JP6556500B2 - 移植装置 - Google Patents
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Description
本発明の移植装置は、畝に苗を植え付ける移植機と、前記移植機に装備され、植え付けた苗に灌水する灌水装置と、前記移植機に伴走する台車と、前記台車に搭載され、水を貯留する給水タンクと、前記給水タンク内の水を前記灌水装置に供給するための供給ホースと、を備え、前記台車は、前記供給ホースの延設方向を定めて支持するホース支持部材を有し、前記ホース支持部材は、前記台車の前方に延出する第1形態と、前記台車の左方又は右方に延出する第2形態とに変更可能とされており、前記台車は、前記台車の側部に設けられ、前記ホース支持部材を前記第1形態に支持する側部フレームと、前記台車の前部に設けられ、前記ホース支持部材を前記第2形態に支持する前部フレームと、を有している。
また、移植装置は、水源の水を吸い上げる水源用ポンプと、前記水源用ポンプから吐出された水を給水タンクに案内する補給ホースと、を備える。
また、移植装置は、前記ホース配置部には、前記供給ホース及び前記戻りホースが上下に並列して配置される。
移植装置は、畝に苗を植え付ける移植機と、移植機に装備され、植え付けた苗に灌水する灌水装置と、移植機に伴走する台車と、台車に搭載され、水を貯留する給水タンクと、給水タンク内の水を灌水装置に供給するための供給ホースとを備える。そのため、台車に搭載した給水タンク内の水を、灌水装置を備えた移植機に対して連続的に供給して、苗への灌水に供することができ、作業効率に優れている。これにより、移植機による苗の植え付けと灌水の作業を連続的に行うことができる。また、移植機と伴走する台車の荷台上に給水タンクを搭載することで、給水タンクの容量を大きくすることが可能であり、灌水量の増加に対応することができる。
また、台車が、当該台車の側部に設けられ、ホース支持部材を第1形態に支持する側部フレームと、当該台車の前部に設けられ、ホース支持部材を第2形態に支持する前部フレームとを有していることにより、ホース支持部材を確実に第1形態又は第2形態に支持することができる。
図1及び図2は本発明に係る台車300を示す図であり、図1は側面図、図2は平面図である。台車300は、荷台301、走行装置302、原動機303及びマルチフィルム敷設装置304を備えている。
以下、図1、図2の矢印A1方向を前方、図1、図2の矢印B方向を後方、図2の矢印B1方向を右方、図2の矢印B2方向を左方として説明する。また、図2に示すように、台車300の前後の方向に直交する方向である水平方向K1を荷台幅方向として説明する。また、台車300の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向K2を荷台外方として説明する。言い換えれば、荷台外方とは、荷台幅方向であって台車300から離れる方向である。荷台外方とは反対の方向K3を荷台内方として説明する。言い換えれば、荷台内方とは、荷台幅方向であって台車300に近づく方向である。
フレーム305は四角筒状の部材であって、鋼材等の高剛性材料から形成されている。フレーム305は、側部フレーム305SR,305SLと、前部フレーム305Fと、後部フレーム305Rと、内側フレーム305Iとを有している。
側部フレーム305SR,305SL、前部フレーム305F及び後部フレーム305Rによって、荷台301の矩形状の外枠が形成される。本実施形態では、側部フレーム305SR,305SLの長さは、前部フレーム305F及び後部フレーム305Rの長さよりも大きい。そのため、荷台301は荷台幅方向に比べて前後方向が長い。
図1、図3及び図4に示すように、側部フレーム305SRの右面、側部フレーム305SLの左面及び前部フレーム305Fの前面には、後述する本体323を取り付けるための保持具325が設けられている。また、側部フレーム305SRの右面、側部フレーム305SLの左面及び前部フレーム305Fの前面には、後述するピン327を挿入するための第1孔326を形成する環状の縁部が形成されている。
保持具325は、L字状に屈曲された金属板から形成されている。本実施形態では、保持具325は、側部フレーム305SR,305SLの前寄りに設けられている。また、保持具325は、前部フレーム205Fの右寄り及び左寄りにも設けられている。
6を形成する環状の縁部は、前部フレーム305Fの荷台幅方向の中心付近にも設けられている。つまり、保持具325と第1孔326を形成する環状の縁部は、前後方向又は荷台幅方向にずれた位置に設けられている。
図2に示すように、荷台301の上面は、第1領域301aと、第2領域301bと、第3領域301cとを有している。第1領域301aには、給水タンク311及びポンプ312が搭載される。第2領域301bには原動機303が搭載される。第3領域301には常設の搭載物はない。そのため、第3領域301は、作業の種類に応じて必要な物を置くためのスペースとして利用することができ、作業性の向上に寄与する。
図1に示すように、荷台301の下部にはトラックフレーム313が設けられている。トラックフレーム313は、荷台301の右下部と左下部に夫々設けられており、各トラックフレーム313には走行装置302が取り付けられている。
の間隔(荷台幅方向の距離)は、圃場に形成された畝4を跨ぐことができる間隔に設定される。
図1に示すように、走行装置302は、クローラ式走行装置であり、駆動スプロケット307と、前側の従動輪308Fと、後側の従動輪308Rと、転輪309と、クローラベルト310とを有する。駆動スプロケット307は、前側の従動輪308Fと後側の従動輪308Rとの間の上部且つ後部寄りに配置されている。転輪309は、前側の従動輪308Fと後側の従動輪308Rとの間に複数設けられている。クローラベルト310は、無端帯状であって、駆動スプロケット307、従動輪308F,308R及び転輪309に渡って巻き掛けられている。駆動スプロケット307は、荷台301の上部に固定された原動機303の駆動によって横軸回りに回転する。これにより、クローラベルト310が周方向に循環され、台車300が前進又は後進する。なお、走行装置302は、車輪型の走行装置であってもよい。
、図2に示すように、給水タンク311は、荷台301上の前部であって荷台301の幅方向中心付近に搭載されている。尚、給水タンク311の幅方向中心C3は、荷台301の幅方向中心C1から、荷台幅方向において、原動機303のカバー314と反対側(右方)にずれた位置にある。これにより、作業者は、台車300の後方を歩きながら操作レバー316を操作する際に、給水タンク311により前方の視界が遮られることを防止することができる。
ポンプ312は、給水タンク311から水を吸い上げるポンプであり、原動機303により駆動される。図1、図2に示すように、ポンプ312と原動機303とは前後方向に並んで配置されている。具体的には、ポンプ312は原動機303の前方に配置されていれる。ポンプ312と給水タンク311とは荷台幅方向に並んで配置されている。具体的には、ポンプ312は給水タンク311の左方に配置されている。
図5に示すように、吸上げホース319は給水タンク311と接続されている。この実施形態では、吸上げホース319の端部を、給水タンク311の内部に入れることで、当該吸上げホース319を給水タンク311に接続している。なお、吸上げホース319の給水タンク311への接続は、上述した実施形態に限定されない。例えば、給水タンク311に水を外部に排出する排出部を設けて、当該排出部に吸上げホース319を接続してもよい。
これにより、給水タンク311に貯蔵された水は、ポンプ312の駆動によって吸上げ
ホース319を通って吸い上げられ、供給ホース320を通って灌水タンク193に送られる。また、灌水装置18で使用されなかった余剰水は、戻りホース321を通って給水タンク311に戻される。
ホース支持部材323は、荷台301のフレーム305に沿って取り付けられる。ホース支持部材323の取り付け位置は、供給ホース320及び戻りホース321の延設方向に応じて選択することができる。延設方向は、台車300に対する移植機1の位置により定まる。例えば、移植機1が台車300の前方に位置する場合、延設方向は前方となる。移植機1が台車300の右方に位置する場合、延設方向は右方となる。移植機1が台車300の左方に位置する場合、延設方向は左方となる。つまり、ホース支持部材323は、荷台301の前方に延出する第1形態と、荷台302の左方又は右方に延出する第2形態とに変更可能とされている。
図11に示すように、ホース支持部材323を右側の側部フレーム305SRの右面に沿って取り付けた状態では、当該ホース支持部材323は、台車300の右側の前端部より前方に突出した状態となる。図12に示すように、ホース支持部材323を左側の側部フレーム305SRの左面に沿って取り付けた状態では、ホース支持部材323は、台車300の左側の前端部より前方に突出した状態となる。ホース支持部材323を側部フレーム305SR又は305SLのいずれに取り付けるかは、移植機1の位置や灌水タンク193の給水口205の位置及び向きに応じて決定すればよい。
図14に示すように、供給ホース320及び戻りホース321を台車300の左方に向けて延設したい場合(第2態の場合)には、ホース支持部材323は、前部フレーム305Fの前面に沿って取り付けられる。この場合、ホース支持部材323は、台車300の左端部より左方に突出した状態とする。
図11に示すように、供給ホース320及び戻りホース321を台車300の右側の前方に向けて延設する場合、本体323(側板部323a)の一端部に形成した第2孔323eと、側部フレーム305SRの前寄りに設けた第1孔326とを合わせて、当該第1孔326及び第2孔323eにピン327を挿入する。また、本体323の一端部を側部フレーム305SRの前寄りに設けた保持具325にセットする。
示すように、第2孔323e及び第1孔326にピン327を貫通することにより、本体323をフレーム外面に沿って簡単に固定することができる。特に、第1孔326と保持具325とは、前後方向又は荷台幅方向にずれた位置に設けられている。そのため、本体323は、当該本体323の長手方向に離間した2点(保持具325と第1孔326)で簡単に保持することができる。
以上のように、本体323をフレーム305の全長に亘って沿うように取り付けることで、フレーム305からの本体323の突出長さを小さくすることができる。そのため、ホース支持部材322を使用しないときに、ホース支持部材322が作業の妨げになることを防ぐことができる。また、ホース支持部材322を荷台301に取り付けた状態で保管することができるため、ホース支持部材322を台車300とは別の場所に保管する手間が省ける。更に、ホース支持部材322を使用する際には、ホース支持部材322を別の場所から用意する必要がないため、作業性に優れている。
えることができる。
支軸401は、荷台幅方向の軸心を有しており、荷台301の右側後部と左側後部に夫々設けられている。右側の支軸401は、右側の側部フレーム305SRの後端部から左方に向けて延びている。左側の支軸401は、左側の側部フレーム305SLの後端部から右方に向けて延びている。
内筒401aは、一端部が側部フレーム305SR,305SLに対して回動自在に取り付けられ、他端部が側部フレーム305SR,305SLから荷台内方側に延びている。外筒401bは、内筒401aの他端側に外嵌されている。内筒401aと外筒401bとはボルト402により連結されている。これにより、支軸401は、内筒401aと外筒401bとが一体的に、荷台幅方向の軸心回りに回動可能となっている。
ツールバー400は、四角筒状の部材であって、荷台幅方向に延びている。ツールバー400は、一端部(右端部)が右側の支軸401の外筒401bに固定され、他端部(左端部)が左側の支軸401の外筒401bに接続されている。つまり、ツールバー400は、右側の外筒401bと左側の外筒401bとを連結するように架設されている。これにより、ツールバー400は、支軸401の軸心回りに回転可能に支持されている。
上述したように、ツールバー400は、支軸401の軸心回りに回転可能に支持されている。そのため、支軸401を中心としてツールバー400を上方又は下方に回転させることで、マルチフィルム敷設装置304の姿勢を変更することができる。詳しくは、ツールバー400を下方に回転した状態では、マルチフィルム敷設装置304は、マルチフィルムMFを敷設する第1姿勢となる(図1参照)。一方、ツールバー400を上方に回転すると、マルチフィルム敷設装置304は、第1姿勢から上方に退避した第2姿勢となる(図19参照)。そのため、マルチフィルムの敷設作業を行わないときには、マルチフィルム敷設装置304を第2姿勢に退避させることができる。
図1、図2、図16に示すように、マルチフィルム敷設装置304は、畝成形器330と、フィルム押え器390と、覆土器410とを有している。図16に示すように、マルチフィルム敷設装置304は、第1取付部370及び第2取付部380を介して、ツールバー400に取り付けられている。
下取付部材372は、前板部372a、後板部372b、下板部372c及び取付部372dを有している。前板部372aはツールバー400の前面に当接している。後板部372bはツールバー400の後面に当接している。下板部372cはツールバー400の下面に当接している。取付部372dは、荷台幅方向に間隔をあけて配置された一対の板状部分であり、ツールバー400の後方及び下方に延びている。前板部372a、後板部372b及び下板部372cは、取付部372dに固定されている。締結部材373は、上取付部材371と下取付部材372とを連結する部材である。ツールバー400を挟んで上取付部材371及び下取付部材372を締結部材373によって締結することにより、第1取付部370を取り付けることができる。
図17、図18に示すように、縦筒部374には畝成形器330が取り付けられている。畝成形器330は、畝の表面を均して適当な高さに成形するものであり、荷台301の右側後方と左側後方に夫々設けられている。つまり、畝成形器330は、荷台幅方向に間隔をあけて一対設けられている。
畝成形ディスク331は、台車300の移動に伴って畝の表面に当接しながら移動し、畝の表面の余分な土を排除する部材である。高さ調整機構332は、縦筒部374と、縦棒334と、ピン335とを有している。縦筒部374は、取付部372dの後端部に固定されて上下方向に延びている。縦棒334は、縦筒部374に挿入される部材であって、縦方向に沿って一定間隔で複数の穴376が形成されている。高さ調整機構332によれば、縦筒部374に対する縦棒334を変更して、ピン335を穴376に嵌めることによって、畝成形ディスク331の高さを変更することができる。
結されている。畝成形ディスク331は、連結部339に回転自在に支持されている。
覆土器410は、フィルム押え器390により押さえられたマルチフィルムの側縁部に土を掛けて、当該側縁部を土で覆うためのものである。図2及び図16に示すように、覆土器410は、荷台301の右側後方と左側後方に夫々設けられている。つまり、覆土器410は、畝成形ディスク331及びフィルム押え器390と同様に、荷台幅方向に間隔をあけて一対設けられている。
図16に示すように、覆土ディスク411は、一対の畝成形ディスク331の後方であって、一対のフィルム押え器390の後方且つ荷台外方側に夫々設けられている。一対の覆土ディスク411の間隔は、前方から後方に向けて次第に小さくなるように設定されている。一対の覆土ディスク411の後部同士の間隔は、一対のフィルム押え器390の後部同士の間隔より大きく設定されている。これにより、フィルム押え器390によって押さえられたマルチフィルムの側縁部に土を掛けて、当該側縁部を確実に土で覆うことができる。
図16及び図23に示すように、第2取付部380は、後取付部材381と前取付部材382とを有している。後取付部材381の上部はツールバー400の上方に位置し、後取付部材381の下部はツールバー400の下方に位置している。後取付部材381の上部及び下部には、前方に突出するねじ軸で構成された取付部381aが形成されている。前取付部材382の上下に形成した孔に、取付部(ねじ軸)381aを挿入して、ナット381bを取付部381aに螺合することにより、第2取付部380がツールバー400に取り付けられ。
て固定されており、調整ねじ387を緩めることで上下に移動することができる。
側枠部341bの外側面(テンションロール341と反対側の面)には、第1支持軸343が取り付けられている。第1支持軸343は、テンションロール342の回転軸方向と平行に、右方及び左方に向けて延びている。第1支持軸343は、フィルムロールFRの内部に挿通されて、フィルムロールFRを回転可能に支持する。
移植機1に台車300を伴走させて使用することによって、畝に苗を植え付けた後に、引き続いてマルチフィルムMFを畝に敷設する移植装置3を構成することができる。
図38〜図40は移植装置3を示す図である。移植装置3は、上述した台車300と、移植機1とを備えている。
図24は移植機1の側面図を示し、図25は移植機1の平面図を示す。以下の移植機1の説明において、図24、図25の矢印A1方向を前方、図24、図25の矢印A2方向を後方、図25の矢印B1方向を左方、図25の矢印B2方向を右方として説明する。
図24に示すように、機体12の前部には、原動機の1つであるエンジン258と、燃料タンク25とが搭載されている。エンジン258の動力によって、走行装置13、植付装置14、苗供給装置15、施肥装置17、灌水装置18が駆動される。
図24に示すように、植付装置14は機体12の後部に設けられている。植付装置14は、苗5を植え付ける植付具55を有する。植付具55は、下降時に圃場に突入して植付穴66(図24参照)を形成すると共に、植付穴66に苗5を植え付けるものである。
図24に示すように、苗載せ台16は、苗供給装置15の前上方に配置されている。また、苗載せ台16は、右側の走行装置13から左側の走行装置13にわたる幅に形成されている。この苗載せ台16は、苗供給装置15に供給される苗5を載せておくための台である。苗5は、セルトレイ(育苗トレイ)に入れた状態で育成されており、苗載せ台16には、セルトレイごと載置され、苗載せ台16上の苗5が苗供給装置15へ供給される。
図24に示すように、灌水装置18は、機体12の後部に設けられている。灌水装置18は、水を貯留する灌水タンク193と、この灌水タンク193内の水を苗5の植付部分に供給する水供給装置194とを有する。灌水タンク193は、植付具55の後方であって、苗供給装置15の下方、即ち、苗供給装置15の後部の下方に設けられている。
背面壁196の上部であって、左側部には、給水口205と、戻し口206とが設けられている。これら給水口205及び戻し口206は管材によって形成されている。給水口205は、台車2に搭載された給水タンク311内の水を灌水タンク193内に取り入れるための部材である。戻し口206は、灌水タンク193内の水を給水タンク311に戻すための部材である。
灌水管209は、灌水タンク193内の水を苗5の植え付け部分に案内する管部材である。蓋装置210は、灌水管209の一端側を開閉する装置である。蓋作動機構211は、蓋装置210を作動させる装置である。カム調整機構212は、蓋作動機構211を調整する機構である。
第3排水管215は、エルボ管であって、一端が第2排水管214の他端に嵌められて固定されている。第3排水管215の他端は、機体内方に向けられている。灌水タンク193内の水は、第1排水管213、第2排水管214及び第3排水管215を経て苗5の植え付け部分に供給される。植え付け部分とは、苗の周囲(根、葉の周囲)、苗自体(根、葉)を含む。
れている。ブラケット軸227は、正面壁195内面に固定されたブラケットステー228に支持されており、蓋ブラケット220は、ブラケット軸227回りに揺動可能とされている。
図31に示すように、蓋作動機構211は、灌水タンク193内に設けられている。この蓋作動機構211は、右及び左の開閉蓋219に対してそれぞれ設けられている。蓋作動機構211は、カム229と、カム係合部230とを有する。
右側の第2カムプレート233は、第2筒体240の右端に固定されている。左側の第2カムプレート233は、第2筒体240の左端に固定されている。第2筒体240は右側の第1筒体238と左側の第1筒体238とにわたって設けられ且つ右側の第1筒体238と左側の第1筒体238に相対回転自在に外嵌されている。したがって、第2カムプレート233は、第1カムプレート232に対してカム229(カム駆動軸42)の回転中心回りに相対回転可能とされている。第2カムプレート233を第1カムプレート232に対して相対回転することにより、カム229の回転中心回りの押動部231の長さ241が変更可能とされている。
左側の第1カムプレート232の左側方には、係合プレート244が設けられている。この係合プレート244には、第1ピン挿通孔242及び第2ピン挿通孔243を挿通する係合ピン245が設けられている。係合ピン245は、第1ピン挿通孔242及び第2ピン挿通孔243に対応して2つ設けられている。係合プレート244は、カム駆動軸42の左側に相対回転自在に嵌め込まれた第3筒体246の右端に固定されている。第3筒体246は、左側の軸受装置204を挿通して灌水タンク193から左方に突出している。
図37に示すように、カム229の押動部231がカム係合部230に接触してカム係合部230を押動すると、蓋ブラケット220がブラケット軸227回りに回転して開閉蓋219が排水口部216から離反し、排水口部216が開く。これによって、灌水タンク193内の水が灌水管209を介して苗5の植え付け部分に排水される。
調整ボルト186を緩めて、第1調整プレート249をカム駆動軸42の軸芯回りに回転させることにより、第3筒体246が回転し、係合プレート244が回転する。係合プレート244が回転すると、第2カムプレート233が第1カムプレート232に対して相対回転し、押動部231の長さ241が調整される。これによって、開閉蓋219の開き時間、即ち、潅水のタイミングを簡単に調整することができる。
また、第2調整プレート250には、凹みからなる目印260が複数形成されている。これによって、開閉蓋219の開き時間の段階的な調整が容易に行うことができる。
灌水タンク193には、当該移植機1とは別に設けられた給水タンク9の水を灌水タンク193内に給水可能であるので、灌水装置18の連続作業時間を増やすことができる。また、台車2に給水タンク9を搭載することにより、移植機1に大きな灌水タンク193を設ける必要がなく、移植機1に大きな灌水タンク193を設けることによる重量アップや重量バランスの不良を防止することができる。
9が配置されている。排土板68の背面に水を当てることにより、排土板68に付着した土を洗い流すことができる。
また、カム229の押動部231によってカム係合部230を押動することで開閉蓋219を開け、これによって、灌水タンク193内の水を排水口部216から排出させるようにすることにより、短時間に多量の水を排出させることができる。
この場合、ホース支持部材323を上述した第1形態(図11参照)として、供給ホース320及び戻りホース321をホース支持部材323により支持した状態で、台車300の前方に向けて延設する。供給ホース320及び戻りホース321の延設端部は、前方を走行する移植機1の灌水装置18の灌水タンク193に接続される。尚、ホース支持部材323は、図12に示すように、左側の側部フレーム305SLに沿って取り付けてもよい。
図40は、台車300を移植機1の左方で伴走させて移植装置3を構成した場合を示しており、移植機1と台車300は隣り合う異なる畝4に沿って走行している。
この場合、ホース支持部材323を上述した第2形態(図14参照)として、供給ホース320及び戻りホース321をホース支持部材323により支持した状態で、台車300の左方に向けて延設する。供給ホース320及び戻りホース321の延設端部は、左前方を走行する移植機1の灌水装置18の灌水タンク193に接続される。
図38〜図40に示すように、台車300を移植機1に伴走させることによって、台車300に搭載された給水タンク311の水を、供給ホース320を介して移植機1の灌水装置18の灌水タンク193に供給し、移植機1により畝に植えられた苗に供給することができる。また、灌水タンク193内の水を戻りホース321を介して給水タンク311へと戻すことができる。
更に、台車300を移植機1に伴走させて移植装置3を構成することにより、移植機1により畝に苗を植え付けた後に、引き続いて台車300が備えるマルチフィルム敷設装置304を使用して、マルチフィルムMFを畝に敷設することができるため、作業性に優れている。
制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
18 灌水装置
300 台車
304 マルチフィルム敷設装置
305F 前部フレーム
305SR 側部フレーム
305SL 側部フレーム
311 給水タンク
312 ポンプ(水源用ポンプ)
320 供給ホース
321 戻りホース
322 ホース支持部材
323 本体
323a 側板部
323b 上板部
323c 下板部
324 保持部材
Claims (5)
- 畝に苗を植え付ける移植機と、
前記移植機に装備され、植え付けた苗に灌水する灌水装置と、
前記移植機に伴走する台車と、
前記台車に搭載され、水を貯留する給水タンクと、
前記給水タンク内の水を前記灌水装置に供給するための供給ホースと、を備え、
前記台車は、前記供給ホースの延設方向を定めて支持するホース支持部材を有し、
前記ホース支持部材は、前記台車の前方に延出する第1形態と、前記台車の左方又は右方に延出する第2形態とに変更可能とされており、
前記台車は、
前記台車の側部に設けられ、前記ホース支持部材を前記第1形態に支持する側部フレームと、
前記台車の前部に設けられ、前記ホース支持部材を前記第2形態に支持する前部フレームと、を有している移植装置。 - 前記台車に搭載され、前記移植機によって苗が植えられた畝にマルチフィルムを敷設するマルチフィルム敷設装置を備える請求項1に記載の移植装置。
- 水源の水を吸い上げる水源用ポンプと、
前記水源用ポンプから吐出された水を給水タンクに案内する補給ホースと、を備える請求項1又は2に記載の移植装置。 - 前記灌水装置から前記給水タンクに水を戻す戻りホースを備え、
前記ホース支持部材は、前記供給ホース及び前記戻りホースが配置されるホース配置部を有する本体と、当該本体に固定されて前記ホース配置部に配置されたホースを保持する保持部材とを有し、
前記ホース配置部は、前記フレームに沿って当接する側板部と、当該側板部の上部から前記フレームから離れる方向に延出する上板部と、当該側板部の下部から前記フレームから離れる方向に延出する下板部とを有し、
前記保持部材は、前記上板部の延出端部と前記下板部の延出端部とに亘って設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の移植装置。 - 前記ホース配置部には、前記供給ホース及び前記戻りホースが上下に並列して配置される請求項4に記載の移植装置。
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