JP6678559B2 - テーブル装置 - Google Patents
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Description
ここで、通常のテーブルを利用する場合には、テーブルの脚部を什器に固定する必要がある。このため、テーブルの脚部を什器に強固に固定できるテーブル装置の実用化が望まれている。
また、固定部材が載置部の上面に載せられた状態で、載置部に締結部材で固定されている。什器は、比較的重量物であり、天板から一つの脚部に横方向の力が作用したとき、一つの脚部の下端部に第1脚部の軸線方向に力が作用する。
これに対して、第1脚部を横方向から固定した場合、天板から第1脚部に横方向の力がかかったとき、第1脚部の横方向に力が作用する。このため、横方向から作用する力を第1脚部で支えることが難しい。
これにより、固定部材と載置部とが上下方向で固定される。よって、天板から第1脚部に外力が加えられた場合、固定部材と載置部との強度が高い部材で外力を支えることが可能になる。すなわち、第1脚部を什器に強固に固定できる。
これにより、載置部の下側の空間を利用して固定部材を載置部に固定することが可能になる。よって、固定作業に必要な作業空間を確保できる。したがって、テーブルの一つの脚部を什器に一層強固に固定できる。
ここで、複数の脚部に多重管を用いた場合、複数の脚部の肉厚寸法が比較的小さく抑えられることが考えられる。よって、第1脚部の下端部を固定部材を介して載置部に上下方向に固定することにより、肉厚寸法が比較的小さく抑えられた第1脚部でも載置部に強固に固定できる。
また、複数の脚部は、複数の管を入れ子にして構成された多重管である。複数の脚部に多重管を用いた場合、複数の脚部の肉厚寸法が比較的小さく抑えられることが考えられる。これにより、第1脚部の下端部を固定部材を介して載置部に上下方向に固定することにより、肉厚寸法が比較的小さく抑えられた複数の脚部でも載置部に強固に固定できる。
本発明の第1の実施形態のテーブル装置1を図1〜図7を参照にして説明する。
図1は、第1の実施形態に係るテーブル装置1を示す斜視図である。テーブル装置1は、部屋の床面Fに設置されている。具体的には、テーブル装置1は、テーブル2と、収納什器3とを備えている。
テーブル2は、電動昇降式のテーブルである。テーブル2は、天板21と、一対の脚部22,23とを備えている。天板21は、矩形の平板状に形成されている。天板21の上面には、コンセントが設けられている。コンセントには、電源に接続したケーブルの一端が接続している。コンセントの差し込み口には、パソコンP等の電気機器の電源コードのプラグが差し込まれる。
なお、図2〜図13においては、構成の理解を容易にするために、右脚部23から複数の管25〜27を省略して説明する。
収納什器3は、テーブル2の右側に配置されて床面Fに設置されている。収納什器3は、物品収納棚31、複数の物品収納部32、33等を備えている。物品収納棚31は、本や置物等の物品を収納するものである。
なお、構成の理解を容易にするために、以下、ケーブル収納部36を「ケーブル収納什器36」として説明する。
ケーブル収納什器36にはケーブルC(図3参照)が収納されている。ケーブルCは、テーブル2に一端が接続されている。ケーブル収納什器36は、複数のフレームにより箱状に形成されている。ケーブル収納什器36は、一対の起立フレーム361,361と、底フレーム362と、第1上フレーム363と、第2上フレーム364(図4も参照)とを備える。
底フレーム362は、ケーブル収納什器36の前後方向に延びて形成されている。底フレーム362は平板状に形成されている。底フレーム362は、一対の起立フレーム361,361間に横置きに配置されている。底フレーム362の前後端は、一対の起立フレーム361,361の対向している対向面361a,361aの下部に結合されている。底フレーム362の下側には空間S1が形成されている。
第2上フレーム364は、一対の起立フレーム361,361の間で左側に配置されている。第2上フレーム364は、前後方向に延びる棒状に形成されている。第2上フレーム364は平板状に形成されている。第2上フレーム364の前後端は、一対の起立フレーム361,361の対向面361a,361aにおいて左側部の上端部に結合されている。
ケーブル収納什器36は、テーブル2の右脚部23の下側部分を開口部36aを介して内部36bに収納している。ケーブル収納什器36は、右脚部23の下端部23dが固定されている。
ケーブル収納什器36の第1上フレーム363において右脚部23の後側には、蓋体38を支持する支持部材40が取り付けられている。ケーブル収納什器36の上面には、右脚部23を囲んで第2収納部天板372と蓋体38とが配置されることにより、開口部36aにおいて右脚部23が貫通する部分には貫通口36fが形成されている。
なお、スペーサ4は、右脚部23の右側面23a(図4参照)に固定することも可能である。
両角部23b,23bは、一対の当接部45,45に対向する右側面23aのうち、角部の稜線部(すなわち、角部の頂部)を含み、かつ、右脚部23の後面23f、前面23eの板厚部を含む部位である。
一対の保持部材5,5は、一対の起立フレーム361,361間の左右側に配置されている。一対の保持部材5,5は、前後方向に延びて形成されている。一対の保持部材5,5は、断面が矩形の棒状に形成されている。一対の保持部材5,5は、前後端が一対の起立フレーム361,361の対向面361a,361aに結合されている。
ケーブル受け部材6は、一枚の平板が折り曲げられて形成されている。ケーブル受け部材6は、平面視で矩形状に形成されている。ケーブル受け部材6は、平面部61と、平面部61の前後端に起立した一対の起立部62,62とを備えている。平面部61は平板状に形成されている。平面部61の上面にはケーブルCが載せられる。平面部61の左右側部には、一対のフランジ63,63が下方に折り曲げられて形成されている。
一対の起立部62,62のうち、右脚部23から離れた側の起立部62(以下、後起立部62という)が、後側の起立フレーム361の対向面361aに接触されている。
ケーブル保護部材8の内部にはケーブルCが通され、ケーブルCがケーブル保護部材8で保護される。ケーブル保護部材8として、例えばケーブルベア(登録商標)が挙げられる。
図8は、本発明の第1の実施形態に係るテーブル装置1において天板21の上方への移動に合わせてケーブル保護部材8が円滑に作動する状態を説明する概略図である。図9は、本発明の第1の実施形態に係るテーブル装置1において天板21の上方への移動に合わせてケーブル保護部材8が円滑に作動し難い状態を説明する概略図である。
図8(b)において、ケーブル保護部材8が変形することにより、ケーブル保護部材8の下端8bが上方に移動する。よって、ケーブル保護部材8の他端8cが静止した状態において、ケーブルCの一端側も持ち上げることができる。
天板21が矢印Aの如く上方に移動するときに、ケーブル保護部材8の一端8a側が上方に引っ張られる。ここで、ケーブル保護部材8が円滑に変形し難い場合、ケーブル保護部材8の全体が上方に引っ張られる。
ここで、ケーブル受け部材6の後起立部62が後側の起立フレーム361の対向面361aに接触されている。よって、後起立部62が後方へ移動することを対向面361aで制限できる。これにより、ケーブル受け部材6の後起立部62を支点として、ケーブル保護部材8の他端8cとケーブル受け部材6の前端部6aとを一緒に持ち上げることができる。これに伴いケーブルCも持ち上げることができる。
さらに、ケーブル保護部材8の他端8cにケーブル受け部材6の前端部6aが連結されている。よって、ケーブル受け部材6の全体を持ち上げる必要がない。これにより、ケーブル受け部材6の前端部6aを、ケーブル保護部材8の他端8cに追従させて小さな力で持ち上げることができる。
これにより、ケーブルCに比較的大きな力が作用することを抑えることができ、ケーブルCを良好に保護できる。
これにより、テーブル2とケーブル収納什器36とは右脚部23を介して一体になる。すなわち、標準の脚部(すなわち、右脚部23)のベース部24を固定部材29に変えるだけで、テーブル2を、ケーブル収納什器36を備えたテーブル装置1に適用できる。よって、第1の実施形態のテーブル装置1は、標準の脚部22,23を利用してテーブル2とケーブル収納什器36とを一体にできる。これにより、専用の脚部を製造する必要がないので製造コストを抑えることができる。
さらに、テーブル装置1は、右脚部23の下端部23dがケーブル収納什器36の底フレーム362に固定される。これにより、右脚部23を通常の脚部の床面Fに対する固定方法と同様に固定できる。
加えて、右脚部23がケーブル収納什器36に収納されている。これにより、ケーブル収納什器36に収納されているケーブルCを外部に出してテーブル2の天板21に接続するときに、ケーブルCを右脚部23の近傍で天板21に接続することが可能になる。よって、テーブル装置1によれば、右脚部23周りの見栄えをさらに良くできる。
さらに、テーブル装置1によれば、右脚部23をスペーサ4で支持することにより、右脚部23とケーブル収納什器36との間の隙間S2が大きくなることを防止できる。これにより、隙間S2に物品等が挟まれることを防ぐことができ、使い勝手を高めることができる。
したがって、外力がスペーサ4を介してケーブル収納什器36にさらに確実に伝わって吸収される。よって、テーブル2の揺れを一層良好に抑えることができる。
ケーブル収納什器36の高さ寸法とは、床面Fからケーブル収納什器36の上面までの高さをいう。
よって、テーブル2の右脚部23がスペーサ4を介してケーブル収納什器36の上側で保持される。これにより、右脚部23がケーブル収納什器36の内部に安定して保持され、テーブル2の揺れを一層良好に抑制できる。
よって、物品収納部32は、ケーブル収納什器36よりもテーブル2側に配置される。これにより、テーブル2側から物品収納部32に物品を収納するときや、物品収納部32から物品を取り出すときに、ケーブル収納什器36で邪魔されることがない。よって、ケーブル収納什器36により物品収納部32の使い勝手を高めることができる。
これにより、ケーブル収納什器36の内部のケーブルCをケーブル用開口部36gから外部に取り出し、右脚部23に隣接させることが可能になる。よって、ケーブルCを右脚部23で隠すことが可能になり、テーブル装置1の見栄えを良くできる。
また、固定部材29が底フレーム362の上面362aに載せられた状態で、底フレーム362(すなわち、収納什器3)に固定されている。収納什器3は、比較的重量物であり、天板21から右脚部23に横方向の力F1がかかったとき、右脚部23の下端部23dに右脚部23の軸線方向に力F2が作用する。
これに対して、右脚部23を横方向から固定した場合、天板21から右脚部23に横方向の力F1がかかったとき、右脚部23の横方向に力が作用する。このため、横方向から作用する力を右脚部23で支えることが難しい。
これにより、右脚部23の下端部23dに作用する力F2を固定部材29や底フレーム362で支えることができる。
よって、固定作業の作業空間を確保でき、テーブル2の右脚部23を収納什器3にさらに強固に固定できる。
よって、右脚部23の下端部23dを固定部材29を介して底フレーム362に上下方向に固定することにより、肉厚寸法が比較的小さく抑えられた脚部22,23でも底フレーム362に強固に固定できる。
さらに、ケーブル受け部材6は、一枚の平板が折り曲げられて形成されている。これにより、部品点数が最小限に抑えられ、ケーブル受け部材6の製造コストが抑えられる。
加えて、ケーブル受け部材6の上方には、ケーブル用開口部36gが形成されている。これにより、ケーブル受け部材6に載せられているケーブルCを、ケーブル用開口部36gから上方へ取り出すことが可能になる。よって、ケーブルCの取り出し作業を容易に行うことができる。
これにより、ケーブル保護部材8からケーブルCに比較的大きな力が加わることが抑えられる。よって、ケーブル保護部材8が変形し難い場合でも、昇降型のテーブル2の天板21の際に、ケーブルCを良好に保護できる。
第1の実施形態では、右脚部23の下端部23dに固定部材29を結合し、固定部材29を下端部23dから外側に張り出した例について説明したが、右脚部23の下端部23d内に固定部材を設けることも可能である。
右脚部23の下端部23d内に設けた固定部材を、底フレーム362の上面362aに載せ、底フレーム362の上面362aにボルト、ナットで上下方向から固定する。具体的には、固定部材の上面にナットが溶接され、位底フレーム362の下方から差し込まれたボルトがナットにねじ結合される。これにより、固定部材を、底フレーム362の上面362aに固定される。
図10は、本発明の第2の実施形態に係るテーブル装置101に使用されるスペーサ140を示す斜視図である。スペーサ140は、一枚の平板が折り曲げられて形成されている。スペーサ140は、平面部141と、一対の腕部142,142とを備えている。平面部141の右側には、フランジ143が上方に折り曲げられて形成されている。
一対の腕部142,142は、平面部141の前後端に設けられている。一対の腕部142,142は、左右方向に長く形成されている。腕部142は、第1延出部144と、第2延出部145と、第3延出部146と、当接部147とを備えている。
一対の第3延出部146,146は、一対の第2延出部145,145の先端から下方に延びている。一対の当接部147,147は、一対の第3延出部146,146の下端の右側部分に設けられている。一対の当接部147,147は、左右方向に長く形成されている。一対の当接部147,147は、J字型に形成されている。一対の当接部147,147は、平面部141よりも右側に延びている。
したがって、第2の実施形態のテーブル装置101は、テーブル2の前後方向の揺れも抑制することが可能になる。よって、第2の実施形態のテーブル装置101は、テーブル2の揺れをさらに抑制することができる。その他の作用効果は第1の実施形態で説明した通りなので省略する。
図12は本発明の第3の実施形態に係るテーブル装置201に使用される一対の規制部材210,210を示す斜視図である。図13は、一対の規制部材210,210で右脚部23を支持する状態を示す斜視図である。
仕切り部351aには、一対の規制部材210,210が前後方向に離間して設けられている。一対の規制部材210,210は、右脚部23を前後側から挟むように配置されている。一対の規制部材210,210は、三角柱状に形成されている。規制部材210は、直角を形成する二つの側面210a,210bのうち、一方の側面210aが仕切り部351aに固定され、他方の側面210bが右脚部23の前面23eと後面23fとに当接している。
図14は、本発明の第4の実施形態のテーブル装置301を示す斜視図である。第4の実施形態のテーブル装置301は、テーブル2と、テーブル2に隣接する什器303とを備えている。第1の実施形態では、ケーブル収納什器36に右脚部23を収納した例について説明したが、脚部22,23は什器303に収納されなくても良い。
第4の実施形態のテーブル装置301においても、ケーブル保護部材8が円滑に変形し難い場合、ケーブル保護部材8に連結されているケーブル受け部材6を持ち上げることができる。これにより、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
例えば、実施形態のテーブル装置1では、テーブルが電動昇降式のテーブル2の場合について説明したが、天板が昇降しないテーブルであっても良い。
また、第1脚部として右脚部23をケーブル収納什器36に収納させた例について説明したが、その他の例としては、複数の脚部をケーブル収納什器36に収納させることも可能である。
2 テーブル
3 収納什器(什器)
21 天板(移動部)
23 右脚部(第1脚部)
23d 右脚部の下端部
25〜27 複数の管
29 固定部材
30 ボルト(締結部材)
32 物品収納部
36 ケーブル収納部
36b ケーブル収納部の内部
303 什器(ケーブル収納什器)
362 底フレーム(載置部)
362a 底フレームの上面(載置部の上面)
S1 空間
Claims (5)
- 天板に複数の脚部が設けられるとともに、前記複数の脚部のうち、少なくとも一つの第1脚部の下端部に固定部材が設けられたテーブルと、
前記固定部材が内部に収納されるとともに、前記固定部材を上面で支持する載置部が設けられた什器と、
前記什器の内部において、前記固定部材を前記載置部の上面に固定する締結部材と、
を備えることを特徴とするテーブル装置。 - 前記固定部材は、前記載置部の上面に締結部材で上下方向から固定されていることを特徴とする請求項1に記載のテーブル装置。
- 前記載置部の下側には空間が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のテーブル装置。
- 前記複数の脚部は、
複数の管が入れ子に形成された多重管であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のテーブル装置。 - 前記テーブルは、
前記複数の脚部が電動で伸縮することにより前記天板が昇降する電動昇降式のテーブルであることを特徴とする請求項4に記載のテーブル装置。
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