JP6817927B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料を噴射する燃料噴射弁に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2002−303222号公報(特許文献1)に記載された燃料噴射弁が知られている。特許文献1は、接合熱による歪みが小さく寸法精度の良好な弁座を持つ燃料噴射弁を提供することを目的としている(段落0009参照)。そして、この燃料噴射弁は、ハウジングパイプと、ハウジングパイプ内を軸方向に往復可能な弁体と、弁体が着座する弁座を持つ底壁と底壁の周縁から立設されてハウジングパイプとの間に熱接合部を形成する側壁とを備えるボディバルブと、を有する燃料噴射弁であって、ハウジングパイプとバルブボディとを接合する前に、予め熱接合部と弁座との間に接合熱による熱変形を吸収する熱変形吸収空間を設けている(段落0010参照)。またこの燃料噴射弁では、ボディバルブに立設された側壁の上端がハウジングパイプの内周側に圧入され、レーザ溶接されている(段落0031参照)。
特開2002−303222号公報
以下の説明では、ハウジングパイプを筒状体と呼び、ボディバルブを弁座部材と呼んで説明する。
燃料噴射弁では、弁座部材の外周面の全体を筒状体の内周側に圧入して、弁座部材を筒状体に固定しているが、この場合、弁座部材の外周面の全体が筒状体の内周面に圧入されることで圧入長が長くなり、圧入荷重が大きくなる傾向にあった。弁座部材に対する圧入荷重が大きくなると、弁座が歪み、弁座の真円度が悪化する可能性がある。
特許文献1の燃料噴射弁では、弁座部材(ボディバルブ)に立設された側壁の一部である上端部を筒状体(ハウジングパイプ)に圧入して、レーザ溶接している。このため、燃料噴射弁の中心軸線に沿う方向における圧入長が短くなり、圧入荷重による弁座の歪みを抑制可能と考えられる。
しかし、燃料噴射弁の中心軸線に沿う方向における圧入長を短くするほど、弁座部材の倒れ(傾きによる軸ずれ)が大きくなる課題が顕在化する。
本発明の目的は、弁座の歪みを抑制し、弁座部材の倒れを抑制可能な燃料噴射弁を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の燃料噴射弁は、
中心軸線に沿う方向の一端部に燃料噴射孔を有し他端部に燃料供給口を有する燃料噴射弁であって、
協働して前記燃料噴射孔に連通する燃料通路を開閉する弁座及び弁体と、
前記弁座が形成された弁座部材と、
前記一端部の側の端部に前記弁座部材が固定される筒状体と、を備え、
前記弁座部材は、前記他端部の側の外周面に、前記一端部の側から前記他端部の側に向かって縮径する弁座部材側テーパー面を有し、
前記筒状体は、内周面に、前記一端部の側から前記他端部の側に向かって縮径する筒状体側テーパー面を有し、
前記弁座部材側テーパー面の前記一端部の側の端部における外径寸法は、前記筒状体側テーパー面に対して前記一端部の側に接続される、前記筒状体の内周面の直径の寸法以下の大きさであり、
前記弁座部材は、前記弁座部材側テーパー面と前記筒状体側テーパー面とが圧入された状態で前記筒状体の内周側に配置されて、前記筒状体に固定され
さらに前記弁座部材は、前記弁座部材側テーパー面に対して前記一端部の側に、前記弁座部材側テーパー面よりも小径の円筒面を有し、
前記円筒面と、前記筒状体の、前記筒状体側テーパー面に対して前記一端部の側に接続される前記内周面と、の間に隙間が形成されている。
また、上記目的を達成するために、本発明の燃料噴射弁は、
中心軸線に沿う方向の一端部に燃料噴射孔を有し他端部に燃料供給口を有する燃料噴射弁であって、
協働して前記燃料噴射孔に連通する燃料通路を開閉する弁座及び弁体と、
前記弁座が形成された弁座部材と、
前記一端部の側の端部に前記弁座部材が固定される筒状体と、を備え、
前記弁座部材は、前記他端部の側の外周面に、前記一端部の側から前記他端部の側に向かって縮径する弁座部材側テーパー面を有し、
前記筒状体は、内周面に、前記一端部の側から前記他端部の側に向かって縮径する筒状体側テーパー面を有し、
前記弁座部材は、前記弁座部材側テーパー面と前記筒状体側テーパー面とが接触した状態で前記筒状体の内周側に配置されて、前記筒状体に固定され、
さらに前記弁座部材は、前記弁座部材側テーパー面に対して前記一端部の側に、前記弁座部材側テーパー面よりも小径の円筒面を有し、
前記円筒面と前記筒状体の内周面との間に隙間が形成され、
前記中心軸線に沿う方向における前記筒状体側テーパー面の長さ寸法が、前記中心軸線に沿う方向における前記弁座部材側テーパー面の長さ寸法よりも小さい。
本発明によれば、弁座部材は弁座部材側テーパー面と筒状体側テーパー面とが接触した状態で筒状体の内周側に配置されて筒状体に固定されることにより、弁座の歪みを抑制し、弁座部材の倒れを抑制可能な燃料噴射弁を提供することができる。
本発明に係る燃料噴射弁1の一実施例について、中心軸線1xに沿う断面を示す断面図である。 図1に示す可動子27の近傍を拡大して示す断面図である。 図2に示すノズル部8の近傍を拡大して示す断面図である。 弁座部材15の圧入部について、本発明の一実施例に係る構成を示す断面図である。 図4の弁座部材15及びノズルプレート21nの構成を示す断面図である。 図4の筒状体5の構成を示す断面図である。 図4の弁座部材15の圧入部を拡大して示す断面図である。 燃料噴射弁1が搭載された内燃機関の断面図である。
本発明に係る燃料噴射弁1の一実施例について、図1乃至図3を用いて説明する。
図1を参照して、燃料噴射弁1の全体構成について説明する。図1は、本発明に係る燃料噴射弁1の一実施例について、中心軸線1xに沿う断面を示す断面図である。可動子27の軸心(弁軸心)27xは、燃料噴射弁1の中心軸線1xに一致するように配置され、さらに中心軸線1x及び弁軸心27xは筒状体(筒状部材)5の中心軸線5x(図6参照)及び弁座部材15の中心軸線15x(図5参照)と一致している。なお図1は、中心軸61xに平行で、且つ中心軸線1xを含む断面を示す。
図1において、燃料噴射弁1の一端部である下端部(下端側)を先端部(先端側)と呼び、他端部である上端部(上端側)を基端部(基端側)と呼ぶ場合がある。基端部(基端側)及び先端部(先端側)という呼び方は、燃料の流れ方向或いは燃料配管に対する燃料噴射弁1の取り付け構造に基づいている。また、本明細書において説明される上下関係は図1を基準とするもので、燃料噴射弁1を内燃機関に搭載した実装状態における上下方向とは関係がない。
燃料噴射弁1には、金属材製の筒状体5によって、その内側に燃料流路(燃料通路)3がほぼ中心軸線1xに沿うように構成されている。筒状体5は、磁性を有するステンレス等の金属素材を用い、深絞り加工等のプレス加工により中心軸線1xに沿う方向に段付きの形状に形成されている。これにより、筒状体5は、一端側5aの径が他端側5bの径に対して大きくなっている。
筒状体5の基端部には燃料供給口2が設けられ、この燃料供給口2に、燃料に混入した異物を取り除くための燃料フィルタ13が取り付けられている。
筒状体5の基端部は径方向外方に向けて拡径するように曲げられた鍔部(拡径部)5dが形成され、鍔部5dとカバー47の基端側端部47aとで形成される環状凹部(環状溝部)4にOリング11が配設されている。
筒状体5の先端部には、弁体27cと弁座部材15とからなる弁部7が構成されている。弁座部材15は、筒状体5の先端部の内周側に圧入され、レーザ溶接19により筒状体5に固定されている。レーザ溶接19は、筒状体5の外周側から全周に亘って実施されている。
弁座部材15にはノズルプレート21nが固定され、弁座部材15及びノズルプレート21nはノズル部8を構成する。弁座部材15及びノズルプレート21nは、弁座部材15が筒状体5の内周面5k(図3参照)に挿入されて固定されることにより、筒状体5の先端側に組み付けられている。
本実施例の筒状体5は、燃料供給口2が設けられる部分から弁座部材15及びノズルプレート21nが固定される部分までが一部材で構成されている。筒状体5の先端側部分はノズル部8を保持するノズルホルダを構成する。本実施例では、ノズルホルダが筒状体5の基端側部分と共に一部材で構成されている。
筒状体5の中間部には弁体27cを駆動するための駆動部9が配置されている。駆動部9は電磁アクチュエータ(電磁駆動部)で構成されている。
具体的には、駆動部9は、筒状体5の内部(内周側)に固定された固定鉄心(固定コア)25と、筒状体5の内部において固定鉄心25に対して先端側に配置された可動子(可動部材)27と、筒状体5の外周側に外挿された電磁コイル29と、電磁コイル29の外周側で電磁コイル29を覆うヨーク33と、を備える。
可動子27は、弁体27c、ロッド部(接続部)27b及び可動鉄心27aが一体に設けられて構成される。可動子27は基端側に固定鉄心25と対向する可動鉄心(可動コア)27aを有し、中心軸線1xに沿う方向に移動可能に組み付けられている。また電磁コイル29は、固定鉄心25と可動鉄心27aとが微小ギャップδ1を介して対向する位置の外周側(径方向外方)に配置されている。これにより、可動鉄心27a及び固定鉄心25は、相互間に電磁力を働かせて弁体27cを駆動する。
筒状体5の内側には可動子27及び固定鉄心25が収容されており、筒状体5の内周面は固定鉄心25の外周面に接触すると共に、可動鉄心27aの外周面と対向して可動鉄心27a及び固定鉄心25を囲繞するハウジングを構成している。すなわち筒状体5は、可動鉄心27a及び固定鉄心25を内包している。
可動鉄心27aと固定鉄心25とヨーク33とは、電磁コイル29に通電することにより生じる磁束が流れる閉磁路を構成する。磁束は微小ギャップδ1を通過するが、微小ギャップδ1の部分で筒状体5を流れる漏れ磁束を低減するため、筒状体5の微小ギャップδ1に対応する位置に、非磁性部或いは筒状体5の他の部分よりも弱磁性の弱磁性部5cが設けられている。以下、この非磁性部或いは弱磁性部5cは、単に非磁性部5cと呼んで説明する。
電磁コイル29は、樹脂材料で筒状に形成されたボビン31に巻回され、筒状体5の外周側に外挿されている。電磁コイル29はコネクタ41に設けられたターミナル43に電気的に接続されている。コネクタ41には図示しない外部の駆動回路が接続され、ターミナル43を介して、電磁コイル29に駆動電流が通電される。
固定鉄心25は、磁性金属材料からなる。固定鉄心25は筒状に形成され、中心部を中心軸線1xに沿う方向に貫通する貫通孔25aを有する。貫通孔25aは、可動鉄心27aの上流側の燃料通路(上流側燃料通路)3を構成する。固定鉄心25は、筒状体5の小径部5bの基端側に圧入固定され、筒状体5の中間部に位置している。小径部5bの基端側に大径部5aが設けられていることにより、固定鉄心25の組付けが容易になる。固定鉄心25は溶接により筒状体5に固定してもよいし、溶接と圧入を併用して筒状体5に固定してもよい。
可動鉄心27aは円環状の部材である。弁体27cは弁座15b(図3参照)と当接する部材である。弁座15b及び弁体27cは、協働して、燃料噴射孔51の上流側で、燃料噴射孔51に連通する燃料通路を開閉する。ロッド部27bは細長い円筒形状であり、可動鉄心27aと弁体27cとを接続する接続部である。可動鉄心27aは、弁体27cと連結され、固定鉄心25との間に作用する磁気吸引力によって、弁体27cを開閉弁方向に駆動するための部材である。
本実施例では、可動鉄心27aとロッド部27bとが固定されているが、可動鉄心27aとロッド部27bとが相対変位可能に連結された構成であってもよい。
本実施例では、ロッド部27bと弁体27cとを別部材で構成し、ロッド部27bに弁体27cを固定している。ロッド部27bと弁体27cとの固定は、圧入又は溶接により行われる。ロッド部27bと弁体27cとは一つの部材で一体化されて構成されてもよい。
ロッド部27bは円筒形状であり、ロッド部27bの上端が可動鉄心27aの下端部に開口し、軸方向に延設された孔27baを有する。ロッド部27bには内側(内周側)と外側(外周側)とを連通する連通孔(開口部)27boが形成されている。ロッド部27bの外周面と筒状体5の内周面との間には燃料室37が形成されている。
固定鉄心25の貫通孔25aにはばね部材39が設けられている。本実施例では、ばね部材39はコイルばねで構成される。以下、コイルばね39と呼んで説明する。
コイルばね39の一端は、可動鉄心27aの内側に設けられたばね座27agに当接している。コイルばね39の他端部は、固定鉄心25の貫通孔25aの内側に配設されたアジャスタ(調整子)35に当接している。コイルばね39は、可動鉄心27aに設けられたばね座27agとアジャスタ(調整子)35の下端(先端側端面)との間に、圧縮状態で配設されている。
コイルばね39は、弁体27cが弁座15bに当接する方向(閉弁方向)に可動子27を付勢する付勢部材として機能している。中心軸線1xに沿う方向におけるアジャスタ35の位置を貫通孔25a内で調整することにより、コイルばね39による可動子27(すなわち弁体27c)の付勢力が調整される。
アジャスタ35は、中心部を中心軸線1xに沿う方向に貫通する燃料流路3を有する。燃料供給口2から供給された燃料は、アジャスタ35の燃料流路3を流れた後、固定鉄心25の貫通孔25aの先端側部分の燃料流路3に流れ、可動子27内に構成された燃料流路3に流れる。
ヨーク33は、磁性を有する金属材料でできており、燃料噴射弁1のハウジングを兼ねている。ヨーク33は大径部33aと小径部33bとを有する段付きの筒状に形成されている。大径部33aは電磁コイル29の外周を覆って円筒形状を成しており、大径部33aの先端側に大径部33aよりも小径の小径部33bが形成されている。小径部33bは筒状体5の小径部5bの外周に挿入されている。このとき、小径部33bは小径部5bに圧入するようにしてもよい。小径部33bの内周面は筒状体5の外周面に密着している。このとき、小径部33bの内周面の少なくとも一部は、可動鉄心27aの外周面と筒状体5を介して対向している。
ヨーク33の先端側端部の外周面には周方向に沿って環状凹部33cが形成されている。環状凹部33cの底面に形成された薄肉部において、ヨーク33と筒状体5とがレーザ溶接24により全周に亘って接合されている。
筒状体5の先端部にはフランジ部49aを有する円筒状のプロテクタ49が外挿され、筒状体5の先端部がプロテクタ49によって保護されている。プロテクタ49はヨーク33のレーザ溶接部24の上を覆っている。
プロテクタ49のフランジ部49aと、ヨーク33の小径部33bと、ヨーク33の大径部33aと小径部33bとの段差面と、によって環状溝34が形成され、環状溝34にOリング46が外挿されている。Oリング46は、燃料噴射弁1が内燃機関に取り付けられる際に、内燃機関側に形成された挿入口の内周面とヨーク33における小径部33bの外周面との間で液密及び気密を確保するシールとして機能する。
燃料噴射弁1の中間部から基端側端部の近傍までの範囲に、樹脂カバー47がモールドされている。樹脂カバー47の先端側端部はヨーク33の大径部33aの基端側の一部を被覆している。また、樹脂カバー47を形成する樹脂によりコネクタ41が一体的に形成されている。
図2を参照して、可動子27近傍の構成について、詳細に説明する。図2は、図1に示す可動子27の近傍を拡大して示す断面図である。
本実施例では、可動鉄心27aとロッド部27bとが一部材で一体に形成されている。可動鉄心27aの上端面(上端部)27abの中央部には、下端側に向けて窪んだ凹部27aaが形成されている。凹部27aaの底部27agにはばね座が形成され、コイルばね39の一端(先端側端部)が底部27agに支持されている。さらに、凹部27aaの底部27agには、ロッド部27bの孔27baの内側に連通する開口部27afが形成されている。開口部27afは、固定鉄心25の貫通孔25aから凹部27aa内の空間27aiに流入した燃料を、ロッド部27bの孔27baの内側の空間27biに流す燃料通路を構成する。
本実施例では、ロッド部27bと可動鉄心27aとを一部材で構成しているが、別々の部材で構成したものを一体に組み付けてもよい。
可動鉄心27aの上端面(基端側端面)27abは、固定鉄心25側に位置する端面であり、固定鉄心25の下端面(先端側端面)25bと対向する。上端面27abに対して反対側の可動鉄心27aの端面は、燃料噴射弁1の先端側(ノズル側)に位置する端面であり、以下、下端面(下端部)27akと呼ぶ。
可動鉄心27aの上端面27abと固定鉄心25の下端面25bとは、相互に磁気吸引力が作用する磁気吸引面を構成する。
磁気吸引面の外周側には、非磁性部5cが設けられている。本実施例では、非磁性部5cは、筒状体5の外周面に形成した環状凹部5hにより構成される。環状凹部5hは非磁性部5cに相当する部分を薄肉化して薄肉部5iを構成する。非磁性部5cは、ここを通る磁束の磁気抵抗を増大させ、磁束を流れ難くする。この非磁性部5cは、筒状体5の肉厚を他の部分と同じ厚さとし、非磁性化処理を行うことにより構成してもよい。
可動鉄心27aの外周面27acに、筒状体5の内周面5eに摺動する摺動部が構成される。この摺動部として、外周面27acには径方向外方に向かって突出する凸部27alが設けられる。内周面5eは、可動鉄心27aの凸部27alが摺接する上流側ガイド部50Bを構成する。
一方、弁座部材15には、弁体27cの球面27cbが摺接するガイド面15c(図3参照)が構成され、ガイド面15cが球面27cbをガイドするガイド部は下流側ガイド部50Aを構成する。これにより、可動子27は上流側ガイド部50Bと下流側ガイド部50Aとの二点で案内されて、中心軸線1xに沿う方向(開閉弁方向)に往復動作する。
ロッド部27bには、内側(孔27ba)と外側(燃料室37)とを連通する開口部(連通孔)27boが形成されている。連通孔27boは、ロッド部27bの内側と外側とを連通する燃料通路を構成する。これにより、固定鉄心25の貫通孔25a内の燃料は、孔27ba及び連通孔27boを通じて燃料室37に流れる。
次に、図3を参照して、ノズル部8の構成ついて、詳細に説明する。図3は、図2に示すノズル部8の近傍を拡大して示す断面図である。
弁座部材15には、中心軸線1xに沿う方向に貫通する貫通孔15d,15c,15v,15eが形成されている。
貫通孔15d,15c,15v,15eの途中には、下流側に向かって縮径する円錐面(円錐台面)15vが形成されている。円錐面15v上には弁座15bが構成され、弁体27cが弁座15bに離接することにより、燃料通路の開閉が行われる。なお、弁座15bが形成された円錐面(円錐台面)15vを弁座面と呼ぶ場合もある。
弁座15bと弁体27cとの相互に当接する当接部は、閉弁時に燃料をシールするシール部を構成する。なお、弁座15b側の当接部を弁座側(固定弁側)シート部と呼び、弁体27c側の当接部を弁体側(可動弁側)シート部と呼ぶ場合がある。
貫通孔15d,15c,15v,15eにおける、円錐面15vから上側の孔部分15d,15c,15vは、弁体27cを収容する弁体収容孔を構成する。弁体収容孔15d,15c,15vの内周面に、弁体27cを中心軸線1xに沿う方向に案内するガイド面15cが形成されている。ガイド面15cは可動子27を案内する二つのガイド面のうち、下流側に位置する下流側ガイド面50Aを構成する。
ガイド面15cの上流側には、上流側に向かって拡径する拡径部15dが形成されている。拡径部15dは、貫通孔15d,15c,15v,15eの上端部分に位置し、燃料室37に向かって開口する基端側開口部を構成する。拡径部15dは、基端側から先端側に向かって縮径するテーパー面として構成される。このテーパー面15dの傾斜角度は後述する弁座面15vの傾斜角度よりも急である。
弁体収容孔15d,15c,15vの下端部は燃料導入孔15eに接続され、燃料導入孔15eの下端面が弁座部材15の先端面15tに開口している。すなわち燃料導入孔15eは、貫通孔15d,15c,15v,15eの先端側開口部を構成する。
弁座部材15の先端面15tには、ノズルプレート21nが取り付けられている。ノズルプレート21nは弁座部材15にレーザ溶接23により固定されている。レーザ溶接部23は、燃料噴射孔51が形成された噴射孔形成領域を取り囲むようにして、この噴射孔形成領域の周囲を一周している。
また、ノズルプレート21nは板厚が均一な板状部材(平板)で構成されており、中央部に外方に向けて突き出すように突状部21naが形成されている。突状部21naは曲面(例えば球状面)で形成されている。突状部21naの内側には燃料室21aが形成されている。この燃料室21aは弁座部材15に形成された燃料導入孔15eに連通しており、燃料導入孔15eを通じて燃料室21aに燃料が供給される。
突状部21naには複数の燃料噴射孔51が形成されている。燃料噴射孔51の形態は特に問わない。燃料噴射孔51の上流側に燃料に旋回力を付与する旋回室を有するものであってもよい。燃料噴射孔51の中心軸線51aは燃料噴射弁1の中心軸線1xに対して平行であってもよいし、傾斜していてもよい。また、突状部21naが無い構成であってもよい。
燃料噴霧の形態を決定する燃料噴射部21はノズルプレート21nによって構成される。弁座部材15と燃料噴射部21とは、燃料噴射を行うためのノズル部8を構成している。弁体27cはノズル部8を構成する構成要素の一部とみなしてもよい。
また本実施例では、弁体27cは、球状を成すボール弁を用いている。このため、弁体27cにおけるガイド面15cと対向する部位には、周方向に間隔を置いて複数の切欠き面27caが設けられ、この切欠き面27caによってシート部に燃料を供給する燃料通路が構成されている。弁体27cはボール弁以外の弁体で構成することも可能である。例えば、ニードル弁を用いてもよい。
弁座部材15は、筒状体5の先端部の内周面5gに圧入した後、溶接部19により筒状体5に溶接して固定する。
次に、図4乃至図7を参照して、弁座部材15の圧入部の構成について説明する。
図4は、弁座部材15の圧入部について、本発明の一実施例に係る構成を示す断面図である。なお図4は、中心軸線1xに平行で、且つ中心軸線1xを含む断面を示す。
図4では、筒状体5の先端部を保護するプロテクタ49を省略し、筒状体5に対する弁座部材15の圧入部の特徴部分を誇張して描いている。また図4では、ノズルプレート21nは、突状部21naが設けられていない形状で描いている。突状部21naは必須な構成ではなく、図4のように突状部21naが無い構成であってもよい。
弁座部材15は、中心軸線15xに沿う方向の長さ寸法がL15であり、基端側端部の近傍に先端側外周面部15gから径方向外方に向かって突出する突状部15fを有する。
本実施例では、弁座部材15の外周面には、先端側外周面部15gと突状部15fとが形成されている。突状部15fは先端側外周面部15gに対して基端側に設けられている。突状部15fの外周面部15faが、筒状体5に接触する圧入面となる。弁座部材15の先端側外周面部15gと筒状体5の内周面5kとの間には、弁座部材15の先端側端面15tから長さ範囲L15gの範囲に亘って、環状の隙間30が形成される。このため、先端側外周面部15gは弁座部材15の圧入時の圧入荷重を受けない。
図4では、弁体27cの可動範囲はLg0で示す範囲であり、ガイド面15cのLg0で示す範囲が弁体27cをガイドする実質的なガイド面となる。すなわち、弁体27cの実質的なガイド面の上端部は符号15caで示す部位であり、下端部は符号15cbで示す部位である。下端部15cbは、閉弁時にガイド面15cが弁体27cと当接する部位である。
本実施例では、突状部15fの外周面部(テーパー面)15faの先端側端部における周縁(端縁)15fa1は、中心軸線15xに沿う方向において、弁体27cの実質的なガイド面の上端部15caよりも、長さ寸法Lg1だけ基端側に位置する。すなわち、突状部15fの外周面部15faは、中心軸線15xに沿う方向において、弁体27cの実質的なガイド面(Lg0で示す範囲)に対して、基端側に外れた位置に存在している。これは、同時に、突状部15fの外周面部15faが弁座15bおよび弁座15bを構成する円錐面15vから基端側に外れた位置に存在することを意味する。従って、突状部15fの外周面部15faは、中心軸線15xに沿う方向において、ガイド面(Lg0で示す範囲)および円錐面15vとオーバーラップしない。これにより、圧入時に弁座部材15が受ける圧入荷重により、弁体27cの実質的なガイド面(Lg0で示す範囲)および弁座15bの真円度の悪化を抑制することができる。
さらに本実施例では、突状部15fの外周面部15faの周縁15fa1は、中心軸線15xに沿う方向において、弁体27cの実質的なガイド面(Lg0で示す範囲)が構成されるガイド面15cの上端部よりも長さ寸法Lg2だけ基端側に位置する。すなわち、突状部15fの外周面部15faの周縁15fa1は、中心軸線15xに沿う方向において、ガイド面15cに対して、基端側に外れた位置に存在している。これにより、圧入時に受ける圧入荷重によりガイド面15cの真円度の悪化を抑制することができ、実質的なガイド面(Lg0で示す範囲)の真円度の悪化をより効果的に抑制することができる。
弁座部材15には拡径部(テーパー面)15dが形成され、突状部15fの外周面部15faはテーパー面15dが形成された範囲の、弁座部材15の外周面側に形成されている。これにより、圧入部15lpにおける弁座部材15の肉厚が薄くなり、圧入時に弁座部材15に生じる変形を拡径部15dに止め、ガイド面15cおよび円錐面15vへの変形の波及を抑制することができる。
突状部15fの外周面部15faは、先端側から基端側に向かって外径が円錐状に次第に減少(縮径)するテーパー面(弁座部材側テーパー面)を構成する。言い換えれば、テーパー面15faは、弁座部材15に、基端側から先端側に向かって拡径する外周面を形成する。
テーパー面15faは、中心軸線15xに沿う方向において、弁座部材15の基端側端面15iから先端側に向かって、長さ寸法L15faの範囲に形成されている。テーパー面15faの基端側端部は弁座部材15の基端側端面15iに接続されている。なお、テーパー面15faの基端側端部であって、基端側端面15iとの接続部には、R部(面取り部)15mが形成されている。R部15mは必須の構成ではなく、無くてもよい。
テーパー面15faの先端側端部における周縁から先端側の先端側外周面部15gは、円筒面(円柱面)15g1と、段差面15g2と、テーパー面15g3と、により構成される。先端側外周面部15gは、中心軸線15xに沿う方向において、長さ寸法L15gの範囲に形成されている。
円筒面15g1は、段差面15g2の先端側端部における周縁から弁座部材15の先端側端部の近傍まで形成されている。円筒面15g1は、中心軸線15xに沿う方向において、基端側端部から先端側端部まで、直径が同一である。
段差面15g2は、弁座部材15の基端側から先端側に向かって縮径するテーパー面として形成される。段差面15g2は、円筒面15g1とテーパー面15faとの間で、弁座部材15の径方向における段差面を構成する。
テーパー面15g3は、基端側から先端側に向かって縮径するテーパー面として形成される。テーパー面15g3は、円筒面15g1と弁座部材15の先端面15tとの間に形成され、円筒面15g1と先端面15tとを接続する。なおテーパー面15g3は、必須の構成ではなく、無くてもよい。このため、テーパー面15g3は円筒面15g1の一部とみなしてもよい。
本実施例では、なお、テーパー面15faが設けられる範囲の長さ寸法L15faは、先端側外周面部15gが設けられる範囲の長さ寸法L15gよりも小さい。
図5は、図4の弁座部材15及びノズルプレート21nの構成を示す断面図である。図6は、図4の筒状体5の構成を示す断面図である。
上述したように、弁座部材15にはテーパー面15faが形成される。図4及び図6に示すように、筒状体5には、弁座部材15のテーパー面15faに対応する位置に、テーパー面(筒状体側テーパー面)5gが形成されている。テーパー面5gは、中心軸線5xに沿う方向において、長さ寸法L5gの範囲に設けられる。テーパー面5gは、基端側から先端側に向かって拡径する形状を成し、筒状体5の内周面5kと内周面5jとを接続する。内周面5kはテーパー面5gに対して基端側に接続される内周面であり、内周面5jはテーパー面5gに対して先端側に接続される内周面である。
上述した構成から、内周面5kの直径D5kは内周面5jの直径D5jよりも小さい。従ってテーパー面5gも、基端側周縁の直径が先端側周縁の直径よりも小さい。さらに本実施例では、中心軸線5xに沿う方向における、弁座部材15が挿入される範囲では、筒状体5は、外周面が一様な直径(外径)で形成されているため、内周面5kの部分の筒状体5の肉厚寸法t5kが内周面5jの部分の筒状体5の肉厚寸法t5jよりも大きい。
一方、図4及び図5に示すように、弁座部材15にはテーパー面15faが形成されており、テーパー面15faの先端側端部における周縁15fa1の外径寸法D15faoが最大となり、その最大外径寸法D15faoは、弁座部材15の最大外径寸法となる。すなわち、外径寸法D15faoは、円筒面15g1の外径寸法D15g1、およびテーパー面15faのR部15mと接続される部位における周縁の直径D15faiよりも大きい。
テーパー面15faの、R部15mと接続される部位における周縁の直径D15faiは、筒状体5の内周面5kの直径D5kよりも小さい。また、テーパー面15faの先端側端部における周縁15fa1の外径寸法D15faoは、筒状体5の内周面5kの直径D5kよりも大きな寸法であり、筒状体5の内周面5jの直径D5j以下の寸法である。実際には、加工精度を考慮して、外径寸法D15faoは直径D5jよりも小さい寸法にする。
弁座部材15を筒状体5の先端側から内周面5j,5g,5kに挿入する際に、弁座部材15のテーパー面15faが筒状体5のテーパー面5gに当接するまで、弁座部材15を内周面5j,5g,5kに接触させることなく挿入可能である。もちろん、弁座部材15と内周面5j,5g,5kとのクリアランスを小さくすれば、弁座部材15の外周面の一部は内周面5j,5g,5kに接触することもあるが、弁座部材15を挿入するために大きな荷重をかける必要がない。
このため、弁座部材15は、テーパー面15faが筒状体5のテーパー面5gに当接する位置から、圧入荷重を受け始める。弁座部材15は最終的に溶接19により筒状体5に固定されるため、圧入量は大きくする必要がなく、弁座部材15が筒状体5から抜け落ちない程度に、且つ溶接19を終えるまでの間、筒状体5に対して変位しない程度に、仮固定できればよい。従って、弁座部材15のテーパー面15faが筒状体5のテーパー面5gに当接した位置から、弁座部材15に圧入荷重をかけて、弁座部材15を筒状体5の基端側に向けて僅かに押し込むだけでよい。
弁座部材15は、筒状体5に圧入されることにより、弁座部材15のテーパー面15faと筒状体5のテーパー面5gとが接触した状態で、筒状体5の内周側に配置される。
図7は、図4の弁座部材15の圧入部を拡大して示す断面図である。
本実施例においては、弁座部材15のテーパー面15faのうち、筒状体5のテーパー面5gに接触する、先端側の一部の範囲が、筒状体5に対する圧入面15lpを構成する。
筒状体5に対して弁座部材15を圧入する際の圧入荷重は、圧入面15lpを介して、弁座部材15に作用する。中心軸線1xに沿う方向における圧入面15lpの長さ寸法(圧入長)はLpであるが、この長さ寸法Lpは弁座部材15のテーパー面15faと筒状体5のテーパー面5gとの関係によって決まる。
本実施例では、テーパー面15faの長さ寸法L15faは弁座部材15の長さ寸法L15よりも小さい寸法に限定されており、さらに圧入面15lpの長さ寸法Lpはテーパー面15faの長さ寸法L15faよりも小さい寸法に限定されている。さらに筒状体5のテーパー面5gの長さ寸法L5gはテーパー面15faの長さ寸法L15faよりも小さく、圧入面15lpの長さ寸法Lpはテーパー面5gの長さ寸法L5g以下に限定される。これにより、圧入面15lpの長さ寸法Lpは小さい値に限定される。
本実施例では、圧入面15lpの長さ寸法Lpは小さい値に限定されることにより、弁座部材15に作用する圧入荷重を小さい値に制限することができる。そして、弁座部材15の弁座(シート部)15b及びガイド面15cの歪みを抑制し、弁座15b及びガイド面15cの真円度の悪化を抑制することができる。
本実施例では、弁座部材15の圧入に際して、圧入荷重をかけて弁座部材15を筒状体5に押し込む長さ寸法は、圧入面15lpの長さ寸法Lpよりはるかに小さい。このため、圧入の作業時間を短縮できると共に、圧入作業で消費するエネルギを少なくすることができる。
また本実施例では、弁座部材15の圧入に際して、弁座部材15の圧入前に、弁座部材15のテーパー面15faが筒状体5のテーパー面5gに当接した状態となる。このため、テーパー面15faとテーパー面5gとの接触が、筒状体5の中心軸線5xに対する弁座部材15の中心軸線15xの傾きを修正し、筒状体5の中心軸線5xに対する弁座部材15の中心軸線15xの傾きを抑制する。筒状体5に対する弁座部材15の傾きを修正した状態から、筒状体5に対する弁座部材15の圧入を開始することができるため、筒状体5に対する弁座部材15の傾きを抑制して、弁座部材15を筒状体5に組み付けることができる。
筒状体5に対する弁座部材15の傾きを抑制するためには、圧入面15lpの長さ寸法Lpを大きくする必要がある。しかし本実施例では、テーパー面15fa及びテーパー面5gにより筒状体5に対する弁座部材15の傾きを抑制することができるため、圧入面15lpの長さ寸法Lpを小さくすることができる。そして、圧入面15lpの長さ寸法Lpを小さくすることにより、筒状体5に弁座部材15を圧入する際の圧入荷重を小さくすることができ、弁座部材15の弁座(シート部)15b及びガイド面15cの歪みを抑制して、弁座15b及びガイド面15cの真円度の悪化を抑制することができる。
また本実施例では、中心軸線1xに沿う方向における圧入面15lpの長さ寸法Lpを小さくすることにより、弁座部材15の圧入荷重を小さくしているため、圧入面15lpの長さ寸法Lpが小さくなる。このため、溶接19を行う位置を正確に特定することが必要になる。本実施例では、弁座部材15のテーパー面15faと筒状体5のテーパー面5gとの接触位置を、筒状体5のテーパー面5gにより確定することができる。このため、溶接19を行う位置の特定に際して、弁座部材15の圧入状態に左右されることがなくなり、溶接19を行う位置を正確に特定することができる。
上述した実施例では、弁座部材15を筒状体5の内周面に圧入する例を説明した。弁座部材15は最終的に筒状体5に溶接19により固定される。このため、弁座部材15を筒状体5の内周面に圧入しない構成であってもよい。この場合、弁座部材15のテーパー面15faと筒状体5のテーパー面5gとが接触した状態で、弁座部材15を筒状体5の内周側に配置する。この状態で、圧入以外の手段により弁座部材15を筒状体5に仮固定し、弁座部材15のテーパー面15faと筒状体5のテーパー面5gとの接触部を溶接するようにしてもよい。この場合、弁座部材15には圧入荷重は加わらない。
図8を参照して、本発明に係る燃料噴射弁を搭載した内燃機関について説明する。図8は、燃料噴射弁1が搭載された内燃機関の断面図である。
内燃機関100のエンジンブロック101にはシリンダ102が形成されおり、シリンダ102の頂部に吸気口103と排気口104とが設けられている。吸気口103には、吸気口103を開閉する吸気弁105が、また排気口104には排気口104を開閉する排気弁106が設けられている。エンジンブロック101に形成され、吸気口103に連通する吸気流路107の入口側端部107aには吸気管108が接続されている。
燃料噴射弁1の燃料供給口2(図1参照)には燃料配管110が接続される。
吸気管108には燃料噴射弁1の取付け部109が形成されており、取付け部109に燃料噴射弁1を挿入する挿入口109aが形成されている。挿入口109aは吸気管108の内壁面(吸気流路)まで貫通しており、挿入口109aに挿入された燃料噴射弁1から噴射された燃料は吸気流路内に噴射される。二方向噴霧の場合、エンジンブロック101に吸気口103が二つ設けられた形態の内燃機関を対象として、それぞれの燃料噴霧が各吸気口103(吸気弁105)を指向して噴射される。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、一部の構成の削除や、記載されていない他の構成の追加が可能である。
1…燃料噴射弁、1x…中心軸線、2…燃料供給口、3…燃料通路、5…筒状体(筒状部材、ハウジング)、5g…筒状体5の内周面(筒状体側テーパー面)、5j…筒状体5の内周面、5k…筒状体5の内周面、15…弁座部材、15b…弁座、15c…弁座部材15のガイド面、15d…弁座部材15の拡径部(テーパー面)、15f…弁座部材15の突状部、15fa…突状部15fの外周面部(弁座部材側テーパー面)、15fa1…テーパー面15faの先端側端部における周縁(端縁)、15g…弁座部材15の先端側外周面部、15g1…円筒面(円柱面)、15g2…段差面、15g3…テーパー面、15i…弁座部材15の基端側端面(基端面)、15m…R部(面取り部)、15lp…圧入部、15t…弁座部材15の先端側端面(先端面)、15v…弁座15bを構成する円錐面、15x…弁座部材15の中心軸線、25…固定鉄心、25a…固定鉄心25の貫通孔、25d…隙間拡大部、27…可動子、27a…可動鉄心、27am…隙間拡大部、27b…ロッド部、27c…弁体、27x…可動子27の軸線方向、30…弁座部材15と筒状体5との隙間、51…燃料噴射孔、D15fao…テーパー面15faの周縁15fa1の外径寸法、D5j…内周面5jの直径、D5k…内周面5kの直径、L5g…テーパー面5gの長さ寸法、L15…弁座部材15の長さ寸法、L15fa…テーパー面15faの長さ寸法、L15g…先端側外周面部15gの長さ寸法、Lp…圧入面15lpの長さ寸法(圧入長)。

Claims (5)

  1. 中心軸線に沿う方向の一端部に燃料噴射孔を有し他端部に燃料供給口を有する燃料噴射弁であって、
    協働して前記燃料噴射孔に連通する燃料通路を開閉する弁座及び弁体と、
    前記弁座が形成された弁座部材と、
    前記一端部の側の端部に前記弁座部材が固定される筒状体と、を備え、
    前記弁座部材は、前記他端部の側の外周面に、前記一端部の側から前記他端部の側に向かって縮径する弁座部材側テーパー面を有し、
    前記筒状体は、内周面に、前記一端部の側から前記他端部の側に向かって縮径する筒状体側テーパー面を有し、
    前記弁座部材側テーパー面の前記一端部の側の端部における外径寸法は、前記筒状体側テーパー面に対して前記一端部の側に接続される、前記筒状体の内周面の直径の寸法以下の大きさであり、
    前記弁座部材は、前記弁座部材側テーパー面と前記筒状体側テーパー面とが圧入された状態で前記筒状体の内周側に配置されて、前記筒状体に固定され
    さらに前記弁座部材は、前記弁座部材側テーパー面に対して前記一端部の側に、前記弁座部材側テーパー面よりも小径の円筒面を有し、
    前記円筒面と、前記筒状体の、前記筒状体側テーパー面に対して前記一端部の側に接続される前記内周面と、の間に隙間が形成されている燃料噴射弁。
  2. 中心軸線に沿う方向の一端部に燃料噴射孔を有し他端部に燃料供給口を有する燃料噴射弁であって、
    協働して前記燃料噴射孔に連通する燃料通路を開閉する弁座及び弁体と、
    前記弁座が形成された弁座部材と、
    前記一端部の側の端部に前記弁座部材が固定される筒状体と、を備え、
    前記弁座部材は、前記他端部の側の外周面に、前記一端部の側から前記他端部の側に向かって縮径する弁座部材側テーパー面を有し、
    前記筒状体は、内周面に、前記一端部の側から前記他端部の側に向かって縮径する筒状体側テーパー面を有し、
    前記弁座部材は、前記弁座部材側テーパー面と前記筒状体側テーパー面とが接触した状態で前記筒状体の内周側に配置されて、前記筒状体に固定され、
    さらに前記弁座部材は、前記弁座部材側テーパー面に対して前記一端部の側に、前記弁座部材側テーパー面よりも小径の円筒面を有し、
    前記円筒面と前記筒状体の内周面との間に隙間が形成され、
    前記中心軸線に沿う方向における前記筒状体側テーパー面の長さ寸法が、前記中心軸線に沿う方向における前記弁座部材側テーパー面の長さ寸法よりも小さい燃料噴射弁。
  3. 請求項に記載の燃料噴射弁において、
    前記弁座部材側テーパー面と前記筒状体側テーパー面との接触部の、前記中心軸線に沿う方向における長さ寸法が、前記筒状体側テーパー面の長さ寸法以下である燃料噴射弁。
  4. 請求項に記載の燃料噴射弁において、
    前記弁座部材側テーパー面と前記筒状体側テーパー面との接触部に、前記弁座部材と前記筒状体とを接合する溶接部を有する燃料噴射弁。
  5. 請求項に記載の燃料噴射弁において、
    前記弁座部材側テーパー面と前記筒状体側テーパー面との接触部において、前記弁座部材が前記筒状体に圧入されている燃料噴射弁。
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