JP2001153012A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2001153012A
JP2001153012A JP33386099A JP33386099A JP2001153012A JP 2001153012 A JP2001153012 A JP 2001153012A JP 33386099 A JP33386099 A JP 33386099A JP 33386099 A JP33386099 A JP 33386099A JP 2001153012 A JP2001153012 A JP 2001153012A
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layer
main
voltage
terminal
igbt
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JP33386099A
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English (en)
Inventor
Junpei Uruno
純平 宇留野
Yasuhiko Kono
恭彦 河野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】点火装置の保護機能として電流制限回路を有す
るが、電流制限動作開始時にコレクタ電圧の跳ね上がり
や振動するという課題がある。この跳ね上がり現象を抑
制した安全性の高い内燃機関点火装置を提供する。 【解決手段】メインIGBTと並列にIGBTとダイオ
ードを直列接続した回路を設け、IGBTが動作状態の
時だけコレクタ電圧の上昇を抑制することで、電流制限
動作開始時に発生するコレクタ電圧の跳ね上がりを抑制
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用イグナイ
タなどに使われるスイッチング素子に関し、特に電流制
限回路を有した半導体スイッチング素子に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、内燃機関点火装置のスイッチング
素子にパワー半導体素子が使用されている。近年は、特
にIGBTを用いた内燃機関点火装置が広く使われるよ
るになってきている。
【0003】図2はIGBTを用いた一般的な内燃機関
点火装置の構成図を示す。101は点火プラグ、102
は点火コイルの一次側、103は点火コイルの二次側、
104はバッテリ、201はIGBT、202は一次電
流検出用抵抗、110はツェナーダイオード、203は
バイポーラトランジスタ、204は抵抗、111はゲー
ト抵抗、115はゲート駆動回路である。電流制限回路
は一次電流検出抵抗202とバイポーラトランジスタ2
03と抵抗204およびゲート抵抗111で構成されて
いる。
【0004】次に回路動作について説明する。ゲート駆
動回路115よりオン信号がIGBT201に加えられ
ると、IGBT201がオンしてバッテリ104から点
火コイルの一次側102を通りIGBT201に一次電
流が流れる。次にゲート駆動回路115よりオフ信号が
IGBT201に加えられると、IGBT201はオフ
し、一次電流が急激に減少する。負荷は大きなインダク
タンスのため一次電流が急激に減少すると、この負のd
i/dtにより点火コイルの一次側に高い電圧が誘起さ
れる。この電圧が点火コイルの二次側で数万ボルトに昇
圧され点火プラグを放電させる。
【0005】次にIGBT201のコレクタ端子とゲー
ト端子間に接続されているツェナーダイオード110の
働きについて説明する。IGBT201がオフし、点火
コイルの二次側103に高い電圧が発生したときに、何
らかの原因で点火プラグ101が放電しない、いわゆる
失火が起こると、点火コイルの一次側102に蓄積され
たエネルギーが全てIGBT201に加わる。この場
合、点火コイルの一次側102には通常のオフの時より
はるかに高い電圧が発生し、この電圧がIGBT201
に印加される。すると、IGBT201のコレクタ、エ
ミッタ間の耐圧より低めに耐圧が設定されたツェナーダ
イオード110が降伏して電流が流れ、IGBT201
のコレクタ電圧はツェナーダイオード110の耐圧に制
限される。これによりIGBT201は過電圧から保護
される。またツェナーダイオード110に流れる電流が
ゲート回路に流れIGBT201のゲート電圧を上昇さ
せることにより、点火コイルの一次側102に蓄えられ
たエネルギーがIGBT201よって消費される。
【0006】次に電流制限回路の動作を説明する。点火
コイルの一次側102を流れる一次電流はIGBT20
1を通して一次電流検出抵抗202に流れる。一次電流
検出抵抗202は一次電流が所望の電流に達すると発生
電圧が0.6Vになるように設計されている。一次電流
で生じた一次電流検出抵抗202の電圧降下が約0.6
V以上になると、バイポーラトランジスタ203のベー
ス、エミッタ間に0.6Vが印加され、バイポーラトラ
ンジスタ203が動作してIGBT201のゲート電圧
を引き下げる。この時バイポーラトランジスタ203の
エミッタと接地間に接続される抵抗204での電圧降下
と、一次電流検出抵抗202との関係によってバイポー
ラトランジスタ203に流れる電流を一定に保つ。これ
によりIGBT201のゲート電圧は一定になり、IG
BT201の一次電流は一定電流に制限される。
【0007】しかし、例えば回路の動作に遅れなどにあ
り、一次電流が所望の制限電流値よりも大きくなってし
まうと、電流検出抵抗202の電圧降下が増大し、バイ
ポーラトランジスタ203により更にゲート電圧が引き
下げられてしまう。このためコレクタ電流が急激に減少
し、この負のdi/dtによりコレクタ電圧が急激に増
加し、振動を引き起こすという問題がある。
【0008】図3は図2の回路の動作波形を示す。図3
において301は一次電流、302はコレクタ、エミッ
タ間電圧、303は点火プラグの放電電圧、304は電
流制限動作時の電流振動、305は電流制限開始時の一
次側の跳ね上がり電圧、306は電流制限開始時の二次
側の跳ね上がり電圧である。IGBT201がオンする
と一次電流301はインダクタンス成分を有する点火コ
イルの一次側102を通って徐々に増加していく。コレ
クタ、エミッタ間電圧はIGBT201のオン電圧まで
減少する。電流制限回路205が動作すると電流制限回
路205の動作遅れによって電流振動304が発生す
る。この電流振動304による負のdi/dtによって
コレクタの跳ね上がり電圧305が発生する。このよう
な現象が起こると、点火コイルの二次側103に点火コ
イルの一次側102の電圧に比例した電圧が誘起され、
予定外のタイミングで点火プラグ101に火花が飛ぶ恐
れがある。
【0009】この問題を解決する方法としては例えば、
特開平9−270147号が提案されている。これによ
れば電流制限時にコレクタ電圧がゲート電圧より高い場
合、コレクタ端子からゲート端子に微小電流による電圧
が加わるような回路を備えたことにより、電流制限動作
開始時のコレクタ電圧の上昇がゲート端子電圧を高める
方向に作用し、そのゲート電圧の上昇は急激なコレクタ
電圧の上昇を抑制する。
【0010】また振動によるコレクタ電圧の低下では、
コレクタ端子からゲート電圧を高める作用が低下しコレ
クタ電圧の低下が抑制される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術ではコレクタとゲート間に高耐圧定電流素子、例えば
デプレッションIGBTなどを使う構成となっている
が、デプレッションIGBTはしきい値電圧の制御が難
しく、特性の温度変動が大きいなどの問題がある。
【0012】また、デプレッションIGBTとメインI
GBTはプロセスが異なるためプロセスが複雑となり、
ワンチップ化しようとするときにはコストが増大すると
いう問題がある。また、定電流素子をデプレッションI
GBTを使わずに複数のMOSFETやバイポーラトラ
ンジスタなどの素子から構成される定電流回路を使う方
法が考えられるが、コレクタ、ゲート間に回路を構成す
るためには高耐圧の素子で回路を構成する必要があり、
ワンチップ化しようとすると回路面積が増大してチップ
サイズが大きくなってしまい、コストが増大するという
問題を有する。さらに従来技術の回路はコレクタ電圧の
増大とともにコレクタ電流が増大するという特性を有す
るため、ゲート電圧の制御が難しくなり回路が複雑化す
るといった問題もある。
【0013】本発明の目的は上記の問題を解決するもの
であって、コレクタ電圧の跳ね上がり現象のない安価な
内燃機関用点火装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、主スイッチング素子は第一の主端子と第二
の主端子と第一の制御端子を備え、主スイッチング素子
に流れる電流を一定にする電流制御回路は第一の主端子
と第二の主端子を備え、駆動回路は第一の主端子を備
え、主スイッチング素子の第一の制御端子は電流制御回
路の第二の主端子に接続され、電流制御回路の第二の主
端子は駆動回路の第一の主端子に接続されている半導体
装置において、副スイッチング素子は第一の主端子と第
二の主端子と第一の制御端子を備え、定電圧素子は第一
の主端子、第二の主端子を備えおり、副スイッチング素
子の第一の主端子と定電圧素子の第一の主端子を接続
し、定電圧素子の第二の主端子と主スイッチング素子の
第一の主端子を接続し、主スイッチング素子の第二の主
端子と副スイッチング素子の第二の主端子を接続し、副
スイッチング素子の第一の制御端子は駆動回路に接続さ
れていることを特徴としている。
【0015】さらに、前記の主スイッチング素子がIG
BTまたはMOSFETまたはバイポーラトランジスタ
であることを特徴している。
【0016】さらに、前記の副スイッチング素子がIG
BTまたはMOSFETまたはバイポーラトランジスタ
であることを特徴としている。
【0017】さらに前記の定電圧素子がダイオードまた
はMOSFETであることを特徴としている。
【0018】また、一対の主表面有する半導体基体と前
記半導体基体の一方の主表面に隣接する一方導電型の第
1の層と前記半導体基体の、他方の主表面と前記第1の
層に隣接して形成された第2導電型の第2の層を備え、
この半導体基体は互いに隣接する第1の領域と第2の領
域とを有し、第1の領域および第2の領域の他方の主表
面には第1の電極を設け、第1の領域には、その第1の
層内に一方の主表面に隣接して選択的に形成される他方
導電型の第3の層と、第3の層内に一方の主表面に隣接
して選択的に形成される一方導電型の第4の層と、第1
の層内に一方の主表面に隣接して、他方導電型の第3の
層と離れて選択的に形成される一方導電型の第5の層
と、一方の主表面において第4の層に接触する第2の電
極と、一方の主表面の第3の層の露出部分に絶縁膜を介
して形成される第1の制御電極とを設け、第2の領域に
は、第1の層内に一方の主表面に隣接して選択的に形成
される他方導電型の第5の層と、第5の層の一方の主表
面に絶縁膜を介して半導体層が形成され、前記半導体層
に選択的に形成される他方導電型の第6の層及び第7の
層と、一方導電型の第8の層を設け、他方導電型の第6
の層と、一方の主表面の第5の層を接触する第3の電極
を設け、一方導電型の第8の層の露出部分に絶縁膜を介
して形成される第2の制御電極を設け、他方導電型の第
7の層に接触する第4の電極を設け、第1の領域の第2
の電極と第2の領域の第4の電極が接続されることを特
徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1は本発明の第一
実施例の回路図である。図1において図2と同一の構成
要素には同一の符号を付してある。図1において105
は跳ね上がり電圧抑制用IGBT、106は跳ね上がり
抑制用ダイオード、107はメインIGBT、108は
センスIGBT、109は電流検出用抵抗、111はゲ
ート抵抗、112はMOSFET、113は比較回路、
114は定電圧回路である。
【0020】次に回路構成を説明する。点火コイルの一
次側102の一端はバッテリ104に接続され、他端は
メインIGBT107のコレクタ端子に接続されてい
る。このメインIGBT107は一次電流を検出するセ
ンスIGBT108を備えており、メインIGBT10
7とセンスIGBT108は例えば電流が1000:1
〜10000:1の比になるように設計されている。セ
ンスIGBT108の電流を検出する電流検出抵抗10
9がセンスIGBT108のエミッタと接地間に接続さ
れており、電流検出抵抗109のエミッタ端子側は比較
回路113に接続されている。比較回路113の出力は
メインIGBT107のゲート電圧を制御するMOSF
ET112のゲート端子に接続されている。また、定電
圧回路114の出力は比較回路113の他方の入力端子
に接続されている。さらに、ターンオフ時にコレクタ電
圧を一定に保つツェナーダイオード110、電流制限回
路の動作開始時に発生するコレクタ電圧の跳ね上がりを
抑制する回路としてダイオード106が跳ね上がり電圧
抑制用IGBT105のコレクタに接続されている。
【0021】次にこの回路の動作を説明する。ゲート駆
動回路115からメインIGBT107、センスIGB
T108に入力信号が加わると、バッテリ104から点
火コイルの一次側102通してメインIGBT107に
一次電流が流れ、この一次電流の1/1000〜1/1
0000の電流がセンスIGBT108に流れる。メイ
ンIGBT107に一次電流が流れると、センスIGB
T108に流れる電流によって電流検出抵抗109にセ
ンス電圧が発生する。定電圧回路の出力は所望の制限電
流値にセンス電流が達したときに回路が動作するように
設定されている。
【0022】電流検出抵抗109で発生するセンス電圧
と定電圧回路114の出力電圧を比較回路113で比較
し、センス電圧が定電圧回路114の出力電圧以上にな
ると比較回路113からMOSFET112をオンさせ
る信号が出力される。その結果、MOSFET112が
オンし、メインIGBT107のゲート電圧を一定に制
限することにより、メインIGBT107の電流を一定
値に制限する。
【0023】本実施例の特徴はメインIGBT107に
並列に電圧抑制用IGBT105と跳ね上がり電圧抑制
用ダイオード106を直列接続したものを設けた点であ
る。
【0024】図4は図1の回路の動作波形を示す。40
1は電流制限開始時の一次側の跳ね上がり電圧、402
は電流制限開始時の二次側の跳ね上がり電圧である。メ
インIGBT107がオン状態のときは、IGBT10
5も同様にゲート駆動回路115によってオン状態とな
っているが、IGBT105のコレクタに接続されてい
るダイオード106が逆方向に接続されているため電流
は流れない。電流制限回路が動作がすると、メインIG
BT107のゲート電圧が低減され、メインIGBT1
07は飽和動作状態になってコレクタ電圧が増大する。
そして、コレクタ電圧がダイオード106の耐圧を超え
るとダイオードが降伏して跳ね上がり電圧抑制用IGB
T105を通して電流が流れ、コレクタ電圧を一定電圧
に制限する。このダイオードの耐圧を適当に設定するこ
とで、点火コイルの二次側103の誤点火の原因となる
電圧増加を防止できる。このダイオードの耐圧として例
えば一般的な12Vバッテリー系の自動車であれば14
〜18V、24V系ならば26〜30Vといった値が考
えられる。
【0025】(実施例2)図5は第二の実施例の回路図
を示す。図5おいて図1と同一の構成要素には同一の符
号が付してある。501はMOSFETである。本実施
例の特徴は跳ね上がり電圧抑制用のダイオード106の
代わりにゲートとドレインを短絡したMOSFET50
1をコレクタに接続した点である。MOSFET501
はゲート、ドレインを短絡することでダイオードとして
動作する。本実施例によれば、コレクタの制限電圧はM
OSFET501のしきい値電圧で決まり、このしきい
値電圧は製造プロセスによる制御が容易であるためコレ
クタの制限電圧の制御が容易になるという効果がある。
【0026】(実施例3)図6、図7は第三の実施例の
回路図及び断面図を示す。本実施例の特徴は、チップ表
面の酸化膜上に回路を構成したことにより、通常の製造
工程によってワンチップ化ができ、かつ跳ね上がり電圧
抑制用の素子が酸化膜によって分離されているため寄生
動作がないという点である。
【0027】図6において図1と同一の構成要素には同
一の符号が付してある。601はMOSFETである。
本実施例の構成は、跳ね上がり電圧抑制用のダイオード
106のアノード端子にMOSFET601を接続した
ものである。図7は本実施例の断面構造である。図7に
おいて、701はエミッタ電極、702はゲート電極、
703は層間絶縁膜、704は酸化膜、705はフィー
ルドプレート、706はカソード電極、707はn型カ
ソード層、708はp型アノード層、709はn型ドレ
イン層、710はMOSFETのゲート電極、711は
MOSFETのp型ベース層、712はソース電極、7
13はMOSFETのn型ソース層、714はn型ドリ
フト層、715はn型バッファ層、716はp型コレク
タ層、717はコレクタ電極、718はp型FLR層、
719はn型ソース層、720はp型ベース層、721
はMOSFETのゲート絶縁膜、722はゲート酸化
膜、723はn型チャネルストッパー層、724はIG
BT領域、725は耐圧保持領域、726はドレイン電
極である。n型ドリフト層714にp型ベース層720
を形成し、このp型ベース層720内にn型ソース層7
19を形成する。n型ドリフト層714上にゲート酸化
膜722を介して、ゲート電極702を形成する。
【0028】さらにゲート酸化膜702上に層間絶縁膜
703を形成し、その上にエミッタ電極701をp型ベ
ース層720とn型ソース層719を短絡するように形
成する。以上がIGBT領域724である。IGBTの
動作の説明をする。エミッタ電極701に対して、コレ
クタ電極717、及びゲート電極702に正の電圧を印
加すると、ゲート酸化膜722を介してゲート電極70
2下に形成されているp型ベース層720表面部分にチ
ャネル領域が形成され、n型ソース層719からチャネ
ル領域を通りn型ドリフト層714に電子電流が流れ
る。この電子電流はp型ベース層720、n型ドリフト
層714、p型コレクタ層716で形成されるpnpバ
イポーラトランジスタのベース電流となり、このpnp
バイポーラトランジスタがオンして正孔がコレクタ電極
717からエミッタ電極701に流れる。この正孔電流
と電子電流がIGBTの導通電流となる。IGBTをオ
フする場合には、ゲート電極702の電位を0もしくは
負にする。これによりゲート電極702下のチャネル領
域が消滅し、電子電流が遮断される。電子電流の供給が
止まると正孔電流も遮断されIGBTはオフする。この
ようにIGBTがオンの時にはp型コレクタ層716か
らn型ドリフト層714に正孔が注入され、高抵抗のn
型ドリフト層714内に正孔が蓄積される。この蓄積し
た正孔により高抵抗のn型ドリフト層714の抵抗が大
幅に低減される。いわゆる電導度変調現象が起こり、オ
ン電圧を低減できる特長を有する。
【0029】耐圧保持領域725はn型ドリフト層71
4内にp型FLR層718を形成し、n型ドリフト層7
14上に酸化膜704を形成する。さらにその酸化膜7
04上にフィールドプレート705をp型FLR層71
8に接するように形成する。p型FLR層718とフィ
ールドプレート705の働きを説明する。コレクタ電圧
が増大するとp型ベース層720から空乏層が伸びる。
この空乏層の伸びをp型FLR層718とフィールドプ
レート705によって助け、電界の集中を防ぐことで耐
圧を確保する。
【0030】跳ね上がり電圧抑制用のダイオードはn型
ドリフト層714内のn型チャネルストッパー層723
上に酸化膜704を形成し、その上に例えば多結晶シリ
コンを形成し、その多結晶シリコン内にn型カソード層
707とp型アノード層708とn型ドレイン層70
9、MOSFETのp型ベース層711、MOSFET
のn型形ソース層を形成する。n型カソード層707と
n型チャネルストッパー層723はカソード電極706
で接続されている。p型アノード層708とp型ドレイ
ン層709はドレイン電極726で接続されている。さ
らにMOSFETのp型ベース層711上にはMOSF
ETのゲート絶縁膜を介してMOSFETのゲート電極
710が形成されている。MOSFETのn型ベース層
713はソース電極712に接続され、さらにソース電
極712はエミッタ電極の接続されている。
【0031】(実施例4)図8は第四の実施例の回路図
である。図8において図1と同一の構成要素には同一の
符号が付してある。801は多段MOSFETである。
本実施例は跳ね上がり電圧抑制用MOSFETを数十ボ
ルトの低耐圧MOSFETを所望の耐圧に応じて直列に
接続する。本実施例によれば高耐圧素子を形成すること
なく、通常の製造工程によって実現可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば内燃機関用点火装置は、
IGBTが動作状態の時に、IGBTのコレクタ電圧が
ある電圧以上にならない回路を備えることにより、電流
制限回路の動作時に発生するコレクタ電圧の跳ね上がり
や振動現象を抑制でき、誤点火のない安全な信頼性の高
い点火装置が得られる。さらに製造工程を増やすことな
くでワンチップ化ができるため製造コストを低減できる
という効果を持つ。
【0033】以上IGBTの例を示したが、もちろん主
スイッチング素子にMOSFET、バイポーラトランジ
スタを使用しても、同様の効果が得られることは言うま
でもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】IGBT用いた本発明の第一実施例の内燃機関
用点火装置の回路図。
【図2】IGBTを用いた従来の回路図。
【図3】IGBTを用いた従来の点火装置の動作波形
図。
【図4】IGBTを用いた本発明の動作波形図。
【図5】IGBTを用いた本発明の第一実施例の内燃機
関用点火装置の回路図。
【図6】IGBTを用いた本発明の第二実施例の内燃機
関用点火装置の回路図。
【図7】本発明の第二の実施例の断面構造図。
【図8】IGBTを用いた本発明の第三実施例の内燃機
関用点火装置の回路図。
【符号の説明】 101…点火プラグ、102…点火コイルの一次側、1
03…点火コイルの二次側、104…バッテリ、105
…跳ね上がり電圧抑制用IGBT、106…跳ね上がり
電圧抑制用ダイオード、107…メインIGBT、10
8…センスIGBT、109…電流検出用抵抗、110
…ツェナーダイオード、111…ゲート抵抗、112…
MOSFET、113…比較回路、114…定電圧回
路、115…ゲート駆動回路、201…IGBT、20
2…電流検出抵抗、203…バイポーラトランジスタ、
204…抵抗、205…電流制限回路、301…一次電
流、302…コレクタ、エミッタ間電圧、303は点火
プラグの放電電圧、304…電流制限開始時の電流振
動、305…電流制限開始時の一次側の跳ね上がり電
圧、306…電流制限開始時の二次側の跳ね上がり電
圧、401…電流制限開始時の一次側に跳ね上がり電
圧、402…電流制限開始時の二次側の跳ね上がり電
圧、501…MOSFET、601…MOSFET、7
01…エミッタ電極、702…ゲート電極、703…層
間絶縁膜、704…酸化膜、705…フィールドプレー
ト、706…カソード電極、707…n型カソード層、
708…p型アノード層、709…p型ドレイン層、71
0…MOSFETのゲート電極、711…p型ベース
層、712…ソース電極、713…MOSFETのn型
ソース層、714…n型ドリフト層、715…n型バッ
ファ層、716…p型コレクタ層、717…コレクタ電
極、718…p型FLR層、719…n型ソース層、7
20…p型ベース層、721…MOSFETのゲート絶
縁膜、722…ゲート酸化膜、723…n型チャネルス
トッパー層、724…IGBT領域、725耐圧保持領
域、801…多段MOSFET。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 652 H01L 29/78 652P 655 655A H03K 17/16 H03K 17/16 F 17/64 17/64 Fターム(参考) 3G019 CA02 EA13 EA17 FA05 FA06 FA11 FA13 5J055 AX21 AX25 AX37 AX47 AX64 AX65 BX16 CX13 CX28 DX04 DX09 DX22 DX55 DX73 DX83 EX04 EX11 EX24 EY01 EY12 EY13 EY21 EZ10 EZ51 EZ57 EZ61 FX02 FX04 FX05 FX07 FX13 FX18 FX32 FX38 GX01 GX05 GX07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の主端子、第2の主端子、制御端子
    を備える主スイッチング素子と、 前記主スイッチング素子の駆動信号が入力される第1の
    端子と、前記主スイッチング素子の制御端子に接続され
    た第2の端子と、前記主スイッチング素子の電流を検出
    する検出端子とを備え、前記主スイッチング素子の電流
    を制御する電流制御回路とを有する半導体装置におい
    て、 前記主スイッチング素子の第1の主端子に接続された第
    一の主端子と、第2の主端子とを有する定電圧素子と、 前記定電圧素子の第2の主端子に接続された第1の主端
    子と、前記主スイッチング素子の第2の主端子に接続さ
    れた第2の主端子と、前期電流制御回路の第1の端子に
    接続された制御端子と有する副スイッチング素子とから
    なる電圧制限回路を有することを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の主スイッチング素子が
    IGBTまたはMOSFETまたはバイポーラトランジ
    スタであることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の副スイッチング素子が
    IGBTまたはMOSFETまたはバイポーラトランジ
    スタであることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の定電圧素子がダイオー
    ドまたはMOSFETであることを特徴とする半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4に記載の半導体装
    置において、前記半導体装置が動作状態の時は、主スイ
    ッチング素子の第一の主端子が所定の電圧以上にならな
    いことを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の所定の電圧が10V乃
    至100Vであることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 一対の主表面有する半導体基体と前記半
    導体基体の一方の主表面に隣接する一方導電型の第1の
    層と前記半導体基体の、他方の主表面と前記第1の層に
    隣接して形成された第2導電型の第2の層を備え、この
    半導体基体は互いに隣接する第1の領域と第2の領域と
    を有し、 第1の領域および第2の領域の他方の主表面には第1の
    電極を設け、 第1の領域には、 その第1の層内に一方の主表面に隣接して選択的に形成
    される他方導電型の第3の層と、第3の層内に一方の主
    表面に隣接して選択的に形成される一方導電型の第4の
    層と、第1の層内に一方の主表面に隣接して、他方導電
    型の第3の層と離れて選択的に形成される一方導電型の
    第5の層と、 一方の主表面において第4の層に接触する第2の電極
    と、一方の主表面の第3の層の露出部分に絶縁膜を介し
    て形成される第1の制御電極とを設け、 第2の領域には、 第1の層内に一方の主表面に隣接して選択的に形成され
    る他方導電型の第5の層と、第5の層の一方の主表面に
    絶縁膜を介して半導体層が形成され、前記半導体層に選
    択的に形成される他方導電型の第6の層及び第7の層
    と、一方導電型の第8の層を設け、他方導電型の第6の
    層と、一方の主表面の第5の層を接触する第3の電極を
    設け、一方導電型の第8の層の露出部分に絶縁膜を介し
    て形成される第2の制御電極を設け、他方導電型の第7
    の層に接触する第4の電極を設け、 第1の領域の第2の電極と第2の領域の第4の電極が接
    続されることを特徴とする半導体装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003086815A (ja) * 2001-09-12 2003-03-20 Fuji Electric Co Ltd 半導体装置
JP2011103478A (ja) * 2010-12-24 2011-05-26 Renesas Electronics Corp 半導体装置および電力変換装置
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US9382893B2 (en) 2014-08-01 2016-07-05 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device
CN107917031A (zh) * 2016-10-05 2018-04-17 富士电机株式会社 内燃机用点火装置

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