JP4628596B2 - 車両用運転支援装置 - Google Patents
車両用運転支援装置Info
- Publication number
- JP4628596B2 JP4628596B2 JP2001196837A JP2001196837A JP4628596B2 JP 4628596 B2 JP4628596 B2 JP 4628596B2 JP 2001196837 A JP2001196837 A JP 2001196837A JP 2001196837 A JP2001196837 A JP 2001196837A JP 4628596 B2 JP4628596 B2 JP 4628596B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- distance
- alarm
- inter
- warning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自車両が先行車両に接近したときドライバに注意を促す車間距離警報の機能を備えた車両用運転支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両の安全性の向上を図るため、積極的にドライバの運転操作を支援する総合的な運転支援システム(ADA;Active Drive Assist system)が開発されている。このADAシステムは、車両の走行環境情報や自車両の走行状態から先行車両との衝突、障害物との接触、車線逸脱等の様々な可能性を推定して、安全を維持できないと予測される場合に、ドライバに対して報知、その他制御等を行なうものである。このような車両の走行環境情報を得るための装置としては、レーザ・レーダ装置等が従来より公知であるが、最近では車両に搭載した複数のカメラにより捉えた車両前方の風景や物体の画像情報を処理して、道路、交通環境を実用上十分な精度と時間で三次元的に認識することが可能になってきている。
【0003】
ところで、このような運転支援システムにおける先行車両との衝突を防止する車間距離警報としては、特開平7−242132号公報に開示されるように、自車両と先行車両との車間距離が接近したとき、1次警報/2次警報を行ってドライバに減速を促す車間距離警報装置が一般に知られている。すなわち、このような車間距離警報装置では、例えば、自車速や先行車両との相対速度等に応じて1次警報距離及びこの1次警報距離よりも短い2次警報距離を設定する。そして、自車両と先行車両との車間距離が1次警報距離以下となったとき第1の警報を行い、その後も適切な減速操作等が行われず、自車両と先行車両との車間距離が2次警報距離以下となったときは2次警報を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来の車間距離警報の多くは、ドライバの使用感覚や警報の自然さを良好に保つため、車間距離警報が吹鳴された後は、所定時間、警報をキャンセルする機能が設けられており、自車両が先行車両に極めて接近しても車間警報が吹鳴されない場面がある。また、上述の1次/2次警報距離は、自車両と先行車両との相対速度等を用いた複雑な演算で設定するため、この演算の遅れから車間距離警報が遅れてしまう可能性もあった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、自車両と先行車両とが接近した状態となったら演算遅れ等を最小限にして速やかにこれを判定し、自車両と先行車両とが接近していることを警報等でドライバに報知することができる車両用運転支援装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の本発明による車両用運転支援装置は、自車両と走行路前方の先行車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、上記自車両と上記先行車両の長い車間距離での接近の閾値となる第1の警報距離を設定する第1の警報距離設定手段と、上記自車両と上記先行車両の短い車間距離での接近の閾値となる第2の警報距離を設定する第2の警報距離設定手段と、上記第1の警報距離と上記第2の警報距離の少なくともどちらかと上記車間距離とを比較して上記自車両が上記先行車両に接近したか否かを判定する車間距離判定手段とを備えた車両用運転支援装置において、上記自車両と上記先行車両とが接近した際の閾値として上記第2の警報距離より短い第3の警報距離を設定する第3の警報距離設定手段を有し、上記車間距離判定手段は、上記第1の警報距離と上記第2の警報距離による車間距離判定に加え、上記第3の警報距離と上記車間距離とを比較して上記自車両が上記先行車両に接近したか否かを判定し、上記第1の警報距離設定手段は、上記第1の警報距離を少なくとも上記自車両と上記先行車両との相対速度と上記自車両の速度とに応じて設定し、上記第2の警報距離設定手段は、上記第2の警報距離を少なくとも上記自車両と上記先行車両との相対速度と上記自車両の速度とに応じて設定し、上記第3の警報距離設定手段は、上記第3の警報距離を上記先行車両との相対速度を用いずに少なくとも上記自車両の速度に応じて設定することを特徴としている。
【0007】
すなわち、上記請求項1記載の車両用運転支援装置では、車間距離検出手段で自車両と走行路前方の先行車両との車間距離を検出し、第1の警報距離設定手段で自車両と先行車両の長い車間距離での接近の閾値となる第1の警報距離を設定し、第2の警報距離設定手段で自車両と先行車両の短い車間距離での接近の閾値となる第2の警報距離を設定し、第3の警報距離設定手段で自車両と先行車両とが接近した際の閾値として第2の警報距離より短い第3の警報距離を設定する。そして、車間距離判定手段は、第1の警報距離と第2の警報距離の少なくともどちらかと車間距離とを比較して自車両が先行車両に接近したか否かを判定すると共に、第3の警報距離と車間距離とを比較して自車両が先行車両に接近したか否かを判定する。こうして、第2の警報距離より短い第3の警報距離による車間距離の判定が行われるため、自車両と先行車両とが接近した状態となったら演算遅れ等を最小限にして速やかにこれを判定し、自車両と先行車両とが接近していることを警報等でドライバに報知することができる。
【0008】
また、請求項1記載の本発明による車両用運転支援装置は、上記第1の警報距離設定手段は、上記第1の警報距離を少なくとも上記自車両と上記先行車両との相対速度と上記自車両の速度とに応じて設定し、上記第2の警報距離設定手段は、上記第2の警報距離を少なくとも上記自車両と上記先行車両との相対速度と上記自車両の速度とに応じて設定し、上記第3の警報距離設定手段は、上記第3の警報距離を上記先行車両との相対速度を用いずに少なくとも上記自車両の速度に応じて設定するため、第3の警報距離は、複雑な演算等を用いることなく速やかに設定され、車間距離との比較に用いることが可能となっている。
【0009】
更に、請求項2記載の本発明による車両用運転支援装置は、請求項1記載の車両用運転支援装置において、上記車間距離判定手段は、上記第3の警報距離と上記車間距離とを比較して上記自車両が上記先行車両に接近したと判定した場合、予め設定するキャンセル条件を満足するまで上記判定結果を維持することを特徴としている。このように、車間距離判定手段では、キャンセル条件を満足するまで判定が連続されるため、例えば、車間距離判定手段で自車両が先行車両に接近したと判定した場合に警報を行う警報手段を有していれば、キャンセル条件を満足するまで警報が連続して行われるので、ドライバに先行車両との接近状態を確実に報知することができる。
【0010】
また、請求項3記載の本発明による車両用運転支援装置は、請求項2記載の車両用運転支援装置において、上記予め設定するキャンセル条件は、ブレーキが作動していることと、上記自車両と上記先行車両との車間距離が上記第3の警報距離より更に所定に長い距離離れることと、上記先行車両が存在しなくなって所定時間以上経過することと、上記先行車両が所定時間後に前方走行路上に存在しないと予想できることの少なくとも何れかであることを特徴としている。すなわち、車間距離判定手段は、具体的には上述の少なくとも何れかの条件を満足する際に、自車両が先行車両に接近したと判定した結果をキャンセルする。
【0011】
更に、請求項4記載の本発明による車両用運転支援装置は、請求項3記載の車両用運転支援装置において、上記車間距離判定手段は、上記ブレーキが作動して上記自車両が上記先行車両に接近したとの判定をキャンセルした場合、上記自車両と上記先行車両との相対速度が上記自車両と上記先行車両が接近する方向の際には上記自車両が上記先行車両に接近したと判定することを特徴としている。
また、上記目的を達成するため請求項5記載の本発明による車両用運転支援装置は、自車両と走行路前方の先行車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、上記自車両と上記先行車両の長い車間距離での接近の閾値となる長めの警報距離を設定するとともに、上記自車両と上記先行車両の短い車間距離での接近の閾値となる短めの警報距離を設定する警報距離設定手段と、上記長めの警報距離と短めの警報距離の少なくともどちらかと上記車間距離とを比較して上記自車両が上記先行車両に接近したか否かを判定する車間距離判定手段とを備えた車両用運転支援装置において、上記警報距離設定手段は、上記長めの警報距離を少なくとも上記自車両と上記先行車両との相対速度と上記自車両の速度とに応じて設定し、上記短めの警報距離を上記先行車両との相対速度を用いずに少なくとも上記自車両の速度に応じて設定することを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1乃至図5は本発明の実施の形態を示し、図1は車両用運転支援装置の概略構成図、図2は自車速及び相対速度と1次/2次警報距離との関係を示す説明図、図3は自車速に応じて設定される3次警報距離の説明図、図4は車間距離警報制御のフローチャート、図5は3次警報判定ルーチンのフローチャートである。
【0013】
図1において、符号1は自動車等の車両(自車両)であり、この自車両1に、自車両と先行車両との車間距離が接近すると警報等でドライバに報知する、いわゆる車間距離警報を一つの機能として有する車両用運転支援装置(ADA装置)2が搭載されている。以下、本発明の実施の形態では、ADA装置2の車間距離警報機能の部分についてのみ説明し、他の機能の部分については説明を省略する。
【0014】
ADA装置2は、ステレオ光学系として例えば電荷結合素子(CCD)等の固体撮像素子を用いた1組の(左右の)CCDカメラ3を有し、これら左右のCCDカメラ3は、それぞれ車室内の天井前方に一定の間隔をもって取り付けられ、車外の対象を異なる視点からステレオ撮像する。
【0015】
また、自車両1には、車速Vを検出する車速センサ4と、ブレーキ(図示せず)が踏み込まれた際にONとなるブレーキスイッチ5が設けられており、車速Vとブレーキスイッチ5のON/OFF、及び1組のCCDカメラ3で撮像した自車両1の走行方向の画像は、制御装置6に入力される。
【0016】
制御装置6は、車速V、ブレーキスイッチ5のON/OFF、及び1組のCCDカメラ3で撮像した自車両1の走行方向の画像が入力され、自車両1の走行路前方の先行車両を認識し、この先行車両との接近の状態を判定して、先行車両との接近の状態に応じてコンビネーションメータ7の警報ランプ8と警報ブザー9とを後述するように作動させる。
【0017】
すなわち、制御装置6は、イメージプロセッサを有するマルチマイクロプロセッサのシステムで構成され、1組のCCDカメラ3で撮像した1組のステレオ画像対に対し、対応する位置のずれ量から三角測量の原理によって画像全体に渡る距離情報を求める処理を行なって、三次元の距離分布を表す距離画像を生成する。そして、この距離分布情報から、道路形状や複数の立体物の3次元位置を高速で検出した後、検出した道路形状と各立体物の位置を比較して自車両1の先行車両を特定し、車速センサ4からの信号に基づいて先行車両との車間距離L及び相対速度を演算する。すなわち、制御装置6は、自車両1と走行路前方の先行車両との車間距離Lを検出する車間距離検出手段としての機能が備えられている。
【0018】
また、制御装置6は、先行車両に対して最初の警告を行うべき長い車間距離である1次警報距離(第1の警報距離)及びこの1次警報距離よりも短い車間距離である2次警報距離(第2の警報距離)を設定し、これらの1次/2次警報距離と、先行車両との車間距離Lとを比較することで警報実行判定を行う。すなわち、制御装置6は、第1の警報距離設定手段、第2の警報距離設定手段、及び車間距離判定手段としての機能が設けられている。
【0019】
ここで、制御装置6は、図2に示すように、1次警報距離と2次警報距離を、車速センサ4から入力される自車速と、上述の演算される相対速度とに基づいて設定する。
【0020】
すなわち、制御装置6では、1次警報距離及び2次警報距離を、自車両1に対する先行車両の相対速度が低くなる程(自車両1が先行車両に接近する速度が大きい程)大きな値に設定し、且つ、自車速が大きくなる程大きな値に設定する。また、制御装置6では、例えば、図示しないワイパースイッチ等からの入力に基づいて自車両1が現在雨天走行時であるか否かを判定し、通常走行時と雨天走行時とで異なる警報距離を設定する。
【0021】
そして、制御装置6では、自車両1と先行車両との車間距離Lが1次警報距離或いは2次警報距離以下となったときに、自車両1が先行車両に接近したと判定して、それぞれに応じた警報を、コンビネーションメータ7の警報ランプ8の点灯と警報ブザー9の吹鳴により行う。また、制御装置6における、この1次/2次警報距離による1次/2次警報では、ドライバの使用感覚や警報の自然さを良好にするため、警報が吹鳴された後は、所定時間(例えば7秒間)、警報をキャンセルする機能等が設けられている。
【0022】
また、制御装置6では、上述の1次/2次警報距離の他に、この2次警報距離より短い3次警報距離(第3の警報距離)Lk3が設定され、この3次警報距離Lk3と、先行車両との車間距離Lとを比較することで警報実行判定を行うように構成されている。すなわち、制御装置6は、第3の警報距離設定手段としての機能も有しており、制御装置6における車間距離判定手段としての機能は、この第3の警報距離設定手段で設定する3次警報距離Lk3を用いた判定を行って、警報する機能も有している。
【0023】
ここで、制御装置6は、3次警報距離Lk3を、例えば、図3に示すように、自車速Vにのみ応じ、自車速Vが高くなるほど長く設定するが、極めて短い距離に設定する。すなわち、この3次警報は、自車両1が先行車両に極めて接近したときに速やかに確実に作動される車間距離警報となっている。また、自車両1が低速(例えば、30Km/h以下)の場合は、ドライバのブレーキ操作により十分制動対処できると考えられるので、3次警報距離Lk3は設定されない。
【0024】
そして、制御装置6は、自車両1と先行車両との車間距離Lが3次警報距離Lk3以下となったときに、自車両1が先行車両に極めて接近したと判定して、警報ブザー9の吹鳴により警報を行う。この3次警報距離Lk3による3次警報は、警報が吹鳴されると、以下の各キャンセル条件が満足されるまで連続して警報が実行される。
【0025】
(1)ブレーキが作動される。すなわち、ブレーキの操作は、ドライバの明確な制動しようとする意志で行われるため、ブレーキが踏み込まれてブレーキスイッチ5がONの場合は、警報をキャンセルする。尚、先行車両との相対速度が接近する方向であれば、制動が不足していることが考えられるため、警報をキャンセルせず、警報を続行する。
【0026】
(2)自車両1と先行車両との車間距離Lが3次警報距離Lk3より更に所定に長い距離(Lk3+α:αは例えば2m)離れる。このように3次警報が吹鳴される場合と解除される場合でヒステリシスを設けておくことで、CCDカメラ3からの画像情報等の誤差で、警報が不必要に断続されることを防止する。また、3次警報距離Lk3が行われた場合、ドライバに、より安全な車間距離を確保するように誘導することができる。
【0027】
(3)先行車両が存在しなくなって所定時間(例えば7秒)以上経過する。先行車が存在しなくなればキャンセルする。この際、先行車両を追尾している状態で、先行車両との車間距離が頻繁に変化する場合に警報が断続されることを考慮し、所定時間を設定している。
【0028】
(4)先行車両が所定時間(例えば0.5秒)後に前方走行路上に存在しないと予想できる。例えば、先行車両の横方向の運動を予測し、先行車両がレーンチェンジ等で自車両1の前方走行路から外れる場合は警報をキャンセルする。
【0029】
次に、上記構成によって達成される車間距離警報の機能を、図4に示す車間距離警報制御のフローチャートで説明する。この車間距離警報制御のプログラムは、所定時間、例えば50ms毎に繰り返し実行され、まず、ステップ(以下、「S」と略称)101で、画像認識処理が実行され、前述の如く、1組のCCDカメラ3で撮像した自車両1の走行方向の画像を基に、先行車両を認識し、この先行車両に関する情報(車間距離L、相対速度等)の演算を行う。
【0030】
次いで、S102に進み、後述する3次警報判定ルーチンに従って、自車両1と先行車両との車間距離が極めて接近しているか否か判定し、警報するか否かの結果を得る。
【0031】
次に、S103に進み、上述したように1次/2次警報判定処理を行い自車両1と先行車両との車間距離が接近しているか否か判定し、警報するか否かの結果を得る。
【0032】
そして、S104に進んで、S102で3次警報判定で警報ブザー9の吹鳴との結果の場合は、警報ブザー9を吹鳴する。また、S103の1次/2次警報判定で警報ランプ8の点灯と警報ブザー9の吹鳴の場合は、それに応じて警報ランプ8の点灯と警報ブザー9の吹鳴を実行する。
【0033】
次に、S102での3次警報判定ルーチンは、図5に示すように、まず、S201で、現在の3次警報のモードが警報を吹鳴するモードか否か判定し、3次警報を吹鳴するモードの場合はS206にジャンプし、それ以外のモードの場合はS202へと進む。
【0034】
現在の3次警報のモードが警報を吹鳴するモードではないと判定されてS202に進むと、現在の3次警報のモードが待機モード(警報を吹鳴する条件を満たしていないモード:車間距離Lが3次警報距離Lk3より離れている状態のモード)か否か判定され、警報待機モードの場合はS203に進み、それ以外(すなわち、警報停止モード:車間距離Lが3次警報距離Lk3以下であるが警報が停止されているモード)の場合はS209へとジャンプする。
【0035】
S202で警報待機モードと判定されS203に進むと、自車速Vに基づき図3に示す3次警報距離Lk3が設定され、S204に進んで、車間距離Lと3次警報距離Lk3との比較が行われる。
【0036】
そして、S204の判定の結果、車間距離Lが3次警報距離Lk3以下の場合(自車両1と先行車両とが極めて接近している場合)はS205に進み、警報待機モードから警報吹鳴モードに移行され、S206へと進む。一方、S204の判定の結果、車間距離Lが3次警報距離Lk3より離れている場合はS212へとジャンプされる。
【0037】
次いで、S201で警報吹鳴モードとなり、或いは、S205で警報待機モードから警報吹鳴モードに移行されてS206に進むと、ブレーキスイッチ5がONか否か判定され、ブレーキスイッチ5がOFFの場合はS207に進んで、3次警報吹鳴との判定結果がなされる。
【0038】
一方、S206でブレーキスイッチ5がONの場合はS208に進み、警報吹鳴モードから警報停止モードに移行され、S209に進む。
【0039】
S202で警報停止モードとなり、或いは、S208で警報吹鳴モードから警報停止モードに移行され、S209に進むと、先行車両との相対速度が自車両1と先行車両とが近づく方向か否か判定される。
【0040】
そして、S209の判定の結果、先行車両との相対速度が自車両1と先行車両とが近づく方向であればS210に進み、警報停止モードから警報吹鳴モードに移行してS207に進み、3次警報吹鳴との判定結果がなされる。
【0041】
一方、S209の判定の結果、先行車両との相対速度が自車両1と先行車両とが離れる方向であればS211に進み、モードをそのまま警報停止モードとする。
【0042】
そして、S204で車間距離Lが3次警報距離Lk3より離れている、或いは、S211で警報停止モードとするとS212に進み3次警報を無しとする判定結果としS213に進む。
【0043】
S207で3次警報吹鳴、或いは、S212で3次警報無しとの判定結果を得た後は、S213に進み、警報キャンセル条件(前述の(2)〜(4)で説明したキャンセル条件)の読み込み、演算設定をする。
【0044】
その後、S214に進み、S213の警報キャンセル条件の何れか一つでも満足するか否か判定し、何れも満足しない場合はS215に進んで現在のモードを維持してルーチンを抜ける。
【0045】
また、S214でS213の警報キャンセル条件の何れか一つでも満足する場合は、S216に進み、現在のモードを警報待機モードに移行させ、S217に進んで3次警報無しとの判定結果を得てルーチンを抜ける。
【0046】
このように、本実施の形態によれば、制御装置6は、通常の1次/2次警報に加え、3次警報距離Lk3と車間距離Lとを比較して自車両1が先行車両に極めて接近したか否かを判定し、極めて接近した場合には3次警報を発生するようになっているので、従来の1次/2次警報で生じていた警報遅れ等なく速やかにこれを判定し、自車両と先行車両とが接近していることを警報等でドライバに報知することができる。特に、3次警報距離Lk3は、相対速度等を用いることなく自車速のみにより設定されるため、速やかに3次警報距離Lk3を設定して遅れのない判定が行える。また、3次警報は、キャンセル条件を満足するまで判定が連続されるため、キャンセル条件を満足するまで警報が連続して行われるので、ドライバに先行車両との接近状態を確実に報知することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、自車両と先行車両とが接近した状態となったら演算遅れ等を最小限にして速やかにこれを判定し、自車両と先行車両とが接近していることを警報等でドライバに報知することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用運転支援装置の概略構成図
【図2】自車速及び相対速度と1次/2次警報距離との関係を示す説明図
【図3】自車速に応じて設定される3次警報距離の説明図
【図4】車間距離警報制御のフローチャート
【図5】3次警報判定ルーチンのフローチャート
【符号の説明】
1 自車両
2 車両用運転支援装置
3 CCDカメラ
4 車速センサ
5 ブレーキスイッチ
6 制御装置(車間距離検出手段、第1の警報距離設定手段、第2の警報距離設定手段、第3の警報距離設定手段、車間距離判定手段)
Claims (5)
- 自車両と走行路前方の先行車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、
上記自車両と上記先行車両の長い車間距離での接近の閾値となる第1の警報距離を設定する第1の警報距離設定手段と、
上記自車両と上記先行車両の短い車間距離での接近の閾値となる第2の警報距離を設定する第2の警報距離設定手段と、
上記第1の警報距離と上記第2の警報距離の少なくともどちらかと上記車間距離とを比較して上記自車両が上記先行車両に接近したか否かを判定する車間距離判定手段とを備えた車両用運転支援装置において、
上記自車両と上記先行車両とが接近した際の閾値として上記第2の警報距離より短い第3の警報距離を設定する第3の警報距離設定手段を有し、
上記車間距離判定手段は、上記第1の警報距離と上記第2の警報距離による車間距離判定に加え、上記第3の警報距離と上記車間距離とを比較して上記自車両が上記先行車両に接近したか否かを判定し、
上記第1の警報距離設定手段は、上記第1の警報距離を少なくとも上記自車両と上記先行車両との相対速度と上記自車両の速度とに応じて設定し、
上記第2の警報距離設定手段は、上記第2の警報距離を少なくとも上記自車両と上記先行車両との相対速度と上記自車両の速度とに応じて設定し、
上記第3の警報距離設定手段は、上記第3の警報距離を上記先行車両との相対速度を用いずに少なくとも上記自車両の速度に応じて設定することを特徴とする車両用運転支援装置。 - 上記車間距離判定手段は、上記第3の警報距離と上記車間距離とを比較して上記自車両が上記先行車両に接近したと判定した場合、予め設定するキャンセル条件を満足するまで上記判定結果を維持することを特徴とする請求項1記載の車両用運転支援装置。
- 上記予め設定するキャンセル条件は、ブレーキが作動していることと、上記自車両と上記先行車両との車間距離が上記第3の警報距離より更に所定に長い距離離れることと、上記先行車両が存在しなくなって所定時間以上経過することと、上記先行車両が所定時間後に前方走行路上に存在しないと予想できることの少なくとも何れかであることを特徴とする請求項2記載の車両用運転支援装置。
- 上記車間距離判定手段は、上記ブレーキが作動して上記自車両が上記先行車両に接近したとの判定をキャンセルした場合、上記自車両と上記先行車両との相対速度が上記自車両と上記先行車両が接近する方向の際には上記自車両が上記先行車両に接近したと判定することを特徴とする請求項3記載の車両用運転支援装置。
- 自車両と走行路前方の先行車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、
上記自車両と上記先行車両の長い車間距離での接近の閾値となる長めの警報距離を設定するとともに、上記自車両と上記先行車両の短い車間距離での接近の閾値となる短めの警報距離を設定する警報距離設定手段と、
上記長めの警報距離と短めの警報距離の少なくともどちらかと上記車間距離とを比較して上記自車両が上記先行車両に接近したか否かを判定する車間距離判定手段とを備えた車両用運転支援装置において、
上記警報距離設定手段は、上記長めの警報距離を少なくとも上記自車両と上記先行車両との相対速度と上記自車両の速度とに応じて設定し、上記短めの警報距離を上記先行車両との相対速度を用いずに少なくとも上記自車両の速度に応じて設定することを特徴とする車両用運転支援装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001196837A JP4628596B2 (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 車両用運転支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001196837A JP4628596B2 (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 車両用運転支援装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003016598A JP2003016598A (ja) | 2003-01-17 |
JP4628596B2 true JP4628596B2 (ja) | 2011-02-09 |
Family
ID=19034565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001196837A Expired - Fee Related JP4628596B2 (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 車両用運転支援装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4628596B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4400624B2 (ja) | 2007-01-24 | 2010-01-20 | トヨタ自動車株式会社 | 居眠り防止装置及び方法 |
JP5529058B2 (ja) * | 2011-02-24 | 2014-06-25 | アルパイン株式会社 | 立体物検知装置および立体物検知方法 |
JP2016181876A (ja) * | 2015-03-25 | 2016-10-13 | 凸版印刷株式会社 | 移動端末装置 |
CN105139692B (zh) * | 2015-10-20 | 2017-05-17 | 中国石油大学(华东) | 一种基于相关接收的车辆无线测距方法 |
JP2019051830A (ja) * | 2017-09-15 | 2019-04-04 | ダイハツ工業株式会社 | 車両制御装置 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04362452A (ja) * | 1991-06-07 | 1992-12-15 | Honda Motor Co Ltd | 車両用衝突防止装置 |
JPH0565000U (ja) * | 1992-02-05 | 1993-08-27 | 日産ディーゼル工業株式会社 | 自動車の追突防止装置 |
JPH06180800A (ja) * | 1992-12-14 | 1994-06-28 | Akebono Brake Ind Co Ltd | 自動ブレーキ装置 |
JPH0757198A (ja) * | 1993-08-20 | 1995-03-03 | Fujitsu Ten Ltd | 車両用警報装置 |
JPH08216728A (ja) * | 1995-02-17 | 1996-08-27 | Mazda Motor Corp | 自動車の走行制御装置 |
JPH11203598A (ja) * | 1998-01-13 | 1999-07-30 | Honda Motor Co Ltd | 車両走行安全装置 |
-
2001
- 2001-06-28 JP JP2001196837A patent/JP4628596B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04362452A (ja) * | 1991-06-07 | 1992-12-15 | Honda Motor Co Ltd | 車両用衝突防止装置 |
JPH0565000U (ja) * | 1992-02-05 | 1993-08-27 | 日産ディーゼル工業株式会社 | 自動車の追突防止装置 |
JPH06180800A (ja) * | 1992-12-14 | 1994-06-28 | Akebono Brake Ind Co Ltd | 自動ブレーキ装置 |
JPH0757198A (ja) * | 1993-08-20 | 1995-03-03 | Fujitsu Ten Ltd | 車両用警報装置 |
JPH08216728A (ja) * | 1995-02-17 | 1996-08-27 | Mazda Motor Corp | 自動車の走行制御装置 |
JPH11203598A (ja) * | 1998-01-13 | 1999-07-30 | Honda Motor Co Ltd | 車両走行安全装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003016598A (ja) | 2003-01-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4628683B2 (ja) | 歩行者検出装置、及び、その歩行者検出装置を備えた車両用運転支援装置 | |
JP4021344B2 (ja) | 車両用運転支援装置 | |
CN108541325B (zh) | 驾驶辅助装置以及驾驶辅助方法 | |
JP3358709B2 (ja) | 車両用運転支援装置 | |
EP1538068B1 (en) | Collision avoidance control for vehicles | |
US20170349212A1 (en) | Driving assistance device | |
JP3726923B2 (ja) | 車両用運転支援装置 | |
JP2005186813A (ja) | 車両用運転支援装置 | |
JP4480995B2 (ja) | 車両用運転支援装置 | |
JP4223320B2 (ja) | 車両用運転支援装置 | |
JP4876772B2 (ja) | 割込車両判定装置 | |
JP4225190B2 (ja) | 車両運転支援装置 | |
JP2008149860A (ja) | 走行制御装置 | |
JP3991928B2 (ja) | 車両用接触回避制御装置 | |
JP2008126755A (ja) | 走行支援装置 | |
JP4864450B2 (ja) | 車両の運転支援装置 | |
JP2004280453A (ja) | 車両の右折時安全確認システム | |
JP2009140145A (ja) | 車両の走行支援装置 | |
JP2005145282A (ja) | 車両走行支援装置 | |
JP4628596B2 (ja) | 車両用運転支援装置 | |
JP4309184B2 (ja) | 車両用運転支援装置 | |
JP4294450B2 (ja) | 車両用運転支援装置 | |
JP2002248965A (ja) | 車輌用走行制御装置 | |
JP2004106588A (ja) | 車両用運転支援装置 | |
JP2005081999A (ja) | 車両用運転支援装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080610 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100722 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100810 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100922 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101026 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101110 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4628596 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |