JP6562767B2 - トナー及びトナーの製造方法 - Google Patents
トナー及びトナーの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6562767B2 JP6562767B2 JP2015163400A JP2015163400A JP6562767B2 JP 6562767 B2 JP6562767 B2 JP 6562767B2 JP 2015163400 A JP2015163400 A JP 2015163400A JP 2015163400 A JP2015163400 A JP 2015163400A JP 6562767 B2 JP6562767 B2 JP 6562767B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- polyester resin
- mass
- polymerizable monomer
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
また、例えば特許文献2では、結晶性樹脂(X)と非晶性樹脂(Y)とのハイブリッド樹脂と非晶性樹脂(Z)とを含むトナー用バインダー樹脂により、優れた低温定着性と耐オフセット性を両立させる技術が開示されている。
また、例えば特許文献3では、結晶性ポリエステルと無定形ビニル重合体とが化学的に結合したブロック共重合体又はグラフト共重合体をバインダーとすることによりトナーの流動性、耐ブロッキング性、低温定着性、耐オフセット性、更には耐久性に優れたトナーを提供できることが開示されている。
さらには、特許文献4では、水系媒体中で重合性単量体及び結晶性ポリエステル樹脂の存在下で過酸化物系重合開始剤を用いて重合することで製造されるトナーに関する技術が開示されている。これにより現像耐久性の向上、低温定着性及び耐オフセット性に優れたトナー、画像形成方法、並びに画像形成装置が得られることが記載されている。
本願発明は、低温定着性と高帯電性に優れ、現像耐久性が良好であり保存安定性にも優れたトナーを提供することを課題とする。
が定着温度領域にて速やかに溶融することによる。但し、結晶性樹脂のみが溶融するばかりではトナーの低温定着化には寄与しがたく、定着時において結晶性樹脂の溶融と同時にトナーの結着樹脂(以下、単に結着樹脂ともいう)全体を可塑させて溶融させることが必要である。その為には結晶性樹脂と、結着樹脂を構成する重合性単量体との親和性が重要であると考えられる。
一方、良好な高帯電性と現像耐久性を得るためには、結晶性樹脂をトナー表面に露出させないことが特に重要な因子であると考えられる。これは、結晶性樹脂がトナー帯電のリークサイトとして作用する場合があり、トナーの帯電性が阻害される恐れがあるからである。特に水系媒体で重合性単量体組成物の粒子を形成し、該重合性単量体組成物の該粒子に含まれる該重合性単量体を重合させることにより得られるトナー粒子を含有するトナーの場合においては、顕著である。それは、結晶性樹脂中に親水性の成分が含有していると、該成分がトナー表面に濃縮されることにより、トナーの帯電阻害がより顕著になるからである。
その結果、重合性単量体、グラフトポリマー及びポリエステル樹脂を含有する重合性単量体組成物の粒子を水系媒体中で形成し、該重合性単量体組成物の該粒子に含まれる該重合性単量体を重合させることにより得られるトナー粒子を含有するトナーにおいて、ビニル系モノマー、特定のグラフトポリマーとして結晶性ポリエステル部位と非晶性ビニル部位を有する特定のハイブリッド樹脂、及び特定のモノマーを一定量含有するポリエステル樹脂を重合性単量体組成物に用いることが最適であることを見出し、本発明に至った。
該トナー粒子が、該ポリエステル樹脂Aで形成されたシェルを有し、
該グラフトポリマーは、結晶性ポリエステル部位と非晶性ビニル部位とを有するハイブ
リッド樹脂であり、
該結晶性ポリエステル部位と該非晶性ビニル部位の質量比(結晶性ポリエステル部位/非晶性ビニル部位)が、60/40〜95/5であり、
該ポリエステル樹脂Aが、下記式(1)で示されるイソソルビドユニットを、該ポリエステル樹脂Aを構成する全モノマーユニットのモル数を基準として、0.10mol%以上20.00mol%以下を含み、
該ポリエステル樹脂Aの含有量が、該重合性単量体が重合することにより生じる結着樹脂100.0質量部に対して、1.0質量部以上20.0質量部以下であり、
スチレンに溶解させた該グラフトポリマー及び、スチレンに溶解させた該ポリエステル樹脂Aの懸滴法による水との界面張力をそれぞれ、XcP(mN/m)、XaP(mN/m)としたとき、下記式(2)の関係を満たす
12.0≦XcP−XaP≦17.0 (2)
ことを特徴とするトナーに関する。
また、本発明は、該トナーの製造方法に関する。
本発明において、上記条件を満たすトナーとすることで低温定着性と高帯電性に優れ、現像耐久性が良好であり、更には保存安定性にも優れたトナーを得ることができる。
上記条件を満たすことにより本発明の効果が得られることについての詳細な理由は明確ではないが、本発明者らは次のように考えている。
前述の低温定着性といった観点において、結着樹脂の溶融時における結晶性樹脂と、結着樹脂を構成する重合性単量体との親和性は高い方が好ましい。該親和性を高めるために、結晶性樹脂は結晶性ポリエステル部位と非晶性のビニル部位を有するハイブリッド樹脂であることが必須であるものと考えられる。
また、本発明に用いられる該ハイブリッド樹脂はグラフトポリマーであるため、結着樹脂との親和性がより高まるものと考えられ、その結果、トナーの低温定着性に対してより顕著な効果を発現するものと考えられる。
本発明に用いられるグラフトポリマー中の上記結晶性ポリエステル部位は2価以上の多価カルボン酸とジオールの反応により得ることができる。その中でも、脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸を主成分とするポリエステルが、結晶化度が高く好ましい。結晶性ポリエステルは、1種類のみを用いても、複数種を併用してもよい。なお、主成分とは、その含有量が50質量%以上であることをいう。
本発明においてグラフトポリマーは結晶性樹脂である。本発明における結晶性樹脂とは、示差走査熱量測定(DSC)において吸熱ピークが観測される樹脂であり、その測定は「ASTM D 3417−99」に準じて行う。
上記結晶性ポリエステル部位を得るためのカルボン酸単量体としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、グルタコン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ノナンジカルボン酸、デカンジカルボン酸、ウンデカンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸、マレイン酸、フマル酸、メサコン酸、シトラコン酸、イタコン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、n−ドデシルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸、シクロヘキサンジカルボン酸、これらの酸の無水物又は低級アルキルエステル等が挙げられる。
特に好ましい結晶性ポリエステル部位としては飽和ポリエステルであると一層望ましい。
また、該結晶性部位には、ステアリン酸などの脂肪族モノカルボン酸、あるいはステアリルアルコールなどの脂肪族モノアルコールを用いることもできる。脂肪族モノカルボン酸又は脂肪族モノアルコールの含有量は、結晶性ポリエステル部位に用いる全モノマーを基準として、1.0mol%以上10.0mol%以下であることが好ましい。
エステル化又はエステル交換反応の時には、必要に応じて硫酸、ターシャリーブチルチタンブトキサイド、ジブチルスズオキサイド、酢酸マンガン、酢酸マグネシウム等の通常のエステル化触媒又はエステル交換触媒を用いることができる。また、重合に関しては、通常の重合触媒、例えば、ターシャリーブチルチタンブトキサイド、ジブチルスズオキサイド、酢酸スズ、酢酸亜鉛、二硫化スズ、三酸化アンチモン、二酸化ゲルマニウム等の公知のものを使用することができる。重合温度、触媒量は特に限定されるものではなく、必要に応じて任意に選択すればよい。
該触媒としてはチタン触媒が好ましく、キレート型チタン触媒がより好ましい。これはチタン触媒の反応性が適当であり、本発明において望ましい分子量分布のポリエステルが得られるためである。また、チタン触媒を用いて作製された結晶性ポリエステルの方が、作製中にポリエステル内部に取り込まれたチタン又はチタン触媒がトナーの帯電性の点で優れるためである。キレート型チタン触媒であるとそれらの効果が大きくなるため望ましい。
また、本発明のグラフトポリマーの吸熱のピークトップが、60〜110℃であると、保存性、定着性が維持でき、かつ重合法によりトナー粒子を製造する場合に重合性単量体への溶解性が高くなり、好ましい。該グラフトポリマーの吸熱のピークトップは、示差走査熱量測定(DSC)を用い、測定することができる。また該グラフトポリマーの吸熱のピークトップは、使用するアルコール単量体やカルボン酸単量体の種類、重合度等によって調整することができる。
させる方法である。なお、該ハイブリッド樹脂の結晶性ポリエステル部位と非晶性ビニル部位の質量比は、各々のモノマーの仕込み量を調整することにより制御することができる。
水溶性開始剤としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチロアミジン)塩酸塩、2,2’−アゾビス(2−アミノジノプロパン)塩酸塩、アゾビス(イソブチルアミジン)塩酸塩、2,2’−アゾビスイソブチロニトリルスルホン酸ナトリウム、2,2’−アゾビス{2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド}、2,2’−アゾビス{2−メチル−N−[2−(1−ヒドロキシブチル)]−プロピオンアミド}、塩酸塩硫酸第一鉄又は過酸化水素が挙げられる。
特に、好ましくは、過酸化物であり、ポリエステル樹脂を水素引き抜き反応によりビニル変性させる場合は、10時間半減期温度が70℃以上170℃以下であることが好ましく、75℃以上130℃以下のものを用いると、適度な反応性を持つためより好ましい。
本発明で述べているポリエステル樹脂Aとは、イソソルビドユニットを含有しているポリエステル樹脂のことであり、イソソルビドユニットの含有量は、該ポリエステル樹脂Aを構成する全モノマーユニットのモル数を基準として、0.10mol%以上20.00mol%以下である。好ましくは1.00mol%以上15.00mol%以下である。ポリ
エステル樹脂にイソソルビドユニットを含有させるためには、モノマーとしてイソソルビドを用いればよい。なお、「モノマーユニット」とは、ポリマー中のモノマー物質の反応した形態をいう。
イソソルビドは、分子内にエーテル基を有した環状構造であることから、非常に高い親水特性を有する。本発明では、このイソソルビドの非常に高い親水特性を利用してそのユニット量を制御し、且つ後述する本発明のグラフトポリマーとの親水性の関係を制御することにより、該グラフトポリマーのトナーへの内包化を達成し、トナーの低温定着性と帯電性や現像耐久性を同時に良好なものとしている。該ポリエステル樹脂Aにおいて、イソソルビドユニットが上記範囲内であることで、本発明のグラフトポリマーが内包化され、トナーの現像耐久性が良好なものとなり、また、該ポリエステル樹脂Aの吸湿特性が抑制されることによりトナーの帯電性も良好なものとなる。
12.0≦XcP−XaP≦17.0 (2)
スチレンに溶解させた該ポリエステル樹脂A及び該グラフトポリマーの懸滴法による水との界面張力は、モノマー組成や酸価や水酸基価といった該ポリエステル樹脂A及び該グラフトポリマーの極性を調整することによって制御可能である。
二価アルコール成分としては、例えば、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2.0)−ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンなどのビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどの脂肪族系のジオール類;ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールAなどのビスフェノールA類が挙げられる。
フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸及びピロメリット酸などの芳香族多価カルボン酸;フマル酸、マレイン酸、アジピン酸、コハク酸、ドデセニルコハク酸、オクテニルコハク酸などの炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数2〜20のアルケニル基で置換されたコハク酸の脂肪族多価カルボン酸;それらの酸の無水物及びそれらの酸のアルキル(炭素数1〜8)エステル。
それらの中でも特に、ビスフェノール誘導体をアルコール成分とし、二価以上のカルボン酸又はその酸無水物、又はその低級アルキルエステルを酸成分として、これらを縮重合して得られるポリエステル樹脂を好ましく用いることができる。
ポリエステル樹脂Aの含有量を上記質量部とすることで、本発明のグラフトポリマーをトナーへ内包化することができ現像耐久性が良好なものとなる、更には該ポリエステル樹脂Aの吸湿特性を抑制することができるためトナーの帯電性も良好なものとなる。
本発明において、ポリエステル樹脂Aと共に、従来公知のポリエステル樹脂を併用してもよい。
特に、後述する本発明の懸濁重合法によりトナー粒子を得る場合においては、トナー粒子となる重合性単量体組成物と水系分散媒体の呈する極性のバランスに応じて、添加したポリエステル樹脂Aがトナー粒子表面にシェルを形成する。これは、該ポリエステル樹脂Aの酸価を上記範囲とすることにより本発明の作用効果がより発現し易くなり好ましい。
酸価は試料1gに含まれる酸を中和するために必要な水酸化カリウムのmg数である。極性樹脂の酸価はJIS K 0070−1992に準じて測定した。具体的には、以下の手順に従って測定した。
(1)試薬の準備
フェノールフタレイン1.0gをエチルアルコール(95vol%)90mlに溶かし、イオン交換水を加えて100mlとし、フェノールフタレイン溶液を得た。
特級水酸化カリウム7gを5mlの水に溶かし、エチルアルコール(95vol%)を加えて1Lとした。炭酸ガス等に触れないように、耐アルカリ性の容器に入れて3日間放置後、ろ過して、水酸化カリウム溶液を得た。得られた水酸化カリウム溶液は、耐アルカリ性の容器に保管した。前記水酸化カリウム溶液のファクターは、0.1モル/l塩酸25mlを三角フラスコに取り、前記フェノールフタレイン溶液を数滴加え、前記水酸化カリウム溶液で滴定し、中和に要した前記水酸化カリウム溶液の量から求めた。前記0.1モル/l塩酸は、JIS K 8001−1998に準じて作成されたものを用いた。
(2)操作
(A)本試験
粉砕した極性樹脂及び結着樹脂の試料2.0gを200mlの三角フラスコに精秤し、トルエン:エタノール(2:1)の混合溶液100mlを加え、5時間かけて溶解した。次いで、指示薬として前記フェノールフタレイン溶液を数滴加え、前記水酸化カリウム溶液を用いて滴定した。尚、滴定の終点は、指示薬の薄い紅色が約30秒間続いたときとした。
(B)空試験
試料を用いない(すなわちトルエン:エタノール(2:1)の混合溶液のみとする)以外は、上記操作と同様の滴定を行った。
(3)得られた結果を下記式に代入して、酸価を算出した。
A=[(C−B)×f×5.61]/S
ここで、A:酸価(mgKOH/g)、B:空試験の水酸化カリウム溶液の添加量(ml)、C:本試験の水酸化カリウム溶液の添加量(ml)、f:水酸化カリウム溶液のファクター、S:試料(g)である。
特に、後述する本発明の懸濁重合法によりトナー粒子を得る場合においては、トナー粒子となる重合性単量体組成物と水系分散媒体の呈する極性のバランスに応じて、添加したポリエステル樹脂Aがトナー粒子表面にシェルを形成する。このことは、該ポリエステル樹脂Aの分子量を、定着性を阻害しない範囲で適度に高くすることで、重合反応が進む過程で適度に速く析出させ、本発明に用いられるグラフトポリマーの内包化をさせ易くなるものと考えられる。
本発明のトナー粒子を製造する際に用いられる重合性単量体としては、ラジカル重合が可能なビニル系モノマーが用いられる。前記ビニル系モノマーとしては、単官能性モノマー又は多官能性モノマーを使用することができる。
単官能性モノマーとしては、スチレン;α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、ο−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレンのようなスチレン誘導体;メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、iso−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、iso−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、n−アミルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、n−ノニルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、ジメチルフォスフェートエチルアクリレート、ジエチルフォスフェートエチルアクリレート、ジブチルフォスフェートエチルアクリレート、2−ベンゾイルオキシエチルアクリレートのようなアクリル系重合性単量体;メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、iso−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、iso−ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレート、n−アミルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、n−ノニルメタクリレート、ジエチルフォスフェートエチルメタクリレート、ジブチルフォスフェートエチルメタクリレートのようなメタクリル系重合性単量体;メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル、ギ
酸ビニルのようなビニルエステル;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルのようなビニルエーテル;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロピルケトンのようなビニルケトンが挙げられる。本発明に用いる重合性単量体は、上記の中でも、スチレン又はスチレン誘導体を含むことが好ましい。
本発明においては、前記した単官能性モノマーを単独で、若しくは2種以上組み合わせて、又は前記した単官能性モノマーと多官能性モノマーを組み合わせて使用する。多官能性モノマーは架橋剤として使用することも可能である。
重合開始剤としては、以下の、2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ系又はジアゾ系重合開始剤;ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、メチルエチルケトンパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボネート、クメンヒドロパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイドなどの過酸化物系重合開始剤等が例示できる。
本発明のトナー粒子の製造方法において、重合性単量体組成物にはエステルワックス、又はその他のワックスを含有させてもよい。具体的には以下のものが挙げられる。パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタムなどの石油系ワックス及びその誘導体;モンタンワックス及びその誘導体;フィッシャートロプシュ法による炭化水素ワックス及びその誘導体;ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなどのポリオレフィンワックス及びその誘導体、カルナバワックス、キャンデリラワックスなどの天然ワックス及びその誘導体等。誘導体としては酸化物や、ビニル系モノマーとのブロック共重合物、グラフト変性物などが挙げられる。
さらには、以下のものが挙げられる。高級脂肪族アルコール;ステアリン酸、パルミチ
ン酸などの脂肪酸;酸アミドワックス;硬化ヒマシ油及びその誘導体;植物系ワックス;動物性ワックス等。この中で特に、離型性に優れるという観点からエステルワックス及び炭化水素ワックスが好ましい。更には、トータルの炭素数が同一の化合物が50〜95質量%ワックスに含有されているものが、ワックス純度が高く現像性の観点で好ましい。
ワックスの含有量は、重合性単量体又は重合性単量体が重合することにより生じる結着樹脂100質量部に対し、1.0質量部以上30.0質量部以下が好ましい。
本発明のトナーに含有されるトナー粒子は、懸濁重合法により製造される。この懸濁重合法においては、
(1)結着樹脂を生成する重合性単量体
(2)グラフトポリマー
(3)ポリエステル樹脂A
(4)必要に応じて着色剤、非晶質ポリエステル、架橋剤、帯電制御剤、その他添加剤を均一に溶解又は分散せしめて重合性単量体組成物を調製する。その後、該重合性単量体組成物を、分散安定剤を含有する水系媒体中に適当な撹拌機を用いて分散させ、該重合性単量体組成物の粒子を水系媒体中で形成する。そして、必要に応じて重合開始剤を添加し、該重合性単量体組成物の該粒子に含まれる該重合性単量体を重合し、所望の粒径を有するトナー粒子を得るものである。上記トナー粒子に対し重合終了後、公知の方法によって濾過、洗浄、乾燥を行い、必要により流動性向上剤を混合し表面に付着させることで、本発明のトナーを得ることができる。
この懸濁重合法でトナー粒子を製造する場合には、個々のトナー粒子形状がほぼ球形に揃っているため、帯電量の分布が均一となる。また外添剤への依存度が少ない高い転写性を維持するトナーが得られやすい。
黒色着色剤としては、カーボンブラック,磁性体,以下に示すイエロー/マゼンタ/シアン着色剤を用い各色に調色されたものが利用される。
イエロー着色剤としては、縮合アゾ化合物,イソインドリノン化合物,アンスラキノン化合物,アゾ金属錯体,メチン化合物,アリルアミド化合物に代表される化合物が挙げられる。具体的には、以下の、C.I.ピグメントイエロー12、13、14、15、17、62、73、74、83、93、94、95、97、109、110、111、120、128、129、138、147、150、151、154、155、168、180、185、214等が例示できる。
シアン着色剤としては、銅フタロシアニン化合物及びその誘導体,アントラキノン化合物,塩基染料レーキ化合物等が挙げられる。具体的には、C.I.ピグメントブルー1、7、15、15:1、15:2、15:3、15:4、60、62、66等が挙げられる。
これらの着色剤は、単独又は混合し更には固溶体の状態で用いることができる。着色剤は、色相角、彩度、明度、耐光性、OHP透明性、トナー粒子中への分散性の点から選択される。該着色剤は、重合性単量体又は重合性単量体が重合することにより生じる結着樹
脂100質量部に対し、好ましくは1質量部以上20質量部以下用いられる。
これらの磁性体は個数平均粒径が2μm以下であることが好ましく、0.1〜0.5μmのものがより好ましい。トナー粒子中に含有させる量としては重合性単量体又は重合性単量体が重合することにより生じる結着樹脂100質量部に対し、好ましくは20質量部以上200質量部以下、より好ましくは40質量部以上150質量部以下である。
これらの帯電制御剤の使用量としては、結着樹脂の種類、他の添加剤の有無、分散方法を含めたトナー粒子製造方法によって決定されるもので、一義的に限定されるものではない。内添する場合は、好ましくは重合性単量体100質量部に対して0.1質量部以上10質量部以下、より好ましくは0.1質量部以上5質量部以下の範囲で用いられる。
また、外添する場合、トナー粒子100質量部に対し、好ましくは0.005質量部以上1.0質量部以下、より好ましくは0.01質量部以上0.3質量部以下である。
有機化合物としては以下の、ポリビニルアルコール、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、ポリアクリル酸及びその塩、デンプン等が例示できる。これらの分散安定剤は、重合性単量体100質量部に対して、0.2質量部以上20質量部以下を使用することが好ましい。
分散安定剤として、無機化合物を用いる場合、市販のものをそのまま用いてもよいが、より細かい粒子を得るために、水系媒体中にて上記無機化合物を生成させて用いてもよい。例えばリン酸カルシウムの場合、高撹拌下において、リン酸ナトリウム水溶液と塩化カルシウム水溶液を混合するとよい。
流動性向上剤は、トナー粒子100質量部に対して、0.01質量部以上5質量部以下使用することが好ましい。
無機微粒子の添加量は、トナー粒子100質量部に対し0.01質量部以上5.0質量部以下であることが好ましく、0.1質量部以上4.0質量部以下であることがより好ましい。添加量が前記の範囲内であれば、定着性の低下を抑制しつつ、十分な流動性の向上効果が得られる。前記無機微粒子は、個数平均一次粒径が4〜80nmであることが好ましく、4〜60nmであることがより好ましい。
無機微粒子としては、酸化チタン粉末、酸化アルミニウム粉末、酸化亜鉛粉末などの金属酸化物;湿式製法シリカ、乾式製法シリカなどのシリカ微粒子が挙げられる。その中でもシリカ微粒子が好ましい。また、前記金属酸化物やシリカ微粒子をシランカップリング剤、チタンカップリング剤、シリコーンオイルなどの処理剤により表面処理してもよい。更には、アルミドープシリカ、チタン酸ストロンチウム、ハイドロタルサイトが挙げられる。その他にも、外添剤として、フッ化ビニリデン微粉未、ポリテトラフルオロエチレン微粉末などのフッ素系樹脂粉末;ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸鉛等などの脂肪酸金属塩を添加することもできる。
<ポリエステル樹脂A及びグラフトポリマーの懸滴法による水との界面張力の測定>
本発明における界面張力は、以下に述べる懸滴法により測定した。具体的には温度25℃の環境下にて協和界面科学(株)製のFACE 固液界面解析装置 Drop Master700を用い、レンズ部の視野としてWIDE1にて測定した。まず、逆張りを用いた鉛直方向上向きの内径0.4mmの細管の先端部分を脱気したイオン交換水に入れる。
次に細管はシリンジ部に接続する。シリンジ部にはスチレン又はサンプルのスチレン溶液を入れる。なお、本発明の測定方法においては、スチレンに溶解させるサンプル濃度は0.99質量%で実施した。次にシリンジ部を協和界面科学(株)製 AUTO DISPENSER AD−31に接続してスチレン又はサンプルのスチレン溶液を細管から押し出すことにより、イオン交換水内で細管先端部に液滴を作成することができる。そして、この液滴の形状から水との界面張力を計算する。液滴を作成する上での制御や計算方法については協和界面科学(株)製の測定解析システムを用いて行った。なお、計算に必要な水とスチレン溶液の密度差は水とスチレンの密度差である0.1g/cm3として行った。最終的な界面張力の測定結果は10回の測定値の平均値とした。
グラフトポリマーの吸熱のピークトップの測定は、示差走査熱量分析装置「Q1000」(TA Instruments社製)を用いてASTM D3418−82に準じて測定する。
装置検出部の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を用い、熱量の補正についてはインジウムの融解熱を用いる。
具体的には、グラフトポリマー約10mgを精秤し、これをアルミニウム製のパンの中に入れ、リファレンスとして空のアルミニウム製のパンを用い、測定温度範囲30〜120℃の間で、昇温速度10℃/minで測定を行う。尚、測定においては、一度120℃まで昇温させ、続いて30℃まで10℃/min降温し、その後に再度昇温を行う。この2度目の昇温過程での温度30〜120℃の範囲におけるDSC曲線の最大の吸熱ピークを、本発明のグラフトポリマーのDSC測定における吸熱曲線の最大吸熱ピークとする。
なお、トナー中の結晶性樹脂に由来する吸熱ピークは本手法を用いて対応する吸熱ピーク温度から観察することができる。
ポリエステル樹脂AのTHF可溶分の重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、以下のようにして測定する。
まず、室温で24時間かけて、ポリエステル樹脂Aをテトラヒドロフラン(THF)に溶解する。そして、得られた溶液を、ポア径が0.2μmの耐溶剤性メンブランフィルター「マエショリディスク」(東ソー社製)で濾過してサンプル溶液を得る。尚、サンプル溶液は、THFに可溶な成分の濃度が約0.8質量%となるように調整する。このサンプル溶液を用いて、以下の条件で測定する。
装置:HLC8120 GPC(検出器:RI)(東ソー社製)
カラム:Shodex KF−801、802、803、804、805、806、807の7連(昭和電工社製)
溶離液:テトラヒドロフラン(THF)
流速:1.0ml/min
オーブン温度:40.0℃
試料注入量:0.10ml
試料の分子量の算出にあたっては、標準ポリスチレン樹脂(例えば、商品名「TSKスタンダード ポリスチレン F−850、F−450、F−288、F−128、F−80、F−40、F−20、F−10、F−4、F−2、F−1、A−5000、A−2500、A−1000、A−500」、東ソー社製)を用いて作成した分子量校正曲線を使用する。
グラフトポリマーの結晶性ポリエステル部位と非晶性ビニル部位の質量比(結晶性ポリエステル部位/非晶性ビニル部位)の測定は核磁気共鳴分光分析(1H−NMR)[40
0MHz、CDCl3、室温(25℃)]を用いて行った。
測定装置:FT NMR装置 JNM−EX400(日本電子社製)
測定周波数:400MHz
パルス条件:5.0μs
周波数範囲:10500Hz
積算回数:64回
得られたスペクトルの積分値から結晶性ポリエステル部位と非晶性ビニル部位の質量比(結晶性ポリエステル部位/非晶性ビニル部位)を算出した。
窒素導入管、脱水管、撹拌器及び熱電対を装備した反応槽中に、アルコールモノマーとして1,12−ドデカンジオールと1,6−ヘキサンジオール、及びカルボン酸モノマー
としてドデカン二酸とステアリン酸を表1に示す量を投入した。そして、触媒としてジオクチル酸スズをモノマー総量100質量部に対して1質量部添加し、窒素雰囲気下で140℃に加熱して常圧下で水を留去しながら8時間反応させた。次いで、200℃まで10℃/時間で昇温しつつ反応させ、200℃に到達してから2時間反応させた後、反応槽内を5kPa以下に減圧して200℃で3時間反応させて結晶性ポリエステル部位を得た。
次に、窒素雰囲気下で、滴下ロート、リービッヒ冷却管及び撹拌機を備えた耐圧反応機に上記により得られた結晶性ポリエステル部位を表1に示す量、及びキシレン70質量部を入れて200℃まで昇温させた。これに、表1に示す量のスチレン、アクリル酸及び、ジ−tert−ブチルパーオキサイド1部の混合物を滴下ロートに仕込んだものを2時間かけて加圧下(0.31MPa)で滴下した。滴下後、さらに200℃で3時間反応を行い、重合を完了させて、75℃で加熱しながら減圧してキシレンを除去し、さらに、シクロヘキサンで洗浄してグラフトポリマー1を得た。得られたグラフトポリマーの物性を表1に示す。
グラフトポリマー1の製造において、表1に示すように、アルコールモノマー及び酸モノマーの種類及び量を変更し、更にはスチレン及びアクリル酸の量を変更すること以外は同様の方法によりグラフトポリマー2〜9を得た。得られたグラフトポリマーの物性を表1に示す。
無水トリメリット酸以外の原材料モノマーを表2に示した仕込み量で混合した混合物100質量部と触媒としてジ(2−エチルヘキサン酸)錫0.52質量部を窒素導入管、脱水管、攪拌機及び熱電対を装備した6リットルの四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、200℃で6時間かけて重縮合反応させた。更に210℃にて無水トリメリット酸を添加して、40kPaの減圧下にて反応を行い、重量平均分子量(Mw)が13000になるまで反応を続けた。得られたポリエステル樹脂Aをポリエステル樹脂A−1とする。該樹脂の組成分析を行った結果を表2に示す。また、得られた樹脂の酸価、分子量は表2のようになった。
なお、表中のイソソルビドとは、下記式(1)の構造を持つ化合物である。
測定装置 :FT NMR装置 JNM−EX400(日本電子社製)
測定周波数:400MHz
パルス条件:5.0μs
周波数範囲:10500Hz
積算回数 :64回
測定温度 :30℃
試料50mgを内径5mmのサンプルチューブに入れ、溶媒として重クロロホルム(CDCl3)を添加し、これを40℃の恒温槽内で溶解させて測定試料を調製する。当該測定試料を用いて上記条件にて測定した。
酸成分とアルコール成分の仕込み量を表2のように変更し、各々の所望の重量平均分子量(Mw)になるまで反応を続けることを除いて、ポリエステル樹脂A−1の製造と同様にして、ポリエステル樹脂A−2〜15を製造した。ポリエステル樹脂A−2〜15の物性を表2に示す。
IPA:イソフタル酸
TMA:無水トリメリット酸
BPA(PO):ビスフェノールAのプロピレンオキサイド3モル付加物
BPA(EO):ビスフェノールAのエチレンオキサイド2モル付加物
60℃に加温したイオン交換水900質量部にリン酸三カルシウム2.3質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて10,000rpmにて攪拌し、水系媒体を得た。また、下記の材料をプロペラ式攪拌装置にて100r/minで均一に溶解混合して樹脂含有単量体を調製した。
・スチレン 45質量部・n−ブチルアクリレート 25質量部・グラフトポリマー1 10質量部・ポリエステル樹脂A−1 4質量部
また、下記の材料をアトライターで分散し、微粒状着色剤含有単量体を得た。
・スチレン 30質量部・C.I.ピグメントブルー15:3 7.4質量部・帯電制御剤ボントロンE−88(オリエント化学社製) 1.0質量部・ワックス HNP−9(日本精鑞社製) 6.0質量部
次に、該微粒状着色剤含有単量体と該樹脂含有単量体を均一に混合して重合性単量体組成物を得た後、該重合性単量体組成物を60℃に加温し、次いで、該重合性単量体組成物
を上記水系媒体中に投入して、重合性単量体組成物を造粒して該重合性単量体組成物の粒子を形成した。そして、これに重合開始剤tert−ブチルパーオキシピバレート10.0質量部を加えて10分間造粒を継続させた。
その後、プロペラ式攪拌装置に移して100r/minで攪拌しつつ、75℃で5時間反応させた後、85℃まで昇温し、更に5時間反応を行い、重合反応を行った。重合反応終了後、該粒子を含むスラリーを室温(25℃)まで冷却し、該懸濁液に塩酸を加えて燐酸カルシウム塩を溶解し、濾過・水洗を行い、湿潤着色粒子を得た。そして、上記着色粒子を温度40℃にて72時間乾燥しトナー粒子1を得た。
100質量部のトナー粒子1と、BET値が300m2/gであり、一次粒径が8nmの疎水性シリカ微粉体1.6質量部とをヘンシェルミキサー(三井三池化工機(株))で混合してトナー1を得た。トナー1の物性を表3に示す。なお、上記トナーのDSC測定において、結晶性樹脂に由来する吸熱ピークが観察された。
トナー1の製造において、C.I.ピグメントブルー15:3をC.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントレッド269、カーボンブラックに変更する以外は同様の方法により、それぞれトナー2〜4を得た。各トナーの物性を表3に示す。なお、上記トナーのDSC測定において、結晶性樹脂に由来する吸熱ピークが観察された。
(トナー5〜19の製造例)
トナー1の製造において、グラフトポリマー、ポリエステル樹脂、及びポリエステル樹脂Aの添加量を、表3に記載のように変更する以外は同様の方法によりトナー5〜19を得た。物性を表3に示す。なお、上記トナーのDSC測定において、結晶性樹脂に由来する吸熱ピークが観察された。
・スチレン・n−ブチルアクリレート共重合体
(ピーク分子量(Mp);25000、重量平均分子量(Mw)=30000、ガラス転移温度(Tg);50℃) 100質量部
・グラフトポリマー1 10質量部
・ポリエステル樹脂A−1 4質量部
・C.I.ピグメントブルー15:3 7.4質量部
・帯電制御剤ボントロンE−88(オリエント化学社製) 1.0質量部
・ワックス HNP−9(日本精鑞社製) 6.0質量部
上記材料をブレンダーにて混合し、110℃に加熱した二軸エクストルーダーで溶融混練し、冷却した混練物をハンマーミルで粗粉砕し、粗粉砕物をターボミル(ターボ工業社製)で微粉砕後、風力分級して粒径と粒度分布を調整し着色粒子を得た。次いで該着色粒子を窒素雰囲気下、スプレードライヤーを用いて80℃で1時間加熱球形化処理を行い、その後、冷却して着色粒子を得た。
100質量部の着色粒子と、BET値が300m2/gであり、一次粒径が8nmの疎水性シリカ微粉体1.6質量部とをヘンシェルミキサー(三井三池化工機(株))で混合して比較トナー1を得た。物性を表3に示す。
なお、上記トナーのDSC測定において、結晶性樹脂に由来する吸熱ピークが観察された。
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物704質量部、イソフタル酸296質量部及びジブチルチンオキサイド2質量部を入れ、常圧で230℃、8時間反応させた後、10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させた。これを160℃まで冷却して、30質量部の無水フタル酸を加え2時間反応させた。さらに、これを80℃まで冷却し、酢酸エチル中にてイソホロンジイソシ
アネート188質量部と2時間反応を行い、イソシアネート含有プレポリマー(2)を得た。次にこのプレポリマー(2)267質量部とイソホロンジアミン14質量部を50℃で2時間反応させ、重量平均分子量66000のウレア変性ポリエステル(2)を得た。ガラス転移温度(Tg)は66℃であった。
得られたウレア変性ポリエステル(2)100質量部を酢酸エチル/エチルメチルケトン(MEK)(1/1)混合溶剤200質量部に溶解、混合した。
この溶解液に、ベヘン酸ベヘニルを主体とするエステルワックス12質量部、シアン顔料としてC.I.ピグメントブルー15:3を7質量部、ポリエステル樹脂A−1を4質量部、グラフトポリマー1を10質量部入れてトナー材料液を得、該材料液の液温を60℃に加温し、混合・溶解を行なった。
一方、ビーカー内にイオン交換水706質量部、ハイドロキシアパタイト10%懸濁液(日本化学工業(株)製スーパタイト10)294質量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2質量部を入れ均一に溶解した。ついで73℃に昇温し、TK式ホモミキサーで12000rpmに攪拌しながら、上記トナー材料液を投入し10分間攪拌して混合液を得た。ついで該混合液を攪拌棒及び温度計付のコルベンに移し、98℃まで昇温して溶剤を除去し、濾別、洗浄、乾燥した後、風力分級し、体積平均粒径が6.0μmのトナー粒子を得た。
このトナー粒子100質量部と、シリコーンオイルで処理したBET値が200m2/gであり、一次粒径が12nmの疎水性シリカ微粉体1.6質量部をヘンシェルミキサー(三井三池化工機(株))で混合して比較トナー2を得た。物性を表3に示す。
なお、上記トナーのDSC測定において、結晶性樹脂に由来する吸熱ピークが観察された。
トナー1の製造において、グラフトポリマー、ポリエステル樹脂A、及びポリエステル樹脂Aの添加量を、表3に記載のように変更する以外は同様の方法により比較トナー3〜10を得た。物性を表3に示す。
なお、上記トナーのDSC測定において、結晶性樹脂に由来する吸熱ピークが観察された。
トナー1を下記評価項目について評価した。評価結果を表4に示す。
(1)保存性試験
保存時の安定性を評価するために耐ブロッキング性の評価を実施した。約5gのトナーを100mlのポリカップに入れ、温度55℃、湿度5%環境下で3日放置した後、トナーの凝集度を以下のようにして測定し、下記の基準にて評価を行った。
測定装置としては、「パウダーテスター」(ホソカワミクロン社製)の振動台側面部分に、デジタル表示式振動計「デジバイブロ MODEL 1332A」(昭和測器社製)を接続したものを用いた。そして、パウダーテスターの振動台上に下から、目開き38μm(400メッシュ)の篩、目開き75μm(200メッシュ)の篩、目開き150μm(100メッシュ)の篩の順に重ねてセットした。測定は、23℃、60%RH環境下で
、以下の様にして行った。
(1) デジタル表示式振動計の変位の値を0.60mm(peak−to−peak)になるように振動台の振動幅を予め調整した。
(2) 上記のように3日放置したトナーを、予め23℃、60%RH環境下において24時間放置し、そのうちトナー5gを精秤し、最上段の目開き150μmの篩上に静かにのせた。
(3) 篩を15秒間振動させた後、各篩上に残ったトナーの質量を測定して、下式にもとづき凝集度を算出した。
凝集度(%)={(目開き150μmの篩上の試料質量(g))/5(g)}×100
+{(目開き75μmの篩上の試料質量(g))/5(g)}×100×0.6
+{(目開き38μmの篩上の試料質量(g))/5(g)}×100×0.2
評価基準は下記の通り。
A:凝集度が20%未満。
B:凝集度が20%以上25%未満。
C:凝集度が25%以上30%未満。
D:凝集度が30%以上35%未満。
E:凝集度が35%以上。
上記評価のうち、A〜Cであれば実用上問題はない。
トナー1を非磁性一成分系現像剤とし、画像形成装置としてLBP−7700C(キヤノン製)の改造機を用い、常温常湿環境下(温度23℃、相対湿度60%)で画像評価を行った。記録媒体には、A4のカラーレーザーコピア用紙(キヤノン製、80g/m2)を用いた。なお、LBP−7700Cは以下の点を改造した。
・評価機本体のギア及びソフトウエアを変更することにより、プロセススピードが297mm/secとなるようにした。
・評価に用いるカートリッジはシアンカートリッジを用いた。すなわち、市販のシアンカートリッジから製品トナーを抜き取り、エアーブローにて内部を清掃した後、トナー1を200g充填した。なお、マゼンタ、イエロー、ブラックの各ステーションにはそれぞれ製品トナーを抜き取り、トナー残量検知機構を無効としたマゼンタ、イエロー、及びブラックカートリッジを挿入した。
・定着ユニットを、手動で定着温度が設定できるようにした。
上記の条件で、0.1%の印字比率の画像を30000枚まで間歇モード(1枚プリントアウトする毎に10秒間現像器を休止させ、再起動時の現像装置の予備動作でトナーの劣化を促進させるモード)で耐久試験を行った。
なお、下記評価項目については各環境下、初期(10枚目)と耐久使用後に行った。
(1)画像濃度
トナーの現像性の指標として画像濃度の測定を行った。A4のカラーレーザーコピア用紙(キヤノン製、80g/m2)を転写材として用いて、ベタ画像を出力し、その濃度を
測定(右上、右下、中心、左上、左下の5点平均)することにより評価した。なお、画像濃度は「マクベス反射濃度計 RD918」(マクベス社製)を用いて、原稿濃度が0.00の白地部分の画像に対する相対濃度を測定した。
A;画像濃度が1.50以上。
B;画像濃度が1.35以上1.50未満。
C;画像濃度が1.20以上1.35未満。
D;画像濃度が1.05以上1.20未満。
E;画像濃度が1.05未満。
評価上、Aが最もよくトナーの現像性が高く、Eが最も悪く現像性に劣ることを意味す
る。
トナーの帯電性の指標とし画像上カブリの測定をおこなった。カブリの測定では、東京電色社製の反射濃度計、REFLECTMETER MODEL TC−6DSを使用した。標準紙及びプリントアウト画像の非画像部の反射率を測定し、測定結果から下記の式よりカブリを算出し、以下の基準で評価した。なお、測定で用いられるフィルターには、シアントナーの場合にはアンバーフィルター、イエロートナーの場合はブルーフィルター、マゼンタトナー及びブラックトナーの場合はグリーンフィルターを用いた。
カブリ(反射率:%)=標準紙上の反射率(%)−サンプル非画像部の反射率(%)
A:カブリが0.3%未満。
B:カブリが0.3%以上0.5%未満。
C:カブリが0.5%以上1.0%未満。
D:カブリが1.0%以上3.0%未満。
E:カブリが3.0%以上。
評価上、Aが最もよくEが最も悪いことを意味する。
トナーの耐久性の指標としてスジの評価を行った。スジはベタ画像(トナー載り量0.45mg/cm2)及び現像ローラーを目視で観察し、下記基準に従い評価した。
A:現像ローラ上にも、ベタ画像上にも現像スジと見られる排紙方向の縦スジは見られない。
B:現像ローラの両端に周方向の細いスジが1〜5本あるものの、ベタ画像上に現像スジと見られる排紙方向の縦スジは見られない。
C:現像ローラの両端に周方向の細いスジが1〜5本あり、ベタ画像上にも上記に対応した1〜5本の細かい現像スジが見られる。しかし、画像処理で消せるレベルである。
D:現像ローラ上とベタ画像上に1〜5本の太いスジが見られ、画像処理でも消せない。E:現像ローラ上とベタ画像上に6本以上の現像スジが見られ、画像処理でも消せない。評価上、Aが最もよくEが最も悪いことを意味する。
(1)低温定着性
定着性として定着こすり試験を実施した。A4の複写機用普通紙(105g/m2)に単位面積あたりのトナー質量が0.6mg/cm2になるように調整し、濃度測定用の10mm×10mmの3ドット3スペース(600dpi)画像を多数有する画像を出力し、得られた定着画像を、50g/cm2の加重をかけたシルボン紙で5回摺擦し、摺擦後の画像濃度の低下率を以下に基づいて評価した。なお画像を出力する際には、評価機本体のギア及びソフトウエアを変更することにより、プロセススピードが330mm/secとなるようにし、定着温度の設定は160℃とした。また、評価するトナーは、放置する前のトナーを用いた。
また、画像濃度の測定には、マクベス反射濃度計(マクベス社製)を用い、原稿濃度が0.00の白地部分のプリントアウト画像に対する相対濃度を測定した。そして、摺擦後の画像濃度の低下率を算出し、以下の基準で評価した。
A:2.0%未満
B:2.0%以上5.0%未満
C:5.0%以上10.0%未満
D:10.0%以上15.0%未満
E:15.0%以上
評価上、Aが最もよくEが最も悪いことを意味する。
実施例1と同様にしてトナー2〜19を評価した。評価結果を表4に示す。
<比較例1〜10>
実施例1と同様にして比較トナー1〜10を評価した。評価結果を表4に示す。
Claims (6)
- ビニル系モノマーである重合性単量体の重合体、グラフトポリマー及びポリエステル樹脂Aを含有するトナー粒子を含有するトナーであって、
該トナー粒子が、該ポリエステル樹脂Aで形成されたシェルを有し、
該グラフトポリマーは、結晶性ポリエステル部位と非晶性ビニル部位とを有するハイブリッド樹脂であり、
該結晶性ポリエステル部位と該非晶性ビニル部位の質量比(結晶性ポリエステル部位/非晶性ビニル部位)が、60/40〜95/5であり、
該ポリエステル樹脂Aが、下記式(1)で示されるイソソルビドユニットを、該ポリエステル樹脂Aを構成する全モノマーユニットのモル数を基準として、0.10mol%以上20.00mol%以下を含み、
該ポリエステル樹脂Aの含有量が、該重合性単量体が重合することにより生じる結着樹脂100.0質量部に対して、1.0質量部以上20.0質量部以下であり、
スチレンに溶解させた該グラフトポリマー及び、スチレンに溶解させた該ポリエステル樹脂Aの懸滴法による水との界面張力をそれぞれ、XcP(mN/m)、XaP(mN/m)としたとき、下記式(2)の関係を満たす
12.0≦XcP−XaP≦17.0 (2)
ことを特徴とするトナー。 - 前記ポリエステル樹脂Aの酸価が、0.5mgKOH/g以上25.0mgKOH/g以下である請求項1に記載のトナー。
- 前記ポリエステル樹脂Aの重量平均分子量(Mw)が、5000以上30000以下である請求項1又は2に記載のトナー。
- ビニル系モノマーである重合性単量体、グラフトポリマー及びポリエステル樹脂Aを含有する重合性単量体組成物を調製する工程、
該重合性単量体組成物の粒子を水系媒体中で形成する工程、及び
該重合性単量体組成物の該粒子に含まれる該重合性単量体を重合してトナー粒子を得る工程
を有するトナーの製造方法であって、
該グラフトポリマーは、結晶性ポリエステル部位と非晶性ビニル部位とを有するハイブリッド樹脂であり、
該結晶性ポリエステル部位と該非晶性ビニル部位の質量比(結晶性ポリエステル部位/非晶性ビニル部位)が、60/40〜95/5であり、
該ポリエステル樹脂Aが、下記式(1)で示されるイソソルビドユニットを、該ポリエステル樹脂Aを構成する全モノマーユニットのモル数を基準として、0.10mol%以上20.00mol%以下を含み、
該ポリエステル樹脂Aの含有量が、該重合性単量体100.0質量部に対して、1.0質量部以上20.0質量部以下であり、
スチレンに溶解させた該グラフトポリマー及び、スチレンに溶解させた該ポリエステル樹脂Aの懸滴法による水との界面張力をそれぞれ、XcP(mN/m)、XaP(mN/m)としたとき、下記式(2)の関係を満たす
12.0≦XcP−XaP≦17.0 (2)
ことを特徴とするトナーの製造方法。 - 前記ポリエステル樹脂Aの酸価が、0.5mgKOH/g以上25.0mgKOH/g以下である請求項4に記載のトナーの製造方法。
- 前記ポリエステル樹脂Aの重量平均分子量(Mw)が、5000以上30000以下である請求項4又は5に記載のトナーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015163400A JP6562767B2 (ja) | 2015-08-21 | 2015-08-21 | トナー及びトナーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015163400A JP6562767B2 (ja) | 2015-08-21 | 2015-08-21 | トナー及びトナーの製造方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017040844A JP2017040844A (ja) | 2017-02-23 |
JP2017040844A5 JP2017040844A5 (ja) | 2018-10-04 |
JP6562767B2 true JP6562767B2 (ja) | 2019-08-21 |
Family
ID=58206427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015163400A Active JP6562767B2 (ja) | 2015-08-21 | 2015-08-21 | トナー及びトナーの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6562767B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019144368A (ja) * | 2018-02-20 | 2019-08-29 | コニカミノルタ株式会社 | 静電荷像現像用トナー |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012145600A (ja) * | 2011-01-06 | 2012-08-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電荷現像用黒色トナー、静電荷現像用現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法 |
US8574802B2 (en) * | 2011-02-24 | 2013-11-05 | Xerox Corporation | Toner compositions and processes |
JP2013068911A (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-18 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電荷像現像トナー用ポリエステル樹脂、静電荷像現像トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法 |
JP5783208B2 (ja) * | 2013-06-21 | 2015-09-24 | コニカミノルタ株式会社 | 静電荷像現像用トナー |
JP6095500B2 (ja) * | 2013-06-21 | 2017-03-15 | キヤノン株式会社 | トナー粒子の製造方法 |
CN104678724B (zh) * | 2013-11-29 | 2018-10-09 | 佳能株式会社 | 调色剂 |
JP6516452B2 (ja) * | 2013-11-29 | 2019-05-22 | キヤノン株式会社 | トナー |
-
2015
- 2015-08-21 JP JP2015163400A patent/JP6562767B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017040844A (ja) | 2017-02-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6095500B2 (ja) | トナー粒子の製造方法 | |
JP6812134B2 (ja) | トナーおよびトナーの製造方法 | |
JP5014482B2 (ja) | トナー用樹脂及びトナー | |
JP2016224420A (ja) | トナー | |
JP2013257415A (ja) | トナー | |
JP2008015232A (ja) | トナー | |
JP6562775B2 (ja) | トナー及びトナーの製造方法 | |
JP5995671B2 (ja) | トナー | |
JP6529385B2 (ja) | トナー及びトナーの製造方法 | |
JPH0798511A (ja) | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 | |
JP6545037B2 (ja) | トナー及びトナーの製造方法 | |
JP6562767B2 (ja) | トナー及びトナーの製造方法 | |
JP4708988B2 (ja) | トナーの製造方法 | |
JP5441677B2 (ja) | トナー | |
JP6873649B2 (ja) | トナー粒子の製造方法 | |
JP6579860B2 (ja) | トナー及びトナーの製造方法並びに画像形成方法 | |
JP4732241B2 (ja) | トナー | |
JP6849370B2 (ja) | トナー粒子の製造方法 | |
JP6570368B2 (ja) | トナーの製造方法及びトナー | |
JP6120701B2 (ja) | トナーの製造方法 | |
JP6570377B2 (ja) | トナー | |
JP5610940B2 (ja) | トナー | |
JP2018159781A (ja) | トナー | |
JP6987614B2 (ja) | トナー、現像装置および画像形成装置 | |
JP2018060009A (ja) | トナー粒子の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180821 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180821 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20181116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190416 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190417 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190613 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190625 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190723 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6562767 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |