JP6544254B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の噴射制御を行う電子制御装置に関する。
内燃機関の噴射制御を行う電子制御装置においては、車載バッテリなどの電源から電源リレーを介して給電をする際に、突入電流が流れることがある。電源リレーは、半導体スイッチング素子などを用いる構成が採用されるため、過大な突入電流が流れると寿命の低下に繋がることがある。
このため、電源リレーを構成するスイッチング素子の駆動信号を抵抗とコンデンサからなる時定数回路を設けてゲート駆動信号を与えるようにした構成が採用されている。この場合、スイッチング素子を保護するための時定数回路は、抵抗値が大きく設定されると動作時間が遅くなり、コンデンサの容量が大きく設定されると発熱の原因となるため、保護機能と動作性能とを考慮して時定数を設定する構成とされていた。
しかしながら、素子の特性を示す値がばらつくことを考慮すると、保護機能を優先させるために時定数を大きく設定することになり、このためスイッチング素子の動作速度が犠牲になる。また、個別に最適な時定数に設定したとしても、使用に伴う変化や経年変化などで、必ずしも最適な条件が保持されているとは限らない。
特開2009−60722号公報
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、スイッチング素子を常に最適な条件で駆動させることで、スイッチング速度を犠牲にすることなく、且つ突入電流を抑制してスイッチング素子の寿命低下を抑制することができるようにした電子制御装置を提供することにある。
請求項1に記載の電子制御装置は、内燃機関の噴射制御を行う電子制御装置であって、燃料噴射器を駆動する噴射駆動回路と、前記噴射駆動回路の給電経路に設けられたスイッチング素子と、前記スイッチング素子を駆動する駆動回路と、前記スイッチング素子のゲートに接続する容量を切換え制御する制御回路と、前記噴射駆動回路への給電時に前記スイッチング素子に流れる突入電流を検出する突入電流検出回路とを備え、前記制御回路は、前記噴射駆動回路への給電時に前記突入電流検出回路により検出された突入電流の値に応じて前記スイッチング素子のゲートに接続する容量の設定を切換え制御するように構成されている。
上記構成を採用することにより、制御回路は、噴射駆動回路への給電時に突入電流検出回路により検出された突入電流の値に応じてスイッチング素子のゲートに接続する容量の設定を切換え制御する。これにより、スイッチング素子は、制御回路により設定された容量の条件で駆動回路により駆動されるので、最新の条件によって時定数を設定することができ、過大な突入電流が流れるのが抑制される。また、スイッチング素子が駆動される度に、突入電流検出回路により検出される突入電流の値に応じて最新の容量値を設定することができるので、車両環境の変化や時間的な変動にも対応して常に適正な時定数でスイッチング素子を駆動させることができる。
第1実施形態を示す電気的構成図 起動時の処理を示すフローチャート 各部の信号の時間推移を示すタイムチャート 第2実施形態を示すフローチャート 第3実施形態を示すフローチャート
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1は全体構成を示すもので、電子制御装置1は、車載バッテリ2から電源端子VBを介して給電されると共に、イグニッションスイッチ3を介して入力端子IG−SWにイグニッション信号が入力される。
制御回路4は、マイコンを主体とした構成であり、内部にROM、RAM等のメモリ4aや、各種のインターフェース回路などを備えている。入力端子IG−SWから入力されるイグニッション信号は、ダイオード5を順方向に介して制御回路4に入力される。制御回路4は、後述する制御プログラムがメモリ4a内に記憶されており、電源が与えられるとメモリ4aから制御プログラムを読み出して実行する。電子制御装置1内の各部に給電するための電源は、電源端子VBからスイッチング素子としてのNチャンネル型のMOSFET6を介して内部電源回路7に与えられる。内部電源回路7は、所定電圧の駆動用電源を生成して制御回路4およびその他の構成部分に給電する。
MOSFET6を駆動するNMOS駆動回路8は、電源端子VBから直接給電され、ゲート信号を生成する。NMOS駆動回路8は、イグニッション信号が与えられると共に制御回路4から駆動信号が与えられる。MOSFET6のゲートには、容量として例えば4個のコンデンサ9a〜9dが並列に接続されると共に入力抵抗10が接続され、時定数回路が形成されている。コンデンサ9a〜9dは制御回路4により接続状態が制御される。
MOSFET6は、ゲートに接続される時定数回路の時定数が大きい程、オン時の急峻な立ち上がりが抑制されるので、突入電流のピーク値を緩和させることができる。したがって、制御回路4の制御により、コンデンサ9a〜9dの接続個数を多くすることで時定数を大きく設定することができる。制御回路4において、コンデンサ9a〜9dの接続状態の切り替えは、例えばコンデンサへの接続端子のレベルをハイレベルあるいはハイインピーダンスにして無効にしたり、ローレベルにしてグランドレベルに接続することで有効にすることで行える。
Nチャンネル型のMOSFET11は、インジェクタ駆動回路12に給電するスイッチング素子である。MOSFET11は、電源端子VBからMOSFET6を介して電源を受け、コイル13を介してインジェクタ駆動回路12に給電する。コイル13およびインジェクタ駆動回路12の接続点とグランドとの間には平滑コンデンサ14が接続されている。インジェクタ駆動回路12は、出力端子OUTから外部に接続される燃料噴射器としてのインジェクタに対して、駆動電源を与える噴射駆動回路である。
MOSFET11を駆動するNMOS駆動回路15は、電源端子VBから直接給電され、ゲート信号を生成する。NMOS駆動回路15は、制御回路4から駆動信号が与えられる。MOSFET11のゲートには例えば4個のコンデンサ16a〜16dが並列に接続されると共に入力抵抗17が接続され、時定数回路が形成されている。コンデンサ16a〜16dは制御回路4により接続状態が制御される。
MOSFET11は、ゲートに接続される時定数回路の時定数が大きい程、オン時の急峻な立ち上がりが抑制されるので、突入電流のピーク値を緩和させることができる。したがって、コンデンサ16a〜16dの接続個数を多くすることで時定数を大きく設定することができる。制御回路4において、コンデンサ16a〜16dの接続状態の切替は、例えばコンデンサへの接続端子のレベルをハイレベルあるいはハイインピーダンスにして無効にしたり、ローレベルにしてグランドレベルに接続することで有効にすることで行える。
Vdsモニタ回路18は、MOSFET6のドレイン−ソース間の電圧Vds1を検出して制御回路4に出力するように設けられている。制御回路4は、Vdsモニタ回路18により検出される電圧VdsaとMOSFET6のオン抵抗からMOSFET6に流れる電流Iaを検出することができる。Vdsモニタ回路18は、突入電流検出回路として機能するもので、これによって、MOSFET6のオン時に流れる突入電流を検出することができる。
Vdsモニタ回路19は、MOSFET11のドレイン−ソース間の電圧Vdsbを検出して制御回路4に出力するように設けられている。制御回路4は、Vdsモニタ回路19により検出される電圧VdsbとMOSFET11のオン抵抗からMOSFET11に流れる電流Ibを検出することができる。Vdsモニタ回路19は、突入電流検出回路として機能するもので、これによって、MOSFET11のオン時に流れる突入電流を検出することができる。
次に、上記構成の作用について図2および図3も参照して説明する。図2は制御回路4による動作プログラムを示している。また、図3は動作に伴う各部の信号の変化を示している。
この電子制御装置1においては、最初に起動する際にMOSFET6および11のオン動作時に突入電流のレベルが過大とならないように、コンデンサ9a〜9d、16a〜16dのうちから予め所定のものを接続状態として時定数回路を形成するように設定しておくことができる。これによって、最初に電源を投入する際には、装置間のばらつきを考慮した条件で突入電流のレベルが抑制される。
この場合、例えば、初期設定状態では、MOSFET6に対しては、1個のコンデンサ9aあるいは2個のコンデンサ9aと9bが時定数回路として機能するように設定されている。また、同様にMOSFET11に対しては、1個のコンデンサ16aあるいは2個のコンデンサ16aと16bが時定数回路として機能するように設定されている。
なお、電源投入時に制御回路4は給電されていない状態であるため、コンデンサ9a〜9dの接続および開放の制御はできない。制御回路4が、イグニッション信号を受けていない状態でも電源端子VBからの給電で動作可能な場合には、コンデンサ9a〜9dの接続および開放の制御をすることができる。この実施形態では、コンデンサ9a〜9dについては、予め設定した条件で接続された状態が保持されるものとする。また、この設定条件は、制御回路4により設定することができるものとして説明する。
起動時においては、図3(a)に示すように、時刻t0でイグニッションスイッチ3がオンされると、電子制御装置1においては、入力端子IG−SWからイグニッション信号が入力される。NMOS駆動回路8は、電源端子VBから給電されており、イグニッション信号が入力されると、図3(d)に示すように、MOSFET6にゲート信号を与える。MOSFET6は、図3(c)に示すように、時刻t1でゲート電圧がしきい値電圧Vth1aに達するとオン状態に移行する。
MOSFET6のオンにより、図3(b)に示すように電源回路7は給電が開始される。電源回路7は、給電が開始されると、図3(e)に示すように、所定電圧の内部電源を生成して制御回路4に給電するようになる。これにより、制御回路4は電源回路7から所定電圧が与え与えられることで起動する。なお、MOSFET6のオン動作時には、インジェクタ駆動回路12にはまだ給電されていないので、突入電流はほとんど流れない。
制御回路4は、給電を受けて起動すると、図2に示す起動時の処理を開始する。制御回路4は、まず、ステップS1で予めメモリ4aに記憶された設定条件を読み出してこれを設定する。これは、NMOS駆動回路15を駆動させる際に、コンデンサ16a〜16dのうちの予め設定されたコンデンサを接続するようにデフォルトで設定された条件である。制御回路4は、予め設定されたコンデンサの一端側をグランドに接続するように制御する。
次に、制御回路4は、ステップS2で、NMOS駆動回路15に駆動信号を出力してMOSFET11を駆動する。NMOS駆動回路15は、図3(g)に示すように、MOSFET11のゲートにゲート信号を与えて駆動させる。MOSFET11は、時刻t2でゲート電圧がしきい値電圧Vth2aに達すると、図3(f)に示すように、MOSFET11はオン状態に移行する。
このとき、MOSFET11は、ゲートにコンデンサ16a〜16dのうちの予め設定された適切なコンデンサがグランドレベルに接続された状態となっているので、設定されたコンデンサと抵抗17とにより、ゲート電圧が適切な上昇をすることで適正範囲もしくはそれ以下の突入電流レベルでオン状態に移行する。図3(h)に示すように、突入電流Isは、適正範囲を示す上限IthHと下限IthLの範囲内または、適正範囲よりも低いレベルIyなどのレベルとなる。
なお、コンデンサ16a〜16dのうち、上記したようにデフォルトで設定されるものは、MOSFET11のばらつきなどを考慮して突入電流が確実に抑制できるように設定されるもので、適正範囲の上限IthHを超えないように、保護を優先とした条件が設定されている。
上記の動作において、制御回路4は、ステップS3で、MOSFET11のオン時に流れる突入電流を計測する。これは、Vdsモニタ回路19により、MOSFET11のソース/ドレイン間の電圧Vdsを検出することで、オン抵抗との関係から電流を測定するものである。制御回路4は、次のステップS4で、Vdsモニタ回路19により検出される突入電流のレベルを判定し、この突入電流レベルに応じて、コンデンサ16a〜16dから次回のオン時にグランドレベルに接続するコンデンサを決定する。
制御回路4は、ステップS5で、決定したコンデンサの選択条件をメモリ4aに記憶させる。制御回路4は、次回のMOSFET11のオン時に、ステップS1で読み出して設定する。なお、制御回路4は、起動時の処理をこれにより終了する。
この場合、MOSFET11の突入電流は、計測されるレベルが例えば図3(h)に示すように、適正範囲の上限IthHを超えるレベルIxであるときには、これを抑制するために、接続するコンデンサの個数を増やして全体に時定数を大きくなるように設定する。また、適正範囲の下限IthLを下回るレベルIyであるときには、時定数を小さくするために、接続するコンデンサの個数を減らすように調整する。突入電流が適正範囲に入るレベルIsである場合には、前回の設定条件をそのまま保持する。
この後、時刻t3でイグニッションスイッチがオフされてトリップ期間Tonが終了すると、制御回路4は、NMOS駆動回路15にMOSFET11をオフさせるように駆動信号を停止する。MOSFET11は、図3(g)に示すように、NMOS駆動回路15から与えられるゲート電圧が時刻t4でしきい値電圧Vth2bまで低下すると、図3(f)に示すようにオフ状態に移行する。なお、MOSFET11のオフ時のしきい値電圧Vth2bは、オン時のしきい値Vth2aよりも小さく設定されている。
さらに、制御回路4は、この後、NMOS駆動回路8にMOSFET6をオフさせるように駆動信号を停止する。MOSFET6は、図3(d)に示すように、NMOS駆動回路8から与えられるゲート電圧が時刻t5でしきい値電圧Vth1bまで低下すると、図3(c)に示すようにオフ状態に移行する。なお、MOSFET6のオフ時のしきい値電圧Vth1bは、オン時のしきい値Vth1aよりも小さく設定されている。
以上のようにして、初回の動作が終了すると、MOSFET11の初回動作時における突入電流の測定結果に基づいて、コンデンサ16a〜16dのうちから、突入電流のレベルが適正範囲に入る条件のコンデンサが制御回路4により設定される。
この結果、この後、時刻t6でイグニッションスイッチがオンされると、上述と同様にして動作を行う過程で、起動時の処理プログラムにおいてMOSFET11のオン時の突入電流Is1が、図3(h)に示しているように、適正範囲に入る条件で駆動されるようになる。
なお、MOSFET11の突入電流の変動は、MOSFET11の特性変動、インジェクタ駆動回路12の特性変動や給電経路の経時変動、あるいは車両の環境変化としてバッテリの交換や環境温度の変動などにより生じる。制御回路4は、これらの変動要素に対して、コンデンサ16a〜16dから、直前のトリップ時の条件を用いて選択設定することができる。この結果、最も近い時点での使用条件に対応した設定をすることができるのである。
このように、本実施形態では、制御回路4により、インジェクタ駆動回路12への給電時にVdsモニタ回路19により検出された電圧から突入電流を算出し、その突入電流の値に応じてコンデンサ16a〜15dのうちからグランドレベルに接続するコンデンサの設定を切換え制御するようにした。これにより、MOSFET11は、制御回路4により設定されたコンデンサの条件でNMOS駆動回路15により駆動されるので、最新の条件によって適切な時定数を設定することができる。この結果、MOSFET11のオン時には適正範囲内のレベルの突入電流となり、且つ時定数も適切な値となるように制御することができる。
また、MOSFET11が駆動される度に、Vdsモニタ回路19により検出される突入電流の値に応じて最新の条件でコンデンサ16a〜16dから設定することができるので、常に最新の条件により、車両環境の変化や時間的な変動にも対応して常に適正な時定数でMOSFET11を駆動させることができる。
なお、上記実施形態では、制御回路4により、MOSFET11についてコンデンサ16a〜16dの接続条件を設定するようにしているが、制御回路4が常時給電される構成の場合には、MOSFET6についてもコンデンサ9a〜9dの接続条件を設定するようにしても良い。この場合には、同様にして、MOSFET6のオン時に、Vdsモニタ回路18によりVdsを測定し、これによってMOSFET6の突入電流を求めて設定することができる。
(第2実施形態)
図4は第2実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、前回のトリップ時に取得した突入電流のレベルで判断したコンデンサの設定条件について、使用期限を設けるようにしたものである。
すなわち、制御回路4により、イグニッションスイッチがオンされた時に前述同様にして突入電流を測定し、これによってコンデンサ16a〜16dから突入電流のレベルが適正範囲に入るように接続条件を設定しているが、前回のトリップからの経過時間が長い場合には必ずしも前回の設定条件が相応しくない場合も生ずる。この実施形態では、このような場合を考慮したものである。
この実施形態では、電子制御装置1は、例えば制御回路4内に時計もしくは計時機能を備えていて、イグニッションスイッチ3がオフされた時点から次のオン時点までの経過時間Toffを計時可能に構成されている。時計機能を備えている場合には、イグニッションスイッチ3のオフ時の時刻を記憶し、次にイグニッションスイッチ3がオンされると、その時点までのオフ時間Toffを計時するものである。
制御回路4は、起動時の処理として、前述のステップS1を実行するに先立ち、最初にステップSa1でオフ期間Toffを計時する。次に、制御回路4は、ステップSa2で、計時したオフ期間Toffが判定時間Ta以下であるか否かを判断し、YESの場合には前述のステップS1を実施する。また、制御回路4は、オフ期間Toffが判定期間Taを超えている場合には、NOと判断して予め設定されていたデフォルト条件を用いるように設定する。
制御回路4は、この後、設定された条件でMOSFET11を駆動する。この場合、オフ期間Toffが判定期間Ta以内であるときには、前回の設定条件を用いてMOSFET11を駆動するので、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、オフ期間Toffが判定期間Taを超えるときには、前回設定した条件が一致しない場合もありうるとして、予め設定されていたデフォルト条件を用いる。これにより、MOSFET11は、制御回路4により、確実に突入電流を適正範囲もしくはそれ以下の保護を優先した条件で駆動させることができる。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができると共に、オフ期間Toffが長いときには、初期条件であるデフォルト条件を用いることで、長いオフ期間による変動要因を排除してMOSFET11のオン時に確実に突入電流を抑制した状態で動作させることができる。
なお、上記実施形態では、オフ期間Toffについて、判定期間Taを設ける場合で示したが、オフ期間Toffが短い場合に温度変動の要素を考慮して別の条件を設定するようにしても良い。これによって、オフ期間Toffの期間に応じてきめ細かく適切な起動条件を設定することができる。
(第3実施形態)
図5は第3実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、第1実施形態において、突入電流を計測した結果に基づいてそのレベルを判定していたのに対して、その他の要因を考慮して設定条件を決めるようにしている。
この実施形態では、電子制御装置1は、例えば制御回路4内に時計もしくは計時機能を備えていて、イグニッションスイッチ3がオンされた時点からオフされる時点までのオン期間Tonおよびイグニッションスイッチ3がオフされた時点から次のオン時点までのオフ期間Toffを計時可能に構成されている。時計機能を備えている場合には、イグニッションスイッチ3のオン時、オフ時の時刻を記憶し、次にイグニッションスイッチ3がオフ、あるいはオンされると、その時点までのオン期間Ton、オフ期間Toffを計時するものである。
また、制御回路4内のメモリ4aには、コンデンサ16a〜16dの中から、上記したオン期間Ton、オフ期間Toffおよび突入電流の大きさに対応して設定すべきものを指定するテーブルが記憶されている。
制御回路4は、前述同様にして突入電流のレベルを判定するステップS4では、図5に示す設定条件の決定処理を行う。制御回路4は、まずステップS4aで、前回のオン期間Tonを読み出し、続いて、ステップS4bで前回のオフ期間Toffを読み出す。制御回路4は、この後、ステップS4cで、突入電流値、オン期間Ton、オフ期間Toffに対応するテーブル値を取得する。これにより、4個のコンデンサ16a〜16dの中から適切なコンデンサが選択設定される。制御回路4は、ステップS5で選択された条件をメモリ4aに記憶させる。
これにより、制御回路4は、MOSFET11に対して、適切なコンデンサを接続した状態で突入電流を適正範囲に収まるようにしてオン動作させることができる。
この場合、オン期間Tonが長いと、前回のトリップ時間が長いことで装置の温度も上昇している状態であり、これに対してオフ期間Toffが短いと装置の温度低下が少ない状態であるといったことが想定される。また、第2実施形態で示したように、オフ期間Toffが長い場合には、前回の設定条件が適さない場合が出てくるので、その場合にはデフォルト条件を設定することができる。
このようにして、オン期間Ton、オフ期間Toffも考慮して接続するコンデンサを設定することで、電子制御装置1の状態にきめ細かく対応してMOSFET11のオン時の突入電流を適正範囲に入るように制御することができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、以下のように変形または拡張することができる。
この実施形態では、それぞれのMOSFET6、11に対して、容量として4個のコンデンサ9a〜9d、16a〜16dを切り替え接続可能に設けているが、さらに多くのコンデンサを切り替え接続可能に設けることができる。
図面中、1は電子制御装置、2は車載バッテリ、3はイグニッションスイッチ、4は制御回路(制御回路、計時部)、4aはメモリ、6はNチャンネル型のMOSFET(スイッチング素子)、7は電源回路、8、15はNMOS駆動回路(駆動回路)、9a〜9d、16a〜16dはコンデンサ(容量)、11はNチャンネル型のMOSFET(スイッチング素子)、12はインジェクタ駆動回路(噴射制御回路)、15はNMOS駆動回路、18、19はVdsモニタ回路(突入電流検出回路)である。

Claims (8)

  1. 内燃機関の噴射制御を行う電子制御装置であって、
    燃料噴射器を駆動する噴射駆動回路(12)と、
    前記噴射駆動回路(12)の給電経路に設けられたスイッチング素子(6、11)と、
    前記スイッチング素子を駆動する駆動回路(8、15)と、
    前記スイッチング素子のゲートに接続する容量(9a〜9d、16a〜16d)を切換え制御する制御回路(4)と、
    前記噴射駆動回路への給電時に前記スイッチング素子に流れる突入電流を検出する突入電流検出回路(18、19)とを備え、
    前記制御回路は、前記噴射駆動回路への給電時に前記突入電流検出回路により検出された突入電流の値に応じて前記スイッチング素子のゲートに接続する容量の設定を切換え制御する電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記制御回路(4)は、前記突入電流検出回路により検出された突入電流が適正範囲に対して大きいときには前記容量の値を大きく設定し、突入電流が前記適正範囲に対して小さいときには前記容量の値を小さく設定する電子制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の電子制御装置において、
    前記制御回路(4)は、前記噴射駆動回路への給電時に前記突入電流検出回路により検出された突入電流の値に応じて設定した前記スイッチング素子のゲートに接続する容量を次回電源投入時に有効にする電子制御装置。
  4. 請求項1または3に記載の電子制御装置において、
    電源オフ時点から電源投入時点までのオフ期間を計時する計時部(4)を備え、
    前記制御回路(4)は、前記噴射駆動回路への給電時に前記計時部により計時された前記オフ期間が設定期間以内であるときに、前回設定された前記スイッチング素子のゲートに接続する容量を設定し、前記設定期間を超えるときには予め設定されている容量値を設定する電子制御装置。
  5. 請求項に記載の電子制御装置において、
    電源オフ時点から電源投入時点までのオフ期間を計時する計時部(4)を備え、
    前記制御回路(4)は、前記噴射駆動回路への給電時に前記計時部により計時された前記オフ期間が設定期間以内であるときに、前回設定された前記スイッチング素子のゲートに接続する容量を設定し、前記設定期間を超えるときには予め設定されている容量値を設定する電子制御装置。
  6. 請求項に記載の電子制御装置において、
    前記予め設定されている容量値として、突入電流が前記適正範囲に対して小さくなるように設定される電子制御装置。
  7. 請求項1から3の何れか一項に記載の電子制御装置において、
    電源投入時点から電源オフ時点までのオン期間および電源オフ時点から電源投入時点までのオフ期間を計時する計時部(4)と、
    前記電源オン期間、電源オフ期間および前記突入電流検出回路により検出された突入電流の値に応じて前記容量の設定条件を示すテーブルを記憶するメモリ(4a)とを備え、
    前記制御回路(4)は、前記噴射駆動回路への給電時に前記計時部により計時された前記オン期間および前記オフ期間、前記突入電流検出回路により検出された突入電流の値から、前記テーブルを参照して前記容量値を設定する電子制御装置。
  8. 請求項1からの何れか一項に記載の電子制御装置において、
    前記突入電流検出回路(18、19)は、前記スイッチング素子に流れる突入電流を、前記スイッチング素子を構成するMOSFET(6、11)のドレイン電圧とソース電圧との電位差から求める電子制御装置。
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