JP2019002360A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流制限が繰り返し印加されることによる半導体素子への過大な温度変化による劣化を解消することができる半導体装置を提供する。【解決手段】制御端子に入力される駆動電圧により誘導性負荷を駆動する電圧制御型半導体素子21と、半導体素子を通る電流が電流制限値に達したときに電流制限を行う電流制限部25と、を備えている。この電流制限部による電流制限状態が、駆動電圧の継続時間が第1設定時間に達するまで継続したときに電流制限部による電流制限を解除する電流制限解除部26を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、電流制限機能を有する半導体装置に関する。
この種の半導体装置として、例えば特許文献1に記載された内燃機関用点火装置が知られている。
この特許文献1に記載された先行技術では、イグニッションコイルを駆動する絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下、IGBTと称す)のエミッタ及び接地間に電流検出回路が接続され、この電流検出回路で検出した検出電流がIGBTのゲート及び接地間に接続された電流制限回路に供給され、検出電流値が制限値に達したときにゲート電圧を制御して電流制限を行うようにしている。
特開平8−338350号公報
上記特許文献1に記載された先行技術では、電流制限回路による電流制限が実行されることにより、半導体素子温度の上昇率が高くなり、電流制限状態が長く継続すると、半導体素子温度が過熱閾値に達して過熱保護回路が動作することになる。また、過熱閾値に達しない場合電流制限による損失が繰り返し印加されると半導体素子に過大な温度差が繰り返すことになり劣化が加速し寿命が短くなるという課題がある。
そこで、本発明は、上記先行技術の課題に着目してなされたものであり、電流制限が繰り返し継続されることによる劣化の加速を解消することができる半導体装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る半導体装置の一態様は、制御端子に入力される駆動電圧により誘導性負荷を駆動する電圧制御型半導体素子と、半導体素子を通る電流が電流制限値に達したときに電流制限を行う電流制限部と、を備えている。この電流制限部による電流制限状態が、駆動電圧の継続時間が第1設定時間に達するまで継続したときに電流制限部による電流制限を解除する電流制限解除部を備えている。
本発明の一態様によれば、電流制限部による電流制限を解除することにより、半導体素子温度の上昇や損失の増加を抑制することが可能な半導体装置を提供することができる。
本発明に係る半導体装置の第1の実施形態を示す回路図である。 第1の実施形態における動作の説明に供する信号波形図である。 第1タイマを省略した場合の動作の説明に供する信号波形図である。 本発明に係る半導体装置の第2の実施形態を示す回路図である。 第2の実施形態における動作の説明に供する信号波形図である。
次に、図面を参照して、本発明の一実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
また、以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
本発明に係る半導体装置を備えた内燃機関の点火制御装置における第1の実施形態について図1を伴って説明する。
内燃機関の点火制御装置10は、図1に示すように、一次側にバッテリ11から電源電圧が印加され、二次側に点火プラグで構成される点火装置12が接続されたイグニッションコイル13を備えている。このイグニッションコイル13の一次側には例えばワンチップイグナイタを構成する半導体装置20が接続されている。この半導体装置20には電子制御ユニット(ECU)30から入力信号としての点火信号Vigが供給される。
半導体装置20は、イグニッションコイル13の1次コイル13aのバッテリ11とは反対側に接続されるコレクタ端子tcと、バッテリ11の負極側に接続されるグランド端子tgと、電子制御ユニット30に接続される入力端子tiとを備えている。
そして、コレクタ端子tc及びグランド端子tg間には、絶縁制御型半導体素子であるIGBT21が接続されている。このIGBT21は、高電位側端子となるコレクタがコレクタ端子tcに接続され、低電位側端子となるエミッタがグランド端子tgに接続されている。また、IGBT21は、制御端子となるゲートがゲート電圧Vgの供給経路となるゲート配線22を介して入力端子tiに接続されている。
ゲート配線22には、コンパレータ23が接続されている。このコンパレータ23は、入力端子tiに入力される点火信号Vigに応じた駆動電圧となるゲート電圧Vgを出力する。すなわち、コンパレータ23は、点火信号Vigが設定電圧Vc1以上となるとハイレベルのゲート電圧Vgを出力し、この状態から点火信号Vigが設定電圧Vc1より低いとローレベルのゲート電圧Vgを出力する。
また、コンパレータ23及びIGBT21のゲート間とグランド端子tgとの間に電流制限用の例えばnchのMOSFETで構成される半導体スイッチ素子24が接続されている。この半導体スイッチ素子24のゲートには電流制限部としての電流制限回路25からの入力信号が供給されている。
電流制限回路25は、図示しないが入力端子ti及びコンパレータ間とグランド端子tgとの間に接続されて電子制御ユニット30から入力される点火信号Vig(例えば5V)を電源として動作する。この電流制限回路25には、IGBT21の電流センス端子とグランド端子tgとの間に接続された電流検出用抵抗R1の電流センス端子側の端子電圧が電流検出値として入力されている。したがって、電流制限回路25では、IGBT21のコレクタ電流Icが電流制限値Ilimに達すると、半導体スイッチ素子24を制御して、コレクタ電流Icが電流制限値Ilimを維持するようにゲート電圧Vgを制御する。ここで、電流制限は、イグニッションコイル13とイグナイタを過剰な電流から保護するために点火するに必要なエネルギーを得られる電流値に設定し、それ以上の電流が流れないようにしている。
この電流制限回路25には電流制限解除部としての第1タイマ26が接続されており、この第1タイマ26からの電流制限解除信号が入力されると、電流制限状態であるときに、半導体スイッチ素子24をオフ状態に制御して、電流制限状態を解除する。
第1タイマ26は、入力端子ti及びコンパレータ23との間に接続されて点火信号Vigが入力される。この第1タイマ26は、点火信号Vigのオフ状態からオン状態への立ち上がり時点でセットされて計時を開始し、点火信号Vigがオン状態を継続している間経過時間の計時を継続する。そして、経過時間が予め設定された第1設定時間Ts1に達すると、タイムアップされて電流制限解除信号を電流制限回路25に出力する。また、第1タイマ26は、点火信号Vigがオン状態からオフ状態に立ち下がった時点でリセットされる。
ここで、第1設定時間Ts1は、点火信号Vigがオフ状態からオン状態に立ち上がった後、オン状態を継続することにより、IGBT21のコレクタ電流Icが電流制限値Ilimに達して電流制限が開始されるまでの平均時間Taに半導体素子温度の上昇を抑制可能な付加時間Tbを加えた時間に設定される。この平均時間Taは、バッテリ電圧とイグニッションコイルのインダクタンスで決まるdI/dtによって変化するので、第1設定時間Ts1は実験によって適正値に設定される。
また、コンパレータ23及びIGBT21のゲート間とグランド端子tgとの間に過熱保護用の例えばMOSFETで構成される半導体スイッチ素子27が接続されている。この半導体スイッチ素子27のゲートには過熱保護回路28からの入力信号が供給されている。
過熱保護回路28は、半導体装置20の半導体素子温度を検出する過熱検出部29で検出した半導体素子温度検出値が入力され、この半導体素子温度検出値が過熱閾値未満であるときには半導体スイッチ素子27をオフ状態に制御し、半導体素子温度検出値が過熱閾値以上となったときに半導体スイッチ素子27をオン状態に制御してゲート電圧Vgをグランド電位に低下させて、IGBT21の駆動を停止させる。
電子制御ユニット30は、通常、バッテリ電圧とエンジン回転数とから決められたON時間の点火信号Vigを入力端子tiに印加しているが、点火信号Vigのオン時間が長時間となる場合がある。
次に、上記実施形態の点火動作について図2を伴って説明する。
先ず、通常のエンジン動作時には、電子制御ユニット30から出力される点火信号Vigのオン時間が図2(a)で点線図示のように比較的短くなっている。この点火信号Vigが入力端子tiに入力されると、点火信号Vigがオフ状態からオン状態に立ち上がる時点t1で、コンパレータ23から出力されるゲート電圧Vgがローレベルからハイレベルに変化し、これによってIGBT21がターンオン状態となる。このため、バッテリ11からイグニッションコイル13の1次コイル13aを介し、半導体装置20のコレクタ端子tcを経てIGBT21のコレクタにコレクタ電流Icが図2(b)に示すように流れ始める。このコレクタ電流Icは、バッテリ電圧とイグニッションコイル13の1次コイル13aのインダクタンスで決まる電流変化率dI/dtで増加する。
これと同時に、IGBT21のコレクタ電圧Vcは、図2(d)に示すように、グランドレベル近くまで低下する。
この状態では、コレクタ電流Icが電流制限値Ilimに達していないので、電流制限回路25の出力信号がローレベルとなっており、半導体スイッチ素子24はオフ状態を維持する。
その後、コレクタ電流Icが電流制限値Ilimに達する前の時点t2で、点火信号Vigがオン状態からオフ状態に立ち下がると、これに応じてコンパレータ23から出力されるゲート電圧Vgもローレベルとなり、IGBT21がターンオフする。この場合には、コレクタ電流Icにコレクタ電圧Vcgndを乗じて算出される損失は図2(d)示すように少なく、半導体素子温度Tjも図2(e)に示すように上昇量ΔTjが少ない。
次に、前述したようにエンジン始動時やエンジンストップ時に電子制御ユニット30から出力される点火信号Vigのオン時間が図2(a)で実線図示のように長時間になった場合について説明する。
この場合には、点火信号Vigがオフ状態からオン状態に立ち上がる時点t1から時点t2に達するまでは、前述した通常のエンジン動作時と同様の動作を行う。その後、時点t2を経過しても点火信号Vigがオン状態を継続するので、時点t3で、コレクタ電流Icが図2(b)に示すように、電流制限値Ilimに達する。この状態となると、電流制限回路25が電流制限モードとなるので、その出力信号がハイレベルとなる。この出力信号が半導体スイッチ素子24のゲートに入力されることにより、半導体スイッチ素子24がオン状態に制御される。このため、IGBT21のゲート電圧Vgが半導体スイッチ素子24によってプルダウンされ、IGBT21のコレクタ電流Icを電流制限値Ilimに維持する電圧に低下される。この場合、IGBT21のゲート容量は半導体スイッチ素子24を介して放電されるので、半導体スイッチ素子24がオン状態となったときに、ゲート容量が急速放電されることを防止して、安定したプルダウン動作を行うことができる。
また、コレクタ電圧Vcgndは、図2(c)に示すように、時点t1からイグニッションコイル13のインダクタンスの変化率L(di/dt)によって緩やかに立ち上がり、その後電流制限を開始する時点t3から例えば8V程度の低電圧で一定電圧となる。
このため、損失も図3(d)に示すように、電流制限を開始した時点t3で急増してから一定値となる。また、半導体素子温度Tjは、図2(e)に示すように、電流制限を開始した時点t3から変化率が大きくなって上昇する。
その後、時点t4で、第1タイマ26がタイムアップすることにより、電流制限解除信号が出力され、この電流制限解除信号が電流制限回路25に入力されると、この電流制限回路25で電流制限モードが解除される。このため、電流制限回路25から出力される出力信号がローレベルに復帰し、この出力信号が半導体スイッチ素子24のゲートに供給されることにより、この半導体スイッチ素子24がオフ状態に復帰する。
このように半導体スイッチ素子24がオフ状態となると、コンパレータ23から出力されるゲート電圧VgがそのままIGBT21のゲートに印加されるので、コレクタ電流Icは、図2(b)に示すように、バッテリ電圧とイグニッションコイル13のインダクタンスによって決まる電流変化率dI/dtで、増加を開始する。
このため、コレクタ電圧Vcgndは、図2(c)に示すように、時点t4で減少した後緩やかに増加し、損失も同様に図2(d)示すように時点t4で減少した後緩やかに増加する。
また、半導体素子温度Tjは、図2(e)に示すように、時点t4から緩やかに増加する。
その後、時点t5でコレクタ電流Icがイグニッションコイル13の1次コイル13aの抵抗で決まる電流値Iccに達すると、以後一定値を維持する。
このため、コレクタ電圧Vcgndも時点t5から低い電圧で一定値となり、損失も時点t5から低い値で一定値となる。
また、半導体素子温度Tjは、図2(e)に示すようにコレクタ電流Icが一定値となるので、緩やかな増加傾向を維持する。
その後、時点t6で点火信号Vigが図2(a)に示すように、オン状態からオフ状態に立ち下がると、コンパレータ23から出力されるゲート電圧Vgもローレベルに低下し、IGBT21がターンオフ状態となる。
このため、コレクタ電流Icが図2(b)に示すように急激に0Aまで低下し、コレクタ電圧Vcgndが図2(c)に示すように急にバッテリ電圧まで増加する。このため、損失も0Wまで低下し、半導体素子温度Tjは図2(e)に示すように、時点t6から緩やかに減少する。
このように、第1の実施形態によると、電流制限回路25が電流制限モードとなって以降も点火信号Vigのオン状態が継続する場合には、第1タイマ26がタイムアップした時点で、電流制限が解除されることにより、半導体素子温度の上昇が抑制され、点火信号Vigのオン時間が長時間となった場合の半導体素子温度Tjのピーク温度Tjpeakを低く抑制することができるとともに、温度上昇量ΔTjも小さく抑制することができ、パワー半導体素子であるIGBT21の負担を小さくすることができる。このため、過大エネルギーによる温度上昇の繰り返しを抑制することができ、半導体素子の劣化により寿命が短くなることを抑制できる。
また、IGBT21のコレクタ電流Icを電流制限値Ilimより高いイグニッションコイル13の抵抗によって決まる電流値とするので、コイルエネルギーを低下させることはなく、点火動作に影響を与えることはない。
また、半導体素子温度Tjが過熱保護回路28で過熱保護を実施する過熱閾値に達することがなく、半導体素子温度が過熱状態となってIGBT21がターンオフされることを防止することができる。
しかも、この半導体素子温度Tjの増加を抑制するための構成が、第1タイマ26を設けて、電流制限を開始した後に電流制限を解除するだけでよく、簡易な構成で電流制限解除を行うことができる。
また、通常のエンジン動作では、第1タイマ26がタイムアップする前に点火信号Vigがオン状態からオフ状態に立ち下がって、第1タイマ26がリセットされる。このため、第1タイマ26がタイムアップすることがないので、電流制限機能が解除されることはなく、高電流状態での遮断が繰り返されることはない。
ちなみに、電流制限回路25の電流制限モードを解除する機能を省略した場合には、図3(a)に示すように、点火信号Vigが時点t11でオン状態となり、オン時間が長くなったときに、コレクタ電流Icが図3(b)に示すように、電流制限値Ilimに達した時点t12で電流制限回路25によって電流制限が開始される。このため、コレクタ電流Icが時点t12から電流制限値Ilimに維持されることになる。
したがって、コレクタ電圧Vcgndは、図3(c)に示すように、時点t12から例えば8V程度に維持されることになり、損失が図3(d)に示すよう時点t12から大きな値を継続する。
そして、半導体素子温度Tjは、図3(e)に示すように、電流制限を開始した時点t12から大きな変化率で増加を継続し、時点t13で、過熱閾値Tthに達すると、過熱保護回路28から出力される出力信号がオン状態となり、半導体スイッチ素子27がオン状態となる。このため、ゲート電圧Vgがローレベルとなって、IGBT21がターンオフする。これによって、IGBT21のコレクタ電流が0Aに復帰し、コレクタ電圧Vcgndがバッテリ電圧に復帰し、損失が0Wに復帰する。そして、半導体素子温度Tjは時点t13から4減少傾向となる。
このため、点火信号Vigのオン時間が長時間となる場合に、電流制限を解除しないときには、過熱保護回路28が動作してIGBT21をコレクタ電流Icが高電流状態からターンオフさせることになる。しかも、半導体素子温度Tjが過熱閾値Tthまで達することになり、このときの温度上昇量ΔTjも大きいことから半導体素子への負担が大きく、信頼性及び寿命が低下する。
本実施形態では、前述したように電流制限状態となった後に電流制限を解除することにより、半導体素子温度の上昇を抑制することができ、信頼性及び寿命を向上させることができ、点火動作への影響もない。
なお、上記第1の実施形態では、過熱保護回路28を設けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、過熱保護回路28を省略するようにしてもよい。
次に、本発明に係る半導体装置の第2の実施形態について図4及び図5を伴って説明する。
この第2の実施形態では、上述した第1の実施形態における電流制限の解除に加えて連続通電保護機能を動作させるようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、図4に示すように、半導体スイッチ素子27のゲートに第1実施形態の過熱保護回路28に代えて連続通電保護回路41が接続されている。
この連続通電保護回路41は、点火信号Vigのオン時間を計時する第2タイマ42からの保護動作信号によって半導体スイッチ素子27をオン状態に制御する。
ここで、第2タイマ42は、前述した第1タイマ26と同様に、入力端子tiとコンパレータ23との間に接続されて、点火信号Vigが入力されている。したがって、第2タイマ42では、点火信号Vigがオン状態を継続している継続時間を計時し、継続時間が第2設定時間Ts2に達したときにタイムアップして、保護動作信号を連続通電保護回路44へ出力する。ここで、第2設定時間Ts2は第1タイマ26の第1設定時間Ts1より長い時間(Ts2>Ts1)に設定されている。
連続通電保護回路44では、第2タイマ42から保護動作信号が入力されていないときに半導体スイッチ素子27をオフ状態に制御し、保護動作信号が入力されたときに、半導体スイッチ素子27をオン状態に制御する。
その他の構成は第1の実施形態と同様の構成を有し、図1との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
次に、上記第2の実施形態の動作について図5を伴って説明する。
電子制御ユニット30から図5(a)に示すようにオン時間の長い点火信号Vigが入力された場合に、時点t1〜t5までの電流制限を解除する動作は第1の実施形態と同様の動作を行う。しかしながら、第2の実施形態では、時点t5から点火信号Vigがオフ状態となる時点t6までの間の第2タイマ42で計時した継続時間が設定時間Ts2に達する時点t5′で、第2タイマ42がタイムアップする。このため、第2タイマ42から保護動作信号が連続通電保護回路44へ出力され、この連続通電保護回路44で、半導体スイッチ素子27をオン状態に制御する。
このため、コンパレータ23から出力されるゲート電圧Vgがグランド電位となり、IGBT21がターンオフ状態となる。このため、時点t5′で、IGBT21のコレクタ電流Icが図5(b)に示すように0Aとなり、コレクタ電圧Vcgndが図5(c)に示すように、バッテリ電圧に復帰し、損失が図5(d)に示すように0Wに復帰する。さらに、半導体素子温度Tjが図5(e)に示すように時点t5′から減少傾向となる。
このため、前述した第1の実施形態と比較したとき、点火信号Vigのオン時間が第2タイマ42の設定時間Ts2より長いものとすると、第2実施形態では、点火信号Vigがオフ状態となる時点t6より早い時点t5′でIGBT21をターンオフ状態に以降させる。このため、半導体素子温度Tjのピーク温度Tjpeakをより低下させることができるとともに、半導体素子温度上昇量ΔTjをより減少させることができる。
したがって、半導体素子の負担をより軽減して、信頼性及び寿命を向上させることができる。
なお、上記第1及び第2の実施形態では、入力端子tiとIGBT21のゲートとの間にコンパレータ23を配置した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、コンパレータ23に代えてゲート抵抗又はゲート抵抗とダイオードとの並列回路を適用するようにしてもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、半導体装置20をワンチップイグナイタの構成とした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、IGBT21と電流制限回路25とを別々の半導体素子に構成するようにしてもよい。
さらに、上記第1及び第2の実施形態では、電圧制御型半導体素子としてIGBT21を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、パワーMOSFETやBJT等を適用することができる。
また、上記第1及び第2の実施形態では、本発明に係る半導体装置を内燃機関の点火装置に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、電流制限機能を持たせた電圧制御型半導体素子のゲートを駆動する半導体装置を備えた任意の機器に適用することができる。
10…点火制御装置
11…バッテリ
12…点火装置
13…イグニッションコイル
20…半導体装置
21…絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)
22…ゲート配線
23…コンパレータ
24…半導体スイッチ素子
25…電流制限回路
26…第1タイマ
27…半導体スイッチ素子
28…過熱保護回路
29…過熱検出部
30…電子制御ユニット
41…連続通電保護回路
42…第2タイマ

Claims (7)

  1. 入力信号に基づく駆動電圧により誘導性負荷を駆動する電圧制御型半導体素子と、
    該電圧制御型半導体素子を通る電流が電流制限値に達したときに電流制限を行う電流制限部と、
    前記電流制限部による電流制限状態が、前記入力信号の継続時間が第1設定時間に達するまで継続したときに前記電流制限部による電流制限を解除する電流制限解除部と、
    を備えた半導体装置。
  2. 前記入力信号の継続時間が前記電流制限解除部の第1設定時間より長い第2設定時間に達したときに、前記駆動電圧を遮断する連続通電保護部をさらに備えた請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記電流制限解除部は、前記入力信号が入力されたときに計時を開始し、前記第1設定時間で電流制限解除信号を出力するタイマを備えている請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記電流制限部は、前記電流制限解除部から電流制限解除信号を受けたときに電流制限を解除する請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記電圧制御型半導体素子の駆動電圧入力経路にコンパレータが接続され、該コンパレータと前記電圧制御型半導体素子の制御端子との間に前記電流制限部が接続されている請求項1から4の何れか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記電圧制御型半導体素子の駆動電圧入力経路にゲート抵抗が接続され、該ゲート抵抗と前記電圧制御型半導体素子の制御端子との間の接続点に前記電流制限部が接続されている請求項1から4の何れか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記誘導性負荷はイグニッションコイルである請求項1から6の何れか一項に記載の半導体装置。
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