JP6541265B2 - 什器 - Google Patents

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Description

本発明は、什器に関するものである。
病院や介護施設等の公共施設やオフィス、店舗等の空間においては、物品を保管したり運搬するために物品を載置するための什器が設置されているのが一般的となっている。こうした什器の構成としては、互いに離間して配置された一対の支持支柱と、当該一対の支持支柱のそれぞれに取り付けられた支持ブラケットと、当該支持ブラケットを介して、一対の支持支柱の間に架設された物品載置部と、を備えるものが多く見られる(特許文献1〜3参照)。この構成によれば、簡易的な構成でありながら安定的に物品を載置可能な什器を提供することができる。
特開2000−166717号公報 特開2000−175751号公報 特許第4427119号公報
ところで、支持支柱を構成するためには、強度上及び体裁(意匠)上で優れているという理由から管材を使用する場合が多い。しかしながら、この管材に、支持ブラケットの他にオプション部材を取り付けるための加工を施すためには、手加工の追加や専用の設備を別途用意する必要があるため、加工工数および加工コストが増大してしまうという問題があった。このため、支持支柱に対する加工は最小限に抑えつつ、オプション部材を取り付けることができる技術の提供が望まれている。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、支持支柱に対する加工は最小限に抑えつつ、オプション部材を取り付けることができる什器の提供を目的とする。
この発明に係る什器では、上記の課題を解決するために以下の構成を採用した。
この発明に係る什器は、互いに離間して配置された一対の支持支柱と、前記一対の支持支柱のそれぞれに取り付けられた支持ブラケットと、前記支持ブラケットを介して、前記一対の支持支柱の間に架設された物品載置部と、前記支持支柱を跨いで配置され、前記支持ブラケットに取り付けられたオプション部材と、を備え、前記支持ブラケットは、前記支持支柱に対し、前記支持支柱と交差する交差方向の両側に突出した一対の突出部と、前記一対の突出部のそれぞれに設けられ、前記支持支柱を跨いで配置された前記オプション部材が取り付けられる取付部と、を有する、ことを特徴とするものである。
この構成によれば、支持支柱と交差する交差方向の両側に突出した物品載置部を支持するための支持ブラケットの一対の突出部に対し、オプション部材が支持支柱を跨ぐようにして取り付けられる。このため、支持支柱に対しての加工を最小限に抑え、加工工数および加工コストを低減することができる。
また、この発明に係る什器において、前記オプション部材は、前記取付部に着脱自在に取り付けられる被取付部と、前記被取付部が前記取付部に取り付けられた状態で、前記取付部よりも下方で、前記支持支柱に当接する当接部と、を有する、ことを特徴とするものである。
この構成によれば、オプション部材の被取付部が、支持ブラケットの取付部に対して着脱自在に取り付けられるため、使用者の要望に応じてオプション部材を容易に着脱することができる。また、オプション部材は、被取付部が取付部に取り付けられた状態で、取付部よりも下方で、支持支柱に当接するため、オプション部材がふらつくことなく安定して支持される。
また、この発明に係る什器において、前記取付部は、前記突出部を貫通して設けられた貫通孔を有し、前記被取付部は、前記貫通孔を通り、前記突出部の裏側に掛止するフックを有する、ことを特徴とするものである。
この構成によれば、突出部を貫通して設けられた貫通孔にフックを挿入し、フックを突出部の裏側に掛止させることで、支持ブラケットに対してオプション部材を容易に取り付けることができる。また、フックの突出部の裏側の掛止を解除し、フックを貫通孔から引き抜くことで、支持ブラケットからオプション部材を容易に取り外すことができる。
また、この発明に係る什器において、前記取付部は、前記突出部の根元部に設けられている、ことを特徴とするものである。
この構成によれば、オプション部材の荷重が、支持支柱に近い、突出部の根元部にかかるため、支持ブラケットにかかる曲げモーメントが小さくなる。このため、支持ブラケットにある程度の重さを有するオプション部材を取り付けても、支持ブラケットが曲がることはない。
また、この発明に係る什器において、前記一対の突出部は、一部材で形成されている、ことを特徴とするものである。
この構成によれば、一対の突出部を別部材で形成した場合よりも、支持ブラケットの剛性を高めることができ、ある程度の重さを有するオプション部材を取り付けることができる。また、一対の突出部を一部材で形成することにより、支持ブラケットの加工工数および加工コストを低減することができる。
また、この発明に係る什器において、前記一対の支持支柱を移動させる車輪部を有する、ことを特徴とするものである。
この構成によれば、車輪部によって一対の支持支柱を移動させることができるため、物品載置部の位置を周囲の状況に応じて任意に変更することができる。
この発明によれば、支持支柱に対する加工は最小限に抑えつつ、オプション部材を取り付けることができる什器が得られる。
本発明の実施形態における什器1の斜視図である。 本発明の実施形態における什器1の正面図である。 本発明の実施形態における什器1の左側面図である。 本発明の実施形態における什器1の平面図である。 本発明の実施形態における支持ブラケット30の平面図である。 本発明の実施形態における支持ブラケット30の左側面図である。 図6のA−A断面矢視図である。 本発明の実施形態におけるポケットトレイ50aの側面図である。 本発明の実施形態におけるポケットトレイ50aの背面図である。 本発明の実施形態におけるグローブボックス掛け50bの側面図である。 本発明の実施形態における支持ブラケット30にオプション部材50を取り付ける様子を示す図である。 本発明の実施形態における別実施形態における什器1Aの斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態における什器1の斜視図である。図2は、本発明の実施形態における什器1の正面図である。図3は、本発明の実施形態における什器1の左側面図である。図4は、本発明の実施形態における什器1の平面図である。なお、図2〜図4においては、支持ブラケット30の視認性を向上させるため、物品載置部40を二点鎖線で示している。
本実施形態の什器1は、例えば、オフィスや病院において、書類ファイルや薬瓶等の物品を載置して搬送する際に使用される。この什器1は、図1に示すように、車輪部10と、一対の支持支柱20と、支持ブラケット30と、物品載置部40と、オプション部材50と、を有する。
車輪部10は、支持支柱20の下端に接続された脚部11と、脚部11に取り付けられたキャスタ12と、キャスタ12をロックするロック部13と、を有する。脚部11は、什器1の前後方向に延在している。キャスタ12は、脚部11の前後方向の両端部の下面に取り付けられている。ロック部13は、ペダル操作によりキャスタ12の回転をロック/ロック解除するものである。
このような車輪部10によれば、キャスタ12が床面に当接した状態で転動することにより、什器1が移動する。また、ロック部13によりキャスタ12をロックすることによって、什器1の移動が規制される。このように、什器1は、オフィスや病室等の周囲の状況に応じて、配置を任意に変更することができる。
一対の支持支柱20は、互いに離間して配置されている。詳しくは、一対の支持支柱20は、脚部11が延びる前後方向と直交する左右方向において、互いに離間して配置されている。一対の支持支柱20は、互いに平行に上下方向に延在している。支持支柱20の下端は、脚部11の前後方向の中央部に接続されている。支持支柱20は、内部が空洞の管材から形成されている。支持支柱20は、図4に示す平面視で、前後方向に長い扁平状に形成されている。
支持ブラケット30は、一対の支持支柱20のそれぞれに取り付けられている。詳しくは、支持ブラケット30は、一対の支持支柱20の互いに対向する内向き側面21にそれぞれ取り付けられている。支持ブラケット30は、図2及び図3に示すように、上下方向において、支持支柱20の上段、中段、下段に取り付けられており、同一の高さに取り付けられた左右の支持ブラケット30同士は、平面視矩形状の枠部材31(図4参照)を介して連結されている。
物品載置部40は、支持ブラケット30を介して、一対の支持支柱20の間に架設されている。詳しくは、物品載置部40は、左右の支持ブラケット30及び枠部材31により形成された開口部32に装着されることで、一対の支持支柱20の間に架設されている。物品載置部40は、平面視矩形状のトレイであり、開口部32に挿入可能な凹部41(図1参照)と、左右の支持ブラケット30及び枠部材31に支持される鍔部42(図1参照)と、を有する。
オプション部材50は、支持ブラケット30の取付部34(後述)を介して、支持支柱20を跨いで取り付けられている。詳しくは、オプション部材50は、支持ブラケット30の取付部34を介して、内向き側面21とは反対の支持支柱20の外向き側面22を前後方向で跨いで取り付けられている。本実施形態のオプション部材50は、中段の支持ブラケット30に取り付けられたポケットトレイ50aと、上段の支持ブラケット30に取り付けられたグローブボックス掛け50bと、を含む。
図5は、本発明の実施形態における支持ブラケット30の平面図である。図6は、本実施形態の支持ブラケット30の左側面図である。図7は、図6のA−A断面矢視図である。
支持ブラケット30は、図5に示すように、支持支柱20に対し、支持支柱20と交差する前後方向(交差方向)に突出した一対の突出部33と、一対の突出部33のそれぞれに設けられた取付部34と、を有する。
支持ブラケット30は、支持支柱20に取り付けられる第1フレーム30aと、物品載置部40及びオプション部材50を支持する第2フレーム30bと、から構成されている。第1フレーム30aは、図5に示す平面視で略U字状に形成され、図7に示す第2フレーム30bの外向き側面30b1から、支持支柱20に向かって突出している。第1フレーム30aは、図5に示すように、第2フレーム30bの前後方向の中央位置に溶接等で接合されている。
支持支柱20と対向する第1フレーム30aの側壁には、図6に示すように、貫通孔35が形成されている。貫通孔35には、第1フレーム30aを支持支柱20に固定するビス60(図5参照)のネジ部が挿入される。なお、支持支柱20の内向き側面21には、ビス60が螺合する図示しないネジ穴が形成されている。第1フレーム30aには、この貫通孔35が前後方向において間隔をあけて2箇所形成されている。このため、支持ブラケット30は、前後方向に間隔をあけた2箇所のビス止めにより、支持支柱20に取り付けられる。
第2フレーム30bは、図7に示す断面視で略L字状に形成され、上下方向に延在した側壁部36と、側壁部36の上端から外向き側面30b1側に屈曲した屈曲部37と、を有する。側壁部36には、図5に示すように、ビス60が挿通される貫通孔38が形成されている。貫通孔38は、ビス60のヘッド部よりも大きく形成されている。なお、第1フレーム30aに形成された貫通孔35は、ビス60のヘッド部よりも小さく形成されている。
この構成によれば、ビス60が、第2フレーム30bに形成された貫通孔38を介して、第1フレーム30aに囲まれた空間に挿入可能となり、開口部32に突出して物品載置部40の装着を妨げることがなくなる(図4参照)。また、本実施形態では、図5に示すように、ビス60と第1フレーム30aとの間に、スペーサ61を介在させている。スペーサ61は、ビス60のヘッド部の端面を、貫通孔38の近く(略面一)に位置させ、ビス60の取り付け、取り外しを容易にさせる。
第1フレーム30aは、図7に示すように、第2フレーム30bの側壁部36と屈曲部37との間の角部に対向する位置に形成された切欠き部39を有する。切欠き部39と、側壁部36と、屈曲部37によって囲まれた空間には、枠部材31が配置される。枠部材31は、例えば、端部同士を接合し、図5に示すように、矩形の環状に形成されたスチールロッドである。第2フレーム30bの屈曲部37の下面において、枠部材31と第2フレーム30bは、溶接されて固着されている。
支持ブラケット30は、図6に示すように、上底70が下底71よりも長い略台形状に形成されている。支持ブラケット30は、上底70と下底71の中点を通る軸が線対称軸となる略等脚台形状に形成されている。一対の突出部33は、支持ブラケット30の下底71よりも前後方向外側の領域であって、略直角三角形状に形成されている。すなわち、一対の突出部33は、第1フレーム30a(支持支柱20)に近い根元部33aの方が、第1フレーム30a(支持支柱20)に対して遠い先端部33bよりも、上下方向の幅が大きく形成されている。
取付部34は、一対の突出部33の根元部33aにそれぞれ設けられている。ここで、根元部33aとは、前後方向において、支持支柱20から突出部33の先端部33bまでの長さの3分の1の長さの領域である。取付部34は、図7に示すように、突出部33を貫通して設けられた貫通孔34aと、貫通孔34aに取り付けられたグロメット34bと、を有する。貫通孔34aは、上下方向において、根元部33aの中間位置に形成されている。グロメット34bは、略筒状に形成された樹脂材であり、貫通孔34aの内壁面を覆い、貫通孔34aの縁部に係合する。
図8は、本発明の実施形態におけるポケットトレイ50aの側面図である。図9は、本発明の実施形態におけるポケットトレイ50aの背面図である。
ポケットトレイ50aは、図8に示すように、取付部34に着脱自在に取り付けられる被取付部51と、被取付部51が取付部34に取り付けられた状態で、取付部34よりも下方で、支持支柱20に当接する当接部52と、を有する。
被取付部51及び当接部52は、ポケットトレイ50aの背面に設けられている。被取付部51は、先端にフック55を有するスチールロッドである。被取付部51は、図9に示すように、互いに離間して一対で配置されている。当接部52は、一対の被取付部51が接合されたスチール板である。当接部52は、スチール板の四辺を折り曲げた略直方体の箱形状を有し、折り曲げた短辺の内側に沿って被取付部51が接合されている。
ポケットトレイ50aの背面には、当接部52を固定する固定部53が接合されている。固定部53は、ナット53aが複数(本実施形態では3個)接合されたスチール板である。ナット53aには、当接部52を固定部53に固定するビス54が挿入される。当接部52は、固定部53を覆った状態で、3箇所のビス止めにより、ポケットトレイ50aの本体に取り付けられる。なお、当接部52には、図示しない座ぐりが形成されており、ビス54のヘッド部が当接部52の板面から突出しないようになっている(図8参照)。
被取付部51は、図8に示すように、上下方向に延在する鉛直部51aと、鉛直部51aの上端から斜め後方に延在する傾斜部51bと、を有し、傾斜部51bの上端にフック55を有している。フック55は、略L字状に形成されている。フック55は、傾斜部51bの上端から後方に向かって水平に延在する水平部55aと、水平部55aの後端から上方に延在する鉛直部55bと、を有する。水平部55aと鉛直部55bとが接続される角部55cは、円弧状に湾曲している。
図10は、本発明の実施形態におけるグローブボックス掛け50bの側面図である。
グローブボックス掛け50bは、上述したポケットトレイ50aと同様に、取付部34に着脱自在に取り付けられる被取付部51と、被取付部51が取付部34に取り付けられた状態で、取付部34よりも下方で、支持支柱20に当接する当接部52と、を有する。
グローブボックス掛け50bは、図1に示すように、全体がスチールロッドから形成されており、当接部52もスチールロッドから形成されている点で、ポケットトレイ50aの当接部52と異なるが、当接部52の機能としては一致している。また、グローブボックス掛け50bの被取付部51の形状は、ポケットトレイ50aの被取付部51の形状と同様であるため、その説明は割愛する。
続いて、上記構成の什器1の作用について、図11を参照しつつ説明する。
図11は、本発明の実施形態における支持ブラケット30にオプション部材50を取り付ける様子を示す図である。なお、図11では、オプション部材50としてポケットトレイ50aを図示しているが、グローブボックス掛け50bでも同様に支持ブラケット30に取り付けることができる。
先ず、図11において二点鎖線で示すように、オプション部材50を斜めにし、被取付部51のフック55の先端を、支持ブラケット30の取付部34の貫通孔34aに挿入する。被取付部51は、傾斜部51bを備えているため、例えば被取付部51を直角に曲げた構成と比べて、オプション部材50を斜めにする角度が小さく(浅く)ともフック55の先端を貫通孔34aに挿入することができ、取り付け作業が容易になる。
フック55の先端を貫通孔34aに挿入したら、フック55を中心にオプション部材50を下方に回動させる。オプション部材50が下方に回動すると、フック55の先端が上方に立ち上り、フック55が支持ブラケット30の突出部33の裏側に掛止する。取付部31は、貫通孔34aの内壁面を覆う樹脂製のグロメット34bを備えているため、摩擦抵抗を減らしてフック55を中心としたオプション部材50の回動を容易にさせつつ、この回動によるフック55の擦傷の発生を抑制することができる。
このように、本実施形態では、突出部33を貫通して設けられた貫通孔34aにフック55を挿入し、フック55を突出部33の裏側に掛止させることで、支持ブラケット30に対してオプション部材50を容易に取り付けることができる。また、フック55の突出部33の裏側の掛止を解除し、フック55を貫通孔34aから引き抜くことで、支持ブラケット30からオプション部材50を容易に取り外すことができる。
この構成によれば、オプション部材50の被取付部51を、支持ブラケット30の取付部34に対して着脱自在に取り付けることができるため、使用者の要望に応じてオプション部材50を着脱することができる。
また、図11に示すように、被取付部51を取付部34に取り付けると、オプション部材50の当接部52が、取付部34よりも下方で、支持支柱20の外向き側面22に当接する。このため、着脱自在なオプション部材50をふらつかせることなく安定して支持することができる。
オプション部材50は、図3に示すように、支持支柱20と交差する前後方向の両側に突出した支持ブラケット30の一対の突出部33に対し、支持支柱20を跨ぐようにして取り付けられる。取付部34は、突出部33の根元部33aに設けられているため、オプション部材50の荷重が、支持支柱20の近くにかかり、支持ブラケット30にかかる曲げモーメントが小さくなる。このため、支持ブラケット30にある程度の重さを有するオプション部材50を取り付けても、支持ブラケット30が曲がることはない。
本実施形態に係る什器1は、支持ブラケット30にオプション部材50の取付部33を設けているため、支持支柱20に対しての加工を最小限に抑え、加工工数および加工コストを低減することができる。
また、一対の突出部33は、図6に示すように、第2フレーム30bとして一部材で形成されているため、一対の突出部33を別部材で形成した場合よりも、支持ブラケット30の剛性を高めることができる。また、一対の突出部33を一部材で形成することにより、支持ブラケット30の加工工数および加工コストを低減することができる。
このように、上述の本実施形態によれば、互いに離間して配置された一対の支持支柱20と、一対の支持支柱20のそれぞれに取り付けられた支持ブラケット30と、支持ブラケット30を介して、一対の支持支柱20の間に架設された物品載置部40と、支持支柱20を跨いで配置され、支持ブラケット30に取り付けられたオプション部材50と、を備え、支持ブラケット30は、支持支柱20に対し、支持支柱20と交差する交差方向の両側に突出した一対の突出部33と、一対の突出部33のそれぞれに設けられ、支持支柱20を跨いで配置されたオプション部材50が取り付けられる取付部34と、を有する、という構成を採用することによって、支持支柱20に対する加工は最小限に抑えつつ、オプション部材50を取り付けることができる什器1が得られる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
図12は、本発明の別実施形態における什器1Aの斜視図である。
図12に示す什器1Aは、物品載置部40として天板40aを有している。天板40aは、例えば、左右一対の支持ブラケット30に対してビス止めされる。このように、物品載置部40は、トレイに限定されるものではない。例えば、物品載置部40は、略V字状に曲げたラックであってもよい。また、例えば、図4に示す開口部32に複数のトレイを装着する構成であってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、支持ブラケット30の一対の突出部33が、支持支柱20に対し、支持支柱20と直交する方向に突出した構成について説明したが、一対の突出部33は、支持支柱20に対し、支持支柱20と交差する斜め方向に突出した構成であってもよい。一例としては、支持支柱20が鉛直方向に対して斜めに延在しており、支持ブラケット30が斜めの支持支柱20に対して交差した水平方向に突出する構成であってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、支持ブラケット30の一対の突出部33が一部材で形成される構成について説明したが、一対の突出部33を別部材で形成する構成であってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、一対の支持支柱20を移動させる車輪部10を備える構成について説明したが、車輪部10が無い据え付け棚等の什器にも本発明を適用することができる。
また、例えば、上記実施形態では、オプション部材50として、ポケットトレイ50aと、グローブボックス掛け50bを例示したが、上述した被取付部51を設ければ他のオプション部材(例えばごみ袋掛け等)を採用してもよい。
1 什器
10 車輪部
20 支持支柱
30 支持ブラケット
33 突出部
33a 根元部
34 取付部
34a 貫通孔
40 物品載置部
50 オプション部材
51 被取付部
52 当接部
55 フック

Claims (6)

  1. 互いに離間して配置された一対の支持支柱と、
    前記一対の支持支柱のそれぞれに取り付けられた支持ブラケットと、
    前記支持ブラケットを介して、前記一対の支持支柱の間に架設された物品載置部と、
    前記支持支柱を跨いで配置され、前記支持ブラケットに取り付けられたオプション部材と、を備え、
    前記支持ブラケットは、
    前記支持支柱に対し、前記支持支柱と交差する交差方向の両側に突出した一対の突出部と、
    前記一対の突出部のそれぞれに設けられ、前記支持支柱を跨いで配置された前記オプション部材が取り付けられる取付部と、を有する、ことを特徴とする什器。
  2. 前記オプション部材は、
    前記取付部に着脱自在に取り付けられる被取付部と、
    前記被取付部が前記取付部に取り付けられた状態で、前記取付部よりも下方で、前記支持支柱に当接する当接部と、を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の什器。
  3. 前記取付部は、前記突出部を貫通して設けられた貫通孔を有し、
    前記被取付部は、前記貫通孔を通り、前記突出部の裏側に掛止するフックを有する、ことを特徴とする請求項2に記載の什器。
  4. 前記取付部は、前記突出部の根元部に設けられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の什器。
  5. 前記一対の突出部は、一部材で形成されている、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の什器。
  6. 前記一対の支持支柱を移動させる車輪部を有する、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の什器。
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