JP6538540B2 - ターンシグナル装置 - Google Patents

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本発明は、ターンシグナル装置に関する。
特許文献1には、操作レバーの操作によりターンシグナルを点灯させると共に、ステアリングホイールの回転操作に応じて、点灯させたターンシグナルを自動的に消灯させる車両用のターンシグナル装置が開示されている。
特開2010−201982号公報
しかし、特許文献1のターンシグナルは、ラウンドアバウト交差点(円形平面交差点)を通過する際に、点灯させたターンシグナルを自動的に消灯させる機能は有していなかった。
そのため、ラウンドアバウト交差点を通過する際にも、点灯させたターンシグナルを自動的に消灯できるターンシグナル装置が求められている。
本発明は、
車両の進行方向が直進方向となる中立位置を基準として右側または左側に操舵されると、前記車両の進行方向が、操舵角に応じて前記右側または前記左側に変更されるステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールの前記中立位置を基準とした右側または左側への操舵角を検出する操舵角検出手段と、
前記車両の進行方向を周囲に報知するターンシグナルと、
前記ターンシグナルの点灯/消灯を指示入力する入力手段と、
前記入力手段を介した指示入力に応じて、前記ターンシグナルの点灯/消灯を制御する制御手段と、を有すると共に、
前記ターンシグナルが、
前記車両の進行方向が前記直進方向を基準とした左側であることを報知する左側ターンシグナルと、
前記車両の進行方向が前記直進方向を基準とした右側であることを報知する右側ターンシグナルと、を有すると共に、
前記制御手段が、
前記ターンシグナルが示す車両の進行方向と逆方向に前記ステアリングホイールが操舵されて、前記ステアリングホイールの操舵角が、車速に応じて決まる第1閾値よりも大きくなった場合に、前記車両の車線変更を判定する車線変更判定部と、
前記車線変更判定部による前記車両の車線変更の判定から、第1所定時間経過後に、前記点灯させているターンシグナルを消灯する消灯制御部と、を有する構成のターンシグナル装置において、
前記制御手段は、
前記ターンシグナルを点灯させた際に、点灯させた前記ターンシグナルが示す車両の進行方向とは逆方向に前記ステアリングホイールが操舵されていて、前記ステアリングホイールの操舵角が、前記第1閾値よりも大きい場合に、ラウンドアバウト交差点の出口であると判定する出口判定部を、さらに備えており、
前記消灯制御部は、
出口判定部により前記ラウンドアバウト交差点の出口であると判定されると、点灯させたターンシグナルの前記第1閾値に基づく消灯を行わずに、前記操舵角が、前記車両の進行方向が直進方向となる操舵角になったのち、第2所定時間経過後に、前記点灯させた前記ターンシグナルを消灯させる構成とした。
本発明によれば、ラウンドアバウト交差点を通過する際にも、点灯させたターンシグナルを自動的に消灯させることができる。
ターンシグナル装置のブロック図である。 スイッチレバーの操作に対する、ターンシグナルの点灯/消灯の割り当てを説明する図である。 直進走行している車両が左折した場合の操舵角の変化とターンシグナルの消灯タイミングを説明する図である。 ターンシグナルの消灯制御に用いられる閾値と車速との関係を示す図である。 直進走行している車両が左側の車線に車線変更した場合の操舵角の変化とターンシグナルの消灯タイミングを説明する図である ターンシグナルの点消灯制御処理のフローチャートである。 消灯時スイッチ入力待機1処理のフローチャートである。 直線待ち1処理のフローチャートである。 順戻待ち1処理のフローチャートである。 右左折終了待ち処理のフローチャートである。 消灯遅延1処理のフローチャートである。 逆方向スイッチ入力1処理のフローチャートである。 消灯スイッチ入力処理のフローチャートである。 直進走行している車両が左折した場合の操舵角の変化とターンシグナル装置の状態の変化を説明する図である。 直進走行している車両が左側の車線に車線変更した場合の操舵角の変化とターンシグナル装置の状態の変化を説明する図である。 ターンシグナルの点消灯制御Aのフローチャートである。 消灯時スイッチ入力待機2処理のフローチャートである。 直線待ち2処理のフローチャートである。 ラウンドアバウト出口遅延処理のフローチャートである。 逆方向スイッチ入力2処理のフローチャートである。 ラウンドアバウトTRを右旋回している車両Vが、道路R4に向けて離脱する状態を説明する図である。 ターンシグナルの点消灯制御Aのタイムチャートである。 ターンシグナルの点消灯制御Aのタイムチャートである。 ターンシグナルの点消灯制御Bのフローチャートである。 消灯時スイッチ入力待機3処理のフローチャートである。 ラウンドアバウト入口候補判定処理のフローチャートである。 順戻待ち2処理のフローチャートである。 ラウンドアバウト入口判定処理のフローチャートである。 逆方向スイッチ入力3処理のフローチャートである。 道路R1からラウンドアバウトTRに進入した車両Vが、ラウンドアバウトTRを右旋回しながら、道路R4に向けて離脱する状態を説明する図である。 ターンシグナルの点消灯制御Bのタイムチャートである。
<第1の実施形態>
以下、ターンシグナル装置の実施の形態を説明する。
図1は、実施の形態にかかるターンシグナル装置1のブロック図である。
図2は、スイッチレバー4の位置に対する、ターンシグナルの点灯/消灯の割り当てを説明する図であり、(A)は、スイッチレバー4の中立位置Nを基準とした操作位置(R1、R2、L1、L2)を説明する図であり、(B)は、スイッチレバー4の操作位置(R1、R2、L1、L2)と、ターンシグナルの点灯/消灯の割り当てとの対応関係を示すテーブルである。
図1に示すように、車両に搭載されたターンシグナル装置1は、ターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)の点灯/消灯を制御する制御部10を有しており、この制御部10は、例えば、演算装置であるCPU(central processing unit)とメモリとを含んで構成される。
ここで、ターンシグナルは、車両の進行方向が直進方向を基準とした左側であることを報知する左側ターンシグナル2と、車両の進行方向が直進方向を基準とした右側であることを報知する右側ターンシグナル3とから構成される。
制御部10には、スイッチレバー4の操作時に、スイッチレバー4の操作方向に応じたスイッチ電気信号を出力するスイッチ部41が接続されている。
スイッチレバー4は、ターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)を点灯させる際に操作される操作レバーである。
図2の(A)に示すように、このスイッチレバー4は、ターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)を点灯させない中立位置Nと、左側ターンシグナル2の点灯/消灯に関係する左側操作位置L1、L2と、右側ターンシグナル3の点灯/消灯に関係する右側操作位置R1、R2と、の間で移動可能となっている。
スイッチレバー4は、ユーザからの操作力が作用していないときには、中立位置Nで保持されると共に、ユーザからの操作力が作用すると、操作力の作用方向に応じて、中立位置Nから右側操作位置R1、R2または左側操作位置L1、L2まで移動するようになっている。
さらに、スイッチレバー4は、右側操作位置R1、R2または左側操作位置L1、L2まで移動させるユーザの操作力がなくなると、中立位置Nまで戻るようになっている。
実施の形態では、(1)ターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)が、消灯状態であるときに、スイッチレバー4が、(1A)右側操作位置R1、R2まで操作されると、右側ターンシグナル3が点灯され、(1B)左側操作位置L1、L2まで操作されると、左側ターンシグナル2が点灯される。
さらに、(2)左側ターンシグナル2が点灯状態であるときに、スイッチレバー4が、(2A)左側操作位置L1または右側操作位置R1まで操作されると、左側ターンシグナル2と右側ターンシグナル3の両方が消灯状態にされ、(2B)左側操作位置L2まで操作されると、左側ターンシグナル2の点灯状態が継続され、(2C)右側操作位置R2まで操作されると、左側ターンシグナル2が消灯状態にされると共に右側ターンシグナル3が点灯状態にされる。
そして、(3)右側ターンシグナル3が点灯状態であるときに、スイッチレバー4が、(3A)左側操作位置L1または右側操作位置R1まで操作されると、左側ターンシグナル2と右側ターンシグナル3の両方が消灯状態にされ、(3B)右側操作位置R2まで操作されると、右側ターンシグナル3の点灯状態が継続され、(3C)左側操作位置L2まで操作されると、右側ターンシグナル3が消灯状態にされると共に左側ターンシグナル2が点灯状態にされる。
スイッチ部41(図1参照)は、スイッチレバー4の操作に応じてオン/オフする接点機構を有しており、このスイッチ部41は、スイッチレバー4が右側操作位置R1、R2まで移動して接点機構がオンされると、スイッチレバー4が右側操作位置R1、R2まで移動したことを示すスイッチ電気信号を制御部10に出力し、スイッチレバー4が左側操作位置L1、L2まで移動して接点機構がオンされると、スイッチレバー4が左側操作位置L1、L2まで移動したことを示すスイッチ電気信号を制御部10に出力するように構成されている。
さらに、制御部10には、ステアリングホイール5の操舵角を検出する舵角検出部51と、車速センサ6の出力信号から車速を検出する車速検出部61とが接続されている。
舵角検出部51は、ステアリングホイール5の操舵角を示す舵角データを、制御部10に出力する。
ここで、ステアリングホイール5は、車両Vの進行方向が直進方向となる中立位置を基準として右側または左側に操舵可能となっており、中立位置を基準として右側または左側に操舵されると、車両の進行方向が、操舵角(操舵量)に応じて右側または左側に変更されるようになっている。
実施の形態では、舵角検出部51は、ステアリングホイール5の操舵角を、中立位置(=0)を基準とした、プラス方向とマイナス方向の操舵角θとして出力する。
この際の操舵角θのプラス/マイナスの符号は、点灯しているターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)が示す車両の進行方向と、ステアリングホイール5の操舵方向により決まる車両の進行方向とが、同じである場合にはプラスとなり、逆である場合にはマイナスとなる。
例えば、左側ターンシグナル2を点灯させているときに、ステアリングホイール5が中立位置よりも左側に操舵された場合には、舵角検出部51は、プラス方向の操舵角θを出力し、中立位置よりも右側に操舵された場合には、マイナス方向の操舵角θを出力する。
車速検出部61は、車速センサ6の出力信号から、車速を示す車速データを、制御部10に出力する。
制御部10は、スイッチ部41からスイッチ電気信号が入力されると、入力された電気信号が示すスイッチレバー4の操作位置(N、R1、R2、L1、L2)と、その時点におけるターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)の点灯/消灯の態様に基づいて、ターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)の点灯/消灯の態様を決定する。
そして、点灯させるターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)を所定の点灯態様にて点灯する。
ここで、実施の形態にかかるターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)の点灯態様は、原則として、ターンシグナルを間欠的に点灯させる態様であるが、ターンシグナルを連続的に点灯する態様であっても良い。
さらに制御部10は、点灯させたターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)を、ステアリングホイール5の操舵角θ等に基づいて、自動的に消灯する自動消灯制御部101と、車両の右左折を判定する右左折判定部102と、車両の車線変更を判定する車線変更判定部103と、ラウンドアバウト交差点の出口を判定する出口判定部104と、ラウンドアバウト交差点の入口を判定する入口判定部105と、を有している。
実施の形態にかかるターンシグナル装置1では、ターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)の点灯時に、車速に応じて決まる閾値(後記する順方向キャンセル準備角A、順方向キャンセル角C、逆方向キャンセル角B)と、舵角データにより特定される操作舵角と、に基づいて、点灯しているターンシグナルの消灯のタイミングを決定して、点灯しているターンシグナルを自動的に消灯させる機能を有している。
ここで、ステアリングホイール5の操舵角θの変化と、ターンシグナルの消灯判定に用いられる閾値との関係を、(1)直進走行している車両が左折する場合と、(2)直進走行している車両が左側の車線に車線変更する場合を例に挙げて説明する。
[直進走行している車両が左折する場合]
図3は、直進走行している車両が左折した場合の操舵角の変化とターンシグナルの消灯タイミングを説明する図であり、(A)は、直進走行している車両が左折した場合の操舵角の変化を説明する図であり、(B)は、操舵角の変化に連動したターンシグナル(左側ターンシグナル2)の消灯タイミングを説明する図である。
なお、以下の説明では、ターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)の点灯方向と、ステアリングホイール5の操舵方向とが同じである場合のステアリングホイール5の操舵方向を「順方向」、逆である場合のステアリングホイール5の逆方向を「逆方向」と標記する。
よって、左側ターンシグナル2の点灯時に、ステアリングホイール5を左側に操舵すると、この場合のステアリングホイール5の操舵方向は、「順方向」となる。
この図3の(A)では、縦軸がステアリングホイール5の操舵角θとなっており、ステアリングホイール5が中立位置にあるときに、操舵角θが0(=ゼロ)となる。
そして、ステアリングホイール5が左側に操舵されると、この際の操舵方向が順方向となるので、操舵角θがプラス方向に変化し、右側に操舵されると、この際の操舵方向が逆方向となるので、操舵角θがマイナス方向に変化する。
図3の(A)に示すように、直進走行している車両が左折する場合、直進走行している間の操舵角θは中立位置(=0)となる。
そして、車両が左折を開始すると、操舵角θは、中立位置からプラス側に増加して最大値を経たのち、左折の終了に伴って、中立位置(=0)に向けて減少することになる(時刻t1から時刻t4)。
実施の形態にかかるターンシグナル装置1では、点灯したターンシグナルの消灯タイミングを決定するための閾値として、順方向キャンセル準備角Aと、逆方向キャンセル角Bと、順方向キャンセル角Cと、が用意されている。
ターンシグナル装置1では、車両の左折により、ステアリングホイール5の操舵角θが、順方向キャンセル準備角Aに達した時点(時刻t2)で、右左折判定部102が、車両が左折していると判定する。
そうすると、自動消灯制御部101が、点灯している左側ターンシグナル2の消灯制御を実行する。
具体的には、順方向キャンセル準備角Aよりも小さい操舵角に設定された順方向キャンセル角Cが用意されており、ターンシグナル装置1では、左側ターンシグナル2の点灯後に、操舵角θが、中立位置からプラス側(順方向側)に変化して増加して順方向キャンセル準備角Aに達したのち、操舵角度θが、マイナス側(逆方向側)に変化して順方向キャンセル角C以下(マイナス側:C>θ)になった時点(時刻t3)で、ターンシグナル(左側ターンシグナル2)を消灯する(図3の(A)、(B)参照)。
ここで、順方向キャンセル準備角Aと、順方向キャンセル角Cは、車速センサの出力信号により特定された車速に応じて決まる閾値であり、例えば、図4に示すようなマップデータに基づいて決定される。
一般に、ステアリングホイール5の操舵角は、車速が速くなるほど小さくなるので、図4に示すマップデータでは、順方向キャンセル準備角Aと、順方向キャンセル角Cと、逆方向キャンセル角Bは、車速が大きくなるにつれて小さくなる(ゼロ(=0)に近づく)ように設定されている。
[直進走行している車両が左側の車線に車線変更する場合]
図5は、直進走行している車両が左側の車線に車線変更した場合の操舵角の変化とターンシグナルの消灯タイミングを説明する図であり、(A)は、直進走行している車両が左方向に車線変更した場合の操舵角の変化を説明する図であり、(B)は、操舵角の変化に連動したターンシグナルの消灯タイミングを説明する図である。
図5の(A)に示すように、直進走行している車両が左側の車線に車線変更する場合、直進走行している間の操舵角θは中立位置(=0)となる。
そして、車両が左側の車線への車線変更を開始すると(時刻t1)、操舵角θは、中立位置からプラス側に変化してプラス側での最大値(時刻t2)を経たのち、車線移動に伴う車両の進行方向の調整のために、中立位置(=0)を横切って(時刻t3)、一旦マイナス側に変化して、マイナス側での最大値(時刻t5)を経たのち、車線変更の終了に伴って、中立位置(プラス側)に向けて変化することになる(時刻t5から時刻t7)。
前記したように、実施の形態にかかるターンシグナル装置1では、点灯したターンシグナルの消灯タイミングを決定するための閾値として、順方向キャンセル準備角Aと、逆方向キャンセル角Bと、順方向キャンセル角Cと、が用意されており、逆方向キャンセル角Bが、車線変更後に点灯しているターンシグナルの消灯タイミングを決定する閾値として用いられている。
具体的には、中立位置(=0)よりもマイナス側(逆回転方向)に設定された逆方向キャンセル角Bが用意されており、ターンシグナル装置1では、左側ターンシグナル2の点灯後に、操舵角θが、マイナス側(逆回転方向)に変化して、逆方向キャンセル角Bをマイナス側に超えた時点(時刻t4)で、車線変更判定部103が、車両が車線変更していると判定する。
そうすると、自動消灯制御部101が、車両が車線変更していると判定された時点(時刻t4)から所定時間Δt経過した時点(時刻t6)で、ターンシグナル(左側ターンシグナル2)を消灯する(図5の(A)、(B)参照)。
ここで、逆方向キャンセル角Bは、車速センサ6の出力信号により特定された車速に応じて決まる閾値であり、例えば、図4に示すようなマップデータに基づいて決定される。
実施の形態にかかるターンシグナル装置1では、(1)直進走行している車両が左折する場合と、(2)直進走行している車両が左方向に車線変更する場合の何れの場合においても、車速に応じて決まる閾値(順方向キャンセル準備角A、順方向キャンセル角C、逆方向キャンセル角B)と操舵角θとの比較により、点灯したターンシグナルを、適切なタイミングで消灯するようになっている。
以下、ターンシグナル装置1の制御部10で実施されるターンシグナルの点消灯制御を説明する。
図6は、ターンシグナルの点消灯制御処理のフローチャートである。
図7は、消灯時スイッチ入力待機1処理のフローチャートである。
図8は、直線待ち1処理のフローチャートである。
図9は、順戻待ち1処理のフローチャートである。
図10は、右左折終了待ち処理のフローチャートである。
図11は、消灯遅延1処理のフローチャートである。
図12は、逆方向スイッチ入力1処理のフローチャートである。
図13は、消灯スイッチ入力処理のフローチャートである。
ターンシグナル装置1の制御部10は、タイマ割り込み処理により、所定時間間隔毎(例えば50mses毎)に、ターンシグナルの点消灯制御を実行する。
ここで、ターンシグナルの点消灯制御では、ターンシグナル装置1の状態として、以下の5つの状態がある。
(1)消灯状態、(2)直線待ち1状態、(3)順戻待ち1状態、(4)右左折終了待ち状態、(5)消灯遅延1状態。
そのため、ステップS101において、制御部10は、ターンシグナル装置1の状態が、上記(1)〜(5)の何れの状態であるのかを確認し、ターンシグナル装置1の状態に応じた処理(ステップS102〜S106)を実行する。
ターンシグナル装置1の状態が、「消灯状態」である場合には、ステップS102の消灯時スイッチ入力待機1処理(図7参照)が実行される。
図7に示すように、この消灯時スイッチ入力待機1処理では、はじめに、スイッチレバー4が、ターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)を点灯させる操作位置に操作されたか否かを確認する(ステップS201)。
ターンシグナルを点灯させる操作位置へのスイッチレバー4の操作があった場合には(ステップS201、Yes)、ステップS202において、制御部10は、スイッチレバー4の操作により指定されたターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)を点灯させる。
ここで、図中T/Sは、ターンシグナルの簡略標記である。
ステップS202でターンシグナルを点灯させると、制御部10は、舵角検出部51(図1参照)から入力される舵角データに基づいて、現時点における操舵角θを特定し、特定した操舵角θに応じて決まる処理を実行する。
ここで、ターンシグナルの点灯に続いて、ステアリングホイール5は、(I)車両を左折/右折させる右左折操作、(II)車両を左側/右側の車線に移動させる車線変更操作が行われることになる。
実施の形態では、ステアリングホイール5の操舵角θと、順方向キャンセル準備角A、順方向キャンセル角C、および逆方向キャンセル角Bとの比較により、ターンシグナルの点灯に続くステアリングホイール5の操作が、上記(I)、(II)の何れであるのかを特定すると共に、点灯させたターンシグナルの消灯タイミングの決定を行っている。
ステップS203では、操舵角θが、順方向キャンセル準備角Aよりもプラス側である場合(条件1:θ≧A)と、順方向キャンセル準備角Aよりもマイナス側、かつ逆方向キャンセル角Bよりもプラス側である場合(条件2:A>θ<B)と、逆方向キャンセル角Bよりもマイナス側である場合(条件3:B≦θ)の何れの条件に該当するのかを確認する。
そして、該当する条件(条件1〜条件3)に応じて決まる次の処理(ステップS204、S205、S206)で、ターンシグナル装置1の状態を変更している。
(条件1)に該当する場合
この場合には、ステアリングホイール5が、順方向(プラス側)に大きく操舵されていることになるので、このときのステアリングホール5の操舵は、車両を右折または左折させる際のステアリングホイールの操舵(以下、車両を右左折させる際の操舵)であると判定される。
よって、条件1に該当する場合には、ステップS204において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」に変更されたのち、この消灯時スイッチ入力待機1処理(図7)での処理を終了することになる。
(条件2)に該当する場合
この場合には、ステアリングホイール5が、ほぼ中立位置のままで保持されている、または順方向に大きく操舵されていないことになり、ステアリングホイール5の操舵が、車両の右左折を意図したものであるのか、車線変更を意図したものであるのかを特定することができない状態ということになる。
よって、条件2に該当する場合には、ステップS205において、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち1状態」に変更されたのち、この消灯時スイッチ入力待機1処理(図7)での処理を終了することになる。
(条件3)に該当する場合
この場合には、ステアリングホイール5が、ターンシグナルの点灯方向とは異なる方向に操舵されていることになり、ステアリングホイール5の操舵が、車線変更を意図したものであると判定される。
よって、条件3に該当する場合には、ステップS206において、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち1状態」に変更されたのち、この消灯時スイッチ入力待機1処理(図7)での処理を終了することになる。
ちなみに、前記したステップS201において、スイッチレバー4が、ターンシグナルを消灯させる操作位置に操作された場合には(ステップS201、No)、ステップS207において、制御部10は、ターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)のうちの点灯している方を、消灯状態にする。
これにより、総てのターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)が消灯状態に変更(保持)されたのち(ステップS208)、この消灯時スイッチ入力待機1処理(図7)での処理が終了することになる。
このように、消灯時スイッチ入力待機1処理では、スイッチレバー4が点灯操作されないときには、ターンシグナルを消灯させ、スイッチレバー4が点灯操作されたときには、ターンシグナルを点灯させたのち、そのときの操舵角θの値によって、右左折と判定された場合には、ターンシグナル装置1の状態を、右左折終了待ち状態に変更する。そして、ステアリングホイール5の操作方向が、ターンシグナルの点灯側とは反対に操舵された場合には、直線待ち1状態に変更し、これらに当てはまらない場合には、順戻待ち1状態に変更される。
[直線待ち処理]
ターンシグナルの点消灯制御(図6)に戻って、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち1状態」である場合には、ステップS103の直線待ち1処理(図8参照)を実行する。
図8に示すように、ステップS301において、制御部10は、スイッチレバー4の操作の有無と操作の態様とを確認する。
スイッチレバー4の操作がない場合、またはスイッチレバー4の操作があっても、点灯しているターンシグナルの点灯状態を維持する操作である場合には、ステップS302の処理に移行する。
ステップS302では、「直線待ち1状態」に移行後のステアリングホイール5の操舵角θが、順方向キャンセル準備角A以上(順方向キャンセル準備角Aよりもプラス側)である場合(条件4:θ≧A)と、
順方向キャンセル準備角Aよりもマイナス側、かつ逆方向キャンセル角Bよりもプラス側である場合(条件5:A>θ<B)と、逆方向キャンセル角B以下(逆方向キャンセル角Bよりもマイナス側)である場合(条件6:B≦θ)の何れの条件に該当するのかを確認する。
そして、該当する条件(条件4〜条件6)に応じて決まる次の処理(ステップS303、S304、S305)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
そして、条件4に該当する場合には、「直線待ち1状態」に移行後のステアリングホイール5の操舵により、操舵角θが、右左折と判断するための閾値(順方向キャンセル準備角A)をプラス側に超えたことになる。
よって、この場合には、ステップS303において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」に変更されたのち、この直線待ち1処理(図8参照)を終了することになる。
また、条件5に該当する場合には、「直線待ち1状態」に移行後のステアリングホイール5の操舵角θが、車線変更とも右左折とも判断できない閾値範囲(A>θ<B)内にあることになる。
よって、この場合には、ステップS304において、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち1状態」に変更されたのち、この直線待ち1処理(図8参照)を終了することになる。
さらに、条件4と条件5の何れにも該当しない場合には、条件6に該当することになるので、この場合には、「直線待ち1状態」に移行後のステアリングホイール5の操舵角θが、車線変更と判断するための閾値(逆方向キャンセル角B)よりもマイナス側のままであることになる。
よって、この場合には、ステップS305において、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち1状態」のままで保持されたのち、この直線待ち1処理(図8参照)を終了することになる。
このように、直線待ち1処理では、「直線待ち1状態」に移行後に、ステアリングホイール5の操舵が右左折と判定された場合には、ターンシグナル装置1の状態を、「直線待ち1状態」から「右左折終了待ち状態」に変更する。
そして、車線変更と判定された場合には、ターンシグナル装置1の状態を、「直線待ち1状態」のままで保持し、右左折とも車線変更とも判定されない場合には、ターンシグナル装置1の状態を、「直線待ち1状態」から「順戻待ち1状態」に変更するようになっている。
[順戻待ち1処理]
ターンシグナルの点消灯制御(図6)に戻って、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち1状態」である場合には、ステップS104の順戻待ち1処理(図9参照)を実行する。
図9に示すように、ステップS401において、制御部10は、スイッチレバー4の操作の有無と操作の態様とを確認する。
スイッチレバー4の操作がない場合、またはスイッチレバー4の操作があっても、点灯しているターンシグナルの点灯状態を維持する操作である場合には、ステップS402の処理に移行する。
ステップS402では、操舵角θが、順方向キャンセル準備角Aよりも以上(順方向キャンセル準備角Aよりもプラス側)である場合(条件7:θ≧A)と、逆方向キャンセル角B以下(逆方向キャンセル角Bよりもマイナス側)である場合(条件8:B≦θ)と、順方向キャンセル準備角Aよりもマイナス側、かつ逆方向キャンセル角Bよりもプラス側である場合(条件9:A>θ<B)の何れの条件に該当するのかを確認する。
そして、該当する条件(条件7〜条件9)に応じて決まる次の処理(ステップS403、S404、S405)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
そして、条件7に該当する場合には、ステアリングホイール5の操舵角θが、右左折と判断するための閾値(順方向キャンセル準備角A)をプラス側に超えたことになる。
よって、この場合には、ステップS403において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」に変更されたのち、この順戻待ち1処理(図9参照)を終了することになる。
また、条件8に該当する場合には、ステアリングホイール5の操舵角θが、車線変更と判断するための閾値(逆方向キャンセル角B)よりもマイナス側になったことになる。
よって、この場合には、ステップS404において、ターンシグナル装置1の状態が、「消灯遅延1状態」に変更されたのち、この順戻待ち1処理(図9参照)を終了することになる。
さらに、条件7と条件8の何れにも該当しない場合には、ステアリングホイール5の操舵角θが、車線変更とも右左折とも判断できない閾値範囲(A>θ<B)内にあることになる。
よって、この場合には、ステップS405において、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち1状態」のままで保持されたのち、この順戻待ち1処理(図9参照)を終了することになる。
このように、順戻待ち処理では、車線変更とも右左折とも判断されていない際に、ステアリングホイール5の操舵が右左折と判定された場合には、ターンシグナル装置1の状態を、「順戻待ち1状態」から「右左折終了待ち状態」に変更する。
そして、車線変更と判定された場合には、ターンシグナル装置1の状態を、「順戻待ち1状態」から「消灯遅延1状態」に変更し、右左折とも車線変更とも判定されない場合には、ターンシグナル装置1の状態を「順戻待ち1状態」のままで保持するようになっている。
[右左折終了待ち処理]
ターンシグナルの点消灯制御(図6)に戻って、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」、である場合には、ステップS105の右左折終了待ち処理(図10参照)を実行する。
図10に示すように、ステップS501において、制御部10は、スイッチレバー4の操作の有無と操作の態様とを確認する。
スイッチレバー4の操作がない場合、またはスイッチレバー4の操作があっても、点灯しているターンシグナルの点灯状態を維持する操作である場合には、ステップS502の処理に移行する。
ステップS502では、操舵角θが、順方向キャンセル角C未満(順方向キャンセル角Cよりもマイナス側)である場合(条件10:C>θ)、順方向キャンセル角C以上(順方向キャンセル角Cよりもプラス側)である場合(条件11:θ≧C)の何れの条件に該当するのかを確認する。
そして、該当する条件(条件10、条件11)に応じて決まる次の処理(ステップS503、S504)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
そして、条件10に該当する場合には、右左折と判断された後のステアリングホイール5の操舵角θが、順方向キャンセル角Cを超えてマイナス側に変化したことになる。
よって、この場合には、ステップS503において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」から「消灯状態」に変更されたのち、この右左折終了待ち処理(図10参照)を終了することになる。
そして、条件10に該当しない場合には、右左折と判断された後のステアリングホイール5の操舵角θが、順方向キャンセル角Cよりもプラス側であり、順方向キャンセル角Cを超えてマイナス側に変化する前であることになる。
よって、この場合には、ステップS504において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」のままで維持されて、この右左折終了待ち処理(図10参照)を終了することになる。
このように、右左折終了待ち処理では、操舵角θが、順方向キャンセル角Cよりもプラス側である場合は、右左折の終了前ということになるので、「右左折終了待ち状態」が保持される。
一方、操舵角θが、順方向キャンセル角Cを超えてマイナス側まで変化した場合は、右左折の終了と判断されて、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」から「消灯状態」に変更される。
[消灯遅延処理]
ターンシグナルの点消灯制御(図6)に戻って、ターンシグナル装置1の状態が、「消灯遅延1状態」である場合には、ステップS106の消灯遅延1処理(図11参照)を実行する。
図11に示すように、ステップS601において、制御部10は、スイッチレバー4の操作の有無と操作の態様とを確認する。
スイッチレバー4の操作がない場合、またはスイッチレバー4の操作があっても、点灯しているターンシグナルの点灯状態を維持する操作である場合には、ステップS602の処理に移行する。
ステップS602では、操舵角θが逆方向キャンセル角B以下(逆方向キャンセル角Bよりもマイナス側)となった時点から、所定時間(Δt:図5参照)を経過したか否かを確認する。
そして、所定時間を経過している場合には(ステップS602、Yes)、ステップS603において、制御部10が、ターンシグナル装置1の状態を「消灯遅延1状態」から「消灯状態」に変更したのち、この消灯遅延1処理(図11参照)を終了することになる。
所定時間が経過していない場合には(ステップS602、No)、ステップS604において、制御部10が、ターンシグナル装置1の状態を「消灯遅延1状態」のままで保持して、この消灯遅延1処理(図11参照)を終了することになる。
このように、この消灯遅延1処理(図11参照)では、操舵角θが逆方向キャンセル角B以下(逆方向キャンセル角Bよりもマイナス側)となって、ターンシグナル装置1の状態が「消灯遅延1状態」に変更された時点から、所定時間(Δt:図5参照)を経過していない場合には、「消灯遅延1状態」が維持される。
一方、所定時間を経過している場合には、ターンシグナル装置1の状態が「消灯遅延1状態」から「消灯状態」に変更される。
[逆方向スイッチ入力処理]
ターンシグナルの点消灯制御(図6)に戻って、ステップS103からステップS106のいずれかの処理が実行されると、続くステップS107において、逆方向スイッチ入力1処理(図12参照)が実行される。
ここで、前記したステップS103からステップS106の処理では、スイッチレバー4の操作が点灯しているターンシグナルを変更する操作である場合には、ターンシグナル装置1の状態を変更することなく、速やかにステップS107の処理に移行するように設定されている(ステップS301、S401、S501、S601)。
図12に示すように、ステップS701において、制御部10は、スイッチレバー4の操作が、点灯しているターンシグナルを変更する操作である場合には、ステップS702の処理に移行して、点灯しているターンシグナルを変更する。
例えば、左側ターンシグナル2を点灯させている状態で、右側ターンシグナル3を点灯させる操作があった場合には、ステップS702において、左側ターンシグナル2が、点灯状態から消灯状態に変更され、右側ターンシグナル3が、消灯状態から点灯状態に変更される。
続くステップS703では、操舵角θが、順方向キャンセル準備角A以上(順方向キャンセル準備角Aよりもプラス側)である場合(条件12:θ≧A)と、順方向キャンセル準備角Aよりもマイナス側、かつ逆方向キャンセル角Bよりもプラス側である場合(条件13:A>θ<B)と、逆方向キャンセル角B以下(逆方向キャンセル角Bよりもマイナス側)である場合(条件14:B≦θ)の何れの条件に該当するのかを確認する。
そして、該当する条件(条件12〜条件14)に応じて決まる次の処理(ステップS704、S705、S706)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
(条件12)に該当する場合
この場合には、点灯させるターンシグナルを変更したのち、ステアリングホイール5が、新たに点灯されたターンシグナルの方向に(順方向に)大きく操舵されていることになり、車両を右左折させる操作であると判定される。
よって、条件12に該当する場合には、ステップS704において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」に変更されたのち、この逆方向スイッチ入力1処理(図12)での処理を終了することになる。
(条件13)に該当する場合
この場合には、ステアリングホイール5が、ほぼ中立位置、または順方向に大きく操舵されていないことになり、ステアリングホイール5の操舵が、車両の右左折を意図したものであるのか、車線変更を意図したものであるのかを特定することができない状態ということになる。
よって、条件13に該当する場合には、ステップS705において、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち1状態」に変更されたのち、この逆方向スイッチ入力1処理(図12)での処理を終了することになる。
(条件14)に該当する場合
この場合には、ステアリングホイール5が、ターンシグナルの点灯方向とは異なる方向に操舵されていることになり、ステアリングホイール5の操舵が、車線変更を意図したものであると判定される。
よって、条件14に該当する場合には、ステップS706において、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち1状態」に変更されたのち、この逆方向スイッチ入力処理(図12)での処理を終了することになる。
ちなみに、前記したステップS701において、スイッチレバー4の操作が、点灯しているターンシグナルを変更する操作でない場合には、ステップS707の処理に移行して、現時点のターンシグナル装置1の状態がそのまま維持されることになる。
このように、逆方向スイッチ入力1処理では、スイッチレバー4の操作が、点灯しているターンシグナルを変更する操作でない場合には、現時点の状態が維持される。
そして、スイッチレバー4の操作が、点灯しているターンシグナルを変更する操作である場合には、ステアリングホイール5の操舵角θに基づいて、ターンシグナル装置1の状態が変更されることになる。
[消灯スイッチ入力処理]
ターンシグナルの点消灯制御(図6)に戻って、ステップS107の逆方向スイッチ入力1処理が終了すると、続くステップS108において、消灯スイッチ入力処理(図13参照)が実行される。
図13に示すように、ステップS801において、制御部10は、スイッチレバー4の操作が、点灯しているターンシグナルを消灯する操作である場合には、ステップS802の処理に移行して、点灯しているターンシグナルを消灯状態に変更する。
例えば、左側ターンシグナル2を点灯させている状態で、左側ターンシグナル2を消灯させる操作があった場合には、ステップS802において、左側ターンシグナル2が、点灯状態から消灯状態に変更される。
前記したステップS801において、スイッチレバー4の操作が、点灯しているターンシグナルを変更する操作でない場合には、ステップS803の処理に移行して、現時点のターンシグナル装置1の状態がそのまま維持されることになる。
このように、消灯スイッチ入力処理では、スイッチレバー4の操作が、点灯しているターンシグナルを消灯する操作である場合には、点灯しているターンシグナルが消灯される。
そして、スイッチレバー4の操作が、点灯しているターンシグナルを消灯する操作でない場合には、現時点の状態が維持される。
前記したターンシグナル装置1の状態の変化を、(1)直進走行している車両が左折する場合と、(2)直進走行している車両が左側の車線に車線変更する場合を例に挙げて説明する。
[直進走行している車両が左折する場合]
図14は、直進走行している車両が左折した場合の操舵角の変化とターンシグナル装置1の状態の変化を説明する図である。
図14に示すように、直進走行している車両を左折させるために、スイッチレバー4を操作して、左側ターンシグナル2をオン(点灯)すると(時刻t1)、前記した消灯時スイッチ入力待機1処理(図6:ステップS102、図7)により、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち1状態」に変更される。
そして、ステアリングホイール5の更なる操舵により、操舵角θが、右左折を判定する順方向キャンセル準備角Aをプラス側に超えると(時刻t2)、前記した順戻待ち1処理(図6:ステップS104、図9)により、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」に変更される。
その後の左折の完了により、ステアリングホイール5が中立位置に向けて操作されて、操舵角θが、右左折の終了を判定する順方向キャンセル角Cをマイナス側(中立位置側)に超えると(時刻t3)、前記した右左折終了待ち処理(図6:ステップS105、図10)と、消灯スイッチ入力処理(図6:ステップS108)により、ターンシグナル装置1の状態が、「消灯状態」に変更される。
[直進走行している車両が左側の車線に車線変更する場合]
図15は、直進走行している車両が左側の車線に車線変更した場合の操舵角の変化とターンシグナル装置1の状態の変化を説明する図である。
図15に示すように、直進走行している車両を左側の車線に車線変更するために、スイッチレバー4を操作して、左側ターンシグナル2をオン(点灯)すると(時刻t1)、前記した消灯時スイッチ入力待機1処理(図6:ステップS102、図7)により、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち1状態」に変更される。
そして、車線変更を終了するために、左側ターンシグナル2と同じ左側(順方向)に操舵されていたステアリングホイール5が逆方向に操舵されて、操舵角θが、車線変更の終了を判定する逆方向キャンセル角Bをマイナス側に超えると(時刻t2)、前記した順戻待ち1処理(図6:ステップS104、図9)により、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち1状態」を経て「消灯遅延1状態」に変更される。
そして、「消灯遅延1状態」への変更から所定時間Δtが経過すると、前記した消灯遅延1処理(図6:ステップS106、図11)により、ターンシグナル装置1の状態が「消灯状態」に変更された後、消灯スイッチ入力処理(図6:ステップS108、図13)により、点灯しているターンシグナルが消灯されることになる。
このように、車線変更時に、「消灯状態」、「順戻待ち1状態」、「消灯遅延1状態」、「消灯状態」の順番で、状態が遷移することで、車線変更の終了時に、点灯させていたターンシグナルを自動的にキャンセルできるようにしている。
以上のとおり、第1の実施形態では、
(1)車両Vの進行方向が直進方向となる中立位置を基準として右側または左側に操舵されると、前記車両の進行方向が、操舵角に応じて右側または左側に変更されるステアリングホイール5と、
ステアリングホイール5の右側または左側への操舵角を、中立位置を基準とした操舵角θとして検出する舵角検出部51(操舵角検出手段)と、
車両の進行方向を周囲に報知するターンシグナルと、
ターンシグナルの点灯/消灯を指示入力するスイッチレバー4およびスイッチ部41(入力手段)と、
入力手段を介した指示入力に基づいて、ターンシグナルの点灯/消灯を制御する制御部10(制御手段)と、を有すると共に、
ターンシグナルが、
車両Vの進行方向が直進方向を基準とした右側であることを報知する右側ターンシグナル3と、
車両Vの進行方向が直進方向を基準とした左側であることを報知する左側ターンシグナル2と、を有すると共に、
制御部10が、
ターンシグナル(左側ターンシグナル2または右側ターンシグナル3)が示す車両の進行方向と同方向にステアリングホイール5が操舵されて、ステアリングホイール5の操舵角θが、車速に応じて決まる順方向キャンセル準備角Aをプラス側に超えた場合に、車両の右左折を判定する右左折判定部102と、
右左折判定部102による車両の右左折の判定ののち、ステアリングホイール5の操舵角θが、順方向キャンセル準備角Aよりも小さい順方向キャンセル角Cをマイナス側に超えた場合に、点灯させているターンシグナルを消灯する自動消灯制御部101(消灯制御部)と、を有するターンシグナル装置1において、
制御部10が、
ターンシグナルが示す車両Vの進行方向と逆方向にステアリングホイール5が操舵されて、ステアリングホイール5の操舵角が、車速に応じて決まる逆方向キャンセル角Bをマイナス側に超えた場合に、車両Vの車線変更を判定する車線変更判定部103を、さらに備えており、
自動消灯制御部101が、
車線変更判定部103による車両の車線変更の判定から、所定時間Δt経過後に、前記点灯させているターンシグナルを消灯する構成とした。
このように構成すると、車両が車線変更を行う際に、点灯させたターンシグナルを自動的に消灯することができる。
<第2の実施形態>
以下、ターンシグナル装置1の制御部10で実施されるターンシグナルの点消灯制御であって、車両Vがラウンドアバウト交差点TRを走行する場合の点消灯制御Aを説明する。
なお、以下の説明では、前記した第1の実施の形態の消灯制御と異なる部分について説明をし、共通する部分については説明を省略する。
図16は、ターンシグナルの点消灯制御Aであって、ラウンドアバウト交差点TRを走行している車両Vが、ラウンドアバウト交差点TRから離脱する場合の点消灯制御Aのフローチャートである。
図17は、消灯時スイッチ入力待機2処理のフローチャートである。
図18は、直線待ち2処理のフローチャートである。
図19は、ラウンドアバウト出口遅延処理のフローチャートである。
図20は、逆方向スイッチ入力2処理のフローチャートである。
図21は、ラウンドアバウト交差点TRを右旋回している車両Vが、道路R4に向けて離脱する状態を説明する図であり、(A)は、ターンシグナルを点灯させずに右旋回しながら走行している車両Vが、道路R4に向けて離脱する場合を説明する図であり、(B)は、右側ターンシグナルを点灯させた状態で右旋回しながら走行している車両Vが、道路R4に向けて離脱する場合を説明する図である。
図22は、図21の(A)の場合におけるターンシグナルの点消灯制御Aのタイムチャートである。
図23は、図21の(B)の場合におけるターンシグナルの点消灯制御Aのタイムチャートである。
ここで、ターンシグナルの点消灯制御Aには、ターンシグナル装置1の状態として、以下の6つの状態がある。
(1)消灯状態、(2)直線待ち2状態、(3)順戻待ち1状態、(4)右左折終了待ち状態、(5)消灯遅延1状態、(6)ラウンドアバウト出口遅延状態。
そのため、ステップS1001において、制御部10は、ターンシグナル装置1の状態が、上記(1)〜(6)の何れの状態であるのかを確認し、ターンシグナル装置1の状態に応じた処理(ステップS1002〜S1007)を実行する。
ターンシグナル装置1の状態が、「消灯状態」である場合には、ステップS1002の消灯時スイッチ入力待機2処理(図17参照)が実行される。
図17に示すように、この消灯時スイッチ入力待機2処理では、はじめに、スイッチレバー4が、ターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)を点灯させる操作位置に操作されたか否かを確認する(ステップS1101)。
ターンシグナルを点灯させる操作位置へのスイッチレバー4の操作があった場合には(ステップS1101、Yes)、ステップS1102において、制御部10は、スイッチレバー4の操作により指定されたターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)を点灯させる。
ここで、図中T/Sは、ターンシグナルの簡略標記である。
ステップS1102で、ターンシグナルを点灯させると、制御部10は、舵角検出部51(図1参照)から入力される舵角データに基づいて、現時点における操舵角θを特定し、特定した操舵角θに応じて決まる処理(ステップS1103)を実行する。
ステップS1103では、操舵角θが、順方向キャンセル準備角A以上(順方向キャンセル準備角Aよりもプラス側)である場合(条件21:θ≧A)と、順方向キャンセル準備角Aよりもマイナス側、かつ逆方向キャンセル角Bよりもプラス側である場合(条件22:A>θ<B)と、逆方向キャンセル角B以下(逆方向キャンセル角Bよりもマイナス側)である場合(条件23:B≦θ)の何れの条件に該当するのかを確認する。
そして、該当する条件(条件21〜条件23)に応じて決まる次の処理(ステップS1104、S1105、S1106)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
(条件21)に該当する場合
この場合には、ステアリングホイール5が、順方向に大きく操舵されていることになるので、車両Vを右左折させる操作であると判定される。
よって、条件21に該当する場合には、ステップS1104において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」に変更されたのち、この消灯時スイッチ入力待機2処理(図17)を終了することになる。
(条件22)に該当する場合
この場合には、ステアリングホイール5が、ほぼ中立位置、または順方向に大きく操舵されていないことになり、ステアリングホイール5の操舵が、車両の右左折を意図したものであるのか、車線変更を意図したものであるのかを特定することができない状態ということになる。
よって、条件22に該当する場合には、ステップS1105において、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち1状態」に変更されたのち、この消灯時スイッチ入力待機2処理(図17)を終了することになる。
(条件23)に該当する場合
この場合には、ステアリングホイール5が、ターンシグナルの点灯方向とは異なる方向に操舵されていることになり、ステアリングホイール5の操舵が、ラウンドアバウト交差点から目的とする道路への離脱(ラウンドアバウト交差点からの離脱)を意図したものであると判定される。
ラウンドアバウト交差点を走行中の車両が、ラウンドアバウト交差点から離脱する場合には、ステアリングホイール5の操舵方向(車両の進行方向)と、点灯するターンシグナルが示す車両の進行方向とが、逆になるからである。
よって、条件23に該当する場合には、ステップS1106において、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち2状態」に変更されたのち、この消灯時スイッチ入力待機2処理(図17)での処理が終了することになる。
ラウンドアバウト交差点から離脱する方向に進行方向を変えた車両は、進行方向を、それまでの進行方向とは反対方向に向けて大きく変えたのち、ラウンドアバウト交差点からの離脱が完了、またはラウンドアバウト交差点から離脱するための方向の変更が完了すると、再び進行方向が直進方向になるからである。
よって、車両の進行方向が直進方向になったことを持って、ラウンドアバウト交差点からの離脱完了または離脱準備可能と判断できるからである。
このように、消灯時スイッチ入力待機2処理では、スイッチレバー4が点灯操作されないときには、ターンシグナルを消灯させ、スイッチレバー4が点灯操作されたときには、ターンシグナルを点灯させたのち、そのときの操舵角θの値によって、右左折と判定された場合には、ターンシグナル装置1の状態を、右左折終了待ち状態に変更する。そして、ステアリングホイール5の操作方向が、ターンシグナルの点灯側とは反対に操舵されて、ステアリングホイール5の操舵が、ラウンドアバウト交差点から目的とする道路への離脱を意図したものである場合には、直線待ち2状態に変更される。
[直線待ち2処理]
ターンシグナルの点消灯制御(図16)に戻って、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち2状態」である場合には、ステップS1003の直線待ち処理(図18参照)を実行する。
ステップS1201において、制御部10は、スイッチレバー4の操作の有無と操作の態様とを確認する。
スイッチレバー4の操作がない場合、またはスイッチレバー4の操作があっても、点灯しているターンシグナルの点灯状態を維持する操作である場合には、ステップS1202の処理に移行する。
ステップS1202では、操舵角θが、逆方向キャンセル角Bよりもプラス側である場合(条件24:θ<B)と、逆方向キャンセル角Bよりもマイナス側である場合(条件25:B≦θ)の何れの条件に該当するのかを確認する。
そして、該当する条件(条件24、条件25)に応じて決まる次の処理(ステップS1203、S1204)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
そして、条件24に該当する場合には、ステアリングホイール5の操舵角θが、ラウンドアバウト交差点からの離脱を意図した操舵を判断するための閾値(逆方向キャンセル角B)をプラス側に超えたことになる。
よって、この場合には、ステップS1203において、ターンシグナル装置1の状態が、「ラウンドアバウト出口遅延状態」に変更されたのち、この直線待ち2処理(図18参照)を終了することになる。
また、条件25に該当する場合には、ステップS1204において、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち2状態」のままで保持されたのち、この直線待ち2処理(図18参照)を終了することになる。
このように、直線待ち2処理では、ラウンドアバウト交差点を走行中と判断されている際に、ステアリングホイール5の操舵がラウンドアバウト交差点からの離脱と判定された場合には、ターンシグナル装置1の状態を、「ラウンドアバウト出口遅延状態」に変更する。
そして、引き続きラウンドアバウト交差点を走行していると判定された場合には、ターンシグナル装置1の状態を、「直線待ち2状態」のままで保持するようになっている。
[ラウンドアバウト出口遅延処理]
ターンシグナルの点消灯制御(図16)に戻って、ターンシグナル装置1の状態が、「ラウンドアバウト出口遅延状態」である場合には、ステップS1007のラウンドアバウト出口遅延処理(図19参照)を実行する。
図19に示すように、ステップS1301において、制御部10は、スイッチレバー4の操作の有無と操作の態様とを確認する。
スイッチレバー4の操作がない場合、またはスイッチレバー4の操作があっても、点灯しているターンシグナルの点灯状態を維持する操作である場合には、ステップS1302の処理に移行する。
ステップS1302では、操舵角θが、逆方向キャンセル角Bをプラス側に超えて(ゼロ(=0)側に変化して)、ターンシグナル装置1の状態が「ラウンドアバウト出口遅延状態」に変更された時点から、所定時間Δta経過したか否かを確認する。
そして、所定時間Δtaを経過している場合には(ステップS1302、Yes)、ステップS1303において、制御部10が、ターンシグナル装置1の状態を、「ラウンドアバウト出口遅延状態」から「消灯状態」に変更したのち、このラウンドアバウト出口遅延処理を終了する。
所定時間Δtaが経過していない場合には(ステップS1302、No)、ターンシグナル装置1の状態を、「ラウンドアバウト出口遅延状態」のままで保持したのち、このラウンドアバウト出口遅延処理を終了する。
このように、このラウンドアバウト出口遅延処理(図19参照)では、操舵角θが逆方向キャンセル角Bをプラス側に超えて、ターンシグナル装置1の状態が「ラウンドアバウト出口遅延状態」に変更された時点から、所定時間Δtaを経過していない場合には、「ラウンドアバウト出口遅延状態」が維持される。
一方、所定時間Δtaを経過している場合には、ターンシグナル装置1の状態が「ラウンドアバウト出口遅延状態」から「消灯状態」に変更される。
[逆方向スイッチ入力2処理]
ターンシグナルの点消灯制御(図16)に戻って、ステップS1003からステップS1007のいずれかの処理が実行されると、続くステップS1008において、逆方向スイッチ入力2処理(図20参照)が実行される。
図20に示すように、ステップS1401において、制御部10は、スイッチレバー4の操作が、点灯しているターンシグナルを変更する操作である場合には、ステップS1402の処理に移行して、点灯しているターンシグナルを変更する。
続くステップS1403では、操舵角θが、順方向キャンセル準備角A以上(順方向キャンセル準備角Aよりもプラス側)である場合(条件26:θ≧A)と、順方向キャンセル準備角Aよりもマイナス側、かつ逆方向キャンセル角Bよりもプラス側である場合(条件27:A>θ<B)と、逆方向キャンセル角B以下(逆方向キャンセル角Bよりもマイナス側)である場合(条件28:B≦θ)の何れの条件に該当するのかを確認する。
そして、該当する条件(条件26〜条件28)に応じて決まる次の処理(ステップS1404、S1405、S1406)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
(条件26)に該当する場合
この場合には、点灯させるターンシグナルを変更したのち、ステアリングホイール5が、新たに点灯されたターンシグナルの方向に(順方向に)大きく操舵されていることになり、車両を右左折させる操作であると判定される。
よって、条件26に該当する場合には、ステップS1404において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」に変更されたのち、この逆方向スイッチ入力2処理(図20)を終了することになる。
(条件27)に該当する場合
この場合には、ステアリングホイール5が、ほぼ中立位置に保持されている、または順方向に大きく操舵されていないことになり、ステアリングホイール5の操舵が、車両の右左折を意図したものであるのか、車線変更を意図したものであるのかなどを特定することができない状態ということになる。
よって、条件27に該当する場合には、ステップS1405において、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち1状態」に変更されたのち、この逆方向スイッチ入力2処理(図20)での処理を終了することになる。
(条件28)に該当する場合
この場合には、ステアリングホイール5が、ターンシグナルの点灯方向とは異なる方向に操舵されていることになり、ステアリングホイール5の操舵が、ラウンドアバウト交差点から目的とする道路への離脱を意図したものであると判定される。
よって、条件28に該当する場合には、ステップS1406において、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち2状態」に変更されたのち、この逆方向スイッチ入力2処理(図20)を終了することになる。
このように、逆方向スイッチ入力2処理(図20)では、スイッチレバー4が点灯操作されないときには、ターンシグナルを消灯させ、スイッチレバー4が点灯操作されたときには、ターンシグナルを点灯させたのち、そのときの操舵角θの値によって、右左折と判定された場合には、ターンシグナル装置1の状態を、右左折終了待ち状態に変更する。そして、ステアリングホイール5の操作方向が、ターンシグナルの点灯側とは反対に操舵されて、ステアリングホイール5の操舵が、ラウンドアバウト交差点から目的とする道路への離脱を意図したものである場合には、直線待ち2状態に変更される。
第2の実施形態にかかるターンシグナル装置1の状態の変化を、ラウンドアバウト交差点を走行している車両が、ラウンドアバウト交差点から離脱する場合の点消灯制御Aを説明する。
[ラウンドアバウト交差点から離脱する場合1]
図21の(A)に示すラウンドアバウト交差点TRを、ターンシグナルを点灯させずに右旋回しながら走行している車両Vが、道路R4に向けて離脱する場合、ステアリングホイール5を右に操舵した状態で、左側ターンシグナルを点灯させることになる。
そのため、図22に示すように、ラウンドアバウト交差点TRを右旋回しながら走行している車両Vを道路R4に向けて離脱させる為に、左側ターンシグナル2をオンすると(時刻t1)、前記した消灯時スイッチ入力待機2処理(図16:ステップS1002、図17)により、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち2状態」に変更される。
そして、道路R4への離脱に向けたステアリングホイール5の中立位置側への操舵により、操舵角θが、逆方向キャンセル角Bをプラス側に超えると(時刻t2)、前記した直線待ち2処理(図16:ステップS1003、図18)により、ターンシグナル装置1の状態が、「ラウンドアバウト出口遅延状態」に変更される。
そして、「ラウンドアバウト出口遅延状態」への変更から所定時間Δtaが経過すると、前記したラウンドアバウト出口遅延処理(図16:ステップS1007、図19)により、ターンシグナル装置1の状態が「消灯状態」に変更された後、消灯スイッチ入力処理(図16:ステップS1009)により、点灯しているターンシグナルが消灯されることになる(図22、時刻t3)。
[ラウンドアバウト交差点から離脱する場合2]
図21の(B)に示すラウンドアバウト交差点TRを、右側ターンシグナルを点灯させた状態で右旋回しながら走行している車両Vが、道路R4に向けて離脱する場合、ステアリングホイール5を右に操舵した状態で、点灯させるターンシグナルを、右側ターンシグナルから左側ターンシグナルに切り替えることになる。
そのため、図23に示すように、右側ターンシグナル3を点灯させている状態で、ラウンドアバウト交差点TRを右旋回しながら走行している車両Vを道路R4に向けて離脱させる為に、左側ターンシグナル2をオンすると(時刻t1)、右側ターンシグナル3がオフされると共に、前記した逆方向スイッチ入力2処理(図16:ステップS1008、図20)により、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち2状態」に変更される。
そして、道路R4への離脱に向けたステアリングホイール5の中立位置側への操舵により、操舵角θが、逆方向キャンセル角Bをプラス側に超えると(時刻t2)、前記した直線待ち2処理(図16:ステップS1003、図18)により、ターンシグナル装置1の状態が、「ラウンドアバウト出口遅延状態」に変更される。
そして、「ラウンドアバウト出口遅延状態」への変更から所定時間Δtaが経過すると、前記したラウンドアバウト出口遅延処理(図16:ステップS1007、図19)により、ターンシグナル装置1の状態が「消灯状態」に変更された後、消灯スイッチ入力処理(図16:ステップS1009)により、点灯しているターンシグナルが消灯されることになる(図23、時刻t3)。
以上の通り、第2の実施形態では、
(2)制御部10は、
ターンシグナル(左側ターンシグナル2または右側ターンシグナル3)を点灯させた際に、点灯させたターンシグナルが示す車両の進行方向と逆方向にステアリングホイール5が操舵されていて、ステアリングホイール5の操舵角θが、逆方向キャンセル角Bをマイナス側に超えている場合に(B<θ)、ラウンドアバウト交差点の出口であると判定する出口判定部104(図18:ステップS1202、S1203)を、さらに備えており、
自動消灯制御部101は、
出口判定部104によりラウンドアバウト交差点の出口であると判定されると、点灯させたターンシグナル(左側ターンシグナル2または右側ターンシグナル3)の逆方向キャンセル角Bに基づく消灯を行わずに、操舵角θが、車両Vの進行方向が直進方向となる操舵角になったのち、所定時間Δta経過後に、点灯させたターンシグナル(左側ターンシグナル2または右側ターンシグナル3)を消灯させる構成とした。
このように構成すると、ラウンドアバウト交差点の出口で、車両の進行方向を出口に向けることを周囲に報知する際に、点灯させたターンシグナルが示す車両の進行方向と、ステアリングホイール5の操舵方向が逆方向であるために、逆方向キャンセル角Bに基づいて、点灯させたターンシグナルが即座に消灯されることを防ぐことができる。
また、ラウンドアバウト交差点の出口に到達して、車両Vの進行方向が直進方向となる操舵角になったのち、所定時間Δta経過後に、点灯させたターンシグナル(左側ターンシグナル2または右側ターンシグナル3)が消灯されるので、点灯させたターンシグナルの消し忘れを好適に防止できる。
<第3の実施形態>
以下、ターンシグナル装置1の制御部10で実施されるターンシグナルの点消灯制御であって、車両がラウンドアバウト交差点に進入する場合の点消灯制御Bを説明する。
なお、以下の説明では、前記した第1の実施の形態、第2の実施形態の消灯制御と異なる部分について説明をし、共通する部分については説明を省略する。
図24は、ターンシグナルの点消灯制御であって、車両がラウンドアバウト交差点を走行する場合の点消灯制御Bのフローチャートである。
図25は、消灯時スイッチ入力待機3処理のフローチャートである。
図26は、ラウンドアバウト入口候補判定処理のフローチャートである。
図27は、順戻待ち2処理のフローチャートである。
図28は、ラウンドアバウト入口判定処理のフローチャートである。
図29は、逆方向スイッチ入力3処理のフローチャートである。
図30は、道路R1からラウンドアバウト交差点TRに進入した車両Vが、ラウンドアバウト交差点TRを右旋回しながら、道路R4に向けて離脱する状態を説明する図である。
図31は、ターンシグナルの点消灯制御Bのタイムチャートである。
ここで、ターンシグナルの点消灯制御Bには、ターンシグナル装置1の状態として、以下の8つの状態がある。
(1)消灯状態、(2)直線待ち2状態、(3)順戻待ち2状態、(4)ラウンドアバウト入口判定状態、(5)順戻待ち1状態、(6)右左折終了待ち状態、(7)消灯遅延1状態、(8)ラウンドアバウト出口遅延状態。
そのため、ステップS2001において、制御部10は、ターンシグナル装置1の状態が、上記(1)〜(8)の何れの状態であるのかを確認し、ターンシグナル装置1の状態に応じた処理(ステップS2002〜S2009)を実行する。
ターンシグナル装置1の状態が、「消灯状態」である場合には、ステップS2002の消灯時スイッチ入力待機3処理(図25参照)が実行される。
図25に示すように、この消灯時スイッチ入力待機3処理では、はじめに、スイッチレバー4が、ターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)を点灯させる操作位置に操作されたか否かを確認する(ステップS2101)。
ターンシグナルを点灯させる操作位置へのスイッチレバー4の操作があった場合には(ステップS2101、Yes)、ステップS2102において、制御部10は、スイッチレバー4の操作により指定されたターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)を点灯させる。
ここで、図中T/Sは、ターンシグナルの簡略標記である。
ステップS2102で、ターンシグナルを点灯させると、制御部10は、舵角検出部51(図1参照)から入力される舵角データに基づいて、現時点における操舵角θを特定し、特定した操舵角θに応じて決まる処理(ステップS2103)を実行する。
ステップS2103では、操舵角θが、順方向キャンセル準備角A以上(順方向キャンセル準備角Aよりもプラス側)である場合(条件31:θ≧A)と、順方向キャンセル準備角Aよりもマイナス側、かつ逆方向キャンセル角Bよりもプラス側である場合(条件32:A>θ<B)と、逆方向キャンセル角B以下(逆方向キャンセル角Bよりもマイナス側)である場合(条件33:B≦θ)の何れの条件に該当するのかを確認する。
そして、該当する条件(条件31〜条件33)に応じて決まる次の処理(ステップS2104、S2105、S2106)で、ターンシグナル装置1の状態を変更している。
(条件31)に該当する場合
この場合には、ステアリングホイール5が、順方向に大きく操舵されていることになるので、車両を右左折させる操作であると判定される。
よって、条件31に該当する場合には、ステップS2104において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」に変更されたのち、ステップ2109の処理に移行することになる。
(条件32)に該当する場合
この場合には、ステアリングホイール5が、ほぼ中立位置、または順方向に大きく操舵されていないことになり、ステアリングホイール5の操舵が、車両の右左折を意図したものであるのか、車線変更を意図したものであるのかなどを特定することができない状態ということになる。
よって、条件32に該当する場合には、ステップS2105において、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち2状態」に変更されたのち、ステップ2109の処理に移行する。
(条件33)に該当する場合
この場合には、ステアリングホイール5が、ターンシグナルの点灯方向とは異なる方向に操舵されていることになり、ステアリングホイール5の操舵が、ラウンドアバウト交差点への進入を意図したものであると予想される。
よって、条件33に該当する場合には、ステップS2106において、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち2状態」に変更されたのち、ステップ2109の処理に移行する
このように、消灯時スイッチ入力待機3処理では、スイッチレバー4が点灯操作されないときには、ターンシグナルを消灯させ、スイッチレバー4が点灯操作されたときには、ターンシグナルを点灯させたのち、そのときの操舵角θの値によって、右左折と判定された場合には、ターンシグナル装置1の状態を、「右左折終了待ち状態」に変更する。そして、ステアリングホイール5の操作方向が、ターンシグナルの点灯側とは反対に操舵されて、ステアリングホイール5の操舵が、ラウンドアバウト交差点への進入を意図したものであると予想される場合には、「直線待ち2状態」に変更される。
そして、ステップS2104、S2105、S2106、S2108のいずれかの処理に続いて、ステップS2109において、ラウンドアバウト入口候補判定処理が実行される。
[ラウンドアバウト入口候補判定処理]
このラウンドアバウト入口候補判定処理では、図26に示すように、ステップS2201において、制御部10(入口判定部105)が、ターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)の点灯/消灯の状態を確認する。
ターンシグナルが消灯状態である場合には(ステップS2201、Yes)、ラウンドアバウト入口候補判定処理を終了する。
この場合には、ターンシグナルが既に消灯されており、ターンシグナルの消灯を制御する必要が無いからである。
ターンシグナルが消灯状態でない場合には(ステップS2201、No)、ステップS2202において、制御部10が、点灯しているターンシグナルの消灯条件が成立したか否かを確認する。
具体的には、ステアリングホイール5の操舵角θが、逆方向キャンセル角Bをマイナス側に超えている場合に、点灯しているターンシグナルの消灯条件が成立していると判断される。
ターンシグナルの消灯条件が成立している場合には(ステップS2202、Yes)、ステップS2203において、制御部10が、車両がラウンドアバウト交差点を走行していると判定(ラウンドアバウト判定)したのち、ラウンドアバウト入口候補判定処理を終了する。
この場合には、ターンシグナルの点灯操作後、ステアリングホイール5が順方向に操舵されることなく、逆方向に操舵されて、逆方向キャンセル角Bをマイナス側に超えたことになる。
点灯しているターンシグナルの消灯条件が成立していない場合には、ステップS2204において、制御部10は、操舵角θが、順方向キャンセル角Cよりもプラス側である場合(条件34:θ≧C)と、順方向キャンセル角Cよりもマイナス側である場合(条件35:C>θ)の何れの条件に該当するのかを確認する。
そして、該当する条件(条件34、条件35)に応じて決まる次の処理(ステップS2205、S2206)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
よって、条件34に該当する場合には、ステップS2205において、車両がラウンドアバウト交差点を走行していないと判定(非ラウンドアバウト判定)したのち、ラウンドアバウト入口候補判定処理での処理を終了する。
また、条件35に該当する場合には、ステップS2206において、前回のラウンドアバウトの判定結果をそのまま維持したのち、ラウンドアバウト入口候補判定処理を終了する。
このように、このラウンドアバウト入口候補判定処理では、ターンシグナルの消灯条件が成立している場合には、判定結果を、「ラウンドアバウト」とし、ターンシグナルの消灯条件が成立していない場合には、操舵角θが、順方向キャンセル角Cよりもプラス側である場合のみ、判定結果を「非ラウンドアバウト」とし、
操舵角θが、順方向キャンセル角Cよりもマイナス側である場合には、前回の判定結果を維持するようになっている。
すなわち、ターンシグナル点灯後に、順方向への操舵が一度も検出されていない場合には、判定結果が「非ラウンドアバウト」となり、順方向への操舵が少なくとも一度検出されている場合には、判定結果が「ラウンドアバウト」となる。
[順戻待ち処理2]
ターンシグナルの点消灯制御(図24)に戻って、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち2状態」である場合には、ステップS2004の「順戻待ち処理2(図27参照)を実行する。
ステップS2301において、制御部10は、ラウンドアバウト入口候補判定処理を実行したのち、ステップS2302において、スイッチレバー4の操作の有無と操作の態様とを確認する。
スイッチレバー4の操作がない場合、またはスイッチレバー4の操作があっても、点灯しているターンシグナルの点灯状態を維持する操作である場合には、ステップS2303の処理に移行する。
ステップS2303では、操舵角θが、順方向キャンセル準備角A以上(順方向キャンセル準備角Aよりもプラス側)である場合(条件36:θ≧A)と、逆方向キャンセル角B以下(逆方向キャンセル角Bよりもマイナス側)である場合(条件37:B≦θ)と、順方向キャンセル準備角Aよりもマイナス側、かつ逆方向キャンセル角Bよりもプラス側である場合(条件38:A>θ<B)の何れの条件に該当するのかを確認する。
そして、該当する条件(条件36〜条件38)に応じて決まる次の処理(ステップS2304〜S2308)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
そして条件36に該当する場合には、ステアリングホイール5の操舵角θが、右左折と判断するための閾値(順方向キャンセル準備角A)をプラス側に超えたことになる。
よって、この場合には、ステップS2304において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」に変更されたのち、この順戻待ち2処理(図27参照)を終了することになる。
さらに、条件37に該当する場合には、ステアリングホイール5の操舵方向が、ターンシグナルの点灯側とは異なる側(反対側)に操舵されてことになり、ラウンドアバウト交差点の入口でのステアリングホイール5の操舵の可能性がある。
よって、この場合には、ステップS2305において、前記したラウンドアバウト入口候補判定処理(ステップS2301)の判定結果を確認する。
そして、判定結果が「非ラウンドアバウト」である場合には、ステアリングホイール5の操舵が車線変更によるものであるということになる。よって、この場合には、ステップS2306において、ターンシグナル装置1の状態が、「消灯遅延1状態」に変更されたのち、この順戻待ち2処理(図27参照)を終了することになる。
一方、判定結果が「ラウンドアバウト」である場合には、ステップS2307において、ターンシグナル装置1の状態が、「ラウンドアバウト入口判定状態」に変更されたのち、この順戻待ち2処理(図27参照)を終了することになる。
さらに、条件38に該当する場合には、ステアリングホイール5の操舵角θが、車線変更とも右左折とも判断できない閾値範囲(A>θ<B)内にあることになる。
よって、この場合には、ステップS2308において、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち2状態」のままで保持されたのち、この順戻待ち2処理(図27参照)を終了することになる。
このように、順戻待ち2処理では、ステアリングホイール5の操舵が右左折と判定された場合には、ターンシグナル装置1の状態を、「順戻待ち2状態」から「右左折終了待ち状態」に変更する。
そして、車線変更と判定された場合には、ターンシグナル装置1の状態を、「順戻待ち状態」から「消灯遅延1状態」に変更し、ラウンドアバウト交差点の入口の可能性がある場合には、「ラウンドアバウト入口判定状態」に変更される。
[ラウンドアバウト入口判定処理]
ターンシグナルの点消灯制御(図24)に戻って、ターンシグナル装置1の状態が、「ラウンドアバウト入口判定状態」、である場合には、ステップS2005のラウンドアバウト入口判定処理(図28参照)を実行する。
図28に示すように、ステップS2401において、制御部10は、スイッチレバー4の操作の有無と操作の態様とを確認する。
スイッチレバー4の操作がない場合、またはスイッチレバー4の操作があっても、点灯しているターンシグナルの点灯状態を維持する操作である場合には、ステップS2402の処理に移行する。
ステップS2402では、ラウンドアバウト判定(図26:ステップS2203)から所定時間(Δtb)を経過したか否かを確認する。
そして、所定時間を経過している場合には(ステップS2402、Yes)、ステップS2403において、制御部10が、ターンシグナル装置1の状態を「ラウンドアバウト入口判定状態」から「消灯状態」に変更したのち、このラウンドアバウト入口判定処理(図28参照)を終了することになる。
所定時間を経過していない場合には、(ステップS2402、No)、ステップS2404において、制御部10が、操舵角θが、順方向キャンセル角C以上(順方向キャンセル各Cよりもプラス側)である場合(条件39:θ≧C)と、順方向キャンセル角C未満(順方向キャンセル各Cよりもマイナス側)である場合(条件40:C>θ)の何れの条件に該当するのかを確認する。
そして、条件39に該当する場合には、ステップS2405でラウンドアバウト入口検出を決定する。
ステアリングホイール5は、ラウンドアバウト交差点への進入時にターンシグナルの点灯側とは反対に操舵されたのち、ラウンドアバウト交差点への進入を完了してラウンドアバウト交差点内を走行するために、ターンシグナルの点灯側と同じ方向(順方向:プラス側)に操舵されてことになる。
実施の形態では、ステアリングホイール5がプラス側に操舵されたか否かを、条件40に基づいて判断している。
そして、ステップS2406において、制御部10が、ターンシグナル装置1の状態を「ラウンドアバウト入口判定状態」から「順戻待ち1状態」に変更したのち、このラウンドアバウト入口判定処理(図28参照)を終了することになる。
条件40に該当する場合には、ステップS2407において、制御部10が、ターンシグナル装置1の状態を「ラウンドアバウト入口判定状態」のままで保持して、このラウンドアバウト入口判定処理(図28参照)を終了することになる。
[逆方向スイッチ入力3処理]
ターンシグナルの点消灯制御(図24)に戻って、ステップS2003からステップS2009のいずれかの処理が実行されると、続くステップS2010において、逆方向スイッチ入力3処理(図29参照)が実行される。
ステップS2501において、制御部10は、スイッチレバー4の操作が、点灯しているターンシグナルを変更する操作である場合には、ステップS2502の処理に移行して、点灯しているターンシグナルを変更する。
続くステップS2503では、操舵角θが、順方向キャンセル準備角A以上(順方向キャンセル準備角Aよりもプラス側)である場合(条件41:θ≧A)と、順方向キャンセル準備角Aよりもマイナス側、かつ逆方向キャンセル角Bよりもプラス側である場合(条件42:A>θ<B)と、逆方向キャンセル角B以下(逆方向キャンセル角Bよりもマイナス側)である場合(条件43:B≦θ)の何れの条件に該当するのかを確認する。
そして、該当する条件(条件41〜条件43)に応じて決まる次の処理(ステップS2504、S2505、S2506)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
(条件41)に該当する場合
この場合には、点灯させるターンシグナルを変更したのち、ステアリングホイール5が、新たに点灯されたターンシグナルの方向に(順方向に)大きく操舵されていることになり、車両を右左折させる操作であると判定される。
よって、条件41に該当する場合には、ステップS2504において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」に変更されたのち、この逆方向スイッチ入力3処理(図29)での処理を終了することになる。
(条件42)に該当する場合
この場合には、ステアリングホイール5が、ほぼ中立位置、または順方向に大きく操舵されていないことになり、ステアリングホイール5の操舵が、車両の右左折を意図したものであるのか、車線変更を意図したものであるのかなどを特定することができない状態ということになる。
よって、条件42に該当する場合には、ステップS2505において、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち2状態」に変更されたのち、この逆方向スイッチ入力3処理(図29)での処理を終了することになる。
(条件43)に該当する場合
この場合には、ステアリングホイール5が、ターンシグナルの点灯方向とは異なる方向に操舵されていることになり、ステアリングホイール5の操舵が、ラウンドアバウト交差点からの離脱を意図したものであると判定される。
よって、条件43に該当する場合には、ステップS2506において、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち2状態」に変更されたのち、この逆方向スイッチ入力3処理(図29)での処理を終了することになる。
このように、逆方向スイッチ入力3処理では、スイッチレバー4が点灯操作されないときには、ターンシグナルを消灯させ、スイッチレバー4が点灯操作されたときには、ターンシグナルを点灯させたのち、そのときの操舵角θの値によって、右左折と判定された場合には、ターンシグナル装置1の状態を、右左折終了待ち状態に変更する。そして、ステアリングホイール5の操作方向が、ターンシグナルの点灯側とは異なる側(反対側)に操舵されて、ステアリングホイール5の操舵が、ラウンドアバウト交差点からの離脱を意図したものである場合には、「直線待ち2状態」に変更される。
第3の実施形態にかかるターンシグナル装置1の状態の変化を、車両Vが、道路R1からラウンドアバウト交差TR点を通って道路R4に移動する場合の点消灯制御Bを説明する。
道路R1を走行している車両Vがラウンドアバウト交差点を通って道路R4に移動する場合、ラウンドアバウト交差点TRへの進入時に、車両Vが移動する先の道路が道路R4であることを後続車両に報知するために、右側ターンシグナル3を点灯させることがある。
そのため、図31に示すように、ラウンドアバウト交差点TRへの進入にあたり、右側ターンシグナル3をオン操作すると(時刻t1)、右側ターンシグナル3をオン操作後に、ステアリングホイール5が車両Vの進行方向を左側に変更するために中立位置から左方向に操舵されることになる。
そうすると、点灯している右側ターンシグナル3が示す車両の進行方向と、ステアリングホイール5の操舵により実現される車両Vの進行方向とが逆になるので、操舵角θが逆方向キャンセル角Bをマイナス側に超えた時点(時刻t2)で、前記した消灯時スイッチ入力待機3処理(図24:ステップS2002、図25:ステップS2106)により、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち2状態」に変更される。
そうすると、続くステップS2109のラウンドアバウト入口候補判定処理では、操舵角θが逆方向キャンセル角Bをマイナス側に超えており、点灯させているターンシグナルの消灯条件が成立しているので、時刻t2において、「ラウンドアバウト判定」がされて、ラウンドアバウト判定からの経過時間がカウントされることになる。
そして、車両Vのラウンドアバウト交差点TRへの進入が完了すると、点灯させている右側ターンシグナル3が示す車両の進行方向とは逆方向に操舵されていたステアリングホイール5が、順方向に転舵されるので、転舵後の操舵角θが、順方向キャンセル角Cをプラス側に超えた時点(時刻t3)で、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち1状態」に変更される。
これにより、車両Vは、時刻t3以降、ステアリングホイール5の操舵方向に進行方向を向けた状態で、ラウンドアバウト交差点TR内を右旋回することになる。
この車両Vが、ラウンドアバウト交差点TRへの進入したのち、ラウンドアバウト交差点TR内を右旋回するまでの間(時刻t1〜時刻t3)、右側ターンシグナル3は消灯されることなく、点灯状態で保持されることになる。
図30に示すラウンドアバウト交差点TRを、右側ターンシグナル3を点灯させた状態で右旋回しながら走行している車両Vが、道路R4に向けて離脱する場合、ステアリングホイール5を右に操舵した状態で、点灯させるターンシグナルを、右側ターンシグナル3から左側ターンシグナル2に切り替えることになる。
そのため、図31に示すように、ラウンドアバウト交差点TRを右旋回しながら走行している車両Vを道路R4に向けて離脱させる為に、左側ターンシグナル2をオン(点灯)すると(時刻t4)、前記した逆方向スイッチ入力3処理(図24:ステップS2010、図29)により、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち2状態」に変更される。
そして、道路R4への離脱に向けたステアリングホイール5の中立位置側への操舵により、操舵角θが、逆方向キャンセル角Bよりもプラス側に大きくなると(時刻t5)、前記した直線待ち2処理(図24:ステップS2003、図18と内容が同じ)により、ターンシグナル装置1の状態が、「ラウンドアバウト出口遅延状態」に変更される。
そして、「ラウンドアバウト出口遅延状態」への変更から所定時間Δtaが経過すると、前記したラウンドアバウト出口遅延処理(図24:ステップS2009、図19と内容同じ)により、ターンシグナル装置1の状態が「消灯状態」に変更された後、消灯スイッチ入力処理(図24:ステップS2011)により、点灯しているターンシグナルが消灯されることになる。
以上の通り、第3の実施形態では、
(3)制御部10は、
ターンシグナル(左側ターンシグナル2または右側ターンシグナル3)の点灯後に、ステアリングホイール5が、点灯させたターンシグナルが示す車両の進行方向と同方向に操舵されることなく、逆方向に操舵されて、ステアリングホイール5の操舵角θが、車速に応じて決まる逆方向キャンセル角Bよりもマイナス側に大きくなった場合(B≦θ)に、ラウンドアバウト交差点の入口であると判定する入口判定部105を、さらに備えており、
自動消灯制御部101は、
入口判定部105によるラウンドアバウト交差点の入口であるとの判定から第3所定時間経過するまでの間に、ステアリングホイール5が、点灯させたターンシグナルが示す車両の進行方向と同方向に操舵されて、ステアリングホイール5の操舵角が、順方向キャンセル角C以上になった場合(順方向キャンセル角Cよりもプラス側に大きくなった場合:θ≧C)は、点灯させたターンシグナルの点灯を継続し、順方向キャンセル角C以上にならなかった場合(順方向キャンセル角Cよりもプラス側に大きくならなかった場合:C>θ)には、第3所定時間経過後に、前記点灯させたターンシグナルを消灯する構成とした。
このように構成すると、ラウンドアバウト交差点の入口で、車両のラウンドアバウト交差点を経て移動する方向を周囲に報知する際に、点灯させたターンシグナルが示す車両の進行方向と、ステアリングホイール5の操舵方向が逆方向であるために、逆方向キャンセル角Bに基づいて、点灯させたターンシグナルが即座に消灯されることを防ぐことができる。
また、その後、ステアリングホイール5の操舵角が、順方向キャンセル角C以上になった場合は、点灯させたターンシグナルの点灯を継続し、順方向キャンセル角C以上にならなかった場合には、第3所定時間経過後に、前記点灯させたターンシグナルを消灯することで、点灯させたターンシグナルの意図しない消灯や、消し忘れを好適に防止できる。
1 ターンシグナル装置
2 左側ターンシグナル
3 右側ターンシグナル
4 スイッチレバー
5 ステアリングホイール
6 車速センサ
10 制御部
41 スイッチ部
51 舵角検出部
61 車速検出部
101 自動消灯制御部
102 右左折判定部
103 車線変更判定部
104 出口判定部
105 入口判定部
A 順方向キャンセル準備角
B 逆方向キャンセル角
C 順方向キャンセル角
L1 左側操作位置
L2 左側操作位置
N 中立位置
R1 右側操作位置
R2 右側操作位置
TR ラウンドアバウト
V 車両

Claims (2)

  1. 車両の進行方向が直進方向となる中立位置を基準として右側または左側に操舵されると、前記車両の進行方向が、操舵角に応じて前記右側または前記左側に変更されるステアリングホイールと、
    前記ステアリングホイールの前記中立位置を基準とした右側または左側への操舵角を検出する操舵角検出手段と、
    前記車両の進行方向を周囲に報知するターンシグナルと、
    前記ターンシグナルの点灯/消灯を指示入力する入力手段と、
    前記入力手段を介した指示入力に応じて、前記ターンシグナルの点灯/消灯を制御する制御手段と、を有すると共に、
    前記ターンシグナルが、
    前記車両の進行方向が前記直進方向を基準とした左側であることを報知する左側ターンシグナルと、
    前記車両の進行方向が前記直進方向を基準とした右側であることを報知する右側ターンシグナルと、を有すると共に、
    前記制御手段が、
    前記ターンシグナルが示す車両の進行方向と逆方向に前記ステアリングホイールが操舵されて、前記ステアリングホイールの操舵角が、車速に応じて決まる第1閾値よりも大きくなった場合に、前記車両の車線変更を判定する車線変更判定部と、
    前記車線変更判定部による前記車両の車線変更の判定から、第1所定時間経過後に、前記点灯させているターンシグナルを消灯する消灯制御部と、を有する構成のターンシグナル装置において、
    前記制御手段は、
    前記ターンシグナルを点灯させた際に、点灯させた前記ターンシグナルが示す車両の進行方向とは逆方向に前記ステアリングホイールが操舵されていて、前記ステアリングホイールの操舵角が、前記第1閾値よりも大きい場合に、ラウンドアバウト交差点の出口であると判定する出口判定部を、さらに備えており、
    前記消灯制御部は、
    出口判定部により前記ラウンドアバウト交差点の出口であると判定されると、点灯させたターンシグナルの前記第1閾値に基づく消灯を行わずに、前記操舵角が、前記車両の進行方向が直進方向となる操舵角になったのち、第2所定時間経過後に、前記点灯させた前記ターンシグナルを消灯させることを特徴とするターンシグナル装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記ターンシグナルの点灯後に、前記ステアリングホイールが、前記点灯させたターンシグナルが示す車両の進行方向と同方向に操舵されることなく、逆方向に操舵されて、前記ステアリングホイールの操舵角が、車速に応じて決まる第1閾値よりも大きくなった場合に、ラウンドアバウト交差点の入口であると判定する入口判定部を、さらに備えており、
    前記消灯制御部は、
    前記入口判定部による前記ラウンドアバウト交差点の入口であるとの判定から第3所定時間経過するまでの間に、前記ステアリングホイールが、前記点灯させたターンシグナルが示す車両の進行方向と同方向に操舵されて、前記ステアリングホイールの操舵角が、第2閾値以上になった場合は、前記点灯させたターンシグナルの点灯を継続し、前記第2閾値以上にならなかった場合には、前記第3所定時間経過後に、前記点灯させたターンシグナルを消灯することを特徴とする請求項1に記載のターンシグナル装置。
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