JP2017109657A - ターンシグナル装置 - Google Patents
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Abstract
Description
車両の進行方向が直進方向となる中立位置を基準として右側または左側に操舵されると、前記車両の進行方向が、操舵角に応じて前記右側または前記左側に変更されるステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールの前記中立位置を基準とした右側または左側への操舵角を検出する操舵角検出手段と、
前記車両の進行方向を周囲に報知するターンシグナルと、
前記ターンシグナルの点灯/消灯を指示入力する入力手段と、
前記入力手段を介した指示入力に応じて、前記ターンシグナルの点灯/消灯を制御する制御手段と、を有すると共に、
前記ターンシグナルが、
前記車両の進行方向が前記直進方向を基準とした左側であることを報知する左側ターンシグナルと、
前記車両の進行方向が前記直進方向を基準とした右側であることを報知する右側ターンシグナルと、を有すると共に、
前記制御手段が、
前記ターンシグナルが示す車両の進行方向と逆方向に前記ステアリングホイールが操舵されて、前記ステアリングホイールの操舵角が、車速に応じて決まる第1閾値よりも大きくなった場合に、前記車両の車線変更を判定する車線変更判定部と、
前記車線変更判定部による前記車両の車線変更の判定から、第1所定時間経過後に、前記点灯させているターンシグナルを消灯する消灯制御部と、を有する構成のターンシグナル装置において、
前記制御手段は、
前記ターンシグナルを点灯させた際に、点灯させた前記ターンシグナルが示す車両の進行方向とは逆方向に前記ステアリングホイールが操舵されていて、前記ステアリングホイールの操舵角が、前記第1閾値よりも大きい場合に、ラウンドアバウト交差点の出口であると判定する出口判定部を、さらに備えており、
前記消灯制御部は、
出口判定部により前記ラウンドアバウト交差点の出口であると判定されると、点灯させたターンシグナルの前記第1閾値に基づく消灯を行わずに、前記操舵角が、前記車両の進行方向が直進方向となる操舵角になったのち、第2所定時間経過後に、前記点灯させた前記ターンシグナルを消灯させる構成とした。
以下、ターンシグナル装置の実施の形態を説明する。
図1は、実施の形態にかかるターンシグナル装置1のブロック図である。
図2は、スイッチレバー4の位置に対する、ターンシグナルの点灯/消灯の割り当てを説明する図であり、(A)は、スイッチレバー4の中立位置Nを基準とした操作位置(R1、R2、L1、L2)を説明する図であり、(B)は、スイッチレバー4の操作位置(R1、R2、L1、L2)と、ターンシグナルの点灯/消灯の割り当てとの対応関係を示すテーブルである。
図2の(A)に示すように、このスイッチレバー4は、ターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)を点灯させない中立位置Nと、左側ターンシグナル2の点灯/消灯に関係する左側操作位置L1、L2と、右側ターンシグナル3の点灯/消灯に関係する右側操作位置R1、R2と、の間で移動可能となっている。
さらに、スイッチレバー4は、右側操作位置R1、R2または左側操作位置L1、L2まで移動させるユーザの操作力がなくなると、中立位置Nまで戻るようになっている。
さらに、(2)左側ターンシグナル2が点灯状態であるときに、スイッチレバー4が、(2A)左側操作位置L1または右側操作位置R1まで操作されると、左側ターンシグナル2と右側ターンシグナル3の両方が消灯状態にされ、(2B)左側操作位置L2まで操作されると、左側ターンシグナル2の点灯状態が継続され、(2C)右側操作位置R2まで操作されると、左側ターンシグナル2が消灯状態にされると共に右側ターンシグナル3が点灯状態にされる。
そして、(3)右側ターンシグナル3が点灯状態であるときに、スイッチレバー4が、(3A)左側操作位置L1または右側操作位置R1まで操作されると、左側ターンシグナル2と右側ターンシグナル3の両方が消灯状態にされ、(3B)右側操作位置R2まで操作されると、右側ターンシグナル3の点灯状態が継続され、(3C)左側操作位置L2まで操作されると、右側ターンシグナル3が消灯状態にされると共に左側ターンシグナル2が点灯状態にされる。
ここで、ステアリングホイール5は、車両Vの進行方向が直進方向となる中立位置を基準として右側または左側に操舵可能となっており、中立位置を基準として右側または左側に操舵されると、車両の進行方向が、操舵角(操舵量)に応じて右側または左側に変更されるようになっている。
この際の操舵角θのプラス/マイナスの符号は、点灯しているターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)が示す車両の進行方向と、ステアリングホイール5の操舵方向により決まる車両の進行方向とが、同じである場合にはプラスとなり、逆である場合にはマイナスとなる。
そして、点灯させるターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)を所定の点灯態様にて点灯する。
図3は、直進走行している車両が左折した場合の操舵角の変化とターンシグナルの消灯タイミングを説明する図であり、(A)は、直進走行している車両が左折した場合の操舵角の変化を説明する図であり、(B)は、操舵角の変化に連動したターンシグナル(左側ターンシグナル2)の消灯タイミングを説明する図である。
よって、左側ターンシグナル2の点灯時に、ステアリングホイール5を左側に操舵すると、この場合のステアリングホイール5の操舵方向は、「順方向」となる。
そして、ステアリングホイール5が左側に操舵されると、この際の操舵方向が順方向となるので、操舵角θがプラス方向に変化し、右側に操舵されると、この際の操舵方向が逆方向となるので、操舵角θがマイナス方向に変化する。
そして、車両が左折を開始すると、操舵角θは、中立位置からプラス側に増加して最大値を経たのち、左折の終了に伴って、中立位置(=0)に向けて減少することになる(時刻t1から時刻t4)。
そうすると、自動消灯制御部101が、点灯している左側ターンシグナル2の消灯制御を実行する。
具体的には、順方向キャンセル準備角Aよりも小さい操舵角に設定された順方向キャンセル角Cが用意されており、ターンシグナル装置1では、左側ターンシグナル2の点灯後に、操舵角θが、中立位置からプラス側(順方向側)に変化して増加して順方向キャンセル準備角Aに達したのち、操舵角度θが、マイナス側(逆方向側)に変化して順方向キャンセル角C以下(マイナス側:C>θ)になった時点(時刻t3)で、ターンシグナル(左側ターンシグナル2)を消灯する(図3の(A)、(B)参照)。
図5は、直進走行している車両が左側の車線に車線変更した場合の操舵角の変化とターンシグナルの消灯タイミングを説明する図であり、(A)は、直進走行している車両が左方向に車線変更した場合の操舵角の変化を説明する図であり、(B)は、操舵角の変化に連動したターンシグナルの消灯タイミングを説明する図である。
そして、車両が左側の車線への車線変更を開始すると(時刻t1)、操舵角θは、中立位置からプラス側に変化してプラス側での最大値(時刻t2)を経たのち、車線移動に伴う車両の進行方向の調整のために、中立位置(=0)を横切って(時刻t3)、一旦マイナス側に変化して、マイナス側での最大値(時刻t5)を経たのち、車線変更の終了に伴って、中立位置(プラス側)に向けて変化することになる(時刻t5から時刻t7)。
そうすると、自動消灯制御部101が、車両が車線変更していると判定された時点(時刻t4)から所定時間Δt経過した時点(時刻t6)で、ターンシグナル(左側ターンシグナル2)を消灯する(図5の(A)、(B)参照)。
図6は、ターンシグナルの点消灯制御処理のフローチャートである。
図7は、消灯時スイッチ入力待機1処理のフローチャートである。
図8は、直線待ち1処理のフローチャートである。
図9は、順戻待ち1処理のフローチャートである。
図10は、右左折終了待ち処理のフローチャートである。
図11は、消灯遅延1処理のフローチャートである。
図12は、逆方向スイッチ入力1処理のフローチャートである。
図13は、消灯スイッチ入力処理のフローチャートである。
ここで、ターンシグナルの点消灯制御では、ターンシグナル装置1の状態として、以下の5つの状態がある。
(1)消灯状態、(2)直線待ち1状態、(3)順戻待ち1状態、(4)右左折終了待ち状態、(5)消灯遅延1状態。
ここで、図中T/Sは、ターンシグナルの簡略標記である。
実施の形態では、ステアリングホイール5の操舵角θと、順方向キャンセル準備角A、順方向キャンセル角C、および逆方向キャンセル角Bとの比較により、ターンシグナルの点灯に続くステアリングホイール5の操作が、上記(I)、(II)の何れであるのかを特定すると共に、点灯させたターンシグナルの消灯タイミングの決定を行っている。
そして、該当する条件(条件1〜条件3)に応じて決まる次の処理(ステップS204、S205、S206)で、ターンシグナル装置1の状態を変更している。
この場合には、ステアリングホイール5が、順方向(プラス側)に大きく操舵されていることになるので、このときのステアリングホール5の操舵は、車両を右折または左折させる際のステアリングホイールの操舵(以下、車両を右左折させる際の操舵)であると判定される。
よって、条件1に該当する場合には、ステップS204において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」に変更されたのち、この消灯時スイッチ入力待機1処理(図7)での処理を終了することになる。
この場合には、ステアリングホイール5が、ほぼ中立位置のままで保持されている、または順方向に大きく操舵されていないことになり、ステアリングホイール5の操舵が、車両の右左折を意図したものであるのか、車線変更を意図したものであるのかを特定することができない状態ということになる。
よって、条件2に該当する場合には、ステップS205において、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち1状態」に変更されたのち、この消灯時スイッチ入力待機1処理(図7)での処理を終了することになる。
この場合には、ステアリングホイール5が、ターンシグナルの点灯方向とは異なる方向に操舵されていることになり、ステアリングホイール5の操舵が、車線変更を意図したものであると判定される。
よって、条件3に該当する場合には、ステップS206において、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち1状態」に変更されたのち、この消灯時スイッチ入力待機1処理(図7)での処理を終了することになる。
これにより、総てのターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)が消灯状態に変更(保持)されたのち(ステップS208)、この消灯時スイッチ入力待機1処理(図7)での処理が終了することになる。
ターンシグナルの点消灯制御(図6)に戻って、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち1状態」である場合には、ステップS103の直線待ち1処理(図8参照)を実行する。
スイッチレバー4の操作がない場合、またはスイッチレバー4の操作があっても、点灯しているターンシグナルの点灯状態を維持する操作である場合には、ステップS302の処理に移行する。
順方向キャンセル準備角Aよりもマイナス側、かつ逆方向キャンセル角Bよりもプラス側である場合(条件5:A>θ<B)と、逆方向キャンセル角B以下(逆方向キャンセル角Bよりもマイナス側)である場合(条件6:B≦θ)の何れの条件に該当するのかを確認する。
そして、該当する条件(条件4〜条件6)に応じて決まる次の処理(ステップS303、S304、S305)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
よって、この場合には、ステップS303において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」に変更されたのち、この直線待ち1処理(図8参照)を終了することになる。
よって、この場合には、ステップS304において、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち1状態」に変更されたのち、この直線待ち1処理(図8参照)を終了することになる。
よって、この場合には、ステップS305において、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち1状態」のままで保持されたのち、この直線待ち1処理(図8参照)を終了することになる。
そして、車線変更と判定された場合には、ターンシグナル装置1の状態を、「直線待ち1状態」のままで保持し、右左折とも車線変更とも判定されない場合には、ターンシグナル装置1の状態を、「直線待ち1状態」から「順戻待ち1状態」に変更するようになっている。
ターンシグナルの点消灯制御(図6)に戻って、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち1状態」である場合には、ステップS104の順戻待ち1処理(図9参照)を実行する。
スイッチレバー4の操作がない場合、またはスイッチレバー4の操作があっても、点灯しているターンシグナルの点灯状態を維持する操作である場合には、ステップS402の処理に移行する。
そして、該当する条件(条件7〜条件9)に応じて決まる次の処理(ステップS403、S404、S405)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
よって、この場合には、ステップS403において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」に変更されたのち、この順戻待ち1処理(図9参照)を終了することになる。
よって、この場合には、ステップS404において、ターンシグナル装置1の状態が、「消灯遅延1状態」に変更されたのち、この順戻待ち1処理(図9参照)を終了することになる。
よって、この場合には、ステップS405において、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち1状態」のままで保持されたのち、この順戻待ち1処理(図9参照)を終了することになる。
そして、車線変更と判定された場合には、ターンシグナル装置1の状態を、「順戻待ち1状態」から「消灯遅延1状態」に変更し、右左折とも車線変更とも判定されない場合には、ターンシグナル装置1の状態を「順戻待ち1状態」のままで保持するようになっている。
ターンシグナルの点消灯制御(図6)に戻って、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」、である場合には、ステップS105の右左折終了待ち処理(図10参照)を実行する。
スイッチレバー4の操作がない場合、またはスイッチレバー4の操作があっても、点灯しているターンシグナルの点灯状態を維持する操作である場合には、ステップS502の処理に移行する。
そして、該当する条件(条件10、条件11)に応じて決まる次の処理(ステップS503、S504)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
よって、この場合には、ステップS503において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」から「消灯状態」に変更されたのち、この右左折終了待ち処理(図10参照)を終了することになる。
よって、この場合には、ステップS504において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」のままで維持されて、この右左折終了待ち処理(図10参照)を終了することになる。
一方、操舵角θが、順方向キャンセル角Cを超えてマイナス側まで変化した場合は、右左折の終了と判断されて、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」から「消灯状態」に変更される。
ターンシグナルの点消灯制御(図6)に戻って、ターンシグナル装置1の状態が、「消灯遅延1状態」である場合には、ステップS106の消灯遅延1処理(図11参照)を実行する。
スイッチレバー4の操作がない場合、またはスイッチレバー4の操作があっても、点灯しているターンシグナルの点灯状態を維持する操作である場合には、ステップS602の処理に移行する。
そして、所定時間を経過している場合には(ステップS602、Yes)、ステップS603において、制御部10が、ターンシグナル装置1の状態を「消灯遅延1状態」から「消灯状態」に変更したのち、この消灯遅延1処理(図11参照)を終了することになる。
一方、所定時間を経過している場合には、ターンシグナル装置1の状態が「消灯遅延1状態」から「消灯状態」に変更される。
ターンシグナルの点消灯制御(図6)に戻って、ステップS103からステップS106のいずれかの処理が実行されると、続くステップS107において、逆方向スイッチ入力1処理(図12参照)が実行される。
例えば、左側ターンシグナル2を点灯させている状態で、右側ターンシグナル3を点灯させる操作があった場合には、ステップS702において、左側ターンシグナル2が、点灯状態から消灯状態に変更され、右側ターンシグナル3が、消灯状態から点灯状態に変更される。
そして、該当する条件(条件12〜条件14)に応じて決まる次の処理(ステップS704、S705、S706)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
この場合には、点灯させるターンシグナルを変更したのち、ステアリングホイール5が、新たに点灯されたターンシグナルの方向に(順方向に)大きく操舵されていることになり、車両を右左折させる操作であると判定される。
よって、条件12に該当する場合には、ステップS704において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」に変更されたのち、この逆方向スイッチ入力1処理(図12)での処理を終了することになる。
この場合には、ステアリングホイール5が、ほぼ中立位置、または順方向に大きく操舵されていないことになり、ステアリングホイール5の操舵が、車両の右左折を意図したものであるのか、車線変更を意図したものであるのかを特定することができない状態ということになる。
よって、条件13に該当する場合には、ステップS705において、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち1状態」に変更されたのち、この逆方向スイッチ入力1処理(図12)での処理を終了することになる。
この場合には、ステアリングホイール5が、ターンシグナルの点灯方向とは異なる方向に操舵されていることになり、ステアリングホイール5の操舵が、車線変更を意図したものであると判定される。
よって、条件14に該当する場合には、ステップS706において、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち1状態」に変更されたのち、この逆方向スイッチ入力処理(図12)での処理を終了することになる。
そして、スイッチレバー4の操作が、点灯しているターンシグナルを変更する操作である場合には、ステアリングホイール5の操舵角θに基づいて、ターンシグナル装置1の状態が変更されることになる。
ターンシグナルの点消灯制御(図6)に戻って、ステップS107の逆方向スイッチ入力1処理が終了すると、続くステップS108において、消灯スイッチ入力処理(図13参照)が実行される。
例えば、左側ターンシグナル2を点灯させている状態で、左側ターンシグナル2を消灯させる操作があった場合には、ステップS802において、左側ターンシグナル2が、点灯状態から消灯状態に変更される。
そして、スイッチレバー4の操作が、点灯しているターンシグナルを消灯する操作でない場合には、現時点の状態が維持される。
図14は、直進走行している車両が左折した場合の操舵角の変化とターンシグナル装置1の状態の変化を説明する図である。
図15は、直進走行している車両が左側の車線に車線変更した場合の操舵角の変化とターンシグナル装置1の状態の変化を説明する図である。
(1)車両Vの進行方向が直進方向となる中立位置を基準として右側または左側に操舵されると、前記車両の進行方向が、操舵角に応じて右側または左側に変更されるステアリングホイール5と、
ステアリングホイール5の右側または左側への操舵角を、中立位置を基準とした操舵角θとして検出する舵角検出部51(操舵角検出手段)と、
車両の進行方向を周囲に報知するターンシグナルと、
ターンシグナルの点灯/消灯を指示入力するスイッチレバー4およびスイッチ部41(入力手段)と、
入力手段を介した指示入力に基づいて、ターンシグナルの点灯/消灯を制御する制御部10(制御手段)と、を有すると共に、
ターンシグナルが、
車両Vの進行方向が直進方向を基準とした右側であることを報知する右側ターンシグナル3と、
車両Vの進行方向が直進方向を基準とした左側であることを報知する左側ターンシグナル2と、を有すると共に、
制御部10が、
ターンシグナル(左側ターンシグナル2または右側ターンシグナル3)が示す車両の進行方向と同方向にステアリングホイール5が操舵されて、ステアリングホイール5の操舵角θが、車速に応じて決まる順方向キャンセル準備角Aをプラス側に超えた場合に、車両の右左折を判定する右左折判定部102と、
右左折判定部102による車両の右左折の判定ののち、ステアリングホイール5の操舵角θが、順方向キャンセル準備角Aよりも小さい順方向キャンセル角Cをマイナス側に超えた場合に、点灯させているターンシグナルを消灯する自動消灯制御部101(消灯制御部)と、を有するターンシグナル装置1において、
制御部10が、
ターンシグナルが示す車両Vの進行方向と逆方向にステアリングホイール5が操舵されて、ステアリングホイール5の操舵角が、車速に応じて決まる逆方向キャンセル角Bをマイナス側に超えた場合に、車両Vの車線変更を判定する車線変更判定部103を、さらに備えており、
自動消灯制御部101が、
車線変更判定部103による車両の車線変更の判定から、所定時間Δt経過後に、前記点灯させているターンシグナルを消灯する構成とした。
以下、ターンシグナル装置1の制御部10で実施されるターンシグナルの点消灯制御であって、車両Vがラウンドアバウト交差点TRを走行する場合の点消灯制御Aを説明する。
なお、以下の説明では、前記した第1の実施の形態の消灯制御と異なる部分について説明をし、共通する部分については説明を省略する。
図17は、消灯時スイッチ入力待機2処理のフローチャートである。
図18は、直線待ち2処理のフローチャートである。
図19は、ラウンドアバウト出口遅延処理のフローチャートである。
図20は、逆方向スイッチ入力2処理のフローチャートである。
図21は、ラウンドアバウト交差点TRを右旋回している車両Vが、道路R4に向けて離脱する状態を説明する図であり、(A)は、ターンシグナルを点灯させずに右旋回しながら走行している車両Vが、道路R4に向けて離脱する場合を説明する図であり、(B)は、右側ターンシグナルを点灯させた状態で右旋回しながら走行している車両Vが、道路R4に向けて離脱する場合を説明する図である。
図22は、図21の(A)の場合におけるターンシグナルの点消灯制御Aのタイムチャートである。
図23は、図21の(B)の場合におけるターンシグナルの点消灯制御Aのタイムチャートである。
(1)消灯状態、(2)直線待ち2状態、(3)順戻待ち1状態、(4)右左折終了待ち状態、(5)消灯遅延1状態、(6)ラウンドアバウト出口遅延状態。
ここで、図中T/Sは、ターンシグナルの簡略標記である。
そして、該当する条件(条件21〜条件23)に応じて決まる次の処理(ステップS1104、S1105、S1106)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
この場合には、ステアリングホイール5が、順方向に大きく操舵されていることになるので、車両Vを右左折させる操作であると判定される。
よって、条件21に該当する場合には、ステップS1104において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」に変更されたのち、この消灯時スイッチ入力待機2処理(図17)を終了することになる。
この場合には、ステアリングホイール5が、ほぼ中立位置、または順方向に大きく操舵されていないことになり、ステアリングホイール5の操舵が、車両の右左折を意図したものであるのか、車線変更を意図したものであるのかを特定することができない状態ということになる。
よって、条件22に該当する場合には、ステップS1105において、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち1状態」に変更されたのち、この消灯時スイッチ入力待機2処理(図17)を終了することになる。
この場合には、ステアリングホイール5が、ターンシグナルの点灯方向とは異なる方向に操舵されていることになり、ステアリングホイール5の操舵が、ラウンドアバウト交差点から目的とする道路への離脱(ラウンドアバウト交差点からの離脱)を意図したものであると判定される。
ラウンドアバウト交差点から離脱する方向に進行方向を変えた車両は、進行方向を、それまでの進行方向とは反対方向に向けて大きく変えたのち、ラウンドアバウト交差点からの離脱が完了、またはラウンドアバウト交差点から離脱するための方向の変更が完了すると、再び進行方向が直進方向になるからである。
よって、車両の進行方向が直進方向になったことを持って、ラウンドアバウト交差点からの離脱完了または離脱準備可能と判断できるからである。
ターンシグナルの点消灯制御(図16)に戻って、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち2状態」である場合には、ステップS1003の直線待ち処理(図18参照)を実行する。
スイッチレバー4の操作がない場合、またはスイッチレバー4の操作があっても、点灯しているターンシグナルの点灯状態を維持する操作である場合には、ステップS1202の処理に移行する。
そして、該当する条件(条件24、条件25)に応じて決まる次の処理(ステップS1203、S1204)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
よって、この場合には、ステップS1203において、ターンシグナル装置1の状態が、「ラウンドアバウト出口遅延状態」に変更されたのち、この直線待ち2処理(図18参照)を終了することになる。
そして、引き続きラウンドアバウト交差点を走行していると判定された場合には、ターンシグナル装置1の状態を、「直線待ち2状態」のままで保持するようになっている。
ターンシグナルの点消灯制御(図16)に戻って、ターンシグナル装置1の状態が、「ラウンドアバウト出口遅延状態」である場合には、ステップS1007のラウンドアバウト出口遅延処理(図19参照)を実行する。
スイッチレバー4の操作がない場合、またはスイッチレバー4の操作があっても、点灯しているターンシグナルの点灯状態を維持する操作である場合には、ステップS1302の処理に移行する。
そして、所定時間Δtaを経過している場合には(ステップS1302、Yes)、ステップS1303において、制御部10が、ターンシグナル装置1の状態を、「ラウンドアバウト出口遅延状態」から「消灯状態」に変更したのち、このラウンドアバウト出口遅延処理を終了する。
一方、所定時間Δtaを経過している場合には、ターンシグナル装置1の状態が「ラウンドアバウト出口遅延状態」から「消灯状態」に変更される。
ターンシグナルの点消灯制御(図16)に戻って、ステップS1003からステップS1007のいずれかの処理が実行されると、続くステップS1008において、逆方向スイッチ入力2処理(図20参照)が実行される。
そして、該当する条件(条件26〜条件28)に応じて決まる次の処理(ステップS1404、S1405、S1406)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
この場合には、点灯させるターンシグナルを変更したのち、ステアリングホイール5が、新たに点灯されたターンシグナルの方向に(順方向に)大きく操舵されていることになり、車両を右左折させる操作であると判定される。
よって、条件26に該当する場合には、ステップS1404において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」に変更されたのち、この逆方向スイッチ入力2処理(図20)を終了することになる。
この場合には、ステアリングホイール5が、ほぼ中立位置に保持されている、または順方向に大きく操舵されていないことになり、ステアリングホイール5の操舵が、車両の右左折を意図したものであるのか、車線変更を意図したものであるのかなどを特定することができない状態ということになる。
よって、条件27に該当する場合には、ステップS1405において、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち1状態」に変更されたのち、この逆方向スイッチ入力2処理(図20)での処理を終了することになる。
この場合には、ステアリングホイール5が、ターンシグナルの点灯方向とは異なる方向に操舵されていることになり、ステアリングホイール5の操舵が、ラウンドアバウト交差点から目的とする道路への離脱を意図したものであると判定される。
よって、条件28に該当する場合には、ステップS1406において、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち2状態」に変更されたのち、この逆方向スイッチ入力2処理(図20)を終了することになる。
図21の(A)に示すラウンドアバウト交差点TRを、ターンシグナルを点灯させずに右旋回しながら走行している車両Vが、道路R4に向けて離脱する場合、ステアリングホイール5を右に操舵した状態で、左側ターンシグナルを点灯させることになる。
図21の(B)に示すラウンドアバウト交差点TRを、右側ターンシグナルを点灯させた状態で右旋回しながら走行している車両Vが、道路R4に向けて離脱する場合、ステアリングホイール5を右に操舵した状態で、点灯させるターンシグナルを、右側ターンシグナルから左側ターンシグナルに切り替えることになる。
(2)制御部10は、
ターンシグナル(左側ターンシグナル2または右側ターンシグナル3)を点灯させた際に、点灯させたターンシグナルが示す車両の進行方向と逆方向にステアリングホイール5が操舵されていて、ステアリングホイール5の操舵角θが、逆方向キャンセル角Bをマイナス側に超えている場合に(B<θ)、ラウンドアバウト交差点の出口であると判定する出口判定部104(図18:ステップS1202、S1203)を、さらに備えており、
自動消灯制御部101は、
出口判定部104によりラウンドアバウト交差点の出口であると判定されると、点灯させたターンシグナル(左側ターンシグナル2または右側ターンシグナル3)の逆方向キャンセル角Bに基づく消灯を行わずに、操舵角θが、車両Vの進行方向が直進方向となる操舵角になったのち、所定時間Δta経過後に、点灯させたターンシグナル(左側ターンシグナル2または右側ターンシグナル3)を消灯させる構成とした。
また、ラウンドアバウト交差点の出口に到達して、車両Vの進行方向が直進方向となる操舵角になったのち、所定時間Δta経過後に、点灯させたターンシグナル(左側ターンシグナル2または右側ターンシグナル3)が消灯されるので、点灯させたターンシグナルの消し忘れを好適に防止できる。
以下、ターンシグナル装置1の制御部10で実施されるターンシグナルの点消灯制御であって、車両がラウンドアバウト交差点に進入する場合の点消灯制御Bを説明する。
なお、以下の説明では、前記した第1の実施の形態、第2の実施形態の消灯制御と異なる部分について説明をし、共通する部分については説明を省略する。
図25は、消灯時スイッチ入力待機3処理のフローチャートである。
図26は、ラウンドアバウト入口候補判定処理のフローチャートである。
図27は、順戻待ち2処理のフローチャートである。
図28は、ラウンドアバウト入口判定処理のフローチャートである。
図29は、逆方向スイッチ入力3処理のフローチャートである。
図30は、道路R1からラウンドアバウト交差点TRに進入した車両Vが、ラウンドアバウト交差点TRを右旋回しながら、道路R4に向けて離脱する状態を説明する図である。
図31は、ターンシグナルの点消灯制御Bのタイムチャートである。
(1)消灯状態、(2)直線待ち2状態、(3)順戻待ち2状態、(4)ラウンドアバウト入口判定状態、(5)順戻待ち1状態、(6)右左折終了待ち状態、(7)消灯遅延1状態、(8)ラウンドアバウト出口遅延状態。
ここで、図中T/Sは、ターンシグナルの簡略標記である。
そして、該当する条件(条件31〜条件33)に応じて決まる次の処理(ステップS2104、S2105、S2106)で、ターンシグナル装置1の状態を変更している。
この場合には、ステアリングホイール5が、順方向に大きく操舵されていることになるので、車両を右左折させる操作であると判定される。
よって、条件31に該当する場合には、ステップS2104において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」に変更されたのち、ステップ2109の処理に移行することになる。
この場合には、ステアリングホイール5が、ほぼ中立位置、または順方向に大きく操舵されていないことになり、ステアリングホイール5の操舵が、車両の右左折を意図したものであるのか、車線変更を意図したものであるのかなどを特定することができない状態ということになる。
よって、条件32に該当する場合には、ステップS2105において、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち2状態」に変更されたのち、ステップ2109の処理に移行する。
この場合には、ステアリングホイール5が、ターンシグナルの点灯方向とは異なる方向に操舵されていることになり、ステアリングホイール5の操舵が、ラウンドアバウト交差点への進入を意図したものであると予想される。
よって、条件33に該当する場合には、ステップS2106において、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち2状態」に変更されたのち、ステップ2109の処理に移行する
このラウンドアバウト入口候補判定処理では、図26に示すように、ステップS2201において、制御部10(入口判定部105)が、ターンシグナル(左側ターンシグナル2、右側ターンシグナル3)の点灯/消灯の状態を確認する。
この場合には、ターンシグナルが既に消灯されており、ターンシグナルの消灯を制御する必要が無いからである。
具体的には、ステアリングホイール5の操舵角θが、逆方向キャンセル角Bをマイナス側に超えている場合に、点灯しているターンシグナルの消灯条件が成立していると判断される。
この場合には、ターンシグナルの点灯操作後、ステアリングホイール5が順方向に操舵されることなく、逆方向に操舵されて、逆方向キャンセル角Bをマイナス側に超えたことになる。
そして、該当する条件(条件34、条件35)に応じて決まる次の処理(ステップS2205、S2206)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
また、条件35に該当する場合には、ステップS2206において、前回のラウンドアバウトの判定結果をそのまま維持したのち、ラウンドアバウト入口候補判定処理を終了する。
操舵角θが、順方向キャンセル角Cよりもマイナス側である場合には、前回の判定結果を維持するようになっている。
ターンシグナルの点消灯制御(図24)に戻って、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち2状態」である場合には、ステップS2004の「順戻待ち処理2(図27参照)を実行する。
スイッチレバー4の操作がない場合、またはスイッチレバー4の操作があっても、点灯しているターンシグナルの点灯状態を維持する操作である場合には、ステップS2303の処理に移行する。
そして、該当する条件(条件36〜条件38)に応じて決まる次の処理(ステップS2304〜S2308)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
よって、この場合には、ステップS2304において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」に変更されたのち、この順戻待ち2処理(図27参照)を終了することになる。
よって、この場合には、ステップS2305において、前記したラウンドアバウト入口候補判定処理(ステップS2301)の判定結果を確認する。
そして、判定結果が「非ラウンドアバウト」である場合には、ステアリングホイール5の操舵が車線変更によるものであるということになる。よって、この場合には、ステップS2306において、ターンシグナル装置1の状態が、「消灯遅延1状態」に変更されたのち、この順戻待ち2処理(図27参照)を終了することになる。
よって、この場合には、ステップS2308において、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち2状態」のままで保持されたのち、この順戻待ち2処理(図27参照)を終了することになる。
そして、車線変更と判定された場合には、ターンシグナル装置1の状態を、「順戻待ち状態」から「消灯遅延1状態」に変更し、ラウンドアバウト交差点の入口の可能性がある場合には、「ラウンドアバウト入口判定状態」に変更される。
ターンシグナルの点消灯制御(図24)に戻って、ターンシグナル装置1の状態が、「ラウンドアバウト入口判定状態」、である場合には、ステップS2005のラウンドアバウト入口判定処理(図28参照)を実行する。
スイッチレバー4の操作がない場合、またはスイッチレバー4の操作があっても、点灯しているターンシグナルの点灯状態を維持する操作である場合には、ステップS2402の処理に移行する。
ステアリングホイール5は、ラウンドアバウト交差点への進入時にターンシグナルの点灯側とは反対に操舵されたのち、ラウンドアバウト交差点への進入を完了してラウンドアバウト交差点内を走行するために、ターンシグナルの点灯側と同じ方向(順方向:プラス側)に操舵されてことになる。
実施の形態では、ステアリングホイール5がプラス側に操舵されたか否かを、条件40に基づいて判断している。
そして、ステップS2406において、制御部10が、ターンシグナル装置1の状態を「ラウンドアバウト入口判定状態」から「順戻待ち1状態」に変更したのち、このラウンドアバウト入口判定処理(図28参照)を終了することになる。
ターンシグナルの点消灯制御(図24)に戻って、ステップS2003からステップS2009のいずれかの処理が実行されると、続くステップS2010において、逆方向スイッチ入力3処理(図29参照)が実行される。
そして、該当する条件(条件41〜条件43)に応じて決まる次の処理(ステップS2504、S2505、S2506)で、ターンシグナル装置1の状態を変更する。
この場合には、点灯させるターンシグナルを変更したのち、ステアリングホイール5が、新たに点灯されたターンシグナルの方向に(順方向に)大きく操舵されていることになり、車両を右左折させる操作であると判定される。
よって、条件41に該当する場合には、ステップS2504において、ターンシグナル装置1の状態が、「右左折終了待ち状態」に変更されたのち、この逆方向スイッチ入力3処理(図29)での処理を終了することになる。
この場合には、ステアリングホイール5が、ほぼ中立位置、または順方向に大きく操舵されていないことになり、ステアリングホイール5の操舵が、車両の右左折を意図したものであるのか、車線変更を意図したものであるのかなどを特定することができない状態ということになる。
よって、条件42に該当する場合には、ステップS2505において、ターンシグナル装置1の状態が、「順戻待ち2状態」に変更されたのち、この逆方向スイッチ入力3処理(図29)での処理を終了することになる。
この場合には、ステアリングホイール5が、ターンシグナルの点灯方向とは異なる方向に操舵されていることになり、ステアリングホイール5の操舵が、ラウンドアバウト交差点からの離脱を意図したものであると判定される。
よって、条件43に該当する場合には、ステップS2506において、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち2状態」に変更されたのち、この逆方向スイッチ入力3処理(図29)での処理を終了することになる。
そうすると、点灯している右側ターンシグナル3が示す車両の進行方向と、ステアリングホイール5の操舵により実現される車両Vの進行方向とが逆になるので、操舵角θが逆方向キャンセル角Bをマイナス側に超えた時点(時刻t2)で、前記した消灯時スイッチ入力待機3処理(図24:ステップS2002、図25:ステップS2106)により、ターンシグナル装置1の状態が、「直線待ち2状態」に変更される。
この車両Vが、ラウンドアバウト交差点TRへの進入したのち、ラウンドアバウト交差点TR内を右旋回するまでの間(時刻t1〜時刻t3)、右側ターンシグナル3は消灯されることなく、点灯状態で保持されることになる。
(3)制御部10は、
ターンシグナル(左側ターンシグナル2または右側ターンシグナル3)の点灯後に、ステアリングホイール5が、点灯させたターンシグナルが示す車両の進行方向と同方向に操舵されることなく、逆方向に操舵されて、ステアリングホイール5の操舵角θが、車速に応じて決まる逆方向キャンセル角Bよりもマイナス側に大きくなった場合(B≦θ)に、ラウンドアバウト交差点の入口であると判定する入口判定部105を、さらに備えており、
自動消灯制御部101は、
入口判定部105によるラウンドアバウト交差点の入口であるとの判定から第3所定時間経過するまでの間に、ステアリングホイール5が、点灯させたターンシグナルが示す車両の進行方向と同方向に操舵されて、ステアリングホイール5の操舵角が、順方向キャンセル角C以上になった場合(順方向キャンセル角Cよりもプラス側に大きくなった場合:θ≧C)は、点灯させたターンシグナルの点灯を継続し、順方向キャンセル角C以上にならなかった場合(順方向キャンセル角Cよりもプラス側に大きくならなかった場合:C>θ)には、第3所定時間経過後に、前記点灯させたターンシグナルを消灯する構成とした。
また、その後、ステアリングホイール5の操舵角が、順方向キャンセル角C以上になった場合は、点灯させたターンシグナルの点灯を継続し、順方向キャンセル角C以上にならなかった場合には、第3所定時間経過後に、前記点灯させたターンシグナルを消灯することで、点灯させたターンシグナルの意図しない消灯や、消し忘れを好適に防止できる。
2 左側ターンシグナル
3 右側ターンシグナル
4 スイッチレバー
5 ステアリングホイール
6 車速センサ
10 制御部
41 スイッチ部
51 舵角検出部
61 車速検出部
101 自動消灯制御部
102 右左折判定部
103 車線変更判定部
104 出口判定部
105 入口判定部
A 順方向キャンセル準備角
B 逆方向キャンセル角
C 順方向キャンセル角
L1 左側操作位置
L2 左側操作位置
N 中立位置
R1 右側操作位置
R2 右側操作位置
TR ラウンドアバウト
V 車両
Claims (2)
- 車両の進行方向が直進方向となる中立位置を基準として右側または左側に操舵されると、前記車両の進行方向が、操舵角に応じて前記右側または前記左側に変更されるステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールの前記中立位置を基準とした右側または左側への操舵角を検出する操舵角検出手段と、
前記車両の進行方向を周囲に報知するターンシグナルと、
前記ターンシグナルの点灯/消灯を指示入力する入力手段と、
前記入力手段を介した指示入力に応じて、前記ターンシグナルの点灯/消灯を制御する制御手段と、を有すると共に、
前記ターンシグナルが、
前記車両の進行方向が前記直進方向を基準とした左側であることを報知する左側ターンシグナルと、
前記車両の進行方向が前記直進方向を基準とした右側であることを報知する右側ターンシグナルと、を有すると共に、
前記制御手段が、
前記ターンシグナルが示す車両の進行方向と逆方向に前記ステアリングホイールが操舵されて、前記ステアリングホイールの操舵角が、車速に応じて決まる第1閾値よりも大きくなった場合に、前記車両の車線変更を判定する車線変更判定部と、
前記車線変更判定部による前記車両の車線変更の判定から、第1所定時間経過後に、前記点灯させているターンシグナルを消灯する消灯制御部と、を有する構成のターンシグナル装置において、
前記制御手段は、
前記ターンシグナルを点灯させた際に、点灯させた前記ターンシグナルが示す車両の進行方向とは逆方向に前記ステアリングホイールが操舵されていて、前記ステアリングホイールの操舵角が、前記第1閾値よりも大きい場合に、ラウンドアバウト交差点の出口であると判定する出口判定部を、さらに備えており、
前記消灯制御部は、
出口判定部により前記ラウンドアバウト交差点の出口であると判定されると、点灯させたターンシグナルの前記第1閾値に基づく消灯を行わずに、前記操舵角が、前記車両の進行方向が直進方向となる操舵角になったのち、第2所定時間経過後に、前記点灯させた前記ターンシグナルを消灯させることを特徴とするターンシグナル装置。 - 前記制御手段は、
前記ターンシグナルの点灯後に、前記ステアリングホイールが、前記点灯させたターンシグナルが示す車両の進行方向と同方向に操舵されることなく、逆方向に操舵されて、前記ステアリングホイールの操舵角が、車速に応じて決まる第1閾値よりも大きくなった場合に、ラウンドアバウト交差点の入口であると判定する入口判定部を、さらに備えており、
前記消灯制御部は、
前記入口判定部による前記ラウンドアバウト交差点の入口であるとの判定から第3所定時間経過するまでの間に、前記ステアリングホイールが、前記点灯させたターンシグナルが示す車両の進行方向と同方向に操舵されて、前記ステアリングホイールの操舵角が、第2閾値以上になった場合は、前記点灯させたターンシグナルの点灯を継続し、前記第2閾値以上にならなかった場合には、前記第3所定時間経過後に、前記点灯させたターンシグナルを消灯することを特徴とする請求項1に記載のターンシグナル装置。
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