JP6127955B2 - 燃料噴射制御装置及びその突入電流制御方法 - Google Patents

燃料噴射制御装置及びその突入電流制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6127955B2
JP6127955B2 JP2013256971A JP2013256971A JP6127955B2 JP 6127955 B2 JP6127955 B2 JP 6127955B2 JP 2013256971 A JP2013256971 A JP 2013256971A JP 2013256971 A JP2013256971 A JP 2013256971A JP 6127955 B2 JP6127955 B2 JP 6127955B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel injection
power supply
voltage
injection valve
drive circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013256971A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015113778A (ja
Inventor
直樹 大荒田
直樹 大荒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013256971A priority Critical patent/JP6127955B2/ja
Publication of JP2015113778A publication Critical patent/JP2015113778A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6127955B2 publication Critical patent/JP6127955B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Description

本発明は、燃料噴射を制御する燃料噴射制御装置及びその突入電流制御方法に関する。
この種の燃料噴射制御装置の従来の構成例および動作例をそれぞれ図4、図5に示す。なお、図4に示す構成要素に付した符号は、図1に示す構成要素に付した符号に対応付けて示している。この図4に示す構成要素の各説明は、本願に係る実施するための形態の説明欄において説明を行い、背景技術欄での説明を省略する。
図4に示す燃料噴射制御装置1は、キースイッチ7がユーザによりオンされたときに、電源電圧VBがバッテリ2から燃料噴射弁駆動回路18にメインリレー4を通じて供給される。すると、図5に示すように、始動時に突入電流が電源平滑用のコンデンサC1に流れやすく、突入電流のピーク値Ip2が大幅に大きくなる。
例えば、特許文献1記載の技術が、瞬時停電時の突入電流を防止するための技術として知られている。この特許文献1記載の技術は、電源平滑コンデンサの両端電圧を監視し、電圧低下検知後に一定電流制御で充電する方法である。特許文献1記載の技術は、瞬時停電発生後の通電復帰時において突入電流を低減するため、瞬時停電検出後に電流制限抵抗を介して電源平滑コンデンサへ充電電流制限を開始する。
特開2009−60722号公報
近年、燃料噴射制御装置は、厳しいEMC規格による放射/伝導ノイズ対策を施すべきであるとの要求があり、この要求に応えるため、図4に示すように、燃料噴射制御装置1の燃料噴射弁駆動回路18へ電源電圧VBを供給するための電源通電経路に、コンデンサC1を含むフィルタ17を構成するケースがある。
このフィルタ17は、燃料噴射弁駆動回路18の放射/伝導ノイズ対策用に設けられているため、そのフィルタの時定数は、キースイッチ7がオンされたときの突入電流防止用には設定されておらず、キースイッチ7のオン時において、大きな突入電流(充電電流)が、バッテリ2からコンデンサC1に対し瞬間的に流れやすくなる。
このように、キースイッチ7がオンされたときには、大きな突入電流がフィルタ17のコンデンサC1に流れることになり、メインリレー4の接点が溶着し切換え不能になる虞がある。すると、メインリレー4の接点強化を必要とし工数が増加してしまう虞がある。
また一般に、電流検出抵抗を介して電源平滑コンデンサへ充電を行う手法があるが、コンデンサC1の容量値が大きくなる程、充電完了迄に長時間を費やしてしまう。このため、燃料噴射弁駆動回路18が素早く作動開始できない虞がある。
本発明の目的は、燃料噴射弁駆動回路にEMC対策を施すことができ、キースイッチがオンされたときにフィルタコンデンサに流れる突入電流を抑制できるようにした燃料噴射制御装置及びその突入電流制御方法を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、燃料噴射弁駆動回路は電源通電経路にコンデンサを電気的に接続して構成されているため、当該燃料噴射弁駆動回路のEMC対策を施すことができる。しかも、制御部は、キースイッチがオンされたときに降圧回路を介して電源入力端子から入力される電圧が安定動作可能な電圧に達したときに作動開始するようにしており、互いに異なる複数の電源回路の電源電圧を切り替えて燃料噴射弁駆動回路に電源として供給制御するため、キースイッチがオンされたときには、コンデンサに流れる突入電流を低減できる。
第1実施形態に係る燃料噴射制御装置の電気的構成例 第1実施形態における制御動作を概略的に示すタイミングチャート 第1実施形態における制御動作を概略的に示すフローチャート 従来例の燃料噴射制御装置の電気的構成を概略的に示すブロック図(図1相当図) 従来例の制御動作を概略的に示すタイミングチャート(図2相当図)
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、従来例の図4に示した構成要素と同一構成要素については、図1に同一符号を付して説明を行う。
図1は燃料噴射制御装置1の電気的構成例を示している。この燃料噴射制御装置1はバッテリ2から電源供給されることで動作する。ここでは、バッテリ2が24V系の具体例を示すが、バッテリ2が12V系であっても良い。バッテリ2は、ヒューズ3およびメインリレー4の二次側を介して燃料噴射制御装置1の電源入力端子5に電源配線されている。また、バッテリ2は、ヒューズ6およびキースイッチ7を介してスタータ制御端子8に電源配線されている。さらに、バッテリ2は、ヒューズ9を介してバックアップ用電源端子10に電源配線されている。
燃料噴射制御装置1は、複数の降圧回路(複数の電源回路相当)11〜13と、メインリレー駆動回路14と、バックアップ電源回路15と、切替回路16と、逆流防止用のダイオードDa〜Dcと、フィルタ17と、燃料噴射弁駆動回路18と、制御部19と、を備える。燃料噴射制御装置1の外部にはインジェクタが設けられ、燃料噴射弁駆動回路18は、当該インジェクタの噴射弁21に接続されている。
制御部19は、例えばマイクロコンピュータを用いて構成され、例えばCPU、並びに、RAM及びROMによる内部メモリの他、揮発性メモリとなるバックアップメモリ(何れも図示せず)を備える。制御部19は、例えば内部メモリに記憶されるソフトウェアを実行することで各種処理(後述参照)を行うことができる。制御部19は、燃料噴射弁駆動回路18に作動開始指令可能な指令部19aとしての機能を備える。
降圧回路11は、電源入力端子5に入力される電源電圧VBを入力しDC/DC変換して直流電圧V1a(<VB)をノードN1aに出力する。降圧回路12は、降圧回路11の出力電圧V1aをノードN1aから入力しDC/DC変換して直流電圧V1b(<V1a)をノードN1bに出力する。降圧回路13は、降圧回路11の出力電圧V1aをノードN1aから入力しDC/DC降圧変換して直流電圧V1c(<V1b)をノードN1cに出力する。これらの降圧回路12及び13は、それぞれ直流電圧V1bおよびV1cを制御部19に電源供給する。
メインリレー駆動回路14は、制御出力端子20を介してメインリレー4の一次側に接続されている。このメインリレー駆動回路14は、制御部19の制御信号、又は/及び、スタータ制御端子8を介して与えられるキースイッチ7の切替信号に応じて、メインリレー4の一次側を駆動制御する。例えば、メインリレー駆動回路14は、制御部19から始動信号が与えられると、メインリレー4の二次側を通電制御する。また、例えば、メインリレー駆動回路14は、キースイッチ7からオン信号が与えられると、メインリレー4の二次側を通電制御する。
切替回路16は、複数のトランジスタTrVB、TrA、TrBおよびTrCを備える。また、フィルタ17は、例えばローパスフィルタにより構成され、EMCノイズ(放射/伝導ノイズ)対策用のインダクタL1と電源平滑用のコンデンサC1とを組み合わせて構成される。このフィルタ17は、電源入力端子5から燃料噴射弁駆動回路18への電源通電経路に配置されている。
切替回路16のトランジスタTrVBは、電源入力端子5とインダクタL1の一方の端子との間に接続されている。このトランジスタTrVBは、例えばPチャネル型のMOSトランジスタを用いて構成されている。インダクタL1の他方の端子は、燃料噴射弁駆動回路18の電源ノードNaに接続されている。電源ノードNaとグランドとの間には例えば数千μF程度の大容量の電解コンデンサC1が接続されている。
降圧回路11の出力ノードN1aと燃料噴射弁駆動回路18の電源ノードNaとの間には、トランジスタTrAとダイオードDaとが直列接続されている。トランジスタTrAは例えばPチャネル型のMOSトランジスタを用いて構成されている。
トランジスタTrAは、制御部19からオンオフ制御可能に構成され、トランジスタTrAがオン制御されると、降圧回路11の出力ノードN1aの電圧が燃料噴射弁駆動回路18の電源ノードNaに出力される。ダイオードDaは、ノードN1aからノードNaに向けて順方向接続され、ノードNaからノードN1aへの逆流を防止するために設けられる。
また、降圧回路12の出力ノードN1bと燃料噴射弁駆動回路18の電源ノードNaとの間には、トランジスタTrBとダイオードDbとが直列接続されている。トランジスタTrBは、例えばPNP形のトランジスタを用いて構成されている。このトランジスタTrBは、制御部19からオンオフ制御可能に構成され、トランジスタTrBがオン制御されると、降圧回路12の出力ノードN1bの電圧が燃料噴射弁駆動回路18の電源ノードNaに出力される。ダイオードDbは、ノードN1bからノードNaに向けて順方向接続され、ノードNaからノードN1bへの逆流を防止するために設けられる。
また、降圧回路13の出力ノードN1cと燃料噴射弁駆動回路18の電源ノードNaとの間には、トランジスタTrCとダイオードDcとが直列接続されている。トランジスタTrCは、例えばPNP形のトランジスタを用いて構成される。このトランジスタTrCは、制御部19からオンオフ制御可能に構成され、トランジスタTrCがオン制御されると、降圧回路13の出力ノードN1cの電圧が燃料噴射弁駆動回路18の電源ノードNaに出力される。ダイオードDcは、ノードN1cからノードNaに向けて順方向接続され、ノードNaからノードN1cへの逆流を防止するために設けられている。
また、バックアップ電源回路15は、バックアップ用電源端子10およびヒューズ9を介してバッテリ2から電源供給され、制御部19内に設けられたバックアップメモリ(図示せず)にバックアップ電源を供給するように構成されている。
上記構成の作用を説明する。図2は燃料噴射制御装置1の始動時の動作をタイミングチャートにより概略的に示し、図3は燃料噴射制御装置1の始動時の動作をフローチャートにより概略的に示す。キースイッチ7がオフ状態のときには、制御部19は起動しておらず、各トランジスタTrA、TrB、TrC、TrVBは全てオフ状態になっている。
ユーザによりキースイッチ7がオンに切替えられると(図3のS1)、メインリレー駆動回路14はキースイッチ7からオン信号が与えられ、メインリレー4の二次側を通電制御する(図3のS2)。すると降圧回路11には、バッテリ2からヒューズ3及びメインリレー4を介して電源電圧VBが与えられる。降圧回路11は、電源入力端子5に与えられる電圧VBを降圧し当該降圧電圧をノードN1aに出力する。降圧回路11の出力電圧が0から上昇すると、その後段に接続された各降圧回路12及び13の出力電圧も上昇する。これにより、降圧回路11〜13は全て作動する(図3のS3)。
降圧回路12及び13の出力電圧が制御部19に与えられるものの、降圧回路12及び13の出力電圧が制御部19の安定動作可能な電圧に達するまで、制御部19はパワーオンリセット状態を保持し内部をリセットし続ける(図2のリセット期間)。
制御部19は、降圧回路12及び13の出力電圧が安定動作可能な電圧に達するとリセット状態を解除し作動開始する(図3のS4:図2の作動期間)。このとき、制御部19は、降圧回路12から電圧V1b(例えば約5V)、降圧回路13から電圧V1c(例えば約3.3V)をそれぞれ入力して動作する。なお、電圧V2aは、例えば制御部19内のマイコンポート系などの電源として用いられ、電圧V3aは、例えば制御部19内のマイコンシステム系電源として用いられる。
制御部19が作動開始すると、燃料噴射制御装置1の内部の電気的構成ブロックに対し指令伝達可能となる。このとき、まず制御部19は、トランジスタTrCをオン制御する(図3のS5:図2のタイミングC)。そして、制御部19は、マイコンの内部タイマ(図示せず)をカウントすることに応じて所定時間T1だけ待機する(図3のS6)。
すると、コンデンサC1の充電電圧は概ね電圧V1cまで充電されることになる(図2の電源充電電圧参照)。コンデンサC1に通電される電源突入電流は、切替タイミング直後は上昇するものの概ね電圧V1cに達すると減少する(図2の電源突入電流欄参照)。
制御部19は、トランジスタTrCをオン制御したタイミングから所定時間T1待機した後、トランジスタTrCをオフ制御する(図3のS7)。そして、制御部19は直ぐにトランジスタTrBをオン制御する(図3のS8:図2のタイミングB)。そして、制御部19は所定時間T2だけ待機する(図3のS9)。すると、コンデンサC1の充電電圧は概ね電圧V1bまで充電されることになる(図2の電源充電電圧参照)。コンデンサC1に通電される電源突入電流は、切替直後の電圧上昇時には上昇するものの概ね電圧V1bに達すると減少することになる(図2の電源突入電流参照)。
制御部19は、これらの制御処理を複数の降圧回路11〜13の設置個数分だけ繰り返す(S5〜S14)。具体的に処理を示すと、制御部19はステップS8においてトランジスタTrBをオン制御したタイミングから所定時間T2だけ待機する(図3のS9)。制御部19は所定時間T2だけ待機した後、トランジスタTrBをオフ制御し(図3のS10)、トランジスタTrAをオン制御する(図3のS11:図2のタイミングA)。
制御部19は、所定時間T3だけ待機する(図3のS12)。すると、コンデンサC1の充電電圧は概ね電圧V1aまで充電されることになる(図2の電源充電電圧参照)。コンデンサC1に通電される電源突入電流は、切替直後の電圧上昇時には上昇するものの概ね電圧V1aに達すると減少することになる(図2の電源突入電流参照)。
制御部19は、所定時間T3待機した後、トランジスタTrAをオフ制御する(図3のS13)。そして、制御部19は直ぐにトランジスタTrVBをオン制御する(図3のS14:図2のタイミングX)。すると、コンデンサC1の充電電圧は概ねバッテリ電圧VBまで充電されることになる(図2の電源充電電圧参照)。コンデンサC1に通電される電源突入電流は、切替直後の電圧上昇時には上昇するものの概ねバッテリ電圧VBに達すると減少することになる(図2の電源突入電流参照)。この電流は、燃料噴射制御装置1の内部の消費電流Isに定常的に落ち着くことになる。
このようにして、制御部19は、燃料噴射弁駆動回路18の電源ノードNaの電圧を漸増するように切替制御できる。図2に示すように、電源突入電流は、トランジスタTrVBをオン制御した直後にピーク値Ip1となる。しかし、本実施形態では、制御部19が電源ノードNaの電圧を漸増させるように切替えているため、電源突入電流のピーク値Ip1は従来例に説明した電流ピーク値Ip2に比較して大幅に低減できる。その後、制御部19は、指令部19aにより燃料噴射弁駆動回路18に作動指令を送信し、燃料噴射弁駆動回路18を通常動作させる(図3のS15:図2のタイミングY)。
燃料噴射弁駆動回路18は、この作動指令を受けて通常通り噴射弁21を駆動する。燃料噴射弁駆動回路18は、噴射指令を受け付けると噴射弁を駆動するがこのときノイズを発生する。しかし、燃料噴射弁駆動回路18にはフィルタ17が接続されている。このフィルタ17はEMC対策用にフィルタ定数が設定されているため、当該ノイズを抑制できる。これにより、EMC対策を施すことができる。
例えば、発明者らにより想定された従来(図4、図5参照)においては、EMC対策用のフィルタ17が電源入力端子5を通じて単に燃料噴射制御装置1内のVBライン(バッテリ電源供給ライン)に接続されている場合、メインリレー4の二次側がオンした直後に瞬間的に大きな突入電流(充電電流:ピーク値Ip2≒数百A)が流れる虞がある。このようなとき、メインリレー4の接点が溶着し常時通電してしまう危険性を生じる。また、バッテリ2から燃料噴射弁駆動回路18までの通電経路に接続された部品の選定を誤り、電流定格の低い部品を使用してしまうと、過電流破壊を生じる虞がある。
本実施形態によれば、制御部19は、キースイッチ7がユーザによりオンされたときに、複数の降圧回路(複数の電源回路)11〜13の互いに異なる出力電源電圧V1c、V1b、V1cを順次切り替えて燃料噴射弁駆動回路18に電源電圧として供給制御する。このため、キースイッチ7がオンされたときにフィルタコンデンサC1に流れる突入電流を低減できる。
その結果、突入電流の通電経路に配置される各種電気的部品(例えばメインリレー4、電源入力端子5からフィルタコンデンサC1 迄のVBライン(バッテリ電源供給ライン)の銅箔パターン、バッテリ電圧入力端子5のコネクタ)のサージ電流対策が不要となり、電流定格の小さい部品選定が可能となる。
また、制御部19は、複数の降圧回路11〜13の出力電源電圧V1c、V1b、V1aを漸増させる順序で切り替えて燃料噴射弁駆動回路18に供給制御するため、燃料噴射弁駆動回路18の電源電圧を徐々に増加させることができ、突入電流を低減できる。
また、制御部19は、キースイッチ7がオンされたときに複数の降圧回路11〜13のうち最低の電源電圧を供給する降圧回路13の出力電圧V1cから燃料噴射弁駆動回路18に順次供給制御しているため、特に突入電流が大きいことが想定される初期通電時の突入電流を抑制できる。
また、制御部19が、複数の降圧回路11〜13の出力電源電圧を燃料噴射弁駆動回路18に供給制御し終えた後、燃料噴射弁駆動回路18を作動指令している。逆にいえば、制御部19が、燃料噴射弁駆動回路18に複数の降圧回路11〜13の電源電圧を供給制御し終えなければ、燃料噴射弁駆動回路18は作動しない。
図2に示すトランジスタTrCのオンタイミングCから燃料噴射弁駆動回路18が作動開始するタイミングYまでの期間を燃料噴射イニシャル処理期間T4とすると、燃料噴射制御装置1が、電源起動時から安定するまでの間の燃料噴射イニシャル処理期間T4内では、EMC耐性を保証する必要はない。このため、コンデンサC1を備えたフィルタ17は、その時定数などの諸特性を突入電流抑制用に合わせなくても良くなる。
また、制御部19は、燃料噴射弁駆動回路18の電源ノードNaに複数の降圧回路11〜13の電源電圧を供給する時間を可変可能に構成することが望ましい。すると、燃料噴射弁駆動回路18の仕様やその周辺回路の設計値などを変更(例えば、バッテリ2を24V仕様から12V仕様に切換、電源入力端子5からフィルタコンデンサC1 迄のVBラインの実装銅箔パターン幅(断面積)などを変更、インダクタL1のコイル設計値変更、フィルタコンデンサC1の容量値の設計値変更等)したとしても、この設計変更に容易に対応できる。
また、突入電流のピーク値Ip1と燃料噴射イニシャル処理期間T4とは相反する関係にある。すなわち、燃料噴射イニシャル処理期間T4を長く確保できればピーク値Ip1を低くできる。逆に、燃料噴射イニシャル処理期間T4を短期間しか確保できないときにはピーク値Ip1は高くなりやすい。
したがって、前述したように、燃料噴射弁駆動回路18の仕様やその周辺回路の設計値などを変更したときでもピーク値Ip1を低く保つため、制御部19は所定期間T1〜T3のうち少なくとも何れか一つ以上をその他の期間より長く設定することで、燃料噴射イニシャル処理期間T4を長期間確保できるように変更できる。また、突入電流のピーク値Ip1と燃料噴射イニシャル処理期間T4とはトレードオフ調整できる。
制御部19は、燃料噴射弁駆動回路18に対して複数の降圧回路11〜13の電源電圧を供給する順序を可変可能に構成されていることが望ましい。この場合も、燃料噴射弁駆動回路18の仕様や周辺回路の設計値などを変更したとしても、この設計変更に容易に対応できるようになる。同様に、突入電流のピーク値Ip1と燃料噴射イニシャル処理期間T4とはトレードオフ調整できる。
(他の実施形態)
前述実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形又は拡張が可能である。制御部19は、燃料噴射弁駆動回路18の電源ノードNaの電圧をV1c→V1b→V1a→VBの順に徐々に漸増する形態を示したが、一旦低下制御した後再度増加する形態(例えばV1b→V1c→V1a→VB)にも適用できる。降圧回路11〜13を用いた例を示したが、この少なくとも一部又は全部に昇圧回路を用いても良い。
なお、制御部(マイコン)19はソフトウェアを実行することで突入電流を制御する形態を示したが、前述実施形態の特徴的な突入電流制御をハードウェアで構成しても良い。バッテリ2が12V系により構成される場合には、初段の降圧回路11の出力電圧をバッテリ2が24V系の場合よりも低い電圧(例えば約9V)に設定すると良い。
なお、特許請求の範囲に付した括弧付き符号は本願明細書の構成要素に対応する符号を付したものであり構成要素の一例を挙げたものである。したがって、本願に係る発明は当該特許請求の範囲の構成要素に付した符号に限られるわけではなく、特許請求の範囲内の用語又はその均等の範囲で様々な拡張が可能である。
図面中、5は電源入力端子、7はキースイッチ、11〜13は降圧回路(電源回路)、17はフィルタ、18は燃料噴射弁駆動回路、19は制御部、19aは指令部、C1はコンデンサ(フィルタコンデンサ)、を示す。

Claims (9)

  1. 電源入力端子(5)からの電源通電経路にコンデンサ(C1)を電気的に接続して構成され、内燃機関の噴射弁(21)を駆動する燃料噴射弁駆動回路(18)と、
    前記電源入力端子から降圧回路(11〜13)を介して電圧供給される制御部(19)と、
    互いに異なる電源電圧を供給する複数の電源回路(11〜13)と、を備え、
    前記制御部は、キースイッチ(7)がオンされたときに前記降圧回路を介して入力される電圧が安定動作可能な電圧に達したときに作動開始し、前記複数の電源回路(11〜13)の電源電圧を切り替えて前記燃料噴射弁駆動回路(18)に電源として供給制御することを特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 前記電源通電経路は、前記降圧回路を介して前記制御部に電圧供給する経路とは別経路に設けられていることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記燃料噴射弁駆動回路は、前記電源入力端子(5)からの電源通電経路にインダクタ(L1)とコンデンサ(C1)とを組み合わせたローパスフィルタを電気的に接続して構成され前記内燃機関の噴射弁(21)を駆動することを特徴とする請求項2記載の燃料噴射制御装置。
  4. 前記制御部(19)は、前記複数の電源回路(11〜13)の出力電源電圧を漸増させる順序で切り替えて前記燃料噴射弁駆動回路(18)に供給制御することを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の燃料噴射制御装置。
  5. 前記制御部(19)は、前記キースイッチ(7)がオンされたときに前記複数の電源回路(11〜13)のうち最低の電源電圧を供給する前記電源回路(13)の電源電圧から前記燃料噴射弁駆動回路(18)に供給制御することを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の燃料噴射制御装置。
  6. 前記制御部(19)は、前記複数の電源回路(11〜13)の電源電圧を前記燃料噴射弁駆動回路(18)に供給する時間を可変可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の燃料噴射制御装置。
  7. 前記制御部(19)は、前記複数の電源回路(11〜13)の電源電圧を前記燃料噴射弁駆動回路(18)に供給する順序を可変可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の燃料噴射制御装置。
  8. 前記制御部(19)が前記複数の電源回路(11〜13)の電源電圧を前記燃料噴射弁駆動回路(18)に供給制御し終えた後、前記燃料噴射弁駆動回路(18)を作動指令する指令部(19a)を備えることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の燃料噴射制御装置。
  9. 内燃機関の燃料噴射を制御する燃料噴射制御装置(1)による突入電流制御方法であって、
    前記燃料噴射制御装置(1)は、
    キースイッチ(7)がオンされると電源入力端子から降圧回路(11〜13)を介して入力される電圧が安定動作可能な電圧に達したときに制御部が作動開始し、
    前記制御部が作動開始した後、前記制御部が前記電源入力端子から入力された互いに異なる電源電圧を供給する複数の電源回路(11〜13)の電源電圧を切り替えて、内燃機関の噴射弁(21)を駆動する燃料噴射弁駆動回路(18)に供給制御することを特徴とする燃料噴射制御装置の突入電流制御方法。
JP2013256971A 2013-12-12 2013-12-12 燃料噴射制御装置及びその突入電流制御方法 Active JP6127955B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013256971A JP6127955B2 (ja) 2013-12-12 2013-12-12 燃料噴射制御装置及びその突入電流制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013256971A JP6127955B2 (ja) 2013-12-12 2013-12-12 燃料噴射制御装置及びその突入電流制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015113778A JP2015113778A (ja) 2015-06-22
JP6127955B2 true JP6127955B2 (ja) 2017-05-17

Family

ID=53527817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013256971A Active JP6127955B2 (ja) 2013-12-12 2013-12-12 燃料噴射制御装置及びその突入電流制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6127955B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6544254B2 (ja) * 2016-01-27 2019-07-17 株式会社デンソー 電子制御装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54119615A (en) * 1978-03-09 1979-09-17 Yuasa Battery Co Ltd Power unit
JPH06276677A (ja) * 1993-03-19 1994-09-30 Fujitsu Ltd 突入電流防止回路
JP3511659B2 (ja) * 1993-12-27 2004-03-29 株式会社デンソー 車載用演算装置の電源供給装置
JP3711876B2 (ja) * 2001-02-23 2005-11-02 日産自動車株式会社 車両用電源システム
JP4665359B2 (ja) * 2001-07-31 2011-04-06 株式会社デンソー 電磁式アクチュエータ駆動装置
JP2011109788A (ja) * 2009-11-17 2011-06-02 Cosel Co Ltd 突入電流制限回路
TWI455432B (zh) * 2012-01-20 2014-10-01 Macroblock Inc 動態阻尼模組及其應用之驅動電路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015113778A (ja) 2015-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5750799B2 (ja) インバータ装置
US20070217238A1 (en) Power supply apparatus
US20170160756A1 (en) Dual-mode regulator circuit
JP6171724B2 (ja) Led電源装置及びled照明装置
JP2014107989A (ja) Dc−dcコンバータ
JP2004140944A (ja) 電源装置
JP6308092B2 (ja) 電子制御装置
CN108883787B (zh) 电动助力转向装置
JP2008125180A (ja) スイッチング昇圧電源回路
JPWO2016001976A1 (ja) 電力変換装置
JP5510048B2 (ja) 電源回路
CN111630763B (zh) 升压型开关电源电路
JP6127955B2 (ja) 燃料噴射制御装置及びその突入電流制御方法
JP2010241184A (ja) エアバッグ点火回路および集積回路装置
WO2015190421A1 (ja) 電子制御装置
JP6624339B2 (ja) 電源装置
JP2010048123A (ja) 車両用電源装置
JP6692444B2 (ja) 誘導性負荷通電制御装置
JP2007316811A (ja) 直流電源装置
JP2019126236A (ja) 電源回路の突入電流抑制装置及び突入電流抑制装置を用いた画像表示装置
JP5375730B2 (ja) 電源回路
JP7194597B2 (ja) 電源装置
JP2011244534A (ja) 電源回路
JP2014165951A (ja) 電流変更装置
JP6350645B2 (ja) 電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160229

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170327

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6127955

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250