JP2017100219A - 打込機 - Google Patents

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穣 伊藤
Minoru Ito
穣 伊藤
仲野 義博
Yoshihiro Nakano
義博 仲野
貴士 上田
Takashi Ueda
貴士 上田
潤 遠田
Jun Toda
潤 遠田
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Abstract

【課題】消費電力を低減することの可能な打込機を提供する。
【解決手段】ハウジングに設けた打撃機構52と、ハウジングに設けた電動モータ31と、電動モータ31に電力を供給するバッテリ43と、電動モータ31を制御するコントローラ46と、を有する打込機10であって、バッテリ43の電力をコントローラ46に供給する電気回路45と、電気回路45に設けられるメインスイッチ53と、ハウジングに対して移動または回転可能な係止部材と、を有し、メインスイッチ53は、係止部材の状態を変化させることで打込み動作を抑制するよう動作する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動モータの動力で打撃機構を動作させて止具を打撃する打込機に関する。
電動モータの動力で打撃機構を動作させて止具を打撃する打込機が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された打込機は、ハウジングと、ハウジング内に設けたベローズと、を備えている。ベローズは伸縮可能であり、ベローズの第1端部は、ピストンに接続され、ベローズの第2端部は、ハウジングに固定されている。ベローズ内に圧縮空気が封入されて圧縮室が形成されている。ドライバブレードがピストンに固定されている。ピストン及びドライバブレードは、打撃機構である。
また、特許文献1に記載された打込機は、ハウジング内に設けた電動モータと、電動モータの回転力をカムに伝達するギヤと、カムに設けた突起と、ピストンに設けた係止部と、ハウジング内に設けたダンパと、を有する。さらに、特許文献1に記載された打込機は、ハウジングに設けたプッシュスイッチと、ハウジングに設けたハンドルと、ハンドルに設けたトリガと、トリガで動作する起動スイッチと、ハンドル内に設けた電源制御部と、ハンドルの後端に設けた電源部としてのバッテリと、を有する。そして、電源制御部は、プッシュスイッチ及び起動スイッチの検出結果に基づいて、バッテリの電力を電動モータに供給する。
ピストンは、電動モータが停止していると、待機位置で停止している。プッシュロッドが対象物に押し付けられ、かつ、トリガが操作されると、電動モータの回転力でカムが回転し、突起が係止部に噛み合うと、カムの回転力でピストンが上死点に向けて移動する。ピストンが上死点に向けて移動する間、ベローズが圧縮されて圧縮室の圧力が上昇する。ピストンが上死点に到達すると突起が係止部から離れ、カムの回転力はピストンに伝達されなくなり、ピストンは、圧縮室の圧力で上死点から下死点に向けて移動する。その結果、ドライバブレードは止具を打撃する。ドライバブレードが止具を打ち込んだ後、電動モータは停止し、ピストンは待機位置で停止する。
特開2014−69289号公報
しかし、特許文献1に記載された電源制御部は、電源部がハンドルに取り付けられていると待機状態にあり、消費電力が増加する可能性があった。
本発明の目的は、消費電力を低減することの可能な打込機を提供することにある。
一実施形態の打込機は、ハウジングに設けられて止具を打撃する打撃機構と、前記ハウジングに設けられ、かつ、前記打撃機構を動作する電動モータと、前記ハウジングに設けられ、かつ、前記電動モータに電力を供給する電源部と、前記電動モータを制御する制御部と、を有する打込機であって、前記電源部の電力を前記制御部に供給する電気回路と、前記電気回路に設けられるスイッチと、前記ハウジングに設けられ、かつ、前記ハウジングに対して移動または回転可能な係止部材と、を有し、前記スイッチは、前記係止部材の状態を変化させることで打込み動作を抑制するよう動作する。
他の実施形態の打込機は、ハウジングに設けられて止具を打撃する打撃機構と、前記ハウジングに設けられ、かつ、前記打撃機構を動作する電動モータと、前記ハウジングに設けられ、かつ、前記電動モータに電力を供給する電源部と、前記電動モータを制御する制御部と、を有する打込機であって、前記電源部の電力を前記制御部に供給する電気回路と、前記電気回路に設けられるスイッチと、前記ハウジングに設けられ、かつ、作業者が手で持つハンドルと、前記ハンドルに設けられ、かつ、前記ハンドルに対して移動可能な可動部材と、を有し、前記スイッチは、作業者が前記ハンドルを手で握る力で前記可動部材の状態を変化させることで打込み動作を許容するように動作する。
一実施形態の発明によれば、作業者が係止部材の状態を変化させると、スイッチが打ち込み抑制するように動作する。したがって、打込機の消費電力を低減することがきる。
打込機のシリンダケース及びモータケースを正面視した断面図である。 打込機のハンドル及び装着部を正面視した断面図である。 打込機の制御系を示すブロック図である。 メインスイッチをオンオフする構造例の断面図である。 メインスイッチをオンオフする構造例の断面図である。 メインスイッチをオンオフする構造例の断面図である。 メインスイッチをオンオフする他の構造例であり、ハンドルの断面図である。 図7の要部を示す断面図である。 図7の要部を示す断面図である。
以下、打込機の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。それぞれの図において、共通する要素には同一の符号が付されている。
図1及び図2に示す打込機10はハウジング11を有する。ハウジング11は、シリンダケース12と、シリンダケース12に連続したモータケース13と、シリンダケース12に連続したハンドル14と、ハンドル14とモータケース13とを接続する装着部15と、を備えている。
シリンダ17がシリンダケース12内に固定して設けられ、ピストン18がシリンダ17内に軸線A1方向に往復動可能に設けられている。蓄圧容器19がシリンダケース12内に設けられ、蓄圧容器19はシリンダ17に固定されている。空気圧室20が、蓄圧容器19の内部からシリンダ17の内部に亘って形成されている。シール部材21がピストン18の外周面に取り付けられ、シール部材21は、空気圧室20を気密にシールする。圧縮性流体である空気が空気圧室20に封入されている。ドライバブレード22がピストン18に連結されている。ドライバブレード22はフランジ22Aを有し、フランジ22Aがピストン18に連結されている。ピストン18及びドライバブレード22は、止具30を打撃する打撃機構52である。
ホルダ23がシリンダケース12内に設けられ、ホルダ23はダンパ24を支持している。ダンパ24は、ゴム製またはウレタン製である。ダンパ24は環状であり、かつ、軸孔25を有する。ドライバブレード22は軸孔25内で軸線A1方向に移動可能である。
ノーズ部26がシリンダケース12から軸線A1方向に突出しており、ノーズ部26に射出経路が設けられている。プッシュレバー27がノーズ部26に設けられ、プッシュレバー27はノーズ部26に対して軸線A1方向に移動可能である。プッシュレバー27は、弾性部材によりダンパ24から離れる向きに付勢されている。作業者が打込機10を持ってプッシュレバー27を対象物に押し付けると、プッシュレバー27はダンパ24に近づく向きで移動し、かつ、ストッパに接触して停止する。プッシュレバー27を対象物から離すと、プッシュレバー27は弾性部材の付勢力でダンパ24から離れる向きで移動し、プッシュレバー27は待機位置で停止する。
ドライバブレード22は、射出経路及びシリンダ17内で軸線A1方向に往復動可能である。ドライバブレード22は軸形状であり、ドライバブレード22の長手方向に沿ってラック28が形成されている。ラック28は、間隔をおいて配置した複数の凸部を有する。マガジン29がハウジング11に取り付けられており、多数の止具30がマガジン29内に収容されている。止具30は釘であり、止具30は1本ずつ射出経路に供給される。射出経路に供給された止具30は、ドライバブレード22で打撃され、止具30が対象物、例えば、木材や石膏ボードに打ち込まれる。
電動モータ31がモータケース13内に配置されている。電動モータ31は、モータケース13に固定されたステータ32と、モータケース13内に回転可能に配置したロータ33と、を有する。ステータ32は、鋼板と、鋼板に巻き付けた通電コイルと、を有する。ロータ33は、回転軸34と、回転軸34に取り付けた永久磁石と、を有する。モータケース13内に軸受35が設けられ、軸受35は回転軸34を回転可能に支持する。電動モータ31は、例えば、3相交流形のブラシレスモータであり、通電コイルは、U相、V相、W相に対応する3種類の通電コイルを含む。
基板36がモータケース13内に設けられ、インバータ(インバータ回路)37が基板36に取り付けられている。インバータ37は、通電コイルに接続されており、複数の半導体スイッチ37Aを有する。半導体スイッチ37Aは、電界の向きにより通電と非通電とが切り替わる公知の構造である。半導体スイッチ37Aは、例えば、フィールド・エフェクト・トランジスタを含む。電動モータ31は、インバータ37により駆動される。
減速機38及び運動変換機構39がモータケース13内に設けられている。運動変換機構39は、回転力をドライバブレード22及びピストン18の往復動作力に変換する機構である。運動変換機構39は、動力伝達軸40と、動力伝達軸40に固定されたホイール41と、を有する。減速機38は、回転軸34の回転力を動力伝達軸40に伝達する機構である。減速機38は、複数の遊星歯車機構を有し、減速機38の入力要素は回転軸34に接続され、減速機38の出力要素は動力伝達軸40に連結されている。
減速機38の減速比は一定である。減速機38は、回転軸34の回転速度よりも動力伝達軸40の回転速度を低速として、回転力を増幅する。電動モータ31の回転力が減速機38を経由して動力伝達軸40に伝達される場合、動力伝達軸40の回転方向は正回転である。また、減速機38は、一方向クラッチを有し、一方向クラッチが係合すると、動力伝達軸40の逆回転を防止する。
回転軸34、減速機38及び動力伝達軸40は、軸線A2を中心として同心状に配置されている。モータケース13内に軸受42が設けられ、軸受42は動力伝達軸40を回転可能に支持する。図1のように打込機10を正面視すると、軸線A1と軸線A2とが直交する。打込機10を側面視すると、軸線A1と軸線A2とは交差しない。ホイール41は、軸線A2を中心とする回転方向に沿って配置した複数の係合部69を有する。それぞれの係合部69は、ホイール41の回転に伴い、ドライバブレード22のラック28に係合及び解放可能である。つまり、係合部69はピニオンの役割を果たし、ラック28及び係合部69は、ラック・アンド・ピニオン機構を構成している。
バッテリ43は装着部15に対して着脱可能である。バッテリ43は、収容ケースと、収容ケース内に収容した電池セルと、収容ケースに設けた第1端子と、を有する電池パックである。電池セルは、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、リチウムイオンポリマー電池及びニッケルカドミウム電池を含む。電池セルは、充電と放電とを繰り返すことの可能な二次電池である。第2端子が装着部15に設けられており、バッテリ43を装着部15に取り付けると、第1端子と第2端子とが接続される。
打込機10の制御系を説明する。制御基板44がハウジング11内、例えば、装着部15内に設けられ、制御基板44に電気回路45が形成されている。電気回路45は、信号及び電流の通路であり、電気回路45は、制御基板44に形成したプリント配線、リード線、電気部品及び電子部品等で構成される。電気回路45は、バッテリ43の電力を、電動モータ31及びコントローラ46に供給する役割を果たす。コントローラ46は、メインスイッチ53がオンされると、バッテリ43の電力で起動する。コントローラ46は、メインスイッチ53がオフされると停止する。
第2端子はリード線を介して電気回路45に接続されている。制御基板44にコントローラ46が設けられ、コントローラ46はインバータ37を制御する。プッシュレバースイッチ47がノーズ部26に設けられている。プッシュレバースイッチ47は、プッシュレバー27が対象物に押し付けられているか否かを検出し、かつ、検出結果に応じた信号を出力する。プッシュレバースイッチ47は、プッシュレバー27が対象物に押し付けられているとオンし、プッシュレバー27が対象物から離れているとオフする。プッシュレバースイッチ47から出力された信号は、コントローラ46に入力される。
トリガ48がハンドル14に設けられている。トリガ48は、ハンドル14に対して移動可能であり、弾性部材49がトリガ48を付勢する。トリガ48はストッパ68に接触して停止する。トリガ48は作業者の操作力で初期位置から移動し、トリガ48は、操作力が解除されると弾性部材49の付勢力で初期位置に戻り、ストッパ68に接触して停止する。トリガスイッチ50がハンドル14内に設けられており、トリガスイッチ50は、トリガ48に操作力が加えられているか否かを検出し、かつ、検出結果に応じた信号を出力する。トリガスイッチ50は、トリガ48に操作力が加えられているとオンし、操作力が解除されるとオフする。トリガスイッチ50から出力された信号はコントローラ46に入力される。
打ち込み動作検出センサ51が、ハウジング11の内部または外部に設けられている。打ち込み動作検出センサ51は、打撃機構52の動作行程を検出し、検出結果に応じた信号を出力する。打撃機構52の動作行程は、軸線A1方向におけるドライバブレード22の位置、ドライバブレード22の動作方向を含む。打ち込み動作検出センサ51は、例えば、ホイール41の回転方向の位相を検出することにより、打ち込み動作の状態を間接的に検出する。また、打ち込み動作検出センサ51は、減速機38の回転要素の回転方向の位相を検出することで、打ち込み動作の状態を間接的に検出してもよい。
さらに、メインスイッチ53がハウジング11内、例えば、モータケース13内に設けられている。メインスイッチ53は、互いに接触及び離間する接点54,55を有する機械スイッチである。メインスイッチ53は、電気回路内45でインバータ37とバッテリ43との間に配置されている。つまり、メインスイッチ53はリード線により第2端子及びインバータ37に接続されている。メインスイッチ53及びインバータ37は、電気回路45内で直列に配置されている。
ハウジング11はマウント56を有する。マウント56は、モータケース13から突出している。フック57がマウント56に取り付けられている。フック57は、金属製の棒をJ字形、またはU字形に屈曲したものであり、フック57は、作業場にある物体58に掛けることができる。フック57の外周面から突出した係合部57Aが設けられている。
物体58は、作業場所にある足場用のパイプ、建築物の梁または横木を含む。筒状のホルダ59がマウント56に固定されている。ホルダ59は、フック57を中心線B1方向に移動可能、かつ、回転可能に支持する。つまり、フック57は、ハウジング11に対して中心線B1方向に移動可能な可動部材である。ホルダ59は、中心線B1方向の切り欠き59Aを有する。
フック57であってマウント56内に配置された箇所に押さえ部材60が取り付けられている。押さえ部材60はフック57に対して中心線B1方向に移動可能である。止め輪64がフック57の端部に固定されている。押さえ部材60は中心線B1方向でホルダ59と止め輪64との間に配置されている。
弾性部材61が、押さえ部材60とホルダ59との間に配置されている。弾性部材61は、金属製の圧縮コイルばねである。モータケース13内にストッパ62が設けられている。弾性部材61は、押さえ部材60を止め輪64に押し付け、かつ、フック57を中心線B1方向でストッパ62に近づける向きで付勢する。ストッパ62と止め輪64との間に弾性部材63が設けられている。弾性部材63は金属製の圧縮コイルばねである。弾性部材63のばね定数は、弾性部材61のばね定数よりも小さい。弾性部材63はフック57を中心線B1方向でストッパ62から離れる向きで付勢する。
フック57が中心線B1と同じ矢印C1方向に移動すると、メインスイッチ53が動作する。具体的には、押さえ部材60がメインスイッチ53に接触すると、メインスイッチ53の接点54と接点55とが接触する。つまり、メインスイッチ53がオンした通電状態となる。押さえ部材60がメインスイッチ53から離れると、メインスイッチ53の接点54と接点55とが離間する。つまり、メインスイッチ53がオフした非通電状態となる。
打込機10の使用例は次の通りである。作業者が打ち込み作業を中断するために、フック57を物体58に掛ける場合、作業者は、係合部57Aと切り欠き59Aとを、フック57の回動方向で一致させると、弾性部材63の付勢力により係合部57Aが切り欠き59A内に進入し、フック57が回転方向に180度の間隔で固定される。そして、フック57を物体58に掛けて打込機10を吊り下げると、弾性部材61は打込機10の自重で圧縮され、フック57とストッパ62とが離れる。さらに、図4のように、係合部57Aがホルダ59に接触して、ハウジング11がフック57に対して停止する。
フック57がストッパ62から離れると、メインスイッチ53の接点54と接点55とが離間する。つまり、メインスイッチ53はオフする。メインスイッチ53がオフすると、トリガ48に操作力が加わっているか否か、及びプッシュレバー27が対象物に押し付けられているか否かに関わりなく、電気回路45が遮断される。したがって、バッテリ43の電力は消費されない。
作業者が打込機10を手で掴み、フック57を物体58から外すと、フック57は弾性部材61の付勢力でストッパ62に近づく向きで移動し、図5のように、押さえ部材60がストッパ62に接触し、フック57がハウジング11に対して停止する。
また、フック57がストッパ62に近づく向きで移動すると、押さえ部材60がメインスイッチ53をオンする。つまり、バッテリ43は、電気回路45を介してインバータ37に接続される。
メインスイッチ53がオン状態にあり、かつ、プッシュレバースイッチ47またはトリガスイッチ50の少なくとも一方がオフであると、コントローラ46はインバータ37の半導体スイッチ37Aを全てオフする。このため、バッテリ43の電力は電動モータ31に供給されず、電動モータ31は停止している。
電動モータ31が停止していると、ピストン18及びドライバブレード22は、軸線A1方向の待機位置で停止している。例えば、ドライバブレード22のフランジ22Aが、空気圧室20の圧力でダンパ24に押し付けられた待機位置で停止している。なお、フランジ22Aがダンパ24から離れた待機位置で、ピストン18及びドライバブレード22が停止していてもよい。この場合、係合部69がラック28に係合し、かつ、一方向クラッチが係合して、動力伝達軸40が逆回転することを防止する。
メインスイッチ53がオンし、かつ、プッシュレバースイッチ47及びトリガスイッチ50が共にオンであると、コントローラ46はインバータ37の半導体スイッチ37Aをオンオフする制御を繰り返す。すると、バッテリ43の電力は電動モータ31に供給され、回転軸34が回転する。回転軸34の回転力は、減速機38を経て動力伝達軸40に伝達され、ホイール41が回転する。
ホイール41が回転すると、係合部69とラック28との係合力でピストン18及びドライバブレード22が、待機位置から上死点に向けて動作する。ピストン18が上死点に向けて動作すると、空気圧室20の圧力が上昇する。ドライバブレード22が上死点に向けて動作する間に、1本の止具30はマガジン29から射出経路に供給される。止具30は、頭と軸とを有する釘である。
ピストン18及びドライバブレード22が上死点に到達すると、係合部69がラック28から離間し、ピストン18及びドライバブレード22が下死点に向けて動作し、ドライバブレード22は射出経路にある止具30を打撃する。このため、止具30は対象物に打ち込まれる。また、ドライバブレード22がダンパ24に衝突し、ダンパ24は、ピストン18及びドライバブレード22の運動エネルギを吸収または低減する。コントローラ46は、打撃動作の終了後、インバータ37の半導体スイッチ37Aを全てオフし、電動モータ31を停止する。このため、ピストン18及びドライバブレード22は待機位置で停止する。
なお、フック57を図5の位置からストッパ62に向けて移動させて、係合部57Aを切り欠き59Aの外へ出すと回動可能となり、180度回転した位置でも同様に、係合部57Aを切り欠き59Aを係合することができ、フック57を使用することができる。
作業者が打ち込み作業を一時的に中断するために、フック57を図4の二点鎖線で示す状態にして、物体58に掛けると、メインスイッチ53がオフし、かつ、電気回路45が遮断される。したがって、打込機10の消費電力、言い換えると待機電力を低減できる。また、作業者は、フック57を物体58に掛ける動作及びフック57を物体58から外す動作の他に、メインスイッチ53をオンオフする操作を専用で行わずに済み、作業性が向上する。
メインスイッチ53をオンオフする他の構造例を、図7〜図9を参照して説明する。メインスイッチ53は、ハンドル14内に設けられている。レバー65がハンドル14に取り付けられている。レバー65は、ハンドル14のうち装着部15とトリガ48との間に配置されている。また、レバー65はハンドル14のうち、マガジン29に近い箇所に配置されている。レバー65は、ハンドル14の長手方向に沿って配置され、かつ、レバー65の一部はハンドル14の外に露出している。レバー65は、作業者がハンドル14を手で持つと必ず荷重が加わる箇所、つまり、握力及び打込機10の自重が加わる箇所に設けられている。作業者がハンドル14を手で持つとは、ハンドル14を手で握るという意味である。
レバー65は、ハウジング11に対して、支持軸66を中心として回動可能な可動部材である。レバー65は弾性部材により反時計回りに付勢され、レバー65はストッパ67に接触して停止している。ハンドル14を作業者が手で持つと、レバー65は荷重を受けて図7で時計回りに移動する。作業者がハンドル14を手で持っただけでは、トリガ48に操作力は加わらない。図7に示す打込機10の他の構成は、図1に示す打込機10の構成と同じである。図7に示す打込機10の制御系は、図3に示す制御系と同じである。
図7に示す打込機10は、フック57が物体に掛けられている場合のように、作業者がハンドル14を手で持っていないと、レバー65は、ストッパ67に接触して停止し、メインスイッチ53はオフしている。また、トリガ48に操作力が加えられていない場合、トリガスイッチ50はオフしている。
作業者がハンドル14を手で持つと、荷重でレバー65が支持軸66を支点として時計回りに所定角度回動して停止する。このため、図8のようにメインスイッチ53はオンする。なお、図8に示すトリガ48に操作力が加えられておらず、トリガスイッチ50はオフしている。
作業者がハンドル14を手で持った状態で、トリガ48を指で操作すると、図9のように、メインスイッチ53がオンし、かつ、トリガスイッチ50がオンする。なお、作業者がフック57を物体58に掛け、ハンドル14から手を離すと、レバー65が弾性部材の付勢力で反時計回りに回動し、メインスイッチ53がオフする。また、図7のように、レバー65がストッパ67に接触して停止する。
図7に示す打込機10は、作業者が打ち込み作業を一時的に中断するために、ハンドル14から手を離すと、メインスイッチ53がオフして電気回路45が遮断される。したがって、打込機10の消費電力、言い換えると、待機電力を低減できる。また、作業者は、ハンドル14を手で持つ動作及び離す動作の他に、メインスイッチ53をオンオフする操作を専用で行わずに済み、作業性が向上する。
また、打ち込み終了後、ドライバブレード22をプレ待機位置で停止することもできる。プレ待機位置は、ドライバブレード22先端が、マガジンから供給された止具30の釘頭より下にある位置である。この場合、フック57を物体58に掛けた時、またはレバー65を握るのをやめた時に、コントローラ46が、ドライバブレード22をプレ待機位置から下死点位置に自動的に移動する制御を行うこともできる。
メインスイッチ53の有接点スイッチとはマイクロスイッチなどの接点を有するスイッチを意図して説明しているが、同様の効果が得られれば、無接点式のスイッチでもよく、さらに、機械式のロック機構を用いてスイッチ機構としても良い。
実施形態で説明したバッテリ43は電源部及び電池パックに相当し、メインスイッチ53及びトリガスイッチ50は、スイッチに相当し、フック57は係止部材に相当し、レバー65は可動部材に相当し、コントローラ46は制御部に相当し、トリガスイッチ50は第1検出部に相当し、プッシュレバースイッチ47は、第2検出部に相当し、打ち込み動作検出センサ51は、第3検出部に相当し、ドライバブレード22は打撃子に相当する。メインスイッチ53は有接点スイッチであり、半導体スイッチ37Aは無接点スイッチである。
打込機は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、空気圧でピストンを動作させる打撃機構は、伸縮可能なベローズと、ベローズ内に形成した空気圧室と、を備えていてもよい。また、打撃機構は、空気圧でピストンを動作させる機構の他、弾性部材の弾性力でピストンを動作させる機構を含む。ここで、弾性部材は金属製の圧縮ばねを含む。ピストンを空気圧または弾性部材の力に抗して動作させる機構は、ラック・アンド・ピニオン機構の他、モータと、モータの出力軸とピストンとを接続するケーブルと、を備えたウィンチ機構でもよい。
制御部は、コントローラの他、プロセッサ、ユニット、モジュールを含む。制御部は、電気部品または電子部品単体で構成されているもの、複数の電気部品または複数の電子部品で構成されているものを含む。制御部は、信号、情報、データを処理し、かつ、無接点スイッチの通電と非通電とを切り替える。無接点スイッチとしての半導体スイッチは、トランジスタの他、サイリスタ、トライアックを含む。
有接点スイッチをオンオフする係止部材は、フックの他、ハウジングに対してワイヤを介して取り付けたリングを含む。ワイヤは弾性部材で引かれている。リングは、作業場所の物体としての釘に掛けること、作業場所の柱や壁から突出した物体としての軸に掛けること、が可能である。リングを物体に掛けるとワイヤが弾性部材の力に抗して移動し、機械スイッチがオフする。リングを物体から外すとワイヤが弾性部材の力で元の位置に戻り、機械スイッチがオンする。係止部材の状態は、係止部材が物体に掛けられていること、係止部材が物体から外れていること、を含む。さらに、「係止部材の状態が変化する」は、「係止部材が物体に掛けられている」と「係止部材が物体から外れている」とで切り替わることを含む。また、「スイッチが、打込み動作を抑制するよう動作する」は、スイッチが電気回路を遮断することを含む。さらに「スイッチが、打込み動作を許容するように動作する」は、スイッチが電気回路を接続することを含む。
さらに、可動部材の状態は、トリガに操作力が加えられること、及びトリガの操作力が解除されることを含む。さらに、「可動部材の状態が変化する」は、「トリガに操作力が加えられている」と「トリガの操作力が解除される」とが切り替わることを含む。可動部材の状態は、トリガ48が、弾性部材49の力で付勢されてストッパ68に接触して停止していること、及び弾性部材49の力に抗して回動すること、を含む。
第1検出部〜第3検出部は、接触式センサ、非接触式センサの何れでもよい。接触式センサは、検出対象物に接触して信号を出力する。非接触式センサは、検出対象物に接触せずに信号を出力する。非接触式センサは、光電センサ、磁気センサ、超音波センサを含む。さらに、有接点スイッチの通電と非通電とを切り替えるため、ハンドルに移動可能に設ける可動部材は、支持軸を中心として回動するレバーの他、トリガの動作方向と同方向にスライド可能な可動部材、例えば、レバーまたはボタンを含む。金属製のばねは、圧縮コイルばねの他、板ばねを含む。弾性部材は、金属製のばねの他、合成ゴムを含む。
10 打込機
11 ハウジング
12 シリンダケース
13 モータケース
14 ハンドル
15 装着部
17 シリンダ
18 ピストン
19 蓄圧容器
20 空気圧室
21 シール部材
22 ドライバブレード
22A フランジ
23,59 ホルダ
24 ダンパ
25 軸孔
26 ノーズ部
27 プッシュレバー
28 ラック
29 マガジン
30 止具
31 電動モータ
32 ステータ
33 ロータ
34 回転軸
35,42 軸受
36 基板
37 インバータ
38 減速機
39 運動変換機構
40 動力伝達軸
41 ホイール
43 バッテリ
44 制御基板
45 電気回路
46 コントローラ(制御部)
47 プッシュレバースイッチ
48 トリガ
49,61,63 弾性部材
50 トリガスイッチ
51 打ち込み動作検出センサ
52 打撃機構
53 メインスイッチ
54,55 接点
56 マウント
57 フック
57A,69 係合部
58 物体
60 押さえ部材
62,67,68 ストッパ
64 止め輪
65 レバー
66 支持軸
A1,A2 軸線
B1 中心線

Claims (7)

  1. ハウジングに設けられて止具を打撃する打撃機構と、前記ハウジングに設けられ、かつ、前記打撃機構を動作する電動モータと、前記ハウジングに設けられ、かつ、前記電動モータに電力を供給する電源部と、前記電動モータを制御する制御部と、を有する打込機であって、
    前記電源部の電力を前記制御部に供給する電気回路と、
    前記電気回路に設けられるスイッチと、
    前記ハウジングに設けられ、かつ、前記ハウジングに対して移動または回転可能な係止部材と、
    を有し、
    前記スイッチは、前記係止部材の状態を変化させることで打込み動作を抑制するよう動作する打込機。
  2. ハウジングに設けられて止具を打撃する打撃機構と、前記ハウジングに設けられ、かつ、前記打撃機構を動作する電動モータと、前記ハウジングに設けられ、かつ、前記電動モータに電力を供給する電源部と、
    前記電動モータを制御する制御部と、を有する打込機であって、
    前記電源部の電力を前記制御部に供給する電気回路と、
    前記電気回路に設けられるスイッチと、
    前記ハウジングに設けられ、かつ、作業者が手で持つハンドルと、
    前記ハンドルに設けられ、かつ、前記ハンドルに対して移動可能な可動部材と、を有し、
    前記スイッチは、作業者が前記ハンドルを手で握る力で前記可動部材の状態を変化させることで打込み動作を許容するように動作する、打込機。
  3. 前記スイッチは、前記制御部への通電と非通電とを切り替える、請求項1または2記載の打込機。
  4. 前記電動モータは、インバータによって駆動される、請求項1または2記載の打込機。
  5. 前記電源部は、前記ハウジングに着脱可能な電池パックを含む、請求項1〜4のいずれか1項記載の打込機。
  6. 前記ハウジングに設けられ、かつ、前記止具を打ち込む対象物に押し付けられる押し付け部材と、
    前記ハウジングに設けたハンドルと、
    前記ハンドルに設けたトリガと、
    前記トリガに操作力が加わっているか否かを検出する第1検出部と、
    前記押し付け部材が前記対象物に押し付けられているか否かを検出する第2検出部と、
    前記打撃機構の動作行程を検出する第3検出部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記第1検出部、前記第2検出部及び前記第3検出部における検出結果に基づいて前記インバータを制御する、請求項4記載の打込機。
  7. 前記打撃機構は、前記ハウジング内に設けた空気圧室と、
    前記空気圧室の圧力で動作して前記止具を打撃する打撃子と、
    を有し、
    前記電動モータは、前記打撃子を動作させて前記空気圧室の圧力を上昇させる、請求項1〜6のいずれか1項記載の打込機。
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