JP6539484B2 - 車両用導光体、車両用灯具 - Google Patents

車両用導光体、車両用灯具 Download PDF

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Description

この発明は、車両用導光体に関するものである。また、この発明は、車両用導光体を備える車両用灯具に関するものである。
車両用導光体、車両用導光体を備える車両用灯具は、従来からある(たとえば、特許文献1、特許文献2)。以下、特許文献1、2の従来の車両用灯具について説明する。
特許文献1の従来の車両用ディスプレイは、光源と、ライトガイドと、を備える。ライトガイドは、光入射表面と、光出射表面と、その光出射表面に対して反対側に配置されている光再指向表面と、を有する。光再指向表面は、複数の突出部と、介在ランドと、を有する。複数の突出部は、それぞれライザとプラトーとファセットとを有している。突出部のライザとプラトーとの交差部において形成される頂点を通して線を引くことによって構成される仮想線は、光出射表面によって形成される面を通して引いた線と角度を形成する。光源からの光線は、光入射表面からライトガイド中に入射して光再指向表面で反射して光出射表面から均一に外部に出射する。
特許文献2の従来の車両用灯具は、ランプボディと、透孔カバーと、導光体と、発光ダイオードと、を備える。導光体は、入射端面と、出射前面と、後面に設けられている複数の反射素子および前方変位部と、を有する。前方変位部の前方変位量は、所定値に設定されている。発光ダイオードからの出射光は、入射面から導光体中に入射して複数の反射素子で内面反射して出射前面から外部に均一に出射する。
特表2003−523536号公報 特開2013−62110号公報
前記の特許文献1の従来の車両用ディスプレイにおいては、ライトガイドの光出射表面の均一発光を向上させることが重要である。また、前記特許文献2の従来の車両用灯具においては、導光体の出射前面の均一発光を向上させることが重要である。
この発明が解決しようとする課題は、棒形状をなす導光体の出射面の均一発光を向上させることができる、という点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、棒形状をなす導光体であって、導光体の端面に設けられていて光を外部から導光体中に入射させる入射面と、導光体の側面に設けられていて導光体中に入射した光を導光体中から外部に出射させる出射面と、導光体の出射面に対して反対側の側面に設けられていて導光体中に入射した光を導光体中に反射させる反射面と、を備え、反射面が、導光体の側面から導光体中に凹んだ底面であって導光体の長手方向と平行もしくはほぼ平行に設けられている第1反射面と、第1反射面から導光体中に導光体の長手方向に対して傾斜して設けられている第2反射面と、を有し、第1反射面と第2反射面とが、繋面を介して導光体の長手方向に連続して多数個設けられていて、第2反射面の高さであって導光体の側面から第2反射面と繋面との交差線までの垂線の長さが、入射面側から入射面に対して反対側に行くに従って、曲線的に増加するように徐変していて、第1反射面の深さであって導光体の側面から第1反射面までの垂線の長さが、入射面側から入射面に対して反対側に行くに従って、直線的に大きくなるように徐変している、ことを特徴とする。
この発明(請求項2にかかる発明)は、導光体が、湾曲形状をなしていて、第2反射面の高さの徐変率と第1反射面の深さの徐変率が、導光体の曲率半径が大きいほど小さい、ことを特徴とする。
この発明(請求項3にかかる発明)は、複数本の導光体と、複数本の導光体の出射面および反射面以外の側面の間に設けられている板形状をなす付加導光体と、から構成されている、ことを特徴とする。
この発明(請求項4にかかる発明)は、灯室を区画するランプハウジングおよびランプレンズと、灯室内に配置されている光源および光源からの光を入射させる前記の請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用導光体と、を備えている、ことを特徴とする。
この発明(請求項5にかかる発明)は、灯室内には、湾曲形状をなしている複数本の導光体が光軸方向に前後に配置されていて、光軸方向の前側の導光体の曲率半径が、光軸方向の後側の導光体の曲率半径よりも小さく、光軸方向の前側の導光体の第2反射面の高さの徐変率と第1反射面の深さの徐変率が、光軸方向の後側の導光体の第2反射面の高さの徐変率と第1反射面の深さの徐変率よりも大きい、ことを特徴とする。
この発明の車両用導光体、車両用灯具は、導光体中に入射した光が第2反射面で反射して出射面から外部に出射し、また、導光体中に入射した光が第1反射面で反射して入射面に対して反対側に導かれる。このために、この発明の車両用導光体、車両用灯具は、第2反射面の高さが入射面側から入射面に対して反対側に行くに従って曲線的に大きくなるように徐変し、また、第1反射面の深さが入射面側から入射面に対して反対側に行くに従って大きくなるように徐変することにより、出射面から出射する光の量(光束)を入射面側から入射面に対して反対側にかけて均一もしくはほぼ均一にすることができる。この結果、この発明の車両用導光体、車両用灯具は、棒形状をなす導光体の出射面の均一発光を向上させることができる。
図1は、この発明にかかる車両用導光体、車両用灯具の実施形態を示す正面図である。 図2は、車両用導光体を示す一部横断面説明図(一部水平断面説明図)である。 図3は、車両用導光体を示す一部縦断面説明図(一部垂直断面説明図)である。 図4は、第2反射面の高さの徐変を示す説明図である。 図5は、車両用導光体中を導かれる光の量(光束)の徐変を示す説明図である。 図6は、車両用導光体の第1反射面、第2反射面を示す一部横断面説明図(一部水平断面説明図)である。 図7は、車両用導光体を示す正面図である。 図8は、車両用導光体を示す平面図(図7におけるVIII矢視図)である。 図9は、車両用導光体を示す側面図(図7におけるIX矢視図)である。 図10は、車両用導光体の2本の第1導光部および1枚の第2導光部からの出射光を示す断面説明図(図7におけるX−X線断面説明図)である。 図11は、車両用導光体の第1導光部からの出射光および第1導光部における光路を示す断面説明図(図7におけるXI−XI線断面説明図)である。
以下、この発明にかかる車両用導光体、車両用灯具の実施形態の1例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。この明細書において、前、後、上、下、左、右は、この発明にかかる車両用灯具を車両に装備した際の前、後、上、下、左、右である。
図1、図7〜図9において、符号「O」は、車両の外側を示す。符号「I」は、車両の内側を示す。符号「U」は、ドライバー側から前側Fを見た車両の上側を示す。符号「D」は、ドライバー側から前側Fを見た車両の下側を示す。符号「F」は、車両の前側(車両の前進方向側)を示す。符号「B」は、車両の後側を示す。
図2、図3、図6、図10、図11において、導光体のハッチングを省略する。図3(A)は、図2におけるIIIA−IIIA線断面図である。図3(B)は、図2におけるIIIB−IIIB線断面図である。図3(C)は、図2におけるIIIC−IIIC線断面図である。図4において、縦軸は、第2反射面の高さを示し、横軸は、入射面からの距離を示す。図5において、縦軸は、第1導光部中の光の量(光束)を示し、横軸は、入射面からの距離を示す。
(実施形態の構成の説明)
以下、この実施形態にかかる車両用導光体、車両用灯具の構成について説明する。図1中、符号1は、この実施形態にかかる車両用灯具である。前記車両用灯具1は、たとえば、車両用前照灯やヘッドランプなどのフロントコンビネーションランプのクリアランスランプである。
(車両用灯具1の説明)
前記車両用灯具1は、車両(図示せず)の前部の左右両側に搭載されている。車両の前部の意匠面は、車両の前後方向に沿って(車両の後側Bから前側Fに向かって)、上下方向(車両の上側Uから下側D)および左右方向(車両の外側Oから内側I)に向かって傾斜している。この結果、車両の前部の左右両側の意匠面は、3次元の曲面から構成されている。
車両の右側に搭載される右側の車両用灯具1において、車両の外側Oは右側であり、車両の内側Iは左側である。一方、車両の左側に搭載される左側の車両用灯具において、車両の外側Oは左側であり、車両の内側Iは右側である。
以下、車両の右側に搭載される右側の車両用灯具1について説明する。なお、車両の左側に搭載される左側の車両用灯具は、右側の車両用灯具1と左右逆でその他がほぼ同様の構成をなすので、説明を省略する。
前記車両用灯具1は、図1に示すように、ランプハウジング2と、ランプレンズ(たとえば、素通しのアウターカバー、アウターレンズなど)3と、インナーレンズ4と、インナーパネル(インナーハウジング)5と、ヘッドランプユニット6と、ターンシグナルランプユニット7と、光源80、81と、この実施形態にかかる車両用導光体としての導光体9と、を備えるものである。前記光源80、81と前記導光体9とは、クリアランスランプユニットを構成する。
(ランプハウジング2およびランプレンズ3の説明)
前記ランプハウジング2は、光不透過性の部材から構成されている。前記ランプハウジング2は、車両の外側Oおよび前側Fおよび上側Uが開口し、一方、車両の内側Iおよび後側Bおよび下側Dが閉塞した形状をなす。
前記ランプレンズ3は、光透過性の部材から構成されている。前記ランプレンズ3は、車両の内側Iおよび後側Bおよび下側Dが開口し、一方、車両の外側Oおよび前側Fおよび上側Uが閉塞した形状をなす。前記ランプレンズ3の閉塞部分の意匠面は、車両の前部の意匠面に沿って、車両の後側Bから前側Fに向かって、車両の上側Uから下側Dおよび車両の外側Oから内側Iに向かって傾斜している。この結果、前記ランプレンズ3の意匠面は、車両の前部の左右両側の意匠面と同様に、3次元の曲面から構成されている。
前記ランプハウジング2の開口縁と前記ランプレンズ3の開口縁とは、固定されている。これにより、灯室10が区画されている。前記灯室10内には、前記インナーレンズ4および前記インナーパネル5および前記ヘッドランプユニット6および前記ターンシグナルランプユニット7および前記光源80、81および前記導光体9が、それぞれ配置されている。
(インナーレンズ4およびインナーパネル5の説明)
前記インナーレンズ4は、光透過性の部材から構成されている。前記インナーレンズ4は、図示されていないが、前記ランプレンズ3と前記導光体9との間に配置されている。前記インナーレンズ4は、前記導光体9から光軸方向Zもしくはほぼ光軸方向Zに沿って出射された出射光L11、L21、L31を前記ランプレンズ3側に拡散透過させるものである。前記インナーレンズ4は、前記ランプハウジング2に直接あるいは他の部材を介して取り付けられている。前記光軸方向Zは、車両の前後方向の軸、すなわち、前後方向の番線と平行もしくはほぼ平行である。
前記インナーパネル5は、光不透過性の部材から構成されている。前記インナーパネル5は、図示されていないが、前記ランプレンズ3と前記光源80、81および前記導光体9の端部との間に配置されている。この結果、前記光源80、81および前記導光体9の端部は、前記インナーパネル5により、前記ランプレンズ3から見て覆い隠されている。また、前記ヘッドランプユニット6の一部および前記ターンシグナルランプユニット7の一部も、前記インナーパネル5により、前記ランプレンズ3から見て覆い隠されている。前記インナーパネル5は、前記ランプハウジング2に直接あるいは他の部材を介して取り付けられている。
(ヘッドランプユニット6およびターンシグナルランプユニット7の説明)
前記ヘッドランプユニット6は、ロービーム配光パターン(図示せず)とハイビーム配光パターン(図示せず)とを、切り替えて、前記ランプレンズ3から車両の前方に照射するものである。前記ヘッドランプユニット6は、前記ランプハウジング2に光軸調整機構(図示せず)を介して取り付けられている。
前記ターンシグナルランプユニット7は、ターンシグナルランプの所定の配光パターン(図示せず)を前記ランプレンズ3から車両の前方に照射するものである。前記ターンシグナルランプユニット7は、前記ランプハウジング2に直接あるいは他の部材を介して取り付けられている。
(光源80、81の説明)
前記光源80、81は、図1に示すように、この例では、たとえば、LED、OELまたはOLEDなどの自発光半導体型光源である。前記光源80、81は、発光部と、基板と、から構成されている。前記光源80、81は、前記発光部が前記導光体9の2本の第1導光部91F、91Bの両端の入射面910、911にそれぞれ対向するように、4個配置されている。
すなわち、4個の前記光源80、81のうち、一方の2個の前記光源(以下、「第1光源」と称する)80は、前記灯室10内の車両の外側Oでかつ後側Bでかつ上側Uの箇所に配置されている。なお、図1においては、前記第1光源80は、1個のみ図示されている。4個の前記光源80、81のうち、他方の2個の前記光源(以下、「第2光源」と称する)81は、前記灯室10内の車両の内側Iでかつ前側Fでかつ下側Dの箇所に配置されている。前記光源80、81は、前記ランプハウジング2に直接あるいは他の部材を介して取り付けられている。
(導光体9の説明)
前記導光体9は、前記光源80、81からの光を、内部での全反射(内面反射)を利用して、前記入射面910、911から出射面912、922に導く部材である。前記導光体9は、この例では、アクリル樹脂やPC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル、メタクリル樹脂)などの透明樹脂材から構成されている。前記導光体9は、前記ランプハウジング2に直接あるいは他の部材を介して取り付けられている。
前記導光体9は、図1、図7〜図9に示すように、3次元の曲面から構成されている前記ランプレンズ3の意匠面に沿った3次元に複雑に長い形状をなす。すなわち、図1、図7の正面視において、前記導光体9の中間部分は、車両の外側Oから内側Iに向かって、車両の上側Uから下側Dに向かって傾斜している。同じく、前記導光体9の車両の外側Oの一方の端部分は、車両の下側Dに向かって湾曲し、かつ、車両の前後方向にねじれている。同じく、前記導光体9の車両の内側Iの他方の端部分は、車両の外側Oに向かって湾曲し、かつ、車両の下側Dに向かって湾曲し、かつ、車両の前後方向にねじれている。
図8の平面視において、前記導光体9の中間部分は、車両の外側Oから内側Iに向かって、車両の後側Bから前側Fに向かって傾斜している。同じく、前記導光体9の車両の外側Oの一方の端部分は、車両の外側Oに向かって湾曲し、かつ、車両の前後方向にねじれている。同じく、前記導光体9の車両の内側Iの他方の端部分は、前記導光体9の中間部分とほぼ平行になるように湾曲し、かつ、車両の前後方向にねじれている。
図9の側面視において、前記導光体9の中間部分は、車両の後側Bから前側Fに向かって、車両の上側Uから下側Dに向かって傾斜している。同じく、前記導光体9の車両の後側Bの一方の端部分は、車両の下側Dに向かって湾曲し、かつ、車両の前後方向にねじれている。同じく、前記導光体9の車両の前側Fの他方の端部分は、車両の後側Bに向かって湾曲し、かつ、車両の下側Dに向かって湾曲し、かつ、車両の前後方向にねじれている。
前記導光体9は、2本の棒形状をなす導光体としての第1導光部91F、91Bと、1枚の板形状をなす付加導光体としての第2導光部92と、を備えるものである。2本の前記第1導光部91F、91Bは、それぞれ、一端から他端にかけて同等もしくはほぼ同等の断面円形もしくはほぼ円形の円柱形状すなわち丸棒形状をなす。2本の前記第1導光部91F、91Bの直径(口径)Φは、それぞれ、この例では、約6〜10mmである。また、2本の前記第1導光部91F、91Bの長さ、すなわち、前記第1導光部91F、91Bの一端面であって一方の前記入射面(以下、「第1入射面」と称する)910から前記第1導光部91F、91Bの他端面であって他方の前記入射面(以下、「第2入射面」と称する)911までの距離は、それぞれ、この例では、約500〜1000mmである。このように、前記第1導光部91F、91Bの長さは、前記第1導光部91F、91Bの前記直径Φに基づいている。1枚の前記第2導光部92は、一端から他端にかけて同等もしくはほぼ同等の断面長方形もしくはほぼ長方形の板形状をなす。
前記第1導光部91F、91Bと前記第2導光部92とは、前記第1導光部91F、91Bの一端から他端かけての長手方向O1(前記第1導光部91F、91Bの中心線方向であって、図2、図6、図11の一点鎖線、図3、図10の点を参照)および前記第2導光部92の一端から他端にかけての長手方向O2(前記第2導光部92の中心線方向であって、図10の点を参照)に沿って、相互に一体に接続されている。すなわち、前記第2導光部92の前記長手方向O2の両側面に前記第1導光部91F、91Bの前記長手方向O1の一方の側面がそれぞれ一体に接続されている。なお、前記第2導光部92の前記長手方向O2は、前記第1導光部91F、91Bの前記長手方向O1のように一点鎖線では図示されていないが、前記第1導光部91F、91Bの前記長手方向O1と同様に線状をなす。
前記導光体9の両端部分には、屈曲部が設けられている。すなわち、前記第1導光部91F、91Bおよび前記第2導光部92の両端部分には、前記第1導光部91F、91Bの前記長手方向O1と前記第2導光部92の前記長手方向O2とが曲率半径の方向において内外の相対位置関係を保つように屈曲されている屈曲部が、設けられている。
(第1導光部91F、91Bの説明)
2本の前記第1導光部91F、91Bは、それぞれ、前記入射面910、911と、前記出射面912と、全反射面としての第1反射面914と、プリズム反射面としての第2反射面913と、繋面915と、を備えるものである。2本の前記第1導光部91F、91Bは、に示すように、それぞれ、湾曲形状をなしている。2本の前記第1導光部91F、91Bは、前記灯室10内に、前記光軸Z方向に前後に配置されている。2本の前記第1導光部91F、91Bのうち、前記光軸Z方向の前側の前記第1導光部91F(以下、「前側第1導光部91F」と称する)の曲率半径は、2本の前記第1導光部91F、91Bのうち、前記光軸Z方向の後側の前記第1導光部91B(以下、「後側第1導光部91B」と称する)の曲率半径よりも小さい。
前記入射面910、911は、前記第1導光部91F、91Bの両端面に設けられている。前記入射面910、911は、前記光源80、81の前記発光部に対向する。前記入射面910、911の中心と前記発光部の中心とは、一致もしくはほぼ一致する。前記入射面910、911は、平面もしくは曲面もしくは平面および曲面の組み合わせからなる。前記入射面910、911は、前記発光部から放射される光を前記第1導光部91F、91B中に入射させるものである。
2個の前記第1入射面910は、2個の前記第1光源80が配置されている箇所、すなわち、前記灯室10内の車両の外側Oでかつ後側Bでかつ上側Uの箇所に配置されている。2個の前記第2入射面911は、2個の前記第2光源81が配置されている箇所、すなわち、前記灯室10内の車両の内側Iでかつ前側Fでかつ下側Dの箇所に配置されている。
前記出射面912は、前記第1導光部91F、91Bの側面のうち、前記ランプレンズ3および前記インナーレンズ4に対向する側面に設けられている。前記出射面912は、図3、図10に示すように、断面形状がほぼ円弧の円弧面からなる。前記出射面912は、前記入射面910、911から前記第1導光部91F、91B中に入射した入射光L10、L20であって前記第2反射面913からの反射光L12、L22を前記出射光L11、L21として前記第1導光部91F、91B中から外部に前記光軸方向Zもしくはほぼ前記光軸方向Zに沿って出射させるものである。
前記第1反射面914、前記第2反射面913および前記繋面915は、前記第1導光部91F、91Bの側面のうち、前記出射面912に対して反対側の側面916(図2、図3、図6中の破線を参照)に設けられている。前記第1反射面914、前記第2反射面913および前記繋面915は、前記第1導光部91F、91Bの一端部から他端部にかけて、すなわち、前記第2導光部92の前記長手方向O2のほぼ全体に亘って、多数個交互に連続して設けられている。前記第1反射面914、前記第2反射面913および前記繋面915の幅は、この例では、約2mmである。
前記第1反射面914、前記第2反射面913および前記繋面915は、前記第1導光部91F、91Bの両端部であって、前記入射面910、911から距離始点Sまでの部分には、設けられていない。前記入射面910、911から前記距離始点Sまでの部分は、前記出射面912から前記出射光L11、L21が出射されない無発光部分である。前記入射面910、911から前記距離始点Sまでの部分は、前記インナーパネル5により覆い隠されている。
2本の前記第1導光部91F、91Bの前記出射面912と前記第1反射面914、前記第2反射面913および前記繋面915以外の側面には、前記第2導光部92の前記長手方向O2の両側面がそれぞれ一体に接続されている。
(第1反射面914の説明)
前記第1反射面914は、前記側面916から前記第1導光部91F、91B中に凹んだ底面であって前記第1導光部91F、91Bの前記長手方向O1と平行もしくはほぼ平行に設けられている。
前記第1反射面914は、前記第1光源80から前記第1入射面910を経て前記第1導光部91F、91B中に入射した一方の前記入射光(以下、「第1入射光」と称する)L10と、前記第2光源81から前記第2入射面911を経て前記第1導光部91F、91B中に入射した他方の前記入射光(以下、「第2入射光」と称する)L20とを、それぞれ前記第1導光部91F、91B中および前記第2導光部92中に全反射させるものである。
前記第1反射面914の深さ、すなわち、前記第1導光部91F、91Bの前記側面916から前記第1反射面914までの垂線の長さは、前記入射面910、911側から前記入射面910、911に対して反対側に行くに従って(前記入射面910、911から離れるに従って)、大きくなるように徐変している。
この例では、前記入射面910、911から前記距離始点S分離れた箇所の前記第1反射面914の深さは、前記第1導光部91F、91Bの前記直径Φに対して約1〜3%である。これに対して、前記入射面910、911から前記距離終点E分離れた箇所の前記第1反射面914の深さは、前記第1導光部91F、91Bの前記直径Φに対して約2〜4%である。前記第1反射面914の深さの徐変率は、この例では、直線的もしくはほぼ直線的である。
すなわち、図2、図3に示すように、前記第1反射面914の深さT1、T2、T3は、前記第1入射面910側から前記第1入射面910に対して反対側に行くに従って、大きくなるように徐変している(T1<T2<T3)。なお、図2、図3において、前記第1反射面914の深さT1、T2、T3は、実際よりも大きく図示されている。また、図2中の実線矢印L10は、前記第1入射光L10が前記第1導光部91F、91B中において導かれる方向を示す。
ここで、符号「T1」は、前記第1入射面910から前記距離始点S分離れた箇所近傍の前記第1反射面914の深さを示す。符号「T3」は、前記第1入射面910から前記距離終点E分離れた箇所近傍の前記第1反射面914の深さを示す。符号「T2」は、前記距離終点Eから前記距離始点Sを差し引いた距離の2分の1の箇所近傍の前記第1反射面914の深さを示す。
なお、図2、図3においては、前記第1入射面910を基準とした前記第1反射面914の深さT1、T2、T3を示すものである。なお、前記第2入射面911を基準とした前記第1反射面914の深さも、前記第1入射面910を基準とした前記第1反射面914の深さT1、T2、T3と同様の深さをなすものである。
前記第1反射面914の深さT1、T2、T3の徐変率は、前記第1導光部91F、91Bの曲率半径が大きいほど小さい。すなわち、前記前側第1導光部91Fの前記第1反射面914の深さT1、T2、T3の徐変率は、前記後側第1導光部91Bの前記第1反射面914の深さT1、T2、T3の徐変率よりも大きい。
(第2反射面913、繋面915の説明)
前記第2反射面913は、前記第1反射面914から前記第1導光部91F、91B中に前記第1導光部91F、91Bの前記長手方向O1に対して傾斜して設けられている。前記第1反射面914と前記第2反射面913とは、前記繋面915を介して前記第1導光部91F、91Bの前記長手方向O1に連続して多数個設けられている。すなわち、前記第2反射面913と前記繋面915とは、前記第1反射面914の両端から前記第1導光部91F、91B中に前記第1導光部91F、91Bの前記長手方向O1に対して傾斜して設けられている。前記第2反射面913と前記繋面915とは、V字もしくはほぼV字のプリズムの2面から構成されている。
図11(A)に示すように、前記第2反射面913は、前記第1入射面910を基準とする前記第1入射光L10を反射光L12として前記出射面912側に反射させるものである。一方、図11(B)に示すように、前記繋面915は、前記第2入射面911を基準とする前記第2入射光L20を反射光L22として前記出射面912側に反射させるものである。このように、前記第2入射光L20の場合は、前記繋面915が第2反射面となり、前記第2反射面913が繋面となる。このために、以下、前記第2反射面913は、前記第2入射光L20の場合の前記繋面915も含まれる場合があり、前記繋面915は、前記第2入射光L20の場合の前記第2反射面913も含まれる場合がある。
前記第2反射面913の高さ、すなわち、前記第1導光部91F、91Bの前記側面916から前記第2反射面913と前記繋面915との交差線までの垂線の長さは、前記入射面910、911側から前記入射面910、911に対して反対側に行くに従って(前記入射面910、911から離れるに従って)、増加している。たとえば、曲線的に大きくなるように徐変している。
この例では、前記入射面910、911から前記距離始点S分離れた箇所の前記第2反射面913の高さは、前記第1導光部91F、91Bの前記直径Φに対して約4〜6%である。これに対して、前記入射面910、911から前記距離終点E分離れた箇所の前記第2反射面913の高さは、前記第1導光部91F、91Bの前記直径Φに対して約18〜22%である。前記第2反射面913の高さの徐変率は、この例では、図4に示すように、指数関数的もしくはほぼ指数関数的である。
すなわち、図2、図3、図4に示すように、前記第2反射面913の高さH1、H2、H3は、前記第1入射面910側から前記第1入射面910に対して反対側に行くに従って、大きくなるように徐変している(H1<H2<H3)。なお、図2、図3において、前記第2反射面913の高さH1、H2、H3は、実際よりも大きく図示されている。
ここで、符号「H1」は、前記第1入射面910から前記距離始点S分離れた箇所近傍の前記第2反射面913の高さであって、最小高さを示す。符号「H3」は、前記第1入射面910から前記距離終点E分離れた箇所近傍の前記第2反射面913の高さであって、最大高さを示す。符号「H2」は、前記距離終点Eから前記距離始点Sを差し引いた距離の2分の1の箇所近傍の前記第2反射面913の高さを示す。
なお、図2、図3においては、前記第1入射面910を基準とした前記第2反射面913の高さH1、H2、H3を示すものである。なお、前記第2入射面911を基準とした前記第2反射面913の高さも、前記第1入射面910を基準とした前記第2反射面913の高さH1、H2、H3と同様の高さをなすものである。
前記第2反射面913の高さH1、H2、H3の徐変率は、前記第1導光部91F、91Bの曲率半径が大きいほど小さい。すなわち、図4に示すように、前記前側第1導光部91Fの前記第2反射面913の高さH1、H2、H3の徐変率は、前記後側第1導光部91Bの前記第2反射面913の高さH1、H2、H3の徐変率よりも大きい。
前記第2反射面913の高さH1、H2、H3は、前記第1導光部91F、91Bの前記直径Φに基づいている。たとえば、前記第1導光部91F、91Bの前記直径Φが約6mmの場合において、前記第2反射面913の前記最大高さH3は、約1.2mmである。この場合における前記入射面910、911から前記距離終点Eは、約500〜約550mmであり、前記第1導光部91F、91Bの全長は、2倍の約1,000〜約1,100mmである。
また、前記第1導光部91F、91Bの前記直径Φが約8mmの場合において、前記第2反射面913の最大高さH3は、約1.6mmである。この場合における前記入射面910、911から前記距離終点Eは、約650〜約700mmであり、前記第1導光部91F、91Bの全長は、2倍の約1,300〜約1,400mmである。
さらに、前記第1導光部91F、91Bの前記直径Φが約10mmの場合において、前記第2反射面913の最大高さH3は、約2mmである。この場合における前記入射面910、911から前記距離終点Eは、約800〜約850mmであり、前記第1導光部91F、91Bの全長は、2倍の約1,600〜約1,700mmである。
(第2導光部92の説明)
前記第2導光部92は、前記出射面922と、反射面923と、を備えるものである。
前記出射面922は、前記第2導光部92のうち、前記ランプレンズ3および前記インナーレンズ4に対向する面に設けられている。前記出射面922には、断面三角形の拡散プリズム924が前記長手方向O2に沿って複数本設けられている。なお、前記拡散プリズム924としては、断面円弧状であって、板形状をなす前記第2導光部92に沿って形成された複数の円弧状のプリズムであっても良い。前記出射面922は、前記入射光L10、L20であって前記反射面923からの反射光L32を前記出射光L31として前記第2導光部92中から外部に前記光軸方向Zもしくはほぼ前記光軸方向Zに沿って出射させるものである。前記拡散プリズム924は、前記出射面922から外部に出射する前記出射光L31を拡散させるものである。
前記反射面923は、前記第2導光部92のうち、前記出射面922に対して反対側の面に設けられている。前記反射面923には、前記反射光L32を拡散させる拡散素子群(図示せず)たとえばシボなどが設けられている。前記反射面923は、前記入射光L10、L20であって、前記第1導光部91F、91B中から前記第2導光部92中に導かれた光の一部を前記反射光L32として前記出射面922側に拡散反射させるものである。また、前記反射面923は、前記第1導光部91F、91B中から前記第2導光部92中に導かれた光の一部を前記第1導光部91F、91Bおよび前記第2導光部92中に拡散反射させるものである。
(実施形態の作用の説明)
この実施形態にかかる車両用導光体である導光体9およびこの実施形態にかかる車両用灯具1(以下、「この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1」と称する)は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
2個の第1光源80の発光部および2個の第2光源81の発光部をそれぞれ点灯する。すると、光源80、81から放射された光は、2本の第1導光部91F、91の第1入射面910および第2入射面911から2本の第1導光部91F、91B中にそれぞれ入射光L10、L20として入射する。その入射光L10、L20のうち第1入射光L10は、2本の第1導光部91F、91B中を、第1入射面910側から第2入射面911側に、それぞれ全反射を繰り返しながら導かれる。前記の入射光L10、L20のうち第2入射光L20は、2本の第1導光部91F、91B中を、第2入射面911側から第1入射面910側に、それぞれ全反射を繰り返しながら導かれる。
第1導光部91F、91B中の入射光L10、L20の一部は、第1導光部91F、91Bの第2反射面913、繋面915で反射する。その反射光L12、L22は、第1導光部91F、91Bの出射面912から出射光L11、L21として、外部に光軸方向Zもしくはほぼ光軸方向Zに沿って出射する。
また、第1導光部91F、91B中の入射光L10、L20の一部は、第1導光部91F、91Bの第1反射面914で、第1導光部91F、91B中および第2導光部92中に全反射する。第1導光部91F、91B中に全反射した反射光(入射光L10、L20)は、第1導光部91F、91B中をさらに導かれる。
一方、第2導光部92中に全反射した反射光(入射光L10、L20)は、第2導光部92中を導かれる。第1導光部91F、91B中から第2導光部92中に導かれた光(入射光L10、L20)の一部は、第2導光部92の反射面923で反射する。その反射光L32は、第2導光部92の出射面922から出射光L31として、外部に光軸方向Zもしくはほぼ光軸方向Zに沿って出射する。その出射光L31の一部は、第2導光部92の出射面922の拡散プリズム924により拡散される。
また、第1導光部91F、91B中から第2導光部92中に導かれた光(入射光L10、L20)の一部は、第1導光部91F、91B中および第2導光部92中を、第1入射面910側から第2入射面911側に、また、第2入射面911側から第1入射面910側に、導かれる。
第1導光部91F、91Bの出射面912から外部に出射した出射光L11、L21、および、第2導光部92の出射面922から外部に出射した出射光L31は、インナーレンズ4を透過しながら拡散される。その拡散された出射光L11、L21、L31は、所定の配光パターンでランプレンズ3から車両の前方に照射される。
すなわち、2本の第1導光部91F、91Bの出射面912から出射した出射光L11、L21により、クリアランスランプの配光パターンを形成する。第2導光部92の出射面922から出射した出射光L31により、2本の第1導光部91F、91Bの出射面912の間に所定の配光パターンを形成する。
(実施形態の効果の説明)
この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、導光体9中に入射した光(入射光L10、L20)が第2反射面913(第2反射面913、繋面915)で反射して出射面912から外部に出射し、また、導光体9中に入射した光(入射光L10、L20)が第1反射面914で反射して入射面910、911に対して反対側に導かれる。このために、この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、第2反射面913の高さH1、H2、H3が入射面910、911側から入射面910、911に対して反対側に行くに従って曲線的に大きくなるように徐変し、また、第1反射面914の深さT1、T2、T3が入射面910、911側から入射面910、911に対して反対側に行くに従って大きくなるように徐変することにより、出射面912から出射する光の量(光束)を入射面910、911側から入射面910、911に対して反対側にかけて均一もしくはほぼ均一にすることができる。この結果、この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、棒形状をなす導光体9の第1導光部91F、91Bの出射面912の均一発光を向上させることができる。
特に、この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、図4に示すように、2本の第1導光部91F、91Bの第2反射面913の高さH1、H2、H3が入射面910、911側から入射面910、911に対して反対側に行くに従って増加する。すなわち、曲線的この例では指数関数的に大きくなるように徐変するものである。一方、図5に示すように、2本の第1導光部91F、91B中の入射光L10、L20の光束が入射面910、911側から入射面910、911に対して反対側に行くに従って減少する。すなわち、曲線的この例では指数関数的に小さくなるものである。このように、この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、2本の第1導光部91F、91B中の入射光L10、L20の減衰に伴って、2本の第1導光部91F、91Bの第2反射面913(第2反射面913、繋面915)で反射して出射面912から外部に出射する出射光L11、L21の量(光束)を増加させることができる。この結果、この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、棒形状をなす2本の第1導光部91F、91Bの出射面912の均一発光をさらに向上させることができる。
しかも、この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、第1反射面914の深さT1、T2、T3が入射面910、911側から入射面910、911に対して反対側に行くに従ってこの例では直線的に大きくなるように徐変するものである。このために、この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、2本の第1導光部91F、91B中の入射光L10、L20をできる限り奥へ導くことができるので、長尺の棒形状をなす2本の第1導光部91F、91Bの出射面912の均一発光を向上させることができる。
以下、第1反射面914の深さT1、T2、T3の徐変による効果ついて図6を参照して説明する。なお、図6中の実線で示すものは、深さT1、T2、T3が徐変する第1反射面914の場合である。一方、図6中の破線で示すものは、深さが徐変しない第1反射面914の場合である。
図6に示すように、徐変する第1反射面914の長手方向O1の長さW1は、徐変しない第1反射面914の長手方向O1の長さW2よりも長い。このために、徐変する第1反射面914から設けられている第2反射面913の長さW3は、徐変しない第1反射面914から設けられている第2反射面913の長さW4よりも短い。
これにより、徐変した第1反射面914で反射される光の量(光束)は、徐変しない第1反射面914で反射される光の量(光束)よりも多い。一方、徐変した第1反射面914から設けられている第2反射面913で反射される光の量(光束)は、徐変しない第1反射面914から設けられている第2反射面913で反射される光の量(光束)よりも少ない。
この結果、徐変していない場合は、入射面側において、第2反射面913で多くの光が出射光として出射し、第1反射面914で少ない光が奥に導かれる。一方、徐変した場合は、入射面側において、第2反射面913で少ない光が出射光として出射し、第1反射面914で多くの光が奥に導かれる。このように、第1反射面914の深さT1、T2、T3を徐変することにより、2本の第1導光部91F、91B中の入射光L10、L20をできる限り奥へ導くことができ、長尺の棒形状をなす2本の第1導光部91F、91Bの出射面912の均一発光を向上させることができる。
この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、2本の第1導光部91F、91Bが湾曲形状をなしていて、2本の第1導光部91F、91Bの第2反射面913の高さH1、H2、H3の徐変率と第1反射面914の深さT1、T2、T3の徐変率が、導光体9の2本の第1導光部91F、91Bの曲率半径が大きいほど小さい。すなわち、図4に示すように、前側第1導光部91Fの第2反射面913の高さH1、H2、H3の徐変率は、後側第1導光部91Bの第2反射面913の高さH1、H2、H3の徐変率よりも大きい。また、前側第1導光部91Fの第1反射面914の深さT1、T2、T3の徐変率は、後側第1導光部91Bの第1反射面914の深さT1、T2、T3の徐変率よりも大きい。この結果、この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、曲率半径が小さい前側第1導光部91Fの出射面912の均一発光と、曲率半径が大きい後側第1導光部91Bの出射面912の均一発光と、を同等もしくはほぼ同等することができ、発光見栄えが向上する。
すなわち、曲率半径が小さい前側第1導光部91Fにおいては、前側第1導光部91F中に留まる入射光L10、L20の量(光束)が少ない。一方、曲率半径が大きい後側第1導光部91Bにおいては、後側第1導光部91B中に留まる入射光L10、L20の量(光束)が多い。このために、曲率半径が小さい前側第1導光部91Fの徐変率と、曲率半径が大きい後側第1導光部91Bの徐変率とを、同じにする。すると、曲率半径が小さい前側第1導光部91Fは、曲率半径が大きい後側第1導光部91Bと比較して、出射面912から出射する出射光L11、L21の量(光束)が入射面910、911側から入射面910、911に対して反対側に行くに従って(入射面910、911から離れるに従って)多くなる。
そこで、この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、曲率半径が小さい前側第1導光部91Fの徐変率を曲率半径が大きい後側第1導光部91Bの徐変率よりも大きくする。これにより、この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、曲率半径が小さい前側第1導光部91Fの出射面912の均一発光と、曲率半径が大きい後側第1導光部91Bの出射面912の均一発光と、を同等もしくはほぼ同等することができ、発光見栄えが向上する。
この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、2本の棒形状をなす導光体としての第1導光部91F、91Bと、2本の棒形状の第1導光部91F、91Bの出射面912および第1反射面914、第2反射面913、繋面915以外の側面の間に設けられている板形状をなす付加導光体としての第2導光部92と、から構成されているものである。このために、この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、2本の第1導光部91F、91Bにより所定の配光パターンこの例ではクリアランスランプの配光パターンが得られ、第2導光部92により所定の配光パターンが得られるので、歩行者からの被視認性が向上されて、交通安全に貢献することができる。
この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、2本の第1導光部91F、91Bが棒形状をなす。この結果、この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、第1光源80からの第1入射光L10を第1入射面910から第2入射面911側に、また、第2光源81からの第2入射光L20を第2入射面911から第1入射面910側に、効率良く導くことができる。なお、第1入射光L10の一部および第2入射光L20の一部は、2本の第1導光部91F、91Bの出射面912から外部に出射光L11、L21として出射する。
また、この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、1枚の第2導光部92が板形状をなす。この結果、この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、2本の第1導光部91F、91B中から第2導光部92中に導かれた第1入射光L10および第2入射光L20をほぼ全面に亘って外部に出射光L31として出射させることができる。なお、2本の第1導光部91F、91B中から第2導光部92中に導かれた第1入射光L10および第2入射光L20の一部は、第2導光部92中から第1導光部91F、91B中に導かれる。
この実施形態にかかる導光体9は、3次元の曲面から構成されているランプレンズ3の意匠面に沿った3次元に複雑に長い形状をなす。この結果、この実施形態にかかる導光体9、車両用灯具1は、フロントコンビネーションランプのクリアランスランプとして最適である。
(実施形態以外の例の説明)
なお、前記の実施形態においては、フロントコンビネーションランプのクリアランスランプについて説明するものである。ところが、この発明においては、フロントコンビネーションランプのクリアランスランプ以外の車両用灯具、たとえば、フロントコンビネーションランプのデイタイムランニングランプ、ターンシグナルランプ、コーナリングランプ、フォグランプ、リヤコンビネーションランプのターンシグナルランプ、テールランプ、ストップランプ、テール・ストップランプ、バックアップランプなどにも適用することができる。
また、前記の実施形態においては、導光体9の第1導光部91F、91Bの直径が約6〜10mmであり、第1反射面914、第2反射面913、繋面915の幅が約2mmである。ところが、この発明においては、導光体9の第1導光部91F、91Bの直径の寸法および第1反射面914、第2反射面913、繋面915の幅の寸法を特に限定しない。
さらに、前記の実施形態においては、導光体9が3次元の曲面から構成されているランプレンズ3の意匠面に沿った3次元に複雑に長い形状をなすものである。ところが、この発明においては、導光体9の形状を特に限定しない。たとえば、導光体9の形状は、3次元形状であって、ランプレンズ3の意匠面に沿っていない形状であっても良い。
さらにまた、前記の実施形態においては、ランプレンズ3が素通しのレンズから構成されているものである。ところが、この発明においては、ランプレンズ3に拡散系プリズムたとえば魚眼プリズムなどを設けても良い。
さらにまた、前記の実施形態においては、2本の第1導光部91F、91Bの両端面に入射面910、911をそれぞれ設け、かつ、その入射面910、911に光源80、81をそれぞれ配置するものである。ところが、この発明においては、第1導光部91F、91Bの一端面に入射面を設け、その入射面に光源を配置するものであっても良い。また、この発明においては、第2導光部92の両端面あるいは一端面に入射面を設け、かつ、その入射面に光源を配置するものであっても良い。
さらにまた、前記の実施形態においては、導光体9が2本の第1導光部91F、91Bと1枚の第2導光部92とからなるものである。ところが、この発明においては、導光体9が、1本の第1導光部からなるもの、あるいは、1本の第1導光部と1枚の第2導光部とからなるもの、あるいは、1本の第1導光部と2枚の第2導光部とからなるもの、あるいは、3本以上の第1導光部と1枚の第2導光部とからなるもの、あるいは、1本の第1導光部と3枚以上の第2導光部とからなるもの、あるいは、2本以上の第1導光部と2枚以上の第2導光部とからなるものであっても良い。
さらにまた、前記の実施形態においては、光源80、81として、LED、OELまたはOLEDなどの自発光半導体型光源を使用するものである。ところが、この発明においては、光源として、バルブ光源、レーザー光を照射するレーザー装置であっても良い。
さらにまた、前記の実施形態においては、インナーレンズ4から透過する出射光L11、L21、L31をインナーレンズ4により拡散するものである。ところが、この発明においては、インナーレンズ4から透過する出射光L11、L21、L31を拡散させずにそのまま透過させるものであっても良い。
さらにまた、前記の実施形態においては、インナーレンズ4を使用するものである。ところが、この発明においては、インナーレンズ4を使用しなくても良い。
1 車両用灯具
2 ランプハウジング
3 ランプレンズ
4 インナーレンズ
5 インナーパネル
6 ヘッドランプユニット
7 ターンシグナルランプユニット
80 第1光源(光源)
81 第2光源(光源)
9 導光体
91F 前側第1導光部(第1導光部)
91B 後側第1導光部(第1導光部)
910 第1入射面(入射面)
911 第2入射面(入射面)
912 出射面
913 第2反射面
914 第1反射面
915 繋面
916 側面
92 第2導光部
922 出射面
923 反射面
924 拡散プリズム
10 灯室
L10 第1入射光(入射光)
L20 第2入射光(入射光)
L11、L21、L31 出射光
L12、L22、L32 反射光
O 外側
I 内側
U 上側
D 下側
F 前側
B 後側
Z 光軸方向
O1、O2 長手方向
H1、H2、H3 高さ
T1、T2、T3 深さ
S 距離始点
E 距離終点
W1、W2、W3、W4 長さ
Φ 直径

Claims (5)

  1. 棒形状をなす導光体であって、
    前記導光体の端面に設けられていて光を外部から前記導光体中に入射させる入射面と、
    前記導光体の側面に設けられていて前記導光体中に入射した光を前記導光体中から外部に出射させる出射面と、
    前記導光体の前記出射面に対して反対側の側面に設けられていて前記導光体中に入射した光を前記導光体中に反射させる反射面と、
    を備え、
    前記反射面は、
    前記導光体の側面から前記導光体中に凹んだ底面であって前記導光体の長手方向と平行もしくはほぼ平行に設けられている第1反射面と、
    前記第1反射面から前記導光体中に前記導光体の長手方向に対して傾斜して設けられている第2反射面と、
    を有し、
    前記第1反射面と前記第2反射面とは、繋面を介して前記導光体の長手方向に連続して多数個設けられていて、
    前記第2反射面の高さであって前記導光体の側面から前記第2反射面と前記繋面との交差線までの垂線の長さは、前記入射面側から前記入射面に対して反対側に行くに従って、曲線的に増加するように徐変していて、
    前記第1反射面の深さであって前記導光体の側面から前記第1反射面までの垂線の長さは、前記入射面側から前記入射面に対して反対側に行くに従って、直線的に大きくなるように徐変している、
    ことを特徴とする車両用導光体。
  2. 前記導光体は、湾曲形状をなしていて、
    前記第2反射面の高さの徐変率と前記第1反射面の深さの徐変率は、前記導光体の曲率半径が大きいほど小さい、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用導光体。
  3. 複数本の前記導光体と、
    複数本の前記導光体の前記出射面および前記反射面以外の側面の間に設けられている板形状をなす付加導光体と、
    から構成されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用導光体。
  4. 灯室を区画するランプハウジングおよびランプレンズと、
    前記灯室内に配置されている光源および前記光源からの光を入射させる前記の請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用導光体と、
    を備えている、
    ことを特徴とする車両用灯具。
  5. 前記灯室内には、湾曲形状をなしている複数本の前記導光体が光軸方向に前後に配置されていて、
    前記光軸方向の前側の前記導光体の曲率半径は、前記光軸方向の後側の前記導光体の曲率半径よりも小さく、
    前記光軸方向の前側の前記導光体の前記第2反射面の高さの徐変率と前記第1反射面の深さの徐変率は、前記光軸方向の後側の前記導光体の前記第2反射面の高さの徐変率と前記第1反射面の深さの徐変率よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。
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