JP5030487B2 - クラッド材およびその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、強度および耐食性に優れたクラッド材、特に熱交換器用管体の材料として用いられるクラッド材およびその製造方法に関する。さらに、前記熱交換器用管体を用いた熱交換器およびその製造方法に関する。
従来からパラレルフロー型のアルミニウム製自動車用熱交換器では、高強度、高耐食性とともにろう付性が求められる。一般に高強度を得るためにアルミニウム合金にMgが添加されるが、Mg含有アルミニウム合金を非腐食性フッ化物系フラックスを用いてろう付すると、フラックスとMgが反応して良好なろう付性が得られないため、僅かな量しか添加することができなかった。このため、高強度でろう付性の良いアルミニウム材料の製作が困難であった。
このような状況の中で、芯材とろう材とをクラッドしたろう付用材料において、芯材にMgを添加するとともに、芯材とろう材の間に中間層を形成し、Mgとフラックスの反応を抑止することでろう付性を改善したクラッド材が提案されている(特許文献1、2参照)。
特許文献1に記載されたクラッド材は、Al−Mn−Mg−Zn合金からなる芯材とAl−Si合金からなるろう材との間にAl−Mn−Si合金からなる中間層を介在させたものである。特許文献2に記載されたクラッド材は、Al−Mn−Mg−Cu合金からなる芯材とAl−Si合金からなるろう材との間にAl−Mn系合金からなる中間層を介在させたものである。
特開昭64−40195号公報 特許第2842667号公報
しかしながら、特許文献1のクラッド材は、芯材にZnが多く添加されているために、芯材の耐食性が悪いという問題点があった。また特許文献2のクラッド材は、中間層がAl−Mn系合金であるために強度がわずかに不足する。しかも中間層にMgの拡散を抑制する元素が含まれていないために、Mgとフラックスとの反応を抑制するには十分な厚さの中間層が必要となり中間層の薄肉化、ひいてはクラッド材の薄肉化が困難である。
本発明は上述した技術背景に鑑み、強度、ろう付性および耐食性に優れたクラッド材およびその製造方法の提供を目的とする。さらに、本発明のクラッド材を用いた熱交換器用管体、熱交換器およびその製造方法の提供を目的とする。
即ち、本発明のクラッド材は下記〔1〕〜〔9〕に記載の構成を有する。
〔1〕 芯材の一面側に外皮層を有し、他面側に中間層を介して内皮層を有するクラッド材であって、
前記芯材が、Mn:0.8〜2質量%、Mg:0.2〜1.5質量%を含み、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成され、
前記外皮層が、Zn:0.01〜4質量%を含み、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成され、
前記中間層が、Mn:0.8〜2質量%、Zn:0.35〜3質量%を含み、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成され、
前記内皮層が、Al−Si系合金ろう材で構成されていることを特徴とするクラッド材。
〔2〕 芯材を構成するアルミニウム合金中に0.5質量%以下のCuを含む請求項1に記載のクラッド材。
〔3〕 芯材を構成するアルミニウム合金中に0.03〜0.25質量%以下のTiを含む請求項1または2に記載のクラッド材。
〔4〕 中間層を構成するアルミニウム合金中に0.5質量%以下のCuを含む前項1〜3のいずれか1項に記載のクラッド材。
〔5〕 中間層を構成するアルミニウム合金中に0.8質量%以下のFeを含む前項1〜4のいずれか1項に記載のクラッド材。
〔6〕 外皮層を構成するアルミニウム合金中のMn濃度が0.1質量%以下、Cu濃度が0.2質量%以下である前項1〜5のいずれか1項に記載のクラッド材。
〔7〕 中間層の厚さが10〜70μmである前項1〜6のいずれか1項に記載のクラッド材。
〔8〕 外皮層の厚さが10〜100μmである前項1〜7のいずれか1項に記載のクラッド材。
〔9〕 ろう付後の中間層における平均結晶粒径が20〜300μmである前項1〜8のいずれか1項に記載のクラッド材。
本発明の熱交換器用管体、扁平チューブ、ヘッダーは下記〔10〕〜〔15〕に記載の構成を有する。
〔10〕 前項1〜9のいずれか1項に記載されたクラッド材が、外皮層を外側にした管状であることを特徴とする熱交換器用管体。
〔11〕 前項10に記載された熱交換器用管体を用いたことを特徴とする扁平チューブ。
〔12〕 管体を構成するクラッド材の中間層を構成するアルミニウム合金中のFe濃度が0.3質量%以下である前項11に記載の扁平チューブ。
〔13〕 前項10に記載された熱交換器用管体を用いたことを特徴とするヘッダー。
〔14〕 管体を構成するクラッド材の中間層を構成するアルミニウム合金中のFe濃度が0.3〜0.8質量%である前項13に記載のヘッダー。
〔15〕 管体を構成するクラッド材において、内皮層の厚さが70〜300μmである前項13または14に記載のヘッダー。
本発明のクラッド材の製造方法は、下記〔16〕〜〔18〕に記載の構成を有する。
〔16〕 Mn:0.8〜2質量%、Mg:0.2〜1.5質量%を含み、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成された芯材の一面側に、Zn:0.01〜4質量%を含み、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成された外皮層を重ね、他面側に、Mn:0.8〜2質量%、Zn:0.35〜3質量%を含み、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成された中間層を介して、Al−Si系合金ろう材で構成された内皮層を重ねて熱間でクラッド圧延し、クラッド圧延後で冷間圧延前、またはクラッド圧延後の冷間圧延の任意のパス間に中間焼鈍を施すことを特徴とするクラッド材の製造方法。
〔17〕 前記中間焼鈍を450℃以下の温度で行う前項16に記載のクラッド材の製造方法。
〔18〕 前記中間焼鈍を6時間以下の処理時間で行う前項16または17に記載のクラッド材の製造方法。
本発明の熱交換器は、下記〔19〕に記載の構成を有する。
〔19〕 複数の扁平チューブと、これらの扁平チューブの間に介設されたフィンとがろう付され、前記複数の扁平チューブと、これらの扁平チューブの端部に連結されたヘッダーとがろう付された熱交換器において、
前記扁平チューブおよびヘッダーの少なくとも一方に、前項10に記載された熱交換器用管体が用いられていることを特徴とする熱交換器。
本発明の熱交換器の製造方法は、下記〔20〕〜〔24〕に記載の構成を有する。
〔20〕 複数の扁平チューブの間にフィンが介設されるとともに、前記複数の扁平チューブの端部にヘッダーが連結された熱交換器の製造に際し、
前記扁平チューブおよびヘッダーの少なくとも一方として前項10に記載された熱交換器用管体を用い、前記扁平チューブとフィン、および前記扁平チューブとヘッダーをフッ化物系フラックスを用いてろう付することを特徴とする熱交換器の製造方法。
〔21〕 前記扁平チューブに塗布するフッ化物系フラックスの塗布量が2g/m2以上である前項20に記載の熱交換器の製造方法。
〔22〕 前記扁平チューブの内側に、外側よりも多い量のフッ化物系フラックスを塗布する前項21に記載の熱交換器の製造方法。
〔23〕 前記扁平チューブの内側におけるフッ化物系フラックスの塗布量は3〜30g/m2である前項22に記載の熱交換器の製造方法。
〔24〕 前記ヘッダーに塗布するフッ化物系フラックスの塗布量が4g/m2以上である前項20〜23のいずれか1項に記載の熱交換器の製造方法。
〔1〕の発明のクラッド材は、芯材にMg含有アルミニウム合金を用いることで強度を確保し、外皮層および中間層に添加されたZnによって芯材中のMgの拡散を抑止することにより良好なろう付性を得、さらに外皮層が犠牲腐食層として機能するために耐食性に優れたものである。
〔2〕の発明のクラッド材は、特に芯材の強度が高く、クラッド材としての強度が優れている。
〔3〕の発明のクラッド材は、芯材に添加されたTiによる粒界腐食防止効果により特に耐食性が優れている。。
〔4〕の発明のクラッド材は、特に中間層の強度が高く、クラッド材としての強度が優れている。
〔5〕の発明のクラッド材は、特に中間層の強度が高く、クラッド材としての強度が優れている。
〔6〕の発明のクラッド材は、特に外皮層の犠牲腐食効果が優れ、耐食性が優れている。
〔7〕の発明のクラッド材は、特に中間層のMg拡散抑止効果が優れ、ろう付性が優れている。
〔8〕の発明のクラッド材は、特に外皮層のMg拡散抑止効果および犠牲腐食効果が優れ、ろう付性および耐食性が優れている。
〔9〕の発明のクラッド材は、中間層によるろう材の侵入防止効果が優れている。
〔10〕の発明の熱交換器用管体は、〔1〕〜〔9〕のいずれかのクラッド材を用いたものであるから、強度、ろう付性および耐食性に優れている。
〔11〕の発明の扁平チューブは、〔10〕の熱交換器用管体を用いたものであるから、強度、ろう付性および耐食性に優れている。
〔12〕の発明の扁平チューブは、中間層によるろう材侵入防止効果を低下させることなく優れた強度を有する。
〔13〕の発明のヘッダーは〔10〕の熱交換器用管体を用いたものであるから、強度、ろう付性および耐食性に優れている。
〔14〕の発明のヘッダーは、特に優れた強度を有する。
〔15〕の発明のヘッダーは、接合部に十分なろう材が供給されるために、特にろう付性が優れている。
〔16〕の発明のクラッド材の製造方法によれば、〔1〕〜〔9〕に記載されたクラッド材を製造することができる。
〔17〕〔18〕の各発明のクラッド材の製造方法によれば、中間焼鈍中のMgの拡散を抑制して特にろう付性に優れたクラッド材を製造できる。
〔19〕の発明の熱交換器は、扁平チューブまたはヘッダーとして〔7〕の熱交換器用管体が用いられたものであるから、扁平チューブ、フィン、ヘッダーが良好にろう付され、かつ強度および耐食性に優れている。
〔20〕の発明の熱交換器の製造方法によれば、〔19〕の熱交換器を製造できる。
〔21〕の発明の熱交換器の製造方法によれば、扁平チューブのろう付部に十分なフラックスを供給して良好なろう付を確実に行うことができる。
〔22〕〔23〕の各発明の熱交換器の製造方法によれば、扁平チューブの内側においても良好なろう付を確実に行うことができる。
〔24〕の発明の熱交換器の製造方法によれば、ヘッダーのろう付部に十分なフラックスを供給して良好なろう付を確実に行うことができる。
図1は本発明のクラッド材であり、図2は前記クラッド材で作製した扁平チューブである。
クラッド材(1)は、芯材(10)の一面側に外皮層(11)を有し、他面側に中間層(12)を介してろう材である内皮層(13)を有する4層構造のろう付用クラッド材である。扁平チューブ(2)は、前記クラッド材(1)の外皮層(11)を外側にして管状に成形したものである。
前記クラッド材(1)は、芯材(10)にMg含有アルミニウム合金を用いることで強度を確保し、外皮層(11)および中間層(12)に添加されたZnによって芯材(10)中のMgの拡散を抑止することにより良好なろう付性を得、さらに外皮層(11)が犠牲腐食層として機能するために耐食性に優れたものである。
クラッド材(1)の各層を構成するアルミニウム合金組成、合金中の各元素の添加意義および好ましい濃度は以下のとおりである。
〔芯材〕
芯材(10)は、Mn:0.8〜2質量%およびMg:0.2〜1.5質量%を含み、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金(以下、「芯材合金」と称する)で構成される。
前記芯材合金において、Mnは強度に影響を及ぼす元素であり、Mn濃度を0.8〜2質量%とする。Mn濃度が0.8質量%未満では強度が不足し、2質量%を超えると粗大な金属間化合物が生成するために加工性が悪くなる。芯材合金における好ましいMn濃度は1〜1.6質量%である。Mgもまた強度に影響を及ぼす元素であり、Mg濃度を0.2〜1.5質量%とする。Mg濃度が0.2質量%未満では強度が不足し、1.5質量%を超えると酸化膜が強固となるためにクラッド材を作製することが困難となる。芯材合金における好ましいMg濃度は0.3〜1.2質量%である。
また、芯材合金において、他の元素は耐食性に影響を及ぼさない範囲で添加することができ、あるいは含有が許容されるが、以下の元素はその濃度を制限することが好ましい。
Cuは強度を向上させる元素であるが、多量に添加すると耐食性が低下するおそれがあるため、0.5質量%以下とすることが好ましい。特に好ましいCu濃度は0.2質量%以下である。また、強度向上効果を得るためのCu濃度は0.03質量%以上である。
Znは耐食性に影響を及ぼす元素であり、0.5質量%を超えて添加すると耐食性が低下するおそれがあるため、0.5質量%以下とすることが好ましい。特に好ましいZn濃度は0.3質量%以下である。
Tiは粒界腐食防止効果を有する元素である。CO2を冷媒とする熱交換器は180℃程度の高温で保持されるが、構成材料がこのような高温に長時間保持されると粒界に様々な元素が析出し、ひいては粒界腐食が懸念される。そこで、本発明のクラッド材を熱交換器の構成材料として用いる場合に芯材にTiを添加することで粒界腐食を防止することができる。好ましいTi濃度は0.03〜0.25質量%であり、0.03質量%未満では上記効果に乏しく、0.25質量%で十分に上記効果が得られるので0.25質量%を超えて多量に添加するのはコスト面で好ましくない。特に好ましいTi濃度は0.05〜0.2質量%である。
FeおよびSiは芯材自体の耐食性を低下させるおそれがあり、それぞれ0.2質量%以下とすることが好ましい。特に好ましいFe濃度およびSi濃度はそれぞれ0.15質量%以下である。
〔外皮層〕
外皮層(11)は、Zn:0.01〜4質量%を含み、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金(以下、「外皮層合金」と称する)で構成される。
外皮層合金において、Znは芯材(10)のMgの拡散を抑止するともに、芯材(10)と外皮層(11)の電位差に差を設けて外皮層(11)を犠牲腐食層としての機能させるために添加される元素であり、Zn濃度を0.01〜4質量%とする。Zn濃度が0.01質量%未満では犠牲腐食層として機能を果たさず、4質量%を超えると早期に腐食して長期的な耐食性が低下する。好ましいZn濃度は0.4〜3質量%である。
また、外皮層合金において、他の元素は耐食性に影響を及ぼさない範囲で添加することができ、あるいは含有が許容されるが、以下の元素はその濃度を制限することが好ましい。
外皮層合金においては、MnおよびCuの添加を制限する。MnおよびCuは、芯材(10)と外皮層(11)の電位差に差を設けて外皮層(11)の犠牲腐食効果に寄与する元素であるが、多量に添加すると外皮層(11)を早期に腐食させるおそれがある。このため、Mn濃度は0.1質量%以下が好ましく、さらに0.05質量%以下が好ましい。また、好ましいCu濃度は0.2質量%以下であり、さらに0.15質量%以下が好ましい。
FeおよびSiは外皮層自体の耐食性を低下させるおそれがあり、それぞれ0.2質量%以下とすることが好ましい。特に好ましいFe濃度およびSi濃度はそれぞれ0.15質量%以下である。
〔中間層〕
中間層(12)は、Mn:0.8〜2質量%、Zn:0.35〜3質量%を含み、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金(以下、「中間層合金」と称する)で構成される。
中間層合金において、Mnは強度に影響を及ぼす元素であり、Mn濃度を0.8〜2質量%とする。Mn濃度が0.8質量%未満では強度が不足し、2質量%を超えると粗大な金属間化合物が生成するために加工性が悪くなる。中間層合金における好ましいMn濃度は1〜1.6質量%である。Znは芯材(10)のMgの拡散を抑止する元素であり、Zn濃度を0.35〜3質量%とする。Zn濃度が0.35質量%未満ではMgの拡散抑止効果が小さく、また3質量%を超えると芯材(10)にZnが拡散して耐食性を低下させるおそれがある。好ましいZn濃度は0.5〜2.5質量%である。
また、中間層合金において、他の元素は耐食性に影響を及ぼさない範囲で添加することができ、あるいは含有が許容されるが、以下の元素はその濃度を制限することが好ましい。
中間層合金においては、さらにCuを添加することができる。Cuは強度に影響を及ぼす元素であるが、多量に添加すると耐食性を低下させるおそれがある。このため、Cu濃度は0.5質量%以下が好ましく、さらに0.03質量%以下が好ましい。また、強度向上効果を得るためのCu濃度は0.15質量%以上である。
また、Feを添加することもできる。Feは合金強度を向上させるとともに結晶粒を細かくする効果がある。その一方、中間層(12)は内皮層(13)のろう材による侵食を中間層(12)内で食い止めて芯材(10)への侵入を防止する必要があり、中間層(12)の結晶粒が大きい方が侵食防止効果は大きい。中間層(12)が十分に厚い場合は結晶粒が細かくてもろう材による侵食を防止することができるが、チューブ材料として用いる場合は、チューブの内部容積および軽量性を確保するためにクラッド材(1)の総厚が制限されることが多く、中間層(12)の厚さを厚くして侵食を防ぐことは好ましくない。従って、チューブ用クラッド材においては、強度と侵食防止の両面から平均結晶粒径を20〜300μmの範囲に制御することが好ましく、平均結晶粒径を前記範囲内に制御するFe濃度として0.3質量%未満が好ましい。特に好ましい平均結晶粒径は30〜100μmであり、特に好ましいFe濃度は0.03〜0.2質量%である。一方、内部容積が十分に大きく、かつチューブよりも厚いクラッド材(1)が用いられるヘッダーでは、中間層(12)の厚さを厚くすることで侵食を防止できるため、強度向上を重視してFe濃度を設定することができる。従って、チューブ材料として用いるクラッド材では、中間層合金中のFe濃度は0.3〜0.8質量%の範囲が好ましく、特に0.4〜0.7質量%が好ましい。平均結晶粒径は特に限定されないが100μm以下が好ましい。
〔内皮層〕
内皮層は、Al−Si系合金ろう材(以下、「内皮層合金」と称する)で構成される。
内皮層合金は、Al−Si系合金であれば特に限定されるものではなく、Si:6〜15質量%を含有するAl−Si系合金を例示できる。具体的には、JIS A4343やJIS A4045を例示できる。
本発明のクラッド材(1)における各層の厚さや総厚は限定されず、適宜設定することができる。
クラッド材(1)の総厚は、例えば、クラッド材を熱交換器用管体の材料として用いる場合は、100〜2000μmが好ましい。特に、扁平チューブの材料としては100〜500μmが好ましく、ヘッダーの材料としては200〜2000μmが好ましい。
芯材(10)の厚さは、用途に応じて必要な強度を確保できる厚さに設定する。例えば、クラッド材を熱交換器用管体の材料として用いる場合は、50〜1900μmが好ましい。特に、扁平チューブの材料としては50〜450μmが好ましく、ヘッダーの材料としては150〜1900μmが好ましい。
外皮層(11)の厚さは、Mgの拡散抑止効果および犠牲腐食効果を得るために、10〜100μmが好ましい。10μm未満ではMgの拡散抑止効果が乏しい。また、外皮層(11)は芯材(10)よりも強度が低いため、外皮層(11)の厚さが100μmを超えると相対的に芯材(10)が薄くなるため、クラッド材(1)としての強度が不足するおそれがある。好ましい外皮層(11)の厚さは10〜50μmである。
中間層(12)の厚さは、Mgの拡散抑止効果を得るために、10〜70μmが好ましい。10μm未満ではMgの拡散抑止効果が乏しい。また、中間層(12)は芯材(10)よりも強度が低いため、中間層(12)の厚さが70μmを超えると相対的に芯材(10)が薄くなるため、クラッド材(1)としての強度が不足するおそれがある。好ましい中間層(12)の厚さは10〜50μmである。
内皮層(13)の厚さは、クラッド材(1)の用途に応じて接合に必要なろう材量を確保できる厚さに適宜設定すれば良い。例えば、クラッド材(1)を熱交換器用管体の材料として用いる場合は、10〜300μmが好ましい。特に扁平チューブの材料として用いる場合は5〜50μmが好ましい。また、ヘッダーの材料として用いる場合は50〜300μmが好ましい。
本発明のクラッド材(1)の製造方法は、圧延温度による制限は受けないが、一例としては、4層の材料の順次重ねて熱間でクラッド圧延し、クラッド圧延後、冷間圧延前または冷間圧延の任意にパス間で中間焼鈍を行って所望の厚さとする。本発明はクラッド圧延および冷間圧延の条件や中間焼鈍の要否および条件を規定するものではないが、中間焼鈍中に芯材(10)のMgが拡散するのを抑制するために、高温での処理を避け、450℃以下で中間焼鈍することが好ましい。また、390℃未満の中間焼鈍ではCu等の元素が粒界に析出しやすく、耐食性が低下するおそれがあるため、390℃以上が好ましい。特に好ましい中間焼鈍の温度は390〜420℃である。また、中間焼鈍の処理時間は特に限定されず、加工性を向上させることができ、かつMgの拡散を抑止できる範囲で任意に設定することができる。具体的には、6時間以下が好ましく、特に4時間以下が好ましい。
図2に一例を示すように、本発明の熱交換器用管体(2)は、上述した板状のクラッド材(1)を外皮層(11)が外側になるように成形したものであり、外皮層(11)が犠牲腐食層となる。熱交換器用管体としては、扁平チューブおよびヘッダーを例示できる。管体への成形方法は限定されず、ロール成形等の周知の方法で成形し、継ぎ目(14)を接合して管体とする。継ぎ目(14)の接合は、例えばクラッド材(1)の内皮層(13)のAl−Si系合金ろう材によるろう付によって行われる。
また、扁平チューブは、図2の示すような周壁部のみからなる扁平チューブ(2)に限定されない。扁平チューブの他の形状例として、図3、図4A、図4B、図5を示す。
図3に示す扁平チューブ(3)は、図2と同じく板状のクラッド材(1)で本体部(2a)を形成し、さらに本体部(2a)内に別途作製したインナーフィン(4)を配置して本体部(2a)とインナーフィン(4)をろう付したものである。
図4Aに示す扁平チューブ(5)は、板状のクラッド材(1)を曲げ加工して複数の突起(6)を形成し、さらに管状に成形して対向する突起(6)(6)をろう付することによって仕切壁を形成した多孔管である。
図4Bに示す扁平チューブ(7)もまた多孔管であり、その製造方法の一例として、クラッド材(1)を材料として突起(8a)と先端にこの突起(8a)を嵌合する凹溝を有する受け部(8b)を形成し、さらにクラッド材(1)の一端部に1つの係合用突起(9a)を、他端部に2つの係合用突起(9b)(9b)を形成し、前記受け部(8b)の凹溝に突起(8a)を嵌合させて管内に仕切壁を形成するとともに、端部の係合用突起(9a)(9b)をかみ合わせて管状に形成したものである。このように端部の係合用突起(9a)(9b)をかみ合わせた場合には、管体の断面における接合長さが拡大され、継ぎ目強度を向上させることができる。
図5に示す扁平チューブ(30)は、クラッド材(1)を加工して仕切壁を形成した多孔管である。図6の断面図に示すように、クラッド材(1)の内皮層(13)側に仕切壁および側壁を形成するための種々の突起物(33)(36)(37)(39)(41)をロール成形により形成してチューブ製作用成形材(31)を製作し、このチューブ製作用成形材(31)の幅方向の中央部で折り曲げて扁平チューブに成形した例である。前記チューブ製作用成形材(31)の幅方向の一端部には、先端面に突起(32)を有する内側側壁用凸条(33)が設けられ、他端部は先端部分が外側側壁(34)となされ、この外側側壁部(34)の基端側に先端面に凹溝(35)を有する内側側壁用凸条(36)が設けられている。また、幅方向の中央部には、もう一方の側壁となる側壁用凸条(37)が設けられている。さらに、前記内側側壁用凸条(33)(36)と側壁用凸条(37)との間には、先端面に突起(38)を有する仕切壁凸条(39)と先端面に凹溝(40)を有する受け部(41)とが交互に設けられている。そして、前記チューブ製作用成形材(31)の側壁用凸条(37)を中心にして折り曲げていき、最後にヘアピン状に折り曲げて、仕切壁用凸条(39)の突起(38)を対向する受け部(41)の凹溝(40)に嵌め入れるとともに、内側側壁用凸条(33)の突起(32)を他方の内側側壁用凸条(36)の凹溝(35)に嵌め入れる。さらに外側側壁部(34)を内側に折り曲げて扁平チューブの形状に仮組みする。そして仮組みした扁平チューブを所定温度に加熱して係合させた内側側壁用凸条(33)(36)と外側側壁(34)、係合させた仕切壁用凸条(39)と受け部(41)をろう付けすると、厚肉の両側壁を有し、複数の冷媒通路に仕切られた扁平チューブ(30)が製作される。
上記扁平チューブ(3)(5)(7)(30)において、インナーフィン(5)、突起(6)、突起(8a)と受け部(8b)、係合用突起(9a)(9b)、内側側壁用凸条(33)(36)と外側側壁(34)、仕切壁用凸条(39)と受け部(41)のろう付には、クラッド材(1)の内皮層(13)を構成するAl−Si系合金ろう材が好適である。
なお、本発明におけるクラッド材は、図1に示した板状に限定されず、管状等の形状に加工したもの、折り曲げて管に加工するために突起物を形成したものも含まれる。
本発明で例示した熱交換器は、複数の扁平チューブと、これらの扁平チューブの間に介設されたフィンとがろう付され、前記複数の扁平チューブと、これらの扁平チューブの端部に連結されたヘッダーとがろう付された熱交換器において、前記扁平チューブまたはヘッダー、あるいは両方として、本発明のクラッド材で作製した管体が用いられたものである。
以下に、本発明の熱交換器の製造方法について、図3の扁平チューブ(3)を用いて図7に示した熱交換器(20)を作製する場合を例に挙げて説明する。
前記熱交換器(20)は、複数の扁平チューブ(3)が相互間にアウターフィン(21)を介在させた状態で積層されるとともに、扁平チューブ(3)の両端がヘッダー(22)に連通接続され、扁平チューブ(3)、アウターフィン(21)、ヘッダー(22)がろう付けにより接合一体化されたコア部を有するものである。図中、(23)はサイドプレートである。
まず、扁平チューブ(3)およびヘッダー(22)の材料として、芯材(10)、外皮層(11)、中間層(12)および内皮層(13)の材料を重ねて熱間でクラッド圧延し、中間焼鈍を含む冷間圧延により所要厚さのクラッド材(1)を作製する(図1参照)。クラッド材(1)における各層の厚さは、用途に応じて適宜設定する。
次に、このクラッド材(1)を外皮層(11)が外側となるようにロール成形して本体部(2a)を製作し、本体部(2a)内に別途作製したインナーフィン(4)を配置し、扁平チューブ(3)を仮成形する(図3参照)。一方、図9に示すように、ヘッダー(22)についても、クラッド材(1)の外皮層(11)外側にしてを管体に仮成形し、前記扁平チューブ(3)を差込むための扁平孔(24)を穿設する。
そして、図7、8に示すように扁平チューブ(3)とブレージンシートからなるアウターフィン(21)とを交互に積み重ねるとともに、扁平チューブ(3)の両端をヘッダー(22)の扁平孔(24)に差し込んで仮組みし、扁平チューブ(3)およびヘッダー(22)にフッ化物系フラックスを塗布し、仮組物を不活性ガス雰囲気中で加熱する。この加熱により、クラッド材(1)の内皮層(13)が溶融し、扁平チューブ(3)およびヘッダー(22)の継ぎ目(14)がろう付されるとともに、扁平チューブ(3)とインナーフィン(4)、ヘッダー(22)と扁平チューブ(3)がろう付接合される。また、アウターフィン(21)を構成するブレージングシートのろう材層によって、扁平チューブ(11)とアウターフィン(21)がろう付接合される。このろう付において、クラッド材(1)の芯材(10)合金に添加されたMgは外皮層(11)および中間層(12)によってろう付面への拡散が抑止されるため、フッ化物系フラックスと反応することなく各ろう付部はいずれも良好にろう付される。
上述したろう付において、フッ化物系フラックスの種類は限定されず、KF−AlF3の混合物、KAlF4,K2AlF5,K3AlF6,AlF3,CsF,BiF3,LiF、KZnF3、ZnF2等を少なくとも1種または2種以上を混ぜ合わせたもの例示できる。なお、フッ化物系フラックスが好適であるが、塩化物系等のフラックスも用いることができる。
扁平チューブ(3)およびヘッダー(22)へのフッ化物系フラックスの塗布量は、良好なろう付を達成するために2g/m2以上とすることが好ましい。塗布量が2g/m2未満ではろう付性が悪くなるおそれがある。本発明はフラックス塗布量の上限値を規定するものではないが、30g/m2を超えて増量してもろう付性は変わらないため、不経済である。
また、扁平チューブではチューブ内の雰囲気ガスの置換が行われにくくフラックスによる表面活性化が行われにくいために、チューブの外面よりも内面への塗布量を多くすることが好ましい。内面へのフラックスの塗布量は3g/m2以上gが好ましく、3〜30g/m2を推奨できる。このようにチューブ内面へのフラックス塗布量を増量することにより、図2に示す本体部のみからなる扁平チューブ(2)はもとより、図3のような内部にインナーフィン(4)を配置した扁平チューブ(3)、図4Aのような突起(6)による仕切壁、図4Bのような突起(8a)と受け部(8b)による仕切壁、図5のようのな凸条(39)と受け部(41)による仕切壁を形成した扁平チューブ(5)(7)(30)においても良好なろう付を達成できる。
また、ヘッダーへのフラックス塗布量は扁平チューブよりも多くすることが好ましい。これは、ヘッダーにはブラケット等の部材を取り付けることがあるが、ヘッダーとブラケット等とのクリアランスが大きいため、接合部に十分なフラックスを供給するには多くのフラックスを必要とするためである。具体的には、ヘッダーへのフラックス塗布量は4g/m2以上が好ましい。
フラックスの塗布方法は限定されず、浸漬塗布、スプレー塗布等の周知の方法で適宜行う。また、扁平チューブの内面の塗布量を多くする場合は、内面への塗布と外面への塗布を別の工程で行っても塗布量に差を付けることができる。例えば、図示例の熱交換器に製造においては、クラッド材(1)の内皮層(13)側にフラックスを塗布した後に管状の本体部(2a)に成形するとともにインナーフィン(4)を配置し、本体部(2a)とインナーフィン(4)を組み付けた状態で外皮層(11)側にフラックスを塗布するか、あるいは扁平チューブ(3)とアウターフィン(21)を積層状態に組み付けた後にフラックスを塗布する。また、図4A、図4Bおよび図5の扁平チューブ(5)(7)(30)の場合は、クラッド材(1)の内皮層(13)側にフラックスを塗布した後に、仕切壁となる突起(6)(8a)および受け部(8b)、仕切壁および側壁となる各種突起物(32)〜(41)を成形するとともに管体に仮成形し、扁平チューブ(5)(7)(30)の外側にフラックスを塗布する。あるいは、突起(6)(8a)、受け部(8b)および各種突起物(32)〜(41)を形成してフラックスを塗布した後に管体に仮成形し、扁平チューブ(5)(7)(30)の外側にフラックスを塗布する。
本発明の実施例として、熱交換器用の扁平チューブに適したクラッド材、およびヘッダーに適したクラッド材を作製し、さらに扁平チューブおよびヘッダーを作製してろう付試験を行った。
また、各ろう付試験において、非腐食性のフッ化物系フラックスとしてKAlF4を所定濃度の懸濁液に調製して用いた。また、前記扁平チューブ(3)と交互に積層するアウターフィン(21)として、JIS A3203にZnを添加したアルミニウム合金からなる芯材の両面にAl−8質量%Si合金からなるろう材層がクラッドされたブレージングフィン(板厚:80μm、クラッド率:片面につき10%)を用い、扁平チューブ(3)内に配置するインナーフィン(4)として、JIS A3003からなり、板厚100μmの波形のベアフィンを用いた(図3参照)。
〈1〉 扁平チューブ
〔クラッド材の作製〕
扁平チューブ材料として、後掲の表1および表2に示す構成のクラッド材を作製した。
クラッド材の芯材を構成する芯材合金、外皮層を構成する外皮層合金、中間層を構成する中間層合金として、それぞれ、各表に示す濃度の元素を含み残部がAlおよび不純物からなるアルミニウム合金を用い、内皮層を構成する内皮層合金としてSi:9質量%を含むAl−Si合金ろう材を用いた。
表1の実施例1〜20および比較例2、表2の実施例21〜34および比較例22、23においては、図1に参照される、外皮層(11)、芯材(10)、中間層(12)、内皮層(13)からなる4層構造のクラッド材(1)を作製した。クラッド材(1)作製に際しては、各層の材料を重ね合わせ、熱間でクラッド圧延した後に420℃で2時間保持する中間焼鈍を施し、さらに板厚(総厚)が300μmとなるように冷間圧延した。作製したクラッド材(1)における外皮層(11)および中間層(12)の厚さは表1に示す各厚さであり、内皮層(13)の厚さは全て25μmとした。従って、各クラッド材(1)の芯材(10)の厚さは、300μm−(外皮層厚さ+中間層厚さ+25μm)となる。
また、表1の比較例1、表2の比較例21においては、中間層を設けずに外皮層、芯材、内皮層の3層構造とした以外は上記と同じ方法でクラッド材を作製した。
〔クラッド材の引張強さ、中間層の結晶粒径、中間層への侵食〕
表1および表2の各クラッド材について、ろう付相当の熱処理(窒素ガス雰囲気中、600℃で5分間加熱)を行った後に、室温(25℃)および高温(180℃)における引張強さ、および中間層(12)の平均結晶粒径を測定した。これらの測定結果を表1および表2に示す。
また、内皮層合金(ろう材)中のSiによる中間層(12)への侵食を観察したところ、全てのクラッド材において侵食は認められなかった。
〔扁平チューブの作製とろう付性〕
各クラッド材を用いて、図3に参照される扁平チューブ(3)を作製するとともに、扁平チューブ(3)とアウターフィン(21)のろう付試験を行った。
表1の実施例1〜20および比較例1、2においては、まず、各クラッド材(1)の外皮層(11)を外側にしてロール成形により管状の本体部(2a)を成形するとともに、本体部(2a)内にインナーフィン(4)を配置し、扁平チューブ(3)を仮成形した。仮成形した扁平チューブ(3)は、図8に示すようにアウターフィン(21)と交互に重ねて仮組みした。次に、この仮組物を所定濃度のフラックス懸濁液に浸漬して乾燥させ、扁平チューブ(3)の内面と外面に同量のフラックスを塗布した。各仮組物におけるフラックス塗布量は表1に示すとおりである。そして、仮組物を600℃の窒素ガス雰囲気中で5分間加熱し、扁平チューブ(3)の継ぎ目(14)をろう付するとともに、扁平チューブ(3)の本体部(2a)とインナーフィン(4)、扁平チューブ(3)とアウターフィン(21)をろう付した。
Figure 0005030487
表2の実施例21〜34および比較例21〜23においては、まず、各クラッド材(1)の内皮層(13)側に、表2に示す量のフラックスを塗布して乾燥させた後、外皮層(11)を外側にしてロール成形により管状の本体部(2a)を成形するとともに、本体部(2a)内にインナーフィン(4)を配置し、扁平チューブ(3)を仮成形した。この仮成形後に扁平チューブ(3)の外皮層(11)側に表2に示す量のフラックスを塗布した。次に、図8に示すように、扁平チューブ(3)とアウターフィン(21)とを交互に重ねて仮組みした。そして、この仮組物を600℃の窒素ガス雰囲気中で5分間加熱し、扁平チューブ(3)の継ぎ目(14)をろう付するとともに、扁平チューブ(3)の本体部(2a)とインナーフィン(4)、扁平チューブ(3)とアウターフィン(21)をろう付した。
Figure 0005030487
作製した各ろう付品について、扁平チューブ(3)の本体部(2a)内面とインナーフィン(4)との接合率(%)、扁平チューブ(3)の外面とアウターフィン(21)との接合率(%)を調べ、これらの接合率によりろう付性を評価した。評価結果を表1および表2に示す。
〔ろう付品の耐食性〕
各ろう付品について、下記の調査方法Aにより扁平チューブの粒界腐食感受性を調査して耐食性を評価した。さらに、芯材合金におけるTiの添加効果を調査するために、調査方法Bにおいて上記調査方法Aよりも粒界腐食が起こりやすい条件を形成し、厳しく粒界腐食感受性を調査した。なお、比較例1、21のろう付品については、ろう付性が悪かったために耐食性を評価するには至らなかった。 これらの評価結果を表1および表2に示す。
(粒界腐食感受性の調査方法A)
ろう付品に対し、ASTM−G85−A3に規定されたSWAAT腐食試験を実施し、試験後の腐食状況により下記の基準で耐食性を評価した。試験条件は、ASTM D1141による人工海水に酢酸を添加してpH3に調製した腐食試験液を用い、腐食試験液を0.5時間噴霧−湿潤1.5時間を1サイクルとし、このサイクルを480時間実施するものとした。
◎:表面に粒界腐食が発生しないもの
○:表面に粒界腐食がわずかに発生するものの、腐食の深さが深くないものであり、熱交換器としての耐食性を満足するもの
(粒界腐食感受性の調査方法B)
ろう付品を180℃で24時間保持した後、上記調査方法Aと同じ条件でSWAAT腐食サイクル試験を実施し、試験後の腐食状況により下記の基準で耐食性を評価した。なお、180℃の高温保持はCO2冷媒の熱交換器の使用環境を想定したものである。
◎:表面に粒界腐食が発生しないもの
○:粒界腐食がほとんど発生しないもの
△:粒界腐食が顕著でないもの
表1および表2の結果より、芯材と内皮層の間に所定厚さの中間層を形成した各実施例のクラッド材は、同一厚さで中間層の無い比較例1、21のクラッド材と同等の強度を有するものであることを確認した。また、中間層に所定量のFeを添加することによってろう材による侵食を防止しつつ強度を向上させることができた。
また、所定量のZnを添加した外皮層および中間層を有する各実施例のクラッド材は、内面、外面ともにろう付性が良好であった。このような実施例に対し、中間層の無い比較例1、21および外皮層または中間層のZn濃度が本発明の範囲を外れる比較例2、22、23は、ろう付性が悪いものであった。特に、中間層の無い比較例1、21は内側のろう付性が極めて悪いものであった。
また、各実施例のクラッド材は優れた耐食性を有するものであることを確認した。特に芯材合金に所定量のTiを添加したクラッド材はさらに優れた耐食性を有するものであった。
〔中間焼鈍によるろう付品の耐食性〕
表2の実施例24および実施例29の4層構成のクラッド材(1)の作製に際し、中間焼鈍の条件のみを変えて表3の実施例51〜60に示すクラッド材を作製した。
作製した各クラッド材について、実施例21〜34と同様の方法で扁平チューブ(3)を作製し、扁平チューブ(3)とアウターフィン(21)を交互に重ねてろう付試験を行った。フラックスの塗布量は実施例14と同じく、内面側:20g/m2、外面側:8g/m2とし、600℃の窒素ガス雰囲気中で5分間加熱してろう付するものとした。
ろう付品について、扁平チューブ(3)とインナーフィン(4)およびアウターフィン(21)との接合率によりろう性を評価するとともに、上述した2つの調査方法A,Bにより扁平チューブの粒界腐食感受性を調査して耐食性を評価した。評価結果を表3に示す。
Figure 0005030487
表3の結果より、本発明の推奨条件で中間焼鈍とすることにより、特に優れた耐食性が得られることを確認した。
〈2〉 ヘッダー
〔クラッド材の作製〕
本発明のクラッド材(1)で熱交換器用のヘッダーを製作する場合、上述したチューブよりも総厚の厚いクラッド材を用いることが好ましく、総厚が厚くなると芯材(10)のみならず中間層(12)も厚く設定することができる。このため、中間層(12)の強度向上、ひいてはクラッド材の強度向上を目的としてFe濃度を高くしたことで結晶粒が細かくなっても、中間層(12)の厚さによって内皮層(13)のろう材による侵食を十分に防ぐことができる。
そこで、表4の実施例61〜64に示すように、総厚および各層の厚さ、中間層合金のFe濃度をヘッダーに適した数値に設定したクラッド材を作製した。これらのクラッド材は上述したチューブ用クラッド材と同様に、各層の材料を重ね合わせ、熱間でクラッド圧延した後に420℃で2時間保持する中間焼鈍を施し、さらに表4に示す板厚(総厚)となるように冷間圧延した。
なお、上記実施例61のクラッド材における各層合金組成は中間層合金中のFe濃度を除いて表1の実施例11と同じ組成であり、実施例62〜64のクラッド材における各層合金組成は中間層合金中のFe濃度を除いて表2の実施例30と同じ組成である。
〔クラッド材の引張強さ、中間層の結晶粒径、中間層への侵食〕
チューブ用クラッド材と同様に、ろう付相当の熱処理(窒素ガス雰囲気中、600℃で5分間加熱)を行った後に、室温(25℃)および高温(180℃)における引張強さ、および中間層(12)の平均結晶粒径を測定した。
さらに、内皮層合金(ろう材)中のSiによる中間層(12)への侵食を観察し、下記の基準で評価した。
◎:Siによる中間層への侵食がほとんどないもの
○:Siによる中間層への侵食がわずかにあるもの
△:Siによる中間層への侵食が芯材に達していないもの
これらの評価結果を表4に示す。
〔ヘッダーの作製とろう付性および耐食性〕
各クラッド材を用いて、図9に参照されるヘッダー(22)を作製するとともに、このヘッダー(22)に扁平チューブ(3)およびアウターフィン(21)を組み付けてろう付試験を行った。
ヘッダー(22)は、クラッド材(1)の内皮層(13)側に、表4に示す量のフラックスを塗布して乾燥させた後、外皮層(11)を外側にしてロール成形により管体に仮成形し、扁平チューブ(3)を差込むための扁平孔(24)を穿設することにより作製した。さらに、外皮層(11)側に表4に示す量のフラックスを塗布して乾燥させた。
前記ヘッダー(22)に組み付ける扁平チューブ(3)は、実施例29のクラッド材(1)の内皮層(13)側に10g/m2のフラックスを塗布して乾燥させた後、外皮層(11)を外側にしてロール成形により管状の本体部(2a)を成形するとともに、本体部(2a)内にインナーフィン(4)を配置し、扁平チューブ(3)を仮成形し、この仮成形後に扁平チューブ(3)の外皮層(11)側に10g/m2のフラックスを塗布した。次に、扁平チューブ(3)とアウターフィン(21)と交互に重ねるとともに、扁平チューブ(3)の両端を仮成形したヘッダー(22)の扁平孔(24)に挿入して仮組みした。
そして、前記仮組物を600℃の窒素ガス雰囲気中で5分間加熱し、扁平チューブ(3)の継ぎ目(14)、扁平チューブ(3)の本体部(2a)とインナーフィン(4)、扁平チューブ(3)とアウターフィン(21)、ヘッダー(22)の継ぎ目(14)、ヘッダー(22)と扁平チューブ(3)をろう付した。
作製した各ろう付品について、ヘッダー(22)と扁平チューブ(3)の外面との接合率(%)を調べ、これらの接合率によりろう付性を評価した。さらに、上述した2つの方法A,Bによりヘッダーの粒界腐食感受性を調査して耐食性を評価した。これらの評価結果を表4に示す。
Figure 0005030487
表4より、クラッド材をヘッダーとして用いた場合においても優れたろう付性、強度、耐食性が得られることを確認した。また、中間層合金にFeを添加したことでろう材中のSiによる中間層(12)の侵食は認められるが、侵食は中間層内で止まり芯材(10)に達するものではなかった。従って、中間層厚さを厚く設定したクラッド材では相対的に高い濃度Feによる強度向上効果を享受することができた。
なお、本発明は、クラッド材の総厚、各層の厚さおよび各層の合金組成、ならびにクラッド材の用途を上記実施例に限定するものではない。
本発明のクラッド材は強度、ろう付性および耐食性に優れたものであるから、各種熱交換器用管体の構成材料として利用することができる。
本発明のクラッド材の模式的断面図である。 図1のクラッド材を用いて作製した扁平チューブの一例の斜視図および部分拡大図である。 図1のクラッド材を用いて作製した、他の扁平チューブの一例の斜視図および部分拡大図である。 図1のクラッド材を用いて作製した、さらに他の扁平チューブの一例の斜視図および部分拡大図である。 図1のクラッド材を用いて作製した、さらに他の扁平チューブの一例の斜視図および部分拡大図である。 図1のクラッド材を用いて作製した、さらに他の扁平チューブの一例の断面図である。 図5の扁平チューブの製造方法を示す図である。 本発明の熱交換器の一例を示す正面図である。 図7の熱交換器において、扁平チューブとフィンの積層状態を示す部分斜視図である。 図1のクラッド材を用いて作製したヘッダーの斜視図および部分拡大図である。
符号の説明
1…クラッド材
2、3、5、7、30…扁平チューブ(熱交換器用管体)
20…熱交換器
21…アウターフィン(フィン)
22…ヘッダー(熱交換器用管体)

Claims (24)

  1. 芯材の一面側に外皮層を有し、他面側に中間層を介して内皮層を有するクラッド材であって、
    前記芯材が、Mn:0.8〜2質量%、Mg:0.2〜1.5質量%を含み、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成され、
    前記外皮層が、Zn:0.01〜4質量%を含み、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成され、
    前記中間層が、Mn:0.8〜2質量%、Zn:0.35〜3質量%を含み、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成され、
    前記内皮層が、Al−Si系合金ろう材で構成されていることを特徴とするクラッド材。
  2. 芯材を構成するアルミニウム合金中に0.5質量%以下のCuを含む請求項1に記載のクラッド材。
  3. 芯材を構成するアルミニウム合金中に0.03〜0.25質量%以下のTiを含む請求項1または2に記載のクラッド材。
  4. 中間層を構成するアルミニウム合金中に0.5質量%以下のCuを含む請求項1〜3のいずれか1項に記載のクラッド材。
  5. 中間層を構成するアルミニウム合金中に0.8質量%以下のFeを含む請求項1〜4のいずれか1項に記載のクラッド材。
  6. 外皮層を構成するアルミニウム合金中のMn濃度が0.1質量%以下、Cu濃度が0.2質量%以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載のクラッド材。
  7. 中間層の厚さが10〜70μmである請求項1〜6のいずれか1項に記載のクラッド材。
  8. 外皮層の厚さが10〜100μmである請求項1〜7のいずれか1項に記載のクラッド材。
  9. ろう付後の中間層における平均結晶粒径が20〜300μmである請求項1〜8のいずれか1項に記載のクラッド材。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載されたクラッド材が、外皮層を外側にした管状であることを特徴とする熱交換器用管体。
  11. 請求項10に記載された熱交換器用管体を用いたことを特徴とする扁平チューブ。
  12. 管体を構成するクラッド材の中間層を構成するアルミニウム合金中のFe濃度が0.3質量%以下である請求項11に記載の扁平チューブ。
  13. 請求項10に記載された熱交換器用管体を用いたことを特徴とするヘッダー。
  14. 管体を構成するクラッド材の中間層を構成するアルミニウム合金中のFe濃度が0.3〜0.8質量%である請求項13に記載のヘッダー。
  15. 管体を構成するクラッド材において、内皮層の厚さが70〜300μmである請求項13または14に記載のヘッダー。
  16. Mn:0.8〜2質量%、Mg:0.2〜1.5質量%を含み、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成された芯材の一面側に、Zn:0.01〜4質量%を含み、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成された外皮層を重ね、他面側に、Mn:0.8〜2質量%、Zn:0.35〜3質量%を含み、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成された中間層を介して、Al−Si系合金ろう材で構成された内皮層を重ねて熱間でクラッド圧延し、クラッド圧延後で冷間圧延前、またはクラッド圧延後の冷間圧延の任意のパス間に中間焼鈍を施すことを特徴とするクラッド材の製造方法。
  17. 前記中間焼鈍を450℃以下の温度で行う請求項16に記載のクラッド材の製造方法。
  18. 前記中間焼鈍を6時間以下の処理時間で行う請求項16または17に記載のクラッド材の製造方法。
  19. 複数の扁平チューブと、これらの扁平チューブの間に介設されたフィンとがろう付され、前記複数の扁平チューブと、これらの扁平チューブの端部に連結されたヘッダーとがろう付された熱交換器において、
    前記扁平チューブおよびヘッダーの少なくとも一方に、請求項10に記載された熱交換器用管体が用いられていることを特徴とする熱交換器。
  20. 複数の扁平チューブの間にフィンが介設されるとともに、前記複数の扁平チューブの端部にヘッダーが連結された熱交換器の製造に際し、
    前記扁平チューブおよびヘッダーの少なくとも一方として請求項10に記載された熱交換器用管体を用い、前記扁平チューブとフィン、および前記扁平チューブとヘッダーをフッ化物系フラックスを用いてろう付することを特徴とする熱交換器の製造方法。
  21. 前記扁平チューブに塗布するフッ化物系フラックスの塗布量が2g/m2以上である請求項20に記載の熱交換器の製造方法。
  22. 前記扁平チューブの内側に、外側よりも多い量のフッ化物系フラックスを塗布する請求項21に記載の熱交換器の製造方法。
  23. 前記扁平チューブの内側におけるフッ化物系フラックスの塗布量は3〜30g/m2である請求項22に記載の熱交換器の製造方法。
  24. 前記ヘッダーに塗布するフッ化物系フラックスの塗布量が4g/m2以上である請求項20〜23のいずれか1項に記載の熱交換器の製造方法。
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