JP6546044B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料を噴射する燃料噴射弁に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2011−208530号公報(特許文献1)に記載された燃料噴射弁が知られている。この燃料噴射弁は、弁座部材、磁性円筒体、非磁性円筒体、固定コア及び燃料入口筒を順次連ねてなる弁ハウジングと、その外周に配設されるコイルと、コイルを収容すると共に、前端部(下端部)を磁性円筒体の外周に溶接するコイルハウジングと、磁性円筒体の内周面に摺動自在に嵌合されて固定コアの吸引面に対置される可動コアを有する弁組立体とを備える燃料噴射弁において、磁性円筒体及び非磁性円筒体を、その両者間の境界面がコイルの前端面(下端面)より前方(下方)に出るように配置すると共に、コイルハウジングの前端部の半径方向内方位置で磁性円筒体の内周面に摺動自在に支承されるジャーナル部を可動コアに形成している(要約参照)。
また特許文献1の燃料噴射弁では、弁組立体が球状の弁体及びジャーナル部の2点で弁ハウジングに摺動自在に支承される(段落0019参照)。
特開2011−208530号公報
特許文献1の燃料噴射弁では、弁ハウジング(磁性円筒体)の内周面とジャーナル部の外周面との間、及び球状の弁体と弁ハウジング(弁座部材)との間に、微小な隙間(クリアランス)を有する。このため、特許文献1の燃料噴射弁では、弁組立体に倒れや偏り(片寄り)が生じる。
弁組立体に倒れが生じた場合は、ジャーナル部の後端部(上端部)の角部が弁ハウジングの内周面に当接する。また、弁組立体に偏りが生じた場合は、ジャーナル部の外周面が弁組立体の中心軸線方向の全面で弁ハウジングの内周面に当接する。このような弁組立体と弁ハウジングの内周面との当接状態の変化は、弁ハウジングの内周面に対する弁組立体の摺動抵抗に変化をもたらす。弁ハウジングの内周面に対する弁組立体の摺動抵抗の変化は、弁体の応答性に変化をもたらす。特に、摺動抵抗が大きくなる場合には、弁体の応答性が悪くなる。そして、弁体の応答性の変化は、燃料の噴射量を変化させることになる。
本発明の目的は、弁体の応答性の変化を抑制することができる燃料噴射弁を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の燃料噴射弁は、可動鉄心の外周面に、径方向外側に向けて凸形状を成し、可動子の中心軸線方向に湾曲した曲面を有し、この曲面が、可動鉄心の外周面を囲繞して可動子の開閉弁方向の移動を案内する案内面に当接するように構成されると共に、可動鉄心の高さ方向における上端部から下端部まで一定の曲率で形成され、この曲面の最大径となる位置は、可動鉄心の高さ方向における中央よりも可動鉄心の上端面側に位置する。
本発明によれば、弁体の応答性の変化を抑制することができ、安定した量の燃料を噴射することができる燃料噴射弁を提供することができる。
本発明に係る燃料噴射弁の一実施例について、中心軸線1aに沿う断面を示す断面図である。 図1に示すノズル部8の近傍を拡大して示す断面図である。 図1に示す可動鉄心27aの近傍を拡大して示す断面図である。 図1に示す可動鉄心27aの外観を示す外観図である。 本発明との比較例について、可動子27’の倒れ及び偏りの状態を説明する模式図である。 本発明の一実施例について、可動子27の倒れ及び偏りの状態を説明する模式図である。 図1に示す可動鉄心27aの外周部を模式的に示した模式図である。 図1及び図4に示す可動鉄心27aについて、変更例の外観を示す外観図である。 図1及び図4に示す可動鉄心27aについて、別の変更例の外観を示す外観図である。 燃料噴射弁1が搭載された内燃機関の断面図である。
本発明に係る実施例について、図1乃至図3を用いて説明する。
図1を参照して、燃料噴射弁1の全体構成について説明する。図1は、本発明に係る燃料噴射弁の一実施例について、中心軸線1aに沿う断面を示す断面図である。なお、中心軸線1aは、弁体27c、ロッド部(接続部)27b及び可動鉄心(可動コア)27aが一体に設けられた可動子(弁組立体)27の軸心(弁軸心)に一致し、筒状体5の中心軸線に一致している。
図1において、燃料噴射弁1の上端部(上端側)を基端部(基端側)と呼び、下端部(下端側)を先端部(先端側)と呼ぶ場合がある。基端部(基端側)及び先端部(先端側)という呼び方は、燃料の流れ方向或いは燃料配管に対する燃料噴射弁1の取り付け構造に基づいている。また、本明細書において説明される上下関係は図1を基準とするもので、燃料噴射弁1を内燃機関に搭載した形態における上下方向とは関係がない。
燃料噴射弁1には、金属材製の筒状体5によって、その内側に燃料流路(燃料通路)3がほぼ中心軸線1aに沿うように構成されている。筒状体5は、磁性を有するステンレス等の金属素材を用い、深絞り加工等のプレス加工により中心軸線1aに沿う方向に段付きの形状に形成されている。これにより、筒状体5は、一端側5aの径が他端側5bの径に対して大きくなっている。
筒状体5の基端部には燃料供給口2が設けられ、この燃料供給口2に、燃料に混入した異物を取り除くための燃料フィルタ13が取り付けられている。
筒状体5の基端部は径方向外側に向けて拡径するように曲げられた鍔部(拡径部)5dが形成され、鍔部5dとカバー47の基端側端部47aとで形成される環状凹部(環状溝部)4にOリング11が配設されている。
筒状体5の先端部には、弁体27cと弁座部材15とからなる弁部7が構成されている。弁座部材15は、筒状体5の先端側内側に挿入され、レーザ溶接19により筒状体5に固定されている。レーザ溶接19は、筒状体5の外周側から全周に亘って実施されている。この場合、弁座部材15を筒状体5の先端側内側に圧入した上で、弁座部材15をレーザ溶接により筒状体5に固定してもよい。
筒状体5の中間部には弁体27cを駆動するための駆動部9が配置されている。駆動部9は電磁アクチュエータ(電磁駆動部)で構成されている。具体的には、駆動部9は、筒状体5の内部(内周側)に固定された固定鉄心25と、筒状体5の内部において固定鉄心25に対して先端側に配置され、中心軸線1aに沿う方向に移動可能な可動子(可動部材)27と、固定鉄心25と可動子27に構成された可動鉄心27aとが微小ギャップδ1を介して対向する位置で筒状体5の外周側に外挿された電磁コイル29と、電磁コイル29の外周側で電磁コイル29を覆うヨーク33とによって構成されている。
筒状体5の内側には可動子27が収容されており、筒状体5は可動鉄心27aの外周面と対向して可動鉄心27aを囲繞する。筒状体5、弁座部材15及び固定鉄心25は、可動子27を収容する弁ハウジングを構成している。
可動鉄心27aと固定鉄心25とヨーク33とは、電磁コイル29に通電することにより生じる磁束が流れる閉磁路を構成する。磁束は微小ギャップδ1を通過するが、微小ギャップδ1の部分で筒状体5を流れる漏れ磁束を低減するため、筒状体5の微小ギャップδ1に対応する位置(微小ギャップδ1の外周側)に、非磁性部或いは筒状体5の他の部分よりも弱磁性の弱磁性部5cが設けられている。以下、この非磁性部或いは弱磁性部5cは、単に非磁性部5cと呼んで説明する。非磁性部5cは、筒状体5に対する磁性を有する筒状体5に非磁性化処理を行うことにより形成することができる。このような非磁性化処理は、例えば熱処理によって行うことができる。或いは、筒状体5の外周面に環状凹部を形成することにより非磁性部5cに相当する部分を薄肉化して構成することができる。
電磁コイル29は、樹脂材料で筒状に形成されたボビン31に巻回され、筒状体5の外周側に外挿されている。電磁コイル29はコネクタ41に設けられたターミナル43に電気的に接続されている。コネクタ41には図示しない外部の駆動回路が接続され、ターミナル43を介して、電磁コイル29に駆動電流が通電される。
固定鉄心25は、磁性金属材料からなる。固定鉄心25は筒状に形成され、中心部を中心軸線1aに沿う方向に貫通する貫通孔25aを有する。固定鉄心25は、筒状体5の小径部5bの基端側に圧入固定され、筒状体5の中間部に位置している。小径部5bの基端側に大径部5aが設けられていることにより、固定鉄心25の組付けが容易になる。固定鉄心25は溶接により筒状体5に固定してもよいし、溶接と圧入を併用して筒状体5に固定してもよい。
可動子(弁組立体)27は、可動鉄心27aとロッド部(接続部)27bと弁体27cとで構成される。可動鉄心27aは円環状の部材である。弁体27cは弁座15b(図2参照)と当接する部材である。弁座15b及び弁体27cは協働して燃料通路を開閉する。ロッド部27bは細長い円筒形状であり、可動鉄心27aと弁体27cとを接続する接続部である。可動鉄心27aは、弁体27cと連結され、固定鉄心25との間に作用する磁気吸引力によって、弁体27cを開閉弁方向に駆動する。
本実施例では、ロッド部27bと可動鉄心27aとを一部材で構成しているが、別々の部材で構成したものを一体に組み付けてもよい。また本実施例では、ロッド部27bと弁体27cとを別部材で構成し、ロッド部27bに弁体27cを固定している。ロッド部27bと弁体27cとの固定は、圧入又は溶接により行われる。ロッド部27bと弁体27cとは一つの部材で一体化されて構成されてもよい。
ロッド部27bは円筒形状であり、ロッド部27bの上端に開口し軸方向に延設された孔27baを有する。ロッド部27bには内側と外側とを連通する連通孔(開口部)27boが形成されている。ロッド部27bの外周面と筒状体5の内周面との間には背圧室37が形成されている。固定鉄心25の貫通孔25a内の燃料通路3は、孔27ba及び連通孔27boを通じて背圧室37に連通している。孔27ba及び連通孔27boは貫通孔25a内の燃料通路3と背圧室37とを連通する燃料流路3を構成する。
固定鉄心25の貫通孔25aにはコイルばね39が設けられている。コイルばね39の一端は、可動鉄心27aの内側に設けられたばね座27ag(図3参照)に当接している。コイルばね39の他端部は、固定鉄心25の貫通孔25aの内側に配設されたアジャスタ(調整子)35に当接している。コイルばね39は、ばね座27agとアジャスタ(調整子)35の下端(先端側端面)との間に、圧縮状態で配設されている。
コイルばね39は、弁体27cが弁座15b(図2参照)に当接する方向(閉弁方向)に可動子27を付勢する付勢部材として機能している。中心軸線1aに沿う方向におけるアジャスタ35の位置を貫通孔25a内で調整することにより、コイルばね39による可動子27(すなわち弁体27c)の付勢力が調整される。
アジャスタ35は、中心部を中心軸線1aに沿う方向に貫通する燃料流路3を有する。燃料供給口2から供給された燃料は、アジャスタ35の燃料流路3を流れた後、固定鉄心25の貫通孔25aの先端側部分の燃料流路3に流れ、可動子27内に構成された燃料流路3に流れる。
ヨーク33は、磁性を有する金属材料でできており、燃料噴射弁1のハウジングを兼ねている。ヨーク33は大径部33aと小径部33bとを有する段付きの筒状に形成されている。大径部33aは電磁コイル29の外周を覆って円筒形状を成しており、大径部33aの先端側に大径部33aよりも小径の小径部33bが形成されている。小径部33bは筒状体5の小径部5bの外周に圧入又は挿入されている。これにより、小径部33bの内周面は筒状体5の外周面に緊密に接触している。このとき、小径部33bの内周面の少なくとも一部は、筒状体5を介して、可動鉄心27aの外周面と対向しており、この対向部分に形成される磁路の磁気抵抗を小さくしている。
ヨーク33の先端側端部の外周面には周方向に沿って環状凹部33cが形成されている。環状凹部33cの底面に形成された薄肉部において、ヨーク33と筒状体5とがレーザ溶接24により全周に亘って接合されている。
筒状体5の先端部にはフランジ部49aを有する円筒状のプロテクタ49が外挿され、筒状体5の先端部がプロテクタ49によって保護されている。プロテクタ49はヨーク33のレーザ溶接部24の上を覆っている。
プロテクタ49のフランジ部49aと、ヨーク33の小径部33bと、ヨーク33の大径部33aと小径部33bとの段差面とによって環状溝34が形成され、環状溝34にOリング46が外挿されている。Oリング46は、燃料噴射弁1が内燃機関に取り付けられる際に、内燃機関側に形成された挿入口の内周面とヨーク33における小径部33bの外周面との間で液密及び気密を確保するシールとして機能する。
燃料噴射弁1の中間部から基端側端部の近傍までの範囲に、樹脂カバー47がモールドされている。樹脂カバー47の先端側端部はヨーク33の大径部33aの基端側の一部を被覆している。また、樹脂カバー47を形成する樹脂によりコネクタ41が一体的に形成されている。
次に、図2を参照して、ノズル部8の構成ついて、詳細に説明する。図2は、図1に示すノズル部8の近傍を拡大して示す断面図である。
弁座部材15には、中心軸線1aに沿う方向に貫通する貫通孔15d,15c,15v,15eが形成されている。この貫通孔の途中には下流側に向かって縮径する円錐面15vが形成されている。円錐面15v上には弁座15bが構成され、弁体27cが弁座15bに離接することにより、燃料通路の開閉が行われる。なお、弁座15bが形成された円錐面15vを弁座面と呼ぶ場合もある。また、弁座15bと、弁体27cの弁座15bに当接する部位とを、シール部という。
貫通孔15d,15c,15v,15eにおける、円錐面15vから上側の孔部分15d,15c,15vは、弁体27cを収容する弁体収容孔を構成する。弁体収容孔15d,15c,15vの内周面に、弁体27cを中心軸線1aに沿う方向に案内するガイド面15cが形成されている。
下流側ガイド面15cとこの下流側ガイド面15cに摺接する弁体27cの摺接面27cbとは、可動子27の変位を案内する下流側ガイド部50Aを構成する。
ガイド面15cの上流側には、上流側に向かって拡径する拡径部15dが形成されている。拡径部15dは弁体27cの組付けを容易にすると共に、燃料通路断面を拡大するのに役立っている。一方、弁体収容孔15d,15c,15vの下端部は燃料導入孔15eに接続され、燃料導入孔15eの下端面が弁座部材15の先端面15tに開口している。
弁座部材15の先端面15tには、ノズルプレート21nが取り付けられている。ノズルプレート21nは弁座部材15にレーザ溶接23により固定されている。レーザ溶接部23は、燃料噴射孔110が形成された噴射孔形成領域を取り囲むようにして、この噴射孔形成領域の周囲を一周している。
また、ノズルプレート21nは板厚が均一な板状部材(平板)で構成されており、中央部に外方に向けて突き出すように突状部21naが形成されている。突状部21naは曲面(例えば球状面)で形成されている。突状部21naの内側には燃料室21aが形成されている。この燃料室21aは弁座部材15に形成された燃料導入孔15eに連通しており、燃料導入孔15eを通じて燃料室21aに燃料が供給される。
突状部21naには複数の燃料噴射孔110が形成されている。燃料噴射孔の形態は特に問わない。燃料噴射孔110の上流側に燃料に旋回力を付与する旋回室を有するものであってもよい。燃料噴射孔の中心軸線110aは燃料噴射弁の中心軸線1aに対して平行であってもよいし、傾斜していてもよい。また、突状部21naが無い構成であってもよい。
本実施例において、燃料噴射孔110を開閉する弁部7は弁座部材15と弁体27cとによって構成され、燃料噴霧の形態を決定する燃料噴射部21はノズルプレート21nによって構成される。そして、弁部7と燃料噴射部21とは、燃料噴射を行うためのノズル部8を構成している。すなわち、本実施例におけるノズル部8は、ノズルプレート21nがノズル部8の本体側(弁座部材15)の先端面15tに接合されて構成されている。
また、本実施例では、弁体27cは、球状を成すボール弁を用いている。このため、弁体27cにおけるガイド面15cと対向する部位には、周方向に間隔を置いて複数の切欠き面27caが設けられ、この切欠き面27caによって燃料通路が構成されている。弁体27cはボール弁以外の弁体で構成することも可能である。例えば、ニードル弁を用いてもよい。
図3を参照して、可動子27の可動鉄心27aの近傍の構成について、詳細に説明する。図3は、図1に示す可動鉄心27aの近傍を拡大して示す断面図である。なお図3では、可動子27の中心軸線(弁軸心)27lと燃料噴射弁1の中心軸線1aとが一致した状態を示している。すなわち、可動子27は倒れも偏りも生じていない状態である。
なお、可動子27の中心軸線27lが燃料噴射弁1の中心軸線1aに対して傾斜するように変位した場合を、可動子27の倒れと呼んで説明する。また、可動子27の中心軸線27lが燃料噴射弁1の中心軸線1aに対して平行な状態を維持して中心軸線1aから位置ずれした場合を、可動子27の偏りと呼んで説明する。
本実施例では、可動鉄心27aとロッド部27bとが一部材で一体に形成されている。可動鉄心27aの上端面27abの中央部には、下端側に向けて窪んだ凹部27aaが形成されている。凹部27aaの底部には、ばね座27agが形成され、コイルばね39の一端がばね座27agに支持されている。さらに、凹部27aaの底部には、ロッド部27bの内側に連通する開口部27afが形成されている。開口部27afは、固定鉄心25の貫通孔25aから凹部27aa内の空間27aiに流入した燃料を、ロッド部27bの内側の空間27biに流す燃料通路を構成する。
可動鉄心27aの上端面27abは、固定鉄心25の下端面25bと対向する。上端面27abと下端面25bとは、相互に磁気吸引力が作用する磁気吸引面を構成する。可動鉄心27aの外周面27acは筒状体5の内周面5eに摺動するよう構成されている。
すなわち内周面5eは、可動鉄心27aを囲繞して可動子27の開閉弁方向の移動を案内する案内面を構成する。特に内周面5eは、可動鉄心27aの外周面27acが摺接する上流側ガイド面を構成する。上流側ガイド面5eと可動鉄心27aの外周面27acとは、可動子27の変位を案内する上流側ガイド部50Bを構成する。
本実施例では、可動子27は、弁座部材15に構成されたガイド面(下流側ガイド面)15c、及び筒状体5の内周面で構成された上流側ガイド面5eの二点で開閉弁方向の移動を案内されている。すなわち可動子27は、上流側ガイド部50Bと下流側ガイド部50A(図1参照)との二点で案内されて、中心軸線1a方向に往復動作する。この場合、可動子27の弁体27cが下流側ガイド面15cにより案内され、可動鉄心27aの外周面27acが上流側ガイド面5eにより案内される。そして、可動子27の組み付け及び往復動作のために、弁体27cと下流側ガイド面15cとの間には微小な隙間(クリアランス)が設けられ、可動鉄心27aの外周面27acと上流側ガイド面5eとの間には微小な隙間(クリアランス)が設けられている。
図3と共に図4を参照して、可動子27の可動鉄心27aについて、詳細に説明する。
図3及び図4に示すように、可動鉄心27aの外周面27acは、中心軸線27lに沿う方向に湾曲した形状をしている。このため、可動鉄心27aの外観は、樽形状を成している。すなわち、中心軸線27lに沿う方向の可動鉄心27aの中央部の直径が上端部の直径及び下端部の直径よりも大きい。
図3に示すように、一点鎖線27axは、可動鉄心27aの直径が最大となる位置で、外周面27acと交差する。可動子27の中心軸線27lが燃料噴射弁1の中心軸線1aに対して倒れを生じていない状態では、可動鉄心27aは、一点鎖線27axが交差する外周面27acの部分で、筒状体5の内周面5eと摺動する。
一点鎖線33dは、ヨーク33の大径部33aと小径部33bとを接続さする段差部33cの厚み寸法W33の中心を通る。図3では、一点鎖線33dと可動鉄心27aの最大径位置を示す一点鎖線27axとが一致する状態を示している。
図3は、弁体27cが弁座15bに当接して、燃料噴射弁1が閉弁した状態を示している。このため、本実施例では、可動鉄心27aの最大径位置27axは、閉弁時に、ヨーク33の段差部33cの厚み寸法W33の中心部に位置している。これにより、コイル29への通電が開始される際に、ヨーク33と可動鉄心27aとの間に流れる磁束に対する磁気抵抗を小さくすることができる。そして、可動子27の開弁動作を速やかに立ち上げることができる。
ヨーク33の段差部33cの下方にはヨーク33の小径部33bが延設されている。このため、段差部33cの厚み寸法W33の中心(一点鎖線33dの位置)よりも下方を通る磁束に対しては、磁気抵抗を小さくすることができる。従って、可動鉄心27aの最大径位置27axは、段差部33cの厚み寸法W33の中心(一点鎖線33dの位置)よりも下方に位置させることが好ましい。
ヨーク33と筒状体5との当接部の形状には、いろいろなパターンが考えられる。また固定鉄心25、可動鉄心27及びヨーク33の構成には、いろいろな制約が生じる。従って、可動鉄心27aの最大径位置27axを上記のように構成することは、必ずしも必要ない。しかし、磁気抵抗を小さくして磁束が流れやすくするためには、中心軸線1a,27l方向においてヨーク33と筒状体5とが対向して当接する範囲内に、可動鉄心27aの最大径部27axを位置させることが好ましい。
図4は、図1に示す可動鉄心27aの外観を示す外観図である。
図4において、一点鎖線27aoは、中心軸線27lに沿う方向(高さ方向)における、可動鉄心27aの中心位置(中央位置)を示す。可動鉄心27aの中心位置27aoは、可動鉄心27aの上端面(磁気吸引面)27abと下端面27adとの間の中央位置である。可動鉄心27aの上端面27abには、固定鉄心25の下端面25bに対する可動鉄心27aの上端面27abの張り付きを防止するために突起27apが設けられる場合がある。突起27apが可動鉄心27aの上端面27abから突出する高さは、可動鉄心27aの外周面27acの高さ寸法H27acに対して非常に小さい。このため、可動鉄心27aの高さ方向における中心位置27aoは、上端面27abと下端面27adとの間の中央位置として定義している。
可動鉄心27aの最大径位置27axは、可動鉄心27aの高さ方向における中心位置27aoよりも上端面27ab側に位置している。本実施例では、最大径位置27axは中心位置27aoに対して、間隔δ27だけ上端面27ab側にずれている。最大径位置27axを中心位置27aoよりも上端面27ab側にずらすことにより、弁体27cと弁座部材15との間に設けられる下流側ガイド部50Aと、可動鉄心27aと筒状体5との間に設けられる上流側ガイド部50Bとの間隔を大きくすることができる。下流側ガイド部50Aと上流側ガイド部50Bとの間隔を大きくすることにより、可動子27に生じる倒れの角度を小さくすることできる。可動子27の倒れの角度を小さくできるので、シート性の高い燃料噴射弁を実現できる。
また本実施例の可動鉄心27aの外周面27acは、上端面27abから下端面27adまで一定の曲率で形成されている。外周面27acを一定の曲率で形成することにより、可動子27に倒れが生じた場合でも、外周面27acと筒状体5の内周面5eとの接触状態を一定の関係に維持することができる。ここで、外周面27acと内周面5eとの接触状態とは、内周面5eと接触する外周面27acの範囲、及び内周面5eと接触している外周面27acの形状である。
次に、図5及び図6を参照して、可動子27に倒れ又は偏りが生じた場合の、可動鉄心27aの外周面27acと筒状体5の内周面5eとの接触状態について、説明する。図5は、本発明との比較例について、可動子27’の倒れ及び偏りの状態を説明する模式図である。図6は、本発明の一実施例について、可動子27の倒れ及び偏りの状態を説明する模式図である。
図5に示す可動子27’では、可動鉄心27a’の外周面に、中心軸線27lに沿う方向に直線状に形成された摺動面27as1’が形成されている。すなわち、摺動面27as1’は円筒面状に形成され、可動鉄心27a’の外周面から突出している。このため、摺動面27as1’の中心軸線27lに沿う方向の上端部には角部27as2が形成されている。
図5の(a)は、可動子27’に倒れも偏りも生じていない状態を示している。図5の(b)は可動子27’に倒れが生じた状態を示している。可動子27’に倒れが生じると、摺動面27as1’の上端部に形成された角部27as2が筒状体5の内周面5eに当接する。このため、可動子27’の開閉弁動作時に大きな摺動抵抗を生じ、開弁動作時間にばらつきを与える。この開弁動作時間のばらつきは、燃料噴射量のばらつきに直結する。特に開弁動作時には、角部27as2と内周面5eとの当接状態の関係から、大きな摺動抵抗が生じる可能性がある。
仮に角部27as2に面取りのための丸みが形成されたとしても、その曲率は非常に大きい。そのため、この丸みが形成された角部27as2と内周面5eとの間に生じる摺動抵抗は大きな値を有することになる。
図5の(c)は可動子27’に偏りが生じた状態を示している。この場合、可動子27’が偏った側において、可動鉄心27a’の摺動面27as1’の上端から下端までの全体が筒状体5の内周面5eに当接する。このため、摺動面27as1’が内周面5eに張り付く現象が起こり、内周面5eに対する摺動面27as1’の摺動抵抗が増加する。この摺動抵抗の増加は開弁動作の遅れを生じさせ、微小量の燃料を噴射する領域における、噴射パルス時間(開弁指令時間)と燃料噴射量との間の線形性を悪化させる可能性がある。また、この摺動抵抗に可動子27’の偏りの状態によってばらつきが生じれば、開弁動作時間にばらつきが生じることになる。
図6の(a)は、可動子27に倒れも偏りも生じていない状態を示している。図6の(b)は、可動子27に倒れが生じた状態を示している。図6の(c)は可動子27に偏りが生じた状態を示している。図6に示すように、本実施例では、可動鉄心27aの外周面27acが湾曲した曲面(摺動面27as1)で構成されている。なお、図6では、可動鉄心27aの外周面27acの一部に、湾曲した摺動面27as1を帯状に設けている。
本実施例の摺動面27as1は、中心軸線27lに沿う方向に直線状に形成された摺動面27as1’に対して、可動子27に倒れ又は偏りが生じた場合に、摺動面27as1と筒状体5の内周面5eとの当接状態が変化し難い。例えば、図6の(b)に示すように、可動子27に倒れが生じた場合でも、図6の(c)に示すように、可動子27に偏りが生じた場合でも、摺動面27as1と内周面5eとの当接状態は変化し難い。
すなわち、本実施例は、筒状体5の内周面5eに当接する摺動面27as1の形状変化を小さくすることができる。このため、摺動面27as1と内周面5eとの摺動抵抗の変化を抑制することができる。そして、開弁動作時間のばらつきを低減し、燃料噴射量のばらつきを低減することができる。
また、本実施例では、図6の(c)に示すように、可動子27に偏りが生じた場合でも、可動鉄心27aの摺動面27as1の上端から下端までの全体が筒状体5の内周面5eに当接することがない。すなわち、摺動面27as1の上端から下端までの間で湾曲した曲面の一部が、内周面5eに当接しているだけである。このため、摺動面27as1が内周面5eに張り付く現象が起こらず、内周面5eに対する摺動面27as1の摺動抵抗が増加することがない。従って、開弁動作の遅れが生じ難く、微小量の燃料を噴射する領域における、噴射パルス時間と燃料噴射量との間の線形性の悪化を抑制することができる。
上述したように、摺動面27as1を、その上端から下端まで、一定の曲率となるように形成することにより、摺動面27as1と筒状体5の内周面5eとの接触状態を一定の関係に維持することができる。
次に、図7を参照して、可動鉄心27aの外周面27ac又は摺動面27as1を湾曲面で構成した場合の磁気抵抗について、説明する。図7は、図1に示す可動鉄心27aの外周部を模式的に示した模式図である。
図7では、図4に示す可動鉄心27aを実線で示している。また、図5に示す比較例に相当する可動鉄心27a’を破線で示している。
破線で示す比較例の摺動面27as1’と筒状体5の内周面5eとが対向する部分においては、摺動面27as1’と内周面5eとの間に形成される隙間G27a’は、本実施例の可動鉄心27aの外周面27acと内周面5eとの間に形成される隙間G27aよりも、狭くなっている。
しかし、摺動面27as1’以外の外周面27ac’の部分では、本実施例の外周面27acと内周面5eとの間に形成される隙間G27aの方が、比較例の外周面27ac’と内周面5eとの間に形成される隙間よりも狭くなっている。そして、ヨーク33b,33cが設けられている範囲全体では、本実施例の方が、比較例よりも、外周面27ac,27ac’と内周面5eとの間に形成される隙間の低減効果が大きいことが分かる。
従って本実施例では、可動鉄心27aの外周面27acを径方向外側に凸形状となる湾曲面で構成することにより、ヨーク33と可動鉄心27aとの間に構成される磁気通路の磁気抵抗を小さくすることができる。
次に、可動鉄心27aの形状を変更した変更例を説明する。
図8は、図1及び図4に示す可動鉄心27aについて、変更例の外観を示す外観図である。
本変更例では、図4に示す可動鉄心27aの形状に対して、外周面27acの曲率を小さくしている。図8では、図4の場合の可動鉄心27aの外周面27acを破線で示している。
外周面27acの曲率は、ヨーク33との間に構成される磁気通路の磁気抵抗の大きさに影響する。本変更例の外周面27acの曲率は、図4に示す外周面27acの曲率(破線)よりも小さくしている。これにより、本変更例では、内周面5eとの間に形成される隙間の大きさを総体的に小さくすることができる。そして、本変更例の可動鉄心27aとヨーク33との間に構成される磁気通路の磁気抵抗を、図4に示す可動鉄心27aよりも、小さくすることができる。
外周面27acの曲率を小さくすることにより磁気通路の磁気抵抗を小さくできる反面、可動子27が開閉弁方向に移動する時の移動抵抗が増加する。従って、外周面27acの曲率は、磁気通路の磁気抵抗と移動抵抗とを考慮して決めるとよい。
図4及び図8に示す可動鉄心27aでは、上端面27abから下端面27adまでの外周面27acが一定の曲率で形成される。すなわち、可動鉄心27aの外周面27acの上端部から下端部までの全領域に形成されている。このため、外周面27acは、筒状体5の内周面5eとの隙間G27a(図7参照)を、最大径位置27axから上端面27ab及び下端面27adに向って、徐々に拡げてゆく。従って、図4及び図8に示す可動鉄心27aでは、可動鉄心27aの外周面27acの高さ方向における広い範囲で、外周面27acのヨーク33との間に形成される隙間G27aの拡大を抑制することができる。これにより、可動鉄心27aとヨーク33との間に形成される磁気通路の磁気抵抗を小さくすることができる。
なお、最大径位置27ax等に係る構成は、図4で説明した構成と同様に構成することができる。またその構成により、図4で説明したのと同様な効果を得ることができる。
図9は、図1及び図4に示す可動鉄心27aについて、別の変更例の外観を示す外観図である。
本変更例の可動鉄心27aは、中心軸線27lに沿う方向に中心軸を配置した円筒面からなる外周面27acを備え、その外周面27acの上端部と下端部との間に帯状の摺動面27as1を有する。
帯状の摺動面27as1は、可動鉄心27aの高さ方向における中心位置27aoよりも上端面27ab側に設けられている。帯状の摺動面27as1は、中心軸線27lに沿う方向に湾曲した曲面で構成されている。本実施例では、摺動面27as1の湾曲面を、摺動面27as1の上端部から下端部まで、一定の曲率で形成している。
摺動面27as1は径方向外側に凸となるように湾曲しており、上端部と下端部との間に直径が最大となる最大径位置27axを有する。本実施例では、最大径位置27axは、摺動面27as1の上端部と下端部との中央に位置する。また最大径位置27axは、可動鉄心27aの高さ方向における中心位置27aoから上端面27ab側に、δ27だけ離れた位置にある。
本実施例では、最大径位置27axが可動鉄心27aの中心位置27aoよりも上端面27ab側に位置していることにより、可動子27の倒れの角度を小さくすることができる。そして、可動子27の倒れの角度を小さくできることにより、シート性の高い燃料噴射弁を実現できる。
本変更例の可動鉄心27aの場合、湾曲面で構成された摺動面27as1が外周面27acの一部に帯状に設けられるため、摺動面27as1の上端部及び下端部に段差部が形成されることになる。この段差部では、可動鉄心27aの外周面27acと筒状体5の内周面5eとの隙間が急激に拡大する。すなわち、可動鉄心27aの外周面27acとヨーク33との隙間が急激に拡大する。このため、図7で説明したように、可動鉄心27aとヨーク33との間に形成される磁気通路の磁気抵抗が大きくなる可能性がある。そこで、摺動面27as1を磁束密度の高い位置(図3の一点鎖線33dの位置)に配置することが好ましい。また、摺動面27as1の幅寸法(可動鉄心27aの高さ方向の寸法)をできる限り大きくすることが好ましい。
帯状の摺動面27as1を構成する湾曲面は、上述した実施例及び変更例と同様の作用効果を奏する。また、最大径位置27ax等に係る構成は、図4で説明した構成と同様に構成することができる。またその構成により、図4で説明したのと同様な効果を得ることができる。
図4、図8、及び図9に示す可動鉄心27aでは、可動子27がとり得る最大の角度で倒れを生じた場合でも、湾曲面で構成された外周面27ac(図4及び図8の場合)及び摺動面27as1(図9の場合)が、筒状体5の内周面5eに当接する。
図10を参照して、本発明に係る燃料噴射弁1を搭載した内燃機関について説明する。図10は、燃料噴射弁1が搭載された内燃機関の断面図である。
内燃機関100のエンジンブロック101にはシリンダ102が形成されおり、シリンダ102の頂部に吸気口103と排気口104とが設けられている。吸気口103には、吸気口103を開閉する吸気弁105が、また排気口104には排気口104を開閉する排気弁106が設けられている。エンジンブロック101に形成され、吸気口103に連通する吸気流路107の入口側端部107aには吸気管108が接続されている。
燃料噴射弁1の燃料供給口2(図1参照)には燃料配管110が接続される。
吸気管108には燃料噴射弁1の取付け部109が形成されており、取付け部109に燃料噴射弁1を挿入する挿入口109aが形成されている。挿入口109aは吸気管108の内壁面(吸気流路)まで貫通しており、挿入口109aに挿入された燃料噴射弁1から噴射された燃料は吸気流路内に噴射される。二方向噴霧の場合、エンジンブロック101に吸気口103が二つ設けられた形態の内燃機関を対象として、それぞれの燃料噴霧が各吸気口103(吸気弁105)を指向して噴射される。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、一部の構成の削除や、記載されていない他の構成の追加が可能である。また、上述した実施例とその変更例とは、それぞれの説明に記載された構成を、矛盾しない範囲内で、相互に適用可能である。
1…燃料噴射弁、1a…中心軸線、5…筒状体、5e…筒状体5の内周面(上流側ガイド面)、25…固定鉄心、25b…固定鉄心25の下端面、27…可動子、27a…可動鉄心、27ab…可動鉄心27aの上端面、27ac…可動鉄心27aの外周面、27ad…可動鉄心27aの下端面、27ao…可動鉄心27aの高さ方向における中心位置、27as1…可動鉄心27aの摺動面、27c…弁体、27l…可動子27の中心軸線、27ax…可動鉄心27aの最大径位置、33…ヨーク、33a…ヨーク33の大径部、33b…ヨーク33の小径部、33c…ヨーク33の段差部、50A…下流側ガイド部、50B…上流側ガイド部。

Claims (3)

  1. 協働して燃料通路を開閉する弁座及び弁体と、
    前記弁体が一端部に設けられ他端部に可動鉄心が設けられた可動子と、を備え、
    前記可動鉄心は、外周面に、径方向外側に向けて凸形状を成し、前記可動子の中心軸線方向に湾曲した曲面を有し、
    前記曲面は、前記可動鉄心の外周面を囲繞して前記可動子の開閉弁方向の移動を案内する案内面に当接するように構成されると共に、前記可動鉄心の高さ方向における上端部から下端部まで一定の曲率で形成され、
    前記曲面の最大径となる位置は、前記可動鉄心の高さ方向における中央よりも前記可動鉄心の上端面側に位置する燃料噴射弁。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射弁において、
    前記曲面は、前記可動鉄心の外周面の上端部から下端部までの全領域に形成されていることを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 請求項1に記載の燃料噴射弁において、
    前記曲面は、前記可動鉄心の高さ方向において、前記可動鉄心の外周面の一部の範囲に帯状に形成されていることを特徴とする燃料噴射弁。
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