浴室棚10によって、物品44を置くための浴室棚10と物品62を掛けるための物品掛けとを兼用できる。これにより、浴室棚10と物品掛けを個別に浴室壁14に取り付ける場合と比べ、部品点数を削減できるため、空間的にすっきりとした印象を与えることができる。この他に、良好な意匠性を得るうえで、浴室棚10と物品掛けの浴室壁14に対する個別の取り付け高さの調整を不要にできる利点もある。
各構成要素の他の変形形態を説明する。
棚枠20は、後枠部28を備えなくともよい。棚枠20の後枠部28は、左右方向Yの途中位置で左右方向Yに分断されていてもよい。
棚材22は、物品44を載置可能であれば、その具体例は特に限定されない。棚材22は、複数の線材36、38、40によって構成される場合の他、例えば、板材等によって構成されてもよい。この他にも、棚材22は、複数の線材36、38、40によって構成される場合、複数の横線材36及び複数の縦線材38、40の何れかのみによって構成されてもよい。この他にも、棚材22には水抜き孔48が形成されていなくともよい。
棚材22の物品載置箇所42は、前枠部26の上端26bと同じ位置にあってもよいし、その上端26bよりも上方にあってもよい。この他にも、物品載置箇所42は、前述の位置Lbから下方において、棚枠20の上下方向Zの中央位置Paよりも上方にあってもよい。
下側面部分54の高さHdは、上側面部分56の高さHeより短くなってもよい。
棚材22は、棚枠20の上側開口部32の左右方向Y全範囲において、その上側開口部32と上下方向Zに重なる位置に設けられてもよい。
以上の実施形態及び変形形態は例示である。これらを抽象化した技術的思想は、実施形態及び変形形態の内容に限定的に解釈されるべきではない。実施形態及び変形形態の内容は、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。前述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態」との表記を付して強調している。しかしながら、そのような表記のない内容でも設計変更が許容される。図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。実施形態及び変形形態において言及している構造、数値には、製造誤差、組立誤差を考慮すると同一とみなすことができるものも当然に含まれる。
10…浴室棚、14…浴室壁、20…棚枠、22…棚材、24…固定具、26…前枠部、28…後枠部、32…(上側)開口部、42…物品載置箇所、44…物品、48…水抜き孔、54…下側面部分、56…上側面部分、60…物品掛け部、62…物品。
Claims (8)
- 上面部に開口部を有し、浴室壁に取り付けられる棚枠と、
前記棚枠に取り付けられ、前記棚枠の上下方向の中央位置よりも上方に物品載置箇所を形成する棚材と、を備える浴室棚。 - 前記棚枠は、前記棚枠の前面部を形成する前枠部を備え、
前記物品載置箇所は、前記前枠部及び前記物品載置箇所の両方を通る左右方向に直交する断面において、前記前枠部の上端よりも下方に形成される請求項1に記載の浴室棚。 - 前記物品載置箇所は、前記前枠部及び前記物品載置箇所の両方を通る左右方向に直交する断面において、前記上端から下方に向かって10mmの位置よりも上方に形成される請求項2に記載の浴室棚。
- 前記物品載置箇所は、前記前枠部及び前記物品載置箇所を通る左右方向に直交する断面において、前記上端から下方に向かって、前記前枠部の高さの1/4の位置よりも上方に形成される請求項2から3のいずれか1項に記載の浴室棚。
- 前記棚枠は、前記棚枠の後面部を形成し、前記浴室壁に固定される後枠部を備える請求項1から4のいずれか1項に記載の浴室棚。
- 前記後枠部は、固定具によって前記浴室壁に固定され、
前記後枠部は、前記固定具よりも下方に位置する下側面部分と、前記固定具よりも上方に位置する上側面部分とを備え、
前記下側面部分の高さは、前記上側面部分の高さよりも大きい請求項5に記載の浴室棚。 - 前記棚材には、前記棚材上の水を抜くための水抜き孔が形成される請求項1から6のいずれか1項に記載の浴室棚。
- 前記棚枠は、前記棚枠の前面部を形成する前枠部を備え、
前記棚材は、正面から見て、前記開口部の左右方向での一部の範囲を残して前記開口部と上下方向に重なる位置に設けられ、
前記前枠部は、前記一部の範囲において物品掛け部を構成する請求項1から7のいずれか1項に記載の浴室棚。
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2021
- 2021-07-01 JP JP2021109995A patent/JP2023007037A/ja active Pending
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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