JP6546117B2 - リチウムイオン電池用正極活物質の製造方法 - Google Patents

リチウムイオン電池用正極活物質の製造方法 Download PDF

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Description

本発明はリチウムイオン電池用正極活物質の製造方法及び該製造方法によって得られるリチウムイオン電池用正極活物質、この正極活物質を用いたリチウムイオン電池正極、この正極を備えるリチウムイオン電池に関する。
スマートフォン、タブレット型パソコン等の小型電子機器の普及により、ユーザーが屋外で長時間これら小型電子機器を携帯し利用することが一般的になっている。そのため、これら小型電子機器の電源である電池には長時間の使用に耐える高容量性が求められており、そのような要求を満たすリチウムイオン二次電池が盛んに研究開発されている。
リチウムイオン電池の正極材として、合成が比較的容易なコバルトリチウム(LCO)型に代表されるコバルト系正極活物質が用いられてきた。LCO型正極活物質の長所は、4V級の高い電圧が得られるともに、1立方センチメートル当たり3.9gを超える高いエネルギー密度が得られることにある。しかしながら一方で、LCO型正極活物質の放電容量は実質150mAh/g程度と低く、原料に高価なコバルトを使用しているため電池のコストアップをもたらすという問題点がある。
これに対して、比較的安価な原料から製造でき高容量を得られるリチウムイオン電池の正極活物質として、LNCO型正極活物質(Li、Ni、Co、の複合酸化物)、特にLNCAO型正極活物質(Li、Ni、Co、Alの複合酸化物)型正極活物質が注目されている。特にLNCAO型正極活物質は高容量を示す点で優れる。しかしながらLNCAO型正極活物質の場合には、十分なサイクル特性が得られないという問題点がある。
特開2011−216300号公報 特開2014−505334号公報 正極活物質のサイクル特性を向上させるために、正極活物質粒子の表面改質が従来から行われてきた。例えば、特許文献1には、LNCO型正極活物質の表面を様々な金属酸化物で被覆することが記載されている。しかし、これらの酸化物を被覆する手法は、従来の製造工程に加えて更なる焼成工程を必要とするため、コスト面で問題がある。
特許文献2には、全粒子濃度勾配を有するリチウム二次電池用正極活物質を提供する方法が記載されている。しかしこの方法では、活物質粒子の中心部から表面部まで緩やかに変化する金属濃度分布を得るために、精密な造粒操作を必要とする。
そこで本発明は、LNCAO型正極活物質に代表されるリチウムイオン電池用正極活物質のサイクル特性を改善するための効率的な方法を探索した。
その結果、本発明者らは、LNCAO型正極活物質を構成するニッケルリチウム金属複合酸化物の前駆体であるニッケル系金属複合水酸化物の新たな処理方法を見出した。すなわち、前駆体をアンモニウム塩で処理することにより、ニッケル系金属複合水酸化物の表面のニッケル含有割合が低減されたニッケル系金属複合水酸化物を製造し、このようなニッケル系金属複合水酸化物を前駆体としてリチウム原料と反応させることによって、サイクル特性が改善されたリチウムイオン電池用正極活物質として有用なリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物を製造することに成功した。すなわち本発明は以下のものである。
(発明1) 以下の式(1)で表されるニッケルとコバルトを含む複合水酸化物を製造する工程(工程1)、工程1で得られたニッケルとコバルトを含む複合水酸化物を、フッ化アンモニウム、塩化アンモニウム、臭化アンモニウム、ヨウ化アンモニウム、硫酸アンモニウムから選ばれる1種以上のアンモニウム塩の水溶液で処理する工程(工程2)、工程2を経たニッケルとコバルトを含む複合水酸化物、リチウム化合物、及び必要に応じて式(1)中の金属元素Mを含む化合物からなる混合物を焼成して、以下の式(2)で表されるリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物を製造する工程(工程3)を有する、リチウムイオン電池用正極活物質の製造方法。
Figure 0006546117
(Mは、Al、Mn、Fe、およびCuから選ばれる1種以上の金属元素を表す。xは、0.09<x<0.7 の範囲の数を表す。yは、0≦y<0.7の範囲の数を表す。)
Figure 0006546117
(Mは、Al、Mn、Fe、およびCuから選ばれる1種以上の金属元素を表す。xは、0.09<x<0.7 の範囲の数を表す。yは、0.01<y<0.7の範囲の数を表す。zは、0.9<z<1.2 の範囲の数を表す。wは、1.7<w<2.2 の範囲の数を表す。)
(発明2) 工程2で使用するアンモニウム塩として、フッ化アンモニウム、塩化アンモニウム、臭化アンモニウム、ヨウ化アンモニウム、硫酸アンモニウム、およびリン酸アンモニウムから選ばれる1種以上の化合物を用いる、発明1のリチウムイオン電池用正極活物質の製造方法。
(発明3) 工程2の処理を経たニッケルとコバルトを含む複合水酸化物のニッケル含有量が、式(1)で表されるニッケルとコバルトを含む複合水酸化物のニッケル含有量よりも少ない、発明1又は2のリチウムイオン電池用正極活物質の製造方法。
本発明によって得られた、リチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物を含有するリチウムイオン電池用正極活物質は、従来達成できなかった優れたサイクル特性を示す、新規な電池材料である。本発明が提供するリチウムイオン電池用正極活物質は、充放電を繰り返した際の容量の減少が抑えられており、サイクル試験において優れた容量維持率を示す。
本発明の正極活物質に含まれる、リチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物は、以下の方法(i)、(ii)、および(iii)のいずれかによって製造される。
(i)以下の式(1)で表されるニッケルとコバルトを含む複合水酸化物(ただしこの場合、式(1)中のyは0)を共沈法により製造し(工程1)、次に工程1で得られた複合水酸化物をアンモニウム塩の水溶液で処理し(工程2)、さらに工程2を経た複合水酸化物に、リチウム化合物、式(1)中の金属元素Mを含む化合物を混合して得られた混合物を酸素存在下で焼成して以下の式(2)で表されるリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物を製造する(工程3)。
(ii)以下の式(1)で表される、ニッケル、コバルト、および金属元素Mを含む複合水酸化物を共沈法により製造し(工程1)、次に工程1で得られた複合水酸化物をアンモニウム塩の水溶液で処理し(工程2)、さらに工程2を経た複合水酸化物にリチウム化合物を混合して得られた混合物を酸素存在下で焼成して、以下の式(2)で表される、リチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物を製造する(工程3)。
(iii)以下の式(1)で表される、ニッケル、コバルト、および金属元素Mを含む複合水酸化物を共沈法により製造し(工程1)、次に工程1で得られた複合水酸化物をアンモニウム塩の水溶液で処理し(工程2)、さらに工程2を経た複合水酸化物に、リチウム化合物と、式(1)中の金属元素Mを含む化合物を混合して得られた混合物を酸素存在下で焼成して、以下の式(2)で表される、リチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物を製造する(工程3)。
Figure 0006546117
(Mは、Al、Mn、Fe、およびCuから選ばれる1種以上の金属元素を表す。xは、0.09<x<0.7 の範囲の数を表す。yは、0≦y<0.7の範囲の数を表す。)
Figure 0006546117
(Mは、Al、Mn、Fe、およびCuから選ばれる1種以上の金属元素を表す。xは、0.09<x<0.7 の範囲の数を表す。yは、0.01<y<0.7の範囲の数を表す。zは、0.9<z<1.2 の範囲の数を表す。wは、1.7<w<2.2 の範囲の数を表す。)
本発明のリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物に含まれる微量の金属元素Mは、好ましくはAl及び/又はMnであり、より好ましくはAlである。以下、上記金属元素MがAlのみからなる本発明のリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物の製造方法を詳述する。上記金属元素MがAl以外の金属元素を含む場合も、以下の製造方法に準じた方法で本発明のリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物を製造することができる。
〔工程1〕
工程1は、ニッケルとコバルトを含む複合水酸化物を製造する工程である。このような複合水酸化物は、以下の式(3)で表される。
Figure 0006546117
(xは、0.09<x<0.7 の範囲の数、yは、0≦y<0.7の範囲の数を表す。
工程1では、ニッケル原料とコバルト原料のみを反応させてニッケル、コバルトの複合水酸化物を製造してもよく(上記方法(i)の場合)、また、アルミニウム化合物をニッケル原料とコバルト原料と共に反応させてニッケル、コバルト、およびアルミニウムの複合水酸化物を製造してもよい(上記方法(ii)、(iii)の場合)。工程1では、ニッケル原料、コバルト原料、および必要に応じてアルミニウム原料のそれぞれを水溶液として準備し、これらを所定の濃度比になるように沈殿槽に供給し、撹拌条件下で原料を反応させてリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合水酸化物を共沈させる。
(原料の溶解) ニッケル及びコバルトの原料として、ニッケル及びコバルトの硫酸塩、硝酸塩などの水溶性塩を用いることができる。ただし、硝酸性窒素を含む廃液処理にコストがかかるため、硝酸塩の使用は工業的には好ましくない。このため本発明ではニッケル及びコバルトの原料として、好ましくは、硫酸ニッケル、硫酸コバルトを使用する。アルミニウム原料としては硫酸アルミニウムあるいはアルミン酸ナトリウムが好ましいが、これらの水に対する溶解度は異なる。したがって本発明の工程1では好ましくは、原料水溶液として、硫酸ニッケルと硫酸コバルトの混合水溶液、硫酸ニッケル、硫酸コバルトの混合水溶液、硫酸ニッケルと硫酸コバルトの混合水溶液及びアルミン酸ナトリウムのアルカリ水溶液(アルミン酸ナトリウムと苛性ソーダとの混合水溶液)を準備する。
(沈殿) 本発明の工程1では、上記原料水溶液、適量の沈殿剤としての水酸化ナトリウム水溶液、錯化剤としてのアンモニア水を反応器に供給し、撹拌条件下で上記原料を反応させてニッケルとコバルトを含む水酸化物の共沈殿物を製造する。共沈殿物はスラリーとして取り出される。様々な品種に対応する商業生産のためには、共沈殿物の固体濃度を調節できる沈殿槽、一般的には固液分離機構を備える沈殿槽の使用が好ましい。固液分離機構としては特に制限はなく、例えば、遠心分離装置やフィルターなどが用いられる。生産効率などの面から、共沈物スラリーの固体濃度は好ましくは300g/L以上、より好ましくは400g/L以上、さらに好ましくは500g/L以上である。
(濾過・洗浄) 得られた沈殿物を濾過し、水分を除去して、ニッケルとコバルトを含む複合水酸化物を分離する。沈殿物を水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸イオンを除去する。さらに沈殿物を純水で洗浄して水酸化ナトリウムを除去する。こうして、式(3)で表されるニッケルとコバルトを含む複合水酸化物が水を含んだ状態で得られる。
(乾燥) 式(3)で表されるニッケル、コバルト、およびアルミニウムを含む複合水酸化物を、含水状態で次の工程2で用いてもよく、あるいはこれを乾燥したものを次の工程2で用いてもよい。乾燥する場合には、大気圧下での熱風乾燥、赤外線乾燥、真空乾燥などの方法でいずれも用いることができる。短時間で乾燥することができる真空乾燥が好ましい。
〔工程2〕
(表面処理) 工程2は、工程1で得られたニッケルとコバルトを含む複合水酸化物(式(3)で表される複合水酸化物)をアンモニウム塩の水溶液で処理する工程である。アンモニウム塩としては、フッ化アンモニウム、塩化アンモニウム、臭化アンモニウム、ヨウ化アンモニウム、硫酸アンモニウムから選ばれる1種以上を用いる。工程2の操作は、式(3)で表される複合水酸化物の表面にこのようなアンモニウム塩を水溶液の形で接触させることによって、式(3)で表される複合酸化物表面に存在するニッケル原子を引き抜く機能を有する。このようなニッケル原子の引き抜きは、複合酸化物表面に存在するニッケル原子がアンモニウムイオンと錯体を形成することによってアンモニウム塩の水溶液中に溶出することによって起こると推測される。

このような表面処理を行うため、アンモニウム塩の水溶液に、工程1で得られたニッケル、コバルト、および金属元素Mを含む複合水酸化物を分散させ、撹拌して、上記複合水酸化物表面とアンモニウムイオンとの反応を開始する。アンモニウム塩の水溶液の濃度は好ましくは0.01モル/L〜2モル/L、より好ましくは0.5モル/L〜1モル/Lである。反応液の温度は好ましくは5℃〜60℃であり、より好ましくは15℃〜30℃に維持する。反応時間に特に制限はないが、好ましい反応時間は0.5時間〜8時間である。アンモニウム塩の水溶液のニッケル含有量が表面処理開始から終了まで上昇することで、ニッケル、およびコバルトを含む複合水酸化物からのニッケルの溶出が確認される。
(ろ過、洗浄) このような表面処理の後、アンモニウム塩の水溶液に分散したニッケルとコバルトを含む複合水酸化物を濾過によって分離する。分離した複合水酸化物ケーキを水酸化ナトリウム水溶液、純水で洗浄する。
(乾燥) さらに分離した複合水酸化物ケーキを乾燥する。乾燥方法は、大気圧下での熱風乾燥、赤外線乾燥、真空乾燥などのいずれでもよい。真空乾燥を行うことにより短時間で乾燥することができる。前駆体中の水分が1重量%程度になるまで乾燥する。こうして本発明のリチウムイオン電池用正極活物質の製造方法に用いる前駆体が粉末形態で得られる。
〔工程3〕
(焼成) 工程3は、工程2で得られた前駆体粉末とその他の原料を焼成する工程である。ここで言うその他の原料は、リチウム化合物と、必要に応じて添加するアルミニウム原料とを指す。リチウム原料として、水酸化リチウム粉末もしくは炭酸リチウム粉末を用いることができる。焼成時にアルミニウム原料を加える場合(上記方法(ii)、(iii)の場合)には、アルミニウム原料として水酸化アルミニウムが好ましい。このようなアルミニウム原料の量は、目的とするリチウム、ニッケルとコバルトを含む複合酸化物に含まれるアルミニウム含有量に応じて調節される。
前駆体粉末とその他の原料の混合には剪断力下で粉体を混合するための機器を制限なく使用することができる。このような機器として例えばボールミル、ヘンシェルミキサーなどを使用することができる。焼成は、酸素の存在下、450℃〜900℃の温度域で行う。焼成は複数回行うこともできる。いずれの回の焼成でも最高温度で2時間〜30時間保持して反応を完了させる。焼成する際に用いる焼成炉に制限はないが、管状炉、マッフル炉、RK(ロータリーキルン)、RHK(ローラーハースキルン)などが好ましい。特に好ましい焼成炉はRHKである。
焼成において以下の反応が起こる。
4Ni(OH) + 4LiOH + O → 4LiNiO + 6H
4Co(OH) + 4LiOH + O → 4LiCoO + 6H
Al(OH) + LiOH → LiAlO + 2H
焼成後、好ましくは、焼成後に得られたリチウム金属複合酸化物を、適宜、各種ミルや乳鉢などを用いて粉砕し、粒子の凝集をほぐす工程を設ける。この工程によって電極作成の際の弊害となる50ミクロンメートル以上の粗粒が除去される。こうして以下の式(4)で表されるリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物が粉末の形態で得られる。
Figure 0006546117
(xは、0.09<x<0.7 の範囲の数を表す。yは、0.01<y<0.7の範囲の数を表す。zは、0.9<z<1.2 の範囲の数を表す。wは、1.7<w<2.2 の範囲の数を表す。)
[正極活物質、リチウムイオン電池]
得られたリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物を単独でリチウムイオン電池の正極活物質として用いることができる。あるいは、他のリチウムイオン電池用正極活物質を混合したものを正極活物質として用いてもよい。また、本発明の製造方法で粒径や組成の異なる複数種のリチウム・ニッケル・コバルト酸化物粉末またはリチウム・ニッケル・コバルト・アルミニウム酸化物粉末を製造し、これらの混合物を正極活物質として用いてもよい。
このような正極活物質、導電助剤であるカーボンブラック、バインダー、溶媒を混合して正極合剤を調製し、この正極合剤を集電体に塗布、乾燥することによってリチウムイオン電池の正極を製造することができる。驚くべきことに、本発明の方法、すなわち、アンモニウム塩の水溶液で前駆体を表面処理するという工程2を有する方法で得られたリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物の粉末を正極活物質として用いた場合には、従来の方法で得られたリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物を正極活物質として用いた場合に比べ、電池の初期放電容量を維持したまま、サイクル特性が向上する。このような改善結果は、以下の評価項目で性能を比較することで明らかとなっている。
(初期放電容量)
3.0Vから4.2Vの間で0.1Cレートでの充電を行った後、0.1Cレートで放電を行った際の初期放電容量(mAh/g)。
(サイクル維持率)
温度25℃に維持された恒温槽内にて、充電1.0C、放電0.5Cで50サイクル繰り返すサイクル試験を行った時の、1サイクル目の容量(Cyc1)と50サイクル目の容量(Cyc50)との比であって、以下の式で算出される。
サイクル維持率(%)=(Cyc50÷Cyc1)×100
(サイクル傾斜)
上記サイクル試験を行った時の、40サイクル目の容量(Cyc40)から50サイクル目の容量(Cyc50)までの10サイクルにおける変化率であり、以下の式で算出される。
サイクル傾斜=(Cyc50−Cyc40)÷10
サイクル傾斜が0以上であることは、上記サイクル試験における40サイクル目から50サイクル目までに容量が変化しないか容量が増加している、すなわち電池劣化が生じていないことを示す。サイクル傾斜が−0.100以上0未満であることは、上記サイクル試験における40サイクル目から50サイクル目までに容量が減少しているものの減少分がわずかである、すなわち電池劣化が抑制されていることを示す。正極活物質の製造に本発明の方法を用いた場合に達成できるサイクル特性の改善効果は、上記サイクル傾斜が改善する点で特に画期的である。
このような正極活物質の性能改善理由は詳細には明らかとなっていないが、本発明の方法における前駆体の表面処理工程(工程2)により、反応活性がより高いニッケルの表面占有割合が減少し、充放電時における表面での電解液との副反応による分解等が抑制されることによってもたらされると推測される。本発明の方法では、結果的に、上記測定法による初期放電容量は概ね175mAh/g以上の値が維持されたまま、上記測定法方によるサイクル維持率あるいはサイクル傾斜の両方が大幅に向上する。
〔前駆体がフッ化アンモニウム水溶液で表面処理されたニッケル・コバルト複合水酸化物からなる正極活物質の製造方法の例とその対照例〕
〔実施例1−1〕
(工程1) 濃度1.7モル/Lの硫酸ニッケルと硫酸コバルトの混合水溶液、苛性ソーダ水溶液、アンモニア水を沈殿槽に供給し、反応液の温度を65℃に維持し、反応液のpHを11.0以上13.0の範囲内に制御して、撹拌条件下にニッケルとコバルトの共沈物の生成を進行させた。原料の供給開始から72時間かけて沈殿工程設備を連続運転した後、スラリーを取り出した。スラリーから固形分を分離、洗浄、乾燥して、Ni0.875Co0.125(OH)で表される平均粒子径12のニッケル・コバルト複合水酸化物粉末を得た。
(工程2) 濃度0.7モル/Lのフッ化アンモニウム(NHF)水溶液2.5リットルに工程1で得られたニッケル・コバルト・アルミニウム複合水酸化物粉末1000グラムを分散させた。液温を22℃に維持して4時間攪拌してニッケル・コバルト・アルミニウム複合水酸化物粉末の表面処理を行った。分散液を濾過してニッケル・コバルト・アルミニウム複合水酸化物粉末を分離した。分離した粉末を、まず0.2%水酸化ナトリウム水溶液1500mlで洗浄し、ついで純水1500mlで洗浄した。高周波誘導結合プラズマ発光分析法(ICP−OES)を用いて濾液のニッケル含有量(mg/L)を求めた。得られた粉末を減圧下、80℃で10時間乾燥し、表面のニッケル含有量が減少したニッケル・コバルト・アルミニウム複合水酸化物粉末を得た。
(工程3) 工程2で得られたニッケル・コバルト複合水酸化物粉末に、その他の原料として水酸化アルミニウムと水酸化リチウムを混合し、酸素気流下、730℃で12時間焼成した。こうしてLi1.013Ni0.831Co0.119Al0.050で表されるリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物を得た。
(正極の製造) 工程3で得られたリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物を正極活物質として用いた。正極活物質100重量部、導電助剤としてのアセチレンブラック1重量部及びグラファイトカーボン5重量部、バインダーとしてのポリフッ化ビニリデン4重量部を、分散媒としてのN−メチルピロリドンと共に混合して正極合剤を得た。この正極合剤を集電体であるアルミニウム箔に塗布、乾燥して、正極を製造した。
(コイン電池の製造) 金属リチウム箔を直径13mmの円状に打ち抜いたものを負極、上記正極を直径13mmの円状に打ち抜いたものを正極、LiPFを1モル/Lの濃度で溶解したエチレンカーボネート(EC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ビニルカーボネート(VC)を、重量比(EC:EMC:VC)が50:50:1となるように混合されたものを電解液としてコイン電池を製造した。
(性能評価) 得られたコイン電池を以下の観点で評価した。評価結果を表1に示す。
・初期放電容量: 3.0Vから4.2Vの間で0.1Cレートでの充電を行った後、0.1Cレートで放電を行った際の初期放電容量を求めた。
・サイクル維持率:温度25℃に維持された恒温槽内にて、充電1.0C、放電0.5Cで50サイクル繰り返すサイクル試験を行った時の、50サイクル目の容量(Cyc50)の1サイクル目の容量(Cyc1)に対する百分率で表した、以下の式によって算出されるサイクル維持率(%)を求めた。
サイクル維持率(%)=(Cyc50÷Cyc1)×100
・サイクル傾斜:上記サイクル試験を行った時の、40サイクル目の容量(Cyc40)から50サイクル目の容量(Cyc50)までの10サイクルにおける変化率であるサイクル傾斜を以下の計算式で求めた。
サイクル傾斜=(Cyc50−Cyc40)÷10
〔実施例1−2〕
工程3で焼成原料を酸素気流下、750℃で6時間焼成した点以外は実施例1−1と同じ条件で、Li1.013Ni 0.831Co0.119Al0.050で表されるリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物を製造した。実施例1−1と同様にこれを正極活物質として用いた電池を製造し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔実施例1−3〕
工程3で使用したニッケル・コバルト複合水酸化物粉末、水酸化アルミニウム、水酸化リチウムの量を変更した点以外は実施例1−1と同じ条件で、Li1.013Ni 0.858Co0.123Al0.020で表されるリチウム、ニッケル、コバルトを含む複合酸化物を製造した。実施例1−1と同様にこれを正極活物質として用いた電池を製造し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔実施例1−4〕
工程1の撹拌条件を変更して、Ni 0.875Co0.125(OH)で表される平均粒子径6μmのニッケル・コバルト複合水酸化物粉末を得た点、工程3で焼成原料を酸素気流下、730℃で6時間焼成した点以外は実施例3と同じ条件で、Li1.013Ni0.858Co0.123Al0.020で表されるリチウム、ニッケルとコバルトを含む複合酸化物を製造した。実施例1−1と同様にこれを正極活物質として用いた電池を製造し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔比較例1〕
フッ化アンモニウム水溶液による前駆体の表面処理を行わなかった例である。実施例1−1の工程1と同じ条件でNi 0.875Co0.125(OH)で表される平均粒子径12μmのニッケル・コバルト複合水酸化物粉末を得た。このニッケル・コバルト複合水酸化物粉末と、水酸化アルミニウム、水酸化リチウムを混合し、酸素気流下、730℃で12時間焼成してLi1.013Ni0.831Co0.119Al0.050で表されるリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物を製造した。リチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物を得た。実施例1−1と同様にこれを正極活物質として用いた電池を製造し、評価した。評価結果を表1に示す。
Figure 0006546117
表1の結果が示すように、実施例1−1、1−2、1−3、1−4の工程2で、ニッケル・コバルト・アルミニウム複合水酸化物に含まれるニッケルの一部がフッ化アンモニウム水溶液に溶出していた。前駆体がフッ化アンモニウム水溶液で表面処理されたニッケル・コバルト複合水酸化物からなる正極活物質を用いた実施例1−1、1−2、1−3、1−4では、前駆体がそのような表面処理がなされていないニッケル・コバルト複合水酸化物からなる正極活物質を用いた比較例1に比べ、初期放電容量は同等以上であって、サイクル維持率あるいはサイクル傾斜が大幅に向上している。このように前駆体をフッ化アンモニウム水溶液で表面処理する工程を含む本発明のニッケル・コバルト複合水酸化物からなる正極活物質の製造方法によって、サイクル特性に優れたリチウムイオン電池を与える正極活物質が得られる。
〔前駆体が各種アンモニウム塩の水溶液で表面処理されたニッケル・コバルト複合水酸化物からなる正極活物質の製造方法の例とその対照例〕
〔実施例2−1〕
工程1で、原料としてアルミン酸ナトリウムの苛性ソーダ水溶液を追加した点以外は実施例1−1と同じで共沈反応を行い、Ni0.880Co0.100Al0.020(OH)で表される平均粒子径12μmのニッケル・コバルト・アルミニウム複合水酸化物粉末を得た。工程2で、実施例1−1と同じ条件でフッ化アンモニウム水溶液によるその表面処理を行った。工程3では、工程2で得られたニッケル・コバルト複合水酸化物粉末に、その他の原料として水酸化アルミニウムと水酸化リチウムを混合し、酸素気流下、730℃で12時間焼成した。こうしてLi1.013Ni0.867Co0.098Al0.035で表されるリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物を得た。実施例1−1と同様にこれを正極活物質として用いた電池を製造し、評価した。評価結果を表2に示す。
〔実施例2−2〕
工程2で用いた濃度0.7モル/Lのフッ化アンモニウム(NHF)水溶液に替えて濃度0.7モル/Lの塩化アンモニウム(NHCl)水溶液を用いた点以外は実施例2−1と同じ条件で、Li1.013Ni0.867Co0.098Al0.035で表されるリチウム、ニッケル、コバルトを含む複合酸化物を製造した。実施例2−1と同様にこれを正極活物質として用いた電池を製造し、評価した。評価結果を表2に示す。
〔実施例2−3〕
工程2で用いた濃度0.7モル/ Lのフッ化アンモニウム(NHF)水溶液に替えて濃度0.8モル/Lの臭化アンモニウム(NHBr)水溶液2.0Lを用いた点以外は実施例2−1と同じ条件で、Li1.013Ni0.867Co0.098Al0.035で表されるリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物を製造した。実施例2−1と同様にこれを正極活物質として用いた電池を製造し、評価した。評価結果を表2に示す。
〔実施例2−4〕
工程2で用いた濃度0.7モル/Lのフッ化アンモニウム(NHF)水溶液に替えて濃度0.8モル/Lのヨウ化アンモニウム(NHI)水溶液2.0Lを用いた点以外は実施例2−1と同じ条件で、Li1.013Ni0.867Co0.098Al0.035で表されるリチウム、ニッケル、コバルトを含む複合酸化物を製造した。実施例2−1と同様にこれを正極活物質として用いた電池を製造し、評価した。評価結果を表2に示す。
〔実施例2−5〕
工程2で用いた濃度0.7モル/Lのフッ化アンモニウム(NHF)水溶液に替えて濃度0.7モル/Lの硫酸アンモニウム((NHSO)水溶液を用いた点以外は実施例5と同じ条件で、Li1.013Ni0.867Co0.098Al0.035で表されるリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物を製造した。実施例2−1と同様にこれを正極活物質として用いた電池を製造し、評価した。評価結果を表2に示す。
〔比較例2〕
アンモニウム塩の水溶液による処理を行わなかった例である。実施例2−1と同じ条件で工程1を行い、Ni 0.880Co0.100Al0.020(OH)で表される平均粒子径12μmのニッケル・コバルト・アルミニウム複合水酸化物粉末を得た。得られたニッケル・コバルト複合水酸化物粉末に水酸化アルミニウムと水酸化リチウムを混合し、酸素気流下、730℃で12時間焼成した。こうしてLi1.013Ni0.867Co0.098Al0.035で表されるリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物を得た。実施例2−1と同様にこれを正極活物質として用いた電池を製造し、評価した。評価結果を表2に示す。
Figure 0006546117
表2の結果が示すように、実施例2−1、2−2、2−3、2−4、2−5の工程2で、ニッケル・コバルト・アルミニウム複合水酸化物に含まれるニッケルの一部がアンモニウム塩の水溶液に溶出していた。表2の結果が示すように、実施例2−1、2−2、2−3、2−4、2−5のいずれでも比較例に比べてサイクル試験の開始(1サイクル目)から終了(50サイクル目)までのサイクル維持率が比較例2に比べて向上しており、しかも、サイクル傾斜の値からわかるように、特に充放電繰り返し終盤(40サイクル目から50サイクル目まで)の容量減少が比較例2に比べて大幅に抑制されている。このような電池劣化の抑制効果は、工程2の各種アンモニウム塩水溶液による正極活物質前駆体の表面処理によると考えられる。その一方で、実施例2−1、2−2、2−3、2−4、2−5のいずれでも放電容量は比較例と同等かあるいは比較例よりも高い値を示す。このような電池性能の改善効果は、工程2で用いたアンモニウム塩の種類を変えた実施例2−1、2−2、2−3、2−4、2−5のいずれでも確認できる。
以上の実施例1−1〜1−4、実施例2−1〜2−5で確認できたこのような電池性能の改善は驚くべき結果である。従来、LNCAO型正極活物質を用いたリチウムイオン電池の改良において、高い初期放電容量と高い容量維持率とは両立し難いと考えられてきた。すなわち、初期放電容量が向上するとサイクル特性が低下する傾向にあり、サイクル特性を優先すると初期放電容量を犠牲にしなければならないことが多かった。ところが本発明では実施例と比較例の結果が示すように、初期放電容量を下げることなくむしろ改善し、しかも容量維持率を大幅に向上することができた。
また、本発明の正極活物質の製造方法は、従来の製造工程に低コストで単純な操作、すなわち、アンモニウム塩の水溶液による前駆体粉末の表面処理を加えるだけで、正極活物質の品質向上を可能としている。
本発明は、低コストで行うことができる、LNCAO型正極活物質の改良された製造方法として有望である。本発明によって、初期放電容量が高く、しかも長期使用に伴う劣化が抑制されたリチウムイオン電池を提供することができると期待される。

Claims (2)

  1. 以下の式(1)で表されるニッケルとコバルトを含む複合水酸化物を製造する工程(工程1)、工程1で得られたニッケルとコバルトを含む複合水酸化物を、フッ化アンモニウム、塩化アンモニウム、臭化アンモニウム、ヨウ化アンモニウム、硫酸アンモニウムから選ばれる1種以上のアンモニウム塩の水溶液で処理する工程(工程2)、工程2を経たニッケルとコバルトを含む複合水酸化物、リチウム化合物、及び必要に応じて式(1)中の金属元素Mを含む化合物からなる混合物を焼成して、以下の式(2)で表されるリチウム、ニッケル、およびコバルトを含む複合酸化物を製造する工程(工程3)を有する、リチウムイオン電池用正極活物質の製造方法。
    Figure 0006546117
    (Mは、Al、Mn、Fe、およびCuから選ばれる1種以上の金属元素を表す。xは、0.09<x<0.7 の範囲の数を表す。yは、0≦y<0.7の範囲の数を表す。)
    Figure 0006546117
    (Mは、Al、Mn、Fe、およびCuから選ばれる1種以上の金属元素を表す。xは、0.09<x<0.7 の範囲の数を表す。yは、0.01<y<0.7の範囲の数を表す。zは、0.9<z<1.2 の範囲の数を表す。wは、1.7<w<2.2 の範囲の数を表す。)
  2. 工程2の処理を経たニッケルとコバルトを含む複合水酸化物のニッケル含有量が、式(1)で表されるニッケルとコバルトを含む複合水酸化物のニッケル含有量よりも少ない、請求項1に記載のリチウムイオン電池用正極活物質の製造方法。
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