JP5454412B2 - 電流制御機能を備えた半導体装置 - Google Patents

電流制御機能を備えた半導体装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動車の内燃機関点火装置に用いられる半導体装置に関し、特に、電流制御機能を備えた半導体装置に関する。
自動車用内燃機関の点火装置には、点火コイルの1次側電流をスイッチング制御するパワー半導体素子を内蔵した半導体装置が用いられている。図5に、パワー半導体素子としてIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を使用した、従来の一般的な内燃機関点火用半導体装置の構成例を示す。
図5に示した点火用半導体装置は、エンジンコントロールユニット(以下、ECU(Electronic control unit)という。)1と、点火用半導体集積回路(以下、IC(Integrated Circuit)という。)2と、点火コイル3と、電圧源4と、点火プラグ5から構成されている。
点火用IC2は、点火コイルの1次電流をオン・オフ制御する出力段IGBT11と、出力段IGBT11とコレクタとゲートを共通にしてセンス電流を検出するセンスIGBT12およびセンス抵抗13と、ゲート抵抗14と、出力段IGBT11のコレクタ電流を制御する電流制御回路10から構成され、点火コイル3と接続するC端子(コレクタ電極)、接地電位と接続するE端子(エミッタ電極)、ECU1と接続するG端子(ゲート電極)、の3端子を有している。
ここで、図5に示した点火用半導体装置の動作について説明する。ECU1は、点火用IC2の出力段IGBT11のオン・オフを制御する信号をG端子に出力する。例えば、G端子に5Vが出力されると出力段IGBT11がオンし、G端子に0Vが出力されると出力段IGBT11がオフする。
先ず、ECU1からG端子にオン信号が出力されると、点火用IC2の出力段IGBT11はオンし、電圧源4(例えば14V)から点火コイル3の1次コイル6を介して、点火用IC2のC端子にコレクタ電流(以下、Icという。)が流れ始める。このIcは1次コイル6のインダクタンスと印加電圧でdI/dtが決定され、電流制御回路10で制御される一定電流値(例えば13A)まで増加するとこの電流値を維持する。
次に、ECU1からオフ信号がG端子に出力されると、点火用IC2の出力段IGBT11はオフし、Icは急激に減少する。この急激なIcの変化により、1次コイル6の両端電圧は急激に大きくなる。同時に、2次コイル7の両端電圧も数10KV(例えば30KV)まで増加し、その電圧が点火プラグ5に印加される。点火プラグ5は、印加電圧が約10KV以上で放電する。
また、ECU1のオン信号が所定時間より長く出力される、あるいは、IC2の温度が所定温度より高くなる等、点火コイル3やIC2に焼損等の故障が発生する恐れのある場合は、電流制御回路10に内蔵された自己遮断回路が動作してIcを遮断する。しかし、Icを急激に遮断すると点火プラグ5が設定外のタイミングで放電し、エンジンにダメージを与える恐れがあるため、点火プラグ5が誤放電しないような範囲でdI/dtを制御する必要がある。
この電流制御回路10の回路構成例を図6に示す。図6に示した電流制御回路10は、G端子とE端子間の電圧で駆動され、基準電圧回路31と、レベルシフト回路32,34と、自己遮断回路33と、比較回路35と、MOSFET(Metal-Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)36から構成されている。
基準電圧回路31は、DepMOSFET(Depression Metal-Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)311とMOSFET312がゲートを共通にして直列接続されるバイアス回路で生成される電圧を、抵抗313と抵抗314にて所定の電圧に分圧して基準電圧Vrefを出力する。
レベルシフト回路32は、DepMOSFET321とMOSFET322がゲートを共通にして直列接続されるバイアス回路と、MOSFET322とカレントミラー回路を構成するMOSFET323と、MOSFET323と直列接続されるDepMOSFET324とで構成され、基準電圧VrefによりDepMOSFET324のゲートを制御することで、基準電圧Vrefを所定の電圧にレベルシフトした電圧を生成し出力する。
自己遮断回路33は、DepMOSFET331とMOSFET332がゲートを共通にして直列接続されるバイアス回路と、MOSFET332とカレントミラー回路を構成するMOSFET333と、MOSFET333と直列接続されるMOSFET334と、コンデンサ335で構成される。MOSFET334は、図示していないタイマー回路あるいは温度検知回路等の手段で生成される遮断信号SDでオン・オフが制御され、通常動作時はオンで異常時はオフとなる。また、MOSFET334のオン抵抗をMOSFET333のオン抵抗に比べ十分小さく設定することで、通常動作時は基準電圧Vrefがレベルシフトされた電圧をそのまま出力し、異常時はコンデンサ335に充電された電圧をMOSFET333で放電することにより出力電圧を徐々に低下させる。
レベルシフト回路34は、DepMOSFET341とMOSFET342がゲートを共通にして直列接続されるバイアス回路と、MOSFET342とカレントミラー回路を構成するMOSFET343と、MOSFET343と直列接続されるDepMOSFET344とで構成され、センスIGBT12とセンス抵抗13によりIcに比例した電流値を電圧値に変換して検出されたセンス電圧VsnsによりDepMOSFET344のゲートを制御することで、センス電圧Vsnsを所定の電圧にレベルシフトした電圧を生成し出力する。
比較回路35は、自己遮断回路33の出力とレベルシフト回路34の出力とを比較し、比較結果によりMOSFET36のオン・オフを制御する。すなわち、レベルシフトされた基準電圧Vrefよりレベルシフトされたセンス電圧Vsnsが低い場合は、MOSFET36はオフとなり、レベルシフトされた基準電圧Vrefよりレベルシフトされたセンス電圧Vsnsが高い場合は、MOSFET36はオンとなる。
次に、図5に示した点火用半導体装置の動作について説明する。図7は、Icの電流制御に関する動作波形を示した図である。図7(A)は、Icが電流制限値Ilimに達した後に自己遮断動作する場合を示し、図7(B)は、電流制限値Ilimに達せずに自己遮断動作する場合を示している。なお、基準電圧Vrefおよびセンス電圧Vsnsはレベルシフト回路32および34を介してレベルシフトされているが、以下の説明では省略して説明する。
図7(A)において、ECU1よりオン信号(例えば5V)が入力されるとIcが流れセンス電圧Vsnsも上昇し、基準電圧Vrefに達するとMOSFET36がオンして出力段IGBT11のゲート電圧VGoutが低下し、比較回路35によりVref=Vsnsとなるように制御される(t1)。次に、自己遮断信号SDが入力されると自己遮断回路33の出力は基準電圧Vrefから徐々に低下し、Vref=Vsnsを保持するようにVGoutも低下していく(t2)。そして、VGout=Vth(IGBT11のしきい値電圧、例えば2V)に達するとIcは完全に遮断する(t3)。
なお、自己遮断回路33の出力は、コンデンサ335の放電により0V程度まで低下するが、Icを完全に遮断しておくためにはIc=0の場合もVsns>Vref>0の関係を維持しておく必要がある。レベルシフト回路34は、この目的で設置されており(レベルシフト回路32はセンス側との特性を整合させるため設置)、センス電圧Vsnsが下限値に達して一定となった後も、自己遮断回路33の出力電圧は低下を続けるため、t3の後は比較回路35の出力電圧は急激に上昇しゲート電圧VGoutは急激に低下する。
また図7(B)に示すように、電圧源4の電圧値が低くなりIcが電流制限値Ilimに達しない場合は、自己遮断信号SDが入力され自己遮断動作を開始してVref=Vsnsに達するとゲート電圧VGoutは急激に低下する(t4)。このようなゲート電圧VGoutの急激な低下は、Icに振動を発生させ、点火プラグ5の誤点火を引き起こすという問題点がある。
このIcの振動による誤点火の問題を解決する方法として、例えば特許文献1が提案されている。これによれば、出力段IGBTと並列に電圧抑制用IGBTと跳ね上がり電圧抑制用ダイオードを直列接続した回路を設け、出力段IGBTの動作時にコレクタ電圧が上昇しダイオードの耐圧を超えるとダイオードは降伏し、電圧抑制用IGBTを通して電流が流れコレクタ電圧を一定電圧に制限するとしている。
また、特許文献2では、出力段IGBTのコレクタ電圧を検出する電圧監視回路と、電圧監視回路の出力により出力段IGBTのゲートに流れる電流を制御する制御電流調整回路を設け、出力段IGBTの電流制限が開始されコレクタ電圧が増大すると電圧監視回路が動作を開始し、制御電流調整回路を通じて出力段IGBTのゲート電圧を増大させコレクタ電圧の増大を抑制させるとしている。
特開2001−153012号公報 特開2002−371945号公報
上述した従来の内燃機関の点火用装置には、以下のような問題点あった。
図5に示した従来の点火用半導体装置では、電流制御回路の動作時や自己遮断回路の動作時に、出力段IGBTのコレクタ電流Icの振動が発生し、点火プラグの誤点火が発生するという問題点があった。
また、特許文献1および特許文献2で開示された点火用半導体装置では、電流制御回路の動作時の出力段IGBTのコレクタ電流Icの振動は対策しているが、自己遮断回路の動作時の出力段IGBTのコレクタ電流Icの振動対策には言及されておらず、図5に示した従来の点火用半導体装置と同様の問題点がある。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、電流制御回路の動作時や自己遮断回路の動作時に、出力段IGBTのコレクタ電流Icが振動せず、点火プラグの誤点火を防止する点火用半導体装置を、提供することである。
上述した課題を解決するため、請求項1に係る発明は、駆動信号により主電流をオン・オフ制御する第1の絶縁ゲート型トランジスタと、前記駆動信号によりオン・オフが制御され前記第1の絶縁ゲート型トランジスタとコレクタを共通にする第2の絶縁ゲート型トランジスタと、該第2の絶縁ゲート型トランジスタのエミッタに直列接続されるセンス抵抗と、該センス抵抗の電圧を検出し前記第1の絶縁ゲート型トランジスタに流れる前記主電流を制御する電流制御回路と、を有する半導体集積回路であって、前記駆動信号が印加され前記第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート電圧を制御する第1のゲート制御回路と、前記駆動信号が印加され前記第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート電圧を制御する第2のゲート制御回路と、を備え、前記第1の絶縁ゲート型トランジスタに流れる前記主電流が所定の電流値より大きい場合は、前記第1のゲート制御回路の電圧を前記第2のゲート制御回路の電圧より大きくなるように制御し、前記第1の絶縁ゲート型トランジスタに流れる前記主電流が所定の電流値より小さい場合は、前記第1のゲート制御回路の電圧を前記第2のゲート制御回路の電圧より小さくなるように制御することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、前記第1および第2のゲート制御回路はレベルシフト回路を備え、前記第1および第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート電圧に電位差を設定することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、前記第1のゲート制御回路は、前記駆動信号と接地電位間に直列接続される第1の抵抗分圧回路を備え、前記第2のゲート制御回路は、前記駆動信号と接地電位間に直列接続される第2の抵抗分圧回路と、該第2の抵抗分圧回路の出力によりゲート電圧が制御されるMOSFETと第3の抵抗分圧回路が前記駆動信号と接地電位間で直列接続される可変抵抗回路と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、前記第1のゲート制御回路は、前記駆動信号と接地電位間に抵抗分圧回路と半導体スイッチ回路が直列接続され、前記半導体スイッチ回路は前記電流制御回路の信号でオン・オフが制御されることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、前記第1および第2の絶縁ゲート型トランジスタの代りに、MOSFETまたはバイポーラトランジスタを用いることを特徴とする。
本発明に係る電流制御機能を備えた点火用半導体装置は、出力段IGBTとセンスIGBTのゲート電圧をそれぞれ制御するゲート制御回路を備え、所定の電流値と出力段IGBTのコレクタ電流とを比較しその電流値の大小により、出力段IGBTとセンスIGBTのゲート電圧に電圧差(オフセット)を設けて制御することにより、電流制御回路や自己遮断回路の動作時のコレクタ電流の振動を抑制し、点火プラグの誤点火を防止するという効果も奏する。
本発明に係る電流制御機能を備えた半導体装置の第1の実施例を示す図である。 本発明に係る電流制御機能を備えた半導体装置の第1の実施例の動作波形を示す図である。 本発明に係る電流制御機能を備えた半導体装置の第2の実施例を示す図である。 本発明に係る電流制御機能を備えた半導体装置の第2の実施例の動作波形を示す図である。 従来の電流制御機能を備えた半導体装置の構成例を示す図である。 従来の電流制御回路の構成例を示す図である。 従来の電流制御機能を備えた半導体装置の動作波形を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る電流制御機能を備えた点火用半導体装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る電流制御機能を備えた点火用半導体装置の第1の実施例を示す図である。図5に示した従来の点火用半導体装置の構成例と同じ部位には同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
図1に示す点火用半導体装置は、ECU1と、点火用IC2と、点火コイル3と、電圧源4と、点火プラグ5と、を備えている。
点火用IC2は、点火コイルの1次電流をオン・オフ制御する出力段IGBT11と、出力段IGBT11とコレクタを共通にしてセンス電流を検出するセンスIGBT12およびセンス抵抗13と、ゲート抵抗14と、出力段IGBT11のIcを制御する電流制御回路10と、出力段IGBTのゲート電圧VGoutを制御するゲート制御回路20と、センスIGBT12のゲート電圧VGsnsを制御するゲート制御回路23と、を備えており、点火コイル3と接続するC端子、接地電位と接続するE端子、ECU1と接続するG端子、の3端子を有している。なお、電流制御回路10は、図5および図6に示した従来回路例と同じであり、詳細な説明は省略する。
ゲート制御回路20は、G端子に接続するゲート抵抗14とE端子間に直列接続される抵抗21と抵抗22の抵抗分圧回路を備え、抵抗21と抵抗22の分圧電圧により出力段IGBT11のゲート電圧VGoutを制御する。
ゲート制御回路23は、G端子に接続するゲート抵抗14とE端子間に直列接続される抵抗24と抵抗25の抵抗分圧回路と、G端子に接続するゲート抵抗14とE端子間に直列接続される抵抗27と抵抗28とMOSFET26からなる可変抵抗回路とを備える。抵抗24と抵抗25の分圧電圧によりMOSFET26のゲートを駆動してオン抵抗を制御することで可変抵抗回路の抵抗値を制御し、抵抗27と抵抗28の分圧電圧によりセンスIGBT12のゲート電圧VGsnsを制御する。
次に、図1に示した点火用半導体装置の動作について説明する。図2は、図7に示した従来回路例と同様に、Icの電流制御に関する動作波形を示すものである。図2(A)は、Icが電流制限値Ilimに達した後に自己遮断動作する場合を示し、図2(B)は、電流制限値Ilimに達せずに自己遮断動作する場合を示している。図2において、図7と大きく異なる点は、ゲート制御回路20およびゲート制御回路23により、出力段IGBT11のゲート電圧VGoutおよびセンスIGBT12のゲート電圧VGsnsを別々に生成して制御していることである。なお、基準電圧Vrefおよびセンス電圧Vsnsはレベルシフト回路32および34を介してレベルシフトされているが、以下の説明では省略して説明する。
先ず、図2(B)の動作について説明する。自己遮断信号SDが入力され自己遮断動作を開始する時点では(t2)、出力段IGBT11とセンスIGBT12のゲート電圧はVGout>VGsnsとなるようにゲート制御回路20およびゲート制御回路23の各抵抗値の比率を設定する。
すなわち、G端子の電圧VGが5Vの場合、例えば抵抗24と抵抗25の比率を50:50にすると、MOSFET26のゲート電圧はしきい値電圧(例えば1V)以上で駆動されるためオン抵抗は無視できる。そして、例えば抵抗27と抵抗28の比率を20:80、抵抗21と抵抗22の比率を10:90とすると、出力段IGBT11とセンスIGBT12のゲート電圧はVGout>VGsnsとなる。
次に、自己遮断動作を開始してVrefが徐々に低下し、Vref=Vsnsに達するとVGoutとVGsnsが急激に低下した後(t4)徐々に低下する。t4直後はVGout>VGsnsであるためIcはまだ低下せず、VGoutとVGsnsの電位差(オフセット)分低下した後、Icは低下し始める(t4’)。VGoutが急激に低下してもt4の時点ではVGoutの変動はIcに影響しないのでIc振動は発生しない。
出力段IGBT11とセンスIGBT12のゲート電圧が徐々に低下すると、MOSFET26のゲート電圧も低下するためオン抵抗が無視できなくなり、出力段IGBT11とセンスIGBT12のゲート電圧差(オフセット)も徐々に減少する。そして、出力段IGBT11とセンスIGBT12のゲート電圧がVGout=VGsnsとなる時、すなわち、Icが下限電流値Ithとなる時に、各抵抗が前述した抵抗比率に設定されていると、Ic<IthではVGout<VGsnsとなるため、VGoutがしきい値電圧
Vth(例えば2V)まで低下しIc=0(t3’)となった後にVsnsが下限値に達
する(t3)。VGoutの急激な変動(t3)はIc=0(t3’)になった後に起きるため、Ic振動のない自己遮断動作を実現できる。
図2(A)の場合は、自己遮断動作を開始(t2)した直後にVGoutとVGsnsが徐々に低下する点が図2(B)と異なるが、その後の動作は図2(B)t4’後の動作と同じである。
図3は、本発明に係る電流制御機能を備えた点火用半導体装置の第2の実施例を示す図である。図1に示した第1の実施例と同じ部位には同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
図3に示す点火用半導体装置は、ECU1と、点火用IC2と、点火コイル3と、電圧源4と、点火プラグ5と、を備えている。
点火用IC2は、出力段IGBT11と、センスIGBT12と、センス抵抗13と、ゲート抵抗14と、電流制御回路10と、ゲート制御回路20と、ゲート制御回路23と、を備えており、点火コイル3と接続するC端子、接地電位と接続するE端子、ECU1と接続するG端子、の3端子を有している。
図3に示す点火用IC2を構成する回路ブロックは、図1に示した第1の実施例と同じであるが、ゲート制御回路20にスイッチ素子としてMOSFET29が設置された構成となっている。すなわち、ゲート制御回路20は、G端子に接続するゲート抵抗14とE端子間に直列接続される抵抗21と抵抗22とMOSFET29からなる抵抗分圧回路を備え、抵抗21と抵抗22の分圧電圧により出力段IGBT11のゲート電圧VGoutを制御する。また、MOSFET29のゲートは、比較回路35の出力でオン・オフが制御され、MOSFET36と同じようにセンス電圧Vsnsが基準電圧Vrefより大きくなるとオン状態となる。
次に、図3に示した点火用半導体装置の動作について説明する。図4は、図2に示した第1の実施例と同様に、Icの電流制御に関する動作波形を示すものである。図4(A)は、Icが電流制限値Ilimに達した後に自己遮断動作する場合を示し、図4(B)は、電流制限値Ilimに達せずに自己遮断動作する場合を示している。
図4において、図2と大きく異なる点は、ゲート制御回路20のMOSFET29がオフ時の出力段IGBT11のゲート電圧VGoutの電圧レベルである。すなわち、図1、図2に示した第1の実施例では、出力段IGBT11のゲート電圧VGoutは、G端子の電圧VGより常に低い電圧になるため、所定のIcを流すためにはより大きなチップ面積のIGBTが必要となる。このため、Icが所定の電流以下の場合、すなわち、センス電圧Vsns<基準電圧Vrefの場合は、MOSFET29をオフにして出力段IGBT11のゲート電圧VGoutを高い電圧で保持する。なお、Icが所定の電流以上の場合(Vsns>Vref)や自己遮断動作を開始した場合は、図1、図2に示す第1の実施例と同じであり、詳細な説明は省略する。
以上説明したように、本発明に係る電流制限機能を備えた点火用半導体装置は、出力段IGBT11のゲートを制御するゲート制御回路20と、センスIGBT12のゲートを制御するゲート制御回路23を設け、基準電圧Vrefとセンス電圧Vsnsの大小により、出力段IGBTとセンスIGBTのゲート電圧に電圧差(オフセット)を設けて制御することにより、自己遮断機能動作時などでのIcの振動発生を抑制して点火プラグの誤点火を防止可能となる。また、ゲート制御回路20にMOSFET29などのスイッチ素子を設置することにより、出力段IGBT11のゲート電圧を高い電圧で駆動可能となり、集積回路のチップサイズを増大せずにIcの振動発生を抑制して点火プラグの誤点火防止を実現できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良や変更が可能である。
1 エンジンコントロールユニット(ECU)
2 半導体集積回路(IC)
3 点火コイル
4 電圧源
5 点火プラグ
6 1次コイル
7 2次コイル
10 電流制御回路
11 出力段IGBT
12 センスIGBT
13 センス抵抗
14 ゲート抵抗
20,23 ゲート制御回路
21,22,24,25,27,28,313,314 抵抗
26,29,36,312,322,323,332,333,334,342,343 MOSFET
31 基準電圧回路
32,34 レベルシフト回路
33 自己遮断回路
35 比較回路
311,321,324,331,341,344 DepMOSFET
335 コンデンサ
C コレクタ端子
E エミッタ端子
G ゲート端子
Ic コレクタ電流
Ilim 電流制限値
Ith 下限電流値
SD 自己遮断信号
VG ゲート端子の電圧
VGout 出力段IGBTのゲート電圧
VGsns センスIGBTのゲート電圧
Vref 基準電圧
Vsns センス電圧
Vth しきい値電圧

Claims (5)

  1. 駆動信号により主電流をオン・オフ制御する第1の絶縁ゲート型トランジスタと、前記駆動信号によりオン・オフが制御され前記第1の絶縁ゲート型トランジスタとコレクタを共通にする第2の絶縁ゲート型トランジスタと、該第2の絶縁ゲート型トランジスタのエミッタに直列接続されるセンス抵抗と、該センス抵抗の電圧を検出し前記第1の絶縁ゲート型トランジスタに流れる前記主電流を制御する電流制御回路と、を有する半導体集積回路であって、
    前記駆動信号が印加され前記第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート電圧を制御する第1のゲート制御回路と、前記駆動信号が印加され前記第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート電圧を制御する第2のゲート制御回路と、を備え、
    前記第1の絶縁ゲート型トランジスタに流れる前記主電流が所定の電流値より大きい場合は、前記第1のゲート制御回路の電圧を前記第2のゲート制御回路の電圧より大きくなるように制御し、
    前記第1の絶縁ゲート型トランジスタに流れる前記主電流が所定の電流値より小さい場合は、前記第1のゲート制御回路の電圧を前記第2のゲート制御回路の電圧より小さくなるように制御することを特徴とする電流制御機能を備えた半導体装置。
  2. 前記第1および第2のゲート制御回路はレベルシフト回路を備え、前記第1および第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート電圧に電位差を設定することを特徴とする請求項1に記載の電流制御機能を備えた半導体装置。
  3. 前記第1のゲート制御回路は、前記駆動信号と接地電位間に直列接続される第1の抵抗分圧回路を備え、
    前記第2のゲート制御回路は、前記駆動信号と接地電位間に直列接続される第2の抵抗分圧回路と、該第2の抵抗分圧回路の出力によりゲート電圧が制御されるMOSFETと第3の抵抗分圧回路が前記駆動信号と接地電位間で直列接続される可変抵抗回路と、を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の電流制御機能を備えた半導体装置。
  4. 前記第1のゲート制御回路は、前記駆動信号と接地電位間に抵抗分圧回路と半導体スイッチ回路が直列接続され、前記半導体スイッチ回路は前記電流制御回路の信号でオン・オフが制御されることを特徴とする請求項3に記載の電流制御機能を備えた半導体装置。
  5. 前記第1および第2の絶縁ゲート型トランジスタの代りに、MOSFETまたはバイポーラトランジスタを用いることを特徴とする請求項1に記載の電流制御機能を備えた半導体装置。
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