JP6571065B2 - 振動装置 - Google Patents

振動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6571065B2
JP6571065B2 JP2016238626A JP2016238626A JP6571065B2 JP 6571065 B2 JP6571065 B2 JP 6571065B2 JP 2016238626 A JP2016238626 A JP 2016238626A JP 2016238626 A JP2016238626 A JP 2016238626A JP 6571065 B2 JP6571065 B2 JP 6571065B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
unit
voltage
electrode
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016238626A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018096711A (ja
Inventor
庸平 畠山
庸平 畠山
板倉 哲朗
哲朗 板倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2016238626A priority Critical patent/JP6571065B2/ja
Priority to US15/705,223 priority patent/US10488201B2/en
Publication of JP2018096711A publication Critical patent/JP2018096711A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6571065B2 publication Critical patent/JP6571065B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5719Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using planar vibrating masses driven in a translation vibration along an axis
    • G01C19/5733Structural details or topology
    • G01C19/574Structural details or topology the devices having two sensing masses in anti-phase motion
    • G01C19/5747Structural details or topology the devices having two sensing masses in anti-phase motion each sensing mass being connected to a driving mass, e.g. driving frames
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5719Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using planar vibrating masses driven in a translation vibration along an axis
    • G01C19/5726Signal processing
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5719Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using planar vibrating masses driven in a translation vibration along an axis
    • G01C19/5733Structural details or topology
    • G01C19/574Structural details or topology the devices having two sensing masses in anti-phase motion
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5719Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using planar vibrating masses driven in a translation vibration along an axis
    • G01C19/5733Structural details or topology
    • G01C19/5755Structural details or topology the devices having a single sensing mass
    • G01C19/5762Structural details or topology the devices having a single sensing mass the sensing mass being connected to a driving mass, e.g. driving frames

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Gyroscopes (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)

Description

本発明の実施形態は、振動装置に関する。
複数のマス部が接続された連成振動子では、複数の振動モードによって生じるうなりに起因して、振動の振幅が必要以上に大きくなることがある。このような必要以上に大きな振幅を有する振動は、振動装置の動作に悪影響を与えるおそれがある。
特許第5389664号公報 特開2009−109494号公報 特表2013−501941号公報 特表2005−504273号公報
振動の振幅が必要以上に大きくなることを抑制することが可能な振動装置を提供する。
実施形態に係る振動装置は、複数のマス部を含むマスユニットと、前記複数のマス部を接続する第1の接続ユニットと、を含む連成振動機構と、振動中の前記マスユニットを捕捉し且つ捕捉された前記マスユニットを解放して振動を開始させるものであって、前記マスユニットを捕捉するための電圧が印加される電極ユニットを含む捕捉及び解放機構と、前記マスユニットの捕捉及び解放を前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に印加される電圧によって制御する制御ユニットと、を備えた振動装置であって、前記制御ユニットは、前記マスユニットが前記捕捉及び解放機構から解放された後から前記マスユニットが振動している最中に前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に定常電圧が印加される前までの期間の少なくとも一部で、前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に前記定常電圧よりも大きい電圧が印加されるように、前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に印加される電圧を制御する。
実施形態に係る振動装置の概念的な構成を示した図である。 実施形態に係る振動装置の第1の具体的構成例を模式的に示した図である。 実施形態に係る振動装置の第1の具体的構成例において、マス部を電極/ストッパーユニットで捕捉しているときの状態を模式的に示した図である。 実施形態に係る振動装置の振動制御方法を示したタイミングチャートである。 実施形態に係り、中間電圧と振動の振幅の利得との関係を示した図である。 実施形態に係り、中間電圧の印加期間と振動の振幅の利得との関係を示した図である。 実施形態に係る振動装置の第2の具体的構成例を模式的に示した図である。 実施形態に係る振動装置の第3の具体的構成例を模式的に示した図である。 実施形態に係る振動装置の振動制御方法の好ましい一般的な方法を示したタイミングチャートである。 実施形態に係る振動装置の振動制御方法の好ましい一般的な方法の一例を示したタイミングチャートである。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、実施形態に係る振動装置の概念的な構成を示した図である。本実施形態に係る振動装置は、MEMS(micro electromechanical systems)技術を用いて半導体基板上に形成され、ジャイロセンサ(角速度検出装置)として用いられる。
図1に示した振動装置は、連成振動機構(coupled oscillation mechanism)10と、捕捉及び解放機構(catch and release mechanism)20と、制御ユニット30と、位置検出ユニット40と、振動情報検出ユニット50と、角速度算出ユニット60とを備えている。
連成振動機構10は、マスユニット11と、固定ユニット12と、接続ユニット(第2の接続ユニット)13と、接続ユニット(第1の接続ユニット)14とを含んでいる。
マスユニット11は、複数のマス部11xによって構成されている。これらのマス部11xは連成振動機構10のマス(mass)を構成するものであり、これらのマス部11xの振動によって連成振動機構10の振動が実行される。
固定ユニット12は、複数のマス部11xに対応して設けられた複数の固定部(固定端)12xによって構成されている。これらの固定部12xは基板上に固定されている。
接続ユニット(第2の接続ユニット)13は、複数のマス部11xと複数の固定部12xとを接続するものである。接続ユニット13は、複数のマス部11xに対応して設けられた複数の接続バネ部13xによって構成されている。各接続バネ部13xの一端は対応するマス部11xに接続され、各接続バネ部13xの他端は対応する固定部12xに接続されている。したがって、マス部11xの振動に応じて接続バネ部13xが伸縮する。
接続ユニット(第1の接続ユニット)14は、複数のマス部11xを接続するものである。図1に示した例では、接続ユニット14は複数の接続部材14xによって構成されている。接続ユニット14を設けることにより、各マス部11xの振動が他のマス部11xによって制約される。接続部材14xは、バネのような伸縮性を有する部材で形成されていてもよいし、伸縮性の無い部材(長さが不変の部材)で形成されていてもよい。
上述したマス部11x、固定部12x及び接続バネ部13xによって1つの振動子ユニット15が構成されており、複数の振動子ユニット15によって連成振動機構10が構成されている。
捕捉及び解放機構20は、振動中のマスユニット11を捕捉し且つ捕捉されたマスユニット11を解放して振動を開始させるものである。この捕捉及び解放機構20は、マスユニット11を捕捉するための電圧が印加される電極ユニット21と、マスユニット11を捕捉する際にマスユニット11が電極ユニット21に接触することを阻止するストッパーユニット22とを含んでいる。
電極ユニット21は、複数のマス部11xに対応して設けられた複数の電極部21xによって構成されている。ストッパーユニット22は、複数のマス部11xに対応して設けられた複数のストッパー部22xによって構成されている。マス部11xと電極部21xとの間に所定の電圧が印加されると、静電気力によってマス部11xが電極部21xに近づく。このとき、ストッパー部22xによってマス部11xが電極部21xに接触することが阻止される。
上述した電極部21x及びストッパー部22xによって1つの電極/ストッパーユニット23が構成されており、複数の電極/ストッパーユニット23によって捕捉及び解放機構20が構成されている。
制御ユニット30は、マスユニット11の捕捉及び解放をマスユニット11と電極ユニット21との間に印加される電圧によって制御するものである。具体的には、制御ユニット30から電極ユニット21に制御電圧を印加することで、マスユニット11の捕捉及び解放が行われる。この制御ユニット30の動作の詳細は後述する。
位置検出ユニット40は、マスユニット11の位置を検出するものである。制御ユニット30は、位置検出ユニット40で検出されたマスユニット11の位置に基づいて、マスユニット11を捕捉するための電圧をマスユニット11と電極ユニット21との間に印加する。すなわち、位置検出ユニット40は、マスユニット11が振動している最中にマスユニット11の位置を検出し、制御ユニット30は、最適なタイミングでマスユニット11が捕捉されるように制御電圧を電極ユニット21に印加する。
振動情報検出ユニット50は、マスユニット11の振動情報を検出するものである。具体的には、振動情報検出ユニット50は、マスユニット11の振動に応じて変化する所定物理量を検出する。所定物理量は、静電容量に基づく物理量、抵抗に基づく物理量、又は圧電効果に基づく物理量等である。静電容量に基づく物理量は可変キャパシタ素子によって、抵抗に基づく物理量は可変抵抗素子によって、圧電効果に基づく物理量は圧電素子によって検出される。本実施形態では、振動情報検出ユニット50は、マスユニット11に働くコリオリ力(Coriolis force)に基づくマスユニット11の振動情報を可変キャパシタ素子によって検出する。具体的には、マスユニット11が振動している最中にマスユニット11に回転運動が加わると、マスユニット11にコリオリ力が働く。振動情報検出ユニット50では、コリオリ力に基づくマスユニット11の振動情報を、可変キャパシタ素子の静電容量変化から検出する。
角速度算出ユニット60は、振動情報検出ユニット50で検出された振動情報に基づいてマスユニット11の角速度を算出するものである。すなわち、コリオリ力に基づくマスユニット11の振幅とマスユニット11の角速度との間には比例関係がある。したがって、コリオリ力に基づくマスユニット11の振幅情報を振動情報検出ユニット50によって検出することで、マスユニット11の角速度を角速度算出ユニット60によって算出することができる。
図2は、本実施形態に係る振動装置の第1の具体的構成例を模式的に示した図である。基本的な概念は、図1に示した振動装置と同様である。
図2に示した振動装置では、連成振動機構が2つの振動子ユニット15xa及び15xbで構成され、捕捉及び解放機構が2つの電極/ストッパーユニット23xa及び23xbによって構成されている。
振動子ユニット15xaは、マス部11xaと、固定部12xaと、接続バネ部13xaとを含んでいる。同様に、振動子ユニット15xbは、マス部11xbと、固定部12xbと、接続バネ部13xbとを含んでいる。
電極/ストッパーユニット23xaは、電極部21xaと、ストッパー部22xaとを含んでいる。同様に、電極/ストッパーユニット23xbは、電極部21xbと、ストッパー部22xbとを含んでいる。
マス部(第1のマス部)11xa及びマス部(第2のマス部)11xbは、振動方向(第1の方向)に平行な方向に配列されており、接続ユニット14によって接続されている。本実形態では、接続ユニット14は単一の接続部材14xによって構成されている。
マス部11xaの近傍には電極部18aが設けられており、マス部11xaと電極部18aとによって第1の可変キャパシタが構成されている。同様に、マス部11xbの近傍には電極部18bが設けられており、マス部11xbと電極部18bとによって第2の可変キャパシタが構成されている。マス部11xa及び11xbが振動することで、マス部11xaと電極部18aとの距離並びにマス部11xbと電極部18bとの距離が変化する。その結果、第1の可変キャパシタのキャパシタンス及び第2の可変キャパシタのキャパシタンスが変化する。これらのキャパシタンスの変化に基づいて、図1の振動情報検出ユニット50で振動情報が検出される。
マス部11xa及びマス部11xbは、互いに逆位相(anti-phase)で振動する。すなわち、マス部11xaが固定部12xaから遠ざかるときには、マス部11xbも固定部12xbから遠ざかる。逆に、マス部11xaが固定部12xaに近づくときには、マス部11xbも固定部12xbに近づく。このように、マス部11xa及びマス部11xbが逆位相で振動することにより、加速度等の並進運動の影響を排除することができ、回転運動を的確に抽出することができる。
図3は、マス部11xa及び11xbをそれぞれ、電極/ストッパーユニット23xa及び23xbで捕捉しているときの状態を模式的に示した図である。
電極部21xa及び電極部21xbに所定の電圧を印加することで、電極部21xaとマス部11xaとの間及び電極部21xbとマス部11xbとの間に静電引力が働く。このとき、ストッパー部22xa及びストッパー部22xbにより、電極部21xaとマス部11xaとの接触及び電極部21xbとマス部11xbとの接触を阻止することができる。すなわち、ストッパー部22xaとマス部11xaとの距離は、電極部21xaとマス部11xaとの距離よりも小さい。同様に、ストッパー部22xbとマス部11xbとの距離は、電極部21xbとマス部11xbとの距離よりも小さい。したがって、電極部21xaとマス部11xaとの接触及び電極部21xbとマス部11xbとの接触を阻止することができる。
マス部11xa及び11xbを電極/ストッパーユニット23xa及び23xbで捕捉するタイミングは、図1に示した制御ユニット30及び位置検出ユニット40によって決定される。具体的には、マス部11xa及び11xbがそれぞれ固定部12xa及び12xbに最接近した状態を位置検出ユニット40で検出し、位置検出ユニット40の検出結果に基づいて制御ユニット30から所定の電圧が電極部21xa及び21xbに印加される。これにより、マス部11xa及び11xbがそれぞれ、電極/ストッパーユニット23xa及び23xbによって捕捉される。
次に、マス部11xa及び11xbを電極/ストッパーユニット23xa及び23xbから解放するタイミングについて説明する。
図3に示したように、マス部11xa及び11xbが振動を開始する前は、マス部11xa及び11xbは電極/ストッパーユニット23xa及び23xbによって捕捉されている。この状態で、電極部21xa及び電極部21xbに印加する電圧を変化させることで、マス部11xaと11xbをそれぞれ電極/ストッパーユニット23xaと23xbから解放することができ、マス部11xa及び11xbが振動を開始する。以下、詳細に説明する。
すでに述べたように、本実施形態の振動装置では、マス部11xa及び11xbが互いに逆位相(anti-phase)で振動するため、加速度等の並進運動の影響を排除することができ、回転運動を的確に抽出することができる。しかしながら、マス部11xa及び11xbを電極/ストッパーユニット23xa及び23xbに捕捉した状態から解放して振動を開始させると、マス部11xaとマス部11xbとの共振周波数の違いや、マス部11xaとマス部11xbとの解放タイミングの違いにより、同位相(in-phase)モードの振動成分も発生する。その結果、逆位相モードの振動と同位相モードの振動とが重畳し、うなり(beat)が生じる。うなりが生じると、マス部11xa及び11xbの振動の振幅が許容範囲を超えてしまい、振動の最中にマス部11xa及び11xbがストッパー部22xa及び22xbに接触するおそれがある。その結果、マス部11xa及び11xbの振動が悪影響を受け、正確な検出動作をできなくなってしまう。
本実施形態では、上述したような問題を防止するため、以下に述べるような方法を採用している。
図4は、本実施形態に係る振動装置の振動制御方法を示したタイミングチャートである。横軸は、時間を示している。縦軸は、マス部11xa及び11xbそれぞれの位置と、電極部21xa及び21xbに印加される電圧(電極部21xaとマス部11xaとの間に印加される電圧、電極部21xbとマス部11xbとの間に印加される電圧)とを示している。
図4に示すように、本実施形態では、マス部11xaと11xbをそれぞれが捕捉されている電極/ストッパーユニット23xaと23xbから解放する際に、保持(hold)電圧VH から解放(release)電圧VL に直接移行するのではなく、保持電圧VH の印加期間と解放電圧VL の印加期間との間に中間電圧VM の印加期間を設けている。本実施形態では、中間電圧VM は、保持電圧VH よりも小さく、解放電圧VL よりも大きい。
このように、中間電圧VM の印加期間を設けることで、解放時のマス部11xa及び11xbの振動エネルギーを下げることができる。これにより、マス部11xa及び11xbの振動の振幅(特に、逆位相モードの振幅)を小さくすることができ、うなりの振幅も小さくすることができる。したがって、振動の最中にマス部11xa及び11xbがストッパー部22xa及び22xbに接触することを防止することができ、正確な検出動作を行うことが可能となる。
図5は、中間電圧VM と振動の振幅の利得との関係を示した図である。横軸は中間電圧であり、縦軸は利得である。保持電圧VH は23(V)である。利得は、中間電圧の印加期間を設けなかった場合の最大振幅に対する、中間電圧の印加期間を設けた場合の最大振幅の比率である。図5に示すように、中間電圧を高くした方がより大きな減衰を得ることができる。
図6は、中間電圧VM の印加期間と振動の振幅の利得との関係を示した図である。横軸は中間電圧の印加期間比率であり、縦軸は利得である。中間電圧の印加期間比率は、振動の1周期に対する中間電圧の印加期間(印加時間)の比率である。利得は、中間電圧の印加期間を設けなかった場合の最大振幅に対する、中間電圧の印加期間を設けた場合の最大振幅の比率である。(a)は中間電圧が10(V)の場合であり、(b)は中間電圧が15(V)の場合である。図6に示すように、中間電圧の印加期間を一定期間以上にすることで、印加期間に依存せずに中間電圧の値によって利得を定めることができる。
図7は、本実施形態に係る振動装置の第2の具体的構成例を模式的に示した図である。基本的な概念は、図1に示した振動装置と同様である。また、基本的な構成は図2及び図3に示した第1の具体的構成例と類似しているため、第1の具体的構成例で説明した事項の説明は省略する。
図7に示した振動装置では、連成振動機構が4つの振動子ユニット15xa、15xb、15xc及び15xdで構成され、捕捉及び解放機構が4つの電極/ストッパーユニット23xa、23xb、23xc及び23xdによって構成されている。
振動子ユニット15xaは、マス部11xaと、固定部12xaと、接続バネ部13xaとを含んでいる。振動子ユニット15xbは、マス部11xbと、固定部12xbと、接続バネ部13xbとを含んでいる。振動子ユニット15xcは、マス部11xcと、固定部12xcと、接続バネ部13xcとを含んでいる。振動子ユニット15xdは、マス部11xdと、固定部12xdと、接続バネ部13xdとを含んでいる。
電極/ストッパーユニット23xaは、電極部21xaと、ストッパー部22xaとを含んでいる。電極/ストッパーユニット23xbは、電極部21xbと、ストッパー部22xbとを含んでいる。電極/ストッパーユニット23xcは、電極部21xcと、ストッパー部22xcとを含んでいる。電極/ストッパーユニット23xdは、電極部21xdと、ストッパー部22xdとを含んでいる。
マス部(第1のマス部)11xa及びマス部(第2のマス部)11xbは、それらの振動方向(第1の方向)に平行な方向に配列されている。マス部(第3のマス部)11xc及びマス部(第4のマス部)11xdは、それらの振動方向(第2の方向)に平行な方向に配列されている。第2の方向は第1の方向に対して垂直である。
マス部11xa、マス部11xb、マス部11xc及びマス部11xdは、接続ユニット14によって接続されている。具体的には、接続ユニット14は、マス部11xa及びマス部11xcを接続する接続部材14x1と、マス部11xa及びマス部11xdを接続する接続部材14x2と、マス部11xb及びマス部11xcを接続する接続部材14x3と、マス部11xb及びマス部11xdを接続する接続部材14x4とによって構成されている。
マス部11xaの近傍には電極部18aが設けられており、マス部11xaと電極部18aとによって第1の可変キャパシタが構成されている。マス部11xbの近傍には電極部18bが設けられており、マス部11xbと電極部18bとによって第2の可変キャパシタが構成されている。マス部11xcの近傍には電極部18cが設けられており、マス部11xcと電極部18cとによって第3の可変キャパシタが構成されている。マス部11xdの近傍には電極部18dが設けられており、マス部11xdと電極部18dとによって第4の可変キャパシタが構成されている。
図2及び図3に示した第1の具体的構成例と同様に、マス部11xa、11xb、11xc及び11xdと対応する電極部18a、18b、18c及び18dとの距離が変化することで、第1、第2、第3及び第4の可変キャパシタのキャパシタンスが変化する。これらのキャパシタンスの変化に基づいて、図1の振動情報検出ユニット50で振動情報が検出される。
マス部11xa及びマス部11xbは、互いに逆位相で振動する。すなわち、マス部11xaが固定部12xaから遠ざかるときには、マス部11xbも固定部12xbから遠ざかる。逆に、マス部11xaが固定部12xaに近づくときには、マス部11xbも固定部12xbに近づく。同様に、マス部11xc及びマス部11xdも、互いに逆位相で振動する。このように、マス部11xa及びマス部11xbが逆位相で振動し、マス部11xc及びマス部11xdが逆位相で振動することにより、加速度等の並進運動の影響を排除することができ、回転運動を的確に抽出することができる。
また、マス部11xa及びマス部11xbのペアとマス部11xc及びマス部11xdのペアとは、互いに逆位相で振動する。すなわち、マス部11xaとマス部11xbとが互いに近づくとき、マス部11xcとマス部11xdとは互いに遠ざかる。マス部11xaとマス部11xbとが互いに遠ざかるとき、マス部11xcとマス部11xdとは互いに近づく。
マス部11xa、11xb、11xc及び11xdをそれぞれ、電極/ストッパーユニット23xa、23xb、23xc及び23xdで捕捉するときの基本的な原理及び基本的な動作は、図2及び図3に示した第1の具体的構成例と同様である。本構成例では、マス部11xa及び11xbのペアとマス部11xc及び11xdのペアとが互いに逆位相で振動するため、マス部11xa及び11xbがそれぞれ電極/ストッパーユニット23xa及び23xbによって捕捉されるタイミングで、マス部11xc及び11xdがそれぞれ電極/ストッパーユニット23xc及び23xdによって捕捉される
マス部11xa、11xb、11xc及び11xdを電極/ストッパーユニット23xa、23xb、23xc及び23xdから解放するときの基本的な原理及び基本的な動作も、図2、図3及び図4に示した第1の具体的構成例と同様である。すなわち、本構成例でも、第1の具体的構成例の図4と同様に、保持電圧VH の印加期間と解放電圧VL の印加期間との間に中間電圧VM の印加期間を設けている。これにより、本構成例でも、第1の具体的構成例と同様に、うなりの振幅も小さくすることができ、振動の最中にマス部11xa、11xb、11xc及び11xdがストッパー部22xa、22xb、22xc及び22xdに接触することを防止することができ、正確な検出動作を行うことが可能となる。
図8は、本実施形態に係る振動装置の第3の具体的構成例を模式的に示した図である。基本的な概念は、図1に示した振動装置と同様である。また、基本的な構成は、図2及び図3に示した第1の具体的構成例並びに図7に示した第2の具体的構成例と類似している。したがって、第1の具体的構成例及び第2の具体的構成例で説明した事項の説明は省略する。
図7に示した第2の具体的構成例と同様、本構成例でも、マス部11xa及びマス部11xbは互いに逆位相で振動し、マス部11xc及びマス部11xdも互いに逆位相で振動する。ただし、本構成例では、マス部11xa及びマス部11xbのペアとマス部11xc及びマス部11xdのペアとは、互いに同位相で振動する。すなわち、マス部11xaとマス部11xbとが互いに近づくとき、マス部11xcとマス部11xdも互いに近づき、マス部11xaとマス部11xbとが互いに遠ざかるとき、マス部11xcとマス部11xdも互いに遠ざかる。
マス部11xa、11xb、11xc及び11xdをそれぞれ、電極/ストッパーユニット23xa、23xb、23xc及び23xdで捕捉するときの基本的な原理及び基本的な動作は、図2及び図3に示した第1の具体的構成例と同様である。本構成例では、マス部11xa及び11xbのペアとマス部11xc及び11xdのペアとが互いに同位相で振動するため、マス部11xa及び11xbがそれぞれ電極/ストッパーユニット23xa及び23xbによって捕捉されるタイミングで、マス部11xc及び11xdがそれぞれ電極/ストッパーユニット23xc及び23xdによって捕捉される
マス部11xa、11xb、11xc及び11xdを電極/ストッパーユニット23xa、23xb、23xc及び23xdから解放するときの基本的な原理及び基本的な動作も、図2、図3及び図4に示した第1の具体的構成例と同様である。すなわち、本構成例でも、第1の具体的構成例の図4と同様に、保持電圧VH の印加期間と解放電圧VL の印加期間との間に中間電圧VM の印加期間を設けている。これにより、本構成例でも、第1の具体的構成例と同様に、うなりの振幅を小さくすることができ、振動の最中にマス部11xa、11xb、11xc及び11xdがストッパー部22xa、22xb、22xc及び22xdに接触することを防止することができ、正確な検出動作を行うことが可能となる。
なお、以上説明した振動装置の振動制御方法は一例であり、一般的には以下に述べるような振動制御方法を採用することが可能である。
上述した実施形態では、図4に示したように、マスユニット11の解放タイミングの直後に中間電圧VM を印加するようにしていた。これにより、マス部の振動エネルギーが下がり、マス部の振幅を小さくすることができる。このような中間電圧VM の役割から考えると、中間電圧VM を印加するタイミングは、必ずしもマスユニット11の解放タイミングの直後である必要はない。
また、上述した実施形態では、図4に示したように、中間電圧VM の大きさは、保持電圧VH よりも小さく且つ解放電圧VL よりも大きくしていた。しかしながら、上述した中間電圧VM の役割から考えると、中間電圧VM は、解放電圧VL よりも大きければよく、必ずしも保持電圧VH より小さい必要はない。
以上のことから、一般的には、制御ユニット30は、マスユニット11が捕捉及び解放機構20から解放された後からマスユニット11と電極ユニット21との間に定常電圧が印加される前までの期間の少なくとも一部で、マスユニット11と電極ユニット21との間に定常電圧よりも大きい電圧が印加されるように、印加電圧を制御すればよい。定常電圧とは、マスユニット11が振動している最中に、マスユニット11と電極ユニット21との間に定常的に印加される電圧である。通常は、マスユニット11が振動している最中に、マスユニット11と電極ユニット21との間に最終的に印加される電圧である。図4に示した例では、解放電圧VL が定常電圧に対応する。定常電圧は、例えば、0(ボルト)である。
なお、上述したように、中間電圧VM は必ずしも解放電圧VL と保持電圧VH との間の電圧ある必要はない。したがって、以後の説明では、便宜上、上述したマスユニット11と電極ユニット21との間に印加される中間電圧VM が定常電圧よりも大きい電圧ときを「振幅抑制電圧」と呼ぶ。
以下、本実施形態に係る振動装置における一般的な好ましい振動制御方法について説明する。
図9は、本実施形態に係る振動装置における一般的な好ましい振動制御方法を示したタイミングチャートである。図9(a)は、マスユニット11と電極ユニット21との間に印加される電圧(絶対値電圧)である。図9(b)は、マスユニット11の変位を示しており、波形の上側ピークがマスユニット11と電極ユニット21との距離が最も近いときの変位であり、波形の下側ピークがマスユニット11と電極ユニット21との距離が最も遠いときの変位である。横軸は、マスユニット11が捕捉及び解放機構20から解放されてからの経過時間tである。
以下、図1に示した振動装置及び図9に示したタイミングチャートを参照して、本実施形態に係る振動装置の一般的な好ましい振動制御方法について説明する。
マスユニット11を捕捉及び解放機構20から解放するプロセスを開始するときの時刻をt=0とする。また、マスユニット11の主要共振モードの周期をTとする。第1、第2及び第3の具体的構成例ですでに述べたように、本実施形態の振動装置は、逆位相共振モードで振動させている。したがって、マスユニット11の主要共振モードは、逆位相共振モードである。また、マスユニット11を捕捉及び解放機構20に捕捉しておくために必要なマスユニット11と電極ユニット21との間の電圧をVH (図4の保持電圧VH に対応)とし、マスユニット11の振動が定常状態であるときにマスユニット11と電極ユニット21との間に印加されている電圧をVL (図4の解放電圧VL に対応)とする。また、以下の説明において、nは正の整数を表すものとする。
すでに述べたように、「振幅抑制電圧」は、マス部の振幅を小さくために設けられる。このような機能を効果的に生じさせるためには、マスユニット11が捕捉及び解放機構20から遠ざかるときに振幅抑制電圧を印加することが好ましい。すなわち、図9(b)では、変位(縦軸)が立ち下がる期間に振幅抑制電圧を印加することが好ましい。したがって、制御ユニット30は、(n−1)T<t<(n−1/2)Tを満たす期間の少なくとも一部で、マスユニット11と電極ユニット21との間に振幅抑制電圧(定常電圧よりも大きい電圧)が印加されるように、印加電圧を制御することが好ましい。図9では、(n−1)T<t<(n−1/2)Tを満たす期間の少なくとも一部において、振幅抑制電圧として電圧V2 が印加されている。
また、マスユニット11が振動している最中に、マスユニット11と電極ユニット21との間に大きな電圧が印加されると、マスユニット11が捕捉及び解放機構20に捕捉されてしまうおそれがある。すなわち、マスユニット11を捕捉及び解放機構20に捕捉しておくために必要なマスユニット11と電極ユニット21との間の最小電圧をVH0とすると、マスユニット11が振動している最中にVH0以上の電圧がマスユニット11と電極ユニット21との間に印加されると、マスユニット11が捕捉及び解放機構20に捕捉されてしまうおそれがある。特に、マスユニット11と電極ユニット21との距離が最も近いときに、VH0以上の電圧が印加されることは好ましくない。すなわち、図9(b)では、変位(縦軸)の上側ピーク及びその近傍でVH0以上の電圧が印加されることは好ましくない。
上述したことから、制御ユニット30は、0<t<τ及びnT−τ<t<nT+τ(τはT/2より短い微小期間)を満たす全ての期間で、マスユニット11と電極ユニット21との間に電圧V1 (V1 はVH0よりも小さい任意の電圧)が印加されるように、印加電圧を制御することが好ましい。この場合、制御ユニット30は、(n−1)T+τ<t<(n−1/2)Tを満たす期間の少なくとも一部で、マスユニット11と電極ユニット21との間に振幅抑制電圧として電圧V2 が印加されるように、印加電圧を制御することが好ましい。図9では、0<t<τ及びnT−τ<t<nT+τを満たす全ての期間で電圧V1 が印加され、(n−1)T+τ<t<(n−1/2)Tを満たす期間の少なくとも一部で振幅抑制電圧として電圧V2 が印加されている。
図10は、上述した各種条件を満たす振動制御方法の一例を示したタイミングチャートである。
通常は、すでに説明した実施形態のように、マスユニット11の解放タイミングの直後に振幅抑制電圧(例えば、中間電圧VM )を印加すること好ましい。この場合、図10に示すように、制御ユニット30は、0<t<T/2を満たす期間の少なくとも一部で、マスユニット11と電極ユニット21との間に振幅抑制電圧(定常電圧よりも大きい電圧、図10では電圧V2 )が印加され、振幅抑制電圧が印加された後にマスユニット11と電極ユニット21との間に定常電圧が印加されるように、印加電圧を制御することが好ましい。このように、振動の初期段階に振幅抑制電圧を印加することで、その後の振動にほとんど影響を与えることなく、振幅を抑制することができる。
以上のように、本実施形態によれば、連成振動機構を有する振動装置において、マスユニットが捕捉及び解放機構から解放された後に、マスユニットと電極ユニットとの間に定常電圧よりも大きい電圧を印加することで、振動エネルギーを下げることができ、マスユニットの振動の振幅を小さくすることができる。そのため、解放後の振動中にマス部が捕捉及び解放機構に接触することを防止でき、優れた性能を有する振動装置を得ることができる。したがって、このような振動装置をジャイロセンサに適用することで、正確な検出動作を行うことが可能となる。
また、上述した振動装置をMEMS技術によって半導体基板上に形成することにより、振動装置を高精度に形成することができる。特に、半導体装置の加工技術を用いることで、捕捉及び解放機構の電極部とストッパー部との間の相対的な位置精度を高くすることができる。そのため、マスユニットと捕捉及び解放機構との間に働く静電引力の制御性を高めることができ、上述したような振動制御を的確に行うことが可能となる。
以下、上述した実施形態の内容を付記する。
[付記1]
複数のマス部を含むマスユニットと、前記複数のマス部を接続する第1の接続ユニットと、を含む連成振動機構と、
振動中の前記マスユニットを捕捉し且つ捕捉された前記マスユニットを解放して振動を開始させるものであって、前記マスユニットを捕捉するための電圧が印加される電極ユニットを含む捕捉及び解放機構と、
前記マスユニットの捕捉及び解放を前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に印加される電圧によって制御する制御ユニットと、
を備えた振動装置であって、
前記制御ユニットは、前記マスユニットが前記捕捉及び解放機構から解放された後から前記マスユニットが振動している最中に前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に定常電圧が印加される前までの期間の少なくとも一部で、前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に前記定常電圧よりも大きい電圧が印加されるように、前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に印加される電圧を制御する
ことを特徴とする振動装置。
[付記2]
前記マスユニットが前記捕捉及び解放機構から解放されてからの経過時間をtとし、前記マスユニットの主要共振モードの周期をTとし、nを正の整数として、
前記制御ユニットは、前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に前記定常電圧が印加される前までの期間であって且つ(n−1)T<t<(n−1/2)Tを満たす期間の少なくとも一部で、前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に前記定常電圧よりも大きい電圧が印加されるように、前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に印加される電圧を制御する
ことを特徴とする付記1に記載の振動装置。
[付記3]
前記主要共振モードは、逆位相共振モードである
ことを特徴とする付記2に記載の振動装置。
[付記4]
前記制御ユニットは、0<t<T/2を満たす期間の少なくとも一部で前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に前記定常電圧よりも大きい電圧が印加され、前記定常電圧よりも大きい電圧が印加された後に前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に前記定常電圧が印加されるように、前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に印加される電圧を制御する
ことを特徴とする付記2に記載の振動装置。
[付記5]
前記マスユニットを前記捕捉及び解放機構に捕捉しておくために必要な前記マスユニットと前記電極ユニットとの間の最小電圧をVH0とし、前記定常電圧をVL とし、nを正の整数として、
前記制御ユニットは、前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に前記定常電圧が印加される前までの期間において、0<t<τ及びnT−τ<t<nT+τ(nは正の整数、τはT/2より短い期間)を満たす全ての期間で前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に電圧V1 (V1 はVH0よりも小さい任意の電圧)が印加され、(n−1)T+τ<t<(n−1/2)Tを満たす期間の少なくとも一部で前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に電圧V2 (V2 はVL よりも大きい任意の電圧)が印加されるように、前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に印加される電圧を制御する
ことを特徴とする付記2に記載の振動装置。
[付記6]
前記連成振動機構は、複数の固定部を含む固定ユニットと、前記複数のマス部と前記複数の固定部とを接続する第2の接続ユニットと、をさらに含む
ことを特徴とする付記1に記載の振動装置。
[付記7]
前記第2の接続ユニットは、前記複数のマス部に対応して設けられた複数の接続バネ部を含む
ことを特徴とする付記6に記載の振動装置。
[付記8]
前記捕捉及び解放機構は、前記マスユニットを捕捉する際に前記マスユニットが前記電極ユニットに接触することを阻止するストッパーユニットをさらに含む
ことを特徴とする付記1に記載の振動装置。
[付記9]
前記マスユニットは、第1の方向に配列された第1のマス部及び第2のマス部を含む
ことを特徴とする付記1に記載の振動装置。
[付記10]
前記第1の接続ユニットは、前記第1のマス部及び前記第2のマス部を接続する接続部材を含む
ことを特徴とする付記9に記載の振動装置。
[付記11]
前記第1のマス部及び前記第2のマス部は逆位相で振動する
ことを特徴とする付記9に記載の振動装置。
[付記12]
前記マスユニットは、第1の方向に配列された第1のマス部及び第2のマス部と、前記第1の方向に対して垂直な第2の方向に配列された第3のマス部及び第4のマス部と、を含む
ことを特徴とする付記1に記載の振動装置。
[付記13]
前記第1のマス部及び前記第2のマス部は逆位相で振動し、前記第3のマス部及び前記第4のマス部は逆位相で振動する
ことを特徴とする付記12に記載の振動装置。
[付記14]
前記第1のマス部と前記第2のマス部とが互いに近づくとき、前記第3のマス部と前記第4のマス部とは互いに遠ざかり、
前記第1のマス部と前記第2のマス部とが互いに遠ざかるとき、前記第3のマス部と前記第4のマス部とは互いに近づく
ことを特徴とする付記13に記載の振動装置。
[付記15]
前記第1のマス部と前記第2のマス部とが互いに近づくとき、前記第3のマス部と前記第4のマス部とは互いに近づき、
前記第1のマス部と前記第2のマス部とが互いに遠ざかるとき、前記第3のマス部と前記第4のマス部とは互いに遠ざかる
ことを特徴とする付記13に記載の振動装置。
[付記16]
前記第1の接続ユニットは、前記第1のマス部及び前記第3のマス部を接続する接続部材と、前記第1のマス部及び前記第4のマス部を接続する接続部材と、前記第2のマス部及び前記第3のマス部を接続する接続部材と、前記第2のマス部及び前記第4のマス部を接続する接続部材と、を含む
ことを特徴とする付記12に記載の振動装置。
[付記17]
前記マスユニットの振動情報を検出する振動情報検出ユニットをさらに備える
ことを特徴とする付記1に記載の振動装置。
[付記18]
前記振動情報検出ユニットは、前記マスユニットの振動に応じて変化する所定物理量を検出する
ことを特徴とする付記17に記載の振動装置。
[付記19]
前記所定物理量は、静電容量に基づく物理量、抵抗に基づく物理量、又は圧電効果に基づく物理量である
ことを特徴とする付記18に記載の振動装置。
[付記20]
前記振動情報検出ユニットは、前記マスユニットに働くコリオリ力に基づく前記マスユニットの振動情報を検出する
ことを特徴とする付記17に記載の振動装置。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…連成振動機構
11…マスユニット
11x、11xa、11xb、11xc、11xd…マス部
12…固定ユニット
12x、12xa、12xb、12xc、12xd…固定部
13…第2の接続ユニット
13x、13xa、13xb、13xc、13xd…接続バネ部
14…第1の接続ユニット 14x…接続部材
15、15xa、15xb、15xc、15xd…振動子ユニット
18a、18b、18c、18d…電極部
20…捕捉及び解放機構
21…電極ユニット
21x、21xa、21xb、21xc、21xd…電極部
22…ストッパーユニット
22x、22xa、22xb、22xc、22xd…ストッパー部
23、23x、23xa、23xb、23xc、23xd…電極/ストッパーユニット
30…制御ユニット 40…位置検出ユニット
50…振動情報検出ユニット 60…角速度算出ユニット

Claims (6)

  1. 複数のマス部を含むマスユニットと、前記複数のマス部を接続する第1の接続ユニットと、を含む連成振動機構と、
    振動中の前記マスユニットを捕捉し且つ捕捉された前記マスユニットを解放して振動を開始させるものであって、前記マスユニットを捕捉するための電圧が印加される電極ユニットを含む捕捉及び解放機構と、
    前記マスユニットの捕捉及び解放を前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に印加される電圧によって制御する制御ユニットと、
    を備えた振動装置であって、
    前記制御ユニットは、前記マスユニットが前記捕捉及び解放機構から解放された後から前記マスユニットが振動している最中に前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に定常電圧が印加される前までの期間の少なくとも一部で、前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に前記定常電圧よりも大きい電圧が印加されるように、前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に印加される電圧を制御する
    ことを特徴とする振動装置。
  2. 前記マスユニットが前記捕捉及び解放機構から解放されてからの経過時間をtとし、前記マスユニットの主要共振モードの周期をTとし、nを正の整数として、
    前記制御ユニットは、前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に前記定常電圧が印加される前までの期間であって且つ(n−1)T<t<(n−1/2)Tを満たす期間の少なくとも一部で、前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に前記定常電圧よりも大きい電圧が印加されるように、前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に印加される電圧を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の振動装置。
  3. 前記マスユニットを前記捕捉及び解放機構に捕捉しておくために必要な前記マスユニットと前記電極ユニットとの間の最小電圧をVH0とし、前記定常電圧をVL とし、nを正の整数として、
    前記制御ユニットは、前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に前記定常電圧が印加される前までの期間において、0<t<τ及びnT−τ<t<nT+τ(nは正の整数、τはT/2より短い期間)を満たす全ての期間で前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に電圧V1 (V1 はVH0よりも小さい任意の電圧)が印加され、(n−1)T+τ<t<(n−1/2)Tを満たす期間の少なくとも一部で前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に電圧V2 (V2 はVL よりも大きい任意の電圧)が印加されるように、前記マスユニットと前記電極ユニットとの間に印加される電圧を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の振動装置。
  4. 前記連成振動機構は、複数の固定部を含む固定ユニットと、前記複数のマス部と前記複数の固定部とを接続する第2の接続ユニットと、をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の振動装置。
  5. 前記マスユニットは、第1の方向に配列された第1のマス部及び第2のマス部と、前記第1の方向に対して垂直な第2の方向に配列された第3のマス部及び第4のマス部と、を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の振動装置。
  6. 前記第1のマス部及び前記第2のマス部は逆位相で振動し、前記第3のマス部及び前記第4のマス部は逆位相で振動する
    ことを特徴とする請求項5に記載の振動装置。
JP2016238626A 2016-12-08 2016-12-08 振動装置 Active JP6571065B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016238626A JP6571065B2 (ja) 2016-12-08 2016-12-08 振動装置
US15/705,223 US10488201B2 (en) 2016-12-08 2017-09-14 Vibration device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016238626A JP6571065B2 (ja) 2016-12-08 2016-12-08 振動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018096711A JP2018096711A (ja) 2018-06-21
JP6571065B2 true JP6571065B2 (ja) 2019-09-04

Family

ID=62489103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016238626A Active JP6571065B2 (ja) 2016-12-08 2016-12-08 振動装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10488201B2 (ja)
JP (1) JP6571065B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6503032B2 (ja) * 2017-09-14 2019-04-17 株式会社東芝 センサ装置
JP6759259B2 (ja) 2018-02-28 2020-09-23 株式会社東芝 振動装置

Family Cites Families (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5161441A (ja) 1974-11-27 1976-05-28 Kyoshi Okabayashi Kagakumetsukyokatsuseikashorizai
JPS5389664A (en) 1977-01-19 1978-08-07 Hitachi Ltd Package structure of semiconductor device
GB2322196B (en) 1997-02-18 2000-10-18 British Aerospace A vibrating structure gyroscope
SE9800738D0 (sv) 1998-03-06 1998-03-06 Ascendia Ab Slagdämpat biopsiinstrument
US6598475B2 (en) 2001-09-20 2003-07-29 Honeywell International Inc. Micromechanical inertial sensor having increased pickoff resonance damping
US7886598B2 (en) 2005-08-08 2011-02-15 Northrop Grumman Guidance And Electronics Company, Inc. Vibratory gyro bias error cancellation using mode reversal
DE102005061428A1 (de) 2005-12-22 2007-08-16 Grünenthal GmbH Substituierte Cyclohexylmethyl-Derivate
US7493814B2 (en) 2006-12-22 2009-02-24 The Boeing Company Vibratory gyroscope with parasitic mode damping
US20100126270A1 (en) * 2007-04-13 2010-05-27 Panasonic Corporation Inertia force sensor
DE102007030119A1 (de) 2007-06-29 2009-01-02 Litef Gmbh Corioliskreisel
US8079262B2 (en) 2007-10-26 2011-12-20 Rosemount Aerospace Inc. Pendulous accelerometer with balanced gas damping
US8011247B2 (en) * 2008-06-26 2011-09-06 Honeywell International Inc. Multistage proof-mass movement deceleration within MEMS structures
DE102008031609B4 (de) * 2008-07-07 2010-06-02 Albert-Ludwigs-Universität Freiburg Messvorrichtung mit einem mikroelektromechanischen kapazitiven Sensor
US8256290B2 (en) * 2009-03-17 2012-09-04 Minyao Mao Tri-axis angular rate sensor
DE102009001922A1 (de) * 2009-03-26 2010-09-30 Sensordynamics Ag Mikro-Gyroskop zur Ermittlung von Rotationsbewegungen um drei senkrecht aufeinanderstehende Raumachsen x, y und z
US8393212B2 (en) 2009-04-01 2013-03-12 The Boeing Company Environmentally robust disc resonator gyroscope
US8322213B2 (en) * 2009-06-12 2012-12-04 The Regents Of The University Of California Micromachined tuning fork gyroscopes with ultra-high sensitivity and shock rejection
US8739626B2 (en) * 2009-08-04 2014-06-03 Fairchild Semiconductor Corporation Micromachined inertial sensor devices
WO2011019879A1 (en) 2009-08-13 2011-02-17 Endevco Corporation Proof mass for maximized, bi-directional and symmetric damping in high g-range acceleration sensors
JP5442866B2 (ja) 2010-07-06 2014-03-12 日立オートモティブシステムズ株式会社 慣性センサ
JP2012042250A (ja) 2010-08-16 2012-03-01 Yamaha Corp 振動型角速度センサ
WO2012050194A1 (ja) 2010-10-15 2012-04-19 三洋電機株式会社 充放電回路
US9194704B2 (en) * 2013-03-13 2015-11-24 Freescale Semiconductor, Inc. Angular rate sensor having multiple axis sensing capability
JP2016519831A (ja) 2013-03-14 2016-07-07 インテル・コーポレーション ナノワイヤベースのメカニカルスイッチングデバイス
US9506756B2 (en) * 2013-03-15 2016-11-29 Freescale Semiconductor, Inc. Multiple axis rate sensor
US9528830B2 (en) * 2013-07-17 2016-12-27 Ramot At Tel-Aviv University Ltd. Angular rate sensor
DE102013222747A1 (de) * 2013-11-08 2015-05-13 Robert Bosch Gmbh Mikromechanischer Z-Sensor
US9995583B2 (en) * 2014-05-15 2018-06-12 Hanking Electronics, Ltd. Systems and methods for MEMS gyroscope shock robustness
JP6448448B2 (ja) * 2015-04-10 2019-01-09 株式会社東芝 ジャイロセンサの角速度の取得方法及び取得装置
JP6400621B2 (ja) * 2016-03-16 2018-10-03 株式会社東芝 角速度取得装置及び角速度取得用の電子部品
JP6639377B2 (ja) * 2016-12-08 2020-02-05 株式会社東芝 振動装置
US10767992B2 (en) * 2017-03-24 2020-09-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Gyro sensor system

Also Published As

Publication number Publication date
US20180164100A1 (en) 2018-06-14
US10488201B2 (en) 2019-11-26
JP2018096711A (ja) 2018-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10309782B2 (en) Quality factor estimation for resonators
JP6448448B2 (ja) ジャイロセンサの角速度の取得方法及び取得装置
JP6172272B2 (ja) 改良された振動ジャイロスコープ
JP6759255B2 (ja) ジャイロセンサシステム
TWI623726B (zh) 具有改良的振動陀螺儀之裝置與用於該裝置之方法
JP7204576B2 (ja) センサ
JP6571065B2 (ja) 振動装置
JP2015528108A (ja) 改良された共振器
JP2008134243A (ja) デュアルモードmemsセンサ
JP6400621B2 (ja) 角速度取得装置及び角速度取得用の電子部品
US20170163177A1 (en) Method of driving a driving apparatus
JP6759259B2 (ja) 振動装置
JP6067102B2 (ja) 角速度センサ
JP2013061338A (ja) 機械的に頑強なマイクロマシニングによるジャイロスコープのための三質量体連結振動の技術
JP6571064B2 (ja) 検出装置およびセンサ装置
JP2010008300A (ja) 慣性センサ
JP2005519296A (ja) Memsジャイロスコープを開始するための雑音源
US6718825B1 (en) Methods and systems for reducing stick-down within MEMS structures
US10541671B2 (en) Vibration device
WO2016021305A1 (ja) 角速度センサ
JP5349199B2 (ja) 角速度センサ
JP2019128326A (ja) 検出器
JP2013174576A (ja) 慣性センサ
JP4607512B2 (ja) ステージのドリフト制御装置
JP2016206133A (ja) 振動子駆動回路及びその駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170112

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180914

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190807

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6571065

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151