JP6570325B2 - アルミニウム合金クラッド材およびろう付け方法 - Google Patents

アルミニウム合金クラッド材およびろう付け方法 Download PDF

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Description

本発明は、不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材、詳しくは、溶融ろうによりろう付けされるアルミニウム合金クラッド材(ろう材を有さない相手材)、およびろう付け方法に関する。
細かな接合部を多数有するアルミニウム製熱交換器、特に自動車用熱交換器においては、接合方法としてろう付け接合が広く用いられている。アルミニウムをろう付け接合するためには、ろう材の表面を覆っている酸化皮膜を破壊して、溶融したろう材を母材あるいは同じく溶融したろう材に接触させることが必要である。酸化皮膜を破壊してろう付けする方法は大別して二種類あり、フラックスを使用してろう付けするフラックスろう付け法と、真空中や不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするフラックスレスろう付け法がある。
本発明はフラックスを使用せずにろう付けするフラックスレスろう付け法に適用するものであり、以下、フラックスレスろう付け法について述べると、真空中で加熱してろう付けする真空ろう付け法においては、ろう材表面の酸化皮膜はろう材中に含有しているMgの蒸発(ろう材の溶融に伴った激しい沸騰)によって機械的に破壊される。また、ろう材中に含有しているMgや、心材からろう材表面に拡散したMgによってろう材表面の酸化皮膜は還元され、脆弱化する。ろう材を有さない相手材と接合する場合、ろう材中あるいは非加熱品の近傍に設置したゲッター材(純MgあるいはMgを含有する合金からなる接合促進材)から蒸発したMgが相手材の酸化皮膜に作用し、酸化皮膜を還元、破壊するため、ろう材を有さない相手材であっても、健全かつ速やかにフィレットが形成される。
一方、不活性ガス雰囲気中でのフラックスレスろうけ付法においては、材料中からMgは殆ど蒸発しない。したがって、酸化皮膜の破壊はろう材や心材に含まれる酸化性元素(酸化物生成自由エネルギーの低い元素、例えば、Mg、Be、Li、Ca、Ba等)によってろう材表面の酸化皮膜を脆弱化するのであるが、相手材がろう材を有さない材料であると、以下に述べる理由で、フィレットの形成に相当な時間を要することになる。
ろう材を有さない材料とのろう付け接合部においては、まず接触部において、酸化皮膜のすき間(熱膨張差によって生じた亀裂あるいは酸化性元素の還元作用によって生じた亀裂)から溶融ろうが滲出し、相手材の酸化皮膜と接触する。そこで、溶融ろう中の上記酸化性元素によって相手材の酸化皮膜が還元、破壊され、溶融ろうが相手材の母材と接触する。その後は、溶融ろう中の酸化性元素が相手材の酸化皮膜を徐々に還元、破壊することにより、フィレットの形成が徐々に進展する。このように、相手材の酸化皮膜の破壊が溶融ろう中の酸化性元素の作用のみによって進行するため、フィレットの形成には時間が掛かることになる。また、ろう材が溶融する以前においては、酸化皮膜の破壊あるいは脆弱化は殆ど進行しないことも、フィレット形成に時間を要する大きな要因である。
ろう材を有さない相手材との間でのフィレット形成には、時間を要するだけでなく、均一にフィレットが形成されなかったり、相手材と接触していても全くフィレットが生成されないこともある。そのようなフィレット形成不良の直接的な原因としては、相手材の酸化皮膜が破壊されず、溶融ろうが相手材の母材に接触できないことによるものが多い。相手材の酸化皮膜が強固で破壊され難い構造であったり、雰囲気中の酸素濃度が高く、加熱中に相手材の酸化皮膜が成長する場合に生ずる問題であるが、程度の差はあるものの、不活性ガス雰囲気中でのフラックスレスろう付けにおいては、ろう材を有さない相手材との接合は常に不安定さをそなえている。そのため、ろう付け前に材料をエッチング処理して自然酸化皮膜に置き換えたり、ろう付け雰囲気を厳しく管理してろう付けするなど、細心の注意が必要になっている。
ろう材を有さない相手材との接合性を高めるために、相手材に酸化性元素を含有させることによって、相手材の酸化皮膜の破壊を促進しようという提案もあるが、相手材に含有させた酸化性元素によって、相手材の素材表面の酸化皮膜は強固に形成され、ろう付け雰囲気中の微量の酸素や水蒸気によって、ろう付け加熱中に酸化皮膜が成長し易くなるといった背反が生じる。発明者らが確認したところによれば、相手材としてMgを0.6%含有した6063材と、Mgを全く含有しない1070材を比較評価したところ、6063材は加熱条件によって接合状態が大きく変わり、特にろう付け雰囲気中の酸素濃度が高い条件では1070材の方が健全にフィレットを形成した。6063材の方が劣った理由としては、6063材素材の表面にMgOが強固に形成されており、さらに、ろう付け雰囲気中の酸素濃度が高い条件下では、ろう付け加熱中に再酸化が進行したためと考えられた。Mgを含有した材料の接合性は、ろう付け雰囲気中の酸素濃度や露点が高くなるほど顕著に低下することも確認しており、ろう付け雰囲気中の酸素濃度が十分に管理されていない一般のろう付け用生産炉においては、Mg添加材料は有効で信頼できる解決策にはならないことが認められた。
特開2014−104509号公報 特開2004−358519号公報 特開2013−001941号公報 特開2014−050861号公報
上記従来の状況を踏まえ、不活性ガス雰囲気中でフラックスを使用せずにろう付けするフラックスレスろう付けにおいて、ろう材を有さない相手材に対して健全なフィレットを形成するための手法について、つぎのように考察した。
不活性ガス雰囲気中でのフラックスレスろう付けにおいて、フィレットを健全にかつ速やかに形成させるために材料に要求される条件は、以下のように考えられる。
(1)材料の製造段階で表面に強固な酸化皮膜が形成されないこと。
(2)ろう材の溶融前から酸化皮膜の破壊あるいは脆弱化が進行すること。
(3)フィレット形成の開始後に、酸化皮膜の破壊がさらに速やかに進行すること。
これらのうち、(1)については、材料表面における酸化性元素の量が制限されている必要がある。酸化性元素のうち、一般のアルミニウム合金の添加元素として頻繁に使用されるのはMgであり、材料表面のMg量が制限されていることが重要である。その他のBe、Li、Ca、Ba等については、特殊な場合を除き、一般的には使用されない元素であるが、何かの理由で添加される場合は、添加量を厳しく制限する必要がある。
(2)の酸化皮膜の破壊あるいは脆弱化については、酸化性元素の作用に委ねるしかなく、この点で(1)の条件とは一見矛盾するのであるが、酸化性元素を材料中に均一に添加するのではなく、材料表面から少し内部に入った領域に添加し、ろう付け加熱時の拡散によって材料表面に到達させることで目的を果たすことができる。そのため、単層の材料ではなく、薄い表層材を有するクラッド材とするのが望ましいと考えられる。すなわち、表層材は(1)の要件を満たすようにし、内部材(心材や中間材)にMgを添加することにより(2)の条件を満たすことができる。また、(2)の条件を十分に満たすには、表層材の厚さも重要な因子となる。表層材の厚さは、心材あるいは中間材に含有するMg量やろう付け加熱時の温度履歴によって適正な厚さが異なってくるが、一般的なろう付け用材料と一般的なろう付け温度履歴の範囲においては、クラッド率として数%以下の薄さが求められる。
(3)の条件については、(2)の条件が満たされていれば、フィレット形成開始後の酸化皮膜の破壊は、フィレット形成開始前に比べて速やかに進行する。何故なら、フィレット形成の開始、すなわち、溶融ろうと相手材の母材との接触により、溶融ろうが相手材の母材を溶解しながらフィレットを成長させるためである。この時、溶融ろう中への母材の溶解速度が速ければ、相手材の酸化皮膜の破壊は促進される。したがって、表層材の融点を低下させる元素が有効に作用することとなり、内部材へのMgの添加は、溶融ろう中への溶解反応速度を高め、酸化皮膜の破壊を促進するため、(3)の条件を満たす上でも有効である。
本発明は、以上の考察に基づいて試験、検討を行った結果としてなされたものであり、その目的は、不活性ガス雰囲気中でフラックスを使用せずにろう付けするフラックスレスろう付けにおいて、溶融ろうにより健全にかつ速やかにフィレットを形成させることを可能とするアルミニウム合金クラッド材(ろう材を有さない相手材)の材料構成および当該アルミニウム合金クラッド材を用いるろう付け方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための請求項1によるアルミニウム合金クラッド材は、不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、Mg:0.2〜2.0%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mgを0.1%未満に制限した純アルミニウムであり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とする。以下の説明において、合金成分は全て質量%として示す。
請求項2によるアルミニウム合金クラッド材は、不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、Mg:0.2〜2.0%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Zn:0.05〜4%、Si:0.05〜2%の1種または2種を含有し、Mg0.1%未満に制限され、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金であり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とする。
請求項3によるアルミニウム合金クラッド材は、不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、Mg:0.2〜2.0%、Mn:0.05〜1.8%、Si:0.05〜1.0%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mgを0.1%未満に制限した純アルミニウムであり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とする。
また、請求項4によるアルミニウム合金クラッド材は、請求項3において、前記心材が、さらにCu:0.05〜2%を含有することを特徴とする。
請求項によるアルミニウム合金クラッド材は、不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、Mg:0.2〜2.0%、Mn:0.05〜1.8%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Zn:0.05〜4%及びSi:0.05〜2%を含有し、Mg0.1%未満に制限され、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金であり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とする。
請求項によるアルミニウム合金クラッド材は、請求項1、2、5のいずれかにおいて、前記心材が、さらにCu:0.05〜2%、Si:0.05〜1.0%の1種または2種を含有することを特徴とする。
請求項によるアルミニウム合金クラッド材は、不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Mgを0.1%未満に制限した純アルミニウムであり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とする。
請求項によるアルミニウム合金クラッド材は、不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Zn:0.05〜4%、Si:0.05〜2%のうちの1種または2種を含有し、Mg0.1%未満に制限され、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金であり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とする。
請求項によるアルミニウム合金クラッド材は、不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%を含有し、さらにLi:0.01〜0.2%、Be:0.01〜0.3%の1種または2種を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Mgを0.1%未満に制限した純アルミニウムであり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とする。
請求項10によるアルミニウム合金クラッド材は、不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%を含有し、さらにLi:0.01〜0.2%、Be:0.01〜0.3%の1種または2種を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Zn:0.05〜4%、Si:0.05〜2%のうちの1種または2種を含有し、Mg0.1%未満に制限され、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金であり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とする。
請求項11によるアルミニウム合金クラッド材は、不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%、Cu:0.05〜2%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Mgを0.1%未満に制限した純アルミニウムであり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とする。
請求項12によるアルミニウム合金クラッド材は、不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%、Cu:0.05〜2%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Zn:0.05〜4%、Si:0.05〜2%のうちの1種または2種を含有し、Mg0.1%未満に制限され、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金であり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とする。
請求項13によるアルミニウム合金クラッド材は、不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%、Cu:0.05〜2%を含有し、さらにLi:0.01〜0.2%、Be:0.01〜0.3%の1種または2種を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Mgを0.1%未満に制限した純アルミニウムであり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とする。
請求項14によるアルミニウム合金クラッド材は、不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%、Cu:0.05〜2%を含有し、さらにLi:0.01〜0.2%、Be:0.01〜0.3%の1種または2種を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Zn:0.05〜4%、Si:0.05〜2%のうちの1種または2種を含有し、Mg0.1%未満に制限され、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金であり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とする。
請求項15によるアルミニウム合金クラッド材は、請求項14のいずれかにおいて、前記アルミニウムの心材が、Mg:0.2〜2.0%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなることを特徴とする。
請求項16によるアルミニウム合金クラッド材は、請求項14のいずれかにおいて、前記アルミニウム合金の心材が、Mg:0.2〜2.0%、Mn:0.05〜1.8%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなることを特徴とする。
請求項17によるアルミニウム合金クラッド材は、請求項15または16において、前記アルミニウム合金の心材が、さらにCu:0.05〜2%を含有することを特徴とする。
請求項18によるろう付け方法は、請求項1〜17のいずれかに記載のアルミニウム合金クラッド材を組み付けてろう付けする方法であって、アルミニウム合金クラッド材をろう付け前に酸溶液あるいはアルカリ溶液によってエッチング処理することを特徴とする。
本発明によれば、不活性ガス雰囲気中でフラックスを使用せずにろう付けするフラックスレスろう付けにおいて、溶融ろうにより健全にかつ速やかにフィレットを形成させることを可能とするアルミニウム合金クラッド材(ろう材を有さない相手材)および当該アルミニウム合金クラッド材を用いるろう付け方法が提供される。
本発明の実施例において、ろう付け性を評価するための、すき間充填試験片を示す側面図である。 図1のすき間充填試験片の正面図である。
本発明のアルミニウム合金クラッド材は、不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であり、その第1の実施形態は、アルミニウムまたはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、アルミニウムまたはアルミニウム合金の表層材をクラッドするものである。
第1の実施形態において、第1の態様は、Mg:0.2〜2.0%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mgを0.1%未満に制限した純アルミニウムの表層材をクラッドしてなることを特徴とする。心材中のMgは酸化皮膜の破壊や脆弱化を進行させるよう機能するものであるが、Mg含有量が0.2%未満では、ろう付け加熱時におけるクラッド材表面の酸化皮膜の破壊作用が乏しくなり、Mg含有量が2.0%を超えると、溶融ろうによるエロージョンが発生してフィレット形成能あるいは面接合性が阻害される。また、表層材が0.1%以上のMgを含有すると、材料製造時およびろう付け加熱時に形成される酸化皮膜が強固になり、ろう付け性が低下する。
第2の態様は、Mg:0.2〜2.0%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Zn:0.05〜4%、Si:0.05〜2%の1種または2種を含有し、Mgを0.1%未満に制限したアルミニウム合金の表層材をクラッドしてなることを特徴とする。表層材中のZnも酸化皮膜の破壊や脆弱化を進行させるよう機能する。表層材のZn含有量において、0.05%に満たない場合は不純物として扱われ、フィレット形成開始後における酸化皮膜の破壊あるいは脆弱化の促進に影響しない。Zn含有量が4%を超えると、溶融ろう中に溶出するZn量が多くなって接合部の耐食性に悪影響を及ぼす。表層材のSi含有量において、0.05%に満たない場合は不純物として扱われ、フィレット形成開始後における酸化皮膜の破壊あるいは脆弱化の促進に影響しない。表層材のSi含有量が2%を超えると、ろう付け加熱時に表層材が部分的に溶融するため、接合性及び耐食性の点で好ましくない。
第3の態様は、Mg:0.2〜2.0%、Mn:0.05〜1.8%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mgを0.1%未満に制限した純アルミニウムの表層材をクラッドしてなることを特徴とする。心材のMnは心材の強度を向上させるよう機能するものであり、含有量が0.05%未満では強度向上効果が十分でなく、1.8%を超えると圧延加工性が低下する。さらに好ましいMnの含有範囲は1.0〜1.7%である。
第4の態様は、Mg:0.2〜2.0%、Mn:0.05〜1.8%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Zn:0.05〜4%、Si:0.05〜2%のうちの1種または2種を含有し、Mgを0.1%未満に制限したアルミニウム合金の表層材をクラッドしてなることを特徴とする。
第1〜4の態様において、心材に、さらにCu:0.05〜2%、Si:0.05〜1.0%の1種または2種を含有させることができる。Cuは心材電位と強度を向上させるとともに、心材融点を低下させてMgの拡散を促進するよう機能する。心材のCu含有量において、0.05%に満たない場合は不純物として扱われ、フィレット形成開始後における酸化皮膜の破壊あるいは脆弱化の促進に影響しない。2%を超えると、ろう付け時にエロージョンが発生してフィレット形成能あるいは面接合性が阻害されたり、粒界腐食を生じ易くなるため好ましくない。SiはMgとの複合添加によって強度を向上するとともに、心材融点を低下させてMgの拡散を促進するよう機能する。心材のSi含有量において、0.05%に満たない場合は不純物として扱われ、フィレット形成開始後における酸化皮膜の破壊あるいは脆弱化の促進に影響しない。1.0%を超えると、ろう付け加熱時に心材に部分溶融を生ずるおそれがある。
不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするための本発明のアルミニウム合金クラッド材における第2の実施形態は、アルミニウムまたはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、中間材を介して表層材をクラッドするものであり、心材、中間材、表層材の順にクラッドされる。
第2の実施形態において、第1の態様は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Mgを0.1%未満に制限した純アルミニウムの表層材をクラッドしてなることを特徴とする。中間材中のMgは酸化皮膜の破壊や脆弱化を進行させるよう機能するものであるが、中間材のMg含有量が0.3%未満では、ろう付け加熱時におけるクラッド材表面の酸化皮膜の破壊作用が乏しくなり、Mg含有量が2.0%を超えると、溶融ろうによるエロージョンが発生してフィレット形成能あるいは面接合性が阻害される。表層材が0.1%以上のMgを含有すると、前記第1の実施形態の場合と同様、材料製造時およびろう付け加熱時に形成される酸化皮膜が強固になり、ろう付け性が低下する。
第2の態様は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Zn:0.05〜4%、Si:0.05〜2%のうちの1種または2種を含有し、Mgを0.1%未満に制限したアルミニウム合金の表層材をクラッドしてなることを特徴とする。表層材におけるZnおよびSi含有の意義および限定理由は前記第1の実施形態の場合と同様である。
第3の態様は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%を含有し、さらにLi:0.01〜0.2%、Be:0.01〜0.3%の1種または2種を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Mgを0.1%未満に制限した純アルミニウムの表層材をクラッドしてなることを特徴とする。中間材に添加する酸化元素のLi、BeはMgと共存して酸化皮膜の破壊や脆弱化を一層進行させるよう機能する。中間材へのLiの添加量が0.01%未満では接合性の向上効果に乏しく、0.2%を超えると、ろう付け加熱時の再酸化によって接合性に悪影響を及ぼす。中間材へのBeの添加量が0.01%未満では接合性の向上効果に乏しく、0.3%を超えると、ろう付け加熱時の再酸化によって接合性に悪影響を及ぼす。
第4の態様は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%を含有し、さらにLi:0.01〜0.2%、Be:0.01〜0.3%の1種または2種を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Zn:0.05〜4%、Si:0.05〜2%のうちの1種または2種を含有し、Mgを0.1%未満に制限したアルミニウム合金の表層材をクラッドしてなることを特徴とする。
第5の態様は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%、Cu:0.05〜2%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Mgを0.1%未満に制限した純アルミニウムの表層材をクラッドしてなることを特徴とする。中間材中のCuは心材電位と強度を向上させるとともに、心材融点を低下させてMgの拡散を促進するよう機能する。中間材のCu含有量において、0.05%に満たない場合は不純物として扱われ、フィレット形成開始後における酸化皮膜の破壊あるいは脆弱化の促進に影響しない。2%を超えると、ろう付け時にエロージョンが発生してフィレット形成能あるいは面接合性が阻害されたり、粒界腐食を生じ易くなるため好ましくない。
第6の態様は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%、Cu:0.05〜2%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Zn:0.05〜4%、Si:0.05〜2%のうちの1種または2種を含有し、Mgを0.1%未満に制限したアルミニウム合金の表層材をクラッドしてなることを特徴とする。
第7の態様は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%、Cu:0.05〜2%を含有し、さらにLi:0.01〜0.2%、Be:0.01〜0.3%の1種または2種を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Mgを0.1%未満に制限した純アルミニウムの表層材をクラッドしてなることを特徴とする。
第8の態様は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%、Cu:0.05〜2%を含有し、さらにLi:0.01〜0.2%、Be:0.01〜0.3%の1種または2種を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Zn:0.05〜4%、Si:0.05〜2%のうちの1種または2種を含有し、Mgを0.1%未満に制限したアルミニウム合金の表層材をクラッドしてなることを特徴とする。
前記第2の実施形態における第1〜8の態様において、心材として、Mg:0.2〜2.0%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金心材、あるいは、Mg:0.2〜2.0%、Mn:0.05〜1.8%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金心材を適用することができる。これらのアルミニウム合金心材には、さらにCu:0.05〜2%を含有させることもできる。
第1〜2の実施形態のアルミニウム合金クラッド材において、心材、中間材および表層材には、前記元素以外に、例えば、1.0%以下のFe、0.3%以下のTi、0.3%以下のZr、0.4%以下のCrなどが含有されていても本発明の効果に影響することはない。
また、ろう材に添加してろう付け性を向上させる元素としてBiが知られているが、第1〜2の実施形態のアルミニウム合金クラッド材において、表層材にBiを含有させる場合には、ろう付け加熱時の再酸化の抑制の観点から、その含有量は0.01%以下、好ましくは0.005%以下に制限されるべきである。
酸化皮膜の破壊や脆弱化を促進するためには、表層材の厚さも重要な因子となる。表層材の厚さについては、心材や中間材に含有されるMg量やろう付け加熱時の温度履歴によって適正な厚さが異なってくるが、一般的なろう付け用材料と一般的なろう付け温度履歴の範囲においては、クラッド率として数%以下の薄さが求められ、本発明においては、表層材の厚さは0.1mm以下であることが望ましい。
表層材の厚さが0.1mmを超えると、自動車用熱交換器などにおける一般的なろう付け加熱の温度履歴(450℃から577℃までの昇温時間が10分前後)において、心材あるいは中間材に含まれるMgが、ろう材の溶融が始まる前に材料表面に到達し難くなるため、接合性の改善効果が乏しくなる。
本発明によるアルミニウム合金クラッド材は、素材製造時の表面の酸化皮膜が強固でなく、ろう付け加熱時の再酸化の進行も少ないため、ろう付け前にエッチング処理を行わなくても健全なフィレットを形成することができる。しかしながら、例えば、溶融ろうの量が少なくても確実にフィレットを形成させたい場合などにおいては、ろう付け前に材料を酸溶液あるいはアルカリ溶液によってエッチング処理し、自然酸化皮膜に置き換えておくことが有効となる。
本発明は、不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布することなくろう付けするフラックスレスろう付け法において、ろう付け性を向上させる相手材(溶融ろうによって接合されるろう材を有しない材料)を提供するものである。本発明の材料を使用することにより、ろう材の配置に自由度が増すこととなり、ろう材を有さない部材の適用範囲が広がる。また、フラックスレスろう付けにおいて発生する溶融ろうの偏った流動などの様々な問題を解決することが可能となり、複雑な構造からなる熱交換器へのフラックスレスろう付けの適用性を大きく向上させる効果をもたらす。
以下、本発明の実施例を比較例と対比して説明し、本発明の効果を実証する。なお、これらの実施例は、本発明の一実施態様を示すもので、本発明はこれらに限定されない。
実施例1、比較例1
ろう付け試験評価用に表1に示す組成、厚さ、クラッド率を有する2種類のブレージングシートを準備した。ろう材と心材をそれぞれ連続鋳造により造塊し、心材については、得られた鋳塊を縦163mm、横163mm、厚さ27mmのサイズに面削した。ろう材については、得られた鋳塊を厚さ3mmあるいは1.5mmまで熱間圧延し、縦163mm、横163mmの寸法に切断した。心材とろう材を積層し、熱間圧延により3mm厚さまでクラッド圧延し、その後、1回の中間焼鈍を挟んで0.4mmまで冷間圧延し、最終焼鈍を施して調質をO材とした。
Figure 0006570325
本発明材として、表2に示す組成、厚さ、クラッド率を有するアルミニウム合金クラッド材(試験材P1〜P22)を準備し、比較材として、表3に示す組成、厚さ、クラッド率を有するアルミニウム合金クラッド材(試験材C1〜C18)を準備した。クラッド材の製造は、心材、中間材、表層材をそれぞれ連続鋳造により造塊し、心材については、得られた鋳塊を縦163mm、横163mm、厚さ27mmのサイズに面削した。中間材については、得られた鋳塊を厚さ3mmまで熱間圧延し、その後0.06〜0.09mmまで冷間圧延し、縦163mm、横163mmの寸法に切断した。表層材については、得られた鋳塊を厚さ3mmまで熱間圧延し、その後0.15〜0.3mmまで冷間圧延し、縦163mm、横163mmの寸法に切断した。心材と表層材、心材と中間材と表層材を積層し、熱間圧延により3mm厚さまでクラッド圧延し、その後、1回の中間焼鈍を挟んで所定厚さまで冷間圧延し、最終焼鈍を施して調質をO材とした。
Figure 0006570325
Figure 0006570325
ろう付けによるフィレットを評価するためのすき間充填試験片の形状を図1〜2に示す。水平材を本発明のクラッド材(試験材)、垂直材を前記ブレージングシートとし、両者の接合部の片側にスペーサを挟み、形成されるフィレットの長さで接合性(すき間充填性)を評価する試験片であるが、ブレージングシートを、ろう材を外側にして密着曲げし、垂直材としている点が通常のすき間充填試験片と異なっている。垂直材を密着することでフィレット形成の難度が上がるため、単板を立てるだけの通常のすき間充填試験に比べて、厳しい条件で評価することが可能となる。そのため、実際の熱交換器における難度の高い継手での接合性を評価することができる。
試験材を所定の寸法に切断し、ブレージングシートの垂直材については密着曲げを実施した。試験材をアセトンで脱脂後、図1〜2の試験片に組み立てた。スペーサには1.6mm径のステンレススチール棒を使用したが、垂直材として、ろう材厚さが半分(0.02mm)となる表1、Bのブレージングシートを使用した試験片では、スペーサに1.0mm径のステンレススチール棒を使用した。
組み付けたすき間充填試験片のろう付けは、予熱室とろう付け室からなる二室型の窒素ガス雰囲気ろう付け実験炉で実施した。ろう付け時の雰囲気中の酸素濃度が15ppmと30ppmの二水準になるように窒素ガスの流量を調整した。加熱速度は三水準とし、450℃から577℃までの昇温時間を3分(急速加熱)、10分(通常加熱)、20分(低速加熱)として、試験片温度が595℃に達したところで直ちに試験片を予熱室に移して冷却した。
ろう付け後の試験片に形成されたフィレットの長さ(すき間充填長さ)を測定するとともに、形成されたフィレットの均一さを目視評価した。
すき間充填長さは次の4段階で評価した(小数第一位は四捨五入)。
◎:≧19mm
〇:14〜18mm
△:6〜13mm
×:≦5mm
〇以上を合格とし、△と×は不合格と判定した。
フィレットの均一さは次の4段階で評価した。
◎:完全に均一なフィレットを形成
〇:長手方向にやや不均一な部分もあるが、左右に均等なフィレットを形成
△:左右に均等でないフィレットを形成
×:フィレットが極小あるいは左右のいずれかがフィレットを未形成
〇以上を合格とし、△と×は不合格と判定した。
ろう付け後の試験片についてCASS試験を実施し、腐食試験時間240時間の試験片において、フィレットの優先腐食と粒界腐食の有無を外観観察と断面観察によって評価した。優先腐食も粒界腐食も無いものを○(無)として合格とした。すき間充填試験および腐食試験の結果を表4、表5に示す。
Figure 0006570325
Figure 0006570325
表4に示すように、本発明に従う試験材(P1〜22)を組み付けた試験片は、すき間充填長さとフィレットの形状(均一さ)がいずれも合格レベルにあり、CASS試験後におけるフィレットの優先腐食と粒界腐食も認められなかった。
特に、試験片4、9、10、13、15、19、22は、すき間充填長さが19mm以上で、良好な接合性を示した。とりわけ、試験片15は、ろう付け時の酸素濃度が30ppmでもすき間充填長さが19mm以上であり、試験片19および22は急速加熱でもすき間充填長さが19mm以上であった。また、試験片10、11、13、14、18、21、22、24、25は完全に均一なフィレットが形成され、このうち、試験片11、14、18、21、22は急速加熱でも均一なフィレットが形成され、試験片24は、試験材(水平材)P22の表層材が100μmと厚くても、低速加熱によって均一なフィレットが形成され、試験片25は、ブレージングシート(垂直材)Bのろう材厚さが0.02mmと薄くても、ろう付け前にエッチング処理を行うことによって均一なフィレットが形成された。
これに対して、本発明の条件を外れた試験片は、表5に示すように、すき間充填試験、腐食試験のいずれかにおいて不合格となった。試験材(水平材)として単板を使用した試験片101〜105は、すき間充填性、フィレットの均一さのいずれかあるいは両方が劣った。特に、Mg量の多い試験材C5を水平材とした試験片105は、溶融ろうが水平材の表面に過度に濡れ広がり、フィレットの均一さが著しく劣った。
試験片106は試験材C6の表層材のMg量が多いため、試験片107は、試験材C7の表層材のBi量が多いため、いずれも接合性が劣った。試験片108は試験材C8の心材のMg量が少ないため、試験片110は試験材C10の中間材のMg量が少ないため、いずれも接合性が劣った。試験片109は試験材C9の心材のMg量が多いため、試験片111は試験材C11の中間材のMg量が多いため、試験片115は試験材C15の表層材のSi量が多いため、いずれも接合性が劣った。さらにエロージョンが生じた。
試験片112は試験材C12の中間材のLi量が多いため、試験片113は試験材C13の中間材のBe量が多いため、いずれも接合性が劣った。試験片114は、接合性は合格レベルであったが、試験材C14の表層材にZnが過度に添加されているため、Znが溶融ろう中に溶出し、CASS試験でフィレットに優先腐食が生じた。試験片116は、接合性は合格レベルであったが、試験材C16の心材にCuが過度に添加されているため、CASS試験において粒界腐食が生じた。
試験片117および118は、それぞれ試験材C17およびC18の表層材が厚すぎるため、低速加熱でも接合性が劣った。試験片119は、試験材(単板)C4と垂直材のブレージングシートのろう材の両方にMgが含有され、さらに、ろう付け雰囲気の酸素濃度が高い条件で加熱したため、ろう付け加熱時に酸化が進行して接合性が極度に劣った。形成されたフィレットは極小で不均一であったため、試験片119については腐食試験を実施しなかった。試験片120は、垂直材のブレージングシートBのろう材厚さが0.02mmと薄く、ろう付け前のエッチング処理を実施しなかったため、すき間充填長さが劣った。

Claims (18)

  1. 不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、Mg:0.2〜2.0%(質量%、以下同じ)を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mgを0.1%未満に制限した純アルミニウムであり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とするアルミニウム合金クラッド材。
  2. 不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、Mg:0.2〜2.0%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Zn:0.05〜4%、Si:0.05〜2%の1種または2種を含有し、Mg0.1%未満に制限され、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金であり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とするアルミニウム合金クラッド材。
  3. 不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、Mg:0.2〜2.0%、Mn:0.05〜1.8%、Si:0.05〜1.0%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mgを0.1%未満に制限した純アルミニウムであり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とするアルミニウム合金クラッド材。
  4. 前記心材が、さらにCu:0.05〜2%を含有することを特徴とする請求項3記載のアルミニウム合金クラッド材。
  5. 不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、Mg:0.2〜2.0%、Mn:0.05〜1.8%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Zn:0.05〜4%及びSi:0.05〜2%を含有し、Mg0.1%未満に制限され、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金であり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とするアルミニウム合金クラッド材。
  6. 前記心材が、さらにCu:0.05〜2%、Si:0.05〜1.0%の1種または2種を含有することを特徴とする請求項1、2、5のいずれかに記載のアルミニウム合金クラッド材。
  7. 不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Mgを0.1%未満に制限した純アルミニウムであり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とするアルミニウム合金クラッド材。
  8. 不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Zn:0.05〜4%、Si:0.05〜2%のうちの1種または2種を含有し、Mg0.1%未満に制限され、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金であり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とするアルミニウム合金クラッド材。
  9. 不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%を含有し、さらにLi:0.01〜0.2%、Be:0.01〜0.3%の1種または2種を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Mgを0.1%未満に制限した純アルミニウムであり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とするアルミニウム合金クラッド材。
  10. 不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%を含有し、さらにLi:0.01〜0.2%、Be:0.01〜0.3%の1種または2種を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Zn:0.05〜4%、Si:0.05〜2%のうちの1種または2種を含有し、Mg0.1%未満に制限され、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金であり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とするアルミニウム合金クラッド材。
  11. 不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%、Cu:0.05〜2%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Mgを0.1%未満に制限した純アルミニウムであり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とするアルミニウム合金クラッド材。
  12. 不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%、Cu:0.05〜2%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Zn:0.05〜4%、Si:0.05〜2%のうちの1種または2種を含有し、Mg0.1%未満に制限され、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金であり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とするアルミニウム合金クラッド材。
  13. 不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%、Cu:0.05〜2%を含有し、さらにLi:0.01〜0.2%、Be:0.01〜0.3%の1種または2種を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Mgを0.1%未満に制限した純アルミニウムであり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とするアルミニウム合金クラッド材。
  14. 不活性ガス雰囲気中でフラックスを塗布せずにろう付けするためのアルミニウム合金クラッド材であって、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の心材の片面または両面に、Mg:0.3〜2.0%、Cu:0.05〜2%を含有し、さらにLi:0.01〜0.2%、Be:0.01〜0.3%の1種または2種を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金の中間材を介して、Zn:0.05〜4%、Si:0.05〜2%のうちの1種または2種を含有し、Mg0.1%未満に制限され、残部Alおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金であり且つ厚さが0.1mm以下である表層材をクラッドしてなることを特徴とするアルミニウム合金クラッド材。
  15. 前記アルミニウムの心材が、Mg:0.2〜2.0%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなることを特徴とする請求項14のいずれかに記載のアルミニウム合金クラッド材。
  16. 前記アルミニウム合金の心材が、Mg:0.2〜2.0%、Mn:0.05〜1.8%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなることを特徴とする請求項14のいずれかに記載のアルミニウム合金クラッド材。
  17. 前記アルミニウム合金の心材が、さらにCu:0.05〜2%を含有することを特徴とする請求項15または16に記載のアルミニウム合金クラッド材。
  18. 請求項1〜17のいずれかに記載のアルミニウム合金クラッド材を組み付けてろう付けする方法であって、アルミニウム合金クラッド材をろう付け前に酸溶液あるいはアルカリ溶液によってエッチング処理することを特徴とするろう付け方法。
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