JP2019174168A - 制御装置、車両、制御方法および制御プログラム - Google Patents

制御装置、車両、制御方法および制御プログラム Download PDF

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Junichi Yoshida
順一 吉田
晃大 村野
Akihiro Murano
晃大 村野
高貴 土肥
Koki Doi
高貴 土肥
崇郎 仁平
Takaro Nihei
崇郎 仁平
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Abstract

【課題】車両に搭載されたセンサに異常が発生した場合、車両が停車するのに適した停車位置まで安全に到達させること。【解決手段】制御装置50が、車両100の周辺を検知する複数のセンサ40のうち、異常が発生したセンサ40があるか否かを検知するセンサ異常検知部52と、異常が発生したセンサがある場合、車両100を停車させる停車位置の候補である道路の幅および道路の種類の少なくとも何れかを示す情報に基づいて、停車位置を決定する決定部54と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の周辺の状況を検知するセンサに異常が発生したときに車両の自動運転を支援する制御装置、制御方法および制御プログラム、ならびに、制御装置が搭載された車両に関する。
従来、自動運転を行う車両に搭載されたセンサに異常が発生した場合、制御装置が車両を停車させる制御を行い、危険を回避することが知られている。特許文献1には、車両に搭載されたレーザレンジファインダが故障した場合、車両制御装置が、当該レーザレンジファインダが故障した状態で車両が走行可能なルートを算出し、算出したルート上の退避エリアに車両を駐車させることが記載されている。
国際公開第2016/194135号公報
しかし、特許文献1に記載された車両制御装置には、より適切な退避エリアを算出するために、更なる改善の余地がある。
本発明は、車両に搭載されたセンサに異常が発生した場合、車両が停車するのに適した停車位置まで到達させることが可能な制御装置、制御方法および制御プログラム、ならびに、制御装置が搭載された車両に関する。
上記目的を達成するために、本発明の制御装置は、車両の周辺を検知する複数のセンサのうち、異常が発生したセンサがあるか否かを検知するセンサ異常検知部と、異常が発生したセンサがある場合、車両を停車させる停車位置の候補である道路の幅および道路の種類の少なくとも何れかを示す情報に基づいて、停車位置を決定する決定部と、を有する。
上記目的を達成するために、本発明の制御方法は、車両の周辺を検知する複数のセンサのうち、異常が発生したセンサがあるか否かを検知し、異常が発生したセンサがある場合、車両を停車させる停車位置の候補である道路の幅および道路の種類の少なくとも何れかを示す情報に基づいて、停車位置を決定する。
上記目的を達成するために、本発明の制御プログラムは、車両の周辺を検知する複数のセンサのうち、異常が発生したセンサがあるか否かを検知する処理と、異常が発生したセンサがある場合、車両を停車させる停車位置の候補である道路の幅および道路の種類の少なくとも何れかを示す情報に基づいて、停車位置を決定する処理と、をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、車両に搭載されたセンサに異常が発生した場合、車両が停車するのに適した停車位置まで到達させることが可能である。
実施の形態1に係る自動運転支援システムの各部の機能を示すブロック図 センサを構成する各カメラの撮像領域の一例を示す図 車両が走行ルートを走行中に一部のセンサに異常が発生した状態を示す図 候補範囲設定部が設定した候補範囲の一例を説明する図 進行可否判断部で行われる処理について説明する図 車両の停車候補位置の一例を示す図 停車位置決定処理の流れの概略を示すフローチャート 停車候補位置である道路の幅としきい値との関係の一例を示す図 絞り込み処理において絞り込まれた停車候補位置を示す図 選定処理において選定された停車位置を示す図 自動運転制御処理の流れの一例を示すフローチャート 状況1を説明する図 状況2を説明する図 状況3を説明する図 状況4を説明する図 状況5を説明する図 状況6を説明する図 状況7を説明する図 状況8を説明する図 自動運転制御処理の他の例を示すフローチャート
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ構成要素には同じ符号を付している。また、図面は、理解しやすくするためにそれぞれの構成要素を模式的に示している。
図1は、本実施の形態に係る自動運転支援システム200の各部の機能を示すブロック図である。自動運転支援システム200は、車両に搭載されるシステムであり、センサ40に異常が発生した場合、車両を停車させる最適な停車位置を決定し、車両を停車位置まで安全に到達させるシステムである。
自動運転支援システム200は、GPS受信機10と、入力部20と、地図データ記憶部30と、センサ40と、自動運転制御装置50と、アクチュエータ60とを有する。
GPS受信機10は、GPS衛星から時刻情報などの情報を受信して車両の位置を計測する装置である。GPS受信機10は、自動運転制御装置50に接続されており、計測した車両の位置を示す情報を自動運転制御装置50に送信する。
入力部20は、例えば、ナビゲーションシステムに設けられたタッチパネルである。入力部20は、搭乗者によって操作されることにより、目的地などの情報が入力される。入力部20は、自動運転制御装置50に接続されており、入力された目的などの情報は、自動運転制御装置50に送信される。
地図データ記憶部30は、地図データを記憶する記憶部である。地図データ記憶部30は、例えば、フラッシュメモリなどの記憶装置で構成される。
地図データ記憶部30に記憶されている地図データには、道路情報のみならず、ガソリンスタンド、コンビニエンスストアなどの位置情報が含まれる。また、道路情報には、道路の幅を示す情報、道路が幹線道路か否か、または、いずれの道路が一方通行であるかなどを示す情報が含まれる。
地図データ記憶部30は、自動運転制御装置50に接続されており、地図データ記憶部30に記憶されている地図データは、自動運転制御装置50に送信される。
センサ40は、車両の周辺の状況を検知する装置である。センサ40は、例えば、CCD(Charge−Coupled Device)カメラ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラなどの撮像装置である。
センサ40は、自動運転制御装置50に接続されており、検知した情報を自動運転制御装置50に送信する。
本実施の形態においてセンサ40は、バードビューカメラ41、第1前方カメラ42、第2前方カメラ43、左前方カメラ44、右前方カメラ45、左側方カメラ46、右側方カメラ47、左後方カメラ48、および、右後方カメラ49を有するものとする。
ここで、センサ40を構成するこれらのカメラの撮像領域について説明する。図2は、センサ40を構成する各カメラの撮像領域の一例を示す図である。
図2には、車両100を中心に、バードビューカメラ41の撮像領域411、第1前方カメラ42の撮像領域421、第2前方カメラ43の撮像領域431、左前方カメラ44の撮像領域441、右前方カメラ45の撮像領域451、左側方カメラ46の撮像領域461、右側方カメラ47の撮像領域471、左後方カメラ48の撮像領域481、および、右後方カメラ49の撮像領域491が示されている。
バードビューカメラ41の撮像領域411は、車両100近傍の全周に渡る領域である。なお、バードビューカメラ41は、複数のカメラからなり、これらの複数のカメラの画像が合成されることにより、撮像領域411を示す鳥瞰画像が生成される。
第1前方カメラ42の撮像領域421は、車両100の前方であって車両100から比較的遠くの領域である。第2前方カメラ43の撮像領域431は、第1前方カメラ42の撮像領域421よりも車両100の近くの領域である。
左前方カメラ44の撮像領域441は、車両100の左前方の領域である。右前方カメラ45の撮像領域451は、車両100の右前方の領域である。
左側方カメラ46の撮像領域461は、車両100の左側方の領域である。右側方カメラ47の撮像領域471は、車両100の右側方の領域である。
左後方カメラ48の撮像領域481は、車両100の左後方の領域である。右後方カメラ49の撮像領域491は、車両100の右後方の領域である。
自動運転制御装置50は、センサ40を構成するこれらのカメラが撮像した画像から車両100の周辺の状況を検知し、検知した情報に基づいて車両100の自動運転を行う。
なお、センサ40は、センサ40から車両100の周辺に存在する物体までの距離を検知するTOF(Time of Flight)センサなど、車両100の周囲の状況を検知するセンサであれば、カメラに限らずどのような種類のセンサであってもよい。
ここで、図1の説明に戻る。自動運転制御装置50は、車両100の自動運転を支援する装置である。本実施の形態に係る自動運転制御装置50は、センサ40に異常が発生した場合、車両100を停車させる停車位置を決定し、決定した停車位置に車両100を停車させる自動運転制御処理を実行する。
自動運転制御装置50は、車両位置検知部51と、センサ異常検知部52と、候補範囲設定部53と、決定部54と、走行ルート設定部55と、停車ルート設定部56と、ルート切替部57と、車両制御部58とを有する。
車両位置検知部51は、車両100の現在地を検知する検知部である。車両位置検知部51は、GPS受信機10が計測した車両100の位置情報および地図データ記憶部30に記憶された地図データから、車両100の現在地を検知する。車両位置検知部51は、検知した車両100の現在地を示す情報を候補範囲設定部53および走行ルート設定部55に送る。
センサ異常検知部52は、センサ40の状態を監視し、センサ40の異常を検知する検知部である。センサ異常検知部52は、センサ40を構成する各カメラのうち、何れのカメラに異常が発生しているかを検知する。センサ異常検知部52は、何れのカメラに異常が発生しているかを示す情報を候補範囲設定部53および決定部54に送る。
候補範囲設定部53は、センサ40に異常が発生した状態において、候補範囲を設定する。候補範囲とは、車両100が停車する位置の候補である停車候補位置が設定される範囲である。
候補範囲設定部53は、車両100の現在地からの走行距離が所定の値以下となる位置まで道路を候補範囲に設定する。なお、候補範囲には、車両100の走行ルート以外の道路も含まれる。走行ルート外に位置する候補範囲は、走行ルートから外れて、最初に現れる交差点までの道路の範囲である。これについては、後に、図4を用いて説明する。
候補範囲設定部53は、設定した候補範囲を示す情報を決定部54に送る。
決定部54は、車両100が交差点において何れの方向に進行することができるかを判断し、判断結果に基づいて、車両100を停車させる停車候補位置を設定し、停車候補位置から車両100の停車位置を決定する。
決定部54は、進行可否判断部54aと、停車位置決定部54bとを有する。進行可否判断部54aは、センサ40の異常を示す情報および候補範囲設定部53が設定した候補範囲内の交差点の特徴を示す情報に基づいて、車両100が交差点に進入可能か否かを判断する。また、進行可否判断部54aは、車両100が交差点に進入可能である場合、何れの方向に進行することが可能かを判断する。
交差点の特徴を示す情報とは、例えば、交差点における信号機の有無、交差点に接続されている道路の通行を制限する規則を示す情報、および、交差点の種類を示す情報などである。道路の通行を制限する規則を示す情報とは、例えば、道路が一方通行の道路であるか否かを示す情報である。
進行可否判断部54aは、車両100が進行可能な道路において車両100が停車する停車位置の候補である停車候補位置を示す情報を停車位置決定部54bに送る。
停車位置決定部54bは、進行可否判断部54aにおいて設定された車両100の停車候補位置から、停車候補位置である道路の特徴を示す情報に基づいて、車両100が停車する停車位置を決定する。さらに、停車位置決定部54bは、車両100が停車候補位置である道路まで安全に到達可能か否か、および、車両100の現在地から停車候補位置まで距離などの情報に基づいて車両100を停車させる停車位置を決定する。ここで、道路の特徴を示す情報とは、例えば、道路の幅、または、幹線道路、国道などの道路の種類を示す情報である。
決定部54は、決定した停車位置を示す情報を停車ルート設定部56に送る。
走行ルート設定部55は、車両100の走行ルートを設定する。走行ルート設定部55は、車両位置検知部51が検知した車両100の現在地および設定された目的地の情報に基づいて、現在地から目的地までの走行ルートを決定する。
走行ルート設定部55は、設定した走行ルートを示す情報を候補範囲設定部53、および、ルート切替部57に送る。
停車ルート設定部56は、停車位置決定部54bで決定された停車位置を目的地に設定するとともに、現在地から目的地までの停車ルートを算出する。停車ルート設定部56は、算出した停車ルートを示す情報をルート切替部57に送る。
ルート切替部57は、停車ルート設定部56から停車ルートを示す情報を受け取った場合、走行ルートを停車ルートに切り替える。ルート切替部57は、走行ルートを停車ルートに切り替えた場合、停車ルートを示す情報を車両制御部58に送る。
車両制御部58は、アクチュエータ60を制御することにより車両100の走行を制御する。車両制御部58は、ルート切替部57から受け取った走行ルートを示す情報に基づいて、車両100を走行ルートに沿って走行させる。
また、車両制御部58は、ルート切替部57から受け取った停車ルートを示す情報に基づいて、車両100を停車ルートに沿って走行させる。
アクチュエータ60は、ステアリングを作動させるステアリングアクチュエータ61、アクセルを作動させるアクセルアクチュエータ62、および、ブレーキを作動させるブレーキアクチュエータ63を有する。これらのアクチュエータ60がステアリング、アクセルおよびブレーキを作動させることにより、車両100の走行または停止が行われる。
次に、図3〜10を用いて、自動運転制御装置50において実行される自動運転制御処理の一例について説明する。
図3は、車両100が走行ルート110を走行中に一部のセンサ40に異常が発生した状態を示す図である。なお、車両100の右前方に描かれた扇形の図は、当該位置に設置された右前方カメラ45に異常が発生していることを示している。また、標識140は、車両100が走行している道路が一方通行の道路であることを示し、信号機150は、当該交差点に信号機が設置されていることを示している。
図3に示すように、車両100が走行ルート110を走行中に右前方カメラ45に異常が発生した場合、車両100を停車させる停車位置を決定するために、まず、候補範囲が設定される。
図4は、候補範囲設定部53が設定した候補範囲120の一例を説明する図である。センサ異常検知部52によって右前方カメラ45に異常が発生したことが検知されると、候補範囲設定部53は、車両100の現在地、地図データ、および、異常が発生したセンサ40の位置を示す情報に基づいて候補範囲120を設定する。
候補範囲120は、車両100の現在地からの走行距離が所定の距離となる位置Xまでの道路である。すなわち、候補範囲120には走行ルート110から外れる道路160も含まれる。ただし、走行ルート110から外れる道路160において、位置Xに到達する前に交差点が現れた場合は、当該交差点までの道路160が候補範囲120に設定される。
候補範囲120が設定されると、進行可否判断部54aは、交差点における信号機150の有無、交差点に接続されている道路の通行を制限する規則を示す情報、および、交差点の種類を示す情報などに基づいて、候補範囲120内の交差点に車両100が進入することが可能か否か判断する。
以下、図5を用いて、進行可否判断部54aで行われる処理について説明する。図5は、進行可否判断部54aで行われる処理について説明する図である。
本例では、右前方カメラ45に異常が発生しているものの、左前方カメラ44は作動中であるため、車両制御部58は、左前方カメラ44が撮像した画像に基づいて車両100を交差点において安全に左折させることができる。
また、車両100が現在走行している道路は一方通行の道路であるため、車両100が最初に到達する交差点170において対向車が右折してくる可能性はない。そのため、車両100が交差点170に進入しても、対向車と衝突する可能性はない。
また、左前方カメラ44は作動中であるため、最初の交差点170において、車両100の左側から交差点に進入してくる他の車両を検知することができる。
したがって、進行可否判断部54aは、車両100が最初の交差点170を安全に左折または直進することができると判断する。なお、図5に記された○は、車両100が安全に進行することができることを示している。
また、車両100が2番目に到達する交差点180には、信号機150が設置されている。信号機150が進行許可を示している場合、車両制御部58は、左前方カメラ44が撮像する画像に基づいて車両100を安全に左折させることができる。
また、車両100に搭載された右前方カメラ45に異常が発生しているが、バードビューカメラ41が撮像する画像に基づいて、車両制御部58は、車両100を右折させることができる。ただし、バードビューカメラ41の撮像領域411は車両100の近傍であるため、車両100を右折させる際は低速(例えば、徐行)という条件で走行させる必要がある。
したがって、進行可否判断部54aは、車両100が2番目に到達する交差点180において、車両100を安全に左折させることができ、条件付きで右折させることができると判断する。なお、図5に記された△は、車両100が条件付きで進行することができることを示している。
また、車両100が3番目に到達する交差点190には、信号機150が設置されていない。また、車両100に搭載された右前方カメラ45に異常が発生している。このため、車両100が当該交差点190に進入する際、車両100の右側から左側に向かって走行する他の車両を検知することができない。
したがって、進行可否判断部54aは、3番目の交差点190への進入は不可であると判断する。したがって、候補範囲120から3番目の交差点190を除外した範囲から車両100を停車させる停車位置の候補である停車候補位置が設定される。なお、図5に記された×は、車両100が進行不可であることを示している。
図6は、車両100の停車候補位置A1〜A4の一例を示す図である。車両100の停車候補位置A1〜A4は、候補範囲設定部53が設定した候補範囲120から進行可否判断部54aによって進行不可と判断された領域と、交通規則により車両100の停車が禁止された領域とを除外した領域である。
交通規則により車両100の停車が禁止された領域とは、例えば、駐停車禁止の道路および交差点から所定(例えば5m)の範囲にある道路である。
停車候補位置A1〜A4が設定されると、停車位置決定部54bは、停車候補位置A1〜A4の中から、予め定められた条件に基づいて車両100を停車させる停止位置を決定する停車位置決定処理を実行する。
図7は、停車位置決定部54bが行う停車位置決定処理の流れの概略を示すフローチャートである。
停車位置決定部54bは、まず、絞り込み処理(ステップS10)を実行する。絞り込み処理では、停車候補位置A1〜A4である道路のうち、絞り込み条件Aを満たす停車候補位置が絞り込まれる。絞り込み条件Aは、例えば、停車候補位置A1〜A4である道路の幅が所定のしきい値T以上の幅であることである。しきい値Tは、例えば、2台の車両100がすれ違うことができる程度の値に設定される。
図8は、停車候補位置A1〜A4である道路の幅W1〜W4としきい値Tとの関係の一例を示す図である。本例では、図8に示すように、停車候補位置A1〜A4である道路の幅W1〜W4は、W3=W4>W1=W2>Tであるため、絞り込み条件Aに基づく絞り込みではいずれの停車候補位置も絞り込まれず、停車候補位置A1〜A4が残る。
なお、停車位置決定部54bは、絞り込み条件Aに基づいて停車候補位置A1〜A4の絞り込みを実行した結果、停車候補位置A1〜A4の何れも残らなかった場合、絞り込み条件Aによる絞り込みを行わず、絞り込み条件Bに基づく停車候補位置A1〜A4の絞り込みを行う。
絞り込み条件Bは、例えば、停車候補位置A1〜A4である道路が所定の種類の道路であることである。具体的には、停車候補位置A1〜A4である道路が幹線道路以外の道路であることである。ここで、幹線道路とは、例えば、片側2車線以上の道路、または、幅が所定の幅以上の道路をいう。
本例では、停車候補位置A3およびA4の道路が片側2車線の幹線道路であるため、絞り込み条件Bに基づく絞り込みでは、停車候補位置A1およびA2が残る。
図9は、絞り込み処理(ステップS10)において絞り込まれた停車候補位置A1,A2を示す図である。なお、停車位置決定部54bは、絞り込み条件Bに基づいて停車候補位置A1〜A4の絞り込みを実行した結果、停車候補位置が残らなかった場合、絞り込み条件Bによる絞り込みを行わず、選定処理(ステップS20)に移行する。
図7に戻って、選定処理(ステップS20)では、絞り込み処理(ステップS10)において絞り込まれた停車候補位置A1,A2に対して、選定条件1を満たす停車候補位置の選定を行う。選定条件1は、例えば、停車候補位置である道路が、最も幅が広い道路であることである。
本例では、図8に示すように、停車候補位置A1である道路の幅W1と停車候補位置A2である道路の幅W2は、同じ幅であるため、選定条件1に基づく選定では、停車候補位置A1,A2が残る。
選定条件1に基づいて選定処理を実行した結果、停車候補位置が複数残った場合、停車位置決定部54bは、選定条件2に基づく選定処理を実行する。選定条件2は、例えば、車両100が最も安全に到達できる停車候補位置であることである。
図9に示すように、本例では、現在地から停車候補位置A1までの間に交差点は存在しない。また、現在地から停車候補位置A2に到達するまでの間に、交差点は存在するものの、車両100は、左前方カメラ44の画像に基づいて交差点を安全に左折することができる。したがって、車両100は停車候補位置A1,A2まで安全に到達することができるため、選定条件2に基づく選定では、停車候補位置A1およびA2が残る。
なお、右前方カメラ45または左前方カメラ44が撮像した画像に基づいて交差点に進入する場合は、バードビューカメラ41で撮像した画像に基づいて交差点に進入する場合よりも安全であると判断される。
選定条件2に基づいて選定処理を実行した結果、停車候補位置が複数残った場合、停車位置決定部54bは、選定条件3に基づく選定処理を実行する。選定条件3は、例えば、停車候補位置が車両100の現在地から最も近い位置に存在することである。
本例では、図9に示すように、現在地からの距離は、停車候補位置A2よりも停車候補位置A1が近い位置にある。このため、停車位置決定部54bは、停車候補位置A1を停車位置に決定する。なお、停車候補位置A1は、非常時における最悪の場合に、即時停車可能な停車位置である。
図10は、選定処理において選定された停車位置A1を示す図である。停車位置決定部54bは、停車位置決定処理を実行することにより、車両100を停車させる一つの停車位置を決定する。
以上説明したように、本実施の形態に係る停車位置決定処理では、異常が発生したセンサ40の位置および車両100が通行する交差点の特徴に基づいて停車候補位置A1〜A4を設定している。そのため、車両100が安全に到達することができる停車候補位置を設定することができる。
また、本実施の形態に係る停車位置決定処理では、異常が発生したセンサ40の位置および停車候補位置A1〜A4である道路の特徴などの情報に基づいて車両100の停車位置を決定している。そのため、停車位置決定部54bは、車両100を停車させる最適な停車位置を決定することができる。
車両制御部58は、その後、決定された停車位置に車両100を停車させるように車両100の走行制御を行う。
なお、上述した停車位置決定処理では、絞り込み処理において、まず、絞り込み条件Aに基づく絞り込みを行い、その後、絞り込み条件Bに基づく絞り込みを行った。しかし、絞り込みの順番はこれに限らず、逆の順番であってもよい。また、絞り込み条件は、何れか一方のみであってもよく、また、上記絞り込み条件に加えて、さらに、別の絞り込み条件を設けてもよい。
また、上述した停車位置決定処理では、選定処理において、選定条件1、選定条件2、および、選定条件3に基づく選定処理を順に実行した。しかし、選定の順番はこれに限らず、どのような順番であってもよい。また、選定処理では、上記選定条件のうち、1つまたは2つの選定条件に基づいて選定を行ってもよく、また、別の絞り込み条件を設けてもよい。
次に、本実施の形態に係る自動運転制御装置50が実行する自動運転制御処理の流れを説明する。図11は、自動運転制御装置50が実行する自動運転制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
入力部20において目的地が入力された場合、自動運転制御装置50は、目的地に向けて車両100の自動運転を開始する。
車両100の自動運転が開始されると、センサ異常検知部52は、センサ40が正常に作動しているか否かを示すセンサ情報を取得する(S101)。
次に、センサ異常検知部52は、取得したセンサ情報に基づいて、センサ40が正常に作動しているか否かを判定する(ステップS102)。
センサ40が正常に作動していると判定された場合(ステップS102においてYesの場合)、車両制御部58は、継続して車両100の走行制御を行う(ステップS103)。
次に、車両位置検知部51は、GPS受信機10および地図データ記憶部30から受信した情報に基づいて、車両100が目的地に到達したか否か判定する(ステップS104)。
車両100が目的地に到達した場合(ステップS104においてYesの場合)、車両制御部58は、車両100を停車させ、自動運転制御装置50は、自動運転制御処理を終了する。
車両100が目的地に未だ到達していない場合(ステップS104においてNoの場合)、自動運転制御装置50は、再び、ステップS101以降の処理を実行する。
ステップS102において、センサ40に異常が発生していると判定された場合(ステップS102においてNoの場合)、候補範囲設定部53は、車両位置検知部51からの情報に基づいて候補範囲120を設定する(ステップS106)。
候補範囲設定部53において候補範囲120が設定されると、進行可否判断部54aは、車両100が候補範囲120内の交差点へ進入することが可能か否かを交差点毎に判断し、さらに候補範囲120内の交差点への進入が可能である場合、車両100はどの方向に進行することが可能かを判断する(ステップS107)。
次に、停車位置決定部54bは、進行可否判断部54aが判断した結果に基づいて、停車候補位置を設定する(ステップS108)。
停車候補位置が設定された場合、停車位置決定部54bは、停車位置決定処理を実行し、停車候補位置の中から車両100を停車させる停車位置を決定する(ステップS109)。なお、ステップS109は、図7を用いて説明した停車位置決定処理に相当する。
停車位置決定部54bにおいて停車位置が決定された場合、停車ルート設定部56は、停車位置を目的地に設定するとともに、現在地から目的地までの停車ルートを算出する。そして、ルート切替部57は、走行ルートを停車ルートに切り替える(ステップS110)。
車両制御部58は、算出された停車ルートにしたがって、車両100の走行制御を行う(ステップS111)。
次に、車両位置検知部51は、車両100が目的地に到達したか否かを判定する(ステップS112)。
未だ、車両100が目的地に到達していない場合(ステップS112においてNoの場合)、車両制御部58は、再び、ステップS111に移行し、車両100の走行制御を継続する。
車両100が目的地に到達した場合(ステップS112においてYesの場合)、ステップS105に移行する。すなわち、車両制御部58は、車両100を停車させ、自動運転制御装置50は、車両100の自動運転制御処理を終了する。
次に、上述した例とは別の状況で実行される自動運転制御処理の例について説明する。なお、以下では、8つの状況における自動運転制御処理について説明し、それぞれの状況を状況1〜状況8という。
図12は、状況1を示す図である。状況1は、左前方カメラ44に異常が発生し、車両100が2番目に到達する交差点180には信号機150が設置されておらず、車両100が現在走行している道路は一方通行の道路ではないものとする。また、停車候補位置A1,A2である道路の幅W1,W2としきい値Tは、W1=W2>値Tの関係を満たすものとする。
状況1では、左前方カメラ44に異常が発生しており、車両100は、最初に到達する交差点170において左側から向かってくる他の車両を検知することができない。そのため、進行可否判断部54aは、車両100が最初に到達する交差点170を直進することができないと判断する。その結果、2番目の交差点180には到達しないため、A1およびA2が停車候補位置に設定される。
また、停車候補位置A1,A2である道路の幅W1,W2はそれぞれしきい値Tよりも大きく、停車候補位置A1,A2である道路は、幹線道路ではない。そのため、停車位置決定処理における絞り込み処理において、停車候補位置A1,A2は残る。
また、停車候補位置A1,A2である道路の幅W1,W2は、互いに同じ幅であるため、選定条件1に基づく選定処理では、停車候補位置A1,A2は残る。
また、状況1では、左前方カメラ44に異常が発生しており、最初に到達する交差点170では、バードビューカメラ41を用いて低速で左折する必要がある。したがって、停車位置決定処理では、停車候補位置A2まで車両100を走行させるよりも停車候補位置A1まで車両100を走行させる方が安全であると判断する。したがって、状況1では、停車候補位置A1が停車位置に決定される。
図13は、状況2を示す図である。状況2は、左前方カメラ44に異常が発生し、車両100が2番目に到達する交差点180には信号機150が設置されておらず、車両100が現在走行している道路は一方通行の道路ではないものとする。また、停車候補位置A1,A2である道路の幅W1,W2としきい値Tは、W2>W1>Tの関係を満たすものとする。
状況2では、左前方カメラ44に異常が発生しているため、車両100は、最初に到達する交差点170において左側から向かってくる他の車両を検知することができない。そのため、進行可否判断部54aは、車両100が最初の交差点170を直進することができないと判断する。その結果、車両100は2番目の交差点180に到達することができないため、A1およびA2が停車候補位置に設定される。
また、停車候補位置A1,A2である道路の幅W1,W2はそれぞれしきい値Tよりも大きく、停車候補位置A1,A2である道路は、幹線道路ではない。そのため、停車位置決定処理における絞り込み処理において、停車候補位置A1,A2は残る。
また、停車候補位置A2である道路の幅W2は、停車候補位置A1である道路の幅W1よりも広い。そのため、選定条件1に基づく選定処理において、停車候補位置A2が選定される。したがって、状況2では、停車候補位置A2が停車位置に決定される。
図14は、状況3を示す図である。状況3は、左前方カメラ44に異常が発生し、車両100が2番目に到達する交差点180には信号機150が設置されていない。また、車両100が現在走行している道路は一方通行の道路ではないものとする。また、車両100が最初に到達する交差点170から左側に向かう道路は一方通行の道路であり、停車候補位置A1〜A3である道路の幅W1〜W3としきい値Tは、W3>W2>W1>Tの関係を満たすものとする。
状況3では、車両100に搭載されている左前方カメラ44に異常が発生しているが、最初に到達する交差点170から左側に延びる道路は一方通行の道路であるため、左側から他の車両が接近してくる恐れがない。そのため、進行可否判断部54aは、車両100が最初に到達する交差点170を安全に直進することができると判断する。また、車両100は、最初の交差点170をバードビューカメラ41が撮像した画像に基づいて左折することも可能である。
また、左前方カメラ44に異常が発生しているため、2番目に到達する交差点180では左側から右側に向かって走行する他の車両を検知することができない。そのため、進行可否判断部54aは、車両100が2番目に到達する交差点180を右折することができないと判断する。また、車両100は、2番目の交差点180をバードビューカメラ41が撮像した画像に基づいて左折することが可能である。その結果、A1〜A3が停車候補位置に設定される。
状況3では、停車候補位置A1〜A3である道路の幅W1〜W3はそれぞれしきい値Tよりも大きい。そのため、絞り込み条件Aに基づく絞り込み処理では、停車候補位置A1〜A3が残る。
また、停車候補位置A3である道路は、幅が広く幹線道路である。そのため、絞り込み条件Bに基づく絞り込み処理において、停車候補位置はA1,A2に絞り込まれる。
また、停車候補位置A2である道路の幅W2は、停車候補位置A1である道路の幅W1よりも広い。そのため、選定条件1に基づく選定処理において、停車候補位置A2が選定される。したがって、状況2では、停車候補位置A2が停車位置に決定される。
図15は、状況4を示す図である。状況4は、左前方カメラ44に異常が発生し、車両100が2番目に到達する交差点180には信号機150が設置されている。また、車両100が現在走行している道路は一方通行の道路ではなく、車両100が最初に到達する交差点170から左側に向かう道路は一方通行の道路である。また、停車候補位置A1〜A4である道路の幅W1〜W4としきい値Tは、W3=W4>T>W2>W1の関係を満たすものとする。
状況4では、車両100に搭載されている左前方カメラ44に異常が発生しているが、最初に到達する交差点170から左側に延びる道路は一方通行の道路であるため、左側から他の車両が接近してくる恐れがない。そのため、進行可否判断部54aは、最初の交差点170を安全に直進することができると判断する。また、車両100は、最初の交差点170をバードビューカメラ41が撮像した画像に基づいて左折することも可能である。
また、車両100が2番目に到達する交差点180には信号機150が設置されているため、車両100は、2番目の交差点180に進入し、右折または左折することができる。その結果、A1〜A4が停車候補位置に設定される。
状況4では、停車候補位置A1,A2である道路の幅W1,W2はそれぞれしきい値Tよりも小さい。そのため、絞り込み条件Aに基づく絞り込み処理では、停車候補位置は、A3,A4に絞り込まれる。
また、停車候補位置A3,A4である道路は、片側2車線の幹線道路である。そのため、絞り込み条件Bに基づく絞り込み処理を実行すると停車候補位置は残らなくなる。したがって、状況4では、絞り込み条件Bに基づく絞り込みを実行しない。
また、停車候補位置A3,A4である道路の幅W3,W4は、互いに同じ幅である。そのため、選定条件1に基づく選定では、停車候補位置A3,A4が残る。
また、状況4では、左前方カメラ44に異常が発生しているため、2番目の交差点180では、バードビューカメラ41の画像に基づいて車両100を左折させる必要がある。そのため、進行可否判断部54aは、2番目の交差点180では、左折するよりも右折する方が安全であると判断する。その結果、選定条件2に基づく選定処理において、停車候補位置A4が選定される。したがって、状況4では、停車候補位置A4が停車位置に決定される。
図16は、状況5を示す図である。状況5は、右前方カメラ45に異常が発生し、車両100が2番目に到達する交差点180には信号機150が設置されておらず、車両100が現在走行している道路の付近に一方通行の道路はなく、停車候補位置A1である道路の幅W1としきい値Tは、W1>Tの関係を満たすものとする。
状況5では、右前方カメラ45に異常が発生しており、車両100は、最初に到達する交差点170において右前方から向かってくる他の車両を検知することができない。そのため、進行可否判断部54aは、車両100が最初の交差点170に進入できない判断する。その結果、停車候補位置には、A1のみが設定される。
停車候補位置A1である道路の幅W1はしきい値Tよりも大きく、停車候補位置A1の道路は幹線道路ではない。そのため、停車位置決定処理における絞り込み処理において、停車候補位置A1は残る。
また、この段階で停車候補位置は、A1のみであり、停車候補位置A1である道路が最も広い道路となる。そのため、選定条件1に基づく選定処理において、停車候補位置A1が選定される。したがって、状況5では、停車候補位置A1が停車位置に決定される。
図17は、状況6を示す図である。状況6は、右前方カメラ45に異常が発生し、車両100が2番目に到達する交差点180には信号機150が設置されておらず、車両100が現在走行している道路は一方通行の道路であり、停車候補位置A1,A2である道路の幅W1,W2としきい値Tは、W2>W1>Tの関係を満たすものとする。
状況6では、右前方カメラ45に異常が発生しており、車両100は、2番目に到達する交差点180において右側から向かってくる他の車両を検知することができない。そのため、進行可否判断部54aは、車両100が2番目の交差点180に進入することができないと判断する。その結果、車両100は、最初の交差点170を直進することができない。したがって、A1およびA2が停車候補位置に設定される。
停車候補位置A1,A2である道路の幅W1,W2はそれぞれしきい値Tよりも大きく、停車候補位置A1,A2である道路は、幹線道路ではない。そのため、停車位置決定処理における絞り込み処理において、停車候補位置A1,A2は残る。
また、停車候補位置A2である道路の幅W2は、停車候補位置A1である道路の幅W2よりも広い。そのため、選定条件1に基づく選定処理において、停車候補位置A2が選定される。したがって、状況6では、停車候補位置A2が停車位置に決定される。
図18は、状況7を示す図である。状況7は、右前方カメラ45に異常が発生し、車両100が2番目に到達する交差点180には信号機150が設置されている。また、車両100が現在走行している道路は一方通行の道路である。また、停車候補位置A1〜A4である道路の幅W1〜W4としきい値Tは、W3=W4>W2>W1>Tの関係を満たすものとする。
状況7では、左前方カメラ44は作動しており、最初に到達する交差点170において、左側から向かってくる他の車両を検知することができる。そのため、進行可否判断部54aは、車両100が最初の交差点170を安全に左折および直進することができると判断する。
また、車両100が2番目に到達する交差点180には信号機150が設置されているため、車両100は、2番目の交差点180に進入し、右折または左折することができる。その結果、A1〜A4が停車候補位置に設定される。
状況7では、停車候補位置A1〜A4である道路の幅W1〜W4はそれぞれしきい値Tよりも大きい。そのため、絞り込み条件Aに基づく絞り込み処理では、停車候補位置A1〜A4が残る。
また、停車候補位置A3,A4である道路は、片側2車線の幹線道路である。そのため、絞り込み条件Bに基づく絞り込み処理において、停車候補位置は、A1,A2に絞り込まれる。
また、停車候補位置A2である道路の幅W2は、停車候補位置A1である道路の幅W2よりも広い。そのため、選定条件1に基づく選定処理において、停車候補位置A2が選定される。したがって、状況7では、停車候補位置A2が停車位置に決定される。
図19は、状況8を示す図である。状況8は、右前方カメラ45に異常が発生し、車両100が2番目に到達する交差点180には信号機150が設置されている。また、車両100が現在走行している道路は一方通行の道路である。また、停車候補位置A1〜A4である道路の幅W1〜W4としきい値Tは、W3=W4>T>W2=W1の関係を満たすものとする。
状況8では、左前方カメラ44は作動しており、最初に到達する交差点170において、左側から向かってくる他の車両を検知することができる。そのため、進行可否判断部54aは、車両100が最初に到達する交差点170を安全に左折および直進することができると判断する。
また、車両100が2番目に到達する交差点180には信号機150が設置されているため、車両100は、2番目の交差点180に進入し、右折または左折することができる。その結果、A1〜A4が停車候補位置に設定される。
状況8では、停車候補位置A1,A2である道路の幅W1,W2はそれぞれしきい値Tよりも小さい。そのため、絞り込み条件Aに基づく絞り込み処理では、停車候補位置は、A3,A4に絞り込まれる。
また、停車候補位置A3,A4である道路は、片側2車線の幹線道路である。そのため、絞り込み条件Bに基づく絞り込み処理を実行すると停車候補位置は残らなくなる。したがって、状況8では、絞り込み条件Bに基づく絞り込みを実行しない。
また、停車候補位置A3,A4である道路の幅W3,W4は、互いに同じ幅である。したがって選定条件1に基づく選定処理では、停車候補位置A3,A4が残る。
また、状況8では、右前方カメラ45に異常が発生しているため、車両100が2番目に到達する交差点180では、バードビューカメラ41の画像に基づいて車両100を右折させる必要がある。そのため、進行可否判断部54aは、2番目の交差点180では、車両100が右折するよりも左折する方が安全であると判断する。その結果、選定条件2に基づく選定処理において、停車候補位置A3が選定される。したがって、状況8では、停車候補位置A3が停車位置に決定される。
以上説明したように、本実施の形態に係る自動運転支援システム200では、異常が発生したセンサ40の位置および車両100が通行する交差点の特徴に基づいて停車候補位置A1〜A4を設定している。そのため、車両100が安全に到達することができる停車候補位置を設定することができる。
また、本実施の形態に係る自動運転支援システム200では、異常が発生したセンサ40の位置および停車候補位置である道路の幅、種類、車両100が停車候補位置である道路まで安全に到達可能か否か、および、車両100の現在地から停車候補位置である道路まで距離などの情報に基づいて車両100の停車位置を決定している。そのため、停車位置決定部54bは、車両100を停車させる最適な停車位置を決定することができる。
なお、上述した実施の形態では、候補範囲120から停車候補位置を設定し、停車候補位置から停車位置を決定して、停車位置に車両100を停車させるようにした。しかし、候補範囲120内の終点まで走行ルート110上を車両100が可能か否かを判定し、移動可能である場合(例えば、図5において交差点190に信号機があることによって右左折が可能な場合)、候補範囲120内の終点まで車両100を走行させるようにしてもよい。
また、車両100が候補範囲120内の終点まで到達したときに、再び、候補範囲120を設定し、同様の処理を繰り返すことにより、センサ40に異常が発生した状態であっても、車両100を当初設定された目的地に近づけることを優先するようにしてもよい。
以下、候補範囲120内の終点まで車両100を走行させる自動運転制御処理の例について説明する。図20は、自動運転制御処理の他の例を示すフローチャートである。
入力部20において目的地が入力された場合、自動運転制御装置50は、目的地に向けて車両100の自動運転を開始する。
車両100の自動運転が開始されると、センサ異常検知部52は、センサ40が正常に作動しているか否かを示すセンサ情報を取得する(S201)。
次に、センサ異常検知部52は、センサ40が正常に作動しているか否かを判定する(ステップS202)。
センサ40が正常に作動していると判定された場合(ステップS202においてYesの場合)、車両制御部58は、継続して車両の走行制御を行う(ステップS203)。
次に、車両位置検知部51は、GPS受信機10および地図データ記憶部30から受信した情報に基づいて、車両100が目的地に到達したか否か判定する(ステップS204)。
車両100が目的地に到達したと判定された場合(ステップS204においてYesの場合)、車両制御部58は、車両100を停車させ、自動運転制御装置50は、自動運転制御処理を終了する(ステップS205)。
車両100が目的地に未だ到達していない場合(ステップS204においてNoの場合)、自動運転制御装置50は、再び、ステップS201以降の処理を実行する。
ステップS202において、センサ40に異常が発生していると判定された場合(ステップS202においてNoの場合)、候補範囲120は、車両位置検知部51からの情報に基づいて候補範囲120を設定する(ステップS206)。
候補範囲設定部53において候補範囲120が設定されると、進行可否判断部54aは、車両100が候補範囲120内の交差点へ進入することが可能であるか否かを判断する。また、車両100が候補範囲120内の交差点への進入することが可能である場合、車両100がどの方向に進行することが可能かを判断する(ステップS207)。
次に、停車位置決定部54bは、進行可否判断部54aが判断した情報に基づいて、車両100を候補範囲120内の終点まで走行させることが可能か否か判定する(ステップS208)。
車両100を候補範囲120内の終点まで走行させることが可能であると判定された場合(ステップS208においてYesの場合)、ステップS212の処理に移行する。これについては、後述する。
車両100を候補範囲120内の終点まで走行させることが可能ではないと判定された場合(ステップS208においてNoの場合)、停車位置決定部54bは、進行可否判断部54aが判断した情報に基づいて、停車候補位置を設定する(ステップS209)。
停車候補位置が設定されると、停車位置決定部54bは、停車位置決定処理を実行し、停車候補位置の中から車両100を停車させる停車位置を決定する(ステップS210)。なお、ステップS210は、図7を用いて説明した停車位置決定処理に相当する。
停車位置決定部54bにおいて停車位置が決定された場合、停車ルート設定部56は、停車位置を目的地に設定するとともに、現在地から目的地までの停車ルートを算出する。そして、ルート切替部57は、走行ルートを停車ルートに切り替える(ステップS211)。
次に、センサ異常検知部52は、センサ40が正常に作動しているか否かを示すセンサ情報を取得する(ステップS212)。
センサ異常検知部52は、新たに別の箇所のセンサ40に異常が発生しているか否かを判定する(ステップS213)。
新たに別の箇所のセンサ40の異常が検知されなかった場合(ステップS213においてNoの場合)、車両制御部58は、車両100の走行を継続させる(ステップS214)。
次に、車両位置検知部51は、車両100が目的地または候補範囲120内の終点に到達したか否かを判定する(ステップS215)。
車両100が目的地または候補範囲120内の終点に到達したと判定された場合(ステップS215においてYesの場合)、車両位置検知部51は、現在地が目的地であるか否か判定する(ステップS216)。
現在地が目的地であると判定された場合(ステップS216においてYesの場合)、ステップS205の処理に移行する。すなわち、車両制御部58は、車両100を停車させ、自動運転制御装置50は、自動運転制御処理を終了する。なお、ステップS208においてNoと判定された場合にステップS216においてYesと判定される。
現在地が目的地ではないと判定された場合(ステップS216においてNoの場合)、自動運転制御装置50は、再び、ステップS206以降の処理を実行する。すなわち、自動運転制御装置50は、現在地において候補範囲120を再設定する。なお、ステップS208においてYesと判定された場合に、ステップS216においてNoと判定される。
ステップS215において、現在地が目的地または候補範囲120内の終点ではないと判定された場合(ステップS215においてNoの場合)、自動運転制御装置50は、再び、ステップS212以降の処理を実行する。
また、ステップS213において、新たに別の箇所のセンサ40の異常が検知されたと判定された場合(ステップS213においてYesの場合)、自動運転制御装置50は、再び、ステップS206以降の処理を実行する。
以上の処理を実行することにより、センサ40に異常が発生した状態であっても、自動運転制御装置50は、車両100を当初設定された目的地に近づけることができる。
以上、本発明に係る実施形態について図面を参照して詳述してきたが、上述した各装置の機能は、コンピュータプログラムにより実現され得る。
上述した各装置の機能をプログラムにより実現するコンピュータの読取装置が、上記各装置の機能を実現するためのプログラムを記録した記録媒体からそのプログラムを読み取り、記憶装置に記憶させる。あるいは、ネットワークカードが、ネットワークに接続されたサーバ装置と通信を行い、サーバ装置からダウンロードした上記各装置の機能を実現するためのプログラムを記憶装置に記憶させる。
そして、CPUが、記憶装置に記憶されたプログラムをRAMにコピーし、そのプログラムに含まれる命令をRAMから順次読み出して実行することにより、上記各装置の機能が実現される。
<本開示のまとめ>
本開示における制御装置は、車両の周辺を検知する複数のセンサのうち、異常が発生したセンサがあるか否かを検知するセンサ異常検知部と、前記異常が発生したセンサがある場合、前記車両を停車させる停車位置の候補である道路の幅および前記道路の種類の少なくとも何れかを示す情報に基づいて、前記停車位置を決定する決定部と、を有する。
また、本開示における制御装置において、前記決定部は、交差点における信号機の有無を示す情報、および、前記交差点に接続されている道路の通行を制限する規則を示す情報の少なくとも何れかに基づいて、前記停車位置の候補を設定し、前記候補から前記停車位置を決定する。
また、本開示における制御装置において、前記決定部は、前記候補と前記車両との距離に基づいて、前記停車位置を決定する。
また、本開示における制御装置において、前記決定部は、前記異常が検知されたセンサの位置の情報に基づいて、前記停車位置を決定する。
また、本開示における車両は、上記制御装置を備える。
また、本開示における制御方法は、車両の周辺を検知する複数のセンサのうち、異常が発生したセンサがあるか否かを検知し、前記異常が発生したセンサがある場合、前記車両を停車させる停車位置の候補である道路の幅および前記道路の種類の少なくとも何れかを示す情報に基づいて、前記停車位置を決定する。
また、本開示における制御プログラムは、車両の周辺を検知する複数のセンサのうち、異常が発生したセンサがあるか否かを検知する処理と、前記異常が発生したセンサがある場合、前記車両を停車させる停車位置の候補である道路の幅および前記道路の種類の少なくとも何れかを示す情報に基づいて、前記停車位置を決定する処理と、をコンピュータに実行させる。
本発明は、車両の周辺の状況を検知するセンサに異常が発生したときに車両の自動運転を支援する制御装置、制御方法およびプログラム、ならびに、制御装置が搭載された車両に広く利用可能である。
10 GPS受信機
20 入力部
30 地図データ記憶部
40 センサ
41 バードビューカメラ
42 第1前方カメラ
43 第2前方カメラ
44 左前方カメラ
45 右前方カメラ
46 左側方カメラ
47 右側方カメラ
48 左後方カメラ
49 右後方カメラ
50 自動運転制御装置
51 車両位置検知部
52 センサ異常検知部
53 候補範囲設定部
54 決定部
54a 進行可否判断部
54b 停車位置決定部
55 走行ルート設定部
56 停車ルート設定部
57 ルート切替部
58 車両制御部
60 アクチュエータ
61 ステアリングアクチュエータ
62 アクセルアクチュエータ
63 ブレーキアクチュエータ
100 車両
110 走行ルート
120 候補範囲
140 標識
150 信号機
160 道路
170、180、190 交差点
200 自動運転支援システム
411、421、431、441、451、461、471、481、491 撮像領域

Claims (7)

  1. 車両の周辺を検知する複数のセンサのうち、異常が発生したセンサがあるか否かを検知するセンサ異常検知部と、
    前記異常が発生したセンサがある場合、前記車両を停車させる停車位置の候補である道路の幅および前記道路の種類の少なくとも何れかを示す情報に基づいて、前記停車位置を決定する決定部と、
    を有する制御装置。
  2. 前記決定部は、交差点における信号機の有無を示す情報、および、前記交差点に接続されている道路の通行を制限する規則を示す情報の少なくとも何れかに基づいて、前記停車位置の候補を設定し、前記候補から前記停車位置を決定する、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記決定部は、前記候補と前記車両との距離に基づいて、前記停車位置を決定する、
    請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 前記決定部は、前記異常が検知されたセンサの位置の情報に基づいて、前記停車位置を決定する、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の制御装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載された制御装置を備えた車両。
  6. 車両の周辺を検知する複数のセンサのうち、異常が発生したセンサがあるか否かを検知し、
    前記異常が発生したセンサがある場合、前記車両を停車させる停車位置の候補である道路の幅および前記道路の種類の少なくとも何れかを示す情報に基づいて、前記停車位置を決定する、
    制御方法。
  7. 車両の周辺を検知する複数のセンサのうち、異常が発生したセンサがあるか否かを検知する処理と、
    前記異常が発生したセンサがある場合、前記車両を停車させる停車位置の候補である道路の幅および前記道路の種類の少なくとも何れかを示す情報に基づいて、前記停車位置を決定する処理と、
    をコンピュータに実行させる制御プログラム。
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