JP6549975B2 - シートスライド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、着座者の体格に合わせて前後方向にシートを移動させ、着座者が所望する位置にシートを固定することができるシートスライド装置に関する。
この種のシートスライド装置としては、特許文献1に開示されたものがある。このシートスライド装置101は、図17に示すように、車両前後方向に沿って車体床面上に設置されるロアレール110と、ロアレール110内を移動可能な状態でシートクッションに固定されるアッパーレール120と、アッパーレール120をロアレール110上の任意の位置で固定するロック機構140とを備えている。
ロック機構140は、アッパーレール120に配設される操作レバー151を上方に操作することで、ロックレバー141と一体に構成されるロックプレート143がロアレール110のスリット113から離間して、ロックが解除され、アッパーレール120がロアレール110上を移動可能となるように構成されている。また、操作レバー151が下方に揺動することで、ロックプレート143がスリット113に嵌合して、ロックし、アッパーレール120がロアレール110上に固定されるように、ロック機構140は構成されている。そして、操作レバー151は、ロック状態において、ロックプレート143がスリット113に嵌合した状態が保持されるように、保持スプリング160によって、ロック側に付勢保持されている。
保持スプリング160は、二つ折りにした線状のバネ材からなり、コイル状に巻回されたコイル部167を備えている。そして、保持スプリング160のコイル部167には、支持ピン175が挿通され、ロックレバー141とともに、支持ピン175によって、アッパーレール120内に支持される。また、保持スプリング160は、その折返し部163が操作レバー151のロアレール110側の面に当接し、操作レバー151をロックレバー141内面に付勢している。
特開2013−018400号公報
ところで、特許文献1に記載の技術にあっては、シートスライド装置101を組立てる際に、保持スプリング160とロックレバー141とをアッパーレール120に支持ピン175で固定する工程が必要となるため、組付性が悪いという問題がある。
そこで、本願発明は上記事情を考慮し、組付性に優れた操作レバーの保持構造を備えるシートスライド装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、車両前後方向に沿って延設されるロアレールと、該ロアレールの長さ方向に沿って該ロアレール内を相対移動可能に組付けられており、車両前後方向に延びる長方形形状を具備するアッパー天壁と、該アッパー天壁の車幅方向の両端縁から下方に垂下するアッパー側壁とによって、断面下向きU字形状を有するアッパーレールと、該アッパー天壁の下面に固定され、該ロアレールに形成したロック溝に嵌脱可能に変位可能であり、且つ該ロック溝と係合する方向に付勢されるロック部材と、該アッパーレールの前端側から両アッパー側壁間に挿入されて、その端部が該ロック部材と係合する操作レバーと、該操作レバーのレバー操作部側を上方に付勢し、該アッパーレール側に配置した支点当接部に操作レバーを当接保持するレバーバネとを備え、前記レバーバネは、線条材を略二つ折りにした形状を備え、該線条材の両端部に一対設定され、前記アッパー側壁に設けられるバネ固定部と嵌合可能なバネ側固定部と、弾性を有し、一端側がこれらバネ側固定部から延設される付勢腕部と、該線条材の二つ折りにした部分に設定され、該付勢腕部の他端側を連結し、前記操作レバーに当接する当接支持部とを備えることを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載のシートスライド装置1において、前記操作レバーが前記付勢腕部間に配設されることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1、または請求項2に記載のシートスライド装置1において、前記操作レバーは、その下面に、前記当接支持部と係合可能なバネ受部を備えることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項3に記載のシートスライド装置1において、前記付勢腕部の長さ寸法は、前記当接支持部と付勢腕部の一部がアッパーレールの前端部からU字形状に突出するように設定されていることを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のシートスライド装置1において、前記バネ側固定部は、車幅方向に突出する突起からなり、前記バネ固定部は、前記アッパー側壁の前記ロアレールよりも上方の部位に開口する該バネ側固定部が嵌合可能な孔からなることを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項5に記載のシートスライド装置において、前記バネ固定部を構成する前記孔は、前記アッパー側壁の上端に形成されることを特徴としている。
請求項1の発明において、アッパーレールにレバーバネを組付ける際には、レバーバネの付勢腕部を内側に撓ませて、バネ側固定部をアッパーレールのアッパー側壁内面に摺接させ、バネ側固定部をバネ固定部に係合させるだけで組付けられる。また、レバーバネを外す際にも、付勢腕部をアッパーレールの内側に撓ませるだけで外すことができるため、容易にレバーバネを交換することができる。これにより、組付け性が向上する。
請求項2の発明において、操作レバーが両付勢腕部間に隙間無く配設されることで、バネ側固定部がバネ固定部から脱落するように、付勢腕部がアッパーレールの内側に撓もうとした際に、操作レバーが邪魔をして撓むことができない。これにより、新たに脱落防止手段を設けることなく、レバーバネの脱落を防止することができる。
請求項3の発明において、操作レバーを組付ける際に、当接支持部をバネ受部に係合させるだけで組付けが完了する。これにより、組付性が向上するとともに、新たに脱落防止手段を設けることなく、操作レバーの軸方向の移動(脱落)を規制、防止できる。
請求項4の発明において、当接支持部と付勢腕部の一部がアッパーレールの前端部からU字形状に突出することで、操作レバーの着脱作業を容易に行なうことができる。
請求項5の発明において、バネ固定部がロアレールより上方に設定されることで、レバーバネの組付けに影響されることなく、アッパーレールを移動させることができる。
請求項6の発明において、バネ固定部をアッパー側壁の上端に形成することで、バネ固定部によるレバーバネの保持の安定性を高めることができる。
本発明の第1実施形態を示す分解斜視図である。 本実施形態のレバーバネを示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。 組立体を示し、図5のIII-III線に沿った断面図である。 図3のIV-IV線に沿った断面図である。 本実施形態のロック状態を示す平面図である。 図5のIII-III線に沿った断面図である。 図6のVII-VII線に沿った断面図である。 本実施形態のロック解除状態を示し、図5のIII-III線に沿った断面図である。 図8のIX-IX線に沿った断面図である。 本実施形態の操作レバーが逆方向に回動した状態を示し、図5のIII-III線に沿った断面図である。 図10のXI-XI線に沿った断面図である。 第2実施形態を構成するレバーバネを示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。 第3実施形態を構成するレバーバネを示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の第4実施形態を示す要部拡大斜視図である。 第4実施形態を構成するロアレール、およびアッパーレールを示す平面図である。 図15のXVI-XVI線に沿った断面図である。 従来技術を示す分解斜視図である。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図11に示すように、本実施形態は、手動式のシートスライド装置1である。また、本実施形態のシートスライド装置1は、車両の床面上に設置され、車両前後方向に沿って延設されるロアレール10と、シート座部(図示せず)の裏面に設置され、ロアレール10の長手方向に沿って、ロアレール10内を相対移動自在に組付けられたアッパーレール20と、アッパーレール20がロアレール10内を相対移動する際の摩擦抵抗を低減するために、ロアレール10とアッパーレール20との間に配置される摩擦低減手段30と、乗員がアッパーレール20をロアレール10内の所望する位置に固定するロック機構40とを備えている。そして、ロアレール10にアッパーレール20と摩擦低減手段30、およびロック機構40を組み込んだ組立体1aが、シート座部と床面との間に1組、車両前後方向に沿って平行に配置され、これら組立体1aは操作レバー51によって連係されている。
ロアレール10は、車両前後方向に延びる長方形板形状を具備するロア底壁11aと、ロア底壁11aの車幅方向の両端縁から、上方に立設する1組のロア外側壁11bと、これら両ロア外側壁11bの上端縁から、対向する各ロア外側壁11bに向かってロア底壁11aと平行に延在する1組のロア上壁11cと、両ロア上壁11cの内端縁からロア底壁11aに向かって下方に垂下する1組のロア内側壁(ロア側壁)11dとで構成されている。なお、平行に対向するロア内側壁11d間の間隔は、ロアレール10内に収容されたアッパーレール20が移動可能なように設定されている。
また、ロア底壁11aと各ロア外側壁11bは、円弧面で構成されるロア下方円弧部11eによって、滑らかに連続している。また、各ロア外側壁11bと各ロア上壁11cも、円弧面で構成されるロア上方円弧部11fによって、滑らかに連続している。そして、ロア底壁11aは、車両床面上に固定する際のロア固定部として、雌ネジ部材(図示せず)、およびボルト(図示せず)を介して、車両の床面上に固定される。
アッパーレール20は、車体前後方向に延びる長方形板形状を具備するアッパー天壁21aと、アッパー天壁21aの車幅方向の両端縁から下方に垂下するアッパー側壁21bと、両アッパー側壁21bの下端縁からそれぞれの外側斜め上方に立設するアッパー下方斜壁21cと、両アッパー下方斜壁21cの上端縁から各アッパー側壁21bに向かって斜め上方に立設するアッパー上方斜壁21dとで、断面下向き略U字形状に構成されている。また、アッパー天壁21aは、シート座部の裏側に固定する際のアッパー固定部として、ボルト(図示せず)等を介して、シート座部の裏側に固定される。
なお、アッパーレール20は、アッパー下方斜壁21cとアッパー上方斜壁21dが、ロアレール10内を車両前後方向に沿って移動可能に配置されるように各部の寸法が設定されている。
摩擦低減手段30は、金属製の球状体からなる下方ガイドボール31、および上方ガイドボール32と、下方ガイドボール31をロア下方円弧部11eとアッパー下方斜壁21cとの間で転動自在に支持しつつ、上方ガイドボール32をロア上方円弧部11fとアッパー上方斜壁21dとの間で転動自在に支持するリテーナ33とで構成されている。
なお、本実施形態の摩擦低減手段30では、下方ガイドボール31の径が上方ガイドボール32の径よりも大きくなるように設定されている。また、リテーナ33は、下方ガイドボール31と上方ガイドボール32を2つずつ、計4個を支持している。そして、摩擦低減手段30は、ロア外側壁11b、ロア上壁11c、およびロア内側壁11dに囲まれた収容部12内に前後2カ所配置され、1つの組立体1aに対して計4カ所配置される。
ロック機構40は、ロア内側壁11dの下縁に開口し、櫛歯状に形成されるロック溝としての複数のスリット13と、アッパー側壁21b間を上下方向に揺動可能にアッパー天壁21aに配置されるロック部材41と、ロック部材41の揺動操作を行なう操作レバー51と、操作レバー51を付勢保持するレバーバネ61とを備えている。
ロック部材41は、板状の弾性材からなり、一端側の板面には、アッパーレール20に固定するためのロック側固定部42が形成されている。また、ロック部材41は、その他端側にロアレール10に係合するためのロック本体43を備えている。そして、ロック側固定部42とロック本体43との間には、弾性力により、ロック本体43をロアレール10と係合する方向に付勢力を常時付与するロックバネ部44が設定されている。
ロック側固定部42は、取付孔を有し、アッパーレール20のアッパー天壁21aに開口するロック固定孔22に、ロック固定ピン26を介して固定される。ロック本体43は、ロックバネ部44の弾性変形によって、ロック側固定部42を中心として上下方向に揺動する。
ロック本体43は、そのアッパー側壁21bに面した板厚面に、スリット13内に係合可能に嵌合突起45が複数設けられている。つまり、複数の嵌合突起45が、ロック部材41の揺動面に沿ったロアレール10のロア内側壁11dに向かって突設されている。ロック本体43が揺動することで、ロック本体43とともに嵌合突起45がスリット13に対して嵌脱する。なお、スリット13は嵌合突起45の回動軌跡に沿った円弧形状を有している。また、両アッパー側壁21bにおけるロア内側壁11dのスリット13と重なる部位には、スリット13よりも僅かに大きな長孔状の嵌合長孔23が開口している。そして、嵌合突起45は、嵌合長孔23を貫通しつつ、スリット13を嵌脱する。
また、ロック本体43は、その上面に、半球形状の摺接突部46が突設されている。摺接突部46には、後述する操作レバー51の作用側端部55が摺接する。つまり、ロック本体43は、操作レバー51が当接する部位に、操作レバー51に向かって突出する摺接突部46を備えている。
ロックバネ部44は、ロック部材41が弾性材で構成されていることから、弾性を有している。また、ロックバネ部44は、ロック側固定部42との境界部分、およびロック本体43との境界部分が、階段状に屈曲しており、ロック側固定部42、ロック本体43、およびロックバネ部44は、互いに略平行に形成されている。ロックバネ部44のロック側固定部42との境界部分を屈曲することで、ロックバネ部44がアッパー天壁21aから離間するため、ロック部材41が揺動する際に、アッパー天壁21aに突き当たることによる打音の発生が抑制される。また、ロックバネ部44のロック本体43との境界の屈曲部分には、ロック側固定部42からロック本体43に向かって延びる長孔からなる挿通孔47が設けられている。この挿通孔47の下方から上方に、操作レバー51の作用側端部55が挿通される。
支点部材71は、ロック部材41のロックバネ部44よりもアッパー側壁21b間の下方、且つ車両前後方向におけるロック固定孔22とロック本体43との間に配置される。また、支点部材71は、その下面側にレバー支点72が突設され、アッパー側壁21bに面した板厚面に、アッパー側壁21bに向かって支点側固定部73が複数突設されている。レバー支点72は、車幅方向に延びる半円柱形状を備え、下方に突出している。支点側固定部73は、アッパー側壁21bに開口する支点設置孔24に嵌合する突起で、これら支点側固定部73が支点設置孔24に嵌合することで、支点部材71がアッパー側壁21b間に嵌め込まれる。なお、支点部材71は、ロック部材41のロック本体43をスリット13から離脱したロック解除位置に回動した際でも、ロックバネ部44に当接しない位置にある。
操作レバー51は、パイプ状部材からなり、車幅方向に沿って配設されるレバー操作部52と、レバー操作部52の両端から平行に延設されて、アッパーレール20内に挿入されるレバー腕部53とによって、略U字形状に形成されている。
レバー腕部53は、そのレバー操作部52側が、上方へ略L字形状に屈曲し、レバー操作部52が上方に立上がっている。レバー腕部53は、そのL字形状横画部分が、アッパー側壁21b間に挿入され、先端側の各端部が、作用側端部55として、ロック部材41の挿通孔47に挿通されて、摺接突部46と対向する位置まで挿入される。
また、レバー腕部53は、支点部材71よりも前方側(レバー操作部側)となる部分におけるロア底壁11aに面する下面にバネ受部54を備えている。バネ受部54は、車幅方向に沿って延びる凹溝からなり、後述するレバーバネ61の当接支持部63が係合するとともに、当接支持部63によって上方に付勢され、レバー腕部53の上面が支点部材71のレバー支点72に当接した状態に保持される。
レバー腕部53のアッパー側壁21b間に挿入される部位は、パイプを上下方向から潰して略半円状断面の扁平部53aとなっている。扁平部53aの先端部分(作用側端部55)は、さらに左右部分が上方に二つ折りされて、断面略矩形形状を形成している。また、扁平部53aには、レバー支点72に当接する支点当接部53bが設定されている。つまり、扁平部53aは、アッパーレール20端部からレバー支点72までの間のアッパー側壁21b間に配設される部位が、上下方向から潰されて、上下方向に薄くなるように形成されている。
レバーバネ61は、図1、図2に示すように、弾性を有する断面円形の線条材を略二つ折りにした形状で構成されており、バネ側固定部62と、当接支持部63と、付勢腕部64と、降下部65とを備えている。
バネ側固定部62は、線条材の両端部に一対設定されており、アッパー側壁21bに開口するバネ固定部25に嵌合することで、レバーバネ61を固定する。バネ側固定部62は、二つ折りの外側に向かって略U字形状に湾曲しており、このU字形状部分が、アッパー側壁21bのロアレール10のロア上壁11cよりも上方の部位に、長手方向に沿って開口する長孔状のバネ固定部25に挿嵌される。つまり、バネ固定部25は、アッパー側壁21bに設けられ、バネ側固定部62が嵌合可能な孔からなる。
当接支持部63は、線条材を二つ折りにした部分に設定され、操作レバー51のバネ受部54に係合し、操作レバー51を上方に付勢支持するとともに、長手方向への移動を規制する。当接支持部63は、車両左右方向に沿って直線状に形成されており、直線部分の長さ寸法は、操作レバー51の直径よりも大きくなるように設定されている。
付勢腕部64は、その一端側にバネ側固定部62が延設され、他端側に当接支持部63が延設されるとともに、ロックバネ部44の付勢力よりも弱く、且つ操作レバーの重量を支えられる程度の弾性力を発するように設定されている。また、付勢腕部64間の間隔は、操作レバー51の扁平部53aの幅寸法よりも狭くなるように設定されている。付勢腕部64の長さ寸法は、当接支持部63、および付勢腕部64の一部がアッパーレール20の前端部から略U字形状に突出するように設定されている。
なお、付勢腕部64のバネ側固定部62側には、降下部65が設定されている。降下部65は、付勢腕部64をアッパーレール20のアッパー天壁21a側(上方)からロアレール10のロア底壁11a側(下方)へ下ろすもので、円弧状に折り返す形状を有している。
次に、シートスライド装置の組立手順を示す。まず、ロック部材41のロック側固定部42の取付孔をアッパーレール20のロック固定孔22に重ねて、ロック固定ピン26を両孔に貫通し、加締めることで、アッパーレール20にロック部材41を固定する。次に、アッパーレール20の下側から支点部材71をアッパー側壁21b間の間隔を押広げつつ、挿入し、支点部材71の支点側固定部73をアッパー側壁21bに開口する支点設置孔24に嵌め込むことで、支点部材71をアッパーレール20に配設する。次に、レバーバネ61の付勢腕部64を撓めて付勢腕部64間の間隔を狭めつつ、アッパー側壁21b間に挿入し、撓み反力によってバネ側固定部62をバネ固定部25に挿嵌することで、レバーバネ61をアッパーレール20に配設する。
そして、摩擦低減手段30をロアレール10内に配置する。アッパーレール20の嵌合長孔23と、ロアレール10のスリット13が重なる位置までアッパーレール20をロアレール10の前端側からロアレール10内に挿入する。次に、レバーバネ61の当接支持部63を押下げた状態で、操作レバー51を付勢腕部64間に挿入する。ここで、操作レバー51を挿入する際に、扁平部53aでレバーバネ61の付勢腕部64間の間隔を押広げつつ、作用側端部55を挿通孔47に下方から上方に挿通させて、作用側端部55を摺接突部46に当接させる。このとき、当接支持部63がバネ受部54の凹溝に係合することで、操作レバー51の長手方向の位置が固定される。操作レバー51を組付けたところで、操作レバー51を上方に揺動操作し、ロックを解除した状態にして、アッパーレール20をさらに挿入し、任意の位置までアッパーレール20を移動させる。アッパーレール20が移動したところで、操作レバー51を元に戻し、ロック状態とすることで、組立てが完了する。
上記構成において、シートスライド装置1として組み上がった初期状態では、操作レバー51は、レバーバネ61の付勢力によって、支点当接部53bがレバー支点72に対して下方から上方へ当接保持されつつ、ロックバネ部44の付勢力によって、作用側端部55にロック本体43の摺接突部46が下方から上方へ当接保持される。これにより、ロック本体43の嵌合突起45が、嵌合長孔23を貫通しつつ、スリット13の底部分に嵌合した状態が保持される。
乗員が操作レバー51のレバー操作部52を初期位置から上方へ揺動操作(通常操作)することで、操作レバー51がレバー支点72を中心に回動して、作用側端部55がロック本体43を押下げる。ロック本体43が下方に変位することで、嵌合突起45がスリット13から離脱し、ロアレール10から離間する。これによって、アッパーレール20とロアレール10との嵌合、ロックが解除され、アッパーレール20がロアレール10上を相対移動可能となる。
乗員の所望の位置へアッパーレール20が移動したところで、揺動操作をやめると、ロックバネ部44とレバーバネ61の付勢力によって、操作レバー51は、レバー支点72を中心に回動して、初期位置に戻る。そして、操作レバー51が初期位置に戻ると、嵌合突起45はスリット13内へ移動し、アッパーレール20とロアレール10が嵌合、ロックする。
乗員が誤ってレバー操作部52を踏みつける等の誤操作によって、操作レバー51のレバー操作部52が初期位置から下方へ揺動した場合、レバー操作部52がロック本体43の摺接突部46を中心に回動する。この場合、嵌合突起45はスリット13内に位置したままの状態が保持されるため、ロック機構40が破壊されることなく、ロック状態が保持される。
このような上記構成によって、アッパーレール20にレバーバネ61を組付ける際には、レバーバネ61の付勢腕部64を内側に撓ませて、バネ側固定部62をアッパーレール20のアッパー側壁21b内面に摺接させ、バネ側固定部62をバネ固定部25に係合させるだけで組付けられる。また、レバーバネ61を外す際にも、付勢腕部64をアッパーレール20の内側に撓ませるだけで外すことができるため、容易にレバーバネ61を交換することができる。これにより、組付け性が向上する。
操作レバー51が両付勢腕部64間に隙間無く配設されることで、バネ側固定部62がバネ固定部25から脱落するように、付勢腕部64がアッパーレール20の内側に撓もうとした際に、操作レバー51が邪魔をして撓むことができない。これにより、新たに脱落防止手段を設けることなく、レバーバネ61の脱落を防止することができる。
操作レバー51を組付ける際に、当接支持部63をバネ受部54に係合させるだけで組付けが完了する。これにより、組付性が向上するとともに、新たに脱落防止手段を設けることなく、操作レバーの軸方向の移動(脱落)を規制、防止できる。
当接支持部63と付勢腕部64の一部がアッパーレール20の前端部から略U字形状に突出することで、操作レバー51の着脱作業を容易に行なうことができる。
バネ固定部25がロアレール10より上方に設定されることで、レバーバネ61の組付けに影響されることなく、アッパーレール20を移動させることができる。
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。上記第1実施形態と大きく異なるのは、レバーバネ61Aの形状である。
本実施形態のレバーバネ61Aは、図12に示すように、降下部65Aが円弧形状ではなく、矩形状に折り返す形状となっている。
上記第1実施形態で得られる作用効果に加え、レバーバネ61Aを配置するために必要なスペースを小さくすることができる。
次に、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。第2実施形態と同様に、上記第1実施形態と大きく異なるのは、レバーバネ61Bの形状である。
本実施形態のレバーバネ61Bは、図13に示すように、クランク状に折曲げて形成されている。
上記第1実施形態で得られる作用効果に加え、レバーバネ61Bのアッパーレール20への取付位置を容易に変更することができる。
次に、本発明の第4実施形態を図面に基づいて説明する。上記第1実施形態と大きく異なるのは、バネ固定部25Aを構成する孔の位置である。なお、バネ固定部25Aの位置の変更に伴い、ロック部材41A及びレバーバネ61C等の形状も上記第1実施形態と若干異なっている。
本実施形態のバネ固定部25Aを構成する孔は、図14〜図16に示すように、アッパー側壁21bの上端に形成されている。より具体的には、バネ固定部25Aは、アッパー天壁21aとアッパー側壁21bとの角部(屈曲部)に形成されている。また、ロック部材41Aのロックバネ部44にレバー支点72が一体に設けられている。
上記第1実施形態で得られる作用効果に加え、レバーバネ61Cがバネ固定部25Aの下側縁面とアッパー天壁21aの下面との間に挟み込んで保持されるためにレバーバネ61Cをアッパーレール20に安定させて固定することができる。
1…シートスライド装置
10…ロアレール
20…アッパーレール
21a…アッパー天壁
21b…アッパー側壁
25…バネ固定部
41…ロック部材
42…ロック側固定部(取付孔)
51…操作レバー
53b…支点当接部
54…バネ受部
61…レバーバネ
62…バネ側固定部
63…当接支持部
64…付勢腕部

Claims (6)

  1. 車両前後方向に沿って延設されるロアレールと、
    該ロアレールの長さ方向に沿って該ロアレール内を相対移動可能に組付けられており、車両前後方向に延びる長方形形状を具備するアッパー天壁と、該アッパー天壁の車幅方向の両端縁から下方に垂下するアッパー側壁とによって、断面下向きU字形状を有するアッパーレールと、
    該アッパー天壁の下面に固定され、該ロアレールに形成したロック溝に嵌脱可能に変位可能であり、且つ該ロック溝と係合する方向に付勢されるロック部材と、
    該アッパーレールの前端側から両アッパー側壁間に挿入されて、その端部が該ロック部材と係合する操作レバーと、
    該操作レバーのレバー操作部側を上方に付勢し、該アッパーレール側に配置した支点当接部に操作レバーを当接保持するレバーバネとを備え、
    前記レバーバネは、線条材を略二つ折りにした形状を備え、
    該線条材の両端部に一対設定され、前記アッパー側壁に設けられるバネ固定部と嵌合可能なバネ側固定部と、
    弾性を有し、一端側がこれらバネ側固定部から延設される付勢腕部と、
    該線条材の二つ折りにした部分に設定され、該付勢腕部の他端側を連結し、前記操作レバーに当接する当接支持部と
    を備えることを特徴とするシートスライド装置。
  2. 請求項1に記載のシートスライド装置において、
    前記操作レバーが前記付勢腕部間に配設されることを特徴とするシートスライド装置。
  3. 請求項1、または請求項2に記載のシートスライド装置において、
    前記操作レバーは、その下面に、前記当接支持部と係合可能なバネ受部を備えることを特徴とするシートスライド装置。
  4. 請求項3に記載のシートスライド装置において、
    前記付勢腕部の長さ寸法は、前記当接支持部と付勢腕部の一部がアッパーレールの前端部からU字形状に突出するように設定されていることを特徴とするシートスライド装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のシートスライド装置において、
    前記バネ側固定部は、車幅方向に突出する突起からなり、
    前記バネ固定部は、前記アッパー側壁の前記ロアレールよりも上方の部位に開口する該バネ側固定部が嵌合可能な孔からなることを特徴とするシートスライド装置。
  6. 請求項5に記載のシートスライド装置において、
    前記バネ固定部を構成する前記孔は、前記アッパー側壁の上端に形成されることを特徴とするシートスライド装置。
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