JP6544059B2 - 排水の処理方法 - Google Patents

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本発明は、2価の鉄イオンを含有する排水を中和、酸化処理する方法に係り、特に、火力発電所の発電設備における空気予熱器(AH:エアヒーター)、ガスガスヒーター(GGH)および炉内水洗浄排水の処理に好適な排水の処理方法に関する。
火力発電所の発電設備の炉内や、AH、GGHを水洗浄した際に排出される排水は、主なCOD源として2価の鉄イオンを含む、pH2.0〜4.0程度の硫酸酸性排水である。
排水に含まれる2価の鉄イオンは、pHにより溶解度が異なるため、CODの値もpHによって異なる。2価の鉄イオンを酸化して溶解度の低い3価の鉄イオンとすることで、鉄イオンを水酸化物として確実に沈降分離し、CODを処理することができる。
従って、従来、これらの洗浄排水は、中和剤を添加して中和した後、2価の鉄イオンを3価の鉄イオンに酸化して水酸化第二鉄(Fe(OH))を析出させ、これを沈降分離することにより処理されている。
ここで、鉄イオンを酸化する方法としては、過酸化水素のような酸化剤を添加する方法(例えば、特許文献1)や、鉄酸化細菌を利用して酸化する方法(例えば、特許文献2)があるが、処理の安定性等の点から、上記洗浄排水の処理には過酸化水素等の酸化剤を添加する方法が採用されている。
具体的な処理手順は以下の通りである。
(1) 定置水洗、ジェット洗浄により、AH、GHH又は炉内を水洗浄し、洗浄排水を仮設の排水貯留タンク(以下、単に「タンク」と称す。)に受け入れる。ここで、タンクは、排水量に応じて必要数が設けられる。
洗浄排水の受け入れ後、中和剤と酸化剤の必要量をジャーテストにより決定する。その際、全てのタンクについてジャーテストを行って薬品量を算出するには長時間を要するため、全てのタンクの排水濃度が均等になるように排水を受け入れて、そのうち1つのタンクについてジャーテストを行う。
(2) その後、中和剤と酸化剤を各タンクに添加する。酸化剤の添加により、酸化は1〜2時間程度で完了するが、酸化剤の過剰添加は、余剰の酸化剤が新たなCOD源となるため、必要量よりも少なめに添加しながら、数回同じ手順を繰り返す。
(3) 処理水のCODが排水処理基準(pH6〜9、COD<10mg/L)を満たすことを確認後、沈降分離して上澄水を指定場所に放流する。
なお、上記(1)の工程において、全てのタンクの排水濃度が均等になるように排水を受け入れるとは、具体的には、次のような方法で行われる。
即ち、洗浄排水は連続して排出されるが、洗浄初期にはCOD濃度が非常に高い高濃度排水が排出され、洗浄が進むと洗浄排水も次第に清澄となり、洗浄時間の経過と共に排出される排水のCOD濃度は低くなって、洗浄終期にはCODを殆ど含まない低濃度排水が排出される。
このように連続して排出され、経時によりCOD濃度が低下する洗浄排水を、例えば、Aタンク、Bタンク、Cタンク、Dタンクの4つのタンクに受け入れる場合、Aタンクに1容量→Bタンクに1容量→Cタンクに1容量→Dタンクに2容量→Cタンクに1容量→Bタンクに1容量→Aタンクに2容量→Bタンクに1容量………というように、排水の送水先のタンクを順次変えることで、すべての洗浄排水をA〜Dタンクに受け入れたときに、いずれのタンク内の排水のCOD濃度もほぼ均等となるようにする。
特開2002−30352号公報 特開2002−18485号公報
火力発電所の発電設備におけるAH、GHHや炉内の水洗浄で排出される排水の処理に当たり、2価の鉄イオンの酸化を、過酸化水素等の酸化剤の添加により行う従来法では、以下のような課題がある。
(1) 過酸化水素等の酸化剤は、入れすぎるとそれ自体がCOD源になるため、従来は、必要量の8割程度を添加しながらCOD値を確認する作業を数回繰り返し行う必要があり、酸化に多大な手間と時間を要する。また、酸化剤を分割添加することは、その分薬傷の危険も高くなり、好ましいことではない。
(2) 洗浄排水の鉄イオン濃度(COD濃度)はあらかじめ予想することが難しいため、事前に準備した酸化剤の量が足りない場合、酸化剤の手配待ちとなり、作業が滞る。
(3) 酸化剤の必要量を決定するために、化学分析の技術を持った専門の作業員を配置する必要がある。
また、従来法では、中和剤と酸化剤の必要量を算出するジャーテストを1つのタンクのみに行い、タンクの数だけジャーテストを行う手間を削減するために、全てのタンク内の排水がほぼ均等のCOD濃度となるように、排出された洗浄排水の全量を各々のタンクに振り分けた後ジャーテストを行い、その結果に基づいて、排水処理を行うため、洗浄を開始し、洗浄排水を排出し始めてから、ジャーテスト及び排水処理を行うまでの待機時間が長く、結果として、排水処理を終えて放流を開始するまでに長時間を要する。
本発明は、酸化剤の必要量を算出して分割添加する従来法の問題を解決し、火力発電所の発電設備におけるAH、GHH、炉内水洗浄排水等の2価の鉄イオンを含有する排水の処理に当たり、作業数を削減し、安全かつ効率的に処理する方法を提供することを課題とする。
本発明はまた、火力発電所の発電設備におけるAH、GHH、炉内水洗浄排水を短時間で効率的に処理する方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、2価の鉄イオンを酸化するために過酸化水素等の酸化剤を使用する代わりに、エアバブリングによる空気酸化を行うことで、従来法の課題を解決することができることを見出した。
また、空気酸化であれば、酸化剤の必要量の算出のためのジャーテストを行う必要がなく、従って、連続的に排水される洗浄排水をタンクに受け入れ、排水の受け入れを完了したタンク毎に逐次処理を開始していくことで、待機時間をなくし、放流までに要する処理時間を大幅に短縮できることを見出した。
本発明はこのような知見に基づいて達成されたものであり、以下を要旨とする。
[1] 2価の鉄イオンを含有する排水の処理方法であって、該排水を中和処理した後、空気を接触させることにより3価の鉄イオンに酸化処理することを特徴とする排水の処理方法。
[2] [1]において、前記排水が、火力発電所の発電設備における空気予熱器、ガスガスヒーター、及び炉内の水洗浄排水の1種以上であることを特徴とする排水の処理方法。
[3] [2]において、前記水洗浄の時期に応じて時系列に複数の排水貯留タンクに前記排水を受け入れ、受け入れが完了したタンク毎に逐次排水の処理を行うことを特徴とする排水の処理方法。
[4] [3]において、前記水洗浄終期の排水を受け入れたタンク内の排水は、該排水の水質に応じて前記中和処理及び酸化処理のいずれか一方又は双方を行うことを特徴とする排水の処理方法。
本発明によれば、空気酸化を行うことで、ジャーテストによる酸化剤の必要量の算出、分割添加を不要とし、酸化に要する作業数を大幅に削減することができる。
即ち、空気酸化であれば、酸化剤の添加による場合よりも酸化反応には多少時間を要するものの、過剰添加によるCOD上昇の問題がないため、ジャーテストにより酸化剤の必要量を算出する必要はなくなり、また、分割添加の必要もなく、単にタンクに受け入れた排水をエアバブリングするのみで、人手を要することなく自動的に行うことができる。このため、処理の手間、処理に要する作業人員を大幅に削減することができる上に、薬傷の危険の問題も解消される。
また、本発明によれば、中和剤以外の薬品が不要となる。中和剤によるpH調整には高度な技術を要しないことから、化学分析の専門の知識を持った作業員も不要となる。
火力発電所の発電設備におけるAH、GHH、炉内水洗浄排水の処理に当たり、本発明に従って空気酸化を採用し、水洗浄の時期に応じて時系列に複数のタンクに順次洗浄排水を受け入れ、受け入れが完了したタンク毎に、タンク内の排水の水質に応じて逐次中和処理及び/又は酸化処理を行うことにより、処理時間を大幅に短縮することができる。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明の排水の処理方法では、2価の鉄イオンを含有する排水を中和処理した後、エアバブリング等で空気酸化することにより、2価の鉄イオンを3価の鉄イオンに酸化処理する。
即ち、本発明では、排水を中和することでCOD源である2価の鉄イオンを水酸化鉄(II)とし、水酸化鉄(II)を含む排水をエアバブリングにより酸化することで下記反応により水酸化鉄(III)として不溶化する。
+4Fe(OH)+2HO→4Fe(OH)
本発明の排水の処理方法は、特に火力発電所の発電設備におけるAH、GHH、炉内の水洗浄排水の処理に好適である。火力発電所の発電設備におけるAH、GHH、炉内の水洗浄排水の水質は、当該排水が排出される時期(洗浄開始からの経過時間)によって異なり、洗浄開始初期では、低pHで高COD濃度の排水が排出され、洗浄終期では中性に近い低COD濃度の排水が排出される。
特に限定されるものではないが、通常、洗浄期間を初期、中期、終期の3期間に分けた場合、各期間で排出される排水の水質は以下の通りである。
洗浄初期:pH=2.0〜4.0
COD=1000〜2000mg/L
洗浄中期:pH=3.0〜5.0
COD=100〜500mg/L
洗浄終期:pH=5.0〜7.0
COD=20〜100mg/L
火力発電所の発電設備におけるAH、GHH、炉内の水洗浄排水は、このように、通常、pH酸性の排水であるため、中和処理には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリが使用される。ただし、上記の通り、洗浄終期の排水については、pHアルカリ性の場合もあり、その場合には、塩酸、硫酸等の酸が使用される。また、中和処理が不要な場合もある。
中和処理は排水処理基準を満たすように、pH6〜9、好ましくは6.5〜7.5の範囲となるように行われる。排水の中和は短時間で行うことができ、また、中和に先立ち排水のpHを測定する場合も、pH計により高度な技術や特別な作業を要することなく短時間で行うことができ、pH値に基づく中和剤の添加量についても常法に従って容易に求めることができる。
本発明は、中和後の酸化処理を空気により行うことを特徴とする。空気酸化は、エアバブリングで行うことが簡便かつ効率的である。エアバブリングは、排水を貯留するタンクに散気管を挿入するのみで容易に実施することができる。エアバブリングの空気吹込量には特に制限はなく、排水を貯留するタンク容量等に応じて適宜決定される。
エアバブリングは、排水中の2価の鉄イオンが3価の鉄イオンに酸化されて排水処理基準(COD<10mg/L)を満たす処理水が得られるように実施される。従って、必要に応じて、エアバブリング中にタンク内の排水のCODを測定してエアバブリング時間を決定するようにしてもよい。この場合、エアバブリングによる酸化処理時に測定を行うため、この測定時間が処理時間に影響することはない。また、排水のCOD濃度が変化しても、それに応じてエアバブリング時間を調整するのみでよく、化学分析の専門の知識を有する作業員でなくても容易に対応することができる。
エアバブリングによる酸化処理後は、沈降分離等で水酸化酸(III)の析出物を分離し、上澄水を放流する。
本発明に従って、火力発電所の発電設備におけるAH、GHH、炉内の水洗浄排水を処理する場合、酸化剤の添加量を決定するためのジャーテストが不要であるため、従来法のように、すべてのタンクの排水濃度が均等となるように、排水を分配して受け入れるのではなく、水洗浄の時期に応じて時系列に複数のタンクに排水を受け、タンク内の排水の水質に応じて中和処理及び/又は酸化処理を行うことが好ましく、このようにすることで、処理時間を大幅に短縮することができる。
即ち、例えば、Aタンク、Bタンク、Cタンク、Dタンクの4つのタンクに排水を受け入れる場合、洗浄開始から排出される排水を、まず、Aタンクに受け入れ、Aタンクが満たされた後、排水の送水先をBタンクに切り換えてBタンクに排水を受け入れ、Bタンクが満たされた後、排水の送水先をCタンクに切り換えてCタンクに排水を受け入れ、Cタンクが満たされた後、排水の送水先をDタンクに切り換えてDタンクに排水を受け入れるようにする。
そして、各タンク毎、排水が満たされたら直ちに中和処理とエアバブリングによる酸化処理を開始する。従って、例えば、Aタンクの排水処理は、Bタンクが排水の受け入れを行っている間に開始し、受け入れと排水処理を並行して行うことができる。
この場合、エアバブリングによる酸化は、人手を要することなく行うことができるため、タンク毎の処理を少ない作業員数で順次進めることができる。
また、このように時系列に排水を受け入れると、洗浄開始初期の排水を受け入れたAタンクの排水のCOD濃度は高いが、洗浄終期の排水を受け入れたDタンクの排水のCOD濃度は非常に低く、またpHも中性に近いものとなるため、このDタンクの排水については、中和処理のみ、或いは中和処理と短時間のエアバブリング、或いは短時間のエアバブリングのみで放流することが可能となり、処理時間を更に短縮することが可能となる。
本発明で採用するエアバブリングによる酸化処理は、過酸化水素等の酸化剤添加による従来の酸化処理に比べて酸化反応それ自体の所要時間は長く要するものの、ジャーテストが不要であり、上記の通り、複数のタンクで並列的に作業を進めることができることから、洗浄開始から放流までの合計の所要時間は大幅に短縮される。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
〔机上試験〕
洗浄排水として、下記水質のA発電所炉内水洗浄排水を用い、処理を行った。
<A発電所炉内水洗浄排水の水質>
pH:2.5
COD:320mg/L
T−Fe:2,100mg/L
排水中の2価の鉄イオンが酸化されたことは、排水の色変化で確認することができる。即ち、水酸化鉄(II)を含む排水は灰色であるが、これが酸化されて水酸化鉄(III)になると、排水はカーキ色となるので、この色変化で酸化の終了を確認することができる。
[比較例1]
ビーカーに採取したA発電所炉内水洗浄排水に、水酸化ナトリウムを添加してpH7.5に中和した後、過酸化水素を、排水中のT−Feに対して1.5当量添加したところ、排水は直ちにカーキ色となり、2価の鉄イオンの酸化で水酸化鉄(III)が生成したことが確認された。これを静置して、上澄水のCODとT−Feを測定し、結果を表1に示した。
[実施例1]
ビーカーに採取したA発電所炉内水洗浄排水に、水酸化ナトリウムを添加してpH7.5に中和した後、エアバブリング(吹込量1容量/hr)で空気酸化を行った。エアバブリング開始直後は排水の色の変化は起こらなかったが、1時間のエアバブリングで過酸化水素を添加した場合と同等の色調となった。
その後、静置して上澄水のCODとT−Feを測定したところ、表1に示す通り、過酸化水素を用いた場合と同等の処理結果が得られた。
実施例1でも比較例1でも、COD5mg/L以下、T−Fe0.1mg/L以下の処理結果が得られ、十分に排水処理基準を満たすものであった。
Figure 0006544059
〔実機試験〕
[実施例2]
40m/hrの水量で排出されるA発電所炉内水洗浄排水(全量で800m)を容量200mの4つのタンク(Aタンク、Bタンク、Cタンク、Dタンク)に時系列に順次受け入れて処理した。即ち、洗浄開始から、まず、Aタンクに200mを受け入れ、次にBタンクに200mを受け入れ、次にCタンクに200mを受け入れ、最後にDタンクに200mを受け入れるように、排水の送水先を変更した。
このとき、各タンク毎に、排水が満たされたら直ちに排水処理を開始した。
A〜Cタンクは、それぞれ水酸化ナトリウムを添加して中和した後エアバブリングを所定の時間行い、その後沈降分離して上澄水を放流した。
Dタンクについては、pHアルカリ性でCODが10mg/L以下であったため、硫酸添加による中和のみを行って直ちに放流した。
各タンク内の排水の処理前の水質(タンクに流入した排水の水質)と、処理後の水質(処理後、放流される上澄水の水質)と、エアバブリングに要した時間を表2に示す。
Figure 0006544059
Aタンクでは、洗浄排水の排出開始から、200mの排水を受け入れるのに5hrを要し、その後の中和処理(1hr)と酸化処理(17hr)と沈降分離(6hr)とで、排水を受け入れてから放流までに24hrを要した。即ち、洗浄排水の排出開始から放流までの所要時間は29hrであった。
Bタンクでは、洗浄排水の排出開始から、5hr後のAタンクの受け入れ終了後から排水を受け入れ、200mの排水を受け入れるのに5hrを要し、その後の中和処理(1hr)と酸化処理(12hr)と沈降分離(5hr)とを経て放流したため、洗浄排水の排出開始から放流までの所要時間は28hrであった。
Cタンクでは、洗浄排水の排出開始から、5hr後のAタンクの受け入れ終了後、更に5hr後のBタンクの受け入れ終了後から排水を受け入れ、200mの排水を受け入れるのに5hrを要し、その後の中和処理(0.5hr)と酸化処理(5hr)と沈降分離(3hr)とを経て放流したため、洗浄排水の排出開始から放流までの所要時間は23.5hrであった。
Dタンクでは、洗浄排水の排出開始から、5hr後のAタンクの受け入れ終了後、更に5hr後のBタンクの受け入れ終了後、更に5hr後のCタンクの受け入れ終了後から排水を受け入れ、200mの排水を受け入れるのに5hrを要し、その後の中和処理(0.5hr)のみで放流したため、洗浄排水の排出開始から放流までの所要時間は20.5hrであった。
即ち、洗浄開始からすべての排水の放流を開始するまでに要する時間は29hrで足りた。
なお、エアバブリング時間を長く要するA,Bタンクについては、夜間にエアバブリングを行い、翌日に沈降分離、放流することで、日中の作業を削減して効率化することもできる。
従来法では、過酸化水素の添加による酸化反応に要する時間は短くても、40m/hrの水量で排出されるA発電所炉内水洗浄排水800mを4つのタンクに均等に分配するだけでも20hrを要し、その後、ジャーテスト、中和処理と、酸化剤の分割添加による酸化処理を行うと、放流までに要する合計の時間は約42hrと非常に長く、本発明による処理時間の短縮効果は明らかである。

Claims (2)

  1. 火力発電所の発電設備における空気予熱器、ガスガスヒーター、及び炉内の水洗浄排水の1種以上の2価の鉄イオンを含有する排水を中和処理、及び/又は空気を接触させることにより3価の鉄イオンにする酸化処理で処理する排水の処理方法であって、前記水洗浄の時期に応じて時系列に複数の排水貯留タンクに前記排水を受け入れることにより、各タンク内のCOD濃度に応じて、前記中和処理及び酸化処理のいずれか一方又は双方を行うとともにその条件を変更することを特徴とする排水の処理方法。
  2. 請求項において、前記受け入れが完了したタンク毎に逐次排水の処理を行うことを特徴とする排水の処理方法。
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