JP7205301B2 - 電子機器、突入電流制御方法、および突入電流制御プログラム - Google Patents

電子機器、突入電流制御方法、および突入電流制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子機器、突入電流制御方法、および突入電流制御プログラムに関する。
電源装置に搭載されたコンデンサへの突入電流を低減する技術がある。例えば、特許文献1では、電子部品を搭載した一又は二以上の基板(カード10)と、これら基板に電源電圧を供給する電源手段30と、各基板に搭載されたコンデンサ11の総容量にもとづいて、電源電圧の起動時間を設定し、設定した起動時間を電源手段30へ送る管理手段(上位装置20)とを備え、電源手段30が、起動時間にもとづいて、電源電圧を起動する構成が開示されている。
しなしながら、特許文献1では、コンデンサへの突入電流を低減するとともに、コンデンサの総容量に基づいて設定した電源電圧の起動時間を電源手段へ送っているに過ぎず、コンデンサ容量の測定方法や測定実施タイミングについては記載されていない。例えば、特許文献1では、単にカード10の構成(枚数)に応じたコンデンサの総容量だけに基づいた起動時間を制御しているため、装置の初回起動時に発生する突入電流を防止することはできない。
本発明は、初回起動時に発生するコンデンサへの突入電流を低減させることが可能な電子機器を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかる電子機器は、電源装置と前記電源装置に接続されるコンデンサインプット型負荷との間に設けられた、前記コンデンサインプット型負荷で発生する突入電流を防止する突入電流防止部と、初回起動時に前記コンデンサインプット型負荷の容量を測定する容量測定部と、を備え、前記容量測定部は、前記初回起動時に前記コンデンサインプット型負荷の動作に必要な電圧未満の電圧が印加された場合、前記電圧が所定の電圧値となった時の電流値から前記コンデンサインプット型負荷の抵抗値を測定し、前記電圧を印加したタイミングから前記所定の電圧値に達するまでの時間と前記抵抗値から前記コンデンサインプット型負荷の容量値を算出し、前記初回起動時以降の起動時には、測定された前記コンデンサインプット型負荷の容量値に応じて、前記突入電流防止部に出力する駆動信号を調整する、ことを特徴とする電子機器として構成される。
本発明によれば、初回起動時に発生するコンデンサへの突入電流を低減させることができる。
画像形成装置の電源制御に関する構成例を示す図である。 図1に示した容量測定回路が負荷回路に印加する電圧と時間の関係を示す図である。 駆動信号出力部が出力する駆動信号電圧と、充電時間との関係を示すグラフである。 画像形成装置で設定されるコンデンサの容量と駆動信号の調整レベルとの関係を示すグラフである。 本実施例で行われる駆動信号調整処理の処理手順を示すフローチャートである。 駆動信号を出力するラインのコンデンサ容量を切り替えることで突入電流防止装置の駆動信号を調整する場合の構成図である。 電子黒板のハードウェア構成図である。 液体吐出装置(インクジェットプリンタ)のハードウェア構成図である。 PC(サーバ)のハードウェア構成図である。 ビデオ会議端末のハードウェア構成図である。 プロジェクタのハードウェア構成図である。 MFPのハードウェア構成図である。
以下、添付図面を参照して、電子機器、突入電流制御方法、および突入電流制御プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
本実施例では、電子機器の一例である情報処理装置に搭載された電源装置に接続され、前記電源装置に接続されるコンデンサインプット型負荷で発生する突入電流を防止するために、コンデンサインプット型負荷に電圧を印加して、電圧が一定となった時の電流からコンデンサインプット型負荷の抵抗成分を測定し、さらに電圧印加から所定の電圧に達するまでの時間から容量を算出することが特徴になっている。
より具体的には、情報処理装置の一例である画像形成装置に搭載された電源装置と前記電源装置に接続されるコンデンサインプット型負荷との間に設けられた、前記コンデンサインプット型負荷で発生する突入電流を防止する突入電流防止部と、前記情報処理装置や画像形成装置の初回起動時に前記コンデンサインプット型負荷の容量を測定する容量測定部と、を備え、前記容量測定部は、前記初回起動時に前記コンデンサインプット型負荷の動作に必要な電圧未満の電圧が印加された場合、前記電圧が所定の電圧値となった時の電流値から前記コンデンサインプット型負荷の抵抗値を測定し、前記電圧を印加したタイミングから前記所定の電圧値に達するまでの時間と前記抵抗値から前記コンデンサインプット型負荷の容量値を算出し、前記初回起動時以降の起動時には、測定された前記コンデンサインプット型負荷の容量値に応じて、前記突入電流防止部に出力する駆動信号を調整する。
なお、情報処理装置は、通信機能を備えた装置であれば、画像形成装置に限られない。情報処理装置は、例えば、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPCまたはデスクトップPC等であってもよい。
図1は、本実施例における画像形成装置1000の電源制御に関する構成例を示す図である。図1に示すように、画像形成装置1000は、電源装置100と、突入防止装置200と、負荷回路300と、電圧モニタ回路400と、駆動信号出力部500とを有している。
電源装置100は、交流電源ACから得られる交流電圧を直流電圧に変換するコンバータである。本実施例では、電源装置100は、交流電圧を24Vの直流電圧に変換する。
突入電流防止装置200は、電源投入時に素子に流れる突入電流を抑制する装置である。本実施例では、突入電流防止装置200は、電源装置100と電源装置100に接続される負荷回路300との間に設けられ、負荷回路300のコンデンサインプット型負荷で発生する突入電流を防止する。
負荷回路300は、コンデンサインプット型の負荷回路であり、コンデンサC1と抵抗負荷R1とを有する。
画像形成装置1000には、電源装置100に接続された突入電流防止装置200の後段である下流側に、容量測定回路400が設けられている。容量測定回路400は、負荷抵抗R2と、容量測定部401とを有し、コンデンサインプット型の負荷回路300に設けられたコンデンサC1の容量を測定する。容量測定回路400は、画像形成装置100の中で最初に起動するコントローラに搭載され、コントローラの電源である5Vを、負荷回路300に印加する。
例えば、容量測定部401は、画像形成装置1000の初回起動時に負荷回路300のコンデンサインプット型負荷の容量を測定する電圧モニタ回路400に設けられ、初回起動時に負荷回路300のコンデンサインプット型負荷の動作に必要な電圧未満の電圧が印加された場合、その電圧が所定の電圧値となった時の電流値から負荷回路300のコンデンサインプット型負荷の抵抗値(抵抗負荷R1の値)を測定する。そして、容量測定部401は、その電圧を印加したタイミングから上記所定の電圧値に達するまでの時間と測定した抵抗値から負荷回路300のコンデンサインプット型負荷の容量値(コンデンサC1の値)を算出し、初回起動時以降の起動時には、測定された負荷回路300のコンデンサインプット型負荷の容量値に応じて、駆動信号出力部500が突入電流防止装置200に出力する駆動信号を調整する。
駆動信号出力部500は、電圧モニタ回路400により調整された駆動信号を突入電流防止装置200に出力する。
図2は、図1に示した容量測定回路400が負荷回路300に印加する電圧V1と時間の関係を示す図である。図2に示すように、容量測定部401は、負荷回路300に印加する電圧が略一定の値Xとなったことを検知した場合に、負荷抵抗R2に流れる電流の値から、負荷回路300の負荷抵抗R1の抵抗値を算出する。さらに、容量測定部401は、上記電圧V1が、予め定められた電圧Vt1となるまでの充電時間t1と、算出した上記負荷抵抗R1の値とから、例えば、以下のようにコンデンサC1の容量を算出する。
<計算式例>
電圧V1が一定となった時の値をVs1とすると、上記負荷抵抗R1は、以下の算式により求めることができる。
Figure 0007205301000001
また、時間0secの時の電圧V1の値を0、上記時間t1における電圧V1の値をVt1とすると、コンデンサC1の容量は、以下の算式により求めることができる。
Figure 0007205301000002
図3は、駆動信号出力部500が出力する駆動信号電圧と、上記計算式で算出した充電時間t1との関係を示すグラフである。図3では、定められた突入電流の値に収めるために、駆動信号を駆動信号電圧の傾きで調整する場合の例を示している図3、および上記算式に示すように、グラフfの傾きが大きく急であるほど装置の起動が早くなるが、定められた突入電流の値に収めるためのコンデンサC1の容量は小さくなることがわかる(A)。一方、グラフfの傾きが小さく緩やかであるほど装置の起動が遅くなるが、定められた突入電流の値に収めるためのコンデンサC1の容量は大きくなることがわかる(A’)。このような駆動信号の傾き(=起動時間)とコンデンサC1の容量との関係に着目し、容量測定回路400の容量測定部401は、駆動信号出力部500が出力する駆動信号を調整する。
図4は、画像形成装置1000で設定されるコンデンサC1の容量と駆動信号の調整レベルとの関係を示すグラフである。図4では、駆動信号の傾きとコンデンサC1との関係をグラフ形式で示しているが、テーブル形式で保持しても良い。図4で示すグラフgは、容量測定部401は、算出したコンデンサC1の容量に対して、上記グラフfの傾きをDとすることで駆動信号出力部500が出力する駆動信号を調整し、突入電流防止装置200が、定められた突入電流の値に収めることが可能となるように制御している。このように、上記関係に基づいて駆動信号を設定し、突入電流防止装置200に印加することで、定められた突入電流の範囲内で突入電流防止装置200の起動時間を早くすることができる。
図5は、本実施例で行われる駆動信号調整処理の処理手順を示すフローチャートである。図5では、画像形成装置1000が客先に設置された場合の処理を示している。
図5に示すように、画像形成装置1000のメイン電源のスイッチがONされると(S501)、容量測定部401は、画像形成装置1000が設置された後の初回起動であるか否かを判定する(S502)。
容量測定部401は、画像形成装置1000が設置された後の初回起動であると判定した場合(S502;Yes)、上記算出方法により、コンデンサC1の容量を測定する(S503)。
容量測定部401は、測定したコンデンサC1の容量に応じて、駆動信号出力部500が出力すべき駆動信号のレベルを調整する(S504)。例えば、容量測定部401は、図4に示したグラフgを用いて、測定したコンデンサC1の容量から図3に示したグラフfの傾きを求め、駆動信号のレベルを調整する。このように、容量測定部401は、S503、S504のようなキャリブレーション動作を行う。なお、容量測定部401は、測定したコンデンサC1の容量値に応じて、駆動信号のDuty(Duty比)を変えることで駆動信号のレベルを調整してもよい。
駆動信号出力部500は、容量測定回路400で調整された駆動信号を突入防止装置200に出力して駆動する(S505)。その後、画像形成装置1000がスタンバイ状態となる。
一方、容量測定部401は、画像形成装置1000が設置された後の初回起動でないと判定した場合(S502;No)、さらに、オプション構成等の変更があったか否かを判定し(S506)、オプション構成等の変更があったと判定した場合(S506;Yes)、S503に進み、コンデンサC1の容量を再測定し、以降の処理を行う(S503~S505)。なお、容量測定部401は、オプション構成等の変更がなかったと判定した場合(S506;No)、S505に進み、そのまま駆動信号出力部500が駆動信号を出力する。オプション構成等の変更としては、例えば、画像形成装置1000の設定モードが通常モードから省エネモードに変更された場合(あるいはその逆の場合)や電源を必要とするメンテナンス部品の交換等、画像形成装置1000の消費電力に関係する設定が変更された場合が挙げられる。
このように、容量測定回路400の容量測定部401が、センサ等によって画像形成装置1000のオプション構成が変わったことを検知して上記のようなオプション構成等に変更があったと判定した場合に、負荷回路300のコンデンサインプット型負荷の容量値を再測定することで、突入電流防止装置200の駆動信号を再調整する。これにより、オプション構成等の変更によって負荷容量が変わった場合でも電源起動時間を最適化できる。
また、駆動信号の再調整は、オプション変更等の場合に限らない。例えば、容量測定回路400の容量測定部401が、画像形成装置1000に設けられた各種センサ(例えば、装置周辺の環境の温度を計測する温度センサ)が所定の温度変化を検知した場合に、当該温度変化に応じて、負荷回路300のコンデンサインプット型負荷の容量値を再測定することで、突入電流防止装置200の駆動信号を再調整してもよい。これにより、画像形成装置1000が設置された環境での温度変化で負荷容量が変わった場合でも電源起動時間を最適化できる。
さらに、駆動信号の再調整は、上記のようなオプション変更等の場合や、温度変化を検知した場合だけでなく、容量測定回路400の容量測定部401が、定期的(例えば、6ヶ月に一度の点検タイミング)に負荷回路300のコンデンサインプット型負荷の容量値を再測定し、所定の容量変化(劣化)を検知した場合に、コンデンサの劣化の程度に応じて、突入電流防止装置200の駆動信号を再調整してもよい。これにより、経時劣化で負荷容量が変わった場合でも電源起動時間を最適化できる。
このように、図5に示した駆動信号調整処理のキャリブレーション動作を行うことにより、設定後の画像形成装置の起動時間を早くすることができる。
図6は、駆動信号を出力するラインのコンデンサ容量を切り替えることで突入電流防止装置の駆動信号を調整する場合の構成図である。図6では、駆動信号出力部500と突入電流防止装置200との間の経路に、互いに容量の異なる駆動信号調整用のコンデンサC2、C3を配置し、駆動信号出力部500が、これらの容量の異なるコンデンサをスイッチSで切り替えることで駆動信号の傾きを変え、突入電流防止装置200の電源供給抑制レベルを調整する。このような構成によっても、上記駆動信号を調整し、突入電流防止装置200が、定められた突入電流の値に収めるように制御することができる。さらに、図1の構成と図6の構成とを組み合わせた構成としてもよい。これにより、駆動信号のレベルをより細かく調整することができる。
さらに、上述した駆動信号の調整方法をユーザにより選択させ、選択された調整方法により駆動信号を調整してもよい。例えば、画像形成装置1000に設けられた操作表示部(例えば、タッチパネルやディスプレイ)に、上記のような3つの調整(環境温度の変化を検知したことに伴う調整(第1の再調整)、定期的な調整(第2の再調整)、オプション構成等の変更に伴う調整(第3の再調整))を行うための選択ボタンを表示し、ユーザにこれらの調整方法を選択させ、いずれか(またはこれらの組み合わせ)を実行してもよい。これにより、ユーザが調整対象とする画像形成装置1000に相応しいと判断した調整方法で突入電流防止装置200の駆動信号を再調整することができる。
このように、本実施例によれば、コンデンサの容量の測定タイミングを制御して、測定した容量に応じて、駆動電圧を変えることで突入電流防止装置の駆動信号を調整することでコンデンサへの突入電流を低減させ、電源起動時間が必要以上に長くなることを抑えることができる。
例えば、従来の画像形成装置に搭載される突入電流防止装置では、スイッチ素子を緩やかにオンするために下流側である後段への電源供給も緩やかになって起動時間の遅延につながっていた。また、最大負荷構成を想定した固定回路でスイッチ素子をオンさせていたため、起動時間も必要以上に遅延してしまうという問題があったが、本実施例によればこのような問題を解消することができる。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また、実施例に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。例えば、電子機器が情報処理装置である場合、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。この場合、複数のコンピューティングデバイスのうちの第1の装置および第2の装置は、開示された処理ステップ、例えば図5を様々な組み合わせで共有するように構成できる。例えば、所定のユニットによって実行されるプロセスは、第2の装置によって実行され得る。同様に、所定のユニットの機能は、第2の装置によって実行することができる。また、第1の装置と第2の装置の各要素は、1つのサーバ装置にまとめられていても良いし、複数の装置に分けられていても良い。
図7は、電子黒板のハードウェア構成図である。図7に示されているように、電子黒板2は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、SSD(Solid State Drive)204、ネットワークI/F205、及び、外部機器接続I/F(Interface)206を備えている。
これらのうち、CPU201は、電子黒板2全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201やIPL(Initial Program Loader)等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。SSD204は、電子黒板用のプログラム等の各種データを記憶する。ネットワークコントローラ205は、通信ネットワーク100との通信を制御する。外部機器接続I/F206は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ230、外付け機器(マイク240、スピーカ250、カメラ260)である。
また、電子黒板2は、キャプチャデバイス211、GPU212、ディスプレイコントローラ213、接触センサ214、センサコントローラ215、電子ペンコントローラ216、近距離通信回路219、及び近距離通信回路219のアンテナ219a、電源スイッチ222及び選択スイッチ類223を備えている。
これらのうち、キャプチャデバイス211は、外付けのPC(Personal Computer))270のディスプレイに対して映像情報を静止画または動画として表示させる。GPU(Graphics Processing Unit)212は、グラフィクスを専門に扱う半導体チップである。ディスプレイコントローラ213は、GPU212からの出力画像をディスプレイ280等へ出力するために画面表示の制御及び管理を行う。接触センサ214は、ディスプレイ280上に電子ペン290やユーザの手H等が接触したことを検知する。センサコントローラ215は、接触センサ214の処理を制御する。接触センサ214は、赤外線遮断方式による座標の入力及び座標の検出を行う。この座標の入力及び座標の検出する方法は、ディスプレイ280の上側両端部に設置された2つ受発光装置が、ディスプレイ280に平行して複数の赤外線を放射し、ディスプレイ280の周囲に設けられた反射部材によって反射されて、受光素子が放射した光の光路と同一の光路上を戻って来る光を受光する方法である。接触センサ214は、物体によって遮断された2つの受発光装置が放射した赤外線のIDをセンサコントローラ215に出力し、センサコントローラ215が、物体の接触位置である座標位置を特定する。電子ペンコントローラ216は、電子ペン290と通信することで、ディスプレイ280へのペン先のタッチやペン尻のタッチの有無を判断する。近距離通信回路219は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。電源スイッチ222は、電子黒板2の電源のON/OFFを切り換えるためのスイッチである。選択スイッチ類223は、例えば、ディスプレイ280の表示の明暗や色合い等を調整するためのスイッチ群である。
更に、電子黒板2は、バスライン210を備えている。バスライン210は、図7に示されているCPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
なお、接触センサ214は、赤外線遮断方式に限らず、静電容量の変化を検知することにより接触位置を特定する静電容量方式のタッチパネル、対向する2つの抵抗膜の電圧変化によって接触位置を特定する抵抗膜方式のタッチパネル、接触物体が表示部に接触することによって生じる電磁誘導を検知して接触位置を特定する電磁誘導方式のタッチパネルなどの種々の検出手段を用いてもよい。また、電子ペンコントローラ216が、電子ペン290のペン先及びペン尻だけでなく、電子ペン290のユーザが握る部分や、その他の電子ペンの部分のタッチの有無を判断するようにしてもよい。
図8は、液体吐出装置(インクジェットプリンタ)のハードウェア構成図である。図8に示されているように、液体吐出装置3は、CPU301(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)304、外部機器接続I/F308、ネットワークI/F309、及びバスライン310を備えている。また、液体吐出装置3は、紙搬送部311、副走査ドライバ312、主走査ドライバ313、キャリッジ320、及び操作パネル330を備えている。更に、キャリッジ320は、液体吐出ヘッド321、及び液体吐出ヘッドドライバ322を備えている。
これらのうち、CPU301は、液体吐出装置3全体の動作を制御する。ROM302は、IPL等のCPU301の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。NVRAM304は、プログラム等の各種データを記憶し、液体吐出装置3の電源が遮断されている間も各種データを保持する。外部機器接続I/F306は、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により、PC(Personal Computer)に接続され、PCとの間で、制御信号や印刷されるデータの通信を行う。ネットワークI/F309は、インターネット等の通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン310は、CPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
紙搬送部311は、例えば、ローラ、及びローラを駆動するモータであって、液体吐出装置3内の搬送経路に沿って副走査方向へ印刷用紙を搬送する。副走査ドライバ312は、紙搬送部333の副走査方向への移動を制御する。主走査ドライバ311は、キャリッジ320の主走査方向への移動を制御する。
キャリッジ320の液体吐出ヘッド321は、インク等の液体を吐出するための複数のノズルを有しており、その吐出面(ノズル面)が、印刷用紙側を向くようにキャリッジ320に搭載されている。液体吐出ヘッド321は、主走査方向に移動しながら、副走査方向に間欠的に搬送される印刷用紙に液体を吐出することで、印刷用紙の所定位置に液体を吐出して画像を形成する。液体吐出ヘッドドライバ322は、液体吐出ヘッド321の駆動を制御するためのドライバである。
操作パネル332は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネルやアラームランプ等により構成されている。
なお、液体吐出ヘッドドライバ322は、キャリッジ320に搭載されず、キャリッジ320外で、バスラインに接続されるように構成してもよい。また、主走査ドライバ313、副走査ドライバ312、及び液体吐出ヘッドドライバ322は、それぞれプログラムに従ったCPU301の命令によって実現する機能であってもよい。
図9は、PC(サーバ)のハードウェア構成図である。ここでは、サーバ5のハードウェア構成について説明する。
図9に示されているように、サーバ5は、コンピュータによって構築されており、図9に示されているように、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、データバス510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514、メディアI/F516を備えている。
これらのうち、CPU501は、サーバ5全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F509は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン510は、図9に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
図10は、ビデオ会議端末のハードウェア構成図である。図10に示されているように、ビデオ会議端末7は、CPU701、ROM702、RAM703、フラッシュメモリ704、SSD705、メディアI/F707、操作ボタン708、電源スイッチ709、バスライン710、ネットワークI/F711、カメラ712、撮像素子I/F、マイク714、スピーカ715、音入出力I/F716、ディスプレイI/F717、外部機器接続I/F(Interface)718、近距離通信回路719、近距離通信回路719のアンテナ719aを備えている。これらのうち、CPU701は、ビデオ会議端末7全体の動作を制御する。ROM702は、IPL等のCPU701の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM703は、CPU701のワークエリアとして使用される。フラッシュメモリ704は、通信用プログラム、画像データ、及び音データ等の各種データを記憶する。SSD705は、CPU701の制御にしたがってフラッシュメモリ704に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、SSDに代えてHDDを用いてもよい。メディアI/F707は、フラッシュメモリ等の記録メディア706に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。操作ボタン708は、ビデオ会議端末7の宛先を選択する場合などに操作されるボタンである。電源スイッチ709は、ビデオ会議端末7の電源のON/OFFを切り換えるためのスイッチである。
また、ネットワークI/F711は、インターネット等の通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ712は、CPU701の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段であってもよい。撮像素子I/F713は、CMOSセンサ712の駆動を制御する回路である。マイク714は、音を電気信号に変える内蔵型の回路である。スピーカ715は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F716は、CPU701の制御に従ってマイク714及びスピーカ715との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイI/F717は、CPU701の制御に従って外付けのディスプレイに画像データを送信する回路である。外部機器接続I/F718は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路719は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。
また、バスライン710は、図10に示されているCPU701等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
ディスプレイ720は、被写体の画像や操作用アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)等によって構成された表示手段の一種である。また、ディスプレイ720は、ケーブルによってディスプレイI/F717に接続される。このケーブルは、アナログRGB(VGA)信号用のケーブルであってもよいし、コンポーネントビデオ用のケーブルであってもよいし、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)やDVI(Digital Video Interactive)信号用のケーブルであってもよい。
なお、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ712は、CPU401の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段であってもよい。外部機器接続I/F718には、USBケーブル等によって、外付けカメラ、外付けマイク、及び外付けスピーカ等の外部機器がそれぞれ接続可能である。外付けカメラが接続された場合には、CPU701の制御に従って、内蔵型のCMOSセンサ712に優先して、外付けカメラが駆動する。同じく、外付けマイクが接続された場合や、外付けスピーカが接続された場合には、CPU701の制御に従って、それぞれが内蔵型のマイク714や内蔵型のスピーカ715に優先して、外付けマイクや外付けスピーカが駆動する。
また、記録メディア706は、ビデオ会議端末7に対して着脱自在な構成となっている。また、CPU701の制御にしたがってデータの読み出し又は書き込みを行う不揮発性メモリであれば、フラッシュメモリ704に限らず、EEPROM等を用いてもよい。
図11は、プロジェクタ8のハードウェア構成図である。図11に示すように、プロジェクタ8は、CPU(Central Processing Unit)801、ROM(Read Only Memory)802、RAM(Random Access Memory)803、メディアI/F(Interface)807、操作部808、電源スイッチ809、バスライン810、ネットワークI/F811、LED(Light Emitting Diode)駆動回路814、LED光源815、投写デバイス816、投写レンズ817、外部機器接続I/F(Interface)818、ファン駆動回路819、冷却ファン820を備えている。
これらのうち、CPU801は、プロジェクタ8全体の動作を制御する。ROM802は、CPU801の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM803は、CPU801のワークエリアとして使用される。
メディアI/F807は、フラッシュメモリ等の記録メディア806に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
操作部808は、種々のキー、ボタン及びLED等が配設されており、ユーザによるプロジェクタ8の電源のON/OFF以外の各種操作を行うのに使用される。例えば、操作部808は、投写画像の大きさの調整操作、色調の調整操作、ピント調整操作、キーストン調整操作等の指示操作を受け付けて、受け付けた操作内容をCPU801に出力する。
電源スイッチ809は、プロジェクタ8の電源のON/OFFを切り換えるためのスイッチである。
バスライン810は、図11に示されているCPU801等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
ネットワークI/F811は、インターネット等の通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。
LED駆動回路814は、CPU801の制御下で、LED光源815の点灯及び消灯を制御する。
LED光源815は、LED駆動回路814の制御によって点灯されると、投写光を投写デバイス816に照射する。
投写デバイス816は、外部機器接続I/F818等を介して与えられた画像データに基づいて、空間光変調方式によりLED光源815からの投写光を変調して得た変調光を、投写レンズ817を通して、スクリーンの投写面へ画像として投写する。投写デバイス816としては、例えば、液晶パネルまたはDMD(Digital Micromirror Device)等が用いられている。上記LED駆動回路814、LED光源815、投写デバイス816及び投写レンズ817は、全体として、画像データに基づいて投写面に投写画像を投写する投写部(投写手段)として機能している。
外部機器接続I/F818は、直接、PC(Personal Computer)が接続され、PCとの間で、制御信号や画像データを取得する。
ファン駆動回路819は、CPU801及び冷却ファン820に接続されており、CPU801からの制御信号に基づいて、冷却ファン820の駆動/駆動停止を行う。
冷却ファン820は、回転することで、プロジェクタ8内部の空気を排気して、プロジェクタ8内部を冷却する。
また、CPU801は、電源電力が供給されると、ROM802に予め記憶されている制御プログラムに従って起動し、LED駆動回路814に制御信号を与えてLED光源815を点灯させるとともに、ファン駆動回路819に制御信号を与えて冷却ファン820を所定の定格回転数で回転させる。また、プロジェクタ8は、電源回路21からの電源電力の供給が開始されると、投写デバイス816が画像表示可能状態になり、更に、他の種々の構成要素へ電源回路21から電力が供給される。
また、プロジェクタ8は、電源スイッチ809がOFF操作されると、電源スイッチ809から電源OFF信号がCPU801に送られ、CPU801は、電源OFF信号を検知すると、LED駆動回路814へ制御信号を与えてLED光源815を消灯させる。CPU801は、その後、所定時間が経過すると、ファン駆動回路819へ制御信号を与えて冷却ファン820を停止させるとともに、自身で自身の制御処理を終了させ、最後に電源回路21へ指示を与えて電源電力の供給を停止させる。
図12は、MFPのハードウェア構成図である。図12に示されているように、MFP(Multifunction Peripheral/Product/Printer9は、コントローラ910、近距離通信回路920、エンジン制御部930、操作パネル940、ネットワークI/F950を備えている。
これらのうち、コントローラ910は、コンピュータの主要部であるCPU901、システムメモリ(MEM-P)902、ノースブリッジ(NB)903、サウスブリッジ(SB)904、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)906、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)907、HDDコントローラ908、及び、記憶部であるHD909を有し、NB903とASIC906との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス921で接続した構成となっている。
これらのうち、CPU901は、MFP9の全体制御を行う制御部である。NB903は、CPU901と、MEM-P902、SB904、及びAGPバス921とを接続するためのブリッジであり、MEM-P902に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを有する。
MEM-P902は、コントローラ910の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM902a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM902bとからなる。なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
SB904は、NB903とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC906は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス921、PCIバス922、HDD908およびMEM-C907をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC906は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C907を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部931及びプリンタ部932との間でPCIバス922を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。なお、ASIC906には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
MEM-C907は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD909は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HD909は、CPU901の制御にしたがってHD909に対するデータの読出又は書込を制御する。AGPバス921は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM-P902に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
また、近距離通信回路920には、近距離通信回路920aが備わっている。近距離通信回路920は、NFC、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
更に、エンジン制御部930は、スキャナ部931及びプリンタ部932によって構成されている。また、操作パネル940は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部940a、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作パネル940bを備えている。コントローラ910は、MFP9全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル940からの入力等を制御する。スキャナ部931又はプリンタ部932には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。
なお、MFP9は、操作パネル940のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
また、ネットワークI/F950は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路920及びネットワークI/F950は、PCIバス922を介して、ASIC906に電気的に接続されている。
本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化したり、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせて実施することができる。
1000 画像形成装置
100 電源装置
200 突入防止装置
300 負荷回路
400 電圧モニタ回路
401 容量測定部
500 駆動信号出力部
C1~C3 コンデンサ
R1、R2 負荷抵抗
S スイッチ
特開2010‐117834号公報

Claims (9)

  1. 電源装置と前記電源装置に接続されるコンデンサインプット型負荷との間に設けられた、前記コンデンサインプット型負荷で発生する突入電流を防止する突入電流防止部と、
    初回起動時に前記コンデンサインプット型負荷の容量を測定する容量測定部と、を備え、
    前記容量測定部は、前記初回起動時に前記コンデンサインプット型負荷の動作に必要な電圧未満の電圧が印加された場合、前記電圧が所定の電圧値となった時の電流値から前記コンデンサインプット型負荷の抵抗値を測定し、前記電圧を印加したタイミングから前記所定の電圧値に達するまでの時間と前記抵抗値から前記コンデンサインプット型負荷の容量値を算出し、前記初回起動時以降の起動時には、測定された前記コンデンサインプット型負荷の容量値に応じて、前記突入電流防止部に出力する駆動信号を調整する、
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記容量測定部は、測定した前記容量値に応じて前記駆動信号のDutyを変えることにより、前記駆動信号を調整する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記容量測定部は、測定した前記容量値に応じて、駆動信号出力部と前記突入電流防止との間に配置された、駆動信号調整用のコンデンサの容量を切り替えることにより、前記駆動信号を調整する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記容量測定部は、環境温度の変化に応じて、前記コンデンサインプット型負荷の容量を再測定し、前記駆動信号を再調整する第1の再調整を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  5. 前記容量測定部は、定期的に、前記コンデンサインプット型負荷の容量を再測定し、コンデンサの劣化の程度に応じて、前記駆動信号を再調整する第2の再調整を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  6. 前記容量測定部は、前記電子機器の消費電力に関係する設定が変更された場合に、前記コンデンサインプット型負荷の容量を再測定し、前記駆動信号を再調整する第3の再調整を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  7. 環境温度の変化に応じて、前記コンデンサインプット型負荷の容量を再測定し、前記駆動信号を再調整する第1の再調整と、定期的に、前記コンデンサインプット型負荷の容量を再測定し、コンデンサの劣化の程度に応じて、前記駆動信号を再調整する第2の再調整と、前記電子機器の消費電力に関係する設定が変更された場合に、前記コンデンサインプット型負荷の容量を再測定し、前記駆動信号を再調整する第3の再調整と、のいずれかを選択可能な操作表示部を備え、
    前記容量測定部は、前記操作表示部を介してユーザから選択された前記第1の再調整、前記第2の再調整、前記第3の再調整のいずれかを実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  8. 電源装置と前記電源装置に接続されるコンデンサインプット型負荷との間に設けられた、前記コンデンサインプット型負荷で発生する突入電流を防止する突入電流防止部と、初回起動時に前記コンデンサインプット型負荷の容量を測定する容量測定部と、を備えた電子機器で行われる突入電流制御方法であって、
    前記容量測定部が、前記初回起動時に前記コンデンサインプット型負荷の動作に必要な電圧未満の電圧が印加された場合、前記電圧が所定の電圧値となった時の電流値から前記コンデンサインプット型負荷の抵抗値を測定し、
    前記容量測定部が、前記電圧を印加したタイミングから前記所定の電圧値に達するまでの時間と前記抵抗値から前記コンデンサインプット型負荷の容量値を算出し、
    前記容量測定部が、前記初回起動時以降の起動時には、測定された前記コンデンサインプット型負荷の容量値に応じて、前記突入電流防止部に出力する駆動信号を調整する、
    ことを特徴とする突入電流制御方法。
  9. 電源装置と前記電源装置に接続されるコンデンサインプット型負荷との間に設けられた、前記コンデンサインプット型負荷で発生する突入電流を防止する突入電流防止部と、初回起動時に前記コンデンサインプット型負荷の容量を測定する容量測定部と、を備えた電子機器に、
    前記初回起動時に前記コンデンサインプット型負荷の動作に必要な電圧未満の電圧が印加された場合、前記電圧が所定の電圧値となった時の電流値から前記コンデンサインプット型負荷の抵抗値を測定する処理と、
    前記電圧を印加したタイミングから前記所定の電圧値に達するまでの時間と前記抵抗値から前記コンデンサインプット型負荷の容量値を算出する処理と、
    前記初回起動時以降の起動時には、測定された前記コンデンサインプット型負荷の容量値に応じて、前記突入電流防止部に出力する駆動信号を調整する処理と、
    を実行させることを特徴とする突入電流制御プログラム。
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