JP6555423B2 - 打込機 - Google Patents

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Description

本開示は、圧力室内の気体の圧力で打撃子を移動させ、打撃子で止具を打撃する打込機に関する。
従来、密閉された圧力室に気体としての空気や不活性ガスを封入し、気体の圧力でピストンを押圧し、打撃子を移動させる打込機が知られており、その打込機が特許文献1に記載されている。打込機は、ハウジング内に設けたシリンダと、シリンダ内に移動可能に収容したピストンと、ピストンに固定されたドライバブレードと、シリンダ内に形成された圧力室と、ハウジング内に設けた気体圧調整機構としてのガス充填バルブと、を備えている。ハウジングの外部に設けた窒素ガスボンベから、ガスホース及びガス充填バルブを介して圧力室に圧縮気体が充填される。シリンダとピストンとの間にシール部材が介在されており、シール部材は圧力室の気密性を保持する。
ピストン及びドライバブレードは、打撃子である。また、打込機は、ハウジング内に設けたモータと、モータから回転力が伝達されるギヤ列と、ギヤ列から回転力が伝達されて回転するカムと、を備えている。カムは、ピストンに係合及び離脱する突起を有する。
特許文献1に記載された打込機は、モータの回転力がギヤ列を経由してカムに伝達される。突起がピストンに係合していると、カムの動力でピストンが下死点から上死点に向けて移動する。ピストンが下死点から上死点に向けて移動すると、圧力室の圧力が上昇する。ピストンが上死点に到達すると、突起がピストンから離脱して、カムの動力はピストンに伝達されなくなる。すると、圧力室の圧力に応じた打撃力がドライバブレードに加わり、ドライバブレードは釘を対象物に打ち込む。
特許第5849920号公報
このような圧縮気体を弾性体として止具を打込む打込機においては、圧力室の圧力が低下した場合などに、所定の圧力まで空気や不活性ガス等の気体を、圧力室に補充する必要があった。この場合、気体の圧力は、密閉空間の体積に依存するため、所定圧力を規定するためには、密閉空間の体積を規定する必要があった。また、圧力室に気体を補充する際においては、より低い圧力で気体を補充可能であれば、コンプレッサ等の大がかりな装置でなくとも、簡易な補充手段を用いることが可能になる。補充手段は、小型簡易コンプレッサ、簡易電動ポンプ及び手動圧縮ポンプ等を含む。
本開示の目的は、圧力室に所定圧力の気体を容易に補充することの可能な打込機を提供することにある。
一実施形態の打込機は、第1位置から第2位置に向けて移動されて止具を打撃する打撃子と、前記打撃子を前記第1位置から前記第2位置に向けて移動させる気体が封入される圧力室と、前記打撃子を前記第2位置から前記第1位置に向けて移動させる制御機構と、前記圧力室に前記気体を注入する気体注入部と、を有する打込機であって、前記打撃子は、前記第2位置と前記第1位置との間に待機位置を有し、作業者が操作する第1操作部が設けられ、前記制御機構は、前記圧力室に前記気体を注入する前に前記第1操作部が操作されると、前記打撃子が前記待機位置よりも前記第2位置に近い調整位置で停止されることを許容する。
一実施形態の打込機は、圧力室に所定圧力の気体を容易に補充することができる。
本発明の一実施形態である打込機を側面視した断面図である。 一実施形態である打込機を側面視した断面図である。 図1に示す打込機を正面視した断面図である。 図1に示す打込機を正面視した断面図である。 打込機の制御系統を示すブロック図である。 打込機に設けた位相検出センサの例を示す図である。 打込機に設けた位相検出センサの例を示す図である。 位相検出センサが出力する信号の電圧を示す線図である。 打込機の制御例1を示すフローチャートである。 打込機の制御例2を示すフローチャートである。 位相検出センサの他の例を示す図である。 位相検出センサの他の例を示す図である。 図10A,図10Bの位相検出センサが出力する信号の電圧を示す線図である。 位相検出センサの他の例を示す図である。 位相検出センサの他の例を示す図である。 図12A,図12Bの位相検出センサが出力する信号の電圧を示す線図である。 位相検出センサの他の例を示す図である。 位相検出センサの他の例を示す図である。 図14A,図14Bの位相検出センサが出力する信号の電圧を示す線図である。 打込機の制御例3を示すフローチャートである。 他の実施形態である打込機を側面視した断面図である。 他の実施形態である打込機を側面視した断面図である。 図17の打込機のI−I線における断面図である。 図17の打込機のI−I線における断面図である。 図17の打込機に設けた動力変換機構の作動を示す断面図である。 図17の打込機に設けた動力変換機構の作動を示す断面図である。
実施形態の打込機を、図面を参照して説明する。
図1、図2及び図3に打込機10が示されている。打込機10は、筒形状のハウジング11と、ハウジング11の内部から外部に亘って配置された打撃子12と、打撃子12を上死点から下死点に向けて第1方向B1で移動させる圧力室13と、打撃子12を第1方向とは逆の第2方向B2で移動させる動力変換機構14と、動力変換機構14に回転力を伝達する電動モータ15と、を有する。
ハウジング11は、本体16と、本体16の開口部を閉じたカバー17と、本体16に連続するハンドル18及びモータ収容部19と、ハンドル18とモータ収容部19とを接続する接続部20と、を有する。蓄圧容器21及びシリンダ22がハウジング11内に設けられ、環状の接続具23は、蓄圧容器21とシリンダ22とを接続している。圧力室13は蓄圧容器21内に形成されている。バルブ80が接続具23に設けられている。バルブ80は、圧力室13に接続される通路と、通路を開閉する弁体と、を有する。バルブ80は本体16内に設けられている。
打込機10は、打込機10とは別に設けられた気体圧縮機81及び調圧器94に対して、エアホース82を介して接続されている。気体圧縮機81及び調圧器94は、打込機10の構成に含まれない。本実施形態における調圧器94は好適には減圧弁である。アダプタ83がエアホース82に取り付けられている。カバー17を本体16から取り外すと、エアホース82を本体16内に挿入可能である。アダプタ83は、バルブ80に接続及び取り外し可能である。アダプタ83がバルブ80に接続されると、バルブ80は通路を開く。アダプタ83がバルブ80から取り外されると、バルブ80は通路を閉じる。
打撃子12は、シリンダ22内に移動可能に配置されたピストン24と、ピストン24に固定されたドライバブレード25と、を有する。ピストン24は、シリンダ22の中心線A1方向に移動可能である。中心線A1方向は、第1方向B1及び第2方向B2に対して平行である。ピストン24の外周にシール部材79が取り付けられており、シール部材79はシリンダ22の内面に接触してシール面を形成する。シール部材79は、圧力室13を気密にシールする。
圧縮気体が圧力室13内に封入されている。圧力室13に封入される気体は、空気の他、不活性ガス、例えば、窒素ガス、希ガス等を封入することも可能である。本実施形態では、圧力室13に乾燥した空気を封入する例を説明する。
ドライバブレード25は好適には金属製であり、ドライバブレード25の一部分は、樹脂等でコーティングされていてもよく、異種金属が接合されていてもよい。図3に示すように、ドライバブレード25の長手方向に沿ってラック26が設けられている。ラック26は、複数の凸部26Aを有する。複数の凸部26Aは、中心線A1方向に一定の間隔をおいて配置されている。
ホルダ28が、本体16の内部から外部に亘って配置されている。ホルダ28は、アルミ合金製、または、合成樹脂製である。ホルダ28は、筒形状の荷重受け部29と、荷重受け部29に連続した円弧形状のカバー30と、荷重受け部29に連続したテール部31と、を有する。図1のように、テール部31はモータ収容部19に連続している。
荷重受け部29は本体16内に配置されており、荷重受け部29は軸孔32を有する。荷重受け部29内にバンパ33が設けられている。バンパ33はゴム状弾性部材で一体成形されている。バンパ33は軸孔34を有する。軸孔32,34は、共に中心線A1を中心として配置され、ドライバブレード25は、軸孔32,34内で中心線A1方向に移動可能である。カバー30はテール部31内に配置されている。ノーズ部35がねじ部材78を用いてテール部31に固定されており、ノーズ部35は射出路36を有する。射出路36は、空間、若しくは通路であり、ドライバブレード25は射出路36内で中心線A1方向に移動可能である。
電動モータ15はモータ収容部19内に設けられている。電動モータ15はモータ軸37を有し、モータ軸37は軸受38,39により回転可能に支持されている。モータ軸37は軸線A2を中心として回転可能である。図2のように、接続部20に対して着脱可能な蓄電池40が設けられ、蓄電池40は、電動モータ15に電力を供給する。
蓄電池40は、収容ケース41と、収容ケース41内に収容した電池セルとを有する。電池セルは、充電及び放電が可能な二次電池であり、電池セルは、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、リチウムイオンポリマー電池、ニッケルカドミウム電池の何れかを用いることができる。蓄電池40は直流電源である。収容ケース41内に第1端子が設けられ、第1端子は電池セルに接続されている。接続部20に第2端子が固定され、蓄電池40を接続部20に取り付けると、第1端子と第2端子とが通電可能に接続される。
図1のように、ギヤケース42がテール部31内に設けられ、減速機43がギヤケース42内に設けられている。減速機43は、入力部材44、出力部材45及び3組の遊星歯車機構を有する。入力部材44は、モータ軸37に固定されている。入力部材44及び出力部材45は、軸線A2を中心として回転可能である。モータ軸37の回転力は、入力部材44を経由して出力部材45に伝達される。減速機43は、入力部材44に対する出力部材45の回転速度を低速とする。
動力変換機構14はカバー30内に配置されている。動力変換機構14は、ピンホイール軸48と、ピンホイール軸48に固定されたピンホイール49と、ピンホイール49に設けたピニオン機構77と、を有する。ピンホイール軸48は、軸受46,47により回転可能に支持されている。ピニオン機構77は、ピンホイール49の円周方向に間隔をおいて配置された複数のピン77Aを有する。ラック26を構成する凸部26Aの数と、ピニオン機構77を構成するピン77Aの数とは同一である。軸受46と軸受47とは軸線A2方向で異なる位置に配置され、軸受46は減速機43と軸受47との間に配置されている。動力変換機構14は、中心線A1方向で軸受46と軸受47との間に配置されている。動力変換機構14は、ピンホイール49の回転力を、打撃子12の移動力に変換する。減速機43、動力変換機構14及び凸部26Aは、動力伝達経路109を形成している。
回転規制機構51がギヤケース42内に設けられている。回転規制機構51は、モータ軸37とピンホイール49との間の動力伝達経路に配置されている。回転規制機構51は、軸線A2方向で軸受46と出力部材45との間に配置されている。回転規制機構51は、出力部材45の回転力をピンホイール軸48に伝達する機構である。回転規制機構51は、出力部材45の回転方向に関わりなく、出力部材45の回転力をピンホイール軸48に伝達する。また、回転規制機構51は、ピンホイール軸48がドライバブレード25から伝達される力で回転すること防止する機能を有する。
また、釘58を収容するマガジン59が設けられ、マガジン59はノーズ部35及び接続部20により支持されている。マガジン59は、釘58を射出路36に供給する送り機構を有する。
モータ基板60がモータ収容部19内に設けられ、図5に示すインバータ回路61がモータ基板60に設けられている。インバータ回路61は、複数のスイッチング素子を有し、複数のスイッチング素子は、それぞれ単独でオン及びオフが可能である。
図2のように、制御基板62が接続部20内に設けられ、制御基板62に、図5に示すコントローラ63が設けられている。コントローラ63は、入力ポート、出力ポート、中央演算処理装置及び記憶装置を有するマイクロコンピュータである。コントローラ63は、第2端子及びインバータ回路61に接続されている。
図1に示すように、ハンドル18にトリガ66が設けられている。トリガ66はハンドル18に対して移動可能に取り付けられている。トリガスイッチ67がハンドル18内に設けられており、トリガスイッチ67は、トリガ66に操作力が加えられるのに伴い、例えば、オフからオンに切り替わる動作をする。また、トリガスイッチ67は、トリガ66に加えられた操作力が解除されるのに伴い、例えばオンからオフに切り替わる動作をする。
プッシュレバー68がノーズ部35に取り付けられている。プッシュレバー68はノーズ部35に対して中心線A1方向に移動可能である。図1のように、プッシュレバー68を中心線A1方向に付勢する弾性部材74が設けられている。弾性部材74は金属製の圧縮コイルバネであり、弾性部材74はプッシュレバー68をバンパ33から離れる向きで付勢する。ノーズ部35にプッシュレバーストッパ86が設けられ、弾性部材74で付勢されるプッシュレバー68はプッシュレバーストッパ86に接触して停止する。
図5に示すプッシュスイッチ69がノーズ部35に設けられている。プッシュスイッチ69は、プッシュレバー68が被打込材70に押し付けられて、プッシュレバー68がプッシュレバーストッパ86に接触した位置からバンパ33に近づく向きに所定量移動するとオンする。プッシュスイッチ69は、プッシュレバー68を被打込材70に押し付ける力が解除され、プッシュレバー68が弾性部材74の力でバンパ33から離れる向きに移動するとオフする。
ピンホイール49の回転角度、つまり、位相を検出する位相検出センサ72が設けられている。位相検出センサ72は、図6A,図6Bに示すホールIC基盤84及び永久磁石85A,85Bを含む。ホールIC基盤84はテール部31に設けられ、永久磁石85A,85Bはピンホイール49に取り付けられている。永久磁石85AはN極であり、永久磁石85BはS極である。永久磁石85A,85Bは共に円弧形状であり、永久磁石85A,85Bは、ピンホイール49の回転方向で同じ範囲内に配置されている。ホールIC基盤84は永久磁石85A,85Bが形成する磁界の強度に応じた信号を出力する。ホールIC基盤84は永久磁石85A,85Bから離れている。位相検出センサ72は非接触センサである。
図2のように、エア補充ボタン71が接続部20に設けられている。作業者がエア補充ボタン71を操作してオン及びオフすることができる。図5に示す電流値検出センサ75は、蓄電池40と電動モータ15とを接続する電気回路の電流値を検出する。モータ軸37の回転角度を検出して信号を出力する角度検出センサ93が設けられている。トリガスイッチ67の信号、プッシュスイッチ69の信号、エア補充ボタン71のオン・オフ信号、位相検出センサ72の信号、電流値検出センサ75の信号、角度検出センサ93の信号は、コントローラ63に入力される。
打込機10は、ハウジング11に表示部95が設けられており、表示部95は液晶ディスプレイ、ランプを含む。表示部95はコントローラ63に接続されており、打込機10の使用モードを表示する。表示部95は、蓄電池40の電力で機能する。
作業者が打込機10を使用する作業例、コントローラ63が行う制御例は、次の通りである。コントローラ63は、釘58を打撃する条件が成立しているか否かを判断する。コントローラ63は、トリガスイッチ67がオフされ、かつ、プッシュスイッチ69がオフされていると、釘58を打撃する条件が不成立であると判断し、インバータ回路61のスイッチング素子を全てオフする。このため、蓄電池40の電力は電動モータ15に供給されず、電動モータ15は停止している。
また、ピニオン機構77のピン77Aと、ラック26の凸部26Aとが係合しており、ピストン24は、図3のようにバンパ33から離れて停止している。つまり、ピストン24は下死点と上死点との間にある待機位置で停止している。ピストン24が待機位置で停止していると、ドライバブレード25の先端25Aは、中心線A1方向で、釘58の頭部58Aとノーズ部35の先端35Aとの間に位置する。
図3に示すように、ピストン24が待機位置で停止し、かつ、プッシュレバー68の先端68Aが被打込材70から離れていると、プッシュレバー68はプッシュレバーストッパ86に接触して停止している。このため、プッシュレバー68の先端68Aは、中心線A1方向でノーズ部35の先端35Aから所定量突出している。また、プッシュレバー68の先端68Aは、中心線A1方向でドライバブレード25の先端25Aよりも前方に位置する。
ピストン24の下死点は、図1のように、中心線A1方向でピストン24がバンパ33に押し付けられた位置である。ピストン24が下死点にあると、ドライバブレード25の先端25Aはノーズ部35の先端35Aから所定量突出している。ドライバブレード25の先端25Aは、中心線A1方向で先端35Aとプッシュレバー68の先端68Aとの間に位置する。ピストン24の上死点は、図1及び図3において、中心線A1方向でピストン24が圧力室13に最も近づいた位置である。
さらに、コントローラ63は、ホールIC基盤84から出力される信号の電圧に基づいて、ピストン24が待機位置にあることを検出し、コントローラ63は電動モータ15を停止している。コントローラ63は、ホールIC基盤84と永久磁石85A,85Bとの位置関係が図6Aの状態であると、ホールIC基盤84の信号の電圧が図7に示す電圧V2であることを検出し、ピストン24が待機位置にあると判断する。
電動モータ15が停止していると、回転規制機構51が、ピストン24を待機位置に保持する。ピストン24及びドライバブレード25は圧力室13の付勢力を受けており、ドライバブレード25が受けた付勢力は、ピンホイール49を介してピンホイール軸48に伝達される。ピンホイール軸48は、図3で時計方向の回転力を受けると、回転規制機構51がこの回転力を受け止め、ピンホイール軸48の回転を防止する。このようにして、ピストン24が図3の待機位置で停止している。
コントローラ63は、トリガスイッチ67がオンされ、かつ、プッシュスイッチ69がオンされていると、釘58を打撃する条件が成立していると判断し、インバータ回路61のスイッチング素子をオン及びオフする制御を繰り返し、蓄電池40の電力を電動モータ15に供給する。すると、電動モータ15のモータ軸37が正回転する。モータ軸37の回転力は、減速機43を経由してピンホイール軸48に伝達される。
モータ軸37及び出力部材45の回転方向は同一であり、出力部材45が回転すると、出力部材45の回転力はピンホイール49に伝達され、ピンホイール49は、図3で反時計方向に回転する。ピンホイール軸48の回転方向は、ピンホイール49の回転方向と同じである。つまり、モータ軸37が正回転すると、ピンホイール軸48及びピンホイール49は、図3で反時計方向に回転する。
ピンホイール49が図3で反時計方向に回転すると、ピンホイール49の回転力が、ドライバブレード25及びピストン24に伝達され、ピストン24が中心線A1方向で圧力室13に近づく向きで移動する。つまり、ピストン24は、待機位置から上死点に向けて移動し、圧力室13の空気圧が上昇する。
ピストン24が上死点に到達すると、ドライバブレード25の先端25Aは、釘58の頭部58Aよりも上に位置する。また、ピストン24が上死点に到達すると、ピニオン機構77のピン77Aが、ラック26の凸部26Aから解放される。このため、ピストン24及びドライバブレード25は、圧力室13の空気圧で下死点に向けて移動する。ドライバブレード25は、射出路36にある釘58の頭部58Aを打撃し、釘58は被打込材70に打ち込まれる。
また、釘58の全体が被打込材70に食い込まれて釘58が停止すると、その反力でドライバブレード25の先端25Aが釘58の頭部58Aから離れる。また、ピストン24はバンパ33に衝突し、バンパ33が弾性変形することで、ピストン24及びドライバブレード25の運動エネルギを吸収する。
また、電動モータ15のモータ軸37は、ドライバブレード25が釘58を打撃した後も正回転する。そして、ピニオン機構77のピン77Aがラック26の凸部26Aに係合すると、ピンホイール49の回転力でピストン24が、図1において再度上昇する。コントローラ63は、ピストン24が図3の待機位置に到達したことを検出し、電動モータ15を停止する。
電動モータ15が停止すると、回転規制機構51が、ピストン24を待機位置に保持する。つまり、ピストン24は下死点から上死点に向けて移動する過程で、上死点よりも手前で停止する。図3に示すピストン24の待機位置は、中心線A1方向で上死点と下死点との中間よりも上である。また、ピストン24が下死点から待機位置まで移動するストローク量は、ピストン24が下死点から上死点まで移動するストローク量の1/2を超える。
打込機10は、ピストン24の待機位置が上死点と下死点との間に設定されている。このため、釘58を1本打込むための所要時間を短縮でき、作業性が向上する。所要時間は、トリガスイッチ67がオンされ、かつ、プッシュスイッチ69がオンされてピストン24が上死点に向けて移動を開始した時点から、ドライバブレード25が釘58を被打込材70に打ち込むまでの時間である。
(制御例1) 打込機10は、圧力室13の空気圧が低下した場合、または、打込機10の実際の打ち込み力が目標打ち込み力よりも低い場合に、作業者が圧力室13に空気を注入することができる。打込機10の実際の打ち込み力は、ピストン24が上死点にある際の圧力室13の最大圧力、ピストン24の受圧面積により定まる。ピストン24の受圧面積は、中心線A1に対して垂直な平面視で、圧力室13の圧力を受けるピストン24の面積である。
圧力室13の最大圧力は、ピストン24のストローク量に応じた圧縮比から定まる。圧縮比は、圧力室13の最大容積を、圧力室13の最小容積で除した値である。圧力室13の最小容積は、ピストン24が上死点に位置する際の圧力室13の容積である。本実施形態における圧力室13の最大容積は、圧力室13に圧縮空気を注入するために、ピストン24が停止している際における圧力室13の容積として把握する。
単体の打込機10では、ピストン24の受圧面積が一定であるから、圧力室13の最大圧力を調整することで、打込機10の実際の打ち込み力を調整可能である。打ち込み力を規定する圧力は、打込機10の本体16によって規定される所定の上限の範囲内において、条件、例えば、釘58の長さ、被打込材70の硬度により定まる。釘58の長さが大きい程、被打込材70の硬度が高いほど、必要とされる目標打ち込み力は大きくなる。
作業者が圧力室13に空気を注入する作業と、コントローラ63が行う制御例とを、図8の制御例1に基づき説明する。コントローラ63は、ステップS10において、ピストン24が待機位置で停止し、かつ、エア補充ボタン71がオンされたことを検出し、ステップS11の判断を行う。コントローラ63は、ステップS11において、エア補充ボタン71がオンされてから所定時間内に、トリガスイッチ67がオンされ、かつ、プッシュスイッチ69がオンされたか否かを判断する。
コントローラ63は、ステップS11で肯定的に判断すると、ステップS12でピストン24を待機位置から下死点に向けて移動する。具体的には、電動モータ15を逆回転させる。すると、ピンホイール49が図3で時計方向に回転し、ピストン24は下死点に向けて移動する。
そして、コントローラ63は、ピストン24が図1に示す下死点に移動したことを検出すると、電動モータ15を停止する。コントローラ63は、ピストン24が待機位置から下死点に移動したことを、角度検出センサ93の信号から検出する。ピストン24が下死点で停止すると、ドライバブレード25の先端25Aは、中心線A1方向でノーズ部35の先端35Aから突出している。
ピストン24が下死点で停止している状態で、作業者はステップS13でエア補充作業を行う。ステップS13では、アダプタ83をバルブ80に接続し、気体圧縮機81から供給される圧縮空気の圧力を調圧器94で減圧して圧力室13に供給する。圧力室13に供給する圧縮空気の圧力は、打込機10の機種毎の目標打ち込み力に応じて設定する。
作業者は、エア補充作業が終了するとエア補充ボタン71をオフする。コントローラ63は、ステップS14でエア補充ボタン71のオフを検出すると、ステップS15において、電動モータ15を逆回転してピストン24を上死点に向けて移動させ、ピストン24を待機位置に停止する。コントローラ63は、次いでステップS16で釘打ちモードを選択し、図8の制御例1を終了する。このように、圧力室13に圧縮空気を供給した後、ピストン24を下死点から待機位置に移動する制御が、第4制御である。
なお、コントローラ63は、ステップS11で否定的に判断すると、ステップS16に進む。コントローラ63は、釘打ちモードを選択している際に、トリガスイッチ67がオンされ、かつ、プッシュスイッチ69がオンされると、電動モータ15が正回転して釘58を打ち込み、その後、ピストン24を待機位置に移動して電動モータ15を停止する。また、コントローラ63は、釘打ちモードを選択している際に、トリガスイッチ67またはプッシュスイッチ69の少なくとも一方がオフであると、電動モータ15を停止し、かつ、ピストン24を待機位置に停止させておく。
上記のように、圧力室13に圧縮空気を注入する際に、ピストン24を下死点に停止させる。このため、圧力室13に注入する空気圧を低く設定できる。
(制御例2) 作業者が圧力室13に空気を注入する作業と、コントローラ63が行う制御例とを、図9の制御例2に基づき説明する。図9の制御例2において、図8の制御例1と同じ処理を行うステップは、図8と同じステップ番号を付してある。図9の制御例2では、コントローラ63がステップS11で肯定的に判断すると、ステップS20に進み、ピストン24を待機位置から調整位置に移動する。
つまり、電動モータ15を逆回転させて、ピンホイール49を図3で時計方向に回転し、ピストン24を待機位置から下死点に向けて移動させ、ピストン24が図4に示す調整位置に到達した時点で電動モータ15を停止する。コントローラ63は、ホールIC基盤84と永久磁石85A,85Bとの位置関係が図6Bの状態であると、ホールIC基盤84の信号の電圧が図7に示す電圧V2から電圧V1に低下したことを検出し、ピストン24が調整位置に到達したと判断する。
図4に示すピストン24の調整位置は、上死点と下死点との間、より具体的には、下死点と待機位置との間である。ピストン24の調整位置は、中心線A1方向で上死点と下死点との中間よりも下である。ピストン24の下死点から調整位置までのストローク量は、ピストン24が下死点から上死点まで移動するストローク量の1/2未満である。
ステップS20の次のステップS13でエア補充作業が行われ、コントローラ63がステップS14でエア補充ボタン71がオフされたことを検出すると、ステップS16に進む。なお、ステップS11で否定的に判断された場合は、ステップS16に進む。
図9の制御例2では、ピストン24が調整位置に停止している状態から、ステップS14を経由してステップS16に進み、釘打ちモードが選択される。図9の制御例2を行ってステップS16に進み、トリガスイッチ67がオンされ、かつ、プッシュスイッチ69がオンされると、ピストン24は調整位置から上死点に向けて移動する。
したがって、図9の制御例2を行うと、図8の制御例1を行う場合と同様の効果を得ることができる。
また、ピストン24が図4のように調整位置で停止すると、ドライバブレード25の先端25Aは、中心線A1方向でノーズ部35の先端35Aと同じ位置にある。この状態でステップS16に進み、プッシュレバー68が被打込材70に押し付けられると、ドライバブレード25の先端25Aが被打込材70に接触する前に、プッシュスイッチ69がオンする。つまり、プッシュスイッチ69のオフからオンに切り替わる作動が円滑に行われ、釘58が打ち込まれる。
上記のように、圧力室13に圧縮空気を注入する際に、ピストン24を上死点以外の位置、例えば、下死点などの調整位置に停止することができる。ピストン24の調整位置は、任意に変更可能である。ピストン24を停止させる位置を下死点に近づけるほど、低い補充圧力とすることができる。言い換えれば、供給圧力値が固定された圧力供給手段や、任意の圧力ではなく、一つ、あるいは複数の所定の圧力値に調整するタイプの調圧器94から圧力室13に圧縮気体を補充する場合は、ピストン24の停止位置を変更することで、充填する圧力室13の所定圧力を任意に設定できる。したがって、打込機10の実際の打ち込み力を、目標打ち込み力に応じた値に設定することが可能である。
そして、ピストン24の停止位置を変更することで、打込機10の機種毎に実際の打ち込み力を調整すれば、打込機10の機種が異なる場合であっても、調圧器94を共用化することが可能である。すなわち、打込機10の機種毎に目標打ち込み力が異なる場合でも、調圧器94を変更する必要が無く作業性が向上する。
(位相検出センサの例) 次に、位相検出センサ72の他の例を図10A,図10Bを参照して説明する。位相検出センサ72は、永久磁石85Aと永久磁石85Bとが、ピンホイール49の回転方向で異なる位置に配置されている。ホールIC基盤84は、永久磁石85Aを検出するホール素子84Aと、永久磁石85Bを検出するホール素子84Bと、を有する。
ホール素子84Aは永久磁石85Aが形成する磁界を検出して信号を出力する。ホール素子84Bは永久磁石85Bが形成する磁界を検出して信号を出力する。ホール素子84Aは永久磁石85Aから離れ、ホール素子84Bは永久磁石85Bから離れている。つまり、位相検出センサ72は非接触センサである。ホール素子84A,84Bの信号の電圧の一例が、図11の線図に示されている。図11では、縦軸に電圧が示され、横軸にピンホイール49の回転角度が示されている。ホール素子84Aの信号の電圧は実線で示され、ホール素子84Bの信号の電圧は破線で示されている。
図10Aのように、ピンホイール49が反時計方向に回転している際に、図11のように、ホール素子84Aの信号が電圧V2から電圧V4に上昇すると、コントローラ63は、ピストン24が待機位置に到達したと判断する。
図10Bのように、ピンホイール49が時計方向に回転してピストン24が待機位置から下降し、図11のように、ホール素子84Bの信号が電圧V1から電圧V3に上昇すると、コントローラ63は、ピストン24が調整位置に到達したと判断する。
位相検出センサ72の他の例が、図12A,図12Bに示されている。位相検出センサ72は、ピンホイール49に設けたカム87と、接点スイッチ88と、を有する。カム87は、軸線A2を中心とする半径を有するカム面87Aと、半径がカム面87Aよりも大きいカム面87Bと、を有する。カム面87Aとカム面87Bとは、ピンホイール49の回転方向で異なる範囲に設けられており、互いにつながっている。接点スイッチ88は接触片88Aを有し、接触片88Aはカム面87A,87Bに接触する。図12A,図12Bに示す位相検出センサ72は接触センサである。
図12A,図12Bの位相検出センサ72から出力される信号の電圧の一例が、図13に示されている。図13では、縦軸に電圧が示され、横軸にピンホイール49の回転角度が示されている。図12Aのように、ピンホイール49が反時計方向に回転している際に、接触片88Aの接触箇所が、カム面87Aからカム面87Bに切り替わり、図13のように電圧V1から電圧V2に上昇すると、コントローラ63は、ピストン24が待機位置に到達したと判断する。
図12Bのように、ピンホイール49が時計方向に回転してピストン24が待機位置から下降し、接触片88Aの接触箇所が、カム面87Bからカム面87Aに切り替わり、図13のように電圧V2から電圧V1に低下すると、コントローラ63は、ピストン24が調整位置に到達したと判断する。
位相検出センサ72の他の例が、図14A,図14Bに示されている。位相検出センサ72は、ピンホイール49に設けたカム89,90と、接点スイッチ91,92と、を有する。カム89,90はピンホイール49の回転方向で異なる箇所に配置され、かつ、軸線A2方向で異なる箇所に配置されている。カム89,90は、ピンホイール49の径方向に突出している。
接点スイッチ91,92は、軸線A2方向で異なる位置に配置されている。接点スイッチ91は接触片91Aを有し、接触片91Aはカム89に接触してピンホイール49の回転角度を検出する。接点スイッチ92は接触片92Aを有し、接触片92Aはカム90に接触してピンホイール49の回転角度を検出する。図14A,図14Bに示す位相検出センサ72は接触センサである。
図14A,図14Bの位相検出センサ72から出力される信号の電圧の一例が、図15に示されている。図15では、縦軸に電圧が示され、横軸にピンホイール49の回転角度が示されている。接点スイッチ91の信号の電圧が実線で示され、接点スイッチ92の信号の電圧が破線で示されている。図14Aのように、ピンホイール49が反時計方向に回転している際に、接触片91Aがカム89に接触し、図15のように電圧V2から電圧V4に上昇すると、コントローラ63は、ピストン24が待機位置に到達したと判断する。
ピンホイール49が時計方向に回転してピストン24が待機位置から下降し、接触片92Aがカム90に接触し、図15のように電圧V1から電圧V3に上昇すると、コントローラ63は、ピストン24が調整位置に到達したと判断する。
(制御例3) 作業者が圧力室13に空気を注入する作業と、コントローラ63が行う制御例とを、図16の制御例3に基づき説明する。図16の制御例3は、釘58がマガジン59内から取り出されている状態で行う。なお、マガジン59をハウジング11に対して着脱可能であれば、マガジン59をハウジング11から取り外してあってもよい。
コントローラ63は、ステップS21で打撃子12を待機位置に停止している。つまり、ピストン24は待機位置にある。コントローラ63は、ステップS22でエア補充ボタン71がオンされると、メンテナンスモードが選択されたことを表示部95で表示する。作業者は、ステップS23において、トリガ66に操作力を加え、かつ、プッシュレバー68を被打込材70に押し付ける作業を行う。コントローラ63は、トリガスイッチ67がオンし、かつ、プッシュスイッチ69がオンしたことを検知すると、ステップS24で電動モータ15を所定角度の範囲で正回転した後、電動モータ15を停止する。
打撃子12が上死点に到達してピン77Aと凸部26Aとが解放され、打撃子12が上死点から下死点に向けて移動した後、作業者は、ステップS25で打撃子12が下死点に到達したか否かを判断する。作業者は、打撃子12が下死点に到達したか否かを、ハンドル18の振動で判断可能である。
作業者がステップS25でNoと判断すると、トリガ66を押し、かつ、プッシュレバー68を被打込材70に押し付ける作業を繰り返す。作業者は、ステップS25でYesと判断すると、ステップS26でエア補充作業を行う。ステップS26のエア補充作業は、ステップS13のエア補充作業と同じである。このように、図16の制御例3では、ピストン24が空気圧でバンパ33に押し付けられて、ピストン24が下死点で停止している状態で、作業者がエア補充作業を行う。
作業者は、ステップS26のエア補充作業が終了後、エア補充ボタン71をオフし、メンテナンスモードを解除する。そして、コントローラ63は、ステップS28でトリガスイッチ67がオンし、かつ、プッシュスイッチ69がオンしたことを検知すると、ステップS29において、電動モータ15を正回転してピストン24を下死点から待機位置に移動し、かつ、電動モータ15を停止して制御例3を終了する。このように、圧力室13に圧縮空気を供給した後、ピストン24を下死点から待機位置に移動する制御が、第4制御である。
制御例3は、圧力室13に圧縮空気を注入する前に、電動モータ15の回転及び停止を繰り返す。そして、ピストン24が上死点に到達して凸部26Aがピン77Aから解放され、ピストン24が圧力室13の空気圧で上死点から下死点に向けて移動し、ピストン24がバンパ33に衝突して停止した状態でエア補充作業を行う。したがって、圧力室13に注入する空気圧を低く設定できる。
なお、図16のステップS25では、コントローラ63が、ピストン24が下死点に到達したか否かを判断することも可能である。コントローラ63は、位相検出センサ72から出力される信号を処理して、ピストン24が下死点に到達したか否かを判断できる。そして、コントローラ63がステップS25でNoと判断すると、コントローラ63は、エア補充が可能な状態でないことを表示部95に表示し、作業者はステップS23の操作を行う。これに対して、コントローラ63がステップS25でYesと判断すると、コントローラ63は、エア補充が可能な状態であることを表示部95に表示し、作業者はステップS26の作業を行う。
さらに、ステップS25とステップS26との間で、割り込みステップを行うことも可能である。この割り込みステップは、電動モータ15を正回転してピストン24をバンパ33から離れさせ、かつ、ピストン24を待機位置と下死点との間の調整位置で停止するものである。
打込機10の他の例を、図17及び図18を参照して説明する。図17及び図18に示す減速機43は回転要素96を有し、回転要素96は、ギヤケース42内に配置されている。回転要素96が入力部材44と一体回転可能に連結されている。また、回転要素96は出力部材45に動力伝達可能に接続されている。回転要素96は、軸線A2を中心として回転可能である。
図17及び図18に示す打込機10は回転規制機構108を有する。回転規制機構108の構成を、図19及び図20を参照して説明する。回転要素96の外周面に、係合部97が複数設けられている。係合部97は回転要素96の回転方向に間隔をおいて配置されている。係合部97は、回転要素96の径方向に延ばされた係合面98と、湾曲した湾曲面99と、を有する。湾曲面99は、係合部97の先端と、係合面98の内端とを接続している。
モータ収容部19の外面にシリンダ100が固定されている。シリンダ100内にプランジャ101が設けられており、プランジャ101を付勢するスプリング102が設けられている。モータ収容部19に孔103が設けられ、ギヤケース42に孔104が設けられている。プランジャ101の一部は、孔103,104に配置されており、プランジャ101の先端はギヤケース42内に配置されている。スプリング102は、金属製の圧縮スプリングであり、スプリング102は、プランジャ101を回転要素96に向けて付勢する。プランジャ101はフランジ105を有し、フランジ105はシリンダ100内に配置されている。レバー106は回転要素96の径方向に移動可能である。
レバー106がシリンダ100に取り付けられている。レバー106は支持軸107を支点として所定角度の範囲内で作動可能である。レバー106の第1端部はシリンダ100の外に配置され、レバー106の第2端部はシリンダ100内に配置されている。フランジ105はスプリング102の力で付勢されて、レバー106の第2端部に押し付けられている。レバー106、プランジャ101、スプリング102、係合部97は、回転規制機構108を構成する。回転規制機構108は、回転要素96が電動モータ15の動力で図19で反時計方向に回転することを許容する機能を有する。
回転規制機構108は、圧力室13の空気圧で打撃子12が下死点に向けて付勢された場合に、回転要素96が図19で時計方向に回転することを防止する第1状態と、回転要素96が図20で時計方向に回転することを許容する第2状態と、を有する。
次に、打込機10で釘58を打ち込む作業を行う際における、回転規制機構108の機能及び作用を説明する。作業者がレバー106に操作力を加えていないと、スプリング102の力で付勢されるプランジャ101の第1端部は、ギヤケース42内に位置する。電動モータ15が正回転して、回転要素96が図19で反時計方向に回転すると、プランジャ101の第1端部は湾曲面99に沿って移動する。
このため、プランジャ101はスプリング102の力に抗して回転要素96から離れる向きで作動する。プランジャ101の第1端部が係合部97を乗り越えると、プランジャ101はスプリング102の付勢力で回転要素96に近づく向きで移動する。電動モータ15が正回転する間、上記の作用が繰り返され、電動モータ15の動力で回転要素96は、図19で反時計方向に回転する。そして、回転要素96の回転力はピンホイール49に伝達され、凸部26Aとピン77Aとが係合している間、打撃子12は上死点に向けて移動する。
また、ピストン24が待機位置に到達して電動モータ15が停止すると、圧力室13の圧力でピストン24が付勢され、ピンホイール49が回転力を受ける。すると、ピンホイール49が受ける回転力は回転要素96に伝達され、回転要素96は図19で時計方向の回転力を受ける。すると、係合部97の係合面98と、プランジャ101の第1端部とが係合し、回転要素96の回転が防止される。したがって、ピストン24は待機位置に保持される。
さらに、打込機10のメンテナンスを行う際における、回転規制機構108の機能及び作動を説明する。メンテナンスは、エア補充作業を含む。打込機10のメンテナンスを行う際は、電動モータ15は停止しており、図19のように、係合部97がプランジャ101の第1端部に係合し、回転要素96が停止している。
ここで、作業者がレバー106に操作力を加えて、図20のように、レバー106を所定角度作動すると、プランジャ101はレバー106の作動力で回転要素96から離れる方向に移動して停止する。このため、プランジャ101の第1端部が孔104内に移動し、プランジャ101の第1端部が係合部97から解放される。すると、回転要素96は、ピストン24から伝達される回転力で図20で時計方向に回転し、ピストン24は、圧力室13の空気圧で待機位置から下死点に向けて移動する。そして、ピストン24がバンパ33に衝突して停止し、かつ、回転要素96も停止する。作業者は、ピストン24がバンパ33に衝突して停止したことを触感で認識し、レバー106に加えている操作力を解除する。
このように、打込機10のメンテナンスを行う際は、回転要素96を図20で時計方向に回転可能である。このため、ピストン24が待機位置で停止している際に、図21のように、ピン77Aと凸部26Aとの係合状態が不適切であっても、ドライバブレード25が下降する動作に合わせて、ピンホイール49が図21で時計方向に回転することが許容される。したがって、凸部26Aが係合していたピン77Aから離れ、図22のように、凸部26Aが他のピン77Aに衝突することを回避できる。
回転規制機構108を有する打込機10において、コントローラ63がレバー106に操作力が加えられているか否かを検知する構成であれば、図8、図9、図16の何れかの制御を実行可能である。この場合、ステップS10またはステップS22でエア補充ボタンのオンを検知することに代えて、レバー106に操作力が加えられたことを検知する。また、ステップS14またはステップS27でエア補充ボタンのオフを検知することに代えて、レバー106の操作力が解除されたことを検知する。
実施形態で説明した事項の意味を説明する。コントローラ63、インバータ回路61、電動モータ15及び動力伝達経路109は、図5に示す制御機構110の一例である。コントローラ63、トリガスイッチ67及びプッシュスイッチ69は、条件判断部である。バルブ80は気体注入部であり、上死点は第1位置であり、下死点は第2位置である。ピストン24を待機位置に停止させる制御は第1制御である。
制御例3のように、電動モータ15を正回転した後、ピニオン機構77と凸部26Aとが解放されている状態で電動モータ15を停止し、ピストン24がバンパ33に接触して停止することを許容することが、第2制御である。
制御例1のように、電動モータ15を逆回転してピストン24を待機位置から下死点に移動し、ピストン24がバンパ33に接触して停止することを許容することは、第3制御である。制御例2のように、電動モータ15を逆回転してピストン24を待機位置から調整位置に移動し、ピストン24がバンパ33から離れた位置で停止することを許容することは、第3制御である。ノーズ部35は射出部であり、釘58は止具の一例である。
エア補充ボタン71は第1操作部、第2操作部及び第3操作部の一例である。つまり、物理的に同一要素、つまり、単数のエア補充ボタン71は、第1操作部、第2操作部及び第3操作部を兼ねる。プッシュレバー68は押し付け部材である。トリガ66、プッシュスイッチ69は押し付けセンサであり、ピンホイール49は回転要素である。電動モータ15はモータであり、位相検出センサ72及びコントローラ63は、検出機構である。上記実施形態では、ピストン24を基準として、打撃子12の上死点、下死点、待機位置及び調整位置をそれぞれ説明しているが、ドライバブレード25について、打撃子12の上死点、下死点、待機位置及び調整位置を把握することも可能である。
さらに、ピニオン機構77と凸部26Aとが係合していることが、動力伝達経路の接続に相当する。ピニオン機構77と凸部26Aとが解放されていることが、動力伝達経路の遮断に相当する。電動モータ15の動力でピンホイール49を回転するにあたり、図3及び図4において、ピンホイール49を反時計方向に回転する電動モータ15の回転方向が、第1回転方向である。ピンホイール49を時計方向に回転する電動モータ15の回転方向が、第2回転方向である。つまり、電動モータ15の正回転が第1回転方向であり、電動モータ15の逆回転が第2回転方向である。
さらに、図19のように、プランジャ101が係合部97に係合している状態が、回転規制機構108の第1状態である。これに対して、図20のように、プランジャ101が係合部97から解放されている状態が、回転規制機構108の第2状態である。
また、バンパ33はストッパの一例である。さらに、打撃子12の調整位置は、ピストン24が待機位置と下死点との間に位置している場合の他、ピストン24が下死点で停止している場合を含む。また、ピストン24が調整位置で停止した際に、ドライバブレード25の先端25Aが、打撃子12の移動方向である中心線A1方向で、ノーズ部35の先端35Aから突出していてもよい。さらに、回転要素96、係合部97、プランジャ101は、クラッチ機構の一例であり、レバー106は解除機構の一例である。
回転要素96が、電動モータ15の回転力で図19において反時計回りに回転する方向が、回転要素96の正方向の回転である。回転要素96が、図20において時計回りに回転する方向が、回転要素96の逆方向の回転である。
打込機は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、ベローズとピストンとを接続し、ベローズ内に空気圧室を形成することも可能である。ベローズを用いる場合、打撃子の移動をガイドするガイド部材は、シリンダに代えてレールを用いればよい。
制御機構及び条件判断部は、プロセッサ、回路、記憶装置、モジュール及びユニットを含む。打撃子を第2位置から第1位置に向けて移動させるモータは、電動モータの他、油圧モータ、空気圧モータを含む。電動モータは、ブラシ付きモータまたはブラシレスモータの何れでもよい。電動モータの電源は、直流電源または交流電源のいずれでもよい。
検出機構は、接触センサ、非接触センサを含む。非接触センサは、磁気センサ、光学センサを含む。検出機構は、ピンホイールの回転角度または位相を検出し、その検出結果に基づいて打撃子の位置を間接的に検出する機構の他、打撃子自体の位置を直接検出する機構も含む。打撃子自体の位置を直接検出する機構は、打撃子に取り付けた磁性部材と、磁性部材を検出する磁気センサと、を含む。動力変換機構は、ラックアンドピニオン機構の他、カム機構を含む。回転要素はモータから回転力が伝達される要素であり、回転要素は、ピンホイール49の他、ギヤ、プーリ、回転軸を含む。
なお、図3、図4、図6A,図6B、図12A、図12B、図14A、図14B及び図19〜図22を参照する説明において、ピンホイール49が反時計方向、時計方向に回転することを記載している。これは、図3で打込機10を正面視した状態で、ピンホイール49の回転方向を説明するために、便宜的に行った定義付けである。被打込材70は、床、壁、天井、柱、屋根を含む。被打込材70の材質は、木材、コンクリート、石膏を含む。
10…打込機、12…打撃子、13…圧力室、14…動力変換機構、15…電動モータ、63…コントローラ、25A,35A,68A…先端、26…ラック、49…ピンホイール、58A…頭部、61…インバータ回路、66…トリガ、67…トリガスイッチ、68…プッシュレバー、69…プッシュスイッチ、71…エア補充ボタン、72…位相検出センサ、77…ピニオン機構、80…バルブ、96…回転要素、97…係合部、101…プランジャ、106…レバー、108…回転規制機構、109…動力伝達経路、110…制御機構。

Claims (17)

  1. 第1位置から第2位置に向けて移動されて止具を打撃する打撃子と、前記打撃子を前記第1位置から前記第2位置に向けて移動させる気体が封入される圧力室と、前記打撃子を前記第2位置から前記第1位置に向けて移動させる制御機構と、前記圧力室に前記気体を注入する気体注入部と、を有する打込機であって、
    前記打撃子は、前記第2位置と前記第1位置との間に待機位置を有し、
    作業者が操作する第1操作部が設けられ、
    前記制御機構は、前記圧力室に前記気体を注入する前に前記第1操作部が操作されると、前記打撃子が前記待機位置よりも前記第2位置に近い調整位置で停止されることを許容する、打込機。
  2. 前記制御機構は、
    モータと、
    前記モータの動力を前記打撃子に伝達して前記打撃子を前記第2位置から前記第1位置に移動させる動力伝達経路と、
    を有し、
    前記制御機構は、
    前記動力伝達経路を接続し、かつ、前記モータの動力で前記打撃子を前記第2位置から前記第1位置に向けて移動させ、かつ、前記打撃子を前記待機位置に停止させる第1制御と、
    前記圧力室に前記気体を注入する際に、前記動力伝達経路を遮断し、かつ、前記打撃子が前記調整位置に停止されることを許容する第2制御と、
    を行う、請求項1記載の打込機。
  3. 前記制御機構は、
    モータと、
    前記モータの動力を前記打撃子に伝達して前記打撃子を前記第2位置から前記第1位置に移動させる動力伝達経路と、
    を有し、
    前記制御機構は、
    前記動力伝達経路を接続し、かつ、前記モータの動力で前記打撃子を前記第2位置から前記第1位置に向けて移動させ、かつ、前記打撃子を前記待機位置に停止させる第1制御と、
    前記圧力室に前記気体を注入する前に、前記動力伝達経路を接続し、かつ、前記打撃子を前記調整位置に停止させる第3制御と、
    を行う、請求項1記載の打込機。
  4. 前記制御機構は、前記打撃子を前記調整位置で停止させて前記圧力室に前記気体が注入された後に、前記打撃子を前記調整位置から前記待機位置に移動させる第4制御を行う、請求項3記載の打込機。
  5. 前記止具を打撃する条件の成立及び不成立を判断する条件判断部が設けられ、
    前記待機位置は、前記第2位置と前記第1位置との中間よりも前記第1位置に近く、
    前記制御機構は、
    前記条件が不成立であると前記打撃子を前記待機位置に停止させる制御と、
    前記条件が成立すると前記打撃子を前記待機位置から前記第1位置に移動させる制御と、
    を行う、請求項1乃至4の何れか1項記載の打込機。
  6. 前記調整位置は、前記第2位置である、請求項1乃至5の何れか1項記載の打込機。
  7. 前記圧力室の力で移動する前記打撃子が接触し、かつ、前記打撃子を前記第2位置に停止させるストッパが設けられている、請求項6記載の打込機。
  8. 前記圧力室に前記気体を注入する前に作業者が操作する第操作部が設けられ、
    前記制御機構は、前記第操作部が操作されると前記第制御を行う、請求項記載の打込機。
  9. 前記圧力室に前記気体を注入した後に作業者が操作する第操作部が設けられ、
    前記制御機構は、前記第操作部が操作されると前記第制御を行う、請求項記載の打込機。
  10. 前記止具を打ち込む被打込材に押し付けられる押し付け部材と、
    前記止具を打ち込む際に作業者が操作するトリガと、
    が設けられ、
    前記制御機構は、前記第2操作部が操作されてから所定時間内に、前記押し付け部材を前記被打込材に押し付けること、及び前記トリガに操作力を加えること、の両方が行われると前記第3制御を行い、前記第2操作部が操作されてから前記所定時間内に、前記押し付け部材を前記被打込材に押し付けること、または、前記トリガに操作力が加えられること、の少なくとも一方が行われないと前記第1制御を行う、請求項9記載の打込機。
  11. 前記第2操作部は前記第3操作部を兼ねる、請求項9または10記載の打込機。
  12. 前記止具を打ち込む被打込材に押し付けられる押し付け部材が設けられ、
    前記待機位置に停止している前記打撃子の先端は、前記止具の頭部と前記押し付け部材の先端との間にある、請求項1乃至11の何れか1項記載の打込機。
  13. 前記止具が供給され、かつ、前記打撃子が移動可能に配置される射出部が設けられ、
    前記調整位置に停止している前記打撃子の先端は、前記打撃子の移動方向で前記射出部の先端から突出している、請求項1乃至12の何れか1項記載の打込機。
  14. 前記打撃子が前記待機位置にあること、及び前記打撃子が前記調整位置にあること、を検出する検出機構が設けられている、請求項1乃至13の何れか1項記載の打込機。
  15. 前記モータは、
    前記打撃子を前記第2位置から前記第1位置に向けて移動させる際の回転方向である第1回転方向と、
    前記圧力室に前記気体を注入する際に、前記打撃子を前記待機位置から前記調整位置に向けて移動させる際の回転方向であり、前記第1回転方向とは逆の第2回転方向と、
    を有する、請求項3記載の打込機。
  16. 前記動力伝達経路は、前記モータの回転を規制する回転規制機構を有し、
    前記回転規制機構は、
    前記モータの動力で前記打撃子を前記第2位置から前記第1位置に移動させる際に、前記モータが前記第1回転方向に回転することを許容し、かつ、前記モータが前記第2回転方向に回転することを防止する第1状態と、
    前記圧力室の圧力で前記打撃子を前記待機位置から前記調整位置に移動させる際に、前記モータが前記第2回転方向に回転することを許容する第2状態と、
    を有する、請求項15記載の打込機。
  17. 前記回転規制機構は、クラッチ機構及び解除機構を有し、
    前記クラッチ機構は、
    前記モータと共に正方向に一体回転する回転要素と、
    前記回転要素に設けた係合部と、
    前記係合部に係合して前記回転要素が前記正方向とは逆方向に回転することを規制するプランジャと、
    を有し、
    前記解除機構は、前記プランジャを移動させ、かつ、前記プランジャと前記係合部とを解放させるレバーを有し、
    前記プランジャが前記係合部に係合して前記回転要素の前記逆方向の回転を規制する状態が前記第1状態であり、
    前記レバーが前記プランジャと前記係合部とを解放させて、前記回転要素の前記逆方向の回転の規制を解除する状態が前記第2状態である、請求項16記載の打込機。
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